JP2019148156A - 排水溝ユニット及びその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】集水効率の高い排水溝ユニットとその施工方法を提供する。【解決手段】排水溝ユニット1は、底部壁4と、この底部壁4から、幅方向に間隔をおいて立設する第1及び第2の側壁5a,5bとを有し、排水路を形成するための排水溝本体2;及びこの排水溝本体2の開口部に対して設置可能な蓋体3を備えており、第2の側壁5bは第1の側壁5aよりも高く形成されている。前記蓋体3は格子状の傾斜部及び平坦部を備えており、板面を高さ方向に向けて、排水路の幅方向に延び、排水路の長さ方向に間隔をおいて配設された複数の板状メインバー9a,9bと;メインバー9a,9bの端部に接合され、かつ第1及び第2の側壁5a,5bに設置可能な一対のエンドバー8a,8bと;排水路の長さ方向に延び、複数のメインバー9a,9bと接合して格子を形成するクロスバー10とを有していてもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、道路の路肩や中央分離帯などに隣接して配設可能な排水溝ユニット(又は側溝ユニット)及びその施工方法に関する。
道路の路肩や中央分離帯には、路面の冠水や、車両の通行による雨水などの跳ね上げ抑制などを目的として、通常、側溝などの排水設備が設けられている。このような排水設備は、市中などの一般的な道路だけではなく、橋梁や、トンネル、アンダーパスなどの特殊な道路でも必要とされる。
しかし、これらの特殊な道路では、道路の幅方向や高さ(又は深さ)方向の空間に限りがある。そのため、道幅などを優先的に確保する観点から排水設備の設置スペースは制限されており、一般的な道路と同様の排水設備は設置できないことが多い。なかでも、橋梁では、その構造上、空間のみならず重量にも制限があり、重量が大きなコンクリート製の側溝などは設置できない。そのため、通常、排水桝(又は集水桝)が路肩などに間隔をおいて設置されている。この排水桝に集められた水は、床版を抜けて橋桁に沿って橋脚まで延びる排水管(横引き管など)により導水され、橋下の排水溝などに排出される。しかし、この排水管の設置やメンテナンス(清掃、塗装、交換など)のために、危険を伴う高所作業が必要であり、施工性やメンテナンス性が低いのみならず、排水処理量も十分ではない。また、近年、橋梁などの建造物においては、景観を重視する傾向が高まっているため、橋桁に沿って延びる横引き管などの排水管が橋梁の美観を損なうおそれがあり好ましくない。
そのため、前述のような特殊な道路であっても適用可能な排水設備の開発が進められている。例えば、NETIS KT−140005−A(非特許文献1)には、排水機能を有する流水部と、縁石機能を有する蓋とを備えた鋼製排水溝が開示されている。この文献には、横引き管が不要となるため、橋面上で施工でき工期を短縮できること、蓋を開けて清掃可能なこと、排水処理量を向上できることなどが記載されている。
また、このような縁石機能を有する排水溝ユニットとして、特開2005−61020号公報(特許文献1)には、所定の窓部(15)が形成された板状のリブ(10)を、特定の方向に向け間隔をおいて後面板(3c)の内面に取り付けた流水部(3)と;前記窓部(15)とほぼ合致し、かつ一部を下方に開放した開放口(14a)を有する窓部(14)が形成された板状のリブ(7)を、特定の方向に向け間隔をおいて上面板(2c)などの内面に取り付けた蓋部(2)と;蓋部(2)が流水部(3)の受け部(5、6)に載置された際に、蓋部(2)及び流水部(3)のそれぞれのリブ(7、10)の窓部(14、15)が隣り合わせとなり、この隣り合わせの各窓部(14、15)に挿通された固定バー(16)とを有する鋼製縁石兼排水溝ユニット(1)が開示されている。この文献には、板状のリブ(7)は、蓋部(2)の補強になることなども記載されている。
さらに、特開2005−344389号公報(特許文献2)には、被係合部(12)が固定された水路部(3)と、上方からこの水路部(3)の開口部(3a)を閉塞するために着脱可能に装着され、かつ係合部(16)が固定されたカバー部(4)とを備えた縁石兼排水溝ユニット(1)であって;カバー部(4)が上方向に移動されると、係合部(16)が水路部(3)の被係合部(12)に係合して上方向への所定距離以上の移動を規制し、この係合状態で上方向と異なる方向に移動すると係合状態が解除される構成を特徴とする縁石兼排水溝ユニット(1)が開示されている。この文献には、カバー部(4)の係合部(16)は、裏面補強面部(16a)を備えていることも記載されている。
しかし、これらの文献の排水溝ユニットでは、いずれも蓋体に間隔をおいて形成された集水孔から集水しているため、集水効率の向上には限界がある。また、蓋体は縁石機能を兼ねる必要があるため、事故などで車両が接触又は衝突しても、道路外方向への車両の飛び出しを抑制できる程度の機械的強度も求められる。そのため、効率よく集水するために蓋体の集水孔を大きくしたり、間隔を狭く形成すると、蓋体の強度が低下して縁石として機能しなくなる。すなわち、高い集水効率と高い強度とがトレードオフの関係にあり、これらの特性を両立するのは困難である。さらに、前述の文献では、蓋体の補強のために内部に板状のリブが間隔をおいて配設されているが、複雑な構造であるため耐久性が低下し易い。このリブは排水溝清掃の際に邪魔になり、吸引用ホースなどの挿入が困難であるため、全ての蓋体を外して清掃する必要がある。そのため、清掃作業にかかる時間やコストが多大なものとなり、メンテナンス性も十分ではない。
特開2005−61020号公報(請求項1、[0030]、図7) 特開2005−344389号公報(請求項1、[0021]、図1)
NETIS KT−140005−A、鋼製排水溝 ガッターAXIS(アクシス)
従って、本発明の目的は、集水効率が高い排水溝ユニット及びその施工方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、高い集水効率と、高い強度とを両立できる排水溝ユニット及びその施工方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、メンテナンス性に優れた排水溝ユニット及びその施工方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、容易に軽量化可能で生産性や施工性に優れた排水溝ユニット及びその施工方法を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、底部壁と、異なる高さの2つの側壁とを有し、排水路を形成するための排水溝本体、及びこの排水溝本体の開口部に対して設置可能な蓋体を備えた排水溝ユニットにおいて、前記蓋体を格子状に形成することにより、集水効率を大きく向上できることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明の排水溝ユニットは、底部壁と、この底部壁から、幅方向(排水路の幅方向)に間隔をおいて立設する第1及び第2の側壁(例えば、底部壁の一方の側部に位置する第1の側壁と、底部壁の他方の側部に位置する第2の側壁)とを有し、排水路を形成するための排水溝本体;及びこの排水溝本体の開口部に対して設置可能な蓋体を備えている。このような排水溝ユニットにおいて、前記第1の側壁よりも第2の側壁が高く形成されており、前記蓋体が格子状(グレーチング状)に形成されている(格子状の形態又は格子構造を有している)。
