JP2019068276A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、読み取り中止動作に要する時間を短縮できる画像読取装置を提供する。【解決手段】 ユーザからの入力を受け付ける操作表示部316は、原稿トレイ201上の原稿Dの取り除きが必要なことをユーザに報知するためのメッセージ表示部503を有し、メッセージ表示部503は、操作表示部316を介して、読み取り中止指示を検知する中止ボタン502が押下されたことを検知した読み取り中止指示に従って、原稿トレイ201上の原稿Dの取り除きが必要なことをユーザに報知する。【選択図】 図17
Description
本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
近年、小規模なオフィスや一般家庭に設置されている複写機、ファクシミリ等の画像形成装置の中にも自動原稿給送装置(ADF:Auto Document Feeder)を有する画像読み取り機能を備えることが多くなっている。ADFでは、複数枚の原稿からなる原稿束から原稿を一枚ずつ分離して読み取り位置に搬送し、当該読み取り位置で待機している読み取り手段により原稿の読み取りが行われる。その後、読み取りが完了した原稿は所定の排出位置に排出される。
このようなADFにおいて、装置のさらなる低コスト化を図るために、原稿搬送のための駆動系を単一の駆動モータにより構成する場合が増えつつある。このように構成されたADFの場合、メカニカルなギア構成を用いて、所定距離だけ分離部ローラに駆動の伝達を遮断したり、分離時における原稿の搬送速度に比べて分離後の搬送時における原稿の搬送速度が大きくなるように構成される。このように構成することにより、原稿束から連続して原稿を給送する際に、先行する原稿と後続する原稿との間の間隔(原稿間距離)が適切に確保されるようにしている。
例えば、原稿給送時において、先行する原稿との原稿間距離がゼロであったとしても、給送部を抜けた先行原稿は給送時の移動速度よりも速い読み取り時の移動速度で搬送される。そのため、駆動モータを常に回転させ続けた場合であっても、後続する原稿が読み取り位置に達する時点では、先行する原稿から一定の距離だけ離されることになる。
このように構成されたADFを用いた画像読取装置においては、ユーザインタフェースを介してユーザが装置の動作開始を指示することにより、一枚ずつ原稿を給送して読み取る一連の動作を実行する。そして、ユーザからの読み取り中止指示により読み取り動作を途中で中止させる場合がある。特許文献1では、読み取り動作を途中で中止した場合に機内に残っている原稿を排出させる動作を行う。このため後続する原稿を給送しないように駆動モータの回転を伝達・遮断するソレノイドを分離機構に設ける。そして、読み取り中止動作以降は、分離部ローラを回転させないようにして原稿の機内への給送を行わないようにしている。
しかしながら、更にADFの低コスト化を図るために、コストアップにつながるクラッチやソレノイド等の部品が削減される。この場合、単一の駆動モータで各搬送ローラの全てを駆動しており、かつクラッチやソレノイドが無いため駆動モータの駆動力を各搬送ローラで個別に遮断できない構成になっている。つまり、単一の駆動モータを駆動すると全ての搬送ローラが常に回転する。
このようなADFにおいて、読み取り中止動作を行う場合、図25に示す比較例のように、原稿トレイ201上に原稿Dがある状態では、常に一定の原稿間距離Tで給送されてしまう。このため読み取り途中の先行する原稿D1の読み取りを中止して強制的に排出したとき、先行する原稿D1の直後に後続する原稿D2が給送されてしまう。これにより原稿D1の読み取り動作を途中で中止して排出してもADF200の搬送路2,4内に原稿D2が残留してしまう。このため図25に示す比較例では、読み取り中止動作を行う場合、原稿トレイ201上に載置されている原稿Dが全て無くなるまで原稿Dの搬送を続ける必要があった。
原稿トレイ201上の全ての原稿Dを搬送するため読み取り中止動作に要する時間が長くなるという課題があった。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、読み取り中止動作に要する時間を短縮できる画像読取装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る画像読取装置の代表的な構成は、原稿が載置される原稿トレイと、単一の駆動源から駆動力を受け、搬送路に沿って前記原稿トレイに載置された原稿を順次搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される原稿の画像を読み取る画像読み取り手段と、ユーザからの入力を受け付ける操作部と、前記操作部を介して、読み取り開始指示を検知する開始検知手段と、前記操作部を介して、読み取り中止指示を検知する中止検知手段と、前記開始検知手段が検知した読み取り開始指示に従って、前記搬送手段により前記原稿トレイに載置された原稿束を原稿毎に前記搬送路に沿って搬送して前記画像読み取り手段により原稿画像を読み取る画像読取装置であって、前記操作部は、前記原稿トレイ上の原稿の取り除きが必要なことをユーザに報知するための報知手段を有し、前記報知手段は、前記中止検知手段が検知した読み取り中止指示に従って、前記原稿トレイ上の原稿の取り除きが必要なことをユーザに報知することを特徴とする。
本発明によれば、読み取り中止動作に要する時間を短縮できる。
図により本発明に係る画像読取装置の一実施形態を具体的に説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図21を用いて本発明に係る画像読取装置の第1実施形態の構成について説明する。
図1〜図21を用いて本発明に係る画像読取装置の第1実施形態の構成について説明する。
<画像読取装置>
先ず、図1〜図4を用いて、本発明に係る画像読取装置の構成について説明する。図1は、本発明に係る画像読取装置1の構成を示す斜視説明図である。図2は、本発明に係る画像読取装置1の制御部の構成を示すブロック図である。図3は、本発明に係る画像読取装置1のADF200の搬送部の構成を示すブロック図である。図4は、本発明に係る画像読取装置1の構成を示す断面説明図である。
先ず、図1〜図4を用いて、本発明に係る画像読取装置の構成について説明する。図1は、本発明に係る画像読取装置1の構成を示す斜視説明図である。図2は、本発明に係る画像読取装置1の制御部の構成を示すブロック図である。図3は、本発明に係る画像読取装置1のADF200の搬送部の構成を示すブロック図である。図4は、本発明に係る画像読取装置1の構成を示す断面説明図である。
図1に示す画像読取装置1は、原稿Dの原稿画像を読み取る原稿読取部100と、原稿読取部100へ向けて原稿Dを搬送する自動原稿搬送部(以下、「ADF(Auto Document Feeder)」という)200とを有して構成される。更に、図1に示す画像読取装置1には、図2に示すコントローラ部300が設けられている。図1に示すように、ADF200は、原稿読取部100に対して、原稿読取部100の上面奥側(図1の左側)に設けられたヒンジ部材5a,5bにより開閉可能に支持されている。ADF200には、図3に示す搬送部が設けられている。
<原稿読取部>
次に、図1〜図4を用いて原稿読取部100の構成について説明する。図1及び図4に示す原稿読取部100は、原稿台ガラス101と、表面密着型イメージセンサユニット(以下、「CIS(Contact Image Sensor)ユニット」という)104とを有する。更に、図2に示す光学モータ305と、読み取り移動ガイド109と、白基準部材103とを有する。
次に、図1〜図4を用いて原稿読取部100の構成について説明する。図1及び図4に示す原稿読取部100は、原稿台ガラス101と、表面密着型イメージセンサユニット(以下、「CIS(Contact Image Sensor)ユニット」という)104とを有する。更に、図2に示す光学モータ305と、読み取り移動ガイド109と、白基準部材103とを有する。
原稿読取部100は、光学モータ305を用いて表面CISユニット104を読み取り移動ガイド109に沿って移動させながら、原稿台ガラス101上に載置された原稿Dの表面の原稿画像を一ラインずつ読み取ることで原稿画像の読み取りを行う。図1及び図4に示す表面流し読みガラス102は、図4に示すように白基準部材103と一体的に構成されており、ADF200により、表面流し読みガラス102上に搬送されてきた原稿Dの原稿画像を表面CISユニット104により読み取る。
尚、図4において、105,106は、表面LED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)である。107は、表面レンズアレイである。108は、表面ラインセンサである。213,214は、裏面LEDである。215は、裏面レンズアレイである。216は、裏面ラインセンサである。221は、圧板白板である。202は、原稿トレイ201に載置された原稿Dの搬送方向と直交する方向の側端部位置を規制する規制ユニットである。222は、分離ローラ206とピックアップローラ204とを回転可能に支持するピックアップアームである。
<自動原稿搬送部(ADF)>
次に、図3〜図7を用いてADF200の構成について説明する。図4〜図7は、本発明に係る画像読取装置1における原稿搬送動作を示す断面説明図である。
次に、図3〜図7を用いてADF200の構成について説明する。図4〜図7は、本発明に係る画像読取装置1における原稿搬送動作を示す断面説明図である。
<搬送部>
ADF200は、原稿Dを搬送する搬送手段として構成される。ADF200には、図3に示すように、ピックアップローラ204が設けられている。更に、分離ローラ206、搬送ローラ対209a,209b、排出ローラ対219a,219bが設けられている。これらの各種ローラは、単一の駆動源となる搬送モータ306から駆動力を受けて同時に回転駆動される。ADF200に設けられた原稿トレイ201から搬送路2,4に沿って原稿トレイ201上に載置された原稿Dを順次搬送する。
ADF200は、原稿Dを搬送する搬送手段として構成される。ADF200には、図3に示すように、ピックアップローラ204が設けられている。更に、分離ローラ206、搬送ローラ対209a,209b、排出ローラ対219a,219bが設けられている。これらの各種ローラは、単一の駆動源となる搬送モータ306から駆動力を受けて同時に回転駆動される。ADF200に設けられた原稿トレイ201から搬送路2,4に沿って原稿トレイ201上に載置された原稿Dを順次搬送する。
ADF200は、一枚以上のシート状の原稿Dで構成される原稿D束を載置する原稿トレイ201と、複数の原稿Dを一枚ずつに分離する分離機構を有して構成される。分離機構は、原稿Dの搬送開始前に、原稿D束が原稿トレイ201から下流側に突出して進出するのを規制する分離ローラ206と分離パッド207とピックアップローラ204とを有して構成される。ADF200には、原稿トレイ201に載置された原稿Dの有無を検知する原稿有無検知手段となる原稿有無検知センサ205が設けられている。
図4に示すように、原稿トレイ201上に複数の原稿Dからなる原稿D束を載置した状態で、ピックアップローラ204を原稿トレイ201上に積載された原稿D束の最上面に落下させる。その後、図5(a)に示すように、ピックアップローラ204を図5(a)の時計回り方向に回転させる。これにより原稿トレイ201上の原稿D束の最上面の原稿Dがピックアップローラ204により搬送される。ピックアップローラ204により搬送された原稿Dは、分離ローラ206と分離パッド207との作用により最上面の一枚が分離・搬送される。この分離は、公知の分離技術により実現されている。
分離ローラ206と分離パッド207とにより一枚ずつに分離された原稿Dは、図5(b)に示すように、搬送ローラ対209a,209bへと搬送される。図6(a),(b)に示すように、搬送ローラ対209a,209bを通過した原稿Dを表面流し読みガラス102方向へ搬送する搬送路2が設けられている。搬送路2に送られた原稿Dは、搬送ローラ対209a,209bにより挟持搬送される。そのとき、図6(b)に示す流し読み取り時の原稿トレイ201上の原稿Dの上面の原稿画像を読み取る読み取り位置P102と、流し読み取り時の原稿トレイ201上の原稿Dの下面の原稿画像を読み取る読み取り位置P103とに搬送される。
図6(b)に示すように、原稿トレイ201上の原稿Dの上面の原稿画像(表面画像)を流し読み取りする。その場合は、表面流し読みガラス102と、裏面流し読みガラス217との間を通過する原稿Dは、裏面流し読みガラス217と一体的に設けられた白基準部材3の下を通過する。その際に、表面流し読みガラス102の下の表面CISユニット104を使用して原稿Dの表面画像を読み取る。
原稿トレイ201上の原稿Dの上面の原稿画像(表面画像)と、原稿トレイ201上の原稿Dの下面の原稿画像(裏面画像)との両面を流し読み取りする。その場合は、原稿Dの表面は、前述したように表面CISユニット104で表面画像の読み取りを行う。原稿Dの裏面については、表面流し読みガラス102と一体的に設けられた白基準部材103上を原稿Dの裏面が通過する。その際に、裏面CISユニット212を使用して原稿Dの裏面画像を読み取る。表面流し読みガラス102と裏面CISユニット212とは、ADF200(搬送手段)により搬送される原稿Dの原稿画像を読み取る画像読み取り手段として構成される。
