JP2019198294A - 漁網の製造方法 - Google Patents

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【課題】 剛性のあるプラスチック様でありながら、巻回し或いは折り畳んで取り扱うことが可能なプラスチック様網地を具えた漁網の製造方法を提供する。【解決手段】 この漁網は、(1)芯成分がポリエチレンテレフタレートで鞘成分がポリオレフィンで構成された芯鞘型複合長繊維を複数本集束してなるマルチフィラメント糸を準備する工程、(2)マルチフィラメント糸を複数本引き揃えてなる糸条を準備する工程、(3)4本の糸条11,12,13,14を組んで、網脚1と結節2で構成される網地を得る工程、(4)網地を無押圧下で熱処理して、網脚1及び結節2を構成している糸条11,12,13,14中の鞘成分のみを溶融させた後に固化させる工程で、プラスチック様網地を得る工程及び(5)プラスチック様網地で漁網を形成する工程で製造される。【選択図】 図2

Description

本発明は、高強力が要求される漁網の製造方法に関し、特にプラスチック様網地を具えた漁網の製造方法に関するものである。
従来より、メッシュシートの素材として、芯成分がポリエチレンテレフタレートで鞘成分がポリエチレンテレフタレートよりも融点の低いポリエステル共重合体又はポリオレフィンよりなる芯鞘型複合繊維を用いることは知られている。そして、芯鞘型複合繊維よりなるマルチフィラメント糸を経糸及び緯糸に用いて粗目の織物を製織し、熱処理して鞘成分を溶融させ経糸及び緯糸の交点を融着させてメッシュシートとすることが知られている(特許文献1及び2)。ここで、経糸及び緯糸の交点を融着させるのは、目づれを防止するためである。交点は上下からの圧力で無押圧の熱処理であっても融着が生じ、交点外の経糸及び緯糸では当該熱処理では融着しにくく、結局、選択的に交点が融着されている状態となる。メッシュシートは、主として建築工事現場で足場等の仮設構造物の外側構面に張設するもので、飛来落下物等が仮設構造物外に飛び出すのを防止するのに用いるものであるから、交点外の箇所が融着されていなくても差し支えのないものである。
しかるに、メッシュシート以外の産業用途において、交点外の箇所をも融着して、さらに高剛性となったプラスチック様のシートが要求されることがある。たとえば、漁網の一つである養殖網は、魚と絶えず接触して摩耗しやすいし、魚がシートを噛む切ることもあるため、プラスチック様のものが最適である。かかるプラスチック様シートを得るためには、特許文献1及び2に記載されているシートを押圧しながら熱処理をすればよいと考えられる。しかしながら、かかるシートを押圧して熱処理すると、シートが剛直となり、平板としてしか取り扱うことができず、巻物として取り扱うことが困難になるという欠点があった。
そこで、本発明者は、剛性のあるプラスチック様でありながら、巻回し或いは折り畳んで取り扱うことが可能な漁網の製造方法を提供することを課題とし、以下の如き先願発明1及び2を提案した。先願発明1は、芯成分がポリエチレンテレフタレートで鞘成分がポリオレフィンで構成され、芯成分と鞘成分の質量比が芯成分:鞘成分=1〜3:1である芯鞘型複合長繊維を複数本集束してなるマルチフィラメント糸を準備する工程、前記マルチフィラメント糸を複数本引き揃えてなる糸条を準備する工程、前記糸条の複数本を撚りながら、網脚と結節で構成される網地を得る工程、前記網地を無押圧下で熱処理して、網脚及び結節を構成している糸条中の鞘成分のみを溶融させた後に固化させる工程により、母体となった鞘成分中に芯成分が当初の繊維形態を維持した状態で存在している網脚及び結節で構成されているプラスチック様網地を得る工程及び前記プラスチック様網地で漁網を形成する工程を具備することを特徴とする漁網の製造方法というものである(特許文献3)。また、先願発明2は、上記先願発明において、芯成分のポリエチレンテレフタレートをポリアミドBに置換する共に、鞘成分のポリオレフィンを該ポリアミドBよりも融点の低いポリアミドAに置換したポリアミド系芯鞘型複合長繊維を用いた漁網の製造方法というものである(特許文献4)。
