JP2019011006A - ソーラパネル用フロートシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】線状部材の劣化を抑制可能に構成されるソーラパネル用フロートシステムを提供すること。【解決手段】本発明によれば、水上で使用するソーラパネル用フロートシステムであって、フロートと、係留部材とを備え、前記フロートは、その上にソーラパネルを設置可能に構成され、前記係留部材は、線状部材と、固定部材とを備え、前記線状部材は、第1及び第2接続部を備え、前記第1接続部が前記フロートに接続され且つ前記第2接続部が前記固定部材に接続されて水中に垂下され、前記固定部材は、水底に固定されて前記フロートを前記水上に係留し、前記線状部材がその一部又は全部において樹脂製ロープで構成される、フロートシステムが提供される。【選択図】図14

Description

本発明は、水上で使用するソーラパネル用フロートシステムに関する。
太陽光を電力に変換する太陽光発電では、ソーラパネル(太陽電池パネル、太陽電池モジュールとも称される)が用いられている。これまでソーラパネルは、主に建築物の屋根や壁面、地面等に設置されてきたが、近年は、遊休化している池や湖等の水上への設置も行われるようになってきた。
水上にソーラパネルを設置する場合、ソーラパネルを水上に浮かせるためのフロートが用いられ、そのフロート上にソーラパネルが設置される(特許文献1参照)。
特表2014−511043号公報 特許第5641270号公報
また、太陽光発電に限らず、フロートを水上に設置する際には、なんらかの係留部材を介して水上の所定位置に係留されることとなる(特許文献2参照)。このような係留部材は、例えば線状部材(金属製のチェーンやワイヤ等)と固定部材(アンカー等)とからなり、線状部材の一端側にフロートが接続されるとともに、他端側に固定部材が接続されている。そして、当該固定部材が水底に固定されることによって、フロートが水上の所定位置に係留されることが考えられる。
ところで、ソーラパネルは、発電効率を上げるために、ソーラパネル自体をフロートの表面からフロート自体の所定の一端側へ傾斜させることが実施されている。例えば、日本国内であればソーラパネルの法線を天頂方向よりも南側に傾斜させることが通常である。しかし、傾斜されたパネルは、背面からの風に対し影響を強く受け(揚力)、ソーラパネルが架台から外れてしまうことや、架台自体が持ち上げられることが問題として発生しうる。特に、水上用の太陽光発電(フロート上に太陽光パネルを設置し発電する)においては、ソーラパネルが持ち上がる(上下方向の力)だけでなく、水平方向に移動してしまうことの影響も大きかった。例えば、ソーラパネルを使用しない風力発電に際してはこのような問題は生じないものの、太陽光発電では係留部材における線状部材にも必要以上に負荷(張力)がかかってしまい、その結果、線状部材が劣化して断裂してしまう等という問題が生じやすい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、線状部材の劣化を抑制可能に構成されるソーラパネル用フロートシステムを提供するものである。
本発明によれば、水上で使用するソーラパネル用フロートシステムであって、フロートと、係留部材とを備え、前記フロートは、その上にソーラパネルを設置可能に構成され、前記係留部材は、線状部材と、固定部材とを備え、前記線状部材は、第1及び第2接続部を備え、前記第1接続部が前記フロートに接続され且つ前記第2接続部が前記固定部材に接続されて水中に垂下され、前記固定部材は、水底に固定されて前記フロートを前記水上に係留し、前記線状部材がその一部又は全部において樹脂製ロープで構成される、フロートシステムが提供される。
本発明では、線状部材の一部又は全部において金属製ワイヤ等よりもより弾性のある樹脂製ロープを備えることを特徴とする。これによって、当該線状部材の劣化を抑制可能に構成されるソーラパネル用フロートシステムを提供することができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は、互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、0.2≦(L1/L0)≦0.9であって、前記L0は、前記線状部材の長手方向の長さであり、前記L1は、前記線状部材における前記樹脂製ロープの長手方向の長さである。
好ましくは、前記線状部材は、前記樹脂製ロープと金属製部材とが接続されてなる。
好ましくは、前記金属製部材は、チェーンと、金属製ワイヤとのうち少なくとも一方を備える。
好ましくは、前記樹脂製ロープは、ポリプロピレン製又はポリエチレン製である。
好ましくは、前記樹脂製ロープは、ポリアミド製である。
好ましくは、前記樹脂製ロープは、三つ打ち構造を有する。
好ましくは、前記固定部材は、前記水底における地中に埋め込まれて固定されるアンカーである。
好ましくは、前記固定部材は、前記水底に沈められて位置する複数のシンカーである。
好ましくは、前記係留部材は、複数の係留部材であって、当該複数の係留部材における樹脂製ロープは、それぞれ同一の長さを有する。
本発明の実施形態に係るフロートにソーラパネルを設置した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るフロートからソーラパネルを外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るフロートの上側を見た図であり、図3Aは斜視図であり、図3Bは平面図である。 本発明の実施形態に係るフロートの下側を見た図であり、図4Aは斜視図であり、図4Bは平面図である。 本発明の実施形態に係り、支持部が立ち上げられた状態を示すフロートの上側を見た斜視図である。 本発明の実施形態に係り、支持部が立ち上げられた状態を示すフロートの下側を見た斜視図である。 図3、図4及び図6に示すA−A線に沿ったA−A線断面図である。 図3及び図4において、矢印Cで指し示す取付部の周辺を拡大した図であり、図8Aは表面壁側を見た拡大斜視図であり、図8Bは裏面壁側を見た拡大平面図である。 本発明の実施形態の取付部の一部断面図であり、図9Aは図8のY−Y線に沿った断面の一部を示した断面図であり、図9Bは図8のX−X線に沿った断面の一部を示した断面図である。 本発明の実施形態に係るフロートを通路ジョイントで接続したところを示す図である。 本発明の実施形態に係るソーラパネルの他端部側の固定の変形例を説明するための断面図である。 図3B及び図4BのD−D線に沿ったD−D線断面図であり、図12Aはアイボルト等の係留部材を固定する部品を取り付けていない状態を示す図であり、図12Bはアイボルトのリングが裏面壁側に位置するようにアイボルト等の係留部材を固定する部品を取り付けている状態を示す図であり、図12Cはアイボルトのリングが表面壁側に位置するようにアイボルト等の係留部材を固定する部品を取り付けている状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る開口部の開閉機構を説明するための断面図である。 本発明の実施形態に係る係留部材を示す概念図である。 図14に示される係留部材の部分拡大図であって、特に線状部材におけるチェーンを示す概念図である。 フロートの集合体に対する風の影響を示す概念図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
図1は本発明に係る実施形態のフロート10にソーラパネル50を設置した状態を示す斜視図であり、図2はフロート10からソーラパネル50を外した状態を示す斜視図である。
なお、以降の説明において、フロート10のソーラパネル50が設置される側を上側と呼び、フロート10の水面に設置される側を下側と呼ぶ場合がある。また、ソーラパネル50等においても水面側となる側を下側と呼び、水面側と反対側となる側を上側と呼ぶ場合がある。
本実施形態のフロート10は、図1に示されるようにほぼ長方形状のソーラパネル50の短手側を傾斜させるように支持し、例えば、池や湖等の水上にソーラパネル50を設置することができるソーラパネル用のフロートである。
(ソーラパネルの設置の概要)
図1に示されるようにフロート10は、ソーラパネル50の一対の長手側のうちの一端部51(一端部51側を一端側ともいう)を支持する支持部11と、ソーラパネル50のもう一方の長手側の他端部52(他端部52側を他端側ともいう)を受ける受け部12と、を備えている。なお、支持部11の高さは、ソーラパネル50の発電効率を考慮してソーラパネル50が適切な傾斜状態に設置されるように設計される。
図2に示されるようにソーラパネル50の一端部51には、支持部11に支持されるアルミ製の台座53が設けられており、この台座53が支持部11上に支持される。
一方、後ほど詳細に説明するが、フロート10は、ソーラパネル50の一端部51側(一端側)を支持部11に固定する一端側の固定金具13を備えている。そして、ソーラパネル50は、この一端側の固定金具13と支持部11との間に挟まれて挟持されることで固定される。
例えば、特許文献1では、ソーラパネルのフレームを挟持する溝が設けられたエラストマー製の固定用形材をフロートに取り付け、その固定用形材でソーラパネルのフレームのエッジを弾性的に挟持させ、フロートへのソーラパネルの固定が行われている。
しかしながら、特許文献1の態様の場合、強風等よってソーラパネルが浮遊する方向に力が加わり、ソーラパネルの挟持が解除されるような方向(溝が広がる方向)に応力がかかると、ソーラパネルの固定が外れてしまうおそれがある。
一方、本実施形態のように、金属製の固定金具13を用いることにより、エラストマー等の弾性による狭持と異なり、より強固にソーラパネル50を狭持することができる。
