JP2019100647A - 着霜量推定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】着霜量を推定できる着霜量推定装置を提供する。【解決手段】着霜量推定装置は、熱交換器の表面に設置される熱流束センサと、前記熱交換器の表面の着霜量を推定する推定部S4、S5とを備える。熱流束センサは、熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束を検出する。推定部S4、S5は、基準値qr1と熱流束センサが検出した熱流束qとの差である熱流束の変化量Δqと、熱流束の変化量Δqと着霜量との関係とに基づいて、着霜量を推定する。【選択図】図5
Description
本発明は、空気と熱媒体とを熱交換させる熱交換器の表面の着霜量を推定する着霜量推定装置に関するものである。
特許文献1には、外気温度および熱交換器の出口側冷媒温度に基づいて、熱交換器の表面に所定量の着霜が生じている着霜状態を推定する技術が開示されている。
上記の従来技術は、所定量の着霜が生じている着霜状態になっているか否かを推定するものであり、着霜量を推定するものではない。
本発明は上記点に鑑みて、着霜量を推定できる着霜量推定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
熱媒体と空気とを熱交換させる熱交換器(20)の表面の着霜量を推定する着霜量推定装置は、
熱交換器の表面に設置される熱流束センサ(42)と、
熱交換器の表面の着霜量を推定する推定部(S4、S5、S4−1、S5−1)とを備え、
熱流束センサは、熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束を検出し、
推定部は、基準値と熱流束センサが検出した熱流束に相当する値との差と、差と着霜量との関係とに基づいて、着霜量を推定する。
熱媒体と空気とを熱交換させる熱交換器(20)の表面の着霜量を推定する着霜量推定装置は、
熱交換器の表面に設置される熱流束センサ(42)と、
熱交換器の表面の着霜量を推定する推定部(S4、S5、S4−1、S5−1)とを備え、
熱流束センサは、熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束を検出し、
推定部は、基準値と熱流束センサが検出した熱流束に相当する値との差と、差と着霜量との関係とに基づいて、着霜量を推定する。
基準値に対する熱流束に相当する値の差と着霜量との間には相関関係がある。このため、この相関関係を利用して、基準値と熱流束センサが検出した熱流束に相当する値との差から着霜量を推定することができる。
また、請求項4に記載の発明では、
熱媒体と空気とを熱交換させる熱交換器(20)の表面の着霜量を推定する着霜量推定装置は、
熱交換器の表面に設置される熱流束センサ(42)と、
熱交換器の空気入口側の空気温度と熱交換器の表面温度との差で、熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束を除した値である熱伝達率を算出する算出部(S24、S24−1)と、
熱交換器の表面の着霜量を推定する推定部(S25、S26、S25−1、S26−1)とを備え、
熱流束センサは、熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束を検出し、
算出部は、熱流束センサが検出した熱流束に相当する値を用いて熱伝達率を算出し、
推定部は、基準値と算出部が算出した算出値との差と、差と着霜量との関係とに基づいて、熱交換器の表面の着霜量を推定する。
熱媒体と空気とを熱交換させる熱交換器(20)の表面の着霜量を推定する着霜量推定装置は、
熱交換器の表面に設置される熱流束センサ(42)と、
熱交換器の空気入口側の空気温度と熱交換器の表面温度との差で、熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束を除した値である熱伝達率を算出する算出部(S24、S24−1)と、
熱交換器の表面の着霜量を推定する推定部(S25、S26、S25−1、S26−1)とを備え、
熱流束センサは、熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束を検出し、
算出部は、熱流束センサが検出した熱流束に相当する値を用いて熱伝達率を算出し、
推定部は、基準値と算出部が算出した算出値との差と、差と着霜量との関係とに基づいて、熱交換器の表面の着霜量を推定する。
基準値に対する熱伝達率の差と着霜量との間には相関関係がある。このため、この相関関係を利用して、基準値と熱伝達率の算出値との差から着霜量を推定することができる。基準値と熱伝達率の算出値との差から着霜量を推定することで、基準値と熱流束との差から着霜量を推定する場合よりも、着霜量を高精度に推定することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本実施形態の車両用空調装置10に、本発明の着霜量推定装置が適用されている。図1に示すように、本実施形態の車両用空調装置10は、冷凍サイクル(すなわち、ヒートポンプサイクル)を構成する冷媒回路12を備える。
