JP2019025757A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シェーピングのときに1次ケースがその周方向に均等に膨張しやすい空気入りタイヤの製造方法を提供する。【解決手段】円筒状の1次ケース40の軸方向両側にビードコア2aとビードフィラー2bとからなるビード部2をセットする工程と、1次ケース40の2つのビード部2の間の部分を1次ケース40の径方向外側へ膨張させるシェーピングを行う工程と、シェーピングされた1次ケース40の膨張部41の外径側の場所にトレッドリング42を貼り付ける工程とを備える空気入りタイヤ1の製造方法において、シェーピングのときに、1次ケース40の膨張部41におけるビードフィラー2bよりも1次ケース40の径方向外側の位置に、膨張部41の幅方向両側から押圧部材30を押し当てる。【選択図】図5

Description

本発明は空気入りタイヤの製造方法に関する。
例えば特許文献1〜3に記載されているように、空気入りタイヤの製造工程の1つとしてシェーピングの工程が知られている。シェーピングの工程では、カーカスプライを含む円筒状の1次ケースのうち左右2つのビード部の間の部分の膨張が行われ、それによって1次ケースがタイヤ形状に近いトロイド形状になる。
特開2010−36378号公報 特開2011−101971号公報 特開2011−37135号公報
ところで、従来から、上記のシェーピングのときに1次ケースがその周方向に均等に膨張しない場合があった。その場合、カーカスプライの左右2つのビード部の間での長さが、1次ケースの周方向に不均一となり、そのことが空気入りタイヤのRFV(ラジアルフォースバリエーション)が向上しない原因の1つとなっていた。
そこで本発明は、シェーピングのときに1次ケースがその周方向に均等に膨張しやすい空気入りタイヤの製造方法を提供することを課題とする。
実施形態の空気入りタイヤの製造方法は、カーカスプライを含む円筒状の1次ケースの軸方向両側にビードコアとビードフィラーとからなるビード部をセットする工程と、前記1次ケースの2つの前記ビード部の間の部分を前記1次ケースの径方向外側へ膨張させるシェーピングを行う工程と、シェーピングされた前記1次ケースの膨張部の外径側の場所にトレッドゴムを含むトレッドリングを貼り付ける工程とを備える空気入りタイヤの製造方法において、前記シェーピングのときに、前記1次ケースの前記膨張部における前記ビードフィラーよりも前記1次ケースの径方向外側の位置に、前記膨張部の幅方向両側から押圧部材を押し当てることを特徴とする。
実施形態の空気入りタイヤの製造方法では、シェーピングのときに1次ケースの膨張部にその幅方向両側から押圧部材を押し当てるため、膨張部のカーカスプライをビード部から1次ケースの径方向外側へ引き抜こうとする力が弱まり、1次ケースがその周方向に均等に膨張しやすい。
空気入りタイヤ1の幅方向断面図。 シェーピングドラム10の軸方向断面図。 押圧部材30の先端部の左右方向(すなわちシェーピングドラム10の軸方向)の断面図。 円筒状の1次ケース40の斜視図。 シェーピングの工程を説明するためのシェーピングドラム10の軸方向の断面図。(a)はシェーピング前の図、(b)はシェーピングで形成された膨張部41に押圧部材30が押し当てられたときの図、(c)はシェーピングが完了して押圧部材30が後退したときの図、(d)はターンアップ中の図。 押圧部材30を1次ケース40に押し当てたことによる1次ケース40の変形を示すための、1次ケース40の幅方向断面図。 押圧部材30を1次ケース40に押し当てる位置を説明するための、1次ケース40の幅方向断面図。
まず、実施形態の製造方法で製造される空気入りタイヤ1の一例について説明する。
