以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置90及び操作端末(印刷設定装置)100の外観を示す図である。
図1において、画像形成装置90は、画像形成装置90の操作設定及びプレビュー操作を行う操作端末100(情報処理装置)が画像形成装置と分離可能な構成として用意されている。
操作端末100は、初めから画像形成装置90に付随した構成でも良いし、タブレット等の電子端末を使用する構成でも良い。
本実施の形態ではタブレットやスマートフォン等の電子端末を使用する構成とする。また、電子端末を本画像形成装置の操作部として使用するために必要な操作部用の操作画面表示及び制御プログラムは、別途操作端末100独自の通信手段等でダウンロードすることで実装されている構成とする。
MFP部101は、例えば複写・印刷・ファクシミリ送受信などの機能を実現する多機能印刷機(Multi Function Printer)である。本実施の形態では、操作端末とMFP部101間で無線ネットワーク回線を介した通信をしながら操作設定及びプレビュー機能を行うことが可能である。
MFP部101へ記録紙である用紙を給紙する方法には、用紙カセット部102〜104または手差しトレイ部105から給紙する方法がある。手差しトレイ部105は、厚紙やOHPなど用紙カセット部102〜104から給紙できない特殊な用紙を給紙するために用いられる。
また、インサーター106に予め用意しておいた用紙をセットすると、印刷物の任意のページに用紙を挿入することができる。
用紙カセット部102〜104、手差しトレイ部105、及びインサーター106にセットした用紙のサイズや種類などの用紙情報は、操作端末100を用いてMFP部101に登録が可能である。そして、登録された用紙情報は用紙登録情報としてMFP部101に記憶される。この用紙登録情報については後述する。
排紙トレイ107は、MFP部101で印刷された用紙が出力される。原稿搭載台108は、後述のスキャン処理を行う際に原稿がセットされ、スキャン処理が開始される。
操作端末100では、無線通信回線を介して画像データの授受を行うことができる。この場合の画像データはプレビューを行うためにMFP部が作成する画像データ全般を指しており、例えば操作端末に表示するプレビュー画像や、操作部上で印刷等の指示を行うためのメニュー表示等の入力指示用の画像データである。
操作端末100を用いてユーザは、表示されるプレビュー画面やメニュー画面を用いて、印刷方法や後処理の指定等を行うことが可能である。
図2は、図1における操作端末100の外観を示す図である。
図2において、操作端末100は、タッチスクリーンディスプレイ200が設けられ、人間の指222やペン等によって操作された位置を検知することができる。
図3は、図1におけるMFP部101と操作端末100の概略構成を示す図である。
図3において、操作端末100は、操作制御部205、画像形成装置90と通信を行う通信手段であるネットワーク通信部209、メモリ207、タッチスクリーンディスプレイ200、及びアンテナ210で構成される。
操作制御部205は、操作端末100全体を制御する。また、操作制御部205は、図示しないCPUやソフトウェア情報が書き込まれた不揮発性メモリ等を有している。操作端末100を制御する際に一時的に記憶して置くべきデータや情報はメモリインタフェース206を介してメモリ207に一時記憶する。
こうした動作によって、タッチスクリーン201から入力された各座標情報と、メモリ207内に記憶された一時情報を、図示しない不揮発性メモリに記憶されたソフトウェアによって設定情報として解釈する。
これによりMFP部101への設定情報を生成し、ネットワークインタフェース208を介してネットワーク通信部209からMFP部101へ設定情報を送信する。
タッチスクリーンディスプレイ200は、透明な材質で形成されたタッチスクリーン201とその下部に液晶ディスプレイ202を合わせて2層構造となっている。このように、操作端末100は、表示部である液晶ディスプレイ202と組み合わされたタッチスクリーン201を備えている。
タッチスクリーンディスプレイ200の操作は、動作モードの選択、各種機能の設定、動作指示、並びに画像データに対する編集処理時の画像データの選択や移動といった処理を割り当てることが可能である。
また、タッチスクリーンディスプレイ200は、MFP部101で生成された画像データを表示しながら、タッチ・ドラッグ・ピンチ・フリック等の操作や画像データの所望の座標位置情報の指定等の処理を割り当てることが可能である。
また、操作制御部205はタッチスクリーン201、液晶ディスプレイ202のそれぞれに必要なデータや情報および制御信号を送受信する。
具体的に、タッチスクリーン201は、タッチスクリーン制御インタフェース203によって操作制御部205に接続され、タッチスクリーン201によって得られた座標情報が操作制御部205に送信される。
また、液晶ディスプレイ202は、液晶ディスプレイインタフェース204によって操作制御部205に接続され、この液晶ディスプレイインタフェース204によって表示する画像データを受信する。
次に、MFP部101について説明する。
MFP部101は、ネットワーク通信部219、アンテナ220、データバスインタフェース211、画像処理部214、プレビュー画像生成部215、メモリ216、プリンタ部217、スキャナ部218、CPU212、及びROM213で構成される。
ネットワーク通信部219、画像処理部214、プレビュー画像生成部215、メモリ216、プリンタ部217、スキャナ部218、CPU212、及びROM213は、データバスインタフェース211で接続される。
データバスインタフェース211のバスマスタは、ネットワーク通信部219、画像処理部214、プレビュー画像生成部215、プリンタ部217、スキャナ部218、CPU212であり、いわゆるDMACに相当するメモリへのデータ転送手段を有する。データバスインタフェース211でのデータ転送は、主に各バスマスタからの転送データを、メモリ216へ転送する際に使用される。
画像処理部214は、操作端末100より送られる印刷設定に従って、転送された画像データの画像処理を行う。画像処理部214において画像処理された画像データは、メモリ216へ記憶される。
プレビュー画像生成部215は、メモリ216に記憶された画像処理後の画像データを読み出し、タッチスクリーンディスプレイ200に表示するプレビュー画像を形成する。
プリンタ部217は、メモリ216に記憶された画像処理後の画像データを受信し、例えば電子写真方式のプリンタであれば、PWM変調によって感光像担持体に潜像形成するレーザパルスを生成する。感光像担持体に潜像形成された画像は、用紙に転写・定着されて出力される。
