JP5200122B2 - 生タイヤ成形装置、及びそれを用いた生タイヤ成形方法 - Google Patents

生タイヤ成形装置、及びそれを用いた生タイヤ成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、円筒状のタイヤケースのうち、ビードコアから軸心方向外側にはみ出すケースはみ出し部を、効率よくビードコア廻りで折り返し、かつビードコア間の円筒状のケース本体部に押し付けて貼着でき、生タイヤの生産性を向上しうる生タイヤ成形装置、及びそれを用いた生タイヤ成形方法に関する。
例えば乗用車用ラジアルタイヤでは、図7に示すように、カーカスaの外側に配されるサイドウォールゴムbの半径方向外端部be上にトレッドゴムtを重置し、前記外端部beをトレッドゴムtで覆った所謂TOS(トレッド・オーバー・サイドウォール)構造が多用されている。
このTOS構造のタイヤは、図8(A)、(B)に示すように、生タイヤ成形工程において、カーカスaとサイドウォールゴムbとを含む円筒状のタイヤケースcのタイヤ軸方向両側に外挿させたビードコアdを、ビードロックリングeの拡径により保持した後、ビードコアd、d間のケース本体部c1をトロイド状に膨張させるシェーピング工程に先駆け、内圧充填によって膨張しうるゴムブラダーfを用い、ビードコアdから軸心方向外側にはみ出すケースはみ出し部c2をビードコア廻りで180°折り返し、円筒状のケース本体部c1上に押し付けて貼着する折り返し工程を行っている。なお符号gは、ゴムブラダーfを、ケースはみ出し部c2に押し付ける円筒状のプッシャーである。
しかし、このようなゴムブラダー方式では、ケースはみ出し部c2のケース本体部c1への押し付けが弱いため、貼着が不充分となってこの間が剥離しやすくなる。そのため従来においては、図8(C)に示すように、折り返し工程後に、ステッチローラhを用いて、ケースはみ出し部c2をケース本体部c1にしっかりと押し付けて貼着する押し付け工程が別途必要となり、生タイヤの生産性を低下させるという問題がある(例えば特許文献1参照。)。
なお、生タイヤ成形工程では、先端に押付けローラを回動自在に枢着した巻上げアームを用いたメカニカル方式にてケースはみ出し部c2を折り返す折り返し工程も提案されている(例えば特許文献2参照。)。しかし、このメカニカル方式では、折り返しが開始される初期段階において、押付けローラがケースはみ出し部に強く擦り付けられるため、サイドウォールゴムに傷やシワが発生しやすい。特に、前記サイドウォールゴムを、薄いテープ状ゴムストリップを螺旋状に巻回した所謂ストリップワインド方式の巻回体によって形成した場合には、傷やシワが顕著となるとともに、ゴムストリップに巻回乱れが生じるなど採用することが困難となる。
特開2010−12670号公報 特開2004−9298号公報
そこで本発明は、サイドウォールゴムへの傷やシワの発生を抑制しながら、ケースはみ出し部を、効率よくビードコア廻りで折り返しかつケース本体部にしっかりと押し付けて貼着でき、生タイヤの生産性を向上しうる生タイヤ成形装置、及びそれを用いた生タイヤ成形方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、ドラム軸心上を接離自在に相対移動しうる円筒状の一対の移動基台に、
カーカスとサイドウォールゴムとを含む円筒状のタイヤケースの中央側のケース本体部を保持する中央ドラムと、
前記中央ドラムの軸心方向外側に配される拡縮径可能なビードロックリングを有し、かつ該ビードロックリングの拡径により、前記タイヤケースの軸心方向両側に外挿されるビードコアをタイヤケースを介して保持するビードロック手段と、
前記タイヤケースのうちの前記ビードコアよりも軸心方向外側のケースはみ出し部を、ビードコアの廻りで折り返しかつ前記中央ドラムに保持される円筒状のケース本体部の半径方向外周面に押し付けて貼着する折り返し手段とを具えるとともに、
前記折り返し手段は、
前記ビードロック手段の軸心方向外側で軸心方向内外に移動可能に前記移動基台に支持されるスライド体と、