図5(b)に示すように、先行する原稿D1の先端部D1aが原稿端部検知センサ210に到達して原稿端部検知センサ210がONになる。その時点から、図6(b)に示す各読み取り位置P102,P103に到達するまでの搬送距離を図2に示す搬送モータ306の駆動パルス数をカウントアップするそれぞれの目標値に設定する。そして、搬送モータ306の駆動パルス数がそれぞれの目標値までカウントアップされたとき、表面CISユニット104と裏面CISユニット212とのそれぞれの読み取り開始タイミングとしている。
図6(b)に示すように、原稿Dは、搬送ローラ対209a,209bにより挟持搬送される。搬送される原稿Dは、各読み取り位置P102,P103で表面CISユニット104または裏面CISユニット212により原稿Dの表面又は裏面の原稿画像の読み取り動作が行われる。読み取り動作が終了した後は、搬送ローラ対209a,209bにより挟持搬送されている原稿Dは、搬送路4を経て図7(a)に示すように、排出ローラ対219a,219bにより挟持搬送され、図7(b)に示すように、排出トレイ220上に排出される。
このように、ADF200は、原稿トレイ201上に載置された原稿D束の分離給送開始から排出トレイ220上に排出されるまで原稿Dの搬送動作を行う。また、表面CISユニット104または裏面CISユニット212により原稿Dの表面または裏面の原稿画像の読み取り動作を行う。これらの動作は、図7(b)に示すように、原稿トレイ201上にある原稿Dが無くなるまで行う。
<制御部>
次に、図2を用いて本発明に係る画像読取装置1の制御部の構成について説明する。図2に示す制御部を構成するコントローラ部300は、制御手段となるCPU(Central Processing Unit;中央演算装置)301を有する。更に、ROM(Read Only Memory;リードオンリメモリ)302と、RAM(Random Access Memory;ランダムアクセスメモリ)303とを備えている。
次に、図2を用いて本発明に係る画像読取装置1の制御部の構成について説明する。図2に示す制御部を構成するコントローラ部300は、制御手段となるCPU(Central Processing Unit;中央演算装置)301を有する。更に、ROM(Read Only Memory;リードオンリメモリ)302と、RAM(Random Access Memory;ランダムアクセスメモリ)303とを備えている。
ROM302には、画像読取装置1を制御する制御プログラムが格納されており、RAM303には、入力データや作業用データが格納される。そして、図17に示すフローチャートに従って、CPU301が制御プログラムを実行する。CPU301には、ADF200により原稿搬送動作を行うために原稿Dを搬送する各種ローラを回転駆動させる駆動源となる搬送モータ306が接続されている。更に、CPU301には、原稿トレイ201上に積載された原稿Dの有無を検知する原稿有無検知センサ205と、搬送路上の原稿Dの先端部Da及び後端部Dbの通過を検知する原稿端部検知センサ210が接続されている。
本実施形態の搬送モータ306は、パルスモータであり、CPU301は、パルスモータを駆動する駆動パルス数を制御することで搬送モータ306の回転駆動を制御する。パルスモータを駆動する駆動パルス数は、ADF200内の搬送路を搬送中の原稿Dの搬送距離として捉えることができる。CPU301は、搬送モータ306を駆動する駆動パルス数から算出した原稿Dの搬送距離に基づいて各種ローラを回転駆動する。
搬送モータ306が駆動する各種ローラは、図3に示すピックアップローラ204、分離ローラ206、搬送ローラ対209a,209b、排出ローラ対219a,219bである。これ等を回転駆動して原稿Dの搬送を行なう。また、CPU301には、原稿画像の読み取り動作を行うために、表面CISユニット104と、裏面CISユニット212と、画像メモリ315とが接続される。
また、コントローラ部300は、操作表示部316を備えており、ユーザとのインターフェース制御は、操作表示部316を介してCPU301により行われる。操作表示部316は、ユーザからの入力を受け付ける操作部として構成される。また、コントローラ部300は、HP(home position)センサ110を備えている。
図1に示すように、原稿読取部100に対してヒンジ部材5a,5bを介してADF200を上方向に回動して開放する。そして、原稿台ガラス101上に原稿Dの原稿画像面を下にして載置する。その後、ADF200を下方向に回動して閉じる。その後、図4に示す読み取り移動ガイド109に沿って表面CISユニット104を図4の右方向に移動する。これにより原稿台ガラス101上に載置した原稿Dの原稿画像を読み取る動作を行う。そのときの表面CISユニット104のホームポジションは、HPセンサ110により検知する。
CPU301は、ユーザによる操作表示部316からの読み取り開始指示に従って、搬送モータ306により回転駆動される各ローラにより搬送される原稿Dの表裏面の原稿画像を、表面CISユニット104または裏面CISユニット212により読み取る。そして、読み取った画像データを原稿画像データの先端基準となる垂直同期信号及び1ラインの画素先端基準となる水平同期信号を原稿画像の読み取りタイミングに合わせて、画像処理部304で各種画像処理を実施してから画像メモリ315に格納する。
<読み取り制御>
このように原稿Dを搬送しつつ表面CISユニット104または裏面CISユニット212により原稿Dの表面または裏面の原稿画像の読み取り動作を実行する制御を以下「読み取り制御」という。
このように原稿Dを搬送しつつ表面CISユニット104または裏面CISユニット212により原稿Dの表面または裏面の原稿画像の読み取り動作を実行する制御を以下「読み取り制御」という。
<読み取り中止制御>
一方、表面CISユニット104または裏面CISユニット212により原稿Dの表面または裏面の原稿画像の読み取りを行わず、原稿トレイ201上に載置された原稿D束の分離給送開始から排出トレイ220上に排出されるまでの原稿Dの搬送動作のみを行う。この制御を「読み取り中止制御」という。
一方、表面CISユニット104または裏面CISユニット212により原稿Dの表面または裏面の原稿画像の読み取りを行わず、原稿トレイ201上に載置された原稿D束の分離給送開始から排出トレイ220上に排出されるまでの原稿Dの搬送動作のみを行う。この制御を「読み取り中止制御」という。
尚、原稿Dの表面または裏面の原稿画像の読み取りを行う画像読取手段としては、図4に示すような表面CISユニット104、裏面CISユニット212が適用できる。本実施形態の表面CISユニット104及び裏面CISユニット212は、密着型イメージセンサ(CIS;Contact Image Sensor)ユニットからなる。他に、ミラーを用いた縮小光学系で構成されるCCD(Charge Coupled Device;電荷結合デバイス)等も適用可能である。
<搬送部>
次に、図3を用いて本発明に係る画像読取装置1のADF200の搬送部の構成について説明する。図3に示すように、本実施形態ではADF200の全ての搬送にかかわるローラは単一の駆動源となる搬送モータ306により回転駆動される。
次に、図3を用いて本発明に係る画像読取装置1のADF200の搬送部の構成について説明する。図3に示すように、本実施形態ではADF200の全ての搬送にかかわるローラは単一の駆動源となる搬送モータ306により回転駆動される。
搬送モータ306は、ピックアップローラ204、分離ローラ206、搬送ローラ対209a,209b、排出ローラ対219a,219bにギアや駆動ベルト等の駆動伝達手段を介して接続されている。
制御手段となるCPU301により搬送モータ306を駆動制御する。これによりADF200に設けられたピックアップローラ204、分離ローラ206、搬送ローラ対209a,209b、排出ローラ対219a,219bの全てのローラが同時に回転駆動される。
<原稿分離機構と原稿間隔>
次に、図8〜図13を用いて、原稿間隔が作られるまでの分離搬送動作について説明する。図8(a),(b)は、本発明に係る画像読取装置における原稿間の分離構成を示す断面説明図である。図9(a),(b)は、本発明に係る画像読取装置における原稿間の分離構成を示す断面説明図である。
次に、図8〜図13を用いて、原稿間隔が作られるまでの分離搬送動作について説明する。図8(a),(b)は、本発明に係る画像読取装置における原稿間の分離構成を示す断面説明図である。図9(a),(b)は、本発明に係る画像読取装置における原稿間の分離構成を示す断面説明図である。
図10(a),(b)は、本発明に係る画像読取装置における原稿間の分離構成を示す断面説明図である。図11(a),(b)は、本発明に係る画像読取装置における原稿間の分離構成を示す断面説明図である。図12は、本発明に係る画像読取装置1における原稿分離機構の速度関係を示すタイミングチャートである。図13(a)〜(e)は、本発明に係る画像読取装置1における原稿分離機構の時間差ローラ駆動の構成を示す斜視説明図である。
<回転速度>
図3に示す搬送モータ306を回転駆動すると、ADF200に設けられた原稿Dを搬送する全てのローラが回転する。図8(a)に示すように、搬送モータ306を一定の速度V1で回転駆動したとき、搬送ローラ対209a,209b及び排出ローラ対219a,219bも一定の速度V1で回転する。これに対して、分離ローラ206及びピックアップローラ204は、駆動ギアの減速比により速度V2(<V1)で回転する。
図3に示す搬送モータ306を回転駆動すると、ADF200に設けられた原稿Dを搬送する全てのローラが回転する。図8(a)に示すように、搬送モータ306を一定の速度V1で回転駆動したとき、搬送ローラ対209a,209b及び排出ローラ対219a,219bも一定の速度V1で回転する。これに対して、分離ローラ206及びピックアップローラ204は、駆動ギアの減速比により速度V2(<V1)で回転する。
ピックアップローラ204と、分離ローラ206と、分離パッド207と、搬送モータ306とにより原稿トレイ201上に積載された原稿D束を分離して一枚ずつ搬送する原稿分離機構が構成されている。この原稿分離機構により分離して一枚ずつ搬送される先行する原稿D1の後端部D1bと、その直後に後続する原稿D2の先端部D2aとの搬送経路上の原稿間距離Tを原稿間隔という。
図9(b)に示すように、原稿トレイ201上から搬送された先行する原稿D1の後端部D1bが分離ローラ206を抜ける。その直後に、図10(b)に示すように、後続する原稿D2が分離されて、図11(b)に示すように、原稿D1の後端部D1bと原稿D2の先端部D2aとの間に搬送路2上の原稿間距離Tで示す原稿間隔が作られる。
<原稿分離動作>
図4に示すように、原稿トレイ201上に積載された原稿D束の最上面にピックアップローラ204が当接し、搬送モータ306によりピックアップローラ204が回転駆動される。図5(a)に示すように、ピックアップローラ204により繰り出される最上位の原稿Dに原稿D間の接触摩擦により下位の原稿Dが連れ搬送される。連れ搬送された下位の原稿Dは、分離ローラ206と分離パッド207とのニップ部で進行が阻止される。そして、分離ローラ206が当接した最上位の原稿Dのみが分離ローラ206の回転により搬送される。下位の原稿Dは、分離パッド207により進行が阻止される。これにより最上位の原稿Dから順次、一枚ずつ分離されて搬送される。
図4に示すように、原稿トレイ201上に積載された原稿D束の最上面にピックアップローラ204が当接し、搬送モータ306によりピックアップローラ204が回転駆動される。図5(a)に示すように、ピックアップローラ204により繰り出される最上位の原稿Dに原稿D間の接触摩擦により下位の原稿Dが連れ搬送される。連れ搬送された下位の原稿Dは、分離ローラ206と分離パッド207とのニップ部で進行が阻止される。そして、分離ローラ206が当接した最上位の原稿Dのみが分離ローラ206の回転により搬送される。下位の原稿Dは、分離パッド207により進行が阻止される。これにより最上位の原稿Dから順次、一枚ずつ分離されて搬送される。
<原稿搬送動作>
分離ローラ206と分離パッド207との作用により一枚ずつ分離搬送されて原稿D1が先行して搬送される。先行する原稿D1は、図8(a)に示すように、原稿D1の先端部D1aが搬送ローラ対209a,209bのニップ部に到達するまでは、分離ローラ206及びピックアップローラ204により速度V2で搬送される。
分離ローラ206と分離パッド207との作用により一枚ずつ分離搬送されて原稿D1が先行して搬送される。先行する原稿D1は、図8(a)に示すように、原稿D1の先端部D1aが搬送ローラ対209a,209bのニップ部に到達するまでは、分離ローラ206及びピックアップローラ204により速度V2で搬送される。
その後、図8(b)に示すように、原稿D1が搬送ローラ対209a,209bのニップ部に到達して挟持され、原稿D1の先端部D1aが位置P101に到達する。すると、速度V2で回転駆動される分離ローラ206及びピックアップローラ204と、速度V1(>V2)で回転駆動される搬送ローラ対209a,209bとの3組のローラ(対)により搬送される。
