JP2019038301A - 車体構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】サイドレールに他部品を取り付けるためのブラケットを接合した場合であっても、衝突荷重を十分に吸収できる車体構造を提供する。【解決手段】車体構造は、車体の前後方向に延在するサイドレール12と、サイドレール12の外壁に固定されると共に他部品を取り付ける取付穴26を有するブラケット20とを含む。取付穴26からサイドレール12を横切る方向に沿って、サイドレール12には弱体部(内側弱体部34及び外側弱体部36)が設けられ、更にブラケット20には肉薄部46が設けられている。【選択図】図3
Description
本発明は、自動車の車体構造に関し、特に衝突時における乗員保護性能を高め得る車体構造に関する。
従来より、自動車の車体構造に関し、車体の前後方向に延びる左右一対のサイドレール等に、部分的に強度・剛性の異なる部分である弱体部を形成して、衝突時に弱体部により衝突荷重を吸収して、乗員保護性能を高めることが行われている。
特許文献1には、車体のフロアパネルの後部下側に前後方向に延びるフレームと、フレームに内嵌状に配設されたサブフレームとに弱体部(切欠き)を設けて、後突時にこれらの弱体部の位置でフレームとサブフレームとが折れ曲がることで乗員保護性能を高めた車体構造が開示されている。
衝突時にサイドレールを変形させたい位置(弱体部)に他部品を取り付けるためのブラケットを接合すると、衝突荷重が加えられた場合に、サイドレールの変形モードが安定せず、衝突荷重が十分に吸収されない虞がある。
本発明の目的は、サイドレールに他部品を取り付けるためのブラケットを接合した場合であっても、衝突荷重を十分に吸収できる車体構造を提供することにある。
本発明の車体構造は、車体の前後方向に延在するサイドレールと、前記サイドレールの外壁に固定されると共に他部品を取り付ける取付穴を有するブラケットとを含む車体構造であって、前記取付穴から前記サイドレールを横切る方向に沿って、前記サイドレールには弱体部が設けられ、更に、前記方向に沿って、前記ブラケットには肉薄部が設けられている、ことを特徴とする。
本発明によれば、ブラケットの取付穴からサイドレールを横切る方向に沿って、サイドレールに弱体部が設けられ、更にブラケットに肉薄部が設けられているため、衝突時にブラケットが容易に変形してサイドレールの変形が阻害されず、衝突荷重を十分に吸収できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の車体下部に位置する車体フレームを示す平面図である。図1における矢印Frは車体前方向、矢印Upは車体上方向、矢印Lhは車体左方向を示しており、以降説明する図2,3においても同様である。図1に示すように、本実施形態の車体構造10は、車体幅方向両側に車体前後方向に延在する一対のサイドレール12と、複数のクロスメンバ14a〜14eと、一対のエンジンマウントブラケット16と、2つのサスペンションマウントブラケット18と、複数のキャブマウントブラケット20と、を含む。
図1に示すように、左右一対のサイドレール12は、車幅方向に延在する複数のクロスメンバ14a〜14eによって連結されており、これにより、略梯子状の車体フレームが構成されている。サイドレール12は、車体後方側に向かって車幅方向外側に屈曲する屈曲部22a,22bと、車体後方側に向かって車幅方向内側に屈曲する屈曲部24a,24bとを備える。
サイドレール12の前側におけるクロスメンバ14aとクロスメンバ14bとの間には、サイドレール12の内壁から車幅方向内側に張り出した金属製の一対のエンジンマウントブラケット16が設けられている。一対のエンジンマウントブラケット16には、エンジンマウント(不図示)が取り付けられ、エンジンマウント及び一対のエンジンマウントブラケット16を介してエンジンユニット(不図示)がサイドレール12に連結される。
また、サイドレール12の前側におけるクロスメンバ14aとクロスメンバ14bとの間には、サイドレール12の外壁から車幅方向外側に張り出した金属製の2つのサスペンションマウントブラケット18が設けられている。2つのサスペンションマウントブラケット18の各々にはサスペンションマウント(不図示)が取り付けられ、サスペンションマウント及びサスペンションマウントブラケット18を介して、サスペンションユニット(不図示)がサイドレール12に連結される。
サイドレール12の各屈曲部22a,22b,24a,24bの近傍には、サイドレール12の外壁に固定され(接合され)、車幅方向外側に張り出した金属製のキャブマウントブラケット20が設けられている。それにより、本実施形態の車体構造10は、4つのキャブマウントブラケット20を有している。なお、キャブマウントブラケット20は、サイドレール12の各屈曲部22a,22b,24a,24bに設けられていてもよい。
キャブマウントブラケット20は取付穴26を有する。4つのキャブマウントブラケット20の各々において、取付穴26にゴムマウント(不図示)が取り付けられる。4つのゴムマウント及び4つのキャブマウントブラケット20を介して、キャブ(ボディ、不図示)がサイドレール12に連結される。
ここで、サイドレール12およびキャブマウントブラケット20について、さらに詳しく説明する。以降、キャブマウントブラケット20を、適宜、単にブラケット20と言う。図2は、図1の破線で囲われた部分を拡大した図であり、キャブマウントブラケット20を取り外した状態のサイドレール12を車体外側から見た斜視図である。図3は、図1の破線で囲われた部分を拡大した図であり、キャブマウントブラケット20を取り付けた状態のサイドレール12を車体内側から見た斜視図である。
図2に示すように、サイドレール12は、車幅方向外側に位置するアウターチャンネル30と、車幅方向内側に位置するインナーチャンネル32とを接合して構成されている。アウターチャンネル30及びインナーチャンネル32は、例えば、車幅方向の断面において、略U字状の断面形状を有する鋼材等の金属材料で形成されている。そして、このU字状の断面の開放部分が互いに対向するようにアウターチャンネル30とインナーチャンネル32とが接合されて、全体として中空の閉断面を有するサイドレール12が構成されている。
