JP2019063011A - パッド - Google Patents

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Abstract

【課題】内側吸収体に形成されたスリットから溢れ出した液を、内側吸収体で吸収して液の外部への漏洩と身体面側への逆戻りを防止したパッドについて提供する。【解決手段】吸収体を身体面側に位置する内側吸収体と、反身体面側に位置する外側吸収体で構成し、内側吸収体に幅方向に所定の間隔を有して前後方向に延在するスリットを設け、内側吸収体におけるスリットの両側部に前後方向に延在して身体面側に突起する側堰部を設け、内側吸収体におけるスリットの後側部に前後方向に延在して身体面側に突起する後堰部を設け、側堰部の後部と後堰部の前部を連結し、側面視において、後堰部の前部を前後方向に長径を有する第1楕円の弧曲線状に形成することにより解決される。【選択図】図9

Description

本発明は、使い捨ておむつに装着するパッドに関するものであり、吸収体に形成されたスリットの後側に後堰部を設けたパッドに関するものである。
従来、吸収性物品の吸収体を装着者の身体面側に位置する内側吸収体と、反身体面側に位置する外側吸収体で構成して、内側吸収体に形成された前後方向に延在する尿等の液を通液させるスリットの後部と、外側吸収体に形成された前後方向に延在する尿等の液を通液させる凹部の前部を連通させる手段が提案されている。(特許文献1)
また、吸収性物品の吸収体を内側吸収体と外側吸収体で構成して、内側吸収体に形成された前後方向に延在する液を通液させるスリットに設けられた前後方向に所定の間隔を隔てた開口部と、外側吸収体に形成された前後方向に延在する尿等の液を通液させる凹部の前部を連通させる手段が提案されている。(特許文献2)
特開2011−125537号公報 特開2016−7495号公報
しかし、特許文献1,2の手段では、吸収性物品の液透過性の表面シートを介して多量の液が内側吸収体に形成されたスリットに移動した場合には、液がスリットから溢れ出し、溢れ出した液が外側吸収体に吸収されずに吸収性物品の幅方向の両側端部及び後端部に移動して両側端部及び後端部から外部に漏洩する恐れがあった。
そこで、本発明の課題は、吸収体に形成された前後方向に延在するスリットの後側に身体面側に突起する堰を設けて、スリットから溢れ出した液を、吸収体で吸収して液の外部への漏洩と身体面側への逆戻りを防止したパッドについて提供することにある。
上記課題を解決した手段は次記のとおりである。
第1手段は、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと裏面シートの間に設けられた吸収体を備えるパッドにおいて、
前記吸収体を身体面側に位置する内側吸収体と、反身体面側に位置する外側吸収体で構成し、前記内側吸収体に幅方向に所定の間隔を有して前後方向に延在するスリットを設け、前記内側吸収体におけるスリットの両側部に前後方向に延在して身体面側に突起する側堰部を設け、前記内側吸収体におけるスリットの後側部に前後方向に延在して身体面側に突起する後堰部を設け、前記側堰部の後部と後堰部の前部を連結し、側面視において、前記後堰部の前部を前後方向に長径を有する第1楕円の弧曲線状に形成したことを特徴とする。
第2手段は、第1手段の構成において、断面視において、前記後側部のスリットに対向する内側部を幅方向に長径を有する第2楕円の弧曲線状に形成したことを特徴とする。
第3手段は、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと裏面シートの間に設けられた吸収体を備えるパッドにおいて、
前記吸収体を身体面側に位置する内側吸収体と、反身体面側に位置する外側吸収体で構成し、前記内側吸収体に幅方向に所定の間隔を有して前後方向に延在するスリットを設け、前記内側吸収体におけるスリットの前後方向の中間部から前後方向の後側に延在する後堰部を設け、側面視において、前記後堰部の前部を前後方向に長径を有する第3楕円の弧曲線状に形成したことを特徴とする。
第4手段は、第3手段の構成において、側面視において、前記後堰部の身体面側に最も突起する第1端部を、前記スリットの身体面側に最も位置する第2端部よりも身体面側に位置させたことを特徴とする。
第5手段は、第1〜4のいずれか1項の手段の構成において、前記外側吸収体の目付量を、前記内側吸収体の目付量よりも少なくしたことを特徴とする。
