JP2019080107A - 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、および電子機器 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】組み合わせようとする複数の信号のスムーズな切り替え(接続)が可能で、画像劣化を抑止しつつ実質的に広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能な固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、および電子機器を提供する。【解決手段】AD変換部220の比較器221は、読み出し部60の制御の下、蓄積期間にフォトダイオードPD1からFD1に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号に対するデジタル化した第1の比較結果信号を出力する第1の比較処理と、蓄積期間後の転送期間にFD1に転送されたフォトダイオードPD1の蓄積電荷に応じた電圧信号に対するデジタル化した第2の比較結果信号を出力する第2の比較処理と、を行い、信号処理部710が、FWC情報を適用して第1の比較処理に応じた第1のAD変換伝達曲線TC1と第2の比較処理に応じた第2のAD変換伝達曲線TC2を接合する合成処理を行う。【選択図】図13

Description

本発明は、固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、および電子機器に関するものである。
光を検出して電荷を発生させる光電変換素子を用いた固体撮像装置(イメージセンサ)として、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサが実用に供されている。
CMOSイメージセンサは、デジタルカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ、医療用内視鏡、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話等の携帯端末装置(モバイル機器)等の各種電子機器の一部として広く適用されている。
CMOSイメージセンサは、画素毎にフォトダイオード(光電変換素子)および浮遊拡散層(FD:Floating Diffusion、フローティングディフュージョン)を有するFDアンプを持ち合わせており、その読み出しは、画素アレイの中のある一行を選択し、それらを同時に列(カラム)出力方向へと読み出すような列並列出力型が主流である。
また、列並列出力型CMOSイメージセンサの画素信号読み出し(出力)回路については実に様々なものが提案されている。
それらの中で、その最も進んだ回路のひとつが、列(カラム)毎にアナログ−デジタル変換器(ADC(Analog digital converter))を備え、画素信号をデジタル信号として取り出す回路である(たとえば特許文献1,2参照)。
この列並列ADC搭載CMOSイメージセンサ(カラムAD方式CMOSイメージセンサ)では、比較器(コンパレータ)はいわゆるRAMP波と画素信号の比較をして、後段のカウンタでデジタルCDSを行うことによりAD変換を行う。
しかしながら、この種のMOSイメージセンサは、信号の高速転送が可能であるが、グローバルシャッタ読み出しができないという不利益がある。
これに対して、各画素に比較器を含むADC(さらにはメモリ部)を配置して、画素アレイ部中の全画素に対して同一のタイミングで露光開始と露光終了とを実行するグローバルシャッタをも実現可能にするデジタル画素(ピクセル)センサが提案されている(たとえば特許文献3,4参照)。
特開2005−278135号公報 特開2005−295346号公報 US 7164114 B2 FIG、4 US 2010/0181464 A1
ところが、上述した従来のデジタル画素センサを備えたCMOSイメージセンサでは、グローバルシャッタ機能を実現することは可能であるが、たとえば蓄積期間にフォトダイオードから溢れ出る電荷をリアルタイムに利用していないことから、広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化には限界がある。
また、CMOSイメージセンサの重要な性能指標にランダムノイズがあり、主なランダムノイズ源として、画素とAD変換器があることが知られている。
一般的には、ランダムノイズ低減手法として、トランジスタサイズを大きくすることでフリッカノイズ(flicker noise)を低減する、もしくは比較器出力に容量を付加し、帯域を落とすことでCDSによるノイズのフィルタ効果を狙う方法が知られている。
しかし、それぞれの手法では、面積が増大する、容量増により比較器の反転遅延が悪化し、撮像素子のフレームレートが上げられないという不利益がある。
また、各画素に比較器を含むADC(さらにはメモリ部)を配置することから、有効画素領域を最大限に拡大することは困難で、コストあたりの価値を最大限に高めることが困難である。
また、ダイナミックレンジを拡大させる方法としては、たとえば、イメージセンサの同一の画素から蓄積時間の異なる2種類の信号を読み出し、この2種類の信号を組み合わせて、ダイナミックレンジを拡大させる方法や、高感度の画素でダイナミックレンジの小さい信号と、低感度でダイナミックレンジを拡大した信号を組み合わせてダイナミックレンジを拡大させる方法などが知られている。
ところで、いずれの方法においても、組み合わせようとする(合成しようとする)複数の信号は、組み合わせ(信号の切り替え)を行う信号値の近傍において、それぞれ入射光量(照度)に対する出力電圧の直線性がほぼ同等に保たれている必要がある。
各々の信号はダイナミックレンジ(Dレンジ)を拡大するために光量(照度)に対するゲインが異なるように設計されるため、主としてアナログデジタルコンバータ(ADC)でデジタル変換後のデジタル信号処理回路でゲインを補正し、直線性(あるいは傾き)が同じに保たれるようにしている。
しかし、固体撮像装置の個体単位でのばらつき、あるいは1個体の中での画素間のばらつき等が存在するため、ばらつきの中心値のパラメータを基に補正した数値で、各々の信号を切り替えたとしても、そのレベルの近傍においての直線性(リニアリティ)が必ずしも保証されない場合がある。
このように補正精度が低い(ばらついている)場合、スムーズな切り替えが不能となり、その不連続点がノイズとなってしまい、いわゆるトーンジャンプ等の画像劣化の要因になるという不利益がある。
本発明は、組み合わせようとする複数の信号のスムーズな切り替え(接続)が可能で、画像劣化を抑止しつつ実質的に広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能な固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、および電子機器を提供することにある。
また、本発明は、組み合わせようとする複数の信号のスムーズな切り替え(接続)が可能で、画像劣化を抑止しつつ実質的に広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能で、しかも低ノイズ化を図れ、有効画素領域を最大限に拡大することができ、コストあたりの価値を最大限に高めることが可能な固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、および電子機器を提供することにある。
本発明の第1の観点の固体撮像装置は、光電変換を行う画素が配置された画素部と、前記画素部の前記画素から画素信号を読み出す読み出し部と、複数の読み出し信号を合成して、ダイナミックレンジが拡大された合成信号を生成する信号処理部と、を有し、前記画素は、蓄積期間に光電変換により生成した電荷を蓄積する光電変換素子と、前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記蓄積期間後の転送期間に転送可能な転送素子と、前記転送素子を通じて前記光電変換素子で蓄積された電荷が転送される出力ノードと、前記出力ノードの電荷を電荷量に応じた電圧信号に変換し、変換した電圧信号を出力する出力バッファ部と、前記出力バッファ部による電圧信号と参照電圧とを比較し、デジタル化した比較結果信号を出力する比較処理を行う比較器と、前記比較器の比較結果信号に応じたデータを記憶するメモリ部と、を含み、前記比較器は、前記読み出し部の制御の下、前記蓄積期間に前記光電変換素子から前記出力ノードに溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた前記電圧信号に対するデジタル化した第1の比較結果信号を出力する第1の比較処理と、前記蓄積期間後の前記転送期間に前記出力ノードに転送された前記光電変換素子の蓄積電荷に応じた前記電圧信号に対するデジタル化した第2の比較結果信号を出力する第2の比較処理と、を行い、前記信号処理部は、前記第1の比較処理に応じた第1のアナログデジタル(AD)変換伝達曲線と第2の比較処理に応じた第2のAD変換伝達曲線を接合する合成処理を行う。
本発明の第2の観点は、光電変換を行う画素が配置された画素部と、前記画素部の前記画素から画素信号を読み出す読み出し部と、複数の読み出し信号を合成して、ダイナミックレンジが拡大された合成信号を生成する信号処理部と、を有し、前記画素は、蓄積期間に光電変換により生成した電荷を蓄積する光電変換素子と、前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記蓄積期間後の転送期間に転送可能な転送素子と、前記転送素子を通じて前記光電変換素子で蓄積された電荷が転送される出力ノードと、前記出力ノードの電荷を電荷量に応じた電圧信号に変換し、変換した電圧信号を出力する出力バッファ部と、前記出力バッファ部による電圧信号と参照電圧とを比較し、デジタル化した比較結果信号を出力する比較処理を行う比較器と、前記比較器の比較結果信号に応じたデータを記憶するメモリ部と、を含む固体撮像装置の駆動方法であって、前記画素の画素信号を読み出す場合、前記比較器において、前記読み出し部の制御の下、前記蓄積期間に前記光電変換素子から前記出力ノードに溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた前記電圧信号に対するデジタル化した第1の比較結果信号を出力する第1の比較処理を行い、前記蓄積期間後の前記転送期間に前記出力ノードに転送された前記光電変換素子の蓄積電荷に応じた前記電圧信号に対するデジタル化した第2の比較結果信号を出力する第2の比較処理を行い、前記信号処理部において、前記第1の比較処理に応じた第1のアナログデジタル(AD)変換伝達曲線と第2の比較処理に応じた第2のAD変換伝達曲線を接合する合成処理を行う。
本発明の第3の観点の電子機器は、固体撮像装置と、前記固体撮像装置に被写体像を結像する光学系と、を有し、前記固体撮像装置は、光電変換を行う画素が配置された画素部と、前記画素部の前記画素から画素信号を読み出す読み出し部と、複数の読み出し信号を合成して、ダイナミックレンジが拡大された合成信号を生成する信号処理部と、を有し、前記画素は、蓄積期間に光電変換により生成した電荷を蓄積する光電変換素子と、前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記蓄積期間後の転送期間に転送可能な転送素子と、前記転送素子を通じて前記光電変換素子で蓄積された電荷が転送される出力ノードと、前記出力ノードの電荷を電荷量に応じた電圧信号に変換し、変換した電圧信号を出力する出力バッファ部と、前記出力バッファ部による電圧信号と参照電圧とを比較し、デジタル化した比較結果信号を出力する比較処理を行う比較器と、前記比較器の比較結果信号に応じたデータを記憶するメモリ部と、を含み、前記比較器は、前記読み出し部の制御の下、前記蓄積期間に前記光電変換素子から前記出力ノードに溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた前記電圧信号に対するデジタル化した第1の比較結果信号を出力する第1の比較処理と、前記蓄積期間後の前記転送期間に前記出力ノードに転送された前記光電変換素子の蓄積電荷に応じた前記電圧信号に対するデジタル化した第2の比較結果信号を出力する第2の比較処理と、を行い、前記信号処理部は、前記第1の比較処理に応じた第1のアナログデジタル(AD)変換伝達曲線と第2の比較処理に応じた第2のAD変換伝達曲線を接合する合成処理を行う。
