JP2019117514A - 農作業情報管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】同一の圃場を複数の作業車両で作業する場合の日報管理を簡便に行うことのできる農作業情報管理システムを提供すること。【解決手段】農作業情報管理システムは、圃場A,B,Cを走行可能な作業車両10に設けられ、少なくとも作業車両10が遂行した作業に関する作業情報を収集する制御部150と、制御部150と通信可能な情報処理装置140とを有する。情報処理装置140は、制御部150をそれぞれ有する第1の作業車両10Aおよび第2の作業車両10Bから、第1の作業車両10Aによる所定の圃場Aにおける第1の作業情報と、第2の作業車両10Bによる所定の圃場Aにおける第2の作業情報とを収集し、収集した第1の作業情報と第2の作業情報とを結合して所定の圃場Aにおける作業日報55を生成可能とした。【選択図】図2

Description

本発明は、作業車両を用いた農作業への支援を行う農作業情報管理システムに関する。
従来、特定の圃場に関する作業計画を作成し、作成した作業計画に基づいた作業指示を行うとともに、特定の圃場における作業データを取得して、作業開始から終了までの作業データと、圃場および作業内容とを関連付けた日報を作成する農作業情報管理システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014−71709号公報
しかしながら、上述した農作業情報管理システムでは、1枚(面)の圃場で2台の作業車両が同時に作業を行った場合、各作業車両毎に日報が作成されるため、圃場単位での作業状況を簡単に把握することは容易ではなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数台の作業車両による圃場単位での作業管理を容易に行うことのできる農作業情報管理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、圃場(A,B,C)を走行可能な作業車両(10)に設けられ、少なくとも当該作業車両(10)が遂行した作業に関する作業情報を収集する制御部(150)と、前記制御部(150)と通信可能な情報処理装置(140)と、を有し、前記情報処理装置(140)は、前記制御部(150)をそれぞれ有する第1の作業車両(10A)および第2の作業車両(10B)から、前記第1の作業車両(10A)による所定の圃場(A)における第1の作業情報と、前記第2の作業車両(10B)による前記所定の圃場(A)における第2の作業情報とを収集し、収集した前記第1の作業情報と前記第2の作業情報とを結合して前記所定の圃場(A)における作業日報(55)を生成可能である農作業情報管理システムとする。
請求項2に記載の発明は、前記第1の作業車両(10A)および前記第2の作業車両(10B)にそれぞれ搭載された制御部(150A,150B)は、互いに通信可能であり、各前記制御部(150A,150B)は、作業に関する各種情報を検出する各種センサ(175,1550)から必要情報を取得して、前記作業情報を日報形式で生成可能であることを特徴とする請求項1に記載の農作業情報管理システムとする。
請求項3に記載の発明は、前記第1の作業車両(10A)はオペレータが搭乗して所定の作業を実行可能である一方、前記第2の作業車両(10B)は、自動走行により無人で前記所定の作業を実行可能であり、前記情報処理装置(140)は、前記第1の作業情報と前記第2の作業情報とを結合する際に、所定の項目の照合を行い、一致しない項目が存在する場合、前記作業日報(55)を生成するか否かの確認情報を外部へ出力可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の農作業情報管理システムとする。
請求項4に記載の発明は、前記所定の項目として、少なくとも圃場名、日付、作業時間に関する情報が含まれることを特徴とする請求項3に記載の農作業情報管理システムとする。
請求項5に記載の発明は、前記第1の作業車両(10A)および前記第2の作業車両(10B)は、それぞれ測位装置(120,122)を備え、前記所定の項目として、位置座標により規定される地点情報が含まれることを特徴とする請求項3に記載の農作業情報管理システムとする。
請求項6に記載の発明は、前記情報処理装置(140)は、前記作業車両(10)に持ち込み可能であり、かつ前記制御部(150)と近距離無線通信規格により通信可能な携帯端末(140A)を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の農作業情報管理システムとする。
請求項7に記載の発明は、前記情報処理装置(140)は、前記制御部(150)と所定の通信ネットワーク(110)を介して通信可能な端末装置(140B)を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の農作業情報管理システムとする。
請求項1に記載の発明によれば、同一の圃場で同一の作業を複数の作業車両で行った場合、各作業車両の作業内容を結合して圃場単位の作業日報とし生成することができるため、複数台の作業車両による圃場単位での作業管理を容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、作業車両の制御部は、作業情報を日報形式で生成することができるため、結合処理を行いやすい。また、1つの作業車両の単独の作業でも簡単に日報作成が可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、第1の作業情報と第2の作業情報とを結合する際に、所定の項目の照合を行い、オペレータに確認を促すことができるので、誤った作業日報を作成するおそれがない。
