JP2019033726A - 包装飯塊 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート状食品の破れを防止することのできる包装飯塊を提供する。
【解決手段】包装飯塊は、展開状態にて、長方形の外フィルムと前記外フィルムの裏面側に配備された内フィルムとの間にシート状食品4を挟んで構成され、前記外フィルム、長手方向の略中央に幅方向に延びる分断可能部を有し、前記内フィルムは、2枚のフィルム片を前記外フィルムの長手方向の略中央部で重ね合わせ、前記シート状食品4の周縁にて前記外フィルムと溶着して構成された包装シートにより、飯塊6を包装してなる包装飯塊であって、前記飯塊6は、高さH、厚さTの扁平形状に形成され、前記シート状食品4は、長手方向の長さLが、2H+T以下である。
【選択図】図4
【解決手段】包装飯塊は、展開状態にて、長方形の外フィルムと前記外フィルムの裏面側に配備された内フィルムとの間にシート状食品4を挟んで構成され、前記外フィルム、長手方向の略中央に幅方向に延びる分断可能部を有し、前記内フィルムは、2枚のフィルム片を前記外フィルムの長手方向の略中央部で重ね合わせ、前記シート状食品4の周縁にて前記外フィルムと溶着して構成された包装シートにより、飯塊6を包装してなる包装飯塊であって、前記飯塊6は、高さH、厚さTの扁平形状に形成され、前記シート状食品4は、長手方向の長さLが、2H+T以下である。
【選択図】図4
Description
本発明は、内フィルムと外フィルムとの間にシート状食品を挟んで形成した包装シートによって飯塊を包装した包装飯塊に関するものであり、より具体的には、シート状食品の破れを抑えることのできる包装飯塊に関するものである。
三角おにぎり飯等の飯塊を包装シートで包装した所謂包装飯塊がコンビニエンスストア等で販売されている。包装シートは、外フィルムと内フィルムとの間にシート状食品(海苔)を挟んで形成した、三重構造の包装シートが広く知られている。
例えば、特許文献1では、外フィルムと内フィルムを三角形の飯塊の底部でそれぞれ分断可能とし、シート状食品を挟んだ包装シートを、飯塊に緊密に巻き付けて包装飯塊が作成されている。そして、包装飯塊の包装を解くには、まず、外フィルムを分断し、当該分断部分からシート状食品と共に飯塊を押し出すことで、シート状食品に包まれた飯塊を得るようにしている。
特許文献1では、飯塊を押し出したときに、シート状食品が破れてしまうことがあった。シート状食品が破れると、飯塊に巻かれるシート状食品が減り、また、包装シートに残ったシート状食品は無駄になる。さらに、破れたシート状食品に包まれた飯塊は見栄えが悪い。
本発明の目的は、シート状食品の破れを防止することのできる包装飯塊を提供することである。
本発明の包装飯塊は、
展開状態にて、長方形の外フィルム(2)と前記外フィルム(2)の裏面側に配備された内フィルム(3)との間にシート状食品(4)を挟んで構成され、前記外フィルム(2)は、長手方向の略中央に幅方向に延びる分断可能部(21)を有し、前記内フィルム(3)は、2枚のフィルム片(31)(31)を前記外フィルム(2)の長手方向の略中央部で重ね合わせ、前記シート状食品(4)の周縁にて前記外フィルム(2)と溶着して構成された包装シート(1)により、飯塊(6)を包装してなる包装飯塊であって、
前記飯塊(6)は、高さH、厚さTの扁平形状に形成され、
前記シート状食品(4)は、長手方向の長さLが、2H+T以下である。
展開状態にて、長方形の外フィルム(2)と前記外フィルム(2)の裏面側に配備された内フィルム(3)との間にシート状食品(4)を挟んで構成され、前記外フィルム(2)は、長手方向の略中央に幅方向に延びる分断可能部(21)を有し、前記内フィルム(3)は、2枚のフィルム片(31)(31)を前記外フィルム(2)の長手方向の略中央部で重ね合わせ、前記シート状食品(4)の周縁にて前記外フィルム(2)と溶着して構成された包装シート(1)により、飯塊(6)を包装してなる包装飯塊であって、
前記飯塊(6)は、高さH、厚さTの扁平形状に形成され、
前記シート状食品(4)は、長手方向の長さLが、2H+T以下である。
シート状食品(4)は、長方形の角部が面取りされた形状とすることができる。
シート状食品(4)は、長手方向の端部が丸く面取りされた形状とすることができる。
分断可能部(21)は、カットテープ(22)を外フィルム(2)の内側に幅方向の全長に亘って接着して構成され、外フィルム(2)には、分断可能部(21)の端部の一方又は両方の近傍に、分断可能部(21)の分断を容易に行なうための切込み(23)(23)が形成されている。
