JP2019080140A - 撮像装置、該撮像装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

撮像装置、該撮像装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】撮影に関する設定を容易に変更することができる撮像装置を提供する。【解決手段】デジタルカメラ100は、表示面103aの向きを正面側及び背面側のいずれかに変更可能なモニター103を備え、自分撮りモードが設定され、且つ表示面103aの向きが正面側である場合、モニター103は撮影済み画像のレビュー画像を表示面103aに表示し、レビュー画像が表示面103aに表示されているときに、撮影設定のパラメータの変更を受け付けると、モニター103は、変更後のパラメータに基づいて画像処理の施された新たなレビュー画像を表示面103aに表示する。次回の撮影はレビュー画像の表示中に受け付けた撮影設定のパラメータの変更を反映して行う。【選択図】図4

Description

本発明は、撮影画像に画像処理を施す撮像装置、該撮像装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
近年、ソーシャルネットワークサービス、所謂、SNSへの撮影した画像のアップロードが広範囲に行われている。特に、撮影者が該撮影者自身を撮影した画像のアップロードが積極的に行われている。このように、撮影者が該撮影者自身を撮影する行為を「自分撮り」と称するが、自分撮りでは画像における撮影者自身の見栄えを良くするために、撮影時に様々な撮影に関する設定(以下、「撮影設定」という。)を変更し、所望の画像を得ようとする。撮影設定の変更を行い易くするために、撮影済みの画像において撮影者がタッチした箇所から連想される撮影設定に係るパラメータを表示し、撮影者に所望のパラメータを選択させて撮影設定を変更する技術が特許文献1によって提案されている。この技術では、選択されたパラメータが次回の撮影から撮影設定へ反映されるため、撮影者は変更された撮影設定で撮影された画像(以下、「変更後画像」という。)を次回の撮影を行うまで確認することができない。
ところで、デジタルカメラやスマートフォンでは、撮影を待機する状態において被写体を表示面に映し続けるため、該表示面には被写体の動きが結果的に再現される画像が表示される。このような被写体の動きが再現される画像をライブビュー画像と称する。一般に、ライブビュー画像の表示中には選択された所望のパラメータが直ちに撮影設定へ反映されるため、撮影設定を変更する撮影者はライブビュー画像を眺めることにより、直ちに変更後画像を確認することができる。例えば、ライブビュー画像を表示するデジタルカメラを用いて自分撮りを行う際、撮影者はデジタルカメラのレンズを自分に向け且つ表示面も自分に向けることにより、撮影者自身の変更後画像を直ちに確認することができる。なお、このように向きを変更することができる表示面を有する表示部(モニター)をバリアングルモニタと称する。
特開2017−11401号公報
しかしながら、通常、デジタルカメラはレンズとは反対側(背面側)に位置する撮影者が保持しやすいように設計されるため、レンズを撮影者に向けつつ当該撮影者がデジタルカメラを保持するのは往々にして困難である。また、デジタルカメラの操作系も、背面側に位置する撮影者が操作しやすいように、背面側に集中して配置される傾向があるため、レンズを撮影者に向けた場合、撮影時に撮影設定を変更するための操作が困難である。
本発明の目的は、撮影に関する設定を容易に変更することができる撮像装置、該撮像装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮影者自身が被写体となるモードに設定可能なモード設定手段と、少なくとも表示面が被写体側を向く第1の位置と撮影者側を向く第2の位置を含む複数の位置の何れかに位置を変更可能な表示部と、前記設定手段で撮影者自身が被写体となるモードに設定されており、かつ、前記表示部が前記第1の位置である場合の第1の撮影の直後に、該第1の撮影で得られた画像をレビュー画像として前記表示部に表示し、前記レビュー画像の表示中に行われたパラメータの変更操作に応じて、パラメータの変更操作に対応する画像処理を施して前記レビュー画像を更新して表示するように制御する表示制御手段と、前記レビュー画像の表示の後の第2の撮影において、前記レビュー画像の表示中に行われたパラメータの変更操作に基づいて撮影設定を変更して前記第2の撮影を行うように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮影に関する設定を容易に変更することができる。
本発明の実施の形態に係る撮像装置としてのデジタルカメラの構成を説明するための図である。 図1のデジタルカメラの構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る撮像装置の制御方法としての撮影設定変更処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る撮像装置の制御方法としての撮影設定変更処理を示すフローチャートである。 自分撮りモードにおける撮影設定のパラメータを選択するためのアイコンを説明するための図である。 表示面の向きが正面側であるときに示されるガイダンスを説明するための図である。 図3及び図4の撮影設定変更処理が実行される際の操作を説明するための工程図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の実施の形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は実施の形態に記載されている構成によって限定されることはない。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置としてのデジタルカメラの構成を説明するための図であり、図1(A)はデジタルカメラを被写体側から眺めた場合を示し、図1(B)はデジタルカメラを被写体とは反対側から眺めた場合を示す。なお、本実施の形態では、以下、デジタルカメラ100の被写体側を正面側と称し、デジタルカメラ100の被写体とは反対側を背面側と称する。図1において、デジタルカメラ100は、略直方体状の本体101と、本体101の正面側に配置される撮影レンズ102と、本体101の背面側に配置されるバリアングルモニタであるモニター103(表示手段)とを備える。モニター103は、液晶画面からなる表示面103aを有し、表示面103aへ撮影された画像を映し出す。特に、撮影を待機する状態において、モニター103は被写体を映し続けるライブビュー表示を行う。さらに、モニター103は、デジタルカメラ100の本体に対して起立自在且つ回転自在に取り付けられ、表示面103aの向きを正面側や背面側へ自在に変更することができる。
