JP2019002424A - 電磁弁 - Google Patents

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史聖 兼子
Fumimasa Kaneko
史聖 兼子
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Abstract

【課題】車両組み付け時にコネクタの位置精度向上が図れる電磁弁を提供する。【解決手段】電磁弁1は、弁体を収容するハウジング2と、コネクタ8とコイルおよびコネクタ8の一部を一体に支持するヨーク31とを有して弁体を駆動するための電磁力を発生する電磁ソレノイド部3と、を備える。電磁弁1はハウジング2を固定支持するとともにヨーク31と結合して電磁ソレノイド部3と一体に設けられて車両設置側部材100に取り付けられるブラケット7を備える。ブラケット7はコネクタ8に対してハウジング2の周方向に隣接または接触して周方向についてコネクタ8の変位を規制する回転変位規制部を備える。回転変位規制部は車両設置側部材100に取り付けられる取付部71を形成する側壁711である。【選択図】図1

Description

この明細書における開示は、流路を開閉可能な電磁弁に関する。
特許文献1には、相手コネクタに接続されるソレノイドコネクタを有する電磁弁が開示されている。電磁弁を取付け相手部品に取り付けるときに、ソレノイドコネクタは、取付け相手部品に設けられたコネクタ規制壁によって周方向に対して所定の取り出し方向に位置決められる。
特許5585464号公報
特許文献1によれば、電磁弁のコネクタをガイドする形状が車両側部材に設けられているため、車両側部材を必要な形状に形成する必要がある。このように電磁弁においては、車両への組み付け性を確保するために、車両に対する電磁弁側コネクタの位置精度が求められている。
この明細書における開示の目的は、車両組み付け時にコネクタの位置精度向上が図れる電磁弁を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された電磁弁のひとつは、内部の通路を開閉可能な弁体(5)を収容するハウジング(2)と、コイル(32)に接続された通電用端子(8a)を有するコネクタ(8)とコイルおよびコネクタの一部を一体に支持するヨーク(31)とを有して、弁体を駆動するための電磁力を発生する電磁ソレノイド部(3)と、ハウジングを固定支持するとともにヨークと結合して電磁ソレノイド部と一体に設けられて、車両設置側部材(100)に取り付けられるブラケット(7)と、を備え、
ブラケットは、コネクタに対してハウジングの周方向に隣接または接触して周方向についてコネクタの変位を規制する回転変位規制部(711)を備える。
この電磁弁によれば、ブラケットとコネクタはヨークに対して動かないように支持されている。さらにブラケットは回転変位規制部によってコネクタが周方向に動くことを規制している。これにより、電磁弁を車両設置側部材に固定する場合に、車両設置側部材に固定された状態のブラケットがコネクタの周方向変位を規制するため、ヨークを介してコネクタをブラケットに固定するとともに、ブラケットによってコネクタを周方向にも固定することができる。すなわち、電磁弁単体の構造によって、設置側の部材に対してコネクタを適正に位置決めすることができ、電磁弁の設置作業を適切かつ円滑に行うことに寄与する。したがって、この電磁弁によれば、車両組み付け時にコネクタの位置精度向上を図るという目的を達成できる。
車両設置側部材に取り付けられる第1実施形態の電磁弁について上流側からみた外観図である。 第1実施形態の電磁弁の断面図である。
(第1実施形態)
第1実施形態の電磁弁1について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は、電磁弁1全体の概要構成を示している。電磁弁1は、オイル、水等の粘性流体を作動流体とする流体制御弁である。以下に一例として、電磁弁1を自動車のオートマチックトランスミッションシステムに搭載されて変速制御のために油路切換えを行う装置に適用した場合について説明する。電磁弁1は、ハウジング2に収容される流路制御部と、流路制御部と一体に連結される電磁ソレノイド部3とを備えている。
