JP2019126160A - 振動型モータ及び振動型モータを用いたレンズ駆動装置 - Google Patents

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一治 大澤
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Abstract

【課題】 駆動方向の寸法を小型化した振動型モータを提供する。【解決手段】 振動型モータ10は、駆動電圧の印加により振動する振動子11と、振動子11と摩擦摺動する摩擦部材12と、振動子11を摩擦部材12に加圧する加圧力F1を生じる加圧手段13と、摩擦部材12を保持する保持部材14と、摩擦部材12に付勢される弾性体15と、弾性体15を摩擦部材12に付勢する付勢手段とを有し、保持部材14に対して摩擦部材12の位置を規制する位置規制部14aを有し、付勢手段による付勢力F2で摩擦部材12が位置規制部14aに付勢されることにより、摩擦部材12が保持される。【選択図】図1

Description

本発明は、振動型モータ及び振動型モータを用いたレンズ駆動装置に関する。
超音波モータは、比較的小型でありながら高出力、静粛性という特徴を併せ持ち、例えば一眼レフカメラの交換レンズ内でのレンズ駆動に用いられている。特許文献1には、振動片型振動子を用いたリニア駆動式の超音波モータが開示されており、当該超音波モータでは、スライダーの駆動方向両端に被固定部を設け、被固定部をビス締結により固定している。
特開2016−82802号公報
従来の超音波モータでは、被固定部の固定のためのビス自体の体積や、ビスに対する雌ネジ部の体積が必要となり、駆動方向の寸法が大型化していた。また、上記の一眼レフカメラの交換レンズ等のレンズ駆動において、超音波モータが駆動方向に長いためにレンズ駆動装置が光軸方向に大型化していた。
そこで本発明では、駆動方向の寸法を小型化した振動型モータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の振動型モータは、駆動電圧の印加により振動する振動子と、振動子と摩擦摺動する摩擦部材と、振動子を摩擦部材に加圧する加圧力を生じる加圧手段と、摩擦部材を保持する保持部材と、摩擦部材に付勢される弾性体と、弾性体を摩擦部材に付勢する付勢手段とを有し、保持部材に対して摩擦部材の位置を規制する位置規制部を有し、付勢手段による付勢力で摩擦部材が位置規制部に付勢されることにより、摩擦部材が保持されることを特徴とする。
駆動方向の寸法を小型化した振動型モータを提供できる。
(A)〜(D)本発明の第一の実施形態である振動型モータ10を示す図である。 本発明の第一の実施形態である振動型モータ10の断面図である。 (A)、(B)本発明の第一の実施形態における摩擦部材12に及ぼす力の関係を示す図である。 (A)〜(D)本発明の第二の実施形態である振動型モータ20を示す図である。 (A)、(B)本発明の第二の実施形態における摩擦部材22に及ぼす力の関係を示す図である。 (A)、(B)本発明を適用したレンズ駆動装置を示す図である。
(第一の実施形態)
以下、本発明の第一の実施形態である振動型モータ10(超音波モータ)の構成について説明する。図1(A)、(B)は、それぞれ振動型モータ10を異なる角度から見た斜視図であり、振動型モータ10の駆動方向をX方向で表している。図1(C)、(D)は、それぞれ図1(A)、(B)と同じ方向から見た振動型モータ10の分解斜視図である。図2は、図1(A)における平面II−IIで切断した振動型モータ10の断面図である。
振動型モータ10は、主に振動子11と、摩擦部材12と、加圧手段13と、保持部材14と、減衰体15、振動子11の保持案内機構17によって構成される。加圧手段13は、加圧バネ131、加圧板132、フェルト133によって構成される。保持案内機構17は、保持枠171、可動体172、転動ボール173、案内板174によって構成される。
