JP2019093608A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像記録装置において、記録媒体の重送が発生した場合に、重送の発生状態に応じて、記録内容の判読性を低下させずに画像を記録できるようにする。【解決手段】画像記録装置101は、搬送手段によって搬送方向に搬送されたシート状の記録媒体201の記録面に画像を記録する記録手段205と、搬送手段によって搬送される記録媒体に重送が発生したことを、搬送方向における記録手段より上流側の所定の検出位置で検出する重送検出手段221と、重送検出手段によって記録媒体の重送が検出された場合、その記録媒体の先端から重送した後続の記録媒体の先端までの非重送範囲と画像に含まれる特定画像の位置と、を比較し、特定画像が非重送範囲に包含されるときに特定画像の記録を非重送範囲に行う制御手段301と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、シート状の記録媒体に画像を記録する画像記録装置に関する。
プリンタや複写機などの画像記録装置では、シート状の記録媒体を給送及び搬送した際に、複数枚の記録媒体が重なって搬送される、いわゆる重送が発生することがある。重送が発生した状態で、重送が発生していない通常の状態と同様に記録が行われると、1枚の記録媒体へ記録すべき画像が、複数枚の記録媒体にまたがって記録される可能性がある。
そこで、特許文献1には、重送を検出した場合には、その重送量(記録媒体の重なりの長さ)に応じて画像を縮小し、1枚の記録媒体内に画像を記録する技術が開示されている。
特開2015−59974号公報
特許文献1では、記録すべき画像を重送量に応じて縮小するため、複数枚の記録媒体に画像がまたがって記録されることは回避できる反面、画像が縮小されることによって画像の判読性が低下するという課題がある。
本発明は、記録媒体の重送が発生した時に、重送の発生状態に応じて、記録内容の判読性を低下させずに記録を行うことが可能な画像記録装置の提供を目的とする。
本発明は、シート状の記録媒体を所定の搬送方向に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送された前記記録媒体の記録面に画像を記録する記録手段と、前記搬送手段によって搬送される記録媒体に重送が発生したことを、前記搬送方向における前記記録手段より上流側の所定の検出位置で検出する重送検出手段と、前記重送検出手段によって記録媒体の重送が検出された場合、当該記録媒体の先端から重送した後続の記録媒体の先端までの非重送範囲と、前記画像に含まれる特定画像の位置と、を比較し、前記特定画像が前記非重送範囲に包含されるときに前記特定画像の記録を前記非重送範囲に行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る画像記録装置によれば、記録媒体の重送が発生した時に、重送の発生状態に応じて、記録内容の判読性を低下させずに記録を行うことが可能になる。
本実施形態における記録装置を用いた記録システムを示す図である。 図1に示した記録装置の概略構成を模式的に示す断面図である。 記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 本実施形態に用いるラインヘッドの構成を示す図である。 記録装置におけるシートの搬送動作の一例を説明する側面模式図である。 メインコントローラによって実行される処理の手順を示すフローチャートである。 シートに記録する画像パターンの例を示す平面図である。 重送発生時における動作の一例を示す説明図である。 重送発生時における動作の他の例を示す説明図である。 重送発生時における動作のさらに他の例を示す説明図である。 重送検出方法を示す図である。
以下、本発明に係る画像記録装置の実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態では、シート状の記録媒体に対してインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置(以下、単に記録装置という)を例に採り説明する。但し、以下に説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態における記録装置を用いた記録システムを示す図である。ここに示す記録システムは、記録装置101と、記録装置101に接続した情報処理装置としてのホストコンピュータPCと、を含み構成されている。記録装置101とホストコンピュータPCとはプリンタケーブル107で接続され、ホストコンピュータPCによって処理された記録データ、及びその他の種々のデータが記録装置101に転送される。記録装置101は転送されたデータに基づいて記録動作を行う。
記録装置101は、シート状の記録媒体(以下、シートともいう)を給送する給送部109と、給送部109から給送された記録媒体に対して画像の形成を行なう記録部108とを備える。記録部108は、インクを吐出する多数の吐出口を配列した長尺な吐出口列を有するフルライン型のインクジェット記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を備える。
