JP2019031959A - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ノック学習値の不適切な更新に基づいて点火時期が過度に遅角された状態となる事態の発生を抑えることができる内燃機関の点火時期制御装置を提供する。【解決手段】内燃機関の点火時期制御装置としての制御装置50は、ベース点火時期算出部53と、ノック判定部54と、ベース点火時期ebseを遅角側に補正するフィードバック補正値ekcsを算出する補正部55と、内燃機関の運転状態に応じて設定された学習領域にあるときにフィードバック補正値ekcsに基づいたノック学習値eknkの更新を行う学習部56と、ベース点火時期ebse、フィードバック補正値ekcs、及びノック学習値eknkに基づいて要求点火時期efinを設定する要求点火時期設定部57とを備える。学習部56は、内燃機関の運転状態が学習領域にあるときにおいて内燃機関が搭載されている車両が停車しているときには、ノック学習値eknkの更新を行わない。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の点火時期制御装置に関する。
特許文献1に記載の内燃機関の点火時期制御装置は、内燃機関に設けられているノックセンサからの出力信号に基づいて内燃機関でのノッキングの発生を判定する。ノッキングの発生を判定したときには、ベース点火時期を遅角側に補正するためのフィードバック補正値を算出する。フィードバック補正値は、ノッキングが発生したときに即座に点火時期を遅角側に変更するために用いられる制御量である。また、特許文献1に記載の内燃機関の点火時期制御装置は、フィードバック補正値に基づいてノック学習値を更新する。ノック学習値は、内燃機関の経時変化等により発生するノッキングを抑制するための制御量である。内燃機関の点火時期制御装置では、ベース点火時期、フィードバック補正値、及びノック学習値に基づいて要求点火時期を算出することで、ノッキングの発生を抑制する。特許文献1に記載の内燃機関の点火時期制御装置は、内燃機関の運転領域が所定の機関負荷域であるノック制御領域にあるときにノック学習値の更新を行う。
特開平8‐42434号公報
ノックセンサは、内燃機関の振動を検出するものであり、その出力信号にはノッキング以外の他の要因に起因した振動も反映されることとなる。特に、車両が停車してアイドル運転状態である時には、車両走行時の通常運転状態に比して燃焼間隔が長いことから、回転変動に起因した振動等、ノッキング以外の他の要因に起因した振動が生じやすい。ノックセンサからの出力信号に基づいてノッキングの発生を判定する場合、他の要因に起因した振動により、実際にはノッキングが発生していないにも拘わらず、ノッキングが発生していると誤判定してしまうことがある。この場合、点火時期を遅角しても、ノックセンサの出力信号に変化が生じ難いため、点火時期が遅角され続けるおそれがある。この状態でノック学習値の更新を行うと、ノック学習値は大きく遅角された値に更新されることとなる。そのため、アイドル運転から通常運転に移行した際に、点火時期が過度に遅角された状態となり、内燃機関の出力トルクを増大しにくくなる。
特許文献1に記載の内燃機関の点火時期制御装置は、アイドル運転時において、内燃機関の運転領域がノック制御領域でないときには、ノック学習値の更新を行わない。そのため、ノック制御領域よりも機関負荷が低い運転領域であるときには上述した問題は生じ難い。
ところで、例えば駆動源として内燃機関とモータとを備えるハイブリッド車両では、車両停車時においてバッテリの充電のために内燃機関を駆動させることがある。バッテリの充電を行う場合、内燃機関はジェネレータに連結される。そして、内燃機関の駆動力によってジェネレータを回転駆動することで発電を行う。こうした運転状態では、内燃機関の負荷が増大するため、ノッキング以外の要因に起因した振動が生じやすいアイドル運転時であっても、内燃機関の運転領域が上記ノック制御領域となる場合もある。このような場合に、特許文献1に記載されているような点火時期制御を行うと、上述した課題が生じることもある。特許文献1に記載の内燃機関の点火時期制御装置では、この点については考慮されておらず、改善の余地がある。
