JP2019126232A - 電気接続装置 - Google Patents

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土田 和弘
Kazuhiro Tsuchida
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Abstract

【課題】車体及びスライドドアにおいてワイヤハーネスを互いに異なる自由度で保持する際の構成の共通化を図る。【解決手段】車体側ハーネス保持部30では、ワイヤハーネス20のロータ50の球体51を車体側軸受部材60の球面軸受部61で球面軸受けし、球体51の回転軸52を支持溝部62で、筒部53の中心軸Bxに沿った方向に移動可能に支持する。ドア側ハーネス保持部40では、ワイヤハーネス20のロータ50の球体51の回転軸52をドア側軸受部材70のベース部71及びカバー部72の各軸受孔74,78で、筒部53の中心軸Bxの周りに回転可能に軸受けする。【選択図】図4

Description

本発明は、車体とスライドドアとの間での電力供給等に用いられる電気接続装置に関する。
車体とスライドドアとの間には、車体のバッテリの電力をスライドドアの負荷に供給するために、給電装置が設けられる。給電装置は、車体とスライドドアとの各ハーネス保持部にそれぞれ保持されるワイヤハーネスを有している。
スライドドアを開閉すると、車体に対するスライドドアの相対位置が変わるのに伴って、車体やスライドドアに対するワイヤハーネスの姿勢が変わる。そこで、車体とスライドドアとの各ハーネス保持部は、一定の自由度でワイヤハーネスを保持するように構成される。
ところで、スライドドアを開閉すると、ワイヤハーネスのうち車体のハーネス保持部に保持された部分に、物理的な負荷が最も大きくかかる。そこで、車体のハーネス保持部は、スライドドアのハーネス保持部よりも、ハーネス保持部によるワイヤハーネスの保持の自由度が大きくなるように構成される(以上、特許文献1)。
特開2017−206051号公報
上述した給電装置のように、スライドドアよりも車体において、ハーネス保持部によるワイヤハーネスの保持の自由度を大きくすることは、車体のハーネス保持部に保持されたワイヤハーネスがスライドドアの開閉で受ける物理的な負荷を軽減するのに有効である。但し、ワイヤハーネスの保持の自由度に合わせて、ハーネス保持部の構成を車体とスライドドアとで異ならせる必要がある。
このような事情は、車体とスライドドアとの間を電力供給用の電線で接続する給電装置に限らず、車体とスライドドアとの間を電線で接続する電気接続装置の全般に広く当てはまる。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、車体及びスライドドアにおいてワイヤハーネスを互いに異なる自由度で保持する際の構成の共通化を図ることができる電気接続装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様による電気接続装置は、
車体及び該車体に対して開閉されるスライドドアにそれぞれ保持されるワイヤハーネスと、
前記ワイヤハーネスの前記車体及び前記スライドドアに保持される部分にそれぞれ取り付けられ、前記ワイヤハーネスが内部から外方に延出する球体と、前記ワイヤハーネスの延出方向と直交する前記球体の中心軸上に延在して前記球体の外部に両端が突出する回転軸を有する軸部材と、
前記車体に取り付けられ、前記軸部材の前記球体を軸受けする球面軸受部と、前記回転軸の前記両端を前記中心軸の周りに回転可能に軸受しかつ前記球体の中心を揺動中心とした前記中心軸の揺動方向に移動可能に支持する揺動溝部とを有する第1軸受部材と、
前記スライドドアに取り付けられ、前記回転軸の前記両端を前記中心軸の周りに回転可能に軸受けする回転軸受部を有する第2軸受部材と、
を備える。
本発明の第1の態様による電気接続装置によれば、車体及びスライドドアのうちいずれか一方の第1軸受部材は、ワイヤハーネスに取り付けられた軸部材の球体を、球面軸受部により軸受する。球面軸受部が軸受けする球体は、軸部材の回転軸が揺動溝部内で移動可能な範囲内で、球体の中心軸の揺動方向に回転可能となる。また、回転軸が球体の中心軸の周りに回転する方向に回転可能となる。つまり、軸部材は第1軸受部材により、回転軸を一方の軸とする直交2軸の周りに回転可能に軸受けされる。
