JP2019026084A - 車両前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントサイドメンバの全長を抑えて意匠の自由度を確保することが可能な車両前部構造を得る。【解決手段】サスペンションタワー40には、サスペンションタワー40とフロントサイドメンバ16とを結合すると共に、前面衝突時にサスペンションタワー40フロントサイドメンバ16との結合を解除す前側結合部44が設けられている。また、前側結合部44よりも車両後側には、サスペンションタワー40とフロントサイドメンバ16とを結合する後側結合部46が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両前部構造に関する。
下記特許文献1に記載された車体構造では、エプロンアッパメンバとフロントサイドメンバとの間にサスペンションタワーが架け渡されている。サスペンションタワーには、フロントサイドメンバの閉断面の一部を構成するようにサイドメンバ構成部が一体的に形成されており、荷重の伝達が効率的に行われる。
特開2015−85801号公報
通常、フロントサイドメンバが前面衝突によって車両前後方向に潰れ変形しても、フロントサイドメンバへのサスペンションタワーの取付部分は、潰れずに残る。したがって、前面衝突の場合に、所定量変形させて衝突エネルギーを吸収するために、サスペンションタワーの取付部分よりも前側でフロントサイドメンバの変形量を確保する必要が生じる。そのため、フロントサイドメンバのサスペンションタワーの取付部分よりも前側を長くする必要が生じ、意匠の自由度が低下する。
本発明は上記事実を考慮し、フロントサイドメンバの全長を抑えつつ意匠の自由度を確保することが可能な車両前部構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両前部構造は、車両前部の左右両側部に配置され車両前後方向へ延在するフロントサイドメンバと、前記フロントサイドメンバから車両上側に突出するように配置されたサスペンションタワーと、前記サスペンションタワーに設けられ、前記サスペンションタワーと前記フロントサイドメンバとを結合すると共に、前面衝突時に前記サスペンションタワーと前記フロントサイドメンバとの結合が解除される前側結合部と、前記サスペンションタワーにおいて、前記前側結合部よりも車両後側に設けられ、前記サスペンションタワーと前記フロントサイドメンバとを結合する後側結合部と、を備えている。
請求項1に記載の車両前部構造では、サスペンションタワーとフロントサイドメンバとは、前側結合部及び後側結合部で結合されている。前側結合部は、サスペンションタワーとフロントサイドメンバとを結合しているが、前面衝突時にサスペンションタワーとフロントサイドメンバとの結合を解除する。後側結合部は、前側結合部よりも車両後側でサスペンションタワーとフロントサイドメンバとを結合している。
上記構成の車両前部構造において前面衝突により車両前方から衝撃が入力されると、フロントサイドメンバが前側から車両前後方向に変形しながら荷重を吸収する。さらに、フロントサイドメンバから伝達された荷重により、前側結合部によるサスペンションタワーとフロントサイドメンバとの結合が解除され、フロントサイドメンバは前側結合部と結合されていた部分も変形して荷重を吸収する。
このように、フロントサイドメンバの前側結合部との結合部分についても変形させることができるので、前面衝突時におけるフロントサイドメンバの変形量を確保して、荷重を吸収することができる。したがって、変形量を確保するためにフロントサイドメンバを前方に長くする必要がなくなる。フロントサイドメンバの全長を抑えつつ意匠の自由度を確保することができる。
請求項2に記載の発明に係る車両前部構造は、前記前側結合部における前記サスペンションタワーと前記フロントサイドメンバとの間の結合力は、前記後側結合部における前記サスペンションタワーと前記フロントサイドメンバとの間の結合力よりも弱い。
請求項2に記載の車両前部構造では、サスペンションタワーとフロントサイドメンバとの間の結合力について、前側結合部を後側結合部よりも弱くするので、サスペンションタワーとフロントサイドメンバとの結合力を確保しつつ、前側結合部について、前面衝突時に結合を解除させやすくすることができる。
請求項3に記載の発明に係る車両前部構造は、前記前側結合部及び前記後側結合部は、前記サスペンションタワーの下端から車両下側へ各々突出され、前記前側結合部と前記後側結合部との間に凹部が形成されている。