このとき、分離ローラ206及びピックアップローラ204は、回転している速度V2よりも速い速度V1で原稿D1が搬送方向に引っ張られると、搬送ローラ対209a,209bの速い速度V1(>V2)に追従して回転するように構成されている。このような構成は、公知のスプラグ型ワンウエイクラッチ等を備えることで実現可能である。
分離ローラ206及びピックアップローラ204の速度V2は、搬送ローラ対209a,209bの速度V1よりも遅い。分離ローラ206及びピックアップローラ204は、速い速度V1の搬送ローラ対209a,209bにより挟持搬送される原稿D1に摩擦力により追従して速度V1で連れ回りする。これにより原稿D1は、搬送ローラ対209a,209bにより速度V1で搬送される。
その後、図9(a)に示すように、原稿D1の後端部D1bがピックアップローラ204を抜ける。すると、ピックアップローラ204は、速度V1で回転する搬送ローラ対209a,209bに追従して速度V1で連れ回りしていた状態が解消される。そして、ピックアップローラ204は、速度V2(<V1)に戻ろうとする。
このとき、ピックアップローラ204は、図12に示す時間差でピックアップローラ204を駆動する図13に示す駆動伝達機構により僅かな時間(時刻t1〜時刻t2の間)だけピックアップローラ204の回転が停止する。これによりピックアップローラ204による原稿D1の原稿面への回転力の伝達が遮断され、原稿D1の直後に後続する原稿D2の搬送は行われない。
<時間差駆動>
次に、図13を用いて原稿分離機構の時間差駆動の構成について説明する。図13(a)〜(e)は、本発明に係る画像読取装置における原稿分離機構の時間差駆動を行う駆動伝達機構の構成を示す斜視説明図である。図13(a)〜(e)に示すように、搬送モータ306の回転駆動力をピックアップローラ204に時間差をつけて伝達する。これによりピックアップローラ204を回転または停止できる。
次に、図13を用いて原稿分離機構の時間差駆動の構成について説明する。図13(a)〜(e)は、本発明に係る画像読取装置における原稿分離機構の時間差駆動を行う駆動伝達機構の構成を示す斜視説明図である。図13(a)〜(e)に示すように、搬送モータ306の回転駆動力をピックアップローラ204に時間差をつけて伝達する。これによりピックアップローラ204を回転または停止できる。
図13(a)〜(e)に示すピックアップローラ204には、ピックアップローラ204と一体的に回転する回転部材230が設けられる。回転部材230の外周の一部には、溝230aが設けられている。一方、回転軸233と一体的に回転する軸部材231が設けられている。軸部材231と回転部材230とは、溝230aの周方向の長さ範囲では互いに独立して回転自在に設けられている。軸部材231には、軸方向に突出する突起部232が設けられている。搬送モータ306の回転駆動力が回転軸233に伝達される。すると、軸部材231が回転軸233と一体的に回転する。軸部材231に設けられた突起部232は、回転部材230に設けられた溝230aに沿って周方向に移動する。
図13(a)に示すピックアップローラ204は、図9(a)に示すように、原稿D1の後端部D1bがピックアップローラ204を抜けたときの状態を示す。このとき、ピックアップローラ204は停止しているが、回転軸233は、速度V2で回転し続けている。その後、図13(b)に示すように、回転軸233と一体的に回転する軸部材231に設けられた突起部232は、回転部材230の溝230aに沿って周方向に図13(b)の右側に移動する。このとき、ピックアップローラ204は停止したままである。
その後、図13(c)に示すように、回転軸233と一体的に回転する軸部材231に設けられた突起部232が回転部材230の溝230aの端部230a1まで到達して当接する。すると、回転軸233と一体的に回転する軸部材231に設けられた突起部232から回転部材230の溝230aの端部230a1に回転軸233の回転駆動力が伝達されて回転部材230と一体的に回転するピックアップローラ204に回転駆動力が伝達される。これにより回転部材230に設けられた溝230aの周方向の距離を速度V2で回転軸233と一体的に回転する突起部232が移動する時間だけピックアップローラ204の回転が停止する。
ピックアップローラ204が搬送ローラ対209a,209bにより挟持されて速度V1(>V2)で搬送される原稿Dに追従して連れ回りする。そのときは、図13(d)に示すように、回転軸233は速度V2で回転し続ける。速度V1(>V2)で回転するピックアップローラ204と、速度V2で回転する回転軸233とは、相対的に突起部232が図13(b)で示す回転方向(図13(b)の右方向)とは逆方向(図13(d)の左方向)に速度V1−V2で移動する。
その後、ピックアップローラ204が速度V1で回転し続け、突起部232が溝230aに沿って周方向に図13(d)の左側に移動する。そして、図13(e)に示すように、突起部232が溝230aの端部230a2まで到達して当接する。すると、軸部材231は、ピックアップローラ204に追従して速度V1で回転する。
図12は、このときのピックアップローラ204と、回転軸233と、軸部材231及び突起部232のそれぞれの速度Vの関係を示すタイムチャートである。図12に示すように、単一の搬送モータ306から回転駆動力が伝達される回転軸233は、減速された速度V2で回転し続ける。
図12の横軸上の時刻t1では、図13(a)に示すように、搬送ローラ対209a,209bにより挟持されて速度V1(>V2)で搬送される原稿Dに追従して速度V1で回転していたピックアップローラ204が停止する。また、速度V1で回転するピックアップローラ204に追従して速度V1で回転していた軸部材231及び突起部232は、速度V2で回転し続ける回転軸233の回転駆動力が伝達されて速度V2で回転する。
図12の横軸上の時刻t2では、図13(c)に示すように、停止していたピックアップローラ204が速度V2で回転する軸部材231から回転駆動力が伝達されて速度V2で回転する。図12の横軸上の時刻t3では、図13(d)に示すように、軸部材231から回転駆動力が伝達されて速度V2で回転していたピックアップローラ204が原稿Dに連れ回りして速度V1で回転する。図12の横軸上の時刻t4では、図13(e)に示すように、速度V2で回転していた軸部材231及び突起部232が速度V1で回転する。その後、時刻t1〜t4で示される周期を繰り返す。
図12の横軸上の時刻t1では、図9(a)に示すように、先行する原稿D1の後端部D1bがピックアップローラ204を抜けると、ピックアップローラ204は停止し、軸部材231及び突起部232は速度V2で回転する。図12の横軸上の時刻t2では、図13(c)に示すように、軸部材231と一体的に回転する突起部232が回転部材230に設けられた溝230aの端部230a1まで達する。すると、速度V2で回転する軸部材231の回転駆動力がピックアップローラ204に伝達されてピックアップローラ204は速度V2で回転する。
図12の横軸上の時刻t3では、図5(b)に示すように、先行する原稿D1の先端部D1aが搬送ローラ対209a,209bのニップ部に到達するタイミングである。このとき、搬送ローラ対209a,209bにより挟持されて速度V1で搬送される原稿Dに追従してピックアップローラ204は、速度V1で回転する。
図12の横軸上の時刻t4では、図13(d)に示すように、突起部232が回転部材230に設けられた溝230aに沿って周方向に図13(d)の左側に移動する。このとき、突起部232は、速度V1で回転するピックアップローラ204と、速度V2(<V1)で回転する軸部材231との相対速度(V1−V2)で移動する。そして、図13(e)に示すように、突起部232が溝230aの端部230a2に当接し、軸部材231は、速度V1で回転するピックアップローラ204に追従して速度V1で回転する。
その後、図9(b)に示すように、原稿D1の後端部D1bが分離ローラ206を抜ける。すると、搬送ローラ対209a,209bにより挟持されて速度V1で搬送される原稿D1に連れ回りしていた分離ローラ206の連れ回り状態が解消される。そして、分離ローラ206は、速度V1から速度V2に戻ろうとする。このとき、図13(a)〜(e)に示して前述したピックアップローラ204と同様に分離ローラ206にも回転軸に時間差で分離ローラ206を回転駆動する駆動伝達機構が設けられている。
これにより図12に示して前述したように、僅かな時間(図12の時刻t1〜t2)だけ分離ローラ206は停止する。そして、所定の時間差(t2−t1)で搬送モータ306の回転駆動力が分離ローラ206に伝達されると、図10(a)に示すように、分離ローラ206及びピックアップローラ204は速度V2で回転する。
図10(a),(b)に示すように、ピックアップローラ204が原稿トレイ201上の原稿D束の最上面にある後続する原稿D2の表面に当接して回転すると、ピックアップローラ204の回転力が原稿D2に伝達される。これにより先行する原稿D1の直後に後続する原稿D2の分離搬送が開始される。その後は、前述したと同様に図11(a)に示すように、分離ローラ206と分離パッド207との協働作用により原稿D束の最上面の原稿D2が一枚だけ分離されて搬送される。
ここで、図11(a)に示すように、搬送ローラ対209a,209b及び排出ローラ対219a,219bによりそれぞれ挟持搬送される先行する原稿D1の搬送速度はV1である。また、ピックアップローラ204及び分離ローラ206によりそれぞれ搬送される、先行する原稿D1の直後に後続する原稿D2の搬送速度はV2である。速度V1と、速度V2との関係は、以下の数1式で表される。
[数1]
V1>V2
V1>V2
これにより先行する原稿D1の後端部D1bと、原稿D1の直後に後続する原稿D2の先端部D2aとの搬送経路上の原稿間距離Tが速度差(V1−V2)に応じて広がることになる。そして、図11(b)に示すように、後続する原稿D2の先端部D2aが搬送ローラ対209a,209bのニップ部に到達して速度V1で回転する搬送ローラ対209a,209bに挟持搬送される原稿D2の搬送速度はV2からV1に増速される。
このとき、分離ローラ206及びピックアップローラ204は、速度V1で搬送される原稿D2に追従して速度V1で回転する。これにより速度V1で搬送される先行する原稿D1の後端部D1bと、同じく速度V1で搬送される、原稿D1の直後に後続する原稿D2の先端部D2aとの搬送経路上の原稿間距離Tが形成される。このようにして、常に所定の原稿間距離Tで原稿トレイ201上の原稿DがADF200内に給送される。
<操作表示部>
次に、図14〜図16を用いて、本発明に係る画像読取装置1における操作表示部316の構成について説明する。図14〜図16は、本発明に係る画像読取装置1における操作表示部316の構成を示す正面説明図である。図14(a)は、操作表示部316の外観を示す。操作表示部316には、スタートボタン501、中止ボタン502、メッセージ表示部503が設けられている。スタートボタン501は、CPU301が操作表示部316(操作部)を介して、読み取り開始指示を検知する開始検知手段として構成される。中止ボタン502は、CPU301が操作表示部316(操作部)を介して、読み取り中止指示を検知する中止検知手段として構成される。
次に、図14〜図16を用いて、本発明に係る画像読取装置1における操作表示部316の構成について説明する。図14〜図16は、本発明に係る画像読取装置1における操作表示部316の構成を示す正面説明図である。図14(a)は、操作表示部316の外観を示す。操作表示部316には、スタートボタン501、中止ボタン502、メッセージ表示部503が設けられている。スタートボタン501は、CPU301が操作表示部316(操作部)を介して、読み取り開始指示を検知する開始検知手段として構成される。中止ボタン502は、CPU301が操作表示部316(操作部)を介して、読み取り中止指示を検知する中止検知手段として構成される。
操作表示部316(操作部)に設けられたメッセージ表示部503は、原稿トレイ201上の原稿Dの取り除きが必要なことをユーザに報知するための報知手段として構成される。CPU301は、ユーザが中止ボタン502(中止検知手段)を押下することで読み取り中止指示を検知する。この読み取り中止指示に従って、画像読み取り手段となる表面CISユニット104及び裏面CISユニット212による原稿画像の読み取りを中止する。その読み取り中止動作中にメッセージ表示部503(報知手段)により原稿トレイ201上の原稿Dの取り除きが必要なことをユーザに報知する。
メッセージ表示部503は、タッチパネルになっており、ユーザの入力を受け付ける各種ボタンが配置可能である。CPU301は、メッセージ表示部503に画像読取装置1の状況に応じて、図14(b)〜図16(b)に示すメッセージを表示してユーザに報知する。このとき、メッセージ表示部503に表示された各種ボタンを押下してユーザが入力可能に構成されている。これらのボタンは、図15(b)に示す「はい」ボタン504、「いいえ」ボタン505、図16(a)に示す「原稿取り除き」ボタン506、図16(b)に示す「OK」ボタン507等である。
操作表示部316(操作部)のメッセージ表示部503に表示された図16(a)に示す「原稿取り除き」ボタン506は、ユーザが入力した原稿取り除き指示をCPU301が検知する原稿取り除き検知手段として構成される。操作表示部316(操作部)のメッセージ表示部503に表示された図16(b)に示す「OK」ボタン507は、ユーザが原稿トレイ201に載置された原稿Dを取り除いたことを通知する通知手段として構成される。
