JP2019075405A - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェーハ加工の際に、オペレータが加工条件の選択をしなくても済むようにする。【解決手段】加工条件リストKから1つの加工条件を選択する工程と、選択した加工条件に記憶される記憶マクロ画像と低倍率撮像手段201が撮像した第1画像とを比較し一致するかを判断する第1判断工程と、第1判断工程で記憶マクロ画像と第1画像とが一致しないと判断したとき選択工程に戻る第1繰り返し工程と、第1判断工程で記憶マクロ画像と第1画像とが一致したと判断したとき、第1判断工程に用いた加工条件に記憶される記憶ミクロ画像と高倍率撮像手段202が撮像した第2画像とを比較し一致するかを判断する第2判断工程と、第2判断工程で記憶ミクロ画像と第2画像とが一致しないと判断したとき選択工程に戻る第2繰り返し工程と、第2判断工程で記憶ミクロ画像と第2画像とが一致したと判断したとき第2判断工程に用いた加工条件でウェーハを加工する方法である。【選択図】図6

Description

本発明は、ウェーハを加工する加工方法に関する。
板状のウェーハを分割予定ラインに沿って切削ブレードで切削する切削装置は、保持テーブルにウェーハを搬送後、切削ブレードを切り込ませる分割予定ラインを認識するためにアライメントを行っている(例えば、特許文献1参照)。
切削加工を開始するにあたっては、切削加工に必要な切削送り速度、切込み深さ、インデックス送り量、及びアライメント時に用いられるターゲットパターン等を設定する加工条件(デバイスデータ)を、オペレータ(作業者)が入力したり、予め切削装置に入力してリスト化してある加工条件リスト(デバイスデータリスト)からオペレータが選択したりしている。
一方、切削加工を開始するにあたって、オペレータに加工条件を入力又は選択させるのではなく、ウェーハが収容されているカセット又はウェーハを支持するリングフレームに2次元コードを配設して、切削装置が備える読み取り部に該2次元コードを読み取らせて加工条件を選択する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
特開平07−106405号公報 特開平09−306873号公報
オペレータが加工条件リストから加工条件を選択する場合には、加工条件の選択を間違えることがあり、保持テーブルが保持したウェーハに対応した加工条件が選択されていないことで、例えばインデックス送り量が適切な値と異なっていることに起因してアライメントエラーが発生し、切削装置のフルオート動作が中断される場合がある。この場合には、再度オペレータが正しい加工条件を選択し直してから切削装置のフルオート動作を開始させる必要がある。
2次元コードを切削装置に読み取らせる場合には、2次元コードがカセット又はリングフレームに配設されていない場合に問題が発生する。
よって、ウェーハを加工(例えば、切削加工やレーザー加工)する場合においては、オペレータが加工条件の選択をしなくても済むようにし、また、カセット又はリングフレーム等に2次元コードが配設されていなくとも加工条件の選択が行われるようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、分割予定ラインにより区画された領域にデバイスが形成されたウェーハを保持テーブルで保持しウェーハの該分割予定ラインに沿って加工する加工装置を用いたウェーハの加工方法であって、該加工装置は、低倍率撮像手段と、高倍率撮像手段とを備え、該保持テーブルでウェーハを保持する保持工程と、該複数の加工条件をリスト化した加工条件リストから1つの加工条件を選択する選択工程と、該選択工程で選択した該加工条件に記憶される記憶マクロ画像と該低倍率撮像手段が撮像した第1の画像とを比較し両画像が一致するか否かを判断する第1の判断工程と、該第1の判断工程で該記憶マクロ画像と該第1の画像とが一致しないと判断したとき該選択工程に戻る第1の繰り返し工程と、該第1の判断工程で該記憶マクロ画像と該第1の画像とが一致したと判断したとき、該第1の判断工程に用いた該加工条件に記憶される記憶ミクロ画像と該高倍率撮像手段が撮像した第2の画像とを比較し両画像が一致するか否かを判断する第2の判断工程と、該第2の判断工程で該記憶ミクロ画像と該第2の画像とが一致しないと判断したとき該選択工程に戻る第2の繰り返し工程と、該第2の判断工程で該記憶ミクロ画像と該第2の画像とが一致したと判断したとき該第2の判断工程に用いた該記憶ミクロ画像が記憶される加工条件でウェーハを加工する加工工程とを備えるウェーハの加工方法である。