また、デジタルカメラ100は、撮影の指示を入力するためのシャッターボタン104と、各種の撮影モードを選択するためのロータリースイッチであるモード切替スイッチ105とを備える。シャッターボタン104及びモード切替スイッチ105は、撮影者が本体101を一方の手で保持した際に他方の手で操作しやすいように、いずれも本体101の上部の肩部に設けられる。さらに、デジタルカメラ100は、操作部106と十字キーを有するコントローラーホイール107を備える。操作部106及びコントローラーホイール107はいずれも本体101の背面側に配置され、操作部106は撮影者からの操作を受け付ける各種スイッチ、ボタンやタッチパネルによって構成される。コントローラーホイール107は回転操作を受け付ける。デジタルカメラ100において、撮影者は、操作部106やコントローラーホイール107を用いて各撮影モードにおける撮影設定のパラメータを変更する。例えば、自分撮りモードでは、撮影者が操作部106やコントローラーホイール107を用い、美肌加工の強弱、顔画像の明暗、背景ぼかしの強弱を設定変更する。
図2は、図1のデジタルカメラの構成を概略的に示すブロック図である。図2において、デジタルカメラ100は、撮影レンズ102、操作部106、コントローラーホイール107、シャッター108、撮像部109、A/D変換器110、バリア111、画像処理部112及びメモリ制御部113有する。また、デジタルカメラ100は、システム制御部114(制御手段)、メモリ115、D/A変換器116、不揮発性メモリ117、システムメモリ118及びシステムタイマー119を有する。さらに、デジタルカメラ100は、電源スイッチ123、電源制御部124、電源部125及び記録媒体I/F126を有する。
撮影レンズ102はズームレンズやフォーカスレンズを含むレンズ群からなる。シャッター108は絞り機能を備えるシャッターである。撮像部109は、撮影レンズ102を通して取得された被写体の光学像をアナログ信号からなる電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器110は、撮像部109が出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。バリア111は撮影レンズ102を含む撮像系を覆うように配置される。これにより、バリア111は、撮影レンズ102、シャッター108や撮像部109を含む撮像系を汚れや破損から守ることができる。画像処理部112は、A/D変換器110が出力する画像データやメモリ制御部113が出力する画像データに対して画素補間や縮小等のリサイズ処理や色変換処理を施す。また、画像処理部112は画像データを用いて所定の演算処理を行い、システム制御部114は得られた演算結果に基づいて露光制御や測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理やEF(フラッシュプリ発光)処理を行うことができる。さらに、画像処理部112は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行う。
A/D変換器110が出力する画像データは、画像処理部112やメモリ制御部113、又はメモリ制御部113のみを介してメモリ115に直接書き込まれる。メモリ115は、撮像部109が取得してA/D変換器110がデジタル信号に変換した画像データや、モニター103の表示面103aに表示するための画像データを格納する。メモリ115は、所定枚数の静止画像や所定再生時間の動画像及び音声を格納するために十分な記憶容量を有する。また、メモリ115は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねる。D/A変換器116は、メモリ115に格納されている画像データをアナログ信号に変換してモニター103に供給する。これにより、メモリ115に書き込まれた画像データはD/A変換器116を介してモニター103によって表示される。モニター103は表示面103aにD/A変換器116から出力されたアナログ信号に応じて画像を表示する。また、デジタルカメラ100では、A/D変換器110によって一度A/D変換されてメモリ115に蓄積されたデジタル信号を、D/A変換器116においてアナログ変換してモニター103に逐次転送することにより、ライブビュー画像の表示が行われる。
不揮発性メモリ117は電気的にデータを消去・記録可能なメモリであり、例えば、EEPROM等からなる。不揮発性メモリ117には、システム制御部114の動作用の定数や後述する各処理を実行するためのプログラム等が格納される。システム制御部114はデジタルカメラ100全体の動作を制御し、不揮発性メモリ117に格納されたプログラムを実行することにより、後述する各処理を実行する。また、システム制御部114はメモリ115、D/A変換器116やモニター103の動作を制御することによって表示制御も実現する。 システムメモリ118はRAMであり、システム制御部114の動作用の定数、変数や不揮発性メモリ117から読み出されたプログラム等が展開される。システムタイマー119は各種制御を実行する際の実行時間や内蔵された時計の時間を計測する計時部からなる。
シャッターボタン104、モード切替スイッチ105、操作部106、コントローラーホイール107はシステム制御部114に各種の動作指示を入力するための操作手段として機能する。モード切替スイッチ105は、撮影者の操作に応じてデジタルカメラ100の撮影モードを静止画記録モード、動画記録モード及び再生モードのいずれかに切り替える。静止画記録モードは、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモードやカスタムモードを含む。さらに、静止画記録モードは自分撮りモードも含む。したがって、撮影者はモード切替スイッチ105を回転させて自分撮りモードを選択し、デジタルカメラ100に対して自分撮りモードを設定することができる。なお、各種シーンモードは、風景撮影モード、水中撮影モードや夜景撮影モードを含み、カスタムモードは絞り優先撮影モードやシャッター速度優先撮影モードを含む。デジタルカメラ100では、撮影者に、モード切替スイッチ105を回転させて静止画記録モードをまず選択させた後、他の操作部を用いて自分撮りモードを選択させるように構成してもよい。また、動画記録モードが、静止画記録モードと同様に、複数の撮影モードを含んでいてもよい。なお、モニター103の向き(位置)が、表示面103aが背面側を向く通常位置から、正面側(被写体側)を向く対面位置へ変化したことを検知したことに応じて、自動的に自分撮りモードが設定されても良い。
