JP2019142634A - 画像形成システム、後処理装置、および画像形成システムの制御方法 - Google Patents

画像形成システム、後処理装置、および画像形成システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】後処理装置の整合板の整合位置調整を簡素化かつ迅速化し、用紙のサイズの変化に対して、整合板の整合位置を自動的かつリアルタイムに調整できる画像形成システム、後処理装置、および画像形成システムの制御方法を提供する。【解決手段】画像形成システム100は、用紙搬送部420、整合板462、振動検出部、および制御部を有する。整合板は、用紙搬送部によって搬送された用紙と接触することのない待機位置から、用紙の端部と接触することにより用紙を整合させるための整合位置へ移動する。振動検出部は、用紙の端部と整合板との接触によって生じる整合板自体の振動または整合板の周囲の空気の振動を検出する。制御部は、振動検出部によって検出された振動に応じて、変更対象量として、待機位置、整合板を待機位置から整合位置へ移動させる整合動作による整合板の移動量、および整合動作の開始タイミングの少なくとも1つを変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成システム、後処理装置、および画像形成システムの制御方法に関する。
後処理装置は、上流側から搬送されてきた用紙を、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に整合する機能を有する。たとえば、後処理装置の排紙部は、用紙幅方向に移動可能な整合板を有し、整合板により用紙を整合することにより、排紙トレイに排出された用紙を用紙幅方向に揃える。また、平綴じ処理の機能を有する後処理装置は、スタッカー部に搬送された用紙を整合板によって整合することより、複数枚の用紙を用紙幅方向に揃えて積載する。
これに関連して、たとえば、下記特許文献1には、原稿台に載置された原稿の搬送方向と直交する方向に移動可能に設置され、原稿の幅方向を規制するためのサイドガイド104(整合板)を有する原稿搬送装置が開示されている。
このような後処理装置や原稿搬送装置において、整合板によって用紙または原稿を精度良く整合するためには、整合板の用紙幅方向の位置を適切に制御する必要がある。すなわち、整合動作時において、整合板を適切な整合位置まで移動させ、整合板の側面を用紙の端部に接触させて用紙が用紙搬送方向に対して正しい方向に向くようにする必要がある。
一般に、整合位置の調整は、予め設定された整合位置において整合板による整合を実施した後、整合された用紙をユーザーが目視にて確認し、必要に応じて整合位置に関する設定を変更して整合を繰り返し実施することにより行われる。
特開2014−43306号公報
しかしながら、スタッカー部の用紙を整合させる場合、ユーザーは、前扉を開け、スタッカー部等を引き出し、整合板の位置と用紙の位置関係を目視確認した後、スタッカー部を収容し、前扉を閉め、必要に応じて整合位置に関する設定の変更を行う必要がある。これは、ユーザーにとって非常に手間がかかる作業である。
また、同じ用紙でも異なる環境下では収縮率の違いなどにより、印刷動作中に用紙のサイズが変化したり、同じサイズで異なる紙種の用紙を複数枚連続して通紙した場合に、収縮率の差などにより、印刷動作中に用紙のサイズに差が生じたりする場合がある。しかし、従来の技術では、このような場合に精度良く整合することはできない。
さらに、従来は、ホームポジション・センサー(以下、「HP(Home Position)センサー」という)によって検出された整合板の位置と、整合板を駆動するためのモーターの動作時間とに基づいて、整合板の動作異常を検知していた。しかし、HPセンサーは印刷動作中にホームポジションには戻らず、モーターの動作時間は動作異常を検知するには短いことなどから、印刷動作中は整合板の動作異常を検知することができないという問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものである。本発明は、後処理装置の整合板の整合位置調整を簡素化かつ迅速化し、用紙のサイズの変化に対して、整合板の整合位置を自動的かつリアルタイムに調整できる画像形成システム、後処理装置、および画像形成システムの制御方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、印刷動作中に整合板の異常を検知できる画像形成システム、後処理装置、および画像形成システムの制御方法を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)用紙を搬送する用紙搬送部と、前記用紙搬送部によって搬送された前記用紙と接触することのない待機位置から、前記用紙の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための整合位置へ移動する整合板と、前記用紙の端部と前記整合板との接触によって生じる前記整合板自体の振動または前記整合板の周囲の空気の振動を検出する振動検出部と、前記振動検出部によって検出された振動に応じて、変更対象量として、前記待機位置、前記整合板を前記待機位置から前記整合位置へ移動させる整合動作による前記整合板の移動量、および前記整合動作の開始タイミングの少なくとも1つを変更する制御部と、を有する、画像形成システム。
(2)前記制御部は、前記整合板自体の振動または前記整合板の周囲の空気の振動に関して基準となる基準振動と、前記振動検出部によって検出された検出振動と、を比較し、前記基準振動と前記検出振動との比較結果に応じて、前記変更対象量を変更する、上記(1)に記載の画像形成システム。
(3)前記振動検出部は、前記用紙の端部と前記整合板との接触によって生じる音を検出する集音部を有し、前記制御部は、前記基準振動として前記用紙の用紙情報に応じて予め設定された基準音と、前記集音部によって検出された検出音と、を比較し、前記基準音と前記検出音との比較結果に応じて、前記変更対象量を変更する、上記(2)に記載の画像形成システム。
(4)前記制御部は、音圧、音波の振幅、および周波数のうち少なくとも1つについて、前記基準音と前記検出音とを比較する場合、前記検出音が第1の閾値以下である場合には、前記整合板を所定の初期位置から前記待機位置まで移動する初期移動による移動量を増加させる一方で、前記検出音が、前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上である場合には、前記移動量を減少させる、上記(3)に記載の画像形成システム。
(5)前記制御部は、音圧、音波の振幅、および周波数のうち少なくとも1つについて、前記基準音と前記検出音とを比較する場合、前記検出音が第1の閾値以下である場合には、前記整合動作による前記整合板の移動量を増加させる一方で、前記検出音が、前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上である場合には、前記移動量を減少させる、上記(3)または(4)に記載の画像形成システム。
(6)前記制御部は、音圧、音波の振幅、周波数、および波形のうち少なくとも1つについて、前記基準音と前記検出音とを比較する、上記(3)に記載の画像形成システム。
(7)前記制御部は、前記検出音と前記第1の閾値との差分または前記検出音と前記第2の閾値との差分に応じて、前記初期移動による前記整合板の移動量または前記整合動作による前記整合板の移動量を決定する、上記(4)または(5)に記載の画像形成システム。
(8)前記制御部は、前記検出音が第1の閾値以下である場合には、前記整合動作の開始タイミングを遅くする、上記(3)に記載の画像形成システム。
(9)前記用紙情報は、前記用紙の形態、一度に整合される前記用紙の枚数、または前記用紙の状態を含む、上記(3)〜(8)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
(10)用紙を搬送する用紙搬送部と、前記用紙搬送部によって搬送された前記用紙と接触することのない待機位置から、前記用紙の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための整合位置へ移動する整合板と、前記用紙の端部と前記整合板との接触によって生じる前記整合板自体の振動または前記整合板の周囲の空気の振動を検出する振動検出部と、前記振動検出部によって検出された振動の大きさが第3の閾値よりも小さい場合、前記整合板を移動する駆動部または前記振動検出部に異常が発生したと判定する制御部と、を有する、画像形成システム。
(11)用紙を搬送する用紙搬送部と、前記用紙搬送部によって搬送された前記用紙と接触することのない待機位置から、前記用紙の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための整合位置へ移動する整合板と、前記用紙の端部と前記整合板との接触によって生じる前記整合板自体の振動または前記整合板の周囲の空気の振動を検出する振動検出部と、前記振動検出部によって検出された振動に応じて、変更対象量として、前記待機位置、前記整合板を前記待機位置から前記整合位置へ移動させる整合動作による前記整合板の移動量、および前記整合動作の開始タイミングの少なくとも1つを変更するとともに、前記振動の大きさが第3の閾値よりも小さい場合、前記整合板を移動する駆動部または前記振動検出部に異常が発生したと判定する制御部と、を有する、画像形成システム。
(12)前記振動検出部は、前記整合板に設置されている、上記(1)〜(11)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
(13)用紙を搬送する用紙搬送部と、前記用紙搬送部によって搬送された前記用紙と接触することのない第1の待機位置から、前記用紙の第1の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための第1の整合位置へ移動する第1の整合板と、前記用紙搬送部によって搬送された前記用紙と接触することのない第2の待機位置から、前記用紙の第2の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための第2の整合位置へ、前記第1の整合板とは反対方向に移動する第2の整合板と、前記第1の端部と前記第1の整合板との接触によって生じる音と、前記第2の端部と前記第2の整合板との接触によって生じる音と、を検出する振動検出部と、前記振動検出部によって検出された音に応じて、変更対象量として、前記第1および第2の待機位置、前記第1および第2の整合板をそれぞれ前記第1および第2の待機位置から前記第1および第2の整合位置へ移動させる整合動作による前記第1および第2の整合板の移動量、ならびに前記整合動作の開始タイミングの少なくとも1つを変更する制御部と、を有する、画像形成システム。
(14)前記振動検出部は、前記第1の整合板に設置された第1の集音部と、前記第2の整合板に設置された第2の集音部と、を有し、前記制御部は、前記第1および第2の整合板について、前記第1および第2の集音部よって検出された検出音の大きさを比較し、前記第1および第2の整合板のうち検出音が小さい方の前記整合動作による移動量を大きくする、上記(13)に記載の画像形成システム。