図1に例示するように、タイヤ幅方向両側にビード部2が設けられている。ビード部2は、円形に巻かれた鋼線からなるビードコア2aと、ビードコア2aの径方向外側に設けられたゴム製のビードフィラー2bとからなる。タイヤ幅方向両側のビード部2にはカーカスプライ5が架け渡されている。カーカスプライ5はタイヤ周方向に直交する方向に並べられた多数のプライコード5a(図4参照)がゴムで被覆されたシート状の部材である。カーカスプライ5は、タイヤ幅方向両側のビード部2の間で空気入りタイヤ1の骨格形状を形成するとともに、ビード部2の周りでタイヤ幅方向内側から外側に折り返されることによりビード部2を包んでいる。カーカスプライ5の内側には空気の透過性の低いゴムからなるシート状のインナーライナー6が貼り付けられている。
カーカスプライ5のタイヤ径方向外側には1枚又は複数枚のベルト7が設けられている。ベルト7はスチール製の多数のコードがゴムで被覆されて出来た部材である。ベルト7のタイヤ径方向外側には接地面を有するトレッドゴム3が設けられている。また、カーカスプライ5のタイヤ幅方向両側にはサイドウォールゴム4が設けられている。これらの部材の他にも、空気入りタイヤ1の機能上の必要に応じて、ベルト下パッドやチェーハー等の部材が設けられている。
次に、本実施形態に用いられるシェーピングドラム10の一例について説明する。
図2に示すように、シェーピングドラム10は、1本の支持軸12と、支持軸12に支持された左右一対のドラム部20とを備える。左右一対のドラム部20は支持軸12に対して摺動可能である。
支持軸12は、中空の外筒14と、外筒14の内側に外筒14と同心に配置された中心軸16とを備える。中心軸16はモータ駆動によって回転する。支持軸12は図示しないクラッチ機構を備え、このクラッチ機構により、外筒14と中心軸16とが連結されて外筒14と中心軸16とが一体となって回転する連結状態と、外筒14と中心軸16とが分離されて中心軸16のみが回転する非連結状態とが、切り替え可能となっている。
中心軸16の左右方向(中心軸16の延長方向)の一方には右ねじ部17aが設けられ、他方には左ねじ部17bが設けられている。右ねじ部17a及び左ねじ部17bには、それぞれナット部18が連結されている。ナット部18は外筒14の内部で左右方向に移動可能な大きさである。2つのナット部18にはそれぞれ連結部材19が固定されている。
右ねじ部17a及び左ねじ部17bの外径側の場所には、それぞれ、外筒14を内外へ貫通する案内溝15が設けられている。前記連結部材19は、それぞれ、案内溝15を通って外筒14の外部へ出て、ドラム部20に固定されている。
この構造のため、外筒14と中心軸16とが非連結状態となって中心軸16のみが回転すると、右ねじ部17a及び左ねじ部17bと2つのナット部18との作用によって、左右の連結部材19が案内溝15の内側で接近又は離隔する方向(すなわち左右方向)に移動し、左右の連結部材19に固定された左右のドラム部20も接近又は離隔する方向に移動する。
また、外筒14と中心軸16とが連結状態となって共に回転すると左右のドラム部20もそれらと一体となって回転する。
左右のドラム部20には、それぞれ、複数のビードロックセグメント22が設けられている。その具体的な構造は次の通りである。
まず、ドラム部20には、その軸方向から見て放射状に配置された複数の収納穴21が設けられている。収納穴21の内部にはそれぞれビードロックセグメント22が設けられている。ビードロックセグメント22は、収納穴21の内壁に対して摺動可能で、ドラム部20の径方向へ移動可能になっている。
ドラム部20の内部であって収納穴21の奥の場所にはシリンダ室24が設けられ、シリンダ室24の内部にはピストン26が摺動可能に設けられている。図示しない流体供給手段がシリンダ室24のピストン26より奥の場所に流体を供給すると、ピストン26がビードロックセグメント22を押す方向へ移動する。するとピストン26に押されたビードロックセグメント22がドラム部20の径方向外側へ上昇する。一方、流体供給手段がシリンダ室24のピストン26より奥の場所から流体を吸引すると、ピストン26が上記と逆方向へ移動し、ビードロックセグメント22がドラム部20の径方向内側へ下降する。
