JP2019025378A - 複合材料及びその製造方法 - Google Patents

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修平 中倉
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Abstract

【課題】粒径が小さいAl2O3微粒子に、カーボンナノチューブやカーボンオニオン等のナノカーボンで被覆されたナノオーダーの金属粒子が担持された複合材料及びその製造方法を提供すること。【解決手段】本発明に係る複合材料の製造方法は、Ni、Co、Mn、Fe及びCuからなる群から選択される1種以上の金属元素を含む炭素含有金属化合物を気化させ、平均粒径が5μm以下であるAl2O3粒子が格納され、且つ重力方向に対し略垂直な方向に回転軸を有して回転する炉体に、気化させた炭素含有金属化合物及び有機性ガスを供給して、Al2O3粒子の表面に金属元素を含む金属粒子及びナノカーボンを析出させる。【選択図】図2

Description

本発明は、複合材料及びその製造方法に関する。
ニッケル、コバルト、マンガン、鉄及び銅は、資源が豊富であり、且つ安価であることから、白金、ロジウム等の貴金属の代替となる触媒材料として広く研究されている。このような触媒材料は、重質油の水素化、水蒸気改質による水素ガスの製造、COガスのメタン化、固体酸化物燃料電池の燃料極の触媒電極等に用いることができる。このような触媒材料の活性及び選択性を高めるためには、小粒径化し、表面積を増大させることが重要となる。
このような金属粒子は、ハンドリング等の観点から、通常、例えばAl等の担体に担持され、複合材料として用いる。このような複合材料の合成方法としては、固相法、液相法及び気相法が知られている。以下、金属微粒子の合成方法の従来技術として、ニッケルの例を用いて説明する。
固相法では、担体粉末とニッケルをボールミル等により粉砕しながらニッケル微粉末を担体に担持することによりニッケル微粒子を合成する(例えば、非特許文献1,2)。しかしながら、このような方法によれば、ボールミルに含まれる鉄等が不純物として混入することが多い。また、乾式による粉砕工程では、ニッケルを数μm以下に微細化することができない。
また、液相法では、ニッケル源として、例えばNi(NO等を用いて、含浸法、ソリューションスプレープラズマ法、ゾルゲル法等により、ニッケル源の溶液中での分解及びニッケルの析出等を行うことにより、ニッケル微粒子を合成する(例えば、非特許文献3,4,5)。このような液相法では、ニッケルを含む溶液と担体粉末とを混合して乾燥させることにより、アルミナ粉末にニッケル微粒子を担持する。
さらに、気相法では、スパッタ法やCVD法を用いてニッケル原子を粒子や膜として担体表面に析出させることによりニッケル微粒子を合成する。例えば非特許文献6には、回転する炉体を用いたCVD法である回転CVD法を用いて、所定のガス供給速度や加熱温度等の調製条件を制御することで、粒径が10〜20μmのα−Al粒子上に、カーボンナノチューブで被覆されたニッケルナノ粒子を析出させた複合材料を製造したことが記載されている。このような複合材料では、α−Al単独に比べて機械的強度の向上が認められたことが記載されている。また、ニッケルナノ粒子がカーボンナノチューブで被覆されていることにより、ニッケルナノ粒子の凝集が抑制され、長寿命の触媒を得られることも期待される。
一方で、一般的に担体粒子の比表面積が大きいほど触媒性能が高いことから、比表面積が大きい担体材料を用いることが良好な性能が得られやすいが、例えば平均粒径1μm以下の粒径が小さく比表面積の大きいα−Al粒子を用いた場合、非特許文献6の方法ではカーボンナノチューブ等のナノカーボンが生成されず、ニッケルナノ粒子をカーボンナノチューブで被覆することができなかった。
J.Li,Fe.Li, K.Hu,Journal of materials processing technology,147.2,236−240(2004). T.Mousavi,F.Karimzadeh,M.H.Abbasi,M.H.Enayati,Journal of Materials Processing Technology 204.1,125−129(2008). T.Fujiyama,M.Otsuka,H.Tsuiki,A.Ueno,Journal of Catalysis,104(2),323−330(1987). M.Watanabe,H.Yamashita,X.Chen,J.Yamanaka,M.Kotobuki,H.Suzuki,H.Uchida,Applied Catalysis B:Environmental,71(3),237−245(2007). E.D.Rodeghiero,O.K.Tse,J.Chisaki,E.P.Giannelis,Materials Science and Engineering:A,195,151−161(1995). H.Gao,J.Chang,C.Zhao,G.Li,X.Zhang,T.Goto,Journal of the Ceramic Society of Japan,124(9),898−902(2016).