(15)用紙を搬送する用紙搬送部と、前記用紙搬送部によって搬送された前記用紙と接触することのない待機位置から、前記用紙の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための整合位置へ移動する整合板と、前記用紙の端部と前記整合板との接触によって生じる前記整合板自体の振動または前記整合板の周囲の空気の振動を検出する振動検出部と、前記振動検出部によって検出された振動に応じて、変更対象量として、前記待機位置、前記整合板を前記待機位置から前記整合位置へ移動させる整合動作による前記整合板の移動量、および前記整合動作の開始タイミングの少なくとも1つを変更する制御部と、を有する、後処理装置。
(16)用紙を搬送するステップ(a)と、搬送された前記用紙と接触することのない待機位置から、前記用紙の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための整合位置へ整合板を移動するステップ(b)と、前記用紙の端部と前記整合板との接触によって生じる前記整合板自体の振動または前記整合板の周囲の空気の振動を検出するステップ(c)と、検出された前記振動に応じて、変更対象量として、前記待機位置、前記整合板を前記待機位置から前記整合位置へ移動させる整合動作による前記整合板の移動量、および前記整合動作の開始タイミングの少なくとも1つを変更するステップ(d)と、を有する、画像形成システムの制御方法。
本発明によれば、後処理装置の整合板の整合位置調整が簡素化かつ迅速化されるので、後処理装置の整合板の整合位置調整にかかるユーザーの負担を軽減できる。また、用紙のサイズの変化に対して、整合板の整合位置を自動的かつリアルタイムに調整できる。さらに、印刷動作中に整合板の異常を検知できる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの構成を示す概略断面図である。 図1に示す画像形成システムのハードウェア構成を示す概略ブロック図である。 図1に示す排紙整合板の構成を例示する斜視図である。 画像形成システムの制御方法の処理手順の概略を例示するフローチャートである。 第1の実施形態において、整合位置を調整する処理手順の一例を示すフローチャートである。 排紙整合板のホームポジション、待機位置、および整合位置ついて例示する模式図である。 排紙整合板がホームポジションから待機位置へ移動する場合について例示する模式図である。 排紙整合板が待機位置から整合位置へ移動する場合について例示する模式図である。 排紙整合板の整合位置が異なる場合について、用紙と排紙整合板との接触による接触音の音圧の大きさを例示する模式図である。 用紙の厚みが異なる場合について、用紙と排紙整合板との接触による接触音の音圧の大きさを例示する模式図である。 用紙の枚数が異なる場合について、用紙と排紙整合板との接触による接触音の音圧の大きさを例示する模式図である。 用紙のカール程度が異なる場合について、用紙と排紙整合板との接触による接触音の音圧の大きさを例示する模式図である。 第2の実施形態において、整合位置を調整する処理手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態において、整合位置を調整する処理手順の一例を示すフローチャートである。 図14に示すフローチャートの調整値を再設定する処理(ステップS409)について一例を示すサブルーチンフローチャートである。 第4の実施形態において、調整値を再設定する処理(図14のS409)について例示するサブルーチンフローチャートである。 スタッカー部底面へ落下する用紙とスタッカー整合板との接触による接触音の音圧の大きさについて説明するための模式図である。 第5の実施形態において、調整値を再設定する処理(図14のS409)について例示するサブルーチンフローチャートである。 第6の実施形態において、排紙整合板の駆動部または集音部における異常の検出を説明するための模式図である。 第6の実施形態において、調整値を再設定する処理(図14のS409)について例示するサブルーチンフローチャートである。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る画像形成システム100の構成を示す概略断面図であり、図2は図1に示す画像形成システム100のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。また、図3は、図1に示す排紙整合板461,462の構成を例示する斜視図である。
<画像形成システム100>
図1および図2に示すように、本実施形態の画像形成システム100は、X方向(用紙搬送方向)に沿って直列に接続された給紙装置200、画像形成装置300、および後処理装置400を有する。なお、図1および図2に示す画像形成システム100の構成は一例であり、画像形成システム100に含まれる装置の種類および台数は図1および図2に示す例に限定されない。
<給紙装置200>
給紙装置200は、画像形成装置300の指示に従って、画像形成装置300に用紙を供給する。給紙装置200は、画像形成システム100において最上流に配置され、給紙部210、用紙搬送部220、通信部230、および制御部240を有する。これらの構成要素は、内部バス201により相互に通信可能に接続されている。
給紙部210は、複数の用紙トレイ211〜213を備え、印刷に使用される記録材としての用紙を供給する。各々の用紙トレイ211〜213には、A4サイズ、A3サイズなどサイズの異なる用紙が収容されうる。
用紙搬送部220は、用紙を搬送路に沿って搬送し、画像形成装置300へ供給する。通信部230は、画像形成装置300と通信回線202を通じて通信可能に接続され、データを送受信する。
制御部240は、CPU241、RAM242、およびROM243を備え、給紙部210、用紙搬送部220、および通信部230を制御する。
CPU241は、給紙装置用の制御プログラムを実行し、様々な機能を実現する。RAM242は、CPU241の演算結果や処理結果などを記憶する。ROM243は、上記制御プログラム、各種パラメーターなどを記憶する。
<画像形成装置300>
画像形成装置300は、原稿から画像を読み取り、読み取った画像を用紙に形成(印刷)する。また、画像形成装置300は、ネットワークを通じて外部のクライアント端末からPDL(Page Description Language)形式の印刷データおよび印刷設定データを含む印刷ジョブを受信し、これに基づいて用紙に画像を形成する。クライアント端末は、たとえばパーソナルコンピューター、タブレット端末、スマートフォンなどでありうる。
画像形成装置300は、給紙装置200と後処理装置400との間に配置され、画像読取部310、画像処理部320、画像形成部330、給紙部340、用紙搬送部350、定着部360、通信部370、操作表示部380、および制御部390を有する。これらの構成要素は、内部バス301により相互に通信可能に接続されている。
画像読取部310は、ミラー、レンズなどから構成される光学系と読取センサーとを備える。画像読取部310は、読取面に載置された原稿またはADF(Auto Document Feeder)によって搬送された原稿を読み取って画像信号を出力する。
画像処理部320は、画像読取部310から受信した画像信号に対して各種の画像処理を実施し、印刷画像データを生成する。また、画像処理部320は、通信部370により受信された印刷ジョブに含まれる印刷設定データおよび印刷データに基づいて、印刷画像データを生成する。生成された印刷画像データは、画像形成部330に送信される。
画像形成部330は、帯電、露光、現像、および転写の各工程を含む電子写真方式などの周知の作像プロセスを用いて、印刷画像データに基づいて画像を用紙上に形成する。
画像形成部330は、像担持体としての感光体ドラムおよびその周囲に配置された帯電部、光書込部、現像装置、および転写部を有して構成される。
感光体ドラムは、不図示のドラムモーターにより所定の速度で回転する。帯電部は、感光体ドラムの周囲に配置されるコロナ放電極を備え、生成されるイオンによって感光体ドラムの表面を帯電させる。光書込部は、走査光学装置が組み込まれており、入力される印刷画像データに基づいて、帯電された感光体ドラムを露光することにより、露光された部分の電位を低下させ、印刷画像データに対応する電荷パターン(静電潜像)を形成する。現像装置は、形成された静電潜像を現像し、トナーによって可視化し、トナー画像を形成する。転写部は、感光体ドラム上のトナー画像を用紙に転写する。
給紙部340は、記録材としての用紙を画像形成部330に供給する。給紙部340は、上段トレイ341および下段トレイ342を有し、各々のトレイには、たとえばA4サイズやA3サイズなどのサイズの異なる用紙が収容されうる。
用紙搬送部350は、画像形成装置300内において用紙を搬送する。用紙搬送部350は、搬送路と、レジストローラー対351を含む複数の搬送ローラーと、当該搬送路に設置された用紙検出センサー(不図示)と、を有する。用紙検出センサーは、搬送路の分岐の直前など、複数の位置において用紙の搬送を検出できるように複数配置されうる。用紙検出センサーの検出結果は、制御部390に伝達される。
また、用紙搬送部350は、用紙反転部352および循環搬送部353を備えており、定着がなされた用紙の表裏を反転して排出したり、あるいは用紙の両面に画像を形成したりすることができる。
給紙装置200または給紙部340から供給された用紙は、搬送路を画像形成部330へ向けて搬送される。用紙は、レジストローラー対351において、感光体ドラムに形成されたトナー画像と同期がとられ、転写部に搬送されるタイミングが制御される。転写部によってトナー画像が転写された用紙は、定着部360に搬送される。
定着部360は、用紙に形成されたトナー画像を定着する。定着部360は、内部にヒーターが配置された中空の加熱ローラーと、加熱ローラーに対向する加圧ローラーとを備える。加熱ローラーおよび加圧ローラーは、ヒーターにより所定温度(たとえば100℃以上)に制御され、用紙に加熱・加圧処理を施し、トナー画像を定着する。画像が定着された用紙は、排紙部(不図示)を通じて後処理装置400に供給される。
通信部370は、ネットワークI/F371、給紙装置I/F372、および後処理装置I/F373を有する。ネットワークI/F371は、ネットワークを経由して、たとえばパーソナルコンピューターなどのクライアント端末に接続し、印刷ジョブなどのデータを送受信する。
給紙装置I/F372は、給紙装置200の通信部230と通信回線202を通じて通信可能に接続され、データを送受信する。後処理装置I/F373は、後処理装置400と通信回線302を通じて通信可能に接続され、データを送受信する。
操作表示部380は、入力部および出力部を有する。入力部は、たとえば、キーボードまたはタッチパネルを備え、文字入力、各種設定、スタート指示などの各種指示(入力)をユーザーが行うために使用される。また、出力部は、ディスプレイを備え、機器構成、印刷ジョブの実施状況、エラーの発生状況、現在変更可能な設定などを、ユーザーに提示するために使用される。