前記ビードロックリングとタイヤケースとの間を通って軸心方向内外にのびかつ軸心方向内端部が前記中央ドラム又は移動基台に取り付くとともに軸心方向外端部が前記スライド体に取り付き、しかも内圧充填によって膨張することにより前記ケースはみ出し部の折り返しを開始させるゴムブラダーと、
軸心方向外端部が前記スライド体に設ける第1の枢着点で枢着されるとともに軸心方向内端部に押付けローラを回動自在に枢着した複数本の巻上げアームからなり、しかも各巻上げアームが周方向に隔設されかつ前記ゴムブラダー内に収容されるとともに、前記スライド体の軸心方向内方への移動により前記折り返しを開始したケースはみ出し部を、前記ゴムブラダーを介して前記ケース本体部の半径方向外周面に押し付けて貼着する巻上げアーム群とを具え、
前記巻上げアームは、軸心方向外端部が前記第1の枢着点で枢着される第1のリンク片と、
この第1のリンク片の軸心方向内端部に設ける枢支点で軸心方向外端部が枢支され、かつ軸心方向内端部に前記押付けローラを枢着した第2のリンク片と、
前記移動基台に設けられかつ前記第1の枢着点よりもタイヤ軸方向内側の第2の枢着点で軸心方向内端部が枢支されるとともに、軸心方向外端部が前記枢支点で枢支される第3のリンク片とからなることを特徴としている。
請求項2の発明では、前記折り返し手段は、前記巻上げアーム群の外周に巻装され、各巻上げアームを半径方向内側に付勢する環状の付勢バネを具えることを特徴としている。
請求項3の発明では、前記付勢バネは、前記第1のリンク片に巻装される第1の付勢バネと、前記第2のリンク片に巻装される第2の付勢バネとからなることを特徴としている。
請求項4は生タイヤ成形方法の発明であって、請求項1〜3の何れかに記載の生タイヤ成形装置を用い、ケースはみ出し部をビードコアの廻りで折り返しかつ円筒状のケース本体部の半径方向外周面に押し付けて貼着する折り返し工程を含むことを特徴としている。
本発明は叙上の如く、折り返し手段として、内圧充填によって膨張するゴムブラダーと、軸心方向に移動可能なスライド体に外端部が枢着されかつ内端部に押付けローラを回動自在に枢着した複数本の巻上げアームからなりかつ各巻上げアームを前記ゴムブラダー内に収容させた巻上げアーム群とを具えて構成している。
そして、前記ゴムブラダーの膨張によりケースはみ出し部の折り返しを開始させた後、巻上げアームによって、折り返しを開始したケースはみ出し部を、ゴムブラダーを介して前記ケース本体部の半径方向外周面に押し付けて貼着している。即ち、押付けローラとの擦れが強くなる折り返しの初期段階においては、ゴムブラダーの膨張によって先に折り返しを開始している。そのため、押付けローラへの抵抗が減じて押付けローラによるケースはみ出し部への擦り付けを弱くすることができ、サイドウォールゴムへの傷やシワなどの損傷、さらにはストリップワインド方式によってサイドウォールゴムを形成した場合におけるゴムストリップの巻回乱れなどを抑制することができる。
又押付けローラは、先に折り返しを開始したケースはみ出し部を、ケース本体部にしっかりと押し付けできるため、貼着強度を高めてこの間の剥離損傷を抑制しうる。しかも、別途の押し付け工程が不要となるため、生タイヤの生産効率を向上させることができる。
本発明の生タイヤ成形装置が採用された生タイヤ成形ラインの一例を概念的に示す側面図である。 生タイヤ成形装置の主要部を示す拡大断面図である。 (A)〜(C)は、ビードロック工程を説明する部分断面図である。 折り返し工程におけるブラダー折り返しステップを説明する部分断面図である。 アーム折り返し・押し付けステップを説明する部分断面図である。 アーム折り返し・押し付けステップを説明する部分断面図である。 TOS構造のタイヤを説明する断面図である。 (A)〜(C)は、従来技術を説明する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は、本発明の生タイヤ成形装置が採用された生タイヤ成形ラインの一例を概念的に示す側面図である。
図1において、本実施形態の生タイヤ成形装置1は、カーカスとサイドウォールゴムを含む円筒状のタイヤケース2を保持するとともに、その軸心方向両側に外挿されるビードコア50よりも軸心方向外側のケースはみ出し部2Bを前記ビードコア50の廻りで折り返しかつビードコア50よりも軸心方向内側の円筒状のケース本体部2Aに押し付けて貼着ける。しかる後、このケース本体部2Aをトロイド状に膨張させ、その膨張部分を、予め待機させたトレッドリング6に押し付け貼着することで、タイヤケース2とトレッドリング6とを一体化させた生タイヤを形成する。