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、粒径が小さいAl微粒子に、カーボンナノチューブやカーボンオニオン等のナノカーボンで被覆されたナノオーダーの金属粒子が担持された複合材料及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、Ni、Co、Mn、Fe及びCuからなる群から選択される1種以上の金属元素を含む炭素含有金属化合物を気化させ、Al粒子が格納され、且つ重力方向に対し略垂直な方向に回転軸を有して回転する炉体に、その気化させた炭素含有金属化合物と有機性ガスを供給して、Al粒子の表面に金属元素を含む金属粒子を析出させることにより、Al粒子の表面にナノカーボンにより被覆された金属粒子を析出させることができること、及びそのような方法により得られる複合材料は、その金属粒子の成長及び凝集が抑制されることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的に、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の発明は、平均粒径が5μm以下である担体としてのAl粒子に、Ni、Co、Mn、Fe及びCuからなる群から選択される1種以上の金属元素を含む金属粒子が担持されており、前記金属粒子は、少なくとも一部がナノカーボンにより被覆され、平均粒径が1nm以上100nm以下である、複合材料である。
(2)本発明の第2の発明は、第1の発明において、前記ナノカーボンは、カーボンナノチューブ及び/又はカーボンオニオンである、複合材料である。
(3)本発明の第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記金属元素は、前記複合材料に対し0.01at%以上の割合で含まれている、複合材料である。
(4)本発明の第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記Al粒子は、比表面積が1m/g以上である、複合材料である。
(5)本発明の第5の発明は、第1乃至第4のいずれかの発明に係る複合材料を含む、触媒である。
(6)本発明の第6の発明は、Ni、Co、Mn、Fe及びCuからなる群から選択される1種以上の金属元素を含む炭素含有金属化合物を気化させ、Al粒子が格納され、且つ重力方向に対し略垂直な方向に回転軸を有して回転する炉体に、気化させた該炭素含有金属化合物及び有機性ガスを供給して、該Al粒子の表面に前記金属元素を含む金属粒子及びナノカーボンを析出させる、複合材料の製造方法である。
(7)本発明の第7の発明は、第6の発明において、前記有機性ガスは、アセチレンガスである、複合材料の製造方法である。
(8)本発明の第8の発明は、第6又は第7の発明において、前記気化させた炭素含有金属化合物及び前記有機性ガスを、該有機性ガスの熱分解温度未満の温度で加熱して、金属粒子及びナノカーボンを析出させる、複合材料の製造方法である。
(9)本発明の第9の発明は、第6乃至第8のいずれかの発明において、前記炉体は、その内周面から内部に向けて羽根板を備える、複合材料の製造方法である。
本発明によれば、粒径が小さいAl微粒子に、カーボンナノチューブ(CNTs)やカーボンオニオン(CO)等のナノカーボンで被覆されたナノオーダーの金属粒子が担持された複合材料及びその製造方法を提供することができる。
複合材料製造装置の模式図である。 実施例1のNi/α−AlのTEM写真図である。 実施例2のNi/α−AlのTEM写真図である。 実施例3のNi/α−AlのTEM写真図である。 実施例4のNi/α−AlのTEM写真図である。
以下、本発明の具体的な実施形態(以下、「本実施の形態」という)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
≪1.複合材料≫
本実施の形態に係る複合材料は、平均粒径が5μm以下である担体としてのAl粒子に金属粒子が担持されている。そして、金属粒子は、Ni、Co、Mn、Fe及びCuからなる群から選択される1種以上の金属元素を含むものであり、ナノカーボンにより被覆されており、その平均粒径が1nm以上100nm以下であることを特徴とする。
金属粒子がナノカーボンで被覆されることにより、平均粒径が1nm以上100nm以下の微細な金属粒子であっても、例えば触媒用途での使用時等の加熱の際に、金属粒子間の凝集が抑制され、金属粒子の微細な粒径が維持される。また、複合材料の機械的強度が増加することも期待される。