前記蓋体は、排水路の幅方向に延び、かつ排水路の長さ方向に間隔をおいて配設可能な複数のメインバーと;排水路の長さ方向に延びて前記複数のメインバーの端部に接合され、かつ排水溝本体の第1及び第2の側壁に対して設置可能な一対のエンドバーとを含んでいてもよい。前記蓋体は、排水路の長さ方向に延びて前記複数のメインバーに接合され、かつメインバーとともに格子を形成する少なくとも1つのクロスバーを有していてもよい。前記メインバーは、板面を側壁の高さ方向(又は縦方向)に向けた板状(又はフィン状)の形態であってもよく、前記クロスバーは、棒状又は板状の形態であってもよい。換言すれば、メインバーは板状部材で形成してもよく、クロスバーは、棒状又は板状部材で形成してもよい。
また、少なくとも一方の側壁には、蓋体を載置可能な載置部を形成してもよく、前記蓋体は、少なくとも一方の側壁に取り付け可能な取り付け部(例えば、前記載置部での取り付け部)を備えていてもよい。前記蓋体(例えば、前記取り付け部)は、取り付け手段により排水溝本体(例えば、前記載置部)において着脱可能に取り付けてもよい。例えば、第1及び第2の側壁の上部壁又は内壁に載置部材(例えば、断面L字状又はT字状の載置プレート部材)が取り付けられて載置部(例えば、前記側壁から内方に延出する載置部)が形成され、蓋体の両側部のエンドバーは、前記載置部に載置可能な取り付け部(例えば、板状取り付け部)を備えていてもよく、前記載置部に対して取り付け部が、取り付け手段により着脱可能に取り付け可能であってもよい。
第1の側壁と第2の側壁との高さ比は、前者/後者=1/1.5〜1/7程度であってもよい。前記蓋体は、第1の側壁から第2の側壁の方向へ行くにつれて、傾斜する(例えば、上方に傾斜する)傾斜部(又は傾斜支持部、傾斜格子部)を形成していてもよく、前記蓋体は、少なくとも一方の側壁の上端部から、他方の側壁の方向に向かって延びる平坦部(平坦支持部、平坦格子部)を形成していてもよい。さらに、前記蓋体は、縁石を形成して(又は縁石機能を有して)いてもよい。
前記排水溝本体及び蓋体は、樹脂であってもよく、強度を高めるため、例えば、金属製であってもよい。
本発明の排水溝ユニットは、集水が必要な箇所、例えば、道路(例えば、一般道路、高速道路などの他、橋梁上又はトンネル内の道路など)の路肩及び/又は中央分離帯に設置することができ、第1の側壁を道路側に向けて設置可能であってもよい。
また、本発明は、複数の前記排水溝ユニットを、互いに隣接させて排水路の長さ方向に配設して排水溝を施工する方法も包含する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「格子状」とは、スリット状(例えば、後述するクロスバーを含まない態様など)も含む意味に用いる。
本発明の排水溝ユニットは、蓋体が格子状の形態を有するため、蓋体全体にわたって集水でき、集水効率が高い。また、従来の排水溝ユニットでは、トレードオフの関係にあり両立できなかった高い集水効率と高い強度とを両立することもできる。さらに、蓋体が格子状に形成されているため、排水路へのゴミなどの堆積状況を蓋体を外すことなく容易に確認できるのみならず、補強用リブなどが不要で排水溝内部の空間を広く形成可能なため、排水路の長さ方向に隣接して配設された全ての蓋体を外さなくても容易に清掃可能であり、メンテナンス性に優れている。さらに、蓋体が格子状の形態を有するため、容易に軽量化可能で、生産性や施工性を大きく向上できる。
図1は本発明の排水溝ユニットの一例を示す概略斜視図である。 図2は図1記載の排水溝ユニットの概略側面図である。 図3は図1記載の排水溝本体の概略平面図である。 図4は図1記載の排水溝ユニットのD−D線概略断面図である。 図5は図1記載の排水溝ユニットの取り付け部近傍の部分分解概略斜視図である。 図6は本発明の排水溝ユニットの他の例を示す概略側面図である。 図7は本発明の排水溝ユニットのさらに他の例を示す概略側面図である。 図8は本発明の排水溝ユニットの別の例を示す概略側面図である。
以下に、添付図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。図1〜5は本発明の排水溝ユニット(又は側溝ユニット)の一例を示す図面である。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「排水路の幅方向」とは、図1において矢印Aで示す方向、すなわち、2つの側壁が対向する方向(又は一方の側壁から他方の側壁に向かう方向)を意味し、「排水路の長さ方向(長手方向又は流れ方向)」とは、図1において矢印Bで示す方向、すなわち、複数の排水溝ユニットを互いに隣接して配設する方向を意味し、「排水路(又は側壁)の高さ方向」とは、図1において矢印Cで示す方向、すなわち、底部壁に垂直な方向を意味する。
前記排水溝ユニット1は、上部が開口し、雨水などの排水路を形成するための排水溝本体2と、この排水溝本体の開口部を覆った形態で設置可能な蓋体3とを備えており、前記排水溝本体2及び蓋体3は金属部材(鋼などの金属部材)で形成されている。
排水溝本体2は、排水溝(又は排水路)の底面を形成するための底部壁(又は底板部)4と、この底部壁4の両側部から立設し、かつ高さの異なる2つの側壁5a,5bとを有し、厚板状の金属製板材が断面コ字状又はU字状に折り曲げ加工された形態(上部が開放(又は開口)したボックス状の形態)を有している。2つの側壁5a,5bは、底部壁4の一方の側部に位置する第1の側壁5aと、底部壁4の他方の側部に位置し、第1の側壁5aよりも高さが大きな第2の側壁5bとを備えている。この例では、第1の側壁5aと第2の側壁5bとの高さ比は、前者/後者=1/3〜1/4程度に形成されている。
前記第1及び第2の側壁5a,5bの内壁上部には、排水路の長さ方向に間隔をおいて(この例では、等間隔に)、それぞれ複数(この例では、3つ)の断面L字状の形態の載置プレート部材6が取り付けられ、互いに対向する側壁の方向(側壁から内方)に向かって延出し、かつ蓋体3の両側部が載置可能な複数の載置部6a,6b(第1の側壁5a側に位置する第1の載置部6a、及び第2の側壁5b側に位置する第2の載置部6b)が形成されている。
なお、前記載置部6a,6bは、第1及び第2の側壁5a,5bの上端面よりも低い位置から内方へ板状に延び、載置部6a,6bの載置面は、側壁5a,5bの内壁面とともに、蓋体3の両側部を受けて位置決め可能な段部(載置段部又は載置係止部)12a,12bを形成している。そのため、蓋体3との位置合わせが容易であるとともに、載置又は設置安定性が高く、施工性を向上できる。
また、蓋体3を着脱可能に固定するため、長手方向の所定の載置部6a,6bには、ボルト部材(又はねじ部材)17aが挿通可能なネジ挿通孔部(又は孔部)7a,7b(第1の側壁5a側の第1のネジ挿通孔部7a、及び第2の側壁5b側の第2のネジ挿通孔部7b)が形成されており、このネジ挿通孔部7a,7bの下(載置部6a,6bの下面又は載置面の裏側)には、挿通したボルト部材17aを螺合(又は締結)可能なナット部材(又は溶接ナット部材)17bがそれぞれ溶接されている。図3に示す例では、排水溝本体2の四隅(排水路の長さ方向の両端部)に位置する載置部6a,6bにネジ挿通孔部7a,7bが形成されている。
一方、前記蓋体3は、格子状の形態(又は格子構造)を有しており、排水路の幅方向に延び、かつ排水路の長さ方向に間隔をおいて配設された複数の板状のメインバー(又はベアリングバー)9a,9bと;排水路の長さ方向に延び、かつ前記板状のメインバーの両側部(又は両端部)に接合され、前記載置部6a,6bに載置可能な板状取り付け部を形成するための一対の板状(又はプレート状)のエンドバー8a,8bと;排水路の幅方向に間隔をおいて排水溝の長さ方向に延び、かつ複数のメインバー9a,9bに接合され、メインバー9a,9bとともに格子構造を形成する複数(この例では4つ)の棒状のクロスバー10とを含んでいる。