本実施形態の車両用空調装置10に、本発明の着霜量推定装置が適用されている。図1に示すように、本実施形態の車両用空調装置10は、冷凍サイクル(すなわち、ヒートポンプサイクル)を構成する冷媒回路12を備える。
冷媒回路12は、圧縮機14、室内凝縮器16、暖房用膨張弁18、室外熱交換器20、冷房用膨張弁22、室内蒸発器24、アキュムレータ26および切替弁28を有している。これらの各機器14、16、18、20、22、24、26、28が冷媒配管で接続されることで、冷媒が循環する冷媒回路12が形成されている。
圧縮機14は、冷媒を圧縮して吐出する。室内凝縮器16は、冷媒と車室内に向かう送風空気とを熱交換させる熱交換器である。室内凝縮器16は、圧縮機14から吐出された冷媒を放熱させて凝縮させる。室内凝縮器16は、車室内に向かう空気を加熱する。暖房用膨張弁18は、暖房運転時に圧縮機14から吐出された冷媒を減圧膨張させる。室外熱交換器20は、冷媒と車室外の空気(すなわち、外気)とを熱交換させる熱交換器である。冷凍サイクルの冷媒が、熱交換器で空気と熱交換する熱媒体に対応する。室外熱交換器20は、車室外に設置される。冷房用膨張弁22は、冷房運転時に室外熱交換器20から流出した冷媒を減圧膨張させる。室内蒸発器24は、冷媒と車室内に向かう空気とを熱交換させる熱交換器である。室内蒸発器24は、冷媒を吸熱させて蒸発させる。室内蒸発器24は、車室内に向かう空気を冷却する。アキュムレータ26は、冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離する気液分離器である。切替弁28は、室外熱交換器20から流出した冷媒を、冷房用膨張弁22および室内蒸発器24を迂回させて、アキュムレータ26に導く冷媒流路を開閉する。
車両用空調装置10は、室外送風機21を備える。室外送風機21は、室外熱交換器20に設けられている。室外送風機21は、外気が室外熱交換器20を通過する空気流れを形成する。
車両用空調装置10は、空調ケース30と、室内送風機32と、エアミックスドア34とを備える。空調ケース30は、車室内に設置される。空調ケース30の内部に、室内送風機32と、室内蒸発器24と、室内凝縮器16と、エアミックスドア34とが収容される。室内送風機32は、車室内に向かう空気流れを形成する。エアミックスドア34は、室内凝縮器16を通過する空気流れの流量と、室内凝縮器16を迂回して流れる空気流れの流量とを調節する。
車両用空調装置10は、制御装置40を備える。制御装置40は、冷凍サイクルの運転として、冷房運転、暖房運転、除霜運転を切り替えて行う。制御装置40は、冷凍サイクルの各運転に応じて、車両用空調装置10を構成する各機器14、18、21、22、28、32、34の作動を制御する。
冷房運転では、制御装置40は、切替弁28を閉じる。エアミックスドア34の位置を、室内凝縮器16を通過する空気流れの流量が0またはそれに近くなる位置とする。この状態で、制御装置40は、圧縮機14、室外送風機21、室内送風機32等を作動させる。制御装置40は、暖房用膨張弁18を減圧作用が生じない状態とする。これにより、冷房運転時では、圧縮機14→室内凝縮器16→室外熱交換器20→冷房用膨張弁22→室内蒸発器24→アキュムレータ26→圧縮機14の順に冷媒が流れる冷媒回路が形成される。室内蒸発器24で車室内に向かう空気が冷却される。
暖房運転では、制御装置40は、切替弁28を開く。エアミックスドア34の位置を、車室内に向かう空気が室内凝縮器16を通過する位置とする。この状態で、制御装置40は、圧縮機14、室外送風機21、室内送風機32等を作動させる。制御装置40は、暖房用膨張弁18を減圧作用が生じる状態とする。これにより、暖房運転時では、圧縮機14→室内凝縮器16→暖房用膨張弁18→室外熱交換器20→切替弁28→アキュムレータ26→圧縮機14の順に冷媒が流れる冷媒回路が形成される。室内凝縮器16で車室内に向かう空気が加熱される。
車両用空調装置10は、熱流束センサ42と、表面温度センサ44とを備える。熱流束センサ42は、室外熱交換器20と空気との間の熱流れの熱流束を検出する。熱流束センサ42は、制御装置40に向けてセンサ信号を出力する。表面温度センサ44は、室外熱交換器20の表面温度を検出する。表面温度センサ44は、制御装置40に向けてセンサ信号を出力する。
図2に示すように、室外熱交換器20は、第1ヘッダタンク202と、第2ヘッダタンク204と、複数のチューブ206と、複数のフィン208とを有している。第1ヘッダタンク202と、第2ヘッダタンク204と、複数のチューブ206と、複数のフィン208とは、ろう付けによって接合されている。
複数のチューブ206のそれぞれの外形は、扁平な形状である。複数のチューブ206のそれぞれの内部には、冷媒流路である図示しないマイクロチャネルが形成されている。
第1ヘッダタンク202は、複数のチューブ206の一端側に接続されている。第2ヘッダタンク204は、複数のチューブ206の他端側に接続されている。第1ヘッダタンク202に流入した冷媒は、複数のチューブ206へ分配される。複数のチューブ206を通過した冷媒は、第2ヘッダタンク204に流入して集合する。
