JP2019193050A - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019193050A
JP2019193050A JP2018082663A JP2018082663A JP2019193050A JP 2019193050 A JP2019193050 A JP 2019193050A JP 2018082663 A JP2018082663 A JP 2018082663A JP 2018082663 A JP2018082663 A JP 2018082663A JP 2019193050 A JP2019193050 A JP 2019193050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
document
skew
distortion
original
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018082663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7047568B2 (ja
Inventor
中野 雄介
Yusuke Nakano
雄介 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2018082663A priority Critical patent/JP7047568B2/ja
Priority to US16/389,302 priority patent/US11082580B2/en
Publication of JP2019193050A publication Critical patent/JP2019193050A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7047568B2 publication Critical patent/JP7047568B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00681Detecting the presence, position or size of a sheet or correcting its position before scanning
    • H04N1/00684Object of the detection
    • H04N1/00718Skew
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00681Detecting the presence, position or size of a sheet or correcting its position before scanning
    • H04N1/00763Action taken as a result of detection
    • H04N1/00774Adjusting or controlling
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/387Composing, repositioning or otherwise geometrically modifying originals
    • H04N1/3877Image rotation
    • H04N1/3878Skew detection or correction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Image Input (AREA)

Abstract

【課題】読取画像内の原稿画像のスキューの種類に応じて適切な処理を実行する。【解決手段】画像処理装置は、原稿の読み取りにより生成された読取画像を取得する取得部と、前記読取画像内の前記原稿に対応する原稿画像に基づき、前記原稿画像に傾きを伴う第1のスキューと、前記原稿画像に歪みを伴う第2のスキューとのいずれが生じたかを判定する判定部と、前記原稿画像にスキューが生じている場合に実行する処理を、前記判定の結果に応じて変える処理部と、を備える。前記第2のスキューは、前記原稿画像の歪みおよび前記原稿画像の傾きを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、原稿の読み取りにより生成された画像を処理する画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
スキャナーによる原稿の読み取りで生成された画像においては、原稿に対応する領域の画像が傾いていることがある。このような画像のスキューを画像処理により補正する技術が知られている。関連技術として、搬送により原稿の傾きが変化したことによる画像の歪みを補正する画像処理装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2016‐123043号公報
しかしながら、スキャナーによる読取結果としての画像には、例えば、傾きを生じたスキューや歪みを生じたスキュー等、複数種類のスキューが生じ得るが、従来はスキューの種類に応じて適切に処理することができなかった。
画像処理装置は、原稿の読み取りにより生成された読取画像を取得する取得部と、前記読取画像内の前記原稿に対応する原稿画像に基づき、前記原稿画像に傾きを伴う第1のスキューと、前記原稿画像に歪みを伴う第2のスキューとのいずれが生じたかを判定する判定部と、前記原稿画像にスキューが生じている場合に実行する処理を、前記判定の結果に応じて変える処理部と、を備える。
システムの構成を簡易的に示す図。 第1実施形態にかかる処理を示すフローチャート。 図3Aは原稿画像のスキューが第1のスキューに該当する場合を示す図、図3Bは、原稿画像のスキューが第2のスキューに該当する場合を示す図。 ステップS110における判定方法の詳細を示すフローチャート。 ステップS110における判定方法を具体的に説明するための図。 図5に示す内容において一端側の第1領域および他端側の第1領域を強調して示す図。 図5に示す内容において一端側の第2領域および他端側の第2領域を強調して示す図。 案内画面の一例を示す図。 第2実施形態にかかる処理を示すフローチャート。 第3実施形態にかかる処理を示すフローチャート。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。また、各図は例示であるから、互いに形状や比率等が整合していないこともある。
1.システムの概略説明:
図1は、本実施形態にかかるシステム1の構成を簡易的に示している。システム1は、スキャナー10および画像処理装置20を含んでいる。システム1を、画像読取システムあるいは画像処理システム等と呼んでもよい。