請求項3に記載の車両前部構造では、サスペンションタワーの下端から車両下側へ各々突出された前側結合部と後側結合部との間に凹部が形成されている。したがって、前面衝突時に車両前方から荷重が入力された際に、サスペンションタワーを車両前後方向に潰れやすくすることができる。
請求項4に記載の発明に係る車両前部構造は、前記フロントサイドメンバに取付部で取り付けられるサスペンションメンバを有し、前記取付部は前記後側結合部と車両前後方向に重なり合った位置に配置されている。
請求項4に記載の発明に係る車両前部構造では、サスペンションメンバをフロントサイドメンバに取り付ける取付部と、後側結合部とが車両前後方向に重なり合った位置に配置されている。前面衝突時に前方から衝撃が入力された際に、取付部及び後側結合部は潰れ残りとなるので、これらを、車両前後方向に重なり合った位置に配置することにより、潰れ残り量(代)を小さくすることができる。
本発明に係る車両前部構造によれば、フロントサイドメンバの全長を抑えて意匠の自由度を確保することができる。
第1実施形態に係る車両前部構造の上方からの斜視図である。 第1実施形態に係る車両前部構造の下方からの斜視図である。 第1実施形態に係る車両前部構造の側面図である。 第1実施形態の変形例に係る車両前部構造の側面図である。 第1実施形態の他の変形例に係る車両前部構造の側面図である。 第2実施形態に係る車両前部構造の側面図である。 第2実施形態の変形例に係る車両前部構造の側面図である。
<第1の実施形態>
本発明の第1実施形態に係る車両前部構造11について、図1〜図5に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印LH、矢印RHは、車両の前方向(進行方向)、上方向、左方向、右方向をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係る車両前部構造11は、例えば電気自動車等の車両10の前部に適用されており、パワーユニット室12及び車室13を備えている。パワーユニット室12と車室13とは、ダッシュパネル14によって区画されており、パワーユニット室12は、車室13の前側に配置されている。
パワーユニット室12には、図示はしないが、内部に電装部品、ギアボックス、補機類等の各種部材が収納可能とされている。また、パワーユニット室12には、車両幅方向の両側部で車両前後方向に沿って延在する左右一対のフロントサイドメンバ16がそれぞれ配置されている。
各フロントサイドメンバ16は車両骨格部材の1つであり、角筒状を成す閉断面構造とされており、上面部16A、下面部16B、内側面部16C、及び、外側面部16Dを有している。フロントサイドメンバ16の前端部には、車両前端部において車両幅方向に沿って延在されたフロントリインフォースメント18が溶接や締結等によりそれぞれ結合されている。なお、各フロントサイドメンバ16の前端部とフロントリインフォースメント18の間に、衝撃吸収部材として別途クラッシュボックスがそれぞれ介在されてもよいのは勿論のことである。
車室13の下部の車両幅方向の両外側には、車両前後方向に沿って延在された左右一対のロッカ23が設けられている。この左右一対のロッカ23は、それぞれ閉断面を形成する車両骨格部材の1つとされており、一対のロッカ23の間には、電池パック(不図示)が配設されており、モータ等のパワーユニットに電力が供給可能とされる。
各フロントサイドメンバ16の後端部は、フロントサイドメンバリヤ19の前端部にそれぞれ結合されている。フロントサイドメンバリヤ19の後端部は、ロッカ23の前端に結合されている。
フロントサイドメンバ16の下側には、図示しないフロントサスペンションを支持するサスペンションメンバ20が設けられている。サスペンションメンバ20は、一対のサイドレール22、フロントクロスメンバ24、及びリアクロスメンバ26を有している。一対のサイドレール22は、フロントサイドメンバ16の下方に配置されている。一対のサイドレール22は、各々が側面視でフロントサイドメンバ16と略平行になるように、フロントサイドメンバ16から離間して配置されている。
サイドレール22の前端部には、車幅方向内側へ突出するサイド前端部22Aが形成され、サイドレール22の後端部には、車幅方向内側へ突出するサイド後端部22Bが形成されている。一対のサイドレール22のサイド前端部22Aは互いに車幅方向で対向し、サイド前端部22A同士の間が、フロントクロスメンバ24で連結されている。一対のサイドレール22のサイド後端部22Bは互いに車幅方向で対向し、サイド後端部22B同士の間が、リアクロスメンバ26で連結されている。サイドレール22の車両後方側には、連結部21が設けられており、連結部21の後端はフロントサイドメンバリヤ19と連結されている。