複数のフィン208のそれぞれは、複数のチューブ206のうち隣り合うチューブ206の間に配置されている。複数のフィン208のそれぞれは、複数のチューブ206のそれぞれの表面に接合されている。複数のフィン208のそれぞれは、空気側の伝熱面積を拡大する部材である。複数のフィン208のそれぞれは、冷媒と空気との間の熱交換を促進させる。複数のフィン208のそれぞれは、コルゲートフィンである。
熱流束センサ42は、複数のフィン208のうちの1つのフィン208の表面に設けられる。表面温度センサ44は、複数のチューブ206のうちの1つのチューブ206の表面に設けられる。
次に、熱流束センサ42について説明する。図3、4に示すように、熱流束センサ42では、絶縁基材100、第1保護部材110、第2保護部材120が一体化されている。この一体化されたものの内部で、複数の第1熱電部材130のそれぞれと、複数の第2熱電部材140のそれぞれとが、電気的に接続されている。図3では、図4中の第1保護部材110が省略されている。
絶縁基材100、第1保護部材110および第2保護部材120は、フィルム状であって、熱可塑性樹脂等の可撓性を有する樹脂材料で構成されている。絶縁基材100には、その厚さ方向に貫通する複数の第1ビアホール101と複数の第2ビアホール102とが形成されている。複数の第1ビアホール101のそれぞれに、複数の第1熱電部材130のそれぞれが配置されている。複数の第2ビアホール102のそれぞれに、複数の第2熱電部材140のそれぞれが配置されている。複数の第1熱電部材130のそれぞれと、複数の第2熱電部材140のそれぞれとは、互いに異なる金属や半導体等の熱電材料で構成されている。
絶縁基材100は、第1面100aとその反対側の第2面100bとを有する。第1面100aに複数の第1導体パターン111が配置されている。複数の第1導体パターン111のそれぞれは、隣り合う第1熱電部材130と第2熱電部材140とを電気的に接続している。第2面100bに複数の第2導体パターン121が配置されている。複数の第2導体パターン121のそれぞれは、隣り合う第1熱電部材130と第2熱電部材140とを電気的に接続している。複数の第1導体パターン111および複数の第2導体パターン121によって、複数の第1熱電部材130のそれぞれと、複数の第2熱電部材140のそれぞれとが、交互に直列に接続されている。
熱流れが熱流束センサ42をその厚さ方向に通過すると、複数の第1熱電部材130および複数の第2熱電部材140における第1導体パターン111側と第2導体パターン121側との間に温度差が生じる。これにより、ゼーベック効果によって複数の第1熱電部材130および複数の第2熱電部材140に熱起電力が発生する。熱流束センサ42は、この熱起電力(例えば、電圧)をセンサ信号として出力する。このように、熱流束センサ42は、熱流束センサ42を通過する熱流束に応じたセンサ信号を出力する。
暖房運転が行われる時期では、外気の温度が低い。このため、条件によっては、室外熱交換器20の表面に着霜が生じる。そこで、制御装置40は、室外熱交換器20の表面の着霜量を推定する着霜量推定処理を行う。着霜量は、霜の厚みまたは重量である。霜の重量は、霜の厚みと霜の密度と着霜が生じる表面の面積とから算出が可能である。また、制御装置40は、着霜量推定処理で推定された着霜量と閾値とを比較し、着霜量が閾値を超えた場合に、冷凍サイクルの運転を通常運転から除霜運転に切り替える運転切替制御を行う。
ここで、図5を用いて、着霜量推定処理について説明する。図5は、制御装置40が実行する着霜量推定処理の流れを示している。制御装置40は、冷凍サイクルの運転中に、図5に示す一連の流れを繰り返し実行する。図5に示す各ステップは、制御装置40が有する各種機能を実現する機能部に対応する。他の図のステップにおいても同様である。
ステップS1で、制御装置40は、室外熱交換器20の表面温度Tsurを読み込む。すなわち、制御装置40は、表面温度センサ44から出力されたセンサ信号を読み込む。制御装置40は、このセンサ信号から表面温度Tsurを算出する。このように、本実施形態では、表面温度Tsurとして、表面温度センサ44が検出した温度が用いられる。
続いて、ステップS2で、制御装置40は、表面温度Tsurが0℃以下であるか否かを判定する。室外熱交換器20の表面への着霜は、表面温度Tsurが0℃以下の場合に発生する。表面温度Tsurが0℃以下の場合が、熱交換器の表面温度が熱交換器の表面に着霜が生じる温度である場合に対応する。そのため、表面温度Tsurが0℃以下の場合、制御装置40は着霜量の推定を行う。表面温度Tsurが0℃より高い場合、制御装置40は着霜量の推定を行わない。そこで、表面温度Tsurが0℃以下の場合、制御装置40はYES判定して、ステップS3に進む。表面温度Tsurが0℃より高い場合、制御装置はNO判定して、図5に示す一連の流れを終了する。
ステップS3で、制御装置40は、熱流束センサ42が検出した熱流束qを読み込む。すなわち、制御装置40は、熱流束センサ42から出力されたセンサ信号を読み込む。制御装置40は、このセンサ信号から熱流束qを算出する。本実施形態では、ステップS3で読み込んだ熱流束qが、熱流束センサが検出した熱流束に相当する値に対応する。