制御部390は、画像読取部310、画像処理部320、画像形成部330、給紙部340、用紙搬送部350、定着部360、通信部370、および操作表示部380を制御する。制御部390は、CPU391、補助記憶装置392、RAM393、およびROM394を有する。
CPU391は、画像形成装置用の制御プログラムを実行し、様々な機能を実現する。上記制御プログラムは、補助記憶装置392に記憶されており、CPU391によって実行される際に、RAM393にロードされる。補助記憶装置392は、たとえば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリーなどの大容量の記憶装置を備える。RAM393には、CPU391の実行に伴う演算結果、印刷ジョブなどが格納される。ROM394には、各種のパラメーター、各種プログラムなどが記憶されている。
<後処理装置400>
後処理装置400は、画像形成装置300の指示に従って、画像形成装置300から供給された用紙を搬送または後処理し、画像形成システム100の外部に排出する。後処理装置400は、画像形成システム100において最下流に配置され、挿入給紙部410、用紙搬送部420、後処理部430、排紙部440、パージ部450、整合部460、振動検出部470、通信部480、および制御部490を有する。これらの構成要素は、内部バス401により相互に通信可能に接続されている。
挿入給紙部410は、1つまたは複数の給紙トレイを備える。挿入給紙部410の給紙トレイには、たとえば予め印刷された用紙や色紙などが装填され、これらは、たとえば印刷束の表紙や章分けの挿入紙として用いられる。給紙トレイに載置された用紙は、印刷設定データに基づいて、所定のタイミングで給紙される。
用紙搬送部420は、搬送路および複数の搬送ローラーを備え、画像形成装置300から供給された用紙、あるいは挿入給紙部410から供給された用紙を搬送路に沿って搬送する。また、用紙搬送部420は、後処理部430において後処理された用紙を排紙部440へ搬送する。排紙部440は、用紙搬送部420の搬送路の末端に位置する。また、搬送路の複数の位置には、用紙を検出するための用紙検出センサー(不図示)が配置されている。用紙検出センサーの検出結果は、制御部490に送信される。制御部490は、上記検出結果に基づいて、搬送路における用紙の位置を監視する。
後処理部430は、用紙を後処理する。本実施形態では、後処理部430は、平綴じ処理を行う平綴じ部として機能する。後処理部430は、搬送路の途中に位置し、用紙を蓄積するスタッカー部と、用紙の束をステイプル留めするステイプル部と、を備える。後処理部430は、スタッカー部に積載された用紙の束の端を、ステイプル部によりステイプル留めすることにより、用紙の束を平綴じして冊子を作製する。
排紙部440は、排紙ローラー441、排紙トレイ442、および用紙ストッパー443(図3を参照)を有し、用紙搬送部420によって搬送された用紙のうち、有効紙を排紙ローラー441により、排紙トレイ442に排出する。排紙トレイ442は、後処理装置400の筐体に設置されており、X方向に対して下流側が上流側よりも高く(Z方向に大きく)なるように傾斜して設置されている。また、図3に示すように、排紙トレイ442のX方向の上流側には、排紙トレイ442の傾斜によって上流側に滑り落ちた用紙を停止させる用紙ストッパー443が設置されている。また、パージ部450は、用紙搬送部420によって搬送された用紙のうち、無効紙をパージトレイ451に排出する。
整合部460は、搬送された用紙を整合する。整合部460は、排紙トレイ442上に一対の排紙整合板(第1の整合板)461および排紙整合板(第2の整合板)462と、駆動部(不図示)と、HPセンサー463,464とを有する。制御部490は、駆動部のステッピングモーターを制御して、用紙搬送方向(U方向)と直交する方向(−V方向およびV方向)に、排紙整合板461,462をそれぞれ独立に移動させることができる。排紙整合板461,462を使用して用紙を整合する処理の詳細については後述する。
HPセンサー463,464は、所定のホームポジションに位置する排紙整合板461,462を検出する。排紙整合板461,462のホームポジションについても後述する。
また、整合部460は、後処理部430のスタッカー部に一対のスタッカー整合板(第1の整合板)465およびスタッカー整合板(第2の整合板)466を有する(図1、図10を参照)。スタッカー整合板465,466と排紙整合板461,462の機能は類似しているので、以下では、排紙整合板461,462を例に挙げて整合部460の整合動作について説明する。スタッカー整合板465,466も排紙整合板461,462と同様に整合動作を行う。なお、本明細書では、排紙整合板461,462およびスタッカー整合板465,466を含む後処理装置400の整合板を、単に「整合板」とも書く。
振動検出部470は、用紙500と排紙整合板461,462との接触(衝突)によって生じる接触音を検出する。振動検出部470は、一対の集音部(たとえばマイクロフォン)471,472を有する。集音部471は排紙整合板461に配置され、集音部472は排紙整合板462に配置される。集音部471,472は、排紙整合板461,462の周囲における空気の振動を検出する振動板をそれぞれ備え、排紙整合板461,462の周囲における音を検出する。より具体的には、集音部471,472は、用紙500の一端部(第1の端部)501および他端部(第2の端部)502と、排紙整合板461,462とがそれぞれ接触することによって生じる接触音を検出する。
集音部471,472は、端部501,502がある方向にそれぞれ感度が高くなるように、互いに平行に位置する排紙整合板461,462の対向する面にそれぞれ埋め込まれることが好ましい。このように集音部471,472を配置することにより、集音部471,472が、排紙整合板461,462と端部501,502との接触によって生じる空気の振動を効果的に検出できる。
また、集音部471,472は、排紙整合板461,462の長手方向における中心部よりもU方向の上流側に配置されることが好ましい。このように集音部471,472を配置することにより、排紙トレイ442に搬送される用紙500の用紙サイズが小さい場合ついても接触音を十分に集音できる。
また、振動検出部470は、集音部471,472の代わりに用紙500の端部501,502と排紙整合板461,462との接触によって生じる排紙整合板461,462自体の振動を検出する圧電素子を備えることもできる。圧電素子は、端部501,502がある方向にそれぞれ感度が高くなるように、互いに平行に位置する排紙整合板461,462の対向する面にそれぞれ埋め込まれることが好ましい。圧電素子は、排紙整合板461,462のそれぞれに1つまたは複数配置されうる。
また、スタッカー整合板465,466にも、集音部473,474がそれぞれ配置されている(図12を参照)。
通信部480は、画像形成装置300の後処理装置I/F373と通信回線302を通じて通信可能に接続され、データを送受信する。
制御部490は、挿入給紙部410、用紙搬送部420、後処理部430、排紙部440、パージ部450、整合部460、振動検出部470、および通信部480を制御する。制御部490は、CPU491、RAM492、およびROM493を備える。
CPU491は、後処理装置用の制御プログラムを実行し、様々な機能を実現する。たとえば、本実施形態では、制御部490は、振動検出部470によって検出された振動に応じて、整合動作時に排紙整合板461,462を待機位置から整合位置へ移動させる整合動作による移動量(変更対象量)を変更する。待機位置は、搬送された用紙500と接触することのない排紙トレイ442上の位置であり、整合位置は、用紙の端部と接触することにより用紙500を整合させるための排紙トレイ442上の位置である。
より具体的には、制御部490は、排紙整合板461,462の周囲の音に関して基準となる基準音と、集音部471,472によって検出された検出音と、を比較し、基準音と検出音との比較結果に応じて、整合動作による移動量を変更する。すなわち、検出音と、基準音との差に応じて、整合動作による移動量を変更する。たとえば、基準音に応じて、所定の下限閾値(第1の閾値)および上限閾値(第2の閾値)を設定し、それぞれの閾値との比較結果に応じて整合動作による移動量を変更してもよい。あるいは、制御部490は、排紙整合板461,462自体の振動に関して基準となる基準振動と、圧電素子によって検出された検出振動と、を比較し、基準振動と検出振動との比較結果に応じて、整合動作による移動量を変更する。
RAM492は、CPU491の演算結果や処理結果、後述する調整値などを記憶する。ROM493には、上記制御プログラム、各種パラメーター、基準音情報が記憶されている。基準音情報は、用紙端部と整合板との接触によって生じる接触音の基準となる基準音(基準振動)について、用紙情報ごとに、音圧、音波の振幅、周波数、および波形としてデータ化したものである。用紙情報は、たとえば、用紙の形態、状態、または枚数などを含む。用紙情報の具体例については後述する。
なお、集音部471,472の代わりに圧電素子を使用する場合は、用紙の端部と整合板との接触によって生じる整合板自体の振動の基準となる基準振動について、用紙情報ごとに、振幅、周波数、および波形としてデータ化したものが準備される。
また、本実施形態では、後処理部430が、後処理として平綴じ処理を行う構成を有する場合について例示したが、後処理部430は、中綴じ処理、折り処理、パンチ処理、デカール処理など、平綴じ処理以外の後処理の構成を有していてもよい。
<画像形成システム100の制御方法>
図4は、画像形成システム100の制御方法の処理手順の概略を例示するフローチャートである。図4のフローチャートに示す処理は、CPU391およびCPU491がそれぞれ画像形成装置用の制御プログラムおよび後処理装置用の制御プログラムを実行することにより実現される。
図4に示すように、まず、用紙を搬送する(ステップS101)。画像形成装置300は、給紙装置200から供給された用紙または画像形成装置300の給紙部340から搬送された用紙を後処理装置400へ供給する。後処理装置400の用紙搬送部420は、画像形成装置300から供給された用紙を排紙部440へ搬送する。
続いて、排紙整合板461,462を待機位置から整合位置へ移動させる(ステップS102)。用紙は、排紙整合板461,462との接触により整合される。
続いて、用紙と排紙整合板461,462との接触によって生じた振動を検出する(ステップS103)。振動検出部470は、用紙の端部と排紙整合板461,462との接触によって生じた、排紙整合板461,462自体の振動または排紙整合板461,462の周囲の空気の振動を検出する。より具体的には、本実施形態の振動検出部470は、集音部471,472を有し、集音部471,472は、用紙と排紙整合板461,462との接触によって生じた接触音を検出する。
続いて、検出された振動に応じて整合位置を調整する(ステップS104)。より具体的には、制御部490は、検出された振動に応じて、整合動作による移動量を変更することにより、整合位置を調整する。
