JP2019029067A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 加湿器の加湿状態を高精度に判定することができる燃料電池システムを提供する。【解決手段】 燃料電池システムは、反応ガスが供給されることにより発電する燃料電池と、反応ガスを燃料電池に供給するための供給路と、燃料電池から反応ガスを排出するための排出路と、燃料電池に供給される反応ガスを、燃料電池から排出された反応ガスに含まれる水分により加湿する加湿器と、加湿器内の加湿状態を判定する判定部とを有し、加湿器は、供給路に接続された第1流路と、排出路に接続された第2流路と、第1流路と第2流路を隔てる電解質膜と、電解質膜の第1流路側及び第2流路側の各面の少なくとも一部に設けられた一対の触媒電極とを有し、判定部は、一対の触媒電極に交流電圧を印加することにより電解質膜のインピーダンスを測定し、インピーダンスに基づき加湿状態を判定する。【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池に供給される空気は、加湿器内においてカソードのオフガス中の水分により加湿されるため、燃料電池の電解質膜の湿度は良好な状態に維持される。例えば特許文献1には、加湿器内の加湿状態をカソードオフガスの入口と出口の温度差から判定することが記載されている。
しかし、上記の判定方法によると、カソードオフガスの水分を浸透させる中空糸膜の状態が、カソードオフガスの入口と出口の温度差に基づき間接的に判定されるため、判定精度が低いという問題がある。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、加湿器の加湿状態を高精度に判定することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明の燃料電池システムは、反応ガスが供給されることにより発電する燃料電池と、前記反応ガスを前記燃料電池に供給するための供給路と、前記燃料電池から前記反応ガスを排出するための排出路と、前記燃料電池に供給される前記反応ガスを、前記燃料電池から排出された前記反応ガスに含まれる水分により加湿する加湿器と、前記加湿器内の加湿状態を判定する判定部とを有し、前記加湿器は、前記供給路に接続された第1流路と、前記排出路に接続された第2流路と、前記第1流路と前記第2流路を隔てる電解質膜と、前記電解質膜の前記第1流路側及び前記第2流路側の各面の少なくとも一部に設けられた一対の触媒電極とを有し、前記判定部は、前記一対の触媒電極に交流電圧を印加することにより前記電解質膜のインピーダンスを測定し、前記インピーダンスに基づき前記加湿状態を判定する。
本発明によれば、加湿器の湿潤状態を高精度に判定することができる。
図1は、燃料電池システムの一例を示す構成図である。燃料電池システムは、燃料電池1と、加湿器2と、インタークーラ3と、エアコンプレッサ4と、ECU(Electronic Control Unit)5と酸化剤供給路90〜92と、酸化剤排出路93,94と、燃料ガス供給路81と、燃料ガス排出路82とを有する。なお、本実施例の燃料電池システムは、一例として燃料電池車に搭載されるが、これに限定されず、他の用途に用いられるものであってもよい。
ECU5は、加湿器2及び燃料電池1を制御する。ECU5は、例えばCPU(Central Processing Unit)及びメモリなどから構成され、CPUを駆動するプログラムに従って動作する。
燃料電池1は、固体高分子形の複数の燃料電池単セルが積層されることにより構成されており、燃料ガスである水素ガスと、酸化剤ガスとして、酸素を含む空気とが供給される。各燃料電池単セルには膜電極接合体(MEA: Membrane Electrode Assembly)が設けられており、膜電極接合体において酸化剤ガス中の酸素と燃料ガス中の水素とが化学反応することにより発電する。なお、本実施例では、加湿器2により加湿される反応ガスの一例として、酸化剤ガスを挙げるが、燃料ガスであってもよい。
燃料電池1には、酸化剤供給路90〜92、酸化剤排出路93,94、燃料ガス供給路81、及び燃料ガス排出路82が接続されている。燃料ガス供給路81は、燃料ガスをタンク(図示を省略)から燃料電池1のアノードに供給するための経路である。燃料ガス排出路82は、燃料電池1のアノードから燃料オフガスを外部に排出するための経路である。
