JP7481102B2 - ワイヤハーネス用プロテクタ - Google Patents

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Description

本発明は、保護対象のワイヤハーネスが収容されるワイヤハーネス用プロテクタに関する。
例えば、自動車の車体に配策されたワイヤハーネスを保護するために、ワイヤハーネスを内部に収容する筒状の樹脂製プロテクタが用いられる。本体部に開口からワイヤハーネスを収容するプロテクタでは、ワイヤハーネスの収容後に本体部の開口をカバー部で塞ぐと、ワイヤハーネスをプロテクタで保護することができる。
ところで、プロテクタの本体部に収容したワイヤハーネスは、結束具等を用いて本体部に固定する必要がある。本体部の開口をカバー部で塞ぐ前にワイヤハーネスを本体部に固定すると、ワイヤハーネスの固定作業が終わるまで、本体部の開口をカバー部で塞いでワイヤハーネスを保護することができない。
一方、カバー部で開口を塞いでもなお本体部の外側にワイヤハーネスが露出する部分を本体部に設ければ、本体部の開口をカバー部で塞いだ後でも、ワイヤハーネスを本体部に固定することができる。但し、本体部に固定した部分のワイヤハーネスは、プロテクタによって保護することができない。そこで、カバー部にヒンジを設け、このヒンジにより、カバー部の一部分を他の部分から独立して開閉できるようにしたプロテクタが提案されている。
このプロテクタでは、ワイヤハーネスを収容して本体部の開口をカバー部で塞いだ後、カバー部の一部を開いて露出させた本体部の一部分にワイヤハーネスを固定し、ワイヤハーネスの固定後にカバー部の一部を再び閉じる。このため、本体部への収容から固定までの間にワイヤハーネスを保護する機能を損ねずに、本体部への固定後のワイヤハーネスの保護機能を確保することができる(例えば、特許文献1)。
特開2010-284043号公報
ところで、カバー部に設けるヒンジは薄肉であることから、大きい回転角度でカバー部の開閉が繰り返されると、ヒンジに過度な負荷が加わってヒンジが疲労劣化による変形又は損傷を起こす可能性がある。ヒンジが変形又は損傷すると、カバー部の開閉に支障を及ぼしたり、カバー部の一部がヒンジの部分から脱落する可能性がある。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、本体部の開口を塞ぐカバー部の一部分を開閉可能とするヒンジに過度な負荷が加わるのを抑制することにある。
上記目的を達成するため本発明の第1の態様に係るワイヤハーネス用プロテクタは、
保護対象のワイヤハーネスが開口から出し入れされる本体部と、
前記本体部に取り付けられ、前記開口の一部を塞ぐ固定蓋体に対する前記開口の他の一部を開閉可能に塞ぐ開閉蓋体の閉じた位置からの回転角度が所定角度に達すると、前記固定蓋体と前記開閉蓋体とを連結するヒンジの変形が、前記固定蓋体の規制部と前記開閉蓋体の規制部との当接により規制されるカバー部と、
を備える。
本発明の第2の態様に係るワイヤハーネス用プロテクタは、本発明の第1の態様に係るワイヤハーネス用プロテクタに関し、前記固定蓋体の規制部は、該固定蓋体に突設されかつ前記開閉蓋体の回転経路上に延出する固定規制片を有している。
本発明の第3の態様に係るワイヤハーネス用プロテクタは、本発明の第2の態様に係るワイヤハーネス用プロテクタに関し、前記固定規制片は、前記固定蓋体における前記ヒンジの連結部分に突設されている。
本発明の第4の態様に係るワイヤハーネス用プロテクタは、本発明の第1、第2又は第3の態様に係るワイヤハーネス用プロテクタに関し、前記開閉蓋体の規制部は、該開閉蓋体に突設されかつ前記カバー部により前記開口を閉じた前記本体部の外側に露出する可動規制片を有している。
本発明の第5の態様に係るワイヤハーネス用プロテクタは、本発明の第4の態様に係るワイヤハーネス用プロテクタに関し、前記可動規制片は、前記開閉蓋体における前記ヒンジの連結部分に突設されている。
