JP2019072878A - タイヤ成形装置 - Google Patents

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【課題】空気溜まりの発生が抑制されたローカバーの成形装置の提供。【解決手段】成形装置2は、外周面4aを周方向に回転させて、外周面4aにインナーライナー部材及びサイドウォール部材14を巻回するドラム4と、ドラム4にサイドウォール部材14を供給する供給装置6と、供給装置6が搬送するサイドウォール部材14に貫通孔58を形成するホーリング装置8と、インナーライナー部材及びサイドウォール部材14を含む第一成形体の半径方向内面に加圧空気を充填して第一成形体を拡径させるシェーピングフォーマとを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの成形装置に関する。
タイヤの製造では、タイヤの各部を形成する部材が準備される。成形装置を用いて、これらの部材が組み合わされてローカバーが形成される。このローカバーが加硫され、ローカバーからタイヤが得られる。
特開2000−301626号公報には、タイヤの各部を形成する部材に用いられるホーリング装置が開示されている。このホーリング装置は、これらの部材に、空気抜きの貫通孔を形成する。これらの部材が組み合わされてローカバーが形成される。この貫通孔を形成することで、これらの部材が組み合わされたときに、部材間に空気溜まりが生じることが抑制される。
特開2001−287513号公報には、ローカバーの予備成形方法が開示されている。この公報には、インナーライナー部材やサイドウォール部材が組み合わされた第一成形体と、トレッド部材等が組み合わされた第二成形体とが開示されている。この第一成形体がブラダーによって拡径される。この拡径された第一成形体と第二成形体とが圧着されてローカバーが形成される。
特開2000−301626号公報 特開2001−287513号公報
この第一成形体の拡径方法として、第一成形体の内面に空気を充填して拡径すると、このインナーライナー部材が内圧を保持する。この第一成形体には、インナーライナー部材の継ぎ目に、微少な隙間が存在しうる。この場合、この第一成形体に空気が充填されると、この継ぎ目から第一成形体の内部に空気が侵入する。
一般に、タイヤの各部を形成する部材は貫通孔を形成された後に、ローカバーの形成に用いられるまで、ロールに巻かれて保管されている。この様に保管された部材では、成形に用いられる段階において、かなりの比率で貫通孔が塞がっている。この様な場合、侵入した空気は、サイドウォール部材に空気溜まりを形成する。この空気溜まりは部分的な膨れ等の変形を生じさせる。この様な変形を生じたローカバーは、不良品として廃棄せざるを得ない。
本発明の目的は、空気溜まりの発生が抑制されたローカバーの成形装置の提供にある。
本発明に係る成形装置は、
外周面を周方向に回転させて上記外周面にインナーライナー部材及びサイドウォール部材を巻回するドラムと、
上記ドラムに上記サイドウォール部材を供給する供給装置と、
上記供給装置が搬送する上記サイドウォール部材に貫通孔を形成するホーリング装置と、
上記インナーライナー部材及び上記サイドウォール部材を含む第一成形体の半径方向内面に流体を充填して上記第一成形体を拡径させるシェーピングフォーマと
を備えている。
好ましくは、この成形装置は、
上記ドラムに巻回される上記インナーライナー部材の継ぎ目の周方向位置を特定する機能と、
上記供給装置が搬送する上記サイドウォール部材の先端からその長手方向に所定の距離を離れた、サイドウォール部材の穿孔領域に貫通孔を形成する機能と、
上記継ぎ目の位置に重なる様に上記穿孔領域を位置させて、上記ドラムに上記サイドウォール部材を巻回させる機能と
を備えている。
好ましくは、この成形装置は、制御装置を備えている。上記制御装置は、上記継ぎ目の周方向位置を特定する機能と、上記ホーリング装置によって上記穿孔領域に貫通孔を形成させる機能と、上記継ぎ目の位置に重なる様に上記穿孔領域を位置させて上記ドラムに上記サイドウォール部材を巻回させる機能とを備えている。
好ましくは、上記ホーリング装置のホーリング針の直径は、3mm以下である。
本発明に係るローカバーの予備成形方法は、
ドラムに巻回されて筒状にされたインナーライナー部材を含む、中間体が形成される中間成形工程と、
上記ドラムにサイドウォール部材を供給する供給工程と、
上記ドラムに上記サイドウォール部材を巻回し、上記中間体と上記サイドウォール部材とを重ね合わせ第一成形体を形成する第一成形工程と、