また、図2に示されるようにソーラパネル50の他端部52にも、一端部51に設けられているアルミ製の台座53と同様のアルミ製の台座54が設けられている。なお、図1及び図2に示されるように、フロート10にソーラパネル50を設置した場合において、ソーラパネル50の一端部51が位置する側をフロート10の前方、他端部52が位置する側をフロート10の後方と定義するものとする。
そして、後ほど詳細に説明するが、フロート10は、受け部12に受けられるソーラパネル50の他端部52側(他端側)をフロート10に固定する2つの他端側の固定金具14を備えており、この他端側の固定金具14によって、ソーラパネル50の他端側がフロート10に固定される。
このように、ソーラパネル50の他端部52側(他端側)にあっても、金属製の固定金具14を用いることで、エラストマー等による弾性による挟持と異なり、より強固にソーラパネル50を挟持することができる。
なお、本実施形態では、中央にも他端側の固定金具14を設けることができるようになっており、必要に応じて、2つの台座54の間の位置にも台座を設け、3つの他端側の固定金具14を用いて3か所で固定するようにしてもよく、そうすることでより強固に安定してソーラパネル50の他端部52側(他端側)を固定することができる。ただし、フロート10に対する取り付けに際して、ソーラパネル50に台座53、54を設ける必要がない場合もある。
(フロートの全体構成)
以下、図面を参照しながら、フロート10について詳細な説明を行う。図3はフロート10の上側を見た図であり、図3Aは斜視図であり、図3Bは平面図であり、図4はフロート10の下側を見た図であり、図4Aは斜視図であり、図4Bは平面図である。
また、図5は、図3Aに対応する図、つまり、フロート10の上側を見た斜視図であり、後述のようにして支持部11が立ち上げられた状態を示す斜視図であり、図6は、図4Aに対応する図、つまり、フロート10の下側を見た斜視図であり、後述のようにして支持部11が立ち上げられた状態を示す斜視図である。なお、図5では、支持部11に一端側の固定金具13を仮固定した状態も併せて示している。
フロート10は、例えば、溶融状態の筒状のパリソンを複数の分割金型で挟んで膨らますブロー成形によって製造され、成形材料には、各種の熱可塑性樹脂を使用することができるが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンといったポリオレフィン系樹脂を好適に用いることができる。
フロート10は、図3及び図4に示されるように全体の外形が矩形状(長方形状)をしており、図3A及び図4Aに示されるようにパーティングラインPLを含む側壁部15と、上側に位置する表面壁16(図3A参照)と、下側に位置する裏面壁17(図4A参照)と、を有し、内部に気体(空気等)を収容する中空部を有する構造になっている。
(支持部及び開口部)
図3A及び図4Aに示されるようにフロート10は、裏面壁17と表面壁16とを合わせて構成されたソーラパネル50を支持するための支持部11(ハッチング部分参照)が形成されている。
図3及び図4は、支持部11を図1に示すように立ち上げる前の状態が示されており、この支持部11の周囲の一端側の辺24以外の3辺21、22、23が切断されて、一端側の辺24をヒンジとして、開口部26(図5及び図6参照)を形成するように、表面壁16側(ソーラパネル50が配置される側)に立ち上げ可能になっている。
なお、本実施形態のフロート10は、図5に示されるようにこの開口部26を囲むように形成された環状フロート部30(ハッチング部分参照)を備えるものになっており、この環状フロート部30は、中空構造を有し、内部に浮力を発生させる気体(空気等)が存在する。
そして、図1に示されるようにソーラパネル50を設置する時には、ヒンジとなる辺24側の開口部26の内壁面25(図3A参照)に当接するように支持部11が表面壁16側に立ち上げられて、ヒンジとなる一端側の辺24と対向する側の辺22側でソーラパネル50の一端側の下側が支持されるようにソーラパネル50が設置される。
なお、図4Bに示されるように支持部11のヒンジとなる一端側の辺24と対向する側の辺22側には、ソーラパネル50の一端部51側を受ける受けリブ22a(点線部分参照)が設けられている。具体的には、この受けリブ22aの部分は、裏面壁17を表面壁16側に近づけて段差構造を設けるようにしており、ソーラパネル50のフロート10への設置に際して、ソーラパネル50の一端部51側が受けられるようになっており、ソーラパネル50の一端部51側が支持部11を超えて一端側にずれることがないようになっている。
このように支持部11を構成すると、支持部11の近傍には、開口部26が位置することになるが、この開口部26の内壁面が構造的な撓みを抑制する壁面となるため、撓みが発生し難い。
また、支持部11がヒンジ構造でフロート10の本体と繋がっている構造のため、フロート10に撓みが発生しても、支持部11はその影響を受け難く、さらに、支持部11が裏面壁17と表面壁16をあまり離間させずに合わせるようにして剛性が高められた部分であることも相まって、撓みの影響で変形をきたすことがないようになっている。
このため、集合フロート部で固定作業のために、その固定作業を行うフロート10の近くの通路ジョイント60(図10参照)に作業者がいたり、その固定作業を行うフロート10上に作業者が足をかけていたりして、作業者の体重等の影響でフロート10に応力がかかるような状況であっても、支持部11はフロート10の撓みの影響を受け難くなっている。
このため、撓みの影響を受けずに、一端側の固定金具13でフロート10の一端部51側(一端側)を固定する作業を行うことができるので、フロート10の撓みの影響で一端側の固定金具13の取り付けが緩くなることが回避される。
一方、本実施形態では、他端側の固定金具14は後述する取付部19(図2参照)に固定されるが、この取付部19に撓み等が起きると、他端側の固定金具14の固定作業がやり難く不十分な固定になったり、一旦、正しく固定されても、メンテナンス作業で作業者が近くを通ることやその他のさまざまな要因で取付部19に繰り返し撓み等が起きると、そのうちに他端側の固定金具14の固定に緩みが発生するおそれがある。
このため、後述するように取付部19自体、撓みが起きにくいようにしているが、フロート10自体の剛性も高めるようにすることで、フロート10自体の撓みの発生を軽減し、より一層、取付部19に撓みを発生させるような応力が加わり難いようにしており、以下この点について説明する。
(フロートの撓み抑制構造)
図6では支持部11が見えていないが、支持部11が位置するところに矢印で支持部11の符号を示し、図1に示す支持部11に沿った方向(図1のZ軸参照)と、同じ方向をZ軸として示している。
フロート10には、図6に示されるように開口部26を囲むように設けられ、浮力を発生させる気体(空気等)を内部に有する環状フロート部30(図5のハッチング部分も参照のこと)が設けられている。そして、図6に示されるようにこの環状フロート部30内には、開口部26を挟んで支持部11と反対側の位置に周壁を有する凹部40が設けられている。具体的には、凹部40は、裏面壁17を表面壁16側に向かって凹ますように成形することで形成されている。
図7は、図3、図4及び図6に示すA−A線に沿ったA−A線断面図であり、図7において上側はフロート10の表面壁16側であり、下側は裏面壁17側である。なお、図7においても、図6と同様に、図1に示す支持部11に沿った方向(図1のZ軸参照)と、同じ方向をZ軸として示している。
図6及び図7に示されるように凹部40は、支持部11に沿った方向(Z軸参照)の一方の端部に設けられた表面壁16側に先細りする円錐台形状の凹み41と、他方の端部に設けられた表面壁16側に先細りする円錐台形状の凹み42と、円錐台形状の凹み41と円錐台形状の凹み42の間の中央に位置する表面壁16側に先細りする円錐台形状の凹み43と、を備えている。
つまり、凹部40は、支持部11に沿った方向(Z軸参照)の両端及び中央に表面壁16側に先細りする円錐台形状の凹み41、42、43を備えている。
また、凹部40は、支持部11に沿った方向(Z軸参照)に円錐台形状の凹み41、42、43を繋ぐ表面壁16側に向かって幅が狭くなる溝状の凹み44、45を備えている。
そして、図7に示されるように凹部40は、円錐台形状の凹み41、42、43の先端部分で裏面壁17と表面壁16とが一体化されている一方、溝状の凹み44、45部分では裏面壁17と表面壁16とが一体化されていないようになっている。このような凹部40を設けるようにすると、この凹部40の周壁が剛性を強化するリブとしての役割を果たし、フロート10に撓みが発生し難くなる。
なお、溝状の凹み44、45の表面壁16側となる底部を表面壁16に一体化させないようにして、気体(空気等)が流通できる流路としておくことで、ブロー成型を行うときの成形性を良好なものとすることができる。
一方で、この凹部40によって、環状フロート部30内の気体(空気等)を収容する容積が減少するが、この凹部40が裏面壁17を表面壁16側に凹ますようにして、裏面壁17側に開口する周壁を有する凹部40として形成されていることにより、水面にフロート10を配置したときに、浮力の一端を担う空気だまりとなるため、フロート10内の気体(空気等)の容量が減少することに伴う浮力の減少を抑制する役目を果たす。
ところで、フロート10はソーラパネル50の発電効率がよいように日当たりのよい場所に設置されるため、昼間の気温が高い時には、フロート10内の気体(空気等)が膨張し、夜間の気温が低下すると膨張したフロート10内の気体(空気等)が収縮し、それに伴ってフロート10自体も膨張収縮を起こすことになる。
