JP2019024438A - 冷凍いも類及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】喫食時に、好適な食感を有し得る冷凍いも類及びその製造方法の提供。【解決手段】下記(A)及び(B)の特性を満たす、冷凍いも類。(A)前記冷凍いも類から抽出された澱粉のブレークダウン値が、100mPa・s以下である。(B)前記冷凍いも類を解凍したものを試料としてテクスチャーアナライザーにより測定される物性値Tが、0.5未満である。【選択図】なし

Description

本発明は、冷凍いも類及びその製造方法に関し、詳細には、喫食時に、好適な食感を有し得る冷凍いも類及びその製造方法に関する。また本発明は、冷凍いも類の食感向上方法に関する。
従来、冷凍野菜の品質保持等を目的として、凍結前の野菜に対し、「ブランチング」と一般に称される加熱処理が施されているが、食品に対する消費者の嗜好は、昨今ますます高級化する傾向にあり、冷凍野菜に対して要求される品質も高まってきている。例えば、ジャガイモ等のいも類は、一般にホクホクとした食感やねっとりとした食感を有するものが好まれる傾向にあるが、その冷凍品である冷凍いも類は、喫食時に、それらの食感を、従来より高いレベルで有し得ることが求められている。
一方、生鮮食品の前処理方法として、生鮮食品の組織構造を損傷しない塩分濃度の塩水に、生鮮食品を浸漬する浸漬工程と、浸漬工程後の生鮮食品を蒸す加熱工程と、加熱工程後に、加熱された生鮮食品を冷凍する冷凍工程とを含む前処理方法が報告されている(特許文献1)。しかし特許文献1には、ピーマン、ホウレン草、人参等に当該前処理を施したことが記載されるのみで、ホクホクとした食感やねっとりとした食感を有することが求められるいも類等に対し、実際に前処理を施したことは記載されていない。
また、野菜をCa2+及び/又はMg2+で処理しておくことにより、その後加熱調理しても、野菜が軟らかくなり過ぎたり、形くずれしたりすることを防止できること(特許文献2)や、サツマイモの切片を1〜6%濃度の食塩水に浸漬して、サツマイモの水分を浸出させた後、粉末糖にまぶして更に水分を浸出させ、その後に油ちょうすることにより、サツマイモに適度な塩味、甘味が付いて風味が引き立つと同時に、ホクホクする食感が強まったサツマイモ菓子が得られること(特許文献3)が報告されている。
特開2014−39544号公報 特開平4−190756号公報 特開2000−279123号公報
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、喫食時に、好適な食感を有し得る冷凍いも類及びその製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題に対して鋭意検討した結果、冷凍いも類から抽出された澱粉のブレークダウン値と、冷凍いも類を解凍したものを試料としてテクスチャーアナライザーにより測定される物性値Tとが、それぞれ特定の値以下(又は未満)である冷凍いも類は、喫食時に、良好な硬さを有し得、ホクホクとした食感、又はねっとりとした食感を、好適に有し得ることや、ガリガリする食感が抑えられ得ることを見出した。また本発明者らは、原料いも類を、一価の塩を含有する溶液に浸漬する処理、加熱処理及び冷凍処理に供することを含む製造方法により、ブレークダウン値と物性値Tとが、それぞれ特定の値以下(又は未満)である冷凍いも類を製造でき、当該方法にて製造された冷凍いも類は、喫食時に、良好な硬さを有し得、ホクホクとした食感、又はねっとりとした食感を、好適に有し得ることや、ガリガリする食感が抑えられ得ることを見出した。本発明者らは、これらの知見に基づいてさらに研究を進めることによって本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]下記(A)及び(B)の特性を満たす、冷凍いも類。
(A)前記冷凍いも類から抽出された澱粉のブレークダウン値が、100mPa・s以下である。
(B)前記冷凍いも類を解凍したものを試料としてテクスチャーアナライザーにより測定される物性値Tが、0.5未満である。
[2]前記ブレークダウン値が、0.1mPa・s以上である、[1]記載の冷凍いも類。
[3]前記物性値Tが、0.1以上である、[1]又は[2]記載の冷凍いも類。
[4][1]〜[3]のいずれか一つに記載の冷凍いも類を含む、冷凍食品。
[5]原料いも類を、下記(a)〜(c)の処理に供することを含む、冷凍いも類の製造方法。
(a)一価の塩を7重量%以上含有する溶液に、浸漬する処理(以下、浸漬処理ともいう)
(b)加熱処理
(c)冷凍処理
[6]一価の塩が、アルカリ金属の塩である、[5]記載の製造方法。
[7]前記溶液における一価の塩の含有量が、30重量%以下である、[5]又は[6]記載の製造方法。
[8]加熱処理における加熱温度が、80℃以上かつ250℃以下である、[5]〜[7]のいずれか一つに記載の製造方法。
[9]加熱処理における加熱方法が、ボイル加熱、蒸し加熱、過熱蒸気加熱、マイクロ波加熱、油ちょう加熱、焼成加熱及び熱風加熱からなる群より選択される少なくとも一つである、[5]〜[8]のいずれか一つに記載の製造方法。
[10]原料いも類が、ジャガイモ、サトイモ、サツマイモ及びヤマノイモからなる群より選択される少なくとも一種を含む、[5]〜[9]のいずれか一つに記載の製造方法。
[11]前記(a)〜(c)の処理を、
(a)浸漬処理、(b)加熱処理、(c)冷凍処理の順序で行うか、
(b)加熱処理、(a)浸漬処理、(c)冷凍処理の順序で行うか、
(b)加熱処理、(c)冷凍処理、(a)浸漬処理の順序で行うか、又は
(a)浸漬処理と(b)加熱処理とを並行して行った後、(c)冷凍処理を行う、[5]〜[10]のいずれか一つに記載の製造方法。
[12]冷凍いも類が、下記(A)及び(B)の特性を満たす、[5]〜[11]のいずれか一つに記載の製造方法。
(A)前記冷凍いも類から抽出された澱粉のブレークダウン値が、100mPa・s以下である。
(B)前記冷凍いも類を解凍したものを試料としてテクスチャーアナライザーにより測定される物性値Tが、0.5未満である。
[13][1]〜[3]のいずれか一つに記載の冷凍いも類、又は[5]〜[12]のいずれか一つに記載の製造方法で製造される冷凍いも類を原料として用いることを含む、食品の製造方法。
[14]原料いも類を、下記(a)〜(c)の処理に供することを含む、冷凍いも類の食感向上方法。
(a)一価の塩を7重量%以上含有する溶液に、浸漬する処理
(b)加熱処理
(c)冷凍処理
[15]一価の塩が、アルカリ金属の塩である、[14]記載の食感向上方法。