これに対し、車体及びスライドドアのうちいずれか他方の第2軸受部材は、ワイヤハーネスに取り付けられた軸部材の球体の回転軸を、回転軸受部により軸受けする。回転軸受部が軸受けする回転軸は、回転軸が球体の中心軸の周りに回転する方向に回転可能となる。つまり、軸部材は第2軸受部材により、回転軸の周りに回転可能に軸受けされる。
このため、車体及びスライドドアのうちいずれか一方で第1軸受部材により、他方で第2軸受部材により、ワイヤハーネスに取り付けた軸部材をそれぞれ軸受けすることで、共通の軸部材を用いてワイヤハーネスを、車両とスライドドアとで異なる自由度で保持することができる。
また、本発明の第2の態様による電気接続装置は、本発明の第1の態様による電気接続装置において、前記球体は、前記中心軸と直交する平面上に延在する平面部を有しており、前記回転軸の少なくとも一端は、前記平面部から突設されており、前記第2軸受部材は、前記平面部に当接して前記回転軸の少なくとも一端の前記揺動方向への移動を規制する規制部を有している。
本発明の第2の態様による電気接続装置によれば、本発明の第1の態様による電気接続装置において、第2軸受部材に軸受けされた軸部材を、回転軸が球体の中心軸の周りに回転する方向を除く方向に回転させようとすると、軸部材の球体における平面部とこれに当接する第2軸受部材の規制部とが干渉して軸部材の回転が規制される。
したがって、第2軸受部材が軸部材の回転軸を球体の中心軸の周りに回転可能に軸受けするのに当たり、回転軸の外周面に加えて球体の平面部を軸受面として、回転軸の外周面に応力が集中するのを防ぐことができる。
さらに、本発明の第3の態様による電気接続装置は、本発明の第2の態様による電気接続装置において、前記球体は前記ワイヤハーネスが挿入される内部空間を有しており、前記平面部は、前記内部空間と前記球体の外部とを連通し前記内部空間に挿入された前記ワイヤハーネスの電線を補強する補強部材の突片が前記内部空間側から挿入される連通孔を有している。
本発明の第3の態様による電気接続装置によれば、本発明の第2の態様による電気接続装置において、球体の内部空間に挿入されたワイヤハーネスを被覆する補強部材の突片が、球体の平面部の連通孔に内部空間側から挿入される。
このため、第1軸受部材に軸受けさせる軸部材の球体の内部空間に挿入したワイヤハーネスが補強部材で被覆されているか否かを、ワイヤハーネスに軸部材を取り付けた後であっても、球体の平面部の連通孔に補強部材の突片が挿入されているか否かによって、球体の外側から確認することができる。
本発明によれば、車体及びスライドドアにおいてワイヤハーネスを互いに異なる自由度で保持する際の構成の共通化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る給電装置の概略構成を示す説明図である。 図1の給電装置が設けられる車両の平面図である。 (a)は図1の車体側ハーネス保持部で保持されるワイヤハーネスを被覆し補強するコルゲートガイドの斜視図、(b)は(a)のコルゲートガイドをコルゲートチューブに挿入した状態を示す斜視図、(c)は(b)のコルゲートガイドを挿入したコルゲートチューブの一端を拡大して示す説明図、(d)は(b)のI−I矢視拡大断面図である。 図1の車体側ハーネス保持部の要部の構成を示す斜視図である。 図1のドア側ハーネス保持部の要部の構成を示す斜視図である。 (a)は図4の車体側ハーネス保持部及び図5のドア側ハーネス保持部においてワイヤハーネスに取り付けられて軸受けされるロータの斜視図、(b)は同平面図、(c)は(b)のII−II矢視端面図、(d)は(c)のIII−III矢視端面図である。 (a)は図4の車体側ハーネス保持部において軸受けされるロータを一端に取り付けたコルゲートチューブを示す断面図、(b)は(a)のIV−IV矢視端面図、(c)は(a)のコルゲートチューブの一端に取り付けたロータの正面図、(d)は(a)のコルゲートチューブの開口端に取り付けたロータの平面図である。 (a)は図1のドア側ハーネス保持部において軸受けされるコルゲートチューブの中途部に取り付けたロータを示す端面図、(b)は(a)のコルゲートチューブの中途部に取り付けたロータの平面図である。 図4の車体側ハーネス保持部の平面図である。 図9の車体側ハーネス保持部におけるロータの軸受け部分を拡大して示す説明図である。 図5のドア側ハーネス保持部におけるロータの軸受け部分を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る給電装置の概略構成を示す説明図、図2は図1の給電装置が設けられる車両の平面図である。
