JP2019083904A - 物品係止部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持構造体の仕様の異なる複数種の支持壁で使用することができる物品係止部材を提供する。【解決手段】物品係止部材10は、ベース壁12と、物品係合部13と、複数の係止フック14A,14Bと、を備えている。物品係合部13は、対象物品を保持可能とされている。係止フック14A,14Bは、ベース壁12の対向面15に上下方向に離間して突設され、いずれかが支持壁に選択的に係止される。係止フック14A,14Bは、後方延出片14Aa,14Baと、下方延出片14Ab,14Bbと、を有する。複数の係止フック14A,14Bは、上方に配置される係止フックほど対向面15と下方延出片14Ab,14Bbの間の離間幅が広く、かつ下方に配置される係止フックほど下方延出片14Ab,14Bbの延出長さが長く形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、対象物品を支持構造体の支持壁に係止させる物品係止部材に関するものである。
物品支持台や室内の壁等の支持構造体に、板書用のボード材や飾り部材等の対象物品を取り付けるときに、物品係止部材を支持構造体に係止し、その物品係止部材に対象物品を保持させることがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の物品係止部材は、額縁等の対象物品の裏面に取り付けられ、対象物品を支持構造体である壁に取り付けるときに、壁側の保持部材に上方から引っ掛けて係止する構造とされている。具体的には、壁側の保持部材は上方に起立する支持壁を有しており、物品係止部材には、保持部材の支持壁に対して、上方からの引っ掛けが可能な係止フックが設けられている。物品係止部材は、係止フックを支持壁に上方から引っ掛けることにより、対象物品を壁に保持させることができる。
特開2007−275554号公報
しかし、上記従来の物品係止部材は、一つの物品係止部材によって、仕様の異なる複数種の支持壁に対応することができない。このため、対象物品を仕様の異なる支持壁に係止させるときには、その支持壁の仕様に適した別の物品係止部材を用意しなければならない。したがって、上記従来の物品係止部材を採用する場合には、支持壁(保持部材)の仕様に応じた複数の物品係止部材を予め用意する必要があり、準備コストが高騰したり、保管の手間がかかる等の不都合を生じる。
そこで本発明は、支持構造体の仕様の異なる複数種の支持壁で使用することができる物品係止部材を提供しようとするものである。
本発明に係る物品係止部材は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る物品係止部材は、対象物品を保持し、支持構造体の上方に起立する支持壁に係止される物品係止部材であって、前記支持壁の前面と対向する対向面を有するベース壁と、前記ベース壁に設けられ前記対象物品を保持可能な物品係合部と、前記ベース壁の前記対向面に上下方向に離間して突設されて、いずれかが前記支持壁に選択的に係止される複数の係止フックと、を備え、各前記係止フックは、前記対向面から後方に向かって延びる後方延出片と、前記後方延出片の後部から下方に向かって延びる下方延出片と、を有し、複数の前記係止フックは、上方に配置される係止フックほど前記対向面と前記下方延出片の間の離間幅が広く、かつ下方に配置される係止フックほど前記下方延出片の延出長さが長く形成されていることを特徴とする。
上記の構成により、物品係止部材を支持構造体の支持壁に係止させるときには、支持壁の上下方向の延出長さや前後方向の厚み等に適合したいずれか一つの係止フックを選択し、その選択した係止フックを支持壁に係止させる。上記の構成の物品係止部材は、ベース壁の上方側に配置される係止フックほど対向面と下方延出片の間の離間幅が広く、かつ下方延出片の延出長さが短く形成されているため、支持壁に係止させる上方側の係止フックの下方に別の係止フックが存在していても、別の係止フックとの干渉を回避して上方側の係止フックを支持壁に確実に係止させることができる。
