JP2019106480A - 金属部材および当該金属部材を用いた半導体素子、樹脂金属複合体、半導体装置、異種金属複合体並びに当該金属部材の製造方法 - Google Patents

金属部材および当該金属部材を用いた半導体素子、樹脂金属複合体、半導体装置、異種金属複合体並びに当該金属部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】耐腐食性のある金属部材、当該金属部材を用いた、半導体素子、半導体装置、樹脂金属複合体および異種金属複合体並びに当該金属部材の製造方法を実現する。【解決手段】主たる構成要素である金属材料10の一面10aの少なくとも一部が、金属材料10の酸化物を主成分とする酸化層141と該金属材料もしくはその窒化物を主成分とする非酸化層142とが交互に積層された層状の金属薄膜14により覆われた領域である腐食抑制部11とされた金属部材とする。これにより、耐腐食性を備える金属部材となり、これを用いることで耐腐食性を備える半導体素子等が得られる。この金属部材の製造方法は、レーザ照射により金属材料10の一部を溶融させ、蒸発させることで凹凸形状とされた粗化部12を複数形成することと、蒸発させた一部の金属材料10を粗化部12およびその周囲に再付着させ、凝固させて金属薄膜14を形成することを含む。【選択図】図4

Description

本発明は、表面にナノメートルオーダーもしくはマイクロメートルオーダーの凹凸形状とされた粗化部が形成された金属部材および当該金属部材を用いた半導体素子、樹脂金属複合体、半導体装置、異種金属複合体並びに当該金属部材の製造方法に関する。
従来、金属部材に耐食性、耐摩耗性や他部材との密着性などの機能を付与するために、金属部材の表面にCVD(Chemical Vapor Depositionの略)、蒸着やコーティングなどによって、金属部材の表面に機能性薄膜を形成する手法が知られている。
しかしながら、この種の手法は、金属部材以外に機能性薄膜の材料が別途必要である上、機能性薄膜を部分的に形成する場合には、マスクも別途必要となり、工程が複雑化してしまう。そのため、このような手法により機能性薄膜が形成された金属部材や当該金属部材を用いた複合体などは、高コストとなる。
そこで、機能性薄膜の材料やマスクを別途必要としない手法として、レーザ照射による機能性薄膜の形成が提案されている。具体的には、金属部材もしくはめっきなどの金属薄膜を備える部材にレーザ照射を行って、レーザを照射した部分の金属材料を蒸発させ、この蒸発した金属材料を当該金属部材の表面に再付着させて固化することで、機能性薄膜を形成する。そのため、機能性薄膜の材料やマスクを別途用意する必要がなくなり、機能性薄膜を有する金属部材を従来よりも低コストで形成できる。
このようなレーザ照射によって形成された機能性薄膜を有する金属部材を備えるものとしては、例えば、特許文献1に記載の半導体装置が挙げられる。特許文献1に記載の半導体装置は、金属製のリードフレームと、当該リードフレームの一部であるアイランド上に搭載されるICチップと、これらを覆うモールド樹脂とを備える。このリードフレームは、機能性薄膜を有する金属部材に相当し、レーザ照射により、金属部材を構成する材料の酸化物などで構成され、凹凸状の微細構造を備える機能性薄膜がその表面のうちモールド樹脂との界面となる部分に形成されている。これにより、リードフレームは、モールド樹脂が入り込むことでアンカー効果が生じる形状が表面に形成されるため、モールド樹脂との密着性、すなわち他部材との密着性が向上することとなる。
特許第5983700号公報
しかしながら、上記レーザ照射による機能性薄膜は、凹凸状の微細構造とされているため、他部材との密着性について向上するものの、耐摩耗性や耐腐食性が十分でない構造である。具体的には、この機能性薄膜の凸部は、折れや削れが生じやすく、耐摩耗性が得られにくい形状である。また、この凸部は、当該機能性薄膜が形成された金属部材の他の部位に削れた機能性薄膜の一部が再付着すると、当該金属部材の表面汚染の原因となりうる。一方、機能性薄膜を金属酸化物により構成した場合には、金属部材の耐腐食性が向上するものの、機能性薄膜のうち凹部は、膜厚が薄いため、腐食の起点となる懸念がある。
なお、機能性薄膜が形成された金属部材は、上記の例に限られず、当該金属部材と樹脂部材とを接合した樹脂金属接合体、当該金属部材と他の金属部材とを接合した異種金属接合体などにも適用され得る。このような場合であっても、上記と同様の問題が懸念される。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、耐摩耗性や耐腐食性を備える金属部材、および当該金属部材を用いた半導体素子、樹脂金属複合体、半導体装置、異種金属複合体並びに当該金属部材の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の金属部材は、一面(10a)を有する金属材料(10)を有してなる金属部材であって、一面には、ナノメートルオーダーもしくはマイクロメートルオーダーの凹凸形状とされた粗化部(12)が複数形成された腐食抑制部(11)が形成されており、一面に対する法線方向から見て、一面のうち粗化部を囲む領域である粗化隣接部(13)および粗化部の表面(12a、13a)は、金属材料の酸化物もしくは窒化物を有してなる金属薄膜(14)により覆われており、金属薄膜は、金属材料の酸化物を主成分とする酸化層(141)と、金属材料もしくは金属材料の窒化物を主成分とする非酸化層(142)とを備える層状の膜とされている。
これによれば、一面を有する金属材料にナノメートルオーダーもしくはマイクロメートルオーダーの凹凸形状とされた粗化部とこれに隣接する粗化隣接部およびこれらの表面を覆う金属薄膜が形成された金属部材となる。そして、金属薄膜は、金属材料の酸化物を主成分とする酸化層と、該金属材料もしくは該金属材料の窒化物を主成分とする非酸化層と、を備える層状の膜であり、折れや削れが生じにくく、かつ部分的に厚みの薄い凹部が生じにくい形状である。そのため、金属部材は、金属薄膜が形成された領域において、耐摩耗性や耐腐食性が付与されることとなる。