上記第一成形体の半径方向内面に流体を充填して拡径するシェーピング工程と、
を備えている。
上記供給工程において、上記サイドウォール部材に貫通孔を形成する。
好ましくは、上記中間成形工程において、上記インナーライナー部材の継ぎ目の、周方向位置を特定する。上記供給工程において、上記ドラムに巻回されたときに上記中間体の上記継ぎ目に重なる領域に上記サイドウォール部材の穿孔領域を設定し、上記穿孔領域に貫通孔を形成する。
好ましくは、上記第一成形工程において、上記穿孔領域の周方向長さは、4mm以上15mm以下である。
この成形装置は、供給装置が搬送するサイドウォール部材に貫通孔を形成している。このサイドウォール部材は、インナーライナー部材の継ぎ目から侵入する流体の排出性に優れている。この成形装置は、サイドウォール部材の空気溜まりの発生が抑制されている。
図1は、本発明の一実施形態に係る成形装置の一部が示された斜視図である。 図2は、図1の成形装置の他の部分が示された説明図である。 図3は、図1の成形装置の使用状態が示された説明図である。 図4は、図3の線分IV−IVに沿った断面の一部が示された説明図である。 図5は、図1の成形装置の他の使用状態が示された説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、成形装置2の一部が示されている。図1に示される様に、この成形装置2は、ドラム4、供給装置6、ホーリング装置8及び制御装置10を備えている。図1の矢印Xは成形装置2の前後方向前向きを表し、矢印Yは成形装置2の左右方向右向きを表し、矢印Zは、上下方向上向きを表している。この図1には、成形装置2と共に、ドラム4に巻回された中間体12と、サイドウォール部材14とが示されている。
ドラム4は、円筒形状を備えている。ドラム4は、中間体12及びサイドウォール部材14が巻回される外周面4aを備えている。このドラム4の軸方向は、成形装置2の左右方向に一致している。このドラム4は、周方向に回転して、中間体12を形成する部材やサイドウォール部材14を、その外周面4aに巻回する機能を備えている。
供給装置6は、搬送コンベア16、搬送コンベア18及び搬送コンベア20を備えている。供給装置6は、更に、図示されない裁断装置を備えている。搬送コンベア16及び搬送コンベア18は、ドラム4に向かってサイドウォール部材14を搬送する機能を備えている。搬送コンベア20は、ドラム4にサイドウォール部材14を供給する機能を備えている。裁断装置は、図示されない長尺の帯状部材を所定の長さに切断して、サイドウォール部材14を形成する機能を備えている。
供給装置6は、帯状部材をドラム4に向かって搬送する機能と、この帯状部材を裁断してサイドウォール部材14を形成する機能と、このサイドウォール部材14をドラム4に向かって搬送する機能とを備えている。この供給装置6では、搬送コンベア16、18及び20が例示されているが、供給装置6は帯状部材やサイドウォール部材14を搬送できればよい。この供給装置6に、ローラコンベア等他の搬送装置が用いられてもよい。
ホーリング装置8は、駆動部22、複数のホーリング針24、ガイドプレート26及び受台28を備えている。このホーリング装置8は、搬送コンベア16と搬送コンベア18との間に配置されている。駆動部22は、ホーリング針24を上下方向に移動させる機能を備えている。ガイドプレート26と受台28とは、ホーリング針24の下降に伴って、サイドウォール部材14を挟んでサイドウォール部材14を固定する機能を備えている。このホーリング装置8は、ホーリング針24によって、サイドウォール部材14に穿孔する機能を備えている。このホーリング装置8は、サイドウォール部材14の送り方向に(図1の前後方向に)、その位置を変えて、位置決め可能にされている。
図2に示される様に、この成形装置2は、更に、シェーピングフォーマ32、トレッド成形装置34及びトレッド搬送装置36を備えている。
シェーピングフォーマ32は、フォーマ本体38と一対のビード受部40とを備えている。フォーマ本体38は、図2の左右方向をその軸方向として配置されている。一対のビード受部40は、フォーマ本体38の外周に装着されている。一対のビード受部40は、フォーマ本体38の軸方向に移動可能にされている。これにより、一対のビード受部40の軸方向間隔は、変更可能にされている。図示されないが、このフォーマ本体38は、流体としての加圧空気の吹き出し口を備えている。
トレッド成形装置34は、トレッドドラム42を備えている。このトレッドドラム42は、円筒形状を備えている。トレッドドラム42は、その周方向に回転可能にされている。トレッド搬送装置36は、保持具46を備えている。トレッド搬送装置36は、トレッドドラム42とシェーピングフォーマ32との間で移動可能にされている。