上記課題を解決するための内燃機関の点火時期制御装置は、ベース点火時期を算出するベース点火時期算出部と、ノックセンサからの出力信号に基づいて内燃機関でノッキングが発生しているか否かを判定するノック判定部と、前記ノック判定部がノッキングの発生を判定したことに基づいて、前記ベース点火時期を遅角側に補正するフィードバック補正値を算出する補正部と、前記内燃機関の運転状態に応じて設定された学習領域にあるときに前記フィードバック補正値に基づいたノック学習値の更新を行う学習部と、前記ベース点火時期、前記フィードバック補正値、及び前記ノック学習値に基づいて要求点火時期を設定する要求点火時期設定部とを備え、前記学習部は、前記内燃機関の運転状態が前記学習領域にあるときにおいて前記内燃機関が搭載されている車両が停車しているときには、前記ノック学習値の更新を行わない。
上記構成では、内燃機関の運転状態がノック学習値の更新が行われる学習領域にあるときであっても、車両が停車してアイドル運転状態にあるときには、ノック学習値の更新は行わない。そのため、ノッキング以外の他の要因に起因した振動が生じ易い状態においてノック学習値の更新を禁止することができる。これにより、ノッキングの発生を誤判定することによるノック学習値の遅角側への更新が抑制される。したがって、上記構成によれば、車両の状態が停止から走行へと移行する際に、ノック学習値の不適切な更新に基づいて点火時期が過度に遅角された状態となる事態の発生を抑えることができる。
内燃機関の点火時期制御装置が搭載される車両の構成を示す模式図。 ノック制御に係る要求点火時期の設定態様を示す模式図。 内燃機関の点火時期制御装置の機能ブロック図。 ノック制御禁止領域及びノック制御実行領域を示すマップ。 ノック制御に係る一連の処理の流れを示すフローチャート。
内燃機関の点火時期制御装置の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、内燃機関の点火時期制御装置が搭載される車両100は、動力源として内燃機関10とモータ20とを備えている。内燃機関10は、複数の燃焼室11Aが形成されている機関本体11を有している。機関本体11には、燃焼室11A毎に燃料噴射弁12が設けられている。燃料噴射弁12は、燃焼室11A内に燃料を噴射する。また、機関本体11には、燃焼室11A毎に点火プラグ13が設けられている。機関本体11には、吸気通路14が連結されている。吸気通路14を流れる吸気は、各燃焼室11Aに供給される。燃焼室11Aでは、吸気通路14から供給された吸気と燃料噴射弁12から噴射された燃料とが混合して混合気が生成される。混合気が点火プラグ13によって点火されると燃焼し、排気が生成される。
機関本体11には、排気通路15が連結されている。排気通路15には、各燃焼室11Aから排気が排出される。排気通路15には、排気を浄化するための触媒16が設けられている。排気通路15に排出された排気は、触媒16を通過する際に浄化され、車両100の外部に放出される。機関本体11には、ノックセンサ30及び水温センサ31が取り付けられている。ノックセンサ30は、機関本体11の振動に対応した電気信号を出力する。水温センサ31は、機関本体11の冷却水の水温に対応した電気信号を出力する。
機関本体11のクランクシャフト11Bは、動力分割機構40に連結されている。動力分割機構40には、モータ20の駆動軸20Aも連結されている。モータ20は、バッテリ45に接続されていて、該バッテリ45から電力が供給されることにより回転駆動される。動力分割機構40には、減速機46が連結されている。減速機46には、車輪48に連結されている出力軸47が連結されている。動力分割機構40は、内燃機関10の駆動力及びモータ20の駆動力を、減速機46を介して出力軸47に伝達する。これにより車輪48が回転し、車両100が走行する。また、動力分割機構40は、内燃機関10のクランクシャフト11Bの回転力をモータ20の駆動軸20Aに伝達可能に構成されている。これにより、内燃機関10の駆動力によってモータ20が回転駆動される。モータ20は、内燃機関10の駆動力によって回転駆動されることで発電するジェネレータとしての機能も有している。モータ20が発電した電力は、バッテリ45に充電される。
車両100には、該車両100の各種制御を行う制御装置50が搭載されている。制御装置50には、ノックセンサ30及び水温センサ31からの出力信号が入力される。また、クランクシャフト11Bの回転速度、すなわち機関回転速度を検出するクランク角センサ32、アクセル操作量を検出するアクセルセンサ33、車両100のシフトレンジを検出するシフトセンサ34、及びバッテリ45の充電量を検知する充電量センサ35などからの出力信号が入力される。制御装置50は、所定の充電要求があったときに、内燃機関10の駆動力によりモータ20を回転駆動してバッテリ45を充電する充電制御を行う。本実施形態では、制御装置50は、充電量センサ35によって検出されたバッテリ45の充電量が所定量以下であり、且つ車両が停車して内燃機関10がアイドル運転状態であるときに、所定の充電要求があると判断する。また、制御装置50は、内燃機関10の運転時に、内燃機関10の点火プラグ13の点火時期を制御して、ノッキングの発生を抑制するノック制御を実行する。制御装置50は、内燃機関の点火時期制御装置として機能する。