本発明の包装飯塊は、シート状食品(4)の長さLと飯塊(6)の高さH、厚さTを上記のとおりとしたことで、包装を解く際、また、飯塊(6)をシート状食品(4)と共に押し出す際に、シート状食品(4)が破れることを防止できる。従って、飯塊(6)に巻かれるシート状食品(4)が減ることはなく、また、包装シート(1)にシート状食品(4)が残って無駄になることもない。さらに、シート状食品(4)は破れていないから、シート状食品(4)に包まれた飯塊(6)の見栄えも良好である。
以下、本発明について、図面を参照しながら説明を行なう。
図1乃至図3に示すように、包装シート(1)は、長方形で透明な外フィルム(2)と、外フィルム(2)の長手方向となる長辺の略半分の長さのフィルム片(31)(31)からなる内フィルム(3)との間に、略長方形のシート状食品(4)を挟んで形成される。
外フィルム(2)は、本実施例では縦長のフィルムであって、長手方向の長さが約240mm、幅方向の長さ約140mmである。外フィルム(2)には、長手方向の中央部に、外フィルム(2)を全長に亘って幅方向に分断することのできる分断可能部(21)を有している。
実施例の分断可能部(21)は、カットテープ(22)を外フィルム(2)の幅方向の全長に亘って接着したものである。カットテープ(22)の一端を引っ張ると外フィルム(2)をテープ方向に沿って裂くことができる。
外フィルム(2)の一端又は両端には、カットテープ(22)の外側に、カットテープ(22)に接近してカットテープ(22)と平行に短く平行に切込み(23)(23)を施すことが望ましい。これにより、切込み(23)(23)間を摘んでカットテープ(22)を引っ張ることで、外フィルム(2)を分断することができる。
内フィルム(3)は、同形の2枚のフィルム片(31)(31)で構成され、互いの内側縁を前記外フィルム(2)の分断可能部(21)上で、約10mmの重なり幅で重ねている。即ち、本実施例では、各フィルム片(31)(31)は、外フィルム(2)の長手方向に約125mm、幅方向は外フィルム(2)と同じ約140mmである。
内フィルム(3)は、飯粒が付着し難い材料のフィルムを用いることが望ましい。例えば、内フィルム(3)(フィルム片(31)(31))は、凹部と凸部が均一に分布したエンボスフィルムを用いることができる。エンボスフィルムを用いることにより、棒状飯塊(6)からの乖離性を高めることができ、内フィルム(3)等に飯粒が付着することを防止できる。
シート状食品(4)は、実施例ではシート状海苔である。なお、シート状食品(4)は、おぼろ昆布をシート状に形成したもの、鯣を薄く伸したもの等、薄手の食品であれば特に限定されるものではない。
シート状食品(4)は、図4に示すように、長手方向の長さLについて、後述する飯塊(6)の高さをH、厚さをTとしたときに、2H+T以下、すなわち、L≦2H+Tとしている。望ましくは、シート状食品(4)の長さLは、余裕を見てL≦2H+T−5mm〜10mmとする。理由は後述する。実施形態では、シート状食品(4)の長さLは2H+T(=172mm)よりも7mm短い165mmとしている。シート状食品(4)の幅は飯塊(6)と同じ又は飯塊よりもやや長く採っており、図2の例では、約90mmとしている。
シート状食品(4)は、略長方形のものを用いることができるが、図示の如く、長方形の角部が面取りされた形状のものを用いたり、長手方向の端部が丸く面取りされた形状のものを用いることもできる。
包装シート(1)は、図1乃至図3に示す如く、外フィルム(2)の略中央にシート状食品(4)が載せられ、その上から、内フィルム(3)を構成するフィルム片(31)(31)が分断可能部(21)にて少し重なるように載せられ、シート状食品(4)を囲むように外フィルム(2)の周縁近傍に沿って外フィルム(2)と内フィルム(3)を線状に溶着(11)(11)することにより形成することができる。なお、フィルム片(31)(31)の重なり部には溶着は施さない。
また、シート状食品(4)の長手方向の一端又は両端の近傍に、溶着(12)を施して、シート状食品(4)のズレを防止することが望ましい。
飯塊(6)は、上記構成の包装シート(1)に飯塊(6)される。飯塊(6)は、図2に示すように、白米やかやくご飯などを固めて、扁平形状とした塊である。望ましくは、両側面が略平行となり、該両側面どうしを平面上又は曲面状の周面にて繋いだ形状とする。飯塊(6)は、図4に示すように、高さがH、厚さがTであり、これら寸法に基づいてシート状食品(4)の長さLが決定される。なお、飯塊(6)には、部分的或いは全体に胡麻等の振掛け食品を振り掛けたり、具材を載せたり、具材を内部に挟むようにしてもよい。