シャッターボタン104は第1シャッタースイッチ120及び第2シャッタースイッチ121を有する。第1シャッタースイッチ120は、シャッターボタン104の押下の途中、所謂、半押し状態でオンとなってシャッタースイッチ信号SW1を発生する。デジタルカメラ100では、シャッタースイッチ信号SW1の発生に応じて、AF処理、AE処理、AWB(オートホワイトバランス)処理やEF処理等が開始される。 第2シャッタースイッチ121は、シャッターボタン104の操作完了、所謂、全押し状態でオンとなり、シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部114は、シャッタースイッチ信号SW2の発生に応じて、撮像部109での電気信号の取得から記録媒体122への画像データの書き込みまでの一連の工程からなる撮影処理を開始する。
操作部106に含まれる各種操作部材は、表示面103aに表示される種々の機能アイコンを選択操作すること等により、適宜機能が割り当てられ、当該機能の実行に関わる操作部材(機能ボタン)として作動する。機能ボタンの例としては、例えば、終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等が存在する。操作部106には、各種押しボタン、回転ダイヤル(回転操作部材)であるコントローラーホイール107、コントローラーホイール107の内側に設けられた上下左右への操作が可能な方向キー(十字ボタン、十字キー)が含まれる。さらに、操作部106には、方向キーの中央に設けられたセットボタン(押しボタンの1つ)が含まれる。
デジタルカメラ100では、背面側に配置されたメニューボタンが押下されると、各種設定を行うためのメニュー画面が表示面103aに表示される。撮影者は当該メニュー画面と操作部106の各ボタンを用いて直感的に各種設定を行うことができる。また、操作部106に含まれるFUNCボタンが押下されると、FUNCメニューの画面が表示面103aのライブビュー画像に重畳して表示され、撮影者はFUNCメニューと操作部106の各ボタンを用いて露出設定やセルフタイマー設定を行うことができる。
電源制御部124は、電池検出回路、DC−DCコンバータやスイッチ回路等によって構成され、デジタルカメラ100への電池の装着の有無、装着された電池の種類や電池残量の検出を行う。また、電源制御部124は、その検出結果やシステム制御部114の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間に亘り、記録媒体122を含む各部へ供給する。 電源部125は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F126は記録媒体122とのインターフェースである。記録媒体122は、メモリカードやハードディスク等の脱着可能な記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成され、画像データを格納する。
自分撮りモードでは、人物を見栄えを良くすることが重要視されるため、人物に見栄えを良くするための撮影設定の項目として、例えば、「背景ぼかし」、「明るさ」や「美肌」が設けられる。
「背景ぼかし」では、設定可能なパラメータ(設定値の候補)として「する」のオート、「する」の1〜5段階、「しない」の計7つの選択肢のいずれかを選択して設定可能である。「背景ぼかし」の設定として「する」のいずれが設定されると、背景ぼかしの設定以外が同じ撮影状況で、「しない」に設定された場合よりも解放絞り値(F値)が開く(F値が小さくなる、被写界深度が浅くなる)設定となる。また、「する」のなかでも、高い段階の設定値ほど絞り値が開かれる。これによって、撮影された画像においてピントの合った主被写体以外がぼけて写り、主被写体が浮かび上がる効果が得られる。さらに、「背景ぼかし」を「する」の設定とした場合に、絞り値をこれ以上開くと露出オーバーになってしまう、デジタルカメラ100の開放絞り値を超える等の理由で設定値に対応する絞り値まで開けない場合は、次の連続撮影と画像処理による背景ぼかし処理も組み合わせて施される。続撮影と画像処理による背景ぼかし処理では、1回の撮影指示(シャッターボタン61の全押し)に応じて、主被写体に合焦して撮影された画像、および背景に合焦して撮影された画像の2枚の画像の連続撮影を行う。そして撮像された2枚の画像のそれぞれからエッジを検出し、鮮鋭度の差分によって主被写体領域、背景領域を判定する。続いて、画像処理部112での平滑化フィルタリング処理を行うか否かを切り替えながら、主被写体に合焦して撮影された画像からぼかし画像を生成する。そして、主被写体に合焦して撮影された画像から主被写体領域を切り出してぼかし画像に合成することで、背景がボケて主被写体にはピントがあっている背景ぼかし画像を生成し、この背景ぼかし画像1枚のみを前述の撮影指示によって撮影された画像の画像ファイルとして記録する。なお、「背景ぼかし」を「する」の「オート」か、「する」の5段階目に設定された場合は、連続撮影と画像処理による背景ぼかし処理が行われるものとする。
「明るさ」では、パラメータとしてEV値の補正値(露出補正値)が−1EV〜+1EVの間において1/3段刻みで選択可能であり、選択されたパラメータ(露出補正値)に応じて画像の明るさが決定される。
「美肌」では、パラメータとして「切」、「強」、「中」、「弱」が選択可能であり、選択されたパラメータに応じて、画像中の人物の肌のしわや荒れを目立たなくする平滑化と色味を調整する画像処理である美肌加工の程度(強さ)が決定される。これらのパラメータは、操作部106やコントローラーホイール107を操作することによって選択することができる。
ところで、デジタルカメラ100において、撮影者が自分撮りを行う際、撮影者は撮影レンズ102を自分に向け且つモニター103の表示面103aも自分に向けることにより、ライブビュー表示される自分の画像を確認する。このとき、自分撮りに関連する撮影設定の所望のパラメータを選択しようとしても、操作部106やコントローラーホイール107は本体101の背面側に配置されているため、正面側に位置する撮影者からは操作が困難である。また、例え、表示面103aにタッチパネルが設けられ、タッチパネルを操作することによって撮影設定のパラメータを選択することができたとしても、撮影者が本体101の正面側に位置しながらデジタルカメラ100を安定して保持するのは困難である。その結果、デジタルカメラ100において、自分撮りに関連する撮影設定のパラメータを選択するための操作を安定して行うことができず、自分撮りに関連する撮影設定を容易に変更することができないという問題が生じる。本実施の形態では、これに対応して、撮影者が本体101の背面側に位置しても、自分の画像を確認しながら自分撮りに関連する撮影設定のパラメータを調整することができるデジタルカメラ100を提供する。
