JP2019062058A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の領域を2重に配置されたダム材で空隙を隔てて仕切ることにより、混色の防止、放熱効率の構造、および/または基板の反射率を向上させた発光装置を提供する。【解決手段】基板10、11と、基板の第1領域19aに実装された複数の第1発光素子12と、第1領域を囲む基板の第2領域19bに実装された複数の第2発光素子13と、基板の第1領域の外縁側に設けられた第1ダム材16aと、第1ダム材に対向し、且つ、第1ダム材との間に空隙22aを隔てて、基板の第2領域の内縁側に設けられた第2ダム材16bと、第2領域の外縁側に設けられた第3ダム材16cと、第1ダム材の内側に配置され、且つ、複数の第1発光素子を封止する第1封止樹脂17aと、第2ダム材と第3ダム材との間に配置され、且つ、複数の第2発光素子を封止する第2封止樹脂17bと、を有するよう、発光装置1を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置に関する。
セラミック基板または金属基板などの汎用基板の上にLED(発光ダイオード)素子などの発光素子が実装されたCOB(Chip On Board)型の発光装置が知られている。こうした発光装置では、蛍光体を含有する樹脂によって発光素子を封止し、発光素子からの光により蛍光体を励起させて得られる光を混合させることにより、用途に応じた光を得ることができる。例えば、青色光により励起されて黄色光を発する蛍光体を含有する樹脂により青色光を発光する発光素子を封止した発光装置で、発光素子の発光する青色光と蛍光体が発する黄色光とを混合させると、白色光が得られる。
基板上の発光領域を複数の領域に分割し、領域ごとに発光色を異なるようにし、それぞれの発光量を変更可能にすると、発光装置全体としての発光色を変更することができる。このような発光装置は、発光色の変更によりさまざまな状況に対応して使用することができる。
分割された領域ごとに発光素子を異なる封止樹脂で封止する場合、異なる封止樹脂どうしの混合を防止するため、その領域間にダム材を設ける構成が採用されることがある。すなわち、領域の境界に樹脂でダム材を形成し、ダム材によって仕切られた領域に封止樹脂を注入して、発光装置を構成する。
基板には、領域内に配置される発光素子に電力を供給するための配線が設けられる。導電性を有する金属薄膜で構成される配線を封止樹脂で直接覆うと、配線の表面で光が吸収され、基板の反射率が低下する場合がある。配線を領域の周縁に配置し、上述のダムを配線上に設けると、配線の表面での光の吸収を減らし、基板の反射率の低下を防止することができる。
特許文献1には、LEDチップを埋め込む封止体が、第1樹脂リングおよび第2樹脂リングによって第1蛍光体含有樹脂層および第2蛍光体含有樹脂層に分離された発光装置が記載されている。
特許文献2には、枠体樹脂に規定される領域に形成される封止樹脂と、枠体樹脂の内側に形成される蓄光蛍光体層とを備える発光装置が記載されている。
特開2011−108744号公報 特開2013−191778号公報
樹脂で形成されるダム材は光を一部透過するため、ある領域に配置された発光素子からの光、または発光素子からの光により励起された蛍光体からの光の一部は、ダム材を透過して隣接する領域に到達する。特許文献1に記載の発光装置では、発光素子の配置される複数の領域が樹脂リングを介して隣接するため、隣接する領域の光が混入して混色が発生し、所望の色を得ることができない場合がある。
発光素子から生じる熱は、基板を介して放熱される他、封止樹脂を介して周囲に伝達され、表面から放熱される。LEDの発光効率は温度上昇により低下するため、適切な放熱を行う必要がある。表面から十分に放熱できない場合には基板からの放熱量を増大させる必要があり、形状や材質などの設計の自由度が低下する。
複数の領域ごとに発光素子を個別に制御するためには、領域ごとに独立した配線が必要である。配線を領域の周縁に配置する場合、領域の境界近傍には、対向する2つの領域に対応する2系統の配線が配置されることがある。このような発光装置では、1系統の配線と比較して、領域の境界近傍に設けられる配線の幅が大きくなる。