図3には、ドラム4に巻回された第一成形体50の断面が示されている。図3は、周方向に垂直な断面が示されている。この第一成形体50は、中間体12に、サイドウォール部材14が巻回されて形成されている。中間体12は、インナーライナー部材52、カーカスプライ部材54及び一対のビード部材56を含んでいる。インナーライナー部材52の半径方向外側に、カーカスプライ部材54が巻回されている。カーカスプライ部材54の軸方向の一方の端部54aは、一方のビード部材56の周りで折り返されている。カーカスプライ部材54の軸方向の他方の端部54bは、他方のビード部材56の周りで折り返されている。このカーカスプライ部材54の半径方向外側に、一対のサイドウォール部材14が巻回されている。
このインナーライナー部材52は、タイヤのインナーライナーを形成する部材である。インナーライナーは、タイヤの内圧を保持する機能を備えている。カーカスプライ部材54は、タイヤのカーカスを形成する部材である。カーカスは、コードとトッピングゴムとからなる。ビード部材56は、タイヤのビードを形成する部材である。カーカスは一対のビードに架け渡されて、このビードと共にタイヤの骨格を形成する。中間体12の外周面に、サイドウォール部材14が巻回されている。このサイドウォール部材14は、タイヤのサイドウォールを形成する部材である。サイドウォールは、タイヤの軸方向外表面を形成する。
図4では、説明の便宜上、インナーライナー部材52の周方向一方の端部52aと他方の端部52bとは離されているが、この端部52aと端部52bとは接続されている。インナーライナー部材52は筒状にされている。符号Paは、筒状に巻回されたインナーライナー部材52の継ぎ目を表している。この継ぎ目Paは、インナーライナー部材52の外周面において、半径方向外側に位置する周方向端として特定される。このインナーライナー部材52では、端部52aの外側に端部52bが重ね合わされており、端部52b側の端が継ぎ目Paにされている。この継ぎ目Paは、インナーライナー52の外周面に軸方向に延びている。一点鎖線Laは、この継ぎ目Paを通って半径方向の延びる仮想の直線を表している。
サイドウォール部材14には、複数の貫通孔58が形成されている。図4の両矢印Ahは、貫通孔58が形成された穿孔領域の周方向長さを表している。この長さAhは、巻回されたサイドウォール部材14の外周面において、周方向の距離として測定される。この長さAhは、サイドウォール部材14の外周面において、最も周方向一方側に位置する貫通孔58の周方向一方端から最も周方向他方側に位置する貫通孔58の周方向他方端までの距離として測定される。この長さAhは、直線Laが交差する領域に設定される。言い換えると、この穿孔領域は、周方向において継ぎ目Paを含む位置に設定されている。この穿孔領域は、継ぎ目Paの位置に重ねられている。
この中間体12のインナーライナー部材52には、その内周面から外周面に貫通する貫通孔が形成されていない。図示されないが、カーカスプライ部材54には、その内周面から外周面に貫通する貫通孔が複数形成されている。このサイドウォール部材14では、周方向において、穿孔領域に貫通孔58が形成されている。このサイドウォール部材14では、穿孔領域以外の領域に貫通孔58が形成されていない。しかし、この穿孔領域以外の領域に、供給工程前に、長尺の帯状部材に形成された他の貫通孔が残存していてもよい。
図5には、第一成形体50が第二成形体60と圧着される様子が示されている。この第二成形体60は、トレッド部材62、ベルト部材64及びバンド部材66を含む。この第二成形体60では、ベルト部材64の外周にバンド部材66が巻回され、バンド部材66の外周にトレッド部材62が巻回されている。この第二成形体60は、円筒形状を備えている。
トレッド部材62は、タイヤのトレッドを形成する部材である。このトレッドは、タイヤの半径方向外表面を形成し、路面に接地するトレッド面を形成する。ベルト部材64は、タイヤのベルトを形成する部材であり、バンド部材66は、タイヤのバンドを形成する部材である。このベルト及びバンドは、トレッドとカーカスの間に位置してカーカスを補強する。
図5では、第一成形体50は、シェーピングフォーマ32に取り付けられている(図2参照)。第一成形体50の端部が、ビード受部40に支持されている。第一成形体50に、加圧空気が充填されて拡径されている。この第一成形体50の内周面に、直接に加圧空気が充填されている。第一成形体50は、トロイド状に拡径している。拡径された第一成形体50の外周面に、第二成形体60が圧着されている。