画像処理装置20は、例えば、パーソナルコンピューター(PC)、スマートフォン、タブレット型端末、携帯電話機、或いはそれらと同程度の処理能力を有する情報処理装置によって実現される。画像処理装置20は、制御部21、表示部26、操作受付部27、記憶部28、通信インターフェイス(IF)29等を備える。制御部21は、プロセッサーとしてのCPU21a、ROM21b、RAM21c等を有する一つ又は複数のICや、その他のメモリー等を含んで構成される。
制御部21では、プロセッサー(CPU21a)が、ROM21bや記憶部28等に保存されたプログラムに従った演算処理を、RAM21c等をワークエリアとして用いて実行することにより、画像処理装置20を制御する。制御部21はプログラムの一つとしてプログラム22を搭載している。制御部21は、プログラム22を実行することにより、取得部23、判定部24、処理部25等の各機能を実現する。プログラム22は、制御部21が実行する画像処理プログラムに該当する。なお、プロセッサーは、一つのCPUに限られることなく、複数のCPUや、ASIC等のハードウェア回路により処理を行う構成としてもよいし、CPUとハードウェア回路とが協働して処理を行う構成としてもよい。
表示部26は、視覚的情報を表示するための手段であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)や、有機ELディスプレイ等により構成される。表示部26は、ディスプレイと、ディスプレイを駆動するための駆動回路とを含む構成であってもよい。操作受付部27は、ユーザーによる操作を受け付けるための手段であり、例えば、物理的なボタンや、タッチパネルや、マウスや、キーボード等によって実現される。むろん、タッチパネルは、表示部26の一機能として実現されるとしてもよい。表示部26および操作受付部27を含めて、画像処理装置20の操作パネルと呼ぶことができる。
記憶部28は、例えば、ハードディスクドライブや不揮発性のメモリーによって構成される記憶手段である。記憶部28は、制御部21の一部であってもよい。通信IF29は、画像処理装置20が公知の通信規格を含む所定の通信プロトコルに準拠して有線又は無線で外部と通信を実行するための一つまたは複数のIFの総称である。
スキャナー10は、制御部11、搬送機構12、読取部13、通信IF14等を備える。搬送機構12は、読取対象の原稿を所定の搬送方向に沿って搬送する。搬送機構12は、例えば、原稿を搬送するためのローラーや、ローラーを回転させる動力を生み出すモーター、モーターからローラーへ動力を伝達するギア輪列やベルト等を含んでいる。読取部13は、例えば、搬送機構12が搬送する原稿を照射する光源、原稿からの反射光を受光し光電変換により読取結果としての電気信号を出力する撮像素子、原稿からの反射光を撮像素子へ導くための光学系等を含んでいる。通信IF14は、スキャナー10が公知の通信規格を含む所定の通信プロトコルに準拠して有線又は無線で外部と通信を実行するための一つまたは複数のIFの総称である。
このようなスキャナー10は、搬送機構12により原稿を搬送しながら読取部13が原稿を読み取るシートフィード型のスキャナーである。制御部11は、読取部13の撮像素子からの出力に基づいて所定のフォーマットの画像データを生成し、画像データを外部へ出力することができる。スキャナー10と画像処理装置20とは、互いの通信IF14,29を介して有線又は無線により通信可能に接続する。むろん、スキャナー10と画像処理装置20とは、ネットワークを通じて接続するとしてもよい。
スキャナー10は、スキャナーとしての機能に加え、印刷機能やファクシミリ通信機能等の複数の機能を兼ね備えた複合機であってもよい。言うまでもなく、スキャナー10は、表示部や操作受付部を含んだ操作パネルを有していてもよい。
図1の例では、スキャナー10と画像処理装置20とは、互いに独立した装置である。ただし、他の形態として、スキャナー10および画像処理装置20は一体的な装置であってもよい。つまり、スキャナー10は、画像処理装置20の構成を含む物であってもよい。
2.傾きの種類に応じた傾き対応処理:
図2は、画像処理装置20の制御部21がプログラム22に従って実行する処理をフローチャートにより示している。当該フローチャートは、画像処理方法を示している。
システム1において、先ず、スキャナー10は、ユーザーが任意にセットした原稿を搬送機構12により搬送しながら読取部13が読み取ることにより画像データを生成する。そして、スキャナー10は、生成した画像データ(以下、読取画像)を、通信IF14を介して画像処理装置20へ送信する。画像処理装置20の制御部21は、通信IF29を介してスキャナー10へ原稿の読取開始を指示し、スキャナー10は、制御部21からの原稿の読取開始の指示に従って原稿の読み取りを開始するとしてもよい。
制御部21は、スキャナー10から送信された読取画像を、通信IF29を介して取得する(ステップS100)。なお、制御部21は、スキャナー10から受信した読取画像を、一旦、記憶部28に保存し、ステップS100では、記憶部28から読取画像を取得してもよい。ステップS100は、原稿の読み取りにより生成された読取画像を取得する取得工程に該当する。また、ステップS100を実現する点において、プログラム22を実行する制御部21は、読取画像を取得する取得部23として機能する。
ステップS110では、制御部21は、ステップS100で取得した読取画像内の原稿に対応する領域(以下、原稿画像)のスキューの種類を判定する。制御部21は、原稿画像のスキューが傾きを伴う第1のスキューに該当すると判定した場合はステップS120へ進み、原稿画像のスキューが歪みを伴う第2のスキューに該当すると判定した場合はステップS130へ進む。ステップS110は、原稿画像に基づき、原稿画像に傾きを伴う第1のスキューと、原稿画像に歪みを伴う第2のスキューとのいずれが生じたかを判定する判定工程である。また、ステップS110を実現する点において、プログラム22を実行する制御部21は、原稿画像のスキューの種類を判定する判定部24として機能する。
ステップS110の判定の対象となる読取画像は2次元(XY座標系)のビットマップデータである。制御部21は、スキャナー10から送信された時点での読取画像に対してフォーマット変換を適宜施してビットマップデータとしての読取画像を取得してもよい。
図3A,3Bはそれぞれ、読取画像30内の原稿画像31にスキューが生じた状態を示している。図3A,3Bにおいて、X方向は読取画像30の横方向を示し、Y方向は読取画像30の縦方向を示している。X方向とY方向とは直交している。Y方向は、スキャナー10の搬送機構12による原稿の所定の搬送方向に対応している。図3A,3Bに示す原稿画像31は、いずれもY方向に対して傾いている。
図3Aに示す原稿画像31は、原稿の搬送方向に対して傾いた状態の原稿を読み取ったものである。傾いた状態で搬送されている原稿を読み取った場合、図3Aに示すように、原稿画像31に第1のスキューが生じることになる。一方、図3Bに示す原稿画像31は、図3Aに示すような単純な傾きに加え、歪みを伴う第2のスキューが生じている。ここで、原稿画像の歪みとは、本来直線状である原稿画像のエッジにカーブや折れが生じている状態を指す。例えば、スキャナー10にセットされたときの原稿の位置や姿勢が適切でないこと等に起因して、搬送機構12に設けられた搬送ローラーや搬送中の原稿を支持する部材から不均一な力が原稿に働いて、搬送中に原稿の傾きが変化することがある。こうした場合、搬送中の原稿が読み取られることによって、原稿画像の歪みが生じ得る。なお、レシートなど、用紙ガイドに対して幅の小さい原稿を読み取る場合、原稿画像の歪みが生じ易くなる。以上に説明したように、読取画像30内の原稿画像31は、傾きを伴う第1のスキューや、傾き及び歪みを伴う第2のスキューの状態となることがある。
