JP2019031401A - 印字方法及び自動紙通し方法 - Google Patents
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Abstract
Description
当該インクジェットプリンターにおいては、連続用紙のマージナルパンチにピントラクターのピンを挿入し、当該ピントラクターを駆動させることにより連続用紙の搬送が行われる。
ちなみに、当該プリンター1においては、トラクター4により連続用紙2を搬送して紙送りローラー8に受け渡し、紙送りローラー8の搬送力により連続用紙2の搬送を開始して、連続用紙2を印刷位置Aに位置決めし、1ページ分の印刷を行っている。 また、紙送りローラー8の回転軸に搭載されたローラーエンコーダー14からの信号に基づいて印刷の制御を行い、トラクターの送り量を検出するトラクターエンコーダー20からの信号に基づいていわゆる頭出しを行っている。
当該連続用紙は、ミシン目毎に交互に折り畳まれ、いわゆるZ折りされた状態で取り扱われる。
この山状又は谷状の起伏が発生した状態で、搬送しながら連続用紙に印字を行うと、印字のずれが生じ、印字の品質も悪くなる欠点があり、また、本来、連続用紙とは非接触である印字ヘッドに連続用紙が接触し、印字ヘッドの吐出不良を引き起こしたり、印字ヘッド面にダメージを与える恐れがある。
なお、マージナルパンチが設けられ、頁区切り毎にミシン目が設けられた連続用紙に対する搬送及び印字においては、テンションを掛け過ぎると、連続用紙のマージナルパンチ周辺が破れたり、ミシン目で破断する恐れがあるため、従来においては、ノーテンションで搬送及び印字が行われている。
具体的には、第1プルローラーの回転速度と第2プルローラーの回転速度とを同期させた状態から、第2プルローラーの回転速度を第1プルローラーの回転速度よりも所定の割合で速くすることで、連続用紙にテンションを付与することができる。
なお、頁区切り毎にミシン目が設けられた連続用紙は、テンションを掛け過ぎると、そのミシン目で破断する恐れがあるため、第2プルローラーの回転速度を第1プルローラーの回転速度よりも速くする割合は最大で約0.05%増し、すなわち引き率でプラス約0.05%までであることが好ましい。
これにより、給紙部にZ折りにして配置された連続用紙を搬送する場合であっても、連続用紙に一定のテンションが付与されるため、ミシン目の位置に折り癖による山状又は谷状の起伏が発生することを防止することができる。
また、印字時においては、印字のずれや印字の品質も悪化を防止でき、印字ヘッドが連続用紙と接触することも防止することができる。
本発明の印字方法においては、インクジェットプリンターの連続用紙の搬送経路において、上流側から、ピントラクター、第1プルローラー、印字部、第2プルローラーの順で配置されている場合、連続用紙の搬送経路全般にわたって、適切なテンションを付与することが可能となる。
これにより、連続用紙に対するピントラクターの追従不良を防止することができる。
また、連続用紙の搬送経路において、乾燥部が印字部と第2プルローラーとの間に設けられている場合、連続用紙にテンションが付与されていることから、均一に乾燥することができる。
これにより、適切な箇所が印字部に到達した段階で、印字を開始することができる。
その結果、連続用紙を高速搬送した場合であっても、それに追従して印字を行うことが可能となる。
また、Z折りされた連続用紙に対し、テンションが付与されるので、特に印字部において、山状又は谷状の起伏が発生することを抑制した状態で、紙通しを行うことができる。
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンターの概略を示す正面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るインクジェットプリンター100は、Z折りされた連続用紙Xを配置する給紙部1と、連続用紙Xを案内すると同時にテンションを付与するためのバックテンションローラー群8と、該連続用紙Xを搬送するための第1プルローラー2a及び第2プルローラー2bと、該連続用紙Xの位置決めをするためのピントラクター3と、該連続用紙Xにテンションを付加するための速度可変モーター4と、該連続用紙Xに印字ヘッド(図示しない)にて印字する印字部5と、印字された連続用紙Xを乾燥するための乾燥部7と、該連続用紙Xを折機61でZ折りにして排出する排出部6と、これらを内蔵し且つ保護するためのハウジングHとを備える。