図2を参照してノック制御の概要について説明する。以下では、点火時期をクランク角[°CA]で示す。点火時期は、圧縮上死点よりも進角側への進角量として表す。
図2に示すように、要求点火時期efinは、ベース点火時期ebseと、フィードバック補正値ekcsと、ノック学習値eknkとに基づいて設定される。
ベース点火時期ebseは、MBT点ambt及び進角側ノック限界点aknok1のうち、より遅角側の値と同じ値に設定される。MBT点ambtは、現状の機関運転条件において、最大トルクを得ることのできる点火時期である。進角側ノック限界点aknok1は、内燃機関10の経時変化を考慮しない場合においてノッキングが発生しない範囲における最進角側の点火時期である。MBT点ambt及び進角側ノック限界点aknok1は、現状の機関回転速度や機関負荷などに基づき、制御装置50のメモリに記憶された設定マップを参照して算出される。機関負荷は、機関回転速度及びアクセル操作量に基づいて算出できる。
フィードバック補正値ekcsは、ノッキングが発生しているか否かの判定結果に基づいて設定される。フィードバック補正値ekcsは、ノッキングが発生していないと判定されているときには、徐々に減少されて小さい値となる一方で、ノッキングが発生していると判定されているときには、徐々に増大されて大きい値となる。
ノック学習値eknkは、内燃機関10の経時変化等を要因とする点火時期の変化分を補償するための値である。内燃機関10の経時変化の要因としては、例えば、内燃機関10へのデポジットの付着などを挙げることができる。ノック学習値eknkは、フィードバック補正値ekcsに基づいて導出される。
要求点火時期efinは、ベース点火時期ebseに対して、フィードバック補正値ekcs及びノック学習値eknkの分だけ遅角側に補正した時期として算出される。本実施形態では、フィードバック補正値ekcsは、点火時期を遅角側に変更するときには正の値に設定される一方、点火時期を進角側に変更するときには負の値に設定される。すなわち、要求点火時期efinをフィードバック補正値ekcsによって補正するときには、フィードバック補正値ekcsが大きいほど要求点火時期efinは遅角側に補正される。また、ノック学習値eknkは、「0」以上の値に設定される。すなわち、要求点火時期efinをノック学習値eknkで補正するときには、ノック学習値eknkが大きいほど要求点火時期efinが遅角側に補正される。
遅角側ノック限界点aknok2は、内燃機関10の経時変化を考慮しない場合において、ノッキングが発生しない範囲における最も遅角側の点火時期である。遅角側ノック限界点aknok2は、現状の機関回転速度や機関負荷率などを考慮して設定される。遅角側ノック限界点aknok2よりも進角側には、規定時期eakmf1が設定されている。規定時期eakmf1と遅角側ノック限界点aknok2との間の領域は、加速不良領域R1となっている。点火時期が加速不良領域R1内に含まれている場合、車両100の加速性能が著しく低下するおそれがある。
本実施形態では、フィードバック補正値ekcsとノック学習値eknkとの和が、ベース点火時期ebseと遅角側ノック限界点aknok2との差である最大遅角量ekmaxを超えないように制御される。
図3に示すように、制御装置50は、ノック制御を実行するための機能部として、運転領域判定部51、シフト判定部52、ベース点火時期算出部53、ノック判定部54、補正部55、学習部56、要求点火時期設定部57、点火制御部58を有している。
運転領域判定部51は、現状の機関回転速度及び機関負荷に基づいて、現在の運転領域を判定する。運転領域としては、図4に示すように、ノック制御禁止領域R2と、ノック制御実行領域R3とを含む。ノック制御禁止領域R2には、車両100の停車時において、上記充電制御を実行していない場合のアイドル運転領域が含まれる。また、ノック制御実行領域R3は、ノック制御禁止領域R2よりも、機関回転速度及び機関負荷が増大した領域に設定されていて、車両100の停車時において、上記充電制御を実行しているときのアイドル運転領域が含まれる。
図3に示すように、シフト判定部52は、シフトセンサ34からの出力信号に基づいて、現状の車両100のシフトレンジがパーキングポジション(以下「Pポジション」という。)であるか否かを判定する。