図2及び図3に示すように、サイドレール12の内壁の上部には凹み部(内側弱体部34)が設けられ、更に外壁の上部にも凹み部(外側弱体部36)が設けられている。内側弱体部34と外側弱体部36とは、サイドレール12を横切る方向(左右方向)に沿って設けられている。本実施形態の車体構造10は、前突時あるいは後突時に、サイドレール12の内側弱体部34および外側弱体部36を起点にサイドレール12が変形することによって、衝突のエネルギーが吸収される構造である。
図3に示すように、キャブマウントブラケット20は、上記した外側弱体部36の位置でサイドレール12の外壁に固定されており、その一部は、サイドレール12の上面に張り出して外側弱体部36の一部を覆っている。キャブマウントブラケット20のうちサイドレール12の外側弱体部36を覆う部分は、上側に盛り上がった形状を有し、縁の一部が切り欠かれた切欠き40と、切欠き40の周囲の傾斜部42とを有する。傾斜部42は、平坦部分48から切欠き40に向かって傾斜した部分である。キャブマウントブラケット20の切欠き40が肉薄部46を構成し、その肉薄部46が脆弱部として機能する。なお、本実施形態では、キャブマウントブラケット20の切欠き40(肉薄部46)に加えて、傾斜部42も脆弱部として機能する。なお、例えば、傾斜部42は、平坦部分48から傾斜する起点において肉薄となる部分を含んでいてもよい。図3に示すように、ブラケット20の取付穴26からサイドレール12を横切る方向(左右方向)に沿って、ブラケット20に肉薄部46が設けられ、サイドレール12の外壁に弱体部(外側弱体部36)、そして、サイドレール12の内壁に弱体部(内側弱体部34)が設けられている。
なお、ここでは車体左後方の1つのキャブマウントブラケット20について説明したが、他のキャブマウントブラケット20およびそれが固定されるサイドレール12の部分についても同様の構造となっている。
次に、本実施形態の車体構造10の作用効果について説明する。
本実施形態の車体構造10は、前突あるいは後突によりサイドレール12に衝突荷重が印加された場合に、サイドレール12の内側弱体部34および外側弱体部36を起点としてサイドレール12が変形する。その際、ブラケット20もその肉薄部46を起点に変形する。そのため、サイドレール12の内側弱体部34および外側弱体部36と車幅方向において並ぶ位置にブラケット20が固定されていても、サイドレール12の変形が阻害される事がなく、衝突荷重を十分に吸収することができる。それにより、乗員保護性能を高めることができる。
特に、本実施形態の車体構造10は、ブラケット20の肉薄部46および取付穴26と、サイドレールの内側弱体部34および外側弱体部36とがサイドレール12を横切る方向に並んで位置するため、衝突荷重が印加された時にブラケット20を容易に変形させることができる。換言すれば、ブラケット20の肉薄部46および取付穴26と、サイドレール12の内側弱体部34および外側弱体部36とが車幅方向に並ぶ事で、ブラケット20の肉薄部46から取付穴26にかけて応力を集中させてブラケット20を容易に変形させることができる。よって、サイドレール12が十分に変形し、効果的に衝突荷重を吸収することができる。
以上説明した実施形態の車体構造10は、サイドレール12に内側弱体部34および外側弱体部36が設けられていたが、どちらか一つの弱体部のみが設けられていてもよい。また、ブラケット20に切欠き40および傾斜部42が設けられていたが、切欠き40のみ、または、傾斜部42のみが設けられていてもよい。
10 車体構造、12 サイドレール、14a〜14e クロスメンバ、16 エンジンマウントブラケット、18 サスペンションマウントブラケット、20 ブラケット(キャブマウントブラケット)、22a,22b,24a,24b 屈曲部、26 取付穴、30 アウターチャンネル、32 インナーチャンネル、34 弱体部(内側弱体部)、36 弱体部(外側弱体部)、40 切欠き、42 傾斜部、46 肉薄部、48 平坦部分。
Claims (1)
- 車体の前後方向に延在するサイドレールと、前記サイドレールの外壁に固定されると共に他部品を取り付ける取付穴を有するブラケットとを含む車体構造であって、
前記取付穴から前記サイドレールを横切る方向に沿って、前記サイドレールには弱体部が設けられ、更に、前記方向に沿って、前記ブラケットには肉薄部が設けられている、
ことを特徴とする車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017159688A JP2019038301A (ja) | 2017-08-22 | 2017-08-22 | 車体構造 |
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JP2019038301A true JP2019038301A (ja) | 2019-03-14 |
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ID=65726290
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016204814A (ja) * | 2015-11-20 | 2016-12-08 | 竹本油脂株式会社 | ポリアミド系合成繊維処理剤及びポリアミド系合成繊維の処理方法 |
CN110509999A (zh) * | 2019-10-08 | 2019-11-29 | 湖南恒润汽车有限公司 | 一种乘用车下车体结构 |
CN115352527A (zh) * | 2022-09-16 | 2022-11-18 | 岚图汽车科技有限公司 | 一种后副车架及其车辆 |
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- 2017-08-22 JP JP2017159688A patent/JP2019038301A/ja active Pending
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