給紙部1は、Z折りされた連続用紙Xが配置される部位である。
なお、給紙部1は、ハウジングH内に設けられているが、これに限定されず、ハウジングH外に設けられていてもよい。
そして、バックテンションローラー群8のうちの少なくとも1つのローラー8aにはBT用速度可変モーター(図示しない)が取り付けられている。
なお、当該BT用速度可変モーターとしては、サーボ機構において速度等を制御可能なサーボモーターや、それ以外の電動機に差動変速機を搭載したもの等が挙げられる。
その結果、連続用紙に対するピントラクター3の追従不良を防止することができる。
ピントラクター3は、公知のものと同じ構造であり、マージナルパンチPに係合するピンと、ピンの付いたピンベルトを搬送方向へ駆動させる駆動スプロケット32aとを有している。
したがって、ピントラクター3は、連続用紙Xの両側に設けられたマージナルパンチPに、各ピントラクター3のピンを挿入することにより、連続用紙Xの位置決めをすることができる。
当該基準検出センサー31は、例えば、連続用紙Xの前端の頁端部を検出することにより、基準を設定することができる。
また、ピントラクター3に連続用紙Xを位置決めして取り付けた際に、連続用紙Xの前端が既に基準検出センサー31を通過している場合は、基準検出センサー31が連続用紙Xの前端を検出できないため、連続用紙Xをバックフィードした後、連続用紙Xを前進させ、基準検出センサー31で連続用紙Xの前端を検出すればよい。なお、基準とするのは、連続用紙Xの前端に限定されず、任意の位置でもよい。
また、少なくとも一方の基準検出センサー31が取り付けられたピントラクター3の駆動スプロケット32aには、ピントラクタエンコーダー32が取り付けられている。
当該ピントラクタエンコーダー32は、ピントラクター3の移動量を測定するようになっている。
これらのことにより、基準検出センサー31が検出した特定の位置を基準とし、ピントラクタエンコーダー32がピントラクター3の移動量を測定することにより、搬送される連続用紙Xの位置情報を認識することが可能となる。
これにより、上記位置情報に基づいて、適切な位置が印字部5に到達した段階で、印字を開始することができる。なお、これらの印字方法の詳細については、後述する。
また、第1プルローラー2aには、駆動モーター(図示しない)が取り付けられており、第2プルローラー2bには、速度可変モーター4が取り付けられている。
なお、当該速度可変モーター4としては、サーボ機構において速度等を制御可能なサーボモーターや、それ以外の電動機に差動変速機を搭載したもの等が挙げられる。
また、印字時においては、印字のずれや印字の品質も悪化を防止でき、印字ヘッドが連続用紙Xと接触することも防止することができる。
なお、頁区切り毎にミシン目が設けられた用紙は、テンションを掛け過ぎると、そのミシン目で破断する恐れがあるため、第2プルローラーの回転速度を第1プルローラーの回転速度よりも速くする割合は最大で約0.05%増し、すなわち引き率でプラス約0.05%までであることが好ましい。
当該印字ヘッドとしては、シリアルヘッドやラインヘッド等が採用可能であるが、高速印字の観点から、ラインヘッドを採用することが好ましい。
乾燥部7は、印字された連続用紙Xを排出前に乾燥することができるので、排出後、所定の頁に印字された事項が他の頁に移ることを防止することができる。
また、連続用紙の搬送経路において、乾燥部7は、印字部5と第2プルローラー2bとの間に設けられているので、連続用紙Xにテンションが付与された状態となっている。このため、連続用紙Xを均一に乾燥することが可能となる。