[16]前記溶液における一価の塩の含有量が、30重量%以下である、[14]又は[15]記載の食感向上方法。
[17]加熱処理における加熱温度が、80℃以上かつ250℃以下である、[14]〜[16]のいずれか一つに記載の食感向上方法。
[18]加熱処理における加熱方法が、ボイル加熱、蒸し加熱、過熱蒸気加熱、マイクロ波加熱、油ちょう加熱、焼成加熱及び熱風加熱からなる群より選択される少なくとも一つである、[14]〜[17]のいずれか一つに記載の食感向上方法。
[19]原料いも類が、ジャガイモ、サトイモ、サツマイモ及びヤマノイモからなる群より選択される少なくとも一種を含む、[14]〜[18]のいずれか一つに記載の食感向上方法。
[20]前記(a)〜(c)の処理を、
(a)浸漬処理、(b)加熱処理、(c)冷凍処理の順序で行うか、
(b)加熱処理、(a)浸漬処理、(c)冷凍処理の順序で行うか、
(b)加熱処理、(c)冷凍処理、(a)浸漬処理の順序で行うか、又は
(a)浸漬処理と(b)加熱処理とを並行して行った後、(c)冷凍処理を行う、[14]〜[19]のいずれか一つに記載の食感向上方法。
[21]冷凍いも類が、下記(A)及び(B)の特性を満たす、[14]〜[20]のいずれか一つに記載の食感向上方法。
(A)前記冷凍いも類から抽出された澱粉のブレークダウン値が、100mPa・s以下である。
(B)前記冷凍いも類を解凍したものを試料としてテクスチャーアナライザーにより測定される物性値Tが、0.5未満である。
本発明によれば、喫食時に、良好な硬さを有し得、ホクホクとした食感、又はねっとりとした食感を、好適に有し得る冷凍いも類及びその製造方法を提供することができる。
本発明によれば、喫食時に、ガリガリする食感が抑えられた冷凍いも類及びその製造方法を提供することができる。
本発明の冷凍いも類は、老化(品質の経時的な低下)を抑制し得、例えば、加熱調理直後の好適な食感が、経時的に低下すること等を抑制し得る。
本発明の冷凍いも類は、喫食時に、粉吹き感のある外観となり得る。
いも類の糊化度を測定するβ−アミラーゼ・プルラナーゼ法のフローを示す図である。いも類の糊化度は、検体試料の還元糖量とブランクの還元糖量との差(検体試料の還元糖量−ブランクの還元糖量)を、完全糊化試料の還元糖量とブランクの還元糖量との差(完全糊化試料の還元糖量−ブランクの還元糖量)で割ることにより得られた値を百分率(%)で表したものである。
本発明において「冷凍いも類」とは、凍結状態のいも類をいう。また「いも類」とは、植物の茎や根に由来する地下部の養分貯蔵組織で、塊茎、球茎及び塊根をいい、具体例としてはジャガイモ(バレイショ)、サトイモ等の塊茎系のいも類;サツマイモ、ヤマノイモ等の塊根系のいも類等が挙げられる。本発明の冷凍いも類は、好ましくは冷凍ジャガイモ、冷凍サトイモ、冷凍サツマイモ、冷凍ヤマノイモであり、より好ましくは、冷凍ジャガイモ、冷凍サトイモ、冷凍サツマイモであり、特に好ましくは冷凍ジャガイモ、冷凍サトイモである。
本発明の冷凍いも類は、冷凍いも類から抽出された澱粉のブレークダウン値(以下、単に「BD値」とも称する)と、冷凍いも類を解凍したものを試料としてテクスチャーアナライザーにより測定される物性値T(以下、単に「物性値T」とも称する)とが、それぞれ特定の値以下(又は未満)であることが好ましい。これらの特性が、それぞれ特定の値以下(又は未満)である本発明の冷凍いも類は、喫食時に、良好な硬さを有し得、ホクホクとした食感、又はねっとりとした食感を、好適に有し得る。
具体的には、本発明の冷凍いも類から抽出された澱粉のBD値は、好適な食感が得られることから、好ましくは100mPa・s以下であり、より好ましくは90mPa・s以下であり、特に好ましくは80mPa・s以下である。また当該BD値の下限値は特に制限されず、0であってよいが、通常0.1mPa・s以上であり、好ましくは1mPa・s以上である。
本発明において、BD値を測定するための試料として用いられる澱粉は、下記(1a)〜(9a)の手順で、冷凍いも類から抽出される。
[冷凍いも類からの澱粉の抽出方法]
(1a)冷凍いも類からカットした検体(20g程度)に、約100mLの99.9%エタノールを加え、有機溶媒用ミキサーを用いて、10000rpmで60秒間、粗粉砕する。
(2a)得られた粗粉砕物をビーカーに移し、予めエタノールで空洗いしたホモジナイザーを用いて、8000rpmで約1分間ホモジナイズし、完全に粉砕する。
(3a)得られた粉砕物を濾紙(JIS P 3801に規定される5種A規格)で吸引濾過し、濾紙に残った固形分を回収する。
(4a)回収した固形分を、前記(2a)及び(3a)と同様の操作で粉砕及び濾過する。
(5a)濾紙に残った固形分を回収し、アセトンを約100mL加える。
(6a)軽くかき混ぜて混合した後、前記(3a)の濾紙で濾過し、濾紙に残った固形分を回収する。
(7a)回収した固形分を、前記(5a)及び(6a)と同様の操作で濾過し、濾紙に残った固形分を回収する。
(8a)回収した固形分を、乳鉢を用いて微粉化する。
(9a)得られた微粉化物を、目開き150μmの篩を通過させた後、一晩風乾して、粉末状の澱粉(BD値の測定用試料)を得る。
本発明において、冷凍いも類から抽出された澱粉のBD値は、ラピッド・ビスコ・アナライザー(以下、単に「RVA」とも称する)を用いて、下記(1b)〜(4b)の手順で測定される。
[BD値の測定方法]
(1b)冷凍いも類から抽出された澱粉を容器に入れ、その濃度が4重量%となるよう(澱粉の重量には乾燥重量を用いる)、蒸留水で希釈する。ここで澱粉の水分率は、澱粉を135℃で2時間加熱して乾燥させ、その加熱前後で減少した重量を水分の重量として算出される(N=3)。
(2b)前記容器を、パドルとともにRVA(Perten社製、RVA4500)にセットする。
(3b)50℃から95℃まで10℃/minで昇温し、95℃で7分間保持し、95℃から50℃まで10℃/minで降温し、50℃で2分間保持するという温度プログラムで、その間の粘度変化を測定する。当該測定においてパドルの回転速度は、160rpmとする。
(4b)測定された最高粘度(ピーク粘度)と、最高粘度到達後の最低粘度(ボトム粘度)との差から、BD値(=[ピーク粘度]−[ボトム粘度])を算出する。
本発明の冷凍いも類から抽出された澱粉のBD値は、自体公知の方法又はそれに準ずる方法で調整し得るが、例えば、後述の製造方法(本発明の製造方法)で冷凍いも類を製造する場合、(a)浸漬処理における、原料いも類の浸漬液に含有される一価の塩の種類、当該浸漬液に原料いも類を浸漬させる時間、当該浸漬液における一価の塩の含有量、当該浸漬液の温度、(b)加熱処理における加熱温度、加熱時間を適宜変更することによって調整できる。より詳細には、一態様として、例えば、加熱処理の加熱温度を低くすることや、加熱時間を短くすること等により、BD値を上昇させ得る場合があり、一方、加熱処理の加熱温度を高くすることや、加熱時間を長くすること等により、BD値を低下させ得る場合がある。
