JP2019082925A - 電子ファイル共有システム、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents

電子ファイル共有システム、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子ファイルを複数ユーザに配布するに際して、各ユーザによるアクセス性を向上させることが可能な技術を提供する。【解決手段】MFP10(情報処理装置)は、電子ファイルFBを共有すべき複数のユーザU1,U2,U3のそれぞれの現在位置を特定し、複数のサーバ50a,50b,50cの中から各ユーザU1,U2,U3の現在位置に応じたサーバである配信先サーバをユーザごとに決定する。たとえば、ユーザU1に関してはサーバ50aが配信先サーバとして決定され、ユーザU2に関してはサーバ50bが配信先サーバとして決定され、ユーザU3に関してはサーバ50cが配信先サーバとして決定される。MFP10は、電子ファイルFBを複数のユーザU1,U2,U3の各配信先サーバにそれぞれ配信するとともに、各ユーザに対応する配信先サーバを各ユーザに通知する。【選択図】図1

Description

本発明は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))などの情報処理装置に関し、特に電子ファイルの配信技術に関する。
電子ファイル(共有対象ファイル)を複数ユーザに配布する技術が存在する。
たとえば、特許文献1には、電子ファイルの操作履歴に基づき、当該電子ファイル(共有対象ファイル)にアクセスすべき複数のユーザを特定するとともに、当該複数のユーザの各電子メールアドレスを取得し、当該各電子メールアドレスを用いて当該複数のユーザに当該電子ファイルを送信する技術が示されている。
特開2014−174771号公報
上記のような技術において、たとえば、或る企業(会社等)に所属する複数のユーザが共有対象ファイルにアクセスする場合、当該複数のユーザのアクセス先は、何れも当該企業の特定のサーバ(特定のメールサーバ)になることがある。
しかしながら、この場合、各ユーザの居場所(現在位置)と当該特定のサーバとの位置関係等によっては、各ユーザによる当該特定のサーバに対するアクセスは必ずしも良好であるとは限らない。
たとえば、当該特定のサーバが国内に存在し且つユーザが外国に存在する場合には、外国と国内とを結ぶネットワーク回線の通信容量(詳細には、当該通信容量が一定程度よりも小さいこと)等に起因して、外国から国内の特定サーバへのアクセス速度が低下することがある。
あるいは、ユーザと特定サーバとが同一国内に存在する場合であっても、各地域を結ぶネットワーク回線の通信容量等に起因して、ユーザの居場所から他の地域に存在するサーバへのアクセス速度が低下することもある。
そこで、この発明は、電子ファイルを複数ユーザに配布するに際して、各ユーザによるアクセス性を向上させることが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、情報処理装置であって、電子ファイルを共有すべき複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定する位置特定手段と、互いに異なる場所に配置された複数のサーバの中から各ユーザの現在位置に応じたサーバである配信先サーバをユーザごとに決定する配信先決定手段と、前記電子ファイルを前記複数のユーザの各配信先サーバにそれぞれ配信する配信制御手段と、前記各ユーザにそれぞれ対応する前記配信先サーバを前記各ユーザに通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る情報処理装置において、前記電子ファイルは、第1の電子ファイルの更新後のファイルであることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明に係る情報処理装置において、前記電子ファイルは、第1の電子ファイルに関連する第2の電子ファイルであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2または請求項3の発明に係る情報処理装置において、前記第1の電子ファイルに対するアクセス履歴に基づいて、前記電子ファイルを共有すべき前記複数のユーザを決定する共有ユーザ決定手段、をさらに備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1の発明に係る情報処理装置において、前記電子ファイルは、複数の電子ファイルに関連する特定の電子ファイルであり、前記複数の電子ファイルのうち一定数以上の電子ファイルの閲覧履歴を有するユーザであることを条件に前記複数のユーザを決定する共有ユーザ決定手段、をさらに備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る情報処理装置において、前記位置特定手段は、前記複数のユーザがそれぞれ使用する各情報端末の位置情報に基づき、前記複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る情報処理装置において、前記位置特定手段は、前記複数のユーザの出退勤情報に基づき、前記複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る情報処理装置において、前記位置特定手段は、前記複数のユーザがそれぞれ使用する各情報端末のIPアドレスに基づき、前記複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8の発明に係る情報処理装置において、前記位置特定手段は、前記各ユーザとの間で授受された電子メールのメールヘッダに記述された情報に基づき、前記各ユーザがそれぞれ使用する前記各情報端末のIPアドレスを特定することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9の発明に係る情報処理装置において、前記各ユーザに対して直ちに返信すべき旨を含む返信依頼電子メールを前記各ユーザ宛に自動送信する電子メール送信手段、をさらに備え、前記位置特定手段は、前記返信依頼電子メールに対して前記各ユーザから返信されてきた電子メールである返信メールのメールヘッダに記述された情報に基づき、前記各ユーザがそれぞれ使用する各情報端末のIPアドレスを特定することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1から請求項10のいずれかの発明に係る情報処理装置において、前記配信先決定手段は、ユーザの位置と前記複数のサーバとの関係を規定したデータテーブルに基づき、前記複数のサーバの中から各ユーザの現在位置に応じた前記配信先サーバをユーザごとに決定することを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1から請求項11のいずれかの発明に係る情報処理装置において、前記配信制御手段は、前記電子ファイルを前記配信先サーバに直接送信できない場合には、前記配信先サーバへの送信を中継する中継装置を介して、前記電子ファイルを前記配信先サーバに送信することを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1から請求項12のいずれかの発明に係る情報処理装置において、前記配信先決定手段は、前記電子ファイルの容量が所定サイズ以上であることを条件として、前記複数のサーバの中から前記各ユーザの現在位置に応じた前記配信先サーバをユーザごとに決定し、前記電子ファイルの容量が前記所定サイズよりも小さいときには、前記電子ファイルの配信先を、ユーザに依拠することなく一の装置に決定することを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1から請求項13のいずれかの発明に係る情報処理装置において、前記配信制御手段は、前記複数のユーザの全てによる前記電子ファイルの閲覧が完了したことに応答して、前記電子ファイルを前記各配信先サーバから削除することを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項1から請求項13のいずれかの発明に係る情報処理装置において、前記配信制御手段は、前記電子ファイルの配信完了時点から一定時間が経過したことに応答して、前記電子ファイルを前記各配信先サーバから削除することを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項1から請求項15のいずれかの発明に係る情報処理装置において、前記情報処理装置は、画像処理装置であることを特徴とする。