スキャナ部218は、図示しない読み取りセンサにより原稿を読み取り、デジタルデータ化した画像データをメモリ216に記憶する。不図示の操作画面にてスキャン処理が選択された後、原稿搭載台108に載置された原稿は、CPU212の指示により不図示の読み取りセンサからスキャンデータとして読み取られる。読み取られたスキャンデータは、スキャナ部218に入力されデジタルデータに変換された後、メモリ216に記憶される。
CPU212は、メモリ216に記憶されたスキャンデータを画像処理部214に送り、各種画像処理を施した後にプレビュー画像を生成する。生成されたプレビュー画像はメモリ216に記憶され、操作端末100にプレビュー画像を表示する場合は、CPU212によりメモリ216に記憶されているプレビュー画像データが無線通信回線221を介して、操作端末100に送信される。
上記各バスマスタの動作は、CPU212によって制御され、CPU212はROM213に記憶されているプログラムによって動作する。
このように、画像形成装置90は、操作端末100と通信可能であり、記録紙に画像を印刷する印刷手段(プリンタ部217)と、記録紙を印刷手段に給紙する給紙手段(手差しトレイ部105、用紙カセット部102〜104、インサーター106)を備えている。
次に、操作端末100とMFP部101間のネットワーク通信について説明する。
ネットワーク通信部209、219は、操作端末100およびMFP部101にそれぞれ設けられ、WLAN通信方式によるネットワーク無線通信を行う。
ネットワーク通信部209にはアンテナ210が接続され、ネットワーク通信部219にはアンテナ220が接続される。ネットワーク通信部209,219はそれぞれ通信データを転送用のパルス波に変換したり、その逆の変換を行ったりする。
MFP部101のネットワーク通信部219は、無線通信回線221からアンテナ220を介して受信したパルス波を通信データに変換し、データバスインタフェース211を介して画像処理部214へ送る。
またネットワーク通信部219は、画像処理部214からデータバスインタフェース211を介して受信した通信データを転送用のパルス波に変換して、アンテナ220を介して無線通信回線221へ送信する。
図4は、図2におけるタッチスクリーンディスプレイ200に表示されるスキャンデータのプレビュー表示を示す図である。
図4において、プレビュー表示301には、スキャナ部218により読み取られた複数のスキャンデータに基づく複数ページのプレビュー画像302A〜302Eが表示されている。
例として、プレビュー画像302A〜302Eを、スキャンデータの各ページに順番に書かれたアルファベットの文字A〜Eとしている。
操作制御部205は、MFP部101から受信したプレビュー画像データを用いて、プレビュー画像302をオブジェクト表示領域303に表示する。このオブジェクトとはプレビュー画像データのことである。
また、タッチスクリーンディスプレイ200には表示されていないが、プレビュー画像302Eより後のページとして302F、302Gなどが存在するものとする。
また、プレビュー表示301には、複数ページのプレビュー画像302に加え、各種印刷設定キーが配置される。本実施の形態では、一例として挿入紙設定キー304と挿入紙設定以外を行うためのその他印刷設定キー305を表示している。いずれかの印刷設定キーが押下されると、プレビュー表示301が各種の印刷設定の画面表示へ切り替わり、印刷設定が開始できるようになる。
図5は、図2におけるタッチスクリーンディスプレイ200に表示された挿入紙設定用のプレビュー表示を示す図である。
なお、以下で説明する合紙とは、ページの区切れを示すもので、画像は印刷されない。一方、章紙とは、章の区切れを示すもので、画像が印刷される。また、挿入紙とは、合紙と章紙を含む。
図5における挿入紙設定用プレビュー表示は、スキャン処理後、図4のプレビュー表示301の挿入紙設定キー304のタッチ操作により挿入紙設定が選択された際に表示される。
図5(A)は、挿入紙設定用プレビュー表示の初期画面である。図4のプレビュー表示に対し、挿入紙設定用プレビュー表示では、オブジェクト表示領域303の上部に挿入紙プレビュー画像306が表示される。ここで表示される挿入紙プレビュー画像は、予め用意された画像である。このように、複数のページからなる文書を印刷する際に、挿入紙を示す挿入紙画像(挿入紙プレビュー画像306)と、ページ順に一列に並べてページを示すプレビュー画像(複数ページのプレビュー画像302)が表示される。
図5(B)は、スクロール操作を示す図である。
図5(A)のプレビュー表示の初期画面に対し、図5(B)のように、タッチスクリーンディスプレイ200でオブジェクト表示領域303を右から左へスクロールのタッチ操作を行うと複数ページのプレビュー画像302の表示が移動する。
これにより、ユーザは挿入紙を挿入したい位置に合わせてプレビュー画像302の表示を移動できる。
図5(C)は、合紙を挿入する操作を示す図である。
図5(C)において、タッチスクリーンディスプレイ200に対し、挿入紙プレビュー画像306の位置からオブジェクト表示領域303のプレビュー画像302Dと302Eの間の位置へドラッグ操作し、その位置で指を離す。
このようにすることで、合紙を挿入する位置を確定する。ここで、ドラッグ操作とは、タッチスクリーンディスプレイ200でプレビュー画像のタッチ操作による選択状態のまま、その指を画面上で移動させる操作のことを示す。
図5(D)は、合紙が挿入された様子を示す図である。
図5(D)において、タッチスクリーンディスプレイ200のオブジェクト表示領域のプレビュー画像302Dと302Eの間の位置に挿入された合紙のプレビュー画像307が表示され、合紙の挿入が完了する。このように、本実施の形態では、ユーザのドラッグ操作により、隣り合うプレビュー画像の間に挿入紙画像が挿入された場合には、挿入紙画像を合紙として設定する。
図6は、挿入紙の給紙箇所設定方法を説明するための図である。
図6(A)は、給紙箇所設定するために、画像形成装置の本体画像309を表示した画面を示す図である。
図6(A)に示されるように、タッチスクリーンディスプレイ200のオブジェクト表示領域303の上部に、挿入した合紙に対する用紙設定の案内308と画像形成装置の本体画像309が表示される。
図6(B)は、給紙箇所設定操作を示す図である。
図6(B)に示されるように、ユーザは本体画像309の用紙カセット部102〜104、手差しトレイ部105、及びインサーター106のいずれかをタッチすることで、合紙のための用紙カセットを選択する。図6(B)では、用紙カセット部102を選択した例を示している。
図6(C)は、用紙設定の詳細を示す図である。
図6(C)に示されるように、合紙の用紙カセットが選択されると、選択された用紙カセット部102に対して予めMFP部101に登録されている用紙情報から合紙の用紙設定の用紙登録情報315が表示される。
そして、挿入紙設定を完了する場合、ユーザは設定完了キー316を押下し、挿入紙設定を解除する場合は、設定解除キー317を押下する。
