JP2019033640A - 減速機付きモータユニット - Google Patents

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純也 鞍田
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悟志 菊地
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Sachihiro Hanazawa
祥宏 花澤
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Abstract

【課題】制御基板及び各コネクタ端子を適切に配置することにより、制御基板の厚み方向における基板収容室の外寸を十分に縮小できる減速機付きモータユニットを提供する。【解決手段】本体ケーシング2のギヤ収容室3,4内に減速機8,10を配設して、右側方からモータ9の出力軸9aを連結する。ギヤ収容室3,4の右側方に基板収容室5を画成し、内部に出力軸9aの軸線Cmに沿った姿勢で制御基板12を配設する。基板収容室5内において、制御基板12の後面に計2本の給電用コネクタ端子14を上下に並設して、その基端の圧入端14aを制御基板12の端子孔12aに圧入し、制御基板12の前面に計5本の信号用コネクタ端子15を上下に並設して、その基端の圧入端15aを制御基板12の端子孔12bに圧入する。各コネクタ端子14,15の先端を右側方に指向させて、コネクタカバー16のコネクタ部16bに内包させる。【選択図】図4

Description

本発明は、減速機付きモータユニットに係り、詳しくはモータを駆動制御する制御基板のコネクタ構造に関する。
従来のこの種の減速機付きモータユニットとして、例えばパワーウインドユニットを挙げることができる。図1は本発明の実施形態のパワーウインドユニットを示す斜視図であるが、外観については従来技術のパワーウインドユニットも相違ないため、同図に基づき構成を説明する。
パワーウインドユニット1の本体ケーシング2に画成されたギヤ収容室3,4にはウォームホイールとウォームとからなる減速機が配設され、ウォームホイールの出力軸8aがギヤ収容室3,4から前方に突出している。本体ケーシング2の右側にはモータ9が締結され、ギヤ収容室3,4内においてモータ9の出力軸がウォームに連結されている。
本体ケーシング2にはギヤ収容室3,4の右側方で隣り合うように基板収容室5が画成され、基板収容室5内には制御基板12(図中に破線で示す)が配設されてモータ9と電気的に接続されている。制御基板12の右側にはコネクタ17が設けられ、コネクタ17を介して外部から給電される共に、コネクタ17を介して入力される作動信号に応じて制御基板12によりモータ9が駆動制御されるようになっている。
以上のように構成されたパワーウインドユニット1のコネクタ構造としては、例えば特許文献1の技術を適用することができる。図7は、この特許文献1の技術をパワーウインドユニット1に適用した場合の制御基板12と給電用及び信号用コネクタ端子との位置関係を示す模式図であり、図1のIV-IV線断面図に相当するため、図1に倣って上下、左右及び前後方向を表現する。
基板収容室5内において、制御基板12はモータ9の出力軸9aの軸線Cmに沿った姿勢で配設されている。制御基板12に貫設された端子孔12a,12bには、複数本のコネクタ端子114,115の基端に形成された圧入端114a,115aが後方から圧入され、各コネクタ端子114,115は直角に屈曲されて先端を制御基板12の板面に沿って右側方に指向させている。
コネクタ端子114,115は給電用及び信号用に大別され、モータ9の出力軸9aの軸線Cmを挟んで前後方向(制御基板12の板厚方向)に互いに離間した位置で、それぞれ制御基板12の板面に沿った上下方向(紙面と直交する方向)に列をなしている。各コネクタ端子114,115の先端はコネクタカバー16のコネクタ部16bに内包され、これにより構成されたコネクタに右側方から相手側のコネクタ(以下、車両側コネクタと称する)が接続される。