本発明によれば、組み合わせようとする複数の信号のスムーズな切り替え(接続)が可能で、画像劣化を抑止しつつ実質的に広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能となる。
また、本発明によれば、組み合わせようとする複数の信号のスムーズな切り替え(接続)が可能で、画像劣化を抑止しつつ実質的に広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能で、しかも低ノイズ化を図れ、有効画素領域を最大限に拡大することができ、コストあたりの価値を最大限に高めることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素部のデジタル画素アレイの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素の一例を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態に係るデジタル画素の主要部である電荷蓄積転送系の構成例を示す簡略断面図およびオーバーフロー時のポテンシャル図である。 本実施形態に係る比較器の第1の比較処理を説明するための図である。 本実施形態に係る比較器の第1の比較処理を説明するための図であって、参照電圧の他のパターン例を説明するための図である。 本実施形態に係る比較器に種々の参照電圧を入力した場合の光時間変換の状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るデジタル画素における光応答カバレッジを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るメモリ部および出力回路の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置におけるフレーム読み出しシーケンスの一例を示す図である。 本実施形態に係る固体撮像装置のFWC情報をオンラインで測定する第1の測定方法を説明するための図である。 本実施形態に係る固体撮像装置のFWC情報をオフラインで測定する第2の測定方法を説明するための図である。 本実施形態に係る固体撮像装置において参照電圧が線形(リニア)のランプ状参照電圧である場合の信号処理部における第1の合成処理方法を説明するため図である。 変調された非線形のランプ状参照電圧を、ランプ波形は線形で、AD変換コードステップを変調して生成する方法の一例を示す図である。 本実施形態に係る固体撮像装置において参照電圧が変調された非線形のランプ状参照電圧である場合の信号処理部における第2の合成処理方法を説明するため図である。 本実施形態に係る固体撮像装置において参照電圧が変調された非線形のランプ状参照電圧である場合の信号処理部における第2の合成処理方法を説明するため図であって、AD変換コードステップを含めて示す図である。 本発明の実施形態に係るデジタルデジタル再変換処理の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るデジタルデジタル再変換処理の他例であって、参照電圧が線形のランプ状参照電圧である場合にデジタルデジタル再変換処理を適用する信号処理部における第3の合成処理方法を説明するための図である。 本実施形態に係る信号処理部の構成例を示す図である。 図19の信号処理部の動作概要を説明するためのフローチャートである。 本第1の実施形態に係る固体撮像装置の積層構造について説明するための模式図である。 本第1の実施形態に係る固体撮像装置の積層構造について説明するための簡略断面図である。 本第1の実施形態に係る固体撮像装置の所定シャッタモード時の主として画素部における読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。 本第1の実施形態に係る固体撮像装置の所定シャッタモード時の主として画素部における読み出し動作を説明するための動作シーケンスおよびポテンシャル遷移を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置を説明するための図であって、タイムスタンプADCモード動作とリニアADCモード動作の選択処理の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置におけるフレーム読み出しシーケンスの一例を示す図である。 本第3の実施形態に係る比較器に参照電圧を入力した場合の光時間変換の状態を示す図である。 本第3の実施形態におけるデジタルコードと光変換による電荷量との関係を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る固体撮像装置の画素の一例を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像装置が適用される電子機器の構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。
本実施形態において、固体撮像装置10は、たとえば画素としてデジタル画素(Digital Pixel)を含むCMOSイメージセンサにより構成される。
この固体撮像装置10は、図1に示すように、撮像部としての画素部20、垂直走査回路(行走査回路)30、出力回路40、タイミング制御回路50、読み出し部60、および信号処理部710を含むデジタルシグナルプロセッサ(DSP : Digital Signal Processor)部70を主構成要素として有している。
これらの構成要素のうち、たとえば垂直走査回路30、出力回路40、およびタイミング制御回路50により画素信号の読み出し部60が構成される。
本第1の実施形態において、固体撮像装置10は、画素部20において、デジタル画素として光電変換読み出し部、AD(アナログデジタル)変換部、およびメモリ部を含み、グローバルシャッタの動作機能を持つ、たとえば積層型のCMOSイメージセンサとして構成されている。
本第1の実施形態に係る固体撮像装置10において、後で詳述するように、各デジタル画素DPがAD変換機能を有しており、AD変換部は、光電変換読み出し部により読み出される電圧信号と参照電圧とを比較し、デジタル化した比較結果信号を出力する比較処理を行う比較器(コンパレータ)を有している。
比較器は、読み出し部60の制御の下、蓄積期間に光電変換素子から出力ノード(フローティングディフュージョン)に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号に対するデジタル化した第1の比較結果信号を出力する第1の比較処理と、蓄積期間後の転送期間に出力ノードに転送された光電変換素子の蓄積電荷に応じた電圧信号に対するデジタル化した第2の比較結果信号を出力する第2の比較処理と、を行う。
そして、本第1の実施形態においては、DSP部70の信号処理部710において、大幅な広ダイナミックレンジ化を図るために第1の比較処理に応じた第1のAD変換伝達曲線と第2の比較処理に応じた第2のAD変換伝達曲線の合成処理を行う。
ただし、第1の比較処理と第2の比較処理は動作が不連続であり、2つのAD変換伝達曲線の接合点でオフセットが発生すること等に起因して、単純な合成処理では2つのAD変換伝達曲線をフムース(滑らか)に接続することは難しい。
そこで、本第1の実施形態において、DSP部70の信号処理部710では、第1の比較処理に応じた第1のAD変換伝達曲線信号と第2の比較処理に応じた第2のAD変換伝達曲線信号の傾きを等しくするとともに、第2の比較処理に応じたAD変換伝達曲線信号が飽和する手前すなわち直線性が保たれている領域(たとえば非飽和領域)において、この2種類の信号を合成することで2つのAD変換伝達曲線をフムース(滑らか)に接続して、ダイナミックレンジを拡大した信号である合成信号を取得する。
信号処理部710は、合成処理において、測定された画素のフルウェルキャパシティ(FWC:Full Well Capacity)情報を適用して第1のAD変換伝達曲線と第2のAD変換伝達曲線の接合ギャップを補正する。
適用されるFWC情報は、少なくとも第2の比較処理で得られるFWC情報である。
具体的な合成処理については、後で詳述する。
なお、FWC(フルウェルキャパシティ)とは、光電変換素子であるフォトダイオードPDが受光した光を電荷(たとえば電子)に変換して蓄積(収容)できる容量の上限のことである。
以下、固体撮像装置10の各部の構成および機能の概要、特に、画素部20およびデジタル画素の構成および機能、それらに関連した読み出し処理、画素部20と読み出し部60の積層構造、並びに、DSP部70の信号処理部710の2つのAD変換伝達曲線の合成処理等について詳述する。
(画素部20およびデジタル画素200の構成)
図2は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置10の画素部のデジタル画素アレイの一例を示す図である。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置10の画素の一例を示す回路図である。
画素部20は、図2に示すように、複数のデジタル画素200がN行M列の行列状(マトリクス状)に配列されている。
なお、図2においては、図面の簡単化のため、9つのデジタル画素200が3行3列の行列状(M=3、N=3のマトリクス状)に配置されている例が示されている。
本第1の実施形態に係るデジタル画素200は、光電変換読み出し部(図2ではPDと表記)210、AD変換部(図2ではADCと表記)220、およびメモリ部(図2ではMEMと表記)230を含んで構成されている。
本第1の実施形態の画素部20は、後で詳述するように、第1の基板110と第2の基板120の積層型のCMOSイメージセンサとして構成されるが、本例では、図3に示すように、第1の基板110に光電変換読み出し部210が形成され、第2の基板120にAD変換部220およびメモリ部230が形成されている。
デジタル画素200の光電変換読み出し部210は、フォトダイオード(光電変換素子)と画素内アンプとを含んで構成される。
具体的には、この光電変換読み出し部210は、たとえば光電変換素子であるフォトダイオードPD1を有する。
このフォトダイオードPD1に対して、転送素子としての転送トランジスタTG1−Tr、リセット素子としてのリセットトランジスタRST1−Tr、ソースフォロワ素子としてのソースフォロワトランジスタSF1−Tr、電流源素子としてのカレントトランジスタIC1−Tr,出力ノードND1としてのフローティングディフュージョンFD1,および読み出しノードND2をそれぞれ一つずつ有する。
このように、第1の実施形態に係るデジタル画素200の光電変換読み出し部210は、転送トランジスタTG1−Tr、リセットトランジスタRST1−Tr、ソースフォロワトランジスタSF1−Tr、およびカレントトランジスタIC1−Trの4トランジスタ(4Tr)を含んで構成されている。
そして、本第1の実施形態においては、ソースフォロワトランジスタSF1−Tr、カレントトランジスタIC1−Tr、および読み出しノードND2を含んで出力バッファ部211が構成されている。
本第1の実施形態に係る光電変換読み出し部210は、出力バッファ部211の読み出しノードND2がAD変換部220の入力部に接続されている。
光電変換読み出し部210は、出力ノードとしてのフローティングディフュージョンFD1の電荷を電荷量に応じた電圧信号に変換し、変換した電圧信号VSLをAD変換部220に出力する。
より具体的には、光電変換読み出し部210は、AD変換部220の第1の比較処理期間PCMP1において、蓄積期間PIに光電変換素子であるフォトダイオードPD1から出力ノードとしてのフローティングディフュージョンFD1に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号VSLを出力する。
さらに、光電変換読み出し部210は、AD変換部220の第2の比較処理期間PCMP2において、蓄積期間PI後の転送期間PTに出力ノードとしてのフローティングディフュージョンFD1に転送されたフォトダイオードPD1の蓄積電荷に応じた電圧信号VSLを出力する。
光電変換読み出し部210は、第2の比較処理期間PCMP2において、画素信号としての読み出しリセット信号(信号電圧)(VRST)および読み出し信号(信号電圧)(VSIG)をAD変換部220に出力する。