請求項4に記載の発明によれば、同一の圃場であることを含め、複数の作業車両が共通の作業を行ったことを明確にすることができるため、請求項3に記載の発明の効果に加えて、誤った作業日報の作成をより確実に防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、同一の圃場であることをより明確にすることができるため、請求項3に記載の発明の効果に加えて、誤った作業日報の作成をより確実に防止することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1から5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、携行可能な携帯端末により作業日報を作成することができるため、管理者は何処にいても、所定の圃場における作業内容を簡便に確認することができる。
請求項7に記載の発明によれば、ネットワークを介して様々な連携を行うことができ、請求項1から6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、例えば、農業を事業として捉え、農業経営の管理や経営戦略などに利用することができる。
図1は、実施形態に係る農作業情報管理システムの構成の概略を示す説明図である。 図2は、同上の農作業情報管理システムの機能の概略を示すブロック図である。 図3は、同上の農作業情報管理システムにおける第1の制御部および携帯端末の概略を示すブロック図である。 図4は、同上の農作業情報管理システムにおける第2の制御部の概略を示すブロック図である。 図5は、圃場内における作業車両の作業領域を示す説明図である。 図6は、単一圃場内における2台の作業車両の各作業経路を示す説明図である。 図7は、情報処理装置における作業車両のアシストモードの選択画面を示す説明図である。 図8は、情報処理装置における作業機の設定画面を示す説明図である。 図9Aは、第1の作業車両に関する作業日報の一例を示す説明図である。 図9Bは、第2の作業車両に関する作業日報の一例を示す説明図である。 図10は、第1の作業情報と第2の作業情報とが結合された作業日報の一例を示す説明図である。 図11は、作業日報作成処理の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態に係る農作業情報管理システムについて、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、下記の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能なもの、あるいは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
先ず、農作業情報管理システムの概略について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る農作業情報管理システムの構成の概略を示す説明図である。図2は、同上の農作業情報管理システムの機能の概略を示すブロック図、図3は、同農作業情報管理システムにおける第1の制御部および携帯端末の概略を示すブロック図、そして、図4は、同農作業情報管理システムにおける第2の制御部の概略を示すブロック図である。
本実施形態に係る農作業情報管理システムは、図1に示すように、例えば圃場Aを走行可能な第1の作業車両10Aと第2の作業車両10Bとにそれぞれ設けられる制御部と、制御部と通信可能なタブレット端末140Aとを有する。制御部としては、第1の作業車両10Aが遂行した作業に関する作業情報を収集する第1の制御部150Aと、第2の作業車両10Bが遂行した作業に関する作業情報を収集する第2の制御部150Bとがある。また、タブレット端末140Aは、両制御部150A、150Bと通信可能な携帯端末であり、情報処理装置の一例である。
第1の作業車両10Aと第2の作業車両10Bとは、それぞれ作業機2としてのロータリー装置を走行車体1の後部に連結したトラクタである。ここでは、圃場Aの耕耘作業を行うこととしてロータリー装置を装着しているが、作業内容によって、作業機2は適宜取り換えられる。
なお、走行車体1は、動力源(不図示)と、この動力源の動力を駆動輪と作業機2とに伝えるTPOなどを含む動力伝達装置(不図示)とを備え、農道Rや圃場A,B,Cの中を自由に走行することができる。なお、動力源としては、ディーゼル機関やガソリン機関等の熱機関であるエンジンが通常用いられるが、モータを動力源とすることもできる。
なお、以下においては、第1の作業車両10AをトラクタXと記したり、第2の作業車両10BをトラクタYと記したりする場合や、第1、第2の作業車両10A,10Bを含めた総称として作業車両10と記載する場合がある。また、作業車両10に搭載される制御部として、第1の制御部150Aと第2の制御部15Bとを含めて制御部150と記す場合もある。
また、情報処理装置としては、タブレット端末140Aに加えて、例えば複数の圃場A,B,Cを管理する所定の管理舎H内に設置された情報端末装置140Bが含まれていてもよい。情報端末装置140Bとしては、例えば、農作業支援サーバ130a(図2)やパーソナルコンピュータ130b(図2)などがある。また、以下では、情報処理装置としても、タブレット端末140Aおよび情報端末装置140Bを含めた総称として情報処理装置140と記す場合がある。なお、情報処理装置140は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置、さらには入出力装置が設けられたコンピュータ等である。
また、以下では、携帯端末であるタブレット端末140Aは、有人のトラクタXである第1の作業車両10Aに持ち込まれたものとして説明するが、無人のトラクタYである第2の作業車両10Bに備え付けることもできる。
実施形態に係る農作業情報管理システムは、測位装置としてのGNSS(Global Navigation Satellite System)制御装置を備えている。すなわち、第1の作業車両10A(有人のトラクタX)は第1GNSS制御装置120を備え、第2の作業車両10B(無人のトラクタY)は第2GNSS制御装置122を備えている。図示するように、走行車体1の上面には、受信アンテナ121(123)が設けられている。
