JP2018531848A - 袋式包装およびこのような包装を適合させるための関連方法 - Google Patents
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Abstract
流体内容物のための袋式包装が、包装を開封するためにタブ(8)がそれに沿って分離されることになる開封開始部(7)が設けられる上部隅部(6)を形成する2つの向かい合う柔軟な側壁(2、3)を備える。開封開始部(7)は、2つの向かい合う柔軟な側壁(2、3)のうちの第1の側壁(2)に設けられる第1の引き裂き線(12)と、2つの向かい合う柔軟な側壁(2、3)のうちの第2の側壁(3)に設けられる第2の引き裂き線(13)とを備える。第1および第2の引き裂き線(12、13)は、第1の側壁(2)の内面の壁区域(18)がタブ(8)の分離後に露出されるように、少なくとも一部重ならないように延びる。本発明は、ストロー(20)の挿入を可能にするために袋式包装(1)を適合させる方法にも関する。
Description
本発明は、流体内容物のための袋式包装に関し、より詳細には、上部隅部に開封開始部が設けられるこのような包装と、ストローの挿入を可能にするためにこのような包装を適合させる関連する方法とに関する。
現在、液体内容物のための多くの異なる種類の包装が利用可能である。
1つの種類の包装は袋式のものであり、区画を形成するために、柔軟であり連結部に沿って結合される2つの側壁を備え、その区画の容積は、壁同士の相対位置に依存する。袋式包装は、直立した袋式のものであり得、そのため底壁も備え得る。
この種類の包装は、充填する前、平らな封止された状態となり得る。これは、製造に関連して包装の区画を殺菌し、無菌が維持された状態で、乳製品製造所などの充填工場へ包装を充填するために配送することを可能にする。
包装は、100〜400mlの範囲内の容積を有するなど、直ちに消費されるのに適した大きさのものであり得る。包装は、内容物の消費のために使用されるストローを備えてもよい。
ストローは、例えば米国特許出願公開第2003128899号に開示されているように、包装の側壁に設けられた脆弱な穿孔点を介して包装へと挿入され得る。
米国特許第5941642号は、組み込み式のストローを備える直立した袋式の包装を開示している。ストローは、包装の上部部分の除去によって使用可能である。
別法として、包装には、包装の上部隅部に開封開始部が設けられてもよい。開封開始部に沿ってタブを除去することによって、ストローが挿入され得る開口が形成される。
2つの開封開始部が上部隅部に設けられている袋式包装が、米国特許第8740458号に開示されている。2つの開封開始部は離間して配置され、各々の開封開始部は2つの重なり合う引き裂き線を備える。包装の封止された上部部分に切り込みが形成されている。包装を開封するとき、使用者は切り込みから引き裂きを開始し、引き裂きは第1の開放開始部へ、次いで第1の開放開始部に沿って伝播することになる。引き裂きが第1の開封開始部から外れた場合、依然として第2の開放開始部に当たって第2の開放開始部に沿って伝播する可能性を有することになる。複数の開封開始部が設けられた別の袋式包装もWO03/095327から知られている。
上記に鑑みて、ストローと共に使用され得る改良された袋式包装が求められている。
前述したことに鑑みて、本発明の目的は、ストローと共に使用するための改良された袋式包装を提供することである。
この目的、および、以下の記載から明らかとなる他の目的を達成するために、請求項1に定めた特徴を有する袋式包装と、請求項10に定義される特徴を有する袋式包装を適合させるための方法とが、本発明により提供される。包装および方法の好ましい実施形態は従属請求項から明らかとなる。
より具体的には、本発明により、包装を開封するためにタブがそれに沿って分離されることになる開封開始部が設けられる上部隅部を形成する2つの向かい合う柔軟な側壁を備える流体内容物のための袋式包装が提供される。開封開始部は、2つの向かい合う柔軟な側壁のうちの第1の側壁に設けられ、第1の側壁に設けられる単一の引き裂き線を構成する第1の引き裂き線と、2つの向かい合う柔軟な側壁のうちの第2の側壁に設けられ、第2の側壁に設けられる単一の引き裂き線を構成する第2の引き裂き線とを備える。第1および第2の引き裂き線は、第1の側壁の内面の壁区域がタブの分離後に露出されるように、共通の始点から少なくとも一部重ならないように延びる。