領域を仕切るダム材は、基板の境界上を移動する射出口から射出された樹脂を硬化させることにより、形成可能である。射出口の形状は樹脂の材質により制限され、その結果、ダム材の高さはダム材の幅により規定される。したがって、幅の広い配線を覆うために幅の広いダム材を形成すると、そのダム材の高さは高いものにならざるを得ない。しかし、このような高いダム材を形成すると、発光装置の全体の高さが高くなるとともに、ダム材の形成のための樹脂使用量が多くなるため、現実的ではない。
一方、高さの低いダム材を形成すると、ダム材の幅が狭くなるため配線を幅方向に十分に覆うことができない。例えば特許文献1の図1を参照すると、最内周の配線は第2樹脂リングに覆われていない。ダム材で覆われず封止樹脂に直接覆われた配線の領域が大きいと、上述のように基板の反射率が低下する。
そこで、本発明は、複数の領域を2重に配置されたダム材で空隙を隔てて仕切ることにより、混色の防止、放熱効率の向上、および/または、基板の反射率を向上させた発光装置を提供することを目的とする。
本発明の発光装置は、基板と、基板の第1領域に実装された複数の第1発光素子と、第1領域を囲む基板の第2領域に実装された複数の第2発光素子と、基板の第1領域の外縁側に設けられた第1ダム材と、第1ダム材に対向し、且つ、第1ダム材との間に空隙を隔てて、基板の第2領域の内縁側に設けられた第2ダム材と、第2領域の外縁側に設けられた第3ダム材と、第1ダム材の内側に配置され、且つ、複数の第1発光素子を封止する第1封止樹脂と、第2ダム材と第3ダム材との間に配置され、且つ、複数の第2発光素子を封止する第2封止樹脂と、を有することを特徴とする。
本発明にかかる発光装置では、複数の領域を2重に配置されたダム材で空隙を隔てて仕切っているので、混色をより防止させた発光装置を得ることができる。
本発明にかかる発光装置では、複数の領域を2重に配置されたダム材で空隙を隔てて仕切っているので、放熱効率を向上させた発光装置を得ることができる。
本発明にかかる発光装置では、複数の領域を2重に配置されたダム材で空隙を隔てて仕切っているので、基板の反射率を向上させた発光装置を得ることができる。
本発明の第1の実施形態にかかる発光装置1の上面図および断面図である。 発光装置1における配線を配置していない回路基板11の上面図である。 発光装置1において、配線を配置した回路基板11を実装基板10の上に固定した場合の上面図および断面図である。 発光装置1において、図3に記載される基板上に、LED素子が実装され、かつ、レジストが作成された状態の上面図および断面図である。 発光装置1において、図4に記載される基板上に、ダム材が形成された状態の上面図および断面図である。 図1において点線で示す部分Pに形成されたダム材の断面を示す部分拡大図である。 ダム材とダム材との間に遮光性樹脂を設置した発光装置における、図1において点線で示した部分Pに対応する箇所の断面を示す部分拡大図である。 本願発明の第1の実施形態にかかる発光装置1に適用可能なダム材の形状例を示す上面図である。 本発明の第2の実施形態にかかる発光装置2の上面図および断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されないことを理解されたい。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる発光装置1の上面図および断面図である。図1(a)は発光装置1の上面図、図1(b)は発光装置1のA−A断面図、図1(c)は発光装置1のB−B断面図である。
発光装置1は、発光素子としてLED素子を含み、例えば投光器、高天井照明、スタディアム照明、イルミネーションなどのLED光源装置として利用可能である。発光装置1は、主要な構成要素として、実装基板10、回路基板11、LED素子12−1〜12−i、13−1〜13−j、14−1〜14−k(以下、それぞれ総称してLED素子12、13、14とも言う)、電極端子15a1〜15c2、ダム材16a〜16e、および封止樹脂17a〜17cを有する。