以上のように、図5,6で示したタッチスクリーンディスプレイ200の操作により、合紙の挿入設定ができる。2枚目以降の合紙の挿入設定を行う場合は、図5(B)〜(D)の合紙の挿入操作を繰り返す。この場合、合紙の給紙箇所は1枚目の合紙の給紙箇所設定ですでに完了しているため、図6で説明した操作は不要となる。このように、画像形成装置90が備える複数の給紙手段の各々を示す給紙画像を表示部に表示させ、合紙または章紙として設定された挿入紙を給紙する給紙手段を表示部に表示させた給紙画像の中からユーザに選択させる。ここでの給紙画像は、本体画像309に含まれる手差しトレイ部105、用紙カセット部102〜104、インサーター106を示す画像である。
図7(A)(B)は、章紙の挿入方法を説明するための図である。
図7(A)において、タッチスクリーンディスプレイ200の挿入紙プレビュー画像306が表示されている位置からオブジェクト表示領域303のプレビュー画像302Eの位置へ、プレビュー画像が重なるようにドラッグ操作し、その位置で指を離す。このようにすることで、章紙を挿入する位置を確定する。
図7(B)に示されるように、タッチスクリーンディスプレイ200のオブジェクト表示領域303のプレビュー画像302Eの位置に章紙が挿入されたことを示す章紙のプレビュー画像318が表示され、章紙の挿入が完了する。
ここで挿入された章紙は、章紙のプレビュー画像318のように、プレビュー画像302Eに示される文字Eが印刷されることになる。次にユーザが行う給紙箇所設定操作は、図6に示した操作と同じ操作である。このように、本実施の形態では、ユーザのドラッグ操作により、プレビュー画像に挿入紙画像が重ねられた場合には、重ねられたプレビュー画像を章紙として設定する。
図8は、合紙と章紙の挿入の解除方法を説明するための図である。
図8(A)は合紙の挿入の解除方法を説明するための図である。
図8(A)において、図5(D)の合紙のプレビュー画像307のように挿入された合紙を解除する場合は、図8(A)のように合紙のプレビュー画像307を選択し、ドラッグ操作によりオブジェクト表示領域303の外へ移動する。
図8(B)は章紙の挿入の解除方法を説明するための図である。
図8(B)において、図7(B)の章紙のプレビュー画像318のように挿入された章紙を解除する場合も同様に、図8(B)のように章紙のプレビュー画像318を選択し、ドラッグ操作によりオブジェクト表示領域303の外へ移動する。
図8(C)は、合紙と章紙の挿入が解除された画面を示す図である。
合紙または章紙が解除されると、図8(C)のような挿入前のプレビュー表示301が表示される。これにより、前述の設定解除キー317による挿入紙設定解除方法に対し、ページ毎に挿入紙設定を解除することができる。このように、本実施の形態では、合紙または章紙として設定された挿入紙に対応するプレビュー画像がユーザのドラッグ操作により予め定められた範囲外(オブジェクト表示領域303の外)に移動されたときは、合紙または章紙としての設定を解除する。
図9は、図2における操作制御部205及びCPU212により実行される印刷処理の手順を示すフローチャートである。操作制御部205による処理は、操作制御部205が有するCPUが、メモリ207に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。また、MFP部101のCPU212による処理は、CPU212が、ROM213に記憶されたプログラムをメモリ216に読み出して実行することによって行われる。
なお、図9において、両フローチャート間に示されている矢印は無線通信回線221を介して行われる通信であり、操作端末100及びMFP部101のいずれか一方からの通信が来ない間、他方における処理は停止しているものとする。
操作端末100において、操作制御部205は、スキャン設定やスキャン開始など、不図示の各種設定画面をタッチスクリーンディスプレイ200に表示する(ステップS101)。このとき、設定画面に表示する各種設定用のソフトキー画像は、予めこれらを表示するためのプログラムを操作端末100のメモリ207に記憶しておくものとする。
そして、MFP部101に対して操作を行う場合に、メモリ207からプログラムを読み出し、実行することで、タッチスクリーンディスプレイ200に設定画面が表示される。
次いで、タッチスクリーンディスプレイ200でユーザにより原稿のスキャンの開始が指定されると(ステップS102でYES)、操作制御部205は、MFP部101に原稿スキャン開始を示すスキャン開始要求を送信する。そして、操作端末100の処理は待ち状態となる。
操作端末100から無線通信回線221を介して、スキャン開始要求が送信されるため、MFP部101はこれを受信し、CPU212は、スキャナ部218に原稿読み込み開始要求を行い、スキャン動作を開始する(ステップS103)。そして、スキャナ部218で生成されるスキャンデータはメモリ216に記憶される。
メモリ216に記憶されたスキャンデータを画像処理部214に送り、CPU212は、各種画像処理を施した後にプレビュー画像データを生成する(ステップS104)。生成されたプレビュー画像データは再びメモリ216に記憶され、CPU212によりメモリ216に記憶されているプレビュー画像データが無線通信回線221を介して、操作端末100に送信される。
操作端末100の操作制御部205は、MFP部101より転送されたプレビュー画像データを受信し、操作端末100のメモリ207へ記憶する。その後、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200に図4のような複数ページのプレビューとして表示する(ステップS105)。このステップS105は、プレビュー画像表示手段に対応する。
次いで、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200で挿入紙設定の開始が指定されたか否か判別する(ステップS106)。
ステップS106の判別の結果、タッチスクリーンディスプレイ200で挿入紙設定の開始が指定されていないときは(ステップS106でNO)、ステップS109に進む。
一方、ステップS106の判別の結果、タッチスクリーンディスプレイ200で挿入紙設定の開始が指定されたときは(ステップS106でYES)、ステップS107に進む。そして、操作制御部205は、図5(A)に示す挿入紙設定用のプレビュー表示へ操作端末100の表示画面を切り替える(ステップS107)。
そして、操作制御部205は、図5〜図8に示す挿入紙設定用のプレビュー画像に対する操作をもとに挿入紙設定を行う挿入紙設定処理を実行する(ステップS108)。この挿入紙指定処理については後述する。また、このステップS108は、挿入紙設定手段に対応する。