なお、排紙部6は、ハウジングH内に設けられているが、これに限定されず、ハウジングH外に設けられていてもよい。
具体的には、連続用紙Xの厚さや材質によって、第2プルローラーの回転速度を第1プルローラーの回転速度よりも速くする割合を変えて、適切なテンションを付与することが可能となる。一般的に、前記割合は薄紙より厚紙の方が高くなる。
図2は、本実施形態に係るインクジェットプリンターを用いた印字方法を示すフローチャートである。
図2に示すように、インクジェットプリンターを用いた印字方法においては、まず、基準検出センサー31で連続用紙Xの前端を検出する前、すなわち紙通し前に、1頁の印刷長を発信機9に設定する。
次に、印字開始のスタートボタンを押すと、搬送指令部91(例えばモーションコントロール)が第1プルローラー2a及び第2プルローラー2bに搬送指令M1を発信する。これにより、連続用紙Xの搬送が開始される。
また、搬送指令部91から専用モータM1−1にも搬送指令M1’が発信され、専用モータM1−1が、TACH用エンコーダ40を回転させる。なお、TACH用エンコーダ40は、第1プルローラー2a又は第2プルローラー2bと同期されている。
そして、TACH用エンコーダ40は、TACH用エンコーダから発振されるTACHパルスM5を、位置情報演算部92に発信する。
また、連続用紙Xの搬送により、ピントラクター3が駆動するため、当該ピントラクター3の移動量に比例して出力されるピントラクタエンコーダー32のパルスM3が発信機9に送られる。
そうすると、発信機9の位置情報演算部92は、TACHパルスM5と、基準値M2と、パルスM3をカウントすることにより得られる検出値と、予め、発信機9に設定された1頁の印刷長の情報とに基づいて、位置情報を演算して印字開始タイミングを作り、印字部5に印字指令M4を発信する。
そして、そのディレー値を、印字開始タイミングに付加することにより、印字指令の発信を遅らせた印字指令M4’を発信する。
図3に示すように、発信機9が発信する印字指令M4(ON)のタイミングと、実際の印字開始位置(ON)のタイミングとは、一致せず、時間的なズレが生じている。
具体的には、例えば、発信機9が発信する最初の印字指令CUE−1と、最初の印字開始位置CUE−Pとのタイミングには差がある。
このタイミングの差が、ディレー値となる。
ディレー値演算部93は、予め設定されたこのディレー値の分だけ、印字指令を遅らせることになる。
なお、ディレー値は、予め設定されるミシン目から実際の印字の位置までの距離によって変わる。
また、速度が一定の場合は、ディレー値は変化せず、速度が変化する場合は、それに応じて変わる。また、ディレー値の具体的な値は、経験則に基づいて設定される。
また、発信機9が発信する印字指令M4と、実際の印字開始位置との間に、連続用紙Xの搬送速度に基づくズレがあったり、ノズルヘッドと対向する連続用紙Xまでの距離による着弾時間の差がある場合であっても、これらを含めて上記ディレー値を調整することにより、適切な印字開始位置となるように適宜修正することができる。
そして、修正されたタイミングで印字指令M4’を受けた印字ヘッドが連続用紙Xに印字を行う。
このように、インクジェットプリンターを用いた印字方法においては、簡単な処理フローで印字を行うことができる。このため、連続用紙Xを高速搬送した場合であっても、それに追従して印字を行うことが可能となる。
図4は、本実施形態に係るインクジェットプリンターを用いた印字方法において連続用紙が加速された例を示すグラフである。図4において、(1)のグラフは、印字指令のON/OFFを示し、(2)のグラフは、印字ヘッドのUP/DOWNを示し、(3)のグラフは、連続用紙Xの搬送速度を示す。
図4に示すように、印字指令がONになると、印字ヘッドがDOWNし、印字のスタンバイ状態となる。
そして、印字が開始されると同時に、連続用紙Xの搬送速度が0m/minから10m/minに加速され、乾燥機の温度が一定となるまで、一旦10m/minの定速となり、その後、10m/minから80m/minに加速される。