本発明の第6の態様に係るワイヤハーネス用プロテクタは、本発明の第1の態様に係るワイヤハーネス用プロテクタに関し、前記規制部は、前記固定蓋体に突設されかつ前記開閉蓋体の回転経路上に延出する固定規制片と、前記開閉蓋体に突設されかつ前記カバー部により前記開口を閉じた前記本体部の外側に露出する可動規制片とを有しており、前記開閉蓋体の前記所定角度以下の開閉角度において、前記両規制片のうち一方の規制片の凹部と該凹部に挿入された他方の規制片の凸部とにより、前記開閉蓋体の回転方向と交差する方向への前記ヒンジの移動が規制される。
本発明によれば、本体部の開口を塞ぐカバー部の一部分を開閉可能とするヒンジに過度な負荷が加わるのが抑制されるワイヤハーネス用プロテクタを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るプロテクタの斜視図である。 図1のプロテクタを本体部とその開口を塞ぐカバー部とに分解した斜視図である。 図1のプロテクタの要部拡大斜視図である。 図3のカバー部のヒンジ部分を示すもので、(a)は本体部の開口を閉じた位置から開閉蓋体を少し回転させた状態のヒンジ部分の拡大側面図、(b)は開閉蓋体を所定角度まで回転させた状態のヒンジ部分の拡大側面図である。 一般的なプロテクタのカバー部のヒンジ部分を示すもので、(a)は本体部の開口を閉じた位置から開閉蓋体を少し回転させた状態のヒンジ部分の拡大側面図、(b)は開閉蓋体を全開させた状態のヒンジ部分の拡大側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係るプロテクタの要部拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るプロテクタを示すもので、(a)はプロテクタの要部拡大斜視図、(b)は(a)のカバー部の開閉蓋体を全開させた状態のヒンジ部分の拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係るプロテクタの本体部の開口を閉じた位置から開閉蓋体を少し回転させた状態のカバー部のヒンジ部分を拡大して示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。例えば、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態に係るプロテクタの斜視図である。図1に示す本実施形態のプロテクタ10(請求項中のワイヤハーネス用プロテクタに相当)は、不図示のワイヤハーネスが開口21から内部に収容される本体部20と、本体部20に取り付けられて開口21を塞ぐカバー部30とを有している。
図2は本体部20とカバー部30とに分解したプロテクタ10の斜視図である。図2に示す本体部20は、樹脂成形品である。本体部20は、不図示のワイヤハーネスの配策経路に沿って配置される底板22と、一対の側壁板23,23とを有している。各側壁板23は、底板22の延在方向と交差する底板22の幅方向の両縁部からそれぞれ立設されている。本体部20の開口21は、底板22に対向する部分に形成されている。また、本体部20は、底板22の延在方向の両端部24,25においてそれぞれ開放されている。
底板22及び各側壁板23は、プロテクタ10を取り付ける不図示の車両の取付面に合わせた形状を有している。一方の側壁板23には、本体部20の一方の端部24付近の箇所から本体部20の外側に向けて、取付片26が突設されている。取付片26は取付孔27を有している。本体部20は、例えば、取付孔27に挿通したボルト等の締結具を用いて、不図示の車両に固定することができる。本体部20の各側壁板23の複数箇所には、係止突起28,28,…がそれぞれ形成されている。
