JP2019111739A - カートリッジ - Google Patents

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小泉 義弘
Yoshihiro Koizumi
義弘 小泉
真久 縄野
Masahisa Nawano
真久 縄野
昌一 永松
Shoichi Nagamatsu
昌一 永松
啓史 中川
Hiroshi Nakagawa
啓史 中川
智志 山口
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智志 山口
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Abstract

【課題】反り等の変形が低減されたカートリッジを提供する。【解決手段】プリンターに供給されるインクを収容するカートリッジであって、直方体の形状を有する容器本体であって、長手方向に交差する方向に開口部が形成され、前記インクが収容される収容室を有する容器本体と、前記容器本体の前記開口部側の溶着部に溶着され、前記収容室を閉塞するフィルム部材と、を備えており、前記フィルム部材が溶着される前記溶着部の少なくとも一部において、前記長手方向に延びる第1凸部と、前記長手方向と交差する方向に延びる第2凸部と、を備えた凸部を複数備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、プリンターに供給されるインクを収容可能なカートリッジに関する。
従来、大量に印刷を行う大型プリンターにおいては、大容量のインクを収容する長尺のカートリッジが用いられている。また、大型プリンターの高速印刷に対応するため、大量のインクをカートリッジからプリントヘッドに供給するため、インクが収容されたインクパックをカートリッジケースに収納した状態で、当該カートリッジケースの四辺をフィルムで熱溶着して密閉空間を形成している。そして、その密閉空間内部に空気を送ることにより、インクパックが加圧され、インクパック内のインクがプリントヘッドに供給される(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−187894号公報
しかしながら、上述した長尺のカートリッジは、カートリッジケースに対してフィルムを熱溶着した後、カートリッジケースが収縮変形してしまう。そして、このカートリッジの変形によりプリンターに装着しにくくなってしまう、という課題があった。
本発明の目的は、カートリッジケースに対してフィルムを熱溶着するにあたり、カートリッジケースの収縮変形を低減し、反り等の変形の少ないカートリッジを提供することにある。
本発明は、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]本適用例にかかるカートリッジは、プリンターに供給されるインクを収容するカートリッジであって、直方体の形状を有する容器本体であって、長手方向に交差する方向に開口部が形成され、前記インクが収容される収容室を有する容器本体と、前記容器本体の前記開口部側の溶着部に溶着され、前記収容室を閉塞するフィルム部材と、を備えており、前記フィルム部材が溶着される前記溶着部の少なくとも一部において、前記長手方向に延びる第1凸部と、前記長手方向と交差する方向に延びる第2凸部と、を備えた凸部を複数備えている。
この構成によれば、溶着部には、第1凸部と第2凸部を備えた凸部を複数備える。すなわち、溶着部には蛇行形状が形成される。そして、溶着部にフィルム部材を熱溶着した場合、蛇行形状によって容器本体にかかる応力が緩和される。すなわち、容器本体の収縮変形が抑制される。これにより反り等の変形が低減されたカートリッジを提供することができる。
[適用例2]本適用例にかかるカートリッジは、プリンターに供給されるインクを収容するカートリッジであって、直方体の形状を有する容器本体であって、長手方向に交差する方向に開口部が形成され、前記インクが収容される収容室を有する容器本体と、前記容器本体の前記開口部側に溶着され、前記収容室を閉塞するフィルム部材と、を備えており、前記容器本体は、前記フィルム部材の溶着部と、前記フィルム部材の面に対峙する第1方向の壁面との間において、前記長手方向及び前記第1方向の双方に対して交差する第2方向に屈曲する部分を備えている。
この構成によれば、第1方向に溶着時の押圧力が入力された際、容器本体の(第1方向と交差する)第2方向に屈曲する部分が、容器本体の変形を吸収する。これにより、カートリッジ全体のそりを防止することができる。