本発明の冷凍いも類の物性値Tは、好適な食感が得られることから、好ましくは0.5未満であり、より好ましくは0.49以下である。また当該物性値Tは、好適な食感が得られることから、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.2以上であり、特に好ましくは0.3以上である。
本発明において、冷凍いも類の物性値Tは、冷凍いも類を解凍したものを試料として、テクスチャーアナライザー(以下、単に「TA」とも称する)を用いて、下記(1c)〜(3c)の手順で測定される。
[物性値Tの測定方法]
(1c)冷凍いも類を、25℃で静置して自然解凍した後、10mmダイス状に切り出し、TAの測定試料とする。解凍時間は、解凍する冷凍いも類の大きさ、凍結状態等によって適宜設定すればよく特に制限されないが、通常3〜5時間程度である。
(2c)TA(Stable Micro Systems社製、TA−XTplus)を用いて、ブレード状のプランジャー(HDP/BSブレードセット)で、Strain 100%、Pre test speed 1.0mm/秒、Test speed 1.0mm/秒の条件にて試料を切断するときの、プランジャーにかかる荷重を連続的に測定し、荷重−時間曲線(x軸:時間(秒)、y軸:荷重(N))を得る。
(3c)プランジャーが試料に接触してから、前記(2c)の荷重−時間曲線における最初のピークに到達するまでの時間(t1)を、プランジャーが試料に接触してから、試料が切断されるまでの時間(t2)で除して、物性値T(=[t1]/[t2])を算出する。
本発明の冷凍いも類の物性値Tは、例えば、後述の製造方法(本発明の製造方法)で冷凍いも類を製造する場合、(a)浸漬処理における、原料いも類の浸漬液に含有される一価の塩の種類、当該浸漬液に原料いも類を浸漬させる時間、当該浸漬液における一価の塩の含有量、当該浸漬液の温度、(b)加熱処理における加熱温度、加熱時間を適宜変更することによって調整できる。より詳細には、一態様として、例えば、原料いも類の浸漬液における一価の塩の含有量を低くすることにより、物性T値を上昇させ得る場合があり、一方、原料いも類の浸漬液における一価の塩の含有量を高くすることにより、物性値Tを低下させ得る場合がある。
本発明の冷凍いも類は、BD値及び物性値Tが、それぞれ特定の値以下(又は未満)でありさえすれば、その製造方法は特に制限されないが、本発明の冷凍いも類は、例えば、原料いも類を(a)一価の塩を含有する溶液に浸漬する処理(「浸漬処理」とも称する)、(b)加熱処理、及び(c)冷凍処理に供することを含む方法(以下、「本発明の製造方法」とも称する)によって製造できる。
以下、本発明の製造方法について説明する。
本発明の製造方法における「原料いも類」とは、冷凍いも類の原料として用いられるいも類をいい、当該いも類の種類としては、例えば、ジャガイモ(バレイショ)、サトイモ等の塊茎系のいも類;サツマイモ、ヤマノイモ等の塊根系のいも類等が挙げられ、好ましくは、ジャガイモ、サトイモ、サツマイモであり、より好ましくはジャガイモ、サトイモである。原料いも類は、本発明の目的を損なわない限り、公知乃至慣用の下処理を施されていてよく、例えば、皮を適宜剥かれ、かつ/又は、適当な大きさにカットされていてよい。
原料いも類の澱粉価は特に制限されないが、一態様として、原料いも類がジャガイモであって、かつ、その澱粉価が10以上(好ましくは10〜20、より好ましくは10〜18)である場合、冷凍いも類(冷凍ジャガイモ)が喫食時に良好な硬さを有し得、ホクホクとした食感又はねっとりとした食感を好適に有し得るという効果が、より顕著に発揮され得る点で好ましく、また他の一態様として、原料いも類がジャガイモであって、かつ、その澱粉価が10未満(好ましくは5以上10未満、より好ましくは7以上10未満)である場合、喫食時にガリガリする食感が抑えられるという効果が、より顕著に発揮され得る点で好ましい。
本発明において、ジャガイモの澱粉価は、常法により水中重量及び空中重量から比重(=[空中重量]/([空中重量]−[水中重量])を測定し、測定された比重から、澱粉価(=([比重]−1.05)×214.5+7.5)を算出する。
[(a)浸漬処理]
本発明の製造方法は、原料いも類を、一価の塩を含有する溶液(以下、便宜上「原料いも類の浸漬液」とも称する)に浸漬する処理(浸漬処理)を含むことが好ましい。原料いも類を、浸漬処理に供することによって、澱粉粒の崩壊を抑制し、喫食時に良好な食感にし得る。尚、澱粉粒は細胞中に存在し、澱粉粒の崩壊が抑制されれば、細胞構造は、冷凍いも類の喫食時おける所望の硬さ等に応じて適宜崩壊してよい。
原料いも類の浸漬液に含有される一価の塩としては、例えば、アルカリ金属(例、ナトリウム、カリウム等)の塩、アンモニウム塩等が挙げられ、好ましくはアルカリ金属の塩であり、より好ましくはアルカリ金属の塩化物塩であり、特に好ましくは塩化ナトリウム、塩化カリウムである。これらの一価の塩は、一種単独で用いてよく、又は二種以上を組み合わせて用いてもよい。浸漬液の溶媒は、通常、水である。
原料いも類の浸漬液における一価の塩の含有量は、原料いも類の浸漬液に対して、好ましくは7重量%以上であり、より好ましくは7.5重量%以上であり、特に好ましくは7.8重量%以上である。当該含有量が7重量%未満である場合、澱粉粒の崩壊が十分に抑制されず、喫食時に好適な食感が得られにくい傾向がある。また当該含有量は、原料いも類の浸漬液に対して、好ましくは30重量%以下であり、より好ましくは28重量%以下であり、特に好ましくは26重量%以下である。当該含有量は、原料いも類の浸漬液が一価の塩を2種以上含有する場合、全ての一価の塩の含有量を合計して算出される。
原料いも類の浸漬液は、本発明の目的を損なわない限り、一価の塩に加え、その他の成分を含有してよい。
原料いも類の浸漬液の調製方法は特に制限されず、自体公知の方法又はそれに準ずる方法で行えばよいが、例えば、水に一価の塩及び所望によりその他の成分を加え、適宜撹拌すること等により調製できる。
原料いも類の浸漬液の温度は、良好な品質が得られることから、原料いも類を浸漬する際、好ましくは60℃以下であり、より好ましくは5〜40℃であり、特に好ましくは10〜30℃である。