フォトダイオードPD1は、入射光量に応じた量の信号電荷(ここでは電子)を発生し、蓄積する。
以下、信号電荷は電子であり、各トランジスタがn型トランジスタである場合について説明するが、信号電荷が正孔(ホール)であったり、各トランジスタがp型トランジスタであっても構わない。
また、本実施形態は、複数のフォトダイオードおよび転送トランジスタ間で、各トランジスタを共有している場合にも有効である。
各デジタル画素200において、フォトダイオード(PD)としては、埋め込み型フォトダイオード(PPD)が用いられる。
フォトダイオード(PD)を形成する基板表面にはダングリングボンドなどの欠陥による表面準位が存在するため、熱エネルギーによって多くの電荷(暗電流)が発生し、正しい信号が読み出せなくなってしまう。
埋め込み型フォトダイオード(PPD)では、フォトダイオード(PD)の電荷蓄積部を基板内に埋め込むことで、暗電流の信号への混入を低減することが可能となる。
光電変換読み出し部210の転送トランジスタTG1−Trは、フォトダイオードPD1とフローティングディフュージョンFD1の間に接続され、制御線を通じてゲートに印加される制御信号TGにより制御される。
転送トランジスタTG1−Trは、制御信号TGがハイ(H)レベルの転送期間PTに選択されて導通状態となり、フォトダイオードPD1で光電変換され蓄積された電荷(電子)をフローティングディフュージョンFD1に転送する。
なお、フォトダイオードPD1およびフローティングディフュージョンFD1が所定のリセット電位にリセットされた後、転送トランジスタTG1−Trは、制御信号TGがロー(L)レベルの非導通状態となり、フォトダイオードPD1は蓄積期間PIとなるが、このとき、入射する光の強度(量)が非常に高い場合、飽和電荷量を超えた電荷が転送トランジスタTG1―Tr下のオーバーフローパスを通じてオーバーフロー電荷としてフローティングディフュージョンFD1に溢れ出す。
リセットトランジスタRST1−Trは、電源電圧VDDの電源線VddとフローティングディフュージョンFD1の間に接続され、制御線を通じてゲートに印加される制御信号RSTにより制御される。
リセットトランジスタRST1−Trは、制御信号RSTがHレベルのリセット期間に選択されて導通状態となり、フローティングディフュージョンFD1を電源電圧VDDの電源線Vddの電位にリセットする。
ソースフォロワ素子としてのソースフォロワトランジスタSF1−Trは、ソースが読み出しノードND2に接続され、ドレイン側が電源線Vddに接続され、ゲートがフローティングディフュージョンFD1に接続されている。
読み出しノードND2と基準電位VSS(たとえばGND)の間に電流源素子としてのカレントトランジスタIC1−Trのドレイン、ソースが接続されている。カレントトランジスタIC1−Trのゲートは制御信号VBNPIXの供給ラインに接続されている。
そして、読み出しノードND2とAD変換部220の入力部間の信号線LSGN1は、電流源素子としてのカレントトランジスタIC1−Trにより駆動される。
図4(A)および(B)は、本発明の第1の実施形態に係るデジタル画素の主要部である電荷蓄積転送系の構成例を示す簡略断面図およびオーバーフロー時のポテンシャル図である。
各デジタル画素セルPXLCは、光Lが照射される第1基板面1101側(たとえば裏面側)と、この第1基板面1101側と対向する側の第2基板面1102側とを有する半導体基板(本例では第1の基板110)に形成され、分離層SPLにより分離されている。
そして、図4のデジタル画素セルPLXCは、光電変換読み出し部210を形成するフォトダイオードPD1、転送トランジスタTG1−Tr、フローティングディフュージョンFD1、リセットトランジスタRST1−Tr、分離層SPL、さらには図示しないカラーフィルタ部およびマイクロレンズを含んで構成されている。
(フォトダイオードの構成)
フォトダイオードPD1は、第1基板面1101側と、第1基板面1101側と対向する側の第2基板面1102側とを有する半導体基板に対して埋め込むように形成された第1導電型(本実施形態ではn型)半導体層(本実施形態ではn層)2101を含み、受光した光の光電変換機能および電荷蓄積機能を有するように形成されている。
フォトダイオードPD1の基板の法線に直交する方向(X方向)における側部には第2の導電型(本実施形態ではp型)分離層SPLが形成されている。
このように、本実施形態では、各デジタル画素セルPXLCにおいて、フォトダイオード(PD)としては、埋め込み型フォトダイオード(PPD)が用いられる。
フォトダイオード(PD)を形成する基板表面にはダングリングボンドなどの欠陥による表面準位が存在するため、熱エネルギーによって多くの電荷(暗電流)が発生し、正しい信号が読み出せなくなってしまう。
埋め込み型フォトダイオード(PPD)では、フォトダイオード(PD)の電荷蓄積部を基板内に埋め込むことで、暗電流の信号への混入を低減することが可能となる。
図4のフォトダイオードPD1においては、n層(第1導電型半導体層)2101が、基板110の法線方向(図中の直交座標系のZ方向)に2層構造を持つように構成されている。
本例では、第1基板面1101側にn−層2102が形成され、このn−層2102の第2基板面1102側にn層2103が形成され、このn−層2103の第2基板面1102側にp+層2104およびp層2105が形成されている。
また、n−層2102の第1基板面1101側にp+層2106が形成されている。
p+層2106は、フォトダイオードPD1のみならず分離層SPL、さらには他のデジタル画素セルPXLCにわたって一様に形成されている。
なお、このP+層2106の光入射側には、カラーフィルタ部が形成され、さらに、カラーフィルタ部の光入射射側であって、フォトダイオードPD1および分離層SPLの一部に対応するようにマイクロレンズが形成されている。
これらの構成は一例であり、単層構造であってもよく、また、3層、4層以上の積層構造であってもよい。
(X方向(列方向)における分離層の構成)
図4のX方向(列方向)におけるp型分離層SPLにおいては、フォトダイオードPD1のn−層2102と接する側であって基板の法線に直交する方向(図中の直交座標系のX方向)の右側部に、第1のp層(第2導電型半導体層)2107が形成されている。
さらに、p型分離層SPLにおいては、第1のp層2107のX方向の右側に、第2のp層(第2導電型半導体層)2108が、基板110の法線方向(図中の直交座標系のZ方向)に2層構造を持つように構成されている。
本例では、第2のp層2108において、第1基板面1101側にp−層2109が形成され、このp−層2109の第2基板面1102側にp層2110が形成されている。
これらの構成は一例であり、単層構造であってもよく、また、3層、4層以上の積層構造であってもよい。
p型分離層SPLの第1のp層2107および第2のp−層2109の第1の基板面1101側にはフォトダイオード2110と同様のp+層2106が形成されている。
p型分離層SPLの第1のp層2107の第2の基板面1102側の一部にかかりオーバーフローパスOVPが形成されるように、n層2103が延長するように形成されている。
そして、n層2103の第2基板面1102側のp層2105上に、ゲート絶縁膜を介して転送トランジスタTG1−Trのゲート電極2111が形成されている。
さらに、p型分離層SPLの第1のp層2107の第2の基板面1102側にはフローティングディフュージョンFD1となるn+層2112が形成され、n+層2112に隣接してリセットトランジスタRST1−Trのチャネル形成領域となるp層2113、p層2113に隣接してn+層2114が形成されている。
そして、p層2113上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極2115が形成されている。
このような構造において、入射する光の強度(量)が非常に高い場合、飽和電荷量を超えた電荷が転送トランジスタTG1―Tr下のオーバーフローパスOVPを通じてオーバーフロー電荷としてフローティングディフュージョンFD1に溢れ出す。
デジタル画素200のAD変換部220は、光電変換読み出し部210により出力されるアナログの電圧信号VSLを、所定の傾きを持たせて変化させたランプ波形または固定電圧の参照電圧VREFと比較して、デジタル信号に変換する機能を有する。
AD変換部220は、図3に示すように、比較器(COMP)221、カウンタ(CNT)222、入力側結合キャパシタC221、出力側の負荷キャパシタC222、およびリセットスイッチSW−RSTを含んで構成されている。
比較器221は、第1の入力端子としての反転入力端子(−)に、光電変換読み出し部210の出力バッファ部211から信号線LSGN1に出力された電圧信号VSLが供給され、第2の入力端子としての非反転入力端子(+)に参照電圧VREFが供給され、電圧信号VSTと参照電圧VREFとを比較し、デジタル化した比較結果信号SCMPを出力する比較処理を行う.
比較器221は、第1の入力端子としての反転入力端子(−)に結合キャパシタC221が接続されており、第1の基板110側の光電変換読み出し部210の出力バッファ部211と第2の基板1120側のAD変換部220の比較器221の入力部をAC結合することにより、低ノイズ化を図り、低照度時に高SNRを実現可能なように構成されている。
また、比較器221は、出力端子と第1の入力端子としての反転入力端子(−)との間にリセットスイッチSW−RSTが接続され、出力端子と基準電位VSSとの間に負荷キャパシタC222が接続されている。
基本的に、AD変換部220においては、光電変換読み出し部210の出力バッファ部211から信号線LSGN1に読み出されたアナログ信号(電位VSL)は比較器221で参照電圧VREF、たとえばある傾きを持った線形または非線形に変化するスロープ波形であるランプ信号RAMPと比較される。
このとき、比較器221と同様に列毎に配置された、たとえばカウンタ222が動作しており、ランプ波形のあるランプ信号RAMPとカウンタ値が一対一の対応を取りながら変化することで電圧信号VSLをデジタル信号に変換する。
基本的に、AD変換部220は、参照電圧VREF(たとえばランプ信号RAMP)の変化は電圧の変化を時間の変化に変換するものであり、その時間をある周期(クロック)で数えることでデジタル値に変換する。
そして、アナログ信号VSLとランプ信号RAMP(参照電圧VREF)が交わったとき、比較器221の出力が反転し、カウンタ222の入力クロックを停止し、または、入力を停止していたクロックをカウンタ222に入力し、そのときのカウンタ222の値(データ)がメモリ部230に記憶されてAD変換を完了させる。
以上のAD変換期間終了後、各デジタル画素200のメモリ部230に格納されたデータ(信号)は出力回路40からDSP部70に出力され、所定の信号処理により2次元画像が生成される。
(比較器221のおける第1の比較処理および第2の比較処理)
そして、本第1の実施形態のAD変換部220の比較器221は、画素信号の読み出し期間に次の2つの第1の比較処理および第2の比較処理を行うように、読み出し部60により駆動制御される。
第1の比較処理CMPR1において、比較器221は、読み出し部60の制御の下、蓄積期間PIに光電変換素子であるフォトダイオードPD1から出力ノードであるフローティングフュージョンFD1に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号VSL1に対するデジタル化した第1の比較結果信号SCMP1を出力する。
なお、この第1の比較処理CMPR1の動作を、タイムスタンプADC(TS−ADC)モードの動作ともいう。
第2の比較処理CMPR2において、比較器221は、読み出し部60の制御の下、蓄積期間PI後の転送期間PTに出力ノードであるフローティングフュージョンFD1に転送されたフォトダイオードPD1の蓄積電荷に応じた電圧信号VSL2(VSIG)に対するデジタル化した第2の比較結果信号SCMP2を出力する。
実際には、第2の比較処理CMPR2において、蓄積電荷に応じた電圧信号VSL2(VSIG)に対するデジタル化の前に、リセット時のフローティングディフュージョンFD1のリセット電圧に応じた電圧信号VSL2(VRST)に対するデジタル化を行う。
なお、この第2の比較処理CMPR2の動作を、リニアADC(LIN−ADC)モードの動作ともいう。