本実施形態では、図3Aに例示したような原稿画像31の歪みを伴わない傾きを「第1のスキュー」とし、図3Bに例示したような原稿画像31の歪みを伴う傾きを「第2のスキュー」とする。ただし、歪みを伴わないとは、歪みが全く無い状態だけでなく、ステップS110において歪みを伴うと判定されない程度の微小な歪みが在る状態も含む。
図4は、ステップS110における判定方法の詳細をフローチャートにより示している。
図5は、ステップS110における判定方法を具体的に説明するための図である。図5も図3A,3Bと同様に、読取画像30と、読取画像30内の原稿画像31とを示している。ただし図5では、原稿画像31の傾きや歪みを判り易くするために、図3A,3Bと比べて、読取画像30に対する原稿画像31の比率を小さくしており、かつ原稿画像31の傾きや歪みを強調して描いている。
ステップS112では、制御部21は、原稿の一辺に対応する原稿画像のエッジに含まれる第1の点および第2の点を、X方向の両端側の夫々で検出する。具体的には、制御部21は、読取画像30のラスターライン毎に端から読取画像30の中央側に向かって画素を走査していき、原稿画像31のエッジに該当するエッジ画素を検出する。読取画像30のラスターラインとは、X方向に並ぶ画素によって構成される領域である。ラスターラインを画素行と呼んでもよい。読取画像30を構成する画素は、例えば、RGB(レッド、グリーン、ブルー)といった色毎の階調値や明るさ(輝度又は明度)を有している。また、読取画像30のうち原稿画像31外の領域は、原稿の読み取り位置においてスキャナー10が有する背景板の読取結果に該当し、原稿の色(例えば白色)よりも暗く且つほぼ一定の色である。そのため、制御部31は、ラスターライン毎に端から読取画像30の中央側に向かって画素を走査し、ラスターライン内で色または明るさが最初に所定のしきい値(エッジ画素検出のために予め設定されたしきい値)以上に変動した位置の画素を、エッジ画素として検出することができる。
制御部21は、上述したようなラスターライン毎の画素の走査を、ラスターラインの両端つまりX方向の一端側および他端側のそれぞれから読取画像30の中央側に向かって実行する。その結果、制御部21は、X方向の一端側(図4では左側SL)における原稿画像31の最も上側(Y方向上側)のエッジ画素Pa1および原稿画像31の最も下側(Y方向下側)のエッジ画素Pa2と、X方向の他端側(図4では右側SR)における原稿画像31の最も上側のエッジ画素Pb1および原稿画像31の最も下側のエッジ画素Pb2と、を検出する。
エッジ画素Pa1およびエッジ画素Pa2は、原稿画像31の一端側SLのエッジに含まれる第1の点および第2の点に該当する。また、エッジ画素Pb1およびエッジ画素Pb2は、原稿画像31の他端側SRのエッジに含まれる第1の点および第2の点に該当する。より正確には、エッジ画素Pa1の位置を示すXY座標値およびエッジ画素Pa2の位置を示すXY座標値が、原稿画像31の一端側SLのエッジに含まれる第1の点および第2の点に該当し、エッジ画素Pb1の位置を示すXY座標値およびエッジ画素Pb2の位置を示すXY座標値が、原稿画像31の他端側SRのエッジに含まれる第1の点および第2の点に該当する。
原稿画像のエッジに含まれる第1の点および第2の点の関係性は、図5に示したような共通のエッジ(原稿画像31の一辺)の最も上側の点および最も下側の点に限定されない。原稿画像のエッジに含まれる第1の点および第2の点は、共通のエッジに含まれておりY方向に離れた二つの点であればよい。ただし、共通のエッジの最も上側の点および最も下側の点を第1の点および第2の点とすることで、エッジにおける歪み(カーブや折れ)の有無をより正確に捉えることができる。
ステップS114では、制御部21は、原稿画像の傾きの有無を判定し“No”、つまり傾き無しと判定した場合は、ステップS110の処理を終えて、図2のフローチャートを終了させる。一方、“Yes”つまり傾き有りと判定した場合は、制御部21は、ステップS114からステップS116へ進む。原稿画像の傾きの有無を判定する方法は特に限定されない。一例として、制御部21は、一組の第1の点および第2の点(例えば、エッジ画素Pa1およびエッジ画素Pa2)を結ぶ直線がY方向に対して平行または殆ど平行である場合に、原稿画像31の傾き無しと判定する。ここで言う殆ど平行とは、後述するスキュー対応処理を行う必要が無い程に原稿画像の傾きが微小である状態を指す。より具体的には、制御部21は、一組の第1の点および第2の点を結ぶ直線とY方向とが成す角度が、傾き有無を判定するために設定された角度に関する所定のしきい値以内であるとき、原稿画像31の傾き無しと判定する。一方、一組の第1の点および第2の点を結ぶ直線とY方向とが成す角度が、傾き有無を判定するために設定された角度に関する所定のしきい値より大きいとき、制御部21は、原稿画像31の傾き有りと判定する。
ステップS116では、制御部21は、第1の点と第2の点とを結んだ直線により区画される読取画像内の第1領域と、第1の点と第2の点との間の原稿画像のエッジにより区画される読取画像内の第2領域との面積の比較を行う。制御部21は、ステップS116における比較を、X方向の両端側の夫々で行う。
図5を参照すると、一端側SLの第1領域は、エッジ画素Pa1およびエッジ画素Pa2を結ぶ直線Ea2と、読取画像30の一端側SLの縁からエッジ画素Pa1に到達するX方向と平行な直線La1と、読取画像30の一端側SLの縁からエッジ画素Pa2に到達するX方向と平行な直線La2と、読取画像30の一端側SLの縁と、で区画される領域である。直線La1は、エッジ画素Pa1を含んだラスターラインの一部であり、同様に、直線La2は、エッジ画素Pa2を含んだラスターラインの一部である。
一端側SLの第2領域は、エッジ画素Pa1およびエッジ画素Pa2を結ぶ原稿画像31のエッジと、直線La1と、直線La2と、読取画像30の一端側SLの縁と、で区画される領域である。エッジ画素Pa1およびエッジ画素Pa2を結ぶ原稿画像31のエッジは、図5に二点鎖線で示した直線Ea2のように直線となる場合もあれば、実線で示した曲線Ea1のように歪んでいる場合もある。いずれにしても、ステップS112の処理において、制御部21は、ラスターライン毎かつ一端側SL、他端側SRの夫々で原稿画像31のエッジ画素を検出済みである。そのため、制御部21は、エッジ画素Pa1とエッジ画素Pa2との間の、一端側SLの複数のエッジ画素の位置を繋いだ線を、エッジ画素Pa1およびエッジ画素Pa2を結ぶ原稿画像31のエッジとして捉える。