ここで、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法が説明される。この製造方法は、本発明の予備成形方法としての予備成形工程と、加硫工程とを備えている。予備成形工程では、ローカバーが形成される。加硫工程では、このローカバーが加硫されてローカバーからタイヤが得られる。
図1から図5を参照しつつ、この予備成形工程が説明される。この予備成形工程は、中間成形工程、供給工程、第一成形工程、第一成形体搬送工程、第二成形工程、第二成形体搬送工程、シェーピング工程及び成形体圧着工程を備えている。
中間成形工程では、図1に示されたドラム4にインナーライナー部材52が巻回される。インナーライナー部材52の周方向一方の端部52aと他方の端部52bとが圧着される。インナーライナー部材52は、筒状にされる。この成形装置2では、ドラム4の外周面4aにおいて、インナーライナー部材52を巻き始める周方向位置が定まっている。たとえば、図示されないインナーライナー部材52の供給装置の送りと、ドラム4の回転とを調整することで、インナーライナー部材52を巻き始める周方向位置が一定にされている。これにより、インナーライナー部材52の継ぎ目Paの周方向位置が、特定されている。
この中間成形工程では、カーカスプライ部材54が準備される。ここでは、図示されないが、このカーカスプライ部材54には、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が形成されている。筒状にされたインナーライナー部材52の外側に、カーカスプライ部材54が巻回される。カーカスプライ部材54の周方向端部が重ね合わされて圧着される。このカーカスプライ部材54が筒状にされる。
このカーカスプライ部材54の半径方向外側に、一対のビード部材56が配置される。カーカスプライ部材54の端部54aが一方のビード部材56の周りで折り返され、カーカスプライ部材54の端部54bが他方のビード部材56の周りで折り返される。この様にして、中間体12が形成される。
供給工程では、サイドウォール部材14を形成する帯状部材が準備される。図示されないが、この帯状部材は、ロールに巻回された巻回体として準備される。この巻回体から、供給装置6が、ドラム4に向かって、帯状部材を搬送する。帯状部材が図示されない裁断装置によって所定の長さに裁断される。この裁断によって、サイドウォール部材14が形成される。
このホーリング装置8は、サイドウォール部材14の先端からその長手方向に所定の距離を離した、サイドウォール部材14の穿孔領域に、穿孔する。この穿孔によって、複数の貫通孔58が形成される。例えば、供給装置6は、裁断されたサイドウォール部材14が、ドラム4に向かって搬送されるときに、予め定めされた距離だけ搬送して、停止する。この停止位置で、サイドウォール部材14の穿孔領域がホーリング装置8に位置させられる。これにより、サイドウォール部材14の先端から所定の距離を離した穿孔領域に、貫通孔58が形成される。
この供給工程では、サイドウォール部材14に裁断される前の帯状部材に、貫通孔58が形成されてもよい。この帯状部材が裁断されてサイドウォール部材14が形成されたときに、サイドウォール部材14の先端から所定の距離を離した穿孔領域に、貫通孔58が形成されていてもよい。
第一成形工程では、サイドウォール部材14が中間体12の外周面に巻回される。ドラム4の外周面4aにおいて、サイドウォール部材14を巻き始める周方向位置が定まっている。この成形装置2では、供給装置6の送りと、ドラム4の回転とを調整することで、サイドウォール部材14を巻き始める周方向位置が一定にされている。これにより、インナーライナー部材52の継ぎ目Paの周方向位置を覆う位置に穿孔領域を位置させて、サイドウォール部材14が巻回される。
第一成形体搬送工程では、図示されない搬送装置が、第一成形体50を、ドラム4からシェーピングフォーマ32に搬送する。第一成形体50は、図2に示されたシェーピングフォーマ32に取り付けられる。シェーピングフォーマ32の一対のビード受部40が、第一成形体50の一対の軸方向端部を支持する。
第二成形工程では、図2に示されるトレッドドラム42に、ベルト部材64が巻回される。このベルト部材64の外側にバンド部材66が巻回される。このバンド部材66の外側にトレッド部材62が巻回される。この様にして、第二成形体60が形成される。