請求項11に記載の金属部材の製造方法は、一面(10a)を有する金属材料(10)に有してなる金属部材の製造方法であって、金属材料を用意することと、レーザ照射により、一面の少なくとも一部にナノメートルオーダーもしくはマイクロメートルオーダーの凹凸形状とされた粗化部(12)を複数形成して腐食抑制部(110)を形成することと、粗化部を形成する際に蒸発した金属材料の一部を、一面に対する法線方向から見て、一面のうち粗化部を囲む領域である粗化隣接部(13)および粗化部の表面で固化させることにより、これらを覆うと共に、金属材料の酸化物を主成分とする酸化層(141)と、金属材料もしくは金属材料の窒化物を主成分とする非酸化層(142)とを備える層状の金属薄膜(14)を形成することと、を備える。そして、粗化部をレーザ照射により形成することにおいては、N、Ar、COのうち少なくとも1つを主成分とする低酸素雰囲気下にて行う。
これにより、金属部材を構成する金属材料以外に追加の材料を用いることなく、レーザ照射により機能性薄膜である金属薄膜が一面に形成された金属部材を製造することができる。また、N、Ar、COのうち少なくとも1つを主成分とする低酸素雰囲気下にてレーザ照射を行うことで、金属材料の酸化物を主成分とする酸化層と、金属材料もしくは金属材料の窒化物を主成分とする非酸化層と、によりなる金属薄膜が形成される。そのため、酸化層と非酸化層とが交互に積層された層状の金属薄膜となり、耐摩耗性や耐腐食性を備える金属部材を製造することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の半導体装置を示す断面図である。 第1実施形態の半導体装置をアイランド部の他面側から見た平面模式図である。 金属部材の一面に形成される腐食抑制部の平面図である。 図3中の一点鎖線で示すIV−IV間の拡大断面図である。 図4中の破線で示す領域の拡大断面図である。 腐食抑制部の形成工程を示す図である。 腐食抑制部における金属薄膜の断面を観察した結果を示す図である。 図7A中の一点鎖線で示す領域における窒素のマッピングを行った結果を示す図である。 図7A中の一点鎖線で示す領域における酸素のマッピングを行った結果を示す図である。 第2実施形態の半導体素子を示す斜視図である。 図8中の一点鎖線で示すVII-VII間の拡大断面図である。 第3実施形態の半導体素子を示す斜視図である。 図9中の一点鎖線で示すX-X間の拡大断面図である。 第4実施形態の金属部材を示す斜視図であって、(a)は斜視図であり、(b)は該金属部材を該金属部材の延設方向に沿って切断したときの拡大断面図である。 他の実施形態の異種金属複合体を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は(a)に示すXIIB-XIIB間の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態の半導体装置について、図1〜図7を参照して述べる。本実施形態の半導体装置は、例えば自動車などの車両に搭載され、車両用の各種装置を駆動するための装置として適用されるものである。
図2では、後述するモールド樹脂隣接部211、223の配置を分かり易くするため、モールド樹脂隣接部211、223と他の部分との境界線を便宜的に破線で示すと共に、平面視にて見えなくなるICチップ30、配線部材40については省略している。図4では、構成を分かり易くするため、後述する粗化部12と粗化隣接部13との境界を便宜的に破線で示している。
本実施形態の半導体装置は、図1に示すように、金属部材1によりなり、アイランド部21とリード部22とを有するリードフレーム20と、ICチップ30と、配線部材40と、これらの一部を覆うモールド樹脂50とを備える。
本実施形態の半導体装置は、例えばSO、NOなどに起因した硫酸、硝酸などの腐食環境に対する耐腐食性を付与した金属部材1がリードフレーム20として採用されている。本実施形態の半導体装置は、このような金属部材1を備える点以外の点については、任意の構成とされる。そのため、本実施形態では、金属部材1およびこれを用いたリードフレーム20を主に説明し、他の構成要素については簡単に説明する。
金属部材1は、図3もしくは図5に示すように、主として一面10aを有する金属材料10によって構成され、一面10aの少なくとも一部、すなわち腐食を抑えたい部分が金属薄膜14で覆われた腐食抑制部11とされている。
なお、本実施形態では、金属部材1は、一面10aの一部が腐食抑制部11とされているが、一面10aの全面が腐食抑制部11とされてもよいし、一面10a以外の表面の一部もしくは全部が腐食抑制部11とされてもよい。
金属材料10は、例えばCu、FeもしくはAlによりなる純金属またはCu、Fe、Al、Ni、Au、Pd、Ag、Snのうち少なくとも1つを主成分とする合金によりなり、本実施形態では、Niを主成分とする合金とされている。
なお、ここでの「主成分」とは、金属材料10の全体における体積比率が50vol%以上を占める成分をいう。
腐食抑制部11は、図3もしくは図4に示すように、金属材料10の一面10aのうち金属薄膜14により覆われた領域である。腐食抑制部11は、図3に示すように、複数の粗化部12と複数の粗化部12を囲む領域である粗化隣接部13とにより構成とされている。
粗化部12は、ナノメートルオーダーもしくはマイクロメートルオーダーの凹凸形状とされた領域であり、レーザ照射により形成される。粗化部12は、図3に示すように、例えば粗化部12が形成された一面10aに対する法線方向(以下「一面法線方向」という)から見て、互いに所定の距離を隔てて複数配置されている。
粗化部12は、図4に示すように、一面10aよりも金属部材1側に凹んでいる部分である凹部121と一面10aから凹部121の反対側へ突き出ている部分である凸部122とによりなる。凹部121は、その深さ、すなわち一面10aのなす平面と凹部121の底部121aとの一面法線方向における距離が0.1〜50μmの範囲内とされている。凸部122の高さ、すなわち一面10aのなす平面と凸部122の最も突き出た部分との一面法線方向における距離については、任意である。なお、ここでいう「底部121a」とは、凹部121のうち最も金属部材1側に凹んだ部位をいう。
粗化隣接部13は、図3に示すように、一面法線方向から見て、腐食抑制部11のうち粗化部12と異なる領域、つまり複数の粗化部12の周囲を囲んでいる領域である。