記録部108では、定位置に保持された前述の記録ヘッドに向けてシートを連続的に搬送する一方、記録データに基いて、記録ヘッドの各吐出口からインクを吐出させ、そのインクをシートの一面(記録面)に着弾させることにより画像を記録する。シートを搬送する搬送手段は、給送トレイ102に積載された複数枚のシート(積載体)の中から1枚ずつシートを送り出す給送部109と、給送部から送り出されたシートを所定の搬送経路に沿って搬送する搬送部とを備える。給送部(給送手段)109は、給送トレイ102と、ここに積載されたシートを搬送部へと供給する後述の給送機構と、を備える。本実施形態における給送機構は、積載体の下側の端部に位置するシート、つまり最下位のシートを順次取り出して搬送部へと送り出す。
記録装置101の外殻は、上部カバー103や前カバー104などによって構成されている。いずれのカバーも開閉可能となっており、メンテナンス作業などにおいて内部を開放することが可能である。また、記録部108と搬送部は上部カバー103によって覆われ、記録ヘッドに供給するインクを貯留したインクタンクユニット206(図2参照)などは前カバー104によって覆われている。
さらに、記録装置101には、記録装置における種々の入力操作を行うための操作パネル106、電源スイッチ105、及び記録装置のエラー発生状況をユーザに知らせるための告知手段として、エラーランプ111およびLCD112などが設けられている。
図2は、図1に示した記録装置101の概略構成を模式的に示す断面図である。給送部109は、給送モータ(不図示)の駆動によって給送ローラ202を回転させ、給送ローラ202に接するシート201を記録部108へ向けて給送する。給送の際、リタードローラ220が給送ローラ202と逆方向に回転することにより、給送トレイ102に積載された複数枚のシート(積載部)の中から1枚ずつシート201を分離し、記録部108へ向けて給送する。本実施形態では、給送トレイ102に積載されたシートの中の最下位のシート201に給送ローラ202の周面が接触するため、少なくとも最下位のシートが記録部108へと給送される。
記録部108は、給送部109から給送されたシートを搬送する搬送部と、記録ヘッド205などを含み構成されている。搬送部は、搬送ローラ208、従動ローラ214、搬送ローラ208を回転させる搬送モータ209、及び搬送ローラ208と従動ローラ214との間に架け渡された搬送ベルト203などを備える。さらに、記録部108には、記録ヘッド205と、記録ヘッド205にインクを供給するインクタンクユニット206などが設けられている。
以上の構成に加え、記録部108には、シートの検出、及び各部の動作状態の検出などを行うセンサが設けられている。シートの検出を行うセンサとしては、例えば、給送ローラ202によって給送されたシートを検出する給送センサ215、シートの位置を検出するためのTOF(Top Of Form)センサ204、及びシートの重送を検出する重送センサ221などがある。
重送センサ221は超音波式センサであり、超音波を搬送経路上に位置するシートに対して発信する発信素子と、その超音波を受信する受信素子とにより構成されている。図11は、重送センサ221に超音波センサを用いた場合における、重送発生時のセンサ受信部の受信信号レベルと重送判定閾値を示すグラフである。
重送センサ221を駆動して発信部から超音波を発信させると、受信部では受信する信号レベルが上昇する。受信部を先行シート201aの先端が通過すると、発信部で発信した超音波信号がシートを通過することで若干減衰する。これにより、受信部で受信する信号レベルが若干低下する。さらに、受信部を重送部が通過すると、発信部で発信した超音波信号が先行シート201aと後続シート201bの間の空気層を通過することによって大きく減衰し、受信部で受信する受信信号のレベル(電圧値)が大きく低下する。重送が生じたか否かを判定するための重送判定閾値は、シート1枚が通過する場合の受信信号のレベルと、重送部分を通過する場合の信号のレベルの間に設定する。これにより、受信信号のレベルが閾値以下であることを検出した場合に、重送が生じたと判定する。
また、各部の動作状態の検出などを行うセンサとしては、搬送ベルト203の移動量を検出するためのロータリエンコーダ310(図3参照)が設けられている。ロータリエンコーダ310は、搬送ベルト203を巡回移動させる搬送ローラ208の回転軸に固定された不図示の円板状のスケールと、このスケールを挟んで対向する投光部と受光部とからなる光センサ(図示せず)とを含み構成されている。スケールには複数のスリットが所定間隔を介して放射状に形成されている。投光部から発せられた光はスリットを通過して受光部に受光され、受光部からはパルス状の出力信号が出力される。後述のメインコントローラ301(図3参照)では、受光部の出力信号をカウントすることによって搬送ローラの回転量、すなわち搬送ベルト203の搬送量を検出する。なお、スケールにおいて、隣接するスリットの間隔は等間隔であり、その間隔は記録装置101の搬送方向における記録解像度と同一に設定されている。従って、搬送ベルト203の移動量の検出能力は記録解像度と等しくなっている。