このような膨張収縮は、フロート10上に作業者が乗ることによる撓み(変形)とは、原因が異なるものの、やはり撓み(変形)を発生させる要因となる。しかしながら、本実施形態では、上述のように、凹部40を設けているため、環状フロート部30内に収容される気体(空気等)の総量が減少しているため、気体(空気等)の膨張収縮力が小さいものになっており、昼夜の温度差に起因するフロート10の撓み(変形)の発生も抑制できるようになっている。
特に、凹部40は、上述したように、円錐台形状の凹み41、42、43の先端部分で裏面壁17と表面壁16とが一体化されているため、内部の気体(空気等)が膨張しても表面壁16と裏面壁17とが離間するように動くことがなく、また、逆に、内部の気体(空気等)が収縮するときにも表面壁16と裏面壁17とが近づくように動くことがないため、より一層、撓み(変形)が抑制できるものとなっている。
一方、この凹部40は、上述したように、剛性を高める補強リブとしての効果を奏するものの、裏面壁17を表面壁16側に凹ますように成形して形成されているため、肉厚がその分だけ薄くなり、成形時にピンホールが発生するおそれがある。
そこで、最も表面壁16側に凹ました部分となる箇所については、成形時に局所的な肉厚の変化が発生しない円錐台形状としている。また、図6を見るとわかるとおり、円錐台形状の凹み41、42、43の部分の底辺(開口側)の直径は、溝状の凹み44、45の幅よりも大きくされており、緩やかに傾斜して薄肉にならないようにしている。
さらに、本実施形態では、図7に示されるように凹部40に隣接する裏面壁17と円錐台形状の凹み41、42の開始点付近での薄肉によるピンホールの発生を考慮して、円錐台形状の凹み41、42に関しては、凹部40に隣接する裏面壁17からθ1(具体的には110度)の角度で表面壁16側に円錐台形状の凹み41、42が立ち上がるようにしている。
同様に、円錐台形状の凹み43では、溝状の凹み44、45の表面壁16側となる底面からθ2(具体的には145度)の角度で表面壁16側に円錐台形状の凹み43の先端側が立ち上がるようにしている。なお、上記角度は一例であって、θ1は110±15度の範囲内に設定されるのが好適であり、θ2は145±15の範囲内に設定されるのが好適である。
また、図7に示されるように凹部40の中央に位置する円錐台形状の凹み43の裏面壁17が表面壁16に一体化されている部分の直径が、凹部40の両端に位置する2つの円錐台形状の凹み(凹み41、42)の裏面壁17が表面壁16に一体化されている部分の直径より小さくすることで成形性を向上させることができる。
このように、環状フロート部30内に裏面壁17を表面壁16側に凹ますようにして形成した凹部40を設けるようにすることで、フロート10の浮力が犠牲になることを抑制しつつ、フロート10内の気体(空気等)の容量を減少させ、フロート10が変形をきたす原因となる気体の膨張や収縮を抑制するとともに、構造的にも剛性を高めることができる。
したがって、フロート10自身の撓み(変形)の発生が抑制され、取付部19に撓みを発生させるような応力がかかることが軽減されているため、取付部19の撓みの発生が抑制されるので、他端側の固定金具14(図2参照)の固定が緩くなることが抑制できる。
なお、溝状の凹み44、45部分を形成する裏面壁17を表面壁16に一体化させない程度の凹みに抑えることで、円錐台形状の凹み41、42、43を成形するときに、凹部40内にピンホールが発生しないように肉厚を保つ設計とすることができ、この溝状の凹み44、45部分を形成する裏面壁17を表面壁16からどの程度離間させておくか、つまり、溝状の凹み44、45部分をどの程度の凹みとするかは、フロート10の成形時のピンホールを抑制するという観点で決めればよい。
また、この溝状の凹み44、45部分の幅を大きくすると、フロート10内の気体の容積を減らすことができる。しかしながら、凹部40自体は水面側に開口していることで水面が蓋となり、空気等の気体が閉じ込められているので、強い風等でフロート10が揺れたりしたタイミングで、その凹部40内の気体の一部が逃げることがあり得る。
そうすると、その分だけフロート10の浮力が低下することになるので、そのようなことが突発的に起こったとしても、フロート10としての十分な浮力を確保できるようにしておくことが重要である。
そして、この溝状の凹み44、45部分は表面壁16側への凹みが浅く形成されている箇所であるため、成形時のピンホールという観点からすると、幅が小さくてもピンホールが起きにくいことから、この溝状の凹み44、45部分の幅を円錐台形状の凹み41、42、43の部分の底辺(開口側)の直径よりも小さめにすることで、浮力という観点で、フロート10内の気体の容積が減少しすぎないようにしている。
さらに、本実施形態では、表面壁16の形状によっても、フロート10の撓み(変形)を抑制し、フロート10の撓みの影響で取付部19が撓み、他端側の固定金具14(図2参照)の固定が緩くなることを抑制したものになっており、以下、この点について説明する。
表面壁16側に着目すると、図3AのA−A線の部分は、図7に示したように、凹部40が位置していることから、図3Aに示されるように表面壁16は、凹部40を挟んで開口部26(図5参照)と反対側となる凹部40上のほぼ端の位置(点線B参照)から凹部40から離れる側に向かって、裏面壁17側に近づく、フロート10の他端側寄りに設けられた傾斜部18を備えるものになっている。
この傾斜部18は、ソーラパネル50が所定の傾きをもって設置されやすい傾斜面を構成するように設計されており、その傾斜部18には溝部35が設けられている。このような溝部35を設けるようにして、表面壁16が凹凸構造を有するものとすると、この凹凸構造が剛性を高める補強リブとしての役割を果たし、撓み(変形)の発生を抑制することができる。
また、この溝部35は、凹部40上の位置にも存在するように傾斜部18から開口部26側にも設けられており、上述した凹部40の裏面壁17がこのように剛性が強化された表面壁16に対して一体化されることで、さらに、全体的な剛性が高まり、より一層、撓み(変形)が抑制できるものになっている。
なお、この溝部35は、傾斜部18側の先端が傾斜部18の表面にほぼ段差がないように解放されているため、フロート10上に水が溜まるのを抑制する役目も果たすようになっている。
(ソーラパネルの一端側の固定)
上記で図1を参照しながら説明したように、ソーラパネル50は、ソーラパネル50の一端部51側が、一端側の固定金具13によって支持部11に対して固定されるようにしてフロート10に固定される。
図1に示されるように一端側の固定金具13は、ヒンジ(図3に示す辺24参照)と対向する側(図3に示す辺22側)であって、支持部11が立ち上げられた状態でフロート10の一端側を向く支持部11の面11aに固定される他方の面を有する固定部材13bと、固定部材13bにほぼ直交する方向に固定部材13bから延びるように設けられ、支持部11とでソーラパネル50を挟持する一方の面を有する挟持部13aと、を備えるL字アングル状の固定金具である。
そして、図1に示されるように一端側の固定金具13は、支持部11に対して4つのネジ13cでネジ止めされるようになっているが、このうち中央寄りの2つのネジ13cに対する一端側の固定金具13に設けられたネジ13cを通すネジ孔は上下方向に長穴になっている。
このため、この中央寄りの2つのネジ13cで一端側の固定金具13を支持部11に対して仮止めした状態のときには、挟持部13aと支持部11の間の距離が変更可能に一端側の固定金具13を支持部11に対してスライドさせることができるようになっている。
したがって、一端側の固定金具13を支持部11に仮止めした状態として、一端側の固定金具13の挟持部13aと支持部11の間にソーラパネル50を挿入する隙間ができるように一端側の固定金具13をスライドさせておき、その隙間にソーラパネル50を挿入した後、ソーラパネル50が支持部11と一端側の固定金具13の挟持部13aで挟持されるように、再び、一端側の固定金具13をスライドさせて、中央寄りの2つのネジ13cを本締めする。
そして、中央寄りの2つのネジ13cを本締めした後に、さらに、外側の2つのネジ13cで一端側の固定金具13を支持部11に固定するようにすれば、ソーラパネル50の一端部51側(一端側)のフロート10への固定が完了する。
上述したように、支持部11はフロート10の本体の撓みの影響を受け難く構成されているため、一端側の固定金具13の挟持部13aをしっかりとソーラパネル50側に押すようにして、一端側の固定金具13を支持部11に固定するだけで撓みの影響を受けない固定が可能である。また、その固定作業も、一端側の固定金具13が支持部11に対して仮止めされた状態で行えるため、作業性がよい。
(ソーラパネルの他端側の固定)
上記で図2を参照しながら説明したように、ソーラパネル50は、ソーラパネル50の他端部52側(他端側)が、他端側の固定金具14によってフロート10に固定される。
そして、図2及び図3に示されるようにフロート10は、他端側の固定金具14を取り付ける取付部19を備えている。図8は、図3及び図4において、矢印Cで指し示す1つの取付部19の周辺を拡大した図であり、図8Aは表面壁16側を見た拡大斜視図であり、図8Bは裏面壁17側を見た拡大平面図である。
また、図9は、取付部19の一部断面図であり、図9Aは図8のY−Y線に沿った断面の一部を示した断面図であり、図9Bは図8のX−X線に沿った断面の一部を示した断面図である。なお、図9において、上側が表面壁16側であり、下側が裏面壁17側であり、左側がフロート10の中央側であり、右側がフロート10の端側である。
図2に示されるように他端側の固定金具14は、一端側がソーラパネル50の下側に配置される下側金具14aと、一端側がソーラパネル50の上側に配置される上側金具14bと、からなり、それら下側金具14a及び上側金具14bの他端側がネジ19ac(図11参照)で、他端側の固定金具14を取り付ける取付部19に共止めされるようになっている。