次いで、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200で挿入紙設定以外の印刷設定の開始が指定されたか否か判別する(ステップS109)。挿入紙設定以外の印刷設定とは、今の場合、その他印刷設定キー305が押下されたことによる設定とする。
ステップS109の判別の結果、挿入紙設定以外の印刷設定の開始が指定されていないときは(ステップS109でNO)、ステップS112に進む。
一方、ステップS109の判別の結果、挿入紙設定以外の印刷設定の開始が指定された場合(ステップS109でYES)、操作制御部205は、表示画面にその他の印刷設定用のプレビュー表示を行う(ステップS110)。次いで、その他の印刷設定用のプレビューの操作を通して各種印刷設定を行う。
そして、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200の不図示の操作画面ですべての印刷設定の完了が指定されたか否か判別する(ステップS112)。
ステップS112の判別の結果、すべての印刷設定が完了していないときは(ステップS112でNO)、ステップS106に戻る。
一方、ステップS112の判別の結果、すべての印刷設定が完了したときは(ステップS112でYES)、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200に不図示の印刷動作開始ウィンドウ表示を行う(ステップS113)。
そして、印刷動作開始ウィンドウ表示において、印刷開始が指定されると(ステップS114でYES)、操作制御部205は、上記の各種印刷設定情報と印刷開始要求を無線通信回線221を介してMFP部101へ送信する。そして、操作端末100における印刷処理を終了する。
一方、MFP部101のCPU212は、操作端末100から無線通信回線221を介して、印刷設定情報と印刷開始要求が転送されるため、MFP部101はこれらを受信し、印刷設定情報に基づいた印刷を行う(ステップS115)。そして、MFP部101における印刷処理を終了する。
図9の処理によれば、ユーザのドラッグ操作により、隣り合う前記プレビュー画像の間に挿入紙画像が挿入された場合には、挿入紙画像を合紙として設定し、プレビュー画像に挿入紙画像が重ねられた場合には、重ねられたプレビュー画像を章紙として設定する。その結果、画像形成装置に対する合紙または挿入紙を含む挿入紙の設定を、実際の挿入動作のイメージに近い直感的な操作で実現可能となる。
図10は、図9の印刷処理におけるステップS108の挿入紙設定処理の手順を示すフローチャートである。図10の処理は、操作制御部205による処理であり、操作制御部205が有するCPUが、メモリ207に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。
図10におけるステップS201〜S205は、合紙の挿入設定に関する処理である。
図10において、挿入紙設定用のプレビュー表示で、図5(A)〜(D)で説明した合紙の挿入が検出されたか否か判別する(ステップS201)。
具体的には、図5(C)のように、挿入紙のプレビュー画像302を、オブジェクト表示領域303のプレビュー画像302の2ページ間に移動するドラッグ操作が行われた否か判別する。
ステップS201の判別の結果、合紙の挿入が検出されないときは(ステップS201でNO)、ステップS206に進む。
一方、ステップS201の判別の結果、合紙の挿入が検出されたときは(ステップS201でYES)、タッチスクリーンディスプレイ200の表示を図5(D)のような合紙挿入後のプレビュー画像へと更新する。そして、合紙の挿入位置情報を操作端末100のメモリ207に記憶することで合紙の挿入位置設定を行う(ステップS202)。
操作端末100のメモリ207の挿入紙設定情報を参照し、合紙の用紙を設定済か否か判別する(ステップS203)。
ステップS203の判別の結果、合紙の用紙を設定済のときは(ステップS203でYES)、ステップS213に進む。
一方、ステップS203の判別の結果、合紙の用紙を設定済ではないときは(ステップS203でNO)、タッチスクリーンディスプレイ200に図6(A)に示す合紙の用紙設定画面を表示する(ステップS204)。
次いで、図6(B)のようなユーザによる合紙の用紙カセット部の選択の指定を検出すると、指定の用紙カセット部にMFP部101に予め登録されている用紙登録情報の転送要求をMFP部101へ送信する。この用紙登録情報については次の図11で説明する。
そして、MFP部101より受信した用紙登録情報を合紙の挿入設定として操作端末100のメモリ207に記憶し、図6(C)のように合紙の用紙登録情報315をタッチスクリーンディスプレイ200に表示する。このようにして、合紙の用紙カセット部と種類が設定される(ステップS205)。
そして、図6(C)で説明した挿入紙の設定完了キー316がユーザにより押下されたか否か、すなわち挿入紙の設定が終了したか否か判別する(ステップS213)。
ステップS213の判別の結果、挿入紙の設定が終了していないときは(ステップS213でNO)、ステップS201に進み、挿入紙の設定が終了したときは(ステップS213でYES)、本処理を終了する。
ステップS201に戻り、ステップS201の判別の結果、合紙の挿入が検出されないときは(ステップS201でNO)、章紙の挿入が検出されたか否か判別する(ステップS206)。
ステップS206〜S210は、章紙の挿入設定に関する処理である。合紙の挿入紙設定処理S201〜S205との違いは、ステップS206において、図5(C)、(D)と、図7(A)、(B)で説明した挿入紙設定用のプレビュー表示での挿入操作が行われたか否かを検出する点である。
具体的には、図7(A)のように、挿入紙プレビュー画像306を、オブジェクト表示領域303の・BR>Vレビュー画像302のいずれかのページに重ねるように移動するドラッグ操作が行われたかどうかを検出する。
ステップS206の判別の結果、章紙の挿入が検出されなかったときは(ステップS206でNO)、ステップS211に進む。
一方、ステップS206の判別の結果、章紙の挿入が検出されたときは(ステップS206でYES)、タッチスクリーンディスプレイ200の表示を図7(B)のような章紙挿入後のプレビュー画像へと更新する。そして、章紙の挿入位置情報を操作端末100のメモリ207に記憶することで章紙の挿入位置設定を行う(ステップS207)。
操作端末100のメモリ207の挿入紙設定情報を参照し、章紙の用紙を設定済か否か判別する(ステップS208)。
ステップS208の判別の結果、章紙の用紙を設定済のときは(ステップS208でYES)、ステップS213に進む。
一方、ステップS208の判別の結果、章紙の用紙を設定済ではないときは(ステップS208でNO)、タッチスクリーンディスプレイ200に章紙の用紙設定画面を表示する(ステップS209)。