振動子11は、例えば板状の圧電素子111と、2つの突起部112aと被保持部112bを有する弾性部材112から構成されており、圧電素子111が弾性部材112に貼付されている。圧電素子111は例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)であり、弾性部材112は例えばステンレス等の板金である。圧電素子111に適切な駆動電圧を印加すると、振動子11が振動(超音波領域の周波数の高周波振動)し、突起部112aの先端に楕円運動を発生させることができる。振動子11には保持枠171が接着されるとともに、保持枠171によって保持される。
摩擦部材12は、例えば金属板であり、加圧手段13が生じる加圧力F1により振動子11の突起部112aが摩擦部材12に圧接され、突起部112aが摩擦部材12の面12bに摩擦摺動する。摩擦部材12の面12bの反対側の面には、後述の位置規制部を構成する凹形状部が設けられている。この凹形状部は、V溝12aとして駆動方向に沿って2つ、駆動方向に直行する方向に沿って1つの3箇所に設けられている。
加圧バネ131は、圧縮コイルバネであり、加圧力F1を生じる。加圧力F1は加圧板132とフェルト133を介して振動子11へ伝達され、振動子11を摩擦部材12に対して加圧する。フェルト133を介することで振動子11の振動を阻害することなく振動子11へ加圧力F1を伝達している。
保持部材14は、例えば樹脂製の枠体であり、摩擦部材12の3箇所のV溝12aの対応する位置に、摩擦部材12の位置を規制する位置規制部を構成する凸形状部が設けられている。この凸形状部は、球突起14aとして3箇所に設けられている。そして、それぞれの球突起14aは、摩擦部材12のV溝12aにそれぞれ当接し、摩擦部材12は保持部材14に保持される。
弾性体である減衰体15は、例えば振動型モータ10の駆動方向に延在する断面形状が凸形状(円柱形状、円筒形状、突起形状)の減衰ゴムである。または、その断面形状は、駆動方向に段差の連続した段差形状でもよい。減衰体15は摩擦部材12と減衰体固定板16により挟持され、弾性変形した状態で振動型モータ10へ組み込まれる。この時、減衰体固定板16は図示のビス締結により保持部材14へ固定される。減衰体15の弾性変形が復元する際の反力を、減衰体15を摩擦部材12へ付勢する付勢力F2として用いる。減衰ゴムである減衰体15が摩擦部材12に付勢されることにより、摩擦部材12の振動を抑制することができる。本発明の第一の実施形態の振動型モータ10では、2つの減衰体15を弾性変形させるように減衰体固定板16により組み込み、減衰体15自身が付勢力F2を生じる構成となっており、減衰体15自身が付勢手段を兼ねている。また、減衰体15と摩擦部材12の接触点が摩擦部材12の共振の腹の近傍となるようにしてもよい。このように接触点を摩擦部材12の共振の腹の近傍とすることで、摩擦部材12の共振を防止できるという効果がある。
図3(A)に示すように、振動子11を摩擦部材12に加圧する加圧力F1と減衰体15を摩擦部材12に付勢する付勢力F2の合力F3により、摩擦部材12は保持部材14に付勢される。この時、摩擦部材12のV溝12aと保持部材14の球突起14aが圧接されることにより、摩擦部材12は保持部材14に自由度無く保持される。
図2において、振動子11に接着固定された保持枠171は、可動体172に設けられた一対の壁部172aに遊嵌されることによって、振動型モータ10の駆動方向に拘束されている。可動体172と保持枠171は、加圧バネ131が生じる加圧力F1の方向には移動可能に保持される。これにより、加圧バネ131が生じる加圧力F1を阻害せずに、可動体172を介して振動子11が生じる駆動力を外部へ取り出すことができる。振動子11と可動体172を駆動方向にガタなく連結したい場合には、可動体172の壁部172aと保持枠171の間に不図示のバネを配置し、ガタよせを行うことも可能である。また、可動体172の壁部172aと保持枠171の摩擦力による加圧力F1への影響を低減したい場合には、可動体172の壁部172aと保持枠171の間に不図示の転動コロを配置し、摩擦力の低減を行うことも可能である。