本発明に係るウェーハの加工方法は、低倍率撮像手段と、高倍率撮像手段とを備える加工装置を用いて実施され、保持テーブルでウェーハを保持する保持工程と、複数の加工条件をリスト化した加工条件リストから1つの加工条件を選択する選択工程と、選択工程で選択した加工条件に記憶される記憶マクロ画像と低倍率撮像手段が撮像した第1の画像とを比較し両画像が一致するか否かを判断する第1の判断工程と、第1の判断工程で記憶マクロ画像と第1の画像とが一致しないと判断したとき選択工程に戻る第1の繰り返し工程と、第1の判断工程で記憶マクロ画像と第1の画像とが一致したと判断したとき、第1の判断工程に用いた加工条件に記憶される記憶ミクロ画像と高倍率撮像手段が撮像した第2の画像とを比較し両画像が一致するか否かを判断する第2の判断工程と、第2の判断工程で記憶ミクロ画像と第2の画像とが一致しないと判断したとき選択工程に戻る第2の繰り返し工程と、第2の判断工程で記憶ミクロ画像と第2の画像とが一致したと判断したとき第2の判断工程に用いた記憶ミクロ画像が記憶される加工条件でウェーハを加工する加工工程とを備えているため、オペレータによる加工条件の選択が不要になり、また、リングフレーム等に2次元コードが配設されていなくとも加工条件の選択が可能となる。
加工装置の一例を示す斜視図である。 複数の加工条件をリスト化した加工条件リストの一例である。 ウェーハの表面の構造の一例を示す平面図である。 図4(A)は、記憶マクロ画像の一例である。図4(B)は、記憶マクロ画像の別例である。 図5(A)は、記憶ミクロ画像の一例である。図5(B)は、記憶ミクロ画像の別例である。 ウェーハの加工方法の各工程の流れを説明するフローチャートである。 保持テーブルの保持面の中心が撮像ユニットの直下に位置するように、保持テーブルがX軸Y軸平面上における所定の座標位置に位置付けられた状態を示す断面図である。 一回目の第1の判断工程における第1の判断部の判断を説明する説明図である。 二回目(三回目)の第1の判断工程における第1の判断部の判断を説明する説明図である。 一回目の第2の判断工程における第2の判断部の判断を説明する説明図である。 二回目の第2の判断工程における第2の判断部の判断を説明する説明図である。
本発明に係るウェーハの加工方法を実施するために用いる図1に示す加工装置1は、保持テーブル30に保持されたウェーハWを、回転する切削ブレード613を備えた第1の加工手段61及び第2の加工手段62によって切削する装置である。なお、本発明に係るウェーハの加工方法を実施するために用いる加工装置は、加工装置1のような切削装置に限定されるものではなく、ウェーハに所定の波長のレーザーを照射してウェーハに改質層を形成する又はウェーハを切断するレーザー加工装置であってもよい。
加工装置1の基台10上には、第1の加工手段61と保持テーブル30とを相対的に加工送り方向のX軸方向に移動させる加工送り手段13が配設されている。加工送り手段13は、X軸方向の軸心を有するボールネジ130と、ボールネジ130と平行に配設された一対のガイドレール131と、ボールネジ130を回動させるモータ132と、内部のナットがボールネジ130に螺合し底部がガイドレール131に摺接する可動板133とから構成される。そして、モータ132がボールネジ130を回動させると、これに伴い可動板133がガイドレール131にガイドされてX軸方向に移動し、可動板133上に配設された保持テーブル30が可動板133の移動に伴いX軸方向に移動する。
ウェーハWを保持する保持テーブル30は、例えば、その外形が円形板状であり、ウェーハWを吸着するポーラス部材からなる吸着部300と、吸着部300を支持する枠体301とを備えており、吸着部300の露出面であり枠体301と面一の水平な保持面300a上でウェーハWを吸引保持する。保持テーブル30は、保持テーブル30の底面側に配設された回転手段32によりZ軸方向の軸心周りに回転可能であり、保持テーブル30の回転中心と保持面300aの中心とは合致している。保持テーブル30の周囲には、ウェーハWを支持する環状フレームFを挟持固定する固定クランプ34が周方向に均等に4つ配設されている。
基台10上の後方側には、門型コラム14が保持テーブル30の移動経路上を跨ぐように立設されている。門型コラム14の前面には、X軸方向とZ軸方向とに直交するY軸方向に第1の加工手段61を往復移動させる第1のインデックス送り手段15と、第2の加工手段62をY軸方向に往復移動させる第2のインデックス送り手段16とが配設されている。
第1のインデックス送り手段15は、例えば、Y軸方向の軸心を有するボールネジ150と、ボールネジ150と平行に配設された一対のガイドレール151と、ボールネジ150の+Y方向側の一端に連結された図示しないモータと、内部のナットがボールネジ150に螺合し側部がガイドレール151に摺接する可動板153とを備えている。そして、図示しないモータがボールネジ150を回動させると、これに伴い可動板153がガイドレール151にガイドされてY軸方向に移動し、可動板153上に第1の切込み送り手段17を介して配設された第1の加工手段61がY軸方向にインデックス送りされる。
第1の切込み送り手段17は、保持テーブル30の保持面300aに対して直交するZ軸方向に第1の加工手段61を移動させることができ、Z軸方向の軸心を有するボールネジ170と、ボールネジ170と平行に配設された一対のガイドレール171と、ボールネジ170に連結されたモータ172と、第1の加工手段61を支持し内部のナットがボールネジ170に螺合し側部がガイドレール171に摺接する支持部材173とを備えている。モータ172がボールネジ170を回動させると、支持部材173が一対のガイドレール171にガイドされてZ軸方向に移動し、これに伴い、第1の加工手段61がZ軸方向に移動する。
