(1)寝具本体1の構造
図1、図2、図3及び図4は寝具(枕)の表面(表側の外面)、裏面(裏側の外面)及び断面を示す。寝ている人間の頭が載置される寝具(枕)本体1は、表側表面の長方形状の表布(外被)2及び裏側表面の裏布(外被)3が周縁で縫合されている。
この表布2及び裏布3の間には長方形状の仕切布4…が複数例えば2枚挟まれ、この仕切布4、4は、表布2及び裏布3とともに周縁で縫合されている。この仕切布4、4によって、寝具本体1の中の表側と裏側とが互いに分断分割分離され、表分離層5、裏分離層6及び中分離層14の複数の分離層からなる多層構造が形成されている。
上記中分離層14は、仕切布4、4の間に形成される。表分離層5は、表布2と一方の仕切布4、つまり表布2と表布2と接する仕切布4との間に形成される。裏分離層6は、裏布3と他方の仕切布4、つまり裏布3と裏布3と接する仕切布4との間に形成される。表布2は寝具本体1の表面の表に露出し、裏布3は寝具本体1の表面の裏面に露出している。
上記表布2と仕切布4とは、上記周縁のほか、左右方向の横に延びる、複数例えば2本の表横縫合ライン(境界)7a、7bで互いに縫合されているし、上下方向の縦に伸びる、複数例えば2本の表縦縫合ライン(境界)8a、8bで互いに縫合されている。
この2×2本の表横縫合ライン7a、7b、表縦縫合ライン8a、8bによって、寝具本体1の中の表布2及び仕切布4との間の表分離層5がさらに分割されて、3×3=9個の表分割嚢31…、32…、33…が形成される。
この表分割嚢31…、32…、33…は、上記4本の表横縫合ライン7a、7b、表縦縫合ライン8a、8bによって、相互に遮蔽されるとともに、寝具本体1の表面に露出して、寝具本体1の表面において左右方向及び上下方向に連続している。
上記裏布3と仕切布4とは、上記周縁のほか、左右方向の横に連続して延びる複数または単数例えば1本の裏横縫合ライン(境界)9で互いに縫合されているし、上下方向の縦に連続して延びる複数または単数例えば1本の裏縦縫合ライン(境界)10で互いに縫合されている。2枚の仕切布4、4は互いに縫合はされず、周縁の互いに縫合されていない。
この1×1本の裏横縫合ライン9、裏縦縫合ライン10によって、寝具本体1の中の裏布3及び仕切布4との間の裏分離層6がさらに分割されて、2×2個の裏分割嚢34、34、35、35が形成される。
この裏分割嚢34、34、35、35は、上記1×1本の裏横縫合ライン9、裏縦縫合ライン10によって、相互に遮蔽されるとともに、寝具本体1の表面の裏面に露出して、寝具本体1の表面の裏面において上下方向及び左右方向に連続している。
上記3×3=9つの表分割嚢31…、32…、33…のうち、仰向けに寝ている人間の頭の上方付近に沿って横方向に配列される3つの表分割嚢は、上表分割嚢31…であり、仰向けに寝ている人間の頭/後頭部に直接接し、当該頭付近に沿って横方向に配列される3つの表分割嚢は、中表分割嚢32…であり、仰向けに寝ている人間の首/首筋側に直接接し、当該首付近に沿って横方向に配列される3つの表分割嚢は、下表分割嚢33…である。
上記2つの裏分割嚢34、34、35、35のうち、仰向けに寝ている人間の頭の上方付近に沿って横方向に配列される2つの横に延びる裏分割嚢は、上裏分割嚢34、34であり、仰向けに寝ている人間の首/首筋側付近に沿って2つの横に延びる裏分割嚢は、下裏分割嚢35、35である。
上記複数、例えば2つの仕切布4と仕切布4との側縁の間は、完全には縫合されず、それぞれの周縁の間にはファスナーが縫合され、このファスナーによって開閉可能な出入り口36が形成されている。この出入り口36の一方には、上記表布2の側縁も縫合され、出入り口36の他方には、上記裏布3の側縁も縫合されている。
この出入り口36を開けることによって、上記表布2及び仕切布4と、仕切布4及び裏布3との間、つまり中分離層14を開けることができる。この出入り口36を通じて中分離層14の中に充填物が出し入れ可能となっている。これにより、寝具本体1の厚さを変更でき、寝具本体1を利用する人間に最適な高さを実現できる。この充填物としては、衣料品、タオル、ブレスエアー、エアウェーブ、空気枕、エアーマット、空気密封物などがある。
この充填物を内蔵する中分離層14は、寝具本体1の全面にわたっているので、中分離層14の左右の周縁、つまり寝具本体1の左右周縁の充填物を、寝具本体1の中央部分の充填物より厚くでき、横向きに寝たときにも快適な寝具を提供できる。逆にいえば、寝具本体1の中央部分を周縁より薄くでき、仰向けに寝たときにも快適な寝具を提供できる。
上記表布2のうち、上表分割嚢31…及び中表分割嚢32…の部分の表布2は、難燃性の布からなっている。これにより、表布2のうち、寝ている人間の頭から頭の上方側の表布2の部分を難燃性にでき、燃えやすい髪のある部分を燃えにくくして、安全な寝心地を実現できる。また、火災などで最初に火が付きやすい寝具本体1の上縁を燃えにくくして、安全な寝心地を実現できる。
上記裏布3のうち、上裏分割嚢34の部分の裏布3は、難燃性の布からなっている。これにより、裏布3のうち、寝ている人間の頭から頭の上方側の裏布3の部分を難燃性にでき、燃えやすい髪のある部分を燃えにくくして、安全な寝心地を実現できる。また、火災などで最初に火が付きやすい寝具本体1の上縁を燃えにくくして、安全な寝心地を実現できる。
なお、上表分割嚢31…の表布2のみ難燃性の布からなっていてもよい。また中表分割嚢32…の表布2のみ難燃性の布からなっていてもよい。さらに下表分割嚢33…の表布2のみ難燃性の布からなっていてもよい。また上表分割嚢31…及び下表分割嚢33…の表布2のみ難燃性の布からなっていてもよい。さらに中表分割嚢32…及び下表分割嚢33…の表布2のみ難燃性の布からなっていてもよい。
また上表分割嚢31…、中表分割嚢32…及び下表分割嚢33…の表布2すべて難燃性の布からなっていてもよい。さらに下裏分割嚢35の裏布3のみ難燃性の布からなっていてもよい。また上裏分割嚢34及び下裏分割嚢35の裏布3すべて難燃性の布からなっていてもよい。
これにより、表布2及び裏布3のうち、寝ている人間の首付近を難燃性にでき、寝たばこなどによる火災を防ぐことができ、安全な寝心地を実現できる。また、口まわりの火災を防いで、呼吸を確保でき避難に役立つ。中表分割嚢32…の表布2のみ難燃性の布からなっていれば、鼻まわりの火災を防いで、呼吸を確保でき避難に役立つ。これは、上裏分割嚢34…、下裏分割嚢35…についても同様である。
表横縫合ライン(境界)7a、7b、表縦縫合ライン(境界)8a、8bは、裏横縫合ライン(境界)9、裏縦縫合ライン(境界)10とは重ならならず、ずれた位置に形成される。また、裏横縫合ライン(境界)9、裏縦縫合ライン(境界)10は、表横縫合ライン(境界)7a、7b、表縦縫合ライン(境界)8a、8bとは重ならならず、ずれた位置に形成される。
つまり、表面側の各分割嚢31…、32…、33…の境界は、裏面側の各分割嚢34…、35…のほぼ中央部分に位置し、上記裏面側の各分割嚢34…、35…の境界付近には位置しない。また、裏面側の各分割嚢34…、35…の境界は、表面側の各分割嚢31…、32…、33…のほぼ中央部分に位置し、表面側の各分割嚢31…、32…、33…の境界付近には位置しない。