ユーザが操作表示部316に設けられた各種ボタンを押下して入力したり、メッセージ表示部503に表示された各種ボタンを押下して入力すると、CPU301は、各種ボタンに対応した制御を実行する。CPU301は、ユーザが図16(a)に示す「原稿取り除き」ボタン506(原稿取り除き検知手段)を押下することにより、原稿取り除き指示を検知したとき、ADF200(搬送手段)による原稿Dの搬送を停止する制御手段を兼ねる。
図14(b)は、画像読取装置1が待機中に表示される待機画面である。ユーザが原稿トレイ201上に原稿D束を積載すると、原稿有無検知センサ205により原稿トレイ201上に原稿Dが載置されたことが検知される。この検知結果に基づいて、CPU301は、メッセージ表示部503の画面を図14(b)に示す待機画面に遷移させてメッセージ表示部503に「読み取りできます」のメッセージを表示する。
ユーザは、このメッセージを確認したら、操作表示部316に設けられたスタートボタン501を押下する。これによりCPU301は、メッセージ表示部503の画面を図15(a)に示す読み取り中画面に遷移させてメッセージ表示部503に「読み取り中です」のメッセージを表示する。そして、CPU301は、画像読取装置1による読み取り制御を開始する。
即ち、CPU301は、スタートボタン501(開始検知手段)が検知した読み取り開始指示に従って、ADF200(搬送手段)により原稿トレイ201に載置された原稿束を原稿毎に搬送路2,4に沿って搬送する。そして、画像読み取り手段となる表面CISユニット104及び裏面CISユニット212により原稿画像を読み取る動作を実行する。
図15(a)は、画像読取装置1による読み取り中画面である。メッセージ表示部503には「読み取り中です」のメッセージが表示される。ここで、ユーザが操作表示部316に設けられた中止ボタン502を押下する。すると、CPU301は、メッセージ表示部503の画面を図15(b)に示す読み取り中止確認画面に遷移させてメッセージ表示部503に「読み取りを中止しますか?」のメッセージと、「はい」ボタン504と、「いいえ」ボタン505とを表示する。このとき、CPU301は、画像読取装置1による読み取り制御を継続するか、或いは、読み取り制御を中止するかのユーザからの指示を待つ待機状態になる。
図15(b)は、ユーザが図15(a)で中止ボタン502を押下したときの読み取り中止確認画面である。メッセージ表示部503には「読み取りを中止しますか?」のメッセージと、「はい」ボタン504と、「いいえ」ボタン505を表示して、ユーザに画像読取装置1による読み取り制御を継続するか、或いは、中止するかの確認を求める。
図15(b)に示すメッセージ表示部503の読み取り中止確認画面上で、ユーザが「はい」ボタン504を押下する。すると、CPU301は、メッセージ表示部503の画面を図16(a)に示す原稿取り除き画面に遷移させる。そして、メッセージ表示部503に「中止中です」のメッセージと、「原稿トレイ上の原稿を取り除いてください」のメッセージと、「原稿取り除き」ボタン506を表示する。このとき、CPU301は、読み取り中止制御を開始する。
一方、図15(b)に示すメッセージ表示部503の読み取り中止確認画面上で、ユーザが「いいえ」ボタン505を押下したときは、CPU301は、メッセージ表示部503の画面を図15(a)に示す読み取り中画面に遷移させる。このとき、CPU301は、画像読取装置1による読み取り制御を継続する。
図16(a)に示すメッセージ表示部503の原稿取り除き画面は、図15(b)に示すメッセージ表示部503の読み取り中止確認画面において、ユーザが「はい」ボタン504を押下したときに表示される画面である。図16(a)に示すメッセージ表示部503には、「中止中です」のメッセージと、「原稿トレイ上の原稿を取り除いてください」のメッセージと、「原稿取り除き」ボタン506が表示される。
図16(a)に示すメッセージ表示部503の原稿取り除き画面上でユーザが「原稿取り除き」ボタン506を押下したときは、CPU301は、画像読取装置1による読み取り中止制御を停止して、詳しくは後述する原稿取り除き制御を実行する。その後、CPU301は、メッセージ表示部503の画面を図16(b)に示す原稿取り除き確認画面に遷移させる。
図16(b)に示すメッセージ表示部503の原稿取り除き確認画面は、図16(a)に示すメッセージ表示部503の原稿取り除き画面において、ユーザが「原稿取り除き」ボタン506を押下したときに表示される画面である。図16(b)に示すメッセージ表示部503の原稿取り除き確認画面上には、「原稿トレイ上の原稿を取り除いてOKキーを押してください」のメッセージが表示される。更に、このメッセージに従って、ユーザが原稿トレイ201上の原稿Dを取り除いたことをCPU301が検知するための「OK」ボタン507が表示される。
ユーザが原稿トレイ201上の原稿Dを取り除く。その後に、ユーザが図16(b)に示すメッセージ表示部503の原稿取り除き確認画面上の「OK」ボタン507を押下する。すると、CPU301は、読み取り中止制御を再開し、CPU301は、メッセージ表示部503の画面を図16(a)に示す原稿取り除き画面に遷移させる。
このとき、CPU301は、搬送モータ306を駆動制御して各種ローラにより原稿トレイ201上とADF200の搬送路内に残った原稿Dを全て排出トレイ220上に排出し終わる。すると、メッセージ表示部503の画面を図14(b)に示す待機中に表示される待機画面に遷移させる。尚、上記各種ボタンは、タッチパネルからなるメッセージ表示部503の画面上に表示されるボタンに限らず、任意の個別のボタンを用意しても良い。
<制御動作>
次に、図14〜図19を用いて、本実施形態の画像読取装置1における制御動作について説明する。図17は、本実施形態の画像読取装置1における制御動作を示すフローチャートである。図18(a),(b)は、本実施形態の画像読取装置1における原稿停止位置を示す断面説明図である。図19(a),(b)は、本実施形態の画像読取装置1における原稿停止位置を示す断面説明図である。画像読取装置1は、CPU301により図17に示すフローチャートに従って制御される。
次に、図14〜図19を用いて、本実施形態の画像読取装置1における制御動作について説明する。図17は、本実施形態の画像読取装置1における制御動作を示すフローチャートである。図18(a),(b)は、本実施形態の画像読取装置1における原稿停止位置を示す断面説明図である。図19(a),(b)は、本実施形態の画像読取装置1における原稿停止位置を示す断面説明図である。画像読取装置1は、CPU301により図17に示すフローチャートに従って制御される。
先ず、図4に示すように、ユーザが原稿トレイ201上に原稿D束を積載する。すると、原稿有無検知センサ205により原稿トレイ201上に原稿Dが載置されたことが検知される。この検知結果に基づいて、CPU301は、図14(b)に示すように、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面上に「読み取りできます」のメッセージを表示する。この状態でユーザが図14(b)に示す操作表示部316に設けられたスタートボタン501を押下するのを待機する。
ユーザは、このメッセージを確認したら、図14(b)に示す操作表示部316に設けられたスタートボタン501を押下する。このときステップS1において、CPU301は、スタートボタン501が押下されたか否かを判定する。ステップS1において、スタートボタン501が押下された場合は、ステップS2に進む。そして、CPU301は、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面を図15(a)に示す読み取り中画面に遷移させてメッセージ表示部503に「読み取り中です」のメッセージを表示する。
その後、ステップS3に進んで、CPU301は、搬送モータ306を回転駆動する。これによりピックアップローラ204、分離ローラ206、搬送ローラ対209a,209b、排出ローラ対219a,219bを回転させる。これによりADF200による原稿Dの搬送を行う。更に、表面CISユニット104及び裏面CISユニット212による読み取り制御を行う。
このとき、ユーザにより操作表示部316のスタートボタン501が押下されたとき、メッセージ表示部503の画面上に図示しない「片面」または「両面」の選択ボタンが表示される。そして、ユーザにより予め設定された片面または両面の読み取り設定に従って原稿Dの原稿画像の読み取りが実施される。
原稿Dの片面のみの読み取り設定時は、図19(a),(b)に示す表面CISユニット104のみを使用して原稿トレイ201上に上向きで載置された原稿Dの表面側の原稿画像の読み取りを行う。一方、原稿Dの表裏両面の読み取り設定時は、図19(a),(b)に示す表面CISユニット104と裏面CISユニット212との両方を使用して原稿Dの表裏面側のそれぞれの原稿画像の読み取りを行う。
ADF200による原稿Dの搬送と、表面CISユニット104と裏面CISユニット212とによる原稿画像の読み取りは、逐次、自動的に搬送経路上を一定の原稿間距離Tを保って搬送される原稿Dに対して行われる。この原稿搬送及び読み取り動作中にステップS4において、CPU301は、図15(a)に示す操作表示部316に設けられた中止ボタン502が押下されるか否かを判定する。ステップS4において、中止ボタン502が押下されない場合は、ステップS17に進んで、CPU301は、図19(a),(b)に示す原稿有無検知センサ205の検知結果に基づいて原稿トレイ201上に載置された原稿Dの有無を判定する。
ステップS4において、中止ボタン502が押下されず、ステップS17において、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知しない場合は、ステップS3に戻る。そして、CPU301は、ADF200による原稿Dの搬送と、表面CISユニット104と裏面CISユニット212とによる原稿画像の読み取り動作を継続する。
ステップS4において、CPU301が中止ボタン502の押下を検知せず、ステップS17において、原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知する。その場合は、CPU301は、図19(b)に示すように、原稿トレイ201上の最終原稿Dnの読み取り動作であると判定する。そして、ステップS18に進んで、最終原稿Dnの読み取り動作を実行する。その後、ステップS19に進んで、読み取り終わった最終原稿Dnを排出トレイ220上に排出する。
ステップS19において、CPU301は、排出トレイ220上に最終原稿Dnを排出すると搬送モータ306を停止させ、ステップS20に進む。そして、CPU301は、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面上に図14(b)に示す待機画面を表示して、次のスタートを待つ状態に移行する。
ステップS4において、図15(a)に示す操作表示部316に設けられた中止ボタン502をユーザが押下した場合には、ステップS5に進んで、CPU301は、図15(b)に示す読み取り中止確認画面を表示する。このとき、CPU301は、ユーザが中止ボタン502を押下した履歴を記憶手段となるRAM303に記憶して保存する。そして、CPU301は、ADF200による原稿Dの搬送と、表面CISユニット104と裏面CISユニット212とによる原稿画像の読み取り動作を継続するか、或いは、中止するかのユーザの判断を待つ待機状態にする。
次に、ステップS6に進んで、CPU301は、図15(b)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の読み取り中止確認画面上に表示された「いいえ」ボタン505が押下されたか否かを判定する。ステップS6において、「いいえ」ボタン505が押下されない場合には、ステップS7に進む。CPU301は、図15(b)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の読み取り中止確認画面上に表示された「はい」ボタン504が押下されたか否かを判定する。
ステップS7において、「はい」ボタン504が押下され場合には、ステップS17に進んで、CPU301は、図19(a),(b)に示す原稿有無検知センサ205の検知結果に基づいて原稿トレイ201上に載置された原稿Dの有無を判定する。ステップS17において、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知しない場合は、ステップS3に戻る。そして、CPU301は、ADF200による原稿Dの搬送と、表面CISユニット104と裏面CISユニット212とによる原稿画像の読み取り動作を継続する。
即ち、ステップS6において、「いいえ」ボタン505が押下されず、ステップS7において、「はい」ボタン504が押下されない場合がある。その場合は、CPU301は、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知するまでは、ステップS17、S3〜S7を繰り返す。そして、ADF200による原稿Dの搬送と、表面CISユニット104と裏面CISユニット212とによる原稿画像の読み取り動作を継続する。