発光装置1では、電力を供給されたLED素子12、13、14が発光し、その光が封止樹脂17a〜17cに含まれる蛍光体を励起して発光する。発光する領域は、ダム材16eを外縁とし、ダム材16a〜16dによって2つの環状領域と1つの円形領域とに分割される。円形領域、内側の環状領域、外側の環状領域にそれぞれ対応して、電極端子15a1、15a2、電極端子15b1、15b2、電極端子15c1、15c2が設けられており、それぞれの領域は独立して点灯可能である。
これらの発光領域は、LED素子12、13、14と後述する封止樹脂17a〜17cとを組み合わせることにより、外側の環状領域が3000Kの白色光、内側の環状領域が6500Kの白色光、円形領域が3000Kの白色光を出射するよう設計される。逆に、外側の環状領域が6500K、内側の環状領域が3000K、円形領域が6500Kの白色光を出射するよう設計してもよい。発光装置1では、電極端子15a1〜15c2に流す電流を調整することにより、発光領域全体として出射される光量を調整することができる。
封止樹脂17a〜17cは、例えばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂などの無色かつ透明な樹脂である。封止樹脂17aは、LED素子12からの光により励起される蛍光体を含有する。封止樹脂17bは、LED素子13からの光により励起される蛍光体を含有する。封止樹脂17cは、LED素子14からの光により励起される蛍光体を含有する。
封止樹脂17a〜17cは、それぞれ、例えばYAG(Yttrium Aluminum Garnet)などの黄色蛍光体を含有してもよいし、あるいは複数種類の蛍光体を含有してもよい。複数種類の蛍光体は、例えば、(BaSr)2SiO4:Eu2+などの緑色蛍光体と、CaAlSiN3:Eu2+などの赤色蛍光体との組合せでもよいし、あるいは緑色蛍光体と赤色蛍光体にさらに黄色蛍光体を組み合わせてもよい。この場合、封止樹脂17a〜17cのそれぞれを通して、青色LEDであるLED素子12、13、14からの青色光と、その光が蛍光体を励起させて得られる光(黄色光、緑色光、赤色光など)とを混合させることで得られる白色光が出射される。
封止樹脂17aは、第1封止樹脂の一例であり、ダム材16aの内側に配置される。封止樹脂17bは、第2封止樹脂の一例であり、ダム材16bの外側かつダム材16cの内側、すなわちダム材16bとダム材16cとの間に配置される。封止樹脂17cは、第3封止樹脂の一例であり、ダム材16dの外側かつダム材16eの内側、すなわちダム材16dとダム材16eとの間に配置される。
図2は、発光装置1における配線を配置していない回路基板11の上面図である。
回路基板11は、例えばガラスエポキシ基板などの絶縁性の基板であり、一例として、実装基板10と同じ略長方形の形状を有する。回路基板11は、その下面が例えば接着シート等により実装基板10の上面に貼り付けられて固定される。
回路基板は、半円形の開口部18a1、18a2と、半円形の開口部18a1、18a2を囲むアーチ形状の開口部18b1、18b2と、アーチ形状の開口部18b1、18b2を囲むアーチ形状の開口部18c1、18c2とを有する。半円形の開口部18a1と18a2は、全体としてほぼ円形の形状を成す。アーチ形状の開口部18b1と18b2、および、アーチ形状の開口部18c1と18c2は、それぞれ全体としてほぼ環状の形状を成す。
以下、半円形の開口部18a1、18a2内で露出している実装基板10の上面のことを、あわせて第1領域19aともいう。同様に、アーチ形状の開口部18b1、18b2内で露出している実装基板10の上面のことを、あわせて第2領域19bともいい、アーチ形状の開口部18c1、18c2内で露出している実装基板10の上面のことを、あわせて第3領域19cともいう。図2に示すように、第1領域19aは第2領域19bに囲まれ、第2領域19bは第3領域19cに囲まれている。
図3(a)は、発光装置1において、実装基板10の上に各種配線を配置した回路基板11を固定した場合の上面図である。図3(b)は図3(a)のA−A断面図、図3(c)は図3(a)のB−B断面図である。以下、実装基板10および回路基板11をあわせて「基板」ともいう。
