JP2019181525A - 導体接合装置及び導体接合方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、上述の複数の導体には、例えば銅管や銅箔などで接合部分を囲繞した構成を含む。
なお、前記波形規制部は、前記規制面の全面に形成されている場合や、前記規制面の一部分に形成されている場合を含む。
詳述すると、前記規制面に波形状の前記波形規制部が形成されるとともに、前記アンビルに前記波形規制部と嵌合可能に形成された嵌合凸部及び嵌合凹部が備えられることにより、前記アンビルに対して前記ホーンが相対移動することで、複数配置された前記導体が前記アンビルと前記ホーンに圧縮される。
したがって、前記接合導体の導電性及び接合強度を向上させることができる。また、前記導体同士の接合強度が向上するため、製造された接合導体全体としての剛性も向上させることができる。
この発明により、前記ホーンと前記規制部と前記アンビルが形成する空間の対向方向の端部が円弧状に形成されるため、前記導体を前記直交方向に沿って円弧状に湾曲させた波形状とすることができる。これにより、前記対向方向に配置された導体同士を連続して接触させることができ、前記導体同士を確実に接触させることができるとともに、接合強度を増大させることができる。また、圧縮時及び超音波溶接時に接合導体において接合が弱くなる角部分が形成できることを防止できる。
この発明により、前記直交方向の一方側に向かうに伴って前記対向方向に対して振幅を周期的に繰り返す波形状に前記導体を湾曲させることができるため、前記対向方向に並んだ配置された前記導体同士を、周期的に前記直交方向と交差する方向に接触させることができ、前記導体同士のより確実に接触させることができる。
上述の平坦に形成されたとは、前記規制面に対して平行に形成された場合や、前記規制面に対して傾斜した場合を含む。すなわち、前記規制面の先端側において、前記対向面に意図的な凹凸形状を設けていない形状をさす。
詳述すると、前記接合導体における波形状に湾曲された湾曲部位は、湾曲方向と反対側へ意図しない外力が作用した場合に、前記導体同士の接合が剥離しやすくなる。また、前記接合導体の先端側が波形状に形成されている場合には、前記湾曲方向と反対側へ意図しない外力が波形状の先端部分に作用する恐れがある。
上述の交差する方向とは、前記規制部が対向する前記対向方向及び前記ホーンと前記アンビルとが相対移動する前記移動方向に直交する直交方向に限らず、前記直交方向と交差する方向を含む。
詳述すると、前記導体配置空間に配置された前記導体を前記ホーンと前記アンビルとの圧縮により、前記移動方向に並べられた前記導体同士の接触面には移動方向(圧縮する方向)に沿った外力が作用するため、前記超音波振動により金属表面の酸化皮膜などが確実に除去され、前記導体を構成する金属の原子間引力により、前記導体が溶接されるやすくなる。
この発明によると、前記ホーン及び前記規制部の圧縮方向への移動と、前記規制部の対向方向への移動とを同期させることで、前記アンビルと前記ホーンとが前記導体を圧縮する前に前記アンビルと前記規制部とを当接させることができ、前記導体が前記アンビルと前記規制部との間に形成される隙間に噛み込むことを確実に防止できる。
図1は接合導体100の概略斜視図を示し、図2は接合導体100の説明図を示す。詳しくは、図2(a)は、接合導体100における接合部110の拡大平面図を示し、図2(b)は図2(a)におけるA−A断面図を示し、図2(c)は図2(a)におけるB−B断面図を示す。
また、図3において、縦方向を上下方向Zとし、図3の上側を+Z方向(上方)、下側を−Z方向(下方)とする。
図7(a)はアンビル30の平面図を示し、図7(b)はアンビル30に立設されたアンビル上部32を+Y側から視た拡大側面図を示す。
この波形部140は、幅方向Yに沿って外側に突出している山部141と、幅方向Yに沿って内側に窪んでいる谷部142とが連続して構成されている。
詳述すると、この平面部150は、図1及び図2(a)に示すように、−X側及び+X側に向かって平面状に突出して形成されている。換言すると、波形部140は接合導体100の先端から所定の間隔を隔てた位置に配置されていることとなる。
導体接合装置1は、図3に示すように、複数本の被覆電線200の先端側から露出する導体露出部220同士を超音波溶接(超音波金属接合)する装置であり、上下方向Zに昇降する超音波溶接具10と、超音波溶接具10の+X方向側に固定された一対の幅方向調整部20と、下降する超音波溶接具10とで導体露出部220を圧縮する複数のアンビル30と、超音波溶接具10及び幅方向調整部20の移動を制御する制御部40とで構成されている。
なお、昇降用モータは制御部40により制御されている。
なお、本実施形態において、ホーン支持部12は長手方向Xに沿って昇降部11から突出しているが、必ずしも長手方向Xに沿って突出している必要はなく、例えば幅方向Yに沿って突出するように構成されてもよい。すなわち、本実施形態において、ホーン支持部12の突出方向は、後述する規制部21の移動方向と直交するように構成されているが、規制部21の移動方向に沿うように構成されていてもよい。
