JP2019039323A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷重抜けによるピエゾ素子損傷のおそれを抑制しつつ、開弁応答性を向上できるようにした燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】ピエゾ素子への充放電を制御することで噴孔からの燃料噴射状態を制御する制御装置2は、ピエゾ素子へ充電することで制御弁を開弁させる開弁制御部と、ピエゾ素子から放電することで制御弁を閉弁させる閉弁制御部と、を備える。開弁制御部は、第1上昇制御部、休止制御部および第2上昇制御部を有する。第1上昇制御部は、ピエゾ素子への充電を開始してから第1上昇期間T1に、ピエゾ素子への充電量を上昇させる。休止制御部は、第1上昇期間後の休止期間Trに、第1上昇制御部によるピエゾ素子への充電量の上昇を休止させる。第2上昇制御部は、休止期間後の第2上昇期間T2に、ピエゾ素子への充電量を再度上昇させる。そして、休止期間Trには、制御弁の開弁開始直前の期間が少なくとも含まれている。
【選択図】図2

Description

この明細書における開示は、ピエゾ素子を備える燃料噴射弁に適用され、ピエゾ素子への充放電を制御することで燃料噴射状態を制御する燃料噴射制御装置に関する。
特許文献1には、噴孔を開閉する弁体と、弁体に閉弁力を付与する燃料が流出入する制御室と、制御室から燃料を流出させる流出通路を開閉する制御弁と、充電されて伸長することで制御弁を開弁作動させるピエゾ素子と、を備える燃料噴射弁が開示されている。制御弁を開弁作動させると、制御室の燃料圧力が低下して閉弁力(以下、燃圧閉弁力と記載)が低下し、弁体が開弁作動して噴孔から燃料が噴射される。
特開2016−84748号公報
ここで、ピエゾ素子への通電を開始してから弁体が開弁を開始するまでの時間(開弁応答時間)をできるだけ短くして、開弁応答性を向上させることが望まれている。開弁応答性を向上させるには、ピエゾ素子へ印加する電圧の上昇速度を速くすれば良いが、その背反として、制御弁が開弁を開始した直後に、以下に説明する荷重抜けが生じやすくなり、ピエゾ素子損傷が懸念されるようになる。
ピエゾ素子へ通電を開始してから制御弁が開弁を開始するまでの期間では、制御弁には、ピエゾ素子の伸長力が開弁側に作用するとともに先述した燃圧閉弁力が作用し、ピエゾ素子が伸長しないまま充電量が増大して伸長力が増大する。そして、伸長力が十分に増大した時点で、燃圧閉弁力に抗してピエゾ素子が伸長し、制御弁が開弁を開始する。
しかしながら、制御弁の開弁直後では、燃圧閉弁力が急激に減少することに起因して、ピエゾ素子の伸長の慣性によりピエゾ素子に引張力が作用するといった荷重抜けの状態に陥る場合がある。そして、一般的なピエゾ素子は、引張力が付与されると損傷しやすい性質を有するため、上記荷重抜けの状態に陥るとピエゾ素子の損傷が懸念されるようになる。
開示される1つの目的は、荷重抜けによるピエゾ素子損傷のおそれを抑制しつつ、開弁応答性を向上できるようにした燃料噴射制御装置を提供することである。
ここに開示された燃料噴射制御装置は、
燃料を噴射する噴孔(11)を開閉する弁体(40)と、
弁体に閉弁力を付与する燃料が流出入する制御室(14、15)と、
制御室から燃料を流出させる流出通路(13)を開閉することで、制御室の燃料圧力を制御して閉弁力を制御する制御弁(30)と、
充電されて伸長することで制御弁を開弁作動させるピエゾ素子(21a)と、
を備える燃料噴射弁(1)に適用され、ピエゾ素子への充放電を制御することで噴孔からの燃料噴射状態を制御する燃料噴射制御装置において、
ピエゾ素子へ充電することで制御弁を開弁させる開弁制御部(S20)と、
ピエゾ素子から放電することで制御弁を閉弁させる閉弁制御部(S30)と、を備え、
開弁制御部は、
ピエゾ素子への充電を開始してから所定の第1上昇期間(T1)に、ピエゾ素子への充電量を上昇させる第1上昇制御部(S23)と、
第1上昇期間後の所定の休止期間(Tr)に、第1上昇制御部によるピエゾ素子への充電量の上昇を休止させる休止制御部(S25)と、
休止期間後の所定の第2上昇期間(T2)に、ピエゾ素子への充電量を再度上昇させる第2上昇制御部(S24)と、を有し、
休止期間には、制御弁の開弁開始直前の期間が少なくとも含まれている。
ここで、「荷重抜けによる引張力がピエゾ素子に作用する直前に、ピエゾ素子への充電量の上昇を休止させる休止期間を設ければ、上記引張力が小さくなる」との知見を本発明者らは得た。この知見を鑑み、上記燃料噴射制御装置では、上昇制御部によるピエゾ素子への充電量の上昇を休止させる休止制御部を備え、休止制御部による休止期間には、制御弁の開弁開始直前の期間が少なくとも含まれている。そのため、制御弁の開弁直後の荷重抜けに起因してピエゾ素子に作用する引張力を小さくできる。よって、引張力を小さくできる分だけ、休止期間を開始するまでの上昇制御部による充電量の上昇速度を速くして、制御弁の開弁時期を早期化できる。したがって、荷重抜けによるピエゾ素子損傷のおそれを抑制しつつ、弁体の開弁応答性を向上できる。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
第1実施形態に係る燃料噴射弁および燃料噴射制御装置を示す模式図。 第1実施形態に係る充電期間および放電期間において、充電電流および充電電圧の時間変化を示す図。 図1の制御弁が閉弁している状態を示す断面図。 図1の制御弁が開弁している状態を示す断面図。 第1実施形態に係る開弁制御および閉弁制御の処理を示すフローチャート。 図5の開弁制御の処理を示すフローチャート。 図5の閉弁制御の処理を示すフローチャート。 第1実施形態、第1比較例および第2比較例の各々について、荷重抜けの大きさと閉弁応答性を比較した試験結果を示す図。 第2実施形態に係る充電電圧の時間変化を示す図。 第3実施形態に係る充電電圧の時間変化を示す図。 第4実施形態に係る充電電圧の時間変化を示す図。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