第1の加工手段61は、軸方向がY軸方向であるスピンドル610と、支持部材173の下端側に固定されスピンドル610を回転可能に支持するハウジング611と、スピンドル610を回転させる図示しないモータと、スピンドル610の先端に装着されている外形が円環状の切削ブレード613とを備えており、モータがスピンドル610を回転駆動することに伴い切削ブレード613が回転する。
第2のインデックス送り手段16は、例えば、Y軸方向の軸心を有するボールネジ160と、ボールネジ160と平行に配設された一対のガイドレール151と、ボールネジ160に連結されたモータ162と、内部のナットがボールネジ160に螺合し側部がガイドレール161に摺接する可動板163とを備えている。モータ162がボールネジ160を回動させると、これに伴い可動板163がガイドレール151にガイドされてY軸方向に移動し、可動板163上に第2の切込み送り手段18を介して配設された第2の加工手段62がY軸方向にインデックス送りされる。
第2の切込み送り手段18は、Z軸方向の軸心を有するボールネジ180と、ボールネジ180と平行に配設された一対のガイドレール181と、ボールネジ180に連結されたモータ182と、第2の加工手段62を支持し内部のナットがボールネジ180に螺合し側部がガイドレール181に摺接する支持部材183とを備えている。モータ182がボールネジ180を回動させると、支持部材183が一対のガイドレール181にガイドされてZ軸方向に移動し、これに伴い、第2の加工手段62がZ軸方向に移動する。
第2の加工手段62は、第1の加工手段61とY軸方向において対向するように配設されている。上記第1の加工手段61と第2の加工手段62とは同様に構成されているため、第2の加工手段62の説明については省略する。
第1の加工手段61のハウジング611の側面には、ウェーハWを撮像する撮像ユニット20が配設されている。撮像ユニット20は、図示しない撮像素子と、倍率調整手段により倍率を低倍率と高倍率とに可変である対物レンズ200と、低倍率に設定された対物レンズ200により撮像を行う低倍率撮像手段201と、高倍率に設定された対物レンズ200により撮像を行う高倍率撮像手段202と、保持テーブル30上で吸引保持されたウェーハWに光を照射する照明手段203とを備えており、低倍率撮像手段201と高倍率撮像手段202とを切り替えてウェーハWを上方から撮像することができる。撮像ユニット20と第1の加工手段61とは一体となって構成されており、両者は連動してY軸方向及びZ軸方向へと移動する。なお、第2の加工手段62のハウジングの側面にも撮像ユニット20が配設されている。
加工装置1は、例えば、装置全体の制御を行う制御手段9を備えている。制御手段9は、図示しない配線によって、加工送り手段13、第1のインデックス送り手段15、第1の切込み送り手段17、及び回転手段32等に接続されており、制御手段9の制御の下で、加工送り手段13による保持テーブル30のX軸方向における移動動作、第1のインデックス送り手段15による第1の加工手段61のY軸方向におけるインデックス送り動作、第1の切込み送り手段17による第1の加工手段61のZ軸方向における切込み送り動作、及び回転手段32による保持テーブル30の回転動作等が制御される。
制御手段9は、メモリ等の記憶素子で構成される記憶部90を備えており、記憶部90には、図2に示す加工条件リスト(デバイスデータリスト)Kが記憶されている。加工条件リストKは、加工を施すウェーハの種類毎に対応する各加工条件を複数リスト化したものであり、各加工条件は、例えば、加工条件No.と加工条件IDとで識別できる。例えば、加工条件リストKに示されるNo.001の加工条件は、加工条件IDがMM−SAMPLEとなっており、No.002の加工条件は、加工条件IDがINCH−SAMPLEとなっている。
加工条件とは、被加工物となるウェーハの種類毎にウェーハに適切な切削加工を施すための各種設定をまとめて記憶したデータであり、該各種設定とは、図1に示す加工送り手段13によるウェーハを保持した保持テーブル30の加工送り速度、第1のインデックス送り手段15による第1の加工手段61のインデックス送り量、第1の切込み送り手段17による第1の加工手段61の切込み送り高さ位置、第1の加工手段61のスピンドル610の回転数、撮像ユニット20により保持テーブル30に吸引保持されたウェーハが撮像されるX軸Y軸平面における撮像座標位置、後述する記憶マクロ画像、及び後述する記憶ミクロ画像等である。
撮像ユニット20によるウェーハの撮像座標位置は、例えば、加工装置1が常時把握することができる保持テーブル30の保持面300aの中心を基準に定められており、選択された加工条件が加工を施すウェーハに対応した適切な加工条件であれば、該撮像座標位置でウェーハを撮像して得られた画像と記憶マクロ画像とが一致することになる。
第1のインデックス送り手段15による第1の加工手段61のインデックス送り量とは、例えば、第1のインデックス送り手段15が1インデックス分だけ第1の加工手段61をY軸方向に移動させる量であり、1インデックスとは、図3に示すある分割予定ラインSの幅方向の中心線からその隣に位置する分割予定ラインSの中心線までの距離である。