実装基板10は、一例として略長方形の形状を有し、その上面にLED素子12、13、14が実装される金属製の基板である。実装基板10は、LED素子12、13、14および後述する蛍光体の粒子により発生した熱を放出する放熱板としても機能するため、例えば、耐熱性および放熱性に優れたアルミニウムで構成される。実装基板10の材質は、耐熱性および放熱性に優れたものであれば、例えば銅など、別の金属でもよい。
配線20aは、第1領域19aの外縁近傍に形成される。配線20bは、第2領域19bの内縁近傍に形成される。配線20cは、第2領域19bの外縁近傍に形成される。配線20dは、第3領域19cの内縁近傍に形成される。配線20eは、第3領域19cの外縁近傍に形成される。配線20fは、第1領域19aの内側であって、開口部18a1と18a2との間に形成される。ここで、配線20aは第1配線の一例であり、配線20bは第2配線の一例であり、配線20cは第3配線の一例であり、配線20dは第4配線の一例である。
図4(a)は、発光装置1において、図3に記載される基板上に、LED素子が実装され、かつ、レジストが配置された状態の上面図である。図4(b)は図4(a)のA−A断面図、図4(c)は図4(a)のB−B断面図である。
LED素子12は、第1発光素子の一例であり、実装基板10の第1領域19aに実装される。LED素子13は、第2発光素子の一例であり、実装基板10の第2領域19bに実装される。LED素子14は、第3発光素子の一例であり、実装基板10の第3領域19cに実装される。LED素子12、13、14は、それぞれ、例えば発光波長帯域が450〜460nm程度の青色光を発光する青色LEDダイである。各LED素子12、13、14の下面は、例えば透明な絶縁性の接着剤(例えば、ダイボンド)などにより、実装基板10の上面に接着固定される。
LED素子12、13、14は、それぞれ上面に一対の素子電極を有し、図4(a)に示すように、隣接するLED素子12、13、14の素子電極は、ボンディングワイヤにより電気的に接続される。LED素子12は、例えば、直列に接続された9個のLED素子を22組並列に接続して構成可能である。同様に、LED素子13は、直列に接続された5個のLED素子を26組並列に接続して構成可能であり、LED素子14は、直列に接続された5個のLED素子を24組並列に接続して構成可能であるが、これに限らない。
LED素子12、13、14は、それぞれ配線20a〜20fに接続される。具体的には、LED素子12は配線20aおよび20fに接続され、LED素子13は配線20bおよび20cに接続され、LED素子14は配線20dおよび20eに接続される。
回路基板11の上面には、例えば配線20a〜20fを保護するため、レジスト21が形成される。レジスト21は、エポキシ系樹脂などの絶縁性の樹脂材料に白色粒子を混入させることにより構成される。白色粒子の混入により、レジスト21はLED素子12、13、14からの光を反射するため、発光装置1の発光効率を向上させることができる。なお、レジスト21は、必ずしも白色粒子を含まなくてもよい。レジスト21は、回路基板11の上面の電極端子15a1〜15c2を除く領域に適宜形成される。
電極端子15a1、15a2、15b1、15b2、15c1、15c2は、回路基板11の上面の端部におけるレジスト21の形成されなかった領域である。配線20aは電極端子15a1に、配線20bは電極端子15b2に接続されている。配線20cは電極端子15b1に、配線20dは電極端子15c2に接続されている。配線20eは電極端子15c1に接続される。配線20fは電極端子15a2に接続されている。
電極端子15a1と15a2、電極端子15b1と15b2、電極端子15c1と15c2は、それぞれ一対の電極端子であり、一方がアノード電極、他方がカソード電極となる。電極端子15a1〜15c2は、外部電源に接続可能なコネクタピンが半田付け可能に形成される。電極端子15a1〜15c2が外部電源に接続されて電圧が印加されると、LED素子12、13、14は発光する。
図5(a)は、発光装置1において、図4に記載される基板上にダム材が形成された状態の上面図である。図5(b)は図5(a)のA−A断面図、図5(c)は図5(a)のB−B断面図である。