図示の飯塊(6)は、高さLが約70mm、厚さTが約32mmの三角形のおにぎり(すなわち、2H+T=172mm)である。なお、飯塊(6)は三角ではなく四角形や円形、楕円形としてもよい。飯塊(6)を内フィルム(3)から上手く滑らせて落下させるために、飯塊(6)の辺及び角は面取りされた形状とすることが望ましい。面取りは、丸み面取りを例示でき、Rを5mm以上とすることが好適であり、略8mmとすることがより望ましい。
上記構成の飯塊(6)は、図2に示すように、内フィルム(3)側を上向きとした包装シート(1)に載せられる。飯塊(6)は、三角形おにぎりの場合、その周面の内の一面(底面と称する)が、包装シート(1)を折り曲げたときに、分断可能部(21)と対向するように載せる。より具体的には、シート状食品(4)の長手方向中央に飯塊(6)の底面を対向させる。
なお、予め包装シート(1)を分断可能部(21)を挟んでコ字状に折り曲げておき、飯塊(6)を挟むようにしてもよい。
図2に示すように包装シート(1)に飯塊(6)を載せた後、図中矢印Cで示すように、飯塊(6)を包むように包装シート(1)の一端を飯塊(6)に被せる。
次に、図5に示すように、包装シート(1)の端部を矢印Dで示す如く、飯塊(6)の周面に沿わせる(なお、図5乃至図7において、内フィルム(3)及びシート状食品(4)は図示省略している)。続いて、図6の矢印Eで示す如く、包装シート(1)の他端の一方の角を飯塊(6)を包み込むように被せ、さらに、図7中矢印Fで示すように、他方の角を飯塊(6)に被せる。
最後に、交差した包装シート(1)の端部を図7に示すように、止着手段(5)により封止することで、包装飯塊を得ることができる。図示の止着手段(5)はテープであるが、製造年月日や内容物等を記載したラベルを用いたり、溶着により封止することもできる。
図8は、図7の線B−Bに沿う断面図である。なお、図では、飯塊(6)と包装シート(1)との間に空間を設けているが、実際は飯塊(6)と包装シート(1)との間には隙間はない。図8に示すように、飯塊(6)には、内側から内フィルム(3)を構成するフィルム片(31)(31)、シート状食品(4)、外フィルム(2)が被さっており、飯塊(6)の底面はフィルム片(31)(31)の重なり部及び分断可能部(21)であるカットテープ(22)と対向している。図8の丸印部分拡大図に示すように、シート状食品(4)の上端は、飯塊(6)の上端の面取り部分と略一致していることがわかる。
上記構成の包装飯塊は、以下の要領で包装を解くことができる。
まず、分断可能部(21)であるカットテープ(22)(切込み(23)(23)を形成している場合はその間)を摘んで、図9に示すように、分断可能部(21)を引っ張り、外フィルム(2)を分断可能部(21)に沿って幅方向に分断する。これにより、外フィルム(2)には、切り口(25)が開口して形成される。
次に、包装飯塊の切り口(25)を下に向けることで、図10に示すように、飯塊(6)の自重により、飯塊(6)がシート状食品(4)を外フィルム(2)と内フィルム(3)の間から引き出しつつ落下する。飯塊(6)の落下に伴って、内フィルム(3)は、フィルム片(31)(31)の重なりが解かれて開口する。
このとき、シート状食品(4)の長さLを飯塊(6)の高さHと厚さTに対してL=2H+Tとしているから、シート状食品(4)の上端は飯塊(6)の上端と一致しており、飯塊(6)よりも上部にはみ出ていない。すなわち、飯塊(6)よりも上側でシート状食品(4)が外フィルム(2)と内フィルム(3)の間に挟まっていない。従って、飯塊(6)を落下させたときに、シート状食品(4)は破れることなくフィルム(2)(3)間から引き出される。また、上述したとおり、シート状食品(4)の角部を面取り又は端部を丸く面取りを施しておくことで、シート状食品(4)の角部がフィルム(2)(3)間に破れて残ることも可及的に防止できる。
なお、飯塊(6)の辺及び角に面取りを施しておくことで、内フィルム(3)との接触抵抗を小さくすることができ、飯塊(6)を型崩れさせることなく、スムーズに落下させることができる。
図11は、飯塊(6)が包装シート(1)から完全に離脱した状態を示しており、図に示すように、飯塊(6)は、破れていないシート状食品(4)が直に被さった状態で包装シート(1)から取り出される。
