JP2018516565A - 透明領域を有する包装紙 - Google Patents

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Abstract

本発明は、パルプ繊維と少なくとも1つの酸可溶性充填剤とを含有し、酸可溶性充填剤の含有量が、包装紙の全重量に対して少なくとも10質量%であり、包装紙が、より低い透明度を有する部分とより高い透明度を有する部分を有する、喫煙物品用包装紙に関する。

Description

本発明は、喫煙物品用包装紙に関する。特に、透明度のより高い領域と、透明度のより低い領域とを有する喫煙物品用包装紙、ならびにそのような包装紙の製造方法に関する。さらに、そのような包装紙を含んでなる喫煙物品に関する。
典型的なシガレットは、シガレット紙に包まれたタバコロッドからなる。多くの場合、シガレットは、典型的には酢酸セルロースから作られたフィルターを装備し、それはフィルター包装紙で包まれ、さらにフィルターよりもわずかに長いチップ紙で外側を包まれ、この結果として、フィルターがタバコ紙で包まれたタバコロッドに接続する。そのようなシガレットは、大抵、タバコを燃焼させることによって消費され、それによって生成された煙は、フィルターを通して喫煙者に吸入される。
代替の喫煙物品は、タバコを燃焼させず、加熱するだけでエアロゾルが放出され、喫煙者によって吸入される。そのような喫煙物品のエアロゾルは、従来のシガレットの煙よりも、含有する有害物質がより少ないと考えられている。タバコの代わりに、他のエアロゾル発生物質を使用することもできる。また、これらの喫煙物品の構造に応じて、包装紙は、タバコもしくはエアロゾル発生物質、または他の部分を包む喫煙物品に必要とされ得る。
喫煙物品用包装紙をデザインする際に、包装紙の光学特性は、技術的要件に加えて重要な役割を果たす。多くの国で、喫煙物品、特にシガレット用の広告は制限されているか、広く禁止されているので、これを一方的に行うことは、喫煙物品自体のデザインによって消費者の認識における喫煙物品を区別することにある。この結果として、従来の喫煙物品において、喫煙物品の包装紙は、喫煙物品の外面のほとんどを形成するので、重要なツールである。喫煙物品を区別することに関する包装紙の典型的な特性は、白色度、透明度もしくは不透明度、光沢、ウォーターマーク、刻み線(verge line)、または、例えばプリントによって包装紙に適用されるロゴもしくはテキストなどのパターンである。また、喫煙物品の消費後の灰の出現も、重要な役割を果たし得る。
喫煙物品の区別のための包装紙の本質的な特徴は、その透明度、すなわち、光がその中をはっきりと表せさせる能力である。透明度が増加することは、より多くの光が包装紙を通過することを意味する。喫煙物品では、包装紙上の透明度のより高い領域が、大抵は包装紙の下に位置するタバコまたはエアロゲル発生材料がはっきりと表れるので、より暗く見える。
典型的な喫煙物品用包装紙は、パルプ繊維、例えば木材パルプもしくは亜麻パルプ、および1つ以上の充填剤材料、例えば炭酸カルシウムを含んでなる。充填剤材料を含まない包装紙は、比較的透明であり、一方で充填剤含有量が増加すると透明度が減少する。また、充填剤の選択は、透明度に影響を及ぼし得る。特に、充填剤として二酸化チタンは、透明度を著しく減少させることがある。喫煙物品用包装紙の従来の製造方法では、包装紙の透明度は、包装紙全体の組成によって影響を受け得るが、領域においては影響を受けない。
喫煙物品を区別するために、包装紙が、透明度のより高いおよびより低い領域を含み得ることが望ましい。その目的に対して、様々な手法が従来技術として利用できるが、欠点が無いわけではない。