これによって、ストローと共に使用するための改良された袋式包装が提供される。包装は、包装の開口を形成するために分離され得るタブを備える上角を有する。タブは、開封開始部に沿って引き裂くことによって分離できる。当然ながら、その代わりに、タブは切断することによって分離されてもよい。
しかしながら、引き裂くことによってタブが分離された場合、引き裂きは開封開始部の引き裂き線によって案内されることになる。少なくとも一部重ならないように延びる引き裂き線の結果として、第1の側壁の内面の区域がタブの分離後に露出されることになる。露出された区域は、ストローを挿入するとき、包装の内部への改良されたアクセスを提供する。ストローのストロー端が露出された壁区域に置くことができ、ストローを包装へと押し込みながら露出された壁区域において横方向に押すことで、タブの分離によって形成された包装の開口が開き、それによってストローの挿入を容易にする。
第1の引き裂き線は、第1の側壁に設けられる単一の引き裂き線を構成する。第1の側壁に単一の引き裂き線だけが設けられることを確保することで、引き裂きの間の何らかの追加の引き裂き線との干渉が回避される。
第2の引き裂き線は、第2の側壁に設けられる単一の引き裂き線を構成する。第2の側壁に単一の引き裂き線だけが設けられることを確保することで、線を引き裂く間の何らかの追加の引き裂きとの干渉が回避される。
第1および第2の引き裂き線は共通の始点を有する。これは、第1および第2の引き裂き線が開封開始部の開始の区域に沿って重なるように延びることを意味しており、これはタブの分離の始まりを容易にすることができる。
本発明の実施形態によれば、第1および第2の引き裂き線は共通の終点を有してもよい。これは、第1および第2の引き裂き線が開封開始部の終了の区域に沿って重なるように延び得ることを意味しており、これはタブの分離の終了を容易にすることができる。
本発明の別の実施形態によれば、第1の引き裂き線は真っ直ぐな延長部を有してもよい。これによって、第1の側壁の露出された内面は、ストロー端が露出された表面において横方向に押される間に曲がり得るフラップまたは先端などの突出する部分をまったく含まない。
本発明のさらに別の実施形態によれば、第1および第2の引き裂き線は、関連する側壁における弱化部として各々形成され得る。弱化部は、例えば、型抜き、ロール穿孔、レーザースコーリング(Laser Scoring)、穿孔、または切り込み形成によって形成できる。
本発明のさらなる実施形態によれば、包装は、包装の上部隅部に制限された流路を形成する封止部をさらに備えてもよく、ストローが、タブを分離したとき形成される包装の開口を通じて、またさらに制限された流路を通じて挿入可能である。制限された流路は、包装へのストローの漏れのない挿入が可能とされるように、ストローに適合され得る。
本発明のさらなる実施形態によれば、包装は、第1および第2の側壁の一方によって支持されるストローをさらに備えてもよい。
包装の第1および第2の側壁は、多層包装材料から作られてもよい。
袋式包装は底壁をさらに備えてもよい。
袋式包装は直立する袋式のものであってもよい。
本発明の第2の態様によれば、ストローの挿入を可能にするために袋式包装を適合させる方法が提供され、その方法は、それ自体の上部隅部を形成する2つの向かい合う柔軟な側壁を有する袋式包装を提供することと、包装を開封するためにタブがそれに沿って分離されることになる開封開始部を前記上部隅部に配置することとを含む。開封開始部は、2つの向かい合う柔軟な側壁のうちの第1の側壁に設けられ、第1の側壁に設けられる単一の引き裂き線を構成する第1の引き裂き線と、2つの向かい合う柔軟な側壁のうちの第2の側壁に設けられ、第2の側壁に設けられる単一の引き裂き線を構成する第2の引き裂き線とを備える。第1および第2の引き裂き線は、第1の側壁の内面の壁区域がタブの分離後に露出されるように、共通の始点から少なくとも一部重ならないように延びるように構成され、ストローのストロー端を第1の側壁の内面の露出された壁区域に置いて、ストローを包装へと押し込みながら露出された壁区域において横方向に押すことで、ストローが包装へと挿入可能である。
方法の実施形態によれば、開封開始部を前記上部隅部に配置するステップは、袋式包装へと後で変えられる包装材料のウェブにおいて第1および第2の引き裂き線を形成することで実施される。これによって、前述した種類の開封開始部が各々設けられた複数の袋式包装は、効率的に製作できる。