金属薄膜14は、図5に示すように、金属材料10の酸化物を主成分とする酸化層141と、非酸化層142とを備える層状の膜であり、酸化層141が耐腐食性を向上させる役割を果たす。
なお、非酸化層142は、金属材料10の酸化物以外を主成分とする構成、例えば金属材料10やその窒化物を主成分とした構成とされていればよく、他の構成とされていてもよい。
金属薄膜14は、図5に示すように、酸化層141と非酸化層142とが交互に繰り返し積層された構成とされ、本実施形態では、2つの酸化層141と2つの非酸化層142を備える。金属薄膜14は、その最表面が酸化層141とされている。金属薄膜14は、当該金属薄膜14が形成された粗化部12もしくは粗化隣接部13の表面に対する法線方向における膜厚が、例えば5nm〜5μmの範囲内とされる。
なお、ここでいう「主成分」とは、酸化層141または非酸化層142の全体における体積比率が50vol%以上を占める成分をいう。また、粗化部12および金属薄膜14の形成工程、粗化部12および粗化隣接部13の配置等については、後ほど詳しく説明する。
このような構造の金属部材1により、次に説明するリードフレーム20が構成されている。
リードフレーム20は、図1に示すように、アイランド部21とリード部22とを備える。リードフレーム20は、例えば、板状の金属板とされた金属部材1にプレス加工を施すことで、アイランド部21とリード部22とを備える構成とされる。
アイランド部21は、図1に示すように、表裏の関係にある一面21aと他面21bとを有している。一面21a上には、図示しないはんだなどの接合材を介してICチップ30が搭載されている。アイランド部21の一面21aは、モールド樹脂50により覆われている。アイランド部21の他面21bは、本実施形態では、図1もしくは図2に示すように、モールド樹脂50から露出している。
リード部22は、図1に示すように、アイランド部21上に搭載されたICチップ30と配線部材40を介して電気的に接続されている。リード部22は、図1に示すように、モールド樹脂50に覆われた部分であるインナーリード221とモールド樹脂50から露出した部分であるアウターリード222とにより構成されている。
これらアイランド部21の他面21bおよびリード部22の一部に、上記した腐食抑制部11が形成されている。具体的には、腐食抑制部11は、図2に示すように、少なくとも他面21bおよびアウターリード222のうちモールド樹脂50との境界部分に隣接する所定の領域であるモールド樹脂隣接部211、223の全域に形成されている。
なお、耐腐食性をより向上させる観点から、腐食抑制部11は、アイランド部21のうち他面21b以外の表面およびインナーリード221の表面の一部または全部に形成されてもよく、モールド樹脂50との界面の少なくとも一部に形成されるとより好ましい。これは、仮にモールド樹脂50とアイランド部21の他面21bやアウターリード222との境界部分で腐食が生じても、モールド樹脂50との界面に腐食抑制部11が形成されることで、それよりも先への腐食進行およびこれによる剥離が抑制されるためである。また、モールド樹脂隣接部211、223の面積については、任意である。さらに、本実施形態の半導体装置は、図2では、SOP(Small Outline Packageの略)とされた例について示しているが、これに限られず、QFP(Quad Flat Packageの略)などの他のパッケージ構造とされてもよい。
モールド樹脂隣接部211、223の全域に腐食抑制部11が形成されることで、当該部位における腐食発生が抑制される。その結果、リードフレーム20のうちモールド樹脂50に覆われた部分、特にモールド樹脂50との境界において腐食が生じ、この腐食がモールド樹脂50の内部側へ進行することが抑止される。また、金属部材1を構成する金属材料10の腐食を起点として、モールド樹脂50がリードフレーム20から剥離することも抑止される。
ICチップ30は、例えば、MOSトランジスタやIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)などの半導体素子等が挙げられ、通常の半導体プロセス等により作製される。ICチップ30は、例えば矩形板状とされ、アイランド部21の反対側の面に図示しない電極パッドが形成されており、図1に示すように、配線部材40を介してリード部22と電気的に接続されている。
配線部材40は、本実施形態では、例えば、Au、Alなどの導電性材料により構成されたワイヤであり、ワイヤボンディングによりICチップ30およびリード部22に電気的に接続される。
モールド樹脂50は、例えば、エポキシ樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、ナイロン、ウレタン、シリコーン、LCP(液晶ポリマー)等よりもので、トランスファー成形等により形成される。モールド樹脂50は、図1に示すように、アイランド部21の一面21a側、ICチップ30、配線部材40およびリード部22の一部を覆っている。
以上が、本実施形態の半導体装置の構成である。
次に、本実施形態の半導体装置の製造方法の一例について説明する。ただ、本実施形態の半導体装置は、金属部材1、すなわちリードフレーム20に腐食抑制部11を形成することを除き、任意の半導体装置の製造方法が採用される。そのため、ここでは、まず腐食抑制部11の形成工程を含む全工程を簡単に説明した後、腐食抑制部11の形成工程について詳しく説明する。
まず、例えば、Cuなどの金属材料10によりなる金属板を用意し、当該金属板をプレス加工などによりアイランド部21とリード部22とを有するリードフレーム20の形状に成形する。そして、成形済みの金属板のうち後ほどモールド樹脂50から露出する他面21bおよびリード部22の一部となる部分、すなわち腐食を防止したい部分にレーザ照射により腐食抑制部11を形成する。これにより、腐食抑制部11を備えるリードフレーム20となる。
次いで、ICチップ30を用意して、アイランド部21の一面21a上にはんだなどの接合材を用いてICチップ30を搭載する。そして、ICチップ30のうちアイランド部21と反対側の面に形成される電極パッドなどとリード部22とを、ワイヤボンディングなどにより、Auなどのワイヤを介してICチップ30とリード部22とを電気的に接続する。