なお、前記一対の板状のエンドバー(又はエンドプレート)8a,8bは、第1の側壁5a側に位置し、第1の載置部6aに対して載置可能(又は面接触可能)な第1のエンドバー8aと、第2の側壁5b側に位置し、第2の側壁5bの内壁に対して板面が対向して面接触可能で、第2の載置部6bに載置可能な第2のエンドバー8bとを備えている。そのため、一対のエンドバー8a,8bを各側壁5a,5bに形成された載置段部12a,12bに位置決めして載置した形態で、蓋体3を排水溝本体2に設置(又は載置)可能である。さらに、第1のエンドバー8aの厚みは、載置状態において、第1のエンドバー8aの上側の板面(メインバーが接合した板面)が第1の側壁5aの上端面と略面一になるように形成され、第2のエンドバー8bの高さは、第2のエンドバー8bの上端面(上側に位置する側面)が、第2の側壁5bの上端面と略面一になるように形成されている。
より具体的には、前記複数の板状のメインバー9a,9bは、板面を排水路の高さ方向に向けて(又は板面(又は板面方向)と排水路の高さ方向とを略平行にして)、長手方向に所定の間隔をおいて配設されており、メインバー9a,9bの外側端面(外側側面)は、蓋体3の外面格子部(又は排水溝ユニットの外側格子部)を形成している。前記メインバー9a,9bは、く字状又はへ字状に屈曲又は湾曲した形態を有する屈曲又は湾曲板状部材で形成されており、図2に示すように、排水溝ユニットの縦断面(又は側端面)において、第1の側壁5aから第2の側壁5bの方向へ行くにつれて上方に傾斜(底部壁4に対して傾斜角θ1の角度で傾斜)し、蓋体3の傾斜部14(傾斜格子部)を形成する第1の板部と、この第1の板部から第2の側壁5bの上端部に向かって横方向に平坦に(又は底部壁に対して平行に)延び、蓋体3の平坦部15(平坦格子部)を形成する第2の板部とを備えている。
さらに、メインバー9a,9bは、両端部が一対のエンドバー8a,8bに接合(又は支持)された複数の板状の第1のメインバー9aと、排水路の長手方向の所定箇所(この例では両側部側)において、第1のメインバー9aに隣接して(又は第1のメインバー9aの間に位置し)、前記第1のメインバー9aよりも長さが短く、前記エンドバー8a,8bから遊離した板状の第2のメインバー9bとを備えており、第2のメインバー9bの両端部には、前記エンドバー8a,8bと平行に延び、かつ隣接する第1のメインバー9aと接合一体化して板状の連結部材16a,16bが接合されている。
なお、第2のメインバー9bの両端部に対応するエンドバー8a,8bには、前記ネジ挿通孔部7a,7bに対応して、ボルト部材17aが挿通可能なネジ挿通孔部11a,11bが形成されている。すなわち、図4及び図5(a)(b)に示すように、第2のメインバー9bの両側部には、板状の連結部材16a,16bと前記エンドバー8a,8bと隣接する第1のメインバー9aとで囲まれたボックス状の操作空間(又は取り付け空間)が形成されている。また、第2のメインバー9bのうち第1の側壁5a側に位置する第1のエンドバー8aには、ネジ挿通孔部11aが形成され、第2のメインバー9bのうち、第2の側壁5b側の端部には、板状の連結部材16bと第2のエンドバー8bとともに(板状の連結部材16bと第2のエンドバー8bとに架設又は横断する形態で)、前記第2の載置部6bに対して載置可能な取り付けプレート(又はベースプレート)16cが取り付けられ、この取り付けプレートで形成された板状取り付け部には、ボルト部材17aが挿通可能なネジ挿通孔部11bが形成されている。このような形態において、前記操作空間が第1の側壁5a側では側部方向に開放し、第2の側壁5b側では上部方向に開放(又は開口)している。そのため、載置部に6a,6bに蓋体3のエンドバー8a,8bの取り付け部を載置して、前記操作空間を利用して、前記載置部6a,6bのネジ挿通孔部7a,7b及び取り付け部のネジ挿通孔部11a,11bにボルト部材17aを容易に挿通し、載置部6a,6bの下面側のナット部材17bに螺合して締結でき、作業性(施工性)を向上できる。
前記複数のクロスバー10は、排水路の幅方向に間隔をおいて、エンドバー8a,8b(又は排水路の長さ方向)と平行に延び、一対のエンドバー8a,8bの間に位置するメインバー9a,9bに接合されている。この例では、蓋体3の前記傾斜部14及び平坦部15のメインバー9a,9bに対して複数(この例では、前記傾斜部14及び平坦部15にそれぞれ2つずつ)のクロスバー10が接合している。また、複数のクロスバー10は、複数のメインバー9a,9bとともに格子構造を形成している。この例では、メインバー9a,9bの外縁部に複数(この例では、4つ)の切欠き部が形成されており、この切欠き部に対して埋設又は係合する形態でクロスバー10が接合一体化している。そのため、クロスバー10は、メインバー9a,9bの外縁部に対して略面一となるように(又は外縁部から排水溝外方向に露出することなく)接合されている。
このような排水溝ユニット1では、蓋体3が格子状に形成されているため、排水路の全長にわたって集水でき、従来の排水溝ユニットに比べて集水効率を著しく向上できる。また、クロスバー10は、一対のエンドバー8a,8bとともにメインバー9a,9bを支持しており、蓋体3の強度(特に、排水路の長さ方向に作用する外力に対する強度)を向上できる。特に、メインバー9a,9bが、板面を排水路の高さ方向に向けて、長手方向に隣接して配設されているため、メインバー9a,9bの板面方向に作用する外力に対する強度を向上でき、蓋体3の機械的強度を大きく向上できる。そのため、高い強度と高い集水効率とを両立できる。また、車両が接触(又は衝突)しても蓋体3の変形及び損傷を抑制でき、縁石として有効に機能させることができる。さらに、従来の側溝と異なり、蓋体3(又は排水溝)内部に補強用リブなどを設けなくても、強度が高いため、排水溝ユニットの内部空間を広くとることができる。さらには、蓋体3が格子状であるため、排水溝内部のゴミの溜まり具合を容易に(例えば、蓋体を外さなくても目視で)確認できるのみならず、排水溝の清掃において、全ての蓋体3を外さなくても、一部の蓋体3を外して、吸引ホース(バキュームホースなど)などを挿入するなどの簡便な方法により清掃可能であり、メンテナンス性も向上できる。また、格子状であるため、高い強度を有するにもかかわらず容易に軽量化でき、生産性や施工性も大きく向上できる。
なお、道路側部に排水溝ユニット1を隣接させて施工すると、前記蓋体3が傾斜部14を有しているため、道路(車道)を走行するドライバーに対して道幅の圧迫感を軽減しつつ、優れた縁石機能を発揮できる。また、前記蓋体3が平坦部15を有することにより、車道側から排水路の幅方向に作用する外力に対する蓋体3の強度をより一層向上できるとともに、排水溝ユニット1の内部空間をより一層広くとれるため、メンテナンス性も向上できる。
なお、前記蓋体は、格子構造を有し、排水溝本体に対して設置可能であればよく、格子構造で形成される蓋体は傾斜部を有していなくてもよいが、少なくとも傾斜部(傾斜格子部)を有していることが多い。
図6は、本発明の他の例を示す概略側面図である。なお、図1〜5と同一の又は共通する要素には同一の符号を付して説明するとともに、特に言及しない限り、図1〜5に示す形態と同様の形態を有している(以下、図7〜8も同じ)。
この例では、主として、排水路の縦断面(側面又は側端面)において、蓋体23(又はメインバー9a,9b)が、幅方向の両側部に2つの平坦部を備えている点で、図1〜5に示す態様と異なっている。