本実施形態では、図1に示すように、ここでは、農作業情報管理システムが管理する複数の圃場A,B,Cのうち、圃場Aにおいて、第1の作業車両10A(有人のトラクタX)と第2の作業車両10B(無人のトラクタY)とが協働して耕耘作業した場合について説明する。
すなわち、図1に示すように、第1の作業車両10A(有人のトラクタX)と第2の作業車両10B(無人のトラクタY)とが車両進入口104から圃場Aへそれぞれ進入し、隣接作業や回り耕作業(図5参照)を行って所定の作業領域300を耕耘作業し、車両退出口105から退出したとする。また、詳しくは後述するが、作業領域300は情報処理装置140により予め設定される。
このとき、第1の作業車両10Aに搭乗するオペレータは、専用リモコン、あるいはタブレット端末140Aを用いて、第2の作業車両10B(無人トラクタY)の自動走行の開始や停止などを指示することができる。
作業領域300の耕耘作業を行うに際し、本実施形態に係る農作業情報管理システムでは、第1作業車両10Aに持ち込まれた情報処理装置140であるタブレット端末140Aは、第1の制御部150Aを有する第1の作業車両10Aおよび第2の制御部150Bを有する第2の作業車両10Bから、それぞれ圃場Aにおける作業情報を収集し、収集した2種類の作業情報を結合して1つの圃場Aにおける作業日報を作成することができる。
すなわち、タブレット端末140Aは、第1の作業車両10Aによる圃場Aにおける第1の作業情報と、第2の作業車両10Bによる圃場Aにおける第2の作業情報とを収集し、収集した第1の作業情報と第2の作業情報とを結合して、圃場Aにおける作業日報を生成することができるのである。
このように、圃場Aという同一の圃場で、同一の作業(耕耘作業)を複数の作業車両10で行った際に、各作業車両10の作業内容を結合して圃場単位の作業日報とし生成することができるため、複数台の作業車両10による圃場単位での作業管理を容易に行うことができる。ここでは、2台の作業車両10(第1の作業車両10Aおよび第2の作業車両10B)としたが、第2の作業車両10B自体が複数台あってもよい。例えば、第2の作業車両10BとしてのトラクタYは、1台に限らず、2台以上であっても構わない。
ここで、図2〜図4を参照しながら、本システムを構成する第1の制御部150A、第2の制御部150B、タブレット端末140Aについて、具体的に説明する。
図2に示すように、農作業情報管理システムは、複数の作業車両10に搭載された制御部150(第1の制御部150A、第2の制御部150B)が、コントローラとして、通信ネットワーク110を介して接続可能な状態で構築されている。また、また、同様に、農作業支援サーバ130aやパーソナルコンピュータ130bを含む情報端末装置140Bも通信ネットワーク110に接続している。
そして、第1の作業車両10Aには、当該第1の作業車両10Aに搭載された第1の制御部150Aとブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信規格により通信可能なタブレット端末140Aがオペレータにより持ち込まれている。なお、タブレット端末140Aは、予め走行車体1に着脱自在に設けられた構成であってもよい。
したがって、第1の制御部150A、第2の制御部150B、タブレット端末140A、および情報端末装置140Bは、互いに通信可能な状態となっている。すなわち、本実施形態に係る農作業情報管理システムは、いわゆるクラウドコンピューティング(Cloud Computing)が可能なシステムとなっている。
図3に示すように、第1の作業車両10Aに搭載されるコントローラである第1の制御部150Aは、上述の情報処理装置140等と同様にコンピュータ等で構成されており、走行系ECU(Electronic Control Unit)11a、エンジン系ECU11b、作業機系ECU11c、情報収集部152などの処理装置やROM、RAM、HDD等の記憶装置からなる記憶部153を備え、これらが互いに接続されて信号の受け渡しを可能としている。
走行系ECU11aは、エンジンの出力が伝達される駆動輪(たとえば、後輪)の回転を制御して走行速度を制御する。エンジン系ECU11bは、エンジンを制御する。作業機系ECU11cは、作業機2の昇降を制御する。
また、情報収集部152は、必要情報として、各種センサ175が検出した作業に関する各種情報を取得して、後述するように、作業情報を日報形式(図9A参照)で生成することができる。
図示するように、第1の制御部150Aには、運転モード選択スイッチ18、各種アクチュエータ170、カメラ171、各種センサ175、第1GNSS制御装置120、さらにはタブレット端末140Aとの通信や通信ネットワーク110を介して他の制御部150との通信を行うための通信部151が接続される。
運転モード選択スイッチ18は、作業車両10を自動運転で走行させる自動運転モードと作業者によるマニュアル運転で走行させるマニュアル運転モードとに切替えるためのスイッチであり、例えば、走行車体1に設けられる。
また、各種アクチュエータ170としては、例えば、作業機2を昇降させる昇降シリンダ等の様々なシリンダや、圃場A,B,Cの水深を検出する水深センサ等を駆動させるモータ、エンジンの吸気量を調節するスロットルモータ等の電動モータ等、様々なモータがある。
また、各種センサ175としては、上述した水深センサ、圃場A,B,Cの作土深を検出する作土深センサ、圃場A,B,Cの肥料濃度を検出する肥沃度センサ、収穫物である籾等の重さを検出したり苗の重量を検出したりするロードセル等の重量センサ、後輪の回転数を検出する回転センサ、走行車体1の傾きを検出する傾きセンサ、あるいは作業クラッチセンサや温度センサ等、様々なセンサがある。
