JP2019196916A - 回転検出装置 - Google Patents

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Takamoto Furuichi
喬干 古市
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竜一郎 阿部
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Hisanori Yokura
久則 与倉
靖寛 北浦
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靖寛 北浦
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Abstract

【課題】基板と垂直な方向の外部磁界の角度変化を良好に検出すること。【解決手段】回転検出装置(1)は、回転体(R)の回転を検出するように構成されている。この回転検出装置は、主面(21)を有する基板(2)と、前記基板上に支持された磁気検出素子(3)とを備えている。前記磁気検出素子は、垂直磁気異方性を有していて前記主面と直交する基板厚方向に磁化された磁化固定層(5)と、垂直磁気異方性を有していて前記回転体の回転状態に応じて磁化方向が変化するように設けられた自由層(7)と、前記自由層と前記磁化固定層との間に設けられた中間層(6)とが、前記基板厚方向に積層された構成を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、回転体の回転を検出するように構成された回転検出装置に関する。
この種の装置として、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の装置は、磁気センサと回転体とを備えている。磁気センサは、基板の表面上に実装されている。回転体は、基板の表面に対して垂直な軸を中心に回転可能であり、基板の上方に配置されている。
磁気センサは、磁化固定層と自由層とを有している。磁気センサは、基板の表面に平行な方向の磁場により自由層が磁化され、磁化固定層の磁化と自由層の磁化との間の角度差により回転検出するようになっている。
特開2011−127909号公報
特許文献1に記載されているように、この種の回転検出装置に用いられる磁気検出素子における、磁化固定層および自由層は、面内磁気異方性を有している。すなわち、これらの磁化固定層および自由層における、磁化方向あるいは磁化容易軸は、基板の表面に沿っている。このため、従来のこの種の回転検出装置においては、回転体の回転に伴う、基板と垂直な方向の外部磁界の角度変化を検出することが困難であった。本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。
請求項1に記載の回転検出装置(1)は、回転体(R)の回転を検出するように構成されている。
この回転検出装置は、
主面(21)を有する基板(2)と、
垂直磁気異方性を有していて前記主面と直交する基板厚方向に磁化された磁化固定層(5)と、垂直磁気異方性を有していて前記回転体の回転状態に応じて磁化方向が変化するように設けられた自由層(7)と、前記自由層と前記磁化固定層との間に設けられた中間層(6)とが、前記基板厚方向に積層された構成を有し、前記基板上に支持された、磁気検出素子(3)と、
を備えている。
なお、出願書類中の各欄において、各要素に括弧付きの参照符号が付されている場合、かかる参照符号は、単に、同要素と後述する実施形態に記載の具体的構成との対応関係の一例を示すものである。よって、本発明は、かかる参照符号の記載によって、何ら限定されるものではない。
第一実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す側面図である。 第一実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す斜視図である。 図2に示された回転検出装置の出力特性を示すグラフである。 図2に示された回転検出装置の動作概要を説明するための図である。 図2に示された回転検出装置における基板の配置状態を変更した例を示す斜視図である。 図5に示された回転検出装置の出力特性を示すグラフである。 第二実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す斜視図である。 図7に示された回転検出装置の出力特性を示すグラフである。 第三実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す斜視図である。 第四実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す斜視図である。 第五実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す斜視図である。 図11に示された回転検出装置の出力特性を示すグラフである。 