第1実施形態にかかるカートリッジの構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかるカートリッジの構成を示す正面図。 第1実施形態にかかるカートリッジの構成を示す分解斜視図。 第1実施形態にかかるエアーバッグの構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかるカートリッジがインクジェットプリンターに装着された状態の説明図。 第1実施形態にかかる第1ケースの構成を示す一部拡大図。 第2実施形態にかかる第1ケースの構成を示す全体図。 第2実施形態にかかる第1ケースの構成を示す一部断面図。
以下、本発明の第1及び第2実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示す場合がある。
(第1実施形態)
まず、カートリッジの全体構成について説明する。
図1Aはカートリッジの構成を示す斜視図であり、図1Bはカートリッジの構成を示す正面図である。また、図2Aはカートリッジの構成を示す分解斜視図であり、図2Bはエアーバックの構成を示す斜視図である。
カートリッジ1は、インクジェットプリンター2の装着部3に装着されてインク(例えば、顔料インク)をインクジェットプリンター2に供給する。図1Aに示すカートリッジ1の姿勢は、カートリッジ1が装着部3に装着される際の装着姿勢である。以下の説明では、装着姿勢における左右方向をカートリッジ1の幅方向X(X軸方向)とする。幅方向Xと直交する方向であってカートリッジ1を装着部3に装着する際の装着方向をカートリッジ1の前後方向Y(Y軸方向)とする。また、装着姿勢における上下方向をカートリッジ1の上下方向Z(Z軸方向)とする。カートリッジ1の前方(前側)は、装着方向における前方(前側)であり、後方(後側)は、その反対方向である。カートリッジ1の左右は、カートリッジ1を前方から見た場合の左右である。
図1Aに示すように、カートリッジ1は、直方体形状のケース5(容器本体)を備える。ケース5は、前後方向Yの長さ寸法に対して幅寸法および高さ寸法が短い。また、ケース5は、高さ寸法に対して幅寸法が短い扁平形状である。ケース5は左側に位置する箱型の第1ケース6と、右側に位置する第2ケース7と、を備える。第1ケース6および第2ケース7は樹脂製である。
図2Aに示すように、第1ケース6は、矩形で板状の底部6aと、底部6aの4辺のそれぞれに接続された板状の側壁部6bとを有し、底部6aと側壁部6bとによって、長手方向(Y軸方向)に交差する方向に開口部106が形成されている。図2Aでは、開口部106が右側に向いている。第1ケース6は開口部106によりインクパック9を収容可能な収容室110を有する。開口部106は、第1ケース6の開口縁(溶着部107(側壁部6bの頂部面))に熱溶着されたフィルム8(フィルム部材)により塞がれている。第1ケース6とフィルム8によって囲まれた空間(収容室110)には、インクパック9(液体収容部)、第1エアーバッグ10および第2エアーバッグ11が収容されている。インクパック9はエアーバッグ10,11の右側に位置する。第1エアーバッグ10は第2エアーバッグ11の前方に位置する。第2ケース7は、フィルム8を右側から被うようにして第1ケース6に固定されている。
なお、カートリッジ1の詳細な構成、特に、第1ケース6にかかる構成については後述する。
図1Bに示すように、ケース5の前面5a(第1ケース6の前面)には、インク供給口12、第1エアーバッグ用空気流通口13、第2エアーバッグ用空気流通口14、ケース用空気流通口15が形成されている。第1エアーバッグ用空気流通口13と第2エアーバッグ用空気流通口14は上下に配列されており、ケース用空気流通口15は、これら第1エアーバッグ用空気流通口13および第2エアーバッグ用空気流通口14の右側に設けられている。また、ケース5の前面5aには、インク供給口12、第1エアーバッグ用空気流通口13、第2エアーバッグ用空気流通口14、および、ケース用空気流通口15を上下方向Zで間に挟んだ両側に位置決め穴17,18が設けられている。上側の位置決め穴17は丸穴であり、下側の位置決め穴18は上下方向Zに長い長穴である。