なお、カメラ171は、走行車体1の適宜箇所に複数個設けられており、カメラ171による撮像データは、記憶部153に記憶可能であるとともに、例えば、図1に示した管理舎H内に設置された情報処理装置140等を介して視ることも可能である。また、かかるカメラ171による撮像データから、第1の制御部150Aは、作物の生育状況や作業状況などを判定することもできる。
トラクタXの自己位置を示す位置情報を取得する第1GNSS(Global Navigation Satellite System)制御装置120は、走行車体1に設けられた受信アンテナ121を備える測位ユニットとして機能する。すなわち、第1GNSS制御装置120は、GNSSアンテナ121によって航法衛星124からの電波を受信し、所定時間毎にGNSS座標を取得することにより、地球上での位置情報を所定間隔で取得することができる。
そして、情報収集部152により、第1GNSS制御装置120が取得する位置情報と、各種センサ175で取得した各種情報を位置毎の作業情報として、圃場A,B,Cの場所を示す圃場地図情報とに互いに関連付けて記録した作業情報が日報形式(図9A参照)で生成される。生成された作業情報は、通信部151を介してタブレット端末140Aに送られる。
タブレット端末140Aは、制御部143と、これに接続する記憶部141と、情報を表示する表示部および各種の入力操作を行う操作部が一体となったタッチパネル142とを備える。また、タブレット端末140Aは、走行車体1側の通信部151に対応する端末通信部144を備えている。
制御部143は、作業情報取得部1431と作業情報結合部1432とを有する。作業情報取得部1431は、走行車体1に搭載された第1の制御部150Aの情報収集部152から送信される第1の作業情報を取得する。また、前述したように、第1の作業車両10Aに搭載された第1の制御部150Aおよび第2の作業車両10Bに搭載された第2の制御部150Bは、互いに通信可能であり、作業情報取得部1431は、第1の制御部150Aを介して第2の作業車両10Bからの第2の作業情報も取得することができる。
なお、タブレット端末140Aと第2の作業車両10B(無人のトラクタY)に搭載された第2の制御部150Bとを、通信ネットワーク110を介して直接的に相互通信可能に構成し、第1の制御部150Aを介さずに第2の作業情報を取得することもできる。
こうして、作業情報取得部1431は、第1の作業車両10A(有人のトラクタX)および第2の作業車両10B(無人のトラクタY)から、第1、第2の作業情報を取得することができる。
第1、第2の作業情報は、いずれも共通する圃場Aにおける耕耘作業に関する情報である。本実施形態では、圃場単位の作業日報を作成するために、作業情報結合部1432より、第1の作業情報と第2の作業情報とを結合するようにしている(図10参照)。なお、結合処理については後に改めて説明する。
タブレット端末140Aの記憶部141は、制御部143による制御処理に必要な各種プログラムのほか、各種情報が記憶されている。すなわち、記憶部141は、圃場データベース(DB)1411、作業データベース(DB)1412、経路データベース(DB)1413、さらには各種プログラムが格納されたプログラム部1414が区画生成されている。
作業DB1412には、圃場DB1411に記憶された、個々に圃場識別情報が付与された圃場A,B,Cの場所を示す圃場地図情報に関連付けて、様々な作業情報が圃場毎にそれぞれ独立して記憶される。なお、この作業情報の中には作業日報としての所定のフォームに纏められた情報も含まれる。
経路DB1413には、第1の作業車両10が自動運転モードで走行する際の作業経路情報が記憶されている。作業経路情報は、制御部143によって生成することができる。また、作業経路情報には走行エリア情報が含まれており、生成された走行エリア情報についても経路DB1413に記憶される。なお、作業経路については、作業車両10の作業領域300に関する説明と共に後述する。
プログラム部1414には、例えば、自車両(第1の作業車両10A)の他、無人のトラクタYである第2の作業車両10Bを自動運転させる際の作業経路情報を生成する作業経路生成プログラムや、上述した作業情報結合部1432を機能させるための作業情報結合プログラムが格納されている。
さらに、プログラム部1414には、生成された作業経路情報にしたがって、作業車両10を自動運転させるための自動操舵プログラム等、作業車両10の動作全般を制御するコンピュータプログラムが格納される。なお、これらの各種コンピュータプログラムは、走行車体1に搭載された第1の制御部150Aの記憶部に格納されていてもよい。
ところで、作業情報結合プログラムとしては、例えば、第1の作業情報を取得する工程と、第2の作業情報を取得する工程と、2つの作業情報同士を照合する照合工程と、照合工程における照合結果に基づいて、作業日報を生成するか否かの確認情報を第1の作業車両10Aへ出力する確認工程と、照合結果に基づいて第1の作業情報と第2の作業情報とを結合して作業日報を生成する日報生成工程と、生成した作業日報を出力する出力工程とが含まれる。
出力された作業日報は、タブレット端末140Aの記憶部141(作業DB1412)に記憶され、オペレータはタッチパネル142を操作することで画面表示させることができる。したがって、オペレータは、何処にいても、所定の圃場A(B,C)における作業内容を簡便に確認することができる。
また、かかる作業日報は、情報端末装置140Bにも送信される。したがって、農業を事業として捉えた場合に、管理者が作業日報を精査することにより、農業経営の管理や経営戦略などに役立てることができる。
次に、第2の作業車両10B、すなわち無人のトラクタYが備えるコントローラである第2の制御部150Bについて説明する。基本的な構成は同じなので、詳しい説明は省略するが、第2の制御部150Bも第1の制御部150Aと同じようにコンピュータ等で構成されており、やはり、第1の制御部150Aと同じ構成の通信部1510や記憶部1530、そして、走行系ECU(Electronic Control Unit)、エンジン系ECU、作業機系ECUなどを含む各種ECU1540を備える。