次に、本発明の実施の形態に係る撮像装置の制御方法について説明する。図3及び図4は、本実施の形態に係る撮像装置の制御方法としての撮影設定変更処理を示すフローチャートである。図3及び図4のフローチャートにおける各工程は、システム制御部114が不揮発性メモリ117に格納されたプログラムをシステムメモリ118に展開して実行することによって実現される。
まず、デジタルカメラ100が不図示のボタンや電源スイッチ123の撮影者による押下等によって被写体の画像を撮影する撮影モードに移行した際に、図3及び図4の撮影設定変更処理が開始される。
S301において、システム制御部114は、電源スイッチ123を介して電源オフの指示がなされたか否かを判別し、電源オフの指示がなされた場合には本処理を終了する。電源オフの指示がなされていない場合には、S302に進む。
S302において、システム制御部114は、モニター103へ、撮像部109でライブビュー撮影を開始し、撮像された画像のライブビュー表示を開始する。なお、表示面103aの向きが正面側である場合、表示面103aのライブビュー画像はミラー反転して表示される。
S303において、システム制御部114は、不揮発性メモリ117に記録されている現在の撮影モード又はモード切替スイッチ105で選択されている撮影モードに基づいて、現在の撮影モードが自分撮りモードであるか否かを判別する。現在の撮影モードが自分撮りモードである場合、S304に進む。そうでない場合、例えば、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモードやカスタムモードである場合、S307に進む。なお、本処理では、S303の判別に代えてモニター103の表示面103aの向きが正面側か背面側かを判別してもよく、この場合、表示面103aの向きが正面側であれば、S304に進む。さらには、S303の判別に加えて表示面103aの向きが正面側か背面側かを判別してもよく、この場合、現在の撮影モードが自分撮りモードであり、且つ表示面103aの向きが正面側であるときにS304に進む。
S304において、システム制御部114は、モニター103の表示面103aに自分撮りモード用のUI画面を表示させる。このとき、表示面103aでは、ライブビュー画像へ、撮影モードを示す撮影モードアイコンや残り撮影可能枚数等に加え、自分撮りに関連する撮影設定の項目である「背景ぼかし」、「明るさ」や「美肌」のアイコンが重畳されて表示される。撮影設定「背景ぼかし」、「明るさ」や「美肌」のアイコンは、それぞれ現在設定されているパラメータを示す。このとき、操作部106等の操作によって各項目に対応するアイコンが選択されると、表示面103aに表示される画像が、選択されたアイコンに対応する撮影設定のパラメータを選択して変更するための画像に移行する。具体的に、撮影設定「背景ぼかし」が選択されたときには、選択可能なパラメータである「する」、「しない」を含むアイコン501(受付手段)が表示面103aに表示される(図5(A))。「する」を選択した場合は、続いて、オート、1〜5段階のうち何れの設定とするかの選択肢が表示される。撮影設定「明るさ」が選択されたときには、パラメータを選択するための範囲が−1EV〜+1EVのEV値のスライドバーを含むアイコン502(受付手段)が表示面103aに表示される(図5(B))。撮影設定「美肌」が選択されたときには、選択可能なパラメータである「切」、「中」、「弱」、「強」を含むアイコン503(受付手段)が表示面103aに表示される(図5(C))。
S305では、システム制御部114が、操作部106の操作によって撮影設定の各項目のいずれかにおいてパラメータの変更がなされたか否かを判別する。具体的には、表示されている自分撮りモード用のUIのうち、方向キーの操作によって「背景ぼかし」、「明るさ」、「美肌」のいずれかが選択されてセットボタンが押下され、その後、コントローラーホール107の回転または方向キーの操作によって選択した項目の設定値が変更される操作があったか否かを判定する。なお、ユーザー操作により一度自分撮りモード用のUIを非表示としてライブビュー画像のみの表示とした場合にも、コントローラーホイール107の回転操作に応じて、「背景ぼかし」、「明るさ」、「美肌」のうち、最後に選択された項目のパラメータを変更し、変更されたパラメータをライブビュー画像とともに表示するようにしてもよい。パラメータ(設定値)の変更操作がなされていない場合はS307に進み、パラメータの変更操作がなされた場合はS306に進む。
S306では、システム制御部114は変更されたパラメータを現在設定されているパラメータとして不揮発性メモリ117に格納して保持する。このとき、システム制御部114は、撮像部109に変更されたパラメータを反映し、撮影設定の変更後の画像を表示面103aにライブビュー表示する。例えば、撮影設定「明るさ」において「+1EV」のEV値がパラメータとして選択されると、絞りの開放、シャッター速度の低下、ISO感度の上昇(ゲインの向上)のいずれかの処理を撮像部109に指示する。そして、システム制御部114は、変更したパラメータを反映したライブビュー画像を表示する。なお、ライブビュー撮影においては、シャッター速度はライブビュー画像の更新タイミングより長くはできないので、シャッター速度が長い場合はゲインを調整して疑似的に設定されているEV値での画像の明るさを再現したライブビュー画像を表示する。これにより、ライブビュー表示において、撮影者は、パラメータの変更が反映されたライブビュー画像を確認することができる。
S307では、システム制御部114が、シャッターボタン104が半押し状態となってシャッタースイッチ信号SW1が発生したか否かを判別する。シャッタースイッチ信号SW1が発生した場合、S308に進み、シャッタースイッチ信号SW1が発生していない場合、S301に戻る。
S308では、システム制御部114が、シャッターボタン104が全押し状態となってシャッタースイッチ信号SW2が発生したか否かを判別する。シャッタースイッチ信号SW2が発生した場合、S309に進み、シャッタースイッチ信号SW2が発生していない場合、S301に戻る。
