JP2019163662A - コンクリート製貯水槽を補修する方法 - Google Patents
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Abstract
Description
既設コンクリート(2、3)の表面部分をシート(7)で被覆する工程1と、
工程1に続き、前記シート(7)の上に第1の固定部材(8)を配置する工程2と、
工程2に続き、前記第1の固定部材(8)を前記既設コンクリート(2,3)に固定する工程3と、
工程3に続き、前記シート(7)及び前記第1の固定部材(8)を第1の被覆材(10)で被覆する工程4と、
工程4に続き、前記第1の被覆材(10)の上に第2の固定部材(12)を配置する工程5と、
工程5に続き、前記第2の固定部材(12)を前記既設コンクリート(2,3)に固定する工程6と、
工程6に続き、前記第2の固定部材(11)を第2の被覆材(12)で被覆する工程7を含む。
図1は、コンクリート製貯水槽1の一部を示す斜視図である。図示するように、貯水槽1は、少なくとも底壁2と周囲の側壁3を有する。図面上、底壁2は平坦な壁として表れているが、任意の箇所に一段と低くなったピット又は一段と高くなった段部があってもよい。側壁3は、底壁2の縁から垂直に立ち上がる平坦な壁として表されているが、曲面の壁であってもよいし、傾斜した壁であってもよい。
貯水槽の補修は以下の工程に従って行われる。
貯水槽1に貯まっている貯留水を除去する。
排水後の貯水槽1内面(底壁2と側壁3)にコンクリートが露出している場合(コンクリートが何らかの被覆材で被覆されていない場合)、コンクリートの表面を例えば高圧洗浄してその付着物(例えば、汚れ、結晶物)を除去する。貯水槽1の内面が被覆材(前回の補修時に施された被覆材)で覆われている場合、この老朽化した被覆材を除去する。ただし、老朽化した被覆材を除去することは必ずしも必要なことではない。
図2に示すように、貯水槽1の内面(底壁2と側壁3)に所定の間隔をあけて格子状に溝又は排水路4(4a、4b)を形成する。後に説明するが、排水路4は、被覆材で覆われた補修後のコンクリートからその表面に染み出してくる水等の液体を、表面張力を利用して吸い上げ、その後、空気との接触によって蒸散させるための通路である。
排水路4に排水材料6(図7参照)を充填し、貯水槽1の内面に格子状の排水グリッドを形成する。排水材料は、隣接するコンクリート表面から水を集める機能と集めた水を排水路に沿って排水路の末端(すなわち、側壁に形成された排水路の上端部)まで送る機能を有することが好ましい。そのために、排水材料には、各種素材からなる不織布が好適に用いられる。これにより、貯水槽1の内面には格子状に配置された排水グリッドが形成される。
図3に示すように、排水材料6が充填された排水路4及びコンクリート表面、より具体的にはアンカー溝3よりも下の領域3a(図8(a)参照)にある排水路4及びコンクリート表面をシート7で覆う。シート7は例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなど各種のプラスチックフィルムの他、紙又は不織布が用いられる。シート7は不透水性であることが好ましいが、透水性のシートも使用できる。シート7の表面に供用温度が高温(例えば、摂氏90度)の材料を塗布する場合、その供用温度に耐える材料を選択することが望ましい。
固定部材(第1の固定部材)8を使ってシート7を固定する。シートの重ね合わせ部分(接続部)は、第1の固定部材8で上から押さえてシート端部の浮きを防止することが好ましい。当然、シートの重ね合わせ部分以外の箇所にも第1の固定部材8を配置してもよい。
図4に示すように、シート7の表面及び第1の固定部材8の表面を被覆材(第1の被覆材)10で被覆する。第1の被覆材10にはポリウレア樹脂を用いることが好ましい。ポリウレア樹脂はスプレーで吹付塗装するのが好ましい。ポリウレア樹脂と第1の固定部材8との密着性を高めるために、ポリウレア樹脂を塗布する前に第1の固定部材8にプライマを塗布しておくことが好ましい。プライマには、例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂などが用いられる。
図5に示すように、第1の被覆材10の上に別の固定部材(第2の固定部材)11を固定する。第2の固定部材11は、第1の固定部材8と同じ大きさと材料のフラットバーを使ってもよいし、異なる材料又は異なる大きさのフラットバーを使っても良い。第2の固定部材11の間隔も、第1の固定部材8の間隔と同じでもよいし、違ってもよい。第2の固定部材11の固定方法も、第1の固定部材8の固定方法と同じである。