なお、「ナノカーボン」とは、カーボンナノチューブ、カーボンオニオン、フラーレン、ナノポーラスカーボン等、ナノメートルの大きさの三次元構造を持つカーボンの総称をいい、グラフェンは含まないものとする。
<Al粒子>
Al粒子は、金属粒子の担体として用いられる。このAl粒子は、金属粒子の表面に固定される。
Alには、その結晶構造によりα−Al及びγ−Alの2種類の同素体が存在するが、いずれの同素体を用いることもできる。
Al粒子の平均粒径としては、5μm以下であれば特に限定されず、例えば2μm以下であることが好ましく、1μm以下であることがより好ましく、100nm以下であることがさらに好ましく、80nm未満であることが特に好ましい。Al粒子の平均粒径が小さいほど、比表面積が大きくなり、触媒として使用した場合には触媒活性を高めることができる。なお、「平均粒径」とは、TEM観察により無作為に選択した100個の粒子の最長部分の粒径の平均値である。
Al粒子の比表面積としては、特に限定されず、例えば1m/g以上であることが好ましく、5m/g以上であることがより好ましく、20m/g以上であることがさらに好ましく、40m/g以上であることが特に好ましい。Al粒子の比表面積が大きいほど、Al粒子担体の質量あたりの金属粒子の担持量を高めることができ、触媒として使用したときに触媒活性を高めることができる。
Al粒子の形状としては、特に限定されず、例えば球状、多面体状、不定形状等のものを用いることができる。
<金属粒子>
金属粒子は、Ni、Co、Mn、Fe及びCuからなる群から選択される1種以上の金属元素を含む。金属粒子の平均粒径は、1nm以上100nm以下である。また、金属粒子は、Al粒子に担持されており、さらに、その表面はナノカーボンにより被覆されている。
なお、金属粒子は、担体であるAlの表面のみならず、その一部が表面から延びたナノカーボンの中空部(例えばカーボンオニオン等)又は空筒部(例えばカーボンナノチューブ)に含まれていてもよい。
上述したとおり、金属粒子の平均粒径は、1nm以上100nm以下である。金属粒子の平均粒径がこのような範囲にあることにより、比表面積が大きく、触媒として使用した場合には触媒活性が高いものとなる。一般的には、このような粒径であると、例えば触媒用途での使用時等の加熱の際に金属粒子間が凝集し、触媒活性が低下するおそれがあるが、金属粒子がナノカーボンで被覆されることにより金属粒子間の凝集を防止することができる。
金属粒子の平均粒径としては、上述した範囲内であれば特に限定されず、例えば70nm以下であることが好ましく、50nm以下であることがより好ましく、40nm以下であることがさらに好ましく、35nm以下であることが特に好ましい。
金属元素Ni、Co、Mn、Fe及びCuの総含有量としては、特に限定されず、例えば複合材料の総量に対し、0.01at%以上であることが好ましく、0.05at%以上であることがより好ましく、0.1at%以上であることがさらに好ましく、0.2at%以上であることが特に好ましい。一方で、上述の金属元素の総含有量は、複合材料の総量に対し、60at%以下であることが好ましく、55at%以下であることがより好ましく、50at%以下であることがさらに好ましく、45at%以上であることが特に好ましい。なお、金属元素は、金属粒子を構成しているものに限られず、複合材料上に存在する全ての金属元素を含むものとする。
<ナノカーボン>
ナノカーボンは、金属粒子の少なくとも一部を被覆するものである。
ナノカーボンとしては、特に限定されず、例えばカーボンナノチューブ、カーボンオニオン、フラーレン、ナノポーラスカーボン等、ナノメートルの大きさの三次元構造を持つカーボンを用いることができるが、中でも、カーボンナノチューブ又はカーボンオニオンを用いることが好ましい。
<複合材料の反応用触媒としての応用>
上述したような複合材料は、各種の反応用触媒として好適に用いることができる。具体的には、例えば、重質油の水素化、水蒸気改質による水素ガスの製造、COガスのメタン化、固体酸化物燃料電池の燃料極の触媒電極等の反応用触媒として用いることができる。本実施の形態に係る複合材料は、金属粒子の粒径が小さく、またカーボンにより被覆されていることにより触媒活性時においても金属粒子間での凝集が抑制されるため、高い触媒活性を奏する。
≪2.複合材料の製造方法≫
上述のような複合材料は、例えば回転CVD(Chemical Vapor Deposition)法により製造することができる。具体的に、この製造方法は、Ni、Co、Mn、Fe及びCuからなる群から選択される1種以上の金属元素を含む炭素含有金属化合物を気化させ、平均粒径が5μm以下であるAl粒子が格納され、且つ重力方向に対し略垂直な方向に回転軸を有して回転する炉体に、気化させた炭素含有金属化合物及び有機性ガスを供給して、Al粒子の表面に上述の金属元素を含む金属粒子を析出させることを特徴とする。