これにより、分割嚢31〜35の境界付近が薄くならず、寝る人間にとって寝具本体1に凹凸ができにくくなり、またはできたとしても凹凸が小さくなり、寝具本体1の形状が安定し、快適な寝心地を実現できる。
上記分割嚢31〜35、表分離層5 裏分離層6 中分離層14の内部には、後述する弾力性のある光触媒タイプの筒粒状物21…、難燃性タイプの筒粒状物22…、遠赤外線タイプの筒粒状物23…、消臭タイプの筒粒状物24…、消臭タイプの球粒状物25…が内蔵されており、隙間が多く通気性に富んでいる。したがって、分割嚢31〜35、表分離層5 裏分離層6 中分離層14に通気性があるため、消臭効果が落ちない。
上記中分離層14は空洞で何も充填されていないので、通気性が非常に高くなっている。つまり、中分離層14は、上記表布2及び裏布3に接していない、内部には何も充填されず空洞となっていて、表布2及び裏布3に接している両分離層5、6が離間可能なっている。
したがって、仕切布4全体にわたって臭気がよくあたり、光触媒タイプの筒粒状物21…、消臭タイプの筒粒状物24…、消臭タイプの球粒状物25…によって消臭効果が向上する。また、中分離層14が空洞なので、寝具本体1を持ち上げたりすると、表分離層5と裏分離層6とが大きく離れて、中分離層14に多くの空気が入り込み、仕切布4全体にわたって臭気がよくあたり、寝具本体1の消臭効果が向上する。
また、中分離層14が空洞なので、寝具本体1の洗濯時に、表分離層5と裏分離層6とが大きく離れて、洗剤及び水が中分離層14内に入り込み、洗浄が容易になるし、空洞の中分離層14を通じて乾燥も速くなる。なお、中分離層14の一部又は全体の内に、光触媒タイプの筒粒状物21…、難燃性タイプの筒粒状物22…、遠赤外線タイプの筒粒状物23…、消臭タイプの筒粒状物24…、消臭タイプの球粒状物25…等が充填されてもよい。
上記分割嚢31〜35、表分離層5、裏分離層6における境界には、図3及び図4に示すように、頭部との間に隙間ができる。したがって、通気性が保たれ、光触媒タイプの筒粒状物21…、消臭タイプの筒粒状物24…、消臭タイプの球粒状物25…、表布2、裏布3の消臭効果が発揮される。
(2)内蔵される粒状物
図5は、上述の寝具本体1内に収納/内蔵される筒粒状物21…、22…、23…、24…及び球粒状物25…を示す。筒粒状物(ポリカットチューブ)21…、22…、23…、24…は、円筒状または角柱状で、例えば、長さ3乃至15mm、望ましくは4乃至10mm、外直径3乃至10mm、望ましくは4乃至7mm、厚さ0.01乃至1mm、望ましくは0.05乃至0.1mmであり、材質はポリエチレン、ポリプロピレン、アクリルなどの合成樹脂(プラスチック)などからなり、比較的硬いが可撓性を有しているものと、比較的軟らかく可撓性を有しているものとの両方または片方からなっている。
上記球粒状物25…は、例えば、外直径3乃至20mm、望ましくは5乃至15mm、厚さ0.01乃至1mm、望ましくは0.05乃至0.1mmであり、材質はポリエチレン、ポリプロピレン、アクリルなどの合成樹脂(プラスチック)などからなり、比較的硬いが可撓性を有している。硬さは、上記筒粒状物21…より硬くても軟らかくてもよい。
上記筒粒状物21…、22…、23…、24…は筒状であるため、通気性を有する中空の挿通穴26…が形成され、通気性及び放熱性に優れ、当該穴は容易に変形しにくい。上記球粒状物25…にも、中心に、通気性を有する中空の貫通した挿通穴27…が形成され、通気性及び放熱性に優れ、当該穴は容易に変形しにくい。
この球粒状物25…の挿通穴27…の大きさ/直径は、球粒状物25…の外直径の20%乃至75%であり、0.6乃至15mm、望ましくは3乃至7.5mmとなる。また、上記筒粒状物21…、22…、23…、24…の挿通穴26…の大きさ/直径は、2乃至9.99mm、望ましくは3乃至7mmとなる。
球粒状物25…の挿通穴27…の大きさは、筒粒状物21…、22…、23…、24…の外直径/大きさ/太さより小さく、また球粒状物25…の外直径/大きさは、筒粒状物21…、22…、23…、24…の挿通穴26…の大きさより大きく選択される。
したがって、筒粒状物21…、22…、23…、24…が、球粒状物25…の挿通穴27…内に入ってしまうことがないし、逆に球粒状物25…が、筒粒状物21…、22…、23…、24…の挿通穴26…内に入ってしまうことがない。したがって、長く使用しても、また寝具本体1を洗濯しても、粒状物21…、22…、23…、24…、25…全体としての体積が減少してしまうことなく、長く快適に使用できる。
なお、上記上表分割嚢31…、中表分割嚢32…、下表分割嚢33…、上裏分割嚢34、下裏分割嚢35に収納される粒状物は、球粒状物25…だけとしてもよい。その方が、粒状物同士が入り込んでしまうことがより無くなる。逆に、上表分割嚢31…、中表分割嚢32…、下表分割嚢33…、上裏分割嚢34、下裏分割嚢35に収納される粒状物は、筒粒状物21…、22…、23…、24…だけとしてもよい。
しかし、筒粒状物21…、22…、23…、24…は筒状であるため、通気性/放熱性/乾燥性に優れている。したがって、両者を混在させるのがよい。両者の混合割合は、重量比で10%乃至90%:90%乃至10%、望ましくは50%:50%である。
筒粒状物21…、22…、23…、24…または/及び球粒状物25…の一部または全部には、形状記憶作用がある。これにより、寝具本体1を使用して、頭の重みでこれらが変形しても、頭の重みから解放されれば、元の形に戻るし、後述する難燃作用(防燃作用、不燃作用)、光触媒作用などの抗菌作用/防臭作用/分解作用、遠赤外線発生作用などの加温作用/血行促進作用が低下しない。さらには、同様の理由で、表布2、裏布3、仕切布4、4についても、同様に形状記憶作用があってもよい。
上記筒粒状物21…、22…、23…、24…は、光触媒タイプの筒粒状物21…、難燃性タイプの筒粒状物22…、遠赤外線タイプの筒粒状物23…、消臭タイプの筒粒状物24…の4種類ある。上記球粒状物25…は、消臭タイプの球粒状物25…の1種類のみである。
上記光触媒タイプの筒粒状物21…、消臭タイプの筒粒状物24…、消臭タイプの球粒状物25…としては、光触媒作用などの抗菌作用/消臭作用/防臭作用/防虫作用/分解作用を発揮する素材が素材に混合または表面にコーティングされる。
光触媒作用を有する素材は、二酸化チタン、CdS、CdSe、WO3 、Fe2O3 、SrTiO3 、KNbO、シャインアップ(繊維、布、綿)、ディスメル(東洋紡績株式会社の商品)、エピコモド等がある。消臭作用を有する素材は、この光触媒作用を有する素材のほか、他にキチンキトサン、キトサン、緑茶、活性炭、コルマビーズ、化学的消臭、物理的消臭、生物的消臭などによるものなど多種多様にある。
遠赤外線タイプの筒粒状物23…としては、遠赤外線発生作用などの加温作用/血行促進作用を発揮する素材が素材に混合または表面にコーティングされる。遠赤外線発生作用を有する素材は、トルマリン、セラミック、ゼオライト、珪藻土、羊毛ゼオライト、ヤンロン加工布/綿、ロンウェーブ(株式会社クラレの製品)、溶岩シーツ(おとぎの国http://store.shopping.yahoo.co.jp/otogino/ba0612.html)、トルマリン粒子が付着した布またはバイネストセラなどがある。
