JP2019041519A - 回転電機及び回転電機の車両への取付構造 - Google Patents

回転電機及び回転電機の車両への取付構造 Download PDF

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剛彦 大下
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Abstract

【課題】回路基板への被水を抑制する。【解決手段】ファンモータ10は、ステータ12と、ステータ12が磁界を発生することで回転するロータ14と、巻線22への通電を制御する制御部16の一部を構成する回路基板48と、ホルダ18と、を備えている。ホルダ18は、ステータ12が固定されるステータ固定部76Aと、ステータ固定部76Aとは反対側に設けられ回路基板48が固定される回路基板固定部74Bと、ステータ固定部76A側と回路基板固定部74B側とをつなぐと共に回路基板固定部74Bとオフセットした位置に形成されステータ固定部76A側から回路基板固定部74B側へ巻線が挿通される巻線挿通孔74Cと、備えている。また、ホルダ18には、当該ホルダ18との間に回路基板48及び巻線22において巻線挿通孔74Cから回路基板固定部74B側へ延出している部分が配置される単一の空間を形成するカバー68が固定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機及び回転電機の車両への取付構造に関する。
下記特許文献1には、車両の空調装置の一部を構成するブロアモータやラジエータを冷却するためのファンモータとして用いられる回転電機が開示されている。この回転電機は、ステータへの通電を制御することでロータの回転を制御する制御ユニットを備えている。
特開2014−33605号公報
ところで、車両の空調装置やファンモータ等のように、水滴が付着することが想定される回転電機では、当該回転電機の作動不具合を抑制するために、制御ユニットの一部を構成する回路基板への被水を抑制することが肝要である。
本発明は上記事実を考慮し、回路基板への被水を抑制することができる回転電機及び回転電機の車両への取付構造を得ることが目的である。
請求項1記載の回転電機は、ステータコアに巻線が巻回されることで形成されたコイルを有するステータと、前記ステータが磁界を発生することで回転するロータと、前記巻線の端末部が接続され、前記巻線への通電を制御する制御部の一部を構成する回路基板と、前記ステータが固定されるステータ固定部と、前記ステータ固定部とは反対側に設けられ前記回路基板が固定される回路基板固定部と、前記ステータ固定部側と前記回路基板固定部側とをつなぐと共に前記回路基板固定部とオフセットした位置に形成され前記ステータ固定部側から前記回路基板固定部側へ前記巻線が挿通される巻線挿通孔と、を有するホルダと、前記ホルダに固定され、前記ホルダとの間に前記回路基板と前記巻線における前記巻線挿通孔から前記回路基板固定部側へ延出している部分とが配置される単一の空間を形成するカバーケースと、を備えている。
請求項1記載の回転電機によれば、制御部によってステータの巻線へ通電されると、スタータが磁界を発生させる。これにより、ロータが回転する。ここで、ステータは、ホルダのステータ固定部に固定されていると共に、制御部の一部を構成する回路基板は、ホルダの回路基板固定部に固定されている。そして、ステータのコイルを形成する巻線は、ホルダに形成された巻線挿通孔に挿通されることで回路基板側へ配索されて、当該巻線の端末部が回路基板に接続されている。そしてさらに、カバーケースがホルダに固定されることで、回路基板及び巻線において巻線挿通孔から回路基板固定部側へ延出している部分が、カバーケースとホルダとの間に形成された単一の空間内に配置されている。
ところで、請求項1記載の回転電機が被水すると、水滴がホルダに形成された巻線挿通孔から巻線を伝って回路基板側へ浸入することが考えられる。しかしながら、請求項1記載の回転電機では、巻線挿通孔が、回路基板が固定された回路基板固定部に対してオフセットした位置に形成されている。これにより、回路基板及び巻線において巻線挿通孔から回路基板固定部側へ延出している部分が同じ空間内に配置される構成であっても、巻線を伝って回路基板側へ浸入した水滴が回路基板に付着することを抑制することができる。
請求項2記載の回転電機は、請求項1記載の回転電機において、前記巻線の端末部は、前記回路基板に接合されたターミナルに係止されており、前記ターミナルにおいて前記巻線の端末部が係止されている部分が、該ターミナルにおいて前記回路基板に接合された部分に対して前記巻線挿通孔側へオフセットしている。
請求項2記載の回転電機によれば、巻線の端末部がターミナルを介して回路基板に接続されている。ここで、ターミナルにおいて巻線の端末部が係止されている部分が、当該ターミナルにおいて回路基板に接合された部分に対して巻線挿通孔側へオフセットしている。これにより、巻線を伝って回路基板側へ浸入した水滴が回路基板に付着することをより一層抑制することができる。