コネクタ部16bの形状及びその内部での各コネクタ端子114,115の配置は、車両側コネクタに対応して定められている。基板厚み方向(前後方向)に関しては、コネクタ部16bの幅Bが設定されると共に、出力軸9aの軸線Cmを挟んで離間距離Aが確保されるように、コネクタ部16bの幅B内で給電用及び信号用コネクタ端子114,115の前後位置がそれぞれ設定されている。そして、これらの条件を前提として、各コネクタ端子114,115の基端を接続可能なように制御基板12の前後方向の位置が設定され、その制御基板12及びコネクタ端子114,115を収容可能なように基板収容室5が画成されている。
特許第3123391号明細書
しかしながら、特許文献1のコネクタ構造をパワーウインドユニット1に適用した場合には、前後方向において基板収容室5の外寸を十分に縮小できないという問題があった。
即ち、図7に示すように特許文献1の技術では、制御基板12上に接続された信号用コネクタ端子115の列を避けて離間距離Aを確保するために、給電用コネクタ端子114の列を制御基板12上から大きく離間させる必要があり、必然的に離間距離aは離間距離Aよりも大となる。
結果として、制御基板12及びコネクタ端子114,115を収容するために必要な前後方向のスペースは、制御基板12上からの給電用コネクタ端子114の離間距離a、制御基板の板厚c、及びコネクタ端子114,115を圧入固定した場合には圧入端114a,115aの突出長さdを加算した寸法eとなる。このため、基板収容室5の内寸として少なくとも寸法eが必要になるが、上記したように大きな離間距離aを確保するために必然的に寸法eも増大し、基板収容室5の外寸を十分に縮小できなかった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、制御基板及び各コネクタ端子を適切に配置することにより、制御基板の厚み方向における基板収容室の外寸を十分に縮小することができる減速機付きモータユニットを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の減速機付きモータユニットは、本体ケーシングのギヤ収容室内に配設された減速機と、前記本体ケーシングに対して一側方から取り付けられ、出力軸を前記ギヤ収容室内で前記減速機に連結されたモータと、前記ギヤ収容室に対し前記一側方で隣り合うように前記本体ケーシングに画成された基板収容室と、前記モータの出力軸の軸線に沿った姿勢で前記基板収容室内に配設されて、前記モータと電気的に接続された制御基板と、前記制御基板に貫設された端子孔に基端が挿入・固定され、それぞれの先端が前記制御基板の板面に沿った同一方向に指向してコネクタハウジングに内包され、前記コネクタハウジング内で各先端が前記制御基板の板厚方向に互いに離間した複数列をなすように配設された第1及び第2のコネクタ端子とを備えた減速機付きモータユニットにおいて、前記第1のコネクタ端子が、前記制御基板の一側面に配設されて基端を前記一側面から前記端子孔に挿入・固定され、前記第2のコネクタ端子が、前記制御基板の他側面に配設されて基端を前記他側面から前記端子孔に挿入・固定されていることを特徴とする(請求項1)。
このように構成した減速機付きモータユニットによれば、制御基板の両側面に第1及び第2のコネクタ端子が配設されるため、各コネクタ端子を相手側のコネクタ端子に制約されることなく制御基板に近接して配設可能となる。結果として、例えば図6に示すように、制御基板12上からの第1及び第2のコネクタ端子14,15のそれぞれの離間距離a,bに対し、制御基板12の板厚cを加算した寸法eを基板収容室5の内寸として確保すればよくなり、制御基板12の板厚方向に相当する基板収容室5の外寸を縮小可能となる。
また、コネクタハウジングに相手側のコネクタが接続される際に、押圧力を受けた各コネクタ端子には基端(制御基板との接続箇所)を中心としたモーメントが発生するため、制御基板との接続箇所が破損する要因になり得る。しかし、第1及び第2のコネクタ端子が制御基板に近接して配設されているため、押圧力により発生するモーメントが小さく、破損が未然に防止される。
その他の態様として、前記第1及び第2のコネクタ端子の先端が、前記制御基板の板厚方向において前記モータの出力軸の軸線を挟んで略対称配置されていることが好ましい(請求項2)。