上記難燃性タイプの筒粒状物22…、上記表布2または裏布3の難燃性の布としては、防炎素材/難燃素材/不燃素材が素材に混合または表面にコーティングされる。このような難燃素材は、アンチモン化合物、金属水酸化物、窒素化合物、ホウ素化合物、無機系難燃剤、臭素化合物、リン化合物、塩素化合物、有機系難燃剤、綿、天然素材、ポリエステル、ポリプロピレン、アクリル、ハロゲン化合物、金属繊維、添加型難燃剤、反応型難燃剤のほか、防炎/難燃/不燃の薬剤を表面に噴霧するものなどがある。
上表分割嚢31…には、上記難燃性タイプの筒粒状物22…及び消臭タイプの球粒状物25…が混合内蔵される。中表分割嚢32…には、光触媒タイプの筒粒状物21…、難燃性タイプの筒粒状物22…及び消臭タイプの筒粒状物24…が混合内蔵される。下表分割嚢33…には、光触媒タイプの筒粒状物21…、消臭タイプの球粒状物25…及び遠赤外線タイプの筒粒状物23…が混合内蔵される。
上裏分割嚢34…には、光触媒タイプの筒粒状物21…、難燃性タイプの筒粒状物22…及び消臭タイプの筒粒状物24…が混合内蔵される。下裏分割嚢35…には、光触媒タイプの筒粒状物21…、消臭タイプの球粒状物25…及び遠赤外線タイプの筒粒状物23…が混合内蔵される。
これにより、上表分割嚢31…、中表分割嚢32…、上裏分割嚢34…の粒状物を、寝ている人間の頭から頭の上方側の裏布3の部分を難燃性にできる、つまり上記難燃性タイプの筒粒状物22…は、上記表面側の複数の分割嚢31、32、33及び裏面側の複数の分割嚢34、35のうち、仰向けに寝ている人間の頭から頭の上方側の上表分割嚢31…、中表分割嚢32…及び上裏分割嚢34…に内蔵されているので、燃えやすい髪のある部分を燃えにくくして、安全な寝心地を実現できる。また、火災などで最初に火が付きやすい寝具本体1の上縁を燃えにくくして、安全な寝心地を実現できる。
また、これにより、下表分割嚢33…、下裏分割嚢35…の粒状物を、遠赤外線を発するものにできて、首筋の血行を良くして、脳の疲れをとることができる。また、隙間風が入りやすい首側方から肩にかけて保温できて、快適な寝心地を実現できる。
上記難燃性タイプの筒粒状物22…と遠赤外線タイプの筒粒状物23…とは交じり合わない、つまり上記難燃性タイプの筒粒状物22…は、上記遠赤外線タイプの筒粒状物23…とは、同じ分割嚢31〜35には内蔵されない。これにより、難燃性タイプの筒粒状物22…の難燃性が遠赤外線タイプの筒粒状物23…の遠赤外線によって阻害されることがなくなる。
なお、下表分割嚢33…または下裏分割嚢35…にも、難燃性タイプの筒粒状物22…を混合内蔵させて、分割嚢31〜35の上述の一部ではなく全部に内蔵されてもよい。これにより、下表分割嚢33…または下裏分割嚢35…のように、寝ている人間の首付近を難燃性にでき、寝たばこなどによる火災を防ぐことができ、安全な寝心地を実現できる。
また、口まわりの火災を防いで、呼吸を確保でき避難に役立つ。中表分割嚢32…の表布2のみ難燃性タイプの筒粒状物22…を混合内蔵させれば、鼻まわりの火災を防いで、呼吸を確保でき避難に役立つ。これは、上裏分割嚢34…、下裏分割嚢35…についても同様である。
難燃性タイプの筒粒状物22…は、寝具本体1の外縁側の分割嚢31〜35のみに内蔵され、中部の分割嚢31〜35には内蔵されなくてもよい。これにより、寝具本体1の外縁が燃えにくくして、安全な寝心地を実現できる。
難燃性タイプの筒粒状物22…は、中表分割嚢32…に内蔵されなくてもよいし、上表分割嚢31…に内蔵されなくてもよいし、または上裏分割嚢34…に内蔵されなくてもよい。光触媒タイプの筒粒状物21…、難燃性タイプの筒粒状物22…、遠赤外線タイプの筒粒状物23…、消臭タイプの筒粒状物24…または消臭タイプの球粒状物25…は、分割嚢31〜35うち、少なくとも1つの分割嚢31〜35に内蔵されればよく、すべての分割嚢31〜35に内蔵されてもよい。
この場合、3つの上表分割嚢31…、3つの中表分割嚢32…、3つの下表分割嚢33…、2つの上裏分割嚢34…、2つの下裏分割嚢35…いずれか1つである。右側の分割嚢31〜35のみ、左側の分割嚢31〜35のみに、球粒状物21〜25のいずれかが内蔵されてもよい。
上記3つの中表分割嚢32…、場合によって上表分割嚢31…、下表分割嚢33…のうち、真ん中の中表分割嚢32、場合によって真ん中の上表分割嚢31、下表分割嚢33の粒状物の量は、その左右両側の中表分割嚢32、32、場合によって31、31、33、33の粒状物の量より少ない。
つまり、寝具本体1に仰向けに寝ている人間の後頭部が位置する分割嚢32、場合によって分割嚢31、33の粒状物の量は、他の分割嚢32、32、場合によって31、31、33、33の粒状物の量に比べて少ない。
これにより、寝具本体1の真ん中がへこんで、寝具本体1の真ん中で仰向けに寝ている人間の頭部が安定する。また、横向きに寝たときに、頭の下に位置する、寝具本体1の端が高くなって、横向きに寝ている人間の頭部が安定する。
消臭タイプの球粒状物25…は、上表分割嚢31…、下表分割嚢33…、下裏分割嚢35…に収納され、上表分割嚢31…、中表分割嚢32…には収納されない。これにより、いちばん圧力のかかる中表分割嚢32…には、消臭タイプの球粒状物25…は収納されず、消臭タイプの球粒状物25…に比べて、変形し易い筒粒状物21〜24のみが内蔵されるので、寝具本体1が上記頭部に沿って変形し易くなる。
むろん、中表分割嚢32…、上裏分割嚢34…にも、消臭タイプの球粒状物25…が内蔵されてもよい。これにより、比較的圧力のかかる中表分割嚢32…をたわみにくくして、変形しにくい寝具を実現できる。上表分割嚢31…、下表分割嚢33…または下裏分割嚢35…に消臭タイプの球粒状物25…が内蔵されなくてもよい。
上記遠赤外線タイプの筒粒状物23…から発せられる赤外線は中赤外線、遠赤外線または/及び超遠赤外線である。赤外線は、波長0.76乃至1.5μmを近赤外線、波長1.5乃至5.6μmを中赤外線、波長5.6乃至400μmを遠赤外線、波長400乃至1000μmを超遠赤外線という。しかし、本明細書及び特許請求の範囲では、この中赤外線も含めて遠赤外線として説明するし、超遠赤外線も遠赤外線として説明する。
遠赤外線の波長が長いほど、人体組織のより深い所まで浸透してより深部から暖める(保温させる)。したがって、遠赤外線の波長が長いほど、上記遠赤効果が出るまで時間がかるが、いったん遠赤効果がでると、持続性は長く続き、足から本足保護具を取り外しても、遠赤効果は持続する。
また、遠赤外線の波長が短いほど、人体組織の比較的表面を暖める(保温させる)。したがって、遠赤外線の波長が短いほど、上記遠赤効果が即座に早く出て、即効性があり、本足保護具に足を入れてからすぐに暖まる(加温される)。
特に小脳動脈、頸椎動脈などの動脈は人体の内部深いところに位置するので、波長の長い遠赤外線によって血行・リンパ流促進を促し、小脳静脈、頸椎静脈などの静脈及びリンパ管は人体の内部浅いところに位置するので、波長の短い遠赤外線によって血行・リンパ流促進を促すことになる。このように遠赤外線の波長の違いによって首の動脈、静脈、リンパ管を分担して血行促進・リンパ流促進を達成できる。