なお図1中の符号5は、所謂ベルトドラムであって、例えばベルトプライ、バンドプライ等のトレッド補強コード、及びトレッドゴムを含むトレッド構成部材を、このベルトドラム5の外周面上で順次巻回することにより、環状のトレッドリング6を形成する。又符号7は、所謂バンドドラムであって、カーカスとサイドウォールゴムとを含むタイヤケース構成部材を、このバンドドラム7の外周面上で順次巻回することにより、円筒状のタイヤケース2を形成する。タイヤケース構成部材としては、他に、インナーライナゴム、ビード補強層、クリンチゴム等をタイヤ構造に応じて適宜含ませることができる。
又符号8は、前記ベルトドラム5上で形成された前記トレッドリング6を、ベルトドラム5から受け取り、前記生タイヤ成形装置1の半径方向外側の待機位置P1に搬入するトレッド搬送装置である。又符号9は、前記バンドドラム7上で形成されたタイヤケース2を、バンドドラム7から受け取り、前記生タイヤ成形装置1上に移載させるタイヤケース搬送装置である。
次に、本実施形態の生タイヤ成形装置1は、ドラム軸心上を接離自在に相対移動しうる移動基台11(図2に示す。)を有する一対のドラム部10、10を有し、前記円筒状のタイヤケース2は、この一対のドラム部10、10間に跨がって同心に保持される。各前記ドラム部10は、図2に示すように、前記移動基台11に、前記ケース本体部2Aを保持する中央ドラム12と、前記タイヤケース2の軸心方向両側に外挿されるビードコア50をタイヤケース2を介して保持するビードロック手段13と、前記ケースはみ出し部2Bを、ビードコア50の廻りで折り返しかつケース本体部2Aの半径方向外周面に押し付けて貼着する折り返し手段14とを具える。
前記一対の移動基台11、11は、中心機構15により、ドラム軸心上を接離自在に相対移動可能に支持される。本例では、双方の移動基台11が、それぞれタイヤ赤道に向かって軸心方向内外に移動可能に支持される場合が例示されるが、例えば一方の移動基台11を固定し、他方の移動基台11のみを軸心方向に移動可能に支持しても良い。
前記中心機構15は、本例では、前記ドラム軸16と、このドラム軸16の半径方向外側に同心に配される回転筒17とを具える。なお回転筒17は、前記ドラム軸16に軸受けを介して支持されることにより、該ドラム軸16とは独立して回転可能であり、前記ドラム軸16の一端には、このドラム軸16を回転駆動させる第1の駆動モータ(図示しない)が連結されるとともに、前記回転筒17の一端には、この回転筒17を前記移動基台11とともに一体回転させる第2の駆動モータ(図示しない)が連結される。
又前記ドラム軸16は、右ネジを螺刻した右ネジ部、および左ネジを螺刻した左ネジ部を両側に有するネジ軸であって、各ネジ部16Aにはナット金具18が螺合している。又前記回転筒17は、軸芯方向にのびる長孔状の案内孔17Aを有するとともに、この案内孔17Aには、該案内孔17Aに案内されて軸芯方向に移動しうる移動体19が配される。この移動体19は、一方クラッチを介して前記ナット金具18と連結している。
次に、前記移動基台11は、前記回転筒17の外周面に軸心方向にスライド移動自在に外挿される円筒状の移動基台本体20と、この移動基台本体20に同心に固定される円筒状の中央ドラム支持体21とを具え、該中央ドラム支持体21に中央ドラム12が支持される。なお前記移動基台本体20と前記移動体19とは一体移動可能に連結される。
前記中央ドラム支持体21は、その内部に、該中央ドラム支持体21と同心をなし軸心方向内外にのびる円環状の横のシリンダ室22と、この横のシリンダ室22の軸心方向外端から半径方向外側にのびる周溝状の縦のシリンダ室23とが形成される。そして前記横のシリンダ室22内には、作動空気の入出によって横のシリンダ室22内を軸心方向内外に移動できかつ軸心方向外端部をコーン面としたリング状の横のピストン24が配される。