このように構成した減速機付きモータユニットによれば、モータの出力軸の軸線を挟んで第1及び第2のコネクタ端子の列が略対称配置され、それらの第1及び第2のコネクタ端子の間に制御基板が配設されている。このため基板厚み方向において、制御基板が出力軸の軸線に近接した位置に配置されることになる。必然的に、制御基板を収容する基板収容室も出力軸の軸線に近接して位置し、隣り合うモータと基板収容室とが基板厚み方向で略一致して配置されることから、モータユニットが所謂収まりが良い凹凸の少ない形状となって良好な設置性が実現される。
その他の態様として、前記第1のコネクタ端子が、前記第2のコネクタ端子よりも前記制御基板に対して板厚方向に大きく離間し、前記基板収容室に、前記第1のコネクタ端子の屈曲箇所に他側方から当接して位置規制する端子位置規制部が形成されていることが好ましい(請求項3)。
このように構成した減速機付きモータユニットによれば、第2のコネクタ端子が制御基板上に近接してコネクタ接続時のモーメントが抑制されると共に、第1及び第2のコネクタ端子の離間距離(図6に示すAに相当)の確保のために第1のコネクタは制御基板上から離間しているが、基板収容室内に形成した端子位置規制部により位置規制されることでモーメントの発生を防止される。従って、何れのコネクタ端子についても、コネクタ接続時のモーメントに起因する接続部の破損が防止されると共に、基板収容室内には第1のコネクタ端子のための端子位置規制部だけを形成すればよく、基板収容室内の形状が簡略化される。
その他の態様として、前記第1及び第2のコネクタ端子が、それぞれ前記制御基板に対して板厚方向に離間し、前記基板収容室に、前記第1及び第2のコネクタ端子の屈曲箇所にそれぞれ他側方から当接して位置規制する一対の端子位置規制部が形成されていることが好ましい(請求項4)。
このように構成した減速機付きモータユニットによれば、第1及び第2のコネクタは制御基板上から離間しているが、基板収容室内に形成した端子位置規制部によりそれぞれ位置規制されているため、コネクタ接続時のモーメントの発生を防止される。従って、何れのコネクタ端子についても、コネクタ接続時のモーメントに起因する接続部の破損が防止される。
その他の態様として、前記第1及び第2のコネクタ端子の先端と共に前記コネクタハウジングが、前記一側方に指向していることが好ましい(請求項5)。
このように構成した減速機付きモータユニットによれば、基板収容室からコネクタハウジングが一側方に張り出すことになるが、モータも一側方に張り出しているため、モータユニットの形状は梱包性が良好な略四角状に保たれる。
その他の態様として、前記基板収容室内に配設される前記制御基板が、略長方形状をなしていることが好ましい(請求項6)。
このように構成した減速機付きモータユニットによれば、長方形状をなす制御基板が基板収容室内に配設される。
本発明の減速機付きモータユニットによれば、制御基板及び各コネクタ端子を適切に配置することにより、制御基板の厚み方向における基板収容室の外寸を十分に縮小することができる。
実施形態のパワーウインドユニットを示す斜視図である。 同じくパワーウインドユニットを示す右側面図である。 本体ケーシングを不図示として減速機、モータ及び制御基板の位置関係を示したパワーウインドユニットの正面図である。 パワーウインドユニットを示す図1のIV-IV線断面図である。 本体ケーシングを不図示としたパワーウインドユニットの右側面図である。 実施形態のパワーウインドユニットにおける制御基板と給電用及び信号用コネクタ端子との位置関係を示す図4の模式図である。 特許文献1のパワーウインドユニットにおける制御基板と給電用及び信号用コネクタ端子との位置関係を示す模式図である。
以下、本発明を車両のドア内に設置されてウインドの昇降を行うパワーウインドユニットに具体化した一実施形態を説明する。
図1は本実施形態のパワーウインドユニットを示す斜視図、図2は同じくパワーウインドユニットを示す右側面図、図3は本体ケーシングを不図示として減速機、モータ及び制御基板の位置関係を示したパワーウインドユニットの正面図である。以下、図1に倣って上下、左右及び前後方向を表現する。