すなわち、蓋体23は、排水路の縦断面(側面又は排水路長さ方向に垂直な面)において、第1の側壁5aの上端部から第2の側壁5b側に排水路の幅方向(又は底部壁に対して平行な方向)に延びる第1の平坦部25aと;第1の側壁5aから第2の側壁5bの方向へ行くにつれて、この第1の平坦部25aから上方向に傾斜する傾斜部24と;この傾斜部24に連なって、排水路の幅方向(又は底部壁に対して平行な方向)に第2の側壁5bの上端部まで延びる第2の平坦部25bとで形成されている。なお、傾斜部24は、底部壁4に対して傾斜角θ2(θ2<θ1)の角度で傾斜している。また、傾斜部24には、複数(この例では、2つ)のクロスバー(図示せず)が接合され、第1及び第2の平坦部25a,25bには、少なくとも1つ(この例では、それぞれに1つずつ)のクロスバー(図示せず)が接合されている。
このような排水溝ユニットでは、第1の平坦部25aを路面(道路又は路肩)として利用でき、橋梁上やトンネル内などのスペース(又は道幅)が限られた道路であっても、道路又は路肩の幅を有効に広げることができる。
なお、板状のエンドバー8a,8bは、各側壁5a,5bの内壁と対向又は接触した状態で載置段部12a,12bを利用して位置決めしつつ、L字状の載置部材6の載置部6a,6bに載置可能である。そのため、各エンドバー8a,8bの所定の部位(例えば、長手方向の両側部に形成された操作空間など)には、取り付け部として、図5(b)と同様に載置部6a,6bに対して載置可能な取り付けプレート(図示せず)が取り付けられている。この取り付けプレートにはネジ挿通孔(図示せず)が形成されており、この取り付けプレートのネジ挿通孔及び載置部6a,6bのネジ挿通孔(図示せず)にボルト部材(図示せず)を挿通して、載置部6a,6bの下面側のナット部材(図示せず)と螺合することにより、蓋体と排水溝本体とを取り付け可能である。
図7は、本発明のさらに他の例を示す概略側面図である。この例の排水溝ユニットは、主に、第1の平坦部を備えていない点を除き、図6に示す排水溝ユニットの形態と類似している。
すなわち、この例では、排水路の縦断面(側面又は排水路長さ方向に垂直な面)において、蓋体33が、第1の側壁5aの上端部から第2の側壁5b側へ行くにつれて上方に傾斜する傾斜部34と;この傾斜部34から横方向に平坦に延び、第2の側壁5bの上端部に至る平坦部35とで形成されている。また、底部壁4に対する傾斜部34の傾斜角θ3は、図6(及び図1〜5)に示す傾斜部14,24の傾斜角θ1,θ2よりも小さく形成されている(θ3<θ2<θ1)。
なお、クロスバー(図示せず)は、傾斜部34に3本、平坦部35に1本の合計4本が排水路長さ方向に延びて形成されている。
このような形態の排水溝ユニットでは、第1の側壁5a側に上方に傾斜する傾斜部34が形成され、第2の側壁5b側に平坦部35が形成されているため、優れた縁石機能やメンテナンス性を維持しつつ、道路(車道)を走行するドライバーに対する道幅の圧迫感をより一層軽減できる。このように、傾斜部の傾斜を変化させることにより、縁石機能及びメンテナンス性と、ドライバーに対する圧迫感の軽減度合とを調整できる。
なお、この例における対向する2つの載置部材36は、各側壁5a,5bの内壁から延出して、蓋体33を載置するための載置部36a,36bをそれぞれ備えており、各側壁5a,5bの内壁と、前記載置部36a,36bとで、蓋体33の両側部を受けて位置決め可能な載置段部(又は載置係止部)32a,32bが形成されている。詳しくは、対向する2つの載置部材36において、第1の側壁5a側に位置する載置部材36が、傾斜部34(又はメインバー9a)の傾斜角度に対応して、く字状(又はへ字状)の形態に屈曲している点を除き、図6に示す例と同様である。すなわち、この載置部36a,36bは、図6に示す例と同様に、蓋体の所定の部位(各エンドバー8a,8bの両側部に形成される操作空間)に取り付けられた取り付けプレート(図示せず)に対して、ボルト部材(図示せず)及びナット部材(図示せず)により取り付け可能である。
図8は、本発明の別の例を示す概略側面図である。この例では、主に、蓋体に平坦部が形成されていない点を除き、図6及び7と同様の形態を有している。
すなわち、この例の排水溝ユニットは、排水路の縦断面(又は側端面)において、蓋体43が、第1の側壁5aの上端部から第2の側壁5bの上部へ行くにつれて上方に傾斜する(又は第1の側壁5aの上端部と第2の側壁5bの上端部とを結ぶ)傾斜部44を備えており、底部壁4に対する傾斜部44の傾斜角θ4は図7(及び図2、図6)に示す傾斜部34の傾斜角θ3(及び傾斜部14,24の傾斜角θ1,θ2)よりも小さく形成されている(0°<θ4<θ3<θ2<θ1<90°)。
また、傾斜部44を形成するメインバー9aには、複数(この例では、3つ)のクロスバー(図示せず)が排水路の長さ方向に延びて接合している。
このような形態の排水溝ユニットでは、蓋体43に平坦部が形成されていないため、道路(車道)を走行するドライバーに対する道幅の圧迫感をより一層軽減できる。また、蓋体43が屈曲又は湾曲しておらず、略板状の形状であるため、生産性の点で有利である。
なお、この例における対向する2つの載置部材46は、各側壁5a,5bの内壁から延出して、蓋体43を載置するための載置部46a,46bをそれぞれ備えており、各側壁5a,5bの内壁と、前記載置部46a,46bとで、蓋体43の両側部を受けて位置決め可能な載置段部(又は載置係止部)42a,42bが形成されている。詳しくは、対向する2つの載置部材46が、傾斜部44(又はメインバー9a)の傾斜角度に対応して、く字状(又はへ字状)の形態を有する点を除いて、図6及び7に示す例と同様である。すなわち、この載置部46a,46bは、図6及び7に示す例と同様に、蓋体の所定の部位(各エンドバー8a,8bの両側部に形成される操作空間)に取り付けられた取り付けプレート(図示せず)に対して、ボルト部材(図示せず)及びナット部材(図示せず)により取り付け可能である。
[排水溝本体]
排水溝本体(又は側溝本体)は、底部壁と、排水路の幅方向に間隔をおいてこの底部壁から立設する第1及び第2の側壁とを少なくとも備えており、前記第1の側壁よりも第2の側壁が高く形成され、排水路を形成可能である。
排水溝本体(側溝本体)は、施工箇所に応じて、排水路の長手方向及び/又は高さ方向に行くに従って湾曲していてもよく屈曲していてもよく(平面湾曲又は屈曲していてもよく)、代表的には長手方向に直線的に延びていてもよい。排水溝本体(側溝本体)は、排水路を形成可能な限り、底部壁と両側壁とで断面略U字状又はコ字状の形態を有していてもよく、底部壁は下向き又は上向きに湾曲又は屈曲していてもよく、通常、略平坦に形成される場合が多い。また、側壁は、底部壁に対して傾斜して形成(又は立設)してもよいが、成形性や施工性などの観点から、互いに対向して略垂直方向に立設している場合が多い。
第1及び第2の側壁は、所定の間隔をおいて底部壁から立設していればよく、底部壁の幅方向の両側端部よりも内側又は内方で(底部壁が側壁よりも側部方向に延出した形態で)立設していてもよく、通常、成形性や施工性に加えて、排水路の幅を広くするため、底部壁の両側部(又は両側端部)から立設する場合が多い。
排水溝本体(側溝本体)の寸法サイズは、特に制限されず、施工箇所などに応じて選択できる。底部壁の寸法は、設置スペースが制限される道路であっても施工性を高めるため、幅(排水路幅方向の寸法)は、例えば、100〜300mm(例えば、150〜250mm)程度であってもよく、長さ(排水路長さ方向の寸法)は、例えば、100〜2000mm(例えば、500〜1500mm)程度であってもよい。また、底部壁の厚みは、材質などに応じて適宜選択でき、例えば、3〜6mm程度であってもよい。