請求項17の発明は、電子ファイル共有システムであって、情報処理装置と、複数のサーバと、を備え、前記情報処理装置は、電子ファイルを共有すべき複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定する位置特定手段と、互いに異なる場所に配置された前記複数のサーバの中から各ユーザの現在位置に応じたサーバである配信先サーバをユーザごとに決定する配信先決定手段と、前記電子ファイルを前記複数のユーザの各配信先サーバにそれぞれ配信する配信制御手段と、前記各ユーザにそれぞれ対応する前記配信先サーバを前記各ユーザに通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
請求項18の発明は、情報処理装置の制御方法であって、a)電子ファイルを共有すべき複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定するステップと、b)互いに異なる場所に配置された複数のサーバの中から各ユーザの現在位置に応じたサーバである配信先サーバをユーザごとに決定するステップと、c)前記電子ファイルを前記複数のユーザの各配信先サーバにそれぞれ配信するステップと、d)前記各ユーザにそれぞれ対応する前記配信先サーバを前記各ユーザに通知するステップと、を備えることを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項18の発明に係る制御方法であって、e)前記ステップb)に先立って、前記電子ファイルに関連するファイルに対するアクセス履歴に基づいて、前記電子ファイルを共有すべき前記複数のユーザを決定するステップ、をさらに備えることを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項19の発明に係る制御方法であって、前記電子ファイルは、複数の電子ファイルに関連する特定の電子ファイルであり、前記ステップe)においては、前記複数の電子ファイルのうち一定数以上の電子ファイルの閲覧履歴を有するユーザであることを条件に前記複数のユーザが決定されることを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項18または請求項19の発明に係る制御方法であって、前記ステップa)においては、前記複数のユーザがそれぞれ使用する各情報端末の位置情報に基づき、前記複数のユーザのそれぞれの現在位置が特定されることを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項18または請求項19の発明に係る制御方法であって、前記ステップa)においては、前記複数のユーザの出退勤情報に基づき、前記複数のユーザのそれぞれの現在位置が特定されることを特徴とする。
請求項23の発明は、請求項18または請求項19の発明に係る制御方法であって、前記ステップa)においては、前記複数のユーザがそれぞれ使用する各情報端末のIPアドレスに基づき、前記複数のユーザのそれぞれの現在位置が特定されることを特徴とする。
請求項24の発明は、請求項18から請求項23のいずれかの発明に係る制御方法であって、前記ステップb)においては、前記電子ファイルの容量が所定サイズ以上であることを条件として、前記複数のサーバの中から前記各ユーザの現在位置に応じた前記配信先サーバがユーザごとに決定され、前記電子ファイルの容量が前記所定サイズよりも小さいときには、前記電子ファイルの前記各ユーザの前記配信先サーバは、ユーザに依拠することなく一のサーバに決定されることを特徴とする。
請求項25の発明は、請求項18から請求項24のいずれかの発明に係る制御方法を、前記情報処理装置に内蔵されたコンピュータに実行させるプログラムであることを特徴とする。
請求項1から請求項25に記載の発明によれば、互いに異なる場所に配置された複数のサーバの中から各ユーザの現在位置に応じた配信先サーバがユーザごとに決定され、決定された各配信先サーバにそれぞれ電子ファイルが配信されるので、電子ファイルを複数ユーザに配布するに際して、各ユーザによるアクセス性を向上させることが可能である。
第1実施形態に係る電子ファイル共有システムの構成を示す概略図である。 MFPの機能ブロックを示す図である。 MFPの外観を示す正面図である。 MFPの動作を示すフローチャートである。 電子ファイルの閲覧履歴情報を示す図である。 ロケーションテーブルを示す図である。 第2実施形態に係る電子ファイル共有システムを示す図である。 第3実施形態に係る電子ファイル共有システムを示す図である。 第3実施形態の変形例を示す概念図である。 第4実施形態に係る電子ファイル共有システムを示す図である。 改変例に係る電子ファイル共有システムを示す図である。 他の改変例に係る配信先ユーザの決定手法を示す概念図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.システム構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子ファイル共有システム1(1Aとも称する)の構成を示す概略図である。図1に示されるように、電子ファイル共有システム1は、MFP10(情報処理装置)とサーバコンピュータ50(50a,50b,50c,...)とクライアントコンピュータ70(70a,70b,70c,70d,70e,70f,...)とを備える。
MFP10と各サーバコンピュータ(単にサーバとも称する)50とクライアントコンピュータ(単にクライアントとも称する)70とは、ネットワーク108を介して互いに接続される。ネットワーク108は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)およびインターネットなどによって構成される。また、ネットワーク108に対する接続態様は、有線接続であってもよく、或いは無線接続であってもよい。
複数のサーバ50は、互いに異なる場所に配置されている。たとえば、サーバ50aは、国内の或る拠点B1(大阪等)に配置されており、サーバ50bは、国内の別の拠点B2(東京等)に配置されている。また、サーバ50cは、国外の拠点B3(米国のニューヨーク等)に配置されている。
<1−2.MFP10の構成>
図2は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))10の機能ブロックを示す図である。また、図3は、MFP10の外観を示す正面図である。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。なお、MFP10は、画像処理装置あるいは画像形成装置などとも表現される。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像なしいスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。このMFP10は、電子写真方式のプリンタ(フルカラープリンタ)でもあり、印刷出力部3は、露光部、現像部、転写部、定着部などの各種のハードウエア機構を有している。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、ネットワーク108を介したネットワーク通信を行うことも可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先(たとえば、サーバ50およびクライアント70)との間で各種のデータを授受することが可能である。通信部4は、各種データを送信する送信部4aと各種データを受信する受信部4bとを有する。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置で構成される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。このMFP10においては、略板状の操作パネル部6c(図3参照)が設けられ、当該操作パネル部6cは、その正面側にタッチパネル25(図3参照)を有している。タッチパネル25は、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者からの操作入力を受け付けることが可能である。たとえば、タッチパネル25においては、メニュー画面等の各種の画面(ボタン画像等を含む)等が表示される。操作者は、タッチパネル25内に仮想的に配置されるボタン(ボタン画像で表現されるボタン)を押下することによって、MFP10の各種設定内容を変更することなどが可能である。タッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。