また、ホーン13の底面であるホーン側下面13aには、図5(a)に示すように、上方に窪ませて形成したホーン側凹部14と、下方に突出させて形成したホーン側凸部15が、長手方向X及び幅方向Yに沿って格子状に複数設けられている。すなわち、ホーン13の底面は長手方向X及び幅方向Yから視て凹凸形状となるように形成されている(図5(b)及び図5(c)参照)。
平坦部28は、波形規制部27の長手方向Xの両端側において、上下方向Z及び長手方向Xに沿って平坦状に形成された平面である。
連結部24は、図3及び図4に示すように、昇降部11に固定された固定部23を幅方向Yに沿って貫通するとともに、一端が固定支持部22に固定された棒状体であり、制御部40により制御されている図示しない幅方向移動用モータによって、幅方向Yに沿って移動可能に構成されている。
なお、固定部23は昇降部11に固定されているため、規制部21及び固定支持部22は昇降部11に対して間接的に固定されている。
なお、制御部40の制御により、規制部21は別個独立に幅方向Yに沿って移動させることもできる。
このように複数設けられたアンビル30(アンビル30a、30b、30c)は、レール50に沿って移動可能に構成され、所望のアンビル30を超音波溶接具10の下方に配置させることができる。
ここで図9は、複数本(本実施形態では9本)の被覆電線200における導体露出部220を溶融接合させる導体接合方法のフローチャートを示し、図10は、導体露出部220(導体露出部220)を配置空間Sに挿通し、規制部21を幅方向Yに沿って移動させた状態を説明する説明図を示し、図11は、図8におけるα部のD−D断面図を用いて導体露出部220を接合させる導体接合方法を説明する説明図を示す。
なお、図11において、ホーン側凹部14及びホーン側凸部15の図示を省略している。
なお、導体圧縮工程s3と超音波溶接工程s4とは同時に行うこともできる。
あらかじめ、複数本(本実施形態では9本)の被覆電線200を用意して、被覆電線200の一端側(―X方向側)の絶縁被覆210を所定の長さ分だけ切り剥ぎ、絶縁被覆210に囲繞された撚線導体を露出させて導体露出部220を形成する。
続いて、規制面26が所定の間隔となるまで規制部21を幅方向Yに沿って移動させるとともに、ホーン13が所定の高さとなるまで超音波溶接具10を上昇させて、配置空間Sを形成する。
また、本実施形態においてアンビル主面321が幅方向Yを向くとともに、規制部21が幅方向Yに沿って移動するように構成されているが、必ずしもこの構成である必要はなく、例えば、アンビル主面321が幅方向Yと直交する長手方向Xを向くとともに、規制部21が幅方向Yと直交する長手方向Xに沿って移動するように構成されていてもよい。さらには、アンビル主面321が幅方向Yと交差する方向に向くとともに、規制部21がアンビル主面321が向く方向に沿って移動するように構成されていてもよい。すなわち、ホーン13の超音波振動の方向と被覆電線200の長手方向が一致していてもよいし、交差していてもよい。
導体は、導体露出部220に対応し、
接触面は、ホーン側下面13aに対応し、
対向方向は、幅方向Yに対応し、
直交方向は、長手方向Xに対応し、
凸部は、規制部側凸部271に対応し、
凹部は、規制部側凹部272に対応し、
嵌合凸部は、アンビル側凸部331に対応し、
嵌合凹部は、アンビル側凹部332
第一波形規制部は、波形規制部27Rに対応し、
第二波形規制部は、波形規制部27Lに対応し、
対向接触面は、アンビル側上面322に対応し、
導体配置工程は、電線配置工程s1に対応し、
移動圧縮工程は、圧縮移動工程s2に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
さらに、波形部140は、長手方向Xに沿って少なくとも山部141及び谷部142がそれぞれ一つ以上連続していればよく、例えば、少なくとも一つ以上の山部141と谷部142とが連続していれば、山部141と谷部142の数が一致している必要はない。
ここで、図12は導体接合装置1xの概略斜視図を示し、ホーン13は導体接合装置1xにおける図8(a)におけるC−C断面図に対応する断面図示のうち、波状底面部13b及びアンビル側上面322を拡大して図示している。
なお、圧縮側波形部37が構成されたアンビル30をそれぞれアンビル30d、アンビル30e、アンビル30fとする(図12参照)。
ここで図14は接合導体100xの概略斜視図を示し、図15は接合導体100xの平面図(図15(a))及び側面図(図15(b))を示す。また、図16は、図15(a)におけるE−E断面図平面図(図16(a))、F−F断面図平面図(図16(b))、G−G断面図平面図(図16(c))、H−H断面図平面図(図16(d))を示す。
より詳しくは、他方側波形部170は、第三面131及び第四面132に対して上下方向Zの外側に突出している他方側山部171と、第三面131及び第四面132に対して上下方向Zの内側に窪んだ他方側谷部172とで構成されており、他方側山部171と他方側谷部172とが連続して交互に配置されている。