蓋体の格子部を利用して有効に集水及び排水するため、第2の側壁の高さは、第1の側壁よりも大きく形成されている。第1の側壁と第2の側壁との高さ比は特に制限されず、施工箇所などに応じて選択でき、例えば、前者/後者=1/1.2〜1/10(例えば、1/1.3〜1/8)、好ましくは1/1.5〜1/7(例えば、1/2〜1/6)、さらに好ましくは1/2.5〜1/5(例えば、1/3〜1/4)程度であってもよい。第1の側壁の高さも施工箇所などに応じて選択でき、例えば、20〜500mm(例えば、40〜100mm)程度であってもよい。第2の側壁の高さが低すぎると、縁石を形成できなくなるおそれがある。なお、側壁の高さとは、接地面又は底部壁の下面に対する側壁上端部の高さ位置を意味する。
排水溝本体は、樹脂(例えば、繊維強化樹脂(FRP)など)などで形成してもよいが、通常、無機材料(金属、コンクリートなど)で形成されている。特に、強度と軽量性とのバランスに優れる点から、排水溝本体は金属製であるのが好ましい。金属としては、機械的強度を損なわない限り、特に制限されず、例えば、鉄(炭素鋼などの普通鋼(鉄鋼))、アルミニウム、これらの合金などの種々の金属が利用でき、機械的強度、生産性(成形性又は加工性)及び軽量性のバランスに優れる点から、通常、鋼(例えば、普通鋼(鉄鋼);ステンレススチールなどの特殊鋼など、特に普通鋼(鉄鋼))を利用してもよい。
また、排水溝本体には、耐食性及び耐久性を改善するため、表面処理、例えば、メッキ又はコーティング処理[例えば、溶融亜鉛メッキ、溶融亜鉛合金メッキ(溶融亜鉛アルミニウムマクネシウム合金メッキなど)、樹脂コーティング(ナイロン12コーティングなど)など]などを施してもよい。
なお、側壁と底部壁とは、溶接や溶着などにより複数(又は個別)の部材を接合して形成してもよく、成形性や加工性(例えば、底部壁と側壁との接合部の封止(シーリング)性など)などの観点から、板状金属部材などを曲げ加工などにより一体的に形成するのが好ましい。
(載置部)
排水溝本体は、蓋体が着脱可能に取り付け又は固定可能である限り、載置部を必ずしも形成する必要はないが、施工性を向上できる点から、少なくとも一方の側壁には、蓋体が載置可能な載置部を形成してもよい。例えば、一方の側壁に、蓋体の一方の側部(板状エンドバーなど)が挿入又は装着可能な溝部を形成し、他方の側壁に、蓋体の他方の側部が載置可能な載置部を形成してもよい。特に、第1及び第2の両側壁に載置部が形成されているのが好ましい。載置部は、蓋体の形態に応じて、側壁の上部壁(上端面又は上部外壁)から外方向(排水溝外方向)に延出又は突出していてもよいが、通常、側壁の上部壁(上端面又は上部内壁)から内方(第1の側壁と第2の側壁とが対向する方向)へ延出又は突出した形態で形成されている。
載置部は、蓋体の両端部を支持可能であればよく、点状又は細幅状の形態で形成してもよいが、耐久性及び機械的強度を大きくするため、所定の寸法(例えば、排水路の幅方向及び高さ方向に対する寸法)又は断面形状で、排水路の長さ方向に延びて形成してもよい。また、載置部は、排水路の長さ方向に連続的に延びる形態で(例えば、排水路長手方向の全長に亘って)形成してもよく、排水路長手方向に所定の間隔をおいて(例えば、100〜1000mm(例えば、200〜800mm)程度の間隔をおいて)複数の載置部を形成してもよい。載置部は、排水路の長さ方向に等間隔で形成する場合が多い。載置部の排水路の長さ方向の寸法(長さ)は、例えば、10〜1000mm(例えば、100〜500mm)程度であってもよい。
載置部は、載置時に蓋体と点接触や線接触などの形態で接触して蓋体を載置可能に形成してもよいが、安定して載置可能にする観点から、蓋体の側部(例えば、エンドバー、メインバー、特に、エンドバー)の少なくとも一部に面接触可能な載置面を形成している場合が多い。載置面の幅(側壁からの延出長さ)は、例えば、10〜50mm程度であってもよい。
載置部は、蓋体の側部を位置決め可能とするため、載置段部で形成してもよい。この載置段部の形態は、例えば、側壁の上端面又は上端面よりも下部から側方に載置部を延出して段差部を形成し、この延出した載置部に規制壁を立設し、その規制壁の内壁と載置部の載置面とで段部を形成してもよいが、通常、前記規制壁を形成することなく、側壁の上部内壁又は上部外壁(特に、上部内壁)と、側壁の上端面よりも下部から延出(特に、内包に延出)した載置部の載置面とで載置段部を形成してもよい。このような形態の載置段部では、載置部[規制壁が形成された載置部では、規制壁よりも内方域(又は側壁側)の載置部]に対して蓋体の側部を配置又は載置すると、側壁の規制壁又は上部内壁(又は上部外壁)で蓋体の移動を規制でき、蓋体の施工性を向上できる。
このような載置部は、排水溝本体(又は側壁)と一体成形により形成してもよく、通常、載置部材で形成してもよい(例えば、溶接などにより接合して形成してもよい)。前記載置部材は、第1及び第2の側壁の壁面(特に、内壁)又は上部壁に取り付け可能であってもよく、側壁の上端部(又は上部壁)に係止(又は掛止)可能な係止部(例えば、側壁の上端部に対応する断面コ字状の係止部など)と、この係止部から側壁の内壁に沿って垂下する垂下部と、この垂下部から側壁の内方へ延出する延出載置部を有する係合部材であってもよい。載置部材は、第1及び第2の側壁の上部壁又は壁面(特に、内壁)に取り付け可能な載置プレート部材で形成する場合が多く、この載置プレート部材は、側壁に対する取り付け状態で、側壁から内方へ延出して載置部を形成可能な延出部を有していればよく、通常、蓋体(例えば、メインバー)の形状に応じて適宜選択してもよい。載置プレート部材の代表的な断面形状としては、例えば、略L字状、T字状、I字状、く字状(又はへ字状)などが挙げられる。
また、排水溝本体(又は少なくとも一方の側壁、特に、両側壁)には、蓋体に形成された取り付け部に対応して、通常、ボルト部材などの締結部材により蓋体を着脱可能に固定(又は取り付け)可能な固定部(前記ネジ挿通孔部、ナット部材(又は溶接ナット部材)など)を形成してもよい。この固定部は、蓋体の構造、取付手段又は固定手段(例えば、ボルト部材などの締結部材など)の取付又は固定機構などに応じて、側壁の適所、例えば、側壁の上部や載置部、特に載置部などに形成してもよい。
固定部の形態は、特に制限されず、締結部材の締結機構に応じて選択できるが、通常、螺合部材(ボルト部材又はネジ部材)が挿通可能なネジ挿通孔部及び螺合可能なナット部材の形態を有する場合が多く、ネジ挿通孔部及びナット部材を利用して、螺合部材を螺合し、蓋体の取り付け部と締結してもよい。
さらに、排水溝本体が施工部位から移動するのを規制するため、第2の側壁(特に、外壁)には、施工形態において、第2の側壁に隣接する施工部材又は施工壁(高欄、トンネル内壁、歩道、中央分離帯などのコンクリート壁など)とアンカーにより固定するためのアンカー固定部を形成してもよい。
[蓋体]
蓋体は、排水溝本体の開口部を覆う形態で排水溝本体に設置可能であり、かつ格子状(グレーチング状又は網目状(メッシュ状))に形成されている。なお、前記のように、特に大きな外力が作用しないような施工部位では、蓋体は、クロスバーを含まない態様、例えば、スリット状の形態(又はスリット構造)を有していてもよい。蓋体が格子状の形態(又は格子構造)であるため、排水路の全長にわたって集水でき、集水効率を著しく向上できる。また、蓋体が格子状であるため、蓋体を外さなくても排水溝内部の状況(ゴミ、土砂、塵埃、落ち葉などの堆積又は溜まり具合)を目視で容易に確認できるとともに、清掃作業も簡便化可能なため、メンテナンス性も向上できる。さらに、格子状であるため、容易に軽量化でき、生産性や施工性を大きく向上できる。また、事故などで車両が蓋体に乗り上げても、タイヤが格子部に噛み込み易いため、有効にスリップを防止できる。
