JP2019083904A - 物品係止部材 - Google Patents
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Abstract
Description
即ち、本発明に係る物品係止部材は、対象物品を保持し、支持構造体の上方に起立する支持壁に係止される物品係止部材であって、前記支持壁の前面と対向する対向面を有するベース壁と、前記ベース壁に設けられ前記対象物品を保持可能な物品係合部と、前記ベース壁の前記対向面に上下方向に離間して突設されて、いずれかが前記支持壁に選択的に係止される複数の係止フックと、を備え、各前記係止フックは、前記対向面から後方に向かって延びる後方延出片と、前記後方延出片の後部から下方に向かって延びる下方延出片と、を有し、複数の前記係止フックは、上方に配置される係止フックほど前記対向面と前記下方延出片の間の離間幅が広く、かつ下方に配置される係止フックほど前記下方延出片の延出長さが長く形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る物品係止部材は、ベース壁の下方側の係止フックほど下方延出片の延出長さが長く形成されているため、支持壁との係止時に最も長い係合ストロークを必要とする最下端の係止フックの下方には他の係止フックが存在しない。このため、上下方向の延出長さの長い支持壁に対する係止フックの係止やその解除のための作業を容易に行うことができる。
また、本発明に係る物品係止部材の場合、前後方向の厚みの厚い支持壁に対しては、下方延出片の延出長さの短い上方側の係止フックを係止させ、前後方向の厚みの薄い支持壁に対しては、下方延出片の延出長さの長い下方側の係止フックを係止させることができる。物品係止部材から支持壁に作用する荷重による応力は、入力荷重が一定であれば、支持壁の前後方向の厚みと、支持壁に対する係止フックの上下方向の当接幅(下方延出片の延出長さ)との積によってほぼ決まる。このため、上記の構成によれば、前後方向の厚みの薄い支持壁に物品係止部材を係止させるときにも、支持壁に作用する応力の増大を抑制し、支持壁の変形や振れを防止することができる。
この場合、ベース壁の下方側に配置される係止フックほど、前後方向の厚みの薄い支持壁に係止させることが可能になるが、少なくとも最下端側の係止フックは、ベース壁の対向面と下方延出片の下縁部との離間幅が狭められているため、物品係止部材の倒れ込みを有利に押さえ込むことができる。また、この構造の場合、少なくとも最下端側の係止フックは、下方延出片の上縁部と対向面との離間幅が、下方延出片の下縁部と対向面との離間幅よりも広くなっているため、支持壁に対する物品係止部材の脱着作業を容易に行うことができる。
この場合、最上部の係止フックが対応する支持壁に係止されるときには、下方の他の係止フックに設けられた支持面が支持構造体の前面に当接可能となる。このため、物品係止部材に倒れ込み方向の荷重が作用すると、支持壁に係止される係止フックよりも下方側で支持面が支持構造体に当接する。この結果、物品係止部材の倒れ込みが確実に規制される。
この場合、支持面が支持構造体に当接するときの反力を、前後に延びる後方延出片によって受け止めることができる。したがって、この構造を採用した場合には、物品係止部材の倒れ込みをより確実に規制することができる。
また、本発明によれば、上方に配置される係止フックほど対向面と下方延出片の間の離間幅が広く、かつ下方に配置される係止フックほど下方延出片の延出長さが長く形成されているため、支持壁に係止させる上方側の係止フックの下方に別の係止フックが存在していても、別の係止フックとの干渉を回避して上方側の係止フックを支持壁に確実に係止させることができる。さらに、少なくとも最下端の係止フックの下方には他の係止フックが存在しないため、係合ストロークを長く必要とする最下端の係止フックと支持壁との係止やその解除を容易に行うことができる。
また、本発明によれば、上方に配置される係止フックほど対向面と下方延出片の間の離間幅が広く、かつ下方に配置される係止フックほど下方延出片の延出長さが長く形成されているため、前後方向の厚みの薄い支持壁に物品係止部材を係止させるときにも、支持壁に作用する応力の増大を抑制し、支持壁の変形や振れを防止することができる。
図1は、実施形態に係る物品係止部材10を使用したボード保持台1を示す図である。
ボード保持台1は、床面上に設置される脚部2と、脚部2の上部に結合された略長方形状の枠体3と、枠体3の内側部分に支持された複数の梁材4と、を備えている。本実施形態に係る物品係止部材10は、例えば、板書用のボード材5を保持した状態で任意の梁材4に係止される。本実施形態においては、ボード保持台1が支持構造体を構成し、ボード材5が対象物品を構成している。