なお、本実施形態において、基本的に、蓄積期間PIは、フォトダイオードPD1およびフローティングディフュージョンFD1がリセットレベルにリセットされてから、転送トランジスタTG1−Trが導通状態に切り替えられて転送期間PTが開始されるまでの期間である。
第1の比較処理CMPR1の期間PCMPR1は、フォトダイオードPD1およびフローティングディフュージョンFD1がリセットレベルにリセットされてから、転送期間PTが開始される前に、フローティングディフュージョンFD1がリセットレベルにリセットされるまでの期間である。
第2の比較処理CMPR2の期間PCMPR2は、フローティングディフュージョンFD1がリセットレベルにリセットされた後の期間であって、転送期間PT後の期間を含む期間である。
ここで、第1の比較処理CMPR1についてさらに詳述する。
図5は、本実施形態に係る比較器221の第1の比較処理CMPR1を説明するための図である。
図5において、横軸が時間を示し、縦軸が出力ノードであるフローティングディフュージョンFD1の電圧レベルVFDを示している。
フローティングディフュージョンFD1の電圧レベルVFDは、リセットレベルのときが電荷量が最も少なく電圧レベルVFDは最も高いレベルVFDiniとなる。
一方、飽和状態のときが電荷量が多く、電圧レベルVFDは低いレベルVFDsatとなる。
このような条件に従って、比較器221の参照電圧VREF1を、飽和状態となる手前の非飽和状態時のレベルに固定した電圧VREFsatに設定する、あるいはリセットレベル時の電圧レベルVREFrstから電圧レベルVREFsatに至るランプ電圧VREFrampに設定する。
第1の比較処理CMPR1のときに、このような参照電圧VREF1がVREFsatまたはVREFrampに設定されると、図5に示すように、入射光の強度が高い高照度のときほど電荷量が多いため比較器221の出力がフリップ(反転)する時間が速い。
最も高い照度の例EXP1の場合には、比較器221の出力が時刻t1に直ちにフリップ(反転)する。
例EXP1より低い照度の例EXP2の場合には、比較器221の出力が時刻t1より遅い時刻t2にフリップ(反転)する。
例EXP2より低い照度の例EXP3の場合には、比較器221の出力が時刻t2より遅い時刻t3にフリップ(反転)する。
このように、比較器221は、第1の比較処理CMPR1において、蓄積期間PIの所定期間にフォトダイオードPD1からフローティングディフュージョンFD1へのオーバーフロー電荷の量に応じた時間に対応する第1の比較結果信号SCMP1を出力する。
より具体的には、比較器221は、第1の比較処理CMPR1において、オーバーフロー電荷がフォトダイオードPD1から出力ノードであるフローティングディフュージョンFD1に溢れ始める最大サンプリング時間におけるフォトダイオードPD1の所定の閾値に対応した信号レベルから最小サンプリング時間で得られる信号レベルまでの光レベルとの比較処理に対応可能である。
上述したように、タイムスタンプADC(TS−ADC)モードにおける光変換動作(Photo conversion operation)は、蓄積期間PIにおいて、光―時間変換(Light to time conversion)を伴って実行される。
図5に示すように、非常に明るい光の下では、リセット活性化期間の直後に比較器221の出力状態が反転され、その光レベルは、以下の時間で説明される飽和信号(ウェル容量)に対応する。
((FD飽和量×蓄積時間)/サンプリング期間)+PD飽和量
たとえば、FD飽和:8Ke @ 150uV / e 〜FD容量の1.1fF、最小サンプリング時間:15nsec、蓄積時間:3msec:
であると仮定する。
このタイムスタンプADC動作モードでは、上述したように、オーバーフロー電荷がフォトダイオードPD1から出力ノードであるフローティングディフュージョンFD1に溢れ始める最大サンプリング時間におけるフォトダイオードPD1の所定の閾値に対応した信号レベルから最小サンプリング時間で得られる信号レベルまでの光レベルをカバーすることができる。
図6は、本実施形態に係る比較器221の第1の比較処理CMPR1を説明するための図であって、参照電圧の他のパターン例を説明するための図である。
参照電圧VREFは、図6中に(1)で示す所定の傾きを持たせて変化させたランプ波形(信号)RAMPまたは図6中に(2)で示す固定電圧DCであってもよく、また、図6中に(3)で示すログ(log)や図6中に(4)で示す指数関数的な値をとる電圧信号あってもよい。
図7は、本実施形態に係る比較器に種々の参照電圧VREFを入力した場合の光時間変換の状態を示す図である。
図7において,横軸がサンプリング時間を示し、縦軸がオーバーフロー信号における推定信号を示している。
図7は、適用される光の性質(適性)によるオーバーフロー電荷(信号)に対応する比較器221が反転するサンプリング時間を示している。
図7においては、さまざまな固定基準電圧DC1、DC2、DC3とランプ基準電圧VRAMPに対して反転するサンプリング時間を示している。ここでは、線形基準ランプが使用されている。
以上の飽和したオーバーフロー電荷に対する第1の比較処理CMPR1を行うタイムスタンプADC(TS−ADC)モードの動作が終了すると、フローティングディフュージョンFD1と比較器221をリセットした後に、非飽和電荷に対する第2の比較処理CMPR2を行うリニアADC(LIN−ADC)モードの動作に移行する。
図8は、本発明の第1の実施形態に係るデジタル画素における光応答カバレッジを示す図である。
図8において、TC1がタイムスタンプADCモード動作による信号(AD変換伝達曲線)を示し、TC2がリニアADCモード動作による信号(AD変換伝達曲線)を示している。
タイムスタンプADCモードは,非常に明るい光に対する光応答を有することができることから、リニアADCモードは暗いレベルからの光応答を有することができる。たとえば、120dBのダイナミックレンジ性能を実現することができる。
たとえば、上述したように、光変換範囲の飽和信号は900Keである。
リニアADCモードは、ADCを適用した通常の読み出しモード動作のため、2eのノイズレベルから8KeのフォトダイオードPD1とフローティングディフュージョンFD1の飽和までカバーすることがでる。
リニアADCモードのカバレッジは、追加のスイッチと容量で30Keに拡張することができる。
図8は、第1の比較処理CMPR1に応じた第1のAD変換伝達曲線TC1と第2の比較処理CMPR2に応じた第2のAD変換伝達曲線TC2の合成処理が理想的に行われ、両曲線TC1、TC2の接合部(接合領域)で接合ギャップがなくスムーズな切り替え(接続)が行われる場合を示している。
しかし、実際には、固体撮像装置の個体単位でのばらつき、あるいは1個体の中での画素間のばらつき等が存在するため、ばらつきの中心値のパラメータを基に補正した数値で、各々の信号を切り替えたとしても、そのレベルの近傍においての直線性(リニアリティ)が必ずしも保証されない場合がある。
このように補正精度が低い(ばらついている)場合、スムーズな切り替えが不能となり、その不連続点がノイズとなってしまい、いわゆるトーンジャンプ等の画像劣化の要因になり得る。
そこで、本実施形態においては、後で詳述するように、DSP部70の信号処理部710で、測定された画素のFWC情報を適用して第1の比較処理CMPR1に応じた第1のAD変換伝達曲線TC1と第2の比較処理CMPR2に応じた第2のAD変換伝達曲線TC2の接合ギャップを補正する合成処理を行って、組み合わせようとする複数の信号のスムーズな切り替え(接続)が可能で、画像劣化を抑止しつつ実質的に広ダイナミックレンジ化を実現している。
図9は、本発明の第1の実施形態に係るメモリ部および出力回路の構成例を示す図である。
比較器221において、第1の比較処理CMPR1によりフローティングディフュージョンFD1のオーバーフロー電荷に応じた電圧信号がデジタル化された第1の比較結果信号SCMP1、および、第2の比較処理CMPR2によりフォトダイオードPD1の蓄積電荷がデジタル化された第2の比較結果信号SCMP2は、関連付けられてメモリ231,232にデジタルデータとして記憶される。
メモリ部230はSRAMやDRAMにより構成され、デジタル変換された信号が供給され、フォトコンバージョン符号に対応し、画素アレイ周辺の出力回路40の外部IOバッファ41により読み出すことができる。
図10は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置10におけるフレーム読み出しシーケンスの一例を示す図である。
ここで、固体撮像装置10におけるフレーム読み出し方式の一例について説明する。
図10において、TSはタイムスタンプADCの処理期間を示し、LinはリニアADCの処理期間を示している。
上述したように、オーバーフロー電荷は蓄積期間PI中にフローティングディフュージョンFD1に蓄積される。タイムスタンプADCモードは蓄積時間PI中に動作する。
実際には、タイムスタンプADCモードは、蓄積期間PI中であって、フローティングディフュージョンFD1がリセットされるまでの期間に動作する。
タイムスタンプADCモードの動作が終了すると、リニアADCモードに遷移し、フローティングディフュージョンFD1のリセット時の信号(VRST)を読み出してデジタル信号をメモリ部230に格納するように変換する。
さらに蓄積期間PIの終了後、リニアADCモードではフォトダイオードPD1の蓄積電荷に応じた信号(VSIG)を読み取ってデジタル信号をメモリ部230に格納するように変換する。
読み出されたフレームは、メモリノードからのデジタル信号データの読み出しによって実行され、そのようなMIPIデータフォーマットを有する、たとえば出力回路40のIOバッファ41(図9)を介して固体撮像装置10(イメージセンサ)のDSP部70に外部に送られる。この動作は、全画素(ピクセル)アレイに対してグローバルに実行することができる。
また、画素部20において、全画素同時にリセットトランジスタRST1−Trと転送トランジスタTG1−Trを使ってフォトダイオードPD1をリセットすることで、全画素同時並列的に露光を開始する。また、所定の露光期間(蓄積帰還PI)が終了した後、転送トランジスタTG1−Trを使って光電変換読み出し部からの出力信号をAD変換部220、メモリ部230でサンプリングすることで、全画素同時並列的に露光を終了する。これにより、完全なシャッタ動作を電子的に実現する。
垂直走査回路30は、タイミング制御回路50の制御に応じてシャッタ行および読み出し行において行走査制御線を通してデジタル画素200の光電変換読み出し部210の駆動を行う。
垂直走査回路30は、タイミング制御回路50の制御に応じて、各デジタル画素200の比較器221に対して、第1の比較処理CMPR1、第2の比較処理CMPR2に準じて設定される参照電圧VREF1,VREF2を供給する。
また、垂直走査回路30は、アドレス信号に従い、信号の読み出しを行うリード行と、フォトダイオードPDに蓄積された電荷をリセットするシャッタ行の行アドレスの行選択信号を出力する。
出力回路40は、たとえば図9に示すように、画素部20の各デジタル画素200のメモリ出力に対応して配置されたIOバッファ41を含み、各デジタル画素200から読み出されるデジタルデータをDSP部70に出力する。
タイミング制御回路50は、画素部20、垂直走査回路30、出力回路40等の信号処理に必要なタイミング信号を生成する。
本第1の実施形態において、読み出し部60は、たとえばグローバルシャッタモード時に、デジタル画素200からの画素信号の読み出し制御を行う。
DSP部70では、入力されたデジタル信号に対して相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)、黒補正、デジタルゲイン等の画像信号処理が施された後、たとえばSLVSインタフェース部において出力型式に適合させて出力される。
(第1のAD変換伝達曲線TC1と第2のAD変換伝達曲線TC2の合成処理)
本第1の実施形態においては、DSP部70の信号処理部710が、測定された画素のFWC情報を適用して第1の比較処理CMPR1に応じた第1のAD変換伝達曲線TC1と第2の比較処理CMPR2に応じた第2のAD変換伝達曲線TC2の接合ギャップを補正する合成処理を行って、2つの信号を合成してダイナミックレンジが拡大されたハイダイナミックレンジ信号を生成する。
すなわち、本第1の実施形態においては、DSP部70の信号処理部710において、大幅な広ダイナミックレンジ化を図るために第1の比較処理CMPR1に応じた第1のAD変換伝達曲線TC1と第2の比較処理CMPR2に応じた第2のAD変換伝達曲線TC2を接合する合成処理を行う。