蓋体は、通常、排水路の長手方向に対して排水路を横断する任意の方向(特に、排水路の幅方向)に延び、かつ排水路の長さ方向に間隔をおいて配設された複数のメインバー(又はベアリングバー又はメイン部材)と;この複数のメインバーを支持(又は連結)するための支持バー(又は支持部材)とを少なくとも含むことが多い。また、蓋体には、前記側壁の載置部に対して載置可能な取り付け部を形成する場合が多い。
支持バー(支持部材)は、例えば、排水路の長さ方向に延びる形態で複数のメインバーの端部に接合可能なエンドバー(又はエンドプレート);幅方向(又は一対のエンドバー間)に間隔をおいて、メインバーを横断(又は交差)する方向(特に、排水路の長さ方向)に延びて複数のメインバーに接合可能であり、メインバーとともに格子(又は格子構造)を形成するクロスバー(交差部材)などであってもよい。これらの支持部材は、少なくともエンドバー(特に、一対のエンドバー)を含む場合が多い。
(メインバー又はベアリングバー)
メインバーは、棒状であってもよいが、通常、板状(又はプレート状)部材で形成できる。メインバーを板状部材で形成すると、従来のように排水溝ユニットの内部に補強プレート(又は補強リブ)を配設しなくても、蓋体の強度を有効に向上できる。板状のメインバーは、板面を排水路の高さ(又は縦)方向に対して斜め方向又は横方向に向けて配設してもよいが、蓋体の強度を向上させるため、板面を排水路の高さ(縦)方向に略平行に配設するのが好ましい。
メインバーは、排水溝ユニット(又は施工状態における蓋体)の平面構造において、排水路の長さ方向に対して横断(又は交差)する方向、例えば、斜め方向に間隔をおいて延びていてもよいが、排水路の長さ方向に対して略直交する方向(排水路の幅方向に対して略平行な方向)に間隔をおいて延びている場合が多い。また、メインバーは、排水路の幅方向に、屈曲又は湾曲(又は蛇行)した形態で延びていてもよく、直線的に延びていてもよい。
さらに、メインバーの側面形状(板面の厚み方向に形成される面の形状)は、特に制限されず、前記第1及び第2の側壁の高さが異なることに対応して、隣接する複数のメインバーの上端面(又は外縁部)は、蓋体の少なくとも傾斜部(直線状及び/又は湾曲状に傾斜した傾斜格子部)を形成し、メインバーの少なくとも一方の端部に連なる上端面は、蓋体の平坦部(平坦格子部)を形成してもよい。例えば、板状のメインバーは、板面の面内方向(例えば、排水路の高さ方向など)において、上下方向(排水溝の外部方向及び/又は内部方向)に屈曲又は湾曲した形態を有し、少なくとも前記傾斜格子部を形成(例えば、前記傾斜格子部及び平坦格子部を組み合わせて形成)してもよい。蓋体を縁石として利用するためには、メインバーは、通常、板面の面内方向において、少なくとも上方向(排水溝の外部方向)に膨出した形態で屈曲又は湾曲している場合が多い。
より具体的には、施工された状態の排水溝ユニットの縦断面(側面)において、蓋体(又はメインバー)は、第1の側壁から第2の側壁側へ行くにつれて、少なくとも傾斜(特に、上方に傾斜)する傾斜部(傾斜格子部)を形成していてもよい。底部壁(又は排水路幅方向)に対する傾斜部の傾斜角θは、施工箇所に応じて、例えば、10°<θ<90°(例えば、25°<θ<85°)程度の範囲から選択でき、例えば、30°<θ<90°(例えば、45°<θ<80°)、好ましくは50°<θ<90°(例えば、60°<θ<75°)、さらに好ましくは70°<θ<90°、特に75°<θ<90°程度であってもよい。
また、蓋体は、高さが大きな第2の側壁側で縁石を形成する場合が多く、施工状態の排水溝ユニットの縦断面(側面)において、蓋体は、少なくとも一方の側壁の上端部から、他方の側壁の方向に向かって延びる平坦部又は膨出部を形成してもよい。すなわち、蓋体(又はメインバー)の少なくとも一方の側部は、排水路の幅方向(底部壁に略平行な方向)に略平坦に延びる平坦部(平坦格子部)及び/又は外方向(上方向)に膨出(屈曲又は湾曲して膨出)する膨出部(膨出格子部)を形成してもよい。この蓋体の平坦部は、必ずしも側壁の上端部から延出した形態である必要はなく、第1及び第2の側壁の間に位置していてもよいが、少なくとも一方の側壁の上端部から、他方の側壁に向かって略平坦に延出した形態である場合が多く、例えば、第2の側壁の上端部から、第1の側壁に向かって延出した形態であってもよい。
図6に示すように、施工状態において、蓋体が、第1の側壁の上端部から延びる形態の第1の平坦部を備えていると、前記のように、この第1の平坦部上を路面(道路又は路肩)として有効に利用でき、橋梁上やトンネル内などのスペース(又は道幅)が限られた道路であっても、道路又は路肩の幅を有効に広げることができる。
また、図1、2、6及び7に示すように、蓋体が、第2の側壁の上端部から延びる形態の第2の平坦部又は膨出部(特に、第2の平坦部)を備えていると、道路(又は車道)側から作用する外力に対する蓋体の強度を向上でき、縁石機能を有効に発現できる。さらに、排水溝ユニットの内部空間を比較的大きくできるため、管径が大きな吸引ホース(バキュームホースなど)などを用いて、より一層簡便に排水溝を清掃できるのみならず、排水溝内部に配線(電気配線など)できるため、誘導灯(LEDなど)などを配設することもできる。そのため、蓋体(又はメインバー)には、少なくとも第2の平坦部又は膨出部(特に、第2の平坦部)を形成するのが好ましい。
なお、施工状態において、蓋体(又はメインバー)は、平坦部、膨出部及び/又は傾斜部に連なって、排水路の高さ方向(第1の側壁から第2の側壁側へ行くにつれて、上方又は下方、特に、上方)に延びる垂直部(垂直格子部)を有していてもよく、この垂直部は平坦部、膨出部及び/又は傾斜部(特に、平坦部及び/又は傾斜部)と関連して段部(高さが大きな又は小さな縁石段部)を形成してもよい。
蓋体は、図8に示すように、施工状態において、傾斜部のみを形成した形態であってもよいが、通常、平坦部、膨出部、垂直部[好ましくは平坦部(特に、第2の平坦部)、垂直部]と組み合わせた形態であってもよい。代表的な蓋体の形態としては、縦断面形状において、第1の側壁から第2の側壁側へ行くにつれて、例えば、傾斜部/第2の平坦部の順で連なった形態、第1の平坦部/傾斜部/第2の平坦部(マウンタブル型)、第1の平坦部/垂直部/傾斜部(フロリダ型)、第1の平坦部/垂直部/第2の平坦部(ブロック型)、第1の平坦部/垂直部/平坦部/垂直部/第2の平坦部(ハットロック型)などであってもよい。これらの形態のうち、少なくとも傾斜部を含む形態(特に、少なくとも傾斜部及び第2の平坦部を含む形態)、例えば、傾斜部/第2の平坦部の形態、第1の平坦部/傾斜部/第2の平坦部(マウンタブル型)の形態[特に、傾斜部/第2の平坦部]が好ましい。
板状のメインバーの寸法は、特に制限されず、例えば、20〜30mm程度の幅、例えば、3〜4.5mm程度の厚みを有していてもよい。排水路の長さ方向に配設された複数のメインバーの間隔(又はピッチ)は、異なっていてもよいが、通常、等間隔であり、メインバーのピッチは、例えば、20〜50mm程度であってもよい。
複数のメインバーは、互いに略同一形状であってもよく、異なる形状を含んでいてもよい。例えば、メインバーは、一対のエンドバーに両端部が接合された第1のメインバーと;この第1のメインバーよりも長さが短く、幅方向の少なくとも一方の端部(特に、両端部)において、長手方向に隣接する第1のメインバーとともに操作空間を形成可能な第2のメインバーとを含んでいてもよい。このような第2のメインバーは、蓋体の取り付け部に対応する部位に配設でき、蓋体と排水溝本体とを着脱可能に取り付け又は固定するのに有利である。