ケース5の前面5aにおける上端部分には、基板取り付け部19が設けられている。基板取り付け部19は前方に向かって下方に傾斜する基板取り付け面19aを備える。基板取り付け面19aには、メモリー21とメモリー21に接続された端子22を実装したメモリー基板23が固定されている。メモリー21には、インクパック9に充填されたインクの容量やインクをインクパック9に充填した充填日などの情報が記憶保持されている。
図2Aに示すように、インクパック9は、インクを収容する可撓性のインク収容袋25と、インク収容袋25からインクを外部に供給するためのインク供給部材26を備える。
インク収容袋25は、左側に位置する第1側面部27と、右側に位置する第2側面部28と、第1側面部27の下端部分と第2側面部28の下端部分を接続する下側マチ部29と、第1側面部27の上端部分と第2側面部28の上端部分を接続する上側マチ部30を備える。インク収容袋25は、上側マチ部30および下側マチ部29を内側に折り畳んだ平面形状が前後方向Yに長い長方形をしている。
ここで、インク収容袋25は、第1側面部27を構成する第1フィルム31、第2側面部28を構成する第2フィルム32、下側マチ部29を構成する第3フィルム33、上側マチ部30を構成する第4フィルム34から形成されている。各フィルム31〜34は、互いに隣り合う縁部分が溶着され、開口を前方に向ける袋状とされている。各フィルム31〜34は、それぞれ、水分バリア層およびガスバリア層を備える複合バリア層と、接合に用いられる溶着層を含む積層構造体である。複合バリア層は、例えば、無機酸化物を蒸着した樹脂フィルムから形成された水分バリア層およびEVOH(エチレンビニルアルコール共重合樹脂)からなるガスバリア層を含む。溶着層は、PE(ポリエチレン)やCPP(無延伸ポリプロピレン)からなる。
また、インク収容袋25は、前側に位置する前側収容袋部分36と、後側に位置する後側収容袋部分37と、前側収容袋部分36と後側収容袋部分37との間を連通させる連通部分38を備える。前側収容袋部分36、後側収容袋部分37および連通部分38は、インク収容袋25の前後方向Yにおける中程に溶着部39を設けることにより、区画されている。溶着部39は、幅方向で対向する第1フィルム31と第2フィルム32を上方から所定の寸法だけ溶着することにより形成されている。従って、連通部分38は前側収容袋部分36の下端部分と後側収容袋部分37の下端部分を連通させている。
インク収容袋25の前端には、インク供給部材26が取り付けられている。インク供給部材26は、インクの流路となるインク供給管42と、左右一対の縦板部43を備える。インク供給管42は、第1フィルム31の前端縁と第2フィルム32の前端縁の間(インク収容袋25の開口)に挿入されて、これら第1フィルム31および第2フィルム32に熱溶着されている。一対の縦板部43は第1フィルム31の前端縁と第2フィルム32の前端縁を幅方向Xの両側から挟み込む。インク供給管42の中心軸線L1は、前後方向Y(装着方向)に延びる。なお、インク供給部材26としては、左右一対の縦板部43を備えておらず、インク供給管42のみを備えるものが用いられることもある。この場合にも、インク供給管42は、第1フィルム31の前端縁と第2フィルム32の前端縁の間(インク収容袋25の開口)に挿入されて、これら第1フィルム31および第2フィルム32に熱溶着される。
インク供給管42は、ケース5の前面5aのインク供給口12に接続される。ここで、インクパック9は、インク供給管42を介してインクが外部に供給されることによりインク量が減少すると、下側マチ部29および上側マチ部30を内側に折り畳みながら、その容積を減少させる。
第1エアーバッグ10および第2エアーバッグ11は、それぞれ、空気を収容可能な可撓性のエアーバッグ本体(容器)45と、エアーバッグ本体45への空気の導入とエアーバッグ本体45と大気との連通を行うための空気流通管46を備える。各エアーバッグ10,11の前後方向Yの長さ寸法は、インクパック9の前後方向Yの長さ寸法の半分以下である。各エアーバッグ10,11の高さ寸法はインクパック9の高さ寸法と同一である。第1エアーバッグ10は、インクパック9の左側から、インクパック9の前側収容袋部分36に当接する。第2エアーバッグ11は、インクパック9の左側から、インクパック9の後側収容袋部分37に当接する。ここで、第1エアーバッグ10と第2エアーバッグ11は、同様の構成を備えるので、第1エアーバッグ10を説明して、第2エアーバッグ11の説明を省略する。