また後述する通り、浸漬工程は、加熱処理と並行して行ってよく、その場合、原料いも類の浸漬液の温度は、加熱方法に応じて適宜設定し得る。
原料いも類の浸漬液のpHは、その成分等に応じて適宜調整してよく特に制限されない。
原料いも類の浸漬液に、原料いも類を浸漬させる回数(浸漬回数)は、1回のみであってよく、又は2回以上であってもよい。浸漬回数が2回以上である場合、各浸漬処理に用いられる、原料いも類の浸漬液は、同一であってよく、又は異なってもよい。
原料いも類の浸漬液に、原料いも類を浸漬させる時間(浸漬時間)は、原料いも類の大きさや、原料いも類の浸漬液の温度等に応じて適宜調整してよい。
[(b)加熱処理]
本発明の製造方法は、原料いも類を、加熱する処理(加熱処理)を含むことが好ましい。原料いも類を、加熱処理に供することによって酵素を失活させ、冷凍保存中のいも類の品質変化を抑制し得る。
加熱処理における加熱方法は特に制限されず、自体公知の方法又はそれに準ずる方法で行えばよいが、例えば、ボイル加熱(茹で加熱)、蒸し加熱、過熱蒸気加熱、マイクロ波加熱、油ちょう加熱、焼成加熱、熱風加熱等が挙げられる。これらの加熱方法は、いずれも公知の器具、装置を適宜用いて行ってよい。
加熱処理の回数は、1回のみであってよく、又は2回以上であってもよい。加熱処理の回数が2回以上である場合、各加熱処理における加熱方法は、同一であってよく、又は異なってもよい。
加熱処理における加熱温度は、原料いも類の種類、加熱方法、加熱時間等に応じて適宜調整してよい。
加熱処理における加熱時間は、原料いも類の種類、大きさ、加熱方法、加熱温度等に応じて適宜調整してよい。
[(c)冷凍処理]
本発明の製造方法は、原料いも類を、冷凍する処理(冷凍処理)を含むことが好ましい。
冷凍処理における冷凍方法は特に制限されず、自体公知の方法(例、空気式凍結、液体式凍結、接触式凍結、液化ガス凍結方式等)又はそれに準ずる方法で行えばよい。
冷凍処理における冷凍時間は、原料いも類の大きさ、冷凍温度等に応じて適宜調整してよい。
本発明の製造方法において、原料いも類を、(a)浸漬処理、(b)加熱処理及び(c)冷凍処理に供する順序は特に制限されず、当該(a)〜(c)の処理は、どのような順序で行われてもよい。また(a)浸漬処理及び(b)加熱処理は、いずれか一方の処理の一部又は全部を、他方の処理の一部又は全部と並行して行ってよい。例えば、本発明の製造方法は、(a)〜(c)処理を、(a)浸漬処理、(b)加熱処理、(c)冷凍処理の順序で行ってよく;(b)加熱処理、(a)浸漬処理、(c)冷凍処理の順序で行ってよく;(b)加熱処理、(c)冷凍処理、(a)浸漬処理の順序で行ってよく;(a)浸漬処理と(b)加熱処理とを並行して行った後、(c)冷凍処理を行ってよい。
本発明において(a)浸漬処理と(b)加熱処理とを「並行して」行うとは、原料いも類を、一価の塩を含有する溶液に浸漬しながら、加熱することを意味する。
本発明の製造方法は、原料いも類を、(a)浸漬処理、(b)加熱処理及び(c)冷凍処理に供することに加え、冷凍いも類の製造において公知乃至慣用の処理工程を必要に応じて含んでよい。
本発明の冷凍いも類は、喫食時に、好適な食感、具体的には、ホクホクとした食感、ねっとりとした食感を有し得る。本発明において、ホクホクとした食感(「ホクホク感」とも称する)とは、咀嚼するにつれて軟らかくほぐれ崩れる食感をいい、ねっとりとした食感とは、適度に粘りのある口当たりの良い食感をいう。これらの食感の有無や程度は、専門パネルによる官能評価によって評価できる。
本発明の冷凍いも類の加熱調理方法は特に制限されず、冷凍食品分野における公知乃至慣用の加熱調理方法(例えば、ボイル加熱、蒸し加熱、マイクロ波加熱、過熱蒸気加熱、油ちょう加熱、焼成加熱、熱風加熱等)により、適宜行い得る。本発明の冷凍いも類は加熱調理前に、必要に応じて解凍処理(自然解凍を含む)を施されてよい。
本発明の冷凍いも類は、老化(品質の経時的な低下)を抑制し得、例えば、加熱調理直後の好適な食感が、経時的に低下すること等を抑制し得る。
本発明の冷凍いも類は、喫食時に、粉吹き感のある外観となり得る。本発明において「粉吹き感のある外観」とは、表面が白く、粉を吹いたような外観をいう。粉吹き感の有無や程度は、専門パネルにより目視によって評価できる。
本発明は、本発明の冷凍いも類を含む冷凍食品(以下、「本発明の冷凍食品」とも称する)を提供する。本発明の冷凍食品は、本発明の冷凍いも類を含むこと以外は特に制限されず、本発明の冷凍いも類以外の食品材料を、冷凍食品の種類等に応じて任意で含んでよい。
本発明の冷凍食品の製造方法は特に制限されず、例えば、本発明の冷凍いも類を製造した後、これと凍結状態の他の食品材料とを組み合わせること等により製造できる。また本発明の冷凍食品は、例えば、本発明の冷凍いも類の原料いも類を、前記(a)〜(c)の処理に供する前に、これと他の食品材料を組み合わせ、その状態で(a)〜(c)の処理や所望により他の調理工程等を行うこと、あるいは、本発明の冷凍いも類の原料いも類を、前記(a)〜(c)の処理のいずれか一つ又は二つの処理に供した後、これと他の食品材料を組み合わせ、その状態で(a)〜(c)の残りの処理や所望により他の調理工程等を行うこと等によって製造してよく、そのようにして得られた冷凍食品も、本発明の冷凍いも類を含む冷凍食品と言い得る。
本発明の冷凍食品の包装方法は、特に制限されず、公知乃至慣用の包装資材を使用して、自体公知の包装方法又はそれに準ずる方法で行い得る。
本発明の冷凍食品は、いも類が良好な硬さを有し、ホクホクとした食感であるか、又は、ねっとりとした食感であることを所望される食品の冷凍品であることが好ましく、そのような食品としては、例えば、肉じゃが等の煮物料理、サラダ、グラタン、汁物料理、焼き物料理、コロッケ(例、ジャガイモを粒状又はブロック状で混合したコロッケ等)等の揚げ物料理等が挙げられる。
本発明の冷凍いも類は、食品の原料として用いてよく、本発明は、本発明の冷凍いも類を原料として用いることを含む、食品の製造方法も提供する。
本発明の冷凍いも類を原料として用いて製造される食品は、いも類が良好な硬さを有し、ホクホクとした食感であるか、又はねっとりとした食感であることを所望される食品が好ましく、そのような食品としては、例えば、本発明の冷凍食品に関して冷凍品とする食品として例示したものと同様のもの等が挙げられる。
本発明の食品の製造方法は、本発明の冷凍いも類を原料として用いること以外は特に制限されず、食品製造において公知乃至慣用の調理工程、処理工程を、食品の種類等に応じて任意で含んでよい。