なお、ホーン13の底面部である波状底面部13bとアンビル側上面322にそれぞれホーン幅方向谷部14c及びホーン幅方向山部15cと、圧縮側波形部37とを設けた構成としているが、例えば、アンビル側上面322の一方にのみ圧縮側波形部37を設けた構成としてもよい。
121 第一面
122 第二面
131 第三面
132 第四面
271 規制部側凸部
272 規制部側凹部
27r 波形規制部
27l 波形規制部
220 導体露出部
322 アンビル側上面
s1 電線配置構成
s2 圧縮移動工程
s3 導体圧縮工程
s4 超音波溶接工程
Claims (9)
- 複数の導体を超音波溶接して接合させる導体接合装置であって、
前記導体と接触する接触面を有し、超音波振動するホーンと、
前記接触面と当接するとともに、前記接触面に沿って相対移動可能に構成された一対の規制部と、
前記接触面に対して接近又は離間する移動方向に相対移動するアンビルとが備えられ、
一対の前記規制部において互いに対向する規制面の少なくとも一方に、
対向する他の規制面に向けて突出する凸部と、該凸部の突出方向と逆方向に窪んだ凹部とが、一対の前記規制面が対向する対向方向及び前記移動方向に直交する直交方向に沿って連続する、波形状の波形規制部が形成され、
前記アンビルにおける前記対向方向を向く主面には、
前記凸部及び前記凹部に嵌合する嵌合凹部及び嵌合凸部が前記直交方向に沿って備えられ、互いに対向する前記規制部に挟まれるように、前記ホーン及び前記規制部が前記アンビルに対して相対移動し、かつ、一対の前記規制部の少なくとも一方が他方に向けて移動する
導体接合装置。 - 前記波形規制部は、正弦波状に形成された
請求項1に記載の導体接合装置。 - 前記波形規制部が、前記直交方向に沿って複数設けられた
請求項1又は請求項2に記載の導体接合装置。 - 前記波形規制部は、一対の前記規制部において互いに対向する規制面の双方に形成され、
規制面の一方に形成された波形規制部を第一波形規制部とし、
他方に形成された前記波形規制部を第二波形規制部とし、
前記第一波形規制部と前記第二波形規制部とが同じ波形で構成され、
前記第一波形規制部における凸部が、前記第二波形規制部における凹部と対向するとともに、前記第一波形規制部における凹部が、前記第二波形規制部における凸部と対向する
請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の導体接合装置。 - 前記規制部における前記規制面の前記直交方向の先端側に、前記直交方向に沿って平坦に形成された平坦部が設けられた
請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載の導体接合装置。 - 前記ホーンは、
一対の前記規制部が対向する方向、又は、前記ホーンと前記アンビルとが対向する方向と交差する方向に沿って超音波振動する
請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載の導体接合装置。 - 前記アンビルに対する前記ホーン及び前記規制部の相対移動と、一対の前記規制部の少なくとも一方の他方に対する移動とを同期させる制御部が備えられた
請求項1乃至請求項6のうちのいずれかに記載の導体接合装置。 - 前記アンビルにおいて前記接触面と対向する対向接触面及び、前記接触面の少なくとも一方に、前記凸部及び前記凹部と同じ形状に形成された圧縮側凸部及び圧縮側凹部が、前記対向方向に沿って連続する、波形状の圧縮側波形部が設けられた
請求項1乃至請求項7のうちのいずれかに記載の導体接合装置。 - 導体と接触する接触面を有し、超音波振動するホーンと、前記接触面と当接するとともに所定の間隔を隔てて対向配置され、前記接触面に沿って相対移動する一対の規制部とで、形成された空間に複数の前記導体を配置する導体配置工程と、
前記接触面に対して所定間隔を隔てて配置されたアンビルに対して、前記ホーン及び前記規制部が相対移動するとともに、対向する前記規制部に前記アンビルが挟まれるように一対の前記規制部の少なくとも一方が他方に相対移動し、前記規制部が前記アンビルを挟んで、前記アンビルと前記ホーンとで前記導体を圧縮する移動圧縮工程と、
前記ホーンを超音波振動して、前記アンビルと前記ホーンとで圧縮された前記導体を超音波溶接する溶接工程とを有し、
一対の前記規制部において互いに対向する規制面のそれぞれには、
対向する他の前記規制部に向けて突出する凸部と、該凸部の突出方向と逆方向に窪んだ凹部とが、一対の前記規制面が対向する対向方向、及び、前記アンビルに対して前記ホーンが相対移動する移動方向に直交する直交方向に沿って連続する、波形状の波形規制部が形成され、
前記アンビルにおける前記対向方向を向く主面には、前記凸部及び前記凹部に嵌合する嵌合凹部及び嵌合凸部が備えられた
導体接合方法。
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