特開2001−271270号公報 特開2009−299209号公報 特願2018−345号明細書 特願2018−346号明細書
本発明は上記先願発明1及び2の改良発明であって、網地の網脚と結節を糸条を撚りながら組むこと又は糸条を組むことによって形成し、上記先願発明1及び2と同様に、剛性のあるプラスチック様でありながら、巻回し或いは折り畳んで取り扱うことが可能なプラスチック様網地を具えた漁網の製造方法を提供することを課題とするものである。
本発明は、特定の芯鞘型複合繊維を用いて、特定の方法で網脚及び結節を形成し、その後、熱処理することにより、上記した課題を解決したプラスチック様網地を具えた漁網の製造方法である。すなわち、本発明は、芯成分がポリエチレンテレフタレートで鞘成分がポリオレフィンで構成され、芯成分と鞘成分の質量比が芯成分:鞘成分=1〜3:1であるポリエステルポリオレフィン系芯鞘型複合長繊維を複数本集束してなるマルチフィラメント糸を準備する工程、前記マルチフィラメント糸を複数本引き揃えてなる糸条を準備する工程、前記糸条の複数本を組んで、網脚と結節で構成される網地を得る工程、前記網地を無押圧下で熱処理して、網脚及び結節を構成している糸条中の鞘成分のみを溶融させた後に固化させる工程により、母体となった鞘成分中に芯成分が当初の繊維形態を維持した状態で存在している網脚及び結節で構成されているプラスチック様網地を得る工程及び前記プラスチック様網地で漁網を形成する工程を具備することを特徴とする漁網の製造方法に関するものである。また、ポリエステルポリオレフィン系芯鞘型複合長繊維に代えて、芯成分がポリアミドBで鞘成分が該ポリアミドBよりも融点の低いポリアミドAで構成され、芯成分と鞘成分の質量比が芯成分:鞘成分=1〜3:1であるポリアミド系芯鞘型複合長繊維を用い、上記と同様の工程で漁網を製造する方法に関するものである。
本発明において、芯成分がポリエチレンテレフタレートで鞘成分がポリオレフィンで構成されたポリエステルポリオレフィン系芯鞘型複合長繊維又は芯成分がポリアミドBで鞘成分がポリアミドBよりも融点の低いポリアミドAで構成されたポリアミド系芯鞘型複合長繊維を準備する。この芯鞘型複合長繊維は、芯成分と鞘成分の質量比が芯成分:鞘成分=1〜3:1である。鞘成分であるポリオレフィン又はポリアミドAは、繊維強化プラスチック材の母体となるものである。したがって、鞘成分の質量比がこの範囲より低いと、母体になりにくくなる。また、鞘成分の質量比がこの範囲より高いと、芯成分の径又は数が小さくなり、繊維強化プラスチック材の強力が低下する。芯鞘型複合長繊維の繊度は、4〜20デシテックス程度である。かかる芯鞘型複合長繊維を複数本集束して、マルチフィラメント糸を形成する。集束本数としては、30〜400本程度である。
次いで、マルチフィラメント糸を複数本引き揃えて糸条を得る。引き揃え本数は、5〜20本程度である。そして、この糸条の複数本(たとえば、2〜10本)を、組紐網機に掛けることにより、複数本の糸条が組まれて網脚1と結節2が形成され、網脚1と結節2で構成された網地を得る。図1に、4本の糸条11,12,13及び14が組まれた網脚1の模式図を示した。かかる網脚1は、糸条11を糸条12と交差させ、次に糸条12を糸条11及び糸条13と交差させ、次に糸条13を糸条12と糸条14と交差させ、次に糸条14を糸条13と交差させる工程を繰り返すことにより形成される。