本発明は、原料いも類を(a)一価の塩を含有する溶液に浸漬する処理、(b)加熱処理、及び(c)冷凍処理に供することを含む、冷凍いも類の食感向上方法(好ましくは、ホクホクとした食感又はねっとりとした食感の向上方法)も提供する。当該方法における(a)浸漬処理、(b)加熱処理及び(c)冷凍処理は、いずれも本発明の製造方法と同様に実施し得、好ましい態様も同様である。
本発明の冷凍いも類の食感向上方法によれば、冷凍いも類が、喫食時に、良好な硬さとなり得、ホクホクとした食感、又はねっとりとした食感を強め得る。また、本発明の冷凍いも類の食感向上方法によれば、冷凍いも類が、喫食時に、ガリガリとした食感を抑えられ得る。
以下の実施例において本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
以下の試験例1〜3及び5において、冷凍ジャガイモからの澱粉の抽出、抽出した澱粉のBD値の測定、及び冷凍ジャガイモの物性値Tの測定は、それぞれ下記の方法で行った。
[冷凍ジャガイモからの澱粉の抽出方法]
(1a)冷凍ジャガイモからカットした検体(20g程度)に、約100mLの99.9%エタノールを加え、有機溶媒用ミキサーを用いて、10000rpmで60秒間、粗粉砕する。
(2a)得られた粗粉砕物をビーカーに移し、予めエタノールで空洗いしたホモジナイザーを用いて、8000rpmで約1分間ホモジナイズし、完全に粉砕する。
(3a)得られた粉砕物を濾紙(JIS P 3801に規定される5種A規格)で吸引濾過し、濾紙に残った固形分を回収する。
(4a)回収した固形分を、前記(2a)及び(3a)と同様の操作で粉砕及び濾過する。
(5a)濾紙に残った固形分を回収し、アセトンを約100mL加える。
(6a)軽くかき混ぜて混合した後、前記(3a)の濾紙で濾過し、濾紙に残った固形分を回収する。
(7a)回収した固形分を、前記(5a)及び(6a)と同様の操作で濾過し、濾紙に残った固形分を回収する。
(8a)回収した固形分を、乳鉢を用いて微粉化する。
(9a)得られた微粉化物を、目開き150μmの篩を通過させた後、一晩風乾して、粉末状の澱粉(BD値の測定用試料)を得る。
[BD値の測定方法]
(1b)冷凍ジャガイモから抽出された澱粉を容器に入れ、その濃度が4重量%となるよう(澱粉の重量には乾燥重量を用いる)、蒸留水で希釈する。ここで澱粉の水分率は、澱粉を135℃で2時間加熱して乾燥させ、その加熱前後で減少した重量を水分の重量として算出される(N=3)。
(2b)前記容器を、パドルとともにRVA(Perten社製、RVA4500)にセットする。
(3b)50℃から95℃まで10℃/minで昇温し、95℃で7分間保持し、95℃から50℃まで10℃/minで降温し、50℃で2分間保持するという温度プログラムで、その間の粘度変化を測定する。当該測定においてパドルの回転速度は、160rpmとする。
(4b)測定された最高粘度(ピーク粘度)と、最高粘度到達後の最低粘度(ボトム粘度)との差から、BD値(=[ピーク粘度]−[ボトム粘度])を算出する。
[物性値Tの測定方法]
(1c)冷凍ジャガイモを、25℃で3〜5時間静置して自然解凍した後、10mmダイス状に切り出し、TAの測定試料とする。
(2c)TA(Stable Micro Systems社製、TA−XTplus)を用いて、ブレード状のプランジャー(HDP/BSブレードセット)で、Strain 100%、Pre test speed 1.0mm/秒、Test speed 1.0mm/秒の条件にて試料を切断するときの、プランジャーにかかる荷重を連続的に測定し、荷重−時間曲線(x軸:時間(秒)、y軸:荷重(N))を得る。
(3c)プランジャーが試料に接触してから、前記(2c)の荷重−時間曲線における最初のピークに到達するまでの時間(t1)を、プランジャーが試料に接触してから、試料が切断されるまでの時間(t2)で除して、物性値T(=[t1]/[t2])を算出する。
<試験例1>
[実施例1〜3及び比較例1〜3の冷凍ジャガイモの製造]
(実施例1)
ジャガイモ(品種:男爵)を、15mmダイス状にカットした後、常法により水中重量及び空中重量から比重を測定し、比重から澱粉価を算出した。ダイス状にカットしたジャガイモのうち、澱粉価が14〜16のものを選択し、塩化ナトリウム(NaCl)を10重量%含有する水溶液(25℃)に30分間浸漬した。浸漬後のジャガイモに対し、90℃の水で4分間、ボイル加熱を行った。ボイル加熱後、ジャガイモを−35℃で60分間冷凍して急速凍結させ、冷凍ジャガイモを得た。
(実施例2)
ボイル加熱における水の温度及び時間を、90℃及び4分間から、98℃及び7分間に変更したこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
(実施例3)
ダイス状にカットしたジャガイモの浸漬液として、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に代えて、塩化カリウム(KCl)を10重量%含有する水溶液を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
(比較例1)
ダイス状にカットしたジャガイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に浸漬しなかったこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
(比較例2)
ダイス状にカットしたジャガイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に浸漬しなかったこと、また、ボイル加熱における水の温度及び時間を、90℃及び4分間から、98℃及び7分間に変更したこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
(実施例3)
ダイス状にカットしたジャガイモの浸漬液として、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に代えて、塩化カルシウム(CaCl)を10重量%含有する水溶液を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
[BD値及び物性値Tの測定]
実施例1〜3及び比較例1〜3の各冷凍ジャガイモから澱粉を抽出し、当該澱粉のBD値を測定した。また実施例1〜3及び比較例1〜3の各冷凍ジャガイモについて、物性値Tの測定を行った。
結果を下表1に示す。
[官能評価]
