JP2005076345A - コンクリート製タンクの補修構造、および補修方法 - Google Patents

コンクリート製タンクの補修構造、および補修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 補修の工期を短縮することができる、コンクリート製タンクの補修構造を提供する。
【解決手段】 コンクリート製タンク2の補修構造3は、タンク2の劣化した劣化コンクリート部分4を有する表面にアンカー7によって張り付けられたシート5と、そのシート5上の塗膜層とからなる。ここで、シート5は、少なくともポリエステルフィルムとポリエチレンフィルムとが積層されてなる。一方、塗膜層6は、ポリウレア樹脂からなる塗膜材が吹き付けられて形成される。
【選択図】 図2

Description

この発明は、上水、農水、工水、下水、油、排液、化学物質等の、液体あるいは液状物用の、コンクリート製タンクの補修構造、および補修方法に関するものである。
例えば、上水道施設のコンクリート製配水池において、20〜30年以前に建設された配水池にあっては、劣化のため、漏水とか断面損傷に至るものも生じていた。このような場合の補修方法として、従来は、図4および図5に示すように、コンクリート製タンク11における、劣化コンクリート部分12を除去した後、下地処理として、その除去した部分をポリマーセメントモルタル13で修復していた。そして、ポリマーセメントモルタル13が硬化した後に、表面をエポキシ樹脂14により塗装していた。
ところで、前記従来の補修方法においては、ポリマーセメントモルタル13による下地処理とエポキシ樹脂14による塗装との作業工程、および、硬化養生に多くの日数を必要とした。しかし、このような補修工事は、工期(工事期間)短縮を厳しく求められるため、客先の要望に対応するのが極めて困難であった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、補修の工期を短縮することができる、コンクリート製タンクの補修構造、および補修方法を提供することにある。
この発明に係るコンクリート製タンクの補修構造、および補修方法は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係るコンクリート製タンクの補修構造は、液体あるいは液状物用の、コンクリート製のタンクの補修構造である。この補修構造は、前記タンクの劣化した劣化コンクリート部分を有する表面に張り付けられたシートと、そのシート上の、合成樹脂または合成ゴムからなる塗膜材によって形成された塗膜層とを、備える。この補修構造によると、合成樹脂または合成ゴムからなる塗膜材によって形成される塗膜層により、タンクの表面、すなわち内面とか外面とかが保護される。このとき、塗膜層は、タンクの劣化コンクリート部分を有する表面に張り付けられたシート上に形成されており、このシートが、塗膜層の下地として機能している。このように、シートにより塗膜層の下地を形成することで、劣化コンクリートを除去しその除去した部分をモルタル等で埋めて下地を形成する必要がなく、補修の工期が短縮される。
また、請求項2に記載の発明に係るコンクリート製タンクの補修構造は、請求項1に記載の補修構造において、前記シートは、その線膨張係数が、−5.0×10-2〜4.0×10-5/℃の範囲となっている。この範囲の線膨張係数を持つ前記シートは、その線膨張係数が下地コンクリートの線膨張係数に近いことにより、下地の熱変形に対し極めて近い挙動を示すので、温度変化に対して下地界面との応力発生が少なく、はがれの発生を抑制することができる。特に、シートの線膨張係数が、−1.0×10-2〜2.0×10-5/℃の範囲にある場合には、上記効果が顕著であり、より好ましい。
また、請求項3に記載の発明に係るコンクリート製タンクの補修構造は、請求項1または2に記載の補修構造において、前記シートは、その引張り弾性率が200〜1500MPaの範囲となっている。この範囲の引張り弾性率を持つ前記シートは、一般に塗膜層単体の引張り弾性率より高い弾性率を有しているため、塗膜層と複合化された場合、外力により塗膜層が容易に破壊されることはなく、また、シートがタンクの表面にアンカーによって張り付けられると、そのアンカー部分に生ずる応力を緩和させるため、シートと塗膜層とからなる複合体シートが容易に破壊されることはない。特に、シートの引張り弾性率が、500〜1000MPaの範囲にある場合には、上記効果が確実であり、より好ましい。
また、請求項4に記載の発明に係るコンクリート製タンクの補修構造は、請求項2または3に記載の補修構造において、前記シートは、少なくともポリエステルフィルムとポリエチレンフィルムとが積層されてなる。このように、シートは、少なくともポリエステルフィルムとポリエチレンフィルムとが積層されて形成されることから、このシートの反りを防ぐことができる。特に、このシート上に塗膜層を形成する際に、塗膜材の硬化によって発生する熱の影響や、塗膜材の硬化収縮により、シートが、波打つ等して変形する量を減少させることができる。
また、請求項5に記載の発明に係るコンクリート製タンクの補修構造は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の補修構造において、前記塗膜層は、伸び率が50%以上となっている。このように、塗膜層の伸び率が50%以上あることから、シートの変形に容易に追従することが可能となり、この塗膜層にクラックが生じるのを防ぐことができる。