流路制御部は筒状のハウジング2を備える。ハウジング2は、自動変速装置または自動変速装置側の通路形成部材の内部に円柱状の通路として形成された装着穴に先端側筒部が嵌合され、装着穴の軸心方向に延びる形状である。通路形成部材には、調圧されたオイルが流れるオイル流入通路が形成されている。オイル流入通路は、ハウジング2の内部に形成された、開弁状態の流入弁口11と連通する。ハウジング2は、装着穴に嵌合される先端側筒部とは軸心方向の反対側に位置するシャフト保持部24を有する。シャフト保持部24は、軸方向に変位可能なようにシャフト4を保持するとともに、外嵌めされる電磁ソレノイド部3に組み付けられている。
ハウジング2の内部には、先端に近い位置にフィルタ室21が設けられている。フィルタ室21は自動変速装置側からのオイルが電磁弁1に最初に流入する室である。フィルタ室21には、通路の横断面全体を覆って作動流体のオイルを濾過するフィルタ部材6が設置されている。ハウジング2には、オイルの流入弁口11に対して下流側で軸心方向に対向する排出弁口13が設けられ、さらに流入弁口11と排出弁口13との間で軸心方向に交差するように側方に延びる流出通路12が設けられている。流出通路12は、通路形成部材に形成されて変速機のバルブに通じるオイル流出通路に接続されている。
フィルタ部材6は、先端側筒部の内部において、オイル流れの最も上流に位置する円盤状の部材である。フィルタ部材6は、流入弁口11に対して上流側で対向する位置に設置される網部を有する。フィルタ部材6は、網部の周囲を囲むように全周にわたって設けられる枠部61を有する。網部は、金網を所定の形状にカットすることによって形成される。フィルタ部材6は、カットされた網部を樹脂製の枠部61と一体にインサート成形することによって製造される。また、フィルタ部材6は、別個の部材である網部と枠部を接着、溶接等することによって形成してもよい。
第2シート部23は、ハウジング2の内部において排出弁口13を形成する周縁部である。第2シート部23は、ハウジング2の内部に形成された弁室22の下流側端部を構成する。弁室22は、流入弁口11と排出弁口13の間に位置する空間を含み、流入弁口11、排出弁口13および流出通路12に連通する室である。弁室22にはボール弁5が収容されている、ボール弁5は、電磁弁1の作動により、流入弁口11または排出弁口13を選択的に開閉する弁機能を発揮する。
弁室22には円筒状のボールガイド部52が設けられている。ボールガイド部52は、第1シート部51の下流側に設置されている。ボールガイド部52は、内側に配置されたボール弁5を流入弁口11および排出弁口13に対して同軸状に保持する。ボールガイド部52の円筒状内壁面は、ボール弁5の軸心方向往復移動を案内する。
ボールガイド部52には、流入弁口11および排出弁口13に連通する連通口が形成されている。連通口は、ボールガイド部52の円筒壁を貫通する開口部である。ボールガイド部52は、複数の連通口を備えており、複数の連通口は、例えば、円周方向に等間隔に配置されている。この構成によれば、仮にボールガイド部52が弁室22で回転したとしても流出通路12側にロスが小さい流路距離でオイルを排出することができる。
第2シート部23よりも上流側であって、フィルタ室21から弁室22にわたる範囲には、流入弁口11が設けられた第1シート部51が設けられている。第1シート部51には、中央部に流入弁口11を構成する貫通穴が設けられている。第1シート部51は、下流側に位置する端面がボールガイド部52に接触している。第1シート部51は、排出弁口13、ボール弁5および流入弁口11と同軸状に設置されている。ボール弁5が上流側に移動して第1シート部51に接触することで流入弁口11が閉弁されて、第1シート部51は上流側の弁座シート部を構成する。ボール弁5が下流側に移動して第2シート部23に接触することで排出弁口13が閉弁されて、第2シート部23は下流側の弁座シート部を構成する。
電磁弁1には、燃料蒸気に比べて圧力が高いオイルが作動流体として流通する。このオイル漏れを抑制するために、電磁弁1は、ハウジングの先端側の外周に装着されるOリングシールを備える。Oリングシールは、通路形成部材の内周に形成された溝に嵌め込まれた環状のシール部材である。
ボール弁5は、弁室22の後端側に配設され、電磁ソレノイド部3によって軸心方向に動作するシャフト4により軸心方向に変位し、流入弁口11の周囲の第1シート部51と排出弁口13の周囲の第2シート部23とに選択的に着座する。ボール弁5が排出弁口13の周囲の壁部に着座したときには、外部に通じる外部排出通路15とオイル流入通路との連通が遮断され、オイル流入通路とオイル流出通路との連通が許容される。これにより、オイル流入通路を流れてきたオイルは、流入弁口11、ボールガイド部52の連通口、流出通路12を通過してオイル流出通路へ流下する。