従来技術で知られている手法は、特定の領域で包装紙を圧縮することである。より薄い厚さかつより密度の高い紙構造となるので、包装紙は圧縮領域でより透明になる。このようにして、例えば、ウォーターマーク、またはいわゆる刻み線(verge line)を製造することができる。刻み線(verge line)は、包装紙が圧縮される細い線であり、その結果として、それらは、喫煙物品上で円周方向または長手方向に濃い線を形成することができる。この同じ従来の刻み線(verge line)の製造手法を使用して、包装紙にあらゆるパターンを製造することができる。
ウォーターマークまたは刻み線(verge line)の製造は、大抵は抄紙機上で包装紙の製造中に実施されるが、代替の手法として、抄紙機上で製造後に浮き上がらせることもできる。ここでもまた、包装紙は圧縮され、この手法は、光学的外観および包装紙の他の特性への影響に関して、ウォーターマークまたは刻み線(verge line)の製造と同じである。
両方の手法の技術的な欠点は、圧縮が包装紙の通気度を実質的に減少させることである。包装紙の通気度は、外部から包装紙を通って喫煙物品に空気が入ることを可能にする。このようにして、煙またはエアロゾルは希釈され、煙またはエアロゾル中の潜在的な有害物質の量は減少する。この結果として、圧縮領域における包装紙の通気度の減少は、一般的に欠点である。
公知の手法の更なる欠点は、圧縮が包装紙の厚さをいくつかの領域で減少させることである。この結果として、包装紙の表面はより粗くなり、包装紙の触覚品質を損なう。
最後に、公知の手法は、圧縮領域において、包装紙の引張強度が減少するという更なる欠点を有する。特に、圧縮された領域が包装紙を横切って横方向に伸びる場合、それらは、機械方向に弱点を生じ、更なる処理中に包装紙の破れを起こし得る。
更なる手法は、開始時点でその全表面にわたって半透明である包装紙を使用し、それがこれらの領域において低い透明性になるように印刷してもよい。しかしながら、これを達成するために、少なくとも1つの顔料または着色剤、および少なくとも1つのバインダー材料を含む組成物をこれらの領域に塗布しなければならない。
多くの場合、喫煙物品用包装紙に使用するための着色剤は法律で禁止されているため、一般に顔料のみを使用することができる。しかしながら、いずれの場合にも、バインダーが必要であり、これは、顔料または着色剤を包装紙に固定するために、包装紙に比較的多量に塗布する必要がある。しかしながら、このバインダーは、包装紙の細孔構造を塞ぎ、エンボス加工の場合よりも通気度を減少させる。この結果として、煙中の一酸化炭素およびその他の有害物質の量が増加し、望ましくない。
この結果として、特定の領域において増加した透明度を有するが、通気度、厚さおよび引張強度等の他の特性が実質的に変化しない利用できる包装紙が必要である。
本発明の目的は、透明度のより高いおよびより低い領域を有し、透明度のより高いおよびより低い領域において、通気度、厚さおよび引張強度が、喫煙物品に対する使用に関して、互いに実質的に異ならないか、または少なくとも実質的に悪化しない喫煙物品用包装紙を提供することである。透明度のより高い領域は、特定の光学的外観を達成するために役立つにもかかわらず、それらの製造は、技術的手段によって解決される技術的問題を提起し、さらに先行技術とは対照的に、包装紙の更なる技術的特性に悪影響を及ぼさないか、または実質的に悪影響を及ぼさないという目的を有する。
この目的は、請求項1に記載の包装紙、および請求項24に記載のそのような包装紙の製造方法、並びに請求項35に記載のそのような包装紙を含んでなる喫煙物品によって達成される。更なる有利な実施形態が、従属項に開示されている。
本発明者らは、本目的が、パルプ繊維と少なくとも1つの酸可溶性充填剤材料とを含有し、酸可溶性充填剤材料の含有量が、全体として包装紙の重量に対して少なくとも10質量%であり、包装紙の領域内のこの酸可溶性充填剤の単位面積当たりの重量としての含有量が、包装紙の他の領域よりも少なくとも10%低い喫煙物品用包装紙によって達成することができることを見出した。これは、例えば、いくつかの領域における酸可溶性充填剤含有量が5g/mである場合に、他の領域では最大で4.5g/mであることを意味する。