続けて、例えばキャビティを備える上型および下型によりなる金型を用意し、ICチップ30が搭載され、ワイヤボンディングがなされたリードフレーム20を当該金型内にセットする。その後、例えばモールド樹脂50の材料であるエポキシ樹脂を当該金型のキャビティ内に流し込み、加熱して硬化し、モールド樹脂50を形成する。そして、金型内のワークを当該金型から離型することで、本実施形態の半導体装置が得られる。
次に、腐食抑制部11の具体的な形成工程について、図6を参照して説明する。なお、実際には、金属材料10をリードフレーム20の形状に成形した後に腐食抑制部11を形成するが、工程を分かり易くするため、ここでは、便宜的に金属材料10に腐食抑制部11を形成する例について説明する。
腐食抑制部11の形成工程は、主にレーザ照射による粗化部12の形成工程と、レーザ照射後の金属薄膜14の形成工程とを有してなる。具体的には、粗化部12の形成工程は、金属材料10の一部をレーザ照射により溶融させ、蒸発させることにより行われる。金属薄膜14の形成工程は、レーザ照射により蒸発した一部の金属材料10が粗化部12および粗化隣接部13に再付着させて凝固させることにより行われる。
なお、レーザ照射による溶融および蒸発の工程と、レーザ照射により蒸発した一部の金属材料10の再付着および凝固の工程とは、この順に瞬間的に連続して行われる。しかし、ここでは、腐食抑制部11の形成工程を分かり易くするため、便宜的に上記の2つの工程に分けて説明する。
まず、図6(a)に示すように、一面10aを有する金属材料10、例えばNiによりなる金属板を用意する。そして、レーザ照射による金属材料10の一部の溶融および蒸発の工程として、図6(a)に示すように、所定の位置でパルス発振のレーザビームを金属材料10に照射する。すると、図6(b)に示すように、レーザビームを照射したレーザ照射領域Rの部分が溶融すると共に、その一部が蒸発する。
具体的には、金属部材1は、レーザビームを照射することにより、一面10aのうちレーザ照射領域R内においてその一部が蒸発すると共に、残りが溶融する。このパルス発振のレーザビームは、例えば、エネルギー密度が100J/cm以下、パルス幅が1μ秒以下、波長が200nm〜11μmの範囲内となるように調節されている。例えば、エネルギー密度を50J/cm、パルス幅を200ナノ秒、波長を1064nm、レーザ照射領域Rをφ100μm径に調節して、Niにレーザビームを照射する。
ここで、パルス発振のレーザビームのエネルギー密度は、パルス幅,つまりピーク強度にもよるが,パルス幅がナノ秒オーダの場合は0.5J/cm以上100J/cm以下の範囲内とされることが好ましい。パルス発振のレーザビームのエネルギー密度が、例えば0.1J/cm程度と低すぎる場合には、金属部材1が十分に溶融と蒸発をしないために粗化部12が形成されにくいためである。一方、パルス発振のレーザビームのエネルギー密度が、100J/cmよりも大きい場合でも粗化部12や金属薄膜14を形成できるが、金属部材1が溶融または蒸発し過ぎて他の領域へ飛散すると、飛沫がコンタミの原因になり得るためである。
なお、レーザは、特に限定されないが、例えば、YAGレーザやCOレーザなどが用いられることができる。
また、レーザ照射は、N、Ar、He、COのうち少なくとも1つの気体を主成分とする低酸素雰囲気下で行われる。本発明者らの実験結果によると、少なくとも低酸素雰囲気下における酸素濃度は、1.0%以下とされることが好ましい。酸素濃度が少なくとも1.0%以下の低酸素雰囲気下でレーザ照射を行うことにより、後述する金属薄膜14は、酸化層141と非酸化層142とが交互に積層された層状の構成となり、より耐腐食性のある膜となるためである。酸素濃度が金属薄膜14の形状に及ぼす影響は、現時点では不明であるが、蒸発した一部の金属材料10の有するエネルギーが酸化によって損失しにくくすることで金属薄膜14を層状にできると考えられる。
なお、少なくともレーザ照射がなされ、かつ蒸発した金属材料10の一部が飛散し、再付着する領域を含む狭い空間が低酸素雰囲気とされていればよい。そのため、低酸素雰囲気は、当該狭い空間を含む広い空間、例えばレーザ照射装置内の空間の全体を上記の気体で満たすことにより作り出されてもよいし、上記の気体を当該狭い空間にブローすることにより作り出されてもよい。
次に、レーザ照射により蒸発した一部の金属材料10の再付着および凝固の工程として、図6(c)に示すように、蒸発した一部の金属材料10をさきほどレーザ照射により形成された粗化部12およびその周囲の表面に再付着させ、これを凝固(固化)させる。これにより、図6(c)に示すように、金属薄膜14の一部15が形成される。
このとき、金属材料10は、これを構成する金属材料10の融点(℃)よりも低く、かつ、室温よりも高い温度(℃)、例えば当該融点(℃)に対して1/3〜2/3の温度(℃)に加熱した状態とされることが好ましい。具体的には、金属材料10は、Niが主成分の場合、その融点1455℃の1/3〜2/3の温度である485〜970℃の範囲内で、Alが主成分の場合、その融点660℃の1/3〜2/3の温度である220〜440℃の範囲内で加熱されることが好ましい。これにより、金属薄膜14は、層状の緻密な構成となり、均一もしくは均一に近い膜厚が得やすく、耐腐食性や耐摩耗性のある膜となるためである。
金属材料10の再付着および凝固の工程において、金属材料10を加熱しなくとも金属薄膜14が得られるが、金属材料10を上記のように加熱するほうがより層状の緻密な構成とされた金属薄膜14が得られやすいため好ましい。層状の金属薄膜14が形成される理由は現時点では不明であるが、本発明者らの実験結果からは、蒸発した一部の金属材料10が再付着から凝固までの間における急激なエネルギー損失を抑制することが層状の緻密な膜を形成するための必要条件であると推定される。加熱することが好ましい理由は、金属材料10をあらかじめ加熱しておくことで、蒸発した一部の金属材料10が再付着した際におけるエネルギー損失が低減されるためと考えられる。
なお、ここでいう「層状」とは、特許文献1に記載の機能性薄膜のようにポーラス状でなく、局所的な凹凸の少ない酸化層141および非酸化層142が積層された形状であることを意味する。また、ここでいう「均一もしくは均一に近い」とは、局所的な凹凸が少なく、金属薄膜14が極端に薄い部分がほとんど存在していないことを意味する。