第1手段によれば、吸収体を身体面側に位置する内側吸収体と、反身体面側に位置する外側吸収体で構成し、内側吸収体に幅方向に所定の間隔を有して前後方向に延在するスリットを設け、内側吸収体におけるスリットの両側部に前後方向に延在して身体面側に突起する側堰部を設け、内側吸収体におけるスリットの後側部に前後方向に延在して身体面側に突起する後堰部を設け、側堰部の後部と後堰部の前部を連結し、側面視において、後堰部の前部を前後方向に長径を有する第1楕円の弧曲線状に形成したので、スリットから溢れ出た液が後堰部に移動して後堰部に吸収されて、スリットから溢れ出した液がパッドの後部から漏洩したり、身体面側に逆戻りするのを防止することができる。
第2手段によれば、第1手段による効果に加えて、断面視において、後側部のスリットに対向する内側部を幅方向に長径を有する第2楕円の弧曲線状に形成したので、スリットから溢れ出た液が側堰部に移動して側堰部に吸収されて、スリットから溢れ出した液がパッドの両側部から外部に漏洩するのを防止することができる。
第3手段によれば、吸収体を身体面側に位置する内側吸収体と、反身体面側に位置する外側吸収体で構成し、内側吸収体に幅方向に所定の間隔を有して前後方向に延在するスリットを設け、内側吸収体におけるスリットの前後方向の中間部から前後方向の後側に延在する後堰部を設け、側面視において、後堰部の前部を前後方向に長径を有する第3楕円の弧曲線状に形成したので、スリットに移動した液が後堰部に移動して後堰部に吸収されて、スリットから溢れ出した液がパッドの後部から漏洩したり、身体面側に逆戻りするのを防止することができる。
第4手段によれば、第3手段による効果に加えて、側面視において、後堰部の身体面側に最も突起する第1端部を、スリットの身体面側に最も位置する第2端部よりも身体面側に位置させたので、装着者の体重が後堰部に加わった場合においても、スリットの形状が維持されて、スリット内の液を後堰部に効率良く移動させることができる。
第5手段によれば、第1〜4のいずれか1項に記載の手段による効果に加えて、外側吸収体の目付量を、内側吸収体の目付量よりも少なくしたので、内側吸収体のスリットを介して外側吸収体に移動した液を外側吸収体の全域に効率良く拡散させることができる。また、外側吸収体内に拡散して外側吸収体で吸収しきれない液を内側吸収体に移動させて内側吸収体で吸収することができる。
展開状態のパッドの平面図である。 要部のみを示す平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 表面シートの凸部の断面図である。 表面シートの凸部の平面図である。 外側吸収体の平面図である。 第1実施形態の内側吸収体の平面図である。 図8の(a)はA−A断面図、(b)はB−B断面図、(c)はC−C断面図である。 図8の(a)はD−D断面図、(b)はE−E断面図、(c)はF−F断面図である。 第2実施形態の内側吸収体の平面図である。 図11の(a)はA−A断面図、(b)はB−B断面図、(c)はC−C断面図である。 図11の(a)はD−D断面図、(b)はE−E断面図、(c)はF−F断面図である。 第3実施形態の内側吸収体の内面を示す平面図である。 図14の(a)はA−A断面図、(b)はB−B断面図、(c)はC−C断面図である。 図14の(a)はD−D断面図、(b)はE−E断面図、(c)はF−F断面図、(d)はG−G断面図である。
<第1実施形態のパッド>
図1〜4に示すように、第1実施形態のパッドは、股間部11と、股間部11の前側に延在する前身部10と、股間部11の後側に延在する後身部12から形成されている。各部の寸法は、適宜定めることができ、例えば、パッドの前後方向の長さを350〜700mm、幅方向の幅を130〜400mm、前身部10の前後方向の長さを50〜350mm、股間部11の前後方向の長さを10〜150mm、後身部12の前後方向の長さを50〜350mm、股間部11の最狭幅を200〜260mmに形成することができる。
パッドは、液不透過性の裏面シート21と、透液性の表面シート22と、裏面シート21と表面シート22の間に配置された吸収体23と、表面シート22の幅方向の両側部に設けられた立体ギャザー24で形成されている。
吸収体23の外側には、裏面シート21が吸収体23の外周縁から若干はみ出すように設けられている。裏面シート21としては、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸又は二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。
裏面シート21の外側には、不織布からなる外装シート27が裏面シート21の外周縁から若干はみ出すように設けられている。外装シート27としては、各種の不織布を用いることができる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