左右のドラム部20の全てのビードロックセグメント22は、同時に上昇したり下降したりするよう制御される。
また、左右のドラム部20にはそれぞれターンアップブラダー28が設けられている。ターンアップブラダー28はビードロックセグメント22よりも左右方向外側の場所に設けられている。ターンアップブラダー28は、収縮時には円筒形に折り畳まれ、膨張時には環状の浮き輪形になる。ターンアップブラダー28の膨張及び収縮は、図示しない高圧空気供給手段によって、ターンアップブラダー28の内部へ高圧空気が供給されたり、ターンアップブラダー28の内部から高圧空気が回収されたりすることによって行われる。
また、左右一対のドラム部20の外径側にはそれぞれ押圧部材30が設けられている。押圧部材30はドラム部20より径の大きいリング状の部材である。押圧部材30は後述するシェーピング時に1次ケース40の膨張部41(図5〜図7参照)を左右両側から押さえる部材である。2つの押圧部材30は、進退装置の駆動によって、互いに接近する方向へ進出したり、左右方向外側へ向かって後退したりする。進退装置としては様々なものが採用可能であるが、例えばシリンダ及びピストンが挙げられ、ピストンの先端に固定された押圧部材30がピストンの移動に伴って進退する。
押圧部材30の先端部(1次ケース40の膨張部41を押さえる部分)の形状としては、例えば図3に示すものがある。図3(a)は先端部の形状が曲面状の押圧部材30a、図3(b)は先端部の形状が平面状の押圧部材30b、図3(c)は先端部の形状が外径向きのテーパ状の押圧部材30c、図3(d)は先端部の形状が内径向きのテーパ状の押圧部材30dである。図5〜図7では、押圧部材30として、先端部の形状が曲面状の押圧部材30aが採用されている。しかし、後述するシェーピング時に図6〜図7のように押圧部材30が1次ケース40の膨張部41の最大幅位置よりも下方の部分を押さえる場合は、例えば、先端部の形状がその押さえる場所に沿う形状である外径向きのテーパ状の押圧部材30cが選択されても良い。
シェーピングドラム10の周囲には、1次ケース40をシェーピングドラム10まで運んでシェーピングドラム10にセットする移送装置(図示省略)や、後述するトレッドリング42の外径側の部分を保持する保持手段44等が配置されている。
次に空気入りタイヤ1の製造方法の一例について説明する。
まず、図示しない円筒形のドラム上に、インナーライナー6、カーカスプライ5、サイドウォールゴム4、及びベルト下パッドやチェーハー等が積層されて、図4に示す円筒形の1次ケース40が形成される。カーカスプライ5のプライコード5aは1次ケース40の軸方向に延びている。サイドウォールゴム4は1次ケース40の軸方向両側(左右方向両側)にそれぞれ配置されている。
また、別の場所では、別の円筒形のドラム上に、ベルト7及びトレッドゴム3が積層され、それによって円筒形のトレッドリング42が形成される。
次に、上記のシェーピングドラム10においてシェーピング及びターンアップが行われる。シェーピング及びターンアップについて図5に基づき説明する。なお図5には支持軸12より上側の部分だけが描かれている。
まず、1次ケース40がシェーピングドラム10にセットされる。このとき、左右一対のドラム部20は離隔しており、また、ビードロックセグメント22は下降している。1次ケース40は左右一対のドラム部20に跨がるようにセットされる。またこのときサイドウォールゴム4はシェーピングドラム10のビードロックセグメント22よりも左右方向外側の場所に配置される。
次に、1次ケース40の左右両側にそれぞれビード部2がセットされる。なおビード部2はあらかじめ別工程で製造されたものである。ビード部2は、左右両側のビードロックセグメント22の上方の場所にセットされる。その後、ビードロックセグメント22がドラム部20の外径方向へ上昇し、それによってビード部2が固定される(図5(a))。
