JP2019056685A - 磁気センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ヨークを介してZ軸方向の外部磁界を検出する磁気センサにおいて、磁界の検出精度を高める。【解決手段】磁気センサ1は第1の方向X及び第1の方向Xと直交する第2の方向Yを含む面に配置され、第1の方向Xの磁界を検出する第1の磁界検出素子2aと、第1の方向Xにおいて第1の磁界検出素子2aに隣接する軟磁性体3aと、を有している。軟磁性体3aの第1の方向Xの長さをW、第2の方向Yの長さをLとしたときに、L/Wは10以上である。また、軟磁性体3aの第1の方向Xの長さをW、第1の方向X及び第2の方向Yと直交する第3の方向Zの長さをhとしたときに、0.27≦h/W≦3である。【選択図】図1

Description

本発明は磁気センサに関し、特に磁気センサのヨークの構成に関する。
磁気抵抗効果素子を備える磁気センサが知られている。磁気抵抗効果素子は磁界を検出する感磁膜を有している。感磁膜は、感磁膜の面内方向の磁界を検出する。近年、感磁膜の面内方向と直交する方向(Z軸方向という場合がある)の磁界を検出する磁気センサが求められている。特許文献1には、磁気抵抗効果素子に隣接して、軟磁性体からなるヨークが設けられた磁気センサが開示されている。ヨークは、ヨークで吸収されたZ軸方向の外部磁界の向きを感磁膜の面内方向に変換する。これによって、Z軸方向の磁界を検出することができる。
特許第5597206号明細書
ヨークを介して外部磁界を検出する磁気センサでは、センサ出力のヒステリシスが生じる。ヒステリシスとは、ある磁界強度に対するセンサ出力が、外部磁界が増加するときと、外部磁界が減少するときとで一致せず、前者と後者との間に偏差が生じる現象である。ヒステリシスが大きいと磁気センサの精度が低下する。
本発明は、ヨークを介してZ軸方向の外部磁界を検出する磁気センサにおいて、磁界の検出精度を高めることを目的とする。
本発明の一態様によれば、磁気センサは第1の方向及び第1の方向と直交する第2の方向を含む面に配置され、第1の方向の磁界を検出する第1の磁界検出素子と、第1の方向において第1の磁界検出素子に隣接する軟磁性体と、を有している。軟磁性体の第1の方向の長さをW、第2の方向の長さをLとしたときに、L/Wは10以上である。
本発明の他の態様によれば、磁気センサは第1の方向及び第1の方向と直交する第2の方向を含む面に配置され、第1の方向の磁界を検出する第1の磁界検出素子と、第1の方向において第1の磁界検出素子に隣接する軟磁性体と、を有している。軟磁性体の第1の方向の長さをW、第1の方向及び第2の方向と直交する第3の方向の長さをhとしたときに、0.27≦h/W≦3である。
これらの発明によれば、ヨークを介してZ軸方向の外部磁界を検出する磁気センサにおいて、磁界の検出精度を高めることができる。
本発明の一実施形態に係る磁気センサの概略斜視図である。 図1に示す磁気センサのX−Z面における断面図である。 磁界検出素子の概略構成を示す断面図である。 センサ出力のヒステリシスを示す模式図である。 アスペクトレシオL/Wとヒステリシスの関係を示すグラフ図である。 アスペクトレシオh/Wとヒステリシスの関係を示すグラフ図である。 本発明においてヒステリシスが抑制される理由を示す概略図である。
以下、図面を参照して本発明の磁気センサのいくつかの実施形態について説明する。以下の説明において、第1の方向は磁界検出素子が磁界を検出する感磁方向であり、磁界検出素子の配列方向と一致している。第2の方向は第1の方向と直交する方向である。第1及び第2の方向は磁界検出素子の設置面と平行である。第3の方向は第1の方向及び第2の方向と直交する方向であり、磁界検出素子を構成する複数の膜が積層される方向に一致している。第1の方向をX方向、第2の方向をY方向、第3の方向をZ方向という。
図1は磁気センサ1の概略斜視図を示す。磁気センサ1は、第1の方向Xに配列された第1〜第4の磁界検出素子2a,2b,2c,2dを有している。第1〜第4の磁界検出素子2a,2b,2c,2dは、第1の方向Xと第2の方向Yとを含む面に配置され、第1の方向Xの磁界を検出する。第1〜第4の磁界検出素子2a,2b,2c,2dは第1の方向Xより第2の方向Yに長い略長方形の平面形状を有している。第1〜第4の磁界検出素子2a,2b,2c,2dはブリッジ回路(図示せず)で相互に接続されており、これによって、磁気センサ1は外部磁界を測定することができる。