次いで、章紙の用紙カセット部の選択の指定を検出すると、指定の用紙カセット部にMFP部101に予め登録されている用紙登録情報の転送要求をMFP部101へ送信する。
そして、MFP部101より受信した用紙登録情報を章紙の挿入設定として操作端末100のメモリ207に記憶し、章紙の用紙登録情報315をタッチスクリーンディスプレイ200に表示する。このようにして、章紙の用紙カセット部と種類が設定され(ステップS210)、上記ステップS213に進む。
ステップS206に戻り、ステップS206の判別の結果、章紙の挿入が検出されなかったときは(ステップS206でNO)、ステップS211に処理を進める。そして、合紙または章紙が挿入された挿入紙設定用のプレビュー表示において、図8(A)、(B)で説明した挿入紙の解除を検出したか否か判別する(ステップS211)。
具体的には、図8(A)、(B)のように、オブジェクト表示領域303に挿入された合紙のプレビュー画像307または章紙のプレビュー画像318を、オブジェクト表示領域303の外へ移動するドラッグ操作が行われたかどうかを検出する。
ステップS211の判別の結果、挿入紙の解除を検出しなかったときは(ステップS211でNO)、本処理を終了する。
一方、ステップS211の判別の結果、挿入紙の解除を検出したときは(ステップS211でYES)、タッチスクリーンディスプレイ200の表示を図8(C)のような挿入紙設定解除後のプレビュー表示へと更新する。そして、設定を解除した挿入紙の挿入紙設定情報を操作端末100のメモリ207から消去することで、挿入紙設定を解除して(ステップS212)、上記ステップS213に進む。
図11は、用紙登録情報の一例を示す図である。
図11において、用紙登録情報602は、用紙カセット1には色紙A、用紙カセット2には色紙B、用紙カセット3には色紙C、及び手差しトレイ部105にはタブ紙が登録され、インサーター106には登録されていないことが示されている。
なお用紙カセット1は、用紙カセット部102に対応し、用紙カセット2は、用紙カセット部102に対応し、用紙カセット3は、用紙カセット部104に対応している。
このように、用紙登録情報602は、カセット部、手差しトレイ、インサーターの各々に対応する紙の種類が登録されている。
以上説明したように、本実施の形態ではプレビュー表示上で、原稿ページ間に挿入紙を挿入する操作、または原稿ページ上に挿入紙を重ねる操作により、合紙または章紙の挿入位置を決定できるため、合紙と章紙の挿入設定をより直感的に実行できる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態は、片面印刷に特化した挿入紙設定用のプレビュー表示になっていた。そこで、第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態の図1〜3で説明したものと同様の構成で、両面印刷設定に適した挿入紙設定方法について説明する。
まず、タッチスクリーンディスプレイ200でのプレビュー機能における挿入紙設定を、タッチスクリーンディスプレイ方式の操作手段を使用して、ユーザが指を用いて直感的に操作する概念について説明する。
図12は、両面印刷設定時の設定方法を説明するための図である。
図12(A)は、タッチスクリーンディスプレイ200に表示されるスキャンデータのプレビュー表示を示す図である。
図12(A)におけるプレビュー表示301には、図4に示したプレビュー表示に加え、両面設定キー401が表示されている。両面設定キー401が押下されると、図12(B)に示される両面印刷の設定となる。
図12(B)は、タッチスクリーンディスプレイ200に表示される両面印刷設定時のスキャンデータのプレビュー表示を示す図である。
図12(B)では、オブジェクト表示領域303に2ページが表裏のペアとなるように複数ページのプレビュー画像402が表示される。例えば、図12(B)に示されるように、両面印刷時はプレビュー画像402Aと402B、402Cと402D、402Eと402Fなどが表裏のペアとなる。
また、表裏ペアの複数ページのプレビュー画像402に加え、片面設定キー403が配置される。この片面設定キー403は、両面設定キー401に代わって表示されるものであり、片面設定キー403が押下されると片面印刷の設定となり、図12(A)の片面印刷設定時のプレビュー表示へと表示が切り替わる。
図13は、タッチスクリーンディスプレイ200に表示した両面印刷設定時の挿入紙設定用のプレビュー表示を示す図である。
両面印刷設定時の挿入紙設定用プレビュー表示は、図12(B)のプレビュー表示301の挿入紙設定キー304のタッチ操作により挿入紙設定が選択された際に表示される。このように、本実施の形態では、印刷物が両面印刷される場合には、1枚の記録紙に印刷される2つのページを示すプレビュー画像が1組であることを明示するように表示部にプレビュー画像を表示させる。ここでは破線により2つのページを示すプレビュー画像が1組であることを明示している。
図13(A)は、挿入紙設定用プレビュー表示の初期画面である。
図13(A)では、図5(A)と同様に、挿入紙プレビュー画像306がオブジェクト表示領域303の上部に表示される。
図13(B)は、スクロール操作を示す図である。
図13(B)に示されるように、図5(B)と同様にオブジェクト表示領域303を右から左へスクロールのタッチ操作を行うと複数ページのプレビュー画像402の表示が移動できる。
図13(C)は、合紙を挿入する操作を示す図である。
合紙を挿入する場合は、図13(C)のようにタッチスクリーンディスプレイ200に対し、挿入紙プレビュー画像306の位置からオブジェクト表示領域303のプレビュー画像402Dと402Eの間の位置へドラッグ操作し、その位置で指を離す。このように、本実施の形態では、隣り合う組の間に挿入紙画像が挿入された場合には、挿入紙画像を合紙として設定する。
図13(D)は、合紙が挿入された様子を示す図である。
図13(D)に示されるように、タッチスクリーンディスプレイ200のオブジェクト表示領域のプレビュー画像402Dと402Eの間の位置に挿入された表裏の2ページ分の合紙のプレビュー画像404A、404Bが表示され、合紙の挿入が完了する。
このとき、合紙は原稿ページの画像が印刷されないため、挿入できる位置はプレビュー画像402Bと402Cの間、402Dと402Eの間のように、前のページの裏面と次のページの表面の間にのみ限定される。すなわち、前のページの裏面と次のページの表面の間への挿入操作により、操作制御部205は合紙が挿入されたことを検出する。
図14(A)〜(D)は、章紙の挿入方法を説明するための図である。
挿入紙設定のプレビュー画面において、挿入紙を挿入したい位置に合わせてプレビュー画像402の表示を移動させる操作は、図13(A)、(B)の合紙の場合と同様である。