前記中央ドラム12は、周方向に分割されかつ分割面を突き合わすことにより円環状をなす複数のセグメント25からなる。各セグメント25には、前記縦のシリンダ室23の壁面に案内されて半径方向内外に移動可能なドラムガイド26が取り付く。そして本例では、このドラムガイド26の半径方向下端部に取り付くローラが、前記横のピストン24のコーン面と当接することで、横のピストン24の軸心方向の横移動が半径方向の縦移動に変換され、前記中央ドラム12を拡縮径させうる。
又前記移動基台本体20は、その内部に、該移動基台本体20と同心をなし軸心方向内外にのびる円環状の横のシリンダ室30と、この横のシリンダ室30の軸心方向内端から半径方向外側にのびる周溝状の縦のシリンダ室31とが形成される。そして前記横のシリンダ室30内には、作動空気の入出によって横のシリンダ室30内を軸心方向内外に移動できかつ軸心方向内端部をコーン面としたリング状の横のピストン32が配される。なお本例では、前記縦のシリンダ室31は、前記中央ドラム支持体21との間に形成されている。
前記ビードロック手段13は、前記中央ドラム12の軸心方向外側に配される拡縮径可能なビードロックリング33を有し、該ビードロックリング33の拡径により、ビードコア50をタイヤケース2を介して保持しうる。前記ビードロックリング33は、周方向に分割されかつ分割面を突き合わすことにより円環状をなす複数のセグメント34からなる。各セグメント34には、前記縦のシリンダ室31の壁面に案内されて半径方向内外に移動可能なロックリングガイド35が取り付く。そして本例では、このロックリングガイド35の半径方向下端部に取り付くローラが、前記横のピストン32のコーン面と当接することで、横のピストン32の軸心方向の横移動が半径方向の縦移動に変換され、前記ビードロックリング33を拡縮径させうる。
次に、前記折り返し手段14は、前記ビードロック手段13の軸心方向外側で軸心方向内外に移動可能に前記移動基台11に支持されるスライド体36、前記ビードロックリング33とタイヤケース2との間を通って軸心方向内外にのびる膨張可能なゴムブラダー37、及びこのゴムブラダー37内に収容される複数本の巻上げアーム38からなる巻上げアーム群38Gを具える。
前記スライド体36は、前記移動基台本体20の外周面に軸心方向内外にスライド移動自在に外挿される円筒状をなし、駆動手段40によって作動する。この駆動手段40は、前記移動基台本体20の軸心方向外端面から軸心方向内方にのびるシリンダー孔41と、作動空気の入出によって該シリンダー孔41内を軸心方向内外に移動しうるピストン42とを含む。そして、前記ピストン42とスライド体36とは、該ピストン42から軸心方向外側にのびる連結軸43により連結される。
又前記ゴムブラダー37は、前記ビードロックリング33とタイヤケース2との間を通って軸心方向内外にのび、かつ軸心方向内端部37aが前記中央ドラム12又は移動基台11に取り付くとともに軸心方向外端部37bが前記スライド体36に取り付く。本例のゴムブラダー37は、その内端部37aが前記中央ドラム支持体21に取り付くとともに、該内端部37aから前記中央ドラム12の外周面上を通って軸心方向外側にのび、かつU字状に折り畳まれた後、前記外端部37bがスライド体36に取り付けられる。このゴムブラダー37は、内圧充填によって膨張し、図4に示すように、前記ケースはみ出し部2Bの折り返しを開始させる。本例では、ゴムブラダー37は、前記ケースはみ出し部2Bがビードエーペックスゴム51の側面の一部に接する起立状態まで、巻上げアーム群38Gに先行して折り返しを行っている。
なお符号48は、ゴムブラダー37の半径方向外側への膨出量を規制する円筒状のプッシャであり、ケースはみ出し部2Bへの押し付け力を高める。このプッシャ48は、本例では前記スライド体36と同期して軸心方向内外に移動しうる。
次に、巻上げアーム群38Gは、周方向に隔設される複数本の巻上げアーム38からなり、各巻上げアーム38は、軸心方向外端部が前記スライド体36に設ける第1の枢着点Q1で枢着されるとともに、軸心方向内端部には押付けローラ44が回動自在に枢着される。この巻上げアーム38は、前記スライド体36の軸心方向内方への移動により、前記折り返しを開始したケースはみ出し部2Bを、前記ゴムブラダー37を介して前記ケース本体部2Aの半径方向外周面に押し付けて貼着する。