このように、下側金具14aと上側金具14bをネジ19ac(図11参照)で、共止めする固定形態にしておくと、下側金具14aと上側金具14bはネジ19acを取り外すだけでフロート10から外すことができる。また、下側金具14aと上側金具14bをフロート10に固定するときにもネジ19acを取り付けるだけでよい。
したがって、下側金具14aと上側金具14bが個別にフロート10に対して固定されている場合に比べ、下側金具14aと上側金具14bの取り付け及び取り外しの作業が簡単に行えるので、ソーラパネル50が故障したとき等に、新しいソーラパネル50に交換する作業性を向上させることができる。
そして、図8Aに示されるように取付部19には、他端側の固定金具14のネジ19ac(図11参照)を通すネジ孔に対応する位置に、表面壁16が裏面壁17側に凹みナットを収容固定する一対のナット収容部19aがソーラパネル50の他端部52側(図2参照)を受ける受け部12に沿った方向に離間して設けられており、そのナット収容部19a内には、他端側の固定金具14をネジ止めするネジ19ac(図11参照)が螺合される鬼目ナット19ab(図11参照)が収容固定される。
また、図8Aに示されるように取付部19には、下側金具14aが配置される部分に、下側金具14aの厚みとほぼ等しい段差部が設けられており、下側金具14aが出っ張らないように配置できるようになっている。なお、他の図においては、この段差部の図示を省略している場合がある。
一方、この取付部19に対応する位置を裏面壁17側から見ると、図8Bに示されるように裏面壁17が表面壁16側に凹み周壁部19bを有する第1凹部19cが設けられている。
つまり、取付部19は、裏面壁17が表面壁16側に凹み周壁部19bを有する第1凹部19cと、表面壁16が裏面壁17側に凹みナットを収容固定するナット収容部19aと、を備えたものになっている。
なお、図8Bに示されるように第1凹部19cよりもフロート10の他端側(図8Bの右側)には、第1凹部19cに隣接して凹部19fが設けられている。この凹部19fは、第1凹部19cよりも少し浅めに、裏面壁17を表面壁16側に凹ますようにして形成されており、フロート10を運搬するとき等に作業者がフロート10を把持するときの取っ手として利用することができる。このため、作業者はフロート10を安定して把持することができるので、フロート10を水面上に運ぶ等の運搬作業が行いやすくなっている。
そして、この部分についての断面構造を見ると、図9Aに示されるようにナット収容部19aは、裏面壁17側となる底部19aaが第1凹部19cの表面壁16側となる底部19dに一体化している。このような一体化を実現するための製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば、ブロー成型を行う金型の形状によって実現することができる。
したがって、取付部19は、補強リブとして機能する第1凹部19cが設けられるとともに、鬼目ナット19ab(図11参照)を収容するナット収容部19aが裏面壁17に一体化されているため、撓みの影響を受け難く、このナット収容部19aが変形して収容固定される鬼目ナット19abがナット収容部19aから外れたりすることがない。
また、ソーラパネル50の他端部52側(図2参照)を受ける受け部12に沿った方向における一対のナット収容部19aの間の位置(図8のX−X線の位置)の断面である図9Bに示されるように一対のナット収容部19a(図8及び図9A参照)を結ぶ直線よりも他端側には、さらに、表面壁16側に凹む第2凹部19eが設けられており、その第2凹部19eの表面壁16側となる底部19eaが表面壁16と一体化されることで、更に剛性が高められている。
加えて、図9に示されるようにソーラパネル50の他端部52側(他端側)を受ける受け部12は、表面壁16と裏面壁17とが一体化した部分を有している。具体的には、受け部12は、図3に示されるように傾斜部18の他端側の端部から表面壁16が裏面壁17から離れる方向に立ち上がるように形成されている。つまり、受け部12は立壁部として形成されており、図9に示されるように第1凹部19cの周壁部19bは、その受け部12としての立壁部側に位置する部分が立壁部と一体化している。
このため、ソーラパネル50の他端部52側(他端側)を受ける受け部12の剛性が高くなり、受け部12よりもフロート10の中央寄りの気体(空気等)が多く存在する部分で気体の膨張収縮が発生しても、それによる撓み(変形)が受け部12よりも外側に位置する取付部19に影響しないようになっている。
このように、取付部19は撓み(変形)自体が起きにくいように高い剛性を有するものとされているだけでなく、フロート10の他の部分で撓み(変形)が起きたとしても、その影響を受け難くされているので、その取付部19に設けられているナット収容部19aが変形して、そのナット収容部19a内に収容固定される鬼目ナット19ab(図11参照)がナット収容部19aから外れたりすることがないようになっている。
一方、上述したように、このように撓みの影響を受け難い取付部19に設けられる鬼目ナット19ab(図11参照)に対して他端側の固定金具14が固定されるため、安定した固定ができるだけでなく、他端側の固定金具14を下側金具14aと上側金具14bとでソーラパネル50を上下で挟むように固定しているため、より安定した固定が可能になっている。
例えば、ソーラパネル50とフロート10との間に強い風が吹き込んだりすると、ソーラパネル50を持ち上げる方向に強い力がかかり、上側からソーラパネル50を押さえるように固定しているだけだと、ソーラパネル50の位置がずれたりするおそれがあるが、本実施形態では、ソーラパネル50の下側及び上側をしっかりと固定可能にしているので、そのような位置ずれが発生することが抑制された安定した固定を実現することができる。
より具体的には、図1を見ればわかるとおり、ソーラパネル50は、フロート10上に傾斜して配置され、ソーラパネル50の一端部51側は、他端部52側よりもフロート10から離れた位置にあるため、風等はソーラパネル50の一端部51側からソーラパネル50とフロート10との間に入り込む。
一方、ソーラパネル50の他端部52側はフロート10との間にほとんど隙間がないようにフロート10上に配置されているため、ソーラパネル50とフロート10との間に入り込んだ風は、そのまま抜けることができず、ソーラパネル50の他端部52側を押し上げるように作用し、他端側の固定金具14に上側に押し上げる応力がかかることになる。
そして、ソーラパネル50の上側には、ソーラパネル50のガラス部分50a(図2参照)が位置するため、他端側の固定金具14の上側金具14b(図2参照)は、ソーラパネル50に対してネジ止め等で固定されず、他端側の固定金具14の下側金具14a(図2参照)側にソーラパネル50を押圧するようにして下側金具14aとでソーラパネル50を挟持する手段として機能している。
このため、風等の影響でソーラパネル50を上側に押し上げる応力によって、ソーラパネル50が上側に動こうとする力によって、上側金具14bと下側金具14aとの間の隙間が広がると、上側金具14bでは安定してソーラパネル50を固定することが難しい。
一方、下側金具14aはソーラパネル50に設けられた台座54に対してネジ止めすることでソーラパネル50に固定することができるため、ソーラパネル50が上側に動こうとしても安定したソーラパネル50の固定状態を保つことができる。したがって、本実施形態によれば、安定したソーラパネル50の固定状態を保つことができる。
なお、本実施形態では、図2に示されるようにソーラパネル50の他端部52側は、ソーラパネル50の他端部52(他端側)を受ける受け部12に沿った方向のフロート10の両端の位置において、それぞれ他端側の固定金具14によってフロート10に固定されている。
このように、両端で固定することで左右にぐらつきの発生しない安定した固定が実現できるが、さらに、中央でも固定するようにしてより安定した固定ができるようにしてもよい。
ところで、上述したフロート10は、単体で使用されるのではなく、多数のフロート10が、図10に示されるようにメンテナンス等を行うときに通路となる通路ジョイント60で連結されて集合フロート部を構成する。
具体的には、図1に示されるようにフロート10は、支持部11に近い側のフロート10の第1端部10a側に通路ジョイント60(図10参照)に係合する一対の係合突起部61が形成されており、通路ジョイント60は、裏面側にその係合突起部61に係合する係合凹部(図示せず)を有している。
また、フロート10は、ソーラパネル50の他端部52側(他端側)を受ける受け部12に近い側のフロート10の第2端部10b側に通路ジョイント60を連結する連結ボルト62を通すボルト孔62a(図3参照)を備えている。さらに、フロート10は、図10に示されるようにフロート10の第2端部10b側の一部と第1端部10a側の一部を重ねるようにしたときに、フロート10の第1端部10a側にも、第2端部10b側のボルト孔62aに対応したボルト孔62b(図1参照)が設けられている。そして、図10に示されるように通路ジョイント60は、そのボルト孔62a及びボルト孔62bに対応したボルト孔63を備えている。
したがって、一方のフロート10に対してその一方のフロート10の係合突起部61に通路ジョイント60が係合されるとともに、一方のフロート10の第1端部10a側のボルト孔62b(図1参照)と他方のフロート10の第2端部10b側のボルト孔62aと通路ジョイント60のボルト孔63を連結ボルト62で連結するようにして、多数のフロート10が通路ジョイント60を介して連結された状態となるようになっている。
