JP2019068334A - 画像処理装置及び画像処理方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】色信号と輝度信号にそれぞれ最適化した画像処理を行う場合に、色信号と輝度信号のレベル差に起因する画質劣化を抑制することができる画像処理装置を提供する。【解決手段】 第1の入力画像信号に対して、色補正処理を行う色補正部と、色補正部の出力信号に対して、第1の階調補正処理を行う第1の階調補正部と、第1の階調補正部の出力信号から色信号を生成する色信号生成部と、第2の入力画像信号に対して、第2の階調補正処理を行う第2の階調補正部と、第2の階調補正部の出力信号から輝度信号を生成する輝度信号生成部と、色補正処理の特性に基づいて、前記輝度信号に対する補正量を算出する算出部と、補正量に基づいて、輝度信号を補正する補正部とを備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、色信号用の画像処理と輝度信号用の画像処理とを独立して処理する機能を持つ画像処理装置に関するものである。
従来、カメラ内の画像処理において、色信号用の画像処理と、輝度信号用の画像処理とを、それぞれ最適化する構成が提案されている。例えば、特許文献1には、色信号用の画像処理部(ガンマ補正)と、輝度信号用の画像処理部(ガンマ補正)とを独立に持つ構成において、それぞれの画像処理部でのビット数を最適化する技術が開示されている。
特許第3919389号公報
色信号用の画像処理と輝度信号用の画像処理とをそれぞれ最適化させると、それぞれの系から出力される信号間で信号レベルに差が生じる場合がある。そのような信号レベルの差がある状態の色信号と輝度信号から成る画像データをモニタ上に表示すると、信号レベルの差に対応する成分が色信号と輝度信号の間で伝搬し、モニタ上に表示される信号レベルが所望の値からずれてしまう。この事によって、画質が損なわれる場合があった。
特に、カメラ内でのガンマ補正の前段に、色再現の調整などの色信号にのみ適用される画像処理がある場合に、その画像処理によって生じる信号レベルの差が、ガンマ補正によって強調され、画質劣化が著しくなる場合がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、色信号と輝度信号にそれぞれ最適化した画像処理を行う場合に、色信号と輝度信号のレベル差に起因する画質劣化を抑制することができる画像処理装置を提供することである。
本発明に係わる画像処理装置は、第1の入力画像信号に対して、色補正処理を行う色補正手段と、前記色補正手段の出力信号に対して、第1の階調補正処理を行う第1の階調補正手段と、前記第1の階調補正手段の出力信号から色信号を生成する色信号生成手段と、第2の入力画像信号に対して、第2の階調補正処理を行う第2の階調補正手段と、前記第2の階調補正手段の出力信号から輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、前記色補正処理の特性に基づいて、前記輝度信号に対する補正量を算出する算出手段と、前記補正量に基づいて、前記輝度信号を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、 色信号と輝度信号にそれぞれ最適化した画像処理を行う場合に、色信号と輝度信号のレベル差に起因する画質劣化を抑制することが可能となる。
本発明の画像処理装置の第1の実施形態であるデジタルカメラの構成を示すブロック図。 第1の実施形態における画像処理部の構成を示すブロック図。 第1の実施形態における画像処理の流れを示すフローチャート。 第1の実施形態における輝度補正量の算出方法を説明する図。 第2の実施形態における画像処理部の構成を示すブロック図。 第2の実施形態における輝度補正量の算出方法を説明する図。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の画像処理装置の第1の実施形態であるデジタルカメラ100の構成を示すブロック図である。なお、本発明は撮影された画像の色信号、輝度信号に対する画像処理の方法に特徴を有するため、撮影や記録に関する構成は必須ではない。
図1において、レンズ群101は、フォーカスレンズを含むズームレンズである。絞り機能を備えるシャッター102が、レンズ群101と撮像部103との間に設けられている。撮像部103は、レンズ群101によって撮像面に形成される光学像を画素単位の電気信号に変換するCCD/CMOSイメージセンサを代表とする撮像素子を有する。A/D変換器104は、撮像部103が出力するアナログ信号をデジタル信号(画像データ)に変換する。