また、請求項6に記載の発明に係るコンクリート製タンクの補修構造は、請求項5に記載の補修構造において、前記塗膜材は、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなる。こうして、塗膜層を形成する塗膜材が、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなることから、塗膜層は、短時間の硬化が可能となり、工期が一層短縮され、また、機械的物性にも優れる。
また、請求項7に記載の発明に係るコンクリート製タンクの補修構造は、請求項4に記載の補修構造において、前記シートは、その最上層に前記ポリエステルフィルムが用いられ、前記塗膜材は、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなる。こうして、塗膜層を形成する塗膜材が、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなり、その塗膜層が、ポリエステルフィルムの上に設けられることから、この塗膜層の、シートに対する接着性を高めることができる。しかも、塗膜材が、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなることから、塗膜層は、短時間で硬化し、工期が一層短縮され、また、機械的物性にも優れる。
また、請求項8に記載の発明に係るコンクリート製タンクの補修構造は、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の補修構造において、前記シートは、アンカーによって前記表面に張り付けられている。こうすることで、シートは、タンクの劣化した劣化コンクリート部分を有する表面に、確実に張り付けられる。
また、請求項9に記載の発明に係るコンクリート製タンクの補修構造は、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の補修構造において、前記塗膜層は、前記塗膜材の吹付けによって形成されている。
また、請求項10に記載の発明に係るコンクリート製タンクの補修方法は、液体あるいは液状物用の、コンクリート製のタンクの補修方法である。この補修方法は、前記タンクの劣化した劣化コンクリート部分を有する表面に、アンカーによってシートを張り付け、そして、そのシート上に、塗膜材の吹付けによって、塗膜層を形成する。この補修方法によると、塗膜材の吹付けによって形成される塗膜層により、タンクの表面、すなわち内面とか外面とかが保護される。このとき、塗膜層は、タンクの劣化コンクリート部分を有する表面に張り付けられたシート上に形成されており、このシートが、塗膜層の下地として機能する。このように、シートにより塗膜層の下地を形成することで、劣化コンクリートを除去しその除去した部分をモルタル等で埋めて下地を形成する必要がなく、補修の工期が短縮される。そして、シートは、タンクの劣化した劣化コンクリート部分を有する表面に、アンカーによって張り付けられることから、このシートは、タンクの表面に確実に張り付けられる。
また、請求項11に記載の発明に係るコンクリート製タンクの補修方法は、請求項10に記載の補修方法において、前記塗膜材は、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなる。こうして、塗膜層を形成する塗膜材が、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなることから、塗膜層は、短時間の硬化が可能となり、工期が一層短縮され、また、機械的物性にも優れる。
以上、詳述したところから明らかなように、この発明に係るコンクリート製タンクの補修構造、および補修方法によれば、シートにより塗膜層の下地を形成することで、劣化コンクリートを除去しその除去した部分をモルタル等で埋めて下地を形成する必要がなく、補修の工期を短縮することができる。
以下、この発明に係るコンクリート製タンクの補修構造、および補修方法を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1ないし図3は、本発明に係るコンクリート製タンクの補修構造、および補修方法の一実施の形態を示す。図中符号1は、地面である。2は、上水、農水、工水、下水、油、排液、化学物質等の、液体あるいは液状物用の、コンクリート製のタンクであって、図示実施の形態においては、配水池とか貯水池とか調整池等の、例えば円形状の側壁2aを備えたタンクである。3は、このコンクリート製タンク2の補修構造である。
この補修構造3は、タンク2の劣化した劣化コンクリート部分4を有する表面に張り付けられたシート5と、そのシート5上の、合成樹脂または合成ゴムからなる塗膜材によって形成された塗膜層6とを備えている。図示実施の形態においては、タンク2の内側であって、劣化コンクリート部分4を有する側壁2aおよび底版2bの表面に、シート5が張り付けられ、そして、塗膜材が吹き付けられることで、それら側壁2aおよび底版2bが補修される。
ここで、シート5は、その伸び率が30%以上となっている。そして、シート5は、その線膨張係数が、−5.0×10-2〜4.0×10-5/℃の範囲となっている。この範囲の線膨張係数を持つシート5は、その線膨張係数が下地コンクリートの線膨張係数に近いことにより、下地の熱変形に対し極めて近い挙動を示すので、温度変化に対して下地界面との応力発生が少なく、はがれの発生を抑制することができる。特に、シート5の線膨張係数が、−1.0×10-2〜2.0×10-5/℃の範囲にある場合には、上記効果が顕著であり、より好ましい。また、シート5は、その引張り弾性率が200〜1500MPaの範囲となっている。この範囲の引張り弾性率を持つシート5は、一般に塗膜層6単体の引張り弾性率より高い弾性率を有しているため、塗膜層6と複合化された場合、外力により塗膜層6が容易に破壊されることはなく、また、シート5がタンク2の表面に張り付けられる後述のアンカー7部分に生ずる応力を緩和させるため、シート5と塗膜層6とからなる複合体シートが容易に破壊されることはない。特に、シート5の引張り弾性率が、500〜1000MPaの範囲にある場合には、上記効果が確実であり、より好ましい。