サイドレール22の前端及び後端には、各々、前挿入孔部22C−1、後挿入孔部22C−2が形成されている。フロントサイドメンバ16の下面部16Bには、前挿入孔部22C−1に対応する位置に、前ボルト孔部16H−1が形成され、後挿入孔部22C−2に対応する位置に、後ボルト孔部16H−2が形成されている。前ボルト孔部16H−1、後ボルト孔部16H−2には、雌ねじが形成されている。前挿入孔部22C−1と前ボルト孔部16H−1、後挿入孔部22C−2と後ボルト孔部16H−2は、それぞれ上下方向に連続し、前挿入孔部22C−1側から前ボルト28−1が挿入され、後挿入孔部22C−2側から後ボルト28−2が挿入される。前ボルト28−1、後ボルト28−2は、前ボルト孔部16H−1の雌ねじ、後ボルト孔部16H−2の雌ねじと各々螺合する。各々のサイドレール22は、車両前後方向の両端部において、前ボルト28−1、後ボルト28−2によりフロントサイドメンバ16に吊り下げられるように支持されている。
サイドレール22、サイド前端部22A、及びサイド後端部22Bは、一体的に構成されている。本実施形態では、サイドレール22、サイド前端部22A、及びサイド後端部22Bは、アルミを主材料としてアルミダイキャストで製造されている。また、フロントクロスメンバ24及びリアクロスメンバ26は、アルミの押し出し成形で製造したアルミ押出成型品とされている。サイド前端部22A及びサイド後端部22Bの下側には、サスペンションアーム(不図示)がマウント部材(不図示)を介して取り付けられる。
一対のサイドレール22の各々の前端部には、ロアサイドメンバ30が連結されている。ロアサイドメンバ30は、サイドレール22の前端部から車両前方へ延出されている。ロアサイドメンバ30の前端には、ロアリインフォースメント32が取り付けられている。ロアリインフォースメント32は、車幅方向に延在し、一対のロアサイドメンバ30の前端を連結している。また、ロアリインフォースメント32は、フロントリインフォースメント18と車両上下方向に重なり合うように、フロントリインフォースメント18の真下に配置されている。
フロントサイドメンバ16の上側には、アッパメンバ36が配設されている。アッパメンバ36の前端は、フロントサイドメンバ16の上部のやや前側に接合され、前側で上方へ延出しつつ車幅方向外側へ湾曲され、さらに車幅方向外側で車両後方へ湾曲されており、当該湾曲部分よりも後方でフロントサイドメンバ16と略平行に延出されている。
フロントサイドメンバ16とアッパメンバ36の間には、サスペンションタワー40が配設されている。図3に示すように、サスペンションタワー40は、サスタワー本体部42、前側結合部44、及び後側結合部46を有している。サスタワー本体部42は、中央壁42A及び側壁42Bを有している。中央壁42Aは、フロントサイドメンバ16の内側面部16Cから上方へ向かって延出し、上部で車幅方向外側へ湾曲し、アッパメンバ36に連結されている。中央壁42Aの上部には、サスペンション(不図示)を挿通させる貫通孔42Hが形成されている。側壁42Bは、中央壁42Aの車両前後方向両側に連続して一体的に配置され下端部がフロントサイドメンバ16の上面部16Aを車両幅方向に横断するように配置されている(図1参照)。
中央壁42Aの下端には、前側結合部44、及び後側結合部46が設けられている。前側結合部44は、中央壁42Aの下端前側が下方へ突出され、タワー用結合部材48により内側面部16Cに結合されている。後側結合部46は、中央壁42Aの前側結合部44よりも後側が下方へ突出され、タワー用結合部材48により内側面部16Cに結合されている。前側結合部44は、車両前後方向において、フロントサイドメンバ16の前ボルト孔部16H−1よりも後側に配置されている。後側結合部46は、車両前後方向において、フロントサイドメンバ16の後ボルト孔部16H−2と重なり合う位置に配置されている。タワー用結合部材48としては、ボルトとナットによる締結、リベットによる締結、溶接による接合などを採用することができる。
前側結合部44及び後側結合部46は、側面視で略長方形状とされている。後側結合部46の車両前後方向の長さは、前側結合部44の車両前後方向の長さよりも長く、後側結合部46の車両上下方向の長さは、前側結合部44の車両上下方向の長さよりも長く設定されている。