ボール弁5が第1シート部51に着座したときには、オイル流入通路とオイル流出通路との連通が遮断され、オイル流出通路と外部排出通路15との連通が許容される。これにより、オイル流出通路からのオイルは、流出通路12、ボールガイド部52の連通口、排出弁口13を通過して外部排出通路15から外部へ排出される。
ハウジング2の後端側に配設された電磁ソレノイド部3は、ヨーク31、ボビン34、コイル32、可動子33、シャフト4、スプリング45、コネクタ8等を備えて構成される。ボビン34は、樹脂材により略円筒形状に形成され、ヨーク31の内側に設けられている。コイル32は、ボビン34の外周面に巻回されている。ボビン34は、ブラケット7または弁体側で、ハウジング2に固定されているプレート35に圧入されることにより、ハウジング2に対して固定されている。ヨーク31は磁性材料により形成されている。ヨーク31は、ボビン34の内周側を支持し、コイル32の外周側を覆うようにして、ボビン34と同軸状に設けられている。ボビン34は、シャフト4を摺動可能に支持するヨーク31の内側に収容された状態でハウジング2と同軸状に設けられている。ヨーク31、可動子33、シャフト4等は、ボビン34と同様にハウジング2と同軸状に設けられている。ヨーク31の底部には、エンドプレート36が固定されている。
可動子33は、磁性材料で円筒状に形成されている。可動子33は、ヨーク31に軸心方向に往復移動可能に支持されている。電磁ソレノイド部3においては、可動子33およびヨーク31により磁気回路が形成される。
可動子33のハウジング側の端部には、シャフト4の径大部44が同軸状に固定されている。シャフト4と可動子33は一体になって軸心方向に往復移動可能である。シャフト4は、排出弁口13に同心状に位置する径小の先端部41と、排出通路14に位置するテーパ部42と、段部43を介してシャフト保持部24に摺動自在に嵌め込まれた径大部44とを一体に備えている。排出通路14は、ハウジング2の後端側に形成される外部排出通路15に連通している。外部排出通路15は、排出通路14に対して直交する方向に延びるようにシャフト保持部24よりも先端側でハウジング2に設けられる通路である。
段部43と排出弁口13との間には、ばね部材の一例であるスプリング45が介装されている。スプリング45は、シャフト4を可動子33側に押す付勢力を常時作用させている。さらに、弁室22に配設されたボール弁5は、油圧の作用で可動子33側に押されている。これにより、電磁ソレノイド部3の非通電時には、シャフト4がスプリング45のばね力で付勢されるとともに、油圧の作用でボール弁5を介して可動子33側に押されることにより、ボール弁5が流入弁口11を開放し排出弁口13を閉じる。ボール弁5は、ハウジング2の内部に形成された通路を開閉可能な弁体である。
コネクタ8は、コイル32の外皮とともに成形されて、ヨーク31よりも外方に突出するように延びる形状である。コネクタ8は樹脂で形成されている。コネクタ8は、コイル32に通電するためのターミナル8aを有し、ターミナル8aが内部から外部に突出する樹脂成形品である。ターミナル8aはコイル32と電気的に接続されている通電用端子である。コネクタ8には、電源部や電流制御装置からの電力を供給するための電源側コネクタが接続される。コネクタ8と電源側コネクタとが接続されてターミナル8aが電流制御装置等に電気的に接続されると、電磁ソレノイド部3はコイル32に通電する電流を制御できる。
ブラケット7は、環状支持部70と、環状支持部70から外側に突出する部分である突出部とを備えて形成されている。ブラケット7は、一方側に位置する取付部71で、電磁弁1が設置される車両設置側部材100に取り付けられる。ブラケット7は他方側に位置する環状支持部70でハウジング2を固定支持する。環状支持部70は、その内周側でハウジング2の外周部に結合し、外周側でヨーク31と結合する。環状支持部70には、中央に貫通する開口部が設けられている。この開口部にはハウジング2のシャフト保持部24が内嵌めされた状態であり、環状支持部70はシャフト保持部24においてハウジング2を固定支持している。したがって、ブラケット7は、ハウジング2を固定支持し、ヨーク31と結合されることにより、電磁ソレノイド部3とハウジング2とを一体する機能を持つ。