パワーウインドユニット1の本体ケーシング2は合成樹脂材料により製作され、以下に述べるホイール収容室3(本発明のギヤ収容室に相当)、ウォーム収容室4(本発明のギヤ収容室に相当)及び基板収容室5が一体的に形成されている。ホイール収容室3は前方視で円形状をなし、ホイール収容室3の下側左右2箇所及び上側1箇所には取付ブラケット6が一体形成されている。ホイール収容室3内にはウォームホイール8が前後方向に延びる軸線Cwを中心として回転可能に支持され、ウォームホイール8の出力軸8aがホイール収容室3から前方に突出している。
図3に示すように、本体ケーシング2のホイール収容室3の上方位置には右側方からウォーム収容室4が穿設され、その内部は下側に位置するホイール収容室3の上部と連通している。本体ケーシング2の右側面には、右側方(本発明の一側方に相当)からブラシ付きモータ9(以下、単にモータと称する)のフランジ部9bがビス11により締結され、モータ9の出力軸9aがウォーム収容室4内に挿入配置されている。ウォーム収容室4内において出力軸9aにはウォーム10が連結されてウォームホイール8と噛合し、これらのウォームホイール8及びウォーム10により減速機7が構成されている。
パワーウインドユニット1は3箇所の取付ブラケット6を介して車両のドア内の所定位置に取り付けられ、ウォームホイール8の出力軸8aに形成されたセレーション8bがウインド昇降機構に連結される。そして、モータ9の出力軸9aが所定方向に回転すると、その回転がウォーム10及びウォームホイール8を介して減速された上で出力軸8aからウインド昇降機構に伝達され、回転方向に対応してウインドが上昇或いは下降する。
本体ケーシング2には、ホイール収容室3に対し右側方で隣り合うように基板収容室5が画成されている。全体として基板収容室5は右側方に開口する四角箱状をなし、その内部には、モータ9の出力軸9aの軸線Cmに沿った姿勢で長方形状をなす制御基板12が配設されている。基板収容室5の開口部には右側方からコネクタカバー16が脱着可能に取り付けられ、コネクタカバー16のカバー部16aにより基板収容室5の開口部が閉鎖されている。
基板収容室5内において制御基板12の上部には上下一対の基板側端子13が取り付けられ、これらの基板側端子13を介して制御基板12がモータ9と電気的に接続されている。また、制御基板12の下部右側には複数本のコネクタ端子14,15(後述する給電用及び信号用コネクタ端子)の基端が接続され、各コネクタ端子14,15の先端はコネクタカバー16のコネクタ部16b(本発明のコネクタハウジングに相当)に内包されている。これらのコネクタ端子14,15及びコネクタカバー16によりコネクタ17が構成されており、このコネクタ17周辺の構造は本発明の特徴部分であるため、後に詳述する。
コネクタ17には右側方から相手側(車両側)のコネクタが接続され、コネクタ17を介して外部から給電される共に、コネクタ17を介して作動信号が入力される。制御基板12はモータ9を駆動制御する機能を奏し、例えばウインドの昇降操作に応じて入力される作動信号に基づきモータ9を駆動すると共に、図示しない回転角度センサにより検出されるモータ回転角に基づきウインドの昇降位置を判別し、全閉位置や全開位置でモータ9を自動停止させる。
コネクタ端子14,15は、給電用コネクタ端子14(本発明の第1のコネクタ端子に相当)及び信号用コネクタ端子15(本発明の第2のコネクタ端子に相当)に大別される。そして、[背景技術]において図7に基づき説明したように、各コネクタ端子14,15の前後位置は、コネクタ部16bの幅B内において離間距離Aが確保されるように相手側コネクタに対応して定められている。
しかしながら、特許文献1の技術では、制御基板12上に接続された信号用コネクタ端子115の列を避けて離間距離Aを確保するために、給電用コネクタ端子114の列を制御基板12上から大きく離間(離間距離a相当)させる必要がある。このため離間距離aの確保のために、前後方向(本発明の制御基板の厚み方向に相当)に必要なスペースeが増大し、基板収容室5の外寸を十分に縮小できないという問題があった。
このような不具合を鑑みて本発明者は、特許文献1の技術では、制御基板12の一側面に給電用及び信号用コネクタ端子114,115の列を共に配設しているが故に、信号用コネクタ端子115の列を避けて給電用コネクタ端子114の列を配置する必要が生じている点に着目した。即ち、制御基板12の両側面に給電用及び信号用コネクタ端子114,115を配設すれば、各コネクタ端子114,115を相手側のコネクタ端子115,114に制約されることなく制御基板12に近接して配設可能となる。以下、この知見に基づく本実施形態のパワーウインドユニット1のコネクタ構造について説明する。