吸収体23の内側には、表面シート22が設けられている。第1実施形態においては、表面シート22の幅方向の幅は、吸収体23の幅方向の幅よりも狭く形成されているが、表面シート22の幅方向の幅を吸収体23の幅方向の幅よりも広く形成することもできる。表面シート22としては、有孔又は無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
表面シート22と吸収体23の間には、中間シート25が設けられている。中間シート25としては、保水性が低く、かつ透液性の高い素材、例えば各種の不織布やメッシュフィルム等を用いることができる。
表面シート22の幅方向の両側部には、立体ギャザー24が設けられ、立体ギャザー24は、外装シート27の幅方向の側部に固定された固定部と、固定部から吸収体23等の幅方向の側部を超えて表面シート22の内面の側部まで延在する本体部から形成されている。また、本体部の前後方向の前後端部は、表面シート22に固定され、本体部の前後方向の中央部は、表面シート22に固定されず内側に向かって起立する。なお、図1に立体ギャザー24の固定部を斜線で示している。
立体ギャザー24は、2重のギャザーシート24Aと前後方向に延在する細長状の弾性部材24Bから形成されている。ギャザーシート24Aの素材としては、プラスチックシートやメルトブローン不織布を使用することもできるが、肌への感触性の点で、不織布にシリコーンなどにより撥水処理を用いることができる。また、弾性部材24Bとしては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコーン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。なお、図4に示すように、弾性部材24Bは、その伸縮力によって立体ギャザー24を内側に向かって起立させる。
パッドの前後方向の前後端部では、表面シート22と外装シート27が固定されてエンドフラップ部EFを形成し、パッドの幅方向の両側端部では、ギャザーシート24Aと外装シート27が固定されてサイドフラップ部SFを形成している。なお、エンドフラップ部EFとサイドフラップ部SFには、吸収体23は延在していない。
吸収体23は、装着者の身体面側である内側に位置する内側吸収体23Aと、外側に位置する外側吸収体23Bから形成されている。また、内側吸収体23Aと外側吸収体23Bは、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて粒子状等の高吸収性ポリマー粒子を混合、固着等してなるものを用いることができる。また、内側吸収体23Aと外側吸収体23Bは、高吸収性ポリマー粒子の脱落等を防止するために、クレープ紙等の包装シート26により包むのが好ましい。
内側吸収体23Aは、前後方向に長辺を有する略長方形状に形成されている。内側吸収体23Aの前後方向の長さは、外側吸収体23Bの前後方向の長さの60〜90%に形成され、内側吸収体23Aの幅方向の幅は、外側吸収体23Bの幅方向の幅の60〜90%に形成されている。また、内側吸収体23Aの目付けは、外側吸収体23Bの目付けよりも大きい350〜700g/m2であるのが好ましい。これにより、外側吸収体23B内に拡散して外側吸収体23Bで吸収しきれない液を内側吸収体23Aに移動させて内側吸収体23Aで吸収することができる。
図5に示すように、表面シート22における内側吸収体23Aの後述するスリット32に対向する部位には、内側に突出する多数の凸部45が前後方向と幅方向に所定の間隔を隔てて千鳥状に形成されている。
これにより、図6に示すように、表面シート22上の排尿位置Zに排尿された尿は、前後方向又は幅方向に流れるよりも表面シート22に突出する凸部45と隣接する凸部45の間を斜め方向に流れて、排尿位置Zに排尿された多くの尿は、排尿位置Zの両側部に形成されたスリット32に流れ込むので、吸収可能量の低下を抑えつつ、股間部11のフィット性に優れ、かつ逆戻り防止性にも優れたものとなる。
凸部45は、エンボス加工を用いて表面シート22を外側から内側に押出すことによって形成することができる。また、凸部45の形状は、円形状、楕円形状、多角形状に形成することができる。
図7に示すように、外側吸収体23Bは、パッドの前身部10に位置する前側部40と、パッドの股間部11に位置する括れ部41と、パッドの後身部12に位置する後側部42で形成されている。括れ部41は、外側吸収体23Bの前側部40と後側部42に位置する幅方向の両側部を略台形形状に切欠いて形成されている。
括れ部41の最小幅は、前側部40と後側部42の幅の50〜65%に形成されている。また、外側吸収体23Bの前端を0%とし外側吸収体23Bの後端を100%としたとき、括れ部41の前端を10〜25%に配置し、括れ部41の後端を40〜65%に配置し、括れ部41の最小幅となる部位を25〜30%に配置されている。また、外側吸収体23Bの目付けは、250〜450g/m2であることが好ましい。これにより、内側吸収体23Aのスリット32を介して外側吸収体23Bに移動した液を外側吸収体23Bの全域に効率良く拡散させることができる。