また、蒸発した一部の金属材料10は、低酸素雰囲気下で拡散後、その一部が酸化されて粗化部12および粗化隣接部13に再付着して凝固することで、酸化層141を形成する。蒸発した一部の金属材料10のうち酸化されなかった残部は、粗化部12および粗化隣接部13に再付着して凝固することで非酸化層142を形成する。蒸発した一部の金属材料10のうち酸化された一部と酸化されなかった残部とは、エネルギーの差が生じることで、再付着までの時間差が生じると予想される。そのため、金属薄膜14は、酸化層141と非酸化層142とが積層された構成になると考えられる。
次に、図6(d)に示すように、図6(a)、(b)で説明したのと同様の手順で、直前に形成した粗化部12から所定の間隔で位置を変えてレーザビームを照射し、さきほどと別の部分の金属材料10の一部を溶融させ、蒸発させる。
続けて、図6(e)に示すように、図6(c)で説明したのと同様の手順で、蒸発させた一部の金属材料10を再付着させて、これを凝固させる。すると、図6(e)に示すように、再付着して凝固した金属薄膜14の一部15上に、さらに別の粗化部12を形成することによって蒸発し、再付着して凝固することにより形成される金属薄膜14の一部15が積層されることとなる。以下、レーザ照射領域を変えながら、図6(d)、(e)で説明した手順を繰り返すことにより、金属材料10の一面10aのうち腐食を抑制したい部分は、金属薄膜14が形成された腐食抑制部11となる。
以上の工程により、腐食抑制部11を備える金属部材1が得られる。
なお、本発明者らの実験結果によれば、粗化部12を形成する際に蒸発した一部の金属材料10は、当該粗化部12には、あまり再付着せず、当該粗化部12を囲む粗化隣接部13の一部や他の粗化部12に再付着して凝固する。つまり、粗化部12を複数形成することで、金属薄膜14を構成する酸化層141および非酸化層142が交互に繰り返し積層されることとなる。
したがって、金属薄膜14は、耐腐食性のある酸化層141が非酸化層142を介して複数積層されている。そのため、金属薄膜14は、仮に酸化層141のうち最表層に配置されているものを超えて腐食が進行したとしても、別の酸化層141が更なる腐食の進行を妨げることとなる。よって、金属薄膜14は、特許文献1に記載の機能性薄膜のような従来のポーラス状の膜に比べて、高い耐腐食性を有する膜となる。
次に、金属部材1に形成された金属薄膜14の構成を確認した結果について、図7A〜図7Cを参照して説明する。図7A〜図7Cでは、金属部材1のうち金属薄膜14が形成された部分の断面について、TEM(透過電子顕微鏡)とEELS(電子エネルギー損失分光法)とを組み合わせたTEM−EELSによって観察した結果を示している。
金属薄膜14は、図7Aに示すように、下地の金属材料10上に白い層と黒い層とが交互に繰り返し積層された構成とされている。金属薄膜14の一部を拡大して組成を確認したところ、金属薄膜14は、図7Bに示すように、金属部材1との界面に白く示された窒素を多く含有する層が形成されている。そして、金属薄膜14は、図7Bに示すように、金属材料10側から金属材料10の反対側に向かって、白い層と窒素が少ない黒い層とがこの順で繰り返し積層され、最表面が黒い層とされている。金属薄膜14は、図7Cに示すように、最表面に酸素を多く含む白い層が形成され、その下に酸素が少ない黒い層が形成され、これが交互に積層された構成とされている。これらの結果を総合すると、金属薄膜14は、金属材料10側から順に非酸化層142と酸化層141とがこの順で繰り返し積層され、かつ、最表面が酸化層141である構成とされていることが確認された。
次に、腐食抑制部11における粗化部12の配置、すなわちレーザ照射の間隔について、図3を参照して説明する。
本実施形態では、図3中の左右方向をX方向とし、図3の紙面平面上であってX方向と直交する方向をY方向として、XY平面上に沿ってレーザビームの光源であるレーザ光源を移動させることにより、金属材料10の一部にレーザビームを順に照射する。
具体的には、レーザ照射領域Rの径、すなわちスポット径を例えば数十μmとし、隣接するスポット径の中心同士の間隔(以下「レーザ照射間隔」という)が所定の範囲となるように複数箇所にレーザ照射を行う。レーザ照射間隔は、スポット径に対して0〜20倍の範囲内とされることが好ましい。これは、隣接する粗化部12同士の間を隙間なく連続的に金属薄膜14で覆うためである。例えば、スポット径がφ60μmである場合、レーザ照射間隔は、0〜1200μmの範囲内とされることが好ましい。言い換えると、粗化部12は、一面法線方向から見て、当該粗化部12と隣接する粗化部12との径の中心同士の距離、すなわちスポット同士の距離が、粗化部12の径に対して0〜20倍の範囲内とされることが好ましい。
なお、レーザビームの照射の際、金属材料10がレーザビームを照射するレーザ光源に対して相対的に移動すればよいため、レーザ光源もしくは金属材料10の一方を固定し、他方を移動させればよい。また、レーザ照射間隔は、例えばレーザ光源の操作速度、金属材料10を載せたステージの移動速度、パルスの繰返周波数などを適宜設定ことにより調整される。さらに、レーザ照射間隔は、図3では、X方向およびY方向とも同じとされた例について示しているが、これに限られず、X方向とY方向とで異なっていてもよいし、適宜変更されてもよい。すなわち、粗化部12は、図3に示した配置例に限られず、適宜その配置が変更されてもよい。
本実施形態によれば、腐食抑制部11が形成された金属部材1をリードフレーム20として採用しているため、耐腐食性が付与され、腐食および腐食に伴うモールド樹脂50の剥離が抑制された半導体装置となる。また、本実施形態の半導体装置は、腐食抑制部11がリードフレーム20のうちモールド樹脂50との界面に形成された場合、凹凸形状とされた粗化部12によるアンカー効果によりモールド樹脂50との密着性が確保された構成となる。さらに、腐食抑制部11が形成された領域は、最表面が層状の金属薄膜14により覆われているため、折れや削れが生じにくく、耐摩耗性が確保される。