本発明による包装紙では、充填剤含有量が少なくとも10%減少した領域は、透明度のより高い領域を形成し、他の領域は透明度のより低い領域を形成する。DIN53147:1993−01に従って透明度を確実に測定することができるように、領域が十分に大きい場合、透明度のより高い領域の透明度は、DIN53147:1993−01に従って測定された透明度のより低い領域の透明度よりも、少なくとも20%高くなる。しかしながら、透明度のより高い領域および/または透明度のより低い領域は、所望の透明度パターンに応じて、DIN53147:1993−01に従って十分な精度で測定することができないほど小さいか、またはそのような形状であることが起こり得る。この場合において、透明度のより高い領域の透明度は、透明度のより低い領域内よりもはるかに高くなる。すなわち、包装紙が典型的なタバコロッドの周りを包む場合には、裸眼で知覚できるより明るい部分とより暗い部分とのパターンが得られ、より暗い部分は、透明度のより高い領域に対応し、より明るい部分は、透明度のより低い領域に対応する。透明度の違いを判断するために、タバコロッドは、アメリカンブレンドタバコブレンドで満たされ、7mm〜8mmの直径でかつ0.1g/cm〜0.3g/cmの平均充填密度を有する場合が、典型的なものと考えられる。本発明の目的は、エンボス加工によって従来技術で得られたものと同様に、肉眼で見える透明パターンの製造であるので、この第2の基準は、透明度に対する本発明による包装紙を特徴付ける適切な基準である。
本発明者らは、酸含有組成物を塗布することによって、最初に均質な組成を有する包装紙を処理することにより、包装紙の領域内の酸可溶性充填剤材料の含有量を減少させることができることを見出した。この組成物は、特定の領域で充填剤材料を溶解させ、それにより、これらの領域の充填剤含有量を減少させ、透明度を高めることができる。好ましい実施形態において、一般に肯定的な包装紙上の更なる効果は、特に引張強度に対して得られる。この理由は、未だに発明者でも説明することができない。
当業者にとって明らかなように、充填剤の含有量が減少すると、包装紙全体、すなわち、その全表面にわたってより高い透明度が得られる。可視的な透明度パターンを製造するために充填剤含有量によって、透明度を局所的に変えることができる本発明者らに知られている実験はなく、これを効率的に達成できる適切な手法もない。本発明者らは、酸を用いた処理によって、特定の領域で充填剤含有量を減少させることができるが、これは必ずしも透明度の向上と共に手に入るとは限らないことも見出した。以下でさらに説明するように、驚くべきことに、特別に選択された酸、および適切に選択されたpHでのみ、減少した充填剤含有量が、実質的に透明度をかなり増加させることが見出された。特に、本効果は、当業者には一見して分かる酸では達成できなかった。
これに関して、所望の効果を効果的に達成することができる特別な実施形態が以下に開示される。本明細書で提供されるこの教示および証拠、すなわち、本発明による効果は、適切に選択された酸、および適切に選択されたpHによって達成することができ、当業者が、系統的実験により本開示で提供されない更なる実施形態、特に更なる酸およびpHを含む。
好ましくは、透明度のより高い領域は、規則的な、すなわちランダムではないパターンを形成する。このパターンは、規則的に配置された幾何学的形状、特に線もしくはストライプ、テキスト、ウォーターマークまたはロゴであり得る。
本発明の開始時点では、包装紙上の透明度のより高いおよびより低い領域の透明度パターンを効果的に製造することであるにもかかわらず、その目的のために開示された処理は、場合によっては、包装紙の特性を劣化させずに、特に引張強度に関連してそれらを改善することを見出した。またこれに関して、本発明は、その透明度を全体的に増加させるため、および/または引張強度を増加させるために、包装紙をその全面にわたって処理するいくつかの実施形態を提供する。
