JP2019169550A - 電子機器及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】換気を制御しない場合に比べて、許容量を超える結露の発生を抑制することができる電子機器及びプログラムを提供する。【解決手段】筐体内に収納された電子部品と、前記筐体内の温度及び湿度を検知する内部検知部と、前記筐体内の空気を換気する換気部と、前記内部検知部で検知される温度及び湿度から取得された、前記電子部品に発生する結露量の予測値である予測結露量の予め定めた期間の時間変化において、前記予測結露量が予め定めた閾値以上になる期間が存在する場合は、前記予測結露量が前記予め定めた閾値に到達するより前に、前記換気部による換気を停止する制御を行う制御部と、を備えた電子機器とする。【選択図】図7

Description

本発明は、電子機器及びプログラムに関する。
特許文献1には、処理の実行を指示するための処理実行データから、予め定めた制御条件で処理を実行させた場合の機内の環境状態を推定する推定手段と、前記推定手段により推定された環境状態に対し、前記環境状態が予め定めた目標値以内に保たれる制御条件を算出した算出結果から処理実行中の環境制御の時系列での計画を生成する生成手段と、を備えた機内環境管理装置が開示されている。
特開2017−111488号公報
電子部品が筐体内に収納されている電子機器では、冬季の電源投入時など、外部の温度や湿度が筐体内の温度や湿度よりも高い場合に、多くの水蒸気を含む空気が筐体内に取り込まれて、電子部品の表面等で結露が発生することがある。少量の結露であれば、筐体内の温度が上昇すると自然に消失する。しかしながら、許容量を超える結露は、自然には消失せず、電子機器の不具合を引き起こす。
本発明の目的は、換気を制御しない場合に比べて、許容量を超える結露の発生を抑制することができる電子機器及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、筐体内に収納された電子部品と、前記筐体内の温度及び湿度を検知する内部検知部と、前記筐体内の空気を換気する換気部と、前記内部検知部で検知される温度及び湿度から取得された、前記電子部品に発生する結露量の予測値である予測結露量の予め定めた期間の時間変化において、前記予測結露量が予め定めた閾値以上になる期間が存在する場合は、前記予測結露量が前記予め定めた閾値に到達するより前に、前記換気部による換気を停止する制御を行う制御部と、を備えた電子機器である。
請求項2に記載の発明は、前記換気部が、換気用のファンであり、前記制御部は、前記予測結露量が前記予め定めた閾値に到達するより前に、前記ファンによる換気を停止する制御を行う、請求項1に記載の電子機器である。
請求項3に記載の発明は、前記制御部は、前記予測結露量が前記予め定めた閾値未満で推移する場合は、前記換気部による換気を継続する制御を行う、請求項1または請求項2に記載の電子機器である。
請求項4に記載の発明は、前記予測結露量の時間変化が、前記予め定めた期間の各時点における、外部の空気に含まれる水蒸気量と前記筐体内の空気の飽和水蒸気量との差分から求められる、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の電子機器である。
請求項5に記載の発明は、前記外部の空気に含まれる水蒸気量が、前記内部検知部により検知された温度の時間変化から予測される温度の収束値、及び、前記内部検知部により検知された湿度の時間変化から予測される湿度の収束値に基づいて推定される、請求項4に記載の電子機器である。
請求項6に記載の発明は、外部の温度及び湿度を検知する外部検知部を更に備え、前記外部の空気に含まれる水蒸気量が、前記外部検知部により検知された外部の温度及び湿度から取得される、請求項4に記載の電子機器である。
請求項7に記載の発明は、前記予め定めた期間が、電子機器の立ち上げ時、または、休眠モードからの復帰時から開始される、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の電子機器である。
請求項8に記載の発明は、前記予め定めた期間が、外部の温度と前記筐体内の温度との差が予め定めた閾値以上になった場合に開始される、請求項6に記載の電子機器である。
請求項9に記載の発明は、前記換気部が、外部の空気を前記筐体内に取り込む第1流路と、外部の空気を前記筐体内に取り込まない第2流路と、前記第1流路と前記第2流路とを切り替える切替部とを備え、前記第1流路により前記筐体内の空気を換気する場合に、前記制御部は、前記予測結露量が予め定めた閾値に到達するより前に、前記切替部により前記第1流路から前記第2流路に切り替える制御を行う、請求項1に記載の電子機器である。