また、金属材料10にレーザ照射をすることによって腐食抑制部11を形成するため、金属材料10以外の材料やマスクを別途用いることなく、耐腐食性などの機能を果たす腐食抑制部11を備える金属部材1を形成できる。そして、このような手法により形成された腐食抑制部11を備える金属部材1を用いることにより、耐腐食性のある半導体装置を製造できる。
(第2実施形態)
第2実施形態の半導体素子について、図8、図9を参照して述べる。図8では、断面を示すものではないが、後述する腐食抑制部11の配置を分かり易くするため、腐食抑制部11にハッチングを施している。図9では、構成を分かり易くするため、腐食抑制部11を簡略化すると共にその厚みを誇張して示しているが、この腐食抑制部11の構成は、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態の半導体素子は、ICチップ30と、ICチップ30の一面30aに形成された電極パッド31を備える。本実施形態の半導体素子は、上記第1実施形態の金属部材1を電極パッド31として適用した例である。本実施形態の半導体素子は、金属部材1で構成された電極パッド31を備える点以外の点については、通常の半導体プロセスで形成されるICチップと同じであるため、本実施形態では、この電極パッド31について主に説明する。
電極パッド31は、主に金属材料10により構成され、本実施形態では、例えばNi、Al、Cuなどの1つを主成分とする金属もしくはその合金である。電極パッド31は、ICチップ30の一面30aに電解メッキ法などにより形成され、図8に示すように、ICチップ30の反対側の面である表面31aに配線部材40が接続される。電極パッド31は、表面31aのうち当該配線部材40が接続されていない部分に、腐食抑制部11が形成されている。そのため、電極パッド31は、接合性および腐食抑制部11の形成の観点から、例えばCu、Alもしくはその合金などによりなる配線部材40と接合性が良好であって、酸化もしくは窒化する金属により構成されることが好ましい。
配線部材40は、例えば、Auなどによりなるワイヤ、コネクタ、はんだやAgペーストなどによりなる導電性接着剤とされるが、本実施形態では、図8に示すように、ワイヤとされている。
腐食抑制部11は、例えば配線部材40が接続された後に、レーザ照射により形成される。レーザ照射の条件等については、上記の第1実施形態と同様であるため、本実施形態ではその説明を省略する。
腐食抑制部11は、本実施形態では、図8に示すように、電極パッド31の表面31aのうち配線部材40が接続されていない部分(以下「非接続領域」という)の一部に形成されているが、非接続領域の全域に腐食抑制部11が形成されていてもよい。言い換えると、腐食抑制部11は、金属材料10の一面10aに対する法線方向から見て、配線部材40を部分的もしくは全体的に囲むように形成されている。
なお、表面31aのうち非接続領域に配線部材40自体が障害物となるなどの理由でレーザ照射を行えない領域(以下「レーザ不可領域」という)が存在する場合であっても、レーザ不可領域に金属薄膜14を形成することも可能である。具体的には、上記第1実施形態での腐食抑制部11の形成工程の説明で述べたように、金属薄膜14は、レーザ照射により形成される粗化部12の周囲の粗化隣接部13、すなわちレーザ照射を行っていない領域にも形成される。そのため、レーザ不可領域が存在していても、その周囲の領域にレーザ照射を行うことにより、レーザ不可領域にも金属薄膜14が形成されることとなる。
本実施形態によれば、電極パッド31に接続された配線部材40が、電極パッド31の腐食によって剥離することが抑制された半導体素子となる。
(第3実施形態)
第3実施形態の半導体素子について、図10、図11を参照して述べる。図10では、断面を示すものではないが、腐食抑制部11の配置を分かり易くするため、腐食抑制部11にハッチングを施している。図11では、図9と同様に、腐食抑制部11を簡略化すると共にその厚みを誇張して示しているが、その構成は上記第1実施形態と同様である。
本実施形態の半導体素子は、ICチップ30と、ICチップ30の一面30a上に形成された電極パッド32とを備える。電極パッド32は、配線部材40と接合される第1部材321と、第1部材321を囲むと共にその一面322aに腐食抑制部11が形成された第2部材322とにより構成されている。本実施形態の半導体素子は、金属部材1を第2部材322として適用された点において、上記第2実施形態と相違する。本実施形態では、この相違点について主に説明する。
第1部材321は、図10に示すように、例えばCu、Al、Auもしくはその合金などによりなる配線部材40と接続される。第1部材321は、例えば、Cu、Al、Ni、Auもしくはその合金などの配線部材40と接合性の良好な金属材料により構成され、電解メッキ法などにより形成される。
第1部材321は、図10もしくは図11に示すように、ICチップ30の反対側の面である一面321aのうち配線部材40が接続されていない領域の一部に金属薄膜14が形成されている。金属薄膜14のうち第1部材321を覆う部分は、第2部材322に腐食抑制部11を形成する際、レーザ照射により蒸発した第2部材322の材料の一部が第1部材321の一面321aに再付着して凝固することで形成されたものである。
第2部材322は、主に金属材料10により構成され、本実施形態では、例えばCu、Fe、Alのうち少なくとも1つを主成分とする合金であり、電解メッキ法などにより形成される。第2部材322は、配線部材40との接合には用いられない部材であり、ICチップ30の一面30aに対する法線方向から見て、第1部材321を囲む枠体状とされる。第2部材322は、図10もしくは図11に示すように、上記第2実施形態と同様に、ICチップ30の反対側の面である一面322aにレーザ照射により腐食抑制部11が形成されている。
なお、腐食抑制部11は、図10では、第2部材322の一面322aの全面に形成されているが、少なくとも一部に形成されていればよい。
本実施形態によれば、上記第2実施形態の半導体素子と同様の効果が得られる。また、配線部材40との接合に用いられる接合部材である第1部材321にレーザ照射を行わないため、レーザ照射による接合部材へのダメージを抑えつつ、耐腐食性の高い電極パッド32を備える半導体素子となる。
(第4実施形態)