図1に示すウェーハWは、例えば、円形板状のシリコン半導体ウェーハであり、ウェーハWの表面Waには、分割予定ラインSにより区画された格子状の領域に各々デバイスDが形成されている。ウェーハWの裏面Wbには、ウェーハWよりも大径のダイシングテープTが貼着されている。ダイシングテープTの粘着面の外周領域には円形の開口を備える環状フレームFが貼着されており、ウェーハWは、ダイシングテープTを介して環状フレームFによって支持され、環状フレームFを介したハンドリングが可能な状態になっている。なお、ウェーハWの表面Wa上で同一方向(例えば、図1、3におけるX軸方向)に延びる各分割予定ラインSを第1チャンネルの分割予定ラインSとし、一方、ウェーハWの表面Wa上で上記第1チャンネルの分割予定ラインSと直交差する方向(図1、3におけるY軸方向)に延びる各分割予定ラインSを第2チャンネルの分割予定ラインSとする。
図3に示すように、ウェーハWの各デバイスDの表面には同一の回路パターンが形成されている。そして、該回路パターンのうちの特徴的な形状を有する一つのパターンが、マクロターゲットPAとしてあらかじめ選定され、このマクロターゲットPAを含む画像(低倍率で撮像された画像)が図4(A)に示す記憶マクロ画像G1となる。なお、マクロターゲットPAは、複数のデバイスDの一つ一つについて、同様の位置、例えば、デバイスDのコーナー部分(左隅)に形成されている。
なお、記憶マクロ画像は、記憶マクロ画像G1のように、円形のマクロターゲットPAのような単純な形状のパターンを含むものがよい。
図3において拡大して示すデバイスDの表面に形成された素子や配線の特徴的の一部(点線で示す矩形の枠の内部)が、ミクロターゲットPCとしてあらかじめ選定され、このミクロターゲットPCを含む画像(高倍率で撮像された画像)が図5(A)に示す記憶ミクロ画像G3となる。なお、ミクロターゲットPCの大きさは、マクロターゲットPAの大きさよりも小さい。また、記憶ミクロ画像は、記憶ミクロ画像G3のように、画像中にY軸方向に延在する直線とX軸方向に延在する直線とが含まれていると好ましい。
本実施形態においては、例えば、図2に示す加工条件リストKに示されるNo.003の加工条件AAAA−SAMPLEに、図4(A)に示す記憶マクロ画像G1及び図5(A)に示す記憶ミクロ画像G3が記憶されている。また、図3に示すマクロターゲットPAとミクロターゲットPCとのX軸方向における距離Lx3の情報及びマクロターゲットPAとミクロターゲットPCとのY軸方向における距離Ly3の情報も加工条件AAAA−SAMPLEに記憶されている。
例えば、図2に示す加工条件リストKに示されるNo.001の加工条件MM−SAMPLEには、ウェーハWとは別種のウェーハのデバイスに形成されている図4(B)に示す矩形状のマクロターゲットPBを含む記憶マクロ画像G2、及び図5(B)に示す記憶ミクロ画像G3が記憶されているものとする。
例えば、図2に示す加工条件リストKに示されるNo.002の加工条件INCH−SAMPLEには、図4(A)に示す記憶マクロ画像G1、及びウェーハWとは別種のウェーハのデバイスに形成されている図5(B)に示すミクロターゲットPDを含む記憶ミクロ画像G4が記憶されている。また、ウェーハWとは別種のウェーハ上の図4(A)に示すマクロターゲットPAと図5(B)に示すミクロターゲットPDとのX軸方向における距離の情報及びマクロターゲットPAとミクロターゲットPDとのY軸方向における距離の情報も加工条件INCH−SAMPLEに記憶されている。
以下に、図1に示す加工装置1を用いて図1、3に示すウェーハWを分割予定ラインSに沿って切削する場合の、本発明に係る加工方法の各ステップについて説明する。本発明に係る加工方法の各ステップは、図6に示すフローチャートに示す順番で実施されていく。
(1)保持工程
最初に行われる保持工程においては、図1に示すダイシングテープTを介して環状フレームFに支持されたウェーハWが、ダイシングテープT側を下側に向けて、保持面300aの中心とウェーハWの中心とが合致するように保持テーブル30の保持面300a上に載置される。そして、保持テーブル30の周囲に配設された固定クランプ34により環状フレームFが固定され、保持テーブル30に接続された図示しない吸引源が作動することで、保持テーブル30の保持面300a上でウェーハWが吸引保持される。
(2−1)一回目の選択工程
制御手段9は、図2に示す加工条件リストKから1つの加工条件を選択する加工条件選択部91を備えており、加工条件選択部91によって本選択工程が実施される。加工条件選択部91は、例えば、加工条件リストKに示されている加工条件No.の若い番号の加工条件から順に選択していく。したがって、図2に示す加工条件リストKに示される加工条件No.001の加工条件MM−SAMPLEが、加工条件選択部91によって最初に選択される。
(3−1)一回目の第1の撮像工程
次いで、図1に示すウェーハWを吸引保持した保持テーブル30が、加工送り手段13によってX軸方向に移動される。また、撮像ユニット20が、第1のインデックス送り手段15によってY軸方向に移動される。そして、制御手段9による加工送り手段13及び第1のインデックス送り手段15の制御の下で、図7に示すように、保持テーブル30の保持面300aの中心が撮像ユニット20の対物レンズ200の直下に位置するように、保持テーブル30がX軸Y軸平面上における所定の座標位置に位置付けられる。なお、制御手段9による加工送り手段13及び第1のインデックス送り手段15の制御に基づく保持テーブル30の該位置付けは、加工条件No.001の加工条件MM−SAMPLEに基づくものである