制御部21は、一端側SLの第1領域と一端側SLの第2領域との面積とを比較し、それらが一致するか否かを判定する。制御部21は、領域内の画素数を該領域の面積と捉えることができる。一端側SLにおける第1領域と第2領域との面積が一致する場合、原稿画像31の一端側SLのエッジは直線状、つまり歪みが無いと推測される。
同様に、制御部21は、他端側SRの第1領域と他端側SRの第2領域とを比較し、それらが一致するか否かを判定する。他端側SRの第1領域は、エッジ画素Pb1およびエッジ画素Pb2を結ぶ直線Eb2と、読取画像30の他端側SRの縁からエッジ画素Pb1に到達するX方向と平行な直線Lb1と、読取画像30の他端側SRの縁からエッジ画素Pb2に到達するX方向と平行な直線Lb2と、読取画像30の他端側SRの縁と、で区画される領域である。直線Lb1は、エッジ画素Pb1を含んだラスターラインの一部であり、同様に、直線Lb2は、エッジ画素Pb2を含んだラスターラインの一部である。
他端側SRの第2領域は、エッジ画素Pb1およびエッジ画素Pb2を結ぶ原稿画像31のエッジと、直線Lb1と、直線Lb2と、読取画像30の他端側SRの縁と、で区画される領域である。エッジ画素Pb1およびエッジ画素Pb2を結ぶ原稿画像31のエッジは、図5に二点鎖線で示した直線Eb2のように直線となる場合もあれば、実線で示した曲線Eb1のように歪んでいる場合もある。制御部21は、エッジ画素Pb1とエッジ画素Pb2との間の、他端側SRの複数のエッジ画素の位置を繋いだ線を、エッジ画素Pb1およびエッジ画素Pb2を結ぶ原稿画像31のエッジとして捉える。他端側SRにおける第1領域と第2領域との面積が一致する場合、原稿画像31の他端側SRのエッジは直線状、つまり歪みが無いと推測される。
なお、図6および図7は、図5と同じ読取画像30を示している。図6では、判りやすいように一端側SLの第1領域(40)および他端側SRの第1領域(41)を、太線で囲って示している。一方、図7では、判りやすいように一端側SLの第2領域(42)および他端側SRの第2領域(43)を、太線で囲って示している。
制御部21は、第1領域と第2領域との面積の比較において、一致する場合だけでなく、比較した面積同士の差が所定程度以内の小さな差である場合にも、第1領域と第2領域との面積は一致すると判定してもよい。例えば、制御部21は、第1領域の面積に対する第2領域の面積の差もしくはその割合が、当該差もしくは割合に関する所定のしきい値以内に収まるとき、第1領域と第2領域との面積は一致すると判定する。
ステップS118では、制御部21は、ステップS116による比較結果に応じて処理を分岐する。制御部21は、X方向の両端側のいずれにおいても第1領域と第2領域との面積が不一致である場合に、原稿画像のスキューは第2のスキューと判定し、ステップS130へ進む。つまり、X方向の両端側のいずれにおいても第1領域と第2領域との面積が不一致であれば、原稿画像の傾きは歪みを伴っている可能性が高いため、ステップS130へ進む。
制御部21は、X方向の両端側(一端側SL、他端側SR)の少なくとも一方において第1領域と第2領域との面積が一致する場合には、原稿画像のスキューは第1のスキューと判定し、ステップS120へ進む。X方向の両端側のいずれにおいても第1領域と第2領域との面積が一致する場合には、原稿画像の傾きは歪みを伴わない単純な傾きであるため、ステップS120へ進む。ここで、原稿のエッジの一部に切り欠きが形成されていたり、原稿のエッジの一部に接する原稿内の範囲が上述の背景板と同じ或いは類似する色(例えば黒色)であったりすると、読取時の原稿は歪んでいないにもかかわらず、ステップS112,S116では原稿画像のエッジの一部が、曲線や折れ線として検出されることがある。つまり、X方向の両端側のいずれか一方だけで第1領域と第2領域との面積が不一致である場合は、原稿画像の傾きは歪みを伴っていない可能性がある。このような事情に鑑みて、制御部21は、ステップS118では、X方向の両端側のいずれか一方だけで第1領域と第2領域との面積が不一致である場合は、原稿画像のスキューは第1のスキューと判定する。
図2に戻って説明を続ける。
ステップS120では、制御部21は、原稿画像の傾きを補正するスキュー補正処理を実行する。スキュー補正処理は、読取画像内における原稿画像の傾きを補正できる画像処理であればよいため、詳細は省く。例えば、制御部21は、Y方向に対する原稿画像31の傾きが0°となるように原稿画像31を回転させる。制御部21は、ステップS120を実行した上で、図2のフローチャートを終了させる。
ステップS130では、制御部21は、原稿の再度の読み取りを案内する案内処理を実行する。この場合、制御部21は、原稿の再度の読み取りをユーザーに促すためのメッセージ(再スキャンメッセージ)を表示部26に表示させる。制御部21は、再スキャンメッセージを、不図示のスピーカーから音声として出力させてもよい。
図8は、ステップS130において制御部21が表示部26に表示させる案内画面50の一例を示している。案内画面50は、再スキャンメッセージ51を含んでいる。再スキャンメッセージ51の具体例としては「原稿をスキャナーにセットしてもう一度スキャンして下さい。」等といった内容が考えられる。また、制御部21は、スキャナー10による原稿搬送の過程で歪みを伴った傾きが原稿に生じた旨や、スキャナー10への原稿の正しいセット方法等を、再スキャンメッセージに含めてユーザーに案内するとしてもよい。制御部21は、ステップS130を実行した上で、図2のフローチャートを終了させる。制御部21は、ステップS130を実行して図2のフローチャートを終了させる場合、ステップS100で取得済みの読取画像のデータを消去をしてもよい。
ステップS120,S130はそれぞれ、原稿画像のスキューが生じている場合に画像処理装置20が実行する処理(スキュー対応処理)の一つに該当する。ステップS110の後にステップS120またはステップS130を実行する流れは、スキュー対応処理をステップS110の判定の結果に応じて変える処理工程に該当する。また、このような処理工程を実現する点において、プログラム22を実行する制御部21は、スキュー対応処理を前記判定の結果に応じて変える処理部25として機能する。
言うまでもないが、図2に示す各ステップは画像処理装置20が実行する処理の一部である。例えば、ステップS110で傾き無しと判定して図2のフローチャートを終えた場合、又は、ステップS120を経て図2のフローチャートを終えた場合、画像処理装置20は、ステップS100で取得した読取画像、又は、ステップS120によるスキュー補正処理後の読取画像について、記憶部28に保存したり、更なる別の画像処理の対象としたり、ユーザーに指示された外部の転送先へ転送したり、印刷したりすることができる。
これまでに説明した実施形態を、第1実施形態とも呼ぶ。以下に、第1実施形態とは別の第2実施形態および第3実施形態を説明する。第2実施形態および第3実施形態については、第1実施形態と異なる点を説明する。
3.第2実施形態:
図9は、第2実施形態にかかる画像処理装置20の制御部21がプログラム22に従って実行する処理をフローチャートにより示している。