詳細には、シート5は、合成樹脂製である。そして、シート5は、少なくともポリエステルフィルムとポリエチレンフィルムとが積層されてなる。具体的には、図3に示すように、シート5は、劣化コンクリート部分4側から順に、ポリエステルフィルムからなる第1層5a、ポリエチレンフィルムからなる第2層5b、緩衝材からなる第3層5c(緩衝層)、ポリエチレンフィルムからなる第4層5d、補強材としてのガラスマット(ガラス繊維)からなる第5層5e(補強層)、ポリエチレンフィルムからなる第6層5f、そして、最上層として遮水フィルム(例えば、ポリエステルフィルム)からなる第7層5g(遮水層)によって構成されている。また、このシート5は、アンカー7、7によって(詳細には、アンカー7、7の打ち込みによって)タンク2の表面に張り付けられている。
塗膜層6は、その伸び率が50%以上であるのが好ましく、図示実施の形態においては、200%以上となっている。詳細には、この塗膜層6を形成する塗膜材は、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなる。そして、塗膜層6は、スプレーガンによる前記塗膜材の吹付けによって形成されている。また、この塗膜層6の厚さは、1〜3mmが好ましく、特に1.5mm前後が好適である。
ここで、この補修構造3を構成するための、タンク2の補修方法は、始めに、図1に示すように、タンク2の劣化した劣化コンクリート部分4を有する表面に、アンカー7、7によって(詳細には、アンカー7、7の打ち込みによって)シート5を張り付ける。その後、図2に示すように、シート5上に、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなる塗膜材の吹付けによって、塗膜層6を形成する。こうして、コンクリート製タンク2(図示実施の形態においては、タンク2の側壁2aおよび底版2b)が補修される。
次に、以上の構成からなるコンクリート製タンク2の補修構造3、および補修方法の作用効果について説明する。この補修構造3あるいは補修方法によると、合成樹脂(詳細には、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂)からなる塗膜材によって形成される塗膜層6により、タンク2の表面(詳細には、内面)が保護される。このとき、塗膜層6は、タンク2の劣化コンクリート部分4を有する表面に張り付けられたシート5上に形成されており、このシート5が、塗膜層6の下地として機能することとなる。このように、シート5により塗膜層6の下地を形成することで、劣化コンクリートを除去しその除去した部分をモルタル等で埋めて下地を形成する必要がない。したがって、補修の工期を短縮することができる。しかも、塗膜層6を形成する塗膜材が、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなることから、塗膜層6(塗膜材)は、短時間の硬化が可能となり、工期が一層短縮され、また、機械的物性にも優れる。そして、塗膜層6は、この短時間で硬化する塗膜材の、一回の吹付けによって形成することができ、このことから、工期がより一層短縮される。
また、シート5は、少なくともポリエステルフィルムとポリエチレンフィルムとが積層されて形成されることから、このシート5の反りを的確に防ぐことができる。特に、このシート5上に塗膜層6を形成する際に、塗膜材の硬化によって発生する熱の影響や、塗膜材の硬化収縮により、シート5が、波打つ等して変形する量を減少させることができる。そして、シート5は、アンカー7、7によって(詳細には、アンカー7、7の打ち込みによって)タンク2の表面に張り付けられている。こうすることで、シート5は、タンク2の劣化した劣化コンクリート部分4を有する表面に、確実に張り付けられる。また、このように、シート5が、アンカー7、7によって(詳細には、アンカー7、7の打ち込みによって)タンク2の表面に張り付けられることから、シート5は、タンク2の表面に、全面ではなく部分的に密着する。このため、タンク2の表面にクラックが発生した場合であっても、シート5や塗膜層6のゼロスパン伸びを考慮することなく、それらシート5や塗膜層6にクラックが生ずるのを避けることができる。
また、塗膜層6は、その伸び率が50%以上あることから、シート5の変形に容易に追従することが可能となり、この塗膜層6にクラックが生じるのを防ぐことができる。そして、塗膜層6を形成する塗膜材が、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなり、その塗膜層6が、シート5を構成するポリエステルフィルム(第7層5g)の上に設けられることから、この塗膜層6の、シート5に対する接着性を高めることができる。また、この塗膜材が、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなることから、例えば水質規格を満足するような安全性を確保することができ、このタンク2を、上水道用のタンクに適切に適用することができる。特に、ポリウレア樹脂は、耐酸性、耐アルカリ性、耐塩素性、耐オゾン性、耐候性に優れており、上水道用に限らず、下水道用とか化学物質用等のタンクに幅広く採用することが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、タンク2の、劣化コンクリート部分4を有する表面に、シート5を張り付けるにあたって、シート5を直接張り付けてもよいが、必要に応じて、断面修復とか止水を行った後に、張り付けてもよい。