画像処理部105は、A/D変換器104から出力される画像データに対し、色補間(デモザイク)処理、ホワイトバランス調整処理、γ補正処理などの各種画像処理を行う。画像処理部105は、後述する通り、色信号と輝度信号とのそれぞれに対して独立に処理を行う構成を持つ。画像メモリ106は画像データを一時的に記憶する。メモリ制御部107は、画像メモリ106の読み書きを制御する。D/A変換器108は、画像データをアナログ信号に変換する。表示部109はLCDや有機ELディスプレイ等の表示装置を有し、各種GUIやライブビュー画像、記録媒体112から読み出して再生した画像などを表示する。コーデック部110は、画像メモリ106に記憶されている画像データを記録媒体112に記録するために予め定められた方法で符号化したり、画像ファイルに含まれる符号化画像データを例えば表示のために復号したりする。
インタフェース(I/F)111は、例えば半導体メモリカードやカード型ハードディスクなどの着脱可能な記録媒体112を、デジタルカメラ100と機械的および電気的に接続する。システム制御部50は例えばCPUやMPUなどのプログラマブルなプロセッサである。システム制御部50は、例えば不揮発性メモリ121や内蔵する不揮発性メモリに記録されたプログラムを実行して必要なブロックや回路を制御することにより、デジタルカメラ100の機能を実現する。
操作部120は、ユーザがデジタルカメラ100に各種の指示を入力するためのボタンやスイッチなどの入力デバイスを備える。表示部109がタッチディスプレイである場合、タッチパネルは操作部120に含まれる。また、音声入力や視線入力など、非接触で指示を入力するタイプの入力デバイスが操作部120に含まれてもよい。
不揮発性メモリ121は電気的に消去・記録可能な、例えばEEPROM等である。不揮発性メモリ121は、各種の設定値、GUIデータをはじめ、システム制御部50がMPUやCPUである場合には、システム制御部50が実行するためのプログラムが記録される。システムメモリ122は、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ121から読みだしたプログラム等を展開するために用いられる。
次に、上記のように構成されたデジタルカメラ100における被写体撮影時の基本動作について説明する。
撮像部103は、シャッター102が開いている際にレンズ群101が撮像面に形成する被写体像を撮像素子によって光電変換し、アナログ画像信号としてA/D変換器104へ出力する。A/D変換器104は撮像部103から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号(画像データ)に変換し画像処理部105に出力する。
画像処理部105は、A/D変換器104からの画像データ、又は、メモリ制御部107からの画像データに対し、同時化処理(デモザイク処理)、γ補正処理などの各種画像処理を行う。また、画像処理部105では、撮影で得られた画像データを用いて輝度やコントラストなどに関する所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が自動焦点調節(AF)や自動露光制御(AE)を行う。
画像処理部105から出力された画像データは、メモリ制御部107を介して画像メモリ106に書き込まれる。画像メモリ106は、撮像部103から出力された画像データや、表示部109に表示するための画像データを格納する。D/A変換器108は、画像メモリ106に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部109に供給する。表示部109は、LCD等の表示装置に、D/A変換器108からのアナログ信号に応じた表示を行う。
コーデック部110は、画像メモリ106に記録された画像データをJPEGやMPEGなどの規格に基づき符号化する。システム制御部50は符号化した画像データに対して予め定められたヘッダなどを付与して画像ファイルを形成し、インタフェース111を介して記録媒体112に記録する。
なお、現在のデジタルカメラでは、撮影スタンバイ状態においては動画撮影を行い、撮影された動画を表示部109に表示し続けることにより表示部109を電子ビューファインダ(EVF)として機能させるのが一般的である。この場合、シャッター102は開いた状態とし、撮像部103のいわゆる電子シャッター機能を用いて例えば30フレーム/秒の撮影を行う。
そして、操作部120に含まれるシャッターボタンが半押しされるとAF制御(オートフォーカス制御)、AE制御(自動露出制御)が行われ、全押しされると本撮影により記録用の静止画撮影が実行され、記録媒体112に記録される。また、動画撮影ボタンなどにより動画撮影が指示された場合は、記録媒体112への動画記録を開始する。