請求項3記載の回転電機は、請求項1又は請求項2記載の回転電機において、前記巻線において前記巻線挿通孔から前記回路基板固定部側へ延出している部分の延出方向基端側が、前記回路基板側へ向けて屈曲されている。
請求項3記載の回転電機によれば、巻線において巻線挿通孔から回路基板固定部側へ延出している部分の延出方向基端側が、回路基板側へ向けて屈曲されている。これにより、巻線を伝って回路基板側へ浸入した水滴を当該巻線において屈曲している部分で落とし易くすることができる。
請求項4記載の回転電機は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の回転電機において、前記ステータは、U相、V相、W相の前記コイルを備えており、前記U相のコイルを形成する巻線、前記V相のコイルを形成する巻線及び前記W相のコイルを形成する巻線において前記巻線挿通孔に挿通される部分が、前記ステータを前記ロータの回転径方向に二等分する二等分線に対して一方側に配置されている。
請求項4記載の回転電機によれば、U相のコイルを形成する巻線、V相のコイルを形成する巻線及びW相のコイルを形成する巻線において巻線挿通孔に挿通される部分が、ステータをロータの回転径方向に二等分する二等分線に対して一方側に配置されている。当該構成とすることで、各々の相のコイルを構成するそれぞれ巻線が挿通される巻線挿通孔を回路基板固定部と隣接する部分に集中配置することができる。
請求項5記載の回転電機は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の回転電機において、前記巻線と前記巻線挿通孔との間にポッティング及びシール部材の少なくともいずれかが介在されない状態で、前記巻線が前記巻線挿通孔にクリアランスを有して挿通されている。
請求項5記載の回転電機によれば、巻線挿通孔から巻線を伝って回路基板側へ浸入した水滴が回路基板に付着することを抑制することができることにより、巻線と巻線挿通孔との間にポッティング及びシール部材の少なくともいずれかを設けることを不要にすることができる。
請求項6記載の回転電機は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の回転電機において、前記ホルダ及び前記カバーケースの少なくとも一方には、前記ホルダと前記カバーケースとの間に形成された単一の空間内に浸入した水滴が排出される排水部が設けられており、前記排水部は、前記巻線挿通孔に対して前記回路基板とは反対側に配置されている。
請求項6記載の回転電機によれば、水滴が排出される排水部を巻線挿通孔に対して回路基板とは反対側に配置することで、巻線挿通孔から浸入した水滴を回路基板から離れた位置において排水することができる。
請求項7記載の回転電機は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の回転電機において、前記制御部へ給電するためのコネクタが接続されるコネクタ部が、前記巻線挿通孔に対して回路基板側に配置されている。
請求項7記載の回転電機は、コネクタ部が上記位置に配置されていることにより、巻線を伝って回路基板側へ浸入した水滴が回路基板とコネクタ部との接続部に付着することを抑制することができる。
請求項8記載の回転電機の車両への取付構造は、車両に設けられた被取付部と、前記巻線挿通孔が前記回路基板よりも車両下方側へ配置された状態で前記被取付部に取付けられた請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の回転電機と、を備えている。
請求項8記載の回転電機の車両への取付構造によれば、巻線挿通孔が回路基板よりも車両下方側へ配置された状態で、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の回転電機が車両に設けられた被取付部に取付けられている。これにより、巻線挿通孔から巻線を伝って回路基板側へ浸入した水滴を回路基板とは反対側の車両下方側へ落下させることができる。これにより、巻線挿通孔から巻線を伝って回路基板側へ浸入した水滴が回路基板に付着することを抑制することができる。
ファンモータを示す断面図である。 ステータを示す斜視図である。 ファンモータを示す斜視図であり、カバーを取り外した状態を示している。
図1〜図3を用いて、本発明の実施形態に係る回転電機について説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向及び矢印C方向は、回転電機(ロータ)の回転軸方向一方側、回転径方向一方側及び回転周方向一方側をそれぞれ示すものとする。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、回転電機(ロータ)の回転軸方向、回転径方向、回転周方向を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態の回転電機としてのファンモータ10は、車両のラジエータ等の熱交換器への送風用に用いられるアウタロータ型のブラシレスモータである。このファンモータ10は、回転磁界を発生させるステータ12と、ステータ12が発生する回転磁界を受けて回転するロータ14と、ステータ12への通電を制御する制御部16と、を備えている。また、ファンモータ10は、ステータ12及び制御部16が固定されていると共にロータ14が回転可能に支持されたホルダ18を備えている。