なお、図10に示されるように通路ジョイント60は、一方のフロート10と他方のフロート10を連結する部分に対してフロート10の並び方向(Z軸参照)と直交する方向(W軸参照)に対称に一対配置され、一方の通路ジョイント60(60A参照)の一端60aは上述した一方と他方のフロート10に連結されるが、一方の通路ジョイント60の他端60bは、別のフロート10の一方と他方のフロート10の連結部分に連結される。また、一対設けられた他方の通路ジョイント60(60B参照)の他端60bは上述した一方と他方のフロート10に連結されるが、他方の通路ジョイント60(60B参照)の一端60aは別のフロート10の一方と他方のフロート10の連結部分に連結される。このようにして、通路ジョイント60を介して次々にフロート10が連結され、集合フロート部が構成されるようになっている。
この通路ジョイント60は、メンテナンス等の際に、人が歩く部分となるため、荷重がかかることになり、フロート10の剛性が低いと、その荷重を受けることでフロート10が変形することになる。
しかしながら、上述したように、本実施形態のフロート10は、取付部19だけでなく、フロート10自体の剛性が高められているため、そのような荷重を受けた場合にも撓み(変形)が発生し難くなっており、通路ジョイント60を人が通るときに、揺れ等が起きにくく、歩きやすい等、作業性が向上したものとなっている。
また、剛性が強化された取付部19は、そのような荷重を受けたときでも変形が起き難く、メンテナンス等の作業によって、他端側の固定金具14が固定される取付部19が変形をきたすことが回避され、その取付部19に設けられる鬼目ナット19ab(図11参照)が外れるようなことも抑制されるので、安定したソーラパネル50の固定が実現できる。
(ソーラパネルの他端側の固定の変形例)
上記では、ソーラパネル50に設けられた台座54(図2参照)に対して他端側の固定金具14の下側金具14a(図2参照)をネジ固定する態様について示した。しかしながら、下側金具14aを台座54にネジ固定する作業が必要であり、水面上に置かれたフロート10上での作業となる場合、ソーラパネル50の下側に位置する台座54の面に対して下側金具14aをネジ固定する作業は作業性がよくないという問題がある。そこで、以下で説明するようにすることで、より作業性を向上させることが可能である。
図11は、ソーラパネル50の他端部52側(他端側)の固定の変形例を説明するための断面図である。より具体的には、他端側の固定金具14が取り付けられる取付部19の鬼目ナット19abを収容する一対のナット収容部19a(図3B参照)の一方のナット収容部19aを横断するように切断したときの取付部19周辺の一部断面図であり、ソーラパネル50が他端側の固定金具14によってフロート10に固定されている状態を示した図になっている。
なお、この変形例においては、フロート10側の構成としては、他端側の固定金具14の下側金具14aの構成が異なるだけであり、その他の構成は先に説明したものと同様である。
図11に示されるようにソーラパネル50には、ソーラパネル50のガラス部分50aの外周50bに沿って設けられ、ガラス部分50aを受けるパネル受け部55aと、ソーラパネル50のガラス部分50aの反対側に位置するパネル受け部55aの端部からガラス部分50aにほぼ平行にソーラパネル50の内側に延びる係合部55bと、を備えるフレーム55が設けられている。
一方、他端側の固定金具14の下側金具14aは、一端側を上側に折り返すようにして形成されたU字状のフック部14aaが一端側に設けられている。したがって、下側金具14aは、ソーラパネル50に設けられるフック部14aaが係合できる係合部55bに、フック部14aaが係合することでソーラパネル50に係合されるようになっている。このように下側金具14aがソーラパネル50に係合していると、風等の影響でソーラパネル50が上側に動こうとしても、下側金具14aが外れることがないようにできる。
そして、この変形例の場合、ネジ止め等を行わずに、フック部14aaを係合部55bに係合させるだけでよいため、下側金具14aをソーラパネル50に取り付ける作業の作業性をよくすることができる。なお、本変形例では、フック部14aaに対応するソーラパネル50側の構造(係合部55b)をソーラパネル50に設けられるフレーム55に持たせるようにしているが、上述した台座54に、このような構造(係合部55b)を形成するようにしてもよい。
以上、フロート10におけるソーラパネル50を設置するための構成について説明したが、上記具体例は、一例であることに留意されたい。例えば、上記では、凹部40が、支持部11に沿った方向の両端及び中央に表面壁16側に先細りする円錐台形状の凹み41、42、43と、支持部11に沿った方向に円錐台形状の凹み41、42、43を繋ぐ表面壁16側に向かって幅が狭くなる溝状の凹み44、45と、を備えたものとした場合を示したが、これは、好適な凹部40の一例であって、これに限定されるものではなく、例えば、凹部40の一部の形状を変更するようにしてもよい。
また、上記では、凹部40は、凹部40の支持部11に沿った方向(Z軸方向)の幅がほぼ支持部11の幅と同じ幅であるものになっているが、支持部11の幅よりも小さい幅を有する複数の凹部を支持部11に沿った方向に並べるようにしてもよい。さらに、加えて、上記では、凹部40を形成する裏面壁17の凹部40の底面の一部が表面壁16に一体化されていたが、全部が一体化されているものであってもよい。
さらに、上記では、台座53及び台座54は、ソーラパネル50の外周50bの一部に設けられる態様として示したが、外周50bの全体を覆うフレーム55に似た構造の台座としてもよい。
(係留部材)
次に、フロート10を水上の所定位置に係留するための係留部材100について説明する。図14は、本実施形態に係る係留部材100を示す概念図である。本実施形態において係留部材100は、線状部材101と、固定部材105とからなる。線状部材101は、例えばその一端101aが第1接続部として機能し水上に浮かぶフロート10における係留部70(後述)と接続されて水中に垂下され、その他端101bが第2接続部として機能し水底に位置する固定部材105と接続される。
本実施形態において、線状部材101は、水上(水面)から水底方向に向かって順に、チェーン102、金属製ワイヤ103(何れも特許請求の範囲における「金属製部材」の一例)、及び樹脂製ロープ104を有し、これらがこの順に接続されてなるものである。
図15は、図14に示される係留部材100の部分拡大図であって、特に線状部材101におけるチェーン102を示す概念図である。チェーン102は、複数のチェーン素子102eが互いに挿通し合って連結されている一般的な鎖状の部材である。チェーン102を採用することによって、線状部材101の長さの微調整が可能となる。すなわち、線状部材101を最長にして使用する場合であれば、チェーン102を構成するチェーン素子102eのうち基端に位置するチェーン素子102efを第1接続部として、後述の係留部70と接続すればよい。或いは、それよりも短い長さにして使用する場合であれば、適宜、チェーン素子102efよりも後続(つまり水底に近い側)のチェーン素子102eを第1接続部として、係留部70と接続すればよい。特に、池や湖の水底までの距離(水深)は、位置によって異なることとなるが、チェーン102を採用することで、このような水深の分散に関わらず適切な長さの線上部材101を実現することができる。
続いて、チェーン102及び金属製ワイヤ103だけではなく樹脂製ロープ104が採用されていることに留意されたい。フロート10においてソーラパネル50は発電効率を上げるためにフロート10自体の所定の一端側(南側)へ傾斜しているため、背面からの風力が揚力となってフロート10が持ち上がる方向に負荷がかかりやすい。その結果、線状部材101にも相当の負荷がかかることとなる。本実施形態にあっては、金属製ワイヤ103やチェーン102等の金属製の部材に加え、より弾性のある樹脂製ロープ104が採用されている。このような構成により、線状部材101にかかる負荷によって線状部材101が劣化することが抑制されている。
なお、樹脂製ロープ104を用いて上述の効果を奏すれば好ましく、上述の構成に限定されるものではない。同一の樹脂製ロープ104を採用することが好ましく、特に同じ長さの樹脂製ロープ104を採用することができる。バリーエーションとしては、例えば、水深に関係なく全ての位置において同じ長さの樹脂製ロープ104を採用してもよいし、隣接しているn本の樹脂製ロープ104のうちk本を同じとしてもよい(1<k<nとする)。ここでは、(n,k)=(3,2)、(4,2)、(4,3)、(5,2)、(5,3)、(5,4)、(6,2)、(6,3)、(6,4)、(6,5)、(7,2)、(7,3)、(7,4)、(7,5)、(7,6)等が好適である。
ところで、フロート10の集合体の端部(便宜上、辺と呼ぶ)に係留部材100が接続されることとなるが、上述の同じ長さの樹脂製ロープ104の採用に関して、辺ごと(北側の辺、南側の辺等)に実施してもよい。各辺に接続される係留部材100のうち、好ましくは、P%以上の樹脂製ロープ104が同一の長さとするとよい。好ましくは、P=40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