図11に示された回転検出装置における基板の配置状態を変更した例を示す斜視図である。 図11に示された回転検出装置の出力特性を示すグラフである。 第六実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す側断面図である。 第七実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す側面図である。 図16に示された回転検出装置の回路構成を示す概略図である。 第八実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す側面図である。 比較例に係る回転検出装置の概略構成を示す斜視図である。 図19に示された回転検出装置の出力特性を示すグラフである。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、一つの実施形態に対して適用可能な各種の変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中に挿入されると当該実施形態の理解が妨げられるおそれがあるため、当該実施形態の説明の後にまとめて記載する。
(第一実施形態)
まず、図1を参照しつつ、第一実施形態に係る回転検出装置1の概略構成について説明する。なお、説明の便宜上、各図において、図示の通りに、右手系XYZ直交座標を設定する。
図1を参照すると、回転検出装置1は、回転体Rの回転を検出するように構成されている。この回転検出装置1は、基板2と磁気検出素子3とを備えている。
基板2は、平坦化された表面である主面21を有する板状部材であって、シリコンウェハ等によって形成されている。磁気検出素子3は、基板2上に支持されている。具体的には、磁気検出素子3は、主面21上に固定されている。
磁気検出素子3は、下部電極層4と、磁化固定層5と、中間層6と、自由層7と、上部電極層8とを有している。具体的には、磁気検出素子3は、下部電極層4と、磁化固定層5と、中間層6と、自由層7と、上部電極層8とが、この順に基板厚方向に積層された構造を有している。「基板厚方向」とは、基板2の厚さを規定する方向であって、主面21と直交する方向である。本実施形態においては、基板厚方向は、図中Z軸方向である。すなわち、「主面」とは、板状部材における、最も広い面であって、面内方向に延びる面である。「面内方向」とは、板状部材の厚さを規定する厚さ方向と直交する、任意の方向である。本実施形態においては、面内方向は、図中XY平面内の任意の方向である。
下部電極層4は、Cu、Al等の金属材料によって形成された導電性薄膜であって、基板2と接合されている。すなわち、下部電極層4は、基板2と磁化固定層5との間に設けられている。
磁化固定層5は、下部電極層4と中間層6との間に設けられている。磁化固定層5は、垂直磁気異方性を有していて、基板厚方向に磁化されている。磁化固定層5は、垂直磁化膜に用いられる公知あるいは周知の材料、例えば、Co/Pt多層膜によって形成された人工格子等によって形成されている。
中間層6は、磁化固定層5と自由層7との間に設けられている。中間層6は、絶縁層であって、MgO、AlO等によって形成されている。
自由層7は、中間層6と上部電極層8との間に設けられている。自由層7は、垂直磁気異方性を有していて、回転体Rの回転状態に応じて印加される外部磁界に対応して磁化方向が変化するようになっている。自由層7は、垂直磁気異方性を有する公知あるいは周知の材料、例えば、CoFeB等のアモルファス合金等によって形成されている。上部電極層8は、Cu、Al等の金属材料によって形成された導電性薄膜であって、自由層7と接合されている。
上記の通り、磁気検出素子3は、磁化固定層5および自由層7における磁化容易軸がZ軸と平行となるように設けられている。また、本実施形態においては、磁気検出素子3は、いわゆるTMR素子であって、外部磁界による自由層7の磁化方向の変化に応じて下部電極層4と上部電極層8との間の電気抵抗が変化するように構成されている。TMRはTunnel Magneto-Resistanceの略である。
図2は、回転体Rが、主面21と垂直な回転面を有する回転磁石である場合の、回転検出装置1の構成例を示す。すなわち、図2の構成例において、主面21はXY平面と平行であり、回転体Rの回転面はXZ平面と平行である。
図3において、横軸θは回転体Rの回転角を示し、縦軸Cは磁気検出素子3のコンダクタンスを示す。なお、図3において、回転磁石である回転体Rの内部にてS極からN極に向かう有向線分の向きが、Z軸正方向である状態を、θ=0とする。また、図4は、回転角θの変化に伴う、外部磁界の変化と、自由層7における磁化方向の変化と、コンダクタンスの変化とを示す。図4において、外部磁界を白抜き矢印で示し、磁化固定層5における磁化方向を実線矢印で示し、自由層7における磁化方向を破線矢印で示す。
図3および図4に示されているように、回転体Rの回転角θに応じて、磁気検出素子3すなわち自由層7に作用する外部磁界の方向が変化する。この場合、回転体Rの回転状態に応じて自由層7に作用する外部磁界は、回転磁界である。この外部磁界の回転面は、基板2の主面21と垂直である。