また、第2の制御部150Bは、作業制御装置160として機能するものであり、作業情報収集部1520を備えている。この作業情報収集部1520は、第1の制御部150Aの情報収集部152と同じ構成で、かつ同じ機能を有する。すなわち、作業情報収集部1520は、必要情報として、各種センサ1550が検出した作業に関する各種情報を取得して、後述するように、作業情報を日報形式(図9A参照)で生成することができる。生成された作業情報は、通信部1510を介してタブレット端末140Aに送られる。
第2の制御部150Bに接続される各種センサ1550には、第1の作業車両10Aが備えるセンサ類と同じものが含まれている。また、第2の制御部150Bに接続される各種アクチュエータ1560にしてもカメラ1570にしても、第1の作業車両10Aが備える各種アクチュエータ170やカメラ171と略変わりがない。
さらに、第2の制御部150Bには、第2の作業車両10B(無人のトラクタY)の自己位置を示す位置情報を取得する第2GNSS制御装置122が接続されている。第2GNSS制御装置122は、走行車体1に設けられた受信アンテナ123を備える測位ユニットとして機能する点は第1の作業車両10Aと同じであり、地球上を周回している航法衛星124からの電波を受信してトラクタYの自己位置を測位し、かつ計時することができる。
また、第2の制御部150Bには、自動操舵装置180が接続されている。自動操舵装置180は、オペレータからの遠隔操作により起動し、第2GNSS制御装置122が取得する位置情報に基づき第2の制御部150Bにより制御される。すなわち、第2の制御部150Bにより、第2の作業車両10Bの走行車体1に設けられた操縦ハンドル(不図示)が自動操作され、走行車体1が自動運転される。図示するように、自動操舵装置180は、任意の回転力を付与して操縦ハンドルを回転させる操舵モータ181と、操縦ハンドルの回転角度を検知するハンドルポテンショメータ182とを備えている。
ここで、情報処理装置140(タブレット端末140Aまたは情報端末装置140B)により生成される作業領域300について、作業車両10の自動走行による作業経路と関連させながら図5および図6を参照して説明する。図5は、圃場内における作業車両10の作業領域を示す説明図、図6は、単一圃場内における2台の作業車両10の各作業経路を示す説明図である。符号104は車両進入口を、符号105は車両退出口を示すが、車両退出口105から圃場へ進入し、車両進入口104から退出することもできる。
図5に示すように、圃場A,B,Cには、圃場最外縁となる畦際ライン101の内側に、作業領域として最も広範囲に規定した作業規定エリア102(図6参照)が設定され、かかる作業規定エリア102の範囲内において、作業車両10の作業経路103を含む自動走行エリアが形成される。作業規定エリア102には、長手方向へ進行しながら作業する隣接作業と畦際ライン101に沿って進行しながら耕耘作業する回り耕作業とが含まれる。
例えば、作業車両10に設定された圃場測定モードにおいて、オペレータは、例えば圃場Aの最外側をなす畦際ライン101の内側において、実際の作業に際して走行するように作業車両10を運転する。すなわち、第1の作業車両10Aであればオペレータ自身で操縦して走行し、第2の作業車両10Bであれば、遠隔操作により自動走行させる。このとき、制御部150(第1の制御部150Aまたは第2の制御部150B)は、走行軌跡106(図5)を取得し、取得した走行軌跡106に基づいて作業経路103を導出し、この作業経路103を囲む走行エリア情報、すなわち自動走行エリアを生成する。
なお、第2の作業車両10Bの場合、自動走行中に、備えられたカメラ1570により障害物などを検出した場合、検出時間、検出位置などの情報は第2の制御部150Bからタブレット端末140Aの制御部143へ送信されるようにしておくことが好ましい。この際、障害物の撮像データは、第2の作業車両10Bの第2の制御部150Bに一時保存しておくこともできる。
図5において、符号Wは作業車両10が備える作業機(ロータリ装置)2の幅に基づく作業幅を示しており、走行距離Dとの積(作業幅W×走行距離D)で作業面積Sが算出できる。作業面積Sは、作業日報を生成する際の作業情報の一つであり、予め登録されている圃場面積(作業規定エリア102の面積)と比較して、作業面積Sが圃場面積よりも大(作業面積S>圃場面積)の状態で走行停止状態が所定時間継続すると、予定作業が終了したと判断することができる。
また、このときに、第1の制御部150Aおよび第2の制御部150Bは、後に第1の作業情報と第2の作業情報とを結合する際に両者を照合する項目の一つとなる地点情報となる代表点を設定する。代表点は一対で設定することが好ましく、例えば、走行軌跡106内であれば第1の代表点A1、B1が設定され、作業車両10が必然的に通過する車両進入口104および車両退出口105であれば、第2の代表点A2、B2が設定される。
このように、予め自動走行エリアが形成されるため、作業車両10は、自動運転中に圃場A,B,Cから逸脱するおそれがない。
それぞれに自動走行エリアが規定された第1の作業車両10Aと第2の作業車両10Bとが、同一の圃場(例えば圃場A)において、協働して耕耘作業を行う場合について説明する。
例えば、共通する圃場Aで2台の作業車両10で作業する場合、各作業車両10の走行距離は、単独で作業する場合よりも半減する。しかし、それぞれの作業幅Wが異なる第1の作業車両10Aと第2の作業車両10Bとで作業する場合は、作業ルートと各作業幅Wとを勘案してそれぞれの作業経路103A,103Bが設定される(図6)。
図6に示すように、ここでは、第1の作業車両10Aと第2の作業車両10Bとが互いに並走しながら作業する場合としており、第1の作業車両10Aは車両進入口104から出退し、第2の作業車両10Bは車両退出口105から出退している。