また、この遠赤外線による保温効果によって、首の後ろの小脳、脳幹、脊髄など活性化できて、健康増進にも役立つ。さらに、この遠赤外線による保温効果によって、首の脂肪を取り除いて、首やせ効果を出すこともできるし、肌に潤いを与えて首や顔のしわを防ぐことができる。
(3)第二実施形態
図6、図7、図8は、第二実施形態の寝具(枕)を示す。表分離層5と裏分離層6とは、寝具本体1の下側で分離されて開いたり密着されて閉じたりして開閉可能となっている。寝具本体1を開いて分離されると、寝具本体1の高さは低くなり、寝具本体1が枕として高いときには、この寝具本体1を開いて寝具本体1の高さ/厚さを選択できる。
この場合、表分離層5の高さ/厚さ/形状と裏分離層6の高さ/厚さ/形状を変えて、一方が他方より高くても低くてもよい。これにより、開いた寝具本体1のうち、表分離層5または裏分離層6のうち、より最適な高さ/厚さの方をより細かく選択できる。なお、表分離層5と裏分離層6とは同じ高さ/厚さ/形状でもよい。
図6に示すように、上記裏分離層6裏面、つまり寝具本体の内部側の中央に帯状の挟帯51が設けられており、この挟帯51は長方形状で、この長方形の2つの短辺が、長方形状の裏分離層6裏面、つまり寝具本体の内部側の2つの長辺付近のほぼ中央にそれぞれ縫合されている。この挟帯51内には、別分離層52(別層)が挿入されて挟みこまれ、別分離層52を間に挟んで、上記表分離層5と裏分離層6とを閉じれば、寝具本体1を別分離層52の厚さの分高くすることができる。
この挟む別分離層52は、一枚でもよいし、2枚以上でもよいし、無くてもよい。これにより、寝具本体1(枕)の高さを任意に選ぶことができ、寝具・枕の高さを最適なものに切り替えて選択することができ、寝具本体1(枕)の形状/高さ/厚さを使用者の頭部に合った最適な形状に選択して保持できる。
上記挟帯51によって、別分離層52の内蔵物を周辺に寄せたまま固定したり、中央に寄せたまま固定したり、その他の位置に寄せたまま固定したりでき、寝具・枕の高さを最適なものに切り替えて選択することができ、寝具本体1(枕)の形状/高さ/厚さを使用者の頭部に合った最適な形状に保持できる。これにより、挟帯51によって、別分離層52を当該表分離層5及び裏分離層6内部、つまり寝具本体1(枕)内部に固定するとともに、当該別分離層52の内蔵物も固定することができる。
別分離層52は、上記裏分離層6の部分とほぼ同じ構造/大きさをしている。なお、別分離層52は表分離層5の部分とほぼ同じ構造/大きさをしていてもよい。したがって、別分離層52は、上表分割嚢31…、中表分割嚢32…、下表分割嚢33…または上裏分割嚢34…、下裏分割嚢35…を有しているが、無くてもよい。
この別分離層52を挟帯51に係止して、表分離層5と裏分離層6との間に別分離層52を挟んで寝具本体1(枕)を閉じると、寝具本体1(枕)の高さを別分離層52の厚さの分だけ高くできる。
この別分離層52は、高さ/厚さの異なるものが複数用意され、複数の別分離層52…を入れ替える、または複数の別分離層52を重ねることによって、寝具・枕の高さを最適なものに切り替えて選択することができ、寝具本体1(枕)の形状/高さ/厚さを使用者の頭部に合った最適な形状に保持できる。
上記3つの上表分割嚢31…、3つの中表分割嚢32…、3つの下表分割嚢33…は、それぞれ3つではなく、2つでも、1つでも、4つ以上でもよい。この場合、表縦縫合ライン(境界)8aまたは/及び表縦縫合ライン(境界)8bが省略される。このとき、表縦縫合ライン(境界)8aまたは/及び表縦縫合ライン(境界)8bの位置は、寝具本体1(枕)の中央に移動してもよいし、寝具本体1(枕)の周縁に移動してもよい。
さらに、表横縫合ライン(境界)7aまたは/及び表横縫合ライン(境界)7bも省略されてもよい。このとき、表横縫合ライン(境界)7aまたは/及び表横縫合ライン(境界)7bの位置は、寝具本体1(枕)の中央に移動してもよいし、寝具本体1(枕)の周縁に移動してもよい。
上記2つの上裏分割嚢34…、2つの下裏分割嚢35…は、それぞれ2つではなく、1つでも、3つ以上でもよい。この場合、裏横縫合ライン(境界)9が省略される。このとき、裏横縫合ライン(境界)9の位置は、寝具本体1(枕)の中央に移動してもよいし、寝具本体1(枕)の周縁に移動してもよい。
さらに、裏縦縫合ライン(境界)10も省略されてもよい。このとき、裏縦縫合ライン(境界)10の位置は、寝具本体1(枕)の中央に移動してもよいし、寝具本体1(枕)の周縁に移動してもよい。これらのことは、別分離層52でも同様に全く同様に可能である。
図7に示すように、上記挟帯51が設けられている裏分離層6の裏側と反対側の表分離層5の裏側には、一対の挟紐53、53が設けられている。挟紐53、53は細長く、一端が長方形状の上記表分離層5裏面の長辺付近の端からやや内側の位置に縫合され、他端が長方形状の上記表分離層5裏面の他の長辺付近の端からやや内側の位置に縫合されている。
この挟紐53、53の中央から端に寄った位置は切断されて挟紐53、53は分離可能となっており、この挟紐53、53の分離端にはそれぞれ連結面ファスナー54…が固定され、挟紐53、53は互いに連結したり分離したりできる。この場合、挟紐53、53及び表分離層5裏面の間に別分離層55…(別層)を挟んで、上記表分離層5と裏分離層6とを閉じれば、寝具本体1を別分離層55…の厚さの分高くすることができる。
この挟む別分離層55…は、一枚でもよいし、2枚以上でもよいし、無くてもよい。これにより、寝具本体1(枕)の高さを任意に選ぶことができ、最適な形状/高さ/厚さの寝具本体1(枕)を選ぶことができる。
図7に示すように、上記挟紐53、53は、互いに平行になるように連結面ファスナー54…が連結されてもよいし、互いに交差するように連結面ファスナー54…が連結されてもよく、この平行と交差とを切り替えて選択することができる。
つまり、上記挟紐53、53(固定機構)は、互いに交差するように固定されたり、互いに交差しないように固定されたりされる。これにより、別分離層52…、55…(別層)の内蔵物の量によって、最適な固定状態を選択でき、使用しているうちに寝具本体1(枕)の形状/高さ/厚さが変化してしまうことが無く、いったん設定した快適な寝具本体1(枕)の形状/高さ/厚さを維持できる。
これにより、別分離層55…の内蔵物を周辺に寄せたまま固定したり、中央に寄せたまま固定したり、その他の位置に寄せたまま固定したりでき、寝具本体1(枕)の形状/高さ/厚さを使用者の頭部に合った最適な形状に保持できる。また、挟紐53、53によって、別分離層55…を表分離層5及び裏分離層6内部、つまり寝具本体1(枕)内部に固定するとともに、当該別分離層55…の内蔵物も固定することができる。
また、このような最適な形状を保持するための挟帯51、挟紐53、53は、寝具本体1(枕)の表面ではなく、内部に位置するので、上記平行でも交差しても、使用者の頭部に挟帯51、挟紐53、53が当たって、違和感が生じることがなく、快適な眠りを実現できる。