本発明の第2の態様の詳細および利点は、本発明の第1の態様の詳細および利点とおおまかには類似しており、ここでは上記が参照される。
概して、請求項において使用されるすべての用語は、本明細書において明示的に定義されていない場合、その技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるものである。「1つの(a/an)、その(the)[要素、デバイス、構成要素、手段、ステップなど]」へのすべての言及は、明示的に述べられていない場合、前記要素、前記デバイス、前記構成部品、前記手段、前記ステップなどの少なくとも1つの例を参照しているとして率直に解釈されるものである。本明細書で開示されているあらゆる方法のステップは、明示的に述べられていない場合、開示されている順番通りに実施される必要はない。
本発明の上記および追加の目的、特徴、および利点は、同じ符号が同様の要素について使用されている添付の図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施形態の以下の例示の非限定的な詳細な記載を通じてより良く理解されるものである。
ここで、本発明は、本発明の現在好ましいとされる実施形態が示されている添付の図面を参照して、以後においてより完全に説明される。しかしながら、この発明は、多くの異なる形態で具現化でき、ここに述べられた実施形態に限定されるとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は完璧で完全であるように提供されており、当業者に本発明の範囲を十分に伝えている。
本発明の実施形態による直立する袋式の袋式包装1が、参照する図1に示されている。
包装1は、充填する機械で充填されて封止されるように適合されたあらかじめ作られた包装として使用され得る。別法として、包装は、充填する機械において全体または一部分が製作されてもよい。
包装1は、牛乳、水、フルーツ飲料、ジュース、またはワインなどの液体食料の形態の製品に向けて特に意図されているが、当然ながら、何らかの他の形態での製品に向けて、または、他の目的に向けて意図されてもよい。
包装1は任意の所望の容積のものであり得る。容積は、内容物が直ちに消費されるのに適するように選択され、そのため100〜400mlの範囲内であり得る。
包装1は3つの柔軟な壁を備え、そのうちの2つは第1および第2の側壁2、3を構成し、第3のものは底壁を構成している。第1の側壁および底壁は図では見ることができない。それらの壁は、製品区画5を画定するために、連結部4に沿って結合されている。壁は折り曲げ可能で柔軟な材料から作られ、これは、製品区画5の容積が壁間の相対的な距離に依存することを意味する。したがって、製品区画5の容積は、包装の充填率に直接的に依存する。別の言い方をすれば、包装1は、袋式包装とも称される折り畳み式のものである。
包装1の壁は、好ましくは、溶接によって連結部4において結合される。接着などの他の結合の方法も検討可能である。
示される包装1は、包装を開封するためにタブ8がそれに沿って分離されることになる開封開始部7が設けられた上部隅部6を有する。開口9が、タブ8が包装1から分離されるときに形成され、製品区画5を環境と連通させる。開封開始部7および開口9は、以下により詳細に説明されている。
開封開始部7は、包装1の製造の前、間、または後に形成され得る。例えば、包装材料のウェブに、所定の位置において連続した開封開始部7が設けられてもよく、その包装材料のウェブは、後の段階において、図1に示される種類の包装へと変えられ得る。
概して、選択された包装材料が多層フィルムから構成されることが望ましく、無機物に基づく充填材のコア層とポリオレフィンの結合剤とを備え得る。ガスバリア層または光バリア層など、他の材料および層も可能であることは理解されるであろう。包装材料は、透明な包装材料であってもよく、つまり、材料を作り上げる層の各々が透明である。
包装1の後端において、ガスが充填されて取っ手11を形成している取っ手区画10が示されている。取っ手区画10は、2つの側壁2、3と周囲の連結部4とによって定められている。しかしながら、本発明は、他の種類の取っ手が設けられた包装、または、取っ手のまったく設けられていない包装にも関することは、理解すべきである。