図4はパワーウインドユニット1を示す図1のIV-IV線断面図、図5は本体ケーシング2を不図示としたパワーウインドユニット1の右側面図である。
図3〜5に示すように、制御基板12の下部右側には給電用及び信号用コネクタ端子14,15を接続するための端子孔12a,12bが貫設されている。給電用コネクタ端子14の端子孔12aは上下方向に1列をなすように計4箇所に貫設され、その右側の近接位置で信号用コネクタ端子15の端子孔12bが上下方向に2列をなすように計10箇所に貫設されている。
制御基板12の後面(本発明の一側面に相当)には計2本の給電用コネクタ端子14が上下方向に並んで配設され、各給電用コネクタ端子14の基端には上下一対の圧入端14aが突設されている。これらの圧入端14aが制御基板12の後面から端子孔12aに圧入されることにより、各給電用コネクタ端子14の基端が制御基板12に接続されている。
各給電用コネクタ端子14は直角に屈曲形成され、それぞれの先端を制御基板12の後面に対して離間させつつ板面に沿って右側方に指向させている。図4に示すように、各給電用コネクタ端子14の屈曲箇所には、基板収容室5の内壁に形成された角部が左側方(本発明の他側方に相当)から当接し、後述するように、この角部が端子位置規制部18として機能する。
また、制御基板12の前面(他側面)には計5本の信号用コネクタ端子15が上下方向に並んで配設され、各信号用コネクタ端子15は制御基板12上に接触した姿勢を保ちつつ、それぞれの先端を制御基板12の板面に沿って右側方に指向させている。各信号用コネクタ端子15の基端には左右一対の圧入端15aが制御基板12側に向けて突設され、これらの圧入端15aが制御基板12の前面から端子孔12bに圧入されることにより、各信号用コネクタ端子15の基端が制御基板12に接続されている。
なお、制御基板12への各コネクタ端子14,15の基端の接続は圧入に限ることはなく、例えばハンダ付けしてもよい。
結果として、制御基板12の後面では給電用コネクタ端子14が右側方に指向し、制御基板12の前面では信号用コネクタ端子15が右側方に指向している。全てのコネクタ端子14,15の先端はコネクタカバー16のコネクタ部16bに内包され、各コネクタ端子14,15と共にコネクタ部16bも右側方に指向して、右側方から相手側(車両側)のコネクタが接続されるようになっている。
そして、コネクタ部16b内の後側位置では各給電用コネクタ端子14が制御基板12の板面に沿った上下方向に列をなし、コネクタ部16b内の前側位置では各信号用コネクタ端子15が上下方向に列をなしている。前後方向において、給電用コネクタ端子14と信号用コネクタ端子15との中間にモータ9の出力軸9aの軸線Cmが位置している。換言すると、モータ9の出力軸9aの軸線Cmを挟んで給電用コネクタ端子14と信号用コネクタ端子15とが等距離に位置するように制御基板12の前後方向の位置が設定され、その制御基板12及びコネクタ端子14,15を収容可能なように基板収容室5が画成されている。
このように出力軸9aの軸線Cmを挟んで給電用及び信号用コネクタ端子14,15の列を対称配置しているのは、コネクタカバー16だけを専用品とした上で、パワーウインドユニット1を左右対称の同一設計とするためである。
図6は実施形態のパワーウインドユニット1における制御基板12と給電用及び信号用コネクタ端子14,15との位置関係を示す図4の模式図であり、図7に示す特許文献1のものと比較しながら、本実施形態の作用効果を説明する。
何れのコネクタ構造においても、車両側コネクタに対応させるために、前後方向におけるコネクタカバー16のコネクタ部16bの幅B、及びコネクタ16bの幅B内で離間距離Aを確保するための給電用及び信号用コネクタ端子14,15,114,115の前後位置が同一条件で設定されている。