インクタンクユニット206は、チューブ(不図示)を介して記録ヘッド205に接続されている。不図示の回復モータを制御することで、インクタンクユニット206に貯留されているインクが記録ヘッド205へと供給される。給送部109によって給送されたシート201は、記録部108の搬送ベルト203と、搬送ベルト203に対向して配置された複数の受動ローラ210〜213との間に挟持されつつ、搬送ベルト203の移動に伴って搬送方向(Y方向)へと搬送される。なお、搬送ローラ208、搬送モータ209、及び受動ローラ210〜213によって本実施形態における搬送機構が構成され、この搬送機構と前述の給送部(給送手段)とにより搬送手段が構成されている。また、搬送ベルト203と受動ローラ210とに挟持されつつ搬送方向(Y方向)へと移動するシートの経路が、本実施形態における搬送経路となっている。
給送トレイ102から給送されたシート201は、給送センサ215の検出信号、TOFセンサ204の検出信号、及びロータリエンコーダ310(図3)の出力信号に基づいて搬送経路上の存在位置が認識され、かつ管理されている。記録ヘッドと対向する位置(記録位置)にシート201が到達すると、記録ヘッド205からインクが吐出され、シートの表面にインクが吐出されて画像が記録される。なお、インクタンクユニット206の後方には電源ユニット207が備えられ、ここから電気回路基板(不図示)、記録ヘッド205、及び各種モータなどに電力が供給される。
図3は記録装置101の制御系の概略構成を示すブロック図である。メインコントローラ301は、ホストコンピュータPCとの間で信号の授受を行うと共に、記録装置全体の制御を行う。メインコントローラ301は、ROM302に格納されているプログラムに従い、演算、判別、比較、データ処理および制御などを行うものであり、本発明の判定手段、制御手段としての機能を果す。メインコントローラ301には、データを一時的に格納することが可能なRAM303が接続されており、メインコントローラ301はRAM303へのデータの格納、読み出しを制御する。また、RAM303は、メインコントローラ301の処理に際して作業用メモリとして使用される。
また、ホストコンピュータPCから送信されてきた記録データは、メインコントローラ301によってイメージバッファ(記録データ格納手段)304にビットマップ型式で格納される。イメージバッファ304に格納された記録データは、記録ヘッド205を駆動するためのヘッド駆動回路305に転送される。ヘッド駆動回路305は記録ヘッド205に形成された複数の吐出口それぞれに対応して設けられた吐出エネルギー発生素子(不図示)を駆動するための回路である。このヘッド駆動回路305がイメージバッファ304に格納された記録データに従って吐出エネルギー発生素子を駆動することにより、吐出口からは滴状のインクが吐出されてシートに着弾し、画像が記録される。なお、本実施形態では、吐出エネルギー発生素子として、電気熱変換素子(ヒータ)を用いているが、吐出エネルギー発生素子としては、電気機械変換素子(ピエゾ)などを用いることも可能である。
さらに、メインコントローラ301には、記録装置101に設けられたモータを駆動するモータ駆動回路が設けられている。記録装置101に内蔵されるモータとしては、例えば、前述の給送モータ308や搬送モータ209以外に、給送トレイ102を昇降させるリフトモータ316、インクタンクユニット206内のインクを記録ヘッド205に供給する回復モータ306などがある。そして、各モータを駆動するモータ駆動回路311、312、313がメインコントローラ301によって制御される。
また、メインコントローラ301には、センサ回路314を介して各種センサが接続されている。本実施形態で用いられるセンサとしては、例えば、前述のTOFセンサ204、給送センサ215、ロータリエンコーダ310、及び重送センサ221などがある。これらのセンサから出力される信号は、センサ回路314によってメインコントローラ301に入力される。また、給送モータ308の駆動によって給送ローラ202により給送されたシート201の給送状態や給送間隔は、給送センサ215からの出力信号に基づいて監視される。
図4は、本実施形態に用いるラインヘッド(記録ヘッド)205の構成を示す図であり、(a)は外観を示す斜視図、(b)は、同図(a)に示す各吐出口の配列構成を模式的に示す図である。記録ヘッド205の底面(吐出口形成面)には2400個の吐出口ep1〜ep2400が0.0425mmの間隔を介して直線状に配列されている。すなわち、記録ヘッド205は600dpi(1インチ当り600ドット)の解像度で最大記録幅102mmの幅で記録可能である。