カバー部30は、本体部20と同じく樹脂成形品である。カバー部30は、本体部20の開口21に対応する形状の天板31を有している。カバー部30を本体部20の両側壁板23,23間に架け渡すと、本体部20の開口21が天板31によって塞がれる。天板31には、複数の係止部32,32,…が設けられている。各係止部32は、天板31の延在方向と交差する天板31の幅方向W(請求項中の開閉蓋体の回転方向と交差する方向に相当)の両縁部にそれぞれ配置されている。本体部20の開口21をカバー部30で塞ぐと、カバー部30の各係止部32が本体部20の対応する位置の各係止突起28にそれぞれ係止されて、カバー部30が本体部20に固定される。
天板31は、固定蓋体33と開閉蓋体34とを薄肉のヒンジ35により連結して構成されている。本体部20の開口21をカバー部30で塞ぐと、開口21のうち一方の端部24側の部分が固定蓋体33によって塞がれ、残る他方の端部25側の部分が開閉蓋体34によって塞がれる。開口21の他方の端部25側の部分は、開閉蓋体34の係止部32と本体部20の対応する係止突起28との係止を解除して開閉蓋体34を回転させることで、開閉させることができる。
開閉蓋体34の表面には、取付部36が形成されている。カバー部30は、例えば、不図示の車両に設けられた取付片を取付部36に差し込んで係合させることで、車両に固定することができる。なお、取付部36に差し込んだ車両の不図示の取付片は、例えば、取付部36の係止突起(図示せず)と取付片の係止孔(図示せず)との係止によって、取付部36に係合させることができる。
以上に説明した本実施形態のプロテクタ10では、カバー部30の開閉蓋体34を回転させると、本体部20の開口21のうち開閉蓋体34によって塞がれた他方の端部25側の部分が開閉される。開閉蓋体34が回転されると、支点となるヒンジ35が開閉蓋体34の回転方向に変形する。なお、ヒンジ35の変形量は、開閉蓋体34の回転角度に応じた大きさとなる。
したがって、開口21の一部を開閉するための開閉蓋体34の回転が、大きい回転角度で繰り返されると、ヒンジ35に過度な負荷が加わってヒンジ35が疲労劣化による変形又は損傷を起こす可能性がある。ヒンジ35が変形又は損傷すると、開閉蓋体34の回転経路が変わって周辺の構造物と干渉し、開口21の開閉に支障を及ぼす可能性がある。あるいは、カバー部30のヒンジ35の部分から開閉蓋体34が脱落し、本体部20の開口21のうち他方の端部25側の部分を塞げなくなる可能性がある。
そこで、本実施形態のプロテクタ10では、カバー部30の固定蓋体33に対する開閉蓋体34の過剰な回転を規制する規制部を、固定蓋体33及び開閉蓋体34の双方に設けている。
図3は本実施形態のプロテクタ10の要部を拡大して示す斜視図である。本実施形態のプロテクタ10では、図3に示すように、固定蓋体33の規制部を、ヒンジ35を連結した端面39(請求項中の固定蓋体におけるヒンジの連結部分に相当)寄りの箇所から突設した規制片37(請求項中の固定規制片に相当)によって構成している。また、本実施形態のプロテクタ10では、開閉蓋体34の規制部を、ヒンジ35を連結した端面40(請求項中の開閉蓋体におけるヒンジの連結部分に相当)寄りの箇所から突設した規制片38(請求項中の可動規制片に相当)によって構成している。固定蓋体33及び開閉蓋体34の各規制片37,38は、天板31の幅方向Wの全体に亘る幅をそれぞれ有している。
図4はカバー部30のヒンジ35の部分を示すもので、図4(a)は本体部20の開口21の端部25側の部分を閉じる位置から開閉蓋体34を少し回転させた状態のヒンジ35の部分の拡大側面図である。また、図4(b)は開口21の端部25側の部分を閉じる位置から開閉蓋体34を所定角度まで回転させた状態のヒンジ35の部分の拡大側面図である。
図4(a)に示すように、固定蓋体33及び開閉蓋体34のヒンジ35がそれぞれ連結された端面39,40は、本体部20の開口21の端部25側の部分を閉じる位置から開閉蓋体34を少し回転させた状態では、ほぼ平行に配置される。この状態からさらに開閉蓋体34を回転させると、図4(b)に示すように、開閉蓋体34が開口21の端部25側の部分を閉じる位置から所定角度θ回転したところで、各規制片37,38の先端同士が接触する。つまり、固定蓋体33の規制片37は、規制片38を有する回転蓋体34の回転経路上に延出しており、所定角度θ回転した回転蓋体34の規制片38に当接する。