このように、回転する炉体を用いて炭素含有金属化合物を加熱することにより、Al粒子表面上に、粒径が小さい金属粒子を均一に析出させることができる。そしてこの際に、炉体に炭素源としての有機性ガスを供給することにより、金属粒子表面にナノカーボンを生成させることができる。このようにして得られた複合材料においては、炭素含有金属化合物の供給による金属粒子の成長、及び金属粒子間の凝集が抑制され、ナノオーダーの粒径を有する。
<複合材料製造装置>
図1は、複合材料製造装置の模式図である。具体的に、複合材料の製造方法は、このような複合材料製造装置1を用いて行うことができる。この複合材料製造装置1は、気化部11と、輸送部12と、反応部13と、排気部14を備える。そして、複合材料製造装置1において、気化部11は配管により輸送部12に、輸送部12は反応部13に、反応部13は排気部14にそれぞれ接続されている。
気化部11は、炭素含有金属化合物を格納する格納部111、炭素含有金属化合物を加熱する加熱部112、及びキャリアガスを導入するキャリアガス導入部113を備える。
格納部111としては、炭素含有金属化合物を格納可能であれば特に限定されず、加熱温度を考慮して適宜選択することができる。
輸送部12は、気化部11において気化された炭素含有金属化合物を、反応部13に輸送する。輸送部12としては、例えば配管を用いることができる。輸送部12の内部には、例えばヒーター等が設けられており、気化された炭素含有金属化合物が再析出しない温度に維持されている。そして、この輸送部12は、反応部13との接続部の近傍に有機性ガスを導入する有機性ガス導入部121を備える。
なお、図1において、有機性ガス導入部121は、反応部13との接続部の近傍に設けられているが、その位置は限定されるものではなく、気化部11及び輸送部12のうち、いずれの位置に設けることもできる。また、例えば、キャリアガス導入部113からキャリアガスとともに導入することもできる。ただし、反応部13との接続部の近傍に設けることが好ましい。これにより反応部13に、気化した炭素含有金属化合物及び有機性ガスが導入される前にそれらが反応することを防止することができる。
反応部13は、その内部にAl粒子を備え且つそのAl粒子を撹拌する撹拌部131と、その撹拌部131の炉体内に設けられた羽根板132と、撹拌部131を加熱する加熱部133を備える。
撹拌部131は、重力方向に対し略垂直な方向に回転軸を有して回転する炉体からなる回転式炉から構成される。そして、その底部には、金属粒子の担体であるAl粒子が装入される。また、この炉体は、その内周面から内部に向けて羽根板132を備える。
なお、この複合材料製造装置1の内部は密閉されており、基本的には、キャリアガス導入部113及び排気部14以外からガスが流入、流出することが抑制されている。
<複合材料の製造方法>
本実施の形態に係る複合材料の製造方法は、例えば上述した複合材料製造装置を用いて行うことができるものである。以下、図1を用いて、より具体的に複合材料の製造方法を説明する。
まず、気化部11では、炭素含有金属化合物を加熱するか、又は系内の雰囲気を減圧することにより、炭素含有金属化合物を気化させる。
格納部111には、Ni、Co、Mn、Fe及びCuからなる群から選択される1種以上の金属を含む炭素含有金属化合物を格納する。そして、格納部111に格納された炭素含有金属化合物は、減圧された雰囲気下で、加熱部112により加熱されることにより気化される。
また、系内には、有機性ガス導入部121より有機性ガスが導入される。有機性ガス及び炭素含有金属化合物に含まれる炭素原子により、ナノカーボンを形成することができる。
有機性ガスとしては、炭素を含有し、反応部13に導入される前に気体状態を維持できる物質であれば特に限定されず、例えばアセチレン、メタン、プロパン等を用いることができる。その中でも特に熱分解に要する温度が低いことから、アセチレンを用いることがより好ましい。
なお、このような反応系においては、生成する金属粒子が同時並行的に有機性ガスの熱分解反応の触媒として作用することにより、有機性ガスは通常の熱分解温度よりも低い温度で分解する。そしてこのようにして熱分解された有機性ガスにより、炭素が供給されナノカーボンが形成される。このように、有機性ガスは熱分解温度よりも低い温度で熱分解するため、急激な熱分解と炭素の供給を防ぎ安定的にナノカーボンを生成させる観点から、加熱温度は、有機性ガスの常圧における熱分解温度よりも低いことが好ましい。