図2は、画像処理部105の、色信号、輝度信号に対する画像処理に関係する機能構成を示すブロック図である。なお、図2に示す機能ブロックの1つ以上は、マイクロプロセッサとソフトウェアの組み合わせよって実現されてもよいし、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)のようなハードウェアによって実現されてもよい。PLDにはFPGA(Field-Programmable Gate Array)、PLA(Programmable Logic Array)などが含まれる。
画像処理部105の構成、及び、処理の流れについて説明する。図2において、201は画像信号生成部、202は色系信号画像処理部、203は色系信号ガンマ補正部、204は色系信号変換部、205は輝度補正量算出部、206は輝度系信号ガンマ補正部、207は輝度系信号変換部、208は輝度信号補正部である。
次に、図3を用いて画像処理部105における画像処理の流れについて説明する。図3は、画像処理部105における画像処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS301では、画像信号生成部201が、画素あたり1色(R(赤),G(緑),B(青)のいずれか1つ)の情報を有する(複数の色信号成分を有する)入力画像信号に同時化処理(デモザイク処理)を行う。そして、各画素が3色(RGB)の情報を有する画像信号を生成する。画像信号生成部201は生成した画像信号を、色系画像信号(R_c,G_c,B_c)として色系信号画像処理部202と輝度補正量算出部205へ出力するとともに、輝度系画像信号(R_y,G_y,B_y)として輝度系信号ガンマ補正部206へ出力する。
ステップS302では、色系信号画像処理部202が、入力された色系画像信号(R_c,G_c,B_c)に対して、色階調を最適化するための画像処理(色補正処理)を実行する。一例として、色系信号画像処理部202は、画像が見た目に好ましい色再現となるよう、画像信号の彩度を調整する処理を行う。具体的には、入力されたRGB信号を、YUV信号へと変換した後、所定の彩度ゲイン(gain:所定の係数))を下記の式に基づいて適用する。
Uout=U × gain
Vout=V × gain
そして、色系信号画像処理部202は、調整したUV信号と輝度信号を再びRGB信号に変換した後、出力信号として色系信号ガンマ補正部203へ出力する。また、適用した彩度ゲイン(gain)の値を、輝度補正量算出部205へ出力する。
ステップS303では、色系信号ガンマ補正部203が、入力されたRGB信号に対してガンマ補正(階調補正処理)を行い、ガンマ補正後のRGB信号を色系信号変換部204へ出力する。ステップS304では、色系信号変換部204が、入力されたRGB信号を、YUV信号へと変換した後、UV信号を色信号として出力(色信号生成)する。
ステップS305では、輝度系信号ガンマ補正部206が、入力された輝度系画像信号(R_y,G_y,B_y)に対して、ガンマ補正(階調補正処理)を行い、ガンマ補正後のRGB信号を輝度系信号変換部207へ出力する。ステップS306では、輝度系信号変換部207が、入力されたRGB信号を、YUV信号へと変換した後、Y信号を輝度信号として出力(輝度信号生成)する。
ステップS307では、輝度補正量算出部205が、入力された色系画像信号(R_c,G_c,B_c)と彩度ゲイン(gain)の値に基づいて、輝度信号に対する補正量(deltaY)を算出する。ここでの算出方法の詳細は後述する。ステップS308では、輝度信号補正部208が、入力された輝度信号Yに対して、ステップS307において算出した輝度補正量(deltaY)を加算し、輝度信号の補正を行う。
ステップS309では、画像処理部105が、色系信号変換部204から出力された色信号と、輝度信号補正部208から出力された輝度信号とを合わせて画像信号として画像メモリ106へ出力する。以上が、画像処理部105における画像処理の流れである。
次に、ステップS307における輝度補正量(deltaY)の算出方法について説明する。輝度補正量(deltaY)は、彩度ゲイン(gain)に基づいて定める成分Kと、色系画像信号(R_c,G_c,B_c)に基づいて定める成分Lとを用いて、次の式で表される。
deltaY=K × L
ここで、図4を用いて、輝度補正量(deltaY)の算出方法の詳細について説明する。図4(a)、図4(b)は、それぞれ、K、Lの算出方法を説明する図である。