第二成形体搬送工程では、トレッド搬送装置36がトレッド成形装置34に向かって移動する。トレッド搬送装置36は、保持具46をトレッドドラム42の半径方向外側に位置させる。保持具46が第二成形体60を保持する。トレッド搬送装置36は、シェーピングフォーマ32に向かって移動する。トレッド搬送装置36は、第二成形体60をフォーマ本体38の半径方向外側に保持する。
シェーピング工程では、第一成形体50の内周面に加圧空気が充填される。第一成形体50は、半径方向に拡径される。この拡径に合わせて、一対のビード受部40が互いに軸方向内側に移動する。この様にして、第一成形体50はトロイド状に拡径される。
成形体圧着工程では、トレッド搬送装置36が保持する第二成形体60に、拡径された第一成形体50が圧着される。更に、図示されないステッチャーによって、第二成形体60は、第一成形体50に圧着される。この第一成形体50と第二成形体60とが圧着されて、ローカバーが形成される。
この成形装置2は、供給装置6が搬送するサイドウォール部材14に穿孔する。この成形装置2では、サイドウォール部材14は、ドラム4に向かって搬送される途中で穿孔されて、ドラム4に巻回されている。このサイドウォール部材14は、貫通孔58を形成後に保管ローラに巻回されることなく、直ちにドラム4に巻回されている。これにより、貫通孔58が塞がることなく、第一成形体50が形成される。このサイドウォール部材14は、空気の排出性に優れている。この第一成形体50は、その内面に加圧空気が充填されても、空気溜まりが生じることを抑制しうる。
この成形装置2は、ドラム4に巻回されるインナーライナー部材52の継ぎ目Paの周方向位置を特定している。成形装置2は、搬送するサイドウォール部材14の先端から所定の距離を離した穿孔領域に貫通孔58を形成する。成形装置2は、継ぎ目Paの位置に重なる位置に穿孔領域を位置させて、ドラム4にサイドウォール部材14を巻回させる。この成形装置2では、インナーライナー部材52の継ぎ目Paの位置に穿孔領域が重なる様に位置させられている。これにより、インナーライナー部材52の継ぎ目Paから内部に侵入した空気が貫通孔58を通じて排出される。これにより、第一成形体50の内部に空気溜まりが生じることが抑制されている。
この成形装置2では、ホーリング装置8は前後方向にその位置を変更可能にされている。このホーリング装置8の位置を変えることで、サイドウォール部材14の先端から穿孔領域までの距離は容易に調整しうる。これにより、このホーリング装置8は、外径の異なるローカバーにおいて、適切な位置に穿孔領域を形成しうる。このホーリング装置8を備える成形装置2は、種々のタイヤの適切な位置に穿孔領域を形成しうる。この成形装置2は、汎用性に優れている。
ここでは、供給装置6の搬送と、ホーリング装置8の作動と、ドラム4の回転とのタイミングを定めることによって、ドラム4の周方向において継ぎ目Paと穿孔領域とが重なるようにされたがこれに限られない。例えば、制御装置10が、継ぎ目Paの周方向位置を特定する機能と、ホーリング装置8によって穿孔領域に穿孔させる機能と、周方向において継ぎ目Paの位置に重なる位置に穿孔領域を位置させてドラム4にサイドウォール部材14を巻回させる機能とを備えていてもよい。
具体的には、制御装置10は、インナーライナー部材52の先端が、予め定められた周方向位置に位置するように、インナーライナー部材52をドラム4に巻回する。これにより、制御装置10が、インナーライナー部材52の継ぎ目Paの周方向位置を特定する。制御装置10は、サイドウォール部材14をドラム4に巻回するときの、サイドウォール部材14の先端の周方向位置を予め設定している。制御装置10は、この先端の周方向位置とインナーライナー部材52の継ぎ目Paの周方向位置との位置関係から、継ぎ目Paの半径方向外側に、サイドウォール部材14の穿孔領域を設定する。制御装置10は、この穿孔領域に、ホーリング装置8によって、穿孔する。その後に、制御装置10は、サイドウォール部材14の先端が、予め定められた周方向位置に位置するように、サイドウォール部材14をドラム4に巻回する。この様にして、継ぎ目Paの位置に穿孔領域が重なる様に位置させて、サイドウォール部材14が巻回されてもよい。
この成形装置2は、供給装置6に搬送されるサイドウォール部材14に穿孔する。サイドウォール部材14は、貫通孔58が形成された直後に、ドラム4に巻回されている。このサイドウォール部材14では、貫通孔58が塞がり難い。このため、比較的小さい貫通孔58で、十分に空気が排出される。また、サイドウォールは、タイヤの軸方向外表面を形成するため、外観も重視される。これらの観点から、ホーリング装置8のホーリング針24の直径は、好ましくは3mm以下である。このホーリング針24の直径は、貫通孔58を形成する部分の直径として測定される。