第2実施形態においては、制御部21は、ステップS110で原稿画像のスキューを第2のスキューと判定した後、ステップS122へ進む。
ステップS122では、判定部24として機能する制御部21は、原稿画像の第2のスキューについて、原稿画像の歪みの向きを判定する。原稿画像に第2のスキューが生じているということは、上述したように、X方向の両端側のいずれにおいても第1領域と第2領域との面積が一致していない。そこで、制御部21は、一端側SL、他端側SRそれぞれにおける第1領域と第2領域との大小関係に基づいて原稿画像の歪みの向きを判定する。
再び図5〜7を参照して説明する。上述したように一端側SLの第1領域40は、エッジ画素Pa1およびエッジ画素Pa2を結ぶ直線Ea2と、直線La1と、直線La2と、読取画像30の一端側SLの縁と、で区画される領域である。一端側SLの第2領域42は、エッジ画素Pa1およびエッジ画素Pa2を結ぶ原稿画像31のエッジと、直線La1と、直線La2と、読取画像30の一端側SLの縁と、で区画される領域である。また、他端側SRの第1領域41は、エッジ画素Pb1およびエッジ画素Pb2を結ぶ直線Eb2と、直線Lb1と、直線Lb2と、読取画像30の他端側SRの縁と、で区画される領域である。他端側SRの第2領域43は、エッジ画素Pb1およびエッジ画素Pb2を結ぶ原稿画像31のエッジと、直線Lb1と、直線Lb2と、読取画像30の他端側SRの縁と、で区画される領域である。
そして、制御部21は、一端側SLの第1領域40の面積<一端側SLの第2領域42の面積、かつ、他端側SRの第1領域41の面積>他端側SRの第2領域43の面積、が成立する場合に、原稿画像は一端側SLへ歪んでいると判定する。一方、一端側SLの第1領域40の面積>一端側SLの第2領域42の面積、かつ、他端側SRの第1領域41の面積<他端側SRの第2領域43の面積、が成立する場合に、制御部21は、原稿画像は他端側SRへ歪んでいると判定する。
ステップS122を経たステップS130では、処理部25として機能する制御部21は、ステップS122で判定した歪みの向きに応じて再スキャンメッセージの内容を変える。ここでは説明の便宜上、スキャナー10を使用するときのユーザーの視点においてスキャナー10が備える原稿トレイ等の原稿セット位置の左側が、X方向の一端側SLに対応し、当該原稿セット位置の右側が、X方向の他端側SRに対応すると仮定する。このような仮定の下、制御部21は、ステップS122で原稿画像は一端側SLへ歪んでいると判定した場合、ステップS130では「原稿を原稿セット位置の左側へ寄せてセットして下さい。」等といったスキャナー10への原稿の正しいセット方法を、再スキャンメッセージに含めてユーザーに案内する。また、制御部21は、ステップS122で原稿画像は他端側SRへ歪んでいると判定した場合、ステップS130では「原稿を原稿セット位置の右側へ寄せてセットして下さい。」等といったスキャナー10への原稿の正しいセット方法を、再スキャンメッセージに含めてユーザーに案内する。
むろん、再スキャンメッセージの内容は上述の例に限定されないが、第2実施形態では、ステップS122で判定した原稿画像の歪みの向きに応じて再スキャンメッセージの内容を変えることで、傾きや歪みの無い適切な読取結果が得られ易いスキャン方法をユーザーに案内することができる。
4.第3実施形態:
図10は、第3実施形態にかかる画像処理装置20の制御部21がプログラム22に従って実行する処理をフローチャートにより示している。
第3実施形態においては、制御部21は、ステップS110で原稿画像のスキューを第2のスキューと判定した後、ステップS124へ進む。
ステップS124では、制御部21は、読取画像の生成元のスキャナー10の種類を判定する。制御部21は、スキャナー10に関する種々の仕様を規定した機種情報を参照することでスキャナー10の種類を判定することができる。スキャナー10の機種情報は、スキャナー10が保持している。制御部21は、ステップS124のタイミングでスキャナー10と通信することによりスキャナー10から機種情報を取得してもよいし、ステップS124よりも早いタイミングでスキャナー10から取得済みの機種情報を、ステップS124で参照してもよい。
制御部21は、読取画像の生成元のスキャナー10の種類が、用紙ガイドを有する機種であるか否かを機種情報に基づいて判定する。用紙ガイドとは、知られているように、原稿トレイ等の原稿セット位置において、原稿の左右から原稿の縁に当接して搬送方向に対する原稿の傾きを抑制するための部材である。用紙ガイドは、多くの場合、搬送方向に直交する左右の向きに沿って移動可能な左右の壁部材を備えており、ユーザーは、原稿のサイズに応じて左右の壁部材間の距離を調整して左右の壁部材で原稿の位置を規制する。
ステップS124を経たステップS130では、処理部25として機能する制御部21は、ステップS124で判定したスキャナー10の種類に応じて再スキャンメッセージの内容を変える。制御部21は、ステップS124でスキャナー10の種類が用紙ガイドを有する機種であると判定した場合、ステップS130では「原稿をスキャナーの用紙ガイドに合わせてセットして下さい。」等といったスキャナー10への原稿の正しいセット方法を、再スキャンメッセージに含めてユーザーに案内する。また、制御部21は、ステップS124でスキャナー10の種類が用紙ガイドを有さない機種であると判定した場合、ステップS130では「原稿を原稿セット位置の中央に合わせてセットして下さい。」等といったスキャナー10への原稿の正しいセット方法を、再スキャンメッセージに含めてユーザーに案内する。むろん、再スキャンメッセージの内容は上述の例に限定されないが、第3実施形態では、ステップS124で判定したスキャナー10の種類に応じて再スキャンメッセージの内容を変えることで、傾きや歪みの無い適切な読取結果が得られ易いスキャン方法をユーザーに案内することができる。
第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせた実施形態も想定される。つまり、制御部21は、ステップS110で原稿画像のスキューを第2のスキューと判定した後、ステップS122(図9)の判定およびステップS124(図10)の判定を経てステップS130へ進むとしてもよい。ステップS130では、制御部21は、ステップS122で判定した歪みの向きやステップS124で判定したスキャナー10の種類に応じて再スキャンメッセージの内容を変える。例えば、制御部21は、スキャナー10の種類が用紙ガイドを有する機種であれば、ステップS130では「原稿をスキャナーの用紙ガイドに合わせてセットして下さい。」等といったメッセージを再スキャンメッセージに含めてユーザーに案内する。一方、スキャナー10の種類が用紙ガイドを有さない機種であれば、制御部21は、ステップS130では、原稿画像の歪みの向きに応じて「原稿を原稿セット位置の左側へ寄せてセットして下さい。」又は「原稿を原稿セット位置の右側へ寄せてセットして下さい。」といったメッセージを、再スキャンメッセージに含めてユーザーに案内する。
5.まとめ:
このように本実施形態によれば、画像処理装置20は、原稿の読み取りにより生成された読取画像を取得する取得部23と、読取画像内の原稿に対応する原稿画像に基づき、原稿画像に傾きを伴う第1のスキューと、原稿画像に歪みを伴う第2のスキューとのいずれが生じたかを判定する判定部24と、スキュー対応処理を前記判定の結果に応じて変える処理部25と、を備える。
前記構成によれば、原稿画像のスキューの種類に応じて、適切なスキュー対応処理を選択し、実行することができる。この結果、原稿についてのより質の高い読取結果を得ることができる。取得部23は、搬送機構12により原稿を搬送しながら原稿を読み取るスキャナー10により生成された読取画像を取得する。つまり、画像処理装置20は、スキャナー10による原稿の搬送で発生する原稿のスキューに応じて、適切なスキュー対応処理を選択し、実行する。
また本実施形態によれば、第2のスキューは、原稿画像の歪みおよび原稿画像の傾きを有する。
前記構成によれば、原稿画像の傾きが、歪みを伴わない傾き(第1のスキュー)であるか歪みを伴う傾き(第2のスキュー)であるかを自動的に判定することができる。そして、第1のスキューが生じている場合と、第2のスキューが生じている場合とで、スキュー対応処理を変えることができる。つまり、読取画像内において原稿画像の歪みを伴わない傾きが生じている場合と、原稿画像の歪みを伴う傾きが生じている場合とで、それぞれ適切なスキュー対応処理を実行することができる。
また本実施形態によれば、判定部24は、原稿の一辺に対応する原稿画像のエッジに含まれる第1の点と第2の点とを結んだ直線により区画される読取画像内の第1領域と、第1の点と第2の点との間の原稿画像のエッジにより区画される読取画像内の第2領域との面積の比較に応じて、原稿画像の傾きが第1の傾きと第2の傾きとのいずれに該当するかを判定する。
前記構成によれば、原稿画像のスキューが歪みを伴う第2のスキューに該当するか否かを、的確に判定することができる。
また本実施形態によれば、処理部25は、原稿画像に第1のスキューが生じたと判定された場合には、原稿画像の傾きを補正するスキュー補正処理を実行し(ステップS120)、原稿画像に第2のスキューが生じたと判定された場合には、原稿の再度の読み取りを案内する案内処理を実行する(ステップS130)。
つまり、原稿画像の傾きが歪みを伴う第2のスキューに該当する場合には、スキュー補正処理で対処するのではなく、ユーザーに原稿の再度の読み取りを促し、正しく原稿を再スキャンさせる。この結果、より適切な読取結果が得られる可能性が高まる。
また本実施形態によれば、判定部24は、第2のスキューが生じたと判定した原稿画像について前記歪みの向きを判定し、処理部25は、判定された歪みの向きに応じて前記案内の内容を変える(図9参照)。
前記構成によれば、原稿画像の歪みの向きに応じて細やかに再スキャンメッセージの内容を変えることで、ユーザーに、原稿画像の傾きおよび歪みを生じさせない適切な再スキャンを実行させることができる。
また本実施形態によれば、処理部25は、原稿の読み取りにより読取画像を生成したスキャナー10の種類に応じて前記案内の内容を変える(図10参照)。
前記構成によれば、スキャナー10の種類に応じて細やかに再スキャンメッセージの内容を変えることで、ユーザーに、原稿画像の傾きおよび歪みを生じさせない適切な再スキャンを実行させることができる。
本実施形態は上述の内容に限定されず、以下に示すような種々の態様を含む。
これまでは、原稿画像の歪みを伴わない傾きを第1のスキューとし、原稿画像の歪みを伴う傾きを第2のスキューとした。しかし、第1のスキュー、第2のスキューの夫々の意味は他にも考えられる。例えば、制御部21は、ステップS110では、原稿画像の歪みを伴わない傾き又は原稿画像の歪みを伴う傾きをいずれも第1のスキューと判定してステップS120へ進み、原稿画像の歪みを伴う傾きであって、第1のスキューよりも歪みの程度が大きいものを第2のスキューと判定してステップS130へ進む、としてもよい。つまり、歪みの程度がある基準よりも小さい場合には、スキュー対応処理としてステップS120を選択し、歪みの程度が当該基準以上に大きい場合に、スキュー対応処理としてステップS130を選択する。制御部21は、例えば、一端側SLと他端側SRとのいずれにおいても第1領域と第2領域との面積が一致せず、かつ、一端側SLと他端側SRとのいずれにおいても第1領域と第2領域との面積の差が当該差に関する所定のしきい値以上である場合に、歪みの程度が大きい(第2のスキュー)と判定する。また、制御部21は、一端側SLと他端側SRとのいずれにおいても第1領域と第2領域との面積が一致せず、かつ、一端側SLと他端側SRとの少なくとも一方において第1領域と第2領域との面積の差が当該差に関する所定のしきい値未満である場合には、歪みの程度が小さい(第1のスキュー)と判定する。
ステップS120,S130で実行するスキュー対応処理は、上述の内容に限定されない。例えば、制御部21は、ステップS130では、再スキャン案内処理ではなく、前記特許文献1に開示された原稿の傾きが変化したことによる画像の歪みを補正する画像処理を実行してもよい。
これまでは、制御部21は、図4のステップS118では、X方向の両端側のいずれにおいても第1領域と第2領域との面積が不一致である場合に、原稿画像の傾きは歪みを伴うと判定すると説明した。ただし他の態様として、制御部21は、ステップS118では、X方向の両端側(一端側SL、他端側SR)の少なくとも一方において第1領域と第2領域との面積が不一致である場合に原稿画像の傾きは歪みを伴うと判定し、X方向の両端側のいずれにおいても第1領域と第2領域との面積が一致する場合に原稿画像の傾きは歪みを伴わないと判定してもよい。
原稿画像のエッジに歪みが有るか否かの判定方法は、上述したような第1領域と第2領域との面積を比較する方法に限定されない。制御部21は、例えば、原稿画像のエッジに含まれる第1の点と第2の点とを結んだ直線と、これら第1の点と第2の点との間の原稿画像のエッジとが一致するか否かを判定する。つまり、原稿画像のエッジに含まれる第1の点と第2の点とを結んだ直線と、これら第1の点と第2の点との間の原稿画像のエッジとが一致すれば原稿画像のエッジに歪みが無く、一致しなければ原稿画像のエッジに歪みが有る、と判定できる。また、制御部21はより簡単に、第1の点と第2の点との間の原稿画像のエッジが直線であれば当該エッジに歪みが無く、第1の点と第2の点との間の原稿画像のエッジが曲線や折れ線であれば当該エッジに歪みが有る、と判定できる。
1…システム、10…スキャナー、20…画像処理装置、21…制御部、21a…CPU、21b…ROM、21c…RAM、22…プログラム、23…取得部、24…判定部、25…処理部、26…表示部、27…操作受付部、28…記憶部、29…通信IF、30…読取画像、31…原稿画像、50…案内画面、51…再スキャンメッセージ

Claims (9)

  1. 原稿の読み取りにより生成された読取画像を取得する取得部と、
    前記読取画像内の前記原稿に対応する原稿画像に基づき、前記原稿画像に傾きを伴う第1のスキューと、前記原稿画像に歪みを伴う第2のスキューとのいずれが生じたかを判定する判定部と、