酸化剤供給路90〜92は、供給路の一例であり、酸化剤ガスを外部から燃料電池1のカソードに供給するための経路である。酸化剤排出路93,94は、燃料電池1のカソードから酸化剤オフガスを外部に排出するための経路である。なお、酸化剤オフガスには、各燃料電池単セルの膜電極接合体における化学反応により生成された水分が含まれる。
エアコンプレッサ4は、外部から空気を取り込んで圧縮し、酸化剤ガスとして、酸化剤供給路90を介してインタークーラ3に送出する。インタークーラ3は、酸化剤ガスを熱交換により冷却し、酸化剤供給路91を介して加湿器2に送出する。
加湿器2には、インタークーラ3から酸化剤供給路91を介して低湿度の酸化剤ガスが導入され、燃料電池1から酸化剤排出路93を介して高湿度の酸化剤オフガスが導入される。加湿器2は、燃料電池1に供給される酸化剤ガスを、燃料電池1から排出された酸化剤オフガスに含まれる水分により加湿する。
加湿器2は、加湿した酸化剤ガスを、酸化剤供給路92を介して燃料電池1に送出する。このため、燃料電池の膜電極接合体は、加湿された酸化剤ガス中の水分により適切な湿度に維持される。また、加湿器2は、加湿に使用した酸化剤オフガスを、酸化剤排出路94を介して外部に導く。
符号Gは加湿器2の部分的な断面を示す。加湿器2は、複数のセパレータ20と、電解質膜210と、一対の触媒電極215,216とを有する。なお、加湿器2の詳細な構成は後述する。
セパレータ20は、例えば金属板などにより構成される。セパレータ20の一方の面20bには、燃料電池1に供給される酸化剤ガスが流通する第1流路200bが設けられており、セパレータ20の他方の面20aには、燃料電池1から排出された酸化剤オフガスが流通する第2流路200aが設けられている。第1流路200b及び第2流路200aは、例えばプレス成型やカーボン成型により形成される。
第1流路200bは酸化剤供給路91,92に接続されており、第2流路200aは酸化剤排出路93,94に接続されている。第1流路200b内の酸化剤ガスが流通する方向Dinは、第2流路200a内の酸化剤オフガスが流通する方向Doutとは反対方向となる。すなわち、第1流路200b内の酸化剤ガスと第2流路200a内の酸化剤オフガスは対向流の関係にある。
電解質膜210は、一対のセパレータ20により挟まれるように設けられており、第1流路200bと第2流路200aを隔てる。より具体的には、電解質膜210の一方の面210bは、第1流路200bを介して一方のセパレータ20の下側の面20bに対向し、電解質膜210の他方の面210aは、第2流路200aを介して他方のセパレータ20の上側の面20aに対向する。
電解質膜210は、例えば、燃料電池1内の電解質膜と同様に、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示すイオン交換樹脂膜により構成される。このようなイオン交換樹脂膜としては、例えば、ナフィオン(登録商標)などの、イオン交換基としてスルホン酸基を有するフッ素樹脂系のものが挙げられる。なお、電解質膜210は、プロトン伝導性のものに限定されず、水酸化物イオン伝導性のものであってもよい。
電解質膜210は、第1流路200bと第2流路200aの間の水蒸気の圧力差により、第2流路200a側から水分が浸透して第1流路200b側へと移動する。これにより、酸化剤オフガス中の水分(H2O)は電解質膜210を通って第1流路200b内の酸化剤ガス中に拡散する。したがって、酸化剤供給路91からの低湿度の酸化剤ガスが酸化剤オフガス中の水分により加湿される。
一対の触媒電極215,216は、電解質膜210の第1流路200b側及び第2流路200a側の各面210b,210aの少なくとも一部に設けられている。より具体的には、一方の触媒電極215は電解質膜210の一方の面210bに積層され、他方の触媒電極216は電解質膜210の他方の面210aに積層されている。一対の触媒電極215,216は、触媒担持導電性粒子により構成された、ガス拡散性を有する多孔質層であり、例えば、白金担持カーボンの分散溶液である触媒インクの乾燥塗膜として形成される。
一対の触媒電極215,216は、電気配線Wを介し、後述する交流電源に接続されている。加湿器2の加湿状態の判定が行われる場合、一対の触媒電極215,216には、交流電源から交流電圧が印加される。一対の触媒電極215,216は、交流電圧により一定周期で交互に正極または負極となる。このとき、電解質膜210を介して一対の触媒電極215,216の一方から他方にイオンが移動する。