梁材4は、略水平姿勢となるように枠体3の左右の支柱部に架設されている。複数の梁材4は、上下方向に相互に離間するように枠体3に取り付けられている。
ボード材5は、枠体3よりも外形の小さい略長方形状の板部材であり、表裏の少なくとも一面が書き込み可能な板書面とされている。ボード材5の四隅には、物品係止部材10による保持が可能な係合孔9が設けられている。
なお、以下の物品係止部材10についての説明においては、梁材4のうちの物品係止部材10の取り付けられる側を「前」と称し、それと逆側を「後」と称する。また、梁材4の鉛直上方側を「上」と称し、それと逆側を「下」と称する。
図4に示すように、梁材4は、断面長方形状の中空のパイプ材4Aと、パイプ材4Aの上面に接合されたチャンネル材4Bと、を有している。チャンネル材4Bは、底壁がパイプ材4Aの上面に接合され、梁材4の前側と後側から壁が上方に起立している。本実施形態の場合、チャンネル材4Bの前側から起立する壁が、物品係止部材10を支持する支持壁11を構成している。なお、チャンネル材4Bの前側の壁(支持壁11)と後側の壁の各上端部には、コ字状断面の内側方向に折り曲げられたあざ折り部が形成されている。
Wa>Wb (1)
La<Lb (2)
Wa:対向面15と係止フック14Aの下方延出片14Abの間の最大離間幅。
Wb:対向面15と係止フック14Bの下方延出片14Bbの間の最大離間幅。
La:係止フック14Aの下方延出片14Abの延出長さ。
Lb:係止フック14Bの下方延出片14Bbの延出長さ。
なお、本実施形態においては、ベース壁12の対向面15に上下一対の係止フック14A,14Bが突設されているが、ベース壁12の対向面15には三つ以上の係止フックを相互に上下に離間するように突設するようにしても良い。この場合も、上方に配置される係止フックほど対向面と下方延出片の間の離間幅が広く、かつ下方に配置される係止フックほど下方延出片の延出長さが長くなるように形成すれば良い。
上部側の係止フック14Aは、例えば、図5示す保持部品20の上下方向の延出長さの短い支持壁11Aに係止させることができる。
なお、本実施形態においては、下方側の係止フック14Bの下方延出片14Bbの下端に後方側に突出するように屈曲部18が設けられているため、屈曲部18の後端面も支持構造体40の壁21に当接可能となっている。したがって、物品係止部材10に大きな倒れ込み方向の荷重が入力されたときには、後方延出片14Baの後端の支持面16aと屈曲部18の後端部が壁21に当接することにより、物品係止部材10の倒れ込みをより確実に規制することができる。
5 ボード材(対象物品)
10 物品係止部材
11,11A 支持壁
12 ベース壁
13 物品係合部
14A,14B 係止フック
14Aa,14Ba 後方延出片
14Ab,14Bb 下方延出片
15 対向面
40 支持構造体
Claims (4)
- 対象物品を保持し、支持構造体の上方に起立する支持壁に係止される物品係止部材であって、
前記支持壁の前面と対向する対向面を有するベース壁と、
前記ベース壁に設けられ前記対象物品を保持可能な物品係合部と、
前記ベース壁の前記対向面に上下方向に離間して突設されて、いずれかが前記支持壁に選択的に係止される複数の係止フックと、を備え、
各前記係止フックは、前記対向面から後方に向かって延びる後方延出片と、前記後方延出片の後部から下方に向かって延びる下方延出片と、を有し、
複数の前記係止フックは、上方に配置される係止フックほど前記対向面と前記下方延出片の間の離間幅が広く、かつ下方に配置される係止フックほど前記下方延出片の延出長さが長く形成されていることを特徴とする物品係止部材。 - 少なくとも最下端側の前記係止フックは、前記下方延出片の下縁部と前記対向面との離間幅が、前記下方延出片の上縁部と前記対向面との離間幅よりも狭く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の物品係止部材。
- 最上部の前記係止フックよりも下方に配置されるいずれかの前記係止フックには、最上部の前記係止フックの後面よりも後方に突出して、最上部の前記係止フックが前記支持壁に係止されるときに前記支持構造体の前面に当接可能な支持面が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の物品係止部材。
- 前記支持面は、前記係止フックの前記後方延出片の延出方向の端部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の物品係止部材。
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