飯塊(6)は、シート状食品(4)が破れることなく被さっているから、見栄えがよく、また、シート状食品(4)の無駄もない。
包装が解かれ、シート状食品(4)が被さった飯塊(6)は、シート状食品(4)の端部を飯塊(6)に巻き付けることで、食すことができる。
本発明の包装飯塊は、分断可能部(21)で外フィルム(2)を分断させ、切り口(25)を下方に向けるだけで、シート状食品(4)の被さった飯塊(6)を得ることができるから、従来の包装飯塊に比して、可及的に単純な要領で包装飯塊の包装を解くことができる。
なお、包装シート(1)から上手く飯塊(6)が落下しない場合には、下向きに軽く振れば、飯塊(6)を落下させやすくすることができる。
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
(1) 包装シート
(2) 外フィルム
(3) 内フィルム
(4) シート状食品
(6) 飯塊
(2) 外フィルム
(3) 内フィルム
(4) シート状食品
(6) 飯塊
Claims (4)
- 展開状態にて、長方形の外フィルム(2)と前記外フィルム(2)の裏面側に配備された内フィルム(3)との間にシート状食品(4)を挟んで構成され、前記外フィルム(2)は、長手方向の略中央に幅方向に延びる分断可能部(21)を有し、前記内フィルム(3)は、2枚のフィルム片(31)(31)を前記外フィルム(2)の長手方向の略中央部で重ね合わせ、前記シート状食品(4)の周縁にて前記外フィルム(2)と溶着して構成された包装シート(1)により、飯塊(6)を包装してなる包装飯塊であって、
前記飯塊(6)は、高さH、厚さTの扁平形状に形成され、
前記シート状食品(4)は、長手方向の長さLが、2H+T以下である、
包装飯塊。 - シート状食品(4)は、長方形の角部が面取りされた形状である請求項1に記載の包装飯塊。
- シート状食品(4)は、長手方向の端部が丸く面取りされた形状である請求項1に記載の包装飯塊。
- 分断可能部(21)は、カットテープ(22)を外フィルム(2)の内側に幅方向の全長に亘って接着して構成され、外フィルム(2)には、分断可能部(21)の端部の一方又は両方の近傍に、分断可能部(21)の分断を容易に行なうための切込み(23)(23)が形成されている請求項1乃至請求項3の何れかに記載の包装飯塊。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017158740A JP2019033726A (ja) | 2017-08-21 | 2017-08-21 | 包装飯塊 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017158740A JP2019033726A (ja) | 2017-08-21 | 2017-08-21 | 包装飯塊 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019033726A true JP2019033726A (ja) | 2019-03-07 |
Family
ID=65635937
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2017158740A Pending JP2019033726A (ja) | 2017-08-21 | 2017-08-21 | 包装飯塊 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019033726A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7500719B2 (ja) | 2019-11-08 | 2024-06-17 | シージェイ チェイルジェダン コーポレーション | 焦げた食感を有する電子レンジ調理用の冷凍包装ご飯 |
-
2017
- 2017-08-21 JP JP2017158740A patent/JP2019033726A/ja active Pending
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JP7500719B2 (ja) | 2019-11-08 | 2024-06-17 | シージェイ チェイルジェダン コーポレーション | 焦げた食感を有する電子レンジ調理用の冷凍包装ご飯 |
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