突出部は、先端側に取付部71を有し、基部側に環状支持部70から突出する連絡部72を有する。取付部71は、ブラケット7を車両設置側部材100に固定するための固定具を挿通できる取付孔71aを備える。ブラケット7を車両設置側部材100に固定するときに、取付孔71aは車両設置側部材100に設けられた取付孔100aに合わせた状態で、取付孔100aとともに固定具が挿し通される。固定具は例えばボルトナットによって構成することができ、固定具を介してブラケット7と車両設置側部材100とは一体に固定される。
連絡部72は、取付部71と環状支持部70と連結する部分であり、図1に示すように、コネクタ8がハウジング2に対して外側に突出する方向とは交差する方向に延びている。ブラケット7は、コネクタ8に対してハウジング2の周方向に隣接または接触して周方向についてコネクタ8の変位を規制する回転変位規制部を備える。回転変位規制部は、コネクタ8を周方向に回転変位させた場合にブラケット7において接触し得る部位である。回転変位規制部は、取付部71を形成する側壁711に設定することができる。また、回転変位規制部は、突出部を形成する側壁の一部に設定することもできる。
コネクタ8は、ボビン34と一体に形成されており、さらにコイル32の外側において電磁ソレノイド部3を一部を構成している。したがって、コネクタ8は、電磁弁1の外郭の一部をなしている。図1に示すように、コネクタ8は、周方向について取付部71に隣接している。コネクタ8は、さらにハウジング2の軸方向および周方向に対して交差する半径方向についてブラケット7の突出部に隣接する端子支持部82を有している。端子支持部82は、内部にターミナル8aを一体に有している。端子支持部82は、図2に示すようにコネクタ8においてターミナル8aとコイル32との接続部を内部に収容する部分よりも電磁弁1の上流側、弁体側に突出する形状である。
端子支持部82は、ブラケット7における回転変位規制部に隣接または接触する被規制部に相当する。端子支持部82においてハウジング2側に位置する側壁は、連絡部72のガイド用側壁721に沿う形状であり、互いにほぼ周方向に沿う面を形成している。
コネクタ8は、さらに図1および図2に示すように、ハウジング2の軸方向についてブラケット7の突出部と前後するように設置されている。コネクタ8における端子支持部82よりもハウジング2側に位置する部分は、連絡部72と軸方向に重なっている。
ブラケット7は、図1に示すように、突出部が突出している部分を除いて環状支持部70においてヨーク31と結合する結合部311を有する。結合部311は、端部311aと端部311bとの間において途切れている構成である。端部311aと端部311bとの間は、突出部が突出している部分に相当し、ブラケット7との結合部分においてヨーク31が開口する開口部に相当する。コネクタ8は、ブラケット7の突出部とともにこの開口部から外側に突出するように設置されている。結合部311は、ヨーク31においてブラケット7の環状支持部70と重なる部分を環状支持部70に密着させるように加締めることによって構成されている。
電磁弁1は、以下に説明する、第1工程、第2工程および第3工程を経て製造することができる。第1工程は、ハウジング2の外周部に対してブラケット7の環状支持部70を圧入して、ハウジング2とブラケット7を一体に組み立てる工程である。第2工程は、ハウジング2およびブラケット7の一体物に対して、コネクタ8、ボビン34およびコイル32の一体物を圧入して組み立てる工程である。第3工程では、第2工程を経た一体物に対して、可動子33を設置した状態で、ヨーク31を可動子33側からかぶせる。さらに第3工程では、ヨーク31によってコイル32、可動子33およびコネクタ8を外側から覆うように支持した状態で、環状支持部70の外周側でヨーク31を加締めて、ヨーク31をブラケット7に固定する工程である。
次に、電磁弁1の作動について説明する。電磁ソレノイド部3のコイル32が非通電時の状態では、スプリング45のばね力でシャフト4がボール弁5から離れる方向に付勢され、油圧によってボール弁5が後端側に押されるため、ボール弁5は排出弁口13を閉弁する。この状態では、オイル流入通路とオイル流出通路との連通が許容されて、オイル流入通路からのオイルは、流入弁口11、ボールガイド部52の連通口、流出通路12を通過してオイル流出通路へ流出する。
この状態でコイル32に通電すると、ヨーク31、可動子33により形成された磁気回路に磁界が発生し、可動子33は電磁力によりハウジング2の先端側に向かって軸心方向に吸引される。この吸引力は、スプリング45の付勢力と油圧力とに抗して先端側に移動しシャフト4を移動させる。