この繰り返し実行中にステップS4の判定において、すでに中止ボタン502が押下されている履歴がRAM303に記憶されている。この履歴情報に基づいて、CPU301は、ステップS4において、中止ボタン502の押下があると判定してステップS5に進む。
ステップS6において、図15(b)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の読み取り中止確認画面上に表示された「いいえ」ボタン505がユーザにより押下される。その場合には、CPU301は、原稿画像の読み取り動作を継続するものと判定し、ステップS16に進む。そして、CPU301は、図15(a)に示す読み取り中画面に切り替える。このとき、CPU301は、RAM303に保存してある、中止ボタン502を押下した履歴を消去する。
その後、ステップS17に進んで、CPU301は、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知するまでは、ステップS3に戻る。そして、ADF200による原稿Dの搬送と、表面CISユニット104と裏面CISユニット212とによる原稿画像の読み取り動作を継続する。その後、ステップS4に進んで、図15(a)に示す操作表示部316に設けられた中止ボタン502をユーザが押下するか否かを検知する状態にする。
ステップS7において、図15(b)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の読み取り中止確認画面上に表示された「はい」ボタン504をユーザが押下する。その場合は、ステップS8に進んで、CPU301は、図16(a)に示す原稿取り除き画面を表示する。
その後、ステップS9に進んで、CPU301は、読み取り中止制御を行う。ここで、読み取り中止制御とは、表面CISユニット104及び裏面CISユニット212による読み取り動作のみを停止させ、搬送モータ306のみを回転駆動してADF200による原稿Dの搬送動作のみを実行する制御である。尚、読み取り中止制御を実行するとき、搬送モータ306の回転速度を原稿画像の読み取り速度V1よりも速い速度で回転させても良い。これにより読み取り中止制御の時間短縮が可能である。
次に、ステップS10に進んで、CPU301は、図19(a),(b)に示す原稿有無検知センサ205の検知結果に基づいて原稿トレイ201上に載置された原稿Dの有無を判定する。ステップS10において、ステップS9で原稿Dの搬送動作のみを継続中に原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知した場合は、ステップS19に進む。そして、CPU301は、ADF200の搬送路内に残っている原稿Dを排出トレイ220上に排出する。その後、ステップS20に進んで、図14(b)に示す待機画面を表示して、次のスタートを待つ状態に移行する。
ステップS10において、ステップS9で原稿Dの搬送動作のみを継続中に原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知しない場合は、CPU301は、原稿トレイ201上に原稿Dが残っていると判定する。その後、ステップS11に進んで、CPU301は、図16(a)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の原稿取り除き画面上に表示された「原稿取り除き」ボタン506がユーザにより押下されたか否かを判定する。
ステップS11において、「原稿取り除き」ボタン506が押下された場合には、ステップS12に進んで、CPU301は、原稿取り除き制御を実行する。原稿取り除き制御は、ステップS12〜S15で示される。ステップS12において、ステップS9の原稿搬送制御において、図19(a),(b)に示す現在搬送中の先行する原稿D1を考慮する。先行する原稿D1に対して、図19(b)に示すように、原稿有無検知センサ205を通過する停止位置P6に原稿D1の後端部D1bが来るように原稿D1を搬送して、搬送モータ306を停止させる。
具体的には、図16(a)に示す「原稿取り除き」ボタン506が押下される。そのときに、図18(b)に示すADF200の搬送路内を搬送している先行する原稿D1を考慮する。先行する原稿D1に対して、原稿D1の先端部D1aが図18(b)に示す原稿端部検知センサ210に到達した位置(原稿端部検知センサ210がONになる位置)を基準とする。
そして、ADF200の搬送経路上において原稿有無検知センサ205から原稿端部検知センサ210までの搬送距離をL1とする。そして、ADF200の搬送路内を搬送している先行する原稿D1の搬送方向の原稿長をL2とする。そして、{L2−L1}の距離に相当する駆動パルス数だけ搬送モータ306を回転駆動して原稿D1を搬送する。これにより図19(b)に示すように、原稿有無検知センサ205を通過する停止位置P6に原稿D1の後端部D1bが到達したとき搬送モータ306を停止させる。
図19(b)に示すように、原稿D1を所定の位置まで搬送して停止させたら、ステップS13に進んで、CPU301は、図16(b)に示す原稿取り除き確認画面を表示する。次に、ステップS14において、CPU301は、図19(b)に示す原稿有無検知センサ205の検知結果に基づいて原稿トレイ201上に載置された原稿D2の有無を判定する。
この状態で、原稿トレイ201上に載置された原稿D2が有れば、ユーザは、原稿トレイ201上の後続する原稿D2を取り除く。すると、ステップS14において、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知する。その場合には、自動的にステップS19に進んで、CPU301は、搬送モータ306を再び回転駆動してADF200の搬送路内に残っている原稿D1を排出トレイ220上に排出した後、搬送モータ306を停止する。その後、ステップS20に進んで、図14(b)に示す待機画面を表示して、次のスタートを待つ状態に移行する。
本実施形態では、ステップS11において、ユーザが図16(a)に示す「原稿取り除き」ボタン506(原稿取り除き検知手段)を押下して、CPU301が原稿取り除き指示を検知する。その後、ステップS14において、原稿有無検知センサ205(原稿有無検知手段)により原稿トレイ201に載置された原稿Dが無いことを検知する。そのとき、CPU301(制御手段)は、ステップS12でADF200(搬送手段)により停止した原稿Dの搬送を、ステップS19において、再開する。
尚、図19(b)に示す原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知した後は、CPU301は、原稿トレイ201上の原稿Dは、全て取り除かれたと判定する。このため図16(b)に示すメッセージ表示部503の画面上の「OK」ボタン507をユーザが押下したことによる入力は無視される。
このとき、ユーザが原稿トレイ201上に載置された原稿Dを取り除かない場合を考慮する。更に、ユーザが原稿トレイ201上に載置された原稿Dを取り除いたとしても原稿トレイ201上の原稿D束に原稿長L2よりも搬送方向に長い原稿Dが混ざっていてADF200の搬送経路上に存在する場合を考慮する。それらの場合には、図19(a)に示すように、原稿有無検知センサ205はONのままである。
このためユーザが原稿トレイ201上の原稿D2を取り除いたとしてもCPU301は、原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知できない。このような場合を考慮して、図16(b)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の原稿取り除き確認画面上には「OK」ボタン507が用意されている。ユーザが「OK」ボタン507を押下することにより原稿トレイ201上に載置された原稿Dを取り除いたことをCPU301が検知する。
ステップS14において、CPU301が原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知しない場合には、ステップS15に進む。そして、CPU301は、図16(b)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の原稿取り除き確認画面上に表示された「OK」ボタン507をユーザが押下したか否かを判断する。ステップS15において、図16(b)に示すメッセージ表示部503の原稿取り除き確認画面上でユーザにより「OK」ボタン507が押下されたことをCPU301が検知した場合は、ステップS8に進む。
そして、CPU301は、再度、図16(a)に示す原稿取り除き画面を表示する。その後、ステップS9に進んで、表面CISユニット104及び裏面CISユニット212による読み取り動作のみを停止させ、搬送モータ306のみを回転駆動してADF200による原稿D1の搬送動作のみを実行する。
本実施形態では、ステップS15において、ユーザが図16(a)に示す「原稿取り除き」ボタン506(原稿取り除き検知手段)を押下して、CPU301が原稿取り除き指示を検知する。その後、ステップS15において、図16(b)に示すメッセージ表示部503に表示された「OK」ボタン507(通知手段)がユーザにより押下されて原稿トレイ201に載置された原稿Dがユーザにより取り除かれたことがCPU301に通知される。そのとき、CPU301(制御手段)は、ステップS12で停止した原稿Dの搬送を、ステップS19において、ADF200(搬送手段)により再開する。
ステップS14において、CPU301が原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知しない場合を考慮する。更に、ステップS15において、図16(b)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の原稿取り除き確認画面上に表示された「OK」ボタン507も押下されない場合を考慮する。その場合には、ステップS14に戻ってステップS14、S15を繰り返す。そして、CPU301は、ステップS10またはステップS14において、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知するまでステップS8〜S15を繰り返し実行する。
本実施形態では、図16(a)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の原稿取り除き画面上に表示された「原稿取り除き」ボタン506をユーザが押下したときの先行する原稿D1の停止位置を考慮する。この先行する原稿D1の停止位置は、図18(a)に示すように、先行する原稿D1の後端部D1bが原稿有無検知センサ205を通過する位置である。
更に、先行する原稿D1の停止位置は、ADF200の搬送路に存在する先行する原稿D1と、原稿トレイ201上に載置された後続する原稿D2とが重ならない位置に設定している。他に、先行する原稿D1の停止位置は、ユーザが原稿トレイ201上に載置された後続する原稿D2を取り除き易い位置であれば、この位置に限らず、任意の位置で先行する原稿D1を停止させても良い。
<原稿取り除き動作>
次に、図20及び図21を用いて原稿取り除き動作について説明する。図20は、本実施形態の画像読取装置1における自動再開時の構成を示すタイミングチャートである。図21は、本実施形態の画像読取装置1におけるボタンによる再開時の構成を示すタイミングチャートである。
次に、図20及び図21を用いて原稿取り除き動作について説明する。図20は、本実施形態の画像読取装置1における自動再開時の構成を示すタイミングチャートである。図21は、本実施形態の画像読取装置1におけるボタンによる再開時の構成を示すタイミングチャートである。
図20及び図21は、原稿取り除き動作時の搬送モータ306の駆動制御と、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面表示と、各種ボタン入力のタイミングチャートである。図14〜図16に示す操作表示部316及びメッセージ表示部503の画面上の各種ボタン入力の検知と、操作表示部316のメッセージ表示部503の表示画面の遷移と、搬送モータ306の駆動制御は、いずれもCPU301が実行する。
図20は、図17のステップS14において、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知してステップS19に進んだ場合のタイミングチャートである。図14〜図16に示す操作表示部316及びメッセージ表示部503の画面上の各種ボタン入力は、各種ボタンを押下すると、図20に示すように、所定幅のパルスを出力する。出力されたパルスは、CPU301に入力され、CPU301は、パルス信号がOFFからONに信号レベルが変化することで、各種ボタンが入力されたことを検知する。
操作表示部316のメッセージ表示部503の表示画面は、図14(b)に示す待機画面、図15(a)に示す読み取り中画面にそれぞれ対応している。更に、図15(b)に示す読み取り中止確認画面、図16(a)に示す原稿取り除き画面、図16(b)に示す原稿取り除き確認画面にそれぞれ対応している。