各規制片37,38の先端同士が接触すると、固定蓋体33に対する開閉蓋体34のさらなる回転が規制される。つまり、固定蓋体33に対する開閉蓋体34の回転角度は、開閉蓋体34が開口21の端部25側の部分を閉じる回転角度ゼロから所定角度θまでの範囲に規制される。
したがって、開閉蓋体34を回転させてもヒンジ35は常に軽く湾曲する程度しか変形しない。このため、開閉蓋体34の回転を繰り返しても、ヒンジ35に大きな負荷が加わってヒンジ35が疲労劣化による変形又は損傷を起こす状態には至りにくい。
図5は一般的なプロテクタのカバー部のヒンジ部分を示すもので、図5(a)は本体部の開口を閉じた位置から開閉蓋体を少し回転させた状態のヒンジ部分の拡大側面図である。また、図5(b)は開閉蓋体を全開させた状態のヒンジ部分の拡大側面図である。
図5(a)に示すように、一般的なプロテクタ100は、本体部120の不図示の開口を塞ぐカバー部130の固定蓋体133及び開閉蓋体134に、固定蓋体133に対する開閉蓋体134の回転量を規制する突起等の構成を有していない。
したがって、一般的なプロテクタ100では、開閉蓋体134が、図5(b)に示すように、固定蓋体133に折り重なって全開となるまで回転させることができてしまう。開閉蓋体134が全開となるまで回転されると、ヒンジ135は鋭角に曲がって大きく変形する。このため、一般的なプロテクタ100では、開閉蓋体134の回転を繰り返すと、ヒンジ135に大きな負荷が加わってヒンジ135が疲労劣化による変形又は損傷を起こす可能性がある。
これに対し、本実施形態のプロテクタ10によれば、固定蓋体33に対する開閉蓋体34の回転角度が、本体部20の開口21の端部25側の部分を閉じる位置から所定角度θまでの範囲に規制され、ヒンジ35の変形量が小さく抑えられる。よって、開閉蓋体34の回転の繰り返しによりヒンジ35に過度な負荷が加わるのを抑制することができる。
また、本実施形態のプロテクタ10によれば、各蓋体33,34の規制片37,38を、各蓋体33,34のヒンジ35を連結した端面39,40寄りの箇所からそれぞれ突設した。このため、開閉蓋体34を所定角度θ回転させたときに規制片38を固定蓋体33の規制片37に当接させるために必要な各規制片37,38の高さを、低く抑えることができる。
[第1実施形態の変形例]
なお、固定蓋体33及び開閉蓋体34の各規制片37,38は、図3に示すような、天板31の幅方向Wの全体に亘る幅を有するものでなくてもよい。図6は本発明の第1実施形態の変形例に係るプロテクタの要部拡大斜視図である。例えば、図6に示す変形例のプロテクタ50(請求項中のワイヤハーネス用プロテクに相当)のように、固定蓋体33及び開閉蓋体34の各規制片37,38を、天板31の幅方向Wにおける一部の部分に限って突設してもよい。但し、開閉蓋体34を本体部20の開口21を閉じた位置から所定角度θまで回転させると、図4(b)に示すように、各規制片37,38の先端同士が接触する位置関係に、各規制片37,38をそれぞれ配置する必要がある。
[第2実施形態]
図7は本発明の第1実施形態に係るプロテクタを示すもので、図7(a)はプロテクタの要部拡大斜視図である。また、図7(b)は図7(a)のカバー部の開閉蓋体を全開させた状態のヒンジ部分の拡大断面図である。図7(a)に示すように、本実施形態のプロテクタ60(請求項中のワイヤハーネス用プロテクに相当)では、カバー部30の固定蓋体33及び開閉蓋体34の各規制片37,38に、凹部61及び凸部62をそれぞれ設けている。
凹部61及び凸部62は、図3に示す第1実施形態のプロテクタ10の固定蓋体33及び開閉蓋体34の各規制片37,38の先端に、それぞれ継ぎ足して設けられている。天板31の幅方向Wにおいて、凹部61及び凸部62は同じ位置に配置されている。また、凹部61は、天板31の幅方向Wにおいて、凸部62の突起幅に対応する溝幅を有している。本実施形態のプロテクタ60は、固定蓋体33及び開閉蓋体34の各規制片37,38に凹部61及び凸部62をそれぞれ設けた点を除いて、第1実施形態のプロテクタ10と同じ構成を有している。