エアーバッグ本体45は、図2Bに示すように、幅方向Xの左側に位置する第1側面部47と、右側に位置する第2側面部48と、第1側面部47の下端部分と第2側面部48の下端部分を接続する下側マチ部49と、第1側面部47の上端部分と第2側面部48の上端部分を接続する上側マチ部50を備える。
ここで、エアーバッグ本体45は、第1側面部47を構成する第1フィルム51、第2側面部48を構成する第2フィルム52、下側マチ部49を構成する第3フィルム53、および、上側マチ部50を構成する第4フィルム54から形成されている。各フィルム51〜54は、互いに隣り合う縁部分が溶着され、開口を前方に向ける袋状とされている。また、各フィルム51〜54は、インクパック9のインク収容袋25を構成する各フィルム31〜34と同一の構造を備える。
空気流通管46はエアーバッグ本体45の前端部分に取り付けられている。より具体的には、第1フィルム51と第2フィルム52の間に挿入されて、これら第1フィルム51および第2フィルム52に熱溶着されている。空気流通管46の中心軸線L2は、前後方向Y(装着方向)に延びる。
図2Aに示すように、第1エアーバッグ10の空気流通管46は、第1連結管55を介してケース5の前面5aの第1エアーバッグ用空気流通口13に接続される。第2エアーバッグ11の空気流通管46は、第2連結管56を介して、ケース5の前面5aの第2エアーバッグ用空気流通口14に接続される。
図3はカートリッジ1がインクジェットプリンター2の装着部3に装着された状態の説明図である。インクジェットプリンター2の装着部3は、カートリッジ1の前面5aと対向する対向面3aに、対向面3aから突出するインク導入口61、装着部側第1空気流通口62、装着部側第2空気流通口63、および、装着部側第3空気流通口64を備える。また、装着部3は、対向面3aに一対の位置決めピン65,66と接点機構67を備える。
インク導入口61はインクをインクジェットヘッド68に供給するためのインク供給路69の上流端である。装着部側第1空気流通口62はインクジェットプリンター2に搭載された空気供給機構70の第1空気流通路71の下流端である。装着部側第2空気流通口63は空気供給機構70の第2空気流通路72の下流端である。装着部側第3空気流通口64は空気供給機構70の第3空気流通路73の下流端である。一対の位置決めピン65,66は、上下方向Zでインク導入口61、および装着部側第1空気流通口62、装着部側第2空気流通口63、および、装着部側第3空気流通口64を間に挟んだ両側に設けられている。各位置決めピン65,66は対向面3aからカートリッジ1の装着方向(前後方向Y)に突出する。
空気供給機構70は、加圧ポンプ74、第1空気流通路71、第2空気流通路72、第3空気流通路73、および、セレクトバルブ75を備える。加圧ポンプ74は第1空気流通路71、第2空気流通路72および第3空気流通路73の上流端に接続されている。第1空気流通路71、第2空気流通路72および第3空気流通路73は、セレクトバルブ75よりも上流側の流通路部分が統合されて加圧ポンプ74に接続されている。加圧ポンプ74およびセレクトバルブ75は、印刷動作を司るインクジェットプリンター2の制御部78により駆動制御される。
セレクトバルブ75は、そのバルブを、第1空気流通路71を選択する第1空気流路選択位置75Aと、第2空気流通路72を選択する第2空気流路選択位置75Bと、第3空気流通路73を選択する第3空気流路選択位置75Cの間で移動させる。
セレクトバルブ75がそのバルブを第1空気流路選択位置75Aに配置した状態では、加圧ポンプ74と装着部側第1空気流通口62が連通する。この一方で、装着部側第2空気流通口63および装着部側第3空気流通口64はセレクトバルブ75を介して大気に連通する。セレクトバルブ75がそのバルブを第2空気流路選択位置75Bに配置した状態では、加圧ポンプ74と装着部側第2空気流通口63が連通する。この一方で、装着部側第1空気流通口62および装着部側第3空気流通口64がセレクトバルブ75を介して大気に連通する。セレクトバルブ75がそのバルブを第3空気流路選択位置75Cに配置した状態では、加圧ポンプ74と装着部側第3空気流通口64が連通する。この一方、装着部側第1空気流通口62および装着部側第2空気流通口63がセレクトバルブ75を介して大気に連通する。