次に、図3(A)、(B)を参照して、摩擦部材12の保持について詳細に述べる。図3(A)は、摩擦部材12の正面図、図3(B)は底面図であって、振動子11の加圧力F1、2つの減衰体15による付勢力F2、及び加圧力F1と付勢力F2の合力F3が示されている。また、図3(B)において、加圧力F1、付勢力F2、合力F3が作用する点は、それぞれ作用点P1、P2、P3として示されている。なお、2つの減衰体15による付勢力F2は、実際は駆動方向に分散して作用しているが、理解しやすいように、まとめて作用点P2に作用しているとする。付勢力F2を生じる付勢手段(減衰体15自体)は摩擦部材12に固定されているため、付勢力F2の作用点P2は移動しない。これに対して、加圧力F1を生じる加圧手段13は、振動子11と共に移動するため、加圧力F1の作用点P1は摩擦部材12上において移動する。図3(B)は、振動子11が駆動ストローク端まで移動した時の加圧力F1の作用点P1の位置を示している。点P4、P5、P6は、保持部材14の球突起14aの位置であり、摩擦部材12は点P4、P5、P6の3点で当接され保持されている。
点P4、P5、P6の全てにおいて、摩擦部材12が球突起14aから離れないためには、加圧力F1と付勢力F2の合力F3が摩擦部材12を球突起14aに圧接する向きである必要がある。また作用点P3は、図3(B)に示すように点P4、P5、P6の3点で形成される破線で示された三角形Tの内側に位置する必要がある。なお、振動子11が駆動ストローク端まで移動した時は、加圧力F1の作用点P1が最も三角形Tから遠く離れるため、合力F3が最も三角形Tの内側から外れ易い条件である。本発明の第一の実施形態のように付勢力F2が加圧力F1と向きが同じ場合は、付勢力F2の大きさが加圧力F1の大きさの1倍以上であると、図3(B)に示すように、合力F3の作用点P3が点P4、P5、P6で形成される三角形Tの内側に配置される。
図1(C)、(D)を参照すると、可動体172には案内溝172bが駆動方向に延在するように2箇所に設けられている。また、案内部材である案内板174は、保持部材14にビス締結されており、駆動方向に延在する案内部174a(案内溝)を2箇所備えている。可動体172の案内溝172bと案内板174の案内部174aの間には、転動部材である転動ボール173が3つ配置され、摩擦部材12や保持部材14に対し、可動体172や振動子11が駆動方向に移動可能に保持される。上記の構成において、振動子11を振動させ突起部112aに楕円運動が発生すると、突起部112aと摩擦部材12の間でX方向に駆動力が生じ、振動子11や可動体172を駆動方向に駆動することができる。以上が振動型モータ10の構成である。
次に、振動型モータ10の特徴について従来例と比較しながら説明する。特許文献1に開示されている従来の超音波モータは、本発明の振動型モータ10とは異なり、スライダーがベース部材の駆動方向の端部にネジにより固定されており、このネジの体積と雌ネジ部の体積が必要となり、装置が駆動方向に大型化していた。
上記の従来例に対し、本発明の第一の実施形態の振動型モータ10は以下の2つの特徴を有している。第一の特徴は、摩擦部材12が付勢力F2により保持部材14の球突起14aに付勢されることで、保持部材14が摩擦部材12を保持する点である。第二の特徴は、保持部材14へ摩擦部材12を付勢するために減衰体15の付勢力F2を用いている点である。
次に、本発明の第一の実施形態の振動型モータ10の作用と効果について、図2及び図3(B)を参照して説明する。本発明の振動型モータ10の摩擦部材12は、保持部材14の球突起14aが当接するV溝12aのみ備えていれば十分であり、また摩擦部材12を保持部材14へ当接する力は減衰体15の付勢力F2を利用しているため、ビス等の固定部材は不要である。この構成により、摩擦部材12の保持に必要な締結部材は不用であるので、部品点数を削減できるとともに、振動型モータ10を小型化することができる。すなわち、従来例に対して、本発明の第一の実施形態の振動型モータ10の駆動方向の長さL1を短縮することができる。