2H2O→4H++4e−+O2 ・・・(1)
4H++4e−→2H2 ・・・(2)
4H++4e−→2H2 ・・・(2)
電解質膜210がプロトン伝導性を有する場合、水素イオンが一対の触媒電極215,216の間を移動する。正極におけるイオン反応式は上記の式(1)で表され、負極におけるイオン反応式は上記の式(2)で表される。
4OH−→4e−+2H2O+O2 ・・・(3)
4H2O+4e−→4OH−+2H2 ・・・(4)
4H2O+4e−→4OH−+2H2 ・・・(4)
また、電解質膜210が水酸化物イオン伝導性を有する場合、水酸化物イオンが一対の触媒電極215,216の間を移動する。正極におけるイオン反応式は上記の式(3)で表され、負極におけるイオン反応式は上記の式(4)で表される。
ECU5は、判定部の一例であり、一対の触媒電極215,216に交流電圧を印加することにより電解質膜210のインピーダンスを測定し、インピーダンスに基づき加湿器2の加湿状態を判定する。より具体的には、ECU5は、例えば交流インピーダンス法を用いて、イオンの移動による電流−電圧特性からインピーダンスを測定する。
電解質膜210は、インピーダンスが大きい場合、イオンの移動抵抗が大きいと判断され、インピーダンスが小さい場合、イオンの移動抵抗が小さいと判断される。イオンの移動抵抗は、一対の触媒電極215,216に挟まれる電解質膜210内の水分量に応じて変化し、湿度が高い状態では低くなり、湿度が低い状態では高くなる。
したがって、ECU5は、電解質膜210のインピーダンスに基づき加湿器2の加湿状態を判定することができる。このため、電解質膜210の状態から直接的に加湿器2の加湿状態が判定されるので、その判定精度が向上する。
次に、加湿器2の詳細な構成を説明する。
図2は、加湿器2の一例を示す構成図である。加湿器2は、ECU5と電気的に接続された駆動部22と、燃料電池1と同様の形態で積層された複数の単セルUとを有する。単セルUの積層体の両側は、エンドプレートを介してテンションプレートにより締結されている。
駆動部22は、交流電源220、電流センサ221、及び電圧センサ222を含む。交流電源220、電流センサ221、及び電圧センサ222は、それぞれ、ECU5と電気的に接続されている。なお、駆動部22は、加湿器2から独立した別装置として設けられてもよい。
単セルUは、互いに重ね合わせられたセパレータ20及び樹脂フレーム21を含む。セパレータ20及び樹脂フレーム21は、一例として矩形状の外形を有するが、これに限定されない。セパレータ20と樹脂フレーム21の間は、気密状態となるように、例えばガスケットや接着剤により封止(シール)されている。
セパレータ20は、一端に流通孔203,204が設けられ、他端に流通孔201,202が設けられている。流通孔201〜204は、セパレータ20をその厚み方向に貫通する。
流通孔203は、酸化剤供給路91と連通し、インタークーラ3から低湿度の酸化剤ガスが流れ込む。流通孔202は、酸化剤供給路92と連通し、燃料電池1に供給される、加湿された酸化剤ガスが流れ込む。流通孔201は、酸化剤排出路93と連通し、燃料電池1から水分を含む酸化剤オフガスが流れ込む。流通孔204は、酸化剤排出路94と連通し、加湿に用いられた酸化剤オフガスが流れ込む。
また、セパレータ20は、一方の面20bに第1流路200bが設けられ、他方の面20aに第2流路200aが設けられている。第1流路200bは流通孔203,202に接続され、第2流路200aは流通孔201,204に接続されている。
このため、燃料電池1に供給される酸化剤ガスは、方向Dinに従って、流通孔203から流れ込み、第1流路200bを通って流通孔202に流れ込む。また、燃料電池1から排出された酸化剤オフガスは、方向Doutに従って、流通孔201から流れ込み、第2流路200aを通って流通孔204に流れ込む。なお、第1流路200b及び第2流路200aの形状は、図示を省略するが、一例としてストレート状または蛇行状に延びる複数本の溝から構成される。
樹脂フレーム21は、同一の単セルU内のセパレータ20と、隣接する単セルU内のセパレータ20との間に挟まれる。樹脂フレーム21は、一端に流通孔213,214が設けられ、他端に流通孔211,212が設けられている。流通孔211〜214は、樹脂フレーム21をその厚み方向に貫通する。
流通孔211はセパレータ20の流通孔201と重なり合う。重なり合った複数の流通孔201,211には、水分を含む酸化剤オフガスが単セルUの積層方向に流通する。