本例の巻上げアーム38は、第1〜第3のリンク片45〜47からなり、前記第1のリンク片45は、その軸心方向外端部が前記第1の枢着点Q1で枢着される。又第2のリンク片46は、前記第1のリンク片45の軸心方向内端部に設ける枢支点Qaで軸心方向外端部が枢支され、かつ軸心方向内端部に前記押付けローラ44を枢着している。又第3のリンク片47は、前記移動基台11の移動基台本体20に設けられかつ前記第1の枢着点Q1よりもタイヤ軸方向内側の第2の枢着点Q2で軸心方向内端部が枢支されるとともに、軸心方向外端部が前記枢支点Qaで枢支される。
このような巻上げアーム38は、スライド体36の軸心方向内方への移動により、第3のリンク片47を立ち上げ、前記枢支点Qaを半径方向外側に移行させうる。そしてこれにより、前記第2のリンク片46の外端側が持ち上がるため、第2のリンク片46の内端側に設けた押付けローラ44を、円筒状のケース本体部2Aにしっかりと押し付けることができる。
又前記折り返し手段14は、前記巻上げアーム群38Gの外周に巻装されて各巻上げアーム38を半径方向内側に付勢する環状の付勢バネ39を具える。本例の付勢バネ39は、前記第1のリンク片45に巻装される第1の付勢バネ39Aと、前記第2のリンク片46に巻装される第2の付勢バネ39Bとからなる。各付勢バネ39A、39Bは周方向に連続してのびる円環状をなし、例えばコイルバネ、ゴムバンドなどが好適に採用しうる。
次に、前記生タイヤ成形装置1を用いた生タイヤ成形方法を説明する。
この生タイヤ成形方法では、
(ア) バンドドラム7上で形成された円筒状のタイヤケース2を、タイヤケース搬送装置9を用いて前記生タイヤ成形装置1に移載する移載工程S1(図1、3(A))と、
(イ) 移載されたタイヤケース2の軸心方向両側にビードエーペックスゴム51付きのビードコア50を外挿するビードコア供給工程S2(図1、3(A))と、
(ウ) ビードロックリング33の拡径により、ビードコア50を、タイヤケース2を介して固定保持するビードロック工程S3(図3(B)、(C))と、
(エ) 折り返し手段14を用いて、ケースはみ出し部2Bをビードコア50の廻りで折り返しかつ円筒状のケース本体部2Aの半径方向外周面に押し付けて貼着する折り返し工程S4(図4〜6)と、
(オ) ケースはみ出し部2Bが折り返されかつ貼着されたケース本体部2Aをトロイド状に膨張させ、その膨張部分を、予め待機させたトレッドリング6に押し付けて貼着し、タイヤケース2とトレッドリング6とを一体化させた生タイヤを形成するシェーピング工程(図示しない、)と
を含んで形成される。
なお、前記移載工程S1とビードコア供給工程S2とは、従来と同様である。又ビードロック工程S3では、まず図3(B)に示すように、前記ビードロックリング33を拡径させ、ビードコア50をタイヤケース2を介して固定保持する。しかる後、図3(C)に示すように、中央ドラム12を拡径させ、ケース本体部2Aを張設する。なお拡径時の中央ドラム12の外径は、拡径時のビードロックリング33の外径よりも大であり、特に、中央ドラム12に保持されるケース本体部2Aの半径方向外面が、ビードコア50の半径方向外面を半径方向外側に越える高さ位置まで、中央ドラム12を拡径させることが、ビードエーペックスゴム51の倒し込みにとって好ましい。
又前記折り返し工程S4では、巻上げアーム38の作動に先駆け、図4に示すように、ゴムブラダー37を、内圧充填によって膨張させることによって前記ケースはみ出し部2Bの折り返しを開始させるブラダー折り返しステップS4aを含む。このブラダー折り返しステップS4aでは、前記ケースはみ出し部2Bが、ビードエーペックスゴム51の側面の一部に接する起立状態まで折り返しを行うのが好ましい。