第4実施形態の金属部材について、図12を参照して述べる。図12(a)では、断面を示すものではないが、腐食抑制部11の配置を分かり易くするため、腐食抑制部11にハッチングを施している。図12(b)では、構成を分かり易くするため、腐食抑制部11を簡略化すると共に、その厚みを誇張したものを示している。
本実施形態の金属部材は、例えば自動車などの車両における燃料噴射弁の一部に用いられるインジェクタノズルの金属部品に適用された例である。
本実施形態の金属部材は、図12(a)もしくは図12(b)に示すように、略円筒形の筒状体60とされ、貫通孔61と、噴射口62とを備える。
筒状体60は、主に金属材料10により構成され、本実施形態では、例えばCu、Fe、Alのうち少なくとも1つを主成分とする合金である。筒状体60の外壁面60a、噴射口62側の面である先端面60bおよび貫通孔61の内壁面60cのうち先端面60bに隣接する部分には、図12(b)に示すように、腐食抑制部11が形成されている。
外壁面60aおよび先端面60bには、図12(a)では、その全面に腐食抑制部11が形成されているが、腐食を抑制したい部分だけ、すなわち一部だけに腐食抑制部11が形成されていてもよい。
本実施形態の金属部材は、従来の機能性薄膜の形成法により表面に耐腐食性のある薄膜が形成された従来のインジェクタノズルと異なり、金属材料10以外の薄膜用材料やマスクなどを別途用いる必要がないため、安価に製造することが可能である。また、腐食抑制部11がレーザ照射により形成されるため、従来の成膜法では形成が困難であった内壁面60cの一部にも形成でき、内壁面60cにも耐腐食性のある部分を備えるインジェクタノズルとなる。
(第5実施形態)
第5実施形態の異種金属複合体について、図13を参照して述べる。図13(a)では、断面を示すものではないが、腐食抑制部11の配置を分かり易くするため、腐食抑制部11にハッチングを施している。
本実施形態の異種金属複合体は、図13(a)に示すように、例えば、Alを主成分とする第1金属部材70と、Feを主成分とする第2金属部材80とが接合されてなる。
第1金属部材70は、主に金属材料10によって構成され、腐食抑制部11を備える金属部材1に相当する。第1金属部材70は、その一面70aのうち第2金属部材80と溶接などにより接合された接合部70bと隣接する領域である第2金属隣接部70cが腐食抑制部11とされている。
本実施形態の異種金属複合体は、例えば溶接により第1金属部材70と第2金属部材80とを接合した後に、上記第1実施形態と同様にレーザ照射により第1金属部材70に腐食抑制部11を形成することにより製造される。
本実施形態の異種金属複合体は、第1金属部材70のうち第2金属部材80から露出している領域から接合部分に向かって腐食が進行することが抑制される。また、本実施形態の異種金属複合体は、第1金属部材70と第2金属部材80とが溶接により接合される場合には、溶接により生じる溶接部分のうち腐食抑制部11が形成される領域において残留応力が緩和されることが期待される。これは、第2金属隣接部70cのうち溶接により生成された第1金属部材70と第2金属部材80との合金部分にレーザ照射がなされると、当該合金部分が再度溶融して凝固することで残留応力が解放されることによる。
(他の実施形態)
なお、上記した各実施形態に示した金属部材や当該金属部材を用いた複合体等は、本発明の一例を示したものであり、上記の各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
(1)例えば、上記第1実施形態では、腐食抑制部11を備える金属部材1と樹脂部材としてのモールド樹脂50とが接合された樹脂金属複合体の一例として半導体装置を挙げたが、他の樹脂金属複合体に適用されてもよいのは、言うまでもない。
(2)上記第1実施形態では、アイランド部21の他面21bがモールド樹脂50から露出した、いわゆるハーフモールドタイプの構造の半導体装置とされた例について説明した。しかし、腐食抑制部11が形成された金属部材1がリードフレーム20として採用された半導体装置とされていればよく、アイランド部21のすべてがモールド樹脂50に覆われた、いわゆるフルモールドタイプの構造とされていてもよい。
(3)上記第1実施形態では、主として金属材料10によって構成された金属部材1がリードフレーム20として採用された例について説明した。しかし、リードフレーム20は、このような例に限られず、金属材料10以外の異種金属材料を主とし、当該異種金属材料の表面に金属材料10によって構成されるめっき層が施された構成とされてもよい。
この場合、当該めっき層が金属部材1に相当するものであり、電解メッキ法などにより異種金属材料を金属材料10で被覆した後、金属材料10にレーザ照射により腐食抑制部11を形成することで、耐腐食性のあるリードフレーム20が得られる。このような構成のリードフレーム20を採用しても、耐腐食性のある半導体装置が得られる。なお、この場合、金属材料10は、例えばNi、Au、Pd、Ag、Snなどのうち1つを主成分とする合金とされる。
なお、上記第1実施形態以外の各実施形態についても、金属材料10以外の異種金属材料を主とし、当該異種金属材料の表面に金属材料10によって構成されるめっき層が施された構成を採用することができる。
(4)上記第5実施形態では、腐食抑制部11が第1金属部材70の一面70aうち第2金属部材80から露出した部分に形成された例について説明したが、一面70aのうち第2金属部材80との界面の少なくとも一部に形成されていてもよい。この場合、異種金属複合体は、レーザ照射によりあらかじめ第1金属部材70に腐食抑制部11を形成した後、その腐食抑制部11の一部と第2金属部材80とが界面を形成するようにかしめなどで接合することで製造される。
1 金属部材
10 金属材料
11 腐食抑制部
12 粗化部
13 粗化隣接部
14 金属薄膜
141 酸化層
142 非酸化層

Claims (16)

  1. 一面(10a)を有する金属材料(10)を有してなる金属部材であって、
    前記一面の少なくとも一部は、ナノメートルオーダーもしくはマイクロメートルオーダーの凹凸形状とされた領域である粗化部(12)を複数備える腐食抑制部(11)とされており、