以下、図5〜図9を参照して、本実施形態の排紙整合板461,462の整合位置を調整する具体的な手順について説明する。
<排紙整合板461,462の整合位置の調整>
図5は、第1の実施形態において、整合位置を調整する処理手順の一例を示すフローチャートである。図5のフローチャートに示す処理は、CPU391およびCPU491がそれぞれ画像形成装置用の制御プログラムおよび後処理装置用の制御プログラムを実行することにより実現される。また、図6は排紙整合板461,462のホームポジション、待機位置、および整合位置について例示する模式図であり、図7は排紙整合板461,462のホームポジションから待機位置への移動(以下、「初期移動」という)を例示する模式図である。また、図8は排紙整合板461,462の待機位置から整合位置への移動を例示する模式図である。また、図9は排紙整合板461,462の整合位置が異なる場合について、用紙と排紙整合板461,462との接触による接触音の音圧の大きさを例示する模式図である。
画像形成システム100は、サービスマン等が排紙整合板461,462の位置を目視確認しながら調整値を手入力して整合位置を調整するモードに加えて、排紙整合板461,462の整合位置を自動的に調整する自動調整モードを有する。ユーザーは、クライアント端末または操作表示部380に表示されるタッチ画面等を操作することにより、自動調整モードを含む複数のモードから所望のモードに切り替えることができる。
本実施形態では、自動調整モードにおいて、排紙整合板461,462またはスタッカー整合板465,466の整合位置を調整することが可能である。ユーザーは、クライアント端末または操作表示部380を通じて、排紙整合板461,462またはスタッカー整合板465,466を選択する。以下では、説明を簡略化するため、排紙整合板461,462が選択された場合を例示して説明する。
ユーザーは、排紙整合板461,462の整合位置の調整が必要とされる場合、画像形成システム100に対し、排紙整合板461,462の整合位置の調整を開始するように指示する。
排紙整合板461,462の整合位置の調整処理が開始されると、図5に示すように、画像形成装置300は、調整用印刷を実行する(ステップS201)。より具体的には、画像形成装置300は、調整用印刷ジョブに基づいて、用紙に画像を印刷し、後処理装置400に供給する。調整用印刷ジョブは、排紙整合板461,462の整合位置の調整をする際に使用されるテスト用の印刷ジョブであり、制御部390の補助記憶装置392に予め保存されている。後処理装置400に供給された用紙は、用紙搬送部420により排紙部440へ向けて搬送される。
図6に示すように、排紙整合板461,462は、画像形成システム100の電源投入直後や新たな印刷ジョブの開始時などの初期状態において、互いに平行になるように、それぞれ所定のホームポジション(初期位置)HP1,HP2に移動される。中心位置(CP)を原点0(ゼロ)としたホームポジションHP1,HP2の値は、ROM493に記憶されている。ホームポジションHP1,HP2における排紙整合板461,462の検出は、HPセンサー463,464によって行われる。
続いて、図5に戻り、制御部490は、現在の調整値、用紙情報、および基準音情報を取得する(ステップS202)。後述するように、本実施形態の調整値は、整合動作時に、排紙整合板461,462を待機位置から整合位置へ移動させる際の移動量(以下、「整合動作時の移動量」という)を調整するための値である。現在の調整値は、前回の調整でサービスマン等によって手入力された値、自動調整モードまたは後述するプリントモードにおける調整で前回設定された値であり、RAM492に記憶されている。なお、調整値のデフォルト値は0(ゼロ)であり、ROM493に記憶されている。
また、制御部490は、印刷ジョブの印刷設定データに基づいて、用紙情報として、紙種情報、用紙サイズなどを取得する。また、制御部490は、用紙情報に応じて、基準音情報を取得する。
続いて、排紙整合板461,462を待機位置へ移動する(ステップS203)。図7に示すように、排紙整合板461,462は、ホームポジションHP1,HP2から、それぞれ待機位置(第1の待機位置)SP1、待機位置(第2の待機位置)SP2に移動される。排紙整合板461のホームポジションHP1から待機位置SP1への移動量D1は、紙幅をSW、整合量をAD、中心位置CP=0とすると、下記の数式(1)で示される。整合量ADは、整合動作時に排紙整合板461を待機位置SP1から整合位置(第1の整合位置)AP1へ、排紙整合板462を待機位置SP2から整合位置(第2の整合位置)AP2へ移動する際の基準となる移動量である。
D1=HP1−(SW/2)−AD…(1)
同様に、排紙整合板462のホームポジションHP2から待機位置SP2への移動量D2は、下記の数式(2)で示される。
D2=HP2−(SW/2)−AD…(2)
待機位置SP1,SP2は、それぞれホームポジションHP1,HP2よりも排紙トレイ442の中心位置CPに近い位置であるが、用紙500の搬送経路上にあって用紙500と接触することのない位置である。
続いて、図5に戻り、用紙500の整合を開始するタイミングか否かを判断する(ステップS204)。制御部490は、用紙500が排紙整合板461,462の位置に到達するタイミングに合わせて用紙500の整合を開始する。制御部490は、たとえば、後処理装置400の搬送路における用紙500の搬送速度と、搬送路の所定の用紙検出センサーが用紙500を検出した時間とに基づいて、用紙500が排紙整合板461,462に到達する時間を推定する。そして、制御部490は、推定された用紙500の到達時間に基づいて、用紙500の整合を開始するタイミングを設定し、用紙500の到達時間になるまでは用紙500の整合を開始するタイミングではないとして待機する(ステップS204:NO)。
なお、用紙500の整合を開始するタイミングは、排紙整合板461,462に関する諸量(移動速度、長手方向の長さ、排紙トレイ442におけるU方向における位置、集音部471,472の位置)などを考慮して調整されうる。たとえば、上記タイミングは、排紙整合板461,462が用紙500の端部501,502と集音部471,472の近傍において接触するように調整されうる。また、上記タイミングは、用紙500の端部501,502の全体が排紙整合板461,462と接触するように調整されうる。
排紙部440に到達した用紙500は、排紙ローラー441によって排紙トレイ442上に排出され、用紙ストッパー443により排紙整合板461,462の位置において停止する。
制御部490は、用紙500の整合を開始するタイミングになった場合(ステップS204:YES)、図8に示すように、それぞれ待機位置SP1,SP2から整合位置AP1,AP2へ向けて排紙整合板461,462の移動を開始する(ステップS205)。
なお、排紙整合板461,462は、各々独立に移動可能であるが、整合動作時には、用紙500を両側から挟み込むように、それぞれ待機位置SP1,SP2から整合位置AP1,AP2へ向けて、互いに反対方向に同時に移動を開始する。
排紙整合板461の整合動作時の移動量D3は、整合量ADに対する調整値をa1とすると、下記の数式(3)で示される。
D3=AD+a1…(3)
同様に、排紙整合板462の整合動作時の移動量D4は、整合量ADに対する調整値をa2とすると、下記の数式(4)で示される。
D4=AD+a2…(4)
上述したとおり、調整値a1,a2は、排紙整合板461,462の整合動作時の移動量を調整するための値である。1回目の調整では、調整値a1,a2は、図5のステップS202において取得した値である。
続いて、排紙整合板461,462と用紙500との接触音の収集を開始するタイミングか否かを判断する(ステップS206)。制御部490は、排紙整合板461,462の移動が開始された後、排紙整合板461,462と用紙500の端部501,502との接触音の収集を開始するタイミング(収集開始時間)となるまで待機する(ステップS206:NO)。制御部490は、用紙500の排紙整合板461,462への到達時間、排紙整合板461,462の移動速度などに基づいて、排紙整合板461,462と端部501,502とが接触する時間を推定し、この時間の直前の時間を収集開始時間に設定する。このように収集開始時間を設定することにより、接触音を確実に検出しつつ、検出音のデータでRAM492がオーバーフローすることを抑制できる。
制御部490は、排紙整合板461,462と端部501,502との接触音の収集を開始するタイミング、すなわち収集開始時間になった場合(ステップS206:YES)、接触音を収集する(ステップS207)。集音部471,472は、収集開始時間から所定の収集時間の間、排紙整合板461,462の周囲の音を収集する。
排紙整合板461,462は、それぞれ整合位置AP1,AP2へ向けて移動され、それぞれ用紙500の端部501,502と接触する。これにより、排紙トレイ442上の用紙500が用紙搬送方向(U方向)に対して整合され、正しい方向を向くようになる。この際、排紙整合板461,462と用紙500の端部501,502とが接触することにより接触音が生じる。
制御部490は、集音部471,472から出力された電気信号を所定のサンプリング周期でサンプリングし、ディジタル値に変換して検出音のデータとして取得し、RAM492に記憶する。また、制御部490は、取得した検出音のデータを解析して、接触音を抽出し、接触音の音圧、音波の振幅、周波数、および波形のうち少なくとも1つを取得する。
続いて、接触音と基準音とを比較する(ステップS208)。制御部490は、集音部471,472によって検出した各々の接触音について、音圧、音波の振幅、周波数、および波形のうちのいずれかを基準音と比較する。制御部490は、たとえば、接触音の音圧と、基準音の音圧とを比較する。制御部490は、基準音に対して所定の下限閾値(第1の閾値)および上限閾値(第2の閾値)を設定し、接触音の音圧が下限閾値と上限閾値との間にある場合、接触音の音圧が基準範囲内であると判断する。
なお、音圧の大小は、感覚量としての音の大きさや音量の大小に対応するので、測定された音圧を音の大きさや音量などの量に変換し、基準音と比較するようにしてもよい。
制御部490は、比較の結果、接触音の音圧が基準範囲内である場合、現在の調整値a1,a2が適正な値であると判断し、現在の調整値a1,a2を記憶する(ステップS209)。その後、制御部490は、処理を終了する(エンド)。
一方、制御部490は、比較の結果、接触音の音圧が下限閾値以下である場合、調整値a1,a2の大きさを1段階大きくし、整合量ADに調整値a1,a2を加えて整合動作時の移動量に反映させる(ステップS210)。たとえば、用紙500の収縮率が大きい場合、用紙500の幅SWが縮小する可能性がある。したがって、図9(A)に示すように、接触音の音圧が小さくなる場合(小さな星印601)、すなわち接触音の音圧が下限閾値以下である場合、用紙500の幅SWに対して、整合位置AP1,AP2における排紙整合板461,462間の距離が長いと考えられる。したがって、調整値a1,a2の大きさを1段階(Δd)だけ大きくし、整合動作時の移動量をΔdだけ増加させることにより、整合位置AP1,AP2をそれぞれΔdだけ中心位置CPへ近づける。その結果、次回の整合では、整合位置AP1,AP2における排紙整合板461,462間の間隔を狭められる。なお、本実施形態では、Δdは、駆動部のステッピングモーターの1ステップに対応する値であり、たとえば0.1mmに設定されうる。