(第1実施形態)
図1に示す燃料噴射弁1は、内燃機関の出力を駆動源として走行する車両に搭載されている。本実施形態の対象とする内燃機関は、圧縮自着火式のディーゼルエンジンであるが、点火着火式のガソリンエンジンでもよい。車両に搭載された高圧ポンプにより圧送された燃料は、コモンレールに蓄圧され、複数の燃料噴射弁1へ分配される。分配供給された燃料は、内燃機関の燃焼室へ燃料噴射弁1から噴射されて燃焼する。
燃料噴射弁1の作動は、燃料噴射制御装置(以下、単に制御装置2と記載)により制御される。具体的には、制御装置2は、燃料噴射弁1が備えるピエゾ素子21aの充放電を制御することで、燃料噴射弁1から1回に噴射される燃料の噴射量、噴射時期および1燃焼サイクル中に噴射する回数を制御する。さらに制御装置2は、高圧ポンプの作動を制御することで、コモンレールに蓄圧される燃料の圧力、つまり燃料噴射弁1へ供給される燃料の圧力(供給燃圧)を制御する。
制御装置2は、少なくとも1つの演算処理装置(CPU)と、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体としての少なくとも1つのメモリ装置(MMR)とを有する。制御装置2は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。プログラムは、制御装置2によって実行されることによって、制御装置2をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される方法を実行するように制御装置2を機能させる。
ECU3は、マイクロコンピュータ又はマイクロコントローラを主体に構成された演算回路を備えている。演算回路には、プロセッサ、RAM、及び書き換え可能な不揮発性のメモリ装置が含まれている。EDU4は、ECU3から入力される指令信号に基づき、後述するピエゾ素子21aに駆動電圧を印加する。
制御装置2は、ECU3(Electronic Control Unit)及びEDU4(Electronic Driver Unit)を含む電子制御ユニットであり、燃料噴射弁1と共に燃料噴射システムを構成する。ECU3からは低電圧(例えば5V)の指令信号が出力されるのに対し、EDU4からは指令信号よりも高電圧の駆動電力が出力される。
ECU3は、クランク軸の回転速度および内燃機関の負荷に応じて、先述した噴射量、噴射時期および噴射回数を決定し、その決定に内容に応じた指令信号をEDU4へ出力する。EDU4は、指令信号に応じた電力量を指令信号に応じたタイミングでピエゾ素子21aに投入し、ピエゾ素子21aへの充電量および放電量を制御する。要するに制御装置2は、内燃機関の運転状態に応じてピエゾ素子21aへの充放電量と充放電タイミングを制御する。
より詳細に説明すると、EDU4は、図示しない昇圧回路、充電スイッチ、放電スイッチおよび通電スイッチを備える。昇圧回路は、車両に搭載されたバッテリの電圧(例えば14V)を高電圧(例えば150〜300V)に昇圧する。通電スイッチは、ピエゾ素子21aへの通電オンオフを制御するスイッチである。
充電スイッチおよび通電スイッチがともにオン作動すると、ピエゾ素子21aへの充電量が増大していく。充電期間には、充電スイッチのオン状態を継続させ、通電スイッチをオンオフさせることで、充電量および充電速度を制御装置2は制御する。
放電スイッチおよび通電スイッチがともにオン作動すると、ピエゾ素子21aへの充電量が減少、つまり放電量が増大していく。放電期間には、放電スイッチのオン状態を継続させ、通電スイッチをオンオフさせることで、放電量および放電速度を制御装置2は制御する。
燃料噴射弁1は、内燃機関のシリンダヘッドに取り付けられており、コモンレールから分配供給される高圧燃料を、内燃機関の燃焼室へ噴孔11から直接的に噴射する。燃料噴射弁1は、供給された高圧燃料の一部を噴孔11の開閉に使用する。燃料噴射弁1に供給された燃料の一部は燃料タンクへ戻される。
燃料噴射弁1は、ボデー10、アクチュエータ20、制御弁30およびニードル40を備えている。ボデー10には、噴孔11、高圧通路12、低圧通路13、バルブ室14、背圧室15およびノズル室16が形成されている。コモンレールから分配供給された高圧燃料は、高圧通路12およびノズル室16を通じて噴孔11から噴射される。燃料噴射弁1は、内燃機関のシリンダヘッドに取り付けられており、内燃機関の燃焼室へ直接的に高圧燃料が噴孔11から噴射される。また、高圧通路12から供給された高圧燃料の一部は、噴孔11の開閉に使用される。そして、開閉に使用されて背圧室15およびバルブ室14から排出される燃料は、低圧通路13を通じて燃料タンクへ戻される。
なお、背圧室15およびバルブ室14は常時連通しているため、背圧室15の燃圧とバルブ室14の燃圧とは、タイムラグを無視すれば一致していると言える。これら背圧室15およびバルブ室14は、ニードル40に閉弁力を付与する燃料が流出入する「制御室」に相当する。また、低圧通路13は、制御室から燃料を流出させる「流出通路」に相当する。