流通孔212はセパレータ20の流通孔202と重なり合う。重なり合った複数の流通孔202,212には、加湿された酸化剤ガスが単セルUの積層方向に流通する。
流通孔213はセパレータ20の流通孔203と重なり合う。重なり合った複数の流通孔203,213には、低湿度の酸化剤ガスが単セルUの積層方向に流通する。
流通孔214はセパレータ20の流通孔204と重なり合う。重なり合った複数の流通孔204,214には、加湿に用いられた酸化剤オフガスが単セルUの積層方向に流通する。
また、樹脂フレーム21の中央には、矩形の電解質膜210が接合されている。電解質膜210は、一方の面210bがセパレータ20の面20bに対向し、他方の面210aがセパレータ20の面20aに対向する。このため、電解質膜210は、面20b内の第1流路200bと面20a内の第2流路200aを隔てる。なお、電解質膜210の各面210a,210bには、水蒸気を拡散させるガス拡散層が設けられてもよい。
上述したように、第2流路200aを流れる酸化剤オフガス中の水分の一部は、符号Pで示されるように、水蒸気の圧力差により電解質膜210を通って第1流路200bに移動する。これにより、第1流路200bを流れる低湿度の酸化剤ガスに水分が与えられるため、燃料電池1に供給される酸化剤ガスが加湿される。
また、電解質膜210の各面210b,210aの一部には、一対の触媒電極215,216が設けられている。触媒電極215,216は、セパレータ20内の不図示の電気配線を介して交流電源220の各端子にそれぞれ電気的に接続されている。交流電源220は、ECU5の制御に従いオンオフされる。これにより、ECU5は、一対の触媒電極215,216に交流電圧を印加する。
また、電流センサ221は、交流電源220に対して直列に接続され、電解質膜210を流れる電流を検出する。電圧センサ222は、交流電源220に対して並列に接続され、一対の触媒電極215,216の間の電圧を検出する。
ECU5は、電流センサ221が検出した電流値と、電圧センサ222が検出した電圧値とを取得することにより電解質膜210の電流−電圧特性を算出し、その特性に基づいてインピーダンスを測定する。このとき、一対の触媒電極215,216には交流電圧を印加されるため、直流電圧を印加する場合と比較すると、ECU5は、電解質膜210を移動可能なイオン数が少ない場合でも、例えば交流インピーダンス法を用いることによりインピーダンスを高精度に測定することができる。そして、ECU5は、上述したように、インピーダンスから加湿器2の加湿状態を判定する。
一対の触媒電極215,216は、加湿器2内の加湿状態を判定すべき任意の位置に形成することができる。加湿状態を判定すべき位置は限定されないが、例えば、加湿器2の加湿効率を向上するため、電解質膜210の最も乾燥しやすい部位に設けられると好ましい。
電解質膜210は、第1流路200bの上流部または第2流路200aの下流部が乾燥しやすい。ここで、第1流路200bの上流部とは、第1流路200bを酸化剤ガスの流通方向において入口から出口までの間を複数の領域に分割したときの入口に最も近い領域であり、例えば3等分や5等分したときの最も入口に近い領域である。これと同様に、第2流路200aの下流部とは、第2流路200aを燃料ガスの流通方向において入口から出口までの間を複数の領域に分割したときの入口に最も近い領域であり、例えば3等分や5等分したときの最も入口に近い領域である。
本実施例において、第1流路200bと第2流路200aの各流通方向は、電解質膜210を介して対向する対向流の関係にあるため、第1流路200bの上流部と第2流路200aの下流部は、電解質膜210を介して対向する位置にある。
このため、一方の触媒電極215は、電解質膜210の面210bにおいて、第1流路200bの上流部かつ第2流路200aの下流部に対向する領域である流通孔203側に設けられる。また、他方の触媒電極216は、電解質膜210の面210aにおいて、第1流路200bの上流部かつ第2流路200aの下流部に対向する領域である流通孔204側に設けられている。なお、一対の触媒電極215,216は、電解質膜210を挟んで対向するため、電解質膜210を平面視した場合、同一の位置に設けられている。