章紙は原稿ページの画像を表または裏の片面、または両面に印刷することができる。章紙の表面に原稿ページの画像を印刷する場合、図14(A)のように、挿入紙プレビュー画像306の位置からオブジェクト表示領域303の表ページでのプレビュー画像402Eの位置へ、プレビュー画像が重なるようにドラッグ操作し、その位置で指を離す。
このようにすることで、図14(B)のように表面にプレビュー画像302Eの文字Eが印刷され、裏面は白紙となる章紙のプレビュー画像405A、405Bが表示される。
また、プレビュー画像402F以降のページは、図14(B)のプレビュー画像402に対し、白紙の章紙のプレビュー画像405Bが挿入された分、プレビュー画像402F以降のページが1ページずつずれることになる。
章紙の裏面に原稿ページの画像を印刷する場合、図14(C)のように、挿入紙プレビュー画像306の位置からオブジェクト表示領域303の表ページでのプレビュー画像402Fの位置へ、プレビュー画像が重なるようにドラッグ操作し、その位置で指を離す。
このようにすることで、図14(D)のように裏面にプレビュー画像302Fの文字Fが印刷され、表面は白紙となる章紙のプレビュー画像405C、405Dが表示される。また、プレビュー画像402Eの裏面には、さらに白紙のプレビュー画像406が挿入されることになる。
図15(A)、(B)は、章紙の両面に印刷する方法を説明するための図である。
章紙の両面に原稿ページの画像を印刷する場合、図15(A)のように、挿入紙プレビュー画像306の位置からオブジェクト表示領域303のプレビュー画像402Eと402Fの間の位置へドラッグ操作し、その位置で指を離す。
このようにすることで、図15(B)のように表面にプレビュー画像302Eの文字Eが表面に、プレビュー画像302Fの文字Fが裏面に印刷された章紙のプレビュー画像405E、405Fが表示される。
以上のように、両面印刷時に章紙を挿入する場合、章紙に印刷したい原稿ページ上へ移動する操作により、操作制御部205は片面のみ印刷する章紙の挿入を検出し、原稿ページの表裏ページの間へ移動する操作により、両面に印刷する章紙の挿入を検出する。
なお、第2の実施の形態における合紙または章紙の用紙設定方法は、図6で説明した方法と同様であるため、説明を省略する。このように、本実施の形態では、同じ組のプレビュー画像のうち、いずれか一方のプレビュー画像に挿入紙画像が重ねられた場合には、重ねられたプレビュー画像を章紙として設定する。また、同じ組のプレビュー画像のいずれにも前記挿入紙画像が重ねられた場合には、同じ組の2つのプレビュー画像を章紙として設定する。
図16は、図2における操作制御部205及びCPU212により実行される印刷処理の手順を示すフローチャートである。操作制御部205による処理は、操作制御部205が有するCPUが、メモリ207に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。また、MFP部101のCPU212による処理は、CPU212が、ROM213に記憶されたプログラムをメモリ216に読み出して実行することによって行われる。
図16におけるステップS301〜305は、図9におけるステップS101〜105と同じ処理である。また、ステップS314〜320は、ステップS109〜115と同じ処理である。さらに、ステップS312,313は、ステップS107,108と同じ処理である。
従って、ステップS306〜310が異なっているので、これらの処理について説明する。
操作端末100の操作制御部205は、両面印刷設定が指定されたか否か判別する(ステップS306)。ここでは、図12(A)に示す両面設定キー401の座標が押下されることで、両面印刷設定が指定されたこととなる。
ステップS306の判別の結果、両面印刷設定が指定された場合(ステップS306でYES)、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200に図12(B)のような両面設定時の複数ページのプレビューを表示する(ステップS307)。
次いで、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200で挿入紙設定の開始が指定されたか否か判別する(ステップS308)。ステップS308の判別の結果、挿入紙設定の開始が指定されなかったときは(ステップS308でNO)、ステップS314に進む。
一方、ステップS308の判別の結果、挿入紙設定の開始が指定された場合(ステップS308でYES)、ステップS309に進む。そして、操作制御部205は、図13(A)に示す両面用の挿入紙設定用のプレビュー表示へと、タッチスクリーンディスプレイ200の表示画面を切り替える(ステップS309)。
そして、操作制御部205は、図13〜図15に示す挿入紙設定用のプレビュー画像に対する操作をもとに挿入紙設定を行う両面挿入紙設定処理を実行する(ステップS310)。この両面挿入紙指定処理については後述する。
図17は、図16の印刷処理におけるステップS310の挿入紙設定処理の手順を示すフローチャートである。図17は、操作制御部205における処理であり、操作制御部205による処理は、操作制御部205が有するCPUが、メモリ207に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。
図17におけるステップS401〜405,418は、図10におけるステップS201〜205,213と同じ処理である。また、ステップS412〜414は、ステップS208〜210と同じ処理である。従って、ステップS406〜411,415〜417が異なっているので、これらの処理について説明する。
これら異なる処理は、両面設定時の挿入紙設定プレビュー表示で章紙の表面、裏面、及び両面に印刷する場合の挿入操作が行われたかを検出する処理である。
図17において、操作制御部205は、表面を印刷する章紙の挿入が検出されたか否か判別する(ステップS406)。ステップS406の判別の結果、表面を印刷する章紙の挿入が検出されなかったときは(ステップS406でNO)、ステップS408に進む。
一方、ステップS406の判別の結果、表面を印刷する章紙の挿入が検出された場合(ステップS406でYES)、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200の表示を図14(B)のような章紙挿入後のプレビュー画像へと更新する。さらに、操作制御部205は、表面印刷の章紙の挿入位置情報を操作端末100のメモリ207に記憶することで章紙の挿入位置設定を行い(ステップS407)、ステップS412に進む。
ステップS408に戻り、操作制御部205は、裏面を印刷する章紙の挿入が検出されたか否か判別する(ステップS408)。ステップS408の判別の結果、裏面を印刷する章紙の挿入が検出されなかったときは(ステップS408でNO)、ステップS410に進む。