図2に示されるように、ステータ12は、磁性材料である鉄や鋼等を用いて形成されたステータコア20にインシュレータ21を介して導電性の巻線22が巻回されることによって形成されている。ステータコア20は、軸方向から見て環状に形成された環状部24と、環状部24から径方向外側に向けて延出していると共に周方向に沿って等間隔に配置された複数の(本実施形態では12個の)ティース部26と、を備えている。また、ステータコア20は、環状部24の内周面から径方向内側に向けて延びると共に周方向に等間隔に配置された3つの接続部28と、3つの接続部28に接続された環状の圧入管部30と、を備えている。そして、この圧入管部30が後述する軸部46に圧入されることで、ステータ12が軸部46を介してホルダ18に固定されている。また、ティース部26のまわりには、導電性の巻線22が巻回されることによってコイル32が形成されている。本実施形態では、各々のティース部26のまわりに巻線22が巻回されることで12個のコイル32が形成されている。ここで、本実施形態のステータ12では、U相のコイル32U、V相のコイル32V、W相のコイル32Wが周方向に沿って順番に配列されている。そして、U相のコイル32Uを形成する巻線22の端部22BU、V相のコイル32Vを形成する巻線22の端部22BV、W相のコイル32Wを形成する巻線22の端部22BWは、ステータ12をロータ14の回転径方向に二等分する二等分線Lに対して径方向一方側から軸方向他方側へ導出されている。
図1に示されるように、ロータ14は、ロータハウジング34の内周部にロータマグネット36が接合されることによって構成されている。ロータハウジング34は、ホルダ18側(軸方向他方側(矢印Z方向とは反対側))が開放された有底円筒状に形成されている。このロータハウジング34は、軸心部に2つのベアリング38が圧入等によって固定されるベアリング収容凹部40を有する底壁部42と、底壁部42の外周端からホルダ18側へ向けて屈曲して延びる周壁部44と、を備えている。周壁部44の内周面には、リングマグネットやセグメントマグネットであるロータマグネット36が接着剤等を介して接合されている。そして、ロータハウジング34に固定された2つのベアリング38に後述するホルダ18に固定された軸部46が挿通されることで、ロータ14が軸部46に回転可能に支持されている。
制御部16は、軸方向を厚み方向として径方向に延在する板状に形成された回路基板48と、回路基板48に取付けられた回路素子49と、を含んで構成されている。後述するホルダ18のコネクタ部50に接続された外部コネクタを介して制御部16に給電がなされることで、ステータ12の巻線22(コイル32)への通電が切替えられるようになっている。また、図3に示されるように、回路基板48には、U相のコイル32Uを形成する巻線22の端末部22AU(端部22BUの端側)、V相のコイル32Vを形成する巻線22の端末部22AV(端部22BVの端側)、W相のコイル32Wを形成する巻線22の端末部22AW(端部22BWの端側)がそれぞれ係止されるターミナル72が接合されている。このターミナル72において巻線22の端末部22AU、22AV、22AWが係止されている部分72Aは、当該ターミナル72において回路基板48に接合された部分72Bに対して後述する巻線挿通孔74C側へオフセットしている(回路基板48が延在する方向にオフセットしている)。また、図1に示されるように、ターミナル72において巻線22の端末部22AU、22AV、22AWが係止されている部分72Aの一部は、回路基板48と当該回路基板48の厚み方向(矢印Z方向)に重ならないようになっている。
ホルダ18は、絶縁性の高い材料である樹脂材料を用いて形成されていると共にコネクタ部50を有するホルダ本体部74と、ホルダ本体部74に固定されたセンタピース部76と、を含んで構成されている。センタピース部76には、ステータ12が固定されるステータ固定部76Aが設けられている。そして、ステータ固定部76Aには、軸部支持部材78を介して軸部46が固定されている。また、センタピース部76には、ファンモータ10を車両の被取付部80(一例としてラジエータサポート等)へ取りつけるための取付ボルトがされる3つの固定ボルト挿通孔70が形成されている。
また、センタピース部76とは反対側(軸方向の反対側)に配置されたホルダ本体部74には、軸方向他方側(矢印Z方向とは反対側)が開放されていると共にその内部に回路基板48が配置される回路基板配置凹部74Aが形成されている。この回路基板配置凹部74A内におけるコネクタ部50側は回路基板48が固定される回路基板固定部74Bとされている。そして、図3に示されるように、回路基板48は回路基板固定部74Bに固定リング82等を介して固定されている。