実施例1〜3及び比較例1〜3の各冷凍ジャガイモを、スチームコンベクションオーブン(株式会社フジマック製、FCCP6)を用いて、スチームモードにて加熱調理(100℃、12分間)し、得られた各食品を、調理直後に5名の専門パネルが食して、ホクホク感及び硬さを評点付けし、その平均点を算出した。ホクホク感及び硬さの評点付けは、調理直後の比較例1の食品の評点を3点とする下記の基準に基づき、0.5点刻みで行った。尚、ホクホク感、硬さの変化からとらえられる加点又は減点の幅が、専門パネル間で共通していることを、予め確認した。ホクホク感の平均点が3.5点以上である食品を、ホクホク感に優れるものと判定し、硬さの平均点が1〜3点である食品を、喫食時に、良好な硬さを有するものと判定した。
(ホクホク感の評価基準)
5点:比較例1の食品に比べて、とても強い
4点:比較例1の食品に比べて、強い
3点:比較例1の食品と変わらない
2点:比較例1の食品に比べて、弱い
1点:比較例1の食品に比べて、とても弱い
(硬さの評価基準)
5点:比較例1の食品に比べて、とても硬い
4点:比較例1の食品に比べて、硬い
3点:比較例1の食品と変わらない
2点:比較例1の食品に比べて、軟らかい
1点:比較例1の食品に比べて、とても軟らかい
結果を下表1に示す。
表1に示される結果から明らかなように、実施例1〜3の冷凍ジャガイモ(本発明の冷凍いも類)は、いずれも喫食時に、良好な硬さを有し、かつホクホクとした食感に優れるものであった。また実施例1〜3の冷凍ジャガイモは、喫食時に、いずれも外観に粉吹き感があった。
一方、ダイス状にカットしたジャガイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に浸漬しなかった比較例2の冷凍ジャガイモは、BD値が113であり、ホクホクとした食感の評価は比較例1と同程度であった。
ダイス状にカットしたジャガイモを、塩化カルシウムを10重量%含有する水溶液に浸漬した比較例3の冷凍ジャガイモは、物性値Tが0.51であり、比較例1に比べて、硬く、ホクホクとした食感が弱いものであった。また比較例3の冷凍ジャガイモは、苦味やエグ味が強かった。
<試験例2>
[実施例4〜7及び比較例4の冷凍ジャガイモの製造]
(実施例4)
ジャガイモを浸漬させる水溶液における塩化ナトリウムの含有量を、10重量%から、8重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
(実施例5)
ジャガイモを浸漬させる水溶液における塩化ナトリウムの含有量を、10重量%から、15重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
(実施例6)
ジャガイモを浸漬させる水溶液における塩化ナトリウムの含有量を、10重量%から、20重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
(実施例7)
ジャガイモを浸漬させる水溶液における塩化ナトリウムの含有量を、10重量%から、25重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
(比較例4)
ジャガイモを浸漬させる水溶液における塩化ナトリウムの含有量を、10重量%から、6重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
[BD値及び物性値Tの測定]
実施例4〜7及び比較例4の各冷凍ジャガイモから澱粉を抽出し、当該澱粉のBD値を測定した。また実施例4〜7及び比較例4の各冷凍ジャガイモについて、物性値Tの測定を行った。
結果を下表2に示す。
[官能評価]
実施例4〜7及び比較例4の各冷凍ジャガイモを、スチームコンベクションオーブン(株式会社フジマック製、FCCP6)を用いて、スチームモードにて加熱調理(100℃、12分間)し、得られた各食品を、調理直後に5名の専門パネルが食して、ホクホク感及び硬さを評点付けし、その平均点を算出した。ホクホク感及び硬さの評点付け及び判定は、試験例1と同様に行った。
結果を下表2に示す。
表2に示される結果から明らかなように、実施例4〜7の冷凍ジャガイモ(本発明の冷凍いも類)は、いずれも喫食時に、良好な硬さを有し、かつホクホクとした食感に優れるものであった。
一方、ダイス状にカットしたジャガイモを、塩化ナトリウムを6重量%含有する水溶液に浸漬した比較例4の冷凍ジャガイモは、物性値Tが0.53であり、硬さやホクホクとした食感の評価は比較例1と同程度であった。
<試験例3>
[実施例8〜10の冷凍ジャガイモの製造]
(実施例8)
ダイス状にカットしたジャガイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に浸漬する前に、ボイル加熱を行い、その後(急速凍結前)に、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液(25℃)に30分間に浸漬したこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
(実施例9)
ダイス状にカットしたジャガイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液(25℃)に30分間浸漬すること及び浸漬後のジャガイモに対し、ボイル加熱を行うことに代えて、塩化ナトリウムを10重量%含有する90℃の水溶液に浸漬し、当該水溶液で4分間、ボイル加熱を行ったこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
(実施例10)
ダイス状にカットしたジャガイモ(澱粉価:14〜16)を、実施例1と同様の手順で得た後、90℃の水で4分間、ボイル加熱を行った。ボイル加熱後のジャガイモを、−35℃で60分間冷凍して急速凍結させた。凍結状態のジャガイモを、25℃で2時間自然解凍した後、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液(25℃)に30分間浸漬し、その後、−35℃で60分間冷凍して再び急速凍結させ、冷凍ジャガイモを得た。
[BD値及び物性値Tの測定]
実施例8〜10の各冷凍ジャガイモから澱粉を抽出し、当該澱粉のBD値を測定した。また実施例8〜10の各冷凍ジャガイモについて、物性値Tの測定を行った。
結果を下表3に示す。
[官能評価]
実施例8〜10の冷凍ジャガイモを、スチームコンベクションオーブン(株式会社フジマック製、FCCP6)を用いて、スチームモードにて加熱調理(100℃、12分間)し、得られた各食品を、調理直後に5名の専門パネルが食して、ホクホク感及び硬さを評点付けし、その平均点を算出した。ホクホク感及び硬さの評点付け及び判定は、試験例1と同様に行った。
結果を下表3に示す。