    前記原稿画像にスキューが生じている場合に実行する処理を、前記判定の結果に応じて変える処理部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2のスキューは、前記原稿画像の歪みおよび前記原稿画像の傾きを有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記判定部は、前記原稿の一辺に対応する前記原稿画像のエッジに含まれる第1の点と第2の点とを結んだ直線により区画される前記読取画像内の第1領域と、前記第1の点と前記第2の点との間の前記エッジにより区画される前記読取画像内の第2領域との面積の比較に応じて、前記判定を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記処理部は、前記原稿画像に前記第1のスキューが生じたと判定された場合には、前記原稿画像の傾きを補正するスキュー補正処理を実行し、前記原稿画像に前記第2のスキューが生じたと判定された場合には、前記原稿の再度の読み取りを案内する案内処理を実行することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記判定部は、前記第2のスキューが生じたと判定した前記原稿画像について前記歪みの向きを判定し、
    前記処理部は、前記判定された歪みの向きに応じて前記案内の内容を変えることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記処理部は、前記原稿の読み取りにより前記読取画像を生成したスキャナーの種類に応じて前記案内の内容を変えることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記取得部は、搬送機構により前記原稿を搬送しながら前記原稿を読み取るスキャナーにより生成された前記読取画像を取得することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 原稿の読み取りにより生成された読取画像を取得する取得工程と、
    前記読取画像内の前記原稿に対応する原稿画像に基づき、前記原稿画像に傾きを伴う第1のスキューと、前記原稿画像に歪みを伴う第2のスキューとのいずれが生じたかを判定する判定工程と、
    前記原稿画像にスキューが生じている場合に実行する処理を、前記判定の結果に応じて変える処理工程と、を備えることを特徴とする画像処理方法。
  9. 原稿の読み取りにより生成された読取画像を取得する取得機能と、
    前記読取画像内の前記原稿に対応する原稿画像に基づき、前記原稿画像に傾きを伴う第1のスキューと、前記原稿画像に歪みを伴う第2のスキューとのいずれが生じたかを判定する判定機能と、
    前記原稿画像にスキューが生じている場合に実行する処理を、前記判定の結果に応じて変える処理機能と、をコンピューターに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
JP2018082663A 2018-04-23 2018-04-23 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Active JP7047568B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018082663A JP7047568B2 (ja) 2018-04-23 2018-04-23 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
US16/389,302 US11082580B2 (en) 2018-04-23 2019-04-19 Mage processing device configured to determine skew, image processing method for determining skew, and storage medium storing image processing program for determining skew

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018082663A JP7047568B2 (ja) 2018-04-23 2018-04-23 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019193050A true JP2019193050A (ja) 2019-10-31
JP7047568B2 JP7047568B2 (ja) 2022-04-05

Family

ID=68236076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018082663A Active JP7047568B2 (ja) 2018-04-23 2018-04-23 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11082580B2 (ja)
JP (1) JP7047568B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022168982A (ja) * 2021-04-27 2022-11-09 シャープ株式会社 原稿読取装置、当該原稿読取装置を備える画像出力装置、原稿読取装置の制御プログラムおよび制御方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09116705A (ja) * 1995-10-19 1997-05-02 Fuji Xerox Co Ltd スキュー検出装置
JP2015198306A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JP2017225090A (ja) * 2016-06-17 2017-12-21 株式会社Pfu 画像処理装置、画像処理方法、および、プログラム

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7515772B2 (en) * 2004-08-21 2009-04-07 Xerox Corp Document registration and skew detection system
JP4569434B2 (ja) * 2005-09-28 2010-10-27 ブラザー工業株式会社 画像読取装置
JP4358870B2 (ja) * 2007-02-27 2009-11-04 シャープ株式会社 画像処理装置
JP4570670B2 (ja) * 2008-06-30 2010-10-27 シャープ株式会社 画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、記録媒体
JP2010033204A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Pfu Ltd 画像読取装置、プログラム、画像管理システム、及び画像管理方法