第1の磁界検出素子2aと第2の磁界検出素子2bとの間には第1の軟磁性体3aが、第3の磁界検出素子2cと第4の磁界検出素子2dとの間には第2の軟磁性体3bが配置されている。第1及び第2の軟磁性体3a,3bはNiFeなどで形成されている。第1の軟磁性体3aは第1の方向Xにおいて第1及び第2の磁界検出素子2a,2bに隣接し、第2の軟磁性体3bは第1の方向Xにおいて第3及び第4の磁界検出素子2c,2dに隣接している。第1及び第2の軟磁性体3a,3bは、これらの軟磁性体に吸収された第3の方向Zの磁束を磁界検出素子2a,2b,2c,2dの感磁方向、すなわち第1の方向Xに誘導するヨークとしての機能を有している。従って、本明細書では第1及び第2の軟磁性体3a,3bは第1及び第2のヨークと同義で用いられる。第1及び第2の軟磁性体3a,3bに入力される外部磁界は完全に第1の方向Xに向けられる必要はないが、第1及び第2の軟磁性体3a,3bを通過することによって第1の方向Xの成分が増加すればよい。第1の軟磁性体3aは、第1及び第2の磁界検出素子2a,2bの第2の方向Yの全長に渡って第1の方向Xの成分を増加させるため、第1及び第2の磁界検出素子2a,2bの第2の方向Yの長さより長く、かつ第1の方向Xからみて第1及び第2の磁界検出素子2a,2bを包摂する長さであることが好ましい。同様に、第2の軟磁性体3bは、第3及び第4の磁界検出素子2c,2dの第2の方向Yの全長に渡って第1の方向Xの成分を増加させるため、第3及び第4の磁界検出素子2c,2dの第2の方向Yの長さより長く、かつ第1の方向Xからみて第3及び第4の磁界検出素子2c,2dを包摂する長さであることが好ましい。
図2は磁気センサ1の図1のA−A線で切断したX−Z面の断面図を示す。図2には第1及び第2の磁界検出素子2a,2bと第1のヨーク3aだけが示されているが、第3及び第4の磁界検出素子2c,2dと第2のヨーク3bはそれぞれ、第1及び第2の磁界検出素子2a,2bと第1のヨーク3aと同様に構成され、配置されている。第1及び第2の磁界検出素子2a,2bは基板4の上に第1の絶縁層8を介して形成されている。第1及び第2の磁界検出素子2a,2bの側方には第2の絶縁層9が形成されている。第1及び第2の磁界検出素子2a,2bの上方には第3の絶縁層10が形成されている。第1のヨーク3aは第3の絶縁層10上に設けられている。第1のヨーク3aはメッキ工程によって形成される。このため、第3の絶縁層10と第1のヨーク3aとの間にはメッキ工程で用いられる電極膜13が設けられている。第1のヨーク3aの側方には第4の絶縁層11が形成されている。第1のヨーク3a及び第4の絶縁層11の上方には第5の絶縁層12が形成されている。第1〜第5の絶縁層8〜12は例えばAlで形成されている。
第1の磁界検出素子2aは第1の方向Xの磁界を検出する第1の感磁膜5aと、第3の方向Zに第1の感磁膜5aを挟み、第1の感磁膜5aにセンス電流を供給する第1のリード対6a,7aと、を有している。第2の磁界検出素子2bは第1の方向Xの磁界を検出する第2の感磁膜5bと、第3の方向Zに第2の感磁膜5bを挟み、第2の感磁膜5bにセンス電流を供給する第2のリード対6b,7bと、を有している。センス電流は第3の方向Zに流れる。第1のヨーク3aは第1の方向Xにおいて、第1の磁界検出素子2aと第2の磁界検出素子2bとの間に配置されている。また、Z方向からみて、第1のヨーク3aは、X方向に関し第1の磁界検出素子2aのリード対6a,7aと第2の磁界検出素子2bのリード対6b,7bとの間にある。さらに、Z方向からみて、第1のヨーク3aは、第1の磁界検出素子2aのリード対6a,7aと第2の磁界検出素子2bのリード対6b,7bのいずれとも重なっていない。