S309では、システム制御部114が、本露光を行い、上述した撮像部109での電気信号の取得から記録媒体122への画像データの書き込みまでの一連の工程からなる撮影処理を実行して被写体の静止画像を取得する。この際の本露光の絞り、シャッター速度、ISO感度、ホワイトバランスなどは、前述の自分撮り撮影モードの「背景ぼかし」、「明るさ」、「美肌」の各項目について設定されているパラメータ(設定値)に基づくものとなる。本露光で撮像された画像のRAW画像データは、メモリ115に保持され、現像処理が施される。現像処理では、前述の自分撮りモードの「背景ぼかし」、「明るさ」、「美肌」で設定されたパラメータが反映された現像パラメータを用いた現像が行われる。現像された画像は画像ファイル(例えばJpegファイル)として記録媒体112に記録される。画像ファイルには、各種属性情報(メタデータ)も記録される。属性情報には、少なくとも撮影時にAFを行った位置とAFの結果合焦したか否かの情報(総称して合焦情報と称する)が記録される。AFの結果合焦した場合のAFを行った位置を合焦位置と称する。また、「背景ぼかし」の設定が「する」となっており、連続撮影と画像処理による背景ぼかし処理を行う場合には、S309では、主被写体にピントを合わせた撮影処理と、背景にピントを合わせた撮影処理の2回以上の撮影(2回以上の本露光)を行う。そして、前述の背景ぼかし処理を行って背景ぼかし画像を記録媒体122へ記録する。
S310では、システム制御部114は、S309でメモリ115に保持した被写体のRAW画像データを破棄せずに保持継続する。
S311では、現在の撮影モードが自分撮りモードであるか否かを判別する。現在の撮影モードが自分撮りモードでない場合はS312に進み、現在の撮影モードが自分撮りモードである場合はS314に進む。
S312では、システム制御部114は、モニター103において直前に撮影された画像の確認表示(レビュー表示)であるレックレビュー(クイックレビュー)を行う。レックレビューでは、S309で本撮影された画像(静止画)を表示面103aに表示する。また、システムタイマー119でレックレビュー表示の自動終了までの時間であるレビュー時間T1(例えば2秒)の計時を開始する。さらに、S310で保持した、撮影処理で取得されたRAWデータを破棄する。このとき表示されるレビュー画像は、撮影処理で取得されたRAWデータへ現在設定されている撮影設定の各項目のパラメータに基づいて対応する処理が施されて現像された画像である。なお、S312において、システム制御部114は、S304と異なり、表示面103aに自分撮りモード用のUI画面を表示させない。従ってS312では、自分撮りモードの設定項目(背景ぼかし、明るさ、美肌など)のパラメータは調整できない。
S313では、システム制御部114は、レビュー時間が経過してタイムアウトになったか否か、若しくは、シャッターボタン104が半押し状態となってシャッタースイッチ信号SW1が再度発生したか否かを判別する。タイムアウトになった場合、又はシャッタースイッチ信号SW1が再度発生した場合、S301に戻り、タイムアウトになっていない場合であり、且つシャッタースイッチ信号SW1も発生していない場合、S313を繰り返す(レビュー表示を継続する)。
一方、S314(S311で現在の撮影モードが自分撮りモードであると判定した場合)では、システム制御部114は、モニター103の表示面103aの向きが正面側(被写体側)であるか否かを判別する。表示面103aの向きが正面側である場合はS315に進み、そうでない場合はS312に進む。
S315では、システム制御部114は、S309で撮影した画像に対して顔検出処理を行い、人物の顔が含まれているか否かを判別する。人物の顔が含まれている場合(顔検出された場合)はS316へ進み、そうでない場合はS312に進む。
S316では、システム制御部114は、モニター103において直前に撮影された画像の確認表示(レビュー表示)であるレックレビュー(クイックレビュー)を行う。また、システムタイマー119でレックレビュー表示の自動終了までの時間であるレビュー時間T2(例えば10秒)の計時を開始する。なお、S316でのレビュー時間T2は、S312のレビュー時間T1よりも長いものとする。このとき表示されるレビュー画像は、撮影処理で取得されたRAWデータへ現在設定されている撮影設定の各項目のパラメータに基づいて対応する処理が施されて現像された画像である。また、S312ではレックレビューが開始されると、S310においてメモリ115に保持されたRAWデータは破棄されるが、S316ではレックレビューが開始されても、メモリ115に保持されたRAWデータは破棄せずに保持する。
S317では、システム制御部114は、表示面103aへ、表示面103aの向きを背面側に変更しても各撮影設定のパラメータの変更を受け付ける旨のガイダンスを表示させる。具体的には、図6に示すように、「モニターを背面位置に戻すと撮影パラメータが調整できます」というガイダンス601を表示面103aに表示させる。続いて、図4のS401へ進む。
図4のS401では、システム制御部114は、表示面103aの向きが背面側に変更されたか否かを判別する。表示面103aの向きが背面側に変更された場合、S404に進み、そうでない場合はS402に進む。
S402では、システム制御部114は、撮影設定の各項目のいずれかにおいてパラメータを変更する操作がなされたか否かを判別する。パラメータの変更操作がなされた場合、S404に進み、そうでない場合はS403へ進む。
S403では、システム制御部114は、レビュー時間T2が経過してタイムアウトになったか否か、又は、シャッターボタン104が半押し状態となってシャッタースイッチ信号SW1が再度発生したか否かを判別する。タイムアウトになった場合、又はシャッタースイッチ信号SW1が再度発生した場合、S301に戻り、タイムアウトになっていない場合であり、且つシャッタースイッチ信号SW1も発生していない場合、S401に戻る。
S404では、システム制御部114は、モニター103の向きが背面になったことに応じて、レックレビュー表示を維持したまま、表示面103aに自分撮りモード用のUI画面を表示させ、撮影設定「背景ぼかし」、「明るさ」や「美肌」のアイコンをレビュー画像に重畳させて表示する。これにより、撮影者は所望の撮影設定の項目のパラメータを変更できるようになる。なお、自分撮りモード用のUIをS404で表示する例を説明したが、S316で表示するものとしてもよい。また、S404で、レビュー時間の計時を停止する。これによって、レビュー時間T2の経過に応じて自動的にレックレビューが終了することはなくなり、レックレビューのホールド状態となる。
S405では、システム制御部114は、レックレビュー表示が維持された状態で、自分撮り撮影モードでの撮影設定の各項目のいずれかのパラメータの変更操作がなされたか否かを判別する。パラメータの変更操作の方法はS305で述べたものと同様である。パラメータの変更操作がなされた場合はS406に進み、そうでない場合はS413に進む。