前述したように、取っ手区画10は、包装1の取っ手11を形成するために、気体が充填されている。気体は、好ましくは空気を意味するが、当然ながら、他の気体が使用されてもよい。取っ手区画10は、ふくらまされた状態において掴むのが容易な取っ手11を形成するような幾何形状および充填率を有する。このような取っ手11はまた、その幾何形状および気体充填によって、包装1のかなりの剛性を促進し得る。
包装1はタブ8の分離によって開封でき、それによって包装の開口9を形成する。必然的に、タブは切断などによって分離され得るが、好ましくは、タブ8は引き裂きによって分離される。
タブ8の分離は、タブが包装から完全に解放されることで達成できる。別法として、タブ8は分離後に包装に付着されたままであってもよく、それによって使用後の包装材料の完全なリサイクルを容易にすることができる。
前述したように、包装1は、開封開始部7が設けられた上部隅部6を有する。この文脈における開封開始部7は、2つの側壁2、3のそれぞれ1つに配置された2つの引き裂き線を備える構成を意味し、これら引き裂き線は、タブ8が引き裂きによって包装から手作業で分離されるとき、引き裂きの伝播を案内する。
したがって、開封開始部7は、第1の側壁2および第2の側壁3にそれぞれ設けられた第1の引き裂き線12および第2の引き裂き線13を備えている。第1の引き裂き線12は、点線で指示されており、第1の側壁2に設けられた単一の引き裂き線を構成しており、第2の引き裂き線13は、第2の側壁3に設けられた単一の引き裂き線を構成している。したがって、図示した実施形態による包装1の上部隅部6は、ただ1つの開封開始部7が設けられている。
第1および第2の引き裂き線12、13の各々は、例えば、型抜き、ロール穿孔、レーザースコーリング(Laser Scoring)、穿孔、または切り込みによって形成された弱化部として、それぞれの側壁2、3において設けられてもよい。引き裂き線は、包装の完全性が維持されるように提供され得る。前述したように、開封開始部7、具体的には、開封開始部7の引き裂き線12、13は、包装1の製造の前、間、または後に形成され得る。
図から明らかであるように、引き裂き線12、13は一部重ならないように延びている。
図示された実施形態によれば、そして、図1に示される分離した拡大図から明らかなように、第1および第2の引き裂き線12、13は共通の始点14を有し、開封開始部7の第1の区域S1に沿って重なるように延びている。次に、引き裂き線12、13は、タブ8の除去によって形成された開口9の幅Wに対応する第2の区域S2に沿って、重ならないように延びている。最後に、引き裂き線12、13は、第3の区域S3に沿って重なるように延びており、共通の終点15において途切れている。
図示された実施形態では、始点14および終点15は、包装1の開口9のそれぞれの側において連結部4の自由な縁に位置付けられている。始点14および/または終点15が、開口9のそれぞれの側において、連結部の自由な縁からある距離に位置付けられ得ることは、理解されるべきである。このような場合において、開始の引き裂きおよび/または最終の引き裂きは、タブ8が包装1から分離されるとき、開封開始部によって案内されないことになる。
図示された実施形態における第1および第2の引き裂き線12、13が共通の始点14を有し、開封開始部7の第1の区域に沿って重なるように延びるため、開封開始部7に沿うタブの開始の分離は、容易とされ得る。
それに対応して、図示された実施形態における第1および第2の引き裂き線12、13が共通の終点15を有し、開封開始部7の第3の区域に沿って重なるように延びるため、開封開始部7に沿うタブの終了の分離は、容易とされ得る。
前述したように、タブ8は、分離後に包装になおも付着されるように配置されてもよい。これは、共通の始点と、別々の終点(図示していない)とを有する開封開始部の引き裂き線12、13によって達成されてもよい。最終的な引き裂きは、引き裂きが開口から開口の他方の側における連結部へと伝播するため、増加する抵抗として知覚されることになり、それにより、タブが連結部の小さい一部分によって包装に連結されたままとなるように、さらなる引き裂きを中断または停止することを使用者に示す。同じ効果は、例えば、図6a〜図6bに示した実施形態に示しているように、包装の自由な縁からある距離における連結部に、2つの引き裂き線のための共通の終点を配置することにより達成されてもよい。