次に、第1及び第2の磁界検出素子2a,2bについて説明する。第1の磁界検出素子2aと第2の磁界検出素子2bは同じ構造であるため、ここでは第1の磁界検出素子2aについて説明する。図3は第1の磁界検出素子2aのより詳細な構成を示す断面図である。第1の磁界検出素子2aの第1の感磁膜5aは、磁化自由層24と、磁化固定層22と、磁化自由層24と磁化固定層22とに挟まれ、磁気抵抗効果を有するスペーサ層23と、を有する。磁化自由層24はNiFeなどの軟磁性体で形成され、外部磁界に対する磁化方向が第1の方向Xと第2の方向Yを含む平面内で回転する。磁化自由層24は第2の方向Yの長さが第1の方向Xの長さより十分に長く、形状異方性によって磁化方向が第2の方向Yに揃えられている。磁化方向を第2の方向Yに揃えるため、磁化自由層24のY方向両側に硬磁性体からなるバイアス層を設けてもよい。磁化固定層22はCoFeなどの軟磁性体で形成され、磁化方向が外部磁界に対し固定されている。スペーサ層23はAlなどの非磁性絶縁体で形成されるトンネルバリア層である。従って、本実施形態の第1の磁界検出素子2aはTMR(Tunnel Magneto Resistive)素子である。なお、第1の磁界検出素子2aは第1の方向Xの磁界を検出することができる限り、TMR素子に限定されず、例えばスペーサ層23にCuなどの非磁性金属層を用いたGMR(Giant Magneto Resistive)素子や、AMR(An-Isotropic Magneto Resistive)素子などの磁界検出素子であってもよい。
磁化固定層22は第1の磁化固定層22aと、非磁性中間層22bと、第2の磁化固定層22cがこの順番に積層されたもので、第1の磁化固定層22aはTaやRuで形成された下地層21の上に形成されている。第2の磁化固定層22cはスペーサ層23と接している。第1の磁化固定層22aと第2の磁化固定層22cはCoFeなどの軟磁性体で形成され、非磁性中間層22bはRuで形成されている。第1の磁化固定層22aと第2の磁化固定層22cは非磁性中間層22bを介して反強磁性結合をする。第1の磁化固定層22aの下に、IrMnなどからなり、第1の磁化固定層22aと交換結合をする反強磁性層(図示せず)を設けてもよい。磁化自由層24はTaなどで形成された保護層25で覆われている。
このように構成された磁気センサ1に第3の方向Zから外部磁界が印加されると、磁束は第1のヨーク3aに吸収され(図2に太い矢印で示す)、第1の方向Xに曲げられて、第1のヨーク3aを出る。第1及び第2の磁界検出素子2a,2bには第1のヨーク3aを通過して第1の方向Xの成分が増加した磁界が印加されるため、第1のヨーク3aがない場合と比べてより効率的に第1の方向Xの磁界成分を検出することができる。従って、磁気センサ1は第1の方向Xの磁界強度に対応した第3の方向Zの外部磁界を検出することができる。
ここで、軟磁性体からなるヨークを通過した外部磁界を検出する磁気センサにおいては、センサ出力がヒステリシスを有するという特性がある。図4(a)は外部磁界とセンサ出力の関係を示す模式図を、図4(b)は図4(a)のA部の拡大図を示している。第3の方向の外部磁界Hを増加させながらヨークに印加したときのセンサ出力をV1(H)、第3の方向の外部磁界Hを減少させながらヨークに印加したときのセンサ出力をV2(H)とする。センサ出力は外部磁界Hの関数である。V1(H)とV2(H)は完全に一致することが好ましいが、実際にはV1(H)とV2(H)は一致しない。すなわち、ΔV=|V1(H)−V2(H)|がゼロにならない外部磁界Hの範囲が存在する。ΔVがゼロでない場合、磁気センサ1は外部磁界が増加しているか減少しているかによって、V1(H)またはV2(H)を出力する。このため、ΔVが大きい場合、磁気センサ1の精度が低下することになる。
本実施形態の磁気センサ1は、このようなセンサ出力のヒステリシスを低減させるため、第1の軟磁性体3aの寸法ないし形状に特徴を有する。第2の軟磁性体3bの寸法ないし形状は第1の軟磁性体3aの寸法ないし形状と同一でもよいが、以下の特徴を満たす限り第1の軟磁性体3aの寸法ないし形状と異なっていてもよい。以下では、第1の軟磁性体3aを例に説明する。第1の軟磁性体3aは概ね直方体の形状を有している。第1の方向Xの長さ(幅)をW、第2の方向Yの長さをL、第3の方向Zの長さ(高さ)をhとする。