また、炭素含有金属化合物に含まれる炭素の酸化を適切に調整し、ナノカーボンの形状、大きさ、生成量等を適切に制御する観点から、例えば空気等、酸素等を導入してこのようなガスを含むガス雰囲気を用いることもできる。
このような場合において系内のガス雰囲気としては、特に限定されず、例えば炭素含有金属化合物に含まれる炭素が過剰に酸化することを防止してカーボン被膜を効率的に形成する観点からは、酸素濃度が抑制された雰囲気であることが好ましい。より具体的には、酸素分圧が400Pa以下であることが好ましい。
系内の圧力条件としては、特に限定されず、炭素含有ニッケル化合物、炭素含有コバルト化合物、炭素含有マンガン化合物又は炭素含有鉄化合物を用いる場合、例えば350Pa以上450Pa以下であることが好ましく、370Pa以上420Pa以下であることがより好ましい。また、炭素含有銅化合物を用いる場合、例えば600Pa以上1200Pa以下であることが好ましく、900Pa以上1100Pa以下であることがより好ましい。このような圧力条件であることにより、炭素含有金属化合物の気化速度をより適当なものとすることができる。
炭素含有金属化合物を気化させる温度としては、特に限定されず、炭素含有ニッケル化合物、炭素含有コバルト化合物、炭素含有マンガン化合物又は炭素含有鉄化合物を用いる場合、例えば80℃以上120℃であることが好ましく、85℃以上115℃以下であることがより好ましく、90℃以上110℃以下であることがさらに好ましい。また、炭素含有銅化合物を用いる場合、例えば150℃以上200℃以下であることが好ましく、155℃以上195℃以下であることがより好ましく、160℃以上190℃以下であることがさらに好ましい。このような低温条件で気化させることにより、炭素含有金属化合物の気化速度をより適当なものとすることができる。
炭素含有ニッケル化合物としては、炭素を含有するニッケル化合物であれば特に限定されず、例えばニッケロセン、ニッケルカルボニル、炭化ニッケル等を用いることができる。その中でも、有害性や取扱い易さの観点から、特にニッケロセンを用いることが好ましい。
炭素含有コバルト化合物としては、炭素を含有するコバルト化合物であれば特に限定されず、例えばコバルトセン、コバルトカルボニル、炭化コバルト等を用いることができる。その中でも、有害性や取扱い易さの観点から、特にコバルトセンを用いることが好ましい。
炭素含有マンガン化合物としては、炭素を含有する鉄化合物であれば特に限定されず、例えばマンガノセン、マンガンカルボニル等を用いることができる。その中でも、有害性や取扱い易さの観点から、特にマンガノセンを用いることが好ましい。
炭素含有鉄化合物としては、炭素を含有する鉄化合物であれば特に限定されず、例えばフェロセン、鉄カルボニル等を用いることができる。その中でも、有害性や取扱い易さの観点から、特にフェロセンを用いることが好ましい。
炭素含有銅化合物としては、炭素を含有する銅化合物であれば特に限定されず、例えばビス(2,2,5,5−テトラメチル)−3,5−ヘプタンジオナト銅等を用いることができる。その中でも、有害性や取扱い易さの観点から、特にビス(2,2,5,5−テトラメチル)−3,5−ヘプタンジオナト銅を用いることが好ましい。
なお、金属源としては、炭素含有金属化合物以外にも、Ni、Co、Fe、Mn又はCuの金属塩(例えば、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩等)やハロゲン化物等、無機金属化合物を用いることにより、同様に金属粒子を形成させることができる。ただし、無機金属化合物を用いると、無機金属化合物から炭素原子が供給されず、金属粒子の表面にカーボンが被覆されない。このような場合、ガス雰囲気中にメタン、アセチレン又はプロパン等の有機化合物を含む有機性ガスを導入することにより、炭素原子を供給し、金属粒子の表面をカーボンで被覆することができる。
なお、金属種の異なる複数の炭素含有金属化合物を並行して気化させることにより、複数の金属種の合金粒子を製造することができる。また、同じ金属種でも、異なる炭素含有金属化合物を用いることにより、粒子析出の速度を制御することができる。このような場合、例えば複数の格納部111を設けて、炭素含有金属化合物ごとに加熱する。
次に、気化部11において気化させた炭素含有金属化合物は、キャリアガス導入部113から系内に導入されたガスの流れにしたがって、輸送部12を通じて反応部13に輸送される。