まず、図4(a)において、図の横軸は彩度ゲイン(gain)の値を表し、図の縦軸はKの値を表す。図4(a)に示した通り、色系信号画像処理部202における画像処理が、彩度を下げる処理(gain<1)である場合はKの値は正の値を取り、彩度を上げる処理(gain>1)である場合はKの値は負の値を取るよう定める。これは、彩度を下げる(上げる)処理によって、RGB信号のうちの小さい成分の値が大きく(小さく)なり、その変動がガンマ補正によって強調されることで、輝度系画像信号に対して色系画像信号の信号レベルが大きく(小さく)なることを補正するためのものである。輝度補正量算出部205は、入力された彩度ゲイン(gain)の値と図4(a)の参照テーブルとからKの値を決定する。
次に、図4(b)において、図の横軸は、色系画像信号(R_c,G_c,B_c)のうちの信号値が最も小さい成分(Min)を表し、図の縦軸はLの値を表す。図4(b)に示したような特性を用いることは、ガンマカーブの暗部の立ち上がりが急峻で、信号レベルが上がるにつれて徐々に緩やかな傾きになることに対応している。すなわち、彩度調整によるRGB信号の比率の変動がある場合、信号レベルが小さい値ほど、ガンマ補正による変動の強調の度合いが強くなる。このため、着目する画像信号の最も小さな成分(Min)の値が小さいほど、輝度補正量を大きくするよう定める。輝度補正量算出部205は、入力された色系画像信号(R_c,G_c,B_c)のうちの信号値の最も小さい成分を判定し、その値と図4(b)の参照テーブルからLの値を決定する。
輝度補正量算出部205は、決定したK,Lの値から輝度補正量deltaYを算出し、輝度信号補正部208へ出力する。以上が、輝度補正量算出部205における輝度補正量の算出方法である。
以上説明した通り、本実施形態では、ガンマ補正前の色系画像信号に対する画像処理の特性と、ガンマ補正前の色系画像信号とに基づいて、ガンマ補正後の輝度信号を補正する補正量を決定するようにした。これによって、色系画像信号に対する画像処理による信号レベルの変動が輝度信号に伝搬することによって生じる画質劣化を、ガンマ補正後の輝度信号を補正することによって改善することができる。
なお、本実施形態では、ガンマ補正前の色系画像信号に対する画像処理として彩度ゲインを適用する場合について説明したが、本発明は画像処理の内容をこれに限定するものではない。例えば、色系画像信号に重畳するノイズを抑制するためのフィルタ処理や、色再現を調整するためのMTX乗算処理等でもよい。何れの場合も、画像処理による彩度の変化量、又は、RGB信号の変動量、又は、RGB信号値の互いに対する比の何れかを判定し、その変動量に基づいて輝度信号に対する補正量を定めるようにすればよい。RGB信号の変動量を用いる場合は、RGB信号の信号レベルが上がる(下がる)場合に、輝度補正量が正(負)の値となるよう定めればよい。RGB信号値の互いに対する比を用いる場合は、RGB信号値の比が下がる(上がる)場合に、輝度補正量が正(負)の値となるよう定めればよい。
また、本実施形態では、ガンマ補正による信号レベルの変動量を判定するために、RGB信号のうちの最も小さい成分(MIN)の値を用いる場合について説明したが、本発明は、ガンマ補正による影響の判定方法をこれに限定するものではない。例えば、RGB信号のうちの最も大きな成分(MAX)と、最も小さな成分(MIN)の比を取った値に基づいて、輝度補正量を決定するようにしてもよい。また、輝度、彩度、色相の値から、ガンマ補正による信号レベルの変動量を判定し、輝度補正量を制御するようにしてもよい。また、MIN値を用いる場合に、色系画像信号におけるガンマ補正への入力時点でのRGB信号からMIN値を判定する構成としてもよい。何れの場合も、ガンマ補正による信号レベルの変動量が大きい(小さい)と判定される場合には、輝度補正量を大きく(小さく)するように定めればよい。
また、本実施形態では、輝度信号を補正する際に、輝度系画像信号を輝度信号へ変換してから、輝度値を補正する構成としたが、本発明は、輝度の補正方法をこれに限定するものではない。例えば、輝度系画像信号のガンマ補正後のRGB信号に対して、所定の補正量での補正を行った後に、輝度信号へ変換する構成としてもよい。
また、本実施形態では、輝度補正量を算出する際に、参照テーブルを用いる方法について説明したが、本発明は、輝度補正量の算出方法をこれに限定するものではない。ガンマ補正前の色系画像信号に対する画像処理の特性に基づいて、輝度補正量を算出する方法であれば、どのようなものを用いても構わない。例えば、画像処理の特性に基づき、ガンマ補正後の信号レベルの変動量を算出する所定の数式に基づいて、輝度補正量を算出するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