先ず、図14(b)に示すように、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面が待機画面の状態で、ユーザにより原稿トレイ201上に原稿Dがセットされ、図20の横軸上で示す時刻t11において、原稿有無検知センサ205がONになる。その後、時刻t12において、ユーザが図14(b)に示すスタートボタン501を押下する。これによりCPU301は、スタートボタン501のONを検知する。
CPU301は、スタートボタン501のONを検知すると、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面を図15(a)に示す読み取り中画面に切り替え、搬送モータ306を一定の速度V1まで加速して、原稿Dを搬送して読み取りを行う。その後、時刻t13において、図15(a)に示す操作表示部316の中止ボタン502がユーザにより押下されると、CPU301は、中止ボタン502のONを検知する。これによりCPU301は、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面を図15(b)に示す読み取り中止確認画面に切り替える。
図15(b)に示す読み取り中止確認画面の状態で、時刻t14において、ユーザによりメッセージ表示部503の画面上の「はい」ボタン504が押下されると、CPU301は、「はい」ボタン504のONを検知する。これによりCPU301は、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面を図16(a)に示す原稿取り除き画面に切り替える。
図16(a)に示す原稿取り除き画面の状態で、時刻t15において、ユーザによりメッセージ表示部503の画面上の「原稿取り除き」ボタン506が押下されると、CPU301は、「原稿取り除き」ボタン506のONを検知する。これによりCPU301は、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面を図16(b)に示す原稿取り除き確認画面に切り替える。
そして、CPU301は、図18(a)に示すように、先行する原稿D1の後端部D1bが停止位置P6まで到達するように、搬送モータ306を駆動制御する。そして、先行する原稿D1の後端部D1bが停止位置P6に到達した時刻t16で搬送モータ306を停止して原稿D1の搬送を停止する。
その後、ユーザが原稿トレイ201上の後続する原稿D2を取り除くと、時刻t17において、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)になる。CPU301は、原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知する。すると、搬送モータ306を再び一定の速度V1まで加速して、ADF200の搬送路内に残っている先行する原稿D1を搬送ローラ対209a,209b及び排出ローラ対219a,219bにより挟持搬送して排出トレイ220上に排出する。
即ち、中止ボタン502(中止検知手段)の押下により読み取り中止指示を検知する。その場合に、搬送ローラ対209a,209b及び排出ローラ対219a,219b(搬送手段)による原稿Dの搬送が停止される。更に、その場合に、原稿有無検知センサ205(原稿有無検知手段)により原稿トレイ201に載置された原稿Dが無いことを検知する。その検知結果に応じてCPU301(制御手段)は、搬送ローラ対209a,209b及び排出ローラ対219a,219bにより原稿Dの搬送を再開する。
ADF200の搬送路内に残っていた先行する原稿D1が排出トレイ220上に排出される。すると、CPU301は、時刻t18において、搬送モータ306を停止させ、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面を図14(b)に示す待機画面に切り替えて次の読み取りを待機する。
図21に示すタイミングチャートは、図17のステップS14において、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知しない場合を考慮する。更に、ステップS15において、ユーザにより図16(b)に示すメッセージ表示部503の画面上で「OK」ボタン507が押下されたことを検知してステップS8に進んだ場合のタイミングチャートである。
操作表示部316のメッセージ表示部503の表示画面は、図20に示して前述したと同様に、図14(b)に示す待機画面、図15(a)に示す読み取り中画面にそれぞれ対応している。更に、図15(b)に示す読み取り中止確認画面、図16(a)に示す原稿取り除き画面、図16(b)に示す原稿取り除き確認画面にそれぞれ対応している。
図21の横軸上の時刻t21〜t25までの動作は、図20の横軸上の時刻t11〜t15までの動作と同様であるため重複する説明は省略する。図21の横軸上の時刻t25において、図16(b)に示す原稿取り除き確認画面に切り替わるまでは、図20の横軸上の時刻t15までの動作と同様である。図16(b)に示す原稿取り除き確認画面において、図19(a)に示すように、先行する原稿D1の後端部D1bが搬送方向において原稿有無検知センサ205よりも上流側(原稿トレイ201側)にある場合を考慮する。その場合には、ユーザが原稿トレイ201上の後続する原稿D2を取り除いてもCPU301が原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知しない。
更に、図18(a)に示すように、先行する原稿D1の後端部D1bが搬送方向において原稿有無検知センサ205よりも下流側(原稿トレイ201と反対側)にある場合であってもユーザが原稿トレイ201上の後続する原稿D2を取り除かない場合を考慮する。これらの状態で、時刻t26において、ユーザにより図16(b)に示すメッセージ表示部503の原稿取り除き確認画面上で「OK」ボタン507が押下され、CPU301が「OK」ボタン507のONを検知する。
すると、CPU301は、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面を図16(a)に示す原稿取り除き画面に切り替える。そして、搬送モータ306を再び一定の速度V1まで加速して、ADF200の搬送路内に残っている先行する原稿D1及び原稿トレイ201上に除去されずに残っている後続する原稿D2をピックアップローラ204及び分離ローラ206により搬送する。更に、搬送ローラ対209a,209b及び排出ローラ対219a,219bにより挟持搬送して排出トレイ220上に排出する。
このとき、ユーザにより図18(a)に示す原稿トレイ201上の後続する原稿D2を取り除かずに図16(b)に示すメッセージ表示部503の原稿取り除き確認画面上で「OK」ボタン507が押下される。そのときは、原稿トレイ201上に除去されずに残っている後続する原稿D2も排出トレイ220上に排出する。
排出トレイ220までの搬送制御中に時刻t27において、図19(b)に示すように、ADF200内の最終原稿Dnの後端部Dnbが原稿有無検知センサ205を通過する。そして、CPU301が原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知する。すると、ADF200内の最終原稿Dnを排出トレイ220上に搬送する。その後、時刻t28において、搬送モータ306を停止させ、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面を図14(b)に示す待機画面に切り替えて次の読み取りを待機する。
尚、ここでは、読み取り中止の指示を受けると、図16(a)に示す画面を表示して「原稿取り除き」ボタン506(原稿取り除き検知手段)の押下を待つ形態を例示した。しかしながら、読み取り中止の指示を受けたことに応じて原稿Dの搬送を停止して原稿トレイ201上から原稿Dを取り除くように促しても良い。つまり、読み取り中止の指示を受けたら(図17のステップS7のYes)、図16(a)に示す画面を表示することなく、図17のステップS12に移行して所定の位置で原稿Dの搬送を停止させ、かつ、図16(b)に示す画面を表示させても良い。
<効果>
本実施形態によれば、単一の搬送モータ306でADF200内の各搬送ローラの全てを駆動する場合に、読み取り中止動作中に原稿トレイ201上の原稿Dの取り除きをユーザに報知する。これによりユーザが原稿トレイ201上の原稿Dを取り除くことで、読み取り中止動作中に搬送する原稿Dの枚数が少なくなり、読み取り中止動作に要する時間を短縮できる。また、原稿トレイ201上の原稿Dを取り除くときに、ADF200内の原稿Dの搬送を停止状態する。これによりユーザが原稿トレイ201上の原稿Dを取り除き易くなり、原稿取り除き時のジャムの発生を低減することができる。
本実施形態によれば、単一の搬送モータ306でADF200内の各搬送ローラの全てを駆動する場合に、読み取り中止動作中に原稿トレイ201上の原稿Dの取り除きをユーザに報知する。これによりユーザが原稿トレイ201上の原稿Dを取り除くことで、読み取り中止動作中に搬送する原稿Dの枚数が少なくなり、読み取り中止動作に要する時間を短縮できる。また、原稿トレイ201上の原稿Dを取り除くときに、ADF200内の原稿Dの搬送を停止状態する。これによりユーザが原稿トレイ201上の原稿Dを取り除き易くなり、原稿取り除き時のジャムの発生を低減することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図22〜図24を用いて、本発明に係る画像読取装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。
次に、図22〜図24を用いて、本発明に係る画像読取装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。
<制御動作>
図22を用いて本実施形態の画像読取装置1における制御動作について説明する。図22は、本実施形態の画像読取装置における制御動作を示すフローチャートである。画像読取装置1は、CPU301により図22に示すフローチャートに従って制御される。
図22を用いて本実施形態の画像読取装置1における制御動作について説明する。図22は、本実施形態の画像読取装置における制御動作を示すフローチャートである。画像読取装置1は、CPU301により図22に示すフローチャートに従って制御される。
図22のステップS33、S39、S49では、原稿Dを速度V1で搬送する。また、ステップS42では、原稿Dを速度V3(<V1)に減速して搬送する。それら以外は、図22のステップS31〜S50は、図17に示して前述したステップS1〜S20と同様に構成されるため重複する説明は省略する。
前記第1実施形態では、図17のステップS12に示すように、原稿トレイ201上の原稿Dを取り除くときに、ADF200内の原稿Dの搬送を停止状態にした上で、ユーザが原稿トレイ201上の原稿Dを取り除く構成とした。本実施形態では、図22のステップS42に示すように、原稿トレイ201上の原稿Dを取り除くときに、ADF200内の原稿Dを読み取り速度V1よりも遅い取り除き速度V3(<V1)に減速する。その上で、ユーザが原稿トレイ201上の原稿Dを取り除く構成とした。原稿Dの搬送を停止しなくてもユーザが原稿トレイ201上の原稿Dを容易に取り除くことができる速度V3であれば良い。
先ず、図4に示すように、ユーザが原稿トレイ201上に原稿D束を積載する。すると、原稿有無検知センサ205により原稿トレイ201上に原稿Dが載置されたことが検知される。この検知結果に基づいて、CPU301は、図14(b)に示すように、操作表示部316のメッセージ表示部503の待機画面上に「読み取りできます」のメッセージを表示する。この状態でユーザが図14(b)に示す操作表示部316に設けられたスタートボタン501を押下するのを待機する。
ユーザは、このメッセージを確認したら、図14(b)に示す操作表示部316に設けられたスタートボタン501を押下する。このときステップS31において、CPU301は、ユーザにより図14(b)に示す操作表示部316に設けられたスタートボタン501が押下されたか否かを判定する。
ステップS31において、ユーザにより図14(b)に示す操作表示部316に設けられたスタートボタン501が押下された場合は、ステップS32に進む。そして、ステップS41において、ユーザにより図16(a)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の原稿取り除き画面上の「原稿取り除き」ボタン506が押下されるまでは、図17に示して前述したステップS11までと同様に制御される。
本実施形態では、ステップS31において、ユーザが図14(b)に示す操作表示部316のスタートボタン501を押下する。その時点からステップS41において、ユーザが図16(a)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の原稿取り除き画面上の「原稿取り除き」ボタン506を押下するまでの搬送モータ306の駆動速度を一定の速度V1とする。
ステップS41において、ユーザが図16(a)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の原稿取り除き画面上の「原稿取り除き」ボタン506を押下してCPU301が「原稿取り除き」ボタン506の押下を検知すると、ステップS42に進む。そして、CPU301は、搬送モータ306の駆動速度を原稿画像の読み取り速度V1よりも遅い原稿取り除き速度V3(<V1)に減速制御する。