コントローラ(制御部)9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM(登録商標))内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてMFP10にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク等を経由してダウンロードされてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、当該プログラムの実行により、通信制御部11と入力制御部12と表示制御部13と動作制御部14と共有ユーザ決定部15とユーザ位置特定部16と配信先決定部17と配信制御部18と通知部19とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置(サーバ50等)との間の通信動作を制御する処理部である。
表示制御部13は、表示部6bにおける表示動作を制御する処理部である。表示制御部13は、MFP10を操作するための操作画面等を表示部6bに表示させる。
入力制御部12は、操作入力部6aに対する操作入力動作を制御する制御部である。たとえば、入力制御部12は、操作画面に対する操作入力を受け付ける動作を制御する。
動作制御部14は、MFP10における印刷出力動作、スキャン動作、ファクシミリ通信動作等を制御する制御部である。
共有ユーザ決定部15は、或る電子ファイルFBを共有すべき複数のユーザUi(i=1,...,N)を決定する処理部である。
ユーザ位置特定部16は、当該電子ファイルFBを共有すべき複数のユーザUiのそれぞれの現在位置Piを特定する処理部である。
配信先決定部17は、互いに異なる場所に配置された複数のサーバ50の中から、各ユーザUiの現在位置Piに応じたサーバである配信先サーバ50を、ユーザごとに決定する処理部である。
配信制御部18は、電子ファイルFBを複数のユーザUiの各配信先サーバ50にそれぞれ配信する処理部である。
通知部19は、各ユーザUiに対応する配信先サーバ50を各ユーザUiに通知する処理部である。換言すれば、通知部19は、各ユーザUiに対応する配信先サーバ50にアクセスして電子ファイルFBを取得すべき旨を各ユーザUiに通知する処理部である。
なお、ここでは、主にコントローラ9のCPUにてソフトウエアプログラムを実行することによって、上述の各種の動作が実行される態様が例示されているが、これに限定されず、MFP10(詳細には、コントローラ9の内部あるいは外部)にて設けられた専用ハードウエア等を用いて、上述の各種の動作が実行されるようにしてもよい。たとえば、入力制御部12(図2)と表示制御部13と動作制御部14と共有ユーザ決定部15とユーザ位置特定部16と配信先決定部17と配信制御部18と通知部19との全部または一部が、1または複数の専用ハードウエアを用いて実現されてもよい。
<1−3.サーバ50の構成>
サーバ50は、いわゆるコンピュータ装置などの情報処理装置により構成される。サーバ50は、MFP10から配信(送信)されてきた電子ファイルをサーバ50内の格納部に格納する。また、サーバ50は、クライアント70からのアクセス(ファイル送信要求)に応じて、自装置50内に格納されていた電子ファイルをクライアント70に送信する。このように、サーバ50は、いわゆるファイルサーバ機能を有する。
<1−4.クライアントコンピュータ70の構成>
クライアントコンピュータ(情報端末とも称される)70は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置により構成される。クライアントコンピュータ70は、サーバコンピュータ50と同様の物理的構成を有しており、通信部、操作部、格納部、コントローラ(CPUおよび半導体メモリ等を含む)等を備えている。
各クライアント70は、GPS(Global Positioning System(グローバルポジショニングシステム))による位置測定機能を有しており、自装置の現在位置を取得することが可能である。各クライアント70は、自装置の現在位置(位置情報)を定期的に(たとえば、数分〜数十分間隔で)管理サーバ90(90A)(図1参照)に送信する。当該管理サーバ90Aは、複数のユーザに関する位置情報(GPS位置情報)を管理するサーバであり、受信した各位置情報を当該管理サーバ90A内の格納部(ユーザ位置情報格納部)に格納する。また、MFP10は、管理サーバ90Aに対して位置情報送信要求を送信することによって各クライアント70の位置情報を管理サーバ90Aから取得することが可能である。
MFP10のユーザ位置特定部16(上述)は、複数のユーザがそれぞれ使用する各クライアント70(換言すれば、各ユーザが携帯する携帯端末)の位置情報を取得すると、当該各クライアント70からの位置情報に基づき、当該複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定する。
なお、クライアント70は、いわゆるパーソナルコンピュータ(ノートパソコン等)に限定されず、タブレット端末あるいはスマートフォン等であってもよい。
<1−5.動作>
第1実施形態では、或る電子ファイル(更新前の電子ファイル)FAに対して更新が行われ、更新後の電子ファイルFBを複数のユーザで共有する状況を想定する。そして、更新前の電子ファイルFAに対するアクセス履歴に基づいて、更新後の電子ファイルFBを共有すべき複数のユーザが決定される。詳細には、更新前の電子ファイルFAを閲覧した全てのユーザが、更新後の電子ファイルFBを共有すべき複数のユーザ(更新後の電子ファイルFBの配布先)として決定される。そして、当該複数のユーザのそれぞれに応じた配信先サーバ50がユーザごとに決定され、各配信先サーバ50に対して(更新後の)電子ファイルFB(共有対象の電子ファイル)が配信される。各ユーザは、自分の現在位置に応じた配信先サーバ50から当該更新後の電子ファイルFBをダウンロードして取得する。
また、第1実施形態では、GPSを用いて各ユーザの現在位置(各クライアント70の位置情報)が取得され、当該各ユーザの現在位置に応じた配信先サーバ(電子ファイルの送信先サーバ)がユーザごとに決定される。
以下、このような動作について図4を参照しながら詳細に説明する。図4は、第1実施形態に係るMFP10の動作を示すフローチャートである。
ステップS11〜S13では、或る電子ファイル(更新前の電子ファイル)FAに対する閲覧履歴が蓄積される。具体的には、当該電子ファイルFAが或るユーザによって閲覧される(ステップS11)と、その閲覧履歴がMFP10内に記録される。詳細には、ユーザが自分用のクライアント70からMFP10にリモートログインして(あるいはユーザがMFP10の操作パネル部6cを用いてMFP10に直接的にログインして)当該電子ファイルFAを閲覧すると、当該電子ファイルFAに関する閲覧ユーザおよび閲覧時刻等が閲覧履歴(閲覧履歴情報210(図5参照))としてMFP10内に記録される。なお、MFP10内の電子ファイルの閲覧は、MFP10(詳細には、MFP10内のファイルサーバ)に対するユーザ認証処理(ログイン認証処理)を経て許可され、各電子ファイルの閲覧履歴(閲覧ユーザを区別した閲覧履歴)がMFP10内にて記録される。
図5は、電子ファイルの閲覧履歴情報210の一例を示す図である。図5の閲覧履歴情報210においては、電子ファイルFAに対して、本システム1の全利用ユーザのうち3人のユーザU1,U2,U3のみがアクセスしたことが示されている。また、各ユーザU1,U2,U3のアクセス日時(閲覧日時)も併せて記録されている。さらに、各ユーザの電子メールアドレスも記録されている。
その後、或るユーザU0が電子ファイルFAを更新し、電子ファイルFAの更新後の電子ファイルFBを、当該ユーザU0が他のユーザに配信(配布)したいことがある。このような状況において、当該ユーザU0が電子ファイルFBの配信先ユーザ(配布先ユーザとも称する)を手動操作(指定操作)で指定するのではなく、ここでは、MFP10が配布先ユーザを自動的に決定した上で、当該配布先ユーザに電子ファイルFBを配布する。