請求項10に記載の発明は、前記ファンによる換気の停止が、前記ファンの回転の停止、または、前記ファンを通過する気流の遮断である、請求項2に記載の電子機器である。
請求項11に記載の発明は、コンピュータを、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の電子機器の制御部として機能させるためのプログラムである。
請求項1、11に記載の発明によれば、換気を制御しない場合に比べて、許容量を超える結露の発生を抑制することができる。
請求項2、10に記載の発明によれば、電子機器に通常装備されているファンによる換気を停止するだけで、結露の発生を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、結露する度に換気を停止する手間を省くことができる。
請求項4に記載の発明によれば、空気の含有水蒸気量の差から、結露量を予測することができる。
請求項5に記載の発明によれば、外部に検知部を設けなくてもよい。
請求項6に記載の発明によれば、外部に検知部を設けない場合に比べ、予測結露量を正確に求めることができる。
請求項7、請求項8に記載の発明によれば、他の時期に比べて許容量を超える結露が発生する可能性が高い時期なので、許容量を超える結露の発生を抑制する効果が高い。
請求項9に記載の発明によれば、ファンを停止させなくても、筐体内の換気を停止することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る画像形成ユニットの断面構造の一例を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 (A)は温度の時間変化を示すグラフである。(B)は湿度の時間変化を示すグラフである。 (A)及び(B)は予測結露量の時間変化を示すグラフである。 第1の実施の形態に係る「結露制御プログラム」の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る画像形成ユニットの断面構造の一例を示す概略図である。 開口部の開閉状態の一例を示す平面図である。 開口部の開閉状態の一例を示す平面図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態では、画像形成装置が「電子機器」の一例である。
<第1の実施の形態>
(画像形成装置)
まず、画像形成装置の全体構成について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略図である。図1は、画像形成装置100を正面側から見たときの断面構造を表している。画像形成装置100は、例えば、プリント、コピー、ファクシミリといった機能を備える電子写真方式の画像形成装置である。画像形成装置100は、媒体の一例である用紙に対し画像データに応じた画像を形成する。
画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kはそれぞれ、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色及びブラック(K)色の各色の画像を形成する。中間転写ベルト2は、複数のロールに掛け渡されており、これらロールによって矢印A方向に回転させられる。中間転写ベルト2の外周面には、画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kによって形成された画像が重ね合わされるようにして一次転写される。
収容部4には用紙が複数枚収容されている。用紙は収容部4から送り出され、複数の搬送ロールにより搬送路Pを矢印B方向に搬送させられる。転写装置6は、中間転写ベルト2に一次転写された画像を用紙に二次転写する。定着装置7は、用紙に二次転写された画像に対し加熱及び加圧を行うことによって、その画像を用紙に定着させる。画像が定着させられた用紙は複数の搬送ロールにより搬送されて排出部8aまたは排出部8bに排出させられる。