また、本発明に係る物品係止部材は、ベース壁の下方側の係止フックほど下方延出片の延出長さが長く形成されているため、支持壁との係止時に最も長い係合ストロークを必要とする最下端の係止フックの下方には他の係止フックが存在しない。このため、上下方向の延出長さの長い支持壁に対する係止フックの係止やその解除のための作業を容易に行うことができる。
また、本発明に係る物品係止部材の場合、前後方向の厚みの厚い支持壁に対しては、下方延出片の延出長さの短い上方側の係止フックを係止させ、前後方向の厚みの薄い支持壁に対しては、下方延出片の延出長さの長い下方側の係止フックを係止させることができる。物品係止部材から支持壁に作用する荷重による応力は、入力荷重が一定であれば、支持壁の前後方向の厚みと、支持壁に対する係止フックの上下方向の当接幅(下方延出片の延出長さ)との積によってほぼ決まる。このため、上記の構成によれば、前後方向の厚みの薄い支持壁に物品係止部材を係止させるときにも、支持壁に作用する応力の増大を抑制し、支持壁の変形や振れを防止することができる。
少なくとも最下端側の前記係止フックは、前記下方延出片の下縁部と前記対向面との離間幅が、前記下方延出片の上縁部と前記対向面との離間幅よりも狭く形成されるようにしても良い。
この場合、ベース壁の下方側に配置される係止フックほど、前後方向の厚みの薄い支持壁に係止させることが可能になるが、少なくとも最下端側の係止フックは、ベース壁の対向面と下方延出片の下縁部との離間幅が狭められているため、物品係止部材の倒れ込みを有利に押さえ込むことができる。また、この構造の場合、少なくとも最下端側の係止フックは、下方延出片の上縁部と対向面との離間幅が、下方延出片の下縁部と対向面との離間幅よりも広くなっているため、支持壁に対する物品係止部材の脱着作業を容易に行うことができる。
最上部の前記係止フックよりも下方に配置されるいずれかの前記係止フックには、最上部の前記係止フックの後面よりも後方に突出して、最上部の前記係止フックが前記支持壁に係止されるときに前記支持構造体の前面に当接可能な支持面が設けられるようにしても良い。
この場合、最上部の係止フックが対応する支持壁に係止されるときには、下方の他の係止フックに設けられた支持面が支持構造体の前面に当接可能となる。このため、物品係止部材に倒れ込み方向の荷重が作用すると、支持壁に係止される係止フックよりも下方側で支持面が支持構造体に当接する。この結果、物品係止部材の倒れ込みが確実に規制される。
前記支持面は、前記係止フックの前記後方延出片の延出方向の端部に設けられるようにしても良い。
この場合、支持面が支持構造体に当接するときの反力を、前後に延びる後方延出片によって受け止めることができる。したがって、この構造を採用した場合には、物品係止部材の倒れ込みをより確実に規制することができる。
本発明によれば、ベース壁の対向面に上下方向に離間して複数の係止フックが突設され、支持壁に適合したいずれかの係止フックを選択的に係止し得る構造とされているため、一つの物品係止部材によって、仕様の異なる複数種の支持壁に適用することができる。
また、本発明によれば、上方に配置される係止フックほど対向面と下方延出片の間の離間幅が広く、かつ下方に配置される係止フックほど下方延出片の延出長さが長く形成されているため、支持壁に係止させる上方側の係止フックの下方に別の係止フックが存在していても、別の係止フックとの干渉を回避して上方側の係止フックを支持壁に確実に係止させることができる。さらに、少なくとも最下端の係止フックの下方には他の係止フックが存在しないため、係合ストロークを長く必要とする最下端の係止フックと支持壁との係止やその解除を容易に行うことができる。
また、本発明によれば、上方に配置される係止フックほど対向面と下方延出片の間の離間幅が広く、かつ下方に配置される係止フックほど下方延出片の延出長さが長く形成されているため、前後方向の厚みの薄い支持壁に物品係止部材を係止させるときにも、支持壁に作用する応力の増大を抑制し、支持壁の変形や振れを防止することができる。
本発明の一実施形態の物品係止部材を使用したボード保持台を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の物品係止部材の斜視図である。 本発明の一実施形態の物品係止部材の側面図である。 本発明の一実施形態の物品係止部材の一使用例を示す部分断面側面図である。 本発明の一実施形態の物品係止部材の他の使用例を示す部分断面側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係る物品係止部材10を使用したボード保持台1を示す図である。