本実施形態のプロテクタ60でも、固定蓋体33及び開閉蓋体34のヒンジ35がそれぞれ連結された端面39,40は、本体部20の開口21の端部25側の部分を閉じた位置から開閉蓋体34を少し回転させた状態では、ほぼ平行に配置される。この位置からさらに開閉蓋体34を回転させると、図7(b)に示すように、開閉蓋体34が開口21の端部25側の部分を閉じる位置から所定角度θ回転したところで、各規制片37,38の先端同士が接触する。したがって、固定蓋体33に対する開閉蓋体34の回転角度は、開閉蓋体34が開口21の端部25側の部分を閉じる回転角度ゼロから所定角度θまでの範囲に規制される。
よって、本実施形態のプロテクタ60によれば、図3に示す第1実施形態のプロテクタ10と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態のプロテクタ60では、本体部20の開口21の端部25側の部分を閉じる位置から開閉蓋体34を少し回転させると、開閉蓋体34の凸部62が固定蓋体33の凹部61に挿入される。凹部61が凸部62の突起幅に対応する溝幅を有していることから、凹部61に挿入された凸部62と凹部61との間には、天板31の幅方向Wにおける隙間が殆ど生じない。このため、固定蓋体33に対する開閉蓋体34の天板31の幅方向Wへの移動が、凹部61と凹部61に挿入された凸部62とによって規制される。
したがって、本実施形態のプロテクタ60によれば、固定蓋体33と開閉蓋体34とを連結するヒンジ35に、開閉蓋体34の開閉中に、開閉蓋体34の回転方向以外の方向のせん断力又は捻れ方向の外力が加わるのを抑制することができる。
なお、本実施形態のプロテクタ60とは逆に、カバー部30の固定蓋体33及び開閉蓋体34の各規制片37,38に、凸部62及び凹部61をそれぞれ設けてもよい。
[第3実施形態]
図8は本発明の第3実施形態に係るプロテクタの本体部の、開口を閉じた位置から開閉蓋体を少し回転させた状態のカバー部のヒンジ部分を拡大して示す説明図である。図8に示すように、本実施形態のプロテクタ70(請求項中のワイヤハーネス用プロテクに相当)では、固定蓋体33の端面39の規制片を省略し、開閉蓋体34の端面40のみに規制片38を突設している。なお、開閉蓋体34の規制片38は、図3に示す第1実施形態のプロテクタ10における開閉蓋体34の規制片38よりも、ヒンジ35側に傾けた方向に突設されている。
本実施形態のプロテクタ70では、開閉蓋体34が開口21の端部25側の部分を閉じる位置から所定角度θ回転したところで、規制片38の先端が固定蓋体33の端面39付近の表面と接触する。したがって、本実施形態のプロテクタ70では、固定蓋体33の端面39付近の部分と開閉蓋体34の規制片38とが、固定蓋体33及び開閉蓋体34の規制部をそれぞれ構成している。
本実施形態のプロテクタ70によれば、図3に示す第1実施形態のプロテクタ10と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態のプロテクタ70とは逆に、開閉蓋体34の端面40の規制片38を省略し、固定蓋体33の端面39のみに規制片37を突設する構成としてもよい。開閉蓋体34の規制片38を省略し、固定蓋体33のみに規制片37を突設する場合、固定蓋体33の規制片37は、図3に示す第1実施形態のプロテクタ10における固定蓋体33の規制片37よりも、ヒンジ35側に傾けた方向に突設する。
この構成でも、開閉蓋体34が開口21の端部25側の部分を閉じる位置から所定角度θ回転したところで、規制片37の先端が開閉蓋体34の端面40付近の表面と接触し、固定蓋体33に対する開閉蓋体34のさらなる回転が規制される。よって、図3に示す第1実施形態のプロテクタ10と同様の効果を得ることができる。