以下、図5,6を用いて、本発明の第2の実施形態のデジタルカメラについて説明する。第1の実施形態では、輝度補正量の算出を色系画像信号に対する画像処理の特性と、ガンマ補正前の色系画像信号とに基づいて算出する場合について説明した。これに対し、第2の実施形態では、輝度補正量の算出を色系画像信号に対する画像処理の特性と、ガンマ補正後の色系画像信号とに基づいて算出する場合について説明する。第2の実施形態における、デジタルカメラの全体構成は図1に示した第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図5を参照して、第2の実施形態における画像処理部105の構成について説明する。図5に示した通り、画像処理部105を構成する機能ブロックは図2に示した第1の実施形態の場合とほぼ同様であり、対応する機能ブロックには同一の符号を付している。
第2の実施形態では、色系信号変換部204が、入力されたRGB信号から信号形式を変換する際、色信号U,Vに加えて、輝度信号Ycを算出する点が第1の実施形態の場合と異なる。色系信号変換部204は算出した輝度信号Ycを輝度補正量算出部205へ出力し、算出した色信号U,Vを画像メモリ106へ出力する。
また、第2の実施形態では、輝度補正量算出部205に対して、色系信号変換部204が算出した輝度信号Ycと、輝度系信号変換部207が算出した輝度信号Yyが入力されている点が第1の実施形態の場合と異なる。
第2の実施形態における画像処理部105での画像処理の流れについては、図3に示した第1の実施形態の場合とほぼ同様であるため、詳しい説明は省略する。ただし、ステップS307での輝度補正量算出部205による輝度補正量の算出方法が、第1の実施形態の場合と異なる。
輝度補正量算出部205における輝度補正量の算出方法について、図6を参照して説明する。輝度補正量(deltaY)は、彩度ゲイン(gain)に基づいて定める成分Kと、色系画像信号と輝度系画像信号の信号レベルの差に基づいて定める成分Lとを用いて、次の式で表される。
deltaY=K × L
ここで、図6は、Kを定める方法について説明した図である。図6において、図の横軸は彩度ゲイン(gain)の値を表し、図6の縦軸はKの値を表す。図6に示した通り、彩度ゲイン(gain)の値が1からずれるほど、Kの値が大きくなるよう設定している。このようにすることで、彩度ゲイン(gain)による信号レベルの変動が大きいほど、輝度補正量を大きくするよう制御することが可能となる。一方で、彩度ゲイン(gain)が1に近い領域における色系画像信号と輝度系画像信号との信号レベルの差分は、輝度信号に対して最適化された画像処理の結果であると考えられる。そのため、輝度補正量を小さくして、輝度系の画像処理の結果をそのまま用いるようにする。また、Lの値は、色系信号変換部204から出力された輝度信号Ycと、輝度系信号変換部207から出力された輝度信号Yyの差分であり、下記の式で算出できる。
L=Yc−Yy
このようにすることで、彩度ゲイン(gain)によって、色系画像信号の信号レベルが、輝度系画像信号の信号レベルに対して上がる(下がる)場合に、輝度補正量が正(負)の値となるよう制御することが可能となる。
輝度補正量算出部205は、決定したK,Lの値から輝度補正量deltaYを算出し、輝度信号補正部208へ出力する。
以上説明した通り、本実施形態では、ガンマ補正前の色系画像信号に対する画像処理の特性と、ガンマ補正後の画像信号とに基づいて、ガンマ補正後の輝度信号に対する補正量を算出するようにした。この場合、色系画像信号に対する画像処理に起因する信号レベルの変動がガンマ補正によって強調される度合いを、ガンマ補正後の画像信号を用いて判定するため、輝度を補正すべき量を正確に求めることが可能となる。
なお、本実施形態では、ガンマ補正後の画像信号として、ガンマ補正後の画像信号から輝度を算出する場合について説明したが、本発明は、ガンマ補正後の画像信号の用い方をこれに限定するものではない。例えば、ガンマ補正後のRGB信号のそれぞれについて、色系画像信号と輝度系画像信号との差分を取り、その差分に基づいて輝度補正量を決定するようにしてもよい。この場合、色系画像信号の信号レベルが輝度系画像信号の信号レベルより高い(低い)場合には、輝度補正量が正(負)の値となるよう定めればよい。
(他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
50:システム制御部、100:デジタルカメラ、101:レンズ群、102:シャッター、103:撮像部、104:A/D変換器、105:画像処理部