ボード保持台1は、床面上に設置される脚部2と、脚部2の上部に結合された略長方形状の枠体3と、枠体3の内側部分に支持された複数の梁材4と、を備えている。本実施形態に係る物品係止部材10は、例えば、板書用のボード材5を保持した状態で任意の梁材4に係止される。本実施形態においては、ボード保持台1が支持構造体を構成し、ボード材5が対象物品を構成している。
脚部2は、キャスタ6付きの多岐脚7と、多岐脚7の中央部から上方に起立する脚柱8と、を有し、脚柱8の上部に枠体3の下端中央が連結されている。
梁材4は、略水平姿勢となるように枠体3の左右の支柱部に架設されている。複数の梁材4は、上下方向に相互に離間するように枠体3に取り付けられている。
ボード材5は、枠体3よりも外形の小さい略長方形状の板部材であり、表裏の少なくとも一面が書き込み可能な板書面とされている。ボード材5の四隅には、物品係止部材10による保持が可能な係合孔9が設けられている。
図2は、物品係止部材10を斜め上方から見た図であり、図3は、物品係止部材10を側方から見た図である。また、図4は、ボード保持台1の梁材4に取り付けられた物品係止部材10を、梁材4を断面にして示した図である。
なお、以下の物品係止部材10についての説明においては、梁材4のうちの物品係止部材10の取り付けられる側を「前」と称し、それと逆側を「後」と称する。また、梁材4の鉛直上方側を「上」と称し、それと逆側を「下」と称する。
図4に示すように、梁材4は、断面長方形状の中空のパイプ材4Aと、パイプ材4Aの上面に接合されたチャンネル材4Bと、を有している。チャンネル材4Bは、底壁がパイプ材4Aの上面に接合され、梁材4の前側と後側から壁が上方に起立している。本実施形態の場合、チャンネル材4Bの前側から起立する壁が、物品係止部材10を支持する支持壁11を構成している。なお、チャンネル材4Bの前側の壁(支持壁11)と後側の壁の各上端部には、コ字状断面の内側方向に折り曲げられたあざ折り部が形成されている。
物品係止部材10は、正面視が上下に長い長円状のベース壁12と、ベース壁12の前面側に突設された物品係合部13と、ベース壁12の後面側に突設された一対の係止フック14A,14Bと、を備えている。ベース壁12の後面は、チャンネル材4Bの支持壁11の前面に対向する対向面15を構成している。
物品係合部13は、ベース壁12の前面の下端寄り部分から上方に若干傾斜しつつ前方に向かって延びる係合支柱13aと、その係合支柱13aの先端部に一体に設けられた正面視が円形状の抜け規制壁13bと、を有している。抜け規制壁13bは係合支柱13aの断面よりも外径が大きく形成されている。物品係合部13は、例えば、係合支柱13aがボード材5の係合孔9に挿入され、その状態で抜け規制壁13bがボード材5の抜けを規制する。
一対の係止フック14A,14Bは、ベース壁12の対向面15(後面)に上下に離間して突設されている。各係止フック14A,14Bは、対向面15から後方に向かって延びる後方延出片14Aa,14Baと、後方延出片14Aa,14Baの後部から下方に向かって延びる下方延出片14Ab,14Bbと、を有している。上方側の係止フック14Aと下方側の係止フック14Bは、後方延出片14Aa,14Baと下方延出片14Ab,14Bbの各寸法(図3参照)が以下の条件(1),(2)を待たすように形成されている。
Wa>Wb (1)
La<Lb (2)
Wa:対向面15と係止フック14Aの下方延出片14Abの間の最大離間幅。
Wb:対向面15と係止フック14Bの下方延出片14Bbの間の最大離間幅。
La:係止フック14Aの下方延出片14Abの延出長さ。
Lb:係止フック14Bの下方延出片14Bbの延出長さ。
即ち、上方側の係止フック14Aと下方側の係止フック14Bは、上方に配置される係止フックほど対向面15と下方延出片14Ab,14Bbの間の離間幅Wa,Wbが広く、かつ下方に配置される係止フックほど下方延出片14Ab,14Bbの延出長さLa,Lbが長く形成されている。