また、図16に示されるように、フロート10の集合体において風が北から南に向かって吹く。この風が吹いた際に北側の辺を構成するフロート10にかかる揚力が大きいため、北側に設置する樹脂製ロープ104の本数は必然的に多くすることとなるが、このうち、同じ長さを有する樹脂製ロープ104の占める割合を高くする(つまり、同じ長さを有する樹脂製ロープ104の設置密度を高くする)ことが好ましい。還元すると上述のPの値を他の辺に比べ高くすることが好ましい。更に北側の中でも両角に位置する係留部材100に含まれる樹脂製ロープ104は、更に揚力が大きくなるため、同じ長さを有する樹脂製ロープ104の占める割合より高くすることが好ましい。ここで、図16に関連して補足すると、係留部材100を接続するフロート10には、ソーラパネル50を設置しておいてもよいが、組み付け作業性(組み付け後の点検しやすさ、交換作業性)から、ソーラパネル50を設置しないフロート10(いわゆるカラフロート)を設けた方が好ましい。ここでは、長方形状のフロート10の集合体であって、4辺を構成するフロート10にはソーラパネル50を設けないものとしている。なお、あくまでも例であってこの限りではない。例えば、北側の辺を構成するフロート10だけをカラフロートとしてもよい。そして、このようなカラフロートであるフロート10に係留部材100が設けられることが好ましい。
また、すべての係留部材100のうち、好ましくは、Q%以上の樹脂製ロープ104が同一の長さとするとよい。好ましくは、Q=40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
このように構成することで各係留部材100における樹脂製ロープ104の伸び幅が等しくなり、特定の樹脂製ロープ104(特に短いもの)に力が偏ってかかることが防止される。また、水深の浅い位置では、金属製ワイヤ103を不採用とし、チェーン102及び樹脂製ロープ104からなる線状部材101を採用してもよい。更には、線状部材101をすべて樹脂製ロープ104で構成してもよい。
特に、樹脂製ロープ104として、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエーテル、フッ素樹脂等を採用することが好ましい。更に添加剤として、紫外線吸収剤、抗酸化剤、カーボンブラック、エラストマー(柔軟成分)を含有してもよい。ポリプロピレン、ポリエチレンは水よりも比重が小さい。一方で、金属製ワイヤ103は、水よりも比重が大きい。線状部材101がフロート10と後述の固定部材105とを接続している構成となっているため、線状部材101の比重が水よりも大きければ、フロート10を水底方向(鉛直下方向)へ引っ張るように力がかかり、一方で線状部材101の比重が水よりも小さければ、固定部材105を水面方向(鉛直上方向)へ引っ張るように力がかかることとなる。このため、フロート10及び固定部材105にかかる力を小さくするには、線状部材101の比重を水の比重に近づくように、チェーン102、金属製ワイヤ103、及び樹脂製ロープ104を適宜組み合わせることが好ましい。また、樹脂製ロープ104として、ポリアミドを採用することで硬く、伸び率が大きく摩耗もしにくいという好適な樹脂製ロープ104を作製することができる。
例えば、線状部材101全体の長さをL0、このうちの樹脂製ロープ104の長さをL1とすると、L1/L0の値は、例えば、0.2〜0.9であり、好ましくは、0.3〜0.8であり、更に好ましくは0.4〜0.6あり、具体的には例えば、L1/L0=0.20、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.55、0.60、0.65、0.70、0.75、0.80、0.85、0.90であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。また、金属製ワイヤ103の長さをL2とすると、L1/L2の値は、例えば、0.3〜10.0であり、好ましくは、0.4〜7.0であり、更に好ましくは0.5〜5.0あり、具体的には例えば、L1/L2=0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、8.0、9、10.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
線状部材101(樹脂製ロープ104)の水底側の他端101bと接続されている固定部材105は、例えばアンカー(錨)である。つまり固定部材105が水底における地中に埋め込まれるような構成を有し、これにより固定部材105が固定されることとなる。形状は特に限定されるものではなく、例えば複数の長尺なパーツを異なる角度を有して水底における地中に埋め込むことが考えられる。このように異なる角度を有して埋め込むことで、固定部材105が地中から抜け出てしまうことが防止されうる。アンカーを採用するメリットとしては、アンカー自体が軽量で運搬に適していることが挙げられる。ただし、地中への埋め込みに際して潜水士や特殊機器等が必要となるというデメリットもある。
ところで、異なる位置に位置する複数のフロート10に際して、これらを係留するための係留部材100における線状部材101にかかる力は均等であることが好ましい。しかしながら、上述の通り位置によって水深は異なり、また、水底にヘドロなどが溜まっていると、アンカーの固定具合に差が生じてしまい、その結果、線状部材101にかかる負荷にも分散が生じてしまう。そして、線状部材101のアソビにズレが生じて、比較的短い線状部材101にかかる力が大きくなり、線状部材101が切れてしまうことが考えられる。本実施形態では、上述の通り樹脂製ロープ104を採用することで、このような蓋然性が抑制されている。
なお、固定部材105としてアンカーに代えて複数のシンカーを採用してもよい。シンカーとは、水に比して大幅に比重の大きいコンクリートや重金属等のおもりである。上述のアンカーとは異なり、潜水士や特殊機器等が必要ない点や、アンカーに比べて水底の状態に関わらず一定の固定性が発揮できるというメリットが挙げられるが、デメリットとしては、重量なシンカーを複数用意することとなり運搬作業や、太陽光発電事業終了後に水底から引き上げる作業(回収)が困難であるといえる。
固定部材105は、線状部材101の他端101bを固定する固定部105a(例えば、アイボルト等)を備え、相当の強度を要することから通常は金属製の固定部105aが採用される。そして、異なる金属同士が接すると電蝕が起きて、脆弱化、錆びの原因となる。本実施形態に係るフロート10のように、長期間(例えば、20年等)設置する場合、部材同士のこすれ等も多く、上述の脆弱化や錆びには特に注意を払う必要がある。したがって、電蝕を防ぐために、接触する部材間においては同一種類の金属を採用するか、又は電蝕を防ぐメッキ加工が施されることが好ましい。なお、本実施形態においては、このような電蝕を考慮して、固定部105と金属製ワイヤ103との間に樹脂製ロープ104を配置していることに留意されたい。
(係留方法)
続いて、係留部材100を用いたフロート10の係留方法について説明する。以下、ステップS1〜S8に沿って説明するものとする。
[開始]
(ステップS1)
フロート10の係留にさしあたり、水底までの大まかな距離を含む池/湖の形状を把握する。これは、水深計等で測定する場合もあれば、事前に池/湖の保有者等に情報提供してもらう場合もある(ステップS2に続く)。
(ステップS2)
ステップS1にて把握された池/湖の形状と、フロート10の集合体(集合フロート部含む)の大きさ(特に、設置するソーラパネル50の枚数に依存)とに基づいて、各フロート10や通路ジョイント60等といった全体のレイアウトを決定する(ステップS3に続く)。
(ステップS3)
風洞解析を行って、フロート10の集合体を池/湖の所定位置に浮かべるために必要な係留部材100の個数や、北側に何箇所といった具体的な位置等を決定する(ステップS4に続く)。
(ステップS4)
具体的な設置箇所の深さを計測する。ここでは、棒状部材が直線状の管状部材を通過するように構成される所定の計測具が用いられる。深さは、当該棒状部材が進まなくなる(打ち付けができなくなる)まで行われることで計測されうる(ステップS5に続く)。
(ステップS5)
ステップS4に計測された深さに合わせて、係留部材100に係る具体的な部材を選定する。例えば、樹脂製ロープ104の長さ(上述の通り原則的に同一の長さのものを採用)や、金属製ワイヤ103の長さは、このステップにおいて決定されうるものである(ステップS6に続く)。
(ステップS6)
固定部材105を水底に設置する(ステップS7に続く)。
(ステップS7)
ステップS6において設置された固定部材105から、水面までの距離を測定する。特に、固定部材105としてアンカーを採用した場合は、ステップS4において実施した測定値と異なる傾向(たいていは、ステップS4における測定値よりも深い値となる)があり、これを考慮した上で計測である(ステップS8に続く)。
(ステップS8)
最後に、フロート10における係留部70と接続するチェーン素子102eを選択することでチェーン102の長さを調整し、ひいては係留部材100における線状部材101の長さを調整することとなる。
[終了]
(係留のためのフロートの構成)
続いて、係留部材100を用いて係留するためのフロート10の構成について説明する。本実施形態のフロート10は、上述したように、開口部26を有する環状フロート部30を備えている。具体的には、上記でも説明したとおり、開口部26は、開口部26に対応する表面壁16と裏面壁17とを合わせて構成され、開口部26の一端側の内壁面に繋がる辺24をヒンジとして開口部26を開口させるように表面壁16側にソーラパネル50の一端部51側(一端側)を支持する支持部11が立ち上げられることで形成されている。
そして、図6に示されるように開口部26を形成するように、支持部11が立ち上げられると、その開口部26からフロート10の中央の裏面壁17側の領域Fにアクセスすることができるようになっている。
このフロート10の中央の領域Fは、矩形状のフロート10の四隅から対角線を引いたときに交点が位置するあたりに位置し、ほぼ重心位置になっている。このような重心位置に係留部材100における線状部材101(特にチェーン102)を固定するようにすれば、強い風等によって、フロート10が移動しようとしたときに、線状部材101の引っ張るような引き留め力は、フロート10が傾いたりすることがない姿勢安定性が高い重心位置に加わることになるため、フロート10の姿勢が悪くなることが回避できる。