ニードル40(弁体)は、噴孔11の上流側部分の通路を開閉することで、実質的に噴孔11を開閉する。ニードル40には、弾性部材41による弾性力が閉弁側へ付与されている。さらにニードル40の反噴孔側の受圧面には、背圧室15に充填されている燃料の圧力(制御圧)が閉弁側へ付与され、噴孔側の受圧面には、ノズル室16に充填されている高圧燃料の圧力が開弁側へ付与されている。したがって、制御圧を所定未満に低下させればニードル40が開弁作動し、噴孔11から燃料が噴射され、制御圧を所定以上に上昇させればニードル40が閉弁作動し、噴孔11からの燃料噴射が停止される。
制御弁30は、バルブ室14に配置され、第1バルブ31、第2バルブ32および係止部33を有する。第1バルブ31は、ボデー10に形成された第1シート面14aに離着座して、バルブ室14と低圧通路13との連通と遮断を切り替える。第2バルブ32は、ボデー10に形成された第2シート面14bに離着座して、バルブ室14とノズル室16との連通と遮断を切り替える。なお、第1バルブ31のうち第1シート面14aに離着座する面は湾曲したボール形状であり、第2バルブ32のうち第2シート面14bに離着座する面は平坦形状である。第1バルブ31および第2バルブ32のうち一方が着座している時には他方は離座し、一方が離座している時には他方は着座している。
弾性部材34は、第1バルブ31を閉弁させる側へ係止部33に弾性力を付与する。アクチュエータ20は、第1バルブ31を開弁させる側へ第1バルブ31に駆動力を付与する。また、第1バルブ31が閉弁している状態では、バルブ室14に充填されている燃料の圧力が、第1バルブ31を閉弁させる側に付与されている。第1バルブ31が開弁して第2バルブ32が閉弁している状態では、ノズル室16に充填されている高圧燃料の圧力が、第2バルブ32を開弁させる側、つまり第1バルブ31を閉弁させる側に付与されている。
したがって、第1バルブ31が閉弁している状態(図3参照)において、アクチュエータ20による駆動力が、弾性部材34による弾性力およびバルブ室14の燃圧による閉弁力(燃圧閉弁力Fa)より大きくなると、第1バルブ31が開弁作動を開始する。なお、第1バルブ31の開弁以後においては、バルブ室14の燃圧が低下するため、燃圧閉弁力Faも小さくなる(図4参照)。
第1バルブ31が閉弁したのち、アクチュエータ20が制御弁30をさらに押し下げると、第2バルブ32が第2シート面14bに着座して押し付けられる。つまり第2バルブ32が開弁状態から閉弁状態に移行する。この閉弁状態を維持させるには、アクチュエータ20による駆動力が、弾性部材34による弾性力およびノズル室16の燃圧による閉弁力より大きいことを要する。
アクチュエータ20は、ピエゾスタック21、弾性部材22、当接板23、ガイド部材24、大径ピストン25、小径ピストン26、バネ27およびロッド28を有する。ピエゾスタック21は、複数のピエゾ素子21aと、複数のピエゾ素子21aを保持する保持部材21bとを有する。ピエゾ素子21aは板状であり、板面に対して垂直な方向に複数積層配置されている。また、複数のピエゾ素子21aは電気的に直列接続されている。
ピエゾ素子21aは、逆圧電効果により伸縮することによりアクチュエータとして機能する。具体的には、ピエゾ素子21aは、容量性の負荷であり、電気エネルギが投入されて充電されることで伸長し、放電により電気エネルギが放出されることで縮小する。
弾性部材22は、ピエゾ素子21aの積層方向に弾性変形して、弾性力である圧縮予荷重Fpre(図8参照)を当接板23に付与する。当接板23はピエゾスタック21に当接し、弾性部材22による弾性力をピエゾスタック21に付与する。ピエゾスタック21は、当接板23から圧縮力を積層方向に受けた状態で、ボデー10の内壁と当接板23とで挟み込まれている。つまり、ピエゾ素子21aへの通電有無に拘らず、弾性力による圧縮応力がピエゾ素子21aには生じており、充電に先立ち予め圧縮荷重(圧縮予荷重Fpre)がピエゾ素子21aに付与されていると言える。
ガイド部材24は、大径ピストン25および小径ピストン26を、積層方向に摺動可能な状態で保持している。ガイド部材24の内壁面、大径ピストン25の下端面、および小径ピストン26の上端面で囲まれた部分は油密室24aを形成する。油密室24aには燃料が密閉された状態で充填されている。
バネ27は、積層方向に弾性変形して弾性力を小径ピストン26に付与している。小径ピストン26は、バネ27から付与された弾性力および油密室24aの圧力により、第1バルブ31の側へ付勢されている。この付勢力は、ロッド28を介して小径ピストン26から第1バルブ31へ、第1バルブ31の開弁力として付与される。
上述した構成を有する燃料噴射弁1の作動について、以下に説明する。
ピエゾ素子21aに電気エネルギが投入されてピエゾ素子21aが伸長すると、大径ピストン25が小径ピストン26へ近づく向きに移動する。すると、油密室24aを介して、大径ピストン25の移動が拡大して小径ピストン26に伝達され、小径ピストン26は、大径ピストン25よりも大きく制御弁30へ近づく向きに移動する。これにより、制御弁30が押し下げられ、第1バルブ31が第1シート面14aから離座して開弁状態となる。
これにより、バルブ室14の燃料は、オリフィス13aを通じて低圧通路13から排出され、バルブ室14の燃圧は低下する。バルブ室14は背圧室15と連通しているので、バルブ室14の燃圧低下に伴い背圧室15の燃圧も低下する。これにより、ニードル40の背圧が低下するため、ニードル40が開弁作動を開始する。
第1バルブ31の開弁直後では第2バルブ32は閉弁状態であるが、第1バルブ31が開弁した後、ピエゾ素子21aをさらに伸長させると、第2バルブ32が第2シート面14bに着座して閉弁状態となる。これにより、ノズル室16とバルブ室14との連通が遮断され、ノズル室16からバルブ室14への高圧燃料の流入が遮断される。その結果、バルブ室14の燃圧低下が促進され、背圧室15の燃圧つまりニードル40の背圧が迅速に低下し、ひいてはニードル40が迅速に開弁作動を開始することとなる。つまり、ピエゾ素子21aへの通電を開始してからニードル40が開弁するまでの時間短縮が促進され、ニードル40開弁の応答性が向上される。