続いて、排紙整合板461,462を待機位置SP1,SP2へ移動する(ステップS211)。制御部490は、排紙整合板461,462をそれぞれ整合位置AP1,AP2から所定の待機位置SP1,SP2へ移動し、排紙整合板461,462を退避させる。
続いて、調整用印刷を実行する(ステップS212)。ステップS201と同様に、画像形成装置300は、調整用印刷ジョブに基づいて、用紙に画像を印刷し、後処理装置400に供給する。そして、制御部490は、ステップS204の処理へ移行する。
一方、制御部490は、ステップS208において、比較の結果、接触音の音圧が上限閾値以上である場合、調整値a1,a2の大きさを1段階小さくし、整合量ADに調整値a1,a2を加えて整合動作時の移動量に反映させる(ステップS213)。たとえば、用紙500の収縮率が小さい場合、想定よりも用紙500の幅SWが収縮していない可能性がある。したがって、図9(B)に示すように、音圧が大きくなる場合(大きな星印602)、すなわち音圧が上限閾値以上である場合、用紙500の幅SWに対して、整合位置AP1,AP2における排紙整合板461,462間の距離が短いと考えられる。そこで、調整値a1,a2の大きさを1段階(Δd)だけ小さくし、整合動作時の移動量をΔdだけ減少させることにより、整合位置AP1,AP2をそれぞれ所定の調整幅Δdだけ中心位置CPから遠ざける。その結果、次回の整合では、整合位置AP1,AP2における排紙整合板461,462間の間隔を広げられる。そして、排紙整合板461,462をそれぞれ待機位置SP1,SP2へ移動し、退避させた後、調整用印刷を実行し、ステップS204の処理へ移行する。
このように、図5に示すフローチャートの処理では、制御部490は、集音部471,472によって検出された接触音に応じて、変更対象量として、排紙整合板461,462の整合動作時の移動量を変更する。そして、制御部490は、接触音の音圧が基準範囲内になるまで排紙整合板461,462の整合位置の調整を繰り返す。
なお、本実施形態では、排紙整合板461,462の整合動作時の移動量をそれぞれ独立して設定可能あるので、集音部471,472によって収集された接触音に応じて、排紙整合板461,462の各々の整合位置AP1,AP2を個別に調整できる。たとえば、図9(C)に示すように、端部501と排紙整合板461との接触音の音圧が小さく、端部502と排紙整合板462との接触音の音圧が大きい場合、用紙500の中心位置が排紙整合板461,462間の中心位置からずれていると考えられる。より具体的には、用紙500が排紙整合板462側へ寄っていると考えられる。この場合、制御部490は、調整値a1の大きさを1段階(Δd)だけ大きくする一方で、調整値a2の大きさを1段階(Δd)だけ小さくすることができる。
また、上述の例では、排紙整合板461,462にそれぞれ集音部を1つずつ設置する場合について説明したが、排紙整合板461,462にそれぞれ複数の集音部を設置するように構成してもよい。たとえば、排紙整合板461,462の上流部および下流部のそれぞれに集音部を設置することにより、用紙サイズが小さい場合や大きい場合、あるいは用紙が斜めになっている場合であっても接触音を収集しやすくなる。反対に、排紙整合板461,462のいずれかに集音部を設置し、他方には集音部を設置しないように構成してもよい。その場合は、上記移動量D3およびD4に対して同じ調整値が使用されうる。
また、上述の例では、基準音との比較に接触音の音圧を使用する場合について説明したが、音波の振幅を使用してもよい。音波の振幅を使用する場合も、音圧と同様に基準音の下限閾値および上限閾値との大小比較により、振幅値が基準範囲内であるか、下限閾値以下であるか、あるいは上限閾値以上であるかが判断され、判断結果に応じて調整値a1,a2を変更することができる。
また、接触音の音波に含まれる周波数成分に応じて、調整値a1,a2を変更してもよい。用紙500と排紙整合板461,462との接触が弱い、すなわち整合位置AP1,AP2における排紙整合板461,462間の距離が長い場合、接触音の音波は、基準音の音波よりも高い周波数を多く含むと考えられる。したがって、制御部490は、接触音の音波に含まれる主要な周波数成分の周波数が所定の上限閾値以上である場合、整合位置AP1,AP2における排紙整合板461,462間の距離が長いと判断し、調整値a1,a2の大きさを大きくする。一方、用紙500と排紙整合板461,462との接触が強い、すなわち整合位置AP1,AP2における排紙整合板461,462間の距離が短い場合、接触音の音波は、基準音の音波よりも低い周波数を多く含むと考えられる。したがって、制御部490は、接触音の音波に含まれる主要な周波数成分の周波数が所定の下限閾値以下である場合、整合位置AP1,AP2における排紙整合板461,462間の距離が短いと判断し、調整値a1,a2の大きさを小さくする。
また、接触音の音波の波形と基準音の音波の波形とを画像解析することにより、波形のパターンを比較するように構成してもよい。
<用紙の形態、一度に整合される用紙枚数の多少、用紙の状態による接触音の変化>
図10(A)は薄紙を整合した場合の接触音を例示する模式図であり、図10(B)は厚紙を整合した場合の接触音を例示する模式図である。また、図11(A)は一度に整合される用紙の枚数が少ない場合の接触音を例示する模式図であり、図11(B)は一度に整合される用紙の枚数が多い場合の接触音を例示する模式図である。また、図12(A)はカール無し、またはカール量が小さい場合の接触音を例示する模式図であり、図12(B)はカール量が大きい場合の接触音を例示する模式図である。
整合位置AP1,AP2が同じ場合でも、用紙の形態(たとえば紙種、用紙サイズ)、一度に整合される用紙枚数の多少、用紙の状態(たとえばカールの有無)などの違いにより、整合板と用紙との接触音は変化しうる。
たとえば、薄紙510(低剛度)(図10(A))と厚紙520(高剛度)(図10(B))とを比較した場合、薄紙510と排紙整合板461,462との接触音の音圧は小さく、厚紙520と排紙整合板461,462との接触音の音圧は大きくなる。
また、一度に整合される用紙の枚数が少ない場合(図11(A))と多い場合(図11(B))とを比較した場合、用紙500の枚数が少ない場合の音圧は小さく、用紙500の枚数が多い場合の接触音の音圧は大きくなる。
さらに、同じ用紙サイズでも用紙がカールしていると、スタッカー整合板465,466との接触音は小さくなる。たとえば、カール無し、またはカール量が小さい場合(図12(A))と、カール量が大きい場合(図12(B))とを比較した場合、カール無し、またはカール量が小さい場合の接触音の音圧は大きく、カール量が大きい場合の接触音の音圧は小さくなる。
制御部490は、用紙500の形態、一度に整合される用紙500の枚数を取得し、接触音と基準音とを比較するので、用紙500の形態および一度に整合される用紙500の枚数が考慮された適切な調整値a1,a2を取得できる。したがって、用紙500を精度良く整合できる。また、用紙500のカール量は、通常のセンサーの構成で検知することが困難であるが、本実施形態では、簡易な構成で用紙500のカール量に応じてスタッカー整合板465,465の整合位置を精度良く調整できる。
以上で説明した本実施形態の画像形成システム100は、下記の効果を奏する。
整合動作時における用紙500と整合板の接触音に応じて、整合板の整合動作時の移動量を変更することにより、整合板の整合位置が自動的に調整されるので、整合位置調整を簡素化かつ迅速化できる。したがって、整合位置調整にかかるユーザーの負担を軽減できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、整合動作時の移動量を変更することにより整合位置AP1,AP2を調整する場合について説明した。第2の実施形態では、待機位置SP1,SP2を変更することにより、整合位置を調整する場合について説明する。
図13は、第2の実施形態において、整合位置を調整する処理手順の一例を示すフローチャートである。図13のフローチャートが示す処理は、CPU391およびCPU491がそれぞれ画像形成装置用の制御プログラムおよび後処理装置用の制御プログラムを実行することにより実現される。
ステップS301,S303,S304,S306〜S309,S312の処理については、それぞれ第1の実施形態の図5におけるステップS201,S203,S204,S206〜S209,S212の処理と同等であるので、説明を省略する。
ステップS302において、制御部490は、現在の調整値a1,a2、用紙情報、および基準音情報を取得する。本実施形態の調整値a1,a2は、待機位置SP1,SP2を調整するための値であり、デフォルト値はROM494に記憶されている。
ステップS305において、制御部490は、整合位置AP1,AP2へ向けて排紙整合板461,462の移動を開始する。排紙整合板461,462の移動量D3,D4は、ともに整合量ADである。
ステップS308において、接触音の音圧が下限閾値以下である場合、ステップS310において、制御部490は、調整値a1,a2の大きさを1段階大きくし、待機位置SP1,SP2に調整値a1,a2を反映させる。一方、接触音の音圧が上限閾値以上である場合、ステップS313において、制御部490は、調整値a1,a2の大きさを1段階小さくし、待機位置SP1,SP2に調整値a1,a2を反映させる。
ステップS311において、制御部490は、整合位置AP1,AP2から更新された待機位置SP1,SP2へ排紙整合板461,462を移動させる。
なお、ホームポジションHP1から待機位置SP1への移動量D1’は、下記の数式(5)で示される。
D1’=HP1−(SW/2)−AD+a1…(5)
同様に、ホームポジションHP2から待機位置SP2への移動量D2’は、下記の数式(6)で示される。
D2’=HP2−(SW/2)−AD+a2…(6)
以上で説明した本実施形態の画像形成システム100は、第1の実施形態の効果に加えて、下記の効果を奏する。
整合動作時における用紙500と排紙整合板461,462の接触音に応じて、排紙整合板461,462の待機位置(変更対象量)SP1,SP2を変更することにより、排紙整合板461,462の整合位置AP1,AP2が自動的に調整される。したがって、整合位置調整を簡素化かつ迅速化できる。その結果、整合位置調整にかかるユーザーの負担を軽減できる。
(第3の実施形態)
第1および第2の実施形態では、自動調整モードにおいて、排紙整合板461,462の整合位置AP1,AP2を調整する場合について説明した。第3の実施形態では、ユーザーの印刷ジョブに基づいて用紙に画像を印刷するプリントモードにおいて、整合板(排紙整合板461,462またはスタッカー整合板465,466)の整合位置AP1,AP2を調整する場合について説明する。なお、説明の重複を避けるため、第1の実施形態と同じ構成については詳細な説明を省略する。