また、フロート10の周囲の縁部近くに作業者が乗ったとすると、場合によっては、フロート10が傾いて作業者が水中に落下することも考えられ、フロート10の周囲の縁部近くに作業者が乗らなければ線状部材101をフロート10に固定する作業が行えないとすると極めて作業性が悪い。なお、このような水中への落下を考慮してフロート10の周囲の縁部近くに船等で近づいて作業することもできるが、この場合であっても船からの作業となるため、決して作業性はよくない。
一方、フロート10の中央の領域Fは、上述したように、姿勢安定性が高い重心位置にあるため、この近くに作業者が乗っていたとしても、フロート10のバランスが崩れ難くい。
したがって、フロート10の中央の領域Fに線状部材101を固定するようにすると、線状部材101をフロート10に固定する作業のときに、フロート10のバランスが崩れることがないため、線状部材101をフロート10に固定する作業が行い易い。
そこで、このフロート10のほぼ中央の領域Fに線状部材101を係留させる係留部70を設けるようにしており、以下、具体的に係留部70について説明する。図5に示されるように係留部70は、開口部26の近傍(他端側近傍)、より具体的には開口部26を挟んで立ち上げられた支持部11と対向する開口部26の縁部26aに隣接して設けられている。
そして、係留部70は、図5に示されるように表面壁16が裏面壁17側に凹むように形成されているとともに、図6に示されるように係留部70は、裏面壁17も表面壁16側に凹むように形成されている。つまり、係留部70は、表面壁16と裏面壁17とを合わせ剛性を高めるように構成されている。
図12は、図3B及び図4BのD−D線に沿ったD−D線断面図であり、図12Aはアイボルト80等の係留部材を固定する部品を取り付けていない状態を示す図であり、図12Bはアイボルト80のリング80aが裏面壁17側に位置するようにアイボルト80等の係留部材を固定する部品を取り付けている状態を示す図であり、図12Cはアイボルト80のリング80aが表面壁16側に位置するようにアイボルト80等の係留部材を固定する部品を取り付けている状態を示す図である。
そして、図12B及び図12Cに示されるようにフロート10は、付属部品として、線状部材101(チェーン102)を固定するリング80aを有するアイボルト80と、リング80aから延びて先端に螺合溝が設けられた本体部80bを有するアイボルト80の螺合溝に螺合するナット81と、を備えており、それに対応して、係留部70は、アイボルト80の本体部80bを通す第1貫通孔71を有している。
また、図12B及び図12Cに示されるようにフロート10は、付属部品として、係留部70の表面壁16側又は裏面壁17側に配置される第1固定板82と、第1固定板82を係留部70に固定する一対の第1ボルト83と、第1ボルト83に螺合する一対の第1ナット84と、を備えており、それに対応して、係留部70は、第1貫通孔71を挟んで設けられた第1ボルト83を通す一対の第2貫通孔72を有している。
そして、第1固定板82は、第1貫通孔71及び第2貫通孔72に対応して設けられた、アイボルト80の本体部80b及び第1ボルト83を通す3つの貫通孔82aを有している。
なお、図3B、図4B、図5及び図6に示されるように第1貫通孔71及び第2貫通孔72は、係留部70に開口部26の他端側の縁部26a(図5参照)に沿った方向に並んで設けられている。
図12Bは、チェーン102(図12Bにおいては視認性を考慮して不図示)における所望のチェーン素子102eとリング80aとを互いに挿通することで接続して、フロート10を係留するときの形態として使用する場合であり、このため、アイボルト80のリング80aが水面側となる裏面壁17側に位置するように配置されている。
この場合、フロート10が風等によって移動しようとするときに、線状部材101がフロート10を引き留めようとする力は、アイボルト80をフロート10の裏面壁17から表面壁16と反対側となる方向(図の下側)に引っ張る力として働く。
このときに、アイボルト80が位置するフロート10の局所的な位置に応力が集中すると、樹脂製であるフロート10が破損するおそれがある。このため、本実施形態では、図12Bに示されるように係留部70の表面壁16側に厚みのある第1固定板82を設け、アイボルト80の本体部80bが第1固定板82を貫通するように配置した後、第1固定板82を貫通したアイボルト80の本体部80bの先端にナット81を螺合させることで、第1固定板82を係留部70の表面壁16上に固定し、その引っ張る力が第1固定板82を介して係留部70全体に分散されるようにしている。
なお、第1固定板82は、線状部材101が引っ張る力を、直接、受けることになるため厚みが厚いだけでなく、素材としての強度も高いことが好ましく、例えば、金属製のプレート等を好適に用いることができる。ただし、第1固定板82は必要に応じて設ければよく、必ずしも設けなければならないものではない。
このため、係留部70の局所的な位置に線状部材101の引っ張る力が集中することが避けられるので、係留部70が破損することが回避できる。
なお、本実施形態のように、アイボルト80を挟んで一対の第1ボルト83と第1ナット84で第1固定板82を係留部70に対して固定するようにしておくことで、第1固定板82の固定を安定したものとすることができる。
一方、線状部材101の他端101bを池や湖の底に位置する固定部材105に接続するのではなく、池や湖の周囲の陸上に固定したいとき等もあり、この場合には、アイボルト80のリング80aがフロート10の表面壁16側に位置するほうが都合がよい。
このように、アイボルト80のリング80aを表面壁16側に位置するように設置すると、線状部材101がフロート10を引き留めようとする力が、先ほどとは逆にかかることになるので、この場合、図12Cに示されるように第1固定板82を係留部70の裏面壁17側に設置するようにするとよい。
本実施形態では、アイボルト80の本体部80bを通す、係留部70に設けられた第1貫通孔71が表面壁16を裏面壁17側に先細りする形状に凹ませたテーパ部71aを有するようにして、補強リブ構造を有するものとしている。
このため、第1固定板82が裏面壁17側に配置されるときに、このテーパ部71a内にアイボルト80のリング80aが落ち込まないように、付属部品として、図12Cに示されるようにテーパ部71aを覆うように係留部70の表面壁16上に設けられる第2固定板85を備えるようにしている。
ただし、この第2固定板85には、線状部材101がフロート10を引き留めようとするときに、それほど強く力がかかるわけではないので、図12Cに示されるように第1固定板82ほど厚みのあるものでなくてよい。
なお、この第2固定板85もアイボルト80の本体部80bが貫通できる必要がるので、第1貫通孔71に対応する位置に、アイボルト80の本体部80bを通す貫通孔を有するものになっている。
上記では、水中と陸上に固定されたアンカーローブ等の係留部材の固定場所別に説明の都合上説明を行ったが、多数(複数)のフロート10を集合させた集合フロート部に接続される線状部材101は、水中及び陸上に固定されたアンカーローブ等の係留部材が混在していてよいことは言うまでもない。
つまり、集合フロート部では、安定して係留できるように、複数個所に線状部材101が接続されるため、その複数個所のうちのいくつかが固定部材105を介して水中に固定された線状部材101に接続され、残る箇所が陸上に固定された線状部材101に接続されるようにしてよいことはいうまでもない。
ここで、例えば、特許文献1では、フロート10の四隅に固定用耳部が設けられるとともに連結用要素の四隅にも固定用耳部が設けられて、それら固定用耳部を留めピンで連結することでフロート10を集合させることが行われているが、この場合、外形が矩形状となるようにフロート10を集合させると、集合したフロート部の四隅にしか固定用耳部が残らないため、4つの線状部材101しか接続できないことになる。このように、線状部材101をフロート10の連結構造を利用して行っている場合、その連結構造が使用されている部分には、係留部材100を係留することができない。
一方、本実施形態では、フロート10を集合させるときの連結構造とは別に、線状部材101(チェーン102)を係留する係留部70が設けられているため、フロート10を集合させて集合フロート部としたときに、通路等に使用されるフロート10であれば、どのフロート10にでも線状部材101を係留させることができ、係留部材100の設置の自由度が極めて高い。
そして、特許文献1の場合には、上述したように、4箇所でしか線状部材101に接続できない場合があり、そうすると、集合したフロート部が動こうとするときの力全体の25%ずつを各線状部材101が受け持つころになるが、1本でも線状部材101が破断すると、集合したフロート部が動こうとするときの力全体の33%もの力が、残る各線状部材101に加わることになり、一気に線状部材101の破断確率が上昇するため、係留安定性に不安がある。
しかしながら、本実施形態のフロート10であれば、通路等に使用されるフロート10であれば、どのフロート10にでも線状部材101を係留させることができるため、集合フロート部を係留するための線状部材101の数を大幅に増やすことができ、各係留部材にかかる力を小さくすることができるため、線状部材101が破損する確率を大幅に低減することができるとともに、仮にいずれかの係留部材が破損しても、残る係留部材に大きな力が加わる状態となることを回避することができる。したがって、集合フロート部の高い係留安定性を得ることができる。