すなわち、連続用紙Xの搬送速度が定速である場合だけでなく、加速する場合であっても、連続して印字が行われる。
なお、図示していないが、連続用紙Xが減速する場合でも、連続して印字が行われる。
例えば、減速時においては、連続用紙Xの搬送速度を単に減速させると、解像度が徐々に高くなることから、連続用紙Xの搬送速度を減速させると共に、印字ヘッドがインクを吐出するタイミングを遅くすることにより、低解像度を維持させる。
加速時においては、連続用紙Xの搬送速度を単に加速させると、解像度が徐々に低くなることから、連続用紙Xの搬送速度を加速させると共に、印字ヘッドがインクを吐出するタイミングを速くすることにより、高解像度を維持させる。
これにより、連続用紙Xの加減速時であっても、連続して印字することが可能となり、且つ、印字がぼやけたり、シャープさに欠けたりすることを抑制できる。
本実施形態に係るインクジェットプリンター100は、連続用紙Xを逆方向に搬送させるいわゆるバックフィード機能を有している。
図5の(a)〜 図5の(c)は、本実施形態に係るインクジェットプリンターのバックフィード機能を利用した印字方法を説明するための説明図である。
例えば、印字を途中で停止させ、その後、用紙の搬送を停止させた場合、用紙が高速で搬送されているため、図5の(a)に示すように、連続用紙Xの印字していない頁が印字部5を通過し、白紙部分が極めて多く発生する。
この場合、上述したピントラクタエンコーダー32の検出値に基づいて、印字していない最初の頁から印字開始可能となるように、少なくとも第1プルローラー2a及び第2プルローラー2bを逆方向に回転させることにより、図5の(b)に示すように、連続用紙Xを搬送方向とは逆方向に搬送し、少なくとも白紙部分の先頭頁の下流側が印字部5の上流側へ来たら停止する。
そして、上述した印字方法と同様に、発信機9が搬送指令M1を発信して、連続用紙Xが再度、順方向に搬送され、基準値M2と検出値とに基づいて、印字指令M4を発信し、ディレー値の分だけ遅らせて印字が開始される。
このとき、図5の(c)に示すように、印字開始位置が、印字部5を通過した白紙部分(印字していない頁)から印字を始めるようにすることで、用紙の無駄を無くすことができる。
図6は、本実施形態に係る自動紙通し方法に用いられるインクジェットプリンターの概略を示す模式図である。
図6に示すように、本実施形態に係る自動紙通し方法に用いられるインクジェットプリンター101は、Z折りされた連続用紙Xを配置する給紙部(図示しない)と、該連続用紙Xを搬送するための第1プルローラー2a、中間プルローラー2c及び第2プルローラー2bと、該連続用紙Xの位置決めをするための第1ピントラクター3a及び第2ピントラクター3bと、該連続用紙Xに印字ヘッド(図示しない)にて印字する印字部5と、印字された連続用紙Xを乾燥するための乾燥部7と、該連続用紙Xを折機61でZ折りにして排出する排出部6と、これらを内蔵し且つ保護するためのハウジング(図示しない)とを備える。
給紙部1は、Z折りされた連続用紙Xが配置される部位である。
なお、給紙部1は、ハウジング内に設けられていても、ハウジング外に設けられていてもよい。
また、第2ピントラクター3bも同様の構造となっている。
第1ピントラクター3a及び第2ピントラクター3bは、それぞれ、公知のものと同じ構造であり、マージナルパンチPに係合するピンと、ピンの付いたピンベルトを搬送方向へ駆動させる駆動スプロケット32aとを有している。
したがって、第1ピントラクター3a及び第2ピントラクター3bは、連続用紙Xの両側に設けられたマージナルパンチPに、第1ピントラクター3a及び第2ピントラクター3bのピンを挿入することにより、連続用紙Xの位置決めをすることができる。
さらに、第2ピントラクター3bは、ピンをマージナルパンチに挿入した状態からピンをマージナルパンチから抜去した状態となるように、図示しない昇降駆動装置により、上下方向に移動可能となっている。
当該用紙検出センサー35は、例えば、連続用紙Xの前端を検出することにより、連続用紙Xの有無を判断することが可能となっている。