図8〜10に示すように、内側吸収体23Aは、パッドの前側部10から股間部11に対応する部位に延在する前側部30と、股間部11から後側部12に対応する部位に延在する後側部31から形成されている。後側部31の厚みは、前側部30の厚みに対して200〜400%に形成するのが好ましい。なお、前側部30の厚みは、外側吸収体23Bの厚みに対して100〜150%に形成されている。これにより、前側部30のスリット32から溢れ出して幅方向に移動する液を側堰部35で吸収し、前側部30のスリット32から溢れ出して前後方向の後側に移動する液を後堰部36で吸収して、液の幅方向の両側部と前後方向の後部からの漏洩を防止することができる。
前側部30の外側吸収体23Bの括れ部41に対向する部位には、幅方向の中心に対して対称な部位に、幅方向に所定の間隔を有して前後方向に長辺を有する略長方形状の一対のスリット32が形成されている。また、後側部31は、後側部31における前側部30のスリット32の幅方向の両側の部位には、それぞれ前後方向に延在する側堰部35が形成され、後側部31における前側部30のスリット32の後側の部位には、後堰部36が形成されている。
側面視において、後堰部36の前部は、楕円の弧曲線状(請求項における第1楕円の弧曲線状)37に形成されている。より詳細には、後堰部36の前部は、前後方向の半径をaとし、前後方向に直交する上下方向の半径をbとした場合に、以下の式1で定義される楕円の弧曲線状37に沿って形成されている。なお、yは、前後方向の位置を示し、zは、上下方向の位置を示している。
2/a2 + z2/b2 = 1 ・・・・式1
但し、a/bの算出値を2〜8に設定
これにより、スリット32から溢れ出した液をスリット32と後堰部36の間で滞留させることなく、後堰部36に移動させて、後堰部36に吸収させることができる。なお、a/bの算出値が2未満であると、スリット32から溢れ出した液がスリット32と後堰部36の間で滞留する恐れがあり、a/bの算出値が8超であると、後堰部36の上端部が全て円弧状に形成され、後堰部36の前後方向の長さが必要以上に長くなる恐れがある。
断面視において、側堰部35のスリット32に対向する側部は、幅方向に対して直交するように垂直に形成されている。
<第2実施形態のパッド>
次に、第2実施形態のパッドについて説明する。なお、第1実施形態のパッドと同一部材には、同一符号を付して説明を省略する。
図11〜13に示すように、内側吸収体23Aは、パッドの前側部10から股間部11に対応する部位に延在する前側部30と、股間部11から後側部12に対応する部位に延在する後側部31から形成されている。後側部31は、後側部31における前側部30のスリット32の幅方向の両側の部位には、それぞれ前後方向に延在する側堰部35が形成され、後側部31における前側部30のスリット32の後側の部位には、後堰部36が形成されている。
側面視において、後堰部36の前部は、楕円の弧曲線状37に形成されている。より詳細には、後堰部36の前部は、前後方向の半径をaとし、前後方向に直交する上下方向の半径をbとした場合に、以下の式1で定義される楕円の弧曲線状37に沿って形成されている。なお、yは、前後方向の位置を示し、zは、上下方向の位置を示している。
2/a2 + z2/b2 = 1 ・・・・式1
但し、a/bの算出値を2〜8に設定
これにより、スリット32から溢れ出した液をスリット32と後堰部36の間で滞留させることなく、後堰部36に移動させて、後堰部36に吸収させることができる。なお、a/bの算出値が2未満であると、スリット32から溢れ出した液がスリット32と後堰部36の間で滞留する恐れがあり、a/bの算出値が8超であると、後堰部36の上端部が全て円弧状に形成され、後堰部36の前後方向の長さが必要以上に長くなる恐れがある。
断面視において、側堰部35のスリット32に対向する側部は、楕円の弧曲線状(請求項における第2楕円の弧曲線状)38に形成されている。より詳細には、側堰部35のスリット32に対向する側部は、幅方向の半径をcとし、幅方向に直交する上下方向の半径をdとした場合に、以下の式2で定義される楕円の弧曲線状38に沿って形成されている。なお、xは、幅方向の位置を示し、zは、上下方向の位置を示している。
2/c2 + z2/d2 = 1 ・・・・式2
但し、c/dの算出値を2〜4に設定
これにより、スリット32から溢れ出した液をスリット32と側堰部35の間で滞留させることなく、側堰部35に移動させて、側堰部35に吸収させることができる。なお、c/dの算出値が2未満であると、スリット32から溢れ出した液がスリット32と側堰部35の間で滞留する恐れがあり、c/dの算出値が4超であると、側堰部35の幅方向の長さが必要以上に長くなる恐れがある。