このような位置に一対の触媒電極215,216が設けられている場合、ECU5は、加湿状態が悪いと判定したとき、電解質膜210の該当部位の湿度が増加するように燃料電池1を制御することにより加湿器2の加湿効率を改善することができる。このとき、ECU5は、例えば、燃料電池1の冷却水の循環量やラジエータのファンの回転数を増加させることにより燃料電池1の運転温度を低下させて、酸化剤オフガスの飽和水蒸気量を低下させてもよい。さらに、ECU5は、酸化剤オフガスとともに加湿器2から外部に排出される水蒸気量が減少するように燃料電池1に供給される酸化剤ガスの量を減少させて、第1流路200bと第2流路200aの間の水蒸気圧の差を増加させてもよい。
上記の実施例では第1流路200bと第2流路200aの各流通方向が対向流の関係にある場合を挙げたが、第1流路200bと第2流路200aの各流通方向が電解質膜210を介して略同一であって並行流の関係にある場合、第1流路200bの上流部かつ第2流路200aの下流部の各位置は、電解質膜210を平面視したときに同一とはならない。この場合、触媒電極215,216は、第1流路200bの上流部または第2流路200aの下流部において電解質膜210の各面に設けられてもよい。
また、触媒電極215,216は、電解質膜210において、第1流路200bの上流部に対向する領域の全体に形成される必要がなく、第2流路200aの下流部に対向する領域の全体に形成される必要もない。したがって、触媒電極215,216は、第1流路200bの上流部に対向する領域の一部、または第2流路200aの下流部に対向する領域の一部に形成されてもよい。
上述したように、加湿器2は、第1流路200b及び第2流路200aを有する一組のセパレータ20と、一対の触媒電極215,216に挟まれた電解質膜210とを含み、このような構成は燃料電池1の構成に類似する。したがって、上記のような加湿状態の判定手段を構成することは容易である。
また、ECU5は、電解質膜210のインピーダンスから加湿器2の加湿状態を判定するため、電解質膜210内の水分の湿潤状態に基づく効果的な加湿性能の判定が可能である。これに対し、例えば加湿器2内の酸化剤ガスまたは酸化剤オフガスの湿度を検出することにより判定を行う場合、外気や燃料電池1内の温度や湿度などの影響があるため、効果的な判定を行うことは難しい。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
1 燃料電池
2 加湿器
5 ECU(判定部)
90〜92 酸化剤供給路(供給路)
93,94 酸化剤排出路(排出路)
200b 第1流路
200a 第2流路
210 電解質膜
215,216 触媒電極
220 交流電源
2 加湿器
5 ECU(判定部)
90〜92 酸化剤供給路(供給路)
93,94 酸化剤排出路(排出路)
200b 第1流路
200a 第2流路
210 電解質膜
215,216 触媒電極
220 交流電源
Claims (1)
- 反応ガスが供給されることにより発電する燃料電池と、
前記反応ガスを前記燃料電池に供給するための供給路と、
前記燃料電池から前記反応ガスを排出するための排出路と、
前記燃料電池に供給される前記反応ガスを、前記燃料電池から排出された前記反応ガスに含まれる水分により加湿する加湿器と、
前記加湿器内の加湿状態を判定する判定部とを有し、
前記加湿器は、前記供給路に接続された第1流路と、前記排出路に接続された第2流路と、前記第1流路と前記第2流路を隔てる電解質膜と、前記電解質膜の前記第1流路側及び前記第2流路側の各面の少なくとも一部に設けられた一対の触媒電極とを有し、
前記判定部は、前記一対の触媒電極に交流電圧を印加することにより前記電解質膜のインピーダンスを測定し、前記インピーダンスに基づき前記加湿状態を判定することを特徴とする燃料電池システム。
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US11923579B2 (en) | 2020-02-17 | 2024-03-05 | Japan Aerospace Exploration Agency | Method for controlling fuel cell device |
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2017
- 2017-07-25 JP JP2017143933A patent/JP2019029067A/ja active Pending
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