図1に示す本実施形態の給電装置10(請求項中の電気接続装置に相当)は、図2の説明図に示す車体1のバッテリ(図示せず)の電力をスライドドア3の負荷(図示せず)に供給するものである。なお、図2中の実線のスライドドア3は全閉状態を示し、想像線の2つのスライドドア3は半開状態及び全開状態をそれぞれ示す。
そして、図1に示す本実施形態の給電装置10は、ワイヤハーネス20と、ワイヤハーネス20を保持する車体側及びドア側の各ハーネス保持部30,40とを有している。
ワイヤハーネス20は、図1に示す車体1とスライドドア3との間に跨がって配策される。ワイヤハーネス20は、図3(a)の斜視図に示す電線21と、図3(b)の斜視図に示すコルゲートチューブ22と、図3(a)に示すコルゲートガイド23(請求項中の補強部材に相当)とを有している。
電線21は、図3(a),(b)では1本の電線であるように簡略化して示している。しかし、実際の電線21は、給電用や接地用、信号伝送用等の複数本の電線の束で構成される。
コルゲートチューブ22は、図3(b)に示すように、合成樹脂等により薄肉の円筒状に形成されている。コルゲートチューブ22は、電線21のうち少なくとも車体1とスライドドア3との間で外部に露出する部分に、電線21の保護のために被覆される。コルゲートチューブ22は蛇腹の伸縮により撓み変形可能に形成されている。
コルゲートガイド23は合成樹脂等により形成されている。コルゲートガイド23は、図3(a)に示すように、長尺の可撓性を有する板状に形成されたベース片24と、ベース片24の幅方向の両縁部からそれぞれ立設された複数の規制片25と、ベース片24の長手方向における一端の規制片25から立設されたフランジ片26,27とを有している。
各規制片25は、ベース片24の各縁部からそれぞれ複数個ずつ立設されている。ベース片24の両縁部の規制片25は、ベース片24を挟んで対向するように配置されている。ベース片24の長手方向において隣り合う規制片25同士は、ベース片24が反り変形していない状態で互いに接触する。
したがって、ベース片24の反り変形は、ベース片24の長手方向において隣り合う規制片25同士が離れる方向Aへは許容され、隣り合う規制片25同士が近づく方向Bへは、隣り合う規制片25同士が接触することで規制される。
フランジ片26,27は、ベース片24の長手方向における一端の対向する一組の規制片25,25から、互いに離間する方向にそれぞれ立設されている。一方のフランジ片26(請求項中の補強部材の突片に相当)は、他方のフランジ片27よりも立設方向に大きい長さを有している。
このように構成されたコルゲートガイド23は、ベース片24の長手方向における他端側から、コルゲートチューブ22の内部にコルゲートチューブ22の一端から挿入される。コルゲートチューブ22に挿入されたコルゲートガイド23は、コルゲートチューブ22の一端寄りの電線21を曲げ変形から保護する。コルゲートチューブ22にコルゲートガイド23のフランジ片26,27は、図3(c)の説明図に示すように、コルゲートチューブ22の外側に延出する。
図3(b)のI−I矢視拡大断面図である図3(d)に示すように、コルゲートガイド23のベース片24及び規制片25で囲まれた空間には、電線21が配置される。この空間に配置された電線21の曲げ変形や、コルゲートガイド23が挿入された部分のコルゲートチューブ22の曲げ変形は、コルゲートガイド23のベース片24の反り変形可能な範囲内に規制される。
図1に示す車体側ハーネス保持部30は、図4の斜視図に示すように、ワイヤハーネス20の車体側ハーネス保持部30で保持する箇所に取り付けられるロータ50(請求項中の軸部材に相当)と、車体1に取り付けられてロータ50を軸受けする車体側軸受部材60(請求項中の第1軸受部材に相当)とを有している。
また、図1に示すドア側ハーネス保持部40は、図5の斜視図に示すように、車体側ハーネス保持部30と共通のロータ50と、スライドドア3に取り付けられてロータ50を軸受けするドア側軸受部材70(請求項中の第2軸受部材に相当)とを有している。