なお、有機性ガス以外に、ガスの流速、金属又は炭素の供給量を制御するため、キャリアガス導入部113からキャリアガスを流すことができる。このような場合においてキャリアガスのキャリアガス導入部113としては、有機性ガスと同じものを用いることも、異なるものを用いることもできる。
キャリアガスとしては、特に限定されず、例えばアルゴンガス、窒素ガス等の不活性ガス、空気等の酸素含有ガス、メタン、アセチレン又はプロパン等の有機化合物を含む有機性ガス等を用いることができる。
キャリアガスの流量としては、特に限定されず、例えば0.5×10−7・s−1以上であることが好ましく、1×10−7・s−1以上であることが好ましい。一方で、キャリアガスの流量としては、例えば、2×10−6・s−1以下であることが好ましく、1×10−6・s−1以下であることがより好ましい。
また、上述の例では、キャリアガス導入部113から有機性ガスを導入する態様について説明したが、別の態様として、例えば輸送部12にガス導入部を設け、有機性ガスを導入し、担体粒子への炭素供給量を調整することもできる。また、例えば輸送部12にガス導入部を設け、酸素等の酸化性ガス、水素等の還元性ガスを調整することにより、ガスの雰囲気を制御することもできる。
反応部13への有機性ガス供給量としては、特に限定されず、例えば5sccm以上であることが好ましく、7sccm以上であることがより好ましく、10sccm以上であることがさらに好ましい。有機性ガスの流量が5sccm以上であることにより、炭素源を適切に供給し、十分な量のナノカーボンを生成させることができる。また、有機性ガスの流量としては、40sccm以下であることが好ましく、30sccm以下であることがより好ましく、20sccm以下であることがさらに好ましい。有機性ガスの流量が40sccm以下であることにより、ナノカーボンの過剰な被覆を抑制することができる。
反応部13への炭素含有金属化合物の供給速度としては、特に限定されず、撹拌部131の大きさ等によって適宜設計することができる。例えば、0.5kg・s−1以上であることが好ましく、1kg・s−1以上であることがより好ましい。また、炭素含有金属化合物の供給速度としては、例えば、10kg・s−1以下であることが好ましく、5kg・s−1以下であることがより好ましい。
反応部13では、輸送部12から導入された炭素含有金属化合物を反応させ、その内部に装入されたAl粒子の表面に金属粒子を析出させる。
撹拌部131が、重力方向と略垂直方向の回転軸を中心として回転すると、撹拌部131の底部に配置されたAl粒子が、羽根板132上に移動し、上部まで持ち上げられる。さらに回転すると、上部付近から底部に落下する。このような回転運動と落下運動を繰り返すことにより、Al粒子を効率的に撹拌することができる。
そして撹拌部131に、炭素含有金属化合物及び有機性ガスが供給される。そして、撹拌部131の周囲に配置された加熱部133により炭素含有金属化合物が加熱され、Al粒子の表面上に金属粒子が析出する。Al粒子は、回転運動と落下運動を繰り返しているため、金属粒子はAl粒子表面上に均一に析出する。また、このようにして析出した金属粒子が、有機性ガスの熱分解の触媒として働く。したがって、有機性ガスの分解温度未満で加熱した場合であっても、熱分解が促進される。そして、有機性ガスが熱分解されることにより炭素が供給され、これを原料としてナノカーボンが生成する。
Al粒子にNi粒子を担持させる場合、加熱温度(炉体内部の温度)としては、特に限定されず、例えば220℃以上であることが好ましく、240℃以上であることがより好ましく、300℃以上であることがさらに好ましく、320℃以上であることが特に好ましい。また、加熱温度としては、例えば650℃以下であることが好ましく、550℃以下であることがより好ましく、500℃以下であることがさらに好ましく、480℃以下であることが特に好ましい。加熱温度がこのような範囲であることにより、10nm程度の微細なNi粒子を効率良く担持させることができるとともに、有機性ガスを効率良く熱分解させることができる。
Al粒子にCo粒子を担持させる場合、加熱温度(炉体内部の温度)としては、特に限定されず、例えば300℃以上であることが好ましく、330℃以上であることがより好ましく、350℃以上であることがさらに好ましく、370℃以上であることが特に好ましい。また、加熱温度としては、例えば650℃以下であることが好ましく、550℃以下であることがより好ましく、450℃以下であることがさらに好ましく、410℃以下であることが特に好ましい。加熱温度がこのような範囲であることにより、Co粒子をAl粒子表面に効率良く担持させることができるとともに、有機性ガスを効率良く熱分解させることができる。