ピエゾ素子21aに投入された電気エネルギが放電により放出されてピエゾ素子21aが収縮すると、大径ピストン55及び小径ピストン51がバルブ室14から離れる向きに移動する。すると、弾性部材34の弾性力により制御弁30はアクチュエータ20へ近づく向きに移動する。その結果、第2バルブ32が第2シート面14bから離座して開弁状態になるとともに、第1バルブ31が第1シート面14aに着座して閉弁状態になる。
これにより、ノズル室16とバルブ室14とが連通し、かつ、バルブ室14と低圧通路13との連通は遮断される。その結果、バルブ室14から低圧通路13への燃料流出が止まるとともに、ノズル室16から高圧燃料がバルブ室14へ流入するので、バルブ室14の燃圧が上昇する。バルブ室14は背圧室15と連通しているので、バルブ室14の燃圧上昇に伴い背圧室15の燃圧も上昇する。これにより、ニードル40の背圧が上昇するため、ニードル40が閉弁作動を開始する。
上述した構成を有する制御装置2の作動について、図2を用いて以下に説明する。
図2の(a)(b)欄は、ECU3からEDU4へ出力される指令信号であって、噴射指令、充電指令および放電指令の信号を示す。図2の(c)(d)欄は、ピエゾ素子21aに流れる電流(ピエゾ電流)、および複数のピエゾ素子21aの電圧(ピエゾ電圧)の時間変化を示す。(c)欄中のプラス側のピエゾ電流は充電電流に相当し、マイナス側のピエゾ電流は放電電流に相当する。また、(d)欄中の上昇時のピエゾ電圧は充電電圧に相当し、下降時のピエゾ電圧は放電電圧に相当する。
ECU3は、要求されている噴射量および供給燃圧に応じた時間を噴射指令時間Tqとして算出し、算出された噴射指令時間Tqだけ噴射指令信号を出力する。噴射指令信号が出力されている期間は、充電指令信号が出力されている充電期間Tc、および保持期間Thに区分される。EDU4は、充電期間Tcでは後述する充電制御を実行し、その後の保持期間Thでは後述する保持制御を実行する。そして、放電指令信号が出力されている放電期間Toでは、EDU4は後述する放電制御を実行する。
先ず、図2を用いて充電制御について説明する。
EDU4は、噴射指令信号の出力期間中に充電スイッチをオン作動させる。さらにEDU4は、噴射指令信号の立ち上がり時点で通電スイッチをオン作動させる。これにより、(c)(d)欄に示すように充電電圧および充電電流が上昇を開始する。制御装置2は、ピエゾ素子21aの電荷を検出する回路を有しており、検出された電荷の増大量が所定量に達した時点で通電スイッチをオフ作動させる。これにより、(c)欄に示すように充電電流は下降する。なお、通電オフ期間もピエゾ電圧は上昇し続けるが、厳密には、通電オフ期間におけるピエゾ電圧の上昇速度は、通電オン期間よりも遅い。
上述の如く通電オフさせた後、通電スイッチをオフさせてから予め設定しておいた所定時間が経過した時点で、通電スイッチを再びオン作動させて、再び電荷の増大量が所定量に達するまでオン作動を継続させる。このように、通電スイッチのオンとオフ切り替えを複数回行う充電制御を実行して、ピエゾ素子21aへの充電量を増大させていく。ここで言う充電量とは、ピエゾ素子21aへ蓄えられる電気エネルギの量のことであり、この電気エネルギ量はピエゾ電圧に比例する。
次に、図2を用いて保持制御について説明する。
ピエゾ電圧が目標電圧Vtrgに達した時点で、充電制御を終了させる。これにより、噴射指令期間のうちの充電期間Tcから保持期間Thに移行する。保持期間Thでの制御装置2は、充電および放電を行わず、ピエゾ電圧を目標電圧Vtrgに保持させるといった保持制御を実行する。目標電圧Vtrgの値は、第2バルブ32が開弁しないような十分な大きさの駆動力が発揮される大きさに設定されている。つまり、目標電圧Vtrgが過小である場合、第2バルブ32の第2シート面14bへの押付力が不足し、保持期間Th中に第2バルブ32がノズル室16の燃圧に押され、意図に反して開弁するおそれがある。このような開弁が生じない大きさに目標電圧Vtrgは設定されている。したがって、供給燃圧が高いほど、目標電圧Vtrgは大きい値に設定される。
次に、図2を用いて放電制御について説明する。
通電開始から噴射指令時間Tqが経過した時点で、保持期間Thから放電期間Toに移行する。放電期間Toでは、放電スイッチをオン作動させる。さらにEDU4は、放電指令信号の立ち上がり時点で通電スイッチをオン作動させる。これにより、(c)(d)欄に示すように充電電圧および充電電流が下降を開始する。制御装置2は、検出された電荷の減少量が所定量に達した時点で通電スイッチをオフ作動させる。これにより、(c)欄に示すように放電電流は上昇する。なお、通電オフ期間もピエゾ電圧は下降し続けるが、厳密には、通電オフ期間におけるピエゾ電圧の下降速度は、通電オン期間よりも遅い。
噴射指令信号が出力された以降の充電期間Tcに第1バルブ31が開弁を開始し、保持期間Thに移行する前に第2バルブ32が閉弁する。また、噴射指令信号の出力が停止された以降の放電期間Toに第2バルブ32が開弁を開始し、第1バルブ31が閉弁する。したがって、本明細書での充電制御は、ピエゾ素子21aへ充電することで制御弁30の第1バルブ31を開弁させる開弁制御とも呼ばれる。また、本明細書での放電制御は、ピエゾ素子21aから放電することで制御弁30の第2バルブ32を開弁させる開弁制御とも呼ばれる。