<第3実施形態のパッド>
次に、第3実施形態のパッドについて説明する。なお、第1実施形態のパッドと同一部材には、同一符号を付して説明を省略する。
図14〜16に示すように、内側吸収体23Aは、パッドの前側部10から股間部11に対応する部位に延在する前側部30と、股間部11から後側部12に対応する部位に延在する後側部31から形成されている。後側部31は、前側部10の前後方向の後端部から内側吸収体23Aの幅方向の全域に亘って前後方向の後側に延在して形成されている。また、平面視において、スリット32は、前側部30の前後方向の中間部から後側部31の後堰部36の前後方向の中間部まで前後方向に延在して形成されている。
側面視において、後堰部36の前部は、楕円の弧曲線状(請求項における第3楕円の弧曲線状)39に形成されている。より詳細には、後堰部36の前部は、前後方向の半径をaとし、前後方向に直交する上下方向の半径をbとした場合に、以下の式1で定義される楕円の弧曲線状39に沿って形成されている。なお、yは、前後方向の位置を示し、zは、上下方向の位置を示している。
2/a2 + z2/b2 = 1 ・・・・式1
但し、a/bの算出値を2〜8に設定
これにより、スリット32から溢れ出した液をスリット32と後堰部36の間で滞留させることなく、後堰部36に移動させて、後堰部36に吸収させることができる。なお、a/bの算出値が2未満であると、スリット32から溢れ出した液が後堰部36の前側に滞留する恐れがあり、a/bの算出値が8超であると、後堰部36の上端部が全て円弧状に形成され、後堰部36の前後方向の長さが必要以上に長くなる恐れがある。
また、式1のa/bの算出値を5〜8に設定するのが好ましい。これにより、後堰部36の上端部(請求項における第1端部)36Aがスリット32の上端部(請求項における第2端部)32Aよりも上側(内側)に位置するので、装着者が仰向け姿勢になった場合に、装着者の体重が後堰部36に加わった場合においても、前後方向に延在するスリット32の形状が維持でき、表面シート22からスリット32に移動した液を効率良く後堰部36に移動させることができる。
本発明は、吸収性物品に利用できるものである。
21 裏面シート
22 表面シート
23 吸収体
23A 内側吸収体
23B 外側吸収体
32 スリット
32A 上端部(第2端部)
35 側堰部
36 後堰部
36A 上端部(第1端部)
37 楕円の弧曲線状(第1楕円の弧曲線状)
38 楕円の弧曲線状(第2楕円の弧曲線状)
39 楕円の弧曲線状(第3楕円の弧曲線状)

Claims (5)

  1. 液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと裏面シートの間に設けられた吸収体を備えるパッドにおいて、
    前記吸収体を身体面側に位置する内側吸収体と、反身体面側に位置する外側吸収体で構成し、
    前記内側吸収体に幅方向に所定の間隔を有して前後方向に延在するスリットを設け、
    前記内側吸収体におけるスリットの両側部に前後方向に延在して身体面側に突起する側堰部を設け、
    前記内側吸収体におけるスリットの後側部に前後方向に延在して身体面側に突起する後堰部を設け、
    前記側堰部の後部と後堰部の前部を連結し、
    側面視において、前記後堰部の前部を前後方向に長径を有する第1楕円の弧曲線状に形成したことを特徴とするパッド。
  2. 断面視において、前記後側部のスリットに対向する内側部を幅方向に長径を有する第2楕円の弧曲線状に形成した請求項1記載のパッド。
  3. 液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと裏面シートの間に設けられた吸収体を備えるパッドにおいて、
    前記吸収体を身体面側に位置する内側吸収体と、反身体面側に位置する外側吸収体で構成し、
    前記内側吸収体に幅方向に所定の間隔を有して前後方向に延在するスリットを設け、
    前記内側吸収体におけるスリットの前後方向の中間部から前後方向の後側に延在する後堰部を設け、
    側面視において、前記後堰部の前部を前後方向に長径を有する第3楕円の弧曲線状に形成したことを特徴とするパッド。
  4. 側面視において、前記後堰部の身体面側に最も突起する第1端部を、前記スリットの身体面側に最も位置する第2端部よりも身体面側に位置させた請求項3記載のパッド。
  5. 前記外側吸収体の目付量を、前記内側吸収体の目付量よりも少なくした請求項1〜4のいずれか1項に記載のパッド。
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