穿孔領域の周方向長さAhが短い第一成形体50は、タイヤの外観の向上に寄与する。この観点から、この周方向長さAhは、好ましくは15mm以下であり、更に好ましくは13mm以下である。一方で、穿孔領域の周方向長さAhが長い第一成形体50は、空気の排出性に優れている。この観点から、この周方向長さAhは、好ましくは4mm以上であり、更に好ましくは6mm以上である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例]
図1および図2に示された成形装置を用いて、タイヤが製造された。このタイヤサイズは、155/65R14であった。シェーピング工程での内圧は、0.18MPaであった。
[比較例]
ホーリング装置を作動させなかった他は、実施例と同様にしてタイヤが製造された。
[パンク率評価]
実施例および比較例の製造方法において、シェーピング工程におけるローカバーのパンクの発生率が評価された。このローカバーのパンクとは、サイドウォール部材の内側に空気溜まりが形成されて、サイドウォール部材が部分的に膨れ上がる現象をいう。その評価結果が表1に示されている。
Figure 2019072878
表1に示されるように、実施例の製造方法では、比較例の製造方法に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、シェーピング工程において第一成形体の内面に流体を充填してシェーピングがされるローカバーの予備成形方法に広く適用されうる。
2・・・成形装置
4・・・ドラム
6・・・供給装置
8・・・ホーリング装置
10・・・制御装置
12・・・中間体
14・・・サイドウォール部材
24・・・ホーリング針
32・・・シェーピングフォーマ
50・・・第一成形体
52・・・インナーライナー部材
52a・・・一方の端部
52b・・・他方の端部
54・・・カーカスプライ部材
58・・・貫通孔

Claims (7)

  1. 外周面を周方向に回転させて上記外周面にインナーライナー部材及びサイドウォール部材を巻回するドラムと、
    上記ドラムに上記サイドウォール部材を供給する供給装置と、
    上記供給装置が搬送する上記サイドウォール部材に貫通孔を形成するホーリング装置と、
    上記インナーライナー部材及び上記サイドウォール部材を含む第一成形体の半径方向内面に流体を充填して上記第一成形体を拡径させるシェーピングフォーマと
    を備えている成形装置。
  2. 上記ドラムに巻回される上記インナーライナー部材の継ぎ目の周方向位置を特定する機能と、
    上記供給装置が搬送する上記サイドウォール部材の先端からその長手方向に所定の距離を離れた、サイドウォール部材の穿孔領域に貫通孔を形成する機能と、
    上記継ぎ目の位置に重なる様に上記穿孔領域を位置させて、上記ドラムに上記サイドウォール部材を巻回させる機能と
    を備えている請求項1に記載の成形装置。
  3. 制御装置を備えており、上記制御装置が、上記継ぎ目の周方向位置を特定する機能と、上記ホーリング装置によって上記穿孔領域に貫通孔を形成させる機能と、上記継ぎ目の位置に重なる様に上記穿孔領域を位置させて上記ドラムに上記サイドウォール部材を巻回させる機能とを備えている、請求項2に記載の成形装置。
  4. 上記ホーリング装置のホーリング針の直径が3mm以下である請求項1から3のいずれかに記載の成形装置。
  5. ドラムに巻回されて筒状にされたインナーライナー部材を含む、中間体が形成される中間成形工程と、
    上記ドラムにサイドウォール部材を供給する供給工程と、
    上記ドラムに上記サイドウォール部材を巻回し、上記中間体と上記サイドウォール部材とを重ね合わせ第一成形体を形成する第一成形工程と、
    上記第一成形体の半径方向内面に流体を充填して拡径するシェーピング工程と、
    を備えており、
    上記供給工程において、上記サイドウォール部材に貫通孔を形成するローカバーの予備成形方法。
  6. 上記中間成形工程において、上記インナーライナー部材の継ぎ目の、周方向位置を特定し、
    上記供給工程において、上記ドラムに巻回されたときに上記中間体の上記継ぎ目に重なる領域に上記サイドウォール部材の穿孔領域を設定し、上記穿孔領域に貫通孔を形成する、請求項5に記載の予備成形方法。
  7. 上記第一成形工程において、上記穿孔領域の周方向長さが4mm以上15mm以下である請求項6に記載の予備成形方法。
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