ただし、第1の比較処理と第2の比較処理は動作が不連続であり、2つのAD変換伝達曲線の接合点でオフセットが発生すること等に起因して、単純な合成処理では2つのAD変換伝達曲線をフムース(滑らか)に接続することは難しい。
そこで、本第1の実施形態において、DSP部70の信号処理部710では、第1の比較処理CMPR1に応じた第1のAD変換伝達曲線TC1と第2の比較処理CMPR2に応じた第2のAD変換伝達曲線TC2の傾きを略等しくするとともに、第2の比較処理CMPR2に応じたAD変換伝達曲線TC2が飽和する手前すなわち直線性が保たれている領域(非飽和領域)において、この2種類の信号を合成することで2つのAD変換伝達曲線をフムース(滑らか)に接続して、ダイナミックレンジを拡大した信号である合成信号を取得する。
信号処理部710は、合成処理において、測定された画素のFWC(フルウェルキャパシティ:Full Well Capacity)情報を適用して第1のAD変換伝達曲線TC1と第2のAD変換伝達曲線TC2の接合ギャップを補正する。
適用されるFWC情報は、少なくとも第2の比較処理で得られるFWC情報である。
(FWC情報の測定方法)
FWC情報を測定する方法としては、オンラインで測定する第1の測定方法と、オフラインで測定する第2の測定方法がある。
オンラインとは、固体撮像装置が正規に稼働しているときを含み、オフラインとは固体撮像装置が正規に稼働していない、たとえば出荷前のときを含む。
(オンラインで測定する第1の測定方法)
図11は、本実施形態に係る固体撮像装置のFWC情報をオンラインで測定する第1の測定方法を説明するための図である。
第1の比較処理CMPR1であるタイムスタンプADC(TS−ADC)モード動作期間中に、比較器221の出力が反転することは、すでに光電変換素子であるフォトダイオードPD1の蓄積電荷が満杯で、フォトダイオードPD1から出力ノードであるフローティングフュージョンFD1にオーバーフロー電荷が溢れ出る状態にあることを意味する。
そこで、FWC情報を得るために、行ごとにタイムスタンプADC(TS−ADC)モード動作終了後に、アナログCDSで簡易的に短い第2の比較処理CMPR2である疑似的なリニアADC(LIN−ADC)モード動作を、無変調で行う。
たとえば、参照電圧VREF2であるランプ電圧の上方の1/4あるいは1/8の部分のみを導通させる。
ここでは、フォトダイオードPD1のFWC情報のみを取得できればいいことからこの方法で十分である。
このように、第1の測定方法では、固体撮像装置10が正規に稼働しているオンラインにおいて、FWC情報は、第1の比較処理CMPR1であるタイムスタンプADC(TS−ADC)モード動作を行った後に、無変調のランプ状参照電圧を用いた簡易的な第2の比較処理であるリニアADC(LIN−ADC)モード動作を行った結果から測定(取得)される。
(オフラインで測定する第2の測定方法)
図12(A)〜(C)は、本実施形態に係る固体撮像装置のFWC情報をオフラインで測定する第2の測定方法を説明するための図である。
たとえば出荷前に、全画素において、まず、図12(A)に示すように、制御信号TG、RSTをLレベルに保持して、転送トランジスタTG1−TrおよびリセットトランジスタRST1−Trを非導通状態(オフ状態)に保持した状態で、電源電圧VDDをLレベルに相当するレベルまで下げて、フォトダイオードPD1に電荷を蓄積(充電)させる。
次に、図12(B)に示すように、電源電圧VDDをもとの駆動レベルに戻し、リセットトランジスタRST1−Trをオン、オフさせてフローティングディフュージョンFD1をクリア(リセット)させるとともに、フォトダイオードPD1の余分な電荷を排出させる。
そして、図12(C)に示すように、転送トランジスタTG1−Trを導通状態(オン状態)にして、フォトダイオードPD1の電荷をフローティングディフュージョンFD1に転送させ、その読み出し信号をアナログおよび、または、デジタルCDSでリニアADC(LIN−ADC)モード動作を、変調して行う。
このように、第2の測定方法では、固体撮像装置10が正規に稼働していないオフラインにおいて、FWC情報は、各画素を駆動してあらかじめ測定される。
なお、このオフラインで測定する第2の測定方法において、複数回測定し平均化することで、読み出し雑音を低減することができ、高精度なFWC測定を実現することも可能である。
信号処理部710は、測定されたFWC情報を適用して第1の比較処理CMPR1に応じた第1のAD変換伝達曲線TC1と第2の比較処理CMPR2に応じた第2のAD変換伝達曲線TC2をスムースに接合する合成処理を行う。
この合成処理方法は、基本的に、比較器221に供給される参照電圧VREFが線形(リニア)のランプ状参照電圧VREF−LRである場合と、変調されたランプ状参照電圧VREF−MRである場合で異なる。
線形(リニア)のランプ状参照電圧VREF−LRとは、第1の比較処理CMPR1であるタイムスタンプADCモード動作時および第2の比較処理CMPR2であるリニアADCモード動作時における比較器221の入力レンジを通して、ステップサイズ(mV/LSB)が単一の値をとる線形のランプ状の電圧信号である。
変調されたランプ状参照電圧VREF−MRとは、ステップサイズ(mV/LSB)が単一の値をとらず、連続的に変化し得る変調された非線形のランプ状の電圧信号である。
以下に、信号処理部710における合成処理方法として、参照電圧VREFが線形(リニア)のランプ状参照電圧VREF−LRである場合と、変調されたランプ状参照電圧VREF−MRである場合に分けて、3つの第1の合成処理方法、第2の合成処理方法、および第3の合成処理方法を説明する。
(第1の合成処理方法)
まず、参照電圧が線形(リニア)のランプ状参照電圧VREF−LRである場合の信号処理部710における第1の合成処理方法を説明する。
図13は、本実施形態に係る固体撮像装置10において参照電圧が線形(リニア)のランプ状参照電圧VREF−LRである場合の信号処理部710における第1の合成処理方法を説明するため図である。
図13において、横軸が入射光量および時間を示し、縦軸が出力ノードであるフローティングディフュージョンFD1の電圧レベルVFDを示している。
図13は、画素PXLC−Aの第1のAD変換伝達曲線TC1Aと第2のAD変換伝達曲線TC2Aを接合して合成する場合と、画素PXLC−Bの第1のAD変換伝達曲線TC1Bと第2のAD変換伝達曲線TC2Bを接合して合成する場合を並列的に示している。
図13において、Aは画素PXLC−Aの接合部におけるFWC情報としての第2のAD変換伝達曲線TC2Aの最大AD変換コードを示し、A´は画素PXLC−Aの接合部におけるFWC情報としての第1のAD変換伝達曲線TC1Aの最小AD変換コードを示している。
図13において、Bは画素PXLC−Bの接合部におけるFWC情報としての第2のAD変換伝達曲線TC2Bの最大AD変換コードを示し、B´は画素PXLC−Bの接合部におけるFWC情報としての第1のAD変換伝達曲線TC1Bの最小AD変換コードを示している。
参照電圧が線形(リニア)のランプ状参照電圧VREF−LRである場合、信号処理部710は、接合部でAD変換コードを取得する。具体的には、LIN−ADCモード時の第2のAD変換伝達曲線TC2の最大AD変換コードA、BとTS−ADCモード時の第1のAD変換伝達曲線TC1の最小AD変換コードA´、B´を取得する。
そして、TS−ADCモード時の最小AD変換コードA´、B´をLIN−ADCモード時の最大AD変換コードA,Bにシフトする。
この場合、ステップサイズは変わらないので、オフセットを調整するだけで滑らかな接合(接続)が実現される。
図13に示すように、各画素PXLCのFWCは約20%変化する。したがって、TS−ADCモード時では一定の最大値をとることはできない。そこで、すべての画素PXLCにわたってLIN−ADCモードのAD変換コードを基準とする。
図13において、AD変換コードAとB間のFWCの変動は、最小AD変換コードA´、B´の開始点として識別される必要がある。
そして、上述したように、TS−ADCモード時の最小AD変換コードA´、B´をLIN−ADCモード時の最大AD変換コードA,Bにシフトする。
これにより、2つの第2のAD変換伝達曲線TC2Aと第1のAD変換伝達曲線TC1A,第2のAD変換伝達曲線TC2Bと第1のAD変換伝達曲線TC1Bがスムーズに(滑らかに)接合される。
(第2の合成処理方法)
次に、参照電圧が変調された非線形のランプ状参照電圧VREF−MRである場合の信号処理部710における第2の合成処理方法を説明する。
変調された非線形のランプ状参照電圧VREF−MRを生成する方法は、次の2つの方法を挙げることができる。
第1の方法では、ランプ波形は線形で、AD変換コードステップを変調して生成される。
第2の方法では、ランプ波形を変化させ、AD変換コードステップを線形にして生成される。
以下では、第1の方法を採用した場合を例に説明する。
図14は、変調された非線形のランプ状参照電圧VREF−MRを、ランプ波形は線形で、AD変換コードステップを変調して生成する方法の一例を示す図である。
図14の例では、ランプ波形は線形(LRAMP)で、AD変換コード(ADCコード)ステップを、1LSB、1/2LSB、1/3LSB、1/4LSBと変調して、変調されたAD変換コード曲線(γ曲線)MCDCを生成している。
図15は、本実施形態に係る固体撮像装置10において参照電圧が変調された非線形のランプ状参照電圧VREF−MRである場合の信号処理部710における第2の合成処理方法を説明するため図である。
図16は、本実施形態に係る固体撮像装置10において参照電圧が変調された非線形のランプ状参照電圧VREF−MRである場合の信号処理部710における第2の合成処理方法を説明するため図であって、AD変換コードステップを含めて示す図である。
図15および図16において、横軸が入射光量および時間を示し、縦軸が出力ノードであるフローティングディフュージョンFD1の電圧レベルVFDを示している。
図15および図16においても図13と同様に、画素PXLC−Aの第1のAD変換伝達曲線TC1Aと第2のAD変換伝達曲線TC2Aを接合して合成する場合と、画素PXLC−Bの第1のAD変換伝達曲線TC1Bと第2のAD変換伝達曲線TC2Bを接合して合成する場合を並列的に示している。
図15および図16において、Aは画素PXLC−Aの接合部におけるFWC情報としての第2のAD変換伝達曲線TC2Aの最大AD変換コードを示し、A´は画素PXLC−Aの接合部におけるFWC情報としての第1のAD変換伝達曲線TC1Aの最小AD変換コードを示している。
図15および図16において、Bは画素PXLC−Bの接合部におけるFWC情報としての第2のAD変換伝達曲線TC2Bの最大AD変換コードを示し、B´は画素PXLC−Bの接合部におけるFWC情報としての第1のAD変換伝達曲線TC1Bの最小AD変換コードを示している。
図15および図16において、領域Cは、LIN−ADCフェーズの場合の画素PXLC−Aの最小AD変換コードステップ領域である。
領域C´は、LIN−ADCフェーズの場合、画素PXLC−Bの最低のAD変換コードステップ領域である。通常、領域CはFWCの変動のために領域C´と等しくない。
領域Dは、TS−ADCフェーズに対する画素PXXL−Aの高AD変換コードステップ領域であり、D´は画素PXLC−Bの高AD変換コードステップ領域である。通常、DはD´と等しくない。
参照電圧が変調された非線形のランプ状参照電圧VREF−MRである場合、ステップサイズ(mV/LSB)は単一ではなく、連続的に変化する可能性がある。
したがって、オフセットの調整は、滑らかな接合を可能にするほど十分ではなく、そのゲインすなわちステップサイズも調整する必要がある。
この非線形利得補正は、デジタル−デジタル再変換(DDC:Digital to Digital Re-Conversion)によって行われる。
すなわち、参照電圧が変調された非線形のランプ状参照電圧VREF−MRである場合、オフセットだけでなく、AD変換のコードステップも異なる。したがって、滑らかな接合を実現するためには、オフセットだけでなく、AD変換のコードステップも修正する必要がある。
図17は、本発明の実施形態に係るデジタルデジタル再変換処理の一例を示す図である。
各画素のFWCがわかっている場合、AD変換コードをデジタル領域の画素ごとの補正係数を使用して正確に再変換して、目的のAD変換コードステップに一致させることができる。