前記パルプ繊維は、好ましくは木材パルプ繊維、特に好ましくは長繊維パルプまたは短繊維パルプ、およびそれらの混合物由来のパルプ繊維である。好ましくは、パルプ繊維は、亜麻、麻、サイザル、ジュート、アバカ、綿、エスパルト草またはそれらの混合物等の他の植物のパルプ繊維によって部分的または完全に形成される。一般的に、本発明による包装紙用のパルプ繊維の選択に制限はないので、包装紙は、例えば、リオセル繊維、ビスコース繊維またはモダール繊維等の再生セルロースのパルプ繊維を含有することができる。喫煙物品用包装紙の成分に関する法的要件は、当然のことながら遵守する。
包装紙は、好ましくは少なくとも50質量%、特に好ましくは少なくとも60質量%、特に最も好ましくは少なくとも70質量%のパルプ繊維、かつ、好ましくは最大で90質量%、特に好ましくは最大で80質量%のパルプ繊維を含有する。パーセンテージは、包装紙の総重量を参照する。
前記酸可溶性充填剤材料は、好ましくは酸可溶性炭酸塩または炭酸水素塩、特に炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、炭酸マグネシウムまたはそれらの混合物である。あまり好ましくはないが、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムまたは水酸化アルミニウム等の酸に対する溶解度の低い充填剤材料が使用可能である。二酸化チタンは、包装紙の不透明度および白色度が高くなるにもかかわらず、本発明の酸溶解性充填剤材料としては適していない。また、タルクおよびカオリンも適していない。他の充填剤材料、例えば二酸化チタンは、包装紙の灰に特定の色をもたらすことがあり、この理由から望ましくない。
酸可溶性充填剤材料に対する酸の効果は、主に化学的性質のものであり、酸可溶性充填剤材料の粒径、粒子形状および結晶構造に特に制限はない。酸可溶性充填剤材料の平均粒径は、好ましくは少なくとも0.01μm、特に好ましくは少なくとも0.1μm、特に最も好ましくは少なくとも0.5μm、および/または、最大で10μm、特に好ましくは最大で5μm、特に最も好ましくは最大で3μmである。
上述したように、包装紙は、少なくとも10質量%、好ましくは少なくとも15質量%、特に好ましくは少なくとも20質量%、特に最も好ましくは少なくとも25質量%の酸可溶性充填剤材料、かつ、好ましくは最大で50質量%、特に好ましくは最大で40質量%、特に最も好ましくは最大で35質量%の酸可溶性充填剤材料を含有する。パーセンテージは、充填剤含有量を決定するために、包装紙の総重量を参照し、酸可溶性充填剤材料の含有量が減少した領域と非減少の領域との間で区別されない。
対応する領域における酸可溶性充填剤材料の含有量の差が増加した場合、透明度の差は増加する。この結果として、包装紙の透明度のより高い領域では、上記のように、酸可溶性充填剤材料の含有量を、透明度のより低い領域の含有量と比較して、少なくとも10%減少する。しかしながら、好ましくは少なくとも15%、特に好ましくは少なくとも20%、特に最も好ましくは少なくとも25%減少させる。パーセンテージは、各領域内の単位面積当たりの重量としての充填剤含有量を指す。この結果として、充填剤含有量が、1つの透明度のより低い領域において8g/mであり、透明度のより高い領域内において6g/mである場合、その減少は25%である。
酸可溶性充填剤材料を、それ以上透明度のより高い領域に含有させることはできないが、以下にさらに提案する方法によって、難しさを伴ってのみこれを達成することができる。この結果として、透明度のより高い領域における酸可溶性充填剤材料の含有量は、透明度のより低い領域における含有量と比較して、最大で100%。好ましくは最大で80%、特に好ましくは最大で60%、特に最も好ましくは最大で50%減少する。また、これらのパーセンテージは、各領域内の単位面積当たりの重量としての充填剤含有量を指す。