なお、本実施形態においては、ベース壁12の対向面15に上下一対の係止フック14A,14Bが突設されているが、ベース壁12の対向面15には三つ以上の係止フックを相互に上下に離間するように突設するようにしても良い。この場合も、上方に配置される係止フックほど対向面と下方延出片の間の離間幅が広く、かつ下方に配置される係止フックほど下方延出片の延出長さが長くなるように形成すれば良い。
また、本実施形態の場合、下方側の係止フック14Bは、後方延出片14Baの後端部が上方側の係止フック14Aの後方延出片14Aaの後端部よりも後方に突出しており、その突出部16の後端面が後述する支持面16aとされている。下方延出片14Bbは、突出部16から下方に延びつつ下縁部が段差部に前方に膨出(屈曲)している。この膨出部17は、下方延出片14Bbの膨出部17よりも上方側領域よりも、ベース壁12の対向面15との間隔が狭まっている。即ち、本実施形態の物品係止部材10の場合、下方側の係止フック14Bは、下方延出片14Bbの下縁部と対向面15との離間幅Wb−1が、下方延出片14Bbの上縁部と対向面15との離間幅Wbよりも狭く形成されている。また、下方延出片14Bbの下端部には、後方側に略直角に屈曲した屈曲部18が設けられている。
本実施形態の物品係止部材10は、ベース壁12の上下のいずれかの係止フック14A,14Bを支持構造体の異なる仕様の支持壁に支持させることができる。下部側の係止フック14Bは、例えば、図4に示すボード保持台1の梁材4の上下方向の延出長さの長い支持壁11に係止させることができる。なお、本実施形態のボード保持台1は、物品係止部材10を複数の梁材4のいずれかに係止させ、その状態で選択した梁材4にボード材5を支持させることができる。また、物品係止部材10は、梁材4の延出方向の任意の位置に係止させることができる。
図5は、ボード保持台1とは別の支持構造体40に設けられた保持部品20に物品係止部材10が係止されたときの物品係止部材10の状態を、支持構造体40の壁21と保持部品20を断面にして示した図である。
上部側の係止フック14Aは、例えば、図5示す保持部品20の上下方向の延出長さの短い支持壁11Aに係止させることができる。
図5に示す保持部品20は、支持構造体40の上方に起立する壁21にねじ41によって固定されるベース部22と、ベース部22から前方に突出して機能部品23を保持する複数の係止爪24a,24bと、ベース部22の下端から斜め前上方に湾曲して起立する支持壁11Aと、を有している。保持部品20の支持壁11Aは、図4に示すボード保持台1の支持壁11と比較して、上下方向の延出長さが短く、かつ前後方向の厚みが若干厚く形成されている。また、支持壁11Aの基部には、上方に向かって突出する支持突起11Aaが形成されている。支持突起11Aaの上面には、物品係止部材10の上側の係止フック14Aが支持壁11Aに係止されるときに、係止フック14Aの下方延出片14Abの下端が当接可能とされている。
実際に、物品係止部材10を、図5に示す支持構造体40に取り付けるときには、支持構造体40の壁21に予め取り付けられた保持部品20の支持壁11Aに、上側の係止フック14Aを上方から引っ掛けて係止させる。このとき、物品係止部材10を下端側が壁21から離間するように傾斜させた姿勢で上側の係止フック14Aの内側に支持壁11Aの先端側を挿入し、その状態から物品係止部材10の傾斜姿勢を戻すことにより、係止フック14Aを支持壁11Aに引っ掛ける。この結果、係止フック14Aは、下方延出片14Abが支持壁11Aとベース部22の間の上方に開口する凹溝内に挿入され、下方延出片14Abの下端が支持突起11Aaの上面に当接する。このとき、支持壁11Aの上端部は後方延出片14Aaの下面に当接する。
また、このとき、物品係止部材10の下方側の係止フック14Bは、後方延出片14Baの後端の支持面16a(突出部16)が支持構造体40の壁21の前面に当接または近接する。これにより、物品係止部材10の物品係合部13に前下がりとなる方向の大きな荷重が入力されたときに、支持面16aが上側の係止フック14Aの下方において支持構造体40の壁21に当接して、物品係止部材10の倒れ込みを規制する。特に、物品係止部材10の物品係合部13にボード材5等の重量の重い対象物品が保持されているときには物品係止部材10に倒れ込みが生じやすいが、下側の係止フック14Bの支持面16aが壁21に当接することで物品係止部材10の倒れ込みを規制することができる。