図19および図20は、比較例として、磁化固定層5と自由層7との双方が面内磁気異方性を有する場合を示す。すなわち、図19の構成においては、磁化固定層5における磁化方向は、主面21と平行な面内方向、具体的にはX軸方向である。図19および図20は、従来技術に相当する。
かかる比較例においては、図20に示されているように、コンダクタンスは、回転角θ=0を境にして急変する。このため、比較例のような、磁化固定層5と自由層7との双方が面内磁気異方性を有する構成においては、回転体Rの回転角θを良好に検出することは困難である。
これに対し、本実施形態に係る磁気検出素子3においては、図4に示されているように、自由層7における磁化方向が磁化固定層5における磁化方向と同一の場合に、コンダクタンスが最も高くなる。一方、自由層7における磁化方向が磁化固定層5における磁化方向と反平行の場合に、コンダクタンスが最も低くなる。自由層7における磁化方向が磁化固定層5における磁化方向と垂直の場合には、コンダクタンスは中間的な値となる。
上記の通り、本実施形態に係る磁気検出素子3においては、磁化固定層5と自由層7との双方が、垂直磁気異方性を有している。このため、図3に示されているように、磁気検出素子3は、cosθに比例した出力を発生する。したがって、回転体Rの回転に伴う、基板2の主面21と垂直な方向の外部磁界の角度変化を、良好に検出することが可能となる。すなわち、回転体Rの回転角θを良好に検出することが可能となる。
図5は、図2に示された状態から、Y軸と平行な回転軸を中心として基板2を90度回転させた状態を示す。すなわち、図5においては、基板2は、主面21がYZ平面と平行となるように設けられている。また、磁気検出素子3は、磁化固定層5および自由層7における磁化容易軸がX軸と平行となるように設けられている。回転体Rは、図2と同様に、回転面がXZ平面と平行となるように設けられている。
図5に示された状態においても、図2に示された状態と同様に、回転体Rの回転面、すなわち、外部磁界の回転面は、基板2の主面21と垂直である。図6は、図5に示された構成における、θの変化に応じたコンダクタンス変化の様子を示す。
図6に示されているように、図5に示された磁気検出素子3は、sinθに比例した出力を発生する。すなわち、図2に示された配置状態と、図5に示された配置状態とでは、出力信号に位相差が生じること以外は、出力波形は同様である。すなわち、上記構成においては、図2に示された配置状態と図5に示された配置状態とで、同様の出力が得られる。
また、図2に示された配置状態と図5に示された配置状態との中間状態においても、同様の出力が得られる。かかる中間状態とは、Y軸と平行な回転軸を中心として、基板2をα度回転させた状態である。αは0<α<90である。
上記の通り、上記構成においては、基板2すなわち磁気検出素子3の向き、すなわち、主面21とXY平面またはYZ平面とのなす角度が変動しても、磁気検出素子3の出力は阻害されない。したがって、基板2すなわち磁気検出素子3の向きが、所定の状態から変動しても、回転体Rの回転に伴う、基板2の主面21と垂直な方向の外部磁界の角度変化を、良好に検出することが可能となる。
具体的には、例えば、Y軸と平行な中心軸を有していて周囲にネジ山が形成されたハウジングに、基板2が収容された構成が採用される場合があり得る。この場合、ハウジングとネジ孔との螺合状態を調整することで、回転体Rと磁気検出素子3との、Y軸方向の位置決めが実施され得る。すると、この場合、上記の位置決めがなされた状態において、製造時の不可避な加工交差等により、主面21がXY平面またはYZ平面と完全には平行とはならず、XY平面またはYZ平面に対して傾斜することがあり得る。
しかしながら、上記構成においては、基板2のY軸を中心とした回転状態の変動によっては、磁気検出素子3の出力は阻害されない。すなわち、基板2の主面21と回転体Rの回転面とのなす角度が変動しても、磁気検出素子3は、回転体Rの回転に応じた出力を良好に発生することができる。したがって、上記構成によれば、回転検出装置1の配置自由度が向上する。また、基板2の向きの誤差による出力の影響が、良好に抑制され得る。
(第二実施形態)
以下の第二実施形態の説明においては、上記の第一実施形態と異なる部分についてのみ説明する。また、第一実施形態と第二実施形態とにおいて、互いに同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の第二実施形態の説明において、第一実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、第一実施形態における説明が適宜援用され得る。後述する第三実施形態以降についても同様である。
図7に示されているように、回転体Rは、外周部に着磁された着磁ロータであってもよい。かかる回転体Rは、XY平面と平行な回転面内に含まれる円周に沿った外周部を有している。かかる外周部は、上記の円周に沿って、N極とS極とに交互に着磁されている。図7において、外部磁界を白抜き矢印で示し、磁化固定層5における磁化方向を実線矢印で示し、自由層7における磁化方向とその変化の様子とを破線矢印で示す。図9以降についても同様である。