包装紙の総面積に対する透明度のより高い、すなわち、酸可溶性充填剤材料の含有量の減少した領域の面積の割合は変化し得る。特に良好な知覚可能な光学効果を達成するために、本割合は、好ましくは少なくとも1%、特に好ましくは少なくとも3%、特に最も好ましくは少なくとも5%であるべきである。加えて、本割合は、好ましくは最大で99%、特に好ましくは最大で97%、特に最も好ましくは最大で95%となる。
特に最も好ましい実施形態において、包装紙の総面積に対する酸可溶性充填剤材料の含有量の減少した領域の面積の割合は、少なくとも10%でかつ最大で70%である。
少なくとも1つの酸可溶性充填剤材料に加えて、包装紙は、さらに非酸可溶性充填剤材料を含有し得る。これらの充填剤材料は、好ましくは酸化物、水酸化物またはケイ酸塩、特に好ましくは二酸化チタン、タルク、カオリンまたはそれらの混合物である。
充填剤材料、すなわち、酸可溶性および非酸可溶性充填剤材料の総含有量は、包装紙の重量の少なくとも10質量%、好ましくは少なくとも15質量%、特に好ましくは少なくとも20質量%、特に最も好ましくは少なくとも25質量%、かつ、包装紙の重量の好ましくは最大で50質量%、特に好ましくは最大で40質量%、特に最も好ましくは35質量%である。酸可溶性充填剤材料は、包装紙の重量の少なくとも10質量%であることが常に前提とされる。
DIN53147:1993−01に従って測定された包装紙の透明度は、酸可溶性充填剤材料の含有量の減少した領域で増加する。前述のように、特定の領域、すなわち「透明度のより高い領域」では、他の領域(「透明度のより低い領域」)の透明度と比較して少なくとも20%増加する。透明度の増加は、好ましくは少なくとも25%、特に好ましくは少なくとも30%、特に最も好ましくは少なくとも50%、かつ、好ましくは最大で300%、特に好ましくは最大で200%、特に最も好ましくは最大で100%である。パーセンテージは、透明度のより低い領域の透明度の値に関して理解される。この結果として、例えば、透明度のより低い領域の透明度が30%である場合、その後、透明度のより高い領域の45%の透明度は、50%の増加である。
領域の透明度は、酸可溶性充填剤材料の部分的または完全な除去によって増加させることができるが、これらの領域では、少なくともパルプ繊維が依然として残っているため、透明度を絶対値で無制限に増加させることはできない。
この結果として、DIN53147:1993−01に従って測定された酸可溶性充填剤材料の含有量が減少した領域、すなわち「透明度のより高い領域」における包装紙の透明度は、好ましくは少なくとも20%、特に好ましくは少なくとも40%、特に最も好ましくは少なくとも50%、かつ、好ましくは最大で90%、特に好ましくは最大で70%、特に最も好ましくは最大で60%である。
これらの領域の外側にある包装紙の透明度は、ある程度低くすべきである。この結果として、DIN53147:1993−01に従って測定された透明度のより低い領域では、好ましくは最大で70%、特に好ましくは最大で60%、特に最も好ましくは最大で50%、かつ、好ましくは0%、特に好ましくは少なくとも10%である。
対応する領域の透明度に関しては、上述した互いの相対比が観察される必要があり、当然のことながら、特に透明度のより高い領域の透明度は、実際には透明度のより低い領域の透明度よりも高い。
喫煙物品に使用する場合、包装紙の坪量は、好ましくは少なくとも10g/m、特に好ましくは少なくとも20g/m、かつ、好ましくは最大で100g/m、特に好ましくは最大で60g/m、特に最も好ましくは最大で45g/mである。