なお、本発明の第一の実施形態の振動型モータ10では、保持部材14の位置規制部である球突起14aが3点設けられ、また、付勢力F2は加圧力F1と向きが同じであり、大きさが1倍以上である。振動型モータ10のように、摩擦部材12が3点で支持され、また付勢力F2と加圧力F1の向きが同じ場合は、前述のように付勢力F2の大きさが加圧力F1の大きさの1倍以上であれば摩擦部材12が3点で確実に支持され、駆動特性が安定し易い。上記の理由により、保持部材14の位置規制部は少なくとも3点設けられ、付勢力F2は加圧力F1と向きが同じであり、大きさが1倍以上であることが好ましい。
なお、本発明の第一の実施形態の振動型モータ10では、減衰体15は弾性変形された状態で固定され、弾性変形の反力により付勢力F2を生じ、摩擦部材12に付勢されることで減衰体15自体が付勢手段を兼ねている。また、振動子11が可動し、摩擦部材12が固定する構造を説明したが、振動子11を固定し、摩擦部材12を可動とした構造においても同様の効果が得られる。
(第二の実施形態)
以下、本発明の第二の実施形態である振動型モータ20の構成について説明する。図4(A)、(B)は、それぞれ振動型モータ20を異なる角度から見た斜視図であり、振動型モータ20の駆動方向をX方向で表している。図4(C)、(D)は、それぞれ図4(A)、(B)と同じ方向から見た振動型モータ20の分解斜視図である。
振動型モータ20は、主に振動子21と、摩擦部材22と、加圧手段23と、保持部材24と、減衰体25、振動子21の保持案内機構27によって構成される。加圧手段23は、加圧バネ231、加圧板232、フェルト233によって構成される。保持案内機構27は、保持枠271、可動体272、転動ボール273、案内板274によって構成される。振動子21については、振動型モータ10の振動子11と同様であるため説明を省略する。
摩擦部材22は、例えば金属板であり、振動型モータ10と同様に、加圧手段23が生じる加圧力F1により振動子21が摩擦部材22に圧接され、摩擦部材22の面22bに摩擦摺動する。摩擦部材22の面22bには、位置規制部を構成する凹形状部が設けられている。この凹形状部は、V溝22aとして駆動方向に沿って2つ、駆動方向に直行する方向に沿って1つの3箇所に設けられている。
加圧バネ231は、4つの引張コイルバネであり、加圧板232と可動体272を引き寄せる向きの加圧力F1を生じる。加圧力F1はフェルト233を介して振動子21へ伝達され、振動子21を摩擦部材22に対して加圧することは振動型モータ10と同様である。
保持部材24は、2つの樹脂製の部材から構成された、枠形状をしており、摩擦部材22の3箇所のV溝22aの対応する位置に、摩擦部材22の位置を規制する位置規制部を構成する凸形状部が設けられている。この凸形状部は、球突起24aとして3箇所に設けられている。そして、それぞれの球突起24aは、摩擦部材22のV溝22aにそれぞれ当接し、摩擦部材22は、保持部材24に保持される。
弾性体である減衰体25は、例えば振動型モータ20の駆動方向に延在するシート状の減衰ゴムである。または駆動方向に延在する断面形状が凸形状(円柱形状、円筒形状、突起形状)の減衰ゴムである。または、その断面形状は、駆動方向に段差の連続した段差形状でもよい。減衰体25は摩擦部材22と案内部材である案内板274に挟持され、固定される。案内板274には梁状のバネ部274bが形成されており、案内板274を保持部材24にビス固定した際には、バネ部274bが弾性変形する。振動型モータ20では、案内板274のバネ部274bの弾性変形の反力を、減衰体25を摩擦部材22へ付勢する付勢力F2として用いる。減衰体25が摩擦部材22に付勢されることで、振動型モータ10と同様に摩擦部材22の振動を抑制することができる。本発明の第二の実施形態の振動型モータ20では、案内板274のバネ部274bが弾性変形し、付勢力F2を生じる構成となっており、案内板274が付勢手段を兼ねている。また、減衰体25と摩擦部材22の接触点が摩擦部材22の共振の腹の近傍となるようにしてもよい。このように接触点を摩擦部材22の共振の腹の近傍とすることで、摩擦部材22の共振を防止できるという効果がある。