図1に示されるように、回路基板配置凹部74A内においてコネクタ部50とは反対側には、ステータ固定部76A側と回路基板固定部74B側とを軸方向につなぐ3つの巻線挿通孔74Cが形成されている。そして、U相のコイル32Uを形成する巻線22の端部22BU、V相のコイル32Vを形成する巻線22の端部22BV、W相のコイル32Wを形成する巻線22の端部22BWが、3つの巻線挿通孔74Cにそれぞれ挿通されることで、各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWをステータ12側から回路基板48側へ配索することが可能となっている。なお、巻線挿通孔74Cの内径は、各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWがクリアランスを有して挿通される程度の内径に設定されている。また、本実施形態では、巻線挿通孔74Cと各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWとの間には、ポッティングやシール部材等が介在しない状態で、各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWが巻線挿通孔74Cに挿通されている。
図1及び図3に示されるように、回路基板配置凹部74A内においてコネクタ部50とは反対側には、各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWにおいて巻線挿通孔74Cから回路基板48側へ延出している部分を所定の形状に屈曲させるためのガイド凹部74Dが形成されている。そして、各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWにおいて巻線挿通孔74Cから回路基板48側へ延出している部分が、ガイド凹部74D内に配置されることで、その延出方向基端側が回路基板48側へ屈曲されていると共に、その先端側が後述するカバー68側へ向けて屈曲されている。なお、各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWにおける各々の屈曲部を基端側屈曲部22C及び先端側屈曲部22Dとそれぞれ呼ぶ。また、ガイド凹部74Dにおいて基端側屈曲部22Cを形成する部分を基端側ガイド凹部74D1というものとし、先端側屈曲部22Dを形成する部分を先端側ガイド凹部74D2というものとする。そして、基端側ガイド凹部74D1は細溝状に形成され、先端側ガイド凹部74D2は軸方向から見て円形状に形成されている。
図1に示されるように、ホルダ本体部74には、カバーケースとしてのカバー68が取付けられている。これにより、回路基板配置凹部74Aの開放端がカバー68によって閉止されて、回路基板48及び各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWにおいて巻線挿通孔74Cから回路基板48側へ延出している部分が配置される単一の空間がカバー68とホルダ本体部74との間に形成されている。また、カバー68及びホルダ本体部74の少なくとも一方には、ホルダ本体部74とカバー68との間に形成された単一の空間内に浸入した水滴が排出される排水部84が設けられている。なお、この排水部84は、カバー68やホルダ本体部74に形成された排水孔でも良いし、カバー68とホルダ本体部74との間に形成された排水隙間でもよい。一例として、本実施形態では、回路基板配置凹部74Aの外周部を形成するリブ74Eの一部に切欠部74Fを設けることで、この切欠部74Fが排水部84として機能している。また、排水部84は、巻線挿通孔74Cに対して回路基板48とは反対側に配置されている。
図1に示されるように、以上説明したファンモータ10は、巻線挿通孔74Cが回路基板48よりも車両下方側へ配置された状態で、センタピース部76に形成された3つの固定ボルト挿通孔70に挿通された取付けボルトを介して車両の被取付部80に取付けられている。なお、車両上方側を矢印UPで示している。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、本実施形態のファンモータ10では、ホルダ18のコネクタ部50に接続された外部コネクタを介して制御部16に給電がなされることで、ステータ12の巻線22(コイル32)への通電が切替えられる。これにより、ステータ12のまわりに回転磁界が生じて、ロータ14が軸部46まわりに回転する。