喫煙物品への更なる加工のための包装紙の重要な特性は、その引張強度であり、ISO1924−2:2008に従って測定することができる。本発明の特別な利点は、例えば、従来技術において知られている透明度が特定の領域の圧縮によって改変されている包装紙よりも、包装紙の引張強度が高いことである。特に、均質な充填剤材料の分布を有する包装紙と比較して、以下に記載される方法によって引張強度を増加させることさえできることを見出した。包装紙の引張強度は、その坪量によって強い影響を受ける。特に、ISO1924−2:2008に従った引張強度(N/15mm)は、ISO536:1012に従って測定された坪量(g/m)に対応して表すことができるので、坪量にほぼ比例し、この結果として、重量に対する引張強度は、N・m/(15mm・g)で得られる。
ISO1924−2:2008に従った引張強度と、ISO536:2012に従った坪量との商として計算された重量に対する引張強度は、好ましくは少なくとも0.3N・m/(15mm・g)、特に好ましくは少なくとも0.4N・m/(15mm・g)、特に最も好ましくは少なくとも0.5N・m/(15mm・g)、かつ、好ましくは最大で1.6N・m/(15mm・g)、特に好ましくは最大で1.4N・m/(15mm・g)、特に最も好ましくは最大で1.2N・m/(15mm・g)である。
包装紙の厚さは、喫煙物品に使用するためには重要である。一方では、例えば、接着剤を吸収する能力に対して処理する役割を果たすが、他方では、均質な光学的および触覚的印象を提供するために、喫煙物品上の包装紙の厚さは均一にすべきである。
この結果として、単一層をISO534:2012に従って測定された包装紙の厚さは、好ましくは少なくとも15μm、特に好ましくは少なくとも20μm、かつ、好ましくは最大で100μm、特に好ましくは最大で80μmである。
絶対的な厚さよりも重要なことは、透明度のより高い領域における厚さが、透明度のより低い領域における厚さと実質的に異なることはないことである。これは、特定の領域で圧縮されて透明度が高められたか、または特定の領域に印刷されて透明度が減少する包装紙と比較して、本発明による包装紙の本質的な利点である。
透明度のより高い領域の厚さと透明度のより低い領域の厚さとの商は、好ましくは少なくとも0.5、特に好ましくは少なくとも0.7、特に最も好ましくは少なくとも0.8、かつ、好ましくは最大で1.8、特に好ましくは最大で1.6、特に最も好ましくは最大で1.5である。
両厚さは、単一層上をISO534:2011に従って測定することができる。ISO534:2011に従った厚さ測定の測定範囲は、透明度のより高いか、またはより低い領域よりも大きくなり得るので、その代わりに十分に大きな領域を有する他の同一の包装紙で測定を実施することができる。あるいは、包装紙の断面部分の顕微鏡分析を用いて、例えば、走査型電子顕微鏡を使用することによって、厚さ、特に両方の厚さの商を決定することができる。
包装紙の更なる重要な特性は、その通気度である。通気度は、包装紙の側面間の圧力差を関数として、包装紙を通って空気が流れることを可能にする。喫煙物品、特にシガレットでは、喫煙者は喫煙物品の内部と周囲との間に圧力差を生じさせ、その結果、空気が包装紙を通って喫煙物品に流れ、喫煙物品中の煙またはエアロゾルを希釈することができる。このようにして、煙またはエアロゾル中の有害物質の量を減らすことができる。
ISO2965:2009に従って測定された包装紙の通気度は、好ましくは少なくとも5cm/(cm・min・kPa)、特に好ましくは少なくとも20cm/(cm・min・kPa)、かつ、好ましくは最大で300cm/(cm・min・kPa)、特に好ましくは最大で200cm/(cm・min・kPa)、特に最も好ましくは最大で150cm/(cm・min・kPa)である。
圧縮によって領域内で透明度が増加した包装紙と比較して、本発明の特別な利点は、酸可溶性充填剤材料の含有量が減少する領域と、包装紙の残りの領域との間の通気度の差が小さいことである。
透明度のより高い領域における通気度と、透明度のより低い領域における通気度との商は、好ましくは少なくとも0.4、特に好ましくは少なくとも0.5、特に最も好ましくは少なくとも0.6、かつ、好ましくは最大で1.6、特に好ましくは最大で1.4、特に最も好ましくは最大で1.2である。