ダム材16a〜16eは、封止樹脂17a〜17cの流出を防止するための枠体であり、シリコーン樹脂で構成され、白色粒子を混入されている。白色粒子を混入させることにより、ダム材16a〜16eに光反射性を付与することができ、発光装置1の発光効率を向上させることができる。ダム材16a〜16eは、シリコーン樹脂の代わりに、エポキシ樹脂などの樹脂材料で構成されてもよい。なお、ダム材16a〜16eは、必ずしも白色粒子を含まなくてもよい。
ダム材16aは、第1ダム材の一例であり、第1領域19aの外縁側に配線20aを覆うように形成される。ダム材16bは、第2ダム材の一例であり、ダム材16aに対向し、且つ、ダム材16aとの間に空隙を隔てて、第2領域19bの内縁側に配線20bを覆うように形成される。ダム材16cは、第3ダム材の一例であり、第2領域19bの外縁側に配線20cを覆うように形成される。ダム材16dは、第4ダム材の一例であり、ダム材16cに対向し、且つ、ダム材16cとの間に空隙を隔てて、第3領域19cの内縁側に配線20dを覆うように形成される。ダム材16eは、第5ダム材の一例であり、第3領域19cの外縁側に配線20eを覆うように形成される。
図6は、図1において点線で示した部分Pに形成されたダム材の断面を示す部分拡大図である。
図6に示すように、ダム材16aとダム材16bとの間は、空隙22aにより隔てられている。また、ダム材16cとダム材16dとの間は、空隙22bにより隔てられている。ダム材16aとダム材16bは、図6に示すように、第1領域19aから第2領域19bに向けて切断したときに断面が接しないように形成されてもよい。ダム材16cおよびダム材16dも同様である。
ダム材16bは、基板の第2領域19bの内縁側の全周にわたってダム材16aとの間に空隙を隔てるよう形成されてよい。ダム材16aとダム材16bとの接続箇所が小さくなればなるほど、第1領域19aと第2領域19bとの間での混色が減少し、ダム材側面からの放熱が増加するため、好ましい。なお、ダム材16cとダム材16dとの間の空隙についても同様に構成することができる。
ダム材16aとダム材16bとの間に形成される空間の幅、すなわち、ダム材16aの最上部とダム材16bの最上部との間の距離は、ダム材16aまたはダム材16bを上面視したときの幅、すなわち内縁と外縁との距離と同じとなるように形成されてよい。
上述のように、図1に記載した発光装置1は、複数の領域(例えば第1領域19aと第2領域19b)を、2重に配置されたダム材(例えばダム材16aとダム材16b)で空隙(例えば空隙22a)を隔てて仕切っている。
第1領域19aに配置されたLED素子12からの光、または、LED素子12からの光により励起された封止樹脂17aに含有される蛍光体からの光の一部は、ダム材16aを照射する。ダム材16aは白色粒子を混入されているため、ダム材16aを照射する光の大部分はダム材16aの表面で反射されるが、一部はダム材16aに入射する。ダム材16aに入射した光の一部は、第2領域19bに向けて出射する。ダム材16aと第2領域19bとの間には、空隙22aを隔ててダム材16bが形成されているため、ダム材16aから第2領域19bに向けて出射した光の大部分は、ダム材16bの表面で反射される。このようにして、発光装置1では、第1領域19aと第2領域19bとの間の混色が防止される。
第1領域19aに配置されたLED素子12が発光するときに生じる熱は、実装基板10を介して放熱される他、封止樹脂17aに伝達される。封止樹脂17aに伝達された熱は、封止樹脂17aの上側表面で放熱されるとともに、ダム材16aに伝達される。ダム材16aに伝達された熱は、空隙22aに向けて放熱される。発光装置1は、領域を2重に配置されたダム材で空隙を隔てて仕切っているので、第2領域19bに配置されたLED素子13が発光により発熱している場合であっても、ダム材16aから空隙22aに向けて適切に放熱することができる。
第1領域19aと第2領域19bとの間には、第1領域19aの外縁近傍に配線20aが、第2領域19bの内縁近傍に配線20bが配置されている。ダム材16aは配線20aを覆い、ダム材16bは配線20bを覆うように形成することができるため、発光装置1は、配線による光の吸収を防止し、基板の反射率を向上させることができる。