図5は記録装置101におけるシートの搬送動作の一例を説明する側面模式図である。給送モータ308及び搬送モータ209(図3)を駆動すると、給送ローラ202の回転、及び搬送ベルト203の巡回が開始される。これにより、給送部109の給送トレイ102に上下方向に重ねて積載されている複数のシート(積載部)のうち、最下位に位置するシート201がその下面に接触する給送ローラ202の回転によって、搬送方向(Y方向)に搬送される(図5(a))。
この後、シート201の搬送方向先端は、搬送ベルト203及び受動ローラ210に当接する。受動ローラ210は不図示のばねによって搬送ベルト203に向けて付勢されている。しかし、シート201が受動ローラ210に当接した後、さらに前方へと移動することにより、受動ローラ210はばねの付勢力に抗して押し下げられ、シートは搬送ベルト203と受動ローラ210との間に進入する。その後、搬送ベルト203と受動ローラ210とに挟持されながら、シート201は、搬送ベルト203と共にY方向へと搬送されていく(図5(b))。シート201の搬送方向における先端がTOFセンサ204の検出位置に到達すると、メインコントローラ301は、TOFセンサ204から検出信号を受けて給送モータ308の駆動を停止し、給送ローラ202の回転を停止させる。
記録ヘッド205の搬送方向手前側(上流側)に配置された重送センサ221がシートを検出して検出信号を出力すると、メインコントローラ301は重送センサ221の発信部から超音波を発信させ、シート201の重送検出を開始する。シート201に重送が生じていない場合には、シート201が記録位置に到達した時点で、記録データに従ってシート201に予定した全ての画像を記録する。
シート201の後端が給送センサ215を通過し、給送センサ215の検出信号がONからOFFへと変化すると、メインコントローラ301は給送ローラ202を再度回転させ、次のシートの給送を開始する(図5(c))。その後、記録動作が終了したシート201の後端が受動ローラ213を通過すると、シート201は排出部110に排出される(図5(d))。
図6は、メインコントローラ301によって実行される処理の手順を示すフローチャートである。図6に示す処理は、例えば、メインコントローラ301がROM302に格納された制御プログラムをRAM303に読み出し、そのプログラムに従って実行する。
ホストコンピュータPCから記録開始コマンドを受信すると(S100)、メインコントローラ301は、給送モータ308と搬送モータ209を駆動してシート201の給送・搬送を開始させる。次に、シート201の先端がTOFセンサ204に到達し、TOFセンサ204から検出信号が出力されると(ON信号が出力されると(S102))、メインコントローラ301は、シート201の移動距離(s)の計測を開始する(S103)。この移動距離の計測は、ロータリエンコーダ310の出力信号をカウントすることによって行う。
次いで、シート201が記録ヘッド205との対向位置(記録位置)に到達したか否かを判定する(S104)。本実施形態では、TOFセンサ204から記録ヘッド205までの距離sが100mmに定められている。従って、TOFセンサ204からのシート201の移動距離sが100mmを超えた場合、記録ヘッド205によるシート201への記録を開始する(S105)。
図7は、シート201に記録する画像パターンの例を示す平面図である。本例では、全画像パターンの一部に、バーコードBCなどの特定の画像が含まれるものとしている。全画像パターンの画像長をn、特定(バーコード)の画像パターンの画像長をmとする。
なお、本実施例では特定の画像をバーコードとして説明するが、2次元コードやロゴマークなどであってもよい。
記録動作が開始されると、メインコントローラ301は、ロータリエンコーダ310から出力される信号をカウントすることによって、シート201の移動距離(記録距離b)の計測を開始する(S106)。さらにメインコントローラ301は、先行して給送されるシート(先行シート)201aに対し、その直後に給送されるシート(後続シート)201bが部分的に重なった状態で搬送される、いわゆる重送が発生したか否かを判定する(S107)。この判定は、重送センサ221の出力信号により行う。重送は、先行シート201aと後続シート201bとの間に発生する摩擦抵抗や吸着力などによって発生し、その発生位置(重送位置)は、搬送時のシートの積載枚数、シートの種類、及び環境、及びその他の条件によって種々変化する。このため、重送センサ221による重送検出信号に基づいて、先行シート201aに対する後続シート201bの重送位置を測定している。
重送センサ221の出力信号に基づき、先行シート201aに重送が発生していないと判定した場合、メインコントローラ301は、画像パターンの全画像長nに到達するまで記録動作を行う(S108)。すなわち、1枚のシート内に記録すべき全ての画像を先行シート201aに記録し、その後、記録動作を終了する。