図6に示すような形態で、共通の圃場Aを第1の作業車両10Aと第2の作業車両10Bとで協働して耕耘作業を行い、それぞれが作業を終えると、制御部150(第1の制御部150A、第2の制御部150B)は、作業情報を収集し、情報処理装置140(例えばタブレット端末140A)へ送信する。そして、情報処理装置140は、取得した2つの作業情報を結合し、圃場Aにおける作業日報を生成する。
ここで、作業車両10が圃場(A,B,C)において作業を開始する前に、例えばタブレット端末140Aを用いて行う設定に関する事項、および作業情報と作業日報について、図7〜図10を参照しながら説明する。図7は、情報処理装置140における作業車両10の設定画面の一例であるアシストモードの選択画面を示す説明図、図8は、同じく情報処理装置140における作業車両10の設定画面の一例である作業機2の設定画面を示す説明図である。また、図9Aは、第1の作業車両10Aに関する作業日報の一例を示す説明図、図9Bは、第2の作業車両10Bに関する作業日報の一例を示す説明図である。そして、図10は、第1の作業情報と第2の作業情報とが結合された作業日報の一例を示す説明図である。なお、図7〜図10に示される表示画面は、いずれもタブレット端末140Aのタッチパネル142(図3参照)に表示するものとするが、情報端末装置140B(図2参照)のモニタに表示することもできる。
ここで、図7に示す設定画面200に表示された走行アシストシステム並びにアシストモードについて簡単に説明する。本実施形態に係る第1の作業車両10A(有人のトラクタX)は、自動走行により作業を行う機能を具現化させるための走行アシストシステムを備えている。走行アシストシステムでは、スタンダードモードと、1台作業モードと、2台作業モードとがあり、いずれかのモードを設定枠(ダイアログボックス)210の中で選択可能としている。
図示するように、ここでは、2台作業モード、すなわち、有人のトラクタX(第1の作業車両10A)と、画面内ではロボットトラクタと示される無人のトラクタY(第2の作業車両10B)とによる協調作業によるアシストモードが選択されている。なお、スタンダードモードは、有人のトラクタX(第1の作業車両10A)のみでの自動走行による作業がアシストされ、1台作業モードでは、ロボットトラクタ、すなわち無人のトラクタY(第2の作業車両10B)のみでの自動走行による作業がアシストされる。
作業車両10が作業を開始する前の設定事項の一つとして、作業機2の設定がある。図8に示すように、作業機設定画面230には、作業機選択、作業幅、重なりしろを設定するための設定枠(ダイアログボックス)240が表示される。ここでは、ロボットトラクタ(トラクタY)については、作業機としてロータリ装置Y、作業幅は1700mm、重なりしろは100mmと設定されている。また、有人のトラクタXについては、作業機としてロータリ装置X、作業幅は2200mm、重なりしろは100mmと設定されている。
また、タブレット端末140Aのタッチパネル142に表示される作業機設定画面230には、ロボットトラクタ情報欄250が設けられている。すなわち、作業機2の設定に必要な種別、作業幅、重なりしろなどを含むロボットトラクタである第2の作業車両10B(無人のトラクタY)に関する種々の必要情報が、ロボットトラクタ情報欄250に表示される。したがって、オペレータは、自身が搭乗している第1の作業車両10Aからロボットトラクタに関する情報を設定することができる。
ロボットトラクタに関する情報としては、自動操舵装置180に関する情報や、エンジンなどの動力源に関する情報、さらにはオートブレーキの有無やブレーキ力の設定値などを含む走行系の各種情報、PTOに関する情報や作業機2の各種諸元を含む作業機系の各種情報などが含まれており、ロボットトラクタ情報欄250には、各種情報のうち、必要情報を選択して表示させることができる。
様々な設定を終えた後、例えば圃場Aにおいて第1の作業車両10A(有人のトラクタX)および第2の作業車両10B(無人のトラクタY)とで協働して耕耘作業を行った場合、各作業車両10は、それぞれ独立して作業日報を生成する。すなわち、第1の作業車両10Aの第1の制御部150Aは第1の作業情報を、第2の作業車両10Bの第2の制御部150Bは第2の作業情報を生成する。そして、生成された作業情報は、いずれもタブレット端末140Aの制御部143に送信される。
第1の作業車両10Aにおける第1の作業情報となる作業日報は、図9Aに示すように、作業報告260としてタブレット端末140Aのタッチパネル142に表示される。情報表示ボックス50に表示された内容から、第1の作業車両10A(有人のトラクタX)は、2017年、3月5日に、圃場Aにおいて、ロータリー装置Xを用いた耕耘作業を、午前9時35分から午前10時42分まで行ったことが分かる。
他方、ロボットトラクタ(第2の作業車両10B)における第2の作業情報となる作業日報は、図9Bに示すように、作業報告270として生成され、これもタブレット端末140Aのタッチパネル142に表示される。すなわち、情報表示ボックス50に表示された内容から、ロボットトラクタ(第2の作業車両10B)は、2017年、3月5日に、圃場Aにおいて、ロータリー装置Yを用いた耕耘作業を、午前9時35分から午前10時42分まで行ったことが分かる。
このように、2つの作業日報から、圃場Aを協働して同時に耕耘作業を行ったことが分かる。かかる作業日報を取得したタブレット端末140Aの制御部143では、所定の演算処理を行って第1の作業情報と第2の作業情報とを結合して、圃場Aにおける一つの作業日報を生成して、図10に示すようにタッチパネル142上に表示する。
第1の作業情報と第2の作業情報とが結合されて生成された作業日報は、図10に示すように、タッチパネル142上に作業報告書画面55として表示される。作業報告書画面55には、各圃場A,B,C毎の複数の作業実績データが、対象となる作物などの種類と共に表示される。なお、作業日報は、必ずしも画面表示のみならず、プリンタなどで紙媒体による印刷物の形態で出力することもできる。