より具体的には、或るユーザU0が更新後の電子ファイルFBを作成し、当該電子ファイルFBをMFP10内の特定のフォルダに格納する際に、電子ファイルFBを複数のユーザで共有すべき旨の指示(共有指示)をMFP10に付与したものとする。詳細には、ユーザU0は、自分用のクライアント70からMFP10にリモートログイン(あるいはユーザU0がMFP10の操作パネル部6cを用いてMFP10に直接的にログイン)した後に、電子ファイルFBに関する共有指示をMFP10に対して付与したものとする。当該共有指示に応答して、MFP10は、更新後の電子ファイルFBを共有対象ユーザに配布すべく、ステップS13からステップS14に進み、以下の動作を実行する。
まず、ステップS14において、MFP10(詳細には、共有ユーザ決定部15)は、共有対象(配布対象)の電子ファイルFBの更新前の電子ファイルFAに対するアクセス履歴(閲覧履歴情報210)を取得する。
そして、ステップS15において、MFP10(共有ユーザ決定部15)は、当該閲覧履歴情報210に基づいて、当該更新後の電子ファイルFBを共有すべき複数のユーザ(共有対象ユーザ)を決定する。具体的には、更新前の電子ファイルFAを閲覧した全てのユーザ(ここでは、ユーザU1,U2,U3)が、更新後の電子ファイルFBの配布先として決定される。さらに、電子ファイルFBの配布先として決定された全ユーザの各電子メールアドレスが閲覧履歴情報210から取得される。なお、これに限定されず、共有ユーザの各電子メールアドレスは、MFP10内のデータベース(メールアドレスデータベース)等から抽出されて取得されてもよい。
ステップS16〜S18では、当該複数のユーザのそれぞれに応じた配信先サーバ50がユーザごとに決定され、各配信先サーバ50に更新後の電子ファイル(共有対象の電子ファイル)FBが配信される。
具体的には、まず、ステップS16において、MFP10は、配信先として決定された複数のユーザ(ここでは、ユーザU1,U2,U3)の現在位置を特定する。具体的には、MFP10(詳細には、ユーザ位置特定部16)は、複数のユーザがそれぞれ使用する各情報端末(クライアント70)から管理サーバ90Aへと送信された現在位置情報(GPSに基づく位置情報)に基づいて、当該複数のユーザのそれぞれの現在位置Piを特定する。より詳細には、MFP10は、管理サーバ90Aに対して各ユーザ(各クライアント70)の現在位置の送信要求を付与し、管理サーバ90Aから送信されてきた情報に基づき、各ユーザの現在位置Piを特定する。このように、MFP10は、管理サーバ90Aを介して各クライアント70の位置情報を取得し、各ユーザの現在位置Piを特定する。
ここでは、ステップS16の位置特定処理の結果、図1に示されるように、ユーザU1,U4,U6がサーバ50aの近傍領域R1(拠点B1の近傍領域R1)内の位置に存在し、ユーザU2,U5がサーバ50bの近傍領域R2(拠点B2の近傍領域R2)内の位置に存在し、ユーザU3がサーバ50cの近傍領域R3(拠点B3の近傍領域R3)内の位置に存在する旨が判定されたものとする。
そして、ステップS17において、MFP10(詳細には、配信先決定部17)は、互いに異なる場所に配置された複数のサーバ50(配信先候補の複数のサーバ)の中から、各ユーザUiの現在位置Piに応じたサーバである配信先サーバ50を、ユーザごとに決定する。端的に言えば、MFP10は、各ユーザからのアクセスが比較的容易な配信先サーバを、ユーザごとに決定する。
図1に示されるように、拠点B1に配置されたサーバ50aの近傍領域R1に存在するクライアント70(ユーザU1のクライアント70a等)からは、サーバ50aに対するアクセスが他のサーバ50b,50cに対するアクセスよりも容易である。特に、ユーザU1の使用端末(クライアント70a)が拠点B1のサーバ50aと同じLAN内に存在するときには、当該クライアント70aとサーバ50aとの間で非常に高速なアクセスが可能である。
また、拠点B2に配置されたサーバ50bの近傍領域R2に存在するクライアント70(ユーザU2のクライアント70b等)からは、サーバ50bに対するアクセスが他のサーバ50a,50cに対するアクセスよりも容易である。特に、ユーザU2の使用端末(クライアント70b)が拠点B2のサーバ50bと同じLAN内に存在するときには、当該クライアント70bとサーバ50bとの間で非常に高速なアクセスが可能である。
同様に、拠点B3に配置されたサーバ50cの近傍領域R3に存在するクライアント70(ユーザU3のクライアント70c等)からは、サーバ50cに対するアクセスが他のサーバ50a,50bに対するアクセスよりも容易である。特に、ユーザU3の使用端末(クライアント70c)が拠点B3のサーバ50cと同じLAN内に存在するときには、当該クライアント70cとサーバ50cとの間で非常に高速なアクセスが可能である。
このような状況において、各ユーザUiの現在位置Piに応じたサーバである配信先サーバ50が、ユーザごとに決定される(ステップS17)。詳細には、現在位置Piから最も近い拠点Bjに対応するサーバが、ユーザUiの配信先サーバとして決定される。
たとえば、通常は拠点B2に存在するユーザU1が、現時点では出張等で別の拠点B1に存在する場合、ユーザU1の現在位置(クライアント70aの現在位置)に応じた拠点B1のサーバ50aがユーザU1向けの配信先サーバとして決定される。
また、通常は拠点B1に存在するユーザU2が、現時点では出張等で別の拠点B2に存在する場合、ユーザU2の現在位置に応じた拠点B2のサーバ50bがユーザU2向けの配信先サーバとして決定される。
さらに、通常は拠点B1に存在するユーザU3が、現時点では出張等で別の拠点B3に存在する場合、ユーザU3の現在位置に応じた拠点B3のサーバ50cがユーザU3向けの配信先サーバとして決定される。
このようにして、サーバ50aがユーザU1の配信先サーバとして決定され、サーバ50bがユーザU2の配信先サーバとして決定され、サーバ50cがユーザU3の配信先サーバとして決定される。
次のステップS18において、MFP10(詳細には、配信制御部18)は、電子ファイルFBを複数のユーザUi(ここでは、U1,U2,U3)の各配信先サーバ50(ここでは、50a,50b,50c)にそれぞれ配信する。また、MFP10(詳細には、通知部19)は、各ユーザにファイル取得指示を通知する。ファイル取得指示は、そのユーザに対応する配信先サーバ50にアクセスして電子ファイルFBを取得すべき旨を指示する通知である。具体的には、MFP10は、ユーザU1に対してファイル取得指示(ユーザU1向けの配信先サーバ50aにアクセスして電子ファイルFBを取得すべき旨を含む)を通知する。また、MFP10は、ユーザU2に対してファイル取得指示(ユーザU2向けの配信先サーバ50bにアクセスして電子ファイルFBを取得すべき旨を含む)を通知し、ユーザU3に対してファイル取得指示(ユーザU3向けの配信先サーバ50cにアクセスして電子ファイルFBを取得すべき旨を含む)を通知する。
各ユーザ向けの各通知は、それぞれ、当該各ユーザの電子メールアドレス(ステップS15で取得された電子メールアドレス)宛に送信される。当該通知(詳細には、当該通知を含む電子メール)には、各ユーザUiに対応する配信先サーバ50が記述されている。詳細には、当該配信先サーバ50内のファイル格納場所を示すアドレス情報(当該配信先サーバ50内に格納された電子ファイルFBの格納先アドレス(URL(Uniform Resource Locator)))が記述されている。換言すれば、各ユーザUi向けの各配信先サーバ50にアクセスして電子ファイルFBを取得すべき旨(ファイル取得指示)が記述されている。
そして、各ユーザは、MFP10から受信した電子メールアドレスに記載されたファイル取得指示に従って、自分向けの配信先サーバにアクセスして電子ファイルFBを取得する。より詳細には、各ユーザは、クライアント70のメーラ(電子メール閲覧ソフトウエア)を用いて自分宛の電子メール(ファイル取得指示を含む電子メール)を受信し、当該電子メールに記載されたURLにアクセスすることによって、対応配信先サーバ(自分の現在位置からのアクセスに適した配信先サーバ50)内に格納された電子ファイルFBをダウンロードして取得する。