一方、記録中に重送センサ221が重送を検出した場合(S107)、先行シート201aの先端から重送位置までの距離pと、1枚のシート内に記録すべき画像の中の、特定の画像の搬送方向における長さ(特定の画像長)とを比較する。これにより、特定の画像が記録可能か否かを判定する。ここで、特定の画像とは、画像パターンの中で記録の優先度が特に高い画像を意味する。
記録中に重送センサ221が重送を検出した場合、先行シート201の先端から重送発生位置までの距離pは、「重送センサ221から記録ヘッド205までの距離x」と、「記録を開始してから重送が発生するまでの記録距離b」とを加えた距離(b+x)となる。以下、この先行シート201の先端から重送発生位置までの領域を非重送領域と称し、先行シート201aの先端から重送発生位置までの距離p(=b+x)を非重送距離と称す。
画像パターン内の特定の画像が記録可能かどうかの判定は、非重送距離p(=b+x)と、特定の画像長mとを比較することで行う(S109)。ここで、特定の画像長の方が長い(p<m)場合、つまり非重送領域内に特定の画像を包含し切れない場合は、特定の画像の記録を不可と判定し、重送されているシート201のうち、先行シート201aに対する記録動作を停止させる。また、重送されているシート201の後続シート201bについては、重送センサ221によって重送を検出した位置を先端位置として、通常通りに記録ヘッド205による記録を行い(S112)、1枚のシートに記録すべき全ての画像を記録する。
非重送距離p(=b+x)と特定の画像長mとの比較の結果、特定の画像長mの方が非重送距離より短い(p>m)の場合は、特定の画像を記録可能と判定し(S109)、先行シート201aへの記録を継続して行う(S110)。ここで、先行シート201aへの記録形態としては、(i)特定の画像のみを記録する形態と、(ii)非重送領域(先行シートの先端から重送発生位置までの領域)の画像を記録する形態とがある。いずれの記録形態を選択するかは、ユーザが指定してもよいし、記録する画像パターンによって決めてもよい。先行シート201aの記録後は(S110)、後続シート201bの先端検出・記録動作を先行シート201aと同様にして行う(S112)。
図8〜図10は、本実施形態の重送検出結果に基づく記録動作を示す説明図である。図8、図9、図10それぞれにおいて、(a)は、記録装置の側面模式図、(b)、(c)、(d)は各重送パターン(重送距離)に応じた記録媒体への記録状態を示している。
図8は、重送発生時における先行シート201aの非重送距離p(先端から重送発生位置までの距離(b+x))が、1枚のシートに記録すべき画像の全長(全画像長n)よりも長い場合の動作を示す説明図である。シート201の給送・搬送中に重送が発生し(図8(b))、その重送発生位置が重送センサ221との対向位置まで移動すると(図8(c))、重送センサ221から検出信号が出力される。このとき、先行シート201aの非重送距離pが全画像長nよりも長い場合は、記録ヘッド205による先行シート201aへの記録動作を継続して行う(図8(c))。
先行シート201aへの全画像長n分の記録を行った後は、重送を検出した位置を後続シート201bの先端として、記録ヘッド205による後続シート201bへの記録動作を継続して行う(図8(d))。これにより、先行シート201aと後続シート201bの双方に、予定の画像パターンを記録することができる。
図9は、重送が発生した場合の先行シート201aの非重送距離pが記録を行う画像パターンの全画像長nよりも短く、特定画像長mよりも長い場合の動作を示した説明図である。シート201の給送・搬送中に重送が発生し(図9(b))、その後、重送センサ221によって重送が検出されたとする。このとき、先行シート201aの非重送距離pが全画像長nより短く、特定画像長mより長い場合は、(図9(c))に示すように、記録ヘッド205による先行シート201aへの記録動作を特定画像長m分だけ行って記録動作を停止する。その後、重送を検出した位置を後続シート201bの先端として、記録ヘッド205による後続シート201bへの記録動作を実行する(図9(d))。
図10は、重送が発生した場合の先行シート201aの非重送距離pが記録すべき画像パターンの中の特定画像長mよりも短い場合の動作を示した図である。シート201の給送・搬送中に重送が発生し(図10(b))、その後、重送センサ221によって重送を検出された場合には、非重送距離pと特定画像長mとの関係に基づいて、次のような動作を行う。すなわち、先行シート201aの非重送距離pが特定画像長mよりも短い場合(図10(b))は、記録ヘッド205による先行シート201aへの記録動作を即座に停止する。そして、重送センサ221によって重送を検出した位置を後続シート201bの先端として、記録ヘッド205による後続シート201bへの記録動作を実行する(図10(d))。
以上のように、本実施形態の画像記録装置によれば、記録中に重送が発生した場合にも、記録動作の即時停止を一律に行うのではなく、重送発生位置に基づいて所定画像分の記録動作を継続するため、装置停止によるスループット低下を軽減することが可能になる。また、重送発生時において優先度の高い画像を非重送領域に記録する一方、1つの画像が2枚のシートにまたがって形成されるような不適切な記録を抑制することで、インクや時間の無駄を低減させることが可能になる。このため、ランニングコストの増大を抑制することが可能になる。