次に、保持手段44がトレッドリング42の外径側の部分を保持して、トレッドリング42をシェーピングドラム10の外径側の場所に運んで来る。保持手段44は、トレッドリング42を保持したまま、トレッドリング42の中心線をシェーピングドラム10の左右方向の中心位置と一致させて、待機する。
次に、1次ケース40における2つのビード部2の間の部分を1次ケース40の径方向外側へ膨張させるシェーピングが行われる。シェーピングは、支持軸12の中心軸16のみを回転させることによって左右のドラム部20を接近させながら、2つのビード部2の間で1次ケース40の内径側へ空気を充填することにより、行われる。このシェーピングによって1次ケース40の2つのビード部2の間の部分がトロイド状に膨張する(図5(b))。
シェーピングが開始されると同時に、又はシェーピングが開始される前後いずれかの時に、押圧部材30が1次ケース40を押さえる位置に左右両側から進出する。押圧部材30が進出すると同時に、又は押圧部材30が進出する前後に、1次ケース40が膨張するため、その膨張部41に左右両側から押圧部材30が押し当てられる(図5(b))。
押圧部材30が1次ケース40の膨張部41に押し当てられない場合の膨張部41の形状は図6に二点鎖線で示す形状である。しかし、押圧部材30が膨張部41に押し当てられることによって、図6に実線で示すように、膨張部41は径方向により小さく幅方向により大きく膨張する。
図6及び図7に示すように、1次ケース40の膨張部41における押圧部材30が押し当てられる位置R(すなわち押圧部材30と膨張部41とが接触する位置)は、ビードフィラー2bよりも1次ケース40の径方向外側の位置である。
好ましい実施形態としては、膨張部41における押圧部材30が押し当てられる位置Rは、1次ケース40の径方向には、押圧部材30が押し当てられない場合の膨張部41の左右方向の最大幅位置S(図6参照)より径方向内側の位置であり、1次ケース40の幅方向(左右方向)には、ビードコア2aの内径側端部Pよりも幅方向内側の位置である。
この好ましい実施形態において、図7に示すように、ビードコア2aの内径側端部Pから1次ケース40の膨張部41とトレッドリング42との貼り付け位置Qまでの1次ケース40の径方向の高さをH0、ビードコア2aの内径側端部Pから押圧部材30が1次ケース40に押し当てられる位置Rまでの1次ケース40の径方向の高さをH1とすると、
H1<(1/3)×H0
の関係が成立することが、さらに好ましい。
また、上記の好ましい実施形態において、図7に示すように、ビードコア2aの内径側端部Pから押圧部材30が1次ケース40に押し当てられる位置Rまでの1次ケース40の幅方向の距離をW1とすると、
0<W1<0.6×H1
の関係が成立することが、さらに好ましい。
1次ケース40が所定の大きさに膨張すると、その膨張部41の外径側の部分がシェーピングドラム10の径方向外側の場所で待機していたトレッドリング42に到達する。それにより、膨張部41の外径側の部分にトレッドリング42が貼り付けられる(図5(b))。
なお、上記の図6の実線で示す膨張部41の形状はトレッドリング42が貼り付けられる前の形状であり、図7の膨張部41の形状はトレッドリング42が貼り付けられた後の形状である。
1次ケース40にトレッドリング42が貼り付けられた後、押圧部材30が、左右両側へそれぞれ後退し、1次ケース40の膨張部41から離隔する(図5(c))。また、1次ケース40にトレッドリング42が貼り付けられた後、保持手段44はトレッドリング42を離してシェーピングドラム10から離れる。
次に、1次ケース40のビード部2よりも左右方向外側の部分がターンアップされる(図5(d))。具体的には、上記のターンアップブラダー28が膨張することによって、1次ケース40のビード部2よりも左右方向外側の部分が、ビード部2の周りで折り返されて膨張部41の径方向外側へ巻き上げられ、膨張部41に貼り付けられる。これによりビード部2が1次ケース40によって包み込まれる。このターンアップの結果、サイドウォールゴム4が1次ケース40の膨張部41の左右両側に貼り付けられる。