カートリッジ1が装着部3に装着される際には、まず、一対の位置決めピン65,66の先端がカートリッジ1の位置決め穴17,18に挿入される。これにより、カートリッジ1は上下方向Zおよび幅方向Xの位置を規制された状態となる。その後、カートリッジ1が前方に押し込まれると、カートリッジ1のインク供給口12がインク導入口61に接続される。これに並行して、カートリッジ1の第1エアーバッグ用空気流通口13が装着部側第1空気流通口62に接続され、第2エアーバッグ用空気流通口14が装着部側第2空気流通口63に接続され、ケース用空気流通口15が装着部側第3空気流通口64に接続される。
そして、制御部78の駆動信号に基づいて、加圧ポンプ74およびセレクトバルブ75を駆動制御する。具体的には、第1エアーバッグ10のエアーバッグ本体45と第2エアーバッグ11のエアーバッグ本体45とに対して交互に加圧空気を導入する。これにより、第1エアーバッグ10を拡張させた場合には、インクパック9の前側収容袋部分36が押圧される。このとき、第2エアーバッグ11内の空気は大気解放されており内圧は低下しておるため、インクパック9が大きく変形し、インクパック9内のインクが後側収容袋部分37側に対流する。一方、第2エアーバッグ11を拡張させた場合には、インクパック9の後側収容袋部分37が押圧される。このとき、第1エアーバッグ10内の空気は大気解放されており内圧は低下しておるため、インクパック9が大きく変形し、インクパック9内のインクが前側収容袋部分36側に対流する。従って、上記駆動制御を行うことにより、インクパック9内のインクを効率良く撹拌することができる。従って、例えば、インクパック9に収容されたインクが顔料インクである場合、顔料インクに含まれる顔料の沈降を防止することができる。
また、カートリッジ1が装着部3に装着された状態では、接点機構67がメモリー基板23の端子22と電気的に接続する。これにより、制御部78は、メモリー21からの情報の読み出しおよびメモリー21への情報の書き込みが可能となる。
次に、カートリッジの詳細な構成について説明する。具体的には、カートリッジ1の第1ケース6の構成について説明する。
図4は、本実施形態にかかる第1ケースの構成を示す一部拡大図である。具体的には、第1ケース6の溶着部107の形態を示している。
図4に示すように、第1ケース6には、フィルム8が溶着される溶着部107の少なくとも一部において、凸部200が複数形成されている。
なお、本実施形態では、第1ケース6の長手方向(図4においてY軸方向)の溶着部107に凸部200が複数形成されている。また、本実施形態では、第1ケース6の短手方向(図2AにおいてZ軸方向)の溶着部107には凸部200は形成されない。さらには、第1ケース6の長手方向(図4においてY軸方向)の溶着部107の中央部に凸部200が複数形成され、第1ケース6の長手方向の溶着部107端部には凸部200が形成されていない。
なお、凸部200については、第1ケース6の長手方向(図4においてY軸方向)だけでなく、第1ケース6の短手方向(図2AにおいてZ軸方向)の溶着部107に形成してもよい。
上記の第1ケース6の位置に凸部200を形成する理由は、第1ケース6の反り(収縮変形)を効果的に抑制するためである。具体的には、第1ケース6の溶着部107に対してフィルム8が熱溶着され、第1ケース6が加熱された状態から常温まで戻る過程において第1ケース6が収縮する。第1ケース6が収縮すると、第1ケース6に反りが発生する。この場合、特に第1ケース6の長手方向において収縮変形の影響が大きく、例えば、第1ケース6の開口部106(溶着部107)を上方に向けた状態で水平面(図2AにおいてYZ平面)に置いて、第1ケース6の長手方向における側壁部6bを見た場合、第1ケース6の長手方向の端部が中央部に比べて上方(図2AにおけるX軸方向)に変形する。すなわち、第1ケース6は、第1ケース6の長手方向の中央部を底部とした凹状に変形する。
そこで、フィルム8が溶着される溶着部107、特に、第1ケース6の長手方向における溶着部107に凸部200を形成することにより収縮時の応力が緩和され、第1ケース6の変形が低減される。
また、凸部200は、長手方向(図4においてY軸方向)に延びる第1凸部200aと、第1凸部200aの端部において、長手方向(Y軸方向)と交差する方向(図4においてZ軸方向)に延びる第2凸部200bと、で構成されている。さらに詳細には、第1凸部200aは長手方向に延びる板状部を有し、X軸方向に凸状を成す。また、第2凸部200bは長手方向と交差する方向に延びる板状部を有し、X軸方向に凸状を成す。従って、凸部200は、第1凸部200aと第2凸部200bとによって連続した蛇行形状を成す。当該蛇行形状を成す複数の凸部200により、第1ケース6の収縮変形が抑制される。