Al粒子にFe粒子を担持させる場合、加熱温度(炉体内部の温度)としては、特に限定されず、例えば300℃以上であることが好ましく、310℃以上であることがより好ましく、330℃以上であることがさらに好ましく、350℃以上であることが特に好ましい。また、加熱温度としては、例えば550℃以下であることが好ましく、500℃以下であることがより好ましく、410℃以下であることがさらに好ましく、390℃以下であることが特に好ましい。加熱温度がこのような範囲であることにより、Fe粒子をAl粒子表面に効率良く担持させることができるとともに、有機性ガスを効率良く熱分解させることができる。
Al粒子にCu粒子を担持させる場合、加熱温度(炉体内部の温度)としては、特に限定されず、例えば400℃以上であることが好ましく、410℃以上であることがより好ましく、420℃以上であることがさらに好ましく、440℃以上であることが特に好ましい。また、加熱温度としては、例えば550℃以下であることが好ましく、520℃以下であることがより好ましく、500℃以下であることがさらに好ましく、480℃以下であることが特に好ましい。加熱温度がこのような範囲であることにより、Cu粒子をAl粒子表面に効率良く担持させることができるとともに、有機性ガスを効率良く熱分解させることができる。
反応時間としては、特に限定されず、原料量や析出の度合いにより、適宜設計することができる。例えば、5分〜5時間に設定することができる。
例えば、撹拌部131として回転式炉を用いる場合、回転速度としては、特に限定されず、炉体の大きさやAl粒子の量により、適宜設計することができる。例えば5〜100rpmであることが好ましく、10〜50rpmであることがより好ましい。
なお、上述したように、反応部13は輸送部12を介して気化部11と連結されているため、反応部13内のガス雰囲気及び圧力は、気化部11と同様である。なお、系内の圧力は、排気部14から排出する。
このようにして、炭素含有金属化合物は加熱により熱分解され、金属粒子が析出する。ここで、回転式炉を用いることにより、Al粒子の表面に均一に金属粒子を析出させることができる。また、炭素含有金属化合物を金属源として、有機性ガスを炭素源として用いることにより、炭素含有金属化合物に含まれる炭素原子が、金属粒子表面にナノカーボンの被覆膜を形成する。そして、このような被覆膜が形成されることにより、炭素含有金属化合物の供給による金属粒子の成長や金属粒子間の凝集を抑制することができ、Al粒子の表面上に微細な金属粒子を担持させることができる。また、このように、ナノカーボンにより被覆されることにより、複合材料を、例えば触媒用途等に用いる際に加熱して使用する場合にも、粒子の凝集を抑制することができ、使用に伴うその複合材料の劣化を抑制することができると考えられる。
以下、実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
図1に示す複合材料製造装置1を構成した。ここで、撹拌部131(炉体)の内壁には羽根板132が設置されており、撹拌部131の底部に装入された担体α−Al粒子はこの羽根板により持ち上げられ、次いで落下する運動を繰り返す。
このような複合材料製造装置1を用いて、Ni/α−Alの調製を行った。ここで、「Ni/α−Al」、「Co/α−Al」の記載は、担体としてのα−Al上に、それぞれNi粒子、Co粒子が存在している複合材料を意味している。
(実施例1及び2)
炭素含有金属化合物としてのニッケロセンを95℃で気化させ、その蒸気をキャリアガス導入部113より導入したArガス(3.33×10−7・s−1)とともに供給し、また、室温のアセチレンを有機性ガス導入部121より導入し、反応部13に輸送した。このときの炉体への原料供給速度を、2.78kg・s−1とし、アセチレンの供給速度を10sccm(実施例1)又は20sccm(実施例2)とした。この反応部13の内部には、担体として平均粒径約80nmのα−Al粒子((株)高純度化学研究所製、比表面積21.4m/g)を装入した。反応部13(回転式反応炉)の温度を440℃とすることにより、ニッケロセン及びアセチレンを反応させ、α−Al粒子表面上にNi粒子を析出させた。なお、反応炉の回転速度は20rpm、系内の圧力は400Pa、反応時間は15分とした。得られたNi/α−Al試料は、粉末状であった。
(実施例3)
反応部13(回転式反応炉)の温度を540℃に変更した以外、実施例1と同様にしてNi/α−Al試料を製造した。得られたNi/α−Al試料は、粉末状であった。
(実施例4)