即ち、ステップS41において、ユーザが図16(a)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503に表示された「原稿取り除き」ボタン506(原稿取り除き検知手段)を押下する。そして、CPU301が原稿取り除き指示を検知したとき、CPU301(制御手段)は、ADF200(搬送手段)による原稿Dの搬送速度を読み取り速度V1から原稿取り除き速度V3(<V1)に減速する。
ステップS31において、ユーザが図14(b)に示す操作表示部316に設けられたスタートボタン501(開始検知手段)を押下する。そして、CPU301が読み取り開始指示を検知する。その時点から、ステップS34において、ユーザが図15(a)に示す操作表示部316に設けられた中止ボタン502(中止検知手段)を押下して、CPU301が読み取り中止指示を検知するまでの間を考慮する。その間は、CPU301(制御手段)は、ADF200(搬送手段)により原稿Dを第一の搬送速度となる読み取り速度V1で搬送する。
そして、ステップS41において、ユーザが図16(a)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503に表示された「原稿取り除き」ボタン506(原稿取り除き検知手段)を押下する。そして、CPU301が原稿取り除き指示を検知する。そのとき、ステップS42において、CPU301(制御手段)は、ADF200(搬送手段)による原稿Dの搬送速度を読み取り速度V1(第一の搬送速度)よりも遅い第二の搬送速度となる原稿取り除き速度V3(<V1)に減速する。原稿画像の読み取り速度V1から原稿取り除き速度V3(<V1)への切り替えは、CPU301が搬送モータ306の駆動速度を読み取り、速度V1から速度V3へ変速することにより行われる。
ステップS42において、CPU301が搬送モータ306の駆動速度を原稿取り除き速度V3に切り替えた後は、ステップS43に進んで、前記第1実施形態と同様に図16(b)に示す原稿取り除き確認画面に遷移する。その後、ステップS44に進む。
ここで、ADF200内の先行する原稿D1の後端部D1b及び原稿トレイ201上の後続する原稿D2の後端部D2bが原稿有無検知センサ205を通過した場合を考慮する。或いは、図18(a)に示すように、先行する原稿D1の後端部D1bが原稿有無検知センサ205を通過した状態で、ユーザが原稿トレイ201上の後続する原稿D2を取り除いた場合を考慮する。それらの場合は、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知する。
ステップS44において、CPU301が原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知すると、ステップS49に進む。そして、CPU301は、搬送モータ306の駆動速度を一定の速度V1(>V3)に戻す。そして、図19(b)に示すように、ADF200の搬送路内に残っていた先行する原稿D1を排出トレイ220上に排出する。
即ち、ステップS41において、ユーザが図16(a)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503に表示された「原稿取り除き」ボタン506(原稿取り除き検知手段)を押下して、CPU301が原稿取り除き指示を検知する。その後、ステップS44において、原稿有無検知センサ205(原稿有無検知手段)により原稿トレイ201に載置された原稿Dが無いことをCPU301が検知する。
そのとき、CPU301(制御手段)は、ステップS42において、原稿取り除き速度V3(第二の搬送速度)に減速したADF200(搬送手段)による原稿Dの搬送速度を増速する。即ち、ステップS49において、第一の搬送速度となる原稿画像の読み取り速度V1(>V3)に増速する。排出トレイ220上に原稿D1を排出すると、CPU301は、搬送モータ306を停止させてステップS50に進む。ステップS50において、CPU301は、図14(b)に示す待機画面を表示して、次のスタートを待つ状態に移行する。
ステップS44において、図19(a)に示すように、ADF200の搬送路2内に搬送された先行する原稿D1の後端部D1bが原稿有無検知センサ205よりも搬送方向上流側にある場合を考慮する。或いは、排出トレイ220上の後続する原稿D2の先端部D1aが原稿有無検知センサ205よりも搬送方向下流側にある場合を考慮する。それらの場合は、CPU301は、原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知しない。その場合には、ステップS45に進んで、CPU301は、ユーザにより図16(b)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の画面上の「OK」ボタン507が押下されたか否かを検知する。
ステップS44において、CPU301が原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知しない場合を考慮する。更に、ステップS45において、CPU301がユーザにより図16(b)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の原稿取り除き確認画面上の「OK」ボタン507が押下されたことを検知した場合を考慮する。その場合は、ステップS38に進んで、CPU301は、再度、図16(a)に示す原稿取り除き画面を表示する。
その後、ステップS39に進んで、表面CISユニット104及び裏面CISユニット212による読み取り動作のみを停止する。そして、搬送モータ306のみを回転駆動してADF200による原稿Dの搬送動作のみを実行する読み取り中止制御を行う。このとき、CPU301は、搬送モータ306の回転速度を増速する。そして、ピックアップローラ204、分離ローラ206、搬送ローラ対209a,209b及び排出ローラ対219a,219bによる原稿D1,D2の搬送速度をステップS42で設定した原稿取り除き速度V3から読み取り速度V1(>V3)に増速する。
即ち、ステップS41において、ユーザが図16(a)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503に表示された「原稿取り除き」ボタン506(原稿取り除き検知手段)を押下して、CPU301が原稿取り除き指示を検知する。その後、ステップS45において、ユーザにより図16(b)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503に表示された「OK」ボタン507(通知手段)が押下されて、原稿トレイ201に載置された原稿Dが取り除かれたことがCPU301に通知される。
そのとき、CPU301(制御手段)は、ステップS42において、原稿取り除き速度V3(第二の搬送速度)に減速したADF200(搬送手段)による原稿Dの搬送速度を増速する。即ち、ステップS49において、第一の搬送速度となる原稿画像の読み取り速度V1(>V3)に増速する。
ステップS40において、CPU301は、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知するか否かを判定する。そして、ステップS40において、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知すれば、ステップS49に進む。そして、ステップS40において、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知しなければ、ステップS41に進む。即ち、CPU301は、ステップS40またはステップS44において、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知するまで、ステップS38〜S45を繰り返し実行する。
本実施形態では、ステップS41において、図16(a)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の原稿取り除き画面上の「原稿取り除き」ボタン506が押下される。そのとき、ステップS42において、ADF200の搬送路内及び原稿トレイ201上の原稿Dを排出トレイ220上に強制排出して取り除く原稿取り除き速度V3は、読み取り速度V1より遅い速度に設定している。他に、原稿取り除き速度V3は、原稿トレイ201上の原稿Dをユーザが取り除き易い速度であれば良い。例えば、原稿取り除き速度V3を読み取り速度V1と同じ速度に設定して、ステップS42において、搬送モータ306の回転速度を切り替えなくても良い。
<原稿取り除き動作>
次に、図23及び図24を用いて本実施形態の原稿取り除き動作について説明する。図23は、本実施形態の画像読取装置1における自動再開時の構成を示すタイミングチャートである。図24は、本実施形態の画像読取装置1におけるボタンによる再開時の構成を示すタイミングチャートである。図23及び図24は、原稿取り除き動作時の搬送モータ306の駆動制御と、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面表示と、各種ボタン入力のタイミングチャートである。
次に、図23及び図24を用いて本実施形態の原稿取り除き動作について説明する。図23は、本実施形態の画像読取装置1における自動再開時の構成を示すタイミングチャートである。図24は、本実施形態の画像読取装置1におけるボタンによる再開時の構成を示すタイミングチャートである。図23及び図24は、原稿取り除き動作時の搬送モータ306の駆動制御と、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面表示と、各種ボタン入力のタイミングチャートである。
図14〜図16に示す操作表示部316及びメッセージ表示部503の画面上の各種ボタン入力の検知と、操作表示部316のメッセージ表示部503の表示画面の遷移と、搬送モータ306の駆動制御は、いずれもCPU301が実行する。尚、図23の横軸上の時刻t31〜t34の動作は、前述した第1実施形態の図20の横軸上の時刻t11〜t14の動作と同様である。図24の横軸上の時刻t41〜t44の動作は、前述した第1実施形態の図21の横軸上の時刻t21〜t24の動作と同様である。このため重複する説明は省略する。
図23は、図22のステップS44において、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知した場合のタイミングチャートである。図14〜図16に示す操作表示部316及びメッセージ表示部503の画面上の各種ボタン入力は、各種ボタンを押下すると、図23に示すように、所定幅のパルスを出力する。出力されたパルスは、CPU301に入力され、CPU301は、パルス信号がOFFからONに信号レベルが変化することで、各種ボタンが入力されたことを検知する。
操作表示部316のメッセージ表示部503の表示画面は、図14(b)に示す待機画面、図15(a)に示す読み取り中画面にそれぞれ対応している。更に、図15(b)に示す読み取り中止確認画面、図16(a)に示す原稿取り除き画面、図16(b)に示す原稿取り除き確認画面にそれぞれ対応している。
先ず、図14(b)に示す待機画面の状態で、ユーザにより原稿トレイ201上に原稿Dがセットされ、時刻t31において、原稿有無検知センサ205がONになる。その後、時刻32において、ユーザが図14(b)に示す操作表示部316に設けられたスタートボタン501を押下することによりCPU301は、スタートボタン501のONを検知する。
CPU301は、スタートボタン501のONを検知すると、操作表示部316のメッセージ表示部503の表示画面を図15(a)に示す読み取り中画面に切り替える。そして、搬送モータ306を一定の速度V1まで加速して、先行する原稿D1を搬送して表面CISユニット104及び裏面CISユニット212により原稿画像の読み取りを行う。
その後、時刻t33において、ユーザにより図15(a)に示す操作表示部316に設けられた中止ボタン502が押下されると、CPU301は、中止ボタン502のONを検知する。そして、CPU301は、図15(a)に示す読み取り中画面を図15(b)に示す読み取り中止確認画面に切り替える。
時刻t34において、ユーザにより図15(b)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の読み取り中止確認画面上の「はい」ボタン504が押下されると、CPU301は、「はい」ボタン504のONを検知する。そして、CPU301は、図15(b)に示す読み取り中止確認画面を図16(a)に示す原稿取り除き画面に切り替える。
時刻t35において、ユーザが図16(a)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の原稿取り除き画面上の「原稿取り除き」ボタン506を押下すると、CPU301は、「原稿取り除き」ボタン506のONを検知する。そして、図16(a)に示す原稿取り除き画面を図16(b)に示す原稿取り除き確認画面に切り替え、読み取り速度V1で回転していた搬送モータ306を速度V1よりも低速度の原稿取り除き速度V3(<V1)まで減速する。