また、凸部200は、第1ケース6の長手方向における側壁部6bに沿って(図4においてX軸方向に沿って)設けられた切欠き部210によって形成されている。切欠き部210は、側壁部6bを構成する内側壁面206aと外側壁面206bとに、長手方向(Y軸方向)に沿って交互に形成されている。これにより、蛇行形状を成す。
なお、このような切欠き部210(凸部200)を有する第1ケース6は、例えば、金型によって射出形成してもよいし、金型形成した後に、側壁部6bを切削工具等で削って凸部200(切欠き部210)を形成してもよい。
そして、切欠き部210は、側壁部6bの幅方向(図4においてX軸方向)の一部のみに形成される。例えば、切欠き部210の寸法(図4においてX軸方向における寸法)は側壁部6bの幅寸法(図4においてX軸方向における幅寸法)の1/20から1/10程度である。このようにすれば、側壁部6bの剛性が確保されるとともに第1ケース6の反りを低減することができる。
なお、切欠き部210が側壁部6bの幅と同等の寸法で形成された場合、すなわち、凸部200が側壁部6bの頂部面(溶着部107)から底部6aにかけて形成された場合、フィルム8の熱溶着後に第1ケース6にかかる応力が側壁部6bのみならず底部6aにも伝わってしまう。これによって第1ケース6の反りが発生する。このため、側壁部6bに形成される切欠き部210の寸法は上記の通り規制される。すなわち、底部6aへの応力の伝達を遮断する。
また、溶着部107に複数の凸部200を形成することにより、凸部200が形成されていない場合に比べて、フィルム8との溶着面積が削減される。これにより、フィルム8の熱溶着時の溶着部107における受熱量が低減される。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
溶着部107に、第1凸部200aと第2凸部200bとによる凸部200を備えた。これにより、蛇行形状を形成した。そして、溶着部107にフィルム8を熱溶着した際、蛇行形状によって第1ケース6における応力が緩和され、第1ケース6の収縮変形が抑制される。これにより反り等の変形が低減されたカートリッジ1を提供することができる。
また、溶着部107に複数の凸部200を形成することにより、フィルム8との接触面積(溶着面積)を低減することができるため、フィルム8の熱溶着時に第1ケース6にかかる熱量を低減することができる。これにより、カートリッジ1全体のそりを防止することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態では、上記第1実施形態と異なる構成、すなわち、第1ケースの構成について主に説明する。従って、第1ケース以外の構成については第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図5は本実施形態にかかる第1ケースの構成を示す全体図であり、図6は第1ケースの構成を示す一部断面図である。
図5及び図6に示すように、カートリッジ1aにかかる第1ケース6は、フィルム8が溶着される溶着部107とフィルム8の面に対峙する第1方向(図5及び図6においてX軸方向)の壁面(外側壁面206b)との間において、長手方向(図5及び図6においてY軸方向)及び第1方向(図5及び図6においてX軸方向)の双方に対して交差する第2方向(図5及び図6においてZ軸方向)に屈曲する部分(第1屈曲部6c)を備えている。すなわち、側壁部6bに対して屈曲する第1屈曲部6cを備えている。
なお、本実施形態の第1屈曲部6cは、第1ケース6の長手方向(図5においてY軸方向)の側壁部6bに形成されている。すなわち、第1ケース6の短手方向(図5においてZ軸方向)の側壁部6bには第1屈曲部6cが形成されていない。さらには、第1ケース6の長手方向(図5においてY軸方向)の溶着部107の中央部に第1屈曲部6cが複数形成され、第1ケース6の長手方向の溶着部107端部には第1屈曲部6cが形成されていない。
上記の位置に第1屈曲部6cを形成する理由は、第1ケース6の反りを効果的に抑制するためである。なお、反りの発生メカニズムは、第1実施形態と同様である。
そして、本実施形態の第1屈曲部6cは、側壁部6bに対して開口部106内部に向かう方向に屈曲している。また、第1屈曲部6cの側壁部6bに接続した端部とは反対側の端部には、第1屈曲部6cに対して開口部106外側に屈曲した第2屈曲部6dが形成されている。そして、第2屈曲部6dの第1屈曲部6cに接続した端部とは反対側の端部面に溶着部107が形成される。溶着部107は平坦面を有している。