続いて、ステップS4で、制御装置40は、熱流束の基準値qr1とステップS3で読み込んだ熱流束qとを用いて、熱流束の変化量Δqを算出する。熱流束の変化量Δqは、基準値qr1に対する熱流束qの差Δqである。差Δqは、基準値qr1から熱流束qを引いた値である。基準値qr1は、制御装置40の記憶部に記憶されている。本実施形態では、基準値qr1は、予め設定された熱流束の値である。基準値qr1は、室外熱交換器20の表面に着霜が生じていない無着霜のときの室外熱交換器20と空気との間の熱流れの熱流束に対応させて設定される。基準値qr1としては、無着霜のときに実際に計測した計測値または計算によって求められた値が用いられる。
続いて、ステップS5で、制御装置40は、ステップS4で算出した熱流束の変化量Δqから着霜量を推定する。
室外熱交換器20の表面の着霜量が多いほど、室外熱交換器20の表面と空気との間の熱抵抗が増大する。また、室外熱交換器20の表面の着霜量が多くなるほど、フィン208の間の空気流路が狭くなる。空気流路が狭くなると、通風抵抗が増加し、空気流量が少なくなる。このため、着霜量の増加に伴って、室外熱交換器20の熱交換性能が非線形に低下し、室外熱交換器20の表面と空気との間の熱流束が減少する。
したがって、図6に示すように、着霜量Afと熱流束の変化量Δqとの間には相関関係がある。そこで、制御装置40は、この相関関係を利用して、ステップS4で算出した差Δqから着霜量を推定する。すなわち、制御装置40は、ステップS4で算出した熱流束の変化量Δqと、熱流束の変化量Δqと着霜量との関係とに基づいて、着霜量を推定する。例えば、ステップS4で算出した熱流束の変化量ΔqがΔq1のとき、制御装置40は、図6のグラフを表す関係式にΔq1を代入して、着霜量Af1を算出する。これにより、図5に示す一連のフローが終了する。なお、推定された着霜量は、制御装置40の記憶部に記憶され、運転切替制御に用いられる。本実施形態では、ステップS4、S5が、熱交換器の表面の着霜量を推定する推定部を構成している。熱流束センサ42と、制御装置40のうちステップS4、S5を実行する部分とが、着霜量推定装置を構成している。
本実施形態では、ステップS4、S5の説明の通り、制御装置40は、着霜により低下した熱流束の変化量Δqと、熱流束の変化量Δqと着霜量Afとの関係とに基づいて、着霜量Afを推定する。このため、高精度に着霜量を推定することができる。よって、高精度に推定された着霜量が運転切替制御に用いられることで、適切なタイミングで、除霜運転に切り替えることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、制御装置40が実行する着霜量推定処理において、熱流束の変化量Δqの算出の際に用いる基準値が第1実施形態と異なる。車両用空調装置10の他の構成は、第1実施形態と同じである。
本実施形態では、制御装置40が実行する着霜量推定処理において、熱流束の変化量Δqの算出の際に用いる基準値が第1実施形態と異なる。車両用空調装置10の他の構成は、第1実施形態と同じである。
本実施形態では、制御装置40は、図7に示す基準値設定処理を行う。基準値設定処理は、着霜量推定処理で用いる基準値を設定する。基準値設定処理は、冷凍サイクルが起動される毎に、1回ずつ実行される。
図7に示すように、ステップS11で、制御装置40は、冷凍サイクルの起動後から所定時間経過したか否かを判定する。所定時間経過していない場合、制御装置40は、NO判定して、再び、ステップS11を行う。所定時間経過している場合、制御装置40は、YES判定して、ステップS12に進む。
ステップS12で、ステップS3と同様に、制御装置40は、熱流束センサ42が検出した熱流束qを読み込む。
続いて、ステップS13で、制御装置40は、ステップS12で読み込んだ熱流束qを基準値qr2(すなわち、qr2=q)として、制御装置40の記憶部に記憶する。このようにして、基準値qr2が設定される。本実施形態では、ステップS12で読み込んだ熱流束qが、冷凍サイクルの運転開始から所定時間経過後に熱流束センサが検出した熱流束に相当する値に対応する。
制御装置40は、基準値設定処理で設定された基準値を用いて、図8に示す着霜量推定処理を行う。制御装置40は、冷凍サイクルの運転中に、図8に示す一連の流れを繰り返し実行する。図8のステップS1、S2、S3は、図5のステップS1、S2、S3と同じである。
図8のステップS3の後、ステップS4−1で、制御装置40は、図7の基準値設定処理で設定した基準値qr2とステップS3で読み込んだ熱流束qとを用いて、熱流束の変化量Δqを算出する。熱流束の変化量Δqは、基準値qr2に対する熱流束qの差Δqである。
続いて、ステップS5−1で、制御装置40は、ステップS4−1で算出した熱流束の変化量Δqから着霜量を推定する。着霜量の推定方法は、第1実施形態のステップS5と同じである。これにより、図8に示す一連のフローが終了する。本実施形態では、ステップS4−1、S5−1が、熱交換器の表面の着霜量を推定する推定部を構成している。
このように、本実施形態では、制御装置40は、基準値設定処理によって、冷凍サイクルの運転開始から所定時間経過して定常状態になったときの熱流束を基準値として設定する。冷凍サイクル(すなわち、ヒートポンプサイクル)の運転初期においては、着霜が進んでいない。このため、運転初期の定常状態になったときの熱流束を、無着霜時の熱流束とみなすことができる。