その結果、ボール弁5は、先端側に移動して流入弁口11を閉弁する。これにより、オイル流出通路と外部排出通路15との連通が許容されて、オイル流出通路からのオイルは、流出通路12、ボールガイド部52の連通口、排出弁口13を通過して外部排出通路15から外部へ排出される。このように、コイル32に通電する電流値をON/OFFすることにより、オイル流出通路の制御液圧力をON/OFF制御することができる。これにより、制御対象の制御に使用される制御液の圧力、流量等を制御することができる。
次に、第1実施形態の電磁弁1がもたらす作用効果について説明する。電磁弁1は、弁体を収容するハウジング2と、コネクタ8とコイル32およびコネクタ8の一部を一体に支持するヨーク31とを有して弁体を駆動するための電磁力を発生する電磁ソレノイド部3とを備える。電磁弁1はさらにハウジング2を固定支持するとともにヨーク31と結合して電磁ソレノイド部3と一体に設けられて車両設置側部材100に取り付けられるブラケット7を備える。ブラケット7は、コネクタ8に対してハウジング2の周方向に隣接または接触して周方向についてコネクタ8の変位を規制する回転変位規制部を備える。
この電磁弁1によれば、ブラケット7とコネクタ8をヨーク31に対して動かないように支持できる。さらにブラケット7は回転変位規制部によってコネクタ8が周方向に動くことを規制できる。電磁弁1を車両設置側部材100に固定する場合に、車両設置側部材100に固定されたブラケット7がコネクタ8の周方向変位を規制するため、ヨーク31を介してコネクタ8をブラケット7に固定し、ブラケット7でコネクタ8を周方向にも固定できる。この電磁弁1は、車両設置側の部材に何ら工夫を要することなく、電磁弁1単体を有する構成によって、車両設置側の部材に対してコネクタ8を適正に位置決めすることができ、電源接続を含む電磁弁1の設置作業を適切かつ円滑に行うことができる。この電磁弁1によれば、車両組み付け時にコネクタ8の位置精度向上を図ることができる。
ブラケット7は、内周側でハウジング2の外周部に結合し、外周側でヨーク31と結合する環状支持部70と、車両設置側部材100に取り付けられる取付部71を有して環状支持部70から外側に突出するように延びる突出部とを備える。回転変位規制部は突出部を形成する側壁である。この構成によれば、ブラケット7は、取付部71または取付部71と環状支持部70とを連絡する連絡部72によってコネクタ8が周方向に動くことを阻止する。このように車両設置側部材100に固定されたブラケット7が、取付部71を含む環状支持部70から外側に突出する部分の広範囲にわたってコネクタ8の周方向変位を規制することができる。したがって、回転変位規制部をブラケット7の外形形状に合わせて設定することができるため、使用されるコネクタ8の大きさや外形形状に合わせて回転変位規制部をブラケットのどの部位に設定するかの自由度が大きい電磁弁1を提供できる。
取付部71には、ブラケット7を車両設置側部材100に固定するための固定具を挿通可能な取付孔71aが設けられている。回転変位規制部は、取付部71を形成する側壁711である。この構成によれば、ブラケット7は取付部71によってコネクタ8が周方向に動くことを阻止することができる。このように車両設置側部材100に対して強固に固定される取付部71を活用してコネクタ8の周方向変位を規制するため、コネクタ8に対して強い外力が作用したとしても容易に変位しにくい回転変位規制部を提供できる。
コネクタ8は、周方向について取付部71に隣接し、かつ周方向に対して交差する軸方向について突出部と前後する位置関係にある。この構成によれば、車両取付け時に、コネクタ8の回転変位を取付部71によって規制するとともに、コネクタ8に対して軸方向のブラケット7側に外力が作用した場合にもブラケット7の突出部によってコネクタ8を支えることができる。これにより、コネクタ8の軸方向への撓みを軽減でき、電源接続部の損傷を抑える電磁弁1を提供できる。
コネクタ8は、周方向について取付部71に隣接し、かつ軸方向および周方向に対して交差する半径方向について突出部に隣接する被規制部を有する。被規制部においてハウジング2側に位置する側壁は、突出部のガイド用側壁721に沿う形状である。この構成によれば、コネクタ8の被規制部と突出部のガイド用側壁721とは互いに沿うような形状である。これにより、ブラケット7は、コネクタ8を回転変位を規制するとともに、コネクタ8がブラケット7に対して適正な位置関係になるように円滑に設置できる電磁弁1を提供できる。この明細書に開示する目的を確実に達成可能な電磁弁1を製造することに寄与するブラケット7を提供できる。