ベース点火時期算出部53は、現状の機関回転速度及び機関負荷に基づいて、MBT点ambt及び進角側ノック限界点aknok1を算出する。ベース点火時期算出部53は、MBT点ambt及び進角側ノック限界点aknok1のうちのより遅角側の値と同じ値をベース点火時期ebseとして算出する。
ノック判定部54は、ノックセンサ30からの出力信号に基づいて内燃機関10でノッキングが発生しているか否かを判定する。
補正部55は、ノック判定部54がノッキングの発生を判定したことに基づいて、ベース点火時期を遅角側に補正するフィードバック補正値ekcsを算出する。
学習部56は、運転領域判定部51によって判定された運転領域が、ノック制御実行領域R3にあるときに補正部55によって算出されたフィードバック補正値ekcsに基づいたノック学習値eknkを算出する。そして、学習部56は、学習値更新条件が成立したときには、ノック学習値eknkの更新を行う。更新されたノック学習値eknkは、学習部56に記憶される。なお、学習値更新条件としては、内燃機関10の運転状態がノック制御実行領域R3にあること、シフト判定部52によって判定されたシフトレンジがPポジションではないこと、及び水温センサ31によって検出された冷却水温が所定温度以上であることが含まれている。このように、学習部56は、内燃機関10の運転状態に応じて設定されたノック制御実行領域R3にあるときにノック学習値eknkの更新を行う。本実施形態では、ノック制御実行領域R3が学習領域に相当する。
要求点火時期設定部57は、ベース点火時期算出部53で設定されたベース点火時期ebse、補正部55によって算出されたフィードバック補正値ekcs、及び学習部56によって算出されたノック学習値eknkに基づいて、要求点火時期efinを設定する。
点火制御部58は、要求点火時期設定部57によって設定された要求点火時期efinで点火が行われるように点火プラグ13を制御する。
図5のフローチャートを参照して、制御装置50が実行するノック制御に係る一連の処理の流れについて説明する。この一連の処理は、制御装置50によって所定終期毎に実行される。
図5に示すように、制御装置50は、この一連の処理を開始するとまず、運転領域判定部51が、内燃機関10の現状の運転領域がノック制御実行領域R3にあるか否かを判定する(ステップS500)。運転領域判定部51が、内燃機関10の現状の運転領域がノック制御実行領域R3にあると判定すると(ステップS500:YES)、制御装置50はノック制御を開始する。
本実施形態では、駆動源として内燃機関10とモータ20とを備える車両100において、充電残量が少なく、車両100が停車している時には、上記充電要求があるとして、充電制御を行う。この場合、車両100が停車しているアイドル運転領域であっても、機関回転速度及び機関負荷が高い状態となり、内燃機関10の現状の運転領域がノック制御禁止領域R2からノック制御実行領域R3に変化することとなる。充電制御では、内燃機関10のクランクシャフト11Bがモータ20の駆動軸20Aに連結してモータ20を回転駆動する。そのため、内燃機関10にはモータ20が停止している状態から回転させる際の衝撃やモータ20の回転変動が伝達される等して、内燃機関10に振動が生じやすい状態となる。すなわち、充電制御の実行中には、内燃機関10は、ノッキング以外の要因に起因した振動が生じやすい運転状態となる。そのため、本実施形態では、ノック制御において以下のように点火時期を制御する。
制御装置50がノック制御を開始すると、ノック判定部54は、内燃機関10でノッキングが発生しているか否かを判定する(ステップS501)。この処理では、例えば、ノックセンサ30の出力信号が所定の振動態様を示しているときにノッキングが発生していると判定する。ノック判定部54によってノッキングが発生していることが判定されると(ステップS501:YES)、次に、補正部55がフィードバック補正値ekcsを算出する(ステップS502)。ステップS502の処理では、ノッキングの発生が判定されていることから、補正部55は、フィードバック補正値ekcsを増大して算出する。
また、ステップS501の処理において、ノック判定部54によってノッキングが発生していないと判定されると(ステップS501:NO)、次に、補正部55がフィードバック補正値ekcsを算出する(ステップS503)。ステップS503の処理では、ノッキングの発生が判定されていないことから、補正部55は、フィードバック補正値ekcsを減少して算出する。