図5はL/WとHymaxの関係を示すグラフであり、横軸にL/Wを、縦軸にHymaxをとっている。Hyは出力レンジVrangeに対するΔVの比率(=ΔV/Vrange)として定義され、出力レンジVrangeに対するヒステリシスの相対的な大きさを示している。ここで、出力レンジVrangeはセンサ出力Vの2つの飽和点VH、VLの差VH−VLである。VL、VHにそれぞれ対応する外部磁界HLとHH(図4参照)との間で外部磁界Hを変化させながら、各HにおけるΔVを求め、図5の縦軸にはHy=ΔV/Vrangeの最大値Hymaxを示している。すなわち、Hymaxは以下のように定義される。
ここで、V1(H)は、第1の軟磁性体3aに第3の方向Zの成分が時間とともに増加する外部磁界Hを印加したときのセンサ出力、V2(H)は、第1の軟磁性体3aに第3の方向Zの成分が時間とともに減少する外部磁界Hを印加したときのセンサ出力である。
図5は第1の軟磁性体3aの長さLを一定(78μm)として幅Wを変化させている。アスペクトレシオL/WとHymaxの関係を示す近似曲線は多項式で近似している。Hymaxの上限は1.25(%)程度とするのが好ましい。本実施形態の磁気センサ1は例えばカメラモジュールのレンズ位置の検出に用いることができる。レンズの移動量が±200μmである場合、Hymaxが1.25(%)であれば、レンズの位置検出誤差を5μm以下とすることができる。これは、一般的なカメラモジュールにおいて十分な精度である。図5より、L/Wは10以上が好ましい。また、HymaxはL/Wの増加に伴い減少するが、L/Wが20以上の範囲ではHymaxがかなり飽和しており、Hymaxを十分に小さく抑えられる。従って、L/Wを20以上とすることがさらに好ましい。L/Wの増加に従いHymaxが飽和していくため、L/Wを極端に大きくしても効果はない。一方、製造上の理由から幅Wを小さくすることは難しいため、L/Wを大きくすることは長さLの増加に繋がり、磁気センサ1の外形寸法に影響を与える可能性がある。従って、L/Wは40以下とすることが望ましい。
図6はh/WとHymaxの関係を示すグラフであり、横軸にh/Wを、縦軸にHymaxをとっている。Hymaxは図5の場合と同様に求めている。第1の軟磁性体3aの長さLを一定(78μm)、高さhを一定(2.5μm)として幅Wを変化させている。アスペクトレシオh/WとHymaxの関係を示す近似曲線は多項式で近似している。
図6を参照すると、h/Wは0.27以上が好ましい。h/Wの増加に伴いHymaxは低下する。しかし、h/Wを大きくするためには幅Wを小さくするか、高さhを高くする必要がある。いずれも、製造上の理由から難しいため、h/Wの上限値は3とすることが望ましい。また、h/Wを大きくしていくとHymaxは飽和する傾向にあるため、実用的には0.27≦h/W<1.5程度とすることも好ましい。
第1の軟磁性体3aは直方体の形状以外の様々な形状を取ることができる。すなわち、一般的には、第1の方向Xに延びる辺と第2の方向Yに延びる辺と第3の方向Zに延びる辺のいずれか1つは直線でなく、曲線、または直線と曲線の組み合わせであってもよい。あるいは、第1の軟磁性体3aは第1の方向Xと第2の方向Yと第3の方向Zの少なくともいずれかに関し非対称であってもよい。このような場合、第1の方向Xの長さ(幅)Wは、第2の方向Yまたは第3の方向Zにおける平均値とすることができる。第2の方向Yまたは第3の方向Zに関し幅が一定の部分が過半を占める場合は、当該一定の部分の幅を幅Wとすることもできる。第2の方向Yの長さL、第3の方向Zの長さ(高さ)hについても同様に考えることができる。
L/W及びh/Wの範囲を制御することでセンサ出力のヒステリシスが抑えられる理由を説明する。図7(a)は第3の方向Zからみた比較例の磁気センサの概念図であり、図7(b)は第3の方向Zからみた本実施形態の磁気センサの概念図を示す。比較例のヨーク103aと本実施形態のヨーク3aの内部は複数の磁区に分割されており、各磁区の磁化方向は例えば図示のようになっている。すなわち、比較例では各磁区の磁化方向は第1の方向X、第2の方向Y、第3の方向Zに関しランダムな方向を向いている。この状態で第3の方向の外部磁界が印加されると、センサ出力のヒステリシスが生じやすくなる。これに対して、本実施形態ではL/Wとh/Wの範囲を上述のように設定しているため、磁界が変化したときのヨーク3aの磁化の変化が揃いやすくなりヒステリシスが抑えられると考えられる。