対物レンズ200の倍率が低倍率に設定され、また、照明手段203の設定光量が低倍率の撮像に適した光量にセットされることで、低倍率撮像手段201によるウェーハWの表面Waの撮像が可能な状態になる。そして、保持テーブル30の保持面300aの中心を基準としたX軸Y軸座標位置で、ウェーハWの表面Waの略中心領域が低倍率撮像手段201によって撮像されて、比較的広い視野の第1の画像が形成される。
原則的に、先に実施された保持工程において、保持テーブル30の保持面300aの中心とウェーハWの中心とが合致するようにして保持テーブル30でウェーハWは吸引保持される。しかし、例えば、保持テーブル30にウェーハWが搬送された際の搬送ずれ等に起因して、保持テーブル30上のウェーハWの中心と保持面300aの中心とがずれている場合もあり得る。保持テーブル30の保持面300aの中心とウェーハWの表面Waの中心とのずれがあった場合には、仮に選択された加工条件が加工しようとするウェーハWに対応した適切な加工条件であったとしても、低倍率撮像手段201の撮像領域内にマクロターゲットが入っておらず、後述する第1の判断工程において記憶マクロ画像と第1の画像とが一致しないとの判断がされてしまう可能性がある。
そこで、低倍率撮像手段201によるウェーハWの表面Waの撮像は、保持テーブル30の保持面300aの中心を基準とした撮像位置以外の複数の撮像位置でも行われ、複数の第1の画像がさらに形成される。即ち、例えば、第1のインデックス送り手段15が撮像ユニット20をY軸方向に移動させるとともに、回転手段32(図7には不図示)が保持テーブル30を所定の回転速度で回転させることで、低倍率撮像手段201は、ウェーハWに対して保持面300aの中心から外側に向かって渦巻き状の軌跡を描くように移動することになる。そして、渦巻き状の軌跡を描く様に移動する低倍率撮像手段201が単位時間毎にウェーハWの表面Waを撮像することで、ウェーハWの表面Waの中心領域付近の複数の撮像位置で撮像がそれぞれ行われ、第1の画像が複数形成される。なお、第1のインデックス送り手段15が1インデックス分だけ撮像ユニット20をY軸方向に移動させる間に該撮像は行われる。
(4−1)一回目の第1の判断工程
低倍率撮像手段201によって撮像された各第1の画像についての情報は、撮像ユニット20から制御手段9の第1の判断部92に送信される。各第1の画像は、例えば、エッジを強調する二値化処理が施されてもよい。第1の判断部92は、図8に示すように、一回目の選択工程で選択した加工条件MM−SAMPLEに設定される記憶マクロ画像G2と低倍率撮像手段201が撮像した複数の第1の画像とを1つ1つ比較し一致するか否かを判断する。
本実施形態においては、加工条件MM−SAMPLEに記憶されている記憶マクロ画像G2と、各第1の画像とは一致しないため、第1の判断部92は一致しないとの判断を下し、図6のフローチャートに示す第1の繰り返し工程に移行する。
(5−1)第1の繰り返し工程
第1の判断工程で第1の判断部92が、加工条件MM−SAMPLEの記憶マクロ画像G2と第1の画像とが一致しないと判断をすることで、図6のフローチャートに基づき構成されたプログラムにしたがって、加工装置1において後述する二回目の選択工程が実施される。
(2−2)二回目の選択工程
二回目の選択工程においては、図2に示す加工条件リストKに示される加工条件No.002の加工条件INCH−SAMPLEが、加工条件選択部91によって選択される。
(3−2)二回目の第1の撮像工程
次いで、加工条件No.002の加工条件INCH−SAMPLEに基づいて、制御手段9による加工送り手段13及び第1のインデックス送り手段15の制御の下で、保持テーブル30の保持面300aの中心が撮像ユニット20の対物レンズ200の直下に位置するように、保持テーブル30が所定の座標位置に位置付けられる。そして、図7に示すように保持テーブル30の保持面300aの中心を基準としたX軸Y軸座標位置で、ウェーハWの表面Waの略中心領域が低倍率撮像手段201によって撮像されて、第1の画像が形成される。
さらに、第1のインデックス送り手段15が撮像ユニット20をY軸方向に移動させるとともに、回転手段32が保持テーブル30を所定の回転速度で回転させる。そして、ウェーハWの表面Waに対して渦巻き状の軌跡を描く様に移動する低倍率撮像手段201が、ウェーハWの表面Waの中心領域付近の複数の撮像位置で撮像を行い、第1の画像が複数形成される。
(4−2)二回目の第1の判断工程
低倍率撮像手段201によって撮像された各第1の画像についての情報は、撮像ユニット20から制御手段9の第1の判断部92に送信される。図9に示すように、第1の判断部92は、二回目の選択工程で選択した加工条件INCH−SAMPLEに設定される記憶マクロ画像G1と低倍率撮像手段201が撮像した第1の画像の例えば1つが一致しているとの判断を下す。