図4及び図5に示すロータ50は、中空の球体51を有している。球体51には、図6(a)の斜視図に示すように、2つの回転軸52が突設されている。各回転軸52は、球体51の中心軸Ax上にそれぞれ配置されている。
また、球体51の表面には、球体51の内部と外部とを連通する筒部53が形成されている。筒部53は、球体51の中心軸Axと直交し球体51の中心Oを通る中心軸Bxを中心とする筒状を呈している。筒部53には、ワイヤハーネス20のロータ50を取り付ける箇所のコルゲートチューブ22が挿通される。したがって、筒部53を通じたワイヤハーネス20の引出方向は中心軸Bxの方向となる。
さらに、球体51の表面には、図6(b)の平面図に示すように、平面部54が形成されている。平面部54は、回転軸52と同心円上に、球体51の中心軸Axに沿って延在するように形成されている。回転軸52は平面部54から突設されている。回転軸52の平面部54寄りの基部は、回転軸52よりも大径の拡径部55で補強されている。拡径部55は、球体51の輪郭から外側に突出しない高さで形成されている。
また、平面部54には、拡径部55に隣接する覗き窓56(請求項中の連通孔に相当)が形成されている。この覗き窓56は、図3(c)に示すコルゲートガイド23のフランジ片26,27が挿入可能な形状を有している。
なお、球体51は、筒部53の中心軸Bxの周りに回転対称の形状を有している。したがって、球体51には、図6(b)に示す回転軸52とは反対側の回転軸52と同心円上に、図6(b)のII−II矢視端面図である図6(c)に示すように、もう1つの平面部54が形成されている。
そして、反対側の回転軸52におけるもう1つの平面部54寄りの基部にも、図6(c)のIII−III矢視端面図である図6(d)に示すように、上述したのと同じ構成の拡径部55が形成されている。また、この拡径部55に隣接する覗き窓56が、もう1つの平面部54にも形成されている。
また、球体51の表面には、筒部53の中心軸Bxを中心とする円形の開口57が形成されている。この開口57にも、ワイヤハーネス20のロータ50を取り付ける箇所のコルゲートチューブ22を挿通することができる。
以上に説明したロータ50の球体51及び筒部53は、図6(a)の係止片及び係止爪からなる係止部58の係止を解除することで、図6(d)中の筒部53の中心軸Bxの一部と重なる分割線Dから、図中上下の2つの半部59,59に分離させることができる。球体51の筒部53、平面部54、開口57及び係止部58を除く部分は、軽量化のために適宜肉抜きされ、リブによって補強されている。
なお、球体51の各半部59には、球体51の内側に向けて滑り止め片Sが突設されている。この滑り止め片Sは、ロータ50の筒部53及び開口57から球体51の内部に挿通されたワイヤハーネス20のコルゲートチューブ22の凹部に係止される。
次に、以上に説明したロータ50を、図1のワイヤハーネス20の車体側ハーネス保持部30で保持する箇所に取り付ける際の手順について説明する。まず、図3(b)に示すように、コルゲートチューブ22の内部にコルゲートガイド23を挿入する。
そして、コルゲートチューブ22の一端を、分離させた球体51の2つの半部59,59で挟み込み、球体51の内部空間側から各半部59の覗き窓56に、コルゲートガイド23のフランジ片26,27をそれぞれ挿入する。最後に、係止部58の係止により2つの半部59,59を嵌め合わせて球体51とし、コルゲートチューブ22の一端にロータ50を取り付ける。
すると、図7(a)の断面図及び図7(a)のIV−IV矢視端面図である図7(b)に示すように、コルゲートガイド23のフランジ片26,27の先端が球体51の各半部59の覗き窓56に挿入される。そして、覗き窓56へのフランジ片26,27の挿入により、コルゲートガイド23が球体51に対して、筒部53の中心軸Bxの方向と、中心軸Bxの周りを回る回転方向とに位置決めされる。
また、コルゲートチューブ22の一端にロータ50を取り付けると、各半部59の滑り止め片Sがコルゲートチューブ22の凹部に係止されて、コルゲートチューブ22が球体51に対して、中心軸Bxの周りの回転方向に位置決めされる。