これにより、シェーピングドラム10上で生タイヤが完成する。なお、以上の工程において、トレッドリング42やサイドウォールゴム4等のゴム部材の貼り付けが行われる度にステッチャーが行われる。ステッチャーは、ゴム部材にローラを押し付けた状態で、左右のドラム部20を同時に回転させることにより行われる。
次に、ターンアップブラダー28の内部から高圧空気が回収され、ターンアップブラダー28が収縮する。またビードロックセグメント22が下降してビード部2が解放される。そしてシェーピングドラム10から生タイヤが取り外される。
次に、生タイヤが、金型に挿入され、金型内部で加熱及び加圧されることによって、加硫成型される。所定時間加硫成型されることによって上記の空気入りタイヤ1が完成する。
次に実施形態の効果について説明する。
本実施形態ではシェーピングのときに1次ケース40の膨張部41に左右両側(膨張部41の幅方向両側)から押圧部材30が押し当てられるため、押圧部材30が押し当てられない場合と比較して、膨張部41が径方向により小さく幅方向により大きく膨張する。すると、カーカスプライ5を、左右のビード部2の下から1次ケース40の径方向外側へ引き抜こうとする力が弱まる。また、押圧部材30と膨張部41との間に摩擦が発生するため、カーカスプライ5を左右のビード部2の下から1次ケース40の径方向外側へ引き抜こうとする力が弱まる。このようにカーカスプライ5を引き抜こうとする力が弱まるため、左右のビード部2の間でのカーカスプライ5の長さが、1次ケース40の周方向の一部で長くなることが防止され、1次ケース40の周方向に均一になりやすい。すなわち、シェーピングのときに1次ケース40がその周方向に均等に膨張しやすい。そして、1次ケース40がその周方向に均等に膨張すれば、空気入りタイヤ1のRFVが向上しやすい。
ここで、1次ケース40の膨張部41のうちビード部2が設けられている部分は剛性が高いため変形しにくい。しかし、本実施形態ではビードフィラー2bよりも1次ケース40の径方向外側の位置に押圧部材30を押し当てるため、ビードフィラー2bの左右方向の部分に押圧部材30を押し当てる場合と比較して、膨張部41が径方向により小さく幅方向により大きくなりやすい。そのため1次ケース40がその周方向に均等に膨張しやすい。
また、押圧部材30の先端部が膨張部41の形状に沿うテーパ状である場合、押圧部材30と膨張部41との間の摩擦が大きくなるため、さらに1次ケース40がその周方向に均等に膨張しやすい。
ここで、上記のように押圧部材30を押し当てる位置がH1<(1/3)×H0の関係を満たせば、1次ケース40の膨張部41の変形しやすい位置に押圧部材30を押し当てることになるため、上記の押圧部材30を押し当てることによる効果が大きくなる。
また、上記のように押圧部材30を押し当てる位置が0<W1の関係を満たせば、上記の押圧部材30を押し当てることによる効果が発揮される。また、押圧部材30を膨張部41に対して押し込み過ぎるとかえってカーカスプライ5がビード部2の下から引き抜かれやすくなるが、W1<0.6×H1の関係を満たせばそのおそれがない。
また、1次ケース40の膨張部41にサイドウォールゴム4が貼り付いた後では、膨張部41の剛性が高くなってしまうため、押圧部材30を膨張部41に押し当てても膨張部41が変形しにくい。しかし本実施形態では、サイドウォールゴム4を貼り付ける前の変形しやすい膨張部41に押圧部材30を押し当てて、膨張部41を変形させる。そして、その変形した膨張部41にトレッドリング42を貼り付けることによって、カーカスプライ5を動きにくくしてカーカスプライ5が左右のビード部2の下から1次ケース40の径方向外側へ引き抜かれないようにする。その後、押圧部材30を膨張部41から離隔させてから、ターンアップして膨張部41の左右両側にサイドウォールゴム4を貼り付ける。このようにすることにより、左右のビード部2の間でのカーカスプライ5の長さが、1次ケース40の周方向に均一になりやすくなっている。