Claims (14)

  1. 第1の入力画像信号に対して、色補正処理を行う色補正手段と、
    前記色補正手段の出力信号に対して、第1の階調補正処理を行う第1の階調補正手段と、
    前記第1の階調補正手段の出力信号から色信号を生成する色信号生成手段と、
    第2の入力画像信号に対して、第2の階調補正処理を行う第2の階調補正手段と、
    前記第2の階調補正手段の出力信号から輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、
    前記色補正処理の特性に基づいて、前記輝度信号に対する補正量を算出する算出手段と、
    前記補正量に基づいて、前記輝度信号を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の入力画像信号は、複数の色信号成分から構成される信号であり、前記色補正処理は、前記複数の色信号成分の信号値の比率を変化させる処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記色補正処理は、前記第1の入力画像信号の彩度を調整する処理、前記第1の入力画像信号を構成する前記複数の色信号成分のそれぞれに所定の係数を乗算する処理、前記第1の入力画像信号に所定のフィルタを適用する処理、の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記算出手段は、前記色補正処理によって所定の色信号成分の比率が低くなるほど、前記補正手段による補正で前記輝度信号が高くなるように、前記補正量を算出することを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 前記算出手段は、前記色補正処理によって前記第1の入力画像信号の彩度が低く調整されるほど、前記補正手段による補正で前記輝度信号が高くなるように、前記補正量を算出することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記算出手段は、前記第1の階調補正処理の特性に応じて、前記補正量を算出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記算出手段は、前記第1の入力画像信号の信号値に基づいて、前記補正量を算出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記算出手段は、前記色補正手段の出力信号の信号値に基づいて、前記補正量を算出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記算出手段は、前記第1の階調補正手段の出力信号と、前記第2の階調補正手段の出力信号とに基づいて、前記補正量を算出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記算出手段は、前記第1の階調補正手段の出力信号に基づいて生成された第1の輝度信号と、前記第2の階調補正手段の出力信号に基づいて生成された第2の輝度信号とに基づいて、前記補正量を算出することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記第2の入力画像信号は、複数の色信号成分から構成される信号であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 第1の入力画像信号に対して、色補正処理を行う色補正工程と、
    前記色補正工程の出力信号に対して、第1の階調補正処理を行う第1の階調補正工程と、
    前記第1の階調補正工程の出力信号から色信号を生成する色信号生成工程と、
    第2の入力画像信号に対して、第2の階調補正処理を行う第2の階調補正工程と、
    前記第2の階調補正工程の出力信号から輝度信号を生成する輝度信号生成工程と、
    前記色補正処理の特性に基づいて、前記輝度信号に対する補正量を算出する算出工程と、
    前記補正量に基づいて、前記輝度信号を補正する補正工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  13. 請求項12に記載の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 請求項12に記載の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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