図14は、第3の実施形態において、整合位置AP1,AP2を調整する処理手順の一例を示すフローチャートである。図14のフローチャート示す処理は、CPU391およびCPU491がそれぞれ画像形成装置用の制御プログラムおよび後処理装置用の制御プログラムを実行することにより実現される。
本実施形態では、プリントモードにおいて、印刷処理を実行中に整合板と用紙との接触音を取得し、接触音と基準音との比較結果に応じてリアルタイムに調整値a1,a2を整合動作時の移動量に反映させる。
なお、第3〜第6の実施形態では、整合動作時の整合板の移動量を変更することにより、整合板の整合位置AP1,AP2を調整する場合について例示するが、待機位置SP1,SP2を変更し、整合板の整合位置AP1,AP2を調整することもできる。
ユーザーは、クライアント端末または操作表示部280を通じて、モードをプリントモードに切り替え、印刷を指示する。画像形成装置300は、ユーザーの印刷指示に基づいて生成された印刷ジョブを実行する。
図14に示すように、制御部490は、整合板の現在の調整値a1,a2を取得する(ステップS401)。本実施形態の調整値a1,a2は、整合動作時の整合板の移動量を調整するための値である。
続いて、制御部490は、整合板を待機位置SP1,SP2へ移動し(ステップS402)、用紙500の整合を開始するタイミングか否かを判断する(ステップS403)。制御部490は、用紙500の整合を開始するタイミングになった場合(ステップS403:YES)、整合位置AP1,AP2へ向けて整合板の移動を開始する(ステップS404)。より具体的には、制御部490は、排紙トレイ442または後処理部430のスタッカー部の用紙500を整合させるため、一対の整合板を、それぞれ待機位置SP1,SP2から整合位置AP1,AP2へ向けて移動を開始する。
続いて、接触音の収集および整合板の整合位置AP1,AP2の調整を実施するか否かを判断する(ステップS405)。制御部490は、所定の通紙枚数ごと、所定条件(紙種、用紙サイズ、環境)などが変化した場合、または新しい印刷ジョブの実行が開始された場合などおいて接触音の収集および整合板の整合位置AP1,AP2の調整を行う。これにより、接触音の収集および整合板の整合位置AP1,AP2の調整が実施される頻度が調整されうる。なお、用紙1枚ごとに接触音の収集および整合板の整合位置AP1,AP2の調整を行ってもよい。
接触音の収集および整合板の整合位置AP1,AP2の調整を実施する場合(ステップS405:YES)、制御部490は、整合板と用紙500との接触音の収集を開始するタイミングか否かを判断する(ステップS406)。制御部490は、整合板の移動を開始した後、整合板と用紙500との接触音の収集を開始するタイミング(収集開始時間)となるまで待機する(ステップS406:NO)。
一方、制御部490は、整合板と用紙500との接触音の収集を開始するタイミング、すなわち収集開始時間になった場合(ステップS406:YES)、接触音を収集する(ステップS407)。制御部490は、収集開始時間から所定の収集時間の間、接触音の収集を行う。
続いて、用紙情報および基準音情報を取得する(ステップS408)。通常の印刷処理では、紙種や通紙枚数が印刷条件等により変化するため、制御部490は、接触音と基準音との比較の直前に用紙情報と、用紙情報に応じた基準音情報とを取得する。通紙枚数に関しては、整合板がスタッカー整合板465,466である場合、平綴じステイプル実施のために所定枚数の用紙を束とするため、ステイプルされた用紙束の完成までは1枚毎に一度に整合される用紙の枚数が増えていく。
続いて、調整値a1,a2を再設定する(ステップS409)。制御部490は、接触音に応じて調整値a1,a2の大きさを再設定する。なお、最初に整合板の整合位置AP1,AP2の調整をする前は、調整値a1,a2はデフォルト値に設定されている。調整値a1,a2の再設定の詳細については後述する。
続いて、印刷が終了したか否かを判断する(ステップS410)。印刷が終了した場合(ステップS410:YES)、制御部490は、整合板をホームポジションHP1,HP2に移動させ、処理を終了する(エンド)。一方、印刷が終了していない場合(ステップS410:NO)、ステップS402の処理へ移行する。
一方、接触音の収集および整合板の整合位置AP1,AP2の調整を実施しない場合(ステップS405:NO)、印刷が終了したか否かを判断する(ステップS410)。
<調整値a1,a2の再設定(S409)処理>
図15は図14に示すフローチャートの調整値a1,a2を再設定する処理(ステップS409)について一例を示すサブルーチンフローチャートである。図15のフローチャート示す処理は、CPU491が後処理装置用の制御プログラムを実行することにより実現される。
まず、接触音と基準音とを比較する(ステップS501)。たとえば、集音部471,472によって収集されたそれぞれの検出音から抽出された接触音の音圧と基準音の音圧とを比較する。
比較の結果、接触音の音圧が基準範囲内である場合、処理を終了(リターン)し、図14のステップS410の処理に移行する。一方、比較の結果、接触音の音圧が下限閾値以下である場合、調整値a1,a2の大きさを1段階大きくし、整合量ADに調整値a1,a2を加えて整合動作時の移動量に反映させる(ステップS502)。
一方、比較の結果、接触音の音圧が上限閾値以上である場合、調整値a1,a2の大きさを1段階小さくし、整合量ADに調整値a1,a2を加えて整合動作時の移動量に反映させる(ステップS503)。そして、図14のステップS410の処理に移行する。
以上で説明した本実施形態の画像形成システム100は、第1および第2の実施形態の効果に加えて、下記の効果を奏する。
プリントモードにおいて、整合する用紙500のサイズの変化に対して、排紙整合板461,462の整合位置AP1,AP2を自動的かつリアルタイムに調整できる。
(第4の実施形態)
第3の実施形態では、プリントモードにおいて、接触音を収集するたびに整合板の整合位置AP1,AP2を調整する場合について説明した。第4の実施形態では、接触音を収集するたびに整合板の整合位置AP1,AP2を調整するのではなく、接触音を収集後、所定の条件を満たす場合に整合位置AP1,AP2を調整する場合について説明する。なお、説明の重複を避けるため、第3の実施形態と同じ構成については、詳細な説明を省略する。
図16は、第4の実施形態において、調整値a1,a2を再設定する処理(図14のS409)について例示するサブルーチンフローチャートである。図16のサブルーチンフローチャートが示す処理は、CPU491が後処理装置用の制御プログラムを実行することにより実現される。
上述したように、プリントモードでは、接触音の収集を所定の通紙枚数ごとに実施するなどにより、接触音を収集する頻度を低減することが可能である。しかし、整合位置AP1,AP2の調整が、接触音の収集ごとに実施されるのが過剰である場合、接触音の収集後、所定の条件を満たす場合に整合位置AP1,AP2を調整するようにしてもよい。たとえば、接触音の音圧が、下限閾値以下、あるいは上限閾値以上となった回数が、所定回数(たとえば、5回)以上に達した場合に整合位置AP1,AP2を調整するようにしてもよい。
図16のステップS601,S605,S609の処理は、図15におけるステップS501〜S503の処理とそれぞれ同等であるので、これらの処理についての詳細な説明を省略する。
ステップS601において、接触音と基準音について音圧を比較し、接触音の音圧が基準範囲内である場合、処理を終了する(リターン)。一方、比較の結果、接触音の音圧が下限閾値以下である場合、下限閾値以下カウンターをインクリメント(+1)し、上限閾値以上カウンターをクリアする(ステップS602)。下限閾値以下カウンターは、搬送される各々の用紙について、接触音の音圧が下限閾値以下である場合をカウントする。また、上限閾値以上カウンターは、搬送される各々の用紙について、接触音の音圧が上限閾値以上である場合をカウントする。
続いて、下限閾値以下カウンターが所定回数以上であるか否かを判断する(ステップS603)。下限閾値以下カウンターが所定回数以上ではない場合(ステップS603:NO)、処理を終了する(リターン)。一方、下限閾値以下カウンターが所定回数以上である場合(ステップS603:YES)、下限閾値以下カウンターをクリアする(ステップS604)。そして、調整値a1,a2の大きさを1段階大きくし、整合動作時の移動量に反映させる(ステップS605)。そして、処理を終了する(リターン)。
一方、ステップS601における比較の結果、接触音の音圧が上限閾値以上である場合、上限閾値以上カウンターをインクリメント(+1)し、下限閾値以下カウンターをクリアする(ステップS606)。
続いて、上限閾値以上カウンターが所定回数以上であるか否かを判断する(ステップS607)。上限閾値以下カウンターが所定回数以上ではない場合(ステップS607:NO)。処理を終了する(リターン)。一方、上限閾値以下カウンターが所定回数以上である場合(ステップS607:YES)、上限閾値以下カウンターをクリアする(ステップS608)。そして、調整値a1,a2の大きさを1段階小さくし、整合動作時の移動量に反映させる(ステップS609)。そして、処理を終了する(リターン)。
以上で説明した本実施形態の画像形成システム100は、第1〜第3の実施形態の効果に加えて、下記の効果を奏する。
接触音の取集後、所定の条件を満たす場合に整合位置AP1,AP2を調整するので、整合位置AP1,AP2が頻繁に調整されることを防止できる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、後処理部430のスタッカー部において、整合動作の開始タイミングを変更する場合について説明する。なお、説明の重複を避けるため、第3の実施形態と同じ構成については、詳細な説明を省略する。
図17(A)は、用紙500の端部全体がスタッカー整合板465,466と接触する位置まで用紙500が落下した場合の整合動作について説明する模式図である。図17(B)は、用紙500の端部の一部がスタッカー整合板465,466と接触する位置まで用紙500が落下した場合の整合動作について説明する模式図である。また、図18は第5の実施形態において、調整値a1,a2を再設定する処理(図14のS409)について例示するサブルーチンフローチャートである。図18のサブルーチンフローチャートが示す処理は、CPU491が後処理装置用の制御プログラムを実行することにより実現される。
後処理部430において、用紙は、スタッカー部の底面に向けて自重により落下し、積載される。通常、スタッカー部において用紙が整合される際は、スタッカー部の底面もしくは積載された用紙の上面に用紙が完全に落ち切った状態で整合が実施される。しかし、たとえば重量が軽いA4サイズの薄紙や、面積が大きいA3サイズの普通紙などでは、A4サイズの普通紙と比べて落下速度が小さくなり、スタッカー部の底面に完全に落ち切るまでにかかる時間が長くなりうる。用紙が完全に落ち切った状態で整合が実施されない場合、スタッカー整合板465,466の整合位置AP1,AP2が同じ場合でも、用紙の状態の違いにより、スタッカー整合板465,466と用紙との接触音は変化しうる。