さて、第1バルブ31の開弁直後では、図4の矢印に示すようにバルブ室14の燃料が低圧通路13へ一気に流出するため、バルブ室14の燃圧は急激に低下する。そのため、第1バルブ31の開弁直後に付与される燃圧閉弁力Faは、第1バルブ31の閉弁時に付与される燃圧閉弁力Fa(図3参照)から急激に低下する。その結果、制御弁30は加速度的に開弁作動し、これに起因して、ロッド28および小径ピストン26も加速度的に制御弁30へ近づく側へ移動し、油密室24aの油圧が急激に低下することとなる。油密室24aの圧力は、ピエゾ素子21aの駆動力に対抗する力(伸長対抗力)を発揮するものである。そのため、油密室24aの急激な油圧低下は、開弁直前までピエゾ素子21aに作用していた伸長による圧縮力に対する伸長対抗力が急激に低下することを意味する。
ピエゾ素子21aは、引張荷重に弱く損傷しやすいので、上述の如く伸長対抗力が急激に低下すると、ピエゾ素子21aに付与されている圧縮荷重が急激に低下して圧縮予荷重Fpreよりも小さくなり、ピエゾ素子21aの損傷が懸念される。なお、このように圧縮荷重が開弁直後に低下することを、以下の説明では「荷重抜け」と呼ぶ。
充電制御(開弁制御)でのピエゾ電圧の上昇速度を速くするほど、制御弁30の開弁応答性を向上でき、ひいてはニードル40の開弁応答性を向上できる。しかしその背反として、先述した荷重抜けが大きくなり、ピエゾ素子21a損傷の懸念が大きくなる。
この懸念に対し、本発明者らは、充電制御(開弁制御)の途中で、充電を休止させる休止期間Tr(図2参照)を設けることで、ピエゾ電圧の上昇速度を速くして開弁応答性を向上させつつ、荷重抜けの増大を抑制できることを見出した。すなわち、充電期間Tcのうちピエゾ素子21aへの充電を開始してから所定の第1上昇期間T1が経過するまでは、ピエゾ電圧の上昇速度ΔVが第1速度A1となるように充電する。充電期間Tcのうち第1上昇期間T1が経過した時点以降の休止期間Trでは、ピエゾ電圧の上昇速度ΔVがゼロになるように充電量を保持する。充電期間Tcのうち休止期間Trが経過した時点以降の第2上昇期間T2では、ピエゾ電圧の上昇速度ΔVが第2速度A2となるように充電する。
また、第2速度A2は第1速度A1より速く設定されている。なお、本実施形態では、放電期間Toでの放電速度Bは、第1速度A1と同じ速さに設定されているが、放電速度Bより速く設定されていてもよいし、遅く設定されていてもよい。また、第2速度A2は、放電速度Bと同じ速さに設定されていてもよいし、放電速度Bより速く設定されていてもよいし、遅く設定されていてもよい。
上述した開弁制御および閉弁制御を制御装置2が実行する処理の手順について、図5、図6および図7を用いて以下に説明する。
図5の処理は、内燃機関の運転期間中に繰り返し実行される。先ず、図5のステップS10において、ECU3が噴射指令信号を出力している噴射指令中であるか否かを判定する。噴射指令中であれば、ステップS20において図6に示す開弁制御を実行し、噴射指令中でなければ、ステップS30において図7に示す閉弁制御を実行する。先述した通り噴射指令信号は、目標噴射量に応じた噴射指令時間Tqに相当する長さで、目標噴射時期に応じたタイミングで出力されている。
図6に示す開弁制御では、先ずステップS21において、現時点が充電期間Tc中であるか否かを判定する。先述した通り充電期間Tcは、噴射指令信号の立ち上がり時点で開始し、ピエゾ電圧が目標電圧Vtrgに達した時点で終了する。
充電期間Tc中であると判定された場合、続くステップS22において、現時点が第1上昇期間T1、休止期間Trおよび第2上昇期間T2の何れであるかを判定する。第1上昇期間T1の長さは予め設定されており、その設定時間が経過した時点で、第1上昇期間T1から休止期間Trに切り替わる。休止期間Trの長さも予め設定されており、その設定時間が経過した時点で、休止期間Trから第2上昇期間T2に切り替わる。
第1バルブ31の開弁開始直前の期間が少なくとも休止期間Trに含まれることとなるよう、第1上昇期間T1および休止期間Trの長さは設定されている。詳細には、第1バルブ31の開弁開始時期が少なくとも休止期間Trに含まれることとなるように設定されている。より詳細には、休止期間Trの開始とともに低下するピエゾ電流の値が少なくともゼロになるまでは休止期間Trを継続させるよう、休止期間Trの長さは設定されている。
第1上昇期間T1中と判定された場合、続くステップS23において、ピエゾ電圧の上昇速度ΔVを第1速度A1に設定して充電制御を実行する。第1速度A1は予め設定された固定値である。第2上昇期間T2中と判定された場合、続くステップS24において、ピエゾ電圧の上昇速度ΔVを第2速度A2に設定して充電制御を実行する。第2速度A2は予め設定された固定値であり、第1速度A1よりも速い値に設定されている。
休止期間Tr中と判定された場合、続くステップS25において、ピエゾ電圧の上昇速度ΔVがゼロとなるように充電制御を休止する。なお、ステップS21にて充電期間Tcでないと判定された場合にも、ステップS25において、ピエゾ電圧の上昇速度ΔVがゼロとなるように充電制御を停止させる。
図7に示す閉弁制御では、先ずステップS31において、現時点が放電期間To中であるか否かを判定する。放電期間To中と判定された場合、続くステップS32において、予め設定された放電速度Bでピエゾ電圧が低下するように放電制御を実行する。ピエゾ電圧がゼロになった時点で放電期間Toは終了し、放電期間Toでないと判定された場合、続くステップS33において、ピエゾ素子21aへの電圧印加を停止してピエゾ電圧ゼロを継続させる。