次に、画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの構成について、画像形成ユニット1Kの構成を例に挙げて説明する。画像形成ユニット1Kは、像保持体としての感光体11Kと、感光体11Kを決められた帯電電位に帯電させる帯電装置12Kと、YMCK各色の画像データのうちKの画像データに応じた露光を、感光体11Kに行って静電潜像を形成する露光装置13Kと、この静電潜像を黒色トナーで現像して感光体11Kの表面に黒色の画像を形成する現像装置14Kと、中間転写ベルト2に画像を一次転写するための一次転写ロール15Kと、一次転写後の感光体11Kの表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置16Kとを備えている。
現像装置14Kは、非磁性体であるトナーと磁性体であるキャリアとを含む現像剤を収容し、この現像剤に含まれるトナーを上述した静電潜像に供給して現像を行う。現像装置14Kは、トナー補給部20Kと図示せぬ補給路によって接続されており、このトナー補給部20Kから現像装置14Kに適宜トナーが補給される。現像装置14Kは、現像剤の収容容器、現像ロール及び撹拌ロールなどを含んでおり、紙面に垂直な方向が長軸方向となっている。
画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの構成は、YMCK各色のどの色の画像に関する処理を行うかという点を除いて、上記画像形成ユニット1Kと同様であるから、説明を省略する。なお、以下の説明においては、画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの各構成を特に区別する必要のない時は、「K」、「Y」、「M」、「C」という符号は付さない。例えば、画像形成ユニット1Yの感光体を指し示すときは「感光体11Y」と呼び、感光体11Y、11M、11C、11Kを区別しないでよい場合には、単に「感光体11」と称する。
(画像形成ユニット)
次に、画像形成ユニットについて説明する。
図2は第1の実施の形態に係る画像形成ユニットの断面構造の一例を示す概略図である。画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kはいずれも同じ構成を有している。図2において「F」が画像形成装置の正面側であり、「B」が画像形成装置の背面側である。画像形成ユニット1は、筐体内に収納されている。筐体内には、筐体内部の温度及び湿度を計測する温湿度センサ9が配置されている(図1参照)。図1では筐体は図示されていないが、図2では筐体にも画像形成ユニット1と同じ符号「1」を付している。
筐体1内の空間Aには、「電子部品」の一例である感光体11が配置されている。感光体11の周囲には、帯電装置12、露光装置13、現像装置14などが配置されているが、ここでは図示を省略する。感光体11及びその周囲に配置される装置(以下、「感光体11等」という。)が、筐体1内に収納されている。
筐体1の背面B側には、画像形成ユニット1内の空気を装置外に排出するファン148が設けられている。筐体1は、密閉されておらず、外部に通じる開口部40、42を有している。ファン148が回転することにより、筐体1内には、破線で図示した通り、開口部40、42からファン148の配置位置へと進行する気流が発生することになる。また、ファン148には、シャッタ158が設けられている。シャッタ158は、図示しない駆動部により開閉駆動されて、開状態または閉状態になる。
(電気的構成)
次に、画像形成装置の電気的構成について説明する。
図3は第1の実施の形態に係る画像形成装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。制御部30は、装置全体の制御及び各種演算を行うコンピュータとして構成されている。具体的には、制御部30は、CPU(中央処理装置; Central Processing Unit)30A、各種プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)30B、プログラムの実行時にワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)30C、各種情報を記憶する不揮発性のメモリ30D、及び入出力インターフェース(I/O)30Eを備えている。CPU30A、ROM30B、RAM30C、メモリ30D、及びI/O30Eの各々は、バス30Fを介して接続されている。
画像形成部10、表示部32、操作部34、通信部36、記憶部38、温湿度センサ9、ファン148、シャッタ158の各部は、制御部30のI/O30Eに接続されている。制御部30は、各部との間で情報の授受を行って、各部を制御する。ファン148及びシャッタ158は、図示しない駆動部を介して駆動制御される。また、制御部30は、温湿度センサ9から、筐体内の温度及び湿度の情報を取得する。