そして、制御装置40は、基準値設定処理で設定した基準値qr2と、基準値設定処理よりも後のある時間に検出した熱流束qとの差である熱流束の変化量Δqを算出する。第1実施形態と同様に、この算出した熱流束の変化量Δqから着霜量を推定する。このため、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、着霜量を高精度に推定することができる。
第1実施形態では、熱流束の変化量Δqの算出で用いる基準値qr1を設定するために、無着霜時の熱流束を人が予め求めておく必要がある。これに対して、本実施形態では、制御装置40が、基準値設定処理によって基準値qr2を設定する。このため、本実施形態によれば、無着霜時の熱流束を人が予め求めておく必要がないという効果が得られる。
(第3実施形態)
図9に示すように、本実施形態では、第1実施形態に対して空気温度センサ46が追加されている。また、本実施形態では、第1実施形態と異なり、図10に示すように、制御装置40は、熱伝達率の変化量から着霜量を推測する。車両用空調装置10の他の構成は、第1実施形態と同じである。
図9に示すように、本実施形態では、第1実施形態に対して空気温度センサ46が追加されている。また、本実施形態では、第1実施形態と異なり、図10に示すように、制御装置40は、熱伝達率の変化量から着霜量を推測する。車両用空調装置10の他の構成は、第1実施形態と同じである。
図9に示すように、空気温度センサ46は、室外熱交換器20の空気入口側に設けられる。空気温度センサ46は、室外熱交換器20の空気入口側の空気温度を検出する。すなわち、空気温度センサ46は、室外熱交換器20で熱交換される前の空気の温度を検出する。空気温度センサ46は、制御装置40の入力側に接続されている。
制御装置40は、冷凍サイクルの運転中に、図10に示す一連の流れを繰り返し実行する。図10のステップS21、S22は、図5のステップS1、S2と同じである。
ステップS23で、制御装置40は、熱流束qと、空気温度Tairとを読み込む。熱流束qの読み込みは、図5のステップS3と同じである。空気温度Tairの読み込みでは、制御装置40は、空気温度センサ46から出力されたセンサ信号を読み込む。制御装置40は、このセンサ信号から空気温度Tairを算出する。
続いて、ステップS24で、制御装置40は、ステップS21で読み込んだ表面温度Tsurと、ステップS23で読み込んだ熱流束qおよび空気温度Tairとを用いて、熱伝達率hを算出する。熱伝達率hは、室外熱交換器20の空気入口側の空気温度Tairと室外熱交換器20の表面温度Tsurとの差で、室外熱交換器20と空気との間の熱流れの熱流束qを除した値である(すなわち、h=q/(Tair−Tsur))。換言すると、熱伝達率hは、単位温度差あたりの熱流束qである。
続いて、ステップS25で、制御装置40は、熱伝達率の基準値hr1とステップS24で算出した熱伝達率hとを用いて、熱伝達率の変化量Δhを算出する。熱伝達率の変化量Δhは、熱伝達率の基準値hr1とステップS24で算出した熱伝達率hとの差である(すなわち、Δh=hr1−h)。熱伝達率の基準値hr1は、無着霜のときの熱伝達率として予め設定された値である。例えば、無着霜のときに実際に計測した熱流束と、代表的な空気温度および表面温度とによって算出された熱伝達率が、熱伝達率の基準値hr1として、制御装置40の記憶部に記憶されている。
続いて、ステップS26で、制御装置40は、ステップS25で算出した熱伝達率の変化量Δhから着霜量を推定する。図11に示すように、着霜量Afと熱伝達率の変化量Δhとの間には、相関関係がある。そこで、制御装置40は、この相関関係を利用して、熱伝達率の変化量Δhから着霜量を推定する。例えば、ステップS25で算出した熱伝達率の変化量ΔhがΔh1のとき、制御装置40は、図11のグラフを表す関係式にΔh1を代入して、着霜量Af2を算出する。これにより、図10に示す一連のフローが終了する。本実施形態では、ステップS24が、熱伝達率を算出する算出部を構成している。ステップS25、S26が、熱交換器の表面の着霜量を推定する推定部を構成している。熱流束センサ42と、制御装置40のうちステップS24、S25、S26を実行する部分とが、着霜量推定装置を構成している。
本実施形態では、ステップS24、S25、S26の説明の通り、制御装置40は、熱伝達率の変化量Δhと、熱伝達率の変化量Δhと着霜量Afとの関係とに基づいて、着霜量Afを推定する。制御装置40は、熱流束qだけでなく、空気温度を考慮して着霜量を推定している。このため、より高精度に着霜量を推定することができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、制御装置40が実行する着霜量推定処理において、熱伝達率の変化量Δhの算出の際に用いる基準値が第3実施形態と異なる。車両用空調装置10の他の構成は、第3実施形態と同じである。
本実施形態では、制御装置40が実行する着霜量推定処理において、熱伝達率の変化量Δhの算出の際に用いる基準値が第3実施形態と異なる。車両用空調装置10の他の構成は、第3実施形態と同じである。
本実施形態では、制御装置40は、図12に示す基準値設定処理を行う。基準値設定処理は、着霜量推定処理で用いる基準値を設定する。基準値設定処理は、冷凍サイクルが起動される毎に、1回ずつ実行される。