その後、学習部56は、補正部55によって算出されたフィードバック補正値ekcsに基づいたノック学習値eknkを算出する(ステップS504)。この処理では、例えば、学習部56に記憶されているノック学習値eknkとフィードバック補正値ekcsとを平滑化したなまし値を新たなノック学習値eknkとして算出する。平滑化する方法としては、学習部56に記憶されているノック学習値eknkに対する重み付けを、フィードバック補正値ekcsに対する重み付けよりも大きくした加重平均を算出する方法などを採用できる。
学習部56は次に、学習値更新条件が成立しているか否かを判定する(ステップS505)。学習値更新条件としては、内燃機関10の運転状態がノック制御実行領域R3にあること、シフト判定部52によって判定されたシフトレンジがPポジションではないこと、及び水温センサ31によって検出された冷却水温が所定温度以上であることが含まれている。そのため、この処理において学習部56は、シフトレンジがPポジションでなく、車両が走行状態にあるときには肯定判定し(ステップS505:YES)、ステップS506の処理に移行する。ステップS506の処理において学習部56は、ステップS504の処理で算出したノック学習値eknkを新たな学習値として更新する(ステップS506)。そして、更新したノック学習値eknkを記憶する。
その後、ベース点火時期算出部53がベース点火時期を算出する(ステップS507)。そして、要求点火時期設定部57は、算出されたベース点火時期及びフィードバック補正値ekcsと、学習部56に記憶されているノック学習値eknkとに基づいて、要求点火時期efinを算出する(ステップS508)。
こうして要求点火時期を設定すると、点火制御部58は、要求点火時期efinで点火が行われるように点火プラグ13を制御して点火制御を実行する(ステップS509)。その後、制御装置50は、ノック制御に係る一連の処理を終了する。
一方で、シフトレンジがPポジションにある場合、すなわち車両100が停車していると判断できるときには、ステップS505の処理において、学習部56が学習値更新条件が成立していないと判定する(ステップS505:NO)。この場合には、制御装置50は、学習部56によるステップS506の処理を実行せずに、ステップS507の処理に移行する。すなわち、学習部56では、ステップS503の処理において算出されたノック学習値eknkの更新が行われない。そのため、以降のステップS507〜ステップS509の処理を実行することにより、このノック制御に係る一連の処理を実行する前に学習部56に記憶されているノック学習値eknkに変化を生じさせずに、この記憶されているノック学習値eknkに基づいてノック制御における点火時期が制御される。
また、ステップS500の処理において、運転領域判定部51が、内燃機関10の現状の運転領域がノック制御禁止領域R2にあると判定した場合には(ステップS500:NO)、以下の処理を実行せずに、ノック制御に係る一連の処理を終了する。
本実施形態の作用効果について説明する。
(1)本実施形態では、内燃機関10の運転状態がノック学習値eknkの更新が行われるノック制御実行領域R3にあるときであっても、車両100が停車してアイドル運転状態にあるときには、ノック学習値eknkの更新は行わない。そのため、ノッキング以外の他の要因に起因した振動が生じ易い状態においてノック学習値eknkの更新を禁止することができる。これにより、ノッキングの発生を誤判定することによるノック学習値eknkの遅角側への更新が抑制される。したがって、上記構成によれば、車両100の状態が停車から走行へと移行する際に、ノック学習値eknkの不適切な更新に基づいて点火時期が過度に遅角された状態となる事態の発生を抑えることができる。
上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。以下の変更例は、互いに適宜組み合わせて実施することも可能である。
・上記実施形態では、学習部56における学習値更新条件として、内燃機関10の運転状態がノック制御実行領域R3にあること、シフト判定部52によって判定されたシフトレンジがPポジションではないこと、及び水温センサ31によって検出された冷却水温が所定温度以上であることを含んでいた。学習値更新条件はこれに限られない。例えば、冷却水温による判定を省略してもよい。また、シフトレンジがPポジションではないことは、車両100が停車していることを判断するために設けられている条件である。そのため、シフトレンジがPポジションではないという条件に代えて、または加えて、車両100が停車していることを判定するための条件を採用してもよい。こうした条件としては、例えば、車速が「0」であることを挙げることができる。