そして、コルゲートチューブ22及びコルゲートガイド23が球体51に対して位置決めされることで、ワイヤハーネス20の車体側ハーネス保持部30で保持する箇所にロータ50が取り付けられる。
以上の手順によって、ワイヤハーネス20の車体側ハーネス保持部30で保持する箇所にロータ50を正しく取り付けた状態では、コルゲートガイド23のフランジ片26が、球体51の一方の半部59の覗き窓56から外方に突出する。
このため、コルゲートチューブ22の一端にコルゲートガイド23が挿入されているか否かを、ワイヤハーネス20の車体側ハーネス保持部30で保持する箇所にロータ50を取り付けた後でも、覗き窓56からフランジ片26が突出しているか否かで確認できる。
なお、覗き窓56の外に突出したコルゲートガイド23のフランジ片26の先端、及び、ロータ50の係止部58は、図7(c)の正面図及び図7(d)の平面図に示すように、ロータ50の回転軌跡Rよりも内側に位置している。
ここで、ロータ50の回転軌跡Rとは、ロータ50が中心軸Axの周り及び中心軸Ax,Bxと直交する揺動軸Cx(図7(d)参照)の周りにそれぞれ回転したときの、球体51の中心Oから最も離れた部分(但し、回転軸52及び筒部53を除く)の移動軌跡である。
そして、コルゲートチューブ22の一端にロータ50を取り付けたワイヤハーネス20の電線21は、ロータ50の球体51の開口57を通してロータ50の外側に引き出される。また、ロータ50を取り付けたワイヤハーネス20のコルゲートチューブ22は、球体51の筒部53から球体51の外側に延出する。
続いて、ロータ50を、図1のワイヤハーネス20のドア側ハーネス保持部40で保持する箇所にロータ50を取り付ける際の手順について説明する。まず、コルゲートチューブ22のドア側ハーネス保持部40で保持する箇所を、分離させた球体51の2つの半部59,59で挟み込む。そして、係止部58の係止により2つの半部59,59を嵌め合わせて球体51とし、コルゲートチューブ22にロータ50を取り付ける。
すると、図8(a)の端面図に示すように、各半部59の滑り止め片Sがコルゲートチューブ22の凹部に係止されて、コルゲートチューブ22が球体51に対して、中心軸Bxの周りの回転方向に位置決めされる。
そして、コルゲートチューブ22が球体51に対して位置決めされることで、図8(b)の平面図に示すように、ワイヤハーネス20のドア側ハーネス保持部40で保持する箇所にロータ50が取り付けられる。
以上の手順によって、ワイヤハーネス20のドア側ハーネス保持部40で保持する箇所にロータ50を正しく取り付けた状態では、ワイヤハーネス20のコルゲートチューブ22は、球体51の筒部53及び開口57から球体51の外側に延出する。
次に、ワイヤハーネス20の車体側ハーネス保持部30で保持する箇所に取り付けたロータ50を車体1側で軸受けする図4の車体側軸受部材60について説明する。車体側軸受部材60は、図9の平面図に示すように、球面軸受部61、支持溝部62(請求項中の揺動溝部に相当)、電線案内部63及び固定片64を有している。
球面軸受部61は、ロータ50の球体51を球体51の中心軸Ax、筒部53の中心軸Bx、及び、揺動軸Cxの3軸の周りに回転可能に球面軸受する。
支持溝部62は、球面軸受部61の球体51を軸受する軸受面に形成されている。支持溝部62は、図10の説明図に示すように、球面軸受部61に軸受けされた球体51の各回転軸52を、筒部53の中心軸Bxの方向に範囲Wに亘って移動可能に支持する。
したがって、球体51は、球面軸受部61に軸受けされた状態で、球体51の中心軸Axの周りに回転可能となる。また、球面軸受部61に軸受けされた球体51は、球体51の中心軸Axが筒部53の中心軸Bxに沿って揺動する方向に角度θの範囲で、車体側軸受部材60に対して移動可能となる。
電線案内部63には、球面軸受部61に軸受けされた球体51の開口57から引き出されて車体1のコネクタ(図示せず)に接続されるワイヤハーネス20の電線21が収容される。
なお、ワイヤハーネス20のロータ50を軸受けした車体側軸受部材60の開口には、不図示の蓋体が取り付けられる。車体側軸受部材60の開口に蓋体を取り付けると、球面軸受部61でワイヤハーネス20のロータ50の球体51が球面軸受けされ、球体51の各回転軸52が各支持溝部62によって移動可能に支持される。また、電線案内部63に収容したワイヤハーネス20のロータ50の電線21が、車体側軸受部材60の開口に取り付けた不図示の蓋体によって保護される。