図7の例では、基板2は、主面21がXZ平面と平行となるように設けられている。すなわち、磁気検出素子3は、磁化固定層5および自由層7における磁化容易軸がY軸と平行となるように設けられている。図7に示された状態においても、回転体Rの回転面は、基板2の主面21と垂直である。また、外部磁界の回転面は、基板2の主面21と垂直である。
図8は、図7に示されている磁気検出素子3の出力を示す。本実施形態の構成においては、N極が磁気検出素子3と対向する状態と、S極が磁気検出素子3と対向する状態とで、自由層7における磁化方向が変化する。このため、自由層7における磁化方向は、回転体Rの回転に伴って、磁化固定層5における磁化方向と平行な基準状態を中心として、XY平面内にて振子状に揺動する。
かかる構成においては、回転体Rの外周部に設けられたN極とS極とが交互に磁気検出素子3と対向することで、正弦波状の出力が発生する。したがって、かかる構成によれば、自由層7の磁化が360度回転しなくても、回転体Rの回転を良好に検出することが可能となる。
(第三実施形態)
回転体Rの回転面は、基板2の主面21と垂直ではなくてもよい。具体的には、例えば、回転体Rの回転面は、基板2の主面21と平行であってもよい。
図9は、かかる構成を、上記の第二実施形態に適用した場合を示す。すなわち、図9に示された構成においては、回転体Rは、主面21と平行な回転面内に含まれる円周に沿った外周部を有している。かかる外周部は、上記の円周に沿って、N極とS極とに交互に着磁されている。具体的には、回転体Rの外周部には、N極とS極とが交互に埋め込まれている。
図9の例では、基板2は、主面21がXZ平面と平行となるように設けられている。また、磁気検出素子3は、磁化固定層5および自由層7における磁化容易軸がY軸と平行となるように設けられている。さらに、回転体Rは、XZ平面と平行な回転面を有している。すなわち、回転体Rの回転状態に応じて磁気検出素子3に作用する外部磁界は、XZ平面と平行な回転面を有する回転磁界である。かかる外部磁界の回転面は、基板2の主面21と垂直である。
かかる構成においても、図7の例と同様に、自由層7における磁化方向は、回転体Rの回転に伴って、磁化固定層5における磁化方向と平行な基準状態を中心として、XY平面内にて振子状に揺動する。このため、回転体Rの外周部に設けられたN極とS極とが交互に磁気検出素子3と対向することで、図8に示されているような正弦波状の出力が発生する。したがって、かかる構成によれば、自由層7の磁化が360度回転しなくても、回転体Rの回転を良好に検出することが可能となる。
(第四実施形態)
回転体Rは、回転磁石に限定されない。具体的には、回転体Rは、図10に示されているように、鉄等の磁性体材料によって形成された、歯車状のロータであってもよい。
図10の例では、歯車状のロータである回転体Rは、回転面がXY平面と平行となるように設けられている。すなわち、回転体Rは、XY平面と平行な回転面内に含まれる円周に沿った外周部を有している。かかる外周部には、上記の円周に沿って、複数の歯部R1が形成されている。円周方向について隣接する歯部R1の間には、非歯部R2が形成されている。
この場合、回転検出装置1は、図10に示されているように、バイアス磁石90を備えていてもよい。バイアス磁石90は、基板2および磁気検出素子3を挟んで回転体Rと対向することで、回転体Rに向けてバイアス磁界を発生するように設けられている。すなわち、基板2および磁気検出素子3は、回転体Rとバイアス磁石90との間に設けられている。具体的には、本実施形態においては、バイアス磁石90は、S極が基板2側を向く一方でN極が基板2とは反対側を向くように配置されている。
また、図10の例では、回転検出装置1は、基板2の主面21がXZ平面と平行となるように設けられている。すなわち、回転体Rの回転面は、基板2の主面21と垂直である。また、磁気検出素子3は、磁化固定層5および自由層7における磁化容易軸がY軸と平行となるように設けられている。
かかる構成においては、歯部R1が磁気検出素子3と対向する状態と、非歯部R2が磁気検出素子3と対向する状態とで、自由層7における磁化方向が変化する。このため、自由層7における磁化方向は、回転体Rの回転に伴って、磁化固定層5における磁化方向と平行な基準状態を中心として、XY平面内にて振子状に揺動する。すなわち、外部磁界の回転面は、基板2の主面21と垂直である。
かかる構成においても、歯部R1と非歯部R2とが交互に磁気検出素子3と対向することで、正弦波状の出力が発生する。したがって、かかる構成によれば、回転体Rの回転を良好に検出することが可能となる。
(第五実施形態)
図11は、図10に示された状態から、Z軸と平行な回転軸を中心として基板2を90度回転させた状態を示す。なお、図11においては、図10に示されていたバイアス磁石90の図示は省略されている。図12は、図11に示された構成における、歯車状のロータである回転体Rの回転状態に応じたコンダクタンス変化の様子を示す。