S406では、システム制御部114は、いずれの撮影設定の項目のパラメータが変更されたのかを判別する。変更されたパラメータが撮影設定「背景ぼかし」のパラメータである場合はS407に進み、変更されたパラメータが「明るさ」のパラメータである場合はS408に進み、変更されたパラメータが「美肌」のパラメータである場合はS409に進む。
S407では「背景ぼかし」について変更操作を反映した変更後のパラメータ(「する」又は「しない」)をシステムメモリ118に記憶する。そして、変更後のパラメータ(設定内容)を示すように自分撮りモード用のUIの表示を更新する。続くS410〜S414では、絞りの変更や連続撮影(連写)を伴わない方法で、疑似的にレビュー画像に対して設定後のパラメータを反映する。
S408では、変更後のパラメータ(−1EV〜+1EVの範囲におけるEV値)をシステムメモリ118に記憶する。そして、変更後のパラメータ(設定内容)を示すように自分撮りモード用のUIの表示を更新する。続くS410〜S414では、シャッター速度と絞り値(実際の露出)の変更を伴わない方法で、疑似的にレビュー画像に対して設定後のパラメータを反映する。
S409では、変更されたパラメータが撮影設定「美肌」のパラメータである場合、変更後のパラメータ(「切」、「中」、「弱」又は「強」)をシステムメモリ118に記憶する。そして、変更後のパラメータ(設定内容)を示すように自分撮りモード用のUIの表示を更新する。続くS410〜S414では、疑似的にレビュー画像に対して設定後のパラメータを反映する。
S410では、システム制御部114は、メモリ115に保持されたRAWデータを読み出す。S411では、システム制御部114は、システムメモリ118に記憶された変更後のパラメータに基づいてRAWデータを現像して、レビュー表示用の新たな画像を生成する(再現処理)。
S410、S411において、システムメモリ118に撮影設定「背景ぼかし」の変更後のパラメータが記憶されている場合、RAWデータへ変更後のパラメータに基づいて画像処理を施して主被写体以外がぼかされた現像画像を得る。より具体的には、レビュー表示している画像の属性情報として記録された合焦位置に基づいて主被写体の位置を決定し、エッジ検出処理によって主被写体の輪郭範囲を決定する。そして、主被写体の輪郭範囲の外側に平滑化の画像処理を施すことで、主被写体の領域以外である背景をぼかす。こ際の平滑化の度合いを、変更後の「背景ぼかし」のパラメータに基づくものとする。これによって、疑似的に、変更後の「背景ぼかし」のパラメータを設定して撮影した場合と同じようなボケ具合をレビュー画像上で再現する。従って、ユーザーが満足するぼかし具合かどうかをレビュー表示を見て判断できる。なお、レビュー画像の撮影の際に、連続撮影と画像処理による背景ぼかし処理を行っており、主被写体にピントを合わせて撮影した画像と、背景にピントを合わせて撮影した画像の双方がメモリ115に残っている場合もある。その場合は、主被写体に合焦して撮影された画像からぼかし画像を生成する際の平滑化フィルタリング処理の度合いを変更されたパラメータに応じたものとし、主被写体領域を切り出してぼかし画像に合成することで新たな背景ぼかし画像を生成し、更新したレビュー画像として表示してもよい。
S410、S411において、システムメモリ118に撮影設定「明るさ」の変更後のパラメータが記憶されている場合、RAWデータへ変更後のパラメータに基づいて画像処理を施して明るさの変更された現像画像を得る。これによって、疑似的に、変更後の「明るさ」のパラメータを設定して撮影した場合と同じような明るさをレビュー画像上で再現する。従って、ユーザーが満足する明るさかどうかをレビュー表示を見て判断できる。なお、露出の変更ではなく、画像処理による明るさの変更(ゲイン調整、コントラスト、シャープネス等の変更を含む)であるため、ノイズ感などは実際に撮影される画像とは異なるものとなる。
S410、S411において、システムメモリ118に撮影設定「美肌」の変更後のパラメータが記憶されている場合、RAWデータへ変更後のパラメータに基づいて美肌効果処理を施して美肌加工された現像画像を得る。これによって、変更後の「美肌」のパラメータを設定して撮影した場合と同じような肌の色味、滑らかさをレビュー画像上で再現する。従って、ユーザーが満足する美肌効果かどうかをレビュー表示を見て判断できる。
S412では、システム制御部114は、表示面103aに表示されているレビュー画像をS411で現像した画像で更新する。また、S405でのパラメータの変更をキャンセルすることを選択するための選択肢と、確定を選択するための選択肢とを表示する。
S413では、システム制御部114は、パラメータの変更のキャンセル指示があったか否かを判定する。S412で表示した、パラメータの変更をキャンセルするための選択肢が方向キーの操作によって選択されセットボタンが押下されるか、パラメータの変更をキャンセルするための選択肢に対するタッチ操作があると、キャンセル指示があったと判定する。キャンセル指示があった場合は図3のS301に進み、レビュー表示中に行われたパラメータ変更操作の内容を反映せず(破棄して)、ライブビュー表示を行って次の撮影待機状態へ遷移する。キャンセル指示がない場合はS414へ進む。
S414では、システム制御部114は、パラメータ変更の確定指示があったか否かを判定する。S412で表示した、パラメータの変更を確定するための選択肢が方向キーの操作によって選択されセットボタンが押下されるか、パラメータの変更を確定するための選択肢に対するタッチ操作があると、確定指示があったと判定する。確定指示があった場合はS415に進む。確定指示がない場合はS405へ進み、さらなるパラメータの変更操作を受け付ける。
S415では、システム制御部414は、レビュー表示中に行われたパラメータの変更を、次以降の撮影のための撮影設定として設定し、不揮発性メモリ117に記録する。さらに、レビュー画像として表示している、パラメータの変更を反映した現像済み画像を、画像ファイルとして記録媒体122に記録する。そして、メモリ115に保持されたRAWデータは破棄し、図3のS301、S302へと進み、ライブビュー表示を行って次の撮影待機状態へ遷移する。