上述したように、実際には、2017年3月5日に、圃場Aの耕耘作業を、第1の作業車両10Aおよび第2の作業車両10Bの2台で行ったのであるが、作業日報としては、図示するように、圃場Aにおいては、耕耘作業を2017年3月5日の午前9時35分から午前10時42分まで行ったことが記される。なお、作業日報には、作業面積や使用燃料なども表示されるが、そられの表示は、2台の平均値を表示したり、項目のマスを2つに区画して、作業車両10毎の値を記すようにしてもよい。
ここで、タブレット端末140Aによる作業日報作成処理の流れについて、図11を参照しながら説明する。図11は、作業日報作成処理の一例を示すフローチャートである。なお、ここでも第1の作業車両10Aと第2の作業車両10Bとが圃場Aで協働して耕耘作業を行った場合とする。
図11に示すように、タブレット端末140Aの制御部143は、有人のトラクタX(第1の作業車両10A)の作業情報を取得する(ステップS110)。次いで、制御部143は、無人のトラクタY(第2の作業車両10B)の作業情報を取得する(ステップS120)。なお、ステップS110とステップS120の処理は入れ替わっても構わない。
次いで、制御部143は、第1の作業車両10Aからの第1の作業情報と、第2の作業車両10Bからの第2の作業情報とを照合する。すなわち、それぞれの圃場情報または作業時間情報が一致しているか否かを判定する(ステップS130)。ここで、圃場情報とは、図9Aおよび図9Bに示された情報表示ボックス50における「圃場」に関する情報、および「年月日」、「開始時刻」および「終了時刻」に関する情報である。
判定の結果、圃場情報または作業時間情報が一致している場合(ステップS130:Yes)、制御部143は、代表点情報が一致しているか否かを判定する(ステップS140)。そして、代表点情報が一致している場合(ステップS140:Yes)、制御部143は、有人のトラクタX(第1の作業車両10A)の第1の作業情報と無人のトラクタY(第2の作業車両10B)の第2の作業情報とを結合して、圃場Aに関する1つの作業日報を作成する(ステップS150)。ここで、代表点情報とは、前述したように、第1の作業車両10Aおよび第2の作業車両10Bにより圃場Aにおける走行軌跡106(図5参照)中に設定された一対の地点情報、または車両進入口104および車両退出口105に設定された一対の地点情報を指す。
次いで、制御部143は、作成した作業日報の出力処理を行い(ステップS160)、本作業日報作成処理を終える。
ところで、ステップS130における判定処理において、圃場情報または作業時間情報が一致していない場合(ステップS130:No)、またステップS140における判定処理において、代表点情報が一致していない場合(ステップS140:No)は、処理をステップS170に移し、第1の作業車両10Aに搭乗しているオペレータに確認情報を送信する。
具体的には、タブレット端末140Aのタッチパネル142上に確認事項を表示する。その場合、アラーム音などを同時に発生させることができる。また、タブレット端末140Aのみならず、情報端末装置140Bにも同様に確認情報を送信してもよい。
なお、上述の作業日報作成処理は、例えば、オペレータによるボタン操作などで簡便に行えるようにすることが好ましい。また、より好ましくは、タブレット端末140Aの制御部143が、2台の作業がそれぞれ終了したと判定すると、自動的に実行するとよい。
また、生成した作業日報の情報や、第1の作業車両10Aや第2の作業車両10Bが生成した作業情報、あるいは代表点情報などは、タブレット端末140Aの記憶部141等でバックアップできるように構成しておくとよい。例えば、第1の作業情報や第2の作業情報がバックアップされていると、両者の結合処理に不具合が生じた場合でも、復元して改めて作業日報を生成することが可能となる。
また、有人のトラクタXである第1の作業車両10Aに持ち込まれたタブレット端末140Aについては、無人のトラクタY(ロボットトラクタ)である第2の作業車両10Bの作業工程数や作業機2の設定情報などから、作業終了予定時間を算出し、リアルタイムでタッチパネル142上に表示可能な構成とすることもできる。なお、作業終了予定時間の算出には、車速を用いる場合があるが、第2GNSS制御装置122を用いて導出した車速を利用すれば、車輪のスリップなどの影響が排除され、より正確に算出することができる。
上述してきた実施形態では、主に、圃場単位の作業日報をタブレット端末140Aにより生成するようにしたが、通信ネットワーク110を介して接続された農作業支援サーバ130aなどの情報端末装置140Bにより生成することもできる。
また、上述してきた実施形態では、第1の作業車両10Aにオペレータが搭乗しているため、協働作業する相手である無人のトラクタY(第2の作業車両10B)をコントロールすることができるが、オペレータが所定の管理舎H(図1参照)内にいて、第1の作業車両10Aについても自動走行させることも考えられる。
その場合、タブレット端末140Aは、第1の作業車両10Aに設置しておき、オペレータは、情報端末装置140Bを用いて第1の作業車両10Aと第2の作業車両10Bとをコントロールすることになる。また、この場合、圃場外における走行は、作業時間には組込まないようにするものとする。
以上説明してきたように、本実施形態に係る農作業情報管理システムによれば、例えば同一の圃場Aで、2台の作業車両10が同一の作業を行った場合、各作業車両10毎に生成される作業情報を結合して、圃場単位の作業日報を生成することができる。そのため、複数台の作業車両10による圃場単位での作業管理を容易に行える。
上述した実施形態を通して、以下の農作業情報管理システムが実現し、それに応じた特有な効果を奏する。