上記のように二回目の第1の判断工程で第1の判断部92が記憶マクロ画像G1と第1の画像とが一致したと判断した後、例えば、図1、3に示すウェーハWの第1チャンネルの分割予定ラインSをX軸方向と概ね平行に合わせる粗θ合わせが行われる。粗θ合わせは、例えば、図1、3に示す第1チャンネルの一本の分割予定ラインS(X軸方向に延びる分割予定ラインS)に隣接しX軸方向において互いに離れた位置にある2つのデバイスDの各マクロターゲットPAが写った撮像画像を用いて行われる。即ち、低倍率撮像手段201によってあるデバイスDのマクロターゲットPAが写った粗θ合わせ用の撮像画像が形成され、更に、保持テーブル30がデバイスD1個分だけX軸方向に移動した後、低倍率撮像手段201による撮像が行われて、マクロターゲットPAが写った粗θ合わせ用の別の撮像画像が形成される。
そして、上記2つの粗θ合わせ用の撮像画像の各マクロターゲットPAのY軸座標位置が凡そ一致するように、保持テーブル30が回転手段32によって所定の角度回転される。
さらに、保持テーブル30がX軸方向にデバイスD数個分だけ移動した後、低倍率撮像手段201による撮像が行われて、あるデバイスDのマクロターゲットPAが写った粗θ合わせ用の撮像画像が形成される。先に使用した粗θ合わせ用の撮像画像のマクロターゲットPAのY軸座標位置とさらに形成された粗θ合わせ用の撮像画像のマクロターゲットPAのY軸座標位置とが凡そ一致するように、保持テーブル30が回転手段32によって所定の角度回転され、X軸方向に離れた位置にあるマクロターゲットPAを結ぶ直線がX軸方向と概ね平行となり、第1チャンネルの分割予定ラインSをX軸方向と概ね平行にする粗θ合わせが完了する。その後、図6のフローチャートに基づき構成されたプログラムにしたがって、加工装置1において後述する一回目の第2の撮像工程が実施される。
(6−1)一回目の第2の撮像工程
図1に示す対物レンズ200の倍率が高倍率に切り替えられ、また、照明手段203の設定光量が高倍率の撮像に適した光量にセットされることで、高倍率撮像手段202によるウェーハWの撮像が可能な状態になる。また、高倍率撮像手段202の撮像エリアの中央に、先に検出できたマクロターゲットPAの1つが位置した状態になる。
次に、条件No.002の加工条件INCH−SAMPLEに記憶されている設定に基づいて、図1に示すウェーハWを吸引保持した保持テーブル30が加工送り手段13によって、図3に示すマクロターゲットPAとミクロターゲットPDとのX軸方向における距離だけ移動され、また、撮像ユニット20が第1のインデックス送り手段15によってマクロターゲットPAとミクロターゲットPDとのY軸方向における距離だけ移動される。その後、ウェーハWの表面Waが高倍率撮像手段202によって撮像されて、比較的狭い視野の第2の画像が形成される。
(7−1)一回目の第2の判断工程
高倍率撮像手段202によって撮像された第2の画像についての情報は、撮像ユニット20から図1に示す制御手段9の第2の判断部93に送信される。図10に示すように、第2の判断部93は、二回目の選択工程で選択した加工条件INCH−SAMPLEに設定される記憶ミクロ画像G4と高倍率撮像手段202が撮像した第2の画像とを比較し一致するか否かを判断する。
本実施形態においては、加工条件INCH−SAMPLEに記憶されている記憶ミクロ画像G4と第2の画像とは一致しないため、第2の判断部93は一致しないとの判断を下し、図6のフローチャートに示す第2の繰り返し工程に移行する。
(8)第2の繰り返し工程
第2の判断工程で第2の判断部93が、加工条件INCH−SAMPLEの記憶ミクロ画像G4と第2の画像とが一致しないと判断をすることで、図6のフローチャートに基づき構成されたプログラムにしたがって、加工装置1において、後述する三回目の選択工程が実施される。
(2−3)三回目の選択工程
三回目の選択工程においては、図2に示す加工条件リストKに示される加工条件No.003の加工条件AAAA−SAMPLEが、加工条件選択部91によって選択される。
(3−3)三回目の第1の撮像工程
次いで、加工条件No.003の加工条件AAAA−SAMPLEに記憶されている設定に基づいて、図1に示す制御手段9による加工送り手段13及び第1のインデックス送り手段15の制御の下で、保持テーブル30の保持面300aの中心が撮像ユニット20の対物レンズ200の直下に位置するように、保持テーブル30及び撮像ユニット20が移動する。そして、図7に示すように、保持テーブル30の保持面300aの中心を基準としたX軸Y軸座標位置で、ウェーハWの表面Waの略中心領域が低倍率撮像手段201によって撮像されて、第1の画像が形成される。
さらに、第1のインデックス送り手段15が撮像ユニット20をY軸方向に移動させるとともに、回転手段32が保持テーブル30を所定の回転速度で回転させる。そして、ウェーハWの表面Waに対して渦巻き状の軌跡を描く様に移動する低倍率撮像手段201が、ウェーハWの表面Waの中心領域付近の複数の撮像位置で撮像を行い、第1の画像が複数形成される。
(4−3)三回目の第1の判断工程
低倍率撮像手段201によって撮像された各第1の画像についての情報は、撮像ユニット20から図1に示す制御手段9の第1の判断部92に送信される。図9に示すように、第1の判断部92は、三回目の選択工程で選択した加工条件AAAA−SAMPLEに設定される記憶マクロ画像G1と低倍率撮像手段201が撮像した第1の画像の例えば1つが一致しているとの判断を下す。