図8に示すように、上記表分離層5の表側は、ほぼ半円形の2枚の半円形布56、56と、この2枚の半円形布56、56で挟まれた一枚のくびれ布57とからなっている。くびれ布57は中央部がくびれており、このくびれ部分に2枚の半円形布56、56の凸状の部分が入り込むようにして、一枚のくびれ布57と2枚の半円形布56、56とが互いに縫合されている。
この一枚のくびれ布57と2枚の半円形布56、56とは、表分離層5の周辺部分に対して中央部分が弛むように、互いに縫合される。これにより、寝具本体1(枕)の内蔵物が表分離層5の中央に寄るようになり、周辺部に移動しにくくなり、使用者の頭部の形状に合わせて変形し易くなり、違和感が生じることがなく、快適な眠りを実現できる。
なお、この一枚のくびれ布57と2枚の半円形布56、56とは、表分離層5の中央部分に対して周辺部分が弛むように、互いに縫合されてもよいし、中央部分と周辺部分とが同じ弛みで縫合されてもよい。
表分離層5及び裏分離層6の両裏には挟帯51が設けられ、挟紐53、53は省略されてもよいし、表分離層5及び裏分離層6の両裏には挟紐53、53が設けられ、挟帯51は省略されてもよい。
挟帯51の両縁にはゴム紐など緊縮性の素材が縫合され、挟まれる別分離層52の内蔵物が移動しにくくなっていてもよい。これにより、別分離層52の内蔵物を周辺に寄せたまま固定したり、中央に寄せたまま固定したり、その他の位置に寄せたまま固定したりでき、寝具本体1(枕)の形状/高さ/厚さを使用者の頭部に合った最適な形状に保持できる。
上記別分離層52、別分離層55…は、表分離層5または裏分離層6の上表分割嚢31…、中表分割嚢32…、下表分割嚢33…、上裏分割嚢34…、下裏分割嚢35…のように一部または全部が分割されておらず、一部または全部が一体でもよい。
しかし、上述のように挟帯51、挟紐53、53があるので、別分離層52、別分離層55…の内蔵物が最適な状態から移動して、最適な寝具本体1(枕)の形状/高さ/厚さが変わってしまうことが無くなる。
この場合、表分離層5または裏分離層6は、上表分割嚢31…、中表分割嚢32…、下表分割嚢33…、上裏分割嚢34…、下裏分割嚢35…のように一部または全部が分割されておらず、一部または全部が一体でもよい。
上記表分離層5と裏分離層6とが互いに連結される反対側の4つの角には、閉面ファスナー58…、59…が固定されており、表分離層5裏側の隅には閉面ファスナー58、58が固着され、裏分離層6裏側の隅には閉面ファスナー59、59が固着されており、閉面ファスナー58、58が、閉面ファスナー59、59に係合するようになっている。
表分離層5と裏分離層6とを密着させて閉じて、これら閉面ファスナー58…、59…を連結すると、表分離層5と裏分離層6とが閉じた状態で固定される。これにより、別分離層52または/及び別分離層55(別層)が表分離層5と裏分離層6との間に固定され、別分離層52または/及び別分離層55が容易に動かず固定される。
上記挟帯51、挟紐53、53(固定機構)は、上記別分離層52、別分離層55(別層)の上記表分離層5/裏分離層6と反対側に設けられている。これにより、挟帯51、挟紐53、53の形状/高さ/厚さが別分離層52、別分離層55に吸収され、使用者の頭部への挟帯51、挟紐53、53の違和感がなくなる。なお、挟帯51、挟紐53、53は、別分離層55(別層)の上記表分離層5/裏分離層6と同じ側に設けられていてもよい。
別分離層52、別分離層55(別層)は、表分離層5または裏分離層6とほぼ同じ大きさまたは若干小さく、表分離層5または裏分離層6より薄い。これにより、寝具本体1(枕)の形状/高さ/厚さの調整が容易になる。なお、別分離層52、別分離層55(別層)は、表分離層5または裏分離層6より、小さく、半分、1/4の大きさ、数%〜数十%〜数百%小さく、数%〜数十%〜数百%大きくてもよいし、表分離層5または裏分離層6より厚くてもよいし、同じ厚さでもよい。
表分離層5と裏分離層6とは、完全に別体に分離分割できてもよい。上表分割嚢31…、中表分割嚢32…、下表分割嚢33…、上裏分割嚢34…、下裏分割嚢35…も完全に別体に分離分割できてもよい。上記別分離層52及び/または別分離層55は、表分離層5及び裏分離層6内部のほか、表分離層5の表面/上面、または裏分離層6の表面/下面に着脱自在に取り付けられてもよい。
挟帯51、挟紐53、53(固定機構)、連結面ファスナー54…、閉面ファスナー58…、59…のそれぞれの間の固定はボルト及びナット、ねじ、面ファスナー、線ファスナー、縫合、接着剤、接着テープ、フック及びホック、ボタン、スナップ、磁石などなんでもよい。
上記別分離層52、別分離層55(別層)は、上記表分離層5及び裏分離層6の両方に配置される、上記表分離層5及び裏分離層6のいずれか一方に配置される、上記表分離層5及び裏分離層6のいずれにも配置されない、のいずれかを任意に選択できる。これにより、寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さを任意に選択でき、寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さを使用者の頭部に合った最適な形状を選択できる。
上記別分離層52、別分離層55(別層)は、一つ、複数、全く無し、のいずれかを任意に選択できる。これにより、寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さを任意に選択でき、寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さを使用者の頭部に合った最適な形状を選択できる。
上記閉面ファスナー58…、59…は、表分離層5、裏分離層6ではなく、別分離層52、別分離層55などに設けられてもよく、表分離層5、裏分離層6、別分離層52、別分離層55の角端のほか、これらの周縁全体または一部、周縁中央部、側縁全体または一部、側縁中央部など、表分離層5と裏分離層6とを閉じて固定できればどこに設けてもよい。
挟帯51、別分離層52は、表分離層5の裏に設けられてもよいし、表分離層5及び裏分離層6の両裏に設けられてもよいし、挟紐53、53、別分離層55は、裏分離層6の裏に設けられてもよいし、表分離層5及び裏分離層6の両裏に設けられてもよい。挟帯51、別分離層52、挟紐53、53、別分離層55、連結面ファスナー54…、閉面ファスナー58…、59、半円形布56、56、くびれ布57の一部または全部が省略されてもよい。
上記または下記各実施形態の一部を他の実施形態の一部に取り込んだり置き換えたり入れ替えたりしてもよいし、上述または後述の各実施形態の各部分の構成・構造は、上述または後述の他の実施形態の各部分の構成・構造にも、転用可能であるし、上述または後述の各実施形態の構成、作用、効果は、上述または後述の他の実施形態の構成、作用、効果としても、記載されているものとする。さらに、上述または後述の各実施形態で記載されていないことは、上述または後述の他の実施形態が参照される。