画像形成部10は、図1に示す画像形成ユニット1、転写装置6、及び定着装置7を含んで構成されている。表示部32は、利用者に対し各種情報を表示する。操作部34は、利用者からの操作を受け付ける。通信部36は、有線又は無線の通信回線を介して外部装置と通信を行うためのインターフェースである。記憶部38は、ハードディスク等の記憶装置である。
本実施の形態では、後述する「結露制御プログラム」は、ROM30Bに記憶されている。後述する「結露制御プログラム」を含む各種のプログラムは、ROM30Bに限らず、メモリ30D、記憶部38等の他の記憶装置に記憶されていてもよく、CD−ROM等の記録媒体に記録されていてもよい。また、各種のプログラムは、通信を介して取得されてもよい。
(機能構成)
次に、画像形成装置の機能構成について説明する。
図4は第1の実施の形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図5(A)は温度の時間変化を示すグラフである。図5(B)は湿度の時間変化を示すグラフである。図6(A)及び図6(B)は予測結露量の時間変化を示すグラフである。以下では、筐体内を「機内」、外部を「機外」と言い換える。ここで「予測結露量」とは、感光体に発生する結露量の予測値である。「結露量」は、単位面積当たりの結露量である。
図4に示すように、制御部30は、機内温湿度取得部50、機内温湿度予測部52、機外温湿度推定部54、結露量予測部56、制御情報生成部58、制御情報出力部60、及び閾値記憶部62を備えている。
機内温湿度取得部50は、機内に配置された温湿度センサ9から、機内の温度及び湿度を取得する。例えば、図5(A)及び図5(B)に実線で示すように、時刻tから時刻tまでの計測期間内に計測された、温度及び湿度の時間変化を取得する。計測期間は、例えば、数十秒から1分程度の予め定めた期間とする。
機内温湿度予測部52は、計測期間内に計測された温度及び湿度の時間変化から、図5(A)及び図5(B)に点線で示すように、時刻t以降の機内の温度及び湿度の時間変化を予測する。予測期間は、例えば、数分から10分程度の予め定めた期間とする。
機外温湿度推定部54は、時間の経過により機内の温湿度が機外の温湿度に等しくなると仮定して、機外の温度及び湿度を推定する。機外温湿度推定部54は、予測温度の時間変化から、予測温度の収束値TOUTを外部の温度と推定する。また、機外温湿度推定部54は、予測湿度の時間変化から、予測湿度の収束値SOUTを外部の湿度と推定する。
結露量予測部56は、図6(A)及び図6(B)に示すように、予測期間の各時点における感光体の結露量を予測する。各時点の予測結露量は、機外の空気に含まれる機外水蒸気量(機外絶対湿度)と、機内の空気の飽和水蒸気量との差分から予測される。温湿度センサ9から取得される湿度は、空気に含まれる水蒸気量の、飽和水蒸気量に対する割合(%)で表される。飽和水蒸気量は、空気の温度に応じて定まる。
例えば、機外の温度が30℃、湿度が50RH%であり、機内の温度が10℃である場合について差分を求めてみる。温度30℃での飽和水蒸気量は30.3g/mであり、機外水蒸気量は15.15g/mである。また、温度10℃での飽和水蒸気量は9.39g/mである。この場合、機外水蒸気量と機内の飽和水蒸気量との差分は5.76g/mである。感光体の表面には、差分5.76g/mに応じた量の結露が発生する。
感光体に発生した結露は、その量が許容範囲内であれば、画像形成に影響を与えない。感光体に発生した結露は、画像形成の前にクリーニング装置により掻き取られる。また、感光体に発生した結露は、機内の温度の上昇やファンによる換気により自然に消失する。機内の温度が上昇すると、機内の飽和水蒸気量も増加して、機外水蒸気量と機内の飽和水蒸気量との差分が減少する。一方、短時間に許容量(閾値)を超える結露が発生すると、画像にスジができる等、画像形成に影響を与える。
本実施の形態では、図6(A)に示すように、予測結露量が予め定めた閾値以上の期間が存在する場合は、予測結露量が閾値に到達する前に、ファンによる換気を停止して、許容量を超える結露の発生を回避する。結露量の閾値は、結露量の閾値記憶部62に予め記憶されている。例えば、画像にスジが発生する結露量を実験的に求め、実験的に求めた結露量を閾値としてもよい。一方、図6(B)に示すように、予測結露量が予め定めた閾値未満で推移する場合は、ファンによる換気を継続する。
ここで「予測結露量」の取得方法の一例について説明する。