上記のように三回目の第1の判断工程で第1の判断部92が記憶マクロ画像G1と第1の画像とが一致したと判断した後、例えば、図1、3に示すウェーハWの第1チャンネルの分割予定ラインSをX軸方向と概ね平行に合わせる粗θ合わせが行われる。そして、第1チャンネルの分割予定ラインSの粗θ合わせが完了した後、図6のフローチャートに基づき構成されたプログラムにしたがって、加工装置1において後述する二回目の第2の撮像工程が実施される。
(6−2)二回目の第2の撮像工程
対物レンズ200の倍率が高倍率に切り替えられ、また、照明手段203の設定光量が高倍率の撮像に適した光量にセットされることで、高倍率撮像手段202によるウェーハWの撮像が可能な状態になる。また、高倍率撮像手段202の撮像エリアの中央に、先に検出できたマクロターゲットPAの1つが位置した状態になる。
次に、条件No.003の加工条件AAAA−SAMPLEに基づいて、加工送り手段13によって、ウェーハWを吸引保持した保持テーブル30が図3に示すマクロターゲットPAとミクロターゲットPCとのX軸方向における距離Lx3だけ移動され、また、第1のインデックス送り手段15によって、撮像ユニット20がマクロターゲットPAとミクロターゲットPCとのY軸方向における距離Ly3だけ移動される。その後、ウェーハWの表面Waが高倍率撮像手段202によって撮像されて第2の画像が形成される。
(7−2)二回目の第2の判断工程
高倍率撮像手段202によって撮像された第2の画像についての情報は、図1に示す制御手段9の第2の判断部93に送信される。図11に示すように、第2の判断部93は、加工条件AAAA−SAMPLEに設定される記憶ミクロ画像G3と高倍率撮像手段202が撮像した第2の画像とを比較し一致すると判断する。
上記のように二回目の第2の判断工程で第2の判断部93が記憶ミクロ画像G3と第2の画像とが一致したと判断した後、例えば、図1、3に示すウェーハWの第1チャンネルの分割予定ラインSをX軸方向と平行に合わせる精度の高いθ合わせが行われる。精度の高いθ合わせは、例えば、図1、3に示す第1チャンネルの一本の分割予定ラインS(X軸方向に延びる分割予定ラインS)に隣接しX軸方向において互いに離れた位置にある2つのデバイスDの各ミクロターゲットPCが写った撮像画像を用いて行われる。即ち、高倍率撮像手段202によってあるデバイスDのミクロターゲットPCが写った精度の高いθ合わせ用の撮像画像が形成され、更に、保持テーブル30がデバイスD数個分だけX軸方向に移動した後、高倍率撮像手段202による撮像が行われて、あるデバイスDのミクロターゲットPCが写った精度の高いθ合わせ用の別の撮像画像が形成される。
そして、上記2つの撮像画像の各ミクロターゲットPCのY軸座標位置のずれが許容値内になるまで保持テーブル30が回転手段32によって所定の角度回転され、精度の高いθ合わせが完了する。
さらに、保持テーブル30がX軸方向に移動して、高倍率撮像手段202の撮像エリアにウェーハWの表面Waの中心が位置付けられ、高倍率撮像手段202によって撮像画像が形成されて、該撮像画像中のミクロターゲットPCが認識される。そして、ミクロターゲットPCのY軸座標位置のずれが許容値内にあるか否かが判定され、許容値外である場合には、ミクロターゲットPCのY軸座標位置のずれが許容値内に至るように、撮像ユニット20が第1のインデックス送り手段15によってY軸方向に適宜移動される。
ミクロターゲットPCのY軸座標位置のずれが許容値内に至った後、第1のインデックス送り手段15が、ミクロターゲットPCから分割予定ラインSの幅方向の中心線までの距離だけ撮像ユニット20をY軸方向に移動させることで、撮像ユニット20の基準線(ヘアライン)を分割予定ラインSに重ねるヘアライン合わせがなされる。そして、ヘアラインが分割予定ラインSに重ねられた際のY軸方向の座標位置が、切削ブレード613がウェーハWを実際に切断する際に第1の加工手段61が位置付けられる位置として制御手段9の記憶部90に記憶される。
上記のようにして、第1チャンネルの分割予定ラインSを実際に切断する際のY軸方向の座標位置が記憶された後、保持テーブル30が回転手段32により90度正確に回転され、ウェーハWの第2チャンネルの分割予定ラインSをX軸方向と平行に合わせる精度の高いθ合わせが行われ、次いで、第2チャンネルの分割予定ラインSを実際に切断する際に第1の加工手段61が位置付けられるY軸座標位置が検出され記憶部90に記憶される。
(9)加工工程
次いで、図1に示す切削装置1は加工条件AAAA−SAMPLEでウェーハWを加工する。例えば、まず、制御手段9の記憶部90に記憶された第1チャンネルの分割予定ラインSを実際に切断する際のY軸座標位置に、第1の加工手段61が第1のインデックス送り手段15によって位置付けられる。また、第1の切込み送り手段17が第1の加工手段61を−Z方向に降下させていき、加工条件AAAA−SAMPLEに設定されている切込み送り位置に第1の加工手段61が位置づけられる。さらに、加工送り手段13が、ウェーハWを保持する保持テーブル30を加工条件AAAA−SAMPLEに設定されている加工送り速度で加工送りする。