ブラケット7は、突出部が突出している部分を除いて環状支持部70においてヨーク31と結合する結合部を有する。コネクタ8は、周方向に対して交差する軸方向について、環状支持部70における結合部を除く部分と重なる部位から外側に突出している。この構成によれば、コネクタ8とブラケット7の突出部とが、環状支持部70とヨーク31との結合部を除く部分から外側に突出する構成である。これにより、電磁弁1の組み立て時にコネクタ8とブラケット7との位置関係を、当該結合部を形成しない部位によって、適正に設定できる電磁弁1を提供できる。したがって、明細書に開示する目的を確実に達成可能な電磁弁1の製造に寄与することができる。
(他の実施形態)
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
前述の実施形態においてヨーク31とブラケット7の環状支持部70との結合部311は、加締め部によって構成されているが、このような結合形態に限定されない。当該結合部は、溶接、リベットによる固定、ボルト等のねじ固定によって構成してもよい。
前述実施形態において、ブラケット7の取付部71と車両設置側部材100とを固定するための固定具はボルトナットであると説明したが、この形態に限定するものではない。固定具は、取付部71と車両設置側部材100とを結合可能な部材であればよく、例えば、リベット、溶接接合等を採用することができる。
2…ハウジング、 3…電磁ソレノイド部
5…ボール弁(弁体)、 7…ブラケット
8…コネクタ、 8a…ターミナル(通電用端子)
31…ヨーク、 32…コイル、 70…環状支持部
71…取付部(突出部)、 71a…取付孔
72…連絡部(突出部)、 82…端子支持部(被規制部)
100…車両設置側部材、 711…側壁(回転変位規制部)、 721…ガイド用側壁

Claims (6)

  1. 内部の通路を開閉可能な弁体(5)を収容するハウジング(2)と、
    コイル(32)に接続された通電用端子(8a)を有するコネクタ(8)と前記コイルおよび前記コネクタの一部を一体に支持するヨーク(31)とを有して、前記弁体を駆動するための電磁力を発生する電磁ソレノイド部(3)と、
    前記ハウジングを固定支持するとともに前記ヨークと結合して前記電磁ソレノイド部と一体に設けられて、車両設置側部材(100)に取り付けられるブラケット(7)と、
    を備え、
    前記ブラケットは、前記コネクタに対して前記ハウジングの周方向に隣接または接触して前記周方向について前記コネクタの変位を規制する回転変位規制部(711)を備える電磁弁。
  2. 前記ブラケットは、内周側で前記ハウジングの外周部に結合し、外周側で前記ヨークと結合する環状支持部(70)と、前記車両設置側部材に取り付けられる取付部(71)を有して前記環状支持部から外側に突出するように延びる突出部(71,72)と、を備え、
    前記回転変位規制部は、前記突出部を形成する側壁である請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記取付部には、前記ブラケットを前記車両設置側部材に固定するための固定具を挿通可能な取付孔(71a)が設けられており、
    前記回転変位規制部は、前記取付部を形成する側壁(711)である請求項2に記載の電磁弁。
  4. 前記コネクタは、前記周方向について前記取付部に隣接し、かつ前記周方向に対して交差する軸方向について前記突出部と前後する位置関係にある請求項3に記載の電磁弁。
  5. 前記コネクタは、前記周方向について前記取付部に隣接し、かつ前記軸方向および前記周方向に対して交差する半径方向について前記突出部に隣接する被規制部(82)を有し、
    前記被規制部において前記ハウジング側に位置する側壁は、前記突出部のガイド用側壁(721)に沿う形状である請求項4に記載の電磁弁。
  6. 前記ブラケットは、前記突出部が突出している部分を除いて前記環状支持部において前記ヨークと結合する結合部を有し、
    前記コネクタは、前記周方向に対して交差する軸方向について、前記環状支持部における前記結合部を除く部分と重なる部位から外側に突出している請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の電磁弁。
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