上記の機外絶対湿度と機内絶対湿度との差分と予測結露量との関係は、画像形成装置毎に定まる固有の関係である。例えば、上記差分と予測結露量との関係を表す「式」を実験的に求めておいて、予め求めておいた「式」を用いて上記差分から予測結露量を算出してもよい。
また、例えば、機内の環境条件に応じて予測結露量を推定してもよい。機内の環境条件としては、上記差分の外に、ファンの風量、開口状態、気流の流路、感光体の材質などが挙げられる。予測結露量と各環境条件との相互関係を、ベイジアンネットワーク等の因果ネットワークを用いた確率推論モデルで構築し、構築した確率推論モデルを用いて予測結露量の離散状態の確率値を推定する。
制御情報生成部58は、閾値記憶部62から結露量の閾値を取得する。制御情報生成部58は、予測結露量が閾値以上である期間が存在する場合は、予測結露量が閾値に到達する時点tNGより前にファンによる換気を停止し、予め定めた時間経過後にファンによる換気を再開する時系列の制御情報を生成する。例えば、数分から10分程度の予め定めた期間経過後に、ファンによる換気を再開する
ファンによる換気を停止とは、ファンによる機外の空気の取り込みの停止である。例えば、ファン148の回転を停止してもよく、シャッタ158を閉じた状態にしてファン148を通過する気流を遮断してもよい(図2参照)。制御情報出力部60は、制御情報生成部58により生成された時系列の制御情報を、ファン148またはシャッタ158を駆動する駆動部(図示せず)に出力する。
機内の温度が機外の温度より低い場合、ファンによる換気により、温度の高い空気が機内に取り込まれる。温度の高い空気の流入には、機内を温める効果がある。しかしながら、流入した空気に含まれる水蒸気量が多いと、感光体に許容量を超える結露が発生する。このため、ファンによる換気を停止して、水蒸気量が多い空気の流入を止める。水蒸気の供給を減らすことで、感光体での結露の発生が抑制される。
(結露制御プログラム)
次に、結露制御プログラムについて説明する。
図7は第1の実施の形態に係る「結露制御プログラム」の処理の流れの一例を示すフローチャートである。結露制御プログラムは、制御部のCPUによりROMから読み出されて実行される。結露制御プログラムの実行は、例えば、画像形成装置の立ち上げ時、休眠モードからの復帰時など、予め定めたタイミングで開始される。
まず、ステップ100で、機内に配置された温湿度センサから、予め定めた計測期間における機内の温度及び湿度の変化(立ち上がり変化)を取得する。次に、ステップ102で、ステップ100で取得された温度及び湿度の立ち上がり変化から、予め定めた予測期間における機内の温度及び湿度の時間変化を予測する。
次に、ステップ104で、予測された機内の温度及び湿度の時間変化から、機外の温度及び湿度を推定する。次に、ステップ106で、予測期間の各時点における感光体の結露量を予測する。次に、ステップ108で、予測結露量が閾値以上となる期間が存在するか否かを判断する。予測結露量が閾値以上となる期間が存在する場合は、ステップ110に進み、予測結露量が閾値以上となる期間が存在しない場合は、ステップ114に進む。
次に、ステップ110で、予測結露量が閾値に到達する時刻を取得する。次に、ステップ112で、予測結露量が閾値に到達する時刻より前にファンによる換気を停止し、予め定めた時間経過後にファンによる換気を再開する、時系列の制御情報を生成する。次に、ステップ114で、時系列の制御情報を出力して、ルーチンを終了する。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、画像形成装置の筐体内が仕切り版により2つの空間に仕切られている。感光体を有する画像形成ユニットは、一方の空間に収容されている。通常は、外部から取り込まれた空気が、感光体が収容されている空間を通過する第1流路により換気を行うが、予測結露量が閾値以上である期間が存在する場合には、シャッタを駆動制御して、外部から取り込まれた空気が、他方の空間を通過する第2流路により換気を行う。これ以外は、第1の実施形態と同様であるため、同じ部分については説明を省略し、相違点のみ説明する。
(画像形成ユニット)
次に、画像形成ユニットについて説明する。
図8は第2の実施の形態に係る画像形成ユニットの断面構造の一例を示す概略図である。画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kはいずれも同じ構成を有している。図8において「F」が画像形成装置の正面側であり、「B」が画像形成装置の背面側である。画像形成ユニット1は筐体内に収納されている。図1では筐体は図示されていないが、図8では筐体にも画像形成ユニット1と同じ符号「1」を付している。筐体1の内部空間は、板状の仕切り部材146により空間A1と空間A2とに仕切られている。感光体11等は、空間A1に収納されている。