このようにして、撮影直後のレビュー表示中に、自分撮り撮影のためのパラメータの設定変更を受け付ける。受け付けた設定変更は、画像処理によって疑似的にレビュー画像上に再現される。従ってユーザーは、レビュー画像をみることで、所望の設定に近づいているか否かを判断することができる。そして、次の撮影ではレビュー画像を用いて確認したパラメータの設定が反映される。レビュー画像で確認したパラメータの変更も、次の撮影用の設定パラメータとして設定された場合には、次以降の撮影において画像処理以外の光学的な要素も含む設定値として設定される。例えば、「明るさ」については、レビュー画像では画像処理で再現していたが、次の撮影に反映する場合は露出値(シャッター速度、絞り値)の設定値として設定される。このようにして、ユーザーは、1回自分撮りを行ったあと、レビュー表示を見ながら、じっくりと自分の顔が写った画像を見ながら、所望の設定に変更することができる。レビュー中の操作は、撮影済みの自分が写っているレビュー画像を見ながら行うため、自分がレンズの前に居る必要はない。従ってモニター103を対面位置から通常位置に戻して操作することも可能である。モニター103を対面位置から通常位置に戻して操作する場合、撮影者が三脚などに固定されたカメラの背面に移動する、あるいは、撮影者は移動せずに手持ちのカメラの向きをレンズが撮影者を向く方向から、カメラ背面が撮影者を向く方向になるように持ち変える。通常位置では、デジタルカメラ100の背面に備えられた各種操作部材を操作しやすくなるので、ライブビュー表示を対面位置で見ながらパラメータ調整するよりも、操作性良く自分撮りのパラメータを設定することができる。また、デジタルカメラ100を手持ちして自分撮り撮影を行っている場合、デジタルカメラ100のレンズ側が撮影者を向く方向で撮影者がデジタルカメラ100を保持する(対面位置で使用する)場合よりも、デジタルカメラ100の背面側が撮影者を向く向きで撮影者がデジタルカメラ100を保持する(通常位置で使用する)方が、安定して保持することができる。従って、撮影設定の変更操作中に、デジタルカメラ100を落下させてしまうなどの可能性を抑制することができる。
図7は、図3及び図4の撮影設定変更処理が実行される際の操作を説明するための工程図である。まず、撮影者が正面側に位置して撮影レンズ102を自分に向けて自分撮りを行う自分撮りモードにおいて、モニター103の表示面103aも自分に向けると、ライブビュー表示される自分の画像を確認することができる(図7(A))。この工程は、S302に該当する。その後、撮影者がシャッターボタン104を全押して撮影を行うと、ここでは自分撮りモードが設定されているため、撮影済み静止画像が表示面103aに表示されるとともに、ガイダンス601及び自分撮りモード用のUI画面が表示面103aに表示される。これらの工程は、S307〜S311、S314〜S317に該当する。ガイダンス601の表示によって表示面103aの向きを背面側に変更しても撮影設定の各項目のパラメータの変更を受け付けることを知った撮影者は、表示面103aの向きを背面側(通常位置)に変更する(図7(B))。この工程は、S401の「YES」に該当する。
次いで、撮影者は表示面103aの撮影済み静止画像(レビュー画像)を眺めつつ、操作部106等を操作して変更を所望する撮影設定を選択し、例えば、アイコン501を表示させて撮影設定「背景ぼかし」のパラメータを変更する(図7(C))。この工程は、S405の「YES」に該当する。その後、システム制御部114は、RAWデータへ変更後のパラメータに基づいてデジタル処理を施して人物以外がぼかされた現像画像を得、該現像画像を表示面103aへプレビュー表示させる(図7(D))。これらの工程は、S407、S410〜S412に該当する。
図3及び図4の撮影設定変更処理では、撮影済み静止画像の自分撮りプレビュー表示時間が撮影済み静止画像の標準プレビュー表示時間よりも長い(S312、S316)。これにより、撮影者は、自分撮りモードであって表示面103aの向きが正面側である場合、撮影済み静止画像をじっくりと眺めることができ、自分撮りを行いながら変更を所望する撮影設定のパラメータについてしっかりと吟味することができる。また、撮影者は、時間的余裕をもって慌てること無く表示面103aの向きを正面側から背面側に変更することができ、結果として操作ミスを減らすことができる。また、図3及び図4の撮影設定変更処理では、自分撮りモードであって表示面103aの向きが正面側である場合、表示面103aに表示面103aの向きを背面側に変更しても各撮影設定のパラメータの変更を受け付ける旨を表示する(S317)。これにより、撮影者は、撮影設定のパラメータの変更を行うために撮影レンズ102を自分に向け続ける必要がないことを理解することができる。その結果、ユーザーの利便性が向上する。さらに、図3及び図4の撮影設定変更処理では、撮影済み静止画像に人物の顔画像が含まれていない場合、自分撮りモード用のUI画面が表示面103aに表示されない(S315NoからS312)。これにより、自分撮りに不必要な撮影設定のパラメータの変更が行われるのを防止することができる。また、図3及び図4の撮影設定変更処理では、変更後のパラメータに基づいてRAWデータが現像されて現像画像が得られる。RAWデータでは撮影時から情報が削減されていないため、RAWデータを用いることにより、撮影時に設定した場合を疑似的に再現した効果が付された現像画像が得ることができる。これにより、撮影者は、撮影設定のパラメータを変更したときの効果をより正確に予測することができる。
上述したように、図3及び図4の撮影設定変更処理では、自分撮りモードが設定されていると、表示面103aの向きが正面側から背面側に変更されても、撮影済み静止画像が表示面103aに表示され続け、撮影設定のパラメータの変更を受け付ける。したがって、例えば、表示面103aにタッチパネルが設けられず、撮影者が撮影レンズ102を自分に向けたままパラメータの変更を行うことが困難である場合であっても、表示面103aの向きを背面側にすれば、撮影設定のパラメータを容易に変更できる。具体的には、撮影者が背面側へ移動し、表示面103aの向きを背面側にすれば、撮影者は撮影済み静止画像を眺めながら、背面側に配置された操作部106等を操作して撮影設定のパラメータを変更することができる。すなわち、表示面103aにタッチパネルが設けられないデジタルカメラ100では、本発明を適用することにより、撮影者の利便性を大きく向上することができる。
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施の形態は本発明の一実施の形態を示すものにすぎず、各実施の形態を適宜組み合わせることも可能である。なお、システム制御部114が行うものとして説明した上述の各種制御は、1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、上述した実施の形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されずバリアングルモニタを装備した撮像装置であれば適用可能である。すなわち、本発明は、向きを変更可能なモニターを備えるパーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、ディスプレイを備えるプリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機等に適用可能である。さらに、本発明は、向きを変更可能なモニターを備える電子ブックリーダー、タブレット端末、スマートフォン、投影装置、ディスプレイを備える家電装置や車載装置等に適用可能である。