なお、本実施形態においては、下方側の係止フック14Bの下方延出片14Bbの下端に後方側に突出するように屈曲部18が設けられているため、屈曲部18の後端面も支持構造体40の壁21に当接可能となっている。したがって、物品係止部材10に大きな倒れ込み方向の荷重が入力されたときには、後方延出片14Baの後端の支持面16aと屈曲部18の後端部が壁21に当接することにより、物品係止部材10の倒れ込みをより確実に規制することができる。
また、物品係止部材10を、図4に示すボード保持台1の梁材4に取り付けるときには、チャンネル材4Bの支持壁11に、下側の係止フック14Bを上方から引っ掛けて係止させる。このとき、物品係止部材10は、ベース壁12と係止フック14Bの下方延出片14Bbとの隙間に支持壁11の上部が挿入されるように下方に変位させる。この結果、支持壁11の上端部がベース壁12と下方延出片14Bbの隙間に奥深く挿入されて、支持壁11の上端面が係止フック14Bの後方延出片14Baの下面に当接する。また、このとき係止フック14Bの下端の屈曲部18がチャンネル材4Bの底壁の上面に当接する。
物品係止部材10は、この状態において、下部側の係止フック14Bの下方延出片14Bbの下縁が、ベース壁12との間で、支持壁11の付根部側領域を弾発力をもって挟持する。また、このとき、ベース壁12の対向面15の下縁部は、係止フック14Bの下方延出片14Bbよりも下方位置において梁材4のパイプ材4Aの前面に当接する。これにより、物品係止部材10の倒れ込みが規制される。また、このとき係止フック14Bの下端の屈曲部18の下面がチャンネル材4Bの底壁に当接することによっても、物品係止部材10の倒れ込みが規制される。
以上のように、本実施形態に係る物品係止部材10は、ベース壁12の対向面15に上下方向に離間して複数の係止フック14A,14Bが突設され、支持壁11,11Aに適合したいずれかの係止フック14A,14Bを選択的に係止し得る構造とされている。このため、本実施形態の物品係止部材10の場合、一つの物品係止部材10によって、仕様の異なる複数種の支持壁11,11Aに適用することができる。
さらに、本実施形態に係る物品係止部材10は、ベース壁12の上方側の係止フック14Aの方が下方側の係止フック14Bよりも、ベース壁12の対向面15と下方延出片14Ab,14Bbの間の離間幅が広く、かつ下方延出片14Ab,14Bbの延出長さが短く形成されている。このため、上側の係止フック14Aの下方に下側の係止フック14Bが存在していても、支持壁11Aと下側の係止フック14Bとの干渉を回避して上側の係止フック14Aを目的の支持壁11Aに確実に係止させることができる。
また、本実施形態に係る物品係止部材10は、ベース壁12の下方側の係止フック14Bの方が上方側の係止フック14Aよりも下方延出片14Ab,14Bbの延出長さが長く形成されている。下方延出片14Bbの延出長さが長い係止フック14Bの場合、支持壁11に対する係合ストロークを長く必要することになるが、本実施形態の物品係止部材10の場合、下方側の係止フック14Bの下方に他の係止フックが存在しないため、支持壁11に対する係止フック14Bの係止やその解除のための作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る物品係止部材10は、例えば、図5に示すような前後方向の厚みの厚い支持壁11Aに対しては、下方延出片14Abの延出長さの短い上側の係止フック14Aを係止させ、図4に示すような前後方向の厚みの薄い支持壁11に対しては、下方延出片14Bbの延出長さの長い下方側の係止フック14Bを係止させることができる。このため、前後方向の厚みの薄い支持壁11に物品係止部材10を介してボード材5のような重量の重い対象物品を係止させるときにも、支持壁11に作用する応力の増大を抑制し、支持壁11の変形や振れを防止することができる。