また、このことは、1つの線状部材101に接続されている固定部材105の重量を減らしても、その分、集合フロート部に接続される線状部材101の本数を増やすことで、集合フロート部を十分に係留できることも意味している。このため、線状部材101の重量を減らしておくことで、ソーラパネル50の使用が終了して、集合フロート部等を撤去しなければいけない場合に、固定部材105の引き上げ作業等が容易に行えるようになる。
なお、線状部材101が係留されるフロート10の係留部70においても、一箇所当たりにかかる力が軽減できるため、線状部材101が破損する確率が低減できるのと同様に、係留部70が破損する確率も大幅に低減することができる。
また、フロート10の中央側という、線状部材101がフロート10を引き留めようとする力が加わった場合でも、フロート10が傾くことなく安定した姿勢を保てる位置に、係留部70が設けられているため、姿勢安定性のよいフロート10の係留が可能である。
一方、このようなフロート10の中央側の位置に係留部70を設けると、そこにアクセスできる開口部26が存在しないとすれば、線状部材101を係留部70に係留する作業が行い難い位置である。
しかしながら、本実施形態では、その係留部70の近傍に開口部26が存在するので、簡単に係留部70の裏面壁17側にアクセスすることができ、アイボルト80のリング80aが裏面壁17側に設けられているときにも、簡単に、そのリング80aに線状部材101における所望のチェーン素子102eを接続(係留)する作業が行える。
さらに、集合フロート部の中央側等であっても、ソーラパネル50を設置しないフロート10を設けるようにすれば、そのフロート10に対しても簡単に線状部材101を係留させることができる。
したがって、本実施形態のフロート10を用いて構成される集合フロート部であれば、集合フロート部の周囲に限らず、集合フロート部の中央側であっても線状部材101で係留することが可能である。
ところで、本実施形態のフロート10は、通路等としても使用できるものであり、このような使用形態のときには、開口部26が閉じられていることが好ましい一方、係留部70の裏面壁17側にアクセスしたいときには、簡単に、開口部26を開口できるようになっていることが好ましい。なお、以下で説明するように、簡単に開口部26を開け閉めできる構成にしておくと、平常時は開口部26を閉じて通路としての利便性を高めつつ、線状部材101を点検するときには、簡単に開口部26を開口させることができるため、点検作業が簡単に行えるという利点もある。
そこで、本実施形態では、簡単に、開口部26を閉じたり開いたりすることができるようにしており、以下、この開口部26を簡単に閉じたり、開いたりすることができる構成について説明する。
図13は、開口部26の開閉機構を説明するための断面図である。具体的には、図10のE−E線に沿ったE−E線断面図であり、図10では、一端側の固定金具13が支持部11に取り付けられていない図になっているが、図13では、支持部11に一端側の固定金具13を取り付けた状態を示している。
上述したように、開口部26は、支持部11を立ち上げることで形成されているため、開口部26の内形と支持部11の外形はほぼ同じ形状をしている。このため、この支持部11で開口部26を閉じるようにしても、支持部11を裏面壁17側に押す力がかかると、簡単に、支持部11は、裏面壁17側に移動してしまう。
そこで、図10及び図13に示されるように支持部11が辺24をヒンジとして立ち上げられて、開口部26(図5参照)が開口した状態となったときの、その開口部26の他端側(ヒンジとなる辺24に対向する側)の縁部26a(図5参照)の両端近傍に、一端側の固定金具13が支持部11に取り付けられた状態で開口部26を塞ぐように支持部11を倒したときに、一端側の固定金具13の一部(両端)を受けるストッパ部90が設けられている。
このようなストッパ部90をフロート10に備えさせることで、支持部11で開口部26を閉じるようにしているときに、支持部11を裏面壁17側に押す力が加わったとしても、支持部11が裏面壁17側に移動しないようにできる。
しかも、一端側の固定金具13は、ソーラパネル50を固定するための付属部品であり、その付属部品を活用しているだけなので、新たに部品を増やす必要もない。
一方、図1に示されるように支持部11には、支持部11が表面壁16側に立ち上げられた状態で一端側を向く支持部11の面11aに、一端側の固定金具13の固定部材13bと支持部11との間に指を挿入できる指挿入凹部91が設けられている。
このため、支持部11が開口部26を閉じるように倒されている状態から表面壁16側に立ち上げようとするときには、固定部材13bと支持部11との間に指を挿入して表面壁16側に支持部11を立ち上げるように引っ張るだけでよく、簡単に、開口部26を開口させることができるようになっている。
なお、上記では、ソーラパネル50が設置されていないフロート10に線状部材101を係留させることについて説明してきたが、ソーラパネル50が設置されていると、線状部材101を係留させる作業がやり難くなるものの、線状部材101を係留させることができないわけではない。
したがって、必要に応じて、ソーラパネル50が設置されているフロート10に対しても同様に線状部材101を係留させるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、線状部材の劣化を抑制可能に構成されるソーラパネル用フロートシステムを提供することができる。
本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 :フロート
10a :第1端部
10b :第2端部
11 :支持部
11a :面
12 :受け部
13 :固定金具
13a :挟持部
13b :固定部材
13c :ネジ
14 :固定金具
14a :下側金具
14aa :フック部
14b :上側金具
15 :側壁部
16 :表面壁
17 :裏面壁
18 :傾斜部
19 :取付部
19a :ナット収容部
19aa :底部
19ab :鬼目ナット
19ac :ネジ
19b :周壁部
19c :第1凹部
19d :底部
19e :第2凹部
19ea :底部
19f :凹部
21 :辺
22 :辺
22a :受けリブ
23 :辺
24 :辺
25 :内壁面
26 :開口部
26a :縁部
30 :環状フロート部
35 :溝部
40 :凹部
41 :凹み
42 :凹み
43 :凹み
44 :凹み
45 :凹み
50 :ソーラパネル
50a :ガラス部分
50b :外周
51 :一端部
52 :他端部
53 :台座
54 :台座
55 :フレーム
55a :パネル受け部
55b :係合部
60 :通路ジョイント
60a :一端
60b :他端
61 :係合突起部
62 :連結ボルト
62a :ボルト孔
62b :ボルト孔
63 :ボルト孔
70 :係留部
71 :第1貫通孔
71a :テーパ部
72 :第2貫通孔
80 :アイボルト
80a :リング
80b :本体部
81 :ナット
82 :第1固定板
82a :貫通孔
83 :第1ボルト
84 :第1ナット
85 :第2固定板
90 :ストッパ部
91 :指挿入凹部
100 :係留部材
101 :線状部材
101a :一端
101b :他端
102 :チェーン
102e :チェーン素子
102ef :チェーン素子
103 :金属製ワイヤ
104 :樹脂製ロープ
105 :固定部材

Claims (10)

  1. 水上で使用するソーラパネル用フロートシステムであって、
    フロートと、係留部材とを備え、
    前記フロートは、その上にソーラパネルを設置可能に構成され、
    前記係留部材は、線状部材と、固定部材とを備え、
    前記線状部材は、第1及び第2接続部を備え、前記第1接続部が前記フロートに接続され且つ前記第2接続部が前記固定部材に接続されて水中に垂下され、
    前記固定部材は、水底に固定されて前記フロートを前記水上に係留し、
    前記線状部材がその一部又は全部において樹脂製ロープで構成される、
    フロートシステム。
  2. 0.2≦(L1/L0)≦0.9であって、
    前記L0は、前記線状部材の長手方向の長さであり、
    前記L1は、前記線状部材における前記樹脂製ロープの長手方向の長さである、
    請求項1に記載のフロートシステム。
  3. 前記線状部材は、前記樹脂製ロープと金属製部材とが接続されてなる、
    請求項1又は請求項2に記載のフロートシステム。
  4. 前記金属製部材は、チェーンと、金属製ワイヤとのうち少なくとも一方を備える、
    請求項3に記載のフロートシステム。
  5. 前記樹脂製ロープは、ポリプロピレン製又はポリエチレン製である、
    請求項1〜請求項4の何れか1つに記載のフロートシステム。
  6. 前記樹脂製ロープは、ポリアミド製である、
    請求項1〜請求項4の何れか1つに記載のフロートシステム。
  7. 前記樹脂製ロープは、三つ打ち構造を有する、
    請求項1〜請求項6の何れか1つに記載のフロートシステム。
  8. 前記固定部材は、前記水底における地中に埋め込まれて固定されるアンカーである、
    請求項1〜請求項7の何れか1つに記載のフロートシステム。
  9. 前記固定部材は、前記水底に沈められて位置する複数のシンカーである、
    請求項1〜請求項8の何れか1つに記載のフロートシステム。
  10. 前記係留部材は、複数の係留部材であって、
    当該複数の係留部材における樹脂製ロープは、それぞれ同一の長さを有する、
    請求項1〜請求項9の何れか1つに記載のフロートシステム。
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