・学習部56は、学習値更新条件が成立したときに、ノック学習値eknkを算出するようにしてもよい。この場合には、ステップS505の処理において肯定判定された後に、ステップS504の処理を実行するようにすればよい。
・上記実施形態では、ノック制御において、ノッキングの発生を判定していないときには(ステップS501:NO)、フィードバック補正値ekcsを減少させるようにしていたが、こうした構成は必ずしも備える必要はない。例えば、ノッキングの発生を判定していないときには、フィードバック補正値ekcsを「0」に設定するようにしてもよい。この場合においても、補正部55は、ノック判定部54がノッキングの発生を判定したときにはフィードバック補正値ekcsを増大させることで、ベース点火時期ebseを遅角側に補正することができる。
・ノック制御では、内燃機関10の運転領域をノック制御禁止領域R2とノック制御実行領域R3とを含むように構成し、内燃機関10の運転領域がノック制御実行領域R3にあるときにノック制御を実行した。こうした構成に代えて、内燃機関10の運転領域に拘わらず、ノック制御を実行するようにしてもよい。こうした場合であっても、内燃機関10の運転状態に応じて学習領域を設定し、内燃機関10の運転領域が設定された学習領域にあるときにノック学習値eknkの更新を行えばよい。例えば、車両100の停車時において、上記充電制御を実行していない場合のアイドル運転領域を含まず、上記充電制御を実行しているときのアイドル運転領域を学習領域に含むように学習領域を設定することができる。この構成では、充電制御を実行していない場合のアイドル運転領域において、ノック制御を実行しつつもノック学習値eknkの更新は行わない構成とすることができる。また、この構成では、内燃機関10の運転状態が学習領域にあるときであっても、車両100が停車しているときにはノック学習値eknkの更新を行わない。
・上記実施形態では、内燃機関の点火時期制御装置を、駆動源として内燃機関10とモータ20とを備える車両100に適用した例を説明したが、内燃機関の点火時期制御装置の適用対象はこれに限らない。例えば、内燃機関10のみを駆動源として備える車両であっても、同様の構成を適用することが可能である。この場合、車両が停車しているアイドル運転領域であるときに、例えば内燃機関10によって補機が回転駆動されるなどして内燃機関10の負荷が増大することで、内燃機関10の運転領域がノック制御禁止領域R2からノック制御実行領域R3に変化することもある。この場合にも、内燃機関10には補機が停止している状態から回転させる際の衝撃や補機の回転変動が伝達される等して、内燃機関10に振動が生じやすい状態となる。したがって、上述した内燃機関の点火時期制御装置と同様の構成を適用することで、上記(1)と同様の作用効果を得ることが可能になる。
10…内燃機関、11…機関本体、11A…燃焼室、11B…クランクシャフト、12…燃料噴射弁、13…点火プラグ、14…吸気通路、15…排気通路、16…触媒、20…モータ、20A…駆動軸、30…ノックセンサ、31…水温センサ、32…クランク角センサ、33…アクセルセンサ、34…シフトセンサ、35…充電量センサ、40…動力分割機構、45…バッテリ、46…減速機、47…出力軸、48…車輪、50…制御装置、51…運転領域判定部、52…シフト判定部、53…ベース点火時期算出部、54…ノック判定部、55…補正部、56…学習部、57…要求点火時期設定部、58…点火制御部、100…車両。

Claims (1)

  1. ベース点火時期を算出するベース点火時期算出部と、
    ノックセンサからの出力信号に基づいて内燃機関でノッキングが発生しているか否かを判定するノック判定部と、
    前記ノック判定部がノッキングの発生を判定したことに基づいて、前記ベース点火時期を遅角側に補正するフィードバック補正値を算出する補正部と、
    前記内燃機関の運転状態に応じて設定された学習領域にあるときに前記フィードバック補正値に基づいたノック学習値の更新を行う学習部と、
    前記ベース点火時期、前記フィードバック補正値、及び前記ノック学習値に基づいて要求点火時期を設定する要求点火時期設定部とを備え、
    前記学習部は、前記内燃機関の運転状態が前記学習領域にあるときにおいて前記内燃機関が搭載されている車両が停車しているときには、前記ノック学習値の更新を行わない
    内燃機関の点火時期制御装置。
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