表3に示される結果から明らかなように、実施例8〜10の冷凍ジャガイモ(本発明の冷凍いも類)は、いずれも喫食時に、良好な硬さを有し、かつホクホクとした食感に優れるものであった。
<試験例4>
[糊化度の測定]
実施例1及び比較例1の冷凍ジャガイモを、スチームコンベクションオーブン(株式会社フジマック製、FCCP6)を用いて、スチームモードにて加熱調理(100℃、12分間)し、得られた各食品から、調理直後及び室温(25℃)で6時間保管した後に、冷凍ジャガイモからの澱粉の抽出と同様の手順で、澱粉を抽出した。抽出した各澱粉の糊化度を、βアミラーゼ・プルラナーゼ法で測定した。具体的には、各澱粉の糊化度は、下記(1d)〜(7d)の手順で、測定した。
[糊化度の測定方法]
(1d)脱水粉末試料(抽出した澱粉)200mgに20mLの蒸留水を加え、よく攪拌して分散させた後、その上清を2mLずつ2回分取し、一方を完全糊化試料とし、他方を検体試料とする。
(2d)分取した完全糊化試料に、10N−NaOH溶液を0.2mL加えて65℃で10分間放置した後、2N−酢酸を1mL加える。
(3d)検体試料、完全糊化試料ともに0.8M酢酸緩衝液(pH6.0)にて25mLに定容する。
(4d)各試料から4mLずつ試験管に分取し、酵素溶液(β−アミラーゼ0.8U/mL、プルラナーゼ3.4U/mL)を1mL加え、40℃で30分間インキュベーションする。
(5d)上記(4d)と同時に、ブランク試験用として検体試料から4mL分取し、失活酵素溶液1mLを加えた区を作製する。失活酵素溶液は、前記酵素用溶液を、沸騰水浴中で10分間加熱した後、室温で放冷し、沈殿物を濾過により除いて調製される。
(6d)各試料について、酵素反応終了後、100℃で5分間熱処理を行って酵素を失活させ、その後、1mLを分取しソモギーネルソン法で還元糖量を測定する。
(7d)上記(6d)で測定された値を用いて次式により糊化度を算出する。
糊化度(%)=(検体試料の還元糖量−ブランクの還元糖量)/(完全糊化試料の還元糖量−ブランクの還元糖量)×100
尚、上記(1d)〜(7d)の操作フローをまとめたものを図1に示す。
調理直後及び6時間保管後の各澱粉の糊化度の測定結果を、下表4に示す。
[官能評価]
実施例1及び比較例1の冷凍ジャガイモを、スチームコンベクションオーブン(株式会社フジマック製、FCCP6)を用いて、スチームモードにて加熱調理(100℃、12分間)し、得られた各食品を、室温(25℃)で6時間保管した後に5名の専門パネルが食して、ホクホク感及び硬さを評点付けし、その平均点を算出した。ホクホク感及び硬さの評点付け及び判定は、試験例1と同様に行った。
結果を下表4に示す。尚、調理直後の官能評価として、試験例1の結果を併記した。
表4に示される結果から明らかなように、6時間保管後の比較例1の冷凍ジャガイモは、その調理直後に比べて硬くシャリシャリとした食感で、ホクホクとした食感も弱かった。
一方、実施例1の冷凍ジャガイモ(本発明の冷凍いも類)では、調理直後の良好な硬さ及びホクホク感が、6時間保管後も維持されていた。また糊化度の変化も、比較例1に比べて小さかった。
<試験例5>
[実施例11及び比較例5の冷凍ジャガイモの製造]
(実施例11)
ダイス状にカットしたジャガイモのうち、澱粉価が9以下のものを選択したこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
(比較例5)
ダイス状にカットしたジャガイモのうち、澱粉価が9以下のものを選択したこと、また、ダイス状にカットしたジャガイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に浸漬しなかったこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
[BD値及び物性値Tの測定]
実施例11及び比較例5の各冷凍ジャガイモから澱粉を抽出し、当該澱粉のBD値を測定した。また実施例11及び比較例5の各冷凍ジャガイモについて、物性値Tの測定を行った。
結果を下表5に示す。
[官能評価]
実施例11及び比較例5の各冷凍ジャガイモを、スチームコンベクションオーブン(株式会社フジマック製、FCCP6)を用いて、スチームモードにて加熱調理(100℃、12分間)し、得られた各食品を、調理直後に5名の専門パネルが食して、硬さを評点付けし、その平均点を算出した。硬さの評点付け及び判定は、試験例1と同様に行った。
結果を下表5に示す。
表5に示される結果から明らかなように、実施例11の冷凍ジャガイモ(本発明の冷凍いも類)は、喫食時に、ガリガリする食感を有する部分が無くなり、良好な硬さを有するものであった。
一方、ダイス状にカットしたジャガイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に浸漬しなかった比較例5の冷凍ジャガイモは、ガリガリとする硬い食感であった。
<試験例6>
[実施例12及び比較例6、7の冷凍ジャガイモの製造]
(実施例12)
ジャガイモ(品種:男爵)に代えて、ジャガイモ(品種:きたあかり)を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
(比較例6)
ジャガイモ(品種:男爵)に代えて、ジャガイモ(品種:きたあかり)を用いたこと、また、ダイス状にカットしたジャガイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に浸漬しなかったこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
(比較例7)
ジャガイモ(品種:男爵)に代えて、ジャガイモ(品種:きたあかり)を用いたこと、ダイス状にカットしたジャガイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に浸漬しなかったこと、また、ボイル加熱における水の温度及び時間を、90℃及び4分間から、98℃及び7分間に変更したこと以外は、実施例1と同様の手順で、冷凍ジャガイモを得た。
[BD値及び物性値Tの測定]
実施例12及び比較例6、7の各冷凍ジャガイモから澱粉を抽出し、当該澱粉のBD値を測定した。また実施例12及び比較例6、7の各冷凍ジャガイモについて、物性値Tの測定を行った。
結果を下表6に示す。
[官能評価]
実施例12及び比較例6、7の冷凍ジャガイモを、スチームコンベクションオーブンを用いて、スチームモードにて加熱調理(100℃、12分間)し、得られた各食品を、調理直後に5名の専門パネルが食して、ホクホク感及び硬さを評点付けし、その平均点を算出した。ホクホク感及び硬さの評点付け及び判定は、試験例1と同様に行った。