このDDC補正は、基本的に変調されたランプ状電圧の場合に必要であり、実際にはHDRイメージセンサのADC解像度数を減らすために使用される。
図16および図17の例では、所望の(理想の)AD変換コードステップは、接合部近傍領域における第2のAD変換伝達曲線TC2において、22mV/LSB.23mV/LSB,24mV/LSBとステップアップし、切り替え位置(またはタイミング)P2で、第1のAD変換伝達曲線TC1において、24mV/LSBから25mV/LSBに切り替え、以降、26mV/LSBとステップアップする形態である。
画素PXLC−AのAD変換コードステップは、接合部近傍領域における第2のAD変換伝達曲線TC2Aにおいて、22mV/LSB.23mV/LSB,24mV/LSBとステップアップし、切り替え位置P2より手前の位置P1で、24mV/LSBから25mV/LSBに切り替え、以降、第1のAD変換伝達曲線TC1Aにおいて、位置P4で、26mV/LSBとステップアップする形態であり、スムーズな接合領域とはなっていない。
そこで、画素PXLC−Aに関してデジタルデジタル再変換処理(DDC)で非線形ゲイン補正が行われる。
24mV/LSBから25mV/LSBへの切り替え位置をP1からP2にシフトさせ、また、25mV/LSBから26mV/LSBへの切り替えを位置P4ではなく位置P5とする非線形ゲイン補正を行う。
画素PXLC−BのAD変換コードステップは、接合部近傍領域における第2のAD変換伝達曲線TC2Bにおいて、22mV/LSB.23mV/LSB,24mV/LSBとステップアップし、切り替え位置P2より後の位置P3で、第1のAD変換伝達曲線TC1Bにおいて、24mV/LSBから25mV/LSBに切り替え、以降、位置P6で,26mV/LSBとステップアップする形態であり、スムーズな接合領域とはなっていない。
そこで、画素PXLC−Bに関してデジタルデジタル再変換処理(DDC)で非線形ゲイン補正が行われる。
24mV/LSBから25mV/LSBへの切り替え位置をP3からP2にシフトさせ、また、25mV/LSBから26mV/LSBへの切り替えを位置P6ではなく位置P4とする非線形ゲイン補正を行う。
以上のように、参照電圧が変調された非線形のランプ状参照電圧VREF−MRである場合、信号処理部710は、次のような信号処理を行う。
信号処理部710は、取得した接合部における第1の比較処理CMPR1による第1のAD変換伝達曲線TC1の最小値を、取得した接合部における第2の比較処理CMPR2による第2のAD変換伝達曲線TC2の最大値にシフトするオフセット調整と、デジタルデジタル再変換によりステップサイズに対応するゲインを調整する非線形ゲイン補正とを行って、第1のAD変換伝達曲線TC1と第2のAD変換伝達曲線TC2をスムーズに接合する。
信号処理部710は、取得した接合部における第1の比較処理CMPR1によるAD変換コードの最小値を、取得した接合部における第2の比較処理CMPR2によるAD変換コードの最大値にシフトするとともに、デジタルデジタル再変換においてデジタル領域のAD変換コードを所望の伝達曲線に合わせて再変換することにより、第1のAD変換伝達曲線TC1と第2のAD変換伝達曲線TC2をスムースに接合する。
また、信号処理部710は、デジタルデジタル再変換において、AD変換コードをデジタル領域の画素ごとのFWC情報に関連した補正係数を使用してデジタルデジタル再変換を行うことも可能である。
(第3の合成処理方法)
次に、参照電圧が線形のランプ状参照電圧VREF−LRである場合にデジタルデジタル再変換処理を適用する信号処理部710における第3の合成処理方法を説明する。
図18は、本発明の実施形態に係るデジタルデジタル再変換処理の他例であって、参照電圧が線形のランプ状参照電圧VREF−LRである場合にデジタルデジタル再変換処理を適用する信号処理部710における第3の合成処理方法を説明するための図である。
上述したデジタルデジタル再変換(DDC)技術は、LIN−ADC領域にも適用することができる。
図18の例の場合、LIN−ADC領域では、コードステップは1mV/LSBのリニアランプで、TS−ADC領域も4mV/LSBのリニアランプである。
デジタルデジタル再変換処理(DDC)を1の比較処理CMPR1による第1のAD変換伝達曲線TC1と、第2の比較処理CMPR2による第2のAD変換伝達曲線TC2に適用して、ADC分解能を圧縮することができる。
信号処理部710は、取得した接合部における第1の比較処理CMPR1による第1のAD変換伝達曲線TC1の最小値を、取得した接合部における第2の比較処理CMPR2による第2のAD変換伝達曲線TC2の最大値にシフトするオフセット調整と、デジタルデジタル再変換によりステップサイズに対応するゲインを調整する非線形ゲイン補正とを行って、第1のAD変換伝達曲線TC1と第2のAD変換伝達曲線TC2をスムーズに接合する。
信号処理部710は、取得した接合部における第1の比較処理CMPR1によるAD変換コードの最小値を、取得した接合部における第2の比較処理CMPR2によるAD変換コードの最大値にシフトするとともに、デジタルデジタル再変換においてデジタル領域のAD変換コードを所望の伝達曲線に合わせて再変換することにより、第1のAD変換伝達曲線TC1と第2のAD変換伝達曲線TC2をスムースに接合する。
また、信号処理部710は、デジタルデジタル再変換において、AD変換コードをデジタル領域の画素ごとのFWC情報に関連した補正係数を使用してデジタルデジタル再変換を行うことも可能である。
上記した第1の合成処理方法、第2の合成処理方法、第3の合成処理方法を適用することにより、FWCの大きな変動にかかわらず、デジタル領域のAD変換コードを所望の全伝達曲線に合わせて再変換することにより、2つのAD変換伝達曲線の境界での滑らかな接合を実現することができる。
図19は、本実施形態に係る信号処理部710の構成例を示す図である。
図20は、図19の信号処理部710の動作概要を説明するためのフローチャートである。
図19の信号処理部710は、加算器(減算器)711,712、乗算器713、オフセット補正テーブル714、FWC登録テーブル715、デジタルデジタル再変換(DDC)係数生成部716、制御部717、水平(H)カウンタ718、および垂直(V)カウンタ719を含んで構成されている。
まず、加算器711において、オフセット補正テーブル714を参照して画素データPXDからオフセットを減算する(ステップST1)。
DDC係数は、H、V情報を使用するFWC登録テーブル715の情報を用いてDDC係数生成部716によって生成される(ステップST2)。この場合、LIN−ADCデータであるかTS−ADCデータであるかによって生成される。
次に、乗算器713においてオフセット補正された画素データに係数が乗算されてAD変換伝達曲線が補正される(ステップST3)。
その後に、加算器712においてオフセットが加算され(ステップST4)、2つのAD変換伝達曲線の接合境界で滑らかに接合された画像データが出力される。
(固体撮像装置10の積層構造)
次に、本第1の実施形態に係る固体撮像装置10の積層構造について説明する。
図21(A)および(B)は、本第1の実施形態に係る固体撮像装置10の積層構造について説明するための模式図である。
図22は、本第1の実施形態に係る固体撮像装置10の積層構造について説明するための簡略断面図である。
本第1の実施形態に係る固体撮像装置10は、第1の基板(上基板)110と第2の基板(下基板)120の積層構造を有する。
固体撮像装置10は、たとえばウェハレベルで貼り合わせた後、ダイシングで切り出した積層構造の撮像装置として形成される。
本例では、第1の基板110と第2の基板120が積層された構造を有する。
第1の基板110には、その中央部を中心として画素部20の各デジタル画素200の光電変換読み出し部210が形成されている。
第1の基板110の光Lが入射側である第1面111側にフォトダイオードPDが形成され、その光入射側にマイクロレンズMCLやカラーフィルタが形成されている。
第1の基板110の第2面側に転送トランジスタTG1−Tr,リセットトランジスタRST1−Tr,ソースフォロワトランジスタSF1−Tr,カレントトランジスタIC1−Trが形成されている
このように、本第1の実施形態においては、第1の基板110には、基本的に、デジタル画素200の光電変換読み出し部210が行列状に形成されている。
第2の基板120には、各デジタル画素200のAD変換部220、メモリ部230がマトリクス状に形成されている。
また、第2の基板120には、垂直走査回路30、出力回路40、およびタイミング制御回路50も形成されてもよい。
このような積層構造において、第1の基板110の各光電変換読み出し部210の読み出しノードND2と第2の基板120の各デジタル画素200の比較器221の反転入力端子(−)とが、たとえば図3に示すように、それぞれ信号線LSGN1、マイクロバンプBMPやビア(Die−to−Die Via)等を用いて電気的な接続が行われている。
また、本実施形態においては第1の基板110の各光電変換読み出し部210の読み出しノードND2と第2の基板120の各デジタル画素200の比較器221の反転入力端子(−)とが、結合キャパシタC221によりAC結合されている。
(固体撮像装置10の読み出し動作)
以上、固体撮像装置10の各部の特徴的な構成および機能について説明した。
次に、本第1の実施形態に係る固体撮像装置10のデジタル画素200の画素信号の基本的な読み出し動作等について説明する。
図23は、本第1の実施形態に係る固体撮像装置の所定シャッタモード時の主として画素部における読み出し動作を説明するためのタイミングチャートである。
図24(A)〜(D)は、本第1の実施形態に係る固体撮像装置の所定シャッタモード時の主として画素部における読み出し動作を説明するための動作シーケンスおよびポテンシャル遷移を示す図である。
まず、読み出し動作を開始するに当たって、図23および図24(A)に示すように、各デジタル画素200のフォトダイオードPD1およびフローティングディフュージョンFD1をリセットするグローバルリセットが行われる。
グローバルリセットにおいては、全画素同時にリセットトランジスタRST1−Trと転送トランジスタTG1−Trが所定期間導通状態に保持されて、フォトダイオードPD1およびフローティングディフュージョンFD1がリセットされる。そして、全画素同時にリセットトランジスタRST1−Trと転送トランジスタTG1−Trが非導通状態に切り替えられて、全画素同時並列的に露光、すなわち電荷の蓄積が開始される。
そして、図23および図24(B)に示すように、オーバーフロー電荷に対するタイムスタンプ(TS)ADCモードの動作が開始される。
オーバーフロー電荷は蓄積期間PI中にフローティングディフュージョンFD1に蓄積される。タイムスタンプADCモードは蓄積時間PI中、具体的には、蓄積期間PI中であって、フローティングディフュージョンFD1がリセットされるまでの期間に動作する。
タイムスタンプ(TS)ADCモードにおいては、光電変換読み出し部210において、AD変換部220の第1の比較処理期間PCMP1に対応して、蓄積期間PIにフォトダイオードPD1から出力ノードとしてのフローティングディフュージョンFD1に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号VSL1が出力される。
そして、AD変換部220の比較器221において、第1の比較処理CMPR1が行われる。比較器221では、読み出し部60の制御の下、蓄積期間PI中であって、フローティングディフュージョンFD1がリセットされるまでの期間にフォトダイオードPD1から出力ノードであるフローティングフュージョンFD1に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号VSL1に対するデジタル化した第1の比較結果信号SCMP1が出力され、第1の比較結果信号SCMP1に応じたデジタルデータがメモリ部230のメモリ231に格納される。
次に、図23および図24(C)に示すように、オーバーフロー電荷に対するタイムスタンプ(TS)ADCモードの動作が終了し、リニアADCモードに遷移し、フローティングディフュージョンFD1のリセット期間PR2に移行する。
リセット期間PR2においては、リセットトランジスタRST1−Trが所定期間導通状態に保持されて、フローティングディフュージョンFD1がリセットされる。フローティングディフュージョンFD1のリセット時の信号(VRST)を読み出してデジタル信号がメモリ部230のメモリ232に格納される。