図12に示すように、ステップS31で、制御装置40は、冷凍サイクルの起動後から所定時間経過したか否かを判定する。この所定時間は、冷凍サイクルの運転初期の定常状態になる時間として設定される。所定時間経過していない場合、制御装置40は、NO判定して、再び、ステップS31を行う。所定時間経過している場合、制御装置40は、YES判定して、ステップS32に進む。
ステップS32で、制御装置40は、熱流束qと、空気温度Tairと、表面温度Tsurとを読み込む。熱流束qと空気温度Tairとのそれぞれの読み込みは、ステップS23と同じである。表面温度Tsurの読み込みは、ステップS21と同じである。
続いて、ステップS33で、制御装置40は、ステップS33で読み込んだ熱流束q、空気温度Tairおよび表面温度Tsurを用いて、熱伝達率hを算出する。この熱伝達率hの算出方法は、ステップS24と同じである。
続いて、ステップS34で、制御装置40は、ステップS33で算出した熱伝達率hを基準値hr2(すなわち、hr2=h)として、制御装置40の記憶部に記憶する。このようにして、基準値hr2が設定される。
制御装置40は、基準値設定処理で設定された基準値を用いて、図13に示す着霜量推定処理を行う。制御装置40は、冷凍サイクルの運転中に、図13に示す一連の流れを繰り返し実行する。図13のステップS21、S22、S23、S24は、図10のステップS21、S22、S23、S24と同じである。
図13のステップS24の後、ステップS25−1で、制御装置40は、図12の基準値設定処理で設定した熱伝達率の基準値hr2とステップS24で算出した熱伝達率hとを用いて、熱伝達率の変化量Δhを算出する。熱伝達率の変化量Δhは、熱伝達率の基準値hr2とステップS24で算出した熱伝達率hとの差である(すなわち、Δh=hr2−h)。
続いて、ステップS26−1で、制御装置40は、ステップS25−1で算出した熱伝達率の変化量Δhから着霜量を推定する。着霜量の推定方法は、第3実施形態のステップS26と同じである。これにより、図13に示す一連のフローが終了する。本実施形態では、ステップS24が、熱伝達率を算出する算出部および第1算出部を構成している。ステップS25−1、S26−1が、熱交換器の表面の着霜量を推定する推定部を構成している。ステップS33が、冷凍サイクルの運転開始から所定時間経過後に熱流束センサが検出した熱流束に相当する値を用いて、熱伝達率を算出する第2算出部を構成している。熱流束センサ42と、制御装置40のうちステップS24、S25−1、S26−1、S33を実行する部分とが、着霜量推定装置を構成している。
このように、本実施形態では、制御装置40は、基準値設定処理によって、冷凍サイクルの運転開始から所定時間経過して定常状態になったときの熱伝達率を基準値として設定する。冷凍サイクルの運転初期においては、着霜が進んでいない。このため、運転初期の定常状態になったときの熱伝達率を、無着霜時の熱伝達率とみなすことができる。
そして、制御装置40は、基準値設定処理で設定した基準値hr2と、基準値設定処理よりも後のある時間に検出した熱伝達率hとの差である熱伝達率の変化量Δhを算出する。この算出した熱伝達率の変化量Δhから着霜量を推定する。このため、本実施形態においても、第3実施形態と同様に、着霜量を高精度に推定することができる。
また、第3実施形態では、熱伝達率の変化量Δhの算出で用いる基準値hr1を設定するために、無着霜時の熱伝達率を人が予め求めておく必要がある。これに対して、本実施形態では、制御装置40が、基準値設定処理によって基準値hr2を設定する。このため、本実施形態によれば、無着霜時の熱伝達率を人が予め求めておく必要がないという効果が得られる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、室外熱交換器20として、図2に示すタイプの熱交換器が用いられていた。しかしながら、室外熱交換器20として、図14に示すプレートフィンタイプの熱交換器が用いられてもよい。
図14に示す室外熱交換器20は、チューブ210と、複数のフィン212とを有している。チューブ210は、内部に冷媒流路を形成している。チューブ210は、銅製である。複数のフィン212のそれぞれは、プレート状である。複数のフィン212は、アルミニウム製である。複数のフィン212のそれぞれをチューブ210が貫通するように配置されている。
第1−第4実施形態では、熱流束センサ42は、複数のフィン212のうちの1つのフィン212の表面に設けられる。表面温度センサ44は、チューブ210の表面に設けられる。第3、第4実施形態では、空気温度センサ46は、室外熱交換器20の空気入口側に設けられる。
(2)第1、第2実施形態では、着霜量推定処理において、熱流束センサ42のセンサ信号から算出した熱流束qが用いられていた。しかしながら、熱流束センサ42から出力されたセンサ信号の値としての電圧値が用いられてもよい。電圧値は、熱流束センサ42が検出した熱流束に相当する値である。熱流束センサ42が検出した熱流束に相当する値とは、熱流束センサ42が検出した熱流束に関連のある物理量の値を意味する。基準値に対する電圧値の差と着霜量との間においても相関関係がある。このため、この相関関係を利用して、基準値と電圧値との差から着霜量を推定することができる。