反応部13(回転式反応炉)の温度を540℃に変更した以外、実施例2と同様にしてNi/α−Al試料を製造した。得られたNi/α−Al試料は、粉末状であった。
得られた試料は、走査型電子顕微鏡(TEM)により、その形態を観察した。図2〜5は、それぞれ実施例1〜4のNi/α−AlのTEM写真図である。なお、これら図2〜5においては、それぞれの資料について倍率の異なる2つの画像((a)及び(b))を示す。ここで、(b)は(a)よりも高倍率の写真である。
図2(a)、図3(a)、図4(a)及び図5(a)において、球状のα−Al以外にコントラストが薄く、チューブ状の物質が観察された。このことから、実施例1〜4においては、カーボンナノチューブが形成されたことが分かった。また、特に図3(a)、図4(a)及び図5(a)より、球状α−Al粒子の表面にこれよりもコントラストが濃く、微細な粒状の像が確認された。これより、α−Al粒子の表面に粒径がシングルナノオーダーのNi粒子が担持されていることが分かった。その中でも、特に実施例2においては、特に粒径が小さいNi粒子が担持されていることが分かった(図3参照)。
これらの試料をより高倍率において観察したところ、例えば図2(b)、図3(b)及び図4(b)のTEM写真図に示すように、コントラストのより濃いシングルナノオーダーの粒子が、よりコントラストの薄いチューブ状物質の内部に包含されている像が確認された。このことから、一部のNi粒子はカーボンナノチューブの内部に包含されていることが分かった。Ni粒子が有機性ガスの熱分解反応の触媒として働き、その粒子の周囲において熱分解され生成した炭素がカーボンナノチューブとして成長したと考えられる。
さらに、図5(b)においては、コントラストのより濃いシングルナノオーダーの粒子の周囲に、それを中心として同心円状にコントラストのより薄い多数の層状の物質が確認された。このことから、カーボンナノチューブ以外に、カーボンオニオンも生成していることが分かった。
このように、炭素含有金属化合物を気化させ、Al粒子が格納され、且つ重力方向に対し略垂直な方向に回転軸を有して回転する炉体に、その気化させた炭素含有金属化合物と有機性ガスを供給して、Al粒子の表面に金属粒子を析出させることにより、その金属粒子をカーボンナノチューブやカーボンオニオン等のナノカーボンで被覆できることが分かった。
1 複合材料製造装置
11 気化部
111 格納部
112 加熱部
113 キャリアガス導入部
12 輸送部
121 有機性ガス導入部
13 反応部
131 撹拌部
132 羽根板
133 加熱部
14 排気部

Claims (9)

  1. 平均粒径が5μm以下である担体としてのAl粒子に、Ni、Co、Mn、Fe及びCuからなる群から選択される1種以上の金属元素を含む金属粒子が担持されており、
    前記金属粒子は、少なくとも一部がナノカーボンにより被覆され、平均粒径が1nm以上100nm以下である
    複合材料。
  2. 前記ナノカーボンは、カーボンナノチューブ及び/又はカーボンオニオンである
    請求項1に記載の複合材料。
  3. 前記金属元素は、前記複合材料に対し0.01at%以上の割合で含まれている
    請求項1又は2に記載の複合材料。
  4. 前記Al粒子は、比表面積が1m/g以上である
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の複合材料。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の複合材料を含む触媒。
  6. Ni、Co、Mn、Fe及びCuからなる群から選択される1種以上の金属元素を含む炭素含有金属化合物を気化させ、
    平均粒径が5μm以下であるAl粒子が格納され、且つ重力方向に対し略垂直な方向に回転軸を有して回転する炉体に、気化させた該炭素含有金属化合物及び有機性ガスを供給して、該Al粒子の表面に前記金属元素を含む金属粒子及びナノカーボンを析出させる
    複合材料の製造方法。
  7. 前記有機性ガスは、アセチレンガスである
    請求項6に記載の複合材料の製造方法。
  8. 前記気化させた炭素含有金属化合物及び前記有機性ガスを、該有機性ガスの熱分解温度未満の温度で加熱して、金属粒子及びナノカーボンを析出させる
    請求項6又は7に記載の複合材料の製造方法。
  9. 前記炉体は、その内周面から内部に向けて羽根板を備える
    請求項6乃至8のいずれか1項に記載の複合材料の製造方法。
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