第2屈曲部6dの寸法は、特に限定されないが、インクパック9を収容室110に収容可能な程度であり、また、フィルム8を溶着部107に熱溶着する際の剛性の確保等を考慮して適宜設定される。例えば、第2屈曲部6dのZ軸方向の寸法は、側壁部6bのX軸方向における寸法の1/4程度であってもよい。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
第1方向(図5及び図6においてX軸方向)にフィルム8の溶着時の押圧力が入力された際、第1ケース6の第1方向と交差する第2方向(図5及び図6においてZ軸方向)に屈曲する第1屈曲部6cにより、第1ケース6の変形を吸収することができる。これにより、カートリッジ1a全体のそりを防止することができる。
また、フィルム8の熱溶着後の第1ケース6にかかる応力は、第1屈曲部6cの形成によって緩和され、応力が底部6aに伝わりにくくなる。これによって第1ケース6の反りの発生を防止することができる。
なお、本実施形態では、第1屈曲部6cは側壁部6bに対して開口部106内部に向かう方向に屈曲したが、これに限定されず、上記構成とは反対側に屈曲させてもよい。このようにしても、フィルム8の熱溶着後の第1ケース6にかかる応力は、直接的に底部6aに伝わらないので、第1ケース6の反りの発生を防止することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良等を加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)第1実施形態のカートリッジ1では、エアーバッグ(第1エアーバッグ10および第2エアーバッグ11)を備えたが、これを省略してもよい。
また、インクパック9は、溶着部39を省略し、前側収容袋部分36と後側収容袋部分37に区画しない形態であってもよい。
また、インクパック9に収容されるインクは、顔料インクに限定するものではなく、例えば、分散染料インクのように、粒子がインク中に存在しているものを含む。
なお、上記の実施形態では、インクジェットプリンター2に供給するインクを収容するカートリッジ1に本発明を適用したものであるが、例えば、液晶ディスプレイやELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の製造などに用いられる電極材や色材など(溶剤に電極材や色材が溶解した液体)、様々な液体を収容するカートリッジに本発明を適用してもよい。ここで、カートリッジには、液体噴射装置に装着後、外部から液体の補充を受けて当該液体噴射装置に液体を供給する中継器(所謂、アダプター)を含む。
1,1a…カートリッジ、2…インクジェットプリンター、5…ケース(容器本体)、6…第1ケース、6a…底部、6b…側壁部、6c…第1屈曲部、6d…第2屈曲部、8…フィルム(フィルム部材)、106…開口部、107…溶着部、110…収容室、200…凸部、200a…第1凸部、200b…第2凸部、206a…内側壁面、206b…外側壁面、210…切欠き部。

Claims (2)

  1. プリンターに供給されるインクを収容するカートリッジであって、
    直方体の形状を有する容器本体であって、長手方向に交差する方向に開口部が形成され、前記インクが収容される収容室を有する容器本体と、
    前記容器本体の前記開口部側の溶着部に溶着され、前記収容室を閉塞するフィルム部材と、を備えており、
    前記フィルム部材が溶着される前記溶着部の少なくとも一部において、前記長手方向に延びる第1凸部と、前記長手方向と交差する方向に延びる第2凸部と、を備えた凸部を複数備えている、カートリッジ。
  2. プリンターに供給されるインクを収容するカートリッジであって、
    直方体の形状を有する容器本体であって、長手方向に交差する方向に開口部が形成され、前記インクが収容される収容室を有する容器本体と、
    前記容器本体の前記開口部側に溶着され、前記収容室を閉塞するフィルム部材と、を備えており、
    前記容器本体は、前記フィルム部材の溶着部と、前記フィルム部材の面に対峙する第1方向の壁面との間において、前記長手方向及び前記第1方向の双方に対して交差する第2方向に屈曲する部分を備えている、カートリッジ。
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