この場合、第1実施形態と同様に、制御装置40は、無着霜時の熱流束に対応させて予め設定された電圧値を、基準値として用いることができる。または、第2実施形態と同様に、制御装置40は、冷凍サイクルの運転開始から所定時間経過後に熱流束センサ42が検出した熱流束に相当する電圧値を、基準値として用いることができる。
同様に、第3、第4実施形態では、着霜量推定処理において、熱流束センサ42のセンサ信号から算出した熱流束qを用いて、熱伝達率hが算出されていた。しかしながら、熱流束センサ42から出力されたセンサ信号の値としての電圧値から、直接、熱伝達率hが算出されてもよい。この場合、第4実施形態と同様に、制御装置40は、冷凍サイクルの運転開始から所定時間経過後に熱流束センサ42が検出した熱流束に相当する電圧値を用いて算出した熱伝達率を、基準値として用いることができる。
(3)上記各実施形態では、着霜量推定処理において、室外熱交換器20の表面温度Tsurとして、室外熱交換器20の表面に設置される表面温度センサ44が検出した温度が用いられていた。しかしながら、室外熱交換器20の表面温度Tsurとして、室外熱交換器20に設けられる冷媒温度センサが検出した温度が用いられてもよい。冷媒温度センサは、室外熱交換器20の内部を流れる冷媒の温度を検出する。また、室外熱交換器20の表面温度Tsurとして、室外熱交換器20の空気出口側に設けられた出口側空気温度センサが検出した温度が用いられてもよい。出口側空気温度センサは、室外熱交換器20から流出した空気の温度を検出する。
(4)上記各実施形態では、車両用空調装置10に、本発明の着霜量推定装置が適用されていた。しかしながら、家庭用空調装置またはヒートポンプ給湯機等に、本発明の着霜量推定装置が適用されてもよい。
(5)上記各実施形態では、着霜量推定処理および基準値設定処理を、制御装置40が実行していた。しかしながら、着霜量推定処理および基準値設定処理の少なくとも一部を、制御装置40とは別の制御装置が実行してもよい。
(6)本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能であり、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、着霜量推定装置は、熱流束センサと、着霜量を推定する推定部とを備える。熱流束センサは、熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束を検出する。推定部は、基準値と熱流束センサが検出した熱流束に相当する値との差と、差と着霜量との関係とに基づいて、着霜量を推定する。
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、着霜量推定装置は、熱流束センサと、着霜量を推定する推定部とを備える。熱流束センサは、熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束を検出する。推定部は、基準値と熱流束センサが検出した熱流束に相当する値との差と、差と着霜量との関係とに基づいて、着霜量を推定する。
また、第2の観点によれば、推定部は、熱交換器の表面に着霜が生じていないときの熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束に対応させて予め設定された値を、基準値として用いる。第1の観点の基準値として、このような値を用いることができる。
また、第3の観点によれば、熱交換器は、冷凍サイクルの一部を構成している。推定部は、冷凍サイクルの運転開始から所定時間経過後に熱流束センサが検出した熱流束に相当する値を、基準値として用いる。第1の観点の基準値として、このような値を用いることができる。
第3の観点の所定時間は、冷凍サイクルの運転状態が運転初期の定常状態となるように設定される。運転初期においては、着霜が進んでいない。このため、所定時間経過後に熱流束センサが検出した熱流束に相当する値を、無着霜時の熱流束に対応した値とみなすことができる。所定時間経過後に熱流束センサが検出した熱流束に相当する値を基準値として用いることで、基準値を人が予め求めておく必要がないという効果が得られる。
また、第4の観点によれば、着霜量推定装置は、熱流束センサと、熱伝達率を算出する算出部と、着霜量を推定する推定部とを備える。熱流束センサは、熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束を検出する。算出部は、熱流束センサが検出した熱流束に相当する値を用いて熱伝達率を算出する。推定部は、基準値と算出部が算出した算出値との差と、差と着霜量との関係とに基づいて、熱交換器の表面の着霜量を推定する。
また、第5の観点によれば、推定部は、熱交換器の表面に着霜が生じていないときの熱伝達率として予め設定された値を、基準値として用いる。第4の観点の基準値として、このような値を用いることができる。
また、第6の観点によれば、熱交換器は、冷凍サイクルの一部を構成している。算出部は第1算出部である。着霜量推定装置は、冷凍サイクルの運転開始から所定時間経過後に熱流束センサが検出した熱流束に相当する値を用いて、熱伝達率を算出する第2算出部を備える。推定部は、第2算出部が算出した熱伝達率を、基準値として用いる。第4の観点の基準値として、このような値を用いることができる。