そして、図示しないモータが、第1の加工手段61のスピンドル610を加工条件AAAA−SAMPLEに設定されている回転数で回転させることで、スピンドル610に固定された切削ブレード613がスピンドル610の回転に伴って回転をしながらウェーハWに切込み、分割予定ラインSを切削していく。
切削ブレード613が分割予定ラインSを切削し終えるX軸方向の所定の位置まで保持テーブル30が進行すると、第1の切込み送り手段17が第1の加工手段61を上昇させて切削ブレード613をウェーハWから離間させ、次いで、加工送り手段13が保持テーブル30を加工送り開始位置に戻す。そして、第1のインデックス送り手段15が、加工条件AAAA−SAMPLEに設定されているインデックス送り量だけ第1の加工手段61をY軸方向に移動させることで、切削された分割予定ラインSの隣に位置する分割予定ラインSに対して切削ブレード613が位置付けられる。そして、先と同様に切削加工が実施されていく。以下、順次同様の切削を行うことにより、第1チャンネルの全ての分割予定ラインSが切削される。
さらに、保持テーブル30を90度回転させてから第2のチャンネルの各分割予定ラインSの切削が行われることで、ウェーハWの全ての分割予定ラインSが縦横に全て切削される。
上記のように、本発明に係るウェーハの加工方法は、保持テーブル30でウェーハWを保持する保持工程と、複数の加工条件をリスト化した加工条件リストKから1つの加工条件を選択する選択工程と、選択工程で選択した加工条件に記憶される記憶マクロ画像と低倍率撮像手段201が撮像した第1の画像とを比較し両画像が一致するか否かを判断する第1の判断工程と、第1の判断工程で記憶マクロ画像と第1の画像とが一致しないと判断したとき選択工程に戻る第1の繰り返し工程と、第1の判断工程で記憶マクロ画像と第1の画像とが一致したと判断したとき、第1の判断工程に用いた加工条件に記憶される記憶ミクロ画像と高倍率撮像手段202が撮像した第2の画像とを比較し両画像が一致するか否かを判断する第2の判断工程と、第2の判断工程で記憶ミクロ画像と第2の画像とが一致しないと判断したとき選択工程に戻る第2の繰り返し工程と、第2の判断工程で記憶ミクロ画像と第2の画像とが一致したと判断したとき第2の判断工程に用いた記憶ミクロ画像が記憶される加工条件でウェーハWを加工する加工工程とを備えているため、オペレータによる加工条件の選択が不要になり、また、リングフレーム等に2次元コードが配設されていなくとも加工条件の選択が可能となる。
W:ウェーハ Wa:ウェーハの表面 Wb:ウェーハの裏面 S:分割予定ライン D:デバイス T:ダイシングテープ F:環状フレーム
1:加工装置 10:基台 14:門型コラム
30:保持テーブル 300:吸着部 300a:保持面 301:枠体 32:回転手段 34:固定クランプ
13:加工送り手段 130:ボールネジ 131:ガイドレール 132:モータ
133:可動板
15:第1のインデックス送り手段 150:ボールネジ 151:ガイドレール 153:可動板
17:第1の切込み送り手段 170:ボールネジ 171:ガイドレール 172:モータ 173:支持部材
16:第2のインデックス送り手段 18:第2の切込み送り手段
61:第1の加工手段 610:スピンドル 611:ハウジング 613:切削ブレード 62:第2の加工手段
20:撮像ユニット 200:対物レンズ 201:低倍率撮像手段 202:高倍率撮像手段 203:照明手段
9:制御手段 90:記憶部 91:加工条件選択部 92:第1の判断部 93:第2の判断部
K:加工条件リスト

Claims (1)

  1. 分割予定ラインにより区画された領域にデバイスが形成されたウェーハを保持テーブルで保持しウェーハの該分割予定ラインに沿って加工する加工装置を用いたウェーハの加工方法であって、
    該加工装置は、低倍率撮像手段と、高倍率撮像手段とを備え、
    該保持テーブルでウェーハを保持する保持工程と、
    該複数の加工条件をリスト化した加工条件リストから1つの加工条件を選択する選択工程と、
    該選択工程で選択した該加工条件に記憶される記憶マクロ画像と該低倍率撮像手段が撮像した第1の画像とを比較し両画像が一致するか否かを判断する第1の判断工程と、
    該第1の判断工程で該記憶マクロ画像と該第1の画像とが一致しないと判断したとき該選択工程に戻る第1の繰り返し工程と、
    該第1の判断工程で該記憶マクロ画像と該第1の画像とが一致したと判断したとき、該第1の判断工程に用いた該加工条件に記憶される記憶ミクロ画像と該高倍率撮像手段が撮像した第2の画像とを比較し両画像が一致するか否かを判断する第2の判断工程と、
    該第2の判断工程で該記憶ミクロ画像と該第2の画像とが一致しないと判断したとき該選択工程に戻る第2の繰り返し工程と、
    該第2の判断工程で該記憶ミクロ画像と該第2の画像とが一致したと判断したとき該第2の判断工程に用いた該記憶ミクロ画像が記憶される加工条件でウェーハを加工する加工工程とを備えるウェーハの加工方法。
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