前側結合部44と後側結合部46は離間されており、前側結合部44と後側結合部46の間には、凹部45が形成されている。凹部45の上端は、前側結合部44及び後側結合部46におけるタワー用結合部材48よりも上側に配置されている。
前側結合部44は、上下2点及び前後2点の合計4箇所においてタワー用結合部材48により内側面部16Cに結合されている。後側結合部46は、上下3点及び前後2点に並ぶ6箇所、及び上部2点の間に配置された1点の合計7箇所において、タワー用結合部材48により内側面部16Cに結合されている。前側結合部44と内側面部16Cとの間の結合力は、前面衝突時において所定の荷重以上の荷重が入力された時に、両者(前側結合部44と内側面部16C)の結合が解除される大きさに設定されている。ここでの「前面衝突時における所定の荷重」は、前面衝突試験のうち、フルラップ衝突の場合、例えば、US-NCAPで決められている56km/hのフルラップ試験、オフセット衝突の場合、例えばE-NCAPで決められている40%ラップ、64km/hの試験において、フロントサイドメンバ16の少なくとも一方に伝達される荷重の内、小さいものを基準とする。後側結合部46と内側面部16Cとの間の結合力は、前面衝突時における所定の荷重が入力された時に、両者(後側結合部46と内側面部16C)の結合が維持される大きさに設定されている。
次に、第1実施形態の作用及び効果について説明する。
車両10が前面衝突すると、フロントリインフォースメント18及びフロントリインフォースメント18及びロアリインフォースメント32から荷重が入力される。入力された荷重は、フロントサイドメンバ16及びロアサイドメンバ30へ伝達され、フロントサイドメンバ16及びロアサイドメンバ30が前側から車両前後方向に潰されて変形することにより荷重を吸収する。ここで、前側結合部44と内側面部16Cとの間の結合力は、前面衝突時に結合が解除される大きさに設定されている。したがって、前側結合部44と内側面部16Cの結合は解除され、サスペンションタワー40及びフロントサイドメンバ16は、共に潰されて変形する。後側結合部46と内側面部16Cの結合部、及び、後ボルト28−2は、車両前後方向で潰れずに残る。これにより、後側結合部46と内側面部16Cの結合部の前端(図3のラインL1)が潰れ変形の後端となり、ラインL1よりも前方側を潰れ変形させることにより荷重を吸収することができる。なお、サイドレール22は、破断したり連結部21を回転中心として下方へ回動したりすることにより、車両前後方向の長さが短くなるように変形させることができる。
本実施形態の車両前部構造11では、前面衝突時に前側結合部44と内側面部16Cの結合が解除されるので、前側結合部44と内側面部16Cが結合されていた部分、及び、その後側についても潰れ変形させることができる。したがって、フロントサイドメンバ16の変形量を確保して、荷重を吸収することができる。これにより、変形量を確保するためにフロントサイドメンバ16を前方に長くする必要がなくなり、オーバーハングを短縮することができる。その結果、意匠の自由度を確保することができると共に、車両の軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、前側結合部44と後側結合部46との間に凹部45が形成されているので、前面衝突時に前方から荷重が入力された際に、サスペンションタワー40を車両前後方向に潰れやすくすることができる。
また、本実施形態では、前側結合部44とフロントサイドメンバ16との結合力を後側結合部46とフロントサイドメンバ16との結合力よりも小さくするので、サスペンションタワー40とフロントサイドメンバ16との結合力を確保しつつ、前側結合部44について、前面衝突時に結合を解除させやすくすることができる。
また、本実施形態では、通常潰れ残りとなる後側結合部46と後ボルト28−2とが、車両前後方向に重なり合った位置に配置されている。したがって、前面衝突時に前方から衝撃が入力された際の、潰れ残り量を小さくすることができる。
なお、本実施形態では、後側結合部46とフロントサイドメンバ16との間の締結力を、前側結合部44とフロントサイドメンバ16との間の締結力よりも大きくしたが、必ずしも締結力の大小関係をこのように設定する必要はない。例えば、図4に示す車両前部構造11Aのように、後側結合部46をフロントサイドメンバ16へ結合させる箇所を7箇所から4箇所に減じて、後側結合部46とフロントサイドメンバ16との間の締結力を、前側結合部44とフロントサイドメンバ16との間の締結力と同程度としてもよい。