ここで、当該押えコロには、それぞれ、エアーシリンダー等の駆動装置が取り付けられており、当該駆動装置により、対応するプルローラーに対して、着脱自在となっている。
また、第1プルローラー2a、中間プルローラー2c及び第2プルローラー2bには、それぞれ、駆動モーター(図示しない)が取り付けられている。
したがって、第1プルローラー2aと、対応する押さえコロとの間で連続用紙Xを挟持し、駆動モーターによって第1プルローラー2aを駆動させ、第2プルローラー2bと、対応する押さえコロとの間で連続用紙Xを挟持し、駆動モーターによって第2プルローラー2bを駆動させることにより、当該連続用紙Xを搬送することが可能となっている。
当該印字ヘッドとしては、シリアルヘッドやラインヘッド等が採用可能であるが、高速印字の観点から、ラインヘッドを採用することが好ましい。
乾燥部7は、印字された連続用紙Xを排出前に乾燥することができるので、排出後、所定の頁に印字された事項が他の頁に移ることを防止することができる。
また、連続用紙の搬送経路において、乾燥部7は、印字部5と第2プルローラー2bとの間に設けられているので、連続用紙Xをテンションが付与された状態とすることにより、連続用紙Xを均一に乾燥することが可能となる。
なお、排紙部6は、ハウジング内に設けられていても、ハウジング外に設けられていてもよい。
図7は、本実施形態に係る自動紙通し方法を示すフローチャートである。
図7に示すように、本実施形態に係る自動紙通し方法は、以下に説明する第1ステップS1、第2ステップS2、第3ステップS3、第4ステップS4、第5ステップS5、第6ステップS6及び第7ステップS7からなる。
なお、かかる第1ステップS1は、作業者が行う。
これにより、連続用紙Xの位置決めがなされる。
このとき、連続用紙Xの前端は、押さえコロが当接されていない第1プルローラー2aと、印字部5と、押さえコロが当接されていない中間プルローラー2cとを通過する。
そして、用紙検出センサー35が連続用紙Xの前端を検出するまで連続用紙Xを搬送した後、駆動モーター34による第1ピントラクター3aの駆動を停止させる。
そして、中間プルローラー2cが連続用紙Xを微速で下流側に搬送する。このとき、第1ピントラクター3aは、駆動が停止されているものの、クラッチ33は繋がっているので、中間プルローラー2cが微速で下流側に連続用紙Xを搬送することにより、連続用紙Xにテンションが付与される。これにより、中間プルローラー2cから第1ピントラクター3aまでの間、例えば、印字部5の連続用紙Xはテンションが付与された状態となる。
このとき、中間プルローラー2cに当接させた押さえコロの当接圧を調整して、中間プルローラー2cが連続用紙Xを引き出し過ぎないようにスリップさせる。
すなわち、上記第3ステップS3において、第2ピントラクター3bのピンと連続用紙XのマージナルパンチPとの位置が一致するように、中間プルローラー2cが微速で上流側に連続用紙Xを搬送する。
そして、第2ピントラクター3bのピンと連続用紙XのマージナルパンチPとの位置が一致した際に、第2ピントラクター3bを昇降駆動装置により上昇移動させ、第2ピントラクター3bのピンを連続用紙XのマージナルパンチPに挿入する。
そして、少なくとも第2ピントラクター3bを駆動モーター34により駆動させ、連続用紙Xを、乾燥部7、排出部6まで搬送する。
このとき、連続用紙Xの前端は、乾燥部7と、押さえコロが当接されていない第2プルローラー2bとを通過する。
そして、連続用紙Xを排出部6まで搬送した後、駆動モーター34による第2ピントラクター3bの駆動を停止させる。
これにより、連続用紙Xは、第1プルローラー2aと該第1プルローラー2aに当接された押さえコロとの間、及び、第2プルローラー2bと該第2プルローラー2bに当接された押さえコロとの間、で挟持される。
そして、駆動モーターによって第1プルローラー2a及び第2プルローラー2bをそれぞれ駆動させることにより、自動紙通しが行われた連続用紙Xの搬送が可能となる。