完全に落ち切った状態の用紙、もしくは図17(A)に示すように、整合動作時に端部全体がスタッカー整合板465,466と接触する位置まで落下した状態の用紙500では、スタッカー整合板465,466との接触音の音圧は大きくなる。一方、図17(B)に示すように、整合動作時に端部の一部がスタッカー整合板465,466と接触する位置まで落下した状態の用紙500では、スタッカー整合板465,466との接触音の音圧は小さくなる。
図18において、ステップS701,S702,S705の処理については、図15のステップS501〜S503の処理と同等であるので、詳細な説明を省略する。
ステップS701において、接触音と基準音について音圧を比較し、接触音の音圧が基準範囲内である場合、処理を終了する(リターン)。一方、接触音の音圧が上限閾値以上である場合、調整値a1,a2の大きさを1段階小さくし、調整値a1,a2を整合動作時の移動量に反映させ(ステップS702)、処理を終了する(リターン)。
一方、接触音の音圧が下限閾値以下である場合、前回の調整で整合動作の開始タイミングを調整したか否かを判断する(ステップS703)。接触音の音圧が基準音の下限閾値以下の場合、用紙500に対してスタッカー整合板465,466間の距離が長い場合と、整合動作が用紙500の落下に対して早い場合とが考えられる。そのため、本実施形態では、接触音の音圧が基準音の下限閾値以下の場合、スタッカー整合板465,466の移動を開始するタイミングの調整と、スタッカー整合板465,466の整合位置AP1,AP2の調整とについて交互に実施するように制御する。
前回の調整で整合動作の開始タイミングを調整しなかった場合(ステップS703:NO)、整合動作の開始タイミングを1段階遅らせる(ステップS704)。スタッカー整合板465,466の移動開始タイミングが用紙500の落ち方に対して早いため、接触音の音圧が基準音の音圧の下限閾値以下になっていると判断し、整合動作の開始タイミングを1段階遅くする。ここでの1段階は、たとえば10ms程度である。そして、処理を終了する(リターン)。
一方、前回の調整で整合動作の開始タイミングを調整した場合(ステップS703:YES)、調整値a1,a2の大きさを1段階大きくし、調整値a1,a2を整合動作時の移動量に反映させる(ステップS703)。すなわち、用紙500に対してスタッカー整合板465,466板間の距離が長いため、接触音の音圧が基準音の音圧の下限閾値以下になっていると判断する。調整値a1,a2の大きさを1段階大きくし、調整値a1,a2を整合動作時の移動量に反映させる(ステップS705)。そして、処理を終了する(リターン)。
なお、図18のフローチャートでは、スタッカー整合板465,466の整合位置AP1,AP2と整合動作の開始タイミングを交互に調整しているが、整合動作の開始タイミングのみを調整してもよい。
以上説明した本実施形態の画像形成システム100は、第1〜第4の実施形態の効果に加えて、下記の効果を奏する。
用紙500とスタッカー整合板465,466との接触音に応じて、整合動作の開始タイミング(変更対象量)を変更するので、用紙500が完全に落ち切らない状態で整合が実施されることを防止または抑制できる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態では、排紙整合板461,462の整合位置AP1,AP2の調整を実施することに加えて、排紙整合板461,462の駆動部の異常の有無および集音部471,472の異常の有無を判定する場合について説明する。なお、説明の重複を避けるため、第3の実施形態と同じ構成については詳細な説明を省略する。
図19(A)は排紙整合板461,462がホームポジションHP1,HP2に位置する場合について例示する模式図であり、図19(B)は印刷動作中の排紙整合板461,462の位置について例示する模式図である。図19(C)は、整合動作時の排紙整合板461,462の位置について例示する模式図である。図19(D)は、排紙整合板461,462の駆動部が動作していない場合について例示する模式図である。図19(E)は、集音部471が動作していない場合について例示する模式図である。また、図20は、調整値a1,a2を再設定する処理(図14のS409)について例示するサブルーチンフローチャートである。図20のサブルーチンフローチャートが示す処理は、CPU491が後処理装置用の制御プログラムを実行することにより実現される。
図19(A)に示すように、制御部490は、電源が投入された直後、あるいは印刷ジョブの開始時または終了時に、排紙整合板461,462をホームポジションHP1,HP2へ移動させる。ホームポジションHP1,HP2へ移動した排紙整合板461,462は、それぞれHPセンサー463,464によって検出される。HPセンサー463,464が排紙整合板461,462を検出できない場合、制御部490は、排紙整合板461,462の駆動部に故障などの何らかの異常が発生したと判断する。
しかし、図19(B)および図19(C)に示すように、印刷動作中(整合動作時を含む)は排紙整合板461,462がホームポジションHP1,HP2に移動されることはない。したがって、制御部490は、HPセンサー463,464の検出結果に基づいて、印刷動作中に排紙整合板461,462の駆動部の異常を検出することはできない。そこで、本実施形態では、集音部471,472の接触音に基づいて、排紙整合板461,462の駆動部における異常の有無および集音部471,472における異常の有無を判定する。
図20において、ステップS801,S802,S804の処理については、図15のステップS501〜S503の処理と同等であるので、詳細な説明を省略する。
ステップS801において接触音と基準音とを音圧について比較し、接触音の音圧が基準範囲内である場合、処理を終了する(リターン)。一方、比較の結果、接触音の音圧が上限閾値以上である場合、調整値a1,a2の大きさを1段階小さくし、整合動作時の移動量に反映し(ステップS802)、処理を終了する(リターン)。
一方、比較の結果、接触音の音圧が下限閾値以下である場合、さらに接触音の音圧が異常判定の閾値(第3の閾値)以下であるか否かを判断する(ステップS803)。異常判定の閾値は、下限閾値よりも小さく、接触音の音圧としては通常ありえない値である。
接触音の音圧が異常判定の閾値以下ではない場合(ステップS803:NO)、用紙500に対して排紙整合板461,462間の距離が広いため、接触音の音圧が基準音の音圧の下限閾値以下になっていると判断する。調整値a1,a2の大きさを1段階大きくし、整合動作時の移動量に反映させる(ステップS804)。そして、処理を終了する(リターン)。
一方、接触音の音圧が異常判定の閾値以下である場合(ステップS803:YES)、排紙整合板461,462の駆動部、集音部471(第1の集音部),および集音部472(第2集音部)の少なくともいずれかに異常が発生している可能性がある。さらに、排紙整合板461,462の駆動部、第1の集音部471および第2の集音部472に異常が発生しているか否か判定するために、第1の集音部471の接触音が異常判定の閾値以下であるか否かを判断する(ステップS805)。第1の集音部471の接触音が異常判定の閾値以下ではない場合(ステップS805:NO)、排紙整合板461,462および第1の集音部471が正常に動作しており、第2の集音部472に異常があると判定する(ステップS806)。そして、処理を終了する(リターン)。
一方、第1の集音部471の接触音の音圧が異常判定の閾値以下である場合(ステップS805:YES)、さらに、第2の集音部472の接触音が異常判定の閾値以下であるか否かを判断する(ステップS807)。第2の集音部472の接触音が異常判定の閾値以下ではない場合(ステップS807:NO)、排紙整合板461,462の駆動部および第2の集音部472が正常に動作していると判断する。すなわち、図19(E)に示すように、この場合、第1の集音部471に異常が発生していると判定する(ステップS808)。そして、処理を終了する(リターン)。
一方、第2の集音部472の接触音の音圧が異常判定の閾値以下である場合(ステップS807:YES)、図20(D)に示すように、排紙整合板461,462の駆動部に異常があると判定する(ステップS809)。そして、処理を終了する(リターン)。
なお、ステップS809では、第1および第2の集音部471,472の両方に異常が発生する可能性は非常に低いと仮定している。よって、第1および第2の集音部471,472の接触音の音圧がともに異常判定の閾値以下である場合、排紙整合板461,462の駆動部に異常があると判定する。しかし、第1および第2の集音部471,472の両方に異常が発生している可能性も否定できない。そこで、排紙整合板461,462をそれぞれホームポジションHP1,HP2に移動できるか否かによって、排紙整合板461,462の駆動部に異常が発生している場合を判別するようにすることもできる。
また、排紙整合板461,462のいずれかに集音部が設置されている場合は、上記ステップS801〜S804の処理を実行し、ステップS803において、接触音が異常判定の閾値以下である場合、排紙整合板461,462の駆動部に異常があると仮に判定する。その後、駆動部に異常があることを確認するため、ステップ排紙整合板461,462をそれぞれホームポジションHP1,HP2へ移動する。そして、HPセンサー463,464が排紙整合板461,462を検出できなかった場合、排紙整合板461,462の駆動部に異常があると断定する。一方、HPセンサー463,464が排紙整合板461,462を検出できた場合、集音部に異常があると判定する。
以上で説明した本実施形態の画像形成システム100は、第1〜第5の実施形態の効果に加えて、下記の効果を奏する。
画像形成システム100は、用紙500と排紙整合板461,462との接触による接触音が異常判定の閾値以下であるか否かに応じて、印刷動作中に排紙整合板461,462、第1および第2の集音部471,472の異常を検知できる。
以上のように、実施形態において、本発明の画像形成システム、後処理装置、および画像形成システムの制御方法について説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
たとえば、上述の第1〜第6の実施形態では、一対の整合板がともに待機位置から整合位置へ移動して用紙の両端部と接触することにより、用紙を整合する場合について説明した。しかしながら、本発明はこのような場合に限定されることはなく、一対の整合板のうち、いずれか一方が整合位置に固定され、他方が待機位置から整合位置へ移動して用紙の一端部と接触することにより、用紙を整合するように構成してもよい。
また、上述の第1〜第6の実施形態では、後処理装置に整合板が設置されている場合を例示して整合位置の変更および整合動作の開始タイミングの変更について説明したが、本発明は後処理装置に整合板が設置されている場合に限定されない。本発明は、たとえば画像形成装置の排紙トレイ等に整合板が設置されている場合、画像形成装置の整合板に対しても適用可能である。
