JP3032710U - 雨水貯水タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋根または、地表から捕集した雨水を、
生活水として利用するための貯水タンクに関するもので
ある。 【構成】 上端部及び下端面が、閉口した紙管本体
とそれを覆い補強するための補強体と、紙管本体の上下
端面を被う上下蓋とそれに給排水管とオーバーフロー管
からなることを特徴とした雨水貯水タンク。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、屋根または地表から捕集した雨水を生活水として利用するための貯 水タンクに関するものである。

【従来の技術】

従来、雨水は側溝を通じて下水に流されるか地中に自然浸透されるといったこ とで、この水資源を生活用水として利用することは行われていないのが現状であ る。

【考案が解決しようとする課題】

近年、水需要の増大に伴ない、水資源の確保は社会的な要請であり、本考案は 、この要請に着目し、雨水を生活用水として利用するための貯水タンクを提供す ることにある。

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための本考案に係る貯水タンクであるが、上端面及び下端 面が開口した紙管本体と、それを補強するための補強体と、該紙管本体の上下端 面を被う上、下蓋と給排水管とオーバーフロー管からなることを特徴としたもの である。

【実施例】

以下本考案を実施例を挙げて説明する。 第１図および第２図は本考案に係る雨水貯水タンクの一実施例を示す平面図お よび断面図である。 図において本考案による紙管本体１とは、コンクリート建造物に用いられるコ ンクリート型枠材であるコンクリート型枠用紙管（ボイドチューブ）の各種口径 からなるものを適宜長さに切断した紙管をいう。紙管本体１の内外周壁を補強す るための補強体１ａとは、紙管本体１の内外周壁全面を内、外装金属板３．８で 覆ったものからなるものをいうのであるが、ここに紙管本体１の内側周壁におい ては、防水剤２に内装金属板３が圧接する形で貼られており、その金属板３の縦 繋ぎ目部においては、縦板による金属の覆い板４が当てられてボルト締めされた ものからなっている。 また紙管本体１の外側周壁においては防水剤５に予じめ縦板金属筋６を一定の 間隔で配設したものに、金属バンド７が掛けられていると共に外装金属板８が防 水剤５に圧接する形で金属バンド１０が掛けられて、最終的に紙管本体１の外周 壁が仕上げられている。 ところで、ここに防水剤としては加熱溶融タイプからなるアスファルトを用い ることが好ましい。 また紙管本体１の上端部と下端部においては、外装金属板８が内装金属板３を 挟み込むような形で内周壁側に曲げられていると共に、そこに横板による金属の 覆い板９が当てられてボルト締めされたものからなっている。 紙管本体１の上端面を被う上蓋１１とは、金属製の円板で封閉したものからな っている。ところで該上蓋１１の一部には集水した雨水を貯水タンクＡに導水す るための導水孔１２と、浮き式水位計を設置するための水位計導通孔１３が設け られている。 紙管本体１の下端面を被う下蓋１４とは、コンクリートモルタルで底が封閉し たものからなるものである。 ところで該コンクリートモルタルは現場打ちによるか、コンクリート２次製品 による円形板のものを用いることが出来る。そしてここにおいて必要に応じてシ ーリング材を用いることもできる。給水管１５とは、貯水タンクＡからの水を生 活用水として利用するための場所に水を供給するための管をいうが、これは貯水 タンクＡの外側面下部に開閉バルブ１９を備えて設けられている。 また排水管１６とは貯水タンク内の清浄や不要になった水を抜くための管をい うが、これは貯水タンクＡの外側面最下部に開閉バルブ１９を備えて設けられて いる。 そしてオーバーフロー管１７であるが、これは貯水タンクＡの外側面上部に、 設けられている。 ところでこれまで本考案でいってきた金属であるが、これは腐食等のことを考 えるとステンレス製によるものが好ましい。

【作用】

本考案の雨水貯水タンクであるが、降雨に伴う雨水は雨樋を通して一旦雨水桝 に集められる。そしてその雨水は揚水ポンプにより、ろ過器を介して通水管を通 して、貯水タンクの上蓋に設けられた導水孔に導かれて貯水される。ところでこ の場合における貯水量であるが、貯水タンクの上蓋に設けられた導通孔の水位計 によるもので検知しうる。 また降雨量が多く、貯水タンク内が満水になると余分な雨水は貯水タンク側壁 上部に設けたオーバーフロー管から側溝へ排出される。そしてこの貯水された雨 水は、貯水タンクの側壁下部に設けられた給水管から揚水ポンプで、通水管を通 して水が汲み上げられて所定の場所まで送られて生活水として利用することにな る。

【考案の効果】

本考案に係る雨水貯水タンクは以下のような効果が挙げられる。 本考案による貯水タンクは金属製であるにも係わらず、貯水タンク本体が紙管 からなるので、このものを全て金属を用いて製作するといったようなもに比べて 、安価で軽量なものを得ることが出来る。 本考案による貯水タンク本体は、各種口径の紙管を適宜大きさに切断して用い るものであるから敷地面積に応じて各種容量の貯水タンクを製作することが出来 る。 本考案による貯水タンクは紙管本体を補強するために、金属板や金属バンドに よる補強体を設けたものであるから、該タンク上部に、ろ過槽等の重量物を乗せ ることができるものである。 本考案による貯水タンクは、雨水を生活用水として利用するために貯水してお くことができるので、水資源の利用にとって有益なものである。 本考案による貯水タンクは上蓋１１を取り除けばタンク上面はすべてオープン になり清掃しやすい。

【図面の簡単な説明】

【図−１】本考案の実施例の平面図

【図−２】本考案の実施例の断面図

【符号の説明】

Ａ．貯水タンク １．紙管本体 １ａ．補強体
２．防水剤 ３．内装金属板 ４．縦覆い金属板 ５．防水剤
６．縦板金属筋 ７．金属バンド ８．外装金属板 ９．横覆い金属板
１０．金属バンド １１．上蓋 １２．導水孔 １３．水位計導水孔 １
４．下蓋 １５．給水管 １６．配水管 １７．オーバーフロー管 １８．金属
ボルト １９．開閉バルブ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上端面及び下端面が開口した紙管本体と、
   それを覆い補強するための補強体と該紙管本体の上下端
   面を被う上下蓋と、それに給排水管とオーバーフロー管
   からなることを特徴とした雨水貯水タンク。
2. 【請求項２】補強体が内外装金属板と縦、横覆い金属板
   と縦板金属筋と金属バンドで紙管本体を補強したことを
   特徴とした請求項１記載の雨水貯水タンク。