糸条を組む際、各糸条は撚りを掛けなくてもよいし、撚りを掛けてもよい。糸条を撚ることにより、網脚1及び結節2中を構成している芯鞘型複合長繊維相互間の密着が強くなり、漁網の剛直性が向上する。したがって、漁網の剛直性と柔軟性のバランスを考慮して、撚りを掛けるか否か及び撚りをどの程度に掛けるかを決定すればよい。結節2は、組紐として形成された網脚1を結んで有結節としてもよいが、2本の網脚1,1を構成する各糸条11,12,13及び14を相互に貫通させて無結節にするのが好ましい(図2)。この網地は養殖網等の漁網として使用されるので、結節の凹凸が少ない無結節の方が魚を傷つけにくいからである。
得られた網地は、熱処理される。熱処理温度は、ポリエステルポリオレフィン系芯鞘型複合長繊維を用いた場合も、ポリアミド系芯鞘型複合長繊維を用いた場合も、鞘成分であるポリオレフィン又はポリアミドAの融点以上であって、具体的には140〜200℃程度である。この熱処理により、糸条を構成している芯鞘型複合長繊維の鞘成分のみが溶融する。熱処理は無押圧下で行うことにより、巻回しやすい柔軟性を与え得る。熱処理後、冷却すると溶融した鞘成分が固化し、網脚1及び結節2が鞘成分を母体とする繊維強化プラスチック材となる。本発明においては、網脚1及び結節2が組紐形態となっているため、糸条を構成している芯鞘型複合長繊維相互間が密着しており、無押圧下で熱処理しても、溶融した鞘成分が母体となりやすくなる。以上の結果、網脚1及び結節2は、鞘成分が溶融固化した母体中に、芯成分が当初の繊維形態を維持した状態で存在している繊維強化プラスチック材となり、かかる繊維強化プラスチック材で構成されるプラスチック様網地が得られるのである。このプラスチック様網地を用いて、定置網、籠網或いは養殖網等の漁網を製造するのである。
本発明の工程中で得られるプラスチック様網地は網脚1と結節2で構成されている。網脚1と結節2に囲繞される部位は空隙となっており、目3と称される。この目3の形態は、図3に示すように角目であってもよいし、菱目等の他の形態であってもよい。結節2は、図3に示すように無結節であるのが好ましいが、有結節であってもよい。網脚1の径は2〜7mm程度であり、結節2の面積は25〜80mm2程度である。また、目3の面積は2〜20cm2程度である。
網脚1と結節2は、鞘成分を母体とし、この母体中に芯成分が当初の繊維形態で存在する繊維強化プラスチック材で形成されている。すなわち、ポリエステルポリオレフィン系芯鞘型複合長繊維を用いた場合、オレフィンを母体とし、この母体中に複数本のポリエチレンテレフタレート繊維5が存在する繊維強化プラスチック材で形成されていることになる。また、ポリアミド系芯鞘型複合長繊維を用いた場合、ポリアミドAを母体とし、この母体中に複数本のポリアミドB繊維が存在する繊維強化プラスチック材で形成されていることになる。図4は、ポリエステルポリオレフィン系芯鞘型複合長繊維を用いて得られたプチスチック様網地の網脚1の横断面を顕微鏡で観察したときの写真である。図4中、白っぽい部位がポリオレフィン4であり、母体となっている。図4中、黒っぽい部位がポリエチレンテレフタレート繊維5の横断面である。ポリオレフィン4とポリエチレンテレフタレート繊維5の質量比は、ポリオレフィン:ポリエチレンテレフタレート繊維=1:1〜3である。ポリオレフィンの質量比がこの範囲より低いと、母体になりにくくなる。一方、ポリオレフィンの質量比がこの範囲より高いと、ポリエチレンテレフタレート繊維の径又は数が小さくなり、繊維強化プラスチック材の強力が低下する。なお、ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリエチレン−ポリプロピレン共重合体等が用いられるが、図4に示した写真の母体となっているポリオレフィンはポリエチレンである。本発明において、ポリエチレンを採用することにより、使用中には高強力で剛性がありながら、使用前及び使用後は巻物として搬送等を行うことができ、取り扱いやすいという効果を、より有効に実現しうる。