図6に示すように、第2の固定部材11の上に第2の被覆材12で被覆する。第2の被覆材12には、第1の被覆材10と同様のポリウレア樹脂を用いることが好ましい。ポリウレア樹脂はスプレーで吹付塗装するのが好ましい。ポリウレア樹脂と第2の固定部材11との密着性を高めるために、ポリウレア樹脂を塗布する前に第2の固定部材11にプライマを塗布しておくことが好ましい。プライマには、例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂などが用いられる。
上述した実施形態の補修方法によれば、新たな被覆材でコンクリート表面を被覆するに際して、劣化したコンクリート部分を除去する必要がないし、またコンクリート表面を乾燥させる必要もない。そのため、補修に要する期間を大幅に短縮できる。
以上の説明では、第1及び第2の固定部材に長尺のフラットバーを使用したが、第1及び第2の固定部材はこれに限るものでなく、不連続的にシートを固定してもよい。
2:底壁
3:側壁
4:排水路
5:アンカー溝
6:排水材料
7:シート
8:第1の固定部材
9:コンクリート釘
10:第1の被覆材
11:第2の固定部材
12:第2の被覆材
13:開口
Claims (6)
- 既設コンクリート(2、3)の表面部分をシート(7)で被覆する工程1と、
工程1に続き、前記シート(7)の上に第1の固定部材(8)を配置する工程2と、
工程2に続き、前記第1の固定部材(8)を前記既設コンクリート(2,3)に固定する工程3と、
工程3に続き、前記シート(7)及び前記第1の固定部材(8)を第1の被覆材(10)で被覆する工程4と、
工程4に続き、前記第1の被覆材(10)の上に第2の固定部材(12)を配置する工程5と、
工程5に続き、前記第2の固定部材(12)を前記既設コンクリート(2,3)に固定する工程6と、
工程6に続き、前記第2の固定部材(11)を第2の被覆材(12)で被覆する工程7を含むコンクリート製貯水槽(1)を補修する方法。 - 前記工程1の前に、
前記シート(7)で被覆される前記既設コンクリート(2,3)の表面部分の領域(3a)に排水路(4)を形成するとともに前記表面部分の外側の領域(3b)に前記排水路(4)を伸ばす工程と、
前記排水路(4)に排水部材(6)を配置する工程を含み、
前記排水路(4)に配置された前記排水部材(6)を介して前記既設コンクリート(2,3)に含まれる水分を排水するようにしたことを特徴とする請求項1の方法。 - 少なくとも前記第1の被覆材(10)又は前記第2の被覆材(12)のいずれかで被覆された前記既設コンクリートの表面部分に該表面部分の縁に沿って伸びるアンカー溝(5)を形成する工程を含み、
前記工程7は、前記第2の被覆材(12)を前記アンカー溝(5)に充填して固定することを特徴とする請求項1又は2の方法。 - 前記第1の固定部材(8)と前記第2の固定部材(11)の少なくとも一方が帯状の金属板であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの方法。
- 前記第1の被覆材(10)と第2の被覆材(12)の両方又はいずれか一方がポリウレア樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの方法。
- 前記第1の被覆材がポリウレアであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの方法。
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---|---|---|---|
JP2018052982A JP2019163662A (ja) | 2018-03-20 | 2018-03-20 | コンクリート製貯水槽を補修する方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020007705A (ja) * | 2018-07-02 | 2020-01-16 | 株式会社ソーケン彩装 | コンクリート製貯水槽を補修する方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH01203556A (ja) * | 1988-02-05 | 1989-08-16 | Kajima Corp | 建物屋根部における周囲立上り壁 |
JP2005076345A (ja) * | 2003-09-02 | 2005-03-24 | Sanai Kk | コンクリート製タンクの補修構造、および補修方法 |
JP2008530408A (ja) * | 2005-02-17 | 2008-08-07 | テク.イン・エス.アール.エル. | 建造物の補強方法及びそれによって得られたコーティング |
JP2011174321A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Soken Saisou Corp | 防水構造及び防水構造形成方法 |
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