以上の実施形態は例示であり、発明の範囲はこれらに限定されない。以上の実施形態に対して、発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な変更、置換、省略等を行うことができる。
例えば、1次ケース40の膨張部41を押さえる押圧部材は、上記の押圧部材30のようなリング状の部材ではなく、左右方向に延びる棒状の部材であっても良い。多数のこのような棒状の押圧部材が、ドラム部20の周りに円周状に並ぶことにより、リング状の押圧部材30と同じ役割を果たすことができる。
また、サイドウォールゴム4は、シェーピング及びターンアップの前から1次ケース40に貼り付けられているのではなく、シェーピング及びターンアップの後に1次ケース40の膨張部41の幅方向両側に貼り付けられても良い。その場合も、ターンアップ前の膨張部41に押圧部材30を押し当てて膨張部41を変形させ、その変形した膨張部41にトレッドリング42を貼り付けてカーカスプライ5を動きにくくし、その後、押圧部材30を膨張部41から離隔させてターンアップすることが好ましい。
1…空気入りタイヤ、2…ビード部、2a…ビードコア、2b…ビードフィラー、3…トレッドゴム、4…サイドウォールゴム、5…カーカスプライ、5a…プライコード、6…インナーライナー、7…ベルト、10…シェーピングドラム、12…支持軸、14…外筒、15…案内溝、16…中心軸、17a…右ねじ部、17b…左ねじ部、18…ナット部、19…連結部材、20…ドラム部、21…収納穴、22…ビードロックセグメント、24…シリンダ室、26…ピストン、28…ターンアップブラダー、30…押圧部材、40…1次ケース、41…膨張部、42…トレッドリング、44…保持手段

Claims (4)

  1. カーカスプライを含む円筒状の1次ケースの軸方向両側にビードコアとビードフィラーとからなるビード部をセットする工程と、前記1次ケースの2つの前記ビード部の間の部分を前記1次ケースの径方向外側へ膨張させるシェーピングを行う工程と、シェーピングされた前記1次ケースの膨張部の外径側の場所にトレッドゴムを含むトレッドリングを貼り付ける工程とを備える空気入りタイヤの製造方法において、
    前記シェーピングのときに、前記1次ケースの前記膨張部における前記ビードフィラーよりも前記1次ケースの径方向外側の位置に、前記膨張部の幅方向両側から押圧部材を押し当てることを特徴とする、空気入りタイヤの製造方法。
  2. 前記押圧部材の前記1次ケースを押さえる部分が前記膨張部の形状に沿うテーパ状である、請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 前記ビードコアの内径側端部から前記膨張部と前記トレッドリングとの貼り付け位置までの前記1次ケースの径方向の高さをH0、前記ビードコアの内径側端部から前記押圧部材が前記1次ケースを押さえる位置までの前記1次ケースの径方向の高さをH1、前記ビードコアの内径側端部から前記押圧部材が前記1次ケースを押さえる位置までの前記1次ケースの幅方向の距離をW1とすると、
    H1<(1/3)×H0 及び 0<W1<0.6×H1
    の関係が成立する、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  4. 前記1次ケースに前記トレッドリングを貼り付けた後に前記押圧部材を前記1次ケースから離隔させ、その後、前記1次ケースの2つの前記ビード部よりも外側の部分をターンアップする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤの製造方法。
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