ところで、ラジエータ等の熱交換器への送風用として用いられるファンモータ10では、当該ファンモータ10が被水することが考えられる。この場合、水滴がホルダ本体部74に形成された巻線挿通孔74Cから巻線22を伝って回路基板48側へ浸入することが考えられる。しかしながら、本実施形態のファンモータ10では、巻線挿通孔74Cが、回路基板48が固定された回路基板固定部74Bに対して径方向にオフセットした位置に形成されている。これにより、回路基板48及び巻線22において巻線挿通孔74Cから回路基板固定部74B側へ延出している部分が同じ空間内に配置される構成であっても、巻線22を伝って回路基板48側へ浸入した水滴が回路基板48に付着することを抑制することができる。特に、図1に示されるように、ファンモータ10が、巻線挿通孔74Cが回路基板48よりも車両下方側へ配置された状態で車両の被取付部80に取付けられている構成では、巻線22を伝って回路基板48側へ浸入した水滴を回路基板48とは反対方向の車両下方側へ落下させることができる。そして、車両下方側へ落下した水滴を、回路基板48から離れた位置に設けられた排水部84から排出させることができる。
また、本実施形態では、ターミナル72において巻線22の端末部22AU、22AV、22AWが係止されている部分72Aが、当該ターミナル72において回路基板48に接合された部分72Bに対して巻線挿通孔74C側へオフセットしている。これにより、巻線22を伝って回路基板48側へ浸入した水滴が回路基板48に付着することをより一層抑制することができる。
さらに、本実施形態では、各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWにおいて巻線挿通孔74Cから回路基板48側へ延出している部分に基端側屈曲部22Cが形成されている。これにより、巻線22を伝って回路基板48側へ浸入した水滴を基端側屈曲部22Cで落とし易くすることができる。これにより、巻線22を伝って回路基板48側へ浸入した水滴が回路基板48に付着することをより一層抑制することができる。
また、図2に示されるように、本実施形態では、U相のコイル32Uを形成する巻線22の端部22BU、V相のコイル32Vを形成する巻線22の端部22BV、W相のコイル32Wを形成する巻線22の端部22BWは、ステータ12をロータ14の回転径方向に二等分する二等分線Lに対して径方向一方側から軸方向他方側へ導出されている。これにより、各々の相のコイル32を構成するそれぞれ巻線22が挿通される巻線挿通孔74Cを回路基板固定部74Bと隣接する部分に集中配置することができる。
さらに、本実施形態では、巻線挿通孔74Cと各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWとの間には、ポッティングやシール部材等が介在しない状態で、各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWが巻線挿通孔74Cに挿通されている。これにより、ファンモータ10の組立工数や部品点数が削減されて、当該ファンモータ10のコストを削減することができる。
また、本実施形態では、コネクタ部50が回路基板48が固定される回路基板固定部74B側に設けられている。すなわち、コネクタ部50が、巻線挿通孔74Cに対して回路基板48側に配置されている。これにより、回路基板48側へ浸入した水滴が回路基板48とコネクタ部50との接続部に付着することを抑制することができる。
なお、本実施形態では、巻線挿通孔74Cと各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWとの間にポッティングやシール部材等を介在させない例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ファンモータ10の取付姿勢や使用環境によっては、巻線挿通孔74Cと各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWとの間にポッティングやシール部材等を介在させてもよい。
また、本実施形態では、U相のコイル32Uを形成する巻線22の端部22BU、V相のコイル32Vを形成する巻線22の端部22BV、W相のコイル32Wを形成する巻線22の端部22BWを、ステータ12をロータ14の回転径方向に二等分する二等分線Lに対して径方向一方側から軸方向他方側へ導出させた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWが導出される位置は、ステータ12のサイズやホルダ本体部74の構成等を考慮して適宜設定すればよい。
さらに、本実施形態では、各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWにおいて巻線挿通孔74Cから回路基板48側へ延出している部分に基端側屈曲部22Cが形成されている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWにおいて巻線挿通孔74Cから回路基板48側へ延出している部分を緩やかに湾曲させて、その端末部22AU、22AV、22AWを回路基板48に接続してもよい。