上述の各実施形態及びこれらの変更形態において、当該実施形態で記載されていないことは、他の実施形態の記載されている内容が参照または引用されるし、本実施形態の記載内容も他の実施形態にも記載されているものである。本願明細書及び請求の範囲においては、上記複数の実施形態にわたって、構成、動作、作用、工程または機能の各部または一部を入れ替えた実施形態も、上記各実施形態として記載されているものである。
(4)他の実施の形態
本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、表布2、裏布3、仕切布4、別分離層52、別分離層55は、通気性のよい布や、編んだ布、網状でもよい。これにより、寝具本体1に載置される人間の頭からの熱を効率よく放熱できる。
上表分割嚢31…、中表分割嚢32…、下表分割嚢33…、上裏分割嚢34…、下裏分割嚢35…の一部または全部は省略されてもよいし、上表分割嚢31…、中表分割嚢32…、下表分割嚢33…、上裏分割嚢34…、下裏分割嚢35…の数はもっと増えてもよい。
各分割嚢31〜35は、3×3=9個、2×2=4個以外に、行数、列数は、任意に変更可能であり、n行×m列(n=1、2、3…、m=1、2、3…)が可能である。上表分割嚢31…、中表分割嚢32…、下表分割嚢33…、上裏分割嚢34…、下裏分割嚢35…の各大きさは、任意に変更可能であり、それぞれが異なる大きさでもよいし、同じ大きさでもよい。
例えば、上裏分割嚢34…は下裏分割嚢35…より大きく、例えば各幅は2:1であってもよい。これにより、上裏分割嚢34…と下裏分割嚢35…との境界は、中表分割嚢32…と下表分割嚢33…との境界にほぼ一致して重なる。したがって、重なった境界付近の通気性が向上して消臭機能が向上する。このように、任意の分割嚢31〜35が、他の分割嚢31〜35より大きくても小さくても同じ大きさでもよい。
寝具本体1(枕)は、表裏を反転して使用してもよい。表布2の分割嚢31〜33と、裏布3の分割嚢34〜35の形状、大きさ、配列数は全く同じでもよい。この場合、表面側の各分割嚢31〜33の境界は、上記裏面側の各分割嚢34〜35の境界とほぼ一致していてもよい。寝具本体1は、上下逆向きで使用されてもよいし、90度横向きで使用されてもよい。表布2、裏布3、仕切布4の大きさは同じではなく、いずれか1つまたは2つ以上異なっていてもよい。
分割嚢31〜33、寝具本体1、表布2、裏布3、仕切布4、表分離層5、裏分離層6、別分離層52、別分離層55、挟帯51、半円形布56、56、くびれ布57の形状は、上記四角形のほか、三角形、五角形、六角形、…、多角形、円形、楕円形、半円形、半楕円形、ひょうたん形、多角形、台形、平行四辺形、菱形、環形、半環形、星形、扇形、曲線形状、十字形、L字形、H字形、I字形、U字形、T字形、C字形、O字形、N字形、M字形、X字形、J字形、Y字形、E字形、F字形、S字形、V字形、曲面、角張った形状、角張った段差のある形状、丸みを帯びた段差のある形状、丸みを帯びた凹凸のある形状、立体形状、これらの組み合わせ形状、網状、多数の穴があいたもの、これらの中央等に穴があいたもの、これらの組み合わせ複合形などでもよい。
表布2、裏布3、仕切布4、挟帯51、半円形布56、56、くびれ布57、挟紐53、53別分離層52…、55…、閉面ファスナー58…、59…は複数または3つ以上でもよい。これにより、表分離層5、裏分離層6、中分離層14、別分離層52…、55…は複数層となる。難燃性タイプの筒粒状物22…と遠赤外線タイプの筒粒状物23…とは、同じ各分割嚢31〜35に収納されてもよい。光触媒タイプの筒粒状物21…、難燃性タイプの筒粒状物22…、遠赤外線タイプの筒粒状物23…、消臭タイプの筒粒状物24…、消臭タイプの球粒状物25…のいずれか2以上は、同じ各分割嚢31〜35に収納されてもよいし、同じ各分割嚢31〜35に収納されず、完全に分離されてもよい。
難燃性タイプの筒粒状物22…は、光触媒タイプの筒粒状物21…、消臭タイプの筒粒状物24…、消臭タイプの球粒状物25…と、同じ各分割嚢31〜35に収納されてもよいし、同じ分割嚢には内蔵されなくてもよい。分割嚢31〜35それぞれは、それぞれが独立した袋で構成され、袋状の各分割嚢31〜35が面ファスナーで合体、分離が可能となってもよい。
上裏分割嚢34…、下裏分割嚢35…の幅/寸法/大きさは、頭の首に接する表側の上表分割嚢31…、中表分割嚢32…、下表分割嚢33…の幅/寸法/大きさより大きくても小さくてもよいし、ほぼ同じ大きさでもよい。この場合、裏側の上裏分割嚢34…、下裏分割嚢35…はさらに複数に分割されても良いし、複数が1つに合体されてもよいし、表側の上表分割嚢31…、中表分割嚢32…、下表分割嚢33…は、さらに複数に分割されても良いし、複数が合体されてもよい。
また、仕切布4、4、挟帯51、半円形布56、56、くびれ布57、別分離層52…、55…の布、場合によって表布2の内側、裏布3の内側は、金属繊維などの光の反射機能の高い布でもよい。これにより、光触媒タイプの筒粒状物21…が、光反射によってこの機能を向上させることができる。また遠赤外線タイプの筒粒状物23…からの遠赤外線を反射させて、遠赤外線による加温作用/血行促進作用を向上させることができる。
各粒状物21〜25の一部または全部の、形状、大きさ、色、機能は、互いに異なっていてもよいし、同じでもよい。挿通穴26、27の一部または全部の、形状、大きさ、色、機能は、互いに異なっていてもよいし、同じでもよい。
また、上記光触媒タイプの筒粒状物21…、難燃性タイプの筒粒状物22…、遠赤外線タイプの筒粒状物23…、消臭タイプの筒粒状物24…、消臭タイプの球粒状物25…は、筒状、球状のほか、楕円球状、真円球状、角柱状、円筒状、直方体、立方体、円柱、楕円柱、角柱、半円柱、半楕円柱、半角柱、円錐台、角錐台、球、卵形、半球、半卵形、多面体、ひょうたん形、その他の立体形状、これらの組み合わせ複合立体形状など何でもよい。
球粒状物25…は、消臭タイプ以外に、難燃性タイプ、光触媒タイプ、遠赤外線タイプがあってもよい。挿通穴26、27は、粒状物21〜25の表面、側面に複数形成されてもよいし、1つだけ形成されてもよい。挿通穴26、27の一部または全部は省略されて無くてもよいし、一部または全部は貫通していなくてもよい。
挿通穴26、27の形状は、円形のほか、四角形、…、多角形、円形、楕円形、半円形、半楕円形、ひょうたん形、台形、平行四辺形、菱形、環形、半環形、星形、扇形、曲線形状、十字形、L字形、H字形、I字形、U字形、T字形、C字形、O字形、N字形、M字形、X字形、J字形、Y字形、E字形、F字形、S字形、V字形、曲面、角張った形状、角張った段差のある形状、丸みを帯びた段差のある形状、丸みを帯びた凹凸のある形状、立体形状、これらの組み合わせ形状、網状、多数の穴があいたもの、これらの中央等に穴があいたもの、これらの組み合わせ複合形などでもよい。
表横縫合ライン(境界)7a、7b、表縦縫合ライン(境界)8a、8b、裏横縫合ライン(境界)9、裏縦縫合ライン(境界)10は、直線状のほか、曲線状、円形、四角形、…、多角形、円形、楕円形、半円形、半楕円形、ひょうたん形、台形、平行四辺形、菱形、環形、半環形、星形、扇形、曲線形状、十字形、L字形、H字形、I字形、U字形、T字形、C字形、O字形、N字形、M字形、X字形、J字形、Y字形、E字形、F字形、S字形、V字形、これらの組み合わせ複合形などでもよい。