なお、前記第2のメインバーの端部と、第2のメインバーに隣接する2つの第1のメインバーとは、必ずしも連結部材で連結する必要はないが、連結部材で連結することにより、第2のメインバーの端部が操作空間(又は取付空間)に露出することがなく、作業性又は安全性の観点から、排水溝本体と蓋体とを着脱可能に取り付け又は固定するのに有利である。前記連結部材は、隣接する2つの第1のメインバーの間に架設した形態で接合可能な棒状又は板状部材(例えば、細幅の板状部材など)であってもよく、前記操作空間を形成しつつ、第2のメインバーの端部と、隣接する2つの第1のメインバーの側壁(又は板面)とを接合するためには、板状部材(板状連結部材)、例えば、板状の第1及び第2のメインバーの幅(又は高さ)に対応する幅の板状部材であってもよい。また、連結部材は、前記操作空間を広げるために細幅状の板状部材又は棒状部材で形成してもよく、この細幅状の連結部材に対応して、接合する第2のメインバーの端部も細幅状又は高さを小さく形成してもよい。例えば、板状の第2のメインバーは、少なくとも一方の端部(特に、両端部)側の幅(高さ又は上端面及び下端面間の寸法)を直線的又は湾曲して傾斜又は減少させ(特に、上端面側を傾斜させ)、細幅状端部(高さの小さな端部)を形成し、この端部に前記細幅状連結部材を連結してもよい。
蓋体の上面(又は排水溝外側の面)を形成するメインバーの上端面(又は外縁部)には、スリップ防止などを目的として、エンボス加工などにより凹凸形状を形成してもよい。
また、メインバーの側面部又は縁部(特に、外縁部)には、クロスバーを埋設又は係合した形態で接合一体化するための切欠き部又は孔部を1又は複数形成してもよく、形成しなくてもよい。
(エンドバー又はエンドプレート)
蓋体は、クロスバーなどによりメインバーを支持可能であれば、必ずしも支持部材としてエンドバーを含む必要はないが、蓋体を排水溝本体に容易に(又は効率よく)取り付けるためには、支持部材としての少なくともエンドバー(特に、メインバーの両端部側に位置する一対のエンドバー)を含むのが好ましい。
エンドバーは、排水溝本体の長さ方向に延びて、メインバーの一方の端部に接合していればよく、複数のメインバーの端部には、排水路長手方向に間隔をおいて、複数のエンドバーが接合していてもよく、通常、排水溝本体の長さ方向の全長にわたって延びた形態で、複数のメインバーの両端部に一対のエンドバーが接合されている。エンドバーは、通常、長手方向の両末端に位置するメインバーなどとともに蓋体の枠部を形成しており、排水溝本体の第1及び第2の側壁に対して設置可能である場合が多い。
エンドバーは、メインバーを支持可能な限り、棒状部材で形成してもよく、板状(プレート状)部材で形成してもよい。板状部材でエンドバーを形成すると、少なくとも一方の側壁(特に、両側壁)に形成された載置部に対して載置可能な取り付け部を形成するのに有利である。なお、メインバーとエンドバーとの接合形態は特に制限されず、例えば、メインバーの端部(端面)に、板状のエンドバーの板面に接合してもよく、メインバーの端部の下部壁面に、板状のエンドバーの板面に接合してもよい。メインバーの一方の端部(例えば、端面)に接合された板状のエンドバーは、第1の側壁の載置部に対して載置又は対向可能な取り付け部(板面を載置部に向けた取り付け部)を形成してもよく、メインバーの他方の端部(例えば、端面)に接合された板状のエンドバーは、第2の側壁の内壁(上部内壁)に対して対向可能な取り付け部(板面を内壁に向けた取り付け部)を形成してもよい。また、メインバーの他方の端部(第2の側壁側の端部)の下部壁面に板状のエンドバーを接合し、このエンドバーで、第2の側壁の載置部に対して載置又は対向可能な板状の取り付け部(板面を載置部に向けた取り付け部)を形成してもよい。なお、メインバーとエンドバーとは、溶接又は溶着などで接合してもよい。
なお、前記蓋体の取り付け部には、取付手段又は固定手段(例えば、ボルト部材などの締結部材など)の取付又は固定機構に応じて、前記ネジ挿通孔部などを形成してもよい。
エンドバーの寸法は特に制限されず、メインバーと同等程度又はメインバーより若干大きい幅であってもよく、例えば、20〜30mm程度の幅を有していてもよく、例えば、3〜4.5mm程度の厚みを有していてもよい。。
(クロスバー)
支持バー(支持部材)としてのクロスバーは必ずしも必要ではないが、メインバーを強固に支持して、蓋体の強度を向上させるため、蓋体は少なくとも1つのクロスバーを含むのが好ましい。
クロスバーは、メインバーに対して傾斜して接合してもよいが、通常、略直交する方向に延びてメインバーと接合している場合が多い。
クロスバーは、棒状部材又は板状(プレート状)部材で形成してもよく、板状のクロスバーでは、板状のメインバーに対して、縦方向に延びる溝部を利用して互いに嵌め込んだ状態で接合してもよい。クロスバーは、通常、棒状部材(例えば、断面円形状、多角形状(略正六角形状など))で形成する場合が多い。また、クロスバーは、軸心方向に撚りがかけられたツイスト形状(又はツイストバー)であってもよい。クロスバーの平均径は、メインバーを支持可能な限り特に制限されず、例えば、3〜6mm程度であってもよい。
クロスバーの数は、メインバーの長さや形態などに応じて選択でき、1又は複数(例えば、2〜6本程度)、好ましくは複数(例えば、3〜5本程度)であってもよい。
複数のクロスバーは、互いに非平行の形態で延びていてもよいが、通常、略同じ方向(互いに略平行な方向)に延びている。複数(例えば、3以上)のクロスバーの間隔(又はピッチ)は、互いに異なっていてもよいが、通常、等間隔であり、例えば、50〜100mm程度の間隔であってもよい。
クロスバーとメインバーとの接合形態は特に制限されず、互いに交差する形態、例えば、メインバーの上面(外側又は外縁部)又は下面(内側又は内縁部)にクロスバーを配置して接合してもよく、メインバーをクロスバーが貫通した形態や、係合又は嵌合した形態などで接合してもよい。例えば、板状のメインバー板面に形成された孔部をクロスバーが貫通した形態、又は板状のメインバーの上端部に形成された切欠き部(又は凹部)にクロスバーが装着(係合又は嵌合)した形態などで両者を接合してもよい。このような形態では、クロスバーがメインバーの上端から突出する形態で接合してもよく、突出することなくクロスバーとメインバーとを接合してもよい。通常、クロスバーがメインバーから突出することなく上端(又は外縁部)にほぼ接する形態に埋設して接合されることが多い。なお、クロスバーとメインバーとは、溶接又は溶着して接合してもよい。
(取り付け部)
前記のように、蓋体は、排水溝本体(側溝本体)に対して配置又は設置(又は取り付け)可能であればよく、必ずしも取り付け部は必要ではないが、通常、少なくとも一方の側壁(例えば、側壁の壁面上部、側壁の載置部など)に対して着脱式に取り付け又は固定可能な取り付け部を備えている。この取り付け部は、前記のように、エンドバー(例えば、前記のように、第1の側壁の載置部及び第2の側壁の壁面に対して取付可能な板状のエンドバー)で形成してもよく、蓋体に形成され、側壁の第1及び第2の載置部(例えば、第2の側壁の載置部)に対して対向して取り付け可能な板状の形態の取り付けプレート(又はベースプレート)で形成してもよい。