即ち、物品係止部材10を介して支持壁11に作用する対称物品(ボード材5)の荷重による応力は、支持壁11の前後方向の厚みと、支持壁11に対する係止フック14Bの上下方向の当接幅(下方延出片14Bbの延出長さ)との積によってほぼ決まる。しかし、本実施形態の物品係止部材10においては、前後方向の厚みの薄い支持壁11に係止される下方側の係止フック14Bの下方延出片14Bbの延出長さが上方側の係止フック14Aの下方延出片14Abの延出長さよりも長く設定されている。このため、支持壁11の前後方向の厚みが薄くても、その分支持壁11の上下方向の長さによって荷重を受け止めることができ、その結果、支持壁11に作用する応力の増大を抑制し、支持壁11の変形や振れを防止することができる。
また、本実施形態に係る物品係止部材10は、下方側の係止フック14Bには上方側の係止フック14Aの後面よりも後方側に突出して、上方側の係止フック14Aが支持構造体40の支持壁11Aに係止されるときに、支持構造体40の壁21に当接可能な支持面16aが設けられている。このため、上方側の係止フック14Aが支持構造体40の支持壁11Aに係止されるときには、支持面16aが上側の係止フック14Aの下方側で支持構造体40の壁21に当接し、その結果、物品係止部材10や対象物品の倒れ込みが確実に規制される。
さらに、本発明の物品係止部材10の場合、支持構造体40の壁21に当接する支持面16aが、下側の係止フック14Bの後方延出片14Baの後端に設けられているため、後方側に延出して支持剛性の高い後方延出片14Baによって物品係止部材10の倒れ方向の荷重を受け止めることができる。したがって、本実施形態の物品係止部材10を採用した場合には、対象物品の係止時に物品係止部材10の倒れをより確実に規制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、物品係合部13がベース壁12の前面に突設されているが、物品係合部は、必ずしもベース壁12の前面に突設されている必要はない。
1 ボード保持台(支持構造体)
5 ボード材(対象物品)
10 物品係止部材
11,11A 支持壁
12 ベース壁
13 物品係合部
14A,14B 係止フック
14Aa,14Ba 後方延出片
14Ab,14Bb 下方延出片
15 対向面
40 支持構造体

Claims (4)

  1. 対象物品を保持し、支持構造体の上方に起立する支持壁に係止される物品係止部材であって、
    前記支持壁の前面と対向する対向面を有するベース壁と、
    前記ベース壁に設けられ前記対象物品を保持可能な物品係合部と、
    前記ベース壁の前記対向面に上下方向に離間して突設されて、いずれかが前記支持壁に選択的に係止される複数の係止フックと、を備え、
    各前記係止フックは、前記対向面から後方に向かって延びる後方延出片と、前記後方延出片の後部から下方に向かって延びる下方延出片と、を有し、
    複数の前記係止フックは、上方に配置される係止フックほど前記対向面と前記下方延出片の間の離間幅が広く、かつ下方に配置される係止フックほど前記下方延出片の延出長さが長く形成されていることを特徴とする物品係止部材。
  2. 少なくとも最下端側の前記係止フックは、前記下方延出片の下縁部と前記対向面との離間幅が、前記下方延出片の上縁部と前記対向面との離間幅よりも狭く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の物品係止部材。
  3. 最上部の前記係止フックよりも下方に配置されるいずれかの前記係止フックには、最上部の前記係止フックの後面よりも後方に突出して、最上部の前記係止フックが前記支持壁に係止されるときに前記支持構造体の前面に当接可能な支持面が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の物品係止部材。
  4. 前記支持面は、前記係止フックの前記後方延出片の延出方向の端部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の物品係止部材。
JP2017213161A 2017-11-02 2017-11-02 物品係止部材 Active JP6955970B2 (ja)

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