また、このタンク2の補修において、劣化コンクリート部分4が、タンク2の内側にある場合には、タンク2の内面にシート5および塗膜層6が設けられるが、劣化コンクリート部分4がタンク2の外側にある場合には、当然に、タンク2の外面にシート5および塗膜層6が設けられる。また、タンク2の補修される箇所は、側壁2aとか底版2bでなくとも、天井であってもよい。
また、シート5は、少なくともポリエステルフィルムとポリエチレンフィルムとが積層されてなるが、他のフィルムが積層されてもよく、また、積層されることなく、一種類の材料からなっていてもよい。また、このシート5は、アンカー7によってタンク2の表面に張り付けられるが、その他の方法で張り付けられてもよい。
また、塗膜層6を形成する塗膜材は、ポリウレア樹脂とかポリウレタン樹脂を代表とする重付加型樹脂に限定されるものではなく、アクリルウレタン樹脂、エポキシ樹脂などのその他の重付加型樹脂、アクリルシリコン樹脂、シリコーン樹脂などの重縮合型樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などのラジカル付加重合型樹脂、あるいは、その他の合成樹脂であってもよく、また、クロロプレンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴムなどの合成ゴムであってもよい。さらに、合成樹脂からなる塗膜材としては、アクリル樹脂エマルション、ウレタン樹脂エマルション、エポキシ樹脂エマルション、フッ素樹脂エマルション、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂エマルション、酢酸ビニル・アクリル酸エステルエマルションなどの合成樹脂の水分散体、また、合成ゴムからなる塗膜材としては、スチレン・ブタジエンゴムエマルションなどの合成ゴムの水分散体であってもよい。また、塗膜層6は、一種類の材料によって形成されなくとも、複数種類の材料が混合されて形成されてもよく、また、それら複数種類の材料が積層されて形成されてもよい。
また、塗膜層6は、塗膜材の吹付けによって形成されるが、塗膜材の材料によっては、金コテ、ローラー、刷毛等によって塗布されてもよい。
この発明に係るコンクリート製タンクの補修構造、および補修方法の一実施の形態の、補修過程を示す断面図である。 同じく、補修構造を示す断面図である。 同じく、図2における要部拡大図である。 従来の、劣化したコンクリート製タンクを示す断面図である。 従来の、コンクリート製タンクの補修構造を示す断面図である。
符号の説明
2 タンク
3 補修構造
4 劣化コンクリート部分
5 シート
6 塗膜層
7 アンカー

Claims (11)

  1. 液体あるいは液状物用の、コンクリート製のタンクの補修構造であって、
    前記タンクの劣化した劣化コンクリート部分を有する表面に張り付けられたシートと、
    そのシート上の、合成樹脂または合成ゴムからなる塗膜材によって形成された塗膜層とを、備えることを特徴とする、コンクリート製タンクの補修構造。
  2. 前記シートは、その線膨張係数が、−5.0×10-2〜4.0×10-5/℃の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の、コンクリート製タンクの補修構造。
  3. 前記シートは、その引張り弾性率が200〜1500MPaの範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の、コンクリート製タンクの補修構造。
  4. 前記シートは、少なくともポリエステルフィルムとポリエチレンフィルムとが積層されてなることを特徴とする請求項2または3に記載の、コンクリート製タンクの補修構造。
  5. 前記塗膜層は、伸び率が50%以上であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の、コンクリート製タンクの補修構造。
  6. 前記塗膜材は、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなることを特徴とする請求項5に記載の、コンクリート製タンクの補修構造。
  7. 前記シートは、その最上層に前記ポリエステルフィルムが用いられ、前記塗膜材は、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなることを特徴とする請求項4に記載の、コンクリート製タンクの補修構造。
  8. 前記シートは、アンカーによって前記表面に張り付けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の、コンクリート製タンクの補修構造。
  9. 前記塗膜層は、前記塗膜材の吹付けによって形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の、コンクリート製タンクの補修構造。
  10. 液体あるいは液状物用の、コンクリート製のタンクの補修方法であって、
    前記タンクの劣化した劣化コンクリート部分を有する表面に、アンカーによってシートを張り付け、
    そのシート上に、塗膜材の吹付けによって、塗膜層を形成することを特徴とする、コンクリート製タンクの補修方法。
  11. 前記塗膜材は、ポリウレア樹脂またはポリウレタン樹脂からなることを特徴とする請求項10に記載の、コンクリート製タンクの補修方法。
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