1 磁気センサ
2a,2b,2c,2d 第1〜第4の磁界検出素子
3a,3b 第1及び第2の軟磁性体(ヨーク)
W ヨークの第1の方向Xの長さ(幅)
L ヨークの第2の方向Yの長
h ヨークの第3の方向Zの長さ(高さ)
本発明の一態様によれば、磁気センサは第1の方向及び第1の方向と直交する第2の方向を含む面に配置され、第1の方向の磁界を検出する第1の磁界検出素子と、第1の方向において第1の磁界検出素子に隣接する概ね直方体形状の軟磁性体と、を有している。軟磁性体の第1の方向の長さをW、第2の方向の長さをLとしたときに、L/Wは10以上である。
本発明の他の態様によれば、磁気センサは第1の方向及び第1の方向と直交する第2の方向を含む面に配置され、第1の方向の磁界を検出する第1の磁界検出素子と、第1の方向において第1の磁界検出素子に隣接する概ね直方体形状の軟磁性体と、を有している。軟磁性体の第1の方向の長さをW、第1の方向及び第2の方向と直交する第3の方向の長さをhとしたときに、0.27≦h/W≦3である。
本発明の一態様によれば、磁気センサは第1の方向及び第1の方向と直交する第2の方向を含む面に配置され、第1の方向の磁界を検出する第1の磁界検出素子と、第1の方向において第1の磁界検出素子に隣接する概ね直方体形状の軟磁性体と、を有している。軟磁性体の第1の方向の長さをW、第2の方向の長さをLとしたときに、L/Wは10以上、40以下である。

Claims (8)

  1. 第1の方向及び前記第1の方向と直交する第2の方向を含む面に配置され、前記第1の方向の磁界を検出する第1の磁界検出素子と、
    前記第1の方向において前記第1の磁界検出素子に隣接する軟磁性体と、を有し、
    前記軟磁性体の前記第1の方向の長さをW、前記第2の方向の長さをLとしたときに、L/Wは10以上である、磁気センサ。
  2. L/Wは20以上である、請求項1に記載の磁気センサ。
  3. 前記軟磁性体の前記第1の方向及び前記第2の方向と直交する第3の方向の長さをhとしたときに、0.27≦h/W≦3である、請求項1または2に記載の磁気センサ。
  4. 第1の方向及び前記第1の方向と直交する第2の方向を含む面に配置され、前記第1の方向の磁界を検出する第1の磁界検出素子と、
    前記第1の方向において前記第1の磁界検出素子に隣接する軟磁性体と、を有し、
    前記軟磁性体の前記第1の方向の長さをW、前記第1の方向及び前記第2の方向と直交する第3の方向の長さをhとしたときに、0.27≦h/W≦3である、磁気センサ。
  5. 0.27≦h/W≦1.5である、請求項4に記載の磁気センサ。
  6. 前記軟磁性体の前記第2の方向の長さをLとしたときに、L/Wは10以上である、請求項4または5に記載の磁気センサ。
  7. 前記第1の方向及び前記第2の方向と直交する第3の方向の外部磁界Hを増加しながら前記軟磁性体に印加したときのセンサ出力をV1(H)、前記第3の方向の外部磁界Hを減少させながら前記軟磁性体に印加したときのセンサ出力をV2(H)、センサ出力の2つの飽和点をVH及びVLとしたときに、
    である、請求項1から6のいずれか1項に記載の磁気センサ。
  8. 前記第1の方向及び前記第2の方向を含む面に配置され、前記第1の方向の磁界を検出する第2の磁界検出素子を有し、
    前記第1の磁界検出素子と前記第2の磁界検出素子はそれぞれ、前記第1の方向の磁界を検出する感磁膜と、前記第1の方向及び前記第2の方向と直交する第3の方向に前記感磁膜を挟むリード対と、を有し、
    前記第3の方向からみて、前記軟磁性体は、前記第1の方向に関し前記第1の磁界検出素子の前記リード対と前記第2の磁界検出素子の前記リード対との間にあり、且つ、前記第1の磁界検出素子の前記リード対と前記第2の磁界検出素子の前記リード対のいずれとも重なっていない、請求項1から7のいずれか1項に記載の磁気センサ。
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