「引き裂き線が重なるように延びる」という表現は、引き裂き線同士が、一方が他方の上になってそれぞれの側壁において延びるという意味に解釈されるべきであり、それに対応して、「引き裂き線が重ならないように延びる」という表現は、図1に示した側面図に見られるように、引き裂き線同士が、一方が他方の上になってそれぞれの側壁において延びていないという意味に解釈されるべきである。
図から明らかなように、第1の引き裂き線12は真っ直ぐな延長部を有し、一方、第2の引き裂き線13は曲がった延長部を有する。より具体的には、第2の引き裂き線13は、第2の区域S2の第1の部分に沿って第1の引き裂き線12から分岐し、その後に戻るように曲がって、第2の区域S2の第2の部分に沿って第1の引き裂き線12と合流している。
図示された実施形態では、包装1には、タブ8の除去において形成される開口9と、包装1の製品区画5との間に配置される制限された流路17を形成する封止部16が、上部隅部6においてさらに設けられている。
前述したように、包装は、開封開始部7に沿ったタブ8の除去または分離によって開封され、それによって開口9を形成する。ここでまた参照が行われる図2では、包装1は開封状態で示されている。タブ8は開封開始部7に沿って包装1から分離されており、したがって開口9が形成されており、製品区画5を環境と連通させている。
タブ8は引き裂きによって分離でき、そのため開封開始部7の引き裂き線12、13は引き裂きを案内することになる。開封開始部7の第2の区域S2に沿って重ならないように延びる第1および第2の引き裂き線12、13の結果として、第1の側壁2の内面の壁区域18が、タブ8の除去の後に露出されることになる。
第1の側壁2の内面の露出された壁区域18は、包装1の製品区画5へのストローの挿入を容易にするために使用され得、これは、図3a〜図3bを参照してここで説明されることになる。
図3aでは、ストロー20のストロー端19が、内面の露出された壁区域18に置かれている。露出された壁区域18においてストロー20およびそのストロー端19を横方向に押すことにより、包装1の開口9は開けられ、ストロー20は、図3bに示しているように、包装1へと押し込まれ得る。したがって、第1の側壁2の内面の露出された壁区域18は、包装1へのストロー20の挿入をはるかに容易にすることになる。
前述したように、第1の引き裂き線12は真っ直ぐな延長部を有する。結果として、露出された壁区域18は、ストロー端19が横方向でそれに押されるときに曲がり得るまたは屈曲し得る突出する部分をまったく含まない。むしろ、開口9は、露出された壁区域18に押すことに応答して、開けられることになる。
図3bで見られるように、ストロー20は、封止部16によって定められた制限された流路17を介して、包装1の製品区画5へと挿入される。流路17の適切な設計によって、ストロー20は、封止するように制限された流路17を通じて延びるようにされてもよく、それによって、ストロー20が包装1に挿入されるときの制限された流路17を通じて包装1の開口9を介した外への包装1の内容物の漏れが、回避され得る、または、少なくとも実質的に低減され得る。したがって、包装を偶発的に押し潰しても、内容物がストローを通じて押し出されるだけであり、開口を通じて押し出されることはない。
本発明が、図示された実施形態に限定されないことは、理解されるであろう。
例えば、袋式包装は直立した袋式の包装である必要はない。したがって、袋式包装は、2つの向かい合う側壁だけを有する枕形の包装であってもよい。
さらに、本発明の包装の図示した実施形態は、封止部によって形成される制限された流路を備えるが、本発明がこのような制限された流路を有しない包装にも適用可能であることは、理解される。
また、包装にはストローが設けられてもよく、そのストローは、例えば、包装の2つの側壁の一方によって支持されてもよい。使用者が包装の内容物を消費したいとき、ストローは包装から取り外され、次に、タブが分離されると包装へと挿入される。
さらに、開封開始部は他の方法で設計されてもよい。いくつかのこのような設計が図4a〜図4bおよび図5a〜図5bに示されている。
図4a〜図4bでは、第1および第2の引き裂き線12、13は、開封開始部7の区域に沿って反対方向で湾曲している。
図5a〜図5bでは、第1の引き裂き線12は真っ直ぐな延長部を有する。第2の引き裂き線13は、ある区域を除いて第1の引き裂き線12に対して重なるように延びており、その区域に沿って、第2の引き裂き線13は、タブ8を分離したとき第1の側壁2の内面の壁区域18を露出することになる半円形の突出部21を形成している。