図11の例では、歯車状のロータである回転体Rは、回転面がXY平面と平行となるように設けられている。また、基板2は、主面21がYZ平面と平行となるように設けられている。すなわち、回転体Rの回転面は、基板2の主面21と垂直である。また、外部磁界の回転面は、基板2の主面21と垂直である。磁気検出素子3は、磁化固定層5および自由層7における磁化容易軸がX軸と平行となるように設けられている。
図13は、図11に示された状態から、Y軸と平行な回転軸を中心として基板2を90度回転させた状態を示す。図14は、図13に示された構成における、歯車状のロータである回転体Rの回転状態に応じたコンダクタンス変化の様子を示す。
具体的には、図13においては、歯車状のロータである回転体Rは、回転面がXY平面と平行となるように設けられている。また、基板2は、主面21がXY平面と平行となるように設けられている。すなわち、回転体Rの回転面は、基板2の主面21と平行である。また、外部磁界の回転面は、基板2の主面21と垂直である。磁気検出素子3は、磁化固定層5および自由層7における磁化容易軸がZ軸と平行となるように設けられている。
上記構成においては、図11に示された配置状態と図13に示された配置状態とで、振幅は異なるものの、回転体Rの回転状態に応じたコンダクタンス変化の波形は同様となる。すなわち、図11に示された配置状態と図13に示された配置状態とで、ピークの大きさは異なるものの、同様の出力変化態様が得られる。よって、基板2の主面21と回転体Rの回転面とのなす角度が変動しても、磁気検出素子3は、回転体Rの回転に応じた出力を良好に発生することができる。したがって、上記構成によれば、回転検出装置1の配置自由度が向上する。また、基板2の向きの誤差による出力の影響が、良好に抑制され得る。
(第六実施形態)
図15は、回転検出装置1がエンジン100の回転角を検出する例を示す。すなわち、回転検出装置1は、歯車状のロータである回転体Rと対向するように、エンジンハウジング101に装着されている。具体的には、回転検出装置1は、エンジンハウジング101に設けられた貫通孔であるセンサ固定孔102に装着されることで、エンジン100の回転角を検出するように構成されている。
センサ固定孔102は、軸方向における少なくとも一部に雌ネジ部を有する丸孔として形成されている。回転検出装置1は、センサハウジング103を備えている。センサハウジング103は、センサ固定孔102に収容可能な略円柱状に形成されている。センサハウジング103の外周面には、センサ固定孔102に設けられた雌ネジ部と螺合する雄ネジ部が設けられている。
センサハウジング103の内側には、磁気検出素子3を支持する基板2が収容されている。基板2および磁気検出素子3と、回転体Rとの配置関係は、上記の第一〜第五実施形態のうちのいずれかと同様である。
かかる構成においては、センサ固定孔102とセンサハウジング103との螺合状態に応じて、基板2の主面21と回転体Rの回転面との角度が変動し得る。しかしながら、上記の通り、基板2の主面21と回転体Rの回転面とのなす角度が変動しても、磁気検出素子3は、回転体Rの回転に応じた出力を良好に発生することができる。したがって、上記構成によれば、回転検出装置1の配置自由度が向上する。また、基板2の向きの誤差による出力の影響が、良好に抑制され得る。
(第七実施形態)
図16に示されているように、回転検出装置1は、磁化固定層5における磁化方向が相互に反平行となる複数の磁気検出素子3を備えていてもよい。
具体的には、図16においては、2個の磁気検出素子3、すなわち、第一磁気検出素子301および第二磁気検出素子302が設けられている。この場合、図17に示されているように、第一磁気検出素子301と第二磁気検出素子302とは、ハーフブリッジ回路を構成するようにブリッジ接続されている。
かかる構成においては、第一磁気検出素子301と第二磁気検出素子302との間の中点電位VDに基づいて、回転体Rの回転が検出される。かかる構成によれば、第一磁気検出素子301および第二磁気検出素子302における温度依存性が互いに打ち消されることで、検出特性が安定化され得る。
(第八実施形態)
図18に示されているように、回転検出装置1は、第一磁気検出素子301に加えて、追加磁気検出素子303を備えていてもよい。追加磁気検出素子303においては、磁化固定層5は、面内方向、例えば、X軸方向に磁化されている。また、追加磁気検出素子303においては、自由層7は、面内方向、例えば、X軸方向の磁化容易軸を有している。すなわち、追加磁気検出素子303においては、磁化固定層5および自由層7は、面内磁気異方性を有している。