なお、ステップS20の開弁制御を実行している時の制御装置2は「開弁制御部」に相当し、ステップS30の閉弁制御を実行している時の制御装置2は「閉弁制御部」に相当する。ステップS23の第1上昇制御を実行している時の制御装置2は「第1上昇制御部」に相当し、ステップS24の第2上昇制御を実行している時の制御装置2は「第2上昇制御部」に相当する。また、ステップS25の休止制御を実行している時の制御装置2は「休止制御部」に相当する。
図8は、本実施形態に係る休止制御を実行した場合の一態様を示すタイミングチャートであり、かつ、以下に説明する第1比較例および第2比較例との比較において、本実施形態による荷重抜け低減の効果と閉弁応答性向上の効果を表した試験結果である。図8中の実線I、V、F、Lは本実施形態による各種変化を示し、点線Ia、Va、Fa、Laは第1比較例を示し、一点鎖線Fbは第2比較例を示す。
図8中の(a)(b)欄は、ピエゾ電流およびピエゾ電圧の経過時間に対する変化を示し、(d)欄は、制御弁30のリフト量の経過時間に対する変化を示す。(c)欄は、ピエゾ素子21aへ作用する力(作用力)を示す。充電開始時点では圧縮予荷重Fpreが作用力として付与されており、制御弁30が開弁すると同時に、バルブ室14の燃圧上昇に起因して作用力が低下する。そして、先述した荷重抜けに起因して作用力は圧縮予荷重Fpreよりも低下する。開弁直後の作用力低下量が小さいほど、ピエゾ素子21a損傷の懸念が小さくなると言える。
第1比較例では、(b)欄に示すように休止期間Trを廃止しており、かつ、ピエゾ電圧の上昇速度ΔV(=A0)を第1速度A1および第2速度A2よりも遅くしている。また、第1比較例での上昇速度ΔVは一定である。そのため、開弁に要する電気エネルギがピエゾ素子21aに充電されるのにかかる時間が長くなる。その結果、(d)欄に示すように制御弁30の開弁時期が本実施形態よりも遅くなり、開弁応答性が悪くなる。
これに対し第2比較例では、休止期間Trを廃止しつつ、ピエゾ電圧の上昇速度ΔVを第1比較例よりも速くして、第1速度A1と同じにしている。また、第2比較例での上昇速度ΔVは一定である。そのため、制御弁30の開弁時期が第1比較例よりも早くなり、本実施形態と同等になる。但し、(c)欄の矢印に示すように開弁直後の作用力低下量が第1比較例よりも大きくなり、ピエゾ素子21a損傷の懸念が大きくなる。
これに対し本実施形態では、制御弁30の開弁開始直前の期間に休止制御を実行して、一時的に充電量の増大を停止させている。そのため、開弁直後の作用力低下量が小さくなる。このことは、ピエゾ電圧の上昇速度ΔVを速くしても、ピエゾ素子21a損傷の懸念を小さくできることを意味する。具体的には、(b)欄に示すように、本実施形態に係るピエゾ電圧の上昇速度ΔVを第1比較例よりも速くして、(d)欄に示すように、制御弁30の開弁時期を第1比較例よりも早くできる。それでいて、(c)欄の矢印に示すように開弁直後の作用力低下量を第1比較例と同等にできる。
要するに、図8の試験結果から以下の知見が得られる。すなわち、第1比較例と第2比較例との比較から、「上昇速度ΔVを速くするほど、開弁応答性を向上できる一方で、荷重抜けが大きくなる」との知見が得られる。また、第1および第2比較例と本実施形態との比較から、「荷重抜けによる引張力がピエゾ素子21aに作用する直前、つまり制御弁30の開弁開始直前に、充電量の上昇を休止させれば、荷重抜けが小さくなる」との知見が得られる。
これらの知見を鑑み、本実施形態に係る制御装置2は、制御弁30の開弁開始直前に充電を休止させている。具体的には、制御装置2は、ピエゾ素子21aへ充電することで制御弁30を開弁させるステップS20による開弁制御部と、ピエゾ素子21aから放電することで制御弁30を閉弁させるステップS30による閉弁制御部と、を備える。開弁制御部は、ステップS23による第1上昇制御部と、ステップS25による休止制御部と、ステップS24による第2上昇制御部と、を有する。
第1上昇制御部は、ピエゾ素子21aへの充電を開始してから第1上昇期間T1に、ピエゾ素子21aへの充電量を上昇させる第1上昇制御を実行する。休止制御部は、第1上昇期間T1後の所定の休止期間Trに、第1上昇制御による充電量の上昇を休止させる。第2上昇制御部は、休止期間Tr後の第2上昇期間T2に、ピエゾ素子21aへの充電量を再度上昇させる。そして、休止期間Trには、制御弁30の開弁開始直前の期間が少なくとも含まれている。具体的には、想定される供給燃圧や燃料温度等の各種条件を異ならせて、通電開始から開弁開始までの時間を計測し、その計測時間の直前の期間が少なくとも休止期間Trに含まれるように休止期間Trを設定している。
そのため、制御弁30の開弁直後の荷重抜けを小さくでき、荷重抜けに起因してピエゾ素子21aに作用する引張力を小さくできる。よって、引張力を小さくできる分だけ、休止期間Trを開始するまでのピエゾ電圧の上昇速度を速くして充電量の上昇速度を速くでき、制御弁30の開弁時期を早期化できる。したがって、荷重抜けによるピエゾ素子21a損傷のおそれを抑制しつつ、第1バルブ31の開弁応答性を向上でき、ひいてはニードル40の開弁応答性(噴射開始の応答性)を向上できる。
なお、噴射開始の応答性を向上できることは、1燃焼サイクル中に複数回噴射する多段噴射を実行するにあたり、各噴射のインターバルを短くできるといった効果が発揮されることになる。そして、インターバルを短くできれば、1回の噴射量を微少にした微少噴射にしつつ噴射回数を増加できるといった効果が発揮されることになる。
さらに本実施形態では、休止期間Trには、制御弁30の開弁開始時期が含まれている。具体的には、想定される供給燃圧や燃料温度等の各種条件を異ならせて、開弁開始時期を計測し、その計測時期が少なくとも休止期間Trに含まれるように休止期間Trを設定している。そのため、開弁開始時期を含まない早期に休止期間Trが設定されている場合に比べて、荷重抜けを小さくする効果を向上できる。よって、ピエゾ素子21a損傷抑制と開弁応答性との両立を、より一層促進できる。