本発明に係る方法で得られた漁網は、ポリエステルポリオレフィン系芯鞘型複合長繊維を用いた場合、網脚及び結節が、ポリエチレン等のポリオレフィンを母体としポリエチレンテレフタレート繊維を内包している高強力の繊維強化プラスチック材で形成されている。ポリエチレン等のポリオレフィンは柔軟性があると共に、ポリオレフィンとポリエチレンテレフタレート繊維は低相溶性であるので、プラスチック様でありながら、巻回しやすく折り畳みやすいものである。したがって、このプラスチック様網地で形成された漁網は、使用中には高強力で剛性がありながら、使用前及び使用後は巻物として搬送等を行うことができ、取り扱いやすいという効果を奏する。また、ポリアミド系芯鞘型複合長繊維を用いた場合、網脚及び結節が、ポリアミドAを母体としポリアミドB繊維を内包している高強力の繊維強化プラスチック材で形成されている。ポリアミドは、ポリエチレンテレフタレート等に比べて柔軟性があるため、プラスチック様でありながら、巻回しやすく折り畳みやすく、ポリエステルポリオレフィン系芯鞘型複合長繊維を用いた場合と同等の効果を奏する。さらに、ポリアミドAとポリアミドBとは相溶性があるため、結節における強度が高くなり、使用中に切断しにくい漁網が得られるという効果も奏する。
実施例1
芯成分が融点260℃のポリエチレンテレフタレートで、鞘成分が融点130℃のポリエチレンにより、芯成分:鞘成分=3:1(質量比)である繊度約8.7デシテックスのポリエステルポリオレフィン系芯鞘型複合長繊維を準備した。この芯鞘型複合長繊維を192本集束して、1670デシテックス/192フィラメントのマルチフィラメント糸を得た。このマルチフィラメント糸8本を引き揃えて糸条を得た。この糸条4本を組紐網機に掛けて組み、図2に示す如く網脚と結節を持つ無結節網地を得た。この無結節網地を、ピンテンター型熱処理装置に導入し、幅方向に張力を掛けながら、150℃の雰囲気下で3分間熱処理した。その後、室温中に放置して冷却することにより、プラスチック様網地を得た。このプラスチック様網地は、網脚の径が約4mmで無結節の面積は約50mm2であり、目は角目であって面積は約10cm2であり、これを用いて筒状直方体の養殖網を得た。
実施例2
芯成分が融点225℃のポリアミド6で、鞘成分が融点155℃の共重合ポリアミドにより、芯成分:鞘成分=3:1(質量比)である繊度約7.3デシテックスのポリアミド系芯鞘型複合長繊維を準備した。この芯鞘型複合長繊維を192本集束して、1400デシテックス/192フィラメントのマルチフィラメント糸を得た。このマルチフィラメント糸8本を引き揃えて糸条とし、この糸条4本を組紐網機に掛けて組み、実施例1と同一の方法で無結節網地を得た。この無結節網地を、ピンテンター型熱処理装置に導入し、幅方向に張力を掛けながら、175℃の雰囲気下で3分間熱処理した。その後、室温中に放置して冷却することにより、実施例1で得られたプラスチック様網地と同態様のプラスチック様網地を得、実施例1と同様の方法で筒状直方体の養殖網を得た。
比較例1
鞘成分を融点160℃の共重合ポリエステルの変更すると共に熱処理時の雰囲気温度を180℃に変更した他は、実施例1と同一の方法でプラスチック様網地よりなる養殖網を得た。