一方、ステップS408の判別の結果、裏面を印刷する章紙の挿入が検出された場合、(ステップS408でYES)、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200の表示を図14(D)のような章紙挿入後のプレビュー画像へと更新する。さらに、操作制御部205は、裏面印刷の章紙の挿入位置情報を操作端末100のメモリ207に記憶することで章紙の挿入位置設定を行い(ステップS409)、ステップS412に進む。
ステップS410に戻り、操作制御部205は、両面を印刷する章紙の挿入が検出されたか否か判別する(ステップS410)。ステップS410の判別の結果、両面を印刷する章紙の挿入が検出されなかったときは(ステップS410でNO)、ステップS415に進む。
一方、ステップS410の判別の結果、両面を印刷する章紙の挿入が検出された場合(ステップS410でYES)、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200の表示を図15(B)のような章紙挿入後のプレビュー画像へと更新する。さらに、操作制御部205は、両面印刷の章紙の挿入位置情報を操作端末100のメモリ207に記憶することで章紙の挿入位置設定を行い(ステップS411)、ステップS412に進む。
ステップS415に戻り、ステップS415の判別の結果、挿入紙の解除を検出した場合(ステップS415でYES)、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200の表示を挿入紙設定解除後のプレビュー表示へと更新する。そして、操作制御部205は、設定を解除した挿入紙の挿入紙設定情報を操作端末100のメモリ207から消去することで、挿入紙設定を解除して(ステップS417)、ステップS418に進む。
以上説明した処理によれば、両面印刷設定時にも直感的な挿入紙設定操作が可能となる。
[第3の実施の形態]
第1、第2の実施の形態では、挿入紙プレビュー画像の原稿ページに対する挿入先により、挿入紙が合紙か章紙のいずれかであるかを判別していた。第3の実施の形態では、第1の実施の形態の図1〜3で説明したものと同様の構成で、予め挿入紙の種類を設定する場合の挿入紙設定方法について説明する。
図18(A)〜(C)は、挿入紙の用紙選択画面を示す図である。
図18において、まず、挿入紙の用紙種類を設定するために、図18(a)のように、用紙設定の案内501と画像形成装置90の本体画像502が表示される。この表示に対し、ユーザは本体画像502の用紙カセット部102〜104、手差しトレイ部105及びインサーター106のいずれかをタッチすることで、挿入紙の給紙箇所を選択する。
図18(B)は、用紙カセット部102を選択した例を示している。その際、選択された用紙カセット部102の用紙登録情報508が表示される。
次に、図18(C)のように、挿入紙の種類選択の案内509と章紙のプレビュー画像510、合紙のプレビュー画像511が表示される。この表示に対し、図18(C)のようにユーザは章紙のプレビュー画像510、合紙のプレビュー画像511のいずれかをタッチすることで、挿入紙の種類を選択する。
図18(C)は、合紙を選択した例を示している。その際、用紙設定情報512が表示され、操作端末100内のメモリ207に挿入紙の用紙設定情報が記憶される。このように、本実施の形態では、挿入紙画像が表示される前に、画像形成装置90が備える複数の給紙手段の各々を示す給紙画像を表示部に表示させ、挿入紙を給紙する給紙手段を表示部に表示させた給紙画像の中からユーザに選択させる。
図19(A)〜(D)は、本体画像513の用紙カセット部から挿入紙を設定する方法を説明するための図である。
図19(A)は、タッチスクリーンディスプレイ200に表示した挿入紙設定用のプレビュー表示である。ここでの挿入紙設定用プレビュー表示には、予め設定された挿入紙の用紙設定情報512と本体画像513が表示される。
本体画像513では、用紙設定情報512に記載される用紙カセット情報(合紙は用紙カセット1、章紙は手差しトレイ)に合わせて、用紙カセット部102と手差しトレイ部105が色つきで表示される。ここで表示される挿入紙プレビュー画像は、画像形成装置90が備える複数の給紙手段の各々を示す上述した給紙画像となっている。
また、図19(B)のように、スクロール操作によるプレビュー表示の移動が可能である。
ここで合紙を挿入する場合、図19(C)のように合紙の用紙カセットに登録済の本体画像513の用紙カセット部102の位置からオブジェクト表示領域303の表ページでのプレビュー画像402Dと402Eの間へドラッグ操作し、その位置で指を離す。
このようにすることで、図19(D)のように、プレビュー画像402Dと402Eの間に合紙のプレビュー画像516が表示される。
図20は、図2における操作制御部205により実行される挿入紙設定処理の手順を示すフローチャートである。図20のフローチャートに示す処理は、操作制御部205が有するCPUが、メモリ207に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。
図20において、図18に示す画面表示に従い、挿入紙の用紙カセット設定を行う(ステップS501)。この挿入紙の用紙設定を先に行う点が、第1、2の実施の形態と異なる。
次いで、挿入紙設定用のプレビュー表示において、操作制御部205は、図19(A)〜(D)で説明した合紙の挿入を検出したか否か判別する(ステップS502)。
これまでの実施の形態では、挿入紙の種類を複数ページのプレビュー画像への挿入先の位置で検出していた。それに対し、本実施の形態では、図19(C)のように合紙が登録された用紙カセット部102の位置から挿入操作を開始する。すなわち挿入紙の挿入元の位置で挿入紙の種類の検出を行う。
ステップS502の判別の結果、合紙の挿入を検出した場合(ステップS502でYES)、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200の表示を図19(D)のような合紙挿入後のプレビュー画像へと更新する。そして、操作制御部205は、合紙の挿入位置情報を操作端末100のメモリ207に記憶することで合紙の挿入位置設定を行う(ステップS503)。
後のステップS504,505は図10のステップS206〜ステップS210に対応し、ステップS506,507は、ステップS211,212に対応する。また、ステップS508はステップS213に対応する。
以上説明したように、予め用紙情報を設定した挿入紙プレビュー画像を挿入する方法による直感的な挿入操作も実現可能である。
[第4の実施の形態]
第1〜3の実施の形態では、操作端末100の画面表示に従ってユーザが挿入紙の用紙設定を行っていた。
第4の実施の形態では、第1の実施例の図1〜3で説明したものと同様の構成で、ユーザの挿入紙の用紙設定を簡略化し、より直感的に挿入紙の用紙種類を決定する方法について説明する。