また、本実施形態では、巻線22の端末部22AU、22AV、22AWを回路基板48にターミナル72を介して接続した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、巻線22の端末部22AU、22AV、22AWを回路基板48に直接接続してもよい。
さらに、本実施形態では、回路基板48及び各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWにおいて巻線挿通孔74Cから回路基板48側へ延出している部分が配置される単一の空間がカバー68とホルダ本体部74との間に形成されている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、回路基板48及び各々の巻線22の端部22BU、22BV、22BWにおいて巻線挿通孔74Cから回路基板48側へ延出している部分が配置される単一の空間が、車体のフレーム等とホルダ68との間に形成されるようにしてもよい。また、巻線22と回路基板48との間に立設される壁部がカバー68に設けられ、この壁部に巻線22が通るだけの穴や切欠きか形成されていたとしても、単一の空間とみなすことができる。
また、本発明の構成は、車両のブロアモータやウォータポンプ駆動用のモータ等の他の回転電機にも適用することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 ファンモータ(回転電機)
12 ステータ
14 ロータ
16 制御部
18 ホルダ
20 ステータコア
22 巻線
22AU 端末部
22AV 端末部
22AW 端末部
32 コイル
48 回路基板
50 コネクタ部
68 カバー(カバーケース)
72 ターミナル
74B 回路基板固定部
74C 巻線挿通孔
76A ステータ固定部
80 被取付部
84 排水部
L 二等分線

Claims (8)

  1. ステータコアに巻線が巻回されることで形成されたコイルを有するステータと、
    前記ステータが磁界を発生することで回転するロータと、
    前記巻線の端末部が接続され、前記巻線への通電を制御する制御部の一部を構成する回路基板と、
    前記ステータが固定されるステータ固定部と、前記ステータ固定部とは反対側に設けられ前記回路基板が固定される回路基板固定部と、前記ステータ固定部側と前記回路基板固定部側とをつなぐと共に前記回路基板固定部とオフセットした位置に形成され前記ステータ固定部側から前記回路基板固定部側へ前記巻線が挿通される巻線挿通孔と、を有するホルダと、
    前記ホルダに固定され、前記ホルダとの間に前記回路基板と前記巻線における前記巻線挿通孔から前記回路基板固定部側へ延出している部分とが配置される単一の空間を形成するカバーケースと、
    を備えた回転電機。
  2. 前記巻線の端末部は、前記回路基板に接合されたターミナルに係止されており、
    前記ターミナルにおいて前記巻線の端末部が係止されている部分が、該ターミナルにおいて前記回路基板に接合された部分に対して前記巻線挿通孔側へオフセットしている請求項1記載の回転電機。
  3. 前記巻線において前記巻線挿通孔から前記回路基板固定部側へ延出している部分の延出方向基端側が、前記回路基板側へ向けて屈曲されている請求項1又は請求項2記載の回転電機。
  4. 前記ステータは、U相、V相、W相の前記コイルを備えており、
    前記U相のコイルを形成する巻線、前記V相のコイルを形成する巻線及び前記W相のコイルを形成する巻線において前記巻線挿通孔に挿通される部分が、前記ステータを前記ロータの回転径方向に二等分する二等分線に対して一方側に配置されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記巻線と前記巻線挿通孔との間にポッティング及びシール部材の少なくともいずれかが介在されない状態で、前記巻線が前記巻線挿通孔にクリアランスを有して挿通されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記ホルダ及び前記カバーケースの少なくとも一方には、前記ホルダと前記カバーケースとの間に形成された単一の空間内に浸入した水滴が排出される排水部が設けられており、
    前記排水部は、前記巻線挿通孔に対して前記回路基板とは反対側に配置されている請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記制御部へ給電するためのコネクタが接続されるコネクタ部が、前記巻線挿通孔に対して回路基板側に配置されている請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 車両に設けられた被取付部と、
    前記巻線挿通孔が前記回路基板よりも車両下方側へ配置された状態で前記被取付部に取付けられた請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の回転電機と、
    を備えた回転電機の車両への取付構造。
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