真ん中の中表分割嚢32の粒状物21〜25の量は、その両側の中表分割嚢32…の粒状物21〜25の量より少ないが、多くてもよいし、同じ量でもよい。中分離層14に充填される充填物は、上記粒状物21〜25のいずれか、全部でもよい。
上記粒状物21〜25には、さらに別の粒状物が付加混合されてもよい。この場合、この付加混合される別の粒状物は、通常は真円球状、楕円球状または円筒状であり、大きさは粒状物21〜25より大きくてもよいし、小さくてもよいし、同じ大きさでもよい。しかし、粒状物21〜25が入り込まないような形状/大きさに選択される。
上記寝具本体1には、寝具本体1の表側と裏側とが仕切布4で分離されない分離層5、6、14の部分があってもよい。上記粒状物21〜25は、幾重にも折り返されたまたは積層されたシート、幾重にも折り返されたまたは積層された布、幾重にも折り返されたまたは積層された立体構造編物等に置き換えられてもよい。
別分離層52、別分離層55の内蔵物は、上記光触媒タイプの筒粒状物21…、難燃性タイプの筒粒状物22…、遠赤外線タイプの筒粒状物23…、消臭タイプの筒粒状物24…、消臭タイプの球粒状物25…のほか、他の性質の粒状物、他の形状の粒状物、木、竹、樹脂、金属、ガラス、綿、その他の繊維、布、糸、繊維、ゴム、紙、石、セラミック、カーボン、カーボンチューブ、カーボンファイバー、ウレタン、発泡ウレタン、スポンジ、粒状物以外の一体のもの、これらの合成物/混合物/多層積層物でもよく、粒状物のほか、平板状、カーブ状、湾曲した板状、曲面板状、球面板状、洗濯挟み状、熊手状、クリップ状、フック状、網状、半円柱状、棒状、線状、櫛状、球状、多面体状、段差状、波状、これらの形状を複数組み合わせた形状等どのようなものでもよい。
挟帯51、挟紐53、53などの固定機構は、別分離層52と別分離層55の間以外に、表分離層5と別分離層52との間、裏分離層6と別分離層55との間、表分離層5の表面、裏分離層6の裏面、寝具本体(枕)の側面、別分離層52、別分離層55、表分離層5、裏分離層6の周縁部など、別分離層52または別分離層55を固定できればどこに設けられてもよい。
上記挟紐53、53、挟帯51は、一本でも、二本、複数、三本以上でもよい。この場合、上記挟紐53…、挟帯51…の全部または一部が交差したり、全部または一部が交差しなかったり、全部または一部が平行になったり、その他間隔が徐々に広がったり、徐々に狭まったりして、種々選択できてもよい。
また、複数または全部の上記挟紐53…、挟帯51…が一か所に連結されたり、逆にある一か所に全く連結されなかったりして、種々選択でき、上記挟紐53…、挟帯51…の交差、平行は任意である。上記各挟紐53…、挟帯51…の太さ、幅、厚さ、長さは任意であり、様々な寸法の上記挟紐53…、挟帯51…が存在してもよく、これら任意の挟紐53…、挟帯51…が選択できてもよい。
閉面ファスナー58…、59…は、表分離層5と裏分離層6とを閉じたり開いたりできれば、寝具本体1、表布2、裏布3、仕切布4、表分離層5、裏分離層6、中分離層14、挟帯51、別分離層52、挟紐53、53、別分離層55、半円形布56、くびれ布57など、どこに設けられてもよい。
上記表布2、裏布3、仕切布4、光触媒タイプの筒粒状物21…、難燃性タイプの筒粒状物22…、遠赤外線タイプの筒粒状物23…、消臭タイプの筒粒状物24…、消臭タイプの球粒状物25…、別分離層52または別分離層55の内蔵物は、難燃効果のみで遠赤外線効果及び消臭効果が無くてもよいし、消臭効果のみで遠赤外線効果及び難燃効果が無くてもよいし、遠赤外線効果のみで消臭効果及び難燃効果が無くてもよいし、難燃効果、消臭効果及び遠赤外線効果のいずれか1つ、2つまたは3つがあってもよいし、すべて無くてもよい。
上記寝具本体1、表布2、裏布3、仕切布4、表分離層5、裏分離層6、中分離層14、表横縫合ライン(境界)7a、7b、表縦縫合ライン(境界)8a、8b、裏横縫合ライン(境界)9、裏縦縫合ライン(境界)10、光触媒タイプの筒粒状物21…、難燃性タイプの筒粒状物22…、遠赤外線タイプの筒粒状物23…、消臭タイプの筒粒状物24…、消臭タイプの球粒状物25…、挿通穴26…、挿通穴27…、上表分割嚢31…、中表分割嚢32…、下表分割嚢33…、上裏分割嚢34…、下裏分割嚢35…、出入り口36、挟帯51、別分離層52、挟紐53、53、面ファスナー54…、別分離層55、半円形布56、くびれ布57、閉面ファスナー58…、59…、枕、寝具は、1つ、一層、一体、単数、単層でも複数、複数層でも3つ以上、三層以上でもよいし、単数でも複数でも3つ以上でもよいし、これらそれぞれの構成、動作、作用、工程または機能の一部または全体は省略されてもよいし、分割分離されてその数が増えても減ってもよいし、その形状は任意に変更可能であり、均等の他の物に置き換えられてもよいし、これらの2つまたは3つ以上が合体または一体化されて兼用されてもよいし、向きは図示のもののほか、90度、0度乃至180度、上下、左右、前後、表裏、手前、奥に傾斜/向きを変えて/反転されて使用されてもよく、それぞれの寸法の相対的大小は切り換えられてもよいし同じでもよく、これらの材質は布製、樹脂製のほか、金属製、木製、集成材製、合成材製、合板製、表面に化粧紙が接着されたもの、竹製、樹脂製、金属製、ガラス製、綿製、布製、糸製、繊維製、ゴム製、紙製、コンクリート製、セラミック製、カーボン製、硬質ウレタン製、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製/複合材料でもよいし、それぞれの間の固定はボルト及びナット、ねじ、面ファスナー、線ファスナー、縫合、接着剤、接着テープ、フック及びホック、磁石などなんでもよい。
(5)他の発明の効果
[1]寝ている人間の頭が載置される寝具において、 この寝具の表側表面の表布と、この寝具の裏側表面の裏布と、この表布の全面と裏布の全面との間が仕切布で分離された表布側の分離層及び裏布側の分離層であって、この分離層は互いに密着され閉じられたり分離されて開かれたりし、 この分離層の内部側に配置される上記寝具とほぼ同じ大きさの別層と、 この別層を当該分離層内面に固定するとともに、当該別層の内蔵物を固定する固定機構とを備えたことを特徴とする寝具。
これにより、寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さを任意に選択でき、寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さを使用者の頭部に合った最適な形状に保持できる。また、別層は寝具とほぼ同じ大きさなので、使用しているうちに別層どうしがずれてしまうことが無く、いったん設定した快適な寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さを維持できる。
[2]上記固定機構は、上記別層の上記分離層と反対側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の寝具。これにより、固定機構の形状/高さ/厚さが別層に吸収され、使用者の頭部への固定機構の違和感がなくなる。