また、Z折りされた連続用紙Xであっても、テンションが付与されるので、特に印字部5において、山状又は谷状の起伏が発生することを抑制した状態で、紙通しを行うことができる。
また、中間プルローラー2c、第2ピントラクター3b、用紙検出センサー35等を更に備え、上述した自動紙通し方法に用いることが可能である。
また、速度可変モーター4やバックテンションローラー群8を更に備えていてもよい。
さらに、基準検出センサー31やピントラクタエンコーダー32等を更に備え、上述した印字方法に用いることも可能である。
また、連続用紙Xの落下を防止するための紙ガイドが搬送経路に沿うように設けられていてもよい。
また、本発明に係る自動紙通し方法は、頁区切り毎にミシン目が設けられ、両側にマージナルパンチが設けられた長尺状の連続用紙を用い、インクジェットプリンターに対して、自動で紙通しを行う方法として用いられる。
2a・・・第1プルローラー
2b・・・第2プルローラー
2c・・・中間プルローラー
3・・・ピントラクター
3a・・・第1ピントラクター
3b・・・第2ピントラクター
31・・・基準検出センサー
32・・・ピントラクタエンコーダー
33・・・クラッチ
34・・・駆動モーター
35・・・用紙検出センサー
4・・・速度可変モーター
40・・・TACH用エンコーダ
5・・・印字部
6・・・排出部
61・・・折機
7・・・乾燥部
8・・・バックテンションローラー群
8a・・・ローラー
9・・・発信機
91・・・搬送指令部
92・・・位置情報演算部
93・・・ディレー値演算部
100,101・・・インクジェットプリンター
H・・・ハウジング
M・・・ミシン目
M1、M1’・・・搬送指令
M2・・・基準値
M3・・・パルス
M4,M4’・・・印字指令
M5・・・TACHパルス
P・・・マージナルパンチ
S1・・・第1ステップ
S2・・・第2ステップ
S3・・・第3ステップ
S4・・・第4ステップ
S5・・・第5ステップ
S6・・・第6ステップ
S7・・・第7ステップ
X・・・連続用紙
Claims (12)
- 頁区切り毎にミシン目が設けられ、両側にマージナルパンチが設けられた長尺状の連続用紙に対し、インクジェット方式にて印字するインクジェットプリンターであって、
Z折りされた連続用紙を配置する給紙部と、該連続用紙を搬送するための第1プルローラー及び第2プルローラーと、該連続用紙の位置決めをするためのピントラクターと、該連続用紙にテンションを付加するための速度可変モーターと、該連続用紙に印字ヘッドにて印字する印字部と、該連続用紙を折機でZ折りにして排出する排出部と、を備え、
前記ピントラクターが、ピンを有し、該ピンを前記マージナルパンチに挿入することにより、前記連続用紙の位置決めが可能となっており、
第1プルローラーには、連続用紙を挟持するための押さえコロが当接され、且つ、駆動モーターが取り付けられ、
第2プルローラーには、連続用紙を挟持するための押さえコロが当接され、且つ、速度可変モーターが取り付けられ、
該速度可変モーターが前記第2プルローラーの回転速度を変化させることにより、前記連続用紙にテンションを付与するものであり、
連続用紙を案内すると同時にテンションを付与するための複数のローラーからなるバックテンションローラー群を更に有し、
前記連続用紙の搬送経路において、該バックテンションローラー群が前記給紙部と、前記ピントラクターとの間に設けられ、
前記バックテンションローラー群のうちの少なくとも1つのローラーには速度可変モーターが取り付けられており、
該速度可変モーターが前記ローラーの回転速度を変化させることにより、前記連続用紙にテンションを付与するものであり、
前記ピントラクターには、ピントラクタエンコーダーが取り付けられ、
前記ピントラクターの前記連続用紙を介して対向する側には、前記連続用紙の前端の頁端部を検出するための基準検出センサーが取り付けられているインクジェットプリンターを用いた印字方法であって、