実施例1、2及び比較例1に係る方法で得られたプラスチック様網地は、いずれも高強力であったが、比較例1のプラスチック様網地は実施例1及び2のプラスチック様網地に比べて巻回しにくいものであった。これは、後者のプラスチック様網地の網脚及び結節が共重合ポリエステルを母体とする繊維強化プラスチック材で形成されているためである。すなわち、共重合ポリエステルはポリエチレンやポリアミドに比べて柔軟性に乏しく、しかも、ポリエチレンテレフタレート繊維と高相溶性であるため、網脚及び結節を構成する繊維強化プラスチック材が剛直となっているためである。
[結節強度の測定]
実施例1、2及び比較例1で得られたプラスチック様網地から、縦横方向に3目×3目の合計9目となるように、図5に示す如き試験片を採取した。そして、図5中の○印で囲った結節をフックに掛け、矢印方向に引っ張って、結節が破損した際の強力(結節強度)を測定した。測定器としては、島津製作所社製のオートグラフを用い、引張速度10cm/分の条件で測定した。その結果、実施例1のプラスチック様網地は2206Nであり、実施例2のものは2572Nであり、比較例1のものは2096Nであった。
[引張強力の測定]
実施例1、2及び比較例1で得られたプラスチック様網地から、緯方向網脚の中央部を経方向に平行に切断して、図6に示す如き試験片を採取した。そして、図6中の上下端をチャックで把持して、矢印方向に引っ張って、経方向の網脚が切断するときの強力(引張強力)を測定した。測定器としては、島津製作所社製のオートグラフを用い、チャック間距離25cm及び引張速度30cm/分の条件で測定した。その結果、実施例1のプラスチック様網地は2020Nであり、実施例2のものは1904Nであり、比較例1のものは1713Nであった。
本発明で用いるプラスチック様網地の一例に係る網脚の模式的平面図である。 本発明で用いるプラスチック様網地の一例に係る網脚及び結節の一部を示した模式的平面図である。 本発明で用いるプラスチック様網地の一例を平面視したときの写真である。 本発明で用いるプラスチック様網地の一例に係る網脚の横断面を顕微鏡で観察したときの写真である。 実施例及び比較例で得られたプラスチック様網地の結節強度を測定する際の試験片の状態を示した模式図である。 実施例及び比較例で得られたプラスチック様網地の引張強力を測定する際の試験片の状態を示した模式図である。
1 網脚
2 結節
3 目
4 ポリオレフィン
5 ポリエチレンテレフタレート繊維
11,12,13,14 糸条

Claims (5)

  1. 芯成分がポリエチレンテレフタレートで鞘成分がポリオレフィンで構成され、芯成分と鞘成分の質量比が芯成分:鞘成分=1〜3:1であるポリエステルポリオレフィン系芯鞘型複合長繊維を複数本集束してなるマルチフィラメント糸を準備する工程、
    前記マルチフィラメント糸を複数本引き揃えてなる糸条を準備する工程、
    前記糸条の複数本を組んで、網脚と結節で構成される網地を得る工程、
    前記網地を無押圧下で熱処理して、網脚及び結節を構成している糸条中の鞘成分のみを溶融させた後に固化させる工程により、母体となった鞘成分中に芯成分が当初の繊維形態を維持した状態で存在している網脚及び結節で構成されているプラスチック様網地を得る工程及び
    前記プラスチック様網地で漁網を形成する工程を具備することを特徴とする漁網の製造方法。
  2. ポリオレフィンがポリエチレンである請求項1記載の漁網の製造方法。
  3. ポリエステルポリオレフィン系芯鞘型複合長繊維に代えて、芯成分がポリアミドBで鞘成分が該ポリアミドBよりも融点の低いポリアミドAで構成され、芯成分と鞘成分の質量比が芯成分:鞘成分=1〜3:1であるポリアミド系芯鞘型複合長繊維を用いる請求項1記載の漁網の製造方法。
  4. 糸条の複数本を組む際に該糸条を撚る請求項1又は3記載の漁網の製造方法。
  5. 結節は無結節である請求項1又は3記載の漁網の製造方法。
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