図7に示す特許文献1の技術では、制御基板12の後面に給電用及び信号用コネクタ端子114,115を共に配設していることから、制御基板12上に接続された信号用コネクタ端子115の列を避けて給電用コネクタ端子114の列を配設するために、離間距離Aよりも大きな離間距離aを確保する必要がある。このため基板収容室12の内寸として要求される寸法e(離間距離a+制御基板12の板厚c+圧入端114a,115aの突出長さd)も増大してしまう。そして、この離間距離aは給電用コネクタ端子114の配設だけに利用され、給電用コネクタ端子114の左側方には、制御基板12上の素子配置に必要な以上の大きなデッドスペースEが形成されてしまう。
これに対して図6に示す本実施形態では、制御基板12の両側面に給電用及び信号用コネクタ端子14,15を配設しているため、各コネクタ端子14,15を相手側のコネクタ端子15,14に制約されることなく制御基板12に近接して配設可能となる。詳しくは、制御基板12上から給電用及び信号用コネクタ端子14,15をそれぞれ距離a,bだけ離間させるだけでよく、この離間距離a,bに対して制御基板12の板厚cを加算した寸法eが基板収容室5の内寸として必要となる。この寸法eは給電用及び信号用コネクタ端子14,15の離間距離Aに等しいことから、結果として、上記したデッドスペースEの形成を防止して基板収容室5の内寸eを縮小できる。
付言すると、各コネクタ端子14,15の離間距離a,b内に相手側のコネクタ端子15,14の圧入端15a,14aが位置しているため、特許文献1のように圧入端14a,15aの突出長さdが寸法eに含まれないことも、寸法eを縮小できる要因の一つである。結果として本実施形態の基板収容室5に要求される内寸eは、特許文献1で要求される内寸eよりも格段に小さなものとなり、制御基板12の板厚方向に相当する基板収容室5の外寸を大幅に縮小することができる。
さらに、前後方向の基板収容室5の外寸を縮小できるだけでなく、パワーウインドユニット1をドア内への設置に好適な所謂収まりが良い形状とすることができる。
何れのコネクタ構造においても、モータ9の出力軸9aの軸線Cmを挟んで給電用及び信号用コネクタ端子14,15,114,115の列を対称配置している点は共通している。しかし、図7に示す特許文献1の技術では、制御基板12の後面に給電用及び信号用コネクタ端子114,115の列を共に配設した結果、出力軸9aの軸線Cmに対して制御基板12が前方に大きくオフセット配置されている。必然的に基板収容室5も制御基板12を収容するために前方に拡張され、出力軸9aの軸線Cm、ひいてはモータ9に対して前方にオフセット配置されている。
上下に隣り合うモータ9と基板収容室5とが前後方向にオフセット配置されることにより、パワーウインドユニット1が所謂収まりが悪い凸凹した形状となる。このため、ドア内への設置の際にウインド昇降機構等の周辺部材との干渉を防止するために入念な配慮が必要になり、ドア内への設置性が良好でない。
これに対して図6に示す本実施形態では、モータ9の出力軸9aの軸線Cmを挟んで給電用及び信号用コネクタ端子14,15の列が対称配置され、それらの給電用及び信号用コネクタ端子14,15の間に制御基板12が配設されている。このため前後方向において、制御基板12が出力軸9aの軸線Cmに近接した位置に配置されることになる。
必然的に、制御基板12を収容する基板収容室5も大きくオフセット配置されることなく出力軸9aの軸線Cmに略一致するように位置し、上下に隣り合うモータ9と基板収容室5とが前後方向で略一致することから、パワーウインドユニット1が所謂収まりが良い凹凸の少ない形状となる。このため、ドア内の周辺部材との干渉防止のための配慮をそれほど要することなく設置でき、良好な設置性を実現することができる。
加えて本実施形態では、給電用及び信号用コネクタ端子14,15の先端と共にコネクタカバー16のコネクタ部16bも右側方に指向している。このため図1に示すように、基板収容室5からコネクタ部16bが右側方に張り出すことになるが、モータ9も右側方に張り出しているため、前方視のパワーウインドユニット1の形状は略四角状に保たれる。大量輸送に際して略四角状のパワーウインドユニット1は梱包性が良好であり、1パレット当たりの積載量を増加できる。よって、製品としての性能面だけでなく、それ以前の輸送時の利便性という全く別の利点も得られる。
一方、ドア内に設置されたパワーウインドユニット1のコネクタ17に車両側コネクタが接続される際の作用効果について説明する。