以上のような動作によれば、電子ファイルFBを共有すべき複数のユーザU1,U2,U3のそれぞれについて、複数のサーバの中から各ユーザの現在位置に応じた配信先サーバがユーザごとに決定され、当該電子ファイルFBが複数のユーザの各配信先サーバにそれぞれ配信される。そのため、ユーザは、比較的アクセスが容易なサーバにアクセスして、電子ファイルFBを取得することが可能である。したがって、電子ファイルを複数のユーザに配布するに際して、各ユーザによるアクセス性を向上させることが可能である。
たとえば、米国(ニューヨークあるいはその近郊等)に出張したユーザU3は、米国(ニューヨーク)に配置されたサーバ50cにアクセスすることによって、日本国内のサーバ50a,50bにアクセスする場合に比べて高速なアクセス速度で対象ファイルFBを取得することが可能である。換言すれば、外国と国内とを結ぶネットワーク回線の通信容量(詳細には、当該通信容量が一定程度よりも小さいこと)に起因して外国から国内の特定サーバへのアクセス速度が低下することを回避することが可能である。
また、東京から大阪に出張したユーザU1は、大阪に配置されたサーバ50aにアクセスすることによって、東京のサーバ50bにアクセスする場合に比べて高速なアクセス速度で対象ファイルFBを取得することが可能である。同様に、大阪から東京に出張したユーザU2は、東京に配置されたサーバ50bにアクセスすることによって、大阪のサーバ50aにアクセスする場合に比べて高速なアクセス速度で対象ファイルFBを取得することが可能である。換言すれば、ユーザと特定サーバとが同一国内に存在する場合であっても、各地域を結ぶネットワーク回線の通信容量に起因して一の地域に存在するユーザ(クライアント70)から他の地域に存在するサーバへのアクセス速度が低下することを回避することが可能である。
特に、各ユーザのクライアントと対応配信先サーバとが同じLAN内(同一ネットワーク内)に存在するときには、非常に高速なアクセスが実現され得る。たとえば、ユーザU1のクライアント70aと対応配信先サーバ50aとが同じLAN内に存在するときには、クライアント70aは配信先サーバ50aから非常に高速な転送速度で共有ファイルをダウンロード(取得)することが可能である。このように、特定サーバとユーザの使用端末とのネットワーク距離を最小化することによって、ユーザの使用端末から特定サーバへのアクセス速度を向上させることが可能である。
なお、上記のステップS17においては、ユーザUiの現在位置Piから最も近い拠点Bjに対応するサーバが、ユーザUiの配信先サーバとして決定されているが、これに限定されない。たとえば、図6に示すようなロケーションテーブル230に基づき、複数のサーバ(複数の配信先候補)の中から各ユーザの現在位置に応じた配信先サーバが、ユーザごとに決定されてもよい。ロケーションテーブル230には、ユーザの位置と複数のサーバ(複数の配信先候補)との関係(ユーザの位置毎の配信先サーバ)が規定されている。具体的には、ユーザの現在位置が関西地方以西の日本国内である場合にはサーバ50aが配信先サーバとされるべき旨、当該現在位置が中部地方以東の日本国内である場合にはサーバ50bが配信先サーバとされるべき旨、および当該現在位置が米国である場合にはサーバ50cが配信先サーバとされるべき旨、が規定されている。
また、上記第1実施形態においては、管理サーバ90Aを介して各クライアント70の位置情報が取得されているが、これに限定されない。たとえば、各クライアント70が当該各クライアント70の位置情報をMFP10に対して直接的に送信しておき、当該各クライアント70の位置情報がMFP10内の格納部5に予め格納されるようにしてもよい。そして、MFP10は、格納部5から当該各クライアント70の位置情報を抽出して取得するようにしてもよい。
<2.第2実施形態>
上記第1実施形態では、GPS(Global Positioning System:グローバルポジショニングシステム(全地球測位システム))を用いて各ユーザの現在位置(各クライアント70の位置情報)が特定され、当該各ユーザの現在位置に応じた配信先サーバ(電子ファイルの送信先サーバ)がユーザごとに決定されている。端的に言えば、GPSを用いて各ユーザの現在位置が特定されている。
しかしながら、本発明は、これに限定されず、たとえば、出退勤管理システムを用いて各ユーザの現在位置が特定されてもよい。この第2実施形態では、このような態様について説明する。
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図7は、第2実施形態に係る電子ファイル共有システム1(1B)を示す図である。第2実施形態に係る電子ファイル共有システム1Bは、GPSシステムではなく出退勤管理システムと連動する点で、第1実施形態に係る電子ファイル共有システム1(1A)と相違する。
出退勤管理システムにおいては、或る企業の社員が出勤時にIDカードをカード読取機にかざすことによって、当該社員の出勤が記録される。異なる場所に存在する複数のサイト(事業所)を有している当該企業に関しては、複数のサイトのうちいずれのサイトに出勤したか(出勤先のサイト情報)も併せて記録される。また、退勤時には当該社員がIDカードをカード読取機にかざすことによって、当該社員の退勤が記録される。このような出退勤情報は、出退勤管理システムの管理サーバ90Bに記録される。
第2実施形態の電子ファイル共有システム1Bにおいては、MFP10は、出退勤管理システムの管理サーバ90B(複数のユーザの出退勤情報を管理する出退勤管理サーバ)から、各クライアント70の存在位置を取得する(ステップS16)。
具体的には、MFP10(ユーザ位置特定部16)は、管理サーバ90Bに対して複数のユーザ(たとえば、U1,U2,U3)の出退勤情報の問合せを行う(複数のユーザに関する出退勤情報の送信要求を送信する)とともに、管理サーバ90Bからの問合せ結果(返信)に基づき、当該複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定する。より具体的には、各ユーザUiが拠点B1,B2,B3のいずれに出勤しているのか(各ユーザUiの現在の出勤先拠点)に基づき、各ユーザUiの現在位置が特定される。
その他の動作は、上記第1実施形態と同様である。
以上のような動作によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
<3.第3実施形態>
この第3実施形態では、各クライアント70(複数のユーザがそれぞれ使用する各情報端末)のIPアドレスを用いて各ユーザの現在位置が特定される態様について説明する。詳細には、MFP10と各ユーザ(詳細には各ユーザの各クライアント70)との間で授受された電子メール(より詳細には、当該電子メールのメールヘッダに記述されたIPアドレス情報)に基づいて、各クライアント70のIPアドレスが取得される態様について説明する。なお、各ユーザの現在位置を知得するための電子メールとしては、各ユーザから最も直近に送信されてきた電子メールが用いられることが好ましい。
この第3実施形態では、或る企業によって構築された独自の電子メールシステム(詳細には、日本国内のメールサーバを中心に構築されたシステム)が存在するものとする。各クライアント70は、企業内の当該メールシステムを利用することが可能である。
第3実施形態では、MFP10とサーバ50aとサーバ50bとはWANで相互に接続されている。このメールシステムにおいては、日本国内ではプライベートIPアドレスにて各クライアント70が識別される。拠点ごとに互いに異なるサブネットワーク(LAN)が構築されており、各拠点において構築されるサブネットワークには共通のサブネットワーク識別子(ネットワークアドレス)が付与されている。換言すれば、特定のサブネットワーク識別子(ネットワークアドレス)を有するクライアント70は、特定の拠点(たとえば拠点B1)に存在することが特定される。逆に言えば、互いに異なるサブネットワーク識別子(ネットワークアドレス)を有する2つのクライアント70(たとえば、70a,70b)は、互いに異なる拠点に存在することが判る。たとえば、クライアント70aに関しては、そのIPアドレス「172.16.0.101」とそのサブネットマスク「255.255.0.0」とのAND演算を行うことによって、ネットワークアドレス「172.16.0.0」が得られることがある。さらに、クライアント70bに関しては、そのIPアドレス「172.32.0.101」とそのサブネットマスク「255.255.0.0」とのAND演算を行うことによって、ネットワークアドレス「172.32.0.0」が得られることがある。この場合、クライアント70a,70bの両IPアドレス(両プライベートIPアドレス)は、そのネットワークアドレスが互いに異なり、異なるサブネットワーク(異なるLAN)に属することが判る。