また、上述の第1〜第6の実施形態では、接触音と下限閾値との大小比較または接触音と上限閾値との大小比較に応じて、変更対象量として、初期移動による整合板の移動量、整合動作による整合板の移動量、または整合動作の開始タイミングを変更する場合について説明した。しかし、このような場合に限らず、接触音と下限閾値との差分または接触音と上限閾値との差分に応じて、変更対象量を決定することもできる。また、制御部は、上記差分量に応じて、調整値の調整幅を1段階ずつではなく、複数段階変更することもできる。また、制御部は、接触音と基準音の下限閾値または上限閾値とを比較する代わりに、接触音と基準音との差分と所定の閾値と比較し、比較結果に応じて、変更対象量を決定することもできる。
また、各装置の制御プログラムは、USBメモリー、フレキシブルディスク、CD−ROMなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、メモリーやストレージなどに転送され記憶される。また、この制御プログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成システムの一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
100 画像形成システム、
200 給紙装置、
210 給紙部、
220 用紙搬送部、
230 通信部、
240 制御部、
300 画像形成装置、
310 画像読取部、
320 画像処理部、
330 画像形成部、
340 給紙部、
350 用紙搬送部、
360 定着部、
370 通信部、
371 ネットワークI/F、
372 給紙装置I/F、
373 後処理装置I/F、
380 操作表示部、
390 制御部、
400 後処理装置、
410 挿入給紙部、
420 用紙搬送部、
430 後処理部、
440 排紙部、
441 排紙ローラー、
442 排紙トレイ、
443 用紙ストッパー、
450 パージ部、
451 パージトレイ、
460 整合部、
461,462 排紙整合板、
463,464 HPセンサー、
465,466 スタッカー整合板、
470 振動検出部、
471〜474 集音部、
480 通信部、
490 制御部、
500 用紙、
501,502 用紙の端部。

Claims (16)

  1. 用紙を搬送する用紙搬送部と、
    前記用紙搬送部によって搬送された前記用紙と接触することのない待機位置から、前記用紙の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための整合位置へ移動する整合板と、
    前記用紙の端部と前記整合板との接触によって生じる前記整合板自体の振動または前記整合板の周囲の空気の振動を検出する振動検出部と、
    前記振動検出部によって検出された振動に応じて、変更対象量として、前記待機位置、前記整合板を前記待機位置から前記整合位置へ移動させる整合動作による前記整合板の移動量、および前記整合動作の開始タイミングの少なくとも1つを変更する制御部と、を有する、画像形成システム。
  2. 前記制御部は、
    前記整合板自体の振動または前記整合板の周囲の空気の振動に関して基準となる基準振動と、前記振動検出部によって検出された検出振動と、を比較し、
    前記基準振動と前記検出振動との比較結果に応じて、前記変更対象量を変更する、請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記振動検出部は、
    前記用紙の端部と前記整合板との接触によって生じる音を検出する集音部を有し、
    前記制御部は、
    前記基準振動として前記用紙の用紙情報に応じて予め設定された基準音と、前記集音部によって検出された検出音と、を比較し、
    前記基準音と前記検出音との比較結果に応じて、前記変更対象量を変更する、請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記制御部は、
    音圧、音波の振幅、および周波数のうち少なくとも1つについて、前記基準音と前記検出音とを比較する場合、
    前記検出音が第1の閾値以下である場合には、前記整合板を所定の初期位置から前記待機位置まで移動する初期移動による移動量を増加させる一方で、前記検出音が、前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上である場合には、前記移動量を減少させる、請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 前記制御部は、
    音圧、音波の振幅、および周波数のうち少なくとも1つについて、前記基準音と前記検出音とを比較する場合、
    前記検出音が第1の閾値以下である場合には、前記整合動作による前記整合板の移動量を増加させる一方で、前記検出音が、前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上である場合には、前記移動量を減少させる、請求項3または4に記載の画像形成システム。
  6. 前記制御部は、
    音圧、音波の振幅、周波数、および波形のうち少なくとも1つについて、前記基準音と前記検出音とを比較する、請求項3に記載の画像形成システム。
  7. 前記制御部は、
    前記検出音と前記第1の閾値との差分または前記検出音と前記第2の閾値との差分に応じて、前記整合板を所定の初期位置から前記待機位置まで移動する初期移動による前記整合板の移動量または前記整合動作による前記整合板の移動量を決定する、請求項4または5に記載の画像形成システム。
  8. 前記制御部は、
    前記検出音が第1の閾値以下である場合には、前記整合動作の開始タイミングを遅くする、請求項3に記載の画像形成システム。
  9. 前記用紙情報は、前記用紙の形態、一度に整合される前記用紙の枚数、または前記用紙の状態を含む、請求項3〜8のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  10. 用紙を搬送する用紙搬送部と、
    前記用紙搬送部によって搬送された前記用紙と接触することのない待機位置から、前記用紙の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための整合位置へ移動する整合板と、
    前記用紙の端部と前記整合板との接触によって生じる前記整合板自体の振動または前記整合板の周囲の空気の振動を検出する振動検出部と、
    前記振動検出部によって検出された振動の大きさが第3の閾値よりも小さい場合、前記整合板を移動する駆動部または前記振動検出部に異常が発生したと判定する制御部と、を有する、画像形成システム。
  11. 用紙を搬送する用紙搬送部と、
    前記用紙搬送部によって搬送された前記用紙と接触することのない待機位置から、前記用紙の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための整合位置へ移動する整合板と、
    前記用紙の端部と前記整合板との接触によって生じる前記整合板自体の振動または前記整合板の周囲の空気の振動を検出する振動検出部と、
    前記振動検出部によって検出された振動に応じて、変更対象量として、前記待機位置、前記整合板を前記待機位置から前記整合位置へ移動させる整合動作による前記整合板の移動量、および前記整合動作の開始タイミングの少なくとも1つを変更するとともに、
    前記振動の大きさが第3の閾値よりも小さい場合、前記整合板を移動する駆動部または前記振動検出部に異常が発生したと判定する制御部と、を有する、画像形成システム。
  12. 前記振動検出部は、前記整合板に設置されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  13. 用紙を搬送する用紙搬送部と、
    前記用紙搬送部によって搬送された前記用紙と接触することのない第1の待機位置から、前記用紙の第1の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための第1の整合位置へ移動する第1の整合板と、
    前記用紙搬送部によって搬送された前記用紙と接触することのない第2の待機位置から、前記用紙の第2の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための第2の整合位置へ、前記第1の整合板とは反対方向に移動する第2の整合板と、
    前記第1の端部と前記第1の整合板との接触によって生じる音と、前記第2の端部と前記第2の整合板との接触によって生じる音と、を検出する振動検出部と、
    前記振動検出部によって検出された音に応じて、変更対象量として、前記第1および第2の待機位置、前記第1および第2の整合板をそれぞれ前記第1および第2の待機位置から前記第1および第2の整合位置へ移動させる整合動作による前記第1および第2の整合板の移動量、ならびに前記整合動作の開始タイミングの少なくとも1つを変更する制御部と、を有する、画像形成システム。
  14. 前記振動検出部は、前記第1の整合板に設置された第1の集音部と、前記第2の整合板に設置された第2の集音部と、を有し、
    前記制御部は、前記第1および第2の整合板について、前記第1および第2の集音部よって検出された検出音の大きさを比較し、前記第1および第2の整合板のうち検出音が小さい方の前記整合動作による移動量を大きくする、請求項13に記載の画像形成システム。
  15. 用紙を搬送する用紙搬送部と、
    前記用紙搬送部によって搬送された前記用紙と接触することのない待機位置から、前記用紙の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための整合位置へ移動する整合板と、
    前記用紙の端部と前記整合板との接触によって生じる前記整合板自体の振動または前記整合板の周囲の空気の振動を検出する振動検出部と、
    前記振動検出部によって検出された振動に応じて、変更対象量として、前記待機位置、前記整合板を前記待機位置から前記整合位置へ移動させる整合動作による前記整合板の移動量、および前記整合動作の開始タイミングの少なくとも1つを変更する制御部と、を有する、後処理装置。
  16. 用紙を搬送するステップ(a)と、
    搬送された前記用紙と接触することのない待機位置から、前記用紙の端部と接触することにより前記用紙を整合させるための整合位置へ整合板を移動するステップ(b)と、
    前記用紙の端部と前記整合板との接触によって生じる前記整合板自体の振動または前記整合板の周囲の空気の振動を検出するステップ(c)と、
    検出された前記振動に応じて、変更対象量として、前記待機位置、前記整合板を前記待機位置から前記整合位置へ移動させる整合動作による前記整合板の移動量、および前記整合動作の開始タイミングの少なくとも1つを変更するステップ(d)と、を有する、画像形成システムの制御方法。
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