前記基準検出センサーが検出した前記連続用紙の前端の頁端部を基準とする基準値と、前記ピントラクターの移動量に比例して出力される前記ピントラクタエンコーダーのパルスをカウントすることにより得られる検出値と、発信機に設定された頁区切りから次の頁区切りまでの連続用紙の長手方向の長さとに基づいて、発信機が印字開始タイミングを作り、印字指令を発信し、該印字指令を受けた前記印字ヘッドが前記連続用紙に印字を行う印字方法。 - 前記インクジェットプリンターの前記連続用紙の搬送経路において、上流側から、前記バックテンションローラー群、前記ピントラクター、前記第1プルローラー、前記印字部、前記第2プルローラーの順で配置されている請求項1記載の印字方法。
- 前記インクジェットプリンターが、印字された前記連続用紙を乾燥するための乾燥部を更に備え、
前記連続用紙の搬送経路において、該乾燥部が前記印字部と前記第2プルローラーとの間に設けられている請求項1又は2に記載の印字方法。 - 前記インクジェットプリンターの前記印字ヘッドが、ラインヘッドである請求項1〜3のいずれか1項に記載の印字方法。
- 前記ミシン目から前記連続用紙の実際に印字を開始したい位置までの距離を予め設定し、その距離を前記連続用紙が搬送するのに要する時間を、前記印字開始タイミングに付加して、前記印字指令の発信を遅らせる請求項1〜4いずれか1項に記載の印字方法。
- 請求項5記載の印字方法であって、
前記連続用紙の印字していない頁が前記印字部を通過した場合において、前記ピントラクタエンコーダーの検出値に基づいて、前記印字していない最初の頁から印字開始可能となるように、前記第1プルローラー及び前記第2プルローラーを逆方向に回転させることにより、前記連続用紙を搬送方向とは逆方向に搬送した後、再度、順方向に搬送し、印字を行う印字方法。 - 頁区切り毎にミシン目が設けられ、両側にマージナルパンチが設けられた長尺状の連続用紙に対し、インクジェット方式にて印字するインクジェットプリンターであって、
Z折りされた連続用紙を配置する給紙部と、該連続用紙を搬送するための第1プルローラー及び第2プルローラーと、該連続用紙の位置決めをするためのピントラクターと、該連続用紙にテンションを付加するための速度可変モーターと、該連続用紙に印字ヘッドにて印字する印字部と、該連続用紙を折機でZ折りにして排出する排出部と、を備え、
前記ピントラクターが、ピンを有し、該ピンを前記マージナルパンチに挿入することにより、前記連続用紙の位置決めが可能となっており、
第1プルローラーには、連続用紙を挟持するための押さえコロが当接され、且つ、駆動モーターが取り付けられ、
第2プルローラーには、連続用紙を挟持するための押さえコロが当接され、且つ、速度可変モーターが取り付けられ、
該速度可変モーターが前記第2プルローラーの回転速度を変化させることにより、前記連続用紙にテンションを付与するものであり、
連続用紙を案内すると同時にテンションを付与するための複数のローラーからなるバックテンションローラー群を更に有し、
前記連続用紙の搬送経路において、該バックテンションローラー群が前記給紙部と、前記ピントラクターとの間に設けられ、
前記バックテンションローラー群のうちの少なくとも1つのローラーには速度可変モーターが取り付けられており、
該速度可変モーターが前記ローラーの回転速度を変化させることにより、前記連続用紙にテンションを付与するものであるインクジェットプリンターを用いた印字方法であって、
前記基準検出センサーが検出した前記連続用紙の前端の頁端部を基準とする基準値と、前記ピントラクターの移動量に比例して出力される前記ピントラクタエンコーダーのパルスをカウントすることにより得られる検出値と、発信機に設定された頁区切りから次の頁区切りまでの連続用紙の長手方向の長さとに基づいて、発信機が印字開始タイミングを作り、印字指令を発信し、該印字指令を受けた前記印字ヘッドが前記連続用紙に印字を行うものであり、
前記連続用紙の搬送速度が減速した場合には、減速する直前の解像度で記録し、