    前記一面に対する法線方向から見て、前記粗化部、および前記一面のうち前記粗化部を囲む領域である粗化隣接部(13)は、その表面が前記金属材料の酸化物もしくは窒化物を有してなる金属薄膜(14)により覆われており、
    前記金属薄膜は、前記金属材料の酸化物を主成分とする酸化層(141)と、前記金属材料もしくは前記金属材料の窒化物を主成分とする非酸化層(142)とを備える層状の膜とされている金属部材。
  2. 前記金属薄膜は、前記酸化層と前記非酸化層とが交互に繰り返し積層された構成とされている請求項1に記載の金属部材。
  3. 前記金属薄膜は、前記表面に対する法線方向における厚みが5nm〜5μmの範囲内である請求項2に記載の金属部材。
  4. 前記粗化部は、前記法線方向から見たときの底部(121a)と前記粗化部が形成された前記一面のなす平面との前記法線方向における距離を深さとして、前記深さが0.1μm〜50μmの範囲内である請求項1ないし3のいずれか1つに記載の金属部材。
  5. 前記金属材料は、Cu、Fe、Alのいずれかで構成される純金属、またはCu、Fe、Al、Ni、Au、Pd、Ag、Snのうち少なくとも1つを主成分とする合金である請求項1ないし4のいずれか1つに記載の金属部材。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の金属部材(1)と、
    ICチップ(30)と、を備え、
    前記金属部材は、前記ICチップに形成された電極パッド(31、322)として機能するめっき層であり、
    前記金属部材のうち前記腐食抑制部と異なる部分に配線部材(40)が接続されている半導体素子。
  7. 前記腐食抑制部は、前記一面に対する法線方向から見て、前記配線部材を部分的もしくは全体的に囲むように形成されている請求項6に記載の半導体素子。
  8. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の金属部材(1)と、
    前記金属部材の一部を覆う樹脂部材と、を備え、
    前記腐食抑制部は、前記金属部材のうち前記樹脂部材との界面の少なくとも一部、および前記金属部材のうち少なくとも前記樹脂部材から露出する領域であって、前記樹脂部材と隣接する領域である樹脂隣接部に形成されている樹脂金属複合体。
  9. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の金属部材(1)と、
    ICチップ(30)と、
    前記金属部材の一部と前記半導体素子とを電気的に接続する配線部材(40)と、
    前記金属部材の一部、前記半導体素子および前記ワイヤを覆うモールド樹脂(50)と、を備え、
    前記金属部材は、前記半導体素子が搭載されるアイランド部(21)と、前記ワイヤを介して前記半導体素子と電気的に接続されるリード部(22)とを有するリードフレーム(20)であり、
    前記腐食抑制部は、前記アイランド部もしくは前記リード部のうち前記モールド樹脂との界面の少なくとも一部の領域、および前記アイランド部もしくは前記リード部のうち前記モールド樹脂から露出する領域であって、前記モールド樹脂と隣接する領域であるモールド樹脂隣接部(211、223)に形成されている半導体装置。
  10. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の金属部材(1)と、
    前記金属部材を第1金属部材(70)として、前記第1金属部材と異なる金属材料によりなる第2金属部材(80)と、を備え、
    前記第1金属部材は、前記第2金属部材と接合されており、
    前記腐食抑制部は、前記第1前記金属部材のうち前記第2金属部材との界面の少なくとも一部の領域、および前記第1前記金属部材のうち少なくとも前記第2金属部材から露出する領域であって、前記第2金属部材と隣接する領域である第2金属隣接部(70c)に形成されている異種金属複合体。
  11. 一面(10a)を有する金属材料(10)を有してなる金属部材の製造方法であって、
    前記金属材料を用意することと、
    レーザ照射により、前記一面の少なくとも一部にナノメートルオーダーもしくはマイクロメートルオーダーの凹凸形状とされた粗化部(12)を複数形成して腐食抑制部(110)を形成することと、
    前記粗化部を形成する際に蒸発した前記金属材料の一部を、前記一面に対する法線方向から見て、前記一面のうち前記粗化部を囲む領域である粗化隣接部(13)および前記粗化部の表面で固化させることにより、これらを覆うと共に、前記金属材料の酸化物を主成分とする酸化層(141)と、前記金属材料もしくは前記金属材料の窒化物を主成分とする非酸化層(142)とを備える層状の金属薄膜(14)を形成することと、を備え、
    前記粗化部をレーザ照射により形成することにおいては、N、Ar、He、COのうち少なくとも1つを主成分とする低酸素雰囲気下にて行う金属部材の製造方法。
  12. 前記金属薄膜を形成することにおいては、前記金属材料を室温より高く、かつ、該金属材料の融点(℃)よりも低い温度(℃)に加熱した状態とする請求項11に記載の金属部材の製造方法。
  13. 前記金属薄膜を形成することにおいては、前記金属材料を該金属材料の融点(℃)に対して1/3〜2/3の範囲内となる温度(℃)に加熱した状態とする請求項12に記載の金属部材の製造方法。
  14. 前記低酸素雰囲気における酸素濃度は、1.0%以下である請求項11ないし13のいずれか1つに記載の金属部材の製造方法。
  15. 前記粗化部をレーザ照射により形成することにおいては、前記一面の複数の箇所にレーザを照射すると共に、前記法線方向から見て、前記レーザを照射するスポットの径をXとし、前記スポットのうち隣接する前記スポット同士の間隔をYとして、YはXの0〜20倍の範囲内である請求項11ないし14のいずれか1つに記載の金属部材の製造方法。
  16. 前記粗化部をレーザ照射により形成することにおいては、レーザのパルス幅を1μs以下とし、レーザのエネルギー密度を100J/cm以下とし、レーザの波長を200nm〜11μmの範囲内とする請求項11ないし15のいずれか1つに記載の金属部材の製造方法。
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