特に、サーバ50aと同じLAN(同じサブネットワーク)内に存在するクライアント70からの電子メールのメールヘッダには、当該メールの送信元情報として、サーバ50aと同じネットワークアドレスが記述される。このような情報を用いることにより、当該クライアント70は、拠点B1の近傍に存在する旨が判定される。
同様に、サーバ50bと同じLAN(同じサブネットワーク)内に存在するクライアント70からの電子メールのメールヘッダには、当該メールの送信元情報として、サーバ50bと同じネットワークアドレスが記述される。このような情報を用いることにより、当該クライアント70は、拠点B2の近傍に存在する旨が判定される。
一方、日本国外ではインターネットを介して(換言すれば、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスとのアドレス変換を伴う処理等を介して)メールシステムが利用され得る。ただし、この場合には、日本国外に存在するクライアント70からの電子メールのメールヘッダには、当該メールの送信元情報として、グローバルIPアドレスが記述される。このような情報を用いることにより、クライアント70が拠点B1,B2以外の場所に存在する旨が判定される。この場合、当該クライアント70は、拠点B3の近傍に存在する旨が判定(推定)されるものとする。なお、厳密には、当該クライアント70は、必ずしも拠点B3の近傍に存在するとは限らないが、拠点B3のサーバ50cが最も近傍に存在する可能性が高いサーバとして特定されるものとする。
第3実施形態は、第1実施形態等の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図8は、第3実施形態に係る電子ファイル共有システム1(1C)を示す図である。第3実施形態に係る電子ファイル共有システム1Cは、GPSによって各クライアント70の現在位置を特定するのではなく、上述のように各クライアント70のIPアドレスを用いて各クライアント70の現在位置を特定する点で、第1実施形態に係る電子ファイル共有システム1(1A)と相違する。
第3実施形態の電子ファイル共有システム1Cにおいては、MFP10は、ステップS16において、各クライアント70から直近に送信されてきた電子メールのメールヘッダを参照し、当該メールヘッダに記述されたIPアドレスに基づいて、各クライアント70の存在位置を特定(推定)する。詳細には、上述したような手法によって、各クライアント70に対して、複数の拠点B1,B2,B3のうち最も近くに存在する拠点が特定(推定)される。なお、ここでは、各クライアント70からの電子メールは、MFP10内のメーラによって管理されており、MFP10内に格納されているものとする。
その他の動作は、上記第1実施形態と同様である。
以上のような動作によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
特に、各ユーザのクライアントと対応配信先サーバとが同じLAN内(同一ネットワーク内)に存在するときには、非常に高速なアクセスが実現され得る。換言すれば、特定サーバとユーザの使用端末とのネットワーク距離を最小化することによって、ユーザの使用端末から特定サーバへのアクセス速度を向上させることが可能である。たとえば、ユーザU2のクライアント70bと対応配信先サーバ50bとが同じLAN内に存在するときには、クライアント70bは配信先サーバ50bから非常に高速な転送速度で共有ファイルをダウンロード(取得)することが可能である。
なお、各ユーザの現在位置を知得するための電子メールとしては、各ユーザから最も直近に受信された電子メールが用いられることが好ましい。
さらに、図9に示すように、自動送信メールによる空メール返信要求に応答して返信されてきた電子メール(自動返信メール)が用いられるようにしてもよい。図9は、変形例を示す概念図である。
具体的には、まず、MFP10は、電子ファイルFBの送信直前(たとえばステップS15の直後)において、空メールの送信要求(即時返信要求)を電子ファイルFBの送信対象の各クライアント70に(自動的に)送信する。詳細には、MFP10のコントローラ9内に構築された電子メール送信処理部(不図示)(あるいは通信制御部11)が、返信依頼電子メール(各ユーザに対して直ちに返信すべき旨を含む電子メール)を各ユーザ宛に自動送信する。
その後、MFP10は、当該送信要求(返信依頼電子メール)に応答して各クライアント70から自動的に返信されてきた電子メール(返信メール)を受信する。なお、ここでは、クライアント70には、当該送信要求に対して自動的に返信メールを送信するアプリケーションがインストールされており、当該アプリケーションによってクライアント70からMFP10へと返信メールが自動的に送信されるものとする。ただし、これに限定されず、クライアント70のユーザが手動操作によって返信メールをMFP10に返信するようにしてもよい。
そして、MFP10は、当該返信メールのメールヘッダに記述された伝送経路情報(IPアドレス情報)に基づき、各クライアント70(送信対象ユーザである各ユーザがそれぞれ使用する各情報端末)のIPアドレスを特定し、当該IPアドレスに基づいて各ユーザの現在位置を特定する(ステップS16)。これによれば、電子ファイルFBの送信直前の各ユーザ(クライアント70)の現在位置をより確実に特定することが可能である。
<4.第4実施形態>
第4実施形態は、第1実施形態等の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第1実施形態では、各ユーザの現在位置に対応する配信先サーバに対して、MFP10が直接的に配信対象ファイルFBを送信しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、各ユーザの現在位置に対応する配信先サーバに対してMFP10は別のサーバを介して(間接的に)配信対象ファイルFBを送信してもよい。第4実施形態では、このような態様について説明する。
第4実施形態に係る電子ファイル共有システム1(1D)では、図10に示すように、MFP10および複数のサーバ50が階層化されて論理接続されている。具体的には、まず上記各実施形態と同様に、MFP10が親階層(最上位階層)に存在し、複数のサーバ50a,50b,50cが子階層(2番目の階層)に存在する。そして、第4実施形態では、さらにサーバ50dが孫階層(3番目の階層)に存在する。ここで、サーバ50dは、拠点B4に載置されたサーバである。なお、図10は、第4実施形態に係る電子ファイル共有システム1Dを示す図である。
ここにおいて、上位階層の装置は、1階層下の装置(下位階層装置)に対してアクセスすることはできるものの、2階層下の装置に対してアクセスすることはできないものとする。具体的には、MFP10は、複数のサーバ50a,50b,50cに対して電子ファイルを直接的に配信することは可能であるものの、サーバ50dに対して電子ファイルを直接的に配信することはできない。
また、サーバ50dは、サーバ50aの管理下に置かれており、サーバ50aからのデータ配信に基づきファイルを格納することが可能である。
このようなシステムでは、電子ファイルFBがサーバ50dに配信されるべきときには、MFP10は、サーバ50aを介してサーバ50dに当該電子ファイルFBを配信する。
たとえば、ユーザU1が拠点B1の近傍領域R1ではなく拠点B4(たとえば、山口)の近傍領域R4に存在することが判定される(ステップS16)とする。この場合、ステップS17(図4参照)において、ユーザU1に対応する配信先サーバは、拠点B4に載置されたサーバ50dに決定される。このとき、MFP10は、電子ファイルFBをサーバ50dに直接送信することができないので、電子ファイルFBを一旦サーバ50aに送信し、当該サーバ50aに当該電子ファイルFBをサーバ50dに送信させる(ステップS18)。
このように、MFP10(詳細には、配信制御部18)は、電子ファイルFBを配信先サーバ50dに直接送信できない場合、当該配信先サーバ50dへの送信を中継する中継装置(中継サーバ50a)を介して、電子ファイルFBを配信先サーバ50dに送信する。