JP4772888B2 (ja) * 2009-03-27 2011-09-14 シャープ株式会社 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラムおよびその記録媒体
US9729755B2 (en) * 2011-08-31 2017-08-08 Xerox Corporation Intelligent image correction with preview
JP6151931B2 (ja) * 2013-02-21 2017-06-21 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP6362101B2 (ja) * 2014-07-23 2018-07-25 キヤノン株式会社 画像読取装置、画像読取装置の制御方法、及びプログラム
JP6471423B2 (ja) * 2014-08-01 2019-02-20 ブラザー工業株式会社 読取装置およびプログラム
JP6630041B2 (ja) 2014-12-25 2020-01-15 キヤノン電子株式会社 画像読取装置、その制御方法、プログラム、画像読取システム、及び画像処理装置
JP6332081B2 (ja) * 2015-03-02 2018-05-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 読取装置及びこれを備えた画像形成装置
JP6237742B2 (ja) * 2015-10-13 2017-11-29 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP2017092782A (ja) * 2015-11-12 2017-05-25 キヤノン株式会社 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09116705A (ja) * 1995-10-19 1997-05-02 Fuji Xerox Co Ltd スキュー検出装置
JP2015198306A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JP2017225090A (ja) * 2016-06-17 2017-12-21 株式会社Pfu 画像処理装置、画像処理方法、および、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US11082580B2 (en) 2021-08-03
JP7047568B2 (ja) 2022-04-05
US20190327385A1 (en) 2019-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9926156B2 (en) Sheet size specification system, sheet size specification method, computer-readable storage medium storing sheet size specification program, and image forming device
JP6772493B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP4856672B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
US10574861B2 (en) Reading apparatus, image processing program, and image production method
US11343406B2 (en) Image reading apparatus, image reading system, image reading method, and non-transitory computer-readable storage medium storing program
JP7047568B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
WO2017056799A1 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
US10225436B2 (en) Image processing apparatus, and method and computer-readable medium therefor
JP4947314B2 (ja) 画像処理装置、画像読取装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US8699086B2 (en) Method for image correction and scanner using the same
US20160094755A1 (en) Image processing device generating combined imaged data by using first image data and second image data
US10237432B2 (en) Medium storing program executable by image processing apparatus, image processing apparatus, and image processing method
JP6163946B2 (ja) 画像処理装置
KR20200092198A (ko) 스케일 팩터를 고려한 스큐 보정
JP2012249165A (ja) 画像読取装置および読取画像データの補正方法
JP2017228922A (ja) 画像読取装置、画像読取方法および画像読取プログラム
US20230162462A1 (en) Image processing system capable of reading information from information code, and information code reading method
JP6288514B2 (ja) 画像読取装置
JP6107851B2 (ja) プログラム及び画像処理装置
CN115208994A (zh) 文件处理装置及其图像处理方法
JP6394060B2 (ja) 画像処理装置およびコンピュータプログラム
JP2023034611A (ja) 画像読取システム
JP6264638B2 (ja) 画像読取装置、画像読取システム
JP2018098534A (ja) 原稿読取装置、原稿読取装置の制御方法
JP2018152780A (ja) 画像読取装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7047568

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150