開口に不図示の蓋体を取り付けた車体側軸受部材60は、固定片64において締結部材(図示せず)により車体1に取り付けられる。車体側軸受部材60の開口への蓋体の取り付けは、車体側軸受部材60の車体1への取り付け後に行ってもよい。
続いて、ワイヤハーネス20のドア側ハーネス保持部40で保持する箇所に取り付けたロータ50をスライドドア3側で軸受けする図5のドア側軸受部材70について説明する。ドア側軸受部材70は、ベース部71及びカバー部72を有している。
ベース部71は、ワイヤハーネス20の外径を上回る寸法を長手方向に有する長尺部材で構成されている。そして、ベース部71は、2つの締結孔73,73、軸受孔74及び2つの脚受壁75,75を有している。
各締結孔73は、ドア側軸受部材70をスライドドア3に締結するための締結部材(図示せず)が挿通される貫通孔である。各締結孔73は、ベース部71の長手方向における両端付近にそれぞれ形成されている。
軸受孔74(請求項中の回転軸受部に相当)は、ベース部71の両締結孔73,73間の箇所に形成された貫通孔で、ロータ50の回転軸52の一端を軸受けする。軸受孔74は、回転軸52を軸受できる構造であれば、非貫通孔であってもよい。
各脚受壁75は、ベース部71の長手方向における両端にそれぞれ立設された半円状の壁で、各締結孔73の周りを囲むように配置されている。
カバー部72は、ベース部71と同じく、ワイヤハーネス20の外径を上回る寸法を長手方向に有する長尺部材で構成されている。そして、カバー部72は、2つの脚部76,76、2つの締結孔77,77及び軸受孔78を有している。
各脚部76は、カバー部72の長手方向における両端付近からそれぞれ突設されており、円柱状に形成されている。各脚部76は、カバー部72をベース部71に取り付ける際に、ベース部71の各脚受壁75の内側に挿入される。
各締結孔77は、各脚部76をベース部71の各脚受壁75の内側に挿入して、各脚部76の先端をベース部71に当て付けた状態で、ベース部71の各締結孔73と連通するように、各脚部76にそれぞれ貫設されている。
軸受孔78(請求項中の回転軸受部に相当)は、カバー部72の両脚部76,76間の箇所に形成された貫通孔で、ロータ50の回転軸52の他端を軸受けする。軸受孔78は、回転軸52を軸受できる構造であれば、非貫通孔であってもよい。
ワイヤハーネス20のロータ50をドア側軸受部材70で軸受けする際には、まず、ベース部71の軸受孔74にロータ50の球体51の回転軸52の一端を挿入して、カバー部72の各脚部76をベース部71の各脚受壁75の内側に挿入する。そして、各脚部76の先端をベース部71に当て付ける。その際、カバー部72の軸受孔78に回転軸52の他端を挿入する。
次に、カバー部72の各脚部76の締結孔77に不図示の締結部材を挿入し、挿入した締結部材をベース部71の各締結孔73に挿通して、締結部材によりカバー部72及びベース部71をスライドドア3に取り付ける。
すると、図11の断面図に示すように、ワイヤハーネス20のロータ50がドア側軸受部材70によって、回転軸52の中心軸Axの周りに回転可能に軸受けされる。この状態で、ロータ50の球体51の各平面部54には、ベース部71及びカバー部72の互いに対向する規制面79(請求項中の規制部に相当)がそれぞれ当接する。各規制面79は、球体51の各平面部54への当接により、筒部53の中心軸Bxや揺動軸Cxの周りに球体51が回転するのを規制する。
なお、ロータ50の両側のワイヤハーネス20のコルゲートチューブ22は、ベース部71及びカバー部72の幅方向における両側からドア側軸受部材70の外方に延出する。
以上に説明した本実施形態の給電装置10では、車体側ハーネス保持部30では車体側軸受部材60により、ドア側ハーネス保持部40ではドア側軸受部材70により、ワイヤハーネス20に取り付けたロータ50をそれぞれ軸受する構成とした。
即ち、車体側ハーネス保持部30では、ワイヤハーネス20のロータ50の球体51を車体側軸受部材60の球面軸受部61で球面軸受けし、球体51の回転軸52を支持溝部62で、筒部53の中心軸Bxに沿った方向に移動可能に支持した。また、ドア側ハーネス保持部40では、ワイヤハーネス20のロータ50の球体51の回転軸52をドア側軸受部材70のベース部71及びカバー部72の各軸受孔74,78で、筒部53の中心軸Bxの周りに回転可能に軸受けした。