図5(B)に示すように、振動子21を摩擦部材22に加圧する加圧力F1と減衰体25を摩擦部材22に付勢する付勢力F2の合力F3により、摩擦部材22は保持部材24に付勢される。この時、摩擦部材22のV溝22aと保持部材24の球突起24aが圧接されることにより、摩擦部材22は保持部材24に自由度無く保持される。
次に、図5(A)、(B)を参照して、摩擦部材22の保持について詳細に述べる。図5(A)は、摩擦部材22の平面図、図5(B)は正面図であって、振動子21の加圧力F1、減衰体25を摩擦部材22に付勢する付勢力F2、及び加圧力F1と付勢力F2の合力F3が示されている。また、図5(B)において、加圧力F1、付勢力F2、合力F3が作用する点は、それぞれ作用点P1、P2、P3として示されている。なお、減衰体25を摩擦部材22に付勢する付勢力F2は、実際は駆動方向に分散して作用しているが、理解しやすいように、まとめて作用点P2に作用しているとする。摩擦部材22において、振動子21と接触する面は、図5(B)の面22bである。付勢力F2の作用点P2は移動せず、これに対して、加圧力F1を生じる加圧手段23は、振動子21と共に移動するため、加圧力F1の作用点P1は摩擦部材22上において移動する。図5(A)は、振動子21が駆動ストローク端まで移動した時の加圧力F1の作用点P1の位置を示している。点P4、P5、P6は、保持部材24の球突起24aの位置であり、摩擦部材22は点P4、P5、P6の3点で当接され支持されている。
振動型モータ10と同様に、点P4、P5、P6の全てにおいて、摩擦部材22が球突起24aから離れないためには、加圧力F1と付勢力F2の合力F3が摩擦部材22を球突起24aに圧接する向きである必要がある。また作用点P3は、図5(A)に示すように点P4、P5、P6の3点で形成される破線で示された三角形Tの内側に位置する必要がある。図5(A)に示すように、付勢力F2の向きが加圧力F1の向きと逆である場合は、付勢力F2の大きさが加圧力F1の大きさの3倍以上であると、合力F3の作用点P3が三角形Tの内側に配置される。以上の理由から本発明の第二の実施形態では、付勢力F2の大きさが加圧力F1の大きさの3倍以上となっている。
図4(C)、(D)を参照すると、振動子21の保持案内機構27について、壁部271aを有する保持枠271と、案内溝272bを有する可動体272の2部材をビス締結することによって可動部が構成されている。また、保持部材24は案内部材である案内板274にビス締結されており、案内板274は駆動方向に延在する案内部274a(案内溝)を2箇所備えている。可動体272の案内溝272bと案内板274の案内部274aの間には、転動部材である転動ボール273が3つ配置され、摩擦部材22や保持部材24に対し、可動体272や振動子21が駆動方向に移動可能に保持される。上記以外の構成は振動型モータ10と同様である。以上が振動型モータ20の構成の説明である。
次に、振動型モータ20の特徴について説明する。振動型モータ20は振動型モータ10と同様に以下の2つの特徴を有している。第一の特徴は、摩擦部材22が付勢力F2により保持部材24の球突起24aに付勢されることで、保持部材24が摩擦部材22を保持する点である。第二の特徴は、保持部材24へ摩擦部材22を付勢するために減衰体25を摩擦部材22に付勢する付勢力F2を用いている点である。