その後、図18(a)に示すように、ADF200の搬送路2内を原稿取り除き速度V3で搬送される先行する原稿D1の後端部D1bが原稿有無検知センサ205を通過した状態で、ユーザが原稿トレイ201上に載置された後続する原稿D2を取り除く。すると、時刻t36において、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)になる。そして、CPU301が原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知する。すると、CPU301は、再び、搬送モータ306を一定の速度V1(>V3)まで加速する。
そして、ADF200の搬送路内に残っている先行する原稿D1を排出トレイ220上に搬送する。先行する原稿D1を排出トレイ220上に搬送し終わると、時刻t37において、CPU301は、搬送モータ306を停止させ、操作表示部316のメッセージ表示部503の画面を図14(b)に示す待機画面に切り替えて、次の読み取りを待機する。
図22のステップS44において、原稿有無検知センサ205がOFF(原稿無し)を検知しない場合を考慮する。更に、ステップS45において、ユーザが図16(b)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の原稿取り除き確認画面上の「OK」ボタン507を押下して、CPU301が「OK」ボタン507のONを検知した場合を考慮する。図24は、そのときのタイミングチャートである。
図24の時刻t41〜t45で示す図16(b)に示す原稿取り除き確認画面に切り替わるまでの動作は、図23の時刻t31〜t35の動作と同様である。
図16(b)に示す原稿取り除き確認画面において、図19(a)に示すように、先行する原稿D1の後端部D1bが搬送方向において原稿有無検知センサ205よりも上流側に存在する。その状態では、ユーザが原稿トレイ201上に載置された後続する原稿D2を取り除いてもCPU301は、原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知しない。
また、図18(a)に示すように、先行する原稿D1の後端部D1bが搬送方向において原稿有無検知センサ205よりも下流側に存在している場合を考慮する。この状態であってもユーザが原稿トレイ201上に載置された後続する原稿D2を取り除かない場合は、CPU301は、原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知しない。
そのような場合に、時刻t46において、ユーザにより図16(b)に示す操作表示部316のメッセージ表示部503の原稿取り除き確認画面上の「OK」ボタン507が押下されると、CPU301が「OK」ボタン507のONを検知する。そして、CPU301は、図16(b)に示す原稿取り除き確認画面を図16(a)に示す原稿取り除き画面に切り替える。そして、CPU301は、再び、原稿取り除き速度V3で回転している搬送モータ306を読み取り速度V1(>V3)まで加速する。そして、ADF200の搬送路内に残っている先行する原稿D1、並びに、原稿トレイ201上に載置された後続する原稿D2を搬送して排出トレイ220上に排出する。
ADF200の搬送路内に残っている原稿Dを排出トレイ220まで搬送する。その搬送動作中に、時刻t47において、図19(b)に示すように、ADF200内の最終原稿Dnの後端部Dnbが原稿有無検知センサ205を通過する。そして、CPU301が原稿有無検知センサ205のOFF(原稿無し)を検知する。
すると、CPU301は、搬送モータ306を速度V1で回転制御して搬送ローラ対209a,209b及び排出ローラ対219a,219bにより最終原稿Dnを挟持搬送して排出トレイ220上に排出する。その後、時刻t48において、CPU301は、搬送モータ306を停止させ、図16(a)に示す原稿取り除き画面を図14(b)に示す待機画面に切り替えて、次の読み取りを待機する。
尚、ここでは、読み取り中止の指示を受けると、図16(a)に示す画面を表示して「原稿取り除き」ボタン506(原稿取り除き検知手段)の押下を待つ形態を例示した。しかしながら、読み取り中止の指示を受けたことに応じて原稿Dの搬送速度を取り除き速度V3にして原稿トレイ201上から原稿Dを取り除くように促しても良い。つまり、読み取り中止の指示を受けたら(図22のステップS37のYes)、図16(a)に示す画面を表示することなく、図22のステップS42に移行して原稿Dの搬送速度を取り除き速度V3にして、かつ、図16(b)に示す画面を表示させても良い。
即ち、中止ボタン502(中止検知手段)の押下により読み取り中止指示を検知する。その検知結果に従って、裏面CISユニット212(画像読み取り手段)による原稿画像の読み取りを中止する中止動作中にメッセージ表示部503(報知手段)により原稿トレイ201上の原稿Dの取り除きが必要なことをユーザに報知する。
<効果>
画像読取装置1は、ADF200内に設けられた各種ローラの全てを単一の搬送モータ306で回転駆動する。そして、原稿画像の読み取り動作を中止する読み取り中止動作中に原稿トレイ201上の給送前の原稿D2の取り除きを促すメッセージをユーザに報知する。そして、ユーザが原稿トレイ201上の原稿D2を取り除くときに、ADF200の搬送路内を先行して搬送される原稿D1の搬送速度を読み取り速度V1よりも遅い低速度の原稿取り除き速度V3に減速する。
画像読取装置1は、ADF200内に設けられた各種ローラの全てを単一の搬送モータ306で回転駆動する。そして、原稿画像の読み取り動作を中止する読み取り中止動作中に原稿トレイ201上の給送前の原稿D2の取り除きを促すメッセージをユーザに報知する。そして、ユーザが原稿トレイ201上の原稿D2を取り除くときに、ADF200の搬送路内を先行して搬送される原稿D1の搬送速度を読み取り速度V1よりも遅い低速度の原稿取り除き速度V3に減速する。
これによりユーザが原稿トレイ201上の原稿D2を取り除き易くなり、原稿取り除き時のジャムの発生を低減することができる。また、読み取り中止動作時に搬送する原稿Dの枚数を少なくすることができ、読み取り中止動作に要する時間を短縮することができる。原稿取り除き速度V3に減速した状態でユーザが原稿トレイ201上の原稿D2を取り除いた後は、ADF200の搬送路内を先行して搬送される原稿D1の搬送速度を原稿取り除き速度V3よりも速い読み取り速度V1で排出する。これにより読み取り中止動作に要する時間を短縮することができる。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
D…原稿
201…原稿トレイ
316…操作表示部(操作部)
502…中止ボタン(中止検知手段)
503…メッセージ表示部(報知手段)
201…原稿トレイ
316…操作表示部(操作部)
502…中止ボタン(中止検知手段)
503…メッセージ表示部(報知手段)
Claims (12)
- 原稿が載置される原稿トレイと、
単一の駆動源から駆動力を受け、搬送路に沿って前記原稿トレイに載置された原稿を順次搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される原稿の画像を読み取る画像読み取り手段と、
ユーザからの入力を受け付ける操作部と、
前記操作部を介して、読み取り開始指示を検知する開始検知手段と、
前記操作部を介して、読み取り中止指示を検知する中止検知手段と、
前記開始検知手段が検知した読み取り開始指示に従って、前記搬送手段により前記原稿トレイに載置された原稿束を原稿毎に前記搬送路に沿って搬送して前記画像読み取り手段により原稿画像を読み取る画像読取装置であって、
前記操作部は、前記原稿トレイ上の原稿の取り除きが必要なことをユーザに報知するための報知手段を有し、
前記報知手段は、前記中止検知手段が検知した読み取り中止指示に従って、前記原稿トレイ上の原稿の取り除きが必要なことをユーザに報知することを特徴とする画像読取装置。 - 前記操作部は、ユーザが入力した原稿取り除き指示を検知する原稿取り除き検知手段を有し、
前記原稿取り除き検知手段により前記原稿取り除き指示を検知したとき、前記搬送手段による原稿の搬送を停止する制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記原稿トレイに載置された原稿の有無を検知する原稿有無検知手段を有し、
前記原稿取り除き検知手段により前記原稿取り除き指示を検知した後、前記原稿有無検知手段により前記原稿トレイに載置された原稿が無いことを検知したとき、前記制御手段は、前記搬送手段により原稿の搬送を再開することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。 - 前記操作部は、ユーザが前記原稿トレイに載置された原稿を取り除いたことを通知する通知手段を有し、
前記原稿取り除き検知手段によりを前記原稿取り除き指示を検知した後、前記通知手段により前記原稿トレイに載置された原稿が取り除かれたことが通知されたとき、前記制御手段は、前記搬送手段により原稿の搬送を再開することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。 - 前記操作部は、ユーザが入力した原稿取り除き指示を検知する原稿取り除き検知手段を有し、
前記原稿取り除き検知手段により前記原稿取り除き指示を検知したとき、前記搬送手段による原稿の搬送速度を減速する制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記制御手段は、
前記開始検知手段により前記読み取り開始指示を検知してから、前記中止検知手段により前記読み取り中止指示を検知するまでの間は、前記搬送手段により原稿を第一の搬送速度で搬送し、
前記原稿取り除き検知手段により前記原稿取り除き指示を検知したとき、前記搬送手段による原稿の搬送速度を前記第一の搬送速度よりも遅い第二の搬送速度に減速することを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。 - 前記原稿トレイに載置された原稿の有無を検知する原稿有無検知手段を有し、
前記原稿取り除き検知手段により前記原稿取り除き指示を検知した後、前記原稿有無検知手段により前記原稿トレイに載置された原稿が無いことを検知したとき、前記制御手段は、前記搬送手段による原稿の搬送速度を増速することを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。 - 前記原稿トレイに載置された原稿の有無を検知する原稿有無検知手段を有し、
前記原稿取り除き検知手段により前記原稿取り除き指示を検知した後、前記原稿有無検知手段により前記原稿トレイに載置された原稿が無いことを検知したとき、前記制御手段は、前記搬送手段による原稿の搬送速度を前記第二の搬送速度から前記第一の搬送速度に増速することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。 - 前記操作部は、ユーザが前記原稿トレイに載置された原稿を取り除いたことを通知する通知手段を有し、
前記原稿取り除き検知手段によりを前記原稿取り除き指示を検知した後、前記通知手段により前記原稿トレイに載置された原稿が取り除かれたことが通知されたとき、前記制御手段は、前記搬送手段により原稿の搬送速度を増速することを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。 - 前記操作部は、ユーザが前記原稿トレイに載置された原稿を取り除いたことを通知する通知手段を有し、
前記原稿取り除き検知手段によりを前記原稿取り除き指示を検知した後、前記通知手段により前記原稿トレイに載置された原稿が取り除かれたことが通知されたとき、前記制御手段は、前記搬送手段により原稿の搬送速度を前記第二の搬送速度から前記第一の搬送速度に増速することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。 - 前記原稿トレイに載置された原稿の有無を検知する原稿有無検知手段と、
前記中止検知手段が読み取り中止指示を検知した場合であって前記搬送手段による原稿の搬送が停止された場合に、前記原稿有無検知手段により前記原稿トレイに載置された原稿が無いことを検知したことに応じて、前記搬送手段により原稿の搬送を再開する制御手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記報知手段は、前記中止検知手段が検知した読み取り中止指示に従って、前記画像読み取り手段による原稿画像の読み取りを中止する中止動作中に前記原稿トレイ上の原稿の取り除きが必要なことをユーザに報知することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像読取装置。
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JP2020198500A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | 株式会社Pfu | 画像読取装置、制御方法及び制御プログラム |
-
2017
- 2017-10-02 JP JP2017192344A patent/JP2019068276A/ja active Pending
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