前記取り付けプレートは、メインバー、エンドバー、クロスバー及び連結部材などの形態に応じて、側壁の壁面又は載置部(特に、載置部)に対して、取り付けプレートが対向して載置又は設置可能な形態又は板面を向けた形態で形成できる。取り付けプレートは、隣接する前記第1のメインバーに架設した形態で、隣接する第1のメインバーの下部壁(下面)に接合していてもよく、隣接する第1のメインバーと連結部材とで区画される少なくとも1つの区画部(さらには、エンドバー、必要によりクロスバーで区画される区画部(操作空間又は格子枠))の底部壁を形成する形態で接合してもよい。なお、取り付けプレートは、取り付け部を形成可能なサイズを有していればよく、細幅又は幅広であってもよく、前記区画部又は格子枠を塞いで底部壁を形成するサイズであってもよい。例えば、隣接する3以上の板状のメインバーを横断した形態で、所定幅の取り付けプレートを、隣接する板状メインバーの下部壁に架設してもよい。なお、取り付けプレートは、排水溝本体の固定部に応じて、蓋体の側部(例えば、第1及び/又は第2の側壁の載置部に対応する側部)において、排水路長手方向に間隔をおいて取り付け、複数の取り付け部を形成してもよい。
蓋体と排水溝本体とを着脱可能に取り付けるための取付手段又は固定手段は、特に制限されず、接着剤などにより着脱不能に取り付けてもよいが、排水溝の清掃作業の効率などを向上してメンテナンス性を改善するため、例えば、ボルト部材などの締結部材により取り付けるのが好ましい。そのため、排水溝本体の載置部と、蓋体の取り付け部には、通常、ボルト部材などが螺合可能なネジ孔部を形成できる。
蓋体は、排水溝本体と同様に、樹脂(例えば、繊維強化樹脂(FRP)など)などで形成してもよいが、機械的強度と軽量性とのバランスに優れる点から、通常、金属[例えば、普通鋼、特殊鋼などの鋼など、成形性(加工性)の点から、特に、普通鋼]で形成されている。なお、ボルト部材やナット部材などの締結部材は、腐食などによる蓋体の脱離を有効に抑制する観点から、通常、ステンレススチールなどの特殊鋼で形成されることが多い。また、耐食性及び耐久性を改善するため、蓋体及び/又は締結部材にも、排水溝本体と同様の表面処理を施してもよい。
なお、車両との接触などにより、排水溝本体から蓋体が脱離するのを防止するため、蓋体と排水溝本体とを鎖(チェーン)で連結してもよい。例えば、排水溝本体(例えば、第2の側壁の内壁など)に、蓋体に対して連結可能なチェーンを取り付けるためのチェーン連結部を形成してもよく、メインバーなどにチェーン連結部を形成してもよい。チェーンは、蓋体の格子形成部材(例えば、メインバー、エンドバー、クロスバーなど)などに架け渡してもよい。
[排水溝ユニットの施工方法]
本発明の方法では、慣用の方法、例えば、施工部位(例えば、道路側部など)の敷モルタル(又は均しモルタル)上に、複数の排水溝ユニットを互いに隣接させ、施工部位の形態に応じて排水路の長さ方向に配設(連設)して敷設することにより、排水溝(又は側溝若しくは排水路)を施工できる。排水溝(側溝又は排水路)の施工は、通常、複数の排水溝本体を互いに隣接させて敷設し、これらの排水溝本体間の目地部(隙間部)を目地剤(封止剤)で封止(シーリング)し、第2の側壁の外壁側にコンクリートを打設し、敷設した排水溝本体に蓋体を着脱可能に取り付け又は固定(又は設置)することにより行うことができる。
なお、前記敷設工程では、第1の側壁を道路(又は車道)側に向けて、排水溝ユニット(又は排水溝本体)を、路面上の雨水などが排水溝内に流入可能な高さ位置に配置してもよい。例えば、第1の側壁又は第1のエンドバーの上端部の高さ位置を、道路(又は路面)の高さ位置以下に位置させてもよく、通常、第1の側壁又は第1のエンドバーの上端部の高さ位置と、路面とが連なる形態に位置させてもよい。
必要であれば、連設した排水溝本体の第2の側壁を、アンカーを用いて、隣接する施工部材又は施工壁(高欄、トンネル内壁、中央分離帯、歩道などのコンクリート壁など)などに固定してもよい。
本発明の排水溝ユニットは、集水効率が高いため、排水が必要とされる種々の場所、例えば、工場、学校などの建造物の周辺部、一般道路のみならず、排水設備の設置スペースが制限される特殊な道路(例えば、高速道路(又は高架道路)、橋梁上の道路、トンネル内の道路、アンダーパスなどの道路など)の道路の路肩及び/又は中央分離帯などにも施工可能であり、極めて有用である。特に、小さなスペースで設置できるため、排水設備の設置スペースが制限される橋梁上及び/又はトンネル内の道路などに好適に適用できる。
1…排水溝ユニット
2…排水溝本体
3,23,33,43…蓋体
4…底部壁
5a…第1の側壁
5b…第2の側壁
6,36,46…載置部材(載置プレート部材)
6a,36a,46a…第1の載置部
6b,36b,46b…第2の載置部
7a,7b,11a,11b…ネジ挿通孔部
8a,8b…エンドバー
9a,9b…メインバー(ベアリングバー)
10…クロスバー
12a,32a,42a…第1の段部(載置段部)
12b,32b,42b…第2の段部(載置段部)
14,24,34,44…傾斜部(傾斜格子部)
15,25a,25b,35…平坦部(平坦格子部)
16a,16b…連結部材
16c…取り付けプレート(ベースプレート)
17a…ボルト部材(ねじ部材)
17b…ナット部材(溶接ナット部材)

Claims (10)

  1. 底部壁と、この底部壁から、幅方向に間隔をおいて立設する第1及び第2の側壁とを有し、排水路を形成するための排水溝本体;及びこの排水溝本体の開口部に対して設置可能な蓋体を備えた排水溝ユニットであって、前記第1の側壁よりも第2の側壁が高く形成され、前記蓋体が格子状に形成されている排水溝ユニット。
  2. 蓋体が、排水路の幅方向に延び、かつ排水路の長さ方向に間隔をおいて配設可能な複数のメインバーと;排水路の長さ方向に延びて前記複数のメインバーの端部に接合され、かつ排水溝本体の第1及び第2の側壁に対して設置可能な一対のエンドバーとを含む請求項1記載の排水溝ユニット。
  3. 蓋体が、排水路の長さ方向に延びて複数のメインバーに接合され、かつメインバーとともに格子を形成する少なくとも1つのクロスバーを有する請求項2記載の排水溝ユニット。
  4. メインバーが、板面を側壁の高さ方向に向けて配設可能な板状部材で形成され、エンドバーが、板状部材で形成されているとともに、少なくとも一方の側壁に形成された載置部に対して載置可能な取り付け部を備えており、クロスバーが棒状又は板状部材で形成されている請求項3記載の排水溝ユニット。
  5. 蓋体が、第1の側壁から第2の側壁の方向へ行くにつれて、傾斜する傾斜部を形成する請求項1〜4のいずれかに記載の排水溝ユニット。
  6. 蓋体が、少なくとも一方の側壁の上端部から、他方の側壁の方向に向かって延びる平坦部を形成する請求項1〜5のいずれかに記載の排水溝ユニット。
  7. 蓋体が、縁石を形成する請求項1〜6のいずれかに記載の排水溝ユニット。
  8. 道路の路肩及び/又は中央分離帯に設置するための請求項1〜7のいずれかに記載の排水溝ユニット。
  9. 道路が、橋梁上及び/又はトンネル内の道路である請求項8記載の排水溝ユニット。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の排水溝ユニットを、互いに隣接させて排水路の長さ方向に配設し、排水溝を施工する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021029276A1 (ja) 2019-08-09 2021-02-18 住友化学株式会社 射出成形品
CN113403907A (zh) * 2021-06-24 2021-09-17 成都高速公路建设开发有限公司 一种截水沟、排水体系以及截水沟的制作方法

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