そして、固定蓋体33の規制片37と開閉蓋体34の規制片38とのいずれを省略した場合でも、両蓋体33,34にそれぞれ規制片37,38を設ける場合に比べて、開閉蓋体34の回転を規制する規制部の構成を簡略化することができる。
なお、上述した各実施形態及びその変形例では、車両に配策するワイヤハーネスを保護するプロテクタ10,50,60,70を例に取って説明した。しかし、本発明は、例えば車両以外のワイヤハーネスを保護するプロテクタにも広く適用可能である。
[実施形態により開示される発明とその効果]
そして、以上に説明した実施形態によって、以下に示す各態様の発明が開示される。
まず、第1の態様に係る発明として、本体部とカバー部とを備えるワイヤハーネス用プロテクタが開示される。このうち本体部は、保護対象のワイヤハーネスが開口から出し入れされるものである。また、カバー部は、前記本体部に取り付けられ、前記開口の一部を塞ぐ固定蓋体、前記開口の他の一部を開閉可能に塞ぐ開閉蓋体、及び、前記固定蓋体と前記開閉蓋体とを連結するヒンジを有している。そして、前記固定蓋体に対する前記開閉蓋体の閉じた位置からの回転角度が所定角度に達すると、前記固定蓋体の規制部と前記開閉蓋体の規制部との当接により規制される。
第1の態様に係る発明のワイヤハーネス用プロテクタによれば、固定蓋体に対して開閉蓋体を回転させて開口の他の一部を開けると、支点となるヒンジが開閉蓋体の回転方向に変形する。このとき、ヒンジの変形量は、開閉蓋体の回転角度の大きさに応じた大きさとなる。そして、開口の他の一部を閉じた位置から開閉蓋体を所定角度まで回転させると、固定蓋体及び開閉蓋体の両規制部同士が当接し、固定蓋体に対する開閉蓋体の回転が規制される。
上述した開閉蓋体の回転規制により、開閉蓋体の固定蓋体に対する回転を実現させるヒンジの開閉蓋体の回転方向における変形量は、開閉蓋体の回転角度が所定角度であるときの変形量までに抑制される。ヒンジの変形量が抑制されるため、開閉蓋体の固定蓋体に対する回転を繰り返すことでヒンジに過度な負荷が加わるのを抑制することができる。
次に、第2の態様に係る発明として、前記固定蓋体の規制部は、該固定蓋体に突設されかつ前記開閉蓋体の回転経路上に延出する固定規制片を有しているワイヤハーネス用プロテクタが開示される。
第2の態様に係る発明のワイヤハーネス用プロテクタによれば、固定蓋体に対して開閉蓋体を所定角度以上回転させようとすると、固定蓋体の固定規制片が開閉蓋体の規制部に当接する。この当接により、開閉蓋体の固定蓋体に対する所定角度を超える回転を規制することができる。
続いて、第3の態様に係る発明として、前記固定規制片は、前記固定蓋体における前記ヒンジの連結部分に突設されているワイヤハーネス用プロテクタが開示される。
第3の態様に係る発明のワイヤハーネス用プロテクタによれば、固定蓋体における開閉蓋体に最も近いヒンジの連結部分に固定規制片が突設される。ここに固定規制片を突設することで、固定蓋体に対して所定角度以上回転させようとした開閉蓋体の規制部に当接させるために必要な固定規制片の高さを、低く抑えることができる。
次に、第4の態様に係る発明として、前記開閉蓋体の規制部は、該開閉蓋体に突設されかつ前記カバー部により前記開口を閉じた前記本体部の外側に露出する可動規制片を有しているワイヤハーネス用プロテクタが開示される。
第4の態様に係る発明のワイヤハーネス用プロテクタによれば、固定蓋体に対して開閉蓋体を所定角度回転させると、開閉蓋体の可動規制片が固定蓋体の規制部に当接する。この当接により、開閉蓋体の固定蓋体に対する所定角度を超える回転を規制することができる。
続いて、第5の態様に係る発明として、前記可動規制片は、前記開閉蓋体における前記ヒンジの連結部分に突設されているワイヤハーネス用プロテクタが開示される。
第5の態様に係る発明のワイヤハーネス用プロテクタによれば、開閉蓋体における固定蓋体に最も近いヒンジの連結部分に可動規制片が突設される。ここに可動規制片を突設することで、開閉蓋体を所定角度以上回転させようとしたときに固定蓋体の規制部に当接させるために必要な可動規制片の高さを、低く抑えることができる。