かかる構成によれば、垂直磁気異方性の第一磁気検出素子301と、面内磁気異方性の追加磁気検出素子303とを用いて、回転体Rの回転が検出される。したがって、回転体Rの回転に伴う外部磁界とは異なる外乱の影響を、良好に除去することが可能となる。あるいは、回転体Rの回転軸が複数であっても、良好な回転検出が可能となる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。故に、上記実施形態に対しては、適宜変更が可能である。以下、代表的な変形例について説明する。以下の変形例の説明においては、上記実施形態と異なる部分についてのみ説明する。また、上記実施形態と変形例とにおいて、互いに同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の変形例の説明において、上記実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、上記実施形態における説明が適宜援用され得る。
本発明は、上記実施形態にて示された具体的な装置構成に限定されない。例えば、基板2における主面21側には、SiO等による下地層が形成されていてもよい。すなわち、主面21は、かかる下地層の表面であってもよい。
磁気検出素子3は、いわゆるGMR素子であってもよい。GMRはGiant Magneto Resistanceの略である。すなわち、中間層6は、Cu、Ag等によって形成された非強磁性層であってもよい。
磁気検出素子3は、下部電極層4と、磁化固定層5と、中間層6と、自由層7と、上部電極層8との積層構造に限定されない。すなわち、例えば、上部電極層8に代えて、あるいはこれに加えて、Ta、Ru等によって形成された保護層が設けられ得る。
複数の磁気検出素子3が設けられる場合の、磁気検出素子3の個数は、2個に限定されない。すなわち、例えば、4個の磁気検出素子3が設けられていてもよい。この場合、複数の磁気検出素子3は、フルブリッジ回路を構成するようにブリッジ接続されている。
上記実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に本発明が限定されることはない。同様に、構成要素等の形状、方向、位置関係等が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に特定の形状、方向、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、方向、位置関係等に本発明が限定されることはない。各部を構成する材料についても、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の材料に限定される場合等を除き、特段の限定はない。
変形例も、上記の例示に限定されない。また、複数の実施形態が、互いに組み合わされ得る。同様に、複数の変形例が、互いに組み合わされ得る。さらに、複数の実施形態のうちの少なくとも1つと、複数の変形例のうちの少なくとも1つとが、互いに組み合わされ得る。
1 回転検出装置
2 基板
21 主面
3 磁気検出素子
5 磁化固定層
6 中間層
7 自由層
100 エンジン
101 エンジンハウジング
R 回転体

Claims (8)

  1. 回転体(R)の回転を検出するように構成された、回転検出装置(1)であって、
    主面(21)を有する基板(2)と、
    垂直磁気異方性を有していて前記主面と直交する基板厚方向に磁化された磁化固定層(5)と、垂直磁気異方性を有していて前記回転体の回転状態に応じて磁化方向が変化するように設けられた自由層(7)と、前記自由層と前記磁化固定層との間に設けられた中間層(6)とが、前記基板厚方向に積層された構成を有し、前記基板上に支持された、磁気検出素子(3)と、
    を備えた回転検出装置。
  2. 前記回転体の回転状態に応じて前記自由層に作用する外部磁界は回転磁界であり、
    前記基板の前記主面が、前記外部磁界の回転面と垂直となるように構成された、
    請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 前記基板の前記主面が、前記回転体の回転面と平行となるように構成された、
    請求項1または2に記載の回転検出装置。
  4. 前記基板の前記主面が、前記回転体の回転面と垂直となるように構成された、
    請求項1または2に記載の回転検出装置。
  5. 前記基板および前記磁気検出素子を挟んで前記回転体と対向することで、前記回転体に向けてバイアス磁界を発生するように設けられた、バイアス磁石(90)をさらに備えた、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の回転検出装置。
  6. 前記磁化固定層における磁化方向が相互に反平行となる複数の前記磁気検出素子(301,302)がブリッジ接続された、
    請求項1〜5のいずれか1つに記載の回転検出装置。
  7. 前記磁気検出素子は、TMR素子である、
    請求項1〜6のいずれか1つに記載の回転検出装置。
  8. エンジンハウジング(101)に設けられた貫通孔であるセンサ固定孔(102)に装着されることで、エンジン(100)の回転角を検出するように構成された、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載の回転検出装置。
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