次に、本発明の第二の実施形態の振動型モータ20の作用と効果について説明する。本発明の摩擦部材22は、保持部材24の球突起24aが当接するV溝22aのみ備えていれば十分であり、また摩擦部材22を保持部材24へ当接する力は減衰体25を摩擦部材22に付勢する付勢力F2を利用しているため、ビス等の固定部材は不要である。この構成により、摩擦部材22の保持に必要な締結部材は不用であるので、部品点数を削減できるとともに、振動型モータ20を小型化することができる。すなわち、従来例に対して、本発明の第二の実施形態の振動型モータ20の駆動方向の長さを短縮することができる。
なお、本発明の第二の実施形態の振動型モータ20では、保持部材24の位置規制部である球突起24aが3点設けられ、また、付勢力F2は加圧力F1と向きが逆であり、大きさが3倍以上である。振動型モータ20のように、摩擦部材22が3点で支持され、また付勢力F2と加圧力F1の向きが逆の場合は、前述のように付勢力F2の大きさが加圧力F1の大きさの3倍以上であれば摩擦部材22が3点で確実に支持され、駆動特性が安定し易い。上記の理由により、保持部材24の位置規制部は少なくとも3点設けられ、付勢力F2は加圧力F1と向きが逆であり、大きさが3倍以上であることが好ましい。
なお、本発明の第二の実施形態の振動型モータ20では、案内板274のバネ部274bが弾性変形してその反力により付勢力F2を生じ、案内板274が付勢手段を兼ねている。または、弾性体を板バネとして、減衰ゴムを介して摩擦部材22を付勢する構成としてもよい。また、振動子21を固定し、摩擦部材22を可動とした構造においても本発明の効果が得られることは振動型モータ10と同様である。
(適用例)
本発明を適用したレンズ駆動装置の構造について説明する。図6(A)は、本発明の振動型モータ10を組込んだレンズ駆動装置であるレンズ鏡筒1を示す断面図である。撮像装置としてのカメラ本体2にはレンズ鏡筒1が着脱自在に取り付けられ、カメラ本体2内には撮像素子2aが設けられている。カメラ本体2のマウント9は、レンズ鏡筒1をカメラ本体2に取り付けるためのバヨネット部を有している。レンズ鏡筒1は固定筒3を有しており、マウント9のフランジ部と当接している。そして、固定筒3とマウント9は不図示のビスに固定されている。固定筒3には更に、レンズG1を保持する前鏡筒4とレンズG3を保持する後鏡筒5が固定される。レンズ鏡筒1は、フォーカスレンズ保持枠6を備え、レンズG2を保持している。フォーカスレンズ保持枠6は、前鏡筒4と後鏡筒5に保持されたガイドバー7によって直進移動可能に保持されている。振動型モータ10は後鏡筒5に不図示のビス等で固定されている。
図6(B)は、振動型モータ10と、レンズG2と、フォーカスレンズ保持枠6と、ガイドバー7の斜視図である。振動型モータ10の可動体172には駆動力を外部に伝達する軸172cが設けられており、フォーカスレンズ保持枠6の係合部6aと係合する。上記のような構成で、振動型モータ10の振動子11が駆動すると、振動型モータ10の駆動力は、可動体172を介してフォーカスレンズ保持枠6に伝達される。フォーカスレンズ保持枠6は、ガイドバー7によって案内されて直線移動する。以上がレンズ鏡筒1の構成の説明である。
次に、レンズ鏡筒1の特徴と作用、効果について説明する。レンズ鏡筒1の特徴は本発明の振動型モータ10をレンズG2の駆動に用いている点である。この作用としては、振動型モータ10が駆動方向に小型化されているため、レンズG2の駆動アクチュエータである振動型モータ10が光軸(図中C)方向に占める長さL1が短いことが挙げられる。以上の理由により、本発明により、光軸方向の長さL2を小型化したレンズ鏡筒1を提供することができる。また、本適用例のレンズ鏡筒1では、第一の実施形態である振動型モータ10を用いた例を示したが、第二の実施形態である振動型モータ20など、本発明で提案するいずれの形態のモータを用いても同様の効果を得ることができる。
1 レンズ鏡筒(レンズ駆動装置)
10、20 振動型モータ
11、21 振動子
12、22 摩擦部材
12a、22a V溝(位置規制部)
13、23 加圧手段
14、24 保持部材
14a、24a 球突起(位置規制部)
15、25 減衰体(弾性体)
173、273 転動ボール(転動部材)
174、274 案内板(案内部材)