また、本実施形態では、前側結合部44と後側結合部46との間に凹部45を形成したが、必ずしも凹部45を形成する必要はない。例えば、図5に示す車両前部構造11Bのように、凹部45をなくして、前側結合部44と後側結合部46との間が連続部47で連続された構成にすることもできる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と同様の構成・作用については、第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
図6には、第2実施形態に係る車両前部構造50の部分的な構成が側面図にて示されている。本実施形態では、サスペンションメンバ20をフロントサイドメンバ16へ取り付ける位置が第1実施形態と異なり、その他の構成については、第1実施形態と同一である。
本実施形態では、サスペンションタワー40は、フロントサイドメンバ16に対して第1実施形態よりも前側に配置されている。具体的には、フロントサイドメンバ16の前側結合部44と後側結合部46との間に形成された凹部45に対応する位置に、後挿入孔部22C−2、後ボルト孔部16H−2、及び後ボルト28−2が配置されている。
本実施形態では、後ボルト28−2の前端(図6のラインL2)が潰れ変形の後端となり、ラインL2よりも前方側を潰れ変形させることにより荷重を吸収することができる。
本実施形態の車両前部構造50でも、前面衝突時に前側結合部44と内側面部16Cの結合が解除されるので、前側結合部44と内側面部16Cが結合されていた部分、及び、その後側についても潰れ変形させることができる。したがって、フロントサイドメンバ16の変形量を確保して、荷重を吸収することができる。これにより、変形量を確保するためにフロントサイドメンバ16を前方に長くする必要がなくなり、オーバーハングを短縮することができる。その結果、意匠の自由度を確保することができると共に、車両の軽量化を図ることができる。
なお、本実施形態でも、図7に示す車両前部構造50Aのように、後側結合部46をフロントサイドメンバ16へ結合させる箇所を7箇所から4箇所に減じて、後側結合部46とフロントサイドメンバ16との間の締結力を、前側結合部44とフロントサイドメンバ16との間の締結力と同程度としてもよい。
なお、前述の第1、第2実施形態では、車両10として電気自動車を例に説明したが、本発明の車両前部構造は、ガソリン車、燃料電池自動車、ハイブリッド車など、他の車両に適用してもよい。
11 車両前部構造
16 フロントサイドメンバ
16H−2 後ボルト孔部(取付部)
20 サスペンションメンバ
40 サスペンションタワー
42 サスタワー本体部
44 前側結合部
45 凹部
46 後側結合部
50 車両前部構造

Claims (4)

  1. 車両前部の左右両側部に配置され車両前後方向へ延在するフロントサイドメンバと、
    前記フロントサイドメンバから車両上側に突出するように配置されたサスペンションタワーと、
    前記サスペンションタワーに設けられ、前記サスペンションタワーと前記フロントサイドメンバとを結合すると共に、前面衝突時に前記サスペンションタワーと前記フロントサイドメンバとの結合が解除される前側結合部と、
    前記サスペンションタワーにおいて、前記前側結合部よりも車両後側に設けられ、前記サスペンションタワーと前記フロントサイドメンバとを結合する後側結合部と、
    を備えた、車両前部構造。
  2. 前記前側結合部における前記サスペンションタワーと前記フロントサイドメンバとの間の結合力は、前記後側結合部における前記サスペンションタワーと前記フロントサイドメンバとの間の結合力よりも弱い、請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記前側結合部及び前記後側結合部は、前記サスペンションタワーの下端から車両下側へ各々突出され、前記前側結合部と前記後側結合部との間に凹部が形成されている、請求項1または請求項2に記載の車両前部構造。
  4. 前記フロントサイドメンバに取付部で取り付けられるサスペンションメンバを有し、前記取付部は前記後側結合部と車両前後方向に重なり合った位置に配置されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両前部構造。
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