さらに本実施形態では、休止制御部は、ピエゾ素子21aへの充電量を増減させずに一定に保持させる。そのため、休止期間Trに充電量を減少させる場合に比べて、充電量が開弁に要する量にまで上昇することを早期にできる。よって、開弁応答性をより一層向上できる。
さらに本実施形態では、休止制御部は、ピエゾ電流がゼロになるまでは休止期間Trを継続させる。そのため、ピエゾ電流がゼロになる前に休止期間Trを終了させて充電量増大を再開させた場合に比べて、荷重抜けを低減できる。
ここで、制御弁30の開弁前では、充電量の上昇速度が速いほど、開弁応答性を向上できる背反として荷重抜けが大きくなることは先述した通りである。しかし、制御弁30の開弁後では、充電量の上昇速度を速くした方が、図8(c)欄に示す作用力が圧縮予荷重Fpreより低くなることを抑制でき、ピエゾ素子21a損傷の懸念を小さくできる。この点を鑑みた本実施形態では、第2上昇制御部による充電量の上昇速度は、第1上昇制御部による充電量の上昇速度よりも速い。つまり、第2速度A2が第1速度A1よりも速く設定されている。そのため、第2速度A2が第1速度A1以下である場合に比べて、ピエゾ素子21a損傷の懸念を小さくできる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、上昇制御によるピエゾ電圧の上昇速度ΔVは、供給燃圧の値に拘らず固定した値、つまり予め決められた第1速度A1に設定されている。これに対し本実施形態では、図9に示すように、第1速度A1は供給燃圧に応じて可変設定されている。具体的には、供給燃圧が高いほど、図中の一点鎖線に示すように第1速度A1が速い値に設定され、供給燃圧が低いほど、図中の点線に示すように第1速度A1が遅い値に設定される。
なお、本実施形態では、休止期間Trの開始時期および終了時期は、供給燃圧の値に拘らず予め決められた所定の時期に設定されている。
ここで、供給燃圧が高いほど、第1バルブ31の閉弁時における燃圧閉弁力Faが大きくなるので、開弁に要する充電量が大きくなる。この点を鑑みた本実施形態では、供給燃圧が高いほど第1速度A1が速い値に設定されるので、燃圧閉弁力Faが大きくなることに起因して第1バルブ31の開弁時期が遅くなることを抑制できる。その一方で、供給燃圧が低い場合には、必要以上に第1速度A1が速い値に設定されることを回避でき、荷重抜け増大によるピエゾ素子21a損傷のおそれを低減できる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、ピエゾ素子21aへ印加する電圧の最大値つまり目標電圧Vtrgは、供給燃圧が高いほど大きい値に設定されている。但し、休止期間Trの開始時期および終了時期については、目標電圧Vtrgの値に拘らず変化させずに所定値に設定されている。これに対し本実施形態では、図10に示すように、休止期間Trの開始時期および終了時期は、目標電圧Vtrgの値に応じた値に変化して設定されている。具体的には、供給燃圧が高いほど、つまり目標電圧Vtrgの値が大きいほど、図中の一点鎖線に示すように休止期間Trが遅い時期に設定され、供給燃圧が低いほど、図中の点線に示すように休止期間Trが早い時期に設定されている。
図10に示す例では、休止期間Trの開始時期および終了時期は、供給燃圧が高いほど、遅い時期に設定されているが、休止期間Trの開始時期は変化せずに固定され、供給燃圧が高いほど休止期間Trの終了時期が遅い時期に設定されてもよい。或いは、休止期間Trの終了時期が変化せずに固定され、供給燃圧が高いほど休止期間Trの開始時期が遅い時期に設定されてもよい。なお、本実施形態では第1速度A1および第2速度A2については、供給燃圧の値に拘らず変化させずに固定して上昇制御している。
ここで、充電量の上昇速度を固定した制御の場合、供給燃圧が高いほど、制御弁30の開弁時期が遅くなるので、制御弁30の開弁開始直前の期間も遅くなる。この点を鑑みた本実施形態では、開弁制御部は、燃料噴射弁1へ供給される燃料の圧力(供給燃圧)が高いほど、ピエゾ素子21aへ印加する電圧の最大値を大きくするとともに、休止期間Trを遅くする。そのため、制御弁30の開弁開始のできるだけ直前のタイミングに休止期間Trを設定することができ、休止期間Trによる荷重抜け抑制効果を向上できる。
(第4実施形態)
本実施形態では、図11に示すように、第1速度A1は供給燃圧に応じて可変設定され、かつ、休止期間Trの開始時期および終了時期も供給燃圧に応じて可変設定されている。具体的には、供給燃圧が高いほど、図中の一点鎖線に示すように第1速度A1が速い値に設定され、かつ、休止期間Trが早い時期に設定されている。また、供給燃圧が低いほど、図中の点線に示すように第2速度A2が遅い値に設定され、かつ、休止期間Trが遅い時期に設定されている。
さらに本実施形態では、第2速度A2についても供給燃圧に応じて可変設定されている。具体的には、供給燃圧が高いほど、図中の一点鎖線に示すように第2速度A2が速い値に設定され、供給燃圧が低いほど、図中の点線に示すように第2速度A2が速い値に設定されている。
(他の実施形態)
この明細書における開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、1つの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。
上記第1実施形態では、ノズル室16とバルブ室14とを連通させる通路を設け、その通路を第2バルブ32で開閉させている。これに対し、上記通路および第2バルブ32を廃止してもよい。つまり、制御弁30が第1バルブ31および第2バルブ32を有する構造に替え、制御弁30から第2バルブ32を廃止してもよい。