なお、図1に記載した発光装置1において、ダム材16aとダム材16b、および、ダム材16cとダム材16dは、それぞれ空隙22a、22bを隔てて仕切られているが、ダム材とダム材との間に樹脂を設置してもよい。図7は、ダム材とダム材との間に遮光性樹脂を設置した発光装置における、図1において点線で示した部分Pに対応する箇所の断面を示す部分拡大図である。
図7に示すように、ダム材16aとダム材16bとは、空隙22aにより隔てられ、かつ、その間に遮光性樹脂23aが設置されている。また、ダム材16cとダム材16dとは、空隙22bにより隔てられ、かつ、その間に遮光性樹脂23bが設置されている。
このように構成すると、例えば第1領域19aからダム材16aに入射した光の一部は遮光性樹脂23aで反射されるため、第1領域19aと第2領域19bとの間の混色をさらに防止することができる。
図8は、本願発明の第1の実施形態にかかる発光装置1に適用可能なダム材の形状例を示す上面図である。
本実施形態の発光装置1においては、ダム材16a、16b、16c、16d、および16eは、基板を上面視したときに同心円をなすよう形成されているが、これに限らない。発光装置1の用途に応じて、例えば、図8(a)のように中心を共有する楕円や多角形をなすように形成してもよく、図8(b)のように中心を共有しない円、楕円、多角形をなすように形成してもよい。
ダム材16cおよびダム材16dについても、上述したダム材16aおよびダム材16bと同様の構成を有するよう形成することができる。
図9は、本発明の第2の実施形態にかかる発光装置2の上面図および断面図である。発光装置2の説明にあたり、発光装置1と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
発光装置2は、基板状に、円形の第1領域19aに実装されたLED素子12と、第1領域19aを囲む環状の第2領域19bに実装されたLED素子13と、LED素子12を封止する封止樹脂17aと、LED素子13を封止する封止樹脂17bとを有する。
第1領域19aの外縁側には、近傍に配置されLED素子12に電力を供給する配線20aを覆うように、ダム材16aが設けられる。第2領域19bの内縁側には、ダム材16aに対向し、且つ、ダム材16aとの間に空隙を隔てて、近傍に配置されLED素子13に電力を供給する配線20bを覆うように、ダム材16bが設けられる。第2領域19bの外縁側には、近傍に配置されLED素子13に電力を供給する配線20cを覆うように、ダム材16cが設けられる。
封止樹脂17aは、ダム材16aの内側に配置される。封止樹脂17bは、ダム材16bとダム材16cとの間に配置される。
このように構成される発光装置2は、第1領域19aと第2領域19bとが、空隙を隔てて対向するダム材16aとダム材16bにより仕切られている。このように構成することにより、発光装置の基板の反射率を向上させ、領域間の混色を防止し、放熱性を高めることができる。
ここで、図1に記載した発光装置1の製造方法を説明する。
まず、配線20a〜20fが配置された回路基板11を、実装基板10に固定する。図3は、このときの状態に対応している。
次に、実装基板10の第1領域19a、第2領域19b、および第3領域19cに、LED素子12〜14を配置する。続いて、LED素子12〜14と配線20a〜20fとをワイヤボンディングにより接続する。そして、回路基板11の上表面にレジスト21を形成する。図4は、このときの状態に対応している。
さらに、空隙22a、22bを隔てて複数の領域19a〜19cを仕切るように、基板上にダム材16a〜16fを形成する。そして、ダム材16a〜16fにより仕切られた領域にそれぞれ封止樹脂17a〜17cを配置する。図5は、このときの状態に対応している。
以上の工程により、発光装置1を製造することができるが、これは製造方法の一例であり、本発明はこの製造方法に限定されるものではない。
本明細書では、本発明の実施形態として、発光領域を3分割した発光装置1と発光領域を2分割した発光装置2とを説明した。本発明の実施態様はこれらに限られるものではなく、例えば発光領域を4つ以上に分割した発光装置にも同様に適用可能である。