以上のような動作によれば、MFP10(詳細には、配信制御部18)は、電子ファイルFBを配信先サーバ50dに直接送信できない場合であっても、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
なお、上記第4実施形態に係る思想は、第1実施形態のみならず他の実施形態にも適用可能である。
<5.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態では、電子ファイルの共有を制御する情報処理装置としてMFP10を例示しているが、これに限定されず、当該情報処理装置は、いわゆるパーソナルコンピュータ等であってもよい。
また、上記各実施形態では、電子ファイルの配信先サーバ50としていわゆるサーバコンピュータを例示しているが、これに限定されず、電子ファイルの各配信先サーバ50は、(ファイルサーバ機能等を有する)MFP10などであってもよい(図11参照)。また、送信対象の電子ファイルは、配信先サーバであるMFPのボックス内にて格納されるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、電子ファイルFBのサイズに依拠することなく、複数のサーバの中から各ユーザの現在位置に応じた配信先サーバをユーザごとに決定する動作が常に行われているが、これに限定されない。たとえば、電子ファイルFBのサイズ(容量)が所定サイズ以上であることを条件として、当該動作(複数のサーバの中から各ユーザの現在位置に応じた配信先サーバがユーザごとに決定する動作)等(図4のステップS11〜S18等)が行われるようにしてもよい。電子ファイルFBの容量が当該所定サイズよりも小さいときには、電子ファイルFBの配信先を、ユーザに依拠することなく常に一の装置(たとえば、(親装置である)MFP10(あるいは一の配信先サーバ50等))に決定するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、電子ファイルFBとして、電子ファイルFAの更新後のファイルを例示したが、これに限定されない。具体的には、電子ファイルFBは、電子ファイルFAの更新後ファイルではなく、元の電子ファイルFAとは実質的に異なるファイルであってもよい。より具体的には、電子ファイルFBは、或る電子ファイルFAに関連するものの、当該他の電子ファイルFAとは実質的に異なる内容を有するファイルであってもよい。たとえば、特定プロジェクトに関する電子ファイルFA(文書名「プロジェクト概要」)が配布済である場合に、当該電子ファイルFAに関連する新たな電子ファイルFB(文書名「プロジェクト詳細」)を配布したい状況において、上記各実施形態と同様の動作が実行されてもよい。このような場合に、電子ファイルFAに対するアクセス履歴に基づいて、新たな電子ファイルFBの配布先ユーザが決定されてもよい。
また、複数の電子ファイルFA1〜FA5に関連する新たな電子ファイルFBが配布される状況(図12参照)において、上記各実施形態と同様の動作が実行されてもよい。たとえば、特定のプロジェクトに関する5つの電子ファイルFA1〜FA5に対するアクセス履歴に基づいて、当該特定のプロジェクトに関する新たな電子ファイルFBの配布先ユーザが決定されてもよい。
この場合、さらに、複数の電子ファイルFA1〜FA5のうち一定数(たとえば3個)以上の電子ファイルの閲覧履歴を有するユーザであることを条件に、複数のユーザが決定されてもよい。
たとえば、図12に示すように、5つの電子ファイルFA1〜FA5のうち、3つの電子ファイルFA2,FA3,FA4に対するアクセス履歴を有するユーザU1が配布先ユーザとして決定されるとともに、5つの電子ファイルFA1〜FA5の全てに対するアクセス履歴を有するユーザU2,U3も配布先ユーザとして決定されるようにしてもよい。その一方、複数の電子ファイルFA1〜FA5のうち単一の電子ファイルFA2のみに対するアクセス履歴を有するユーザU4は、配布先ユーザとしては決定されないようにしてもよい。このような態様によれば、複数の電子ファイルFA1〜FA5のうち(操作ミス等によって)1つのファイル(たとえばFA2)のみにアクセスしたユーザは、「配布先ユーザ」から除外される。したがって、配布先ユーザがより適切に決定され得る。
また、上記各実施形態等では、MFP10が配信先ユーザを自動的に決定しているが、これに限定されず、電子ファイルFBの作成ユーザU0が、当該電子ファイルFBの配布先ユーザ(たとえば、U1,U2,U3)を手動操作(操作パネル部6cに表示される指定用画面(不図示)を用いた指定操作)で指定するようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、各配信先サーバに配信された電子ファイルFBの削除については言及していないが、上記各実施形態において、複数の配布先ユーザU1,U2,U3の全てによる電子ファイルFBの閲覧が完了したことに応答して、当該電子ファイルFBが各配信先サーバから削除されるようにしてもよい。具体的には、MFP10は、ステップS18の後において、各ユーザによる電子ファイルFBの閲覧が完了した旨の通知(閲覧完了通知)(電子ファイルFBの閲覧完了ユーザ名を含む情報)を各配信先サーバ50から随時受信する。MFP10は、複数の配布先ユーザU1,U2,U3の全てによる電子ファイルFBの閲覧が完了した旨を判定すると、配布先の全てのサーバ50(50a,50b,50c)に対して、電子ファイルFBの削除指令を送信する。そして、当該削除指令を受信した各サーバ50は、当該削除指令に応答して、当該電子ファイルFBを削除する。これによれば、全ての配布先ユーザによる電子ファイルFBの閲覧完了に応じて無用になった電子ファイルFBがMFP10から自動的に削除されるので、MFP10内の格納領域を有効に利用することが可能である。
また、上記各実施形態において、電子ファイルFBの配信完了時点(ステップS18)から一定時間が経過したことに応答して、電子ファイルFBが各配信先サーバから削除されるようにしてもよい。具体的には、MFP10は、複数の配布先ユーザU1,U2,U3への電子ファイルFBの配信完了時点から一定時間(たとえば、48時間)が経過すると、配布先の全てのサーバ50(50a,50b,50c)に対して、電子ファイルFBの削除指令を送信する。そして、当該削除指令を受信した各サーバ50は、当該削除指令に応答して、当該電子ファイルFBを削除する。これによれば、閲覧可能になった時点から一定時間が経過した後に電子ファイルFBがMFP10から自動的に削除されるので、MFP10内の格納領域を有効に利用することが可能である。なお、これに限定されず、電子ファイルFBが各配信先サーバ50に配信される際(ステップS18)に、一定期間経過後に自動的に当該電子ファイルFBを自装置(配信先サーバ50)から削除すべき旨の指令が併せて付与されていてもよい。
1 電子ファイル共有システム
10 MFP
50 サーバ
70 クライアント
90 管理サーバ
FA (配信対象ファイルに関連する)電子ファイル
FB (配信対象の)電子ファイル

Claims (25)

  1. 情報処理装置であって、
    電子ファイルを共有すべき複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定する位置特定手段と、
    互いに異なる場所に配置された複数のサーバの中から各ユーザの現在位置に応じたサーバである配信先サーバをユーザごとに決定する配信先決定手段と、
    前記電子ファイルを前記複数のユーザの各配信先サーバにそれぞれ配信する配信制御手段と、
    前記各ユーザにそれぞれ対応する前記配信先サーバを前記各ユーザに通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記電子ファイルは、第1の電子ファイルの更新後のファイルであることを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記電子ファイルは、第1の電子ファイルに関連する第2の電子ファイルであることを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の情報処理装置において、
    前記第1の電子ファイルに対するアクセス履歴に基づいて、前記電子ファイルを共有すべき前記複数のユーザを決定する共有ユーザ決定手段、
    をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記電子ファイルは、複数の電子ファイルに関連する特定の電子ファイルであり、
    前記複数の電子ファイルのうち一定数以上の電子ファイルの閲覧履歴を有するユーザであることを条件に前記複数のユーザを決定する共有ユーザ決定手段、
    をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の情報処理装置において、
    前記位置特定手段は、前記複数のユーザがそれぞれ使用する各情報端末の位置情報に基づき、前記複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定することを特徴とする情報処理装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の情報処理装置において、
    前記位置特定手段は、前記複数のユーザの出退勤情報に基づき、前記複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定することを特徴とする情報処理装置。
  8. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の情報処理装置において、
    前記位置特定手段は、前記複数のユーザがそれぞれ使用する各情報端末のIPアドレスに基づき、前記複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定することを特徴とする情報処理装置。
  9. 請求項8に記載の情報処理装置において、
    前記位置特定手段は、前記各ユーザとの間で授受された電子メールのメールヘッダに記述された情報に基づき、前記各ユーザがそれぞれ使用する前記各情報端末のIPアドレスを特定することを特徴とする情報処理装置。
  10. 請求項9に記載の情報処理装置において、
    前記各ユーザに対して直ちに返信すべき旨を含む返信依頼電子メールを前記各ユーザ宛に自動送信する電子メール送信手段、
    をさらに備え、
    前記位置特定手段は、前記返信依頼電子メールに対して前記各ユーザから返信されてきた電子メールである返信メールのメールヘッダに記述された情報に基づき、前記各ユーザがそれぞれ使用する各情報端末のIPアドレスを特定することを特徴とする情報処理装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の情報処理装置において、
    前記配信先決定手段は、ユーザの位置と前記複数のサーバとの関係を規定したデータテーブルに基づき、前記複数のサーバの中から各ユーザの現在位置に応じた前記配信先サーバをユーザごとに決定することを特徴とする情報処理装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の情報処理装置において、
    前記配信制御手段は、前記電子ファイルを前記配信先サーバに直接送信できない場合には、前記配信先サーバへの送信を中継する中継装置を介して、前記電子ファイルを前記配信先サーバに送信することを特徴とする情報処理装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の情報処理装置において、
    前記配信先決定手段は、
    前記電子ファイルの容量が所定サイズ以上であることを条件として、前記複数のサーバの中から前記各ユーザの現在位置に応じた前記配信先サーバをユーザごとに決定し、
    前記電子ファイルの容量が前記所定サイズよりも小さいときには、前記電子ファイルの配信先を、ユーザに依拠することなく一の装置に決定することを特徴とする情報処理装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれかに記載の情報処理装置において、
    前記配信制御手段は、前記複数のユーザの全てによる前記電子ファイルの閲覧が完了したことに応答して、前記電子ファイルを前記各配信先サーバから削除することを特徴とする情報処理装置。
  15. 請求項1から請求項13のいずれかに記載の情報処理装置において、
    前記配信制御手段は、前記電子ファイルの配信完了時点から一定時間が経過したことに応答して、前記電子ファイルを前記各配信先サーバから削除することを特徴とする情報処理装置。
  16. 請求項1から請求項15のいずれかに記載の情報処理装置において、
    前記情報処理装置は、画像処理装置であることを特徴とする情報処理装置。
  17. 電子ファイル共有システムであって、
    情報処理装置と、
    複数のサーバと、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    電子ファイルを共有すべき複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定する位置特定手段と、
    互いに異なる場所に配置された前記複数のサーバの中から各ユーザの現在位置に応じたサーバである配信先サーバをユーザごとに決定する配信先決定手段と、
    前記電子ファイルを前記複数のユーザの各配信先サーバにそれぞれ配信する配信制御手段と、
    前記各ユーザにそれぞれ対応する前記配信先サーバを前記各ユーザに通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする電子ファイル共有システム。
  18. 情報処理装置の制御方法であって、
    a)電子ファイルを共有すべき複数のユーザのそれぞれの現在位置を特定するステップと、
    b)互いに異なる場所に配置された複数のサーバの中から各ユーザの現在位置に応じたサーバである配信先サーバをユーザごとに決定するステップと、
    c)前記電子ファイルを前記複数のユーザの各配信先サーバにそれぞれ配信するステップと、
    d)前記各ユーザにそれぞれ対応する前記配信先サーバを前記各ユーザに通知するステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  19. 請求項18に記載の制御方法であって、
    e)前記ステップb)に先立って、前記電子ファイルに関連するファイルに対するアクセス履歴に基づいて、前記電子ファイルを共有すべき前記複数のユーザを決定するステップ、
    をさらに備えることを特徴とする制御方法。
  20. 請求項19に記載の制御方法であって、
    前記電子ファイルは、複数の電子ファイルに関連する特定の電子ファイルであり、
    前記ステップe)においては、前記複数の電子ファイルのうち一定数以上の電子ファイルの閲覧履歴を有するユーザであることを条件に前記複数のユーザが決定されることを特徴とする制御方法。
  21. 請求項18または請求項19に記載の制御方法であって、
    前記ステップa)においては、前記複数のユーザがそれぞれ使用する各情報端末の位置情報に基づき、前記複数のユーザのそれぞれの現在位置が特定されることを特徴とする制御方法。
  22. 請求項18または請求項19に記載の制御方法であって、
    前記ステップa)においては、前記複数のユーザの出退勤情報に基づき、前記複数のユーザのそれぞれの現在位置が特定されることを特徴とする制御方法。
  23. 請求項18または請求項19に記載の制御方法であって、
    前記ステップa)においては、前記複数のユーザがそれぞれ使用する各情報端末のIPアドレスに基づき、前記複数のユーザのそれぞれの現在位置が特定されることを特徴とする制御方法。
  24. 請求項18から請求項23のいずれかに記載の制御方法であって、
    前記ステップb)においては、
    前記電子ファイルの容量が所定サイズ以上であることを条件として、前記複数のサーバの中から前記各ユーザの現在位置に応じた前記配信先サーバがユーザごとに決定され、
    前記電子ファイルの容量が前記所定サイズよりも小さいときには、前記電子ファイルの前記各ユーザの前記配信先サーバは、ユーザに依拠することなく一のサーバに決定されることを特徴とする制御方法。
  25. 請求項18から請求項24のいずれかに記載の制御方法を、前記情報処理装置に内蔵されたコンピュータに実行させるプログラム。
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