コネクタ17が接続される際の給電用及び信号用コネクタ端子14,15には、車両側コネクタのコネクタ端子との接触により左側方への押圧力が作用する。押圧力を受けた各コネクタ端子14,15には基端(制御基板12との接続箇所)を中心としたモーメントが発生し、過大なモーメントは制御基板12との接続箇所にクラック等の破損を発生させる要因になり得る。
図7に示す特許文献1の技術では、コネクタ部16bとコネクタ端子114,115とを結合部材100により結合し、コネクタ接続時にコネクタ端子114,115に作用する押圧力をコネクタ部16bで受けることによりモーメントの発生防止、ひいては破損防止を図っている。このような構成を採用するには、コネクタ部16bに対してコネクタ端子114,115を結合部材100で結合した後に、各コネクタ端子114,115の基端を制御基板12の端子孔12a,12bに圧入する必要がある。このため、制御基板12の両側から給電用及び信号用コネクタ端子14,15の基端を圧入する本実施形態の構成には適用不能である。
しかしながら、既に述べたように本実施形態のコネクタ端子14,15は制御基板12の両側で近接して配設されているため、押圧力を受けたときに発生するモーメントが元々小さく、さらに以下に述べる対策を講じることにより、モーメントに起因する破損を確実に防止している。
上記のように本実施形態では、各信号用コネクタ端子15が制御基板12上に接触した姿勢に保たれており、これに対して各給電用コネクタ端子14が制御基板12上からより大きく離間している。制御基板12上に接触している信号用コネクタ端子15は離間距離b(図6に示す)が極小であり、押圧力により発生するモーメントが極めて小さいことから、制御基板12との接続箇所の破損が未然に防止される。
また給電用コネクタ端子14の離間距離a(図6に示す)は、特許文献1の給電用コネクタ端子114が形成する離間距離aに比較すれば十分に小さいため、押圧力により発生するモーメントは元々小さいものの、信号用コネクタ端子15の離間距離bに比較すると相対的に大きい。しかし、各給電用コネクタ端子14の屈曲箇所には左側方から端子位置規制部18が当接して位置規制しているため、コネクタ17の接続時の押圧力を受けても各給電用コネクタ端子14にはモーメントが発生せず、必然的に制御基板12との接続箇所が破損する虞もない。
このように、信号用コネクタ端子15を制御基板12上に接触させてコネクタ接続時のモーメントを抑制した上で、給電用及び信号用コネクタ端子14,15の離間距離Aの確保のために給電用コネクタ端子14を制御基板12上から離間させて、基板収容室5内に形成した端子位置規制部18によりモーメントの発生を防止している。
従って、何れのコネクタ端子14,15についても、コネクタ接続時のモーメントに起因する制御基板12との接続部の破損を防止できると共に、基板収容室5内には給電用コネクタ端子14のための単一の端子位置規制部18だけを形成すればよい。このため、基板収容室5内の形状が複雑化するのを防止して本体ケーシング2を容易に樹脂成型できることから、制御基板12との接続部の破損を防止した上でパワーウインドユニット1の製造コストを低減することができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、ウインドの昇降を行うパワーウインドユニット1に具体化したが、モータユニットの種別はこれに限るものではなく任意に変更可能であり、例えばサンルーフの開閉用モータユニットに適用してもよい。
また上記実施形態では、給電用コネクタ端子14と信号用コネクタ端子15とを区分して制御基板12の両側に配設したが、各コネクタ端子14,15の配置や種別はこれに限るものではない。例えば、制御基板12の両側に給電用コネクタ端子14と信号用コネクタ端子15とを混在させてもよいし、給電用として別の通電経路を設けた場合には、信号用コネクタ端子15のみを制御基板12の両側に配設してもよい。また、何れか一方のコネクタ端子14,15については複数本ではなく1本としてもよく、このようなコネクタ端子14,15の配置も本発明に含むものとする。
また上記実施形態では、給電用コネクタ端子14と信号用コネクタ端子15との先端を制御基板12の両側に2列をなすように配設したが、コネクタ端子14,15の列はこれに限るものではなく、例えば、さらに1列を加えて3列配置としてもよい。