結果を下表6に示す。
表6に示される結果から明らかなように、実施例12の冷凍ジャガイモ(本発明の冷凍いも類)は、喫食時に、良好な硬さを有し、かつホクホクとした食感に優れるものであった。
一方、ダイス状にカットしたジャガイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に浸漬しなかった比較例6、7の冷凍ジャガイモは、いずれもホクホクとした食感の評価が比較例1と同程度であった。
<試験例7>
[実施例12、13及び比較例7の冷凍サトイモの製造]
(実施例12)
サトイモを、1個あたり20〜25gにカットした後、98℃の水で5分間、ボイル加熱を行った。ボイル加熱後、黒変したもの(喫食時にガリガリする食感となりやすい)を目視にて選択し、−35℃で60分間冷凍し、急速凍結させた。凍結状態のサトイモを、25℃で4時間放置して自然解凍した。解凍したサトイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液(25℃)に60分間浸漬した。浸漬後のサトイモを−35℃で60分間冷凍して急速凍結させ、冷凍サトイモを得た。
(実施例13)
解凍したサトイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に浸漬する時間を、60分間から、120分間に変更したこと以外は、実施例12と同様の手順で、冷凍サトイモを得た。
(比較例7)
解凍したサトイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に浸漬しなかったこと以外は、実施例12と同様の手順で、冷凍サトイモを得た。
[官能評価]
実施例12、13及び比較例7の冷凍サトイモを、ボイル加熱調理(98℃、12分間)し、得られた各食品を、調理直後に5名の専門パネルが食して、食感を評点付けし、その平均点を算出した。食感の評点付けは、調理直後の比較例7の食品の評点を5点とする下記の基準に基づき、0.5点刻みで行った。食感の平均点が3点以上である食品を、違和感なく喫食できると判定した。
(食感の評価基準)
5点:全体的にガリガリする
4点:ガリガリする部分が多い
3点:一部ガリガリする
2点:ねっとりする部分が多い
1点:全体的にねっとりする
結果を表7に示す。
表7に示される結果から明らかなように、実施例12、13の冷凍サトイモ(本発明の冷凍いも類)は、いずれも喫食時に、ガリガリする食感が抑えられ、サトイモらしいねっとりとした食感に優れるものであった。
一方、解凍したサトイモを、塩化ナトリウムを10重量%含有する水溶液に浸漬しなかった比較例7の冷凍サトイモは、喫食時に、全体的にガリガリする食感であり、違和感があった。
本発明によれば、喫食時に、良好な硬さを有し得、ホクホクとした食感、又はねっとりとした食感を、好適に有し得る冷凍いも類及びその製造方法を提供することができる。
本発明によれば、喫食時に、ガリガリする食感が抑えられた冷凍いも類及びその製造方法を提供することができる。
本発明の冷凍いも類は、老化(品質の経時的な低下)を抑制し得、例えば、加熱調理直後の好適な食感が、経時的に低下すること等を抑制し得る。
本発明の冷凍いも類は、喫食時に、粉吹き感のある外観となり得る。

Claims (14)

  1. 下記(A)及び(B)の特性を満たす、冷凍いも類。
    (A)前記冷凍いも類から抽出された澱粉のブレークダウン値が、100mPa・s以下である。
    (B)前記冷凍いも類を解凍したものを試料としてテクスチャーアナライザーにより測定される物性値Tが、0.5未満である。
  2. 前記ブレークダウン値が、0.1mPa・s以上である、請求項1記載の冷凍いも類。
  3. 前記物性値Tが、0.1以上である、請求項1又は2記載の冷凍いも類。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷凍いも類を含む、冷凍食品。
  5. 原料いも類を、下記(a)〜(c)の処理に供することを含む、冷凍いも類の製造方法。
    (a)一価の塩を7重量%以上含有する溶液に、浸漬する処理(以下、浸漬処理ともいう)
    (b)加熱処理
    (c)冷凍処理
  6. 一価の塩が、アルカリ金属の塩である、請求項5記載の製造方法。
  7. 前記溶液における一価の塩の含有量が、30重量%以下である、請求項5又は6記載の製造方法。
  8. 加熱処理における加熱温度が、80℃以上かつ250℃以下である、請求項5〜7のいずれか一項に記載の製造方法。
  9. 加熱処理における加熱方法が、ボイル加熱、蒸し加熱、過熱蒸気加熱、マイクロ波加熱、油ちょう加熱、焼成加熱及び熱風加熱からなる群より選択される少なくとも一つである、請求項5〜8のいずれか一項に記載の製造方法。
  10. 原料いも類が、ジャガイモ、サトイモ、サツマイモ及びヤマノイモからなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項5〜9のいずれか一項に記載の製造方法。
  11. 前記(a)〜(c)の処理を、
    (a)浸漬処理、(b)加熱処理、(c)冷凍処理の順序で行うか、
    (b)加熱処理、(a)浸漬処理、(c)冷凍処理の順序で行うか、
    (b)加熱処理、(c)冷凍処理、(a)浸漬処理の順序で行うか、又は
    (a)浸漬処理と(b)加熱処理とを並行して行った後、(c)冷凍処理を行う、請求項5〜10のいずれか一項に記載の製造方法。
  12. 冷凍いも類が、下記(A)及び(B)の特性を満たす、請求項5〜11のいずれか一項に記載の製造方法。
    (A)前記冷凍いも類から抽出された澱粉のブレークダウン値が、100mPa・s以下である。
    (B)前記冷凍いも類を解凍したものを試料としてテクスチャーアナライザーにより測定される物性値Tが、0.5未満である。
  13. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷凍いも類、又は請求項5〜12のいずれか一項に記載の製造方法で製造される冷凍いも類を原料として用いることを含む、食品の製造方法。
  14. 原料いも類を、下記(a)〜(c)の処理に供することを含む、冷凍いも類の食感向上方法。
    (a)一価の塩を7重量%以上含有する溶液に、浸漬する処理
    (b)加熱処理
    (c)冷凍処理






















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