次に、第6の態様に係る発明として、前記規制部は、固定規制片と可動規制片とを有しているワイヤハーネス用プロテクタが開示される。このうち、前記固定規制片は、前記固定蓋体に突設されかつ前記開閉蓋体の回転経路上に延出する。また、前記可動規制片は、前記開閉蓋体に突設されかつ前記カバー部により前記開口を閉じた前記本体部の外側に露出する。そして、前記開閉蓋体の前記所定角度以下の開閉角度において、前記両規制片のうち一方の規制片の凹部と該凹部に挿入された他方の規制片の凸部とにより、前記開閉蓋体の回転方向と交差する方向への前記ヒンジの移動が規制される。
第6の態様に係る発明のワイヤハーネス用プロテクタによれば、固定蓋体に対して開閉蓋体を所定角度以下で回転させると、一方の蓋体の規制片の凹部に他方の蓋体の規制片の凸部が挿入される。凹部に挿入された凸部は凹部によって、開閉蓋体の回転方向と交差する方向への移動を規制される。したがって、固定蓋体に対する開閉蓋体の、開閉蓋体の回転方向と交差する方向への移動が、開閉蓋体の開閉中における凹部への凸部の挿入によって規制される。
よって、開閉蓋体の開閉によりヒンジに加わる外力を開閉蓋体の回転方向のみに規制して、捻れ方向の外力又は開閉蓋体の回転方向以外の方向のせん断力がヒンジに加わるのを抑制することができる。
10,50,60,70 プロテクタ(ワイヤハーネス用プロテクタ)
20 本体部
21 開口
22 底板
23 側壁板
24 底板の延在方向における一方の端部
25 底板の延在方向における他方の端部
26 取付片
27 取付孔
28 係止突起
30 カバー部
31 天板
32 係止部
33 固定蓋体(規制部)
34 開閉蓋体
35 ヒンジ
36 取付部
37 規制片(規制部、固定規制片)
38 規制片(規制部、可動規制片)
39 固定蓋体の端面(固定蓋体におけるヒンジの連結部分)
40 開閉蓋体の端面(開閉蓋体におけるヒンジの連結部分)
61 凹部
62 凸部
100 一般的なプロテクタ
120 (一般的なプロテクタの)本体部
130 (一般的なプロテクタの)カバー部
133 (一般的なプロテクタの)固定蓋体
134 (一般的なプロテクタの)開閉蓋体
135 (一般的なプロテクタの)ヒンジ
W カバー部の天板の幅方向(開閉蓋体の回転方向と交差する方向)
θ 所定角度

Claims (3)

  1. 保護対象のワイヤハーネスが開口から出し入れされる本体部と、
    前記本体部に取り付けられ、前記開口の一部を塞ぐ固定蓋体に対する前記開口の他の一部を開閉可能に塞ぐ開閉蓋体の閉じた位置からの回転角度が所定角度に達すると、前記固定蓋体と前記開閉蓋体とを連結するヒンジの変形が、前記固定蓋体から突設した規制片と前記開閉蓋体から突設した規制片との当接により規制されるカバー部とを備え、
    前記規制片は、前記固定蓋体に突設されかつ前記開閉蓋体の回転経路上に延出する固定規制片と、前記開閉蓋体に突設されかつ前記カバー部により前記開口を閉じた前記本体部の外側に露出する可動規制片とを有しており、
    前記開閉蓋体の前記所定角度以下の回転角度において、前記両規制片のうち一方の規制片の凹部と該凹部に挿入された他方の規制片の凸部とにより、前記開閉蓋体の回転方向と交差する方向への前記ヒンジの移動が規制されるワイヤハーネス用プロテクタ。
  2. 前記固定規制片は、前記固定蓋体における前記ヒンジの連結部分に突設されている請求項記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  3. 前記可動規制片は、前記開閉蓋体における前記ヒンジの連結部分に突設されている請求項1又は2記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
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