仕切り部材146には、開口部142、143が設けられている。相対的に正面Fに近い位置に開口部142が配置され、相対的に背面BFに近い位置に開口部143が配置されている。開口部142にはシャッタ144が設けられ、開口部143にはシャッタ145が設けられている。シャッタ144、145の各々は、図示しない駆動部により開閉駆動されて、開状態または閉状態になる。
仕切り部材146において、開口部142と開口部143との間には、ペルチェ素子149が設置されている。ペルチェ素子149は、2種類の異種金属(または半導体)が接続されて、電流が流されると温度差を生じさせることで発熱または吸熱を行う素子である。ペルチェ素子149の一端面149aは空間A1に露出し、ペルチェ素子149の他端面149bは空間A2に露出している。ペルチェ素子149は、例えば、開口部143よりも開口部142の近くに配置される。
空間A1においては、筐体1内の空気を装置外に排出するファン148が背面B側に設けられている。空間A2においては、装置外の空気を筐体1内に流入させるファン147が正面F側に設けられている。ファン147、148が回転することにより、筐体1内には、ファン147の配置位置からファン148の配置位置へと進行する気流が発生することになる。
図9、図10は、開口部の開閉状態の一例を示す平面図である。図9、図10は、鉛直方向上方から見たときの開閉状態を示している。図9に示すように、開口部142が開いて開口部143が閉じている場合には、気流は破線K1に沿って進行する。ファン147から取り込まれた外部の空気は、空間A1(感光体11等を含む)を通過して、ファン148から装置外に排出される。この空気の流路を「第1流路」とする。
一方、図10に示すように、開口部142が閉じて開口部143が開いている場合には、気流は一点鎖線K2に沿って進行する。ファン147から取り込まれた外部の空気は、空間A2(感光体11等を含まない)を通過して、ファン148から装置外に排出される。この空気の流路を「第2流路」とする。
なお、開口部142及び開口部143の両方が開いているときには、気流は破線K1及び一点鎖線K2の各方向に進行する。また、以下では、気流の進行方向に対し、上流側に配置された開口部142を「上流側開口部142」、下流側に配置された開口部143を「下流側開口部143」という。
(電気的構成)
次に、画像形成装置の電気的構成について説明する。
図11は第2の実施の形態に係る画像形成装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。制御部30による制御対象が、図3に示すファン148及びシャッタ158から、図11に示すファン147、148、シャッタ144、145、ペルチェ素子149に変更された以外は、図3に示すブロック図と同様である。
(制御情報の生成)
本実施の形態では、予測結露量が予め定めた閾値以上の期間が存在する場合は、予測結露量が閾値に到達する前に、外部から取り込まれる空気の流路を、第1流路から第2流路に切り替えて、許容量を超える結露の発生を回避する。以下、図4、図8を参照しながら説明する。
例えば、シャッタ144を閉じて上流側開口部142を閉状態にし、シャッタ145を開けて下流側開口部143を開状態とすると、外部から取り込まれる空気の流路が、第1流路から第2流路に切り替わる。第2流路では、外部から取り込まれた空気が、感光体11が収納された空間A1に流入しなくなる。空間A1への水蒸気の供給を減らすことで、感光体での結露の発生が抑制される。
制御情報生成部58は、予測結露量が閾値以上である期間が存在する場合は、予測結露量が閾値に到達する時点tNGより前にシャッタ144、145を駆動制御して流路を第1流路から第2流路に切り替え、予め定めた時間経過後にシャッタ144、145を駆動制御して流路を第2流路から第1流路に戻す、時系列の制御情報を生成する。制御情報出力部60は、制御情報生成部58により生成された時系列の制御情報を、シャッタ144、145を開閉駆動する開閉機構(図示せず)に出力する。
上記では、ペルチェ素子149を用いない例について説明したが、ペルチェ素子149の一端面149aを発熱させると、感光体11の表面での結露が更に抑制される。
<変形例>
なお、上記実施の形態で説明した電子機器及びプログラムの構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内においてその構成を変更してもよいことは言うまでもない