所定時間は、冷凍サイクルの運転状態が運転初期の定常状態となるように設定される。運転初期においては、着霜が進んでいない。このため、第2算出部が算出した熱伝達率を、無着霜時の熱伝達率とみなすことができる。第2算出部が算出した熱伝達率を基準値として用いることで、基準値を人が予め求めておく必要がないという効果が得られる。
また、第7の観点によれば、推定部は、熱交換器の表面温度が熱交換器の表面に着霜が生じる温度である場合に、着霜量を推定する。熱交換器の表面温度が熱交換器の表面に着霜が生じる温度である場合に、熱交換器の表面に着霜が生じる。このため、第7の観点の構成を採用することが好ましい。
20 室外熱交換器
40 制御装置
42 熱流束センサ
40 制御装置
42 熱流束センサ
Claims (7)
- 熱媒体と空気とを熱交換させる熱交換器(20)の表面の着霜量を推定する着霜量推定装置であって、
前記熱交換器の表面に設置される熱流束センサ(42)と、
前記熱交換器の表面の着霜量を推定する推定部(S4、S5、S4−1、S5−1)とを備え、
前記熱流束センサは、前記熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束を検出し、
前記推定部は、基準値と前記熱流束センサが検出した熱流束に相当する値との差と、前記差と着霜量との関係とに基づいて、着霜量を推定する着霜量推定装置。 - 前記推定部(S4、S5)は、前記熱交換器の表面に着霜が生じていないときの前記熱交換器と前記空気との間の熱流れの熱流束に対応させて予め設定された値を、前記基準値として用いる請求項1に記載の着霜量推定装置。
- 前記熱交換器は、冷凍サイクルの一部を構成しており、
前記推定部(S4−1、S5−1)は、前記冷凍サイクルの運転開始から所定時間経過後に前記熱流束センサが検出した熱流束に相当する値を、前記基準値として用いる請求項1に記載の着霜量推定装置。 - 熱媒体と空気とを熱交換させる熱交換器(20)の表面の着霜量を推定する着霜量推定装置であって、
前記熱交換器の表面に設置される熱流束センサ(42)と、
前記熱交換器の空気入口側の空気温度と前記熱交換器の表面温度との差で、前記熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束を除した値である熱伝達率を算出する算出部(S24、S24−1)と、
前記熱交換器の表面の着霜量を推定する推定部(S25、S26、S25−1、S26−1)とを備え、
前記熱流束センサは、前記熱交換器と空気との間の熱流れの熱流束を検出し、
前記算出部は、前記熱流束センサが検出した熱流束に相当する値を用いて前記熱伝達率を算出し、
前記推定部は、基準値と前記算出部が算出した算出値との差と、前記差と着霜量との関係とに基づいて、前記熱交換器の表面の着霜量を推定する着霜量推定装置。 - 前記推定部(S25、S26)は、前記熱交換器の表面に着霜が生じていないときの前記熱伝達率として予め設定された値を、前記基準値として用いる請求項4に記載の着霜量推定装置。
- 前記熱交換器は、冷凍サイクルの一部を構成しており、
前記算出部は第1算出部(S24)であり、
前記着霜量推定装置は、前記冷凍サイクルの運転開始から所定時間経過後に前記熱流束センサが検出した熱流束に相当する値を用いて、前記熱伝達率を算出する第2算出部(S33)を備え、
前記推定部(S25−1、S26−1)は、前記第2算出部が算出した前記熱伝達率を、前記基準値として用いる請求項4に記載の着霜量推定装置。 - 前記推定部は、前記熱交換器の表面温度が前記熱交換器の表面に着霜が生じる温度である場合に、着霜量を推定する請求項1ないし6のいずれか1つに記載の着霜量推定装置。
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JP2017233537A JP2019100647A (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | 着霜量推定装置 |
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CN117407634A (zh) * | 2023-10-18 | 2024-01-16 | 中国空气动力研究与发展中心计算空气动力研究所 | 一种基于结霜特征曲线的平板结霜厚度快速预测方法 |
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- 2017-12-05 JP JP2017233537A patent/JP2019100647A/ja active Pending
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CN117407634B (zh) * | 2023-10-18 | 2024-05-03 | 中国空气动力研究与发展中心计算空气动力研究所 | 一种基于结霜特征曲线的平板结霜厚度快速预测方法 |
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