本発明は、上述の実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 デジタルカメラ
101 本体
102 撮影レンズ
103 モニター
103a 表示面
106 操作部
107 コントローラーホイール
114 システム制御部
501,502,503 アイコン
601 ガイダンス

Claims (13)

  1. 撮影者自身が被写体となるモードに設定可能なモード設定手段と、
    少なくとも表示面が被写体側を向く第1の位置と撮影者側を向く第2の位置を含む複数の位置の何れかに位置を変更可能な表示部と、
    前記設定手段で撮影者自身が被写体となるモードに設定されており、かつ、前記表示部が前記第1の位置である場合の第1の撮影の直後に、該第1の撮影で得られた画像をレビュー画像として前記表示部に表示し、前記レビュー画像の表示中に行われたパラメータの変更操作に応じて、パラメータの変更操作に対応する画像処理を施して前記レビュー画像を更新して表示するように制御する表示制御手段と、
    前記レビュー画像の表示の後の第2の撮影において、前記レビュー画像の表示中に行われたパラメータの変更操作に基づいて撮影設定を変更して前記第2の撮影を行うように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記レビュー画像の表示を終了すると、前記レビュー画像の表示中に行われたパラメータの変更操作に基づいて撮影設定を変更するように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記レビュー画像の表示を終了すると、撮像手段で撮像されているライブビュー画像を表示するように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記表示部が前記第1の位置である場合に前記レビュー画像の表示を開始した後、前記表示部の位置が前記第1の位置から変更されることなく所定時間が経過したことに応じて前記レビュー画像の表示を終了し、前記所定時間の経過の前に前記表示部の位置が前記第2の位置に変更された場合には、前記所定時間が経過しても前記レビュー画像の表示を終了しないように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記レビュー画像とともに、前記レビュー画像を表示したまま前記表示部を前記第2の位置としてパラメータの変更操作を受け付け可能である旨のガイドを表示するように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の撮影で撮影された画像から人物の顔が検出されない場合は、前記レビュー画像の表示中に前記パラメータの変更操作を受け付けないことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記表示制御手段は、前記第1の撮影の直後の前記レビュー画像の表示中に行われた第1のパラメータの変更操作に応じて、該第1のパラメータの変更操作に対応して明るさを変更する画像処理を施して前記レビュー画像を更新して表示するように制御し、
    前記制御手段は、前記第2の撮影において、前記レビュー画像の表示中に行われた前記第1のパラメータの変更操作に基づいて、絞りとシャッタースピートの少なくとも一方を前記第1の撮影の際とは変更して前記第2の撮影を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記表示制御手段は、前記第1の撮影の直後の前記レビュー画像の表示中に行われた第2のパラメータの変更操作に応じて、該第2のパラメータの変更操作に対応する画像処理として、主被写体の範囲の外側に平滑化の処理を施して前記レビュー画像を更新して表示するように制御し、
    前記制御手段は、前記第2の撮影において、前記レビュー画像の表示中に行われた前記第2のパラメータの変更操作に基づいて、絞りを前記第1の撮影の際とは変更して前記第2の撮影を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記撮影者自身が被写体となるモードは、自分撮りを行うための撮影モードであり、美肌に関するパラメータを変更可能な撮影モードであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記第1の撮影で得られたレビュー画像の表示中に前記第1の撮影で得られたRAW画像を保持する保持手段を更に有し、
    前記表示制御手段は、前記レビュー画像の表示中に行われたパラメータの変更操作に応じて、パラメータの変更操作に対応する画像処理を前記RAW画像に対して施して前記レビュー画像を更新して表示するように制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 撮影者自身が被写体となるモードに設定可能なモード設定ステップと、
    少なくとも表示面が被写体側を向く第1の位置と撮影者側を向く第2の位置を含む複数の位置の何れかに位置を変更可能な表示部と、
    前記設定ステップで撮影者自身が被写体となるモードに設定されており、かつ、前記表示部が前記第1の位置である場合の第1の撮影の直後に、該第1の撮影で得られた画像をレビュー画像として前記表示部に表示し、前記レビュー画像の表示中に行われたパラメータの変更操作に応じて、パラメータの変更操作に対応する画像処理を施して前記レビュー画像を更新して表示するように制御する表示制御ステップと、
    前記レビュー画像の表示の後の第2の撮影において、前記レビュー画像の表示中に行われたパラメータの変更操作に基づいて撮影設定を変更して前記第2の撮影を行うように制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  12. コンピュータを、請求項1乃至10のいずれか1項に記載された撮像装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  13. コンピュータを、請求項1乃至10のいずれか1項に記載された撮像装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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