したがって、いくつかの改良および変形が、添付の特許請求の範囲によって排他的に定義される本発明の範囲内で検討可能である。
Claims (11)
- 流体内容物のための袋式包装であって、
包装を開封するためにタブ(8)がそれに沿って分離されることになる開封開始部(7)が設けられる上部隅部(6)を形成する2つの向かい合う柔軟な側壁(2、3)を備え、
前記開封開始部(7)は、
前記2つの向かい合う柔軟な側壁(2、3)のうちの第1の側壁(2)に設けられ、前記第1の側壁(2)に設けられる単一の引き裂き線を構成する第1の引き裂き線(12)と、
前記2つの向かい合う柔軟な側壁(2、3)のうちの第2の側壁(3)に設けられ、前記第2の側壁(3)に設けられる単一の引き裂き線を構成する第2の引き裂き線(13)と
を備え、
前記第1および第2の引き裂き線(12、13)は、前記第1の側壁(2)の内面の壁区域(18)が前記タブ(8)の分離後に露出されるように、共通の始点(14)から少なくとも一部重ならないように延びる、袋式包装。 - 前記第1および第2の引き裂き線(12、13)は共通の終点(15)を有する、請求項1に記載の袋式包装。
- 前記第1の引き裂き線(12)は真っ直ぐな延長部を有する、請求項1または2に記載の袋式包装。
- 前記第1および第2の引き裂き線(12、13)は、関連する前記側壁(2、3)における弱化部として各々形成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の袋式包装。
- 前記包装の第1および第2の側壁(2、3)は、多層包装材料から作られる、請求項1から4のいずれか一項に記載の袋式包装。
- 前記包装の前記上部隅部(6)に制限された流路(17)を形成する封止部(16)をさらに備え、ストローが、前記タブ(8)を分離したとき形成される前記包装の開口(9)を通じて、またさらに前記制限された流路(17)を通じて挿入可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載の袋式包装。
- 前記第1および第2の側壁(2、3)の一方によって支持されるストロー(20)をさらに備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の袋式包装。
- 底壁をさらに備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の袋式包装。
- 前記袋式包装は直立した袋式のものである、請求項1から8のいずれか一項に記載の袋式包装。
- ストロー(20)の挿入を可能にするために袋式包装(1)を適合させる方法であって、
包装(1)の上部隅部(6)を形成する2つの向かい合う柔軟な側壁(2、3)を有する袋式包装(1)を提供することと、
前記包装(1)を開封するためにタブ(8)がそれに沿って分離されることになる開封開始部(7)を前記上部隅部(6)に配置することと
を含み、
前記開封開始部(7)は、前記2つの向かい合う柔軟な側壁(2、3)のうちの第1の側壁(2)に設けられ、前記第1の側壁(2)に設けられる単一の引き裂き線を構成する第1の引き裂き線(12)と、前記2つの向かい合う柔軟な側壁(2、3)のうちの第2の側壁(3)に設けられ、前記第2の側壁(3)に設けられる単一の引き裂き線を構成する第2の引き裂き線(13)とを備え、
前記第1および第2の引き裂き線(12、13)は、前記第1の側壁(2)の内面の壁区域(18)が前記タブ(8)の分離後に露出されるように、共通の始点(14)から少なくとも一部重ならないように延びるように構成され、
ストロー(20)のストロー端(19)を前記第1の側壁(2)の前記内面の前記露出された前記壁区域(18)に置いて、前記ストロー(20)を前記包装(1)へと押し込みながら露出された前記壁区域(18)において横方向に押すことで、前記ストロー(20)が前記タブ(8)の分離後に前記包装(1)へと挿入可能である、方法。 - 前記開封開始部(7)を前記上部隅部(6)に配置するステップが、前記袋式包装(1)へと後に変えられる包装材料のウェブにおいて前記第1および第2の引き裂き線(12、13)を形成することで実施される、請求項10に記載の方法。
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