そして、リセットトランジスタRST1−Trが非導通状態に切り替えられる。この場合、蓄積期間PIは継続される。
次に、図23および図24(D)に示すように、蓄積期間PIが終了し、転送期間PTに移行する。
転送期間PTにおいては、転送トランジスタTG1−Trが所定期間導通状態に保持されて、フォトダイオードPD1の蓄積電荷がフローティングディフュージョンFD1に転送される。
リニア(Lin,LIN)ADCモードにおいては、光電変換読み出し部210において、AD変換部220の第2の比較処理期間PCMP2に対応して、蓄積期間PI終了後に、フォトダイオードPD1から出力ノードとしてのフローティングディフュージョンFD1に転送された蓄積電荷に応じた電圧信号VSL2が出力される。
そして、AD変換部220の比較器221において、第2の比較処理CMPR2が行われる。比較器221では、読み出し部60の制御の下、蓄積期間PI後に、フォトダイオードPD1から出力ノードであるフローティングフュージョンFD1に転送された蓄積電荷に応じた電圧信号VSL2に対するデジタル化した第2の比較結果信号SCMP2が出力され、第2の比較結果信号SCMP2に応じたデジタルデータがメモリ部230のメモリ232に格納される。
メモリ部230に読み出された信号は、メモリノードからのデジタル信号データの読み出しによって実行され、そのようなMIPIデータフォーマットを有する、たとえば出力回路40のIOバッファ41を介して固体撮像装置10(イメージセンサ)のDSP部70に送られる。この動作は、全画素(ピクセル)アレイに対してグローバルに実行される。
DSP部70では、入力されたデジタル信号に対してCDS、黒補正、デジタルゲイン等の画像信号処理が施された後、たとえばSLVSインタフェース部において出力型式に適合させて出力される。
このときDSP部70では、信号処理部710が、測定された画素のFWC情報を適用して第1の比較処理CMPR1に応じた第1のAD変換伝達曲線TC1と第2の比較処理CMPR2に応じた第2のAD変換伝達曲線TC2の接合ギャップを補正する合成処理を行って、2つの信号を合成してダイナミックレンジが拡大されたハイダイナミックレンジ信号が生成される。
以上説明したように、本第1の実施形態によれば、固体撮像装置10は、画素部20において、デジタル画素として光電変換読み出し部210、AD変換部220、およびメモリ部230を含み、グローバルシャッタの動作機能を持つ、たとえば積層型のCMOSイメージセンサとして構成されている。
本第1の実施形態に係る固体撮像装置10において、各デジタル画素200がAD変換機能を有しており、AD変換部220は、光電変換読み出し部210により読み出される電圧信号と参照電圧とを比較し、デジタル化した比較結果信号を出力する比較処理を行う比較器221を有している。
そして、比較器221は、読み出し部60の制御の下、蓄積期間にフォトダイオードPD1から出力ノード(フローティングディフュージョン)FD1に溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた電圧信号に対するデジタル化した第1の比較結果信号SCMP1を出力する第1の比較処理CMPR1と、蓄積期間後の転送期間にフローティングノードFD1(出力ノード)に転送されたフォトダイオードPD1の蓄積電荷に応じた電圧信号に対するデジタル化した第2の比較結果信号SCMP2を出力する第2の比較処理CMPR2と、を行う。
そして、DSP部70の信号処理部710が、測定された画素のFWC情報を適用して第1の比較処理CMPR1に応じた第1のAD変換伝達曲線TC1と第2の比較処理CMPR2に応じた第2のAD変換伝達曲線TC2の接合ギャップを補正する合成処理を行って、2つの信号を合成してダイナミックレンジが拡大されたハイダイナミックレンジ信号を生成する。
したがって、本第1の実施形態の固体撮像装置10によれば、蓄積期間にフォトダイオードから溢れ出る電荷をリアルタイムに利用し、組み合わせようとする複数の信号のスムーズな切り替え(接続)を可能とすることから、画像劣化を抑止しつつ実質的に大幅な広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能となる。
また、本発明によれば、実質的に広ダイナミックレンジ化、高フレームレート化を実現することが可能で、しかも低ノイズ化を図れ、有効画素領域を最大限に拡大することができ、コストあたりの価値を最大限に高めることが可能となる。
また、本第1の実施形態の固体撮像装置10によれば、FWCの大きな変動にかかわらず、デジタル領域のAD変換コードを所望の全伝達曲線に合わせて再変換することにより、2つのAD変換伝達曲線の境界での滑らかな接合を実現することができる。
また、本第1の実施形態の固体撮像装置10によれば、構成の複雑化を防止しつつ、レイアウト上の面積効率の低下を防止することができる。
また、本第1の実施形態に係る固体撮像装置10は、第1の基板(上基板)110と第2の基板(下基板)120の積層構造を有する。
したがって、本第1の実施形態において、第1の基板110側を、基本的に、NMOS系の素子だけで形成すること、および、画素アレイにより有効画素領域を最大限に拡大することにより、コストあたりの価値を最大限に高めることができる。
(第2の実施形態)
図25は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置を説明するための図であって、タイムスタンプADCモード動作とリニアADCモード動作の選択処理の一例を示す図である。
本第2の実施形態に係る固体撮像装置10Aが、上述した第1の実施形態に係る固体撮像装置10と異なる点は、次のとおりである。
第1の実施形態に係る固体撮像装置10では、タイムスタン(TS)ADCモード動作とリニア(Lin)ADCモード動作が連続して行われる。
これに対して、本第2の実施形態に係る固体撮像装置10Aでは、照度に応じてタイムスタンプ(TS)ADCモード動作とリニア(Lin)ADCモード動作を選択的に行うことができる。
図25の例では、通常の照度である場合(ST11)、タイムスタンプADCモード動作とリニアADCモード動作が連続して行う(ST12)。
通常の照度ではなく、非常に(極めて)高照度の場合(ST11、ST13)、フォトダイオードPD1から電荷がフローティングディフュージョンFD1にオーバーフローする確率が高いことから、タイムスタンプADCモード動作のみを行う(ST14)、
通常の照度ではなく、非常に(極めて)高照度でもなく、非常に(極めて)低照度の場合(ST11、ST13、ST15)、フォトダイオードPD1から電荷がフローティングディフュージョンFD1にオーバーフローする確率がきわめて低いことから、リニアADCモード動作のみを行う(ST16)。
本第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態の効果と同様の効果を得ることができることはもとより、読み出し処理の高速化、低消費電力化を図ることが可能となる。
(第3の実施形態)
図26は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置10Bにおけるフレーム読み出しシーケンスの一例を示す図である。
図27は、本第3の実施形態に係る比較器に参照電圧を入力した場合の光時間変換の状態を示す図である。
図27において,横軸がサンプリング時間を示し、縦軸がオーバーフロー信号における推定信号を示している。なお、ここでのオーバーフロー信号とは、転送トランジスタTG1−Trを導通状態にしてフォトダイオードPD1に電荷をためない条件(非オーバーフロー)にして見積もったものである。
図27は、適用される光の性質(適性)による非オーバーフロー電荷(信号)に対応する比較器221が反転するサンプリング時間を示している。
図28(A)および(B)は、本第3の実施形態におけるデジタルコードと光変換による電荷量との関係を示す図である。図28(A)はリニアのランプ信号を用いた場合の特性を、図28(B)はログ信号を用いた場合の特性を示している。
本第3の実施形態において、読み出し部60は、比較器221に対して、蓄積期間にフォトダイオードPD1から出力ノードであるフローティングディフュージョンFD1に溢れ出ない場合であっても、第1の比較処理CMPR1により、電荷に応じた電圧信号VSLに対するデジタル化した第1の比較結果信号SCMP1を出力するように制御する。
本第3の実施形態において、良好な変換処理を実現でき、場合によっては86dBのダイナミックレンジ性能を実現することができる。
(第4の実施形態)
図29は、本発明の第4の実施形態に係る固体撮像装置の画素の構成例を示す図である。
本第4の実施形態に係る固体撮像装置10Cが、上述した第1の実施形態に係る固体撮像装置10と異なる点は、次のとおりである。
本第4の実施形態に係る固体撮像装置10Bでは、電流源としてのカレントトランジスタIC1−Trが第1の基板110側ではなく、たとえば第2の基板120側のAD変換部220の入力側に配置されている。
本第4の実施形態によれば、上述した第1の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
以上説明した固体撮像装置10,10A,10B,10Cは、デジタルカメラやビデオカメラ、携帯端末、あるいは監視用カメラ、医療用内視鏡用カメラなどの電子機器に、撮像デバイスとして適用することができる。
図30は、本発明の実施形態に係る固体撮像装置が適用されるカメラシステムを搭載し
た電子機器の構成の一例を示す図である。
本電子機器300は、図30に示すように、本実施形態に係る固体撮像装置10が適用可能なCMOSイメージセンサ310を有する。
さらに、電子機器300は、このCMOSイメージセンサ310の画素領域に入射光を導く(被写体像を結像する)光学系(レンズ等)220を有する。
電子機器200は、CMOSイメージセンサ310の出力信号を処理する信号処理回路(PRC)330を有する。
信号処理回路330は、CMOSイメージセンサ310の出力信号に対して所定の信号処理を施す。
信号処理回路330で処理された画像信号は、液晶ディスプレイ等からなるモニタに動画として映し出し、あるいはプリンタに出力することも可能であり、またメモリカード等の記録媒体に直接記録する等、種々の態様が可能である。
上述したように、CMOSイメージセンサ310として、前述した固体撮像装置10,10A,10Bを搭載することで、高性能、小型、低コストのカメラシステムを提供することが可能となる。
そして、カメラの設置の要件に実装サイズ、接続可能ケーブル本数、ケーブル長さ、設置高さなどの制約がある用途に使われる、たとえば、監視用カメラ、医療用内視鏡用カメラなどの電子機器を実現することができる。
10,10A,10B,10C・・・固体撮像装置、20・・・画素部、PD1・・・フォトダイオード、TG1−Tr・・・転送トランジスタ、RST1−Tr・・・リセットトランジスタ、SF1−Tr・・・ソースフォロワトランジスタ、IC1−Tr・・・カレントトランジスタ、FD1・・・フローティングディフュージョン、200・・・デジタル画素、210・・・光電変換読み出し部、211・・・出力バッファ部、220・・・AD変換部、221・・・比較器、222・・・カウンタ、230・・・メモリ部、30・・・垂直走査回路、40・・・出力回路、50・・・タイミング制御回路、60・・・読み出し部、70・・・DSP部、70・・・信号処理部、300・・・電子機器、310・・・CMOSイメージセンサ、320・・・光学系、330・・・信号処理回路(PRC)。

Claims (21)

  1. 光電変換を行う画素が配置された画素部と、
    前記画素部の前記画素から画素信号を読み出す読み出し部と、
    複数の読み出し信号を合成して、ダイナミックレンジが拡大された合成信号を生成する信号処理部と、を有し、
    前記画素は、
    蓄積期間に光電変換により生成した電荷を蓄積する光電変換素子と、
    前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記蓄積期間後の転送期間に転送可能な転送素子と、
    前記転送素子を通じて前記光電変換素子で蓄積された電荷が転送される出力ノードと、
    前記出力ノードの電荷を電荷量に応じた電圧信号に変換し、変換した電圧信号を出力する出力バッファ部と、