又前記ブラダー折り返しステップS4aの後、図5、6に示すように、巻上げアーム38の作動によるアーム折り返し・押し付けステップS4bが行われる。このアーム折り返し・押し付けステップS4bでは、前記スライド体36を軸心方向内方に移動させることで、巻上げアーム38を作動し、折り返しが開始されたケースはみ出し部2Bを押し付けローラ44によってケース本体部2Aに押し付けて貼着する。このとき、ケースはみ出し部2Bが、予め前記起立状態まで折り返されているため、押し付けローラ44への抵抗が減じて押付けローラ44によるケースはみ出し部2Bへの擦り付けを弱くすることができる。その結果、サイドウォールゴムへの傷やシワなどの損傷、さらにはストリップワインド方式によってサイドウォールゴムを形成した場合におけるゴムストリップの巻回乱れなどを抑制することが可能となる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
1 生タイヤ成形装置
2 タイヤケース
2A ケース本体部
2B ケースはみ出し部
11 移動基台
12 中央ドラム
13 ビードロック手段
14 折り返し手段
33 ビードロックリング
36 スライド体
37 ゴムブラダー
37a 内端部
37b 外端部
38 巻上げアーム
38G 巻上げアーム群
39 付勢バネ
39A 第1の付勢バネ
39B 第2の付勢バネ
44 押付けローラ
45 第1のリンク片
46 第2のリンク片
47 第3のリンク片
Q1 第1の枢着点
Q2 第2の枢着点
Qa 枢支点
S4 折り返し工程

Claims (4)

  1. ドラム軸心上を接離自在に相対移動しうる円筒状の一対の移動基台に、
    カーカスとサイドウォールゴムとを含む円筒状のタイヤケースの中央側のケース本体部を保持する中央ドラムと、
    前記中央ドラムの軸心方向外側に配される拡縮径可能なビードロックリングを有し、かつ該ビードロックリングの拡径により、前記タイヤケースの軸心方向両側に外挿されるビードコアをタイヤケースを介して保持するビードロック手段と、
    前記タイヤケースのうちの前記ビードコアよりも軸心方向外側のケースはみ出し部を、ビードコアの廻りで折り返しかつ前記中央ドラムに保持される円筒状のケース本体部の半径方向外周面に押し付けて貼着する折り返し手段とを具えるとともに、
    前記折り返し手段は、
    前記ビードロック手段の軸心方向外側で軸心方向内外に移動可能に前記移動基台に支持されるスライド体と、
    前記ビードロックリングとタイヤケースとの間を通って軸心方向内外にのびかつ軸心方向内端部が前記中央ドラム又は移動基台に取り付くとともに軸心方向外端部が前記スライド体に取り付き、しかも内圧充填によって膨張することにより前記ケースはみ出し部の折り返しを開始させるゴムブラダーと、
    軸心方向外端部が前記スライド体に設ける第1の枢着点で枢着されるとともに軸心方向内端部に押付けローラを回動自在に枢着した複数本の巻上げアームからなり、しかも各巻上げアームが周方向に隔設されかつ前記ゴムブラダー内に収容されるとともに、前記スライド体の軸心方向内方への移動により前記折り返しを開始したケースはみ出し部を、前記ゴムブラダーを介して前記ケース本体部の半径方向外周面に押し付けて貼着する巻上げアーム群とを具え、
    前記巻上げアームは、軸心方向外端部が前記第1の枢着点で枢着される第1のリンク片と、
    この第1のリンク片の軸心方向内端部に設ける枢支点で軸心方向外端部が枢支され、かつ軸心方向内端部に前記押付けローラを枢着した第2のリンク片と、
    前記移動基台に設けられかつ前記第1の枢着点よりもタイヤ軸方向内側の第2の枢着点で軸心方向内端部が枢支されるとともに、軸心方向外端部が前記枢支点で枢支される第3のリンク片とからなることを特徴とする生タイヤ成形装置。
  2. 前記折り返し手段は、前記巻上げアーム群の外周に巻装され、各巻上げアームを半径方向内側に付勢する環状の付勢バネを具えることを特徴とする請求項1記載の生タイヤ成形装置。
  3. 前記付勢バネは、前記第1のリンク片に巻装される第1の付勢バネと、前記第2のリンク片に巻装される第2の付勢バネとからなることを特徴とする請求項2記載の生タイヤ成形装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の生タイヤ成形装置を用いて、ケースはみ出し部をビードコアの廻りで折り返しかつ円筒状のケース本体部の半径方向外周面に押し付けて貼着する折り返し工程を含むことを特徴とする生タイヤ成形方法。
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