(1)圃場A,B,Cを走行可能な作業車両10に設けられ、少なくとも当該作業車両10が遂行した作業に関する作業情報を収集する制御部150と、制御部150と通信可能な情報処理装置140とを有し、情報処理装置140は、制御部150をそれぞれ有する第1の作業車両10Aおよび第2の作業車両10Bから、第1の作業車両10Aによる所定の圃場Aにおける第1の作業情報と、第2の作業車両10Bによる所定の圃場Aにおける第2の作業情報とを収集し、収集した第1の作業情報と第2の作業情報とを結合して所定の圃場Aにおける作業日報55を生成可能である農作業情報管理システム。
(2)上記(1)において、第1の作業車両10Aおよび第2の作業車両10Bにそれぞれ搭載された制御部150A,150Bは、互いに通信可能であり、各制御部150A,150Bは、作業に関する各種情報を検出する各種センサ175,1550から必要情報を取得して、作業情報を日報形式で生成可能である農作業情報管理システム。
(3)上記(1)または(2)において、第1の作業車両10Aはオペレータが搭乗して所定の作業を実行可能である一方、第2の作業車両10Bは、自動走行により無人で所定の作業を実行可能であり、情報処理装置140は、第1の作業情報と第2の作業情報とを結合する際に、所定の項目の照合を行い、一致しない項目が存在する場合、作業日報55を生成するか否かの確認情報を外部へ出力可能である農作業情報管理システム。
(4)上記(3)において、所定の項目として、少なくとも圃場名、日付、作業時間に関する情報が含まれる農作業情報管理システム。
(5)上記(3)において、第1の作業車両10Aおよび第2の作業車両10Bは、それぞれ測位装置120,122を備え、所定の項目として、位置座標により規定される地点情報が含まれる農作業情報管理システム。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかにおいて、情報処理装置140は、作業車両10に持ち込み可能であり、かつ制御部150と近距離無線通信規格により通信可能なタブレット端末140Aを含む農作業情報管理システム。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかにおいて、情報処理装置140は、制御部150と所定の通信ネットワーク110を介して通信可能な情報端末装置140Bを含む農作業情報管理システム。
なお、上述してきた実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。また、上述の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、表示要素等のスペック(構造、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
2 作業機
10 作業車両
10A 第1の作業車両
10B 第2の作業車両
55 作業報告書画面(作業日報)
120 第1GNSS制御装置(測位装置)
122 第2GNSS制御装置(測位装置)
140 情報処理装置
140A タブレット端末(携帯端末)
140B 情報端末装置
143 制御部
150 制御部
150A 第1の制御部(コントローラ)
150B 第2の制御部(コントローラ)
A,B,C 圃場

Claims (7)

  1. 圃場を走行可能な作業車両に設けられ、少なくとも当該作業車両が遂行した作業に関する作業情報を収集する制御部と、
    前記制御部と通信可能な情報処理装置と、
    を有し、
    前記情報処理装置は、
    前記制御部をそれぞれ有する第1の作業車両および第2の作業車両から、前記第1の作業車両による所定の圃場における第1の作業情報と、前記第2の作業車両による前記所定の圃場における第2の作業情報とを収集し、
    収集した前記第1の作業情報と前記第2の作業情報とを結合して前記所定の圃場における作業日報を生成可能である
    ことを特徴とする農作業情報管理システム。
  2. 前記第1の作業車両および前記第2の作業車両にそれぞれ搭載された制御部は、互いに通信可能であり、
    各前記制御部は、
    作業に関する各種情報を検出する各種センサから必要情報を取得して、前記作業情報を日報形式で生成可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の農作業情報管理システム。
  3. 前記第1の作業車両はオペレータが搭乗して所定の作業を実行可能である一方、前記第2の作業車両は、自動走行により無人で前記所定の作業を実行可能であり、
    前記情報処理装置は、
    前記第1の作業情報と前記第2の作業情報とを結合する際に、所定の項目の照合を行い、一致しない項目が存在する場合、前記作業日報を生成するか否かの確認情報を外部へ出力可能である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の農作業情報管理システム。
  4. 前記所定の項目として、少なくとも圃場名、日付、作業時間に関する情報が含まれる
    ことを特徴とする請求項3に記載の農作業情報管理システム。
  5. 前記第1の作業車両および前記第2の作業車両は、それぞれ測位装置を備え、
    前記所定の項目として、位置座標により規定される地点情報が含まれる
    ことを特徴とする請求項3に記載の農作業情報管理システム。
  6. 前記情報処理装置は、
    前記作業車両に持ち込み可能であり、かつ前記制御部と近距離無線通信規格により通信可能な携帯端末を含む
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の農作業情報管理システム。
  7. 前記情報処理装置は、
    前記制御部と所定の通信ネットワークを介して通信可能な端末装置を含む
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の農作業情報管理システム。
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