174a、274a 案内部
274b バネ部
F1 加圧力
F2 付勢力
G2 レンズ

Claims (14)

  1. 駆動電圧の印加により振動する振動子と、
    前記振動子と摩擦摺動する摩擦部材と、
    前記振動子を前記摩擦部材に加圧する加圧力を生じる加圧手段と、
    前記摩擦部材を保持する保持部材と、
    前記摩擦部材に付勢される弾性体と、
    前記弾性体を前記摩擦部材に付勢する付勢手段と、を有し、
    前記保持部材に対して前記摩擦部材の位置を規制する位置規制部を有し、
    前記付勢手段による付勢力で前記摩擦部材が前記位置規制部に付勢されることにより、前記摩擦部材が保持されることを特徴とする振動型モータ。
  2. 前記位置規制部は、前記摩擦部材に凹形状部、前記保持部材に凸形状部で構成されることを特徴とする、請求項1に記載の振動型モータ。
  3. 前記位置規制部は、前記摩擦部材にV溝の形状、前記保持部材に球突起の形状で構成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の振動型モータ。
  4. 前記位置規制部は少なくとも3点設けられ、前記付勢力は、前記加圧力と向きが同じであり、前記加圧力に対して大きさが1倍以上であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の振動型モータ。
  5. 前記弾性体は、弾性変形した状態で固定され、前記弾性変形の反力により前記付勢力を生じ、前記付勢手段を兼ねることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の振動型モータ。
  6. 前記弾性体は、減衰体であり、前記減衰体が前記摩擦部材を付勢することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の振動型モータ。
  7. 前記位置規制部は少なくとも3点設けられ、前記付勢力は、前記加圧力と向きが逆であり、前記加圧力に対して大きさが3倍以上であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の振動型モータ。
  8. 転動部材と、該転動部材の案内部と弾性変形するバネ部を有する案内部材とを更に有し、
    該案内部材は、前記バネ部の変形の反力により前記付勢力を生じ、前記付勢手段を兼ねることを特徴とする、請求項7に記載の振動型モータ。
  9. 前記弾性体は、前記摩擦部材と前記案内部材とにより挟持されることを特徴とする、請求項8に記載の振動型モータ。
  10. 前記弾性体は、板バネであり、減衰体を介して前記摩擦部材を付勢することを特徴とする、請求項7に記載の振動型モータ。
  11. 前記減衰体は、減衰ゴムであり、駆動方向に延在し、断面が凸形状であることを特徴とする、請求項6又は10に記載の振動型モータ。
  12. 前記弾性体と前記摩擦部材との接触点は、前記摩擦部材の共振の腹の近傍であることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の振動型モータ。
  13. 前記振動は、超音波領域の周波数の高周波振動であり、前記振動型モータは超音波モータであることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の振動型モータ。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の振動型モータをレンズの駆動に用いることを特徴とする、レンズ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022024606A1 (ja) * 2020-07-31 2022-02-03 ミツミ電機株式会社 レンズ駆動装置、カメラモジュールおよびカメラ搭載装置

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