1、2 発光装置
10 実装基板
11 回路基板
12、13、14 LED素子
15a1〜15c2 電極端子
16a〜16e ダム材
17a〜17c 封止樹脂
18a1〜18c2 開口部
19a 第1領域
19b 第2領域
19c 第3領域
20a〜20f 配線
21 レジスト
22a、22b 空隙
23a、23b 遮光性樹脂

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板の第1領域に実装された複数の第1発光素子と、
    前記第1領域を囲む前記基板の第2領域に実装された複数の第2発光素子と、
    前記基板の前記第1領域の外縁側に設けられた第1ダム材と、
    前記第1ダム材に対向し、且つ、前記第1ダム材との間に空隙を隔てて、前記基板の前記第2領域の内縁側に設けられた第2ダム材と、
    前記第2領域の外縁側に設けられた第3ダム材と、
    前記第1ダム材の内側に配置され、且つ、前記複数の第1発光素子を封止する第1封止樹脂と、
    前記第2ダム材と前記第3ダム材との間に配置され、且つ、前記複数の第2発光素子を封止する第2封止樹脂と、
    を有することを特徴とする発光装置。
  2. 前記第1ダム材および前記第2ダム材は、前記第1領域から前記第2領域に向けて切断したときに断面が接していない、請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記第2ダム材は、前記基板の前記第2領域の内縁側の全周にわたって前記第1ダム材との間に空隙を隔てるよう設けられる、請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 前記第1ダム材の最上部と前記第2ダム材の最上部との間の距離が、前記第1ダム材または前記第2ダム材の上面視したときの内縁と外縁との距離である幅よりも狭い、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 前記第1ダム材、前記第2ダム材、および前記第3ダム材は、上面視したときに同心円をなすよう設けられる、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 前記第1ダム材および前記第2ダム材の最上部の、前記基板からの高さは同じである、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の発光装置。
  7. 前記第1領域の外縁近傍の前記基板に配置され、前記複数の第1発光素子に電力を供給する第1配線と、
    前記第2領域の内縁近傍の前記基板に配置され、前記複数の第2発光素子に電力を供給する第2配線と、をさらに有し、
    前記第1配線は前記第1ダム材に覆われ、前記第2配線は前記第2ダム材に覆われる、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の発光装置。
  8. 前記第1封止樹脂は、前記複数の第1発光素子の発する光により励起されて第1波長の光を発する第1蛍光体を含み、
    前記第2封止樹脂は、前記複数の第2発光素子の発する光により励起されて前記第1波長と異なる第2波長の光を発する第2蛍光体を含む、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の発光装置。
  9. 前記基板の前記第2領域を囲む第3領域に実装された複数の第3発光素子と、
    前記第3ダム材に対向し、且つ、前記第3ダム材との間に空隙を隔てて、前記基板の前記第3領域の内縁側に設けられた第4ダム材と、
    前記基板の前記第3領域の外縁側に設けられた第5ダム材と、
    前記第4ダム材と前記第5ダム材との間に配置され、且つ、前記複数の第3発光素子を封止する第3封止樹脂と、
    を有する、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の発光装置。
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