前記連続用紙の搬送速度が加速した場合には、加速した直後の解像度で記録する印字方法。 - 前記インクジェットプリンターの前記連続用紙の搬送経路において、上流側から、前記バックテンションローラー群、前記ピントラクター、前記第1プルローラー、前記印字部、前記第2プルローラーの順で配置されている請求項7記載の印字方法。
- 前記インクジェットプリンターが、印字された前記連続用紙を乾燥するための乾燥部を更に備え、
前記連続用紙の搬送経路において、該乾燥部が前記印字部と前記第2プルローラーとの間に設けられている請求項7又は8に記載の印字方法。 - 前記インクジェットプリンターの前記印字ヘッドが、ラインヘッドである請求項7〜9のいずれか1項に記載の印字方法。
- 前記インクジェットプリンターの前記ピントラクターには、ピントラクタエンコーダーが取り付けられ、
前記ピントラクターの前記連続用紙を介して対向する側には、前記連続用紙の前端を検出するための基準検出センサーが取り付けられている請求項7〜10のいずれか1項に記載の印字方法。 - 頁区切り毎にミシン目が設けられ、両側にマージナルパンチが設けられた長尺状の連続用紙に対し、インクジェット方式にて印字するインクジェットプリンターの自動紙通し方法であって、
前記インジェットプリンターが、Z折りされた連続用紙を配置する給紙部と、該連続用紙を搬送するための第1プルローラー、中間プルローラー及び第2プルローラーと、該連続用紙の位置決めをするための第1ピントラクター及び第2ピントラクターと、該連続用紙に印字ヘッドにて印字する印字部と、該連続用紙を折機でZ折りにして排出する排出部と、を備え、
前記第1ピントラクター及び第2ピントラクターが、それぞれ、ピンを有し、該ピンを前記マージナルパンチに挿入することにより、前記連続用紙の位置決めが可能となっており、
前記第1ピントラクターにはクラッチを介して駆動モーターが取り付けられ、
前記第2ピントラクターには駆動モーターが直接取り付けられ、
前記第2ピントラクターが、前記ピンを前記マージナルパンチに挿入した状態から前記ピンを前記マージナルパンチから抜去した状態となるように移動可能となっており、
前記第2ピントラクターの前記連続用紙を介して対向する側には、連続用紙の前端を検出するための用紙検出センサーが取り付けられ、
前記第1プルローラー、中間プルローラー及び第2プルローラーが、それぞれ、前記連続用紙を挟持するための着脱自在な押さえコロを備え、且つ、駆動モーターが取り付けられ、
前記連続用紙の搬送経路において、上流側から、前記第1ピントラクター、前記第1プルローラー、前記印字部、前記中間プルローラー、前記第2ピントラクター、前記第2プルローラーの順で配置されており、
前記第1ピントラクターのピンを連続用紙のマージナルパンチに挿入する第1ステップと、
前記クラッチを繋げ、前記第1ピントラクターを駆動モーターにより駆動させ、前記連続用紙を前記用紙検出センサーが該連続用紙の前端を検出するまで搬送した後、駆動モーターによる第1ピントラクターの駆動を停止させる第2ステップと、
離脱されていた前記押さえコロを前記中間プルローラーに当接させ、該中間プルローラーと押さえコロとの間で前記連続用紙を挟持し、該中間プルローラーが該連続用紙を微速で下流側に搬送し、前記中間プルローラーから前記第1ピントラクターまでの間の前記連続用紙にテンションを付与する第3ステップと、
前記第2ピントラクターのピンを前記連続用紙のマージナルパンチに挿入する第4ステップと、
前記クラッチを切ることにより前記第1ピントラクターを前記連続用紙の搬送に従動するようにし、前記第2ピントラクターを駆動モーターにより駆動させ、前記連続用紙を前記排出部まで搬送する第5ステップと、
前記ピンを前記マージナルパンチから抜去するために前記第2ピントラクターを移動させる第6ステップと、
前記第1プルローラーと該第1プルローラーに当接された押さえコロとの間、及び、前記第2プルローラーと該第2プルローラーに当接された押さえコロとの間、で前記連続用紙を挟持して該連続用紙を搬送する第7ステップと、
からなる自動紙通し方法。
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