図21(A)〜(D)は、本体画像513の用紙カセット部にセットされた用紙から挿入紙を設定する方法を説明するための図である。
図21(A)は、本実施の形態での挿入紙設定のプレビュー表示である。第1〜3の実施の形態と異なり、本実施の形態では、図11で説明した用紙登録情報602を参照し、オブジェクト表示領域303の上部に、挿入紙プレビュー画像601A〜601Dを表示する。ここで表示される挿入紙プレビュー画像は、画像形成装置90から取得した前記給紙手段にセットされている記録紙の情報に基づく画像(挿入紙プレビュー画像601A〜601D)となっている。
また、図21(B)のように、これまでの実施の形態と同様、スクロール操作によるプレビュー表示の移動が可能である。
ここで色紙Cを使った章紙を挿入する場合、図21(C)のように色紙Cの挿入紙プレビュー画像601Cの位置からオブジェクト表示領域303のプレビュー画像402Eの上へページが重なるようにドラッグ操作し、その位置で指を離す。このようにすることで、章紙を挿入する位置を確定する。
そして、図21(D)のように、プレビュー画像402Eの位置に章紙のプレビュー画像603が表示され、章紙の挿入が完了する。合紙の場合も、上記の方法で挿入紙プレビュー画像を選択し、第1の実施の形態で説明した操作と同様の操作をすればよい。
図22は、図2における操作制御部205及びCPU212により実行される印刷処理の手順を示すフローチャートである。操作制御部205による処理は、操作制御部205が有するCPUが、メモリ207に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。また、MFP部101のCPU212による処理は、CPU212が、ROM213に記憶されたプログラムをメモリ216に読み出して実行することによって行われる。
図22におけるステップS601〜605は、図9におけるステップS101〜105と同じ処理である。また、ステップS612〜618は、ステップS109〜115と同じ処理である。
従って、ステップS606〜611が異なっているので、これらの処理について説明する。
図22において、これまでと同様に、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200で挿入紙設定の開始が指定されたか否か判別する(ステップS606)。ステップS606の判別の結果、挿入紙設定の開始が指定されていないときは(ステップS606でNO)、ステップS612に進む。
一方、ステップS606の判別の結果、挿入紙設定の開始が指定された場合(ステップS606でYES)、ステップS607に進む。そして、操作制御部205は、MFP部101に対し挿入紙の用紙候補となる用紙登録情報を要求する用紙登録情報要求を送信し(ステップS607)、操作端末100は待ち状態となる。
ステップS608では、CPU212は、操作端末100から無線通信回線221を介して用紙登録情報要求をMFP部101は受信する。そして、CPU212によりメモリ216に記憶されている用紙登録情報602が無線通信回線221を介して、操作端末100に送信する(ステップS608)。このステップS608は、操作端末100から給紙手段にセットされている記録紙の情報を要求する用紙登録情報要求を受信する受信手段と、受信された用紙登録情報要求に応じて、給紙手段にセットされている記録紙の情報を送信する送信手段に対応する。
操作端末100の操作制御部205は、MFP部101より送信された用紙登録情報602を取得し(ステップS609)、操作端末100のメモリ207へ記憶する。
次いで、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200に図21(A)のような登録済の用紙を用いた挿入紙プレビュー画像601を含めた挿入紙設定用プレビューを表示する(ステップS610)。
そして、操作制御部205は、図21に示す挿入紙設定用のプレビュー画像に対する操作をもとに挿入紙設定を行う挿入紙設定処理を実行する(ステップS611)。この挿入紙指定処理については後述する。
図23は、図22の印刷処理におけるステップS611の挿入紙設定処理の手順を示すフローチャートである。図23のフローチャートに示す処理は、操作端末100における処理であり、操作制御部205が有するCPUが、メモリ207に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。
挿入紙設定用のプレビュー表示において、操作制御部205は、図21(A)〜(D)で説明した合紙の挿入が検出されたか否か判別する(ステップS701)。
これまでの実施の形態では、この処理において挿入紙の種類と挿入位置を検出していた。それに対し、本実施の形態では、図21(D)のように挿入紙プレビュー画像の挿入元から挿入紙の用紙種類を検出し、原稿のプレビュー画像に対する挿入先から挿入紙の種類を検出することを、ユーザのドラック操作のみで実現している。
ステップS701の判別の結果、合紙の挿入が検出されないときは(ステップS701でNO)、ステップS703に進む。
一方、ステップS701の判別の結果、合紙の挿入が検出されたときは(ステップS701でYES)、操作制御部205は、タッチスクリーンディスプレイ200の表示を図21(D)のような合紙挿入後のプレビュー画像へと更新する。そして、合紙の挿入位置情報及び挿入紙の用紙種類を操作端末100のメモリ207記憶することで合紙の挿入位置設定を行い(ステップS702)、ステップS707に進む。
後のステップS703,704は図10のステップS206〜ステップS210に対応し、ステップS705,706は、ステップS211,212に対応する。また、ステップS707はステップS213に対応する。
以上説明したように、本実施の形態ではプレビュー表示上で、ユーザは挿入紙の用紙種類の候補を選択し、選択した挿入紙を原稿ページのプレビューへと挿入する操作をすることで、挿入紙の用紙種類と挿入位置の決定をより直感的に実行できる。
(他の実施の形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
上記目的を達成するために、本願発明の印刷設定装置は、第1の印刷用紙を示す第1のオブジェクトと、第2の印刷用紙を示す第2のオブジェクトとを表示させる表示制御手段と、前記第1のオブジェクトと前記第2のオブジェクトとが表示された操作画面に対するユーザによるタッチ操作であって、挿入紙の挿入位置を指定するタッチ操作に基づき、前記第1の印刷用紙及び前記第2の印刷用紙と、挿入紙との位置関係が指定された位置関係となるように前記挿入紙を挿入する指示を受け付ける受付手段とを有し、前記表示制御手段は、前記指示を受け付けた場合に、該挿入紙のための印刷用紙に関する設定を行うための設定画面を表示させる制御を行うことを特徴とする。