上記実施の形態では、制御部の各部の機能をソフトウェアにより実現する例について説明したが、専用のハードウェアにより実現してもよい。
上記実施の形態では、結露制御プログラムの実行が予め定めたタイミングで開始される例について説明したが、外部の温度と前記筐体内の温度との差が予め定めた閾値以上になった場合に、結露制御プログラムの実行を開始してもよい。
1 画像形成ユニット(筐体)
2 中間転写ベルト
4 収容部
6 転写装置
7 定着装置
8a 排出部
8b 排出部
9 温湿度センサ
10 画像形成部
11 感光体
12 帯電装置
13 露光装置
14 現像装置
15 一次転写ロール
16 クリーニング装置
20 トナー補給部
30 制御部
32 表示部
34 操作部
36 制御部
36 通信部
38 記憶部
40、42 開口部
50 機内温湿度取得部
52 機内温湿度予測部
54 機外温湿度推定部
56 結露量予測部
58 制御情報生成部
60 制御情報出力部
62 閾値記憶部
100 画像形成装置
142 開口部(上流側開口部)
143 開口部(下流側開口部)
144 シャッタ
145 シャッタ
146 仕切り部材
147 ファン
148 ファン
149 ペルチェ素子
158 シャッタ

Claims (11)

  1. 筐体内に収納された電子部品と、
    前記筐体内の温度及び湿度を検知する内部検知部と、
    前記筐体内の空気を換気する換気部と、
    前記内部検知部で検知される温度及び湿度から取得された、前記電子部品に発生する結露量の予測値である予測結露量の予め定めた期間の時間変化において、
    前記予測結露量が予め定めた閾値以上になる期間が存在する場合は、前記予測結露量が前記予め定めた閾値に到達するより前に、前記換気部による換気を停止する制御を行う制御部と、
    を備えた電子機器。
  2. 前記換気部が、換気用のファンであり、
    前記制御部は、前記予測結露量が前記予め定めた閾値に到達するより前に、前記ファンによる換気を停止する制御を行う、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御部は、
    前記予測結露量が前記予め定めた閾値未満で推移する場合は、
    前記換気部による換気を継続する制御を行う、
    請求項1または請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記予測結露量の時間変化が、前記予め定めた期間の各時点における、外部の空気に含まれる水蒸気量と前記筐体内の空気の飽和水蒸気量との差分から求められる、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記外部の空気に含まれる水蒸気量が、前記内部検知部により検知された温度の時間変化から予測される温度の収束値、及び、前記内部検知部により検知された湿度の時間変化から予測される湿度の収束値に基づいて推定される、請求項4に記載の電子機器。
  6. 外部の温度及び湿度を検知する外部検知部を更に備え、
    前記外部の空気に含まれる水蒸気量が、前記外部検知部により検知された外部の温度及び湿度から取得される、請求項4に記載の電子機器。
  7. 前記予め定めた期間が、電子機器の立ち上げ時、または、休眠モードからの復帰時から開始される、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記予め定めた期間が、外部の温度と前記筐体内の温度との差が予め定めた閾値以上になった場合に開始される、請求項6に記載の電子機器。
  9. 前記換気部が、外部の空気を前記筐体内に取り込む第1流路と、外部の空気を前記筐体内に取り込まない第2流路と、前記第1流路と前記第2流路とを切り替える切替部とを備え、前記第1流路により前記筐体内の空気を換気する場合に、
    前記制御部は、前記予測結露量が予め定めた閾値に到達するより前に、前記切替部により前記第1流路から前記第2流路に切り替える制御を行う、
    請求項1に記載の電子機器。
  10. 前記ファンによる換気の停止が、前記ファンの回転の停止、または、前記ファンを通過する気流の遮断である、請求項2に記載の電子機器。
  11. コンピュータを、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の電子機器の制御部として機能させるためのプログラム。
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