    前記出力バッファ部による電圧信号と参照電圧とを比較し、デジタル化した比較結果信号を出力する比較処理を行う比較器と、
    前記比較器の比較結果信号に応じたデータを記憶するメモリ部と、を含み、
    前記比較器は、前記読み出し部の制御の下、
    前記蓄積期間に前記光電変換素子から前記出力ノードに溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた前記電圧信号に対するデジタル化した第1の比較結果信号を出力する第1の比較処理と、
    前記蓄積期間後の前記転送期間に前記出力ノードに転送された前記光電変換素子の蓄積電荷に応じた前記電圧信号に対するデジタル化した第2の比較結果信号を出力する第2の比較処理と、を行い、
    前記信号処理部は、
    前記第1の比較処理に応じた第1のアナログデジタル(AD)変換伝達曲線と第2の比較処理に応じた第2のAD変換伝達曲線を接合する合成処理を行う
    固体撮像装置。
  2. 前記信号処理部は、
    前記合成処理において、測定された画素のフルウェルキャパシティ(FWC)情報を適用して前記第1のAD変換伝達曲線と前記第2のAD変換伝達曲線の接合ギャップを補正する
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 適用される前記FWC情報は、少なくとも前記第2の比較処理で得られるFWC情報である
    請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 前記比較器に入力される前記参照電圧は、ステップサイズが単一の値をとる線形のランプ状参照電圧であり、
    前記信号処理部は、
    取得した接合部における前記第1の比較処理による前記第1のAD変換伝達曲線の最小値を、取得した接合部における前記第2の比較処理による前記第2のAD変換伝達曲線の最大値にシフトするオフセット調整を行って、前記第1のAD変換伝達曲線と前記第2のAD変換伝達曲線を接合する
    請求項2または3記載の固体撮像装置。
  5. 前記信号処理部は、
    取得した接合部における前記第1の比較処理によるAD変換コードの最小値を、取得した接合部における前記第2の比較処理によるAD変換コードの最大値にシフトして、前記第1のAD変換伝達曲線と前記第2のAD変換伝達曲線を接合する
    請求項4記載の固体撮像装置。
  6. 前記比較器に入力される前記参照電圧は、ステップサイズが単一の値をとらず、連続的に変化し得る変調されたランプ状参照電圧であり、
    前記信号処理部は、
    取得した接合部における前記第1の比較処理による前記第1のAD変換伝達曲線の最小値を、取得した接合部における前記第2の比較処理による前記第2のAD変換伝達曲線の最大値にシフトするオフセット調整と、デジタルデジタル再変換によりステップサイズに対応するゲインを調整する非線形ゲイン補正とを行って、前記第1のAD変換伝達曲線と前記第2のAD変換伝達曲線を接合する
    請求項2または3記載の固体撮像装置。
  7. 前記信号処理部は、
    取得した接合部における前記第1の比較処理によるAD変換コードの最小値を、取得した接合部における前記第2の比較処理によるAD変換コードの最大値にシフトするとともに、前記デジタルデジタル再変換においてデジタル領域のAD変換コードを所望の伝達曲線に合わせて再変換することにより、前記第1のAD変換伝達曲線と前記第2のAD変換伝達曲線を接合する
    請求項6記載の固体撮像装置。
  8. 前記信号処理部は、
    前記デジタルデジタル再変換を、AD変換コードをデジタル領域の画素ごとの前記FWC情報に関連した補正係数を使用して行う
    請求項7記載の固体撮像装置。
  9. 前記変調されたランプ状参照電圧は、ランプ波形は線形で、AD変換コードステップを変調して生成される
    請求項6から8のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  10. 前記変調されたランプ状参照電圧は、ランプ波形を変化させ、AD変換コードステップを線形にして生成される
    請求項6から8のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  11. 前記比較器に入力される前記参照電圧は、ステップサイズが単一の値をとる線形のランプ状参照電圧であり、
    前記信号処理部は、
    取得した接合部における前記第1の比較処理による前記第1のAD変換伝達曲線の最小値を、取得した接合部における前記第2の比較処理による前記第2のAD変換伝達曲線の最大値にシフトするオフセット調整と、デジタルデジタル再変換によりステップサイズに対応するゲインを調整する非線形ゲイン補正とを行って、前記第1のAD変換伝達曲線と前記第2のAD変換伝達曲線を接合する
    請求項2または3記載の固体撮像装置。
  12. 前記信号処理部は、
    取得した接合部における前記第1の比較処理によるAD変換コードの最小値を、取得した接合部における前記第2の比較処理によるAD変換コードの最大値にシフトするとともに、前記デジタルデジタル再変換においてデジタル領域のAD変換コードを所望の伝達曲線に合わせて再変換することにより、前記第1のAD変換伝達曲線と前記第2のAD変換伝達曲線を接合する
    請求項11記載の固体撮像装置。
  13. 前記信号処理部は、
    前記デジタルデジタル再変換を、AD変換コードをデジタル領域の画素ごとの前記FWC情報に関連した補正係数を使用して行う
    請求項12記載の固体撮像装置。
  14. 前記FWC情報は、
    当該固体撮像装置が正規に稼働しているオンラインにおいて、前記第1の比較処理を行った後に、無変調のランプ状参照電圧を用いた簡易的な前記第2の比較処理を行った結果から測定される
    請求項2から13のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  15. 前記FWC情報は、
    当該固体撮像装置が正規に稼働していないオフラインにおいて、前記各画素を駆動してあらかじめ測定された情報である
    請求項2から14のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  16. 前記比較器は、前記第1の比較処理において、
    前記オーバーフロー電荷の量に応じた時間に対応する前記第1の比較結果信号を出力し、
    前記オーバーフロー電荷が前記光電変換素子から前記出力ノードに溢れ始める最大サンプリング時間における前記光電変換素子の信号レベルから最小サンプリング時間で得られる信号レベルまでの光レベルに対応可能である
    請求項1から15のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  17. 前記蓄積期間は、
    前記光電変換素子および前記出力ノードがリセットレベルにリセットされてから、前記転送素子が導通状態に切り替えられて前記転送期間が開始されるまでの期間であり、
    前記第1の比較処理の期間は、
    前記光電変換素子および前記出力ノードがリセットレベルにリセットされてから、前記転送期間が開始される前に、前記出力ノードがリセットレベルにリセットされるまでの期間であり、
    前記第2の比較処理の期間は、
    前記出力ノードがリセットレベルにリセットされた後の期間であって、前記転送期間後の期間を含む期間である
    請求項1から16のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  18. 前記読み出し部は、
    前記第1の比較処理と前記第2の比較処理を、照度に応じて選択的に行うように制御する
    請求項1から17のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  19. 第1の基板と、
    第2の基板と、を含み、
    前記第1の基板と前記第2の基板は接続部を通して接続された積層構造を有し、
    前記第1の基板には、
    少なくとも、前記画素の前記光電変換素子、前記転送素子、前記出力ノード、および出力バッファ部が形成され、
    前記第2の基板には、
    少なくとも、前記比較器、前記メモリ部、および前記読み出し部の少なくとも一部が形成されている
    請求項1から18のいずれか一に記載の固体撮像装置。
  20. 光電変換を行う画素が配置された画素部と、
    前記画素部の前記画素から画素信号を読み出す読み出し部と、
    複数の読み出し信号を合成して、ダイナミックレンジが拡大された合成信号を生成する信号処理部と、を有し、
    前記画素は、
    蓄積期間に光電変換により生成した電荷を蓄積する光電変換素子と、
    前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記蓄積期間後の転送期間に転送可能な転送素子と、
    前記転送素子を通じて前記光電変換素子で蓄積された電荷が転送される出力ノードと、
    前記出力ノードの電荷を電荷量に応じた電圧信号に変換し、変換した電圧信号を出力する出力バッファ部と、
    前記出力バッファ部による電圧信号と参照電圧とを比較し、デジタル化した比較結果信号を出力する比較処理を行う比較器と、
    前記比較器の比較結果信号に応じたデータを記憶するメモリ部と、を含む
    固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記画素の画素信号を読み出す場合、前記比較器において、
    前記読み出し部の制御の下、
    前記蓄積期間に前記光電変換素子から前記出力ノードに溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた前記電圧信号に対するデジタル化した第1の比較結果信号を出力する第1の比較処理を行い、
    前記蓄積期間後の前記転送期間に前記出力ノードに転送された前記光電変換素子の蓄積電荷に応じた前記電圧信号に対するデジタル化した第2の比較結果信号を出力する第2の比較処理を行い、
    前記信号処理部において、
    前記第1の比較処理に応じた第1のアナログデジタル(AD)変換伝達曲線と第2の比較処理に応じた第2のAD変換伝達曲線を接合する合成処理を行う
    固体撮像装置の駆動方法。
  21. 固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置に被写体像を結像する光学系と、を有し、
    前記固体撮像装置は、
    光電変換を行う画素が配置された画素部と、
    前記画素部の前記画素から画素信号を読み出す読み出し部と、
    複数の読み出し信号を合成して、ダイナミックレンジが拡大された合成信号を生成する信号処理部と、を有し、
    前記画素は、
    蓄積期間に光電変換により生成した電荷を蓄積する光電変換素子と、
    前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記蓄積期間後の転送期間に転送可能な転送素子と、
    前記転送素子を通じて前記光電変換素子で蓄積された電荷が転送される出力ノードと、
    前記出力ノードの電荷を電荷量に応じた電圧信号に変換し、変換した電圧信号を出力する出力バッファ部と、
    前記出力バッファ部による電圧信号と参照電圧とを比較し、デジタル化した比較結果信号を出力する比較処理を行う比較器と、
    前記比較器の比較結果信号に応じたデータを記憶するメモリ部と、を含み、
    前記比較器は、前記読み出し部の制御の下、
    前記蓄積期間に前記光電変換素子から前記出力ノードに溢れ出たオーバーフロー電荷に応じた前記電圧信号に対するデジタル化した第1の比較結果信号を出力する第1の比較処理と、
    前記蓄積期間後の前記転送期間に前記出力ノードに転送された前記光電変換素子の蓄積電荷に応じた前記電圧信号に対するデジタル化した第2の比較結果信号を出力する第2の比較処理と、を行い、
    前記信号処理部は、
    前記第1の比較処理に応じた第1のアナログデジタル(AD)変換伝達曲線と第2の比較処理に応じた第2のAD変換伝達曲線を接合する合成処理を行う
    電子機器。
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