上記第1実施形態に係る休止期間Trでは、ピエゾ素子21aへの充電量を増減させずに一定に保持させている。これに対し、休止期間Trに充電量を減少させるように制御してもよい。例えば、休止期間Trにおいて、ピエゾ電圧の上昇速度ΔVがゼロになるように充電量を保持させることに替えて、ピエゾ電圧の上昇速度ΔVがマイナス、つまりピエゾ電圧が低下するように休止期間Trでの充電量を制御してもよい。
上記第1実施形態に係る休止期間Trでは、休止期間Trの開始とともにピエゾ電流が低下し、ピエゾ電流がゼロになった後に、休止期間Trを終了させてピエゾ電流の上昇を再開させている。これに対し、休止期間Trの開始とともにピエゾ電流が低下するものの、ピエゾ電流がゼロになる前に休止期間Trを終了させてピエゾ電流の上昇を再開させてもよい。
上記第1実施形態では、休止期間Trには、制御弁30の開弁開始時期が含まれている。これに対し、開弁開始時期を含まない早期に休止期間Trが設定されていてもよい。
上記第1実施形態に係る充電制御、つまり第1上昇制御および第2上昇制御では、ピエゾ素子21aの電荷の増大量が所定量に達した時点で通電スイッチをオフ作動させている。これに対し、ピエゾ電圧の増大量が所定量に達した時点で通電スイッチをオフ作動させてもよいし、ピエゾ電流の増大量が所定量に達した時点で通電スイッチをオフ作動させてもよい。或いは、通電スイッチをオン作動させてから所定時間が経過した時点で、通電スイッチをオフ作動させてもよい。
上記第2実施形態では、供給燃圧が高いほど第1速度A1が速い値に設定されているが、供給燃圧が高いほど第1速度A1が遅い値に設定されていてもよい。第2速度A2についても同様であり、供給燃圧が高いほど第2速度A2が速い値に設定されていてもよいし、供給燃圧が高いほど第2速度A2が遅い値に設定されていてもよい。また、上記第3実施形態では、供給燃圧が高いほど休止期間Trが遅い時期に設定されているが、供給燃圧が高いほど休止期間Trが早い時期に設定されていてもよい。
図1に示す実施形態では、ロッド28は、第1バルブ31から離れることが可能な状態で第1バルブ31に当接している。これに対し、ロッド28は、第1バルブ31から離れることが不能な状態で、第1バルブ31に固定されていてもよい。同様にして、大径ピストン25は、当接板23から離れることが可能な状態で当接板23に当接していてもよいし、当接板23に固定されていてもよい。
1…燃料噴射弁、2…制御装置(燃料噴射制御装置)、11…噴孔、13…流出通路、14…バルブ室(制御室)、15…背圧室(制御室)、21a…ピエゾ素子、30…制御弁、40…ニードル(弁体)、S20…開弁制御部、S30…閉弁制御部、S23…第1上昇制御部、S24…第2上昇制御部、S25…休止制御部、T1…第1上昇期間、T2…第2上昇期間、Tr…休止期間。

Claims (6)

  1. 燃料を噴射する噴孔(11)を開閉する弁体(40)と、
    前記弁体に閉弁力を付与する燃料が流出入する制御室(14、15)と、
    前記制御室から燃料を流出させる流出通路(13)を開閉することで、前記制御室の燃料圧力を制御して前記閉弁力を制御する制御弁(30)と、
    充電されて伸長することで前記制御弁を開弁作動させるピエゾ素子(21a)と、
    を備える燃料噴射弁(1)に適用され、前記ピエゾ素子への充放電を制御することで前記噴孔からの燃料噴射状態を制御する燃料噴射制御装置において、
    前記ピエゾ素子へ充電することで前記制御弁を開弁させる開弁制御部(S20)と、
    前記ピエゾ素子から放電することで前記制御弁を閉弁させる閉弁制御部(S30)と、
    を備え、
    前記開弁制御部は、
    前記ピエゾ素子への充電を開始してから所定の第1上昇期間(T1)に、前記ピエゾ素子への充電量を上昇させる第1上昇制御部(S23)と、
    前記第1上昇期間後の所定の休止期間(Tr)に、前記第1上昇制御部による前記ピエゾ素子への充電量の上昇を休止させる休止制御部(S25)と、
    前記休止期間後の所定の第2上昇期間(T2)に、前記ピエゾ素子への充電量を再度上昇させる第2上昇制御部(S24)と、
    を有し、
    前記休止期間には、前記制御弁の開弁開始直前の期間が少なくとも含まれている燃料噴射制御装置。
  2. 前記休止期間には、前記制御弁の開弁開始時期が少なくとも含まれている請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記休止制御部は、前記ピエゾ素子への充電量を増減させずに一定に保持させる請求項1または2に記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記休止制御部は、前記ピエゾ素子へ流れる電流が少なくともゼロになるまでは、前記休止期間を継続させる請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記第2上昇制御部による充電量の上昇速度は、前記第1上昇制御部による充電量の上昇速度よりも速い請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
  6. 前記開弁制御部は、前記燃料噴射弁へ供給される燃料の圧力が高いほど、前記ピエゾ素子へ印加する電圧の最大値を大きくするとともに、前記休止期間を遅くする請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
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