このため、共通のロータ50を用いてワイヤハーネス20を、車体1では車体側ハーネス保持部30により球体51の中心軸Ax及び揺動軸Cxの2軸周りに、スライドドア3では中心軸Axの1軸周りに、異なる自由度でそれぞれ保持することができる。
なお、本実施形態では、球体51の平面部54に接触するドア側軸受部材70のベース部71やカバー部72に、規制部として、平面部54に面接触する規制面79をそれぞれ設ける構成とした。しかし、規制面79に代えて平面部54に点接触又は線接触する突起等を、規制部としてベース部71やカバー部72に設けてもよい。
また、ロータ50の球体51の平面部54は、球体51の回転軸52の片方の端部側の周りにだけ設けてもよい。その場合、ドア側軸受部材70のベース部71及びカバー部72のどちらか一方の規制面79は、省略してもよい。
さらに、本実施形態では、車体1からスライドドア3の負荷に電力を供給す給電装置10を例に取って説明した。しかし、本発明は、車体1からスライドドア3の負荷に制御信号等を伝送する電気接続装置等、車体1とスライドドア3とで互いに異なる自由度でワイヤハーネス20を保持する電気接続装置に広く適用可能である。
本発明は、車体とスライドドアとの間での電力供給等に用いられる電気接続装置に用いて、極めて有用である。
1 車体
3 スライドドア
10 給電装置(電気接続装置)
20 ワイヤハーネス
21 電線
22 コルゲートチューブ
23 コルゲートガイド(補強部材)
24 ベース片
25 規制片
26 フランジ片(補強部材の突片)
27 フランジ片
30 車体側ハーネス保持部
40 ドア側ハーネス保持部
50 ロータ(軸部材)
51 球体
52 回転軸
53 筒部
54 平面部
55 拡径部
56 覗き窓(連通孔)
57 開口
58 係止部
59 球体の半部
60 車体側軸受部材(第1軸受部材)
61 球面軸受部
62 支持溝部(揺動溝部)
63 電線案内部
64 固定片
70 ドア側軸受部材(第2軸受部材)
71 ベース部
72 カバー部
73,77 締結孔
74,78 軸受孔(回転軸受部)
75 脚受壁
76 脚部
77 締結孔
79 規制面(規制部)
A 隣り合う規制片同士が離れる方向
Ax 球体の中心軸
B 隣り合う規制片同士が近づく方向
Bx 筒部の中心軸(ワイヤハーネスの延出方向)
Cx 揺動軸
D 分割線
O 球体の中心
R 球体の回転軌跡
S 滑り止め片
W 球体の回転軸の移動範囲

Claims (3)

  1. 車体及び該車体に対して開閉されるスライドドアにそれぞれ保持されるワイヤハーネスと、
    前記ワイヤハーネスの前記車体及び前記スライドドアに保持される部分にそれぞれ取り付けられ、前記ワイヤハーネスが内部から外方に延出する球体と、前記ワイヤハーネスの延出方向と直交する前記球体の中心軸上に延在して前記球体の外部に両端が突出する回転軸を有する軸部材と、
    前記車体及び前記スライドドアのうちいずれか一方に取り付けられ、前記軸部材の前記球体を軸受けする球面軸受部と、前記回転軸の前記両端を前記中心軸の周りに回転可能に軸受しかつ前記球体の中心を揺動中心とした前記中心軸の揺動方向に移動可能に支持する揺動溝部とを有する第1軸受部材と、
    前記車体及び前記スライドドアのうちいずれか他方に取り付けられ、前記回転軸の前記両端を前記中心軸の周りに回転可能に軸受けする回転軸受部を有する第2軸受部材と、
    を備える電気接続装置。
  2. 前記球体は、前記中心軸と直交する平面上に延在する平面部を有しており、前記回転軸の少なくとも一端は、前記平面部から突設されており、前記第2軸受部材は、前記平面部に当接して前記回転軸の少なくとも一端の前記揺動方向への移動を規制する規制部を有している請求項1記載の電気接続装置。
  3. 前記球体は前記ワイヤハーネスが挿入される内部空間を有しており、前記平面部は、前記内部空間と前記球体の外部とを連通し前記内部空間に挿入された前記ワイヤハーネスの電線を補強する補強部材の突片が前記内部空間側から挿入される連通孔を有している請求項2記載の電気接続装置。
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