(その他実施例)
以上の実施形態では、本発明を適用する画像記録装置としてインクジェット記録方式を用いた記録装置を例に説明した。しかし、本発明は、電子写真方式のプリンタ、複写機、複合機、あるいは熱転写方式の装置など、シート状の記録媒体への記録を行う記録装置であれば、記録方式に拘わりなく適用可能である。
また、本発明は、2枚の記録媒体が重送される場合に限らず、3枚以上の記録媒体が重なった状態で重送される場合にも適用可能である。この場合にも、重送検出手段の検出結果に基づき、非重送範囲の内側に特定の画像が記録可能であるか否かを判断し、その結果に基づいて、記録手段による記録動作を制御するようにすればよい。
101 画像記録装置
201 記録媒体
205 記録手段
221 重送検出手段
301 制御手段

Claims (12)

  1. シート状の記録媒体を所定の搬送方向に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送された前記記録媒体の記録面に画像を記録する記録手段と、
    前記搬送手段によって搬送される記録媒体に重送が発生したことを、前記搬送方向における前記記録手段より上流側の所定の検出位置で検出する重送検出手段と、
    前記重送検出手段によって記録媒体の重送が検出された場合、当該記録媒体の先端から重送した後続の記録媒体の先端までの非重送範囲と、前記画像に含まれる特定画像の位置と、を比較し、前記特定画像が前記非重送範囲に包含されるときに前記特定画像の記録を前記非重送範囲に行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記重送検出手段によって前記記録媒体の重送が検出された場合、前記非重送範囲の前記搬送方向における距離である非重送距離と、画像の搬送方向先端から前記特定画像の前記搬送方向における後端までの長さである画像長とを比較した結果に基づいて、前記非重送範囲の内側で記録を停止させる位置を定めることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記制御手段は、前記画像長より前記非重送距離が長い場合、前記記録手段によって前記特定画像の記録を実行した時点で記録を停止させることを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記制御手段は、前記画像長より前記非重送距離が長い場合、前記記録手段によって前記非重送範囲の画像の全てを記録した時点で記録を停止させることを特徴とする請求項2または3に記載の画像記録装置。
  5. 前記非重送距離が前記画像長より短い場合は、前記記録手段による記録を行わないことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記制御手段は、前記画像の前記搬送方向における長さより前記非重送距離が長い場合、前記記録手段によって前記画像の記録を行うことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 前記制御手段は、前記非重送範囲に前記特定画像が包含されないときに、前記重送検出手段によって重送が検出された位置を後続の記録媒体の先端位置として前記画像の記録を実行させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  8. 前記重送検出手段は、前記搬送手段によって搬送される先行の記録媒体の記録面に、前記先行の記録媒体より遅れて搬送される後続の記録媒体が重なった状態を検出することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  9. 前記重送検出手段は、3枚以上の記録媒体が重なる重送を検出することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  10. 前記搬送手段は、複数の前記記録媒体を積載してなる積載部の中の最も端部に位置する記録媒体を前記記録手段へ向けて給送する給送手段と、前記給送手段から給送された記録媒体を前記記録手段へ向けて搬送する搬送機構とを含むことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  11. 前記特定画像は、バーコードまたは2次元コードであることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  12. 前記記録手段は、インクを吐出して記録を行うことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の画像記録装置。
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