また上記実施形態では、モータ9の出力軸9aの軸線Cmを挟んで給電用及び信号用コネクタ端子14,15の列を対称配置したが、必ずしも軸線Cmに対して対称配置する必要はなく、非対称の配置としてもよい。
また上記実施形態では、信号用コネクタ端子15を制御基板12上に接触させて端子位置規制部18による位置規制を不要としたが、必ずしも信号用コネクタ端子15を制御基板12上に接触させる必要はない。従って、離間距離Aの確保のために、給電用及び信号用コネクタ端子14,15をそれぞれ制御基板12から離間させてもよい。この場合には、給電用コネクタ端子14の端子位置規制部18と同様に、信号用コネクタ端子15の屈曲箇所に左側方から当接するように、基板収容室5内に新たな端子位置規制部を追加形成すればよい。
1 パワーウインドユニット
2 本体ケーシング
3 ホイール収容室(ギヤ収容室)
4 ウォーム収容室(ギヤ収容室)
5 基板収容室
8 ウォームホイール(減速機)
9 モータ
9a 出力軸
10 ウォーム(減速機)
12 制御基板
12a,12b 端子孔
14 第1のコネクタ端子(給電用コネクタ端子)
15 第2のコネクタ端子(信号用コネクタ端子)
16b コネクタ部(コネクタハウジング)
18 端子位置規制部

Claims (6)

  1. 本体ケーシングのギヤ収容室内に配設された減速機と、
    前記本体ケーシングに対して一側方から取り付けられ、出力軸を前記ギヤ収容室内で前記減速機に連結されたモータと、
    前記ギヤ収容室に対し前記一側方で隣り合うように前記本体ケーシングに画成された基板収容室と、
    前記モータの出力軸の軸線に沿った姿勢で前記基板収容室内に配設されて、前記モータと電気的に接続された制御基板と、
    前記制御基板に貫設された端子孔に基端が挿入・固定され、それぞれの先端が前記制御基板の板面に沿った同一方向に指向してコネクタハウジングに内包され、前記コネクタハウジング内で各先端が前記制御基板の板厚方向に互いに離間した複数列をなすように配設された第1及び第2のコネクタ端子と
    を備えた減速機付きモータユニットにおいて、
    前記第1のコネクタ端子は、前記制御基板の一側面に配設されて基端を前記一側面から前記端子孔に挿入・固定され、
    前記第2のコネクタ端子は、前記制御基板の他側面に配設されて基端を前記他側面から前記端子孔に挿入・固定されている
    ことを特徴とする減速機付きモータユニット。
  2. 前記第1及び第2のコネクタ端子の先端は、前記制御基板の板厚方向において前記モータの出力軸の軸線を挟んで略対称配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の減速機付きモータユニット。
  3. 前記第1のコネクタ端子は、前記第2のコネクタ端子よりも前記制御基板に対して板厚方向に大きく離間し、
    前記基板収容室は、前記第1のコネクタ端子の屈曲箇所に他側方から当接して位置規制する端子位置規制部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の減速機付きモータユニット。
  4. 前記第1及び第2のコネクタ端子は、それぞれ前記制御基板に対して板厚方向に離間し、
    前記基板収容室は、前記第1及び第2のコネクタ端子の屈曲箇所にそれぞれ他側方から当接して位置規制する一対の端子位置規制部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の減速機付きモータユニット。
  5. 前記第1及び第2のコネクタ端子の先端と共に前記コネクタハウジングは、前記一側方に指向している
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の減速機付きモータユニット。
  6. 前記基板収容室内に配設される前記制御基板は、略長方形状をなしている
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の減速機付きモータユニット。
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