[3]上記別層は、上記表布側の分離層及び裏布側の分離層の両方に配置されることを特徴とする請求項2記載の寝具。寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さを大きくでき、大きいことが好みの人の要望に応えることができる。
[4]上記別層は、上記表布側の分離層及び裏布側の分離層の両方に配置される、上記表布側の分離層及び裏布側の分離層のいずれか一方に配置される、上記表布側の分離層及び裏布側の分離層のいずれにも配置されない、のいずれかを選択できることを特徴とする請求項3記載の寝具。これにより、寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さを任意に選択でき、寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さを使用者の頭部に合った最適な形状を選択できる。
[5]上記別層は、一つ、複数、全く無し、のいずれかを選択できることを特徴とする請求項4記載の寝具。これにより、寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さを任意に選択でき、寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さを使用者の頭部に合った最適な形状を選択できる。
[6]上記固定機構は、互いに交差するように固定されたり、互いに交差しないように固定されたりされることを特徴とする請求項2または3記載の寝具。これにより、別層の内蔵物の量によって、最適な固定状態を選択でき、使用しているうちに寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さが変化してしまうことが無く、いったん設定した快適な寝具本体(枕)の形状/高さ/厚さを維持できる。
[7]寝ている人間の頭が載置される寝具において、 この寝具の表側表面の表布と、この寝具の裏側表面の裏布と、この表布の全面と裏布の全面との間が仕切布で分離された表布側の分離層及び裏布側の分離層と、 この表布側の分離層の中を、さらに分割して形成され、相互に遮蔽された複数の分割嚢であって、この分割嚢は上記寝具の表面に露出して、上記寝ている人間の頭及び首に直接接するものであり、当該表面において左右方向または上下方向に連続するものであり、 この表面側の複数の分割嚢の一部または全部に内蔵された難燃性の粒状物とを備えたことを特徴とする寝具。
[8]上記難燃性の粒状物は、上記表面側の複数の分割嚢のうち、上記寝ている人間の頭から頭の上方側の分割嚢に内蔵されていることを特徴とする請求項7記載の寝具。 これにより、寝ている人間の頭から頭の上方側の寝具の表面側の部分を難燃性にでき、燃えやすい髪のある部分を燃えにくくして、安全な寝心地を実現でき、火災などで最初に火が付きやすい寝具の上縁表面を燃えにくくして、安全な寝心地を実現できる。
[9]上記裏布側の分離層の中を、さらに分割して形成され、相互に遮蔽された複数の分割嚢であって、この分割嚢は上記寝具の裏面に露出するものであり、当該裏面において左右方向または上下方向に連続するものであり、 この裏面側の複数の分割嚢の一部または全部に内蔵された難燃性の粒状物とを備えたことを特徴とする請求項8記載の寝具。
これにより、寝ている人間の頭から頭の上方側の寝具の裏面側の部分を難燃性にでき、燃えやすい髪のある部分を燃えにくくして、安全な寝心地を実現でき、火災などで最初に火が付きやすい寝具の上縁裏面を燃えにくくして、安全な寝心地を実現できる。
[10]上記難燃性の粒状物は、上記裏面側の複数の分割嚢のうち、上記寝ている人間の頭から頭の上方側の分割嚢に内蔵されていることを特徴とする請求項9記載の寝具。 これにより、寝ている人間の頭から頭の上方側の裏面側の部分を難燃性にでき、燃えやすい髪のある部分を燃えにくくして、安全な寝心地を実現でき、火災などで最初に火が付きやすい寝具の上縁裏面を燃えにくくして、安全な寝心地を実現できる。
[11]上記難燃性の粒状物は、上記遠赤外線を発する粒状物とは、同じ分割嚢には内蔵されないことを特徴とする請求項10記載の寝具。 これにより、難燃性タイプの粒状物の難燃性が遠赤外線タイプの粒状物の遠赤外線によって阻害されることがなくなる。
[12]上記粒状物は、球状と筒状とがあり、上記寝ている人間の頭が位置する上記寝具の真ん中付近の分割嚢には上記球状の粒状物は内蔵されないことを特徴とする請求項11記載の寝具。 これにより、いちばん圧力のかかる寝具の真ん中付近の分割嚢には、変形しにくい球状の粒状物は収納されず、寝具が上記頭部に沿って変形し易くなる。
[13]上記表面側の各分割嚢には粒状物が内蔵され、上記寝具に仰向けに寝ている人間の後頭部が位置する分割嚢の粒状物の量は他の分割嚢の粒状物の量に比べて少ないことを特徴とする請求項12記載の寝具。 これにより、寝具の真ん中がへこんで、仰向けに寝ている人間の頭部が安定し、横向きに寝たときに、寝具の端が高くなって、横向きに寝ている人間の頭部が安定する。
[14]上記表布のうち、上記寝ている人間の頭から頭の上方側の表布の部分は難燃性であることを特徴とする請求項13記載の寝具。 これにより、寝具の表布のうち、寝ている人間の頭から頭の上方側の表布の部分を難燃性にでき、燃えやすい髪のある部分を燃えにくくして、安全な寝心地を実現でき、火災などで最初に火が付きやすい寝具の上縁表面を燃えにくくして、安全な寝心地を実現できる。
[15]上記裏布のうち、上記寝ている人間の頭から頭の上方側の裏布の部分は難燃性であることを特徴とする請求項14記載の寝具。 これにより、寝具の裏布のうち、寝ている人間の頭から頭の上方側の裏面側の部分を難燃性にでき、燃えやすい髪のある部分を燃えにくくして、安全な寝心地を実現でき、火災などで最初に火が付きやすい寝具の上縁裏面を燃えにくくして、安全な寝心地を実現できる。
[16]上記難燃性の粒状物は、中空の貫通した通気性を有する穴を有しており、通気性及び放熱性に優れ、当該穴は容易に変形しにくいことを特徴とする請求項15記載の寝具。 これにより、寝具の通気性が高まり、消臭効果が相乗的に高まる。
[17]上記分割嚢の粒状物は、上記難燃性の粒状物のほか、消臭性の粒状物、または遠赤外線を発する粒状物であることを特徴とする請求項16記載の寝具。 これにより、防燃効果/難燃効果のほか、防臭効果/消臭効果、保温効果/加温効果をあわせて発揮できる。
[18]上記表面側の各分割嚢の境界は、上記裏面側の各分割嚢のほぼ中央部分に位置し、上記裏面側の各分割嚢の境界付近には位置しないことを特徴とする請求項17記載の寝具。 これにより、分割嚢の境界付近が薄くならず、寝る人間にとって寝具に凹凸ができにくくなり、またはできたとしても凹凸が小さくなり、寝具の形状が安定し、快適な寝心地を実現できる。
[19]上記表布の全面と裏布の全面との間を仕切る仕切布は複数であり、この複数の仕切布の間には充填物が内蔵可能であり、上記表布または裏布には当該充填物を出し入れする出入口が設けられていることを特徴とする請求項18記載の寝具。 これにより、仕切布の間の中に充填物が出し入れ可能となり、寝具の厚さを変更でき、寝具を利用する人間に最適な高さを実現できる。