比較に関して、透明度が領域における圧縮によって増加したか、または領域における印刷によって減少した紙については、商は、典型的に0.1未満または10超である。
領域および包装紙の通気度は、ISO2965:2009に従って測定することができる。多くの実用的事例において、測定範囲は透明度のより高い、ならびにより低い領域をカバーすることができるように、この規格では最小測定範囲は2×15mmでのみ可能である。全通気度を測定すれば、この事実は無視することができる。各領域における通気度を測定するために、十分に大きな面積が設けられている他の同一の包装紙の領域で測定を実施することができる。あるいは、領域の通気度は、測定するために、測定範囲における透明度のより高い領域の割合が知られ、かつ実質的に測定ごとに異なる通気度の少なくとも2つの測定値から計算することができる。本明細書で基本的な前提は、測定中に測定範囲を流れる総空気流量が、透明度のより高い領域を通り、かつ透明度のより低い領域を通る空気流量の合計であることである。
通気度に加えて、包装紙の拡散容量もまた重要である。拡散容量は、CORESTA Recommended Method No.77(April 2014)に従って測定することができ、包装紙の両面の濃度差に起因する包装紙を通るガス輸送を表現する。包装紙の拡散容量は、喫煙者が喫煙物品を吸わない間、すなわち喫煙物品の内部と周囲との間に圧力差が存在しない間に、ガス、特に一酸化炭素および二酸化炭素は包装紙を通って拡散し、それによって煙またはエアロゾル中のこれらのガスの含有量を減少させることができるので、喫煙物品にとって重要である。
CORESTA Recommended Method No.77(April 2014)に従って測定された包装紙の拡散容量は、好ましくは少なくとも0.05cm/s、特に好ましくは少なくとも0.1cm/s、かつ、好ましくは最大で5cm/s、特に好ましくは最大で3.5cm/sである。ここでもまた、測定範囲が一般的に透明度のより高いおよびより低い領域を同時にカバーするという事実は、拡散容量の測定については無視することができる。
透明度のより高い領域の拡散容量は、領域のサイズが十分である際には、CORESTA Recommended Method No.77(April 2014)に従って測定することもできる。あるいは、これらの領域が十分に大きく設計されている測定については、他の同一の包装紙を使用することができる。また、更なる代替として、通気度の測定について上述したように、透明度のより高いおよびより低い領域の拡散容量は、各領域に起因することができる測定範囲の割合が、それぞれの測定について知られている場合に、少なくとも2つの測定値から計算することができる。
酸可溶性充填剤材料の含有量が減少した領域、すなわち、透明度のより高い領域の拡散容量は、好ましくは少なくとも0.01cm/s、特に好ましくは少なくとも0.02cm/s、特に最も好ましくは少なくとも0.05cm/s、かつ、好ましくは最大で3cm/s、特に好ましくは最大で2.5cm/s、特に最も好ましくは最大で2cm/sである。
本発明による包装紙の好ましい実施形態において、領域は、喫煙物品、特にシガレットが自己消火性を有するようにその配置および形状に対して設計される。これは、ISO12863:2010に従って試験され、サンプルの喫煙物品、例えば、40個の喫煙物品の好ましくは少なくとも30%、特に好ましくは少なくとも50%、特に最も好ましくは少なくとも75%が、自己消火することを意味することができる。
好ましい実施形態において、領域は、包装紙を横切って通過するバンドとして設計することができ、それから製造された喫煙物品に少なくとも1つのバンドがあることが好ましく、周方向に少なくとも2つのバンドがあることが特に好ましい。喫煙物品のこのようなバンドの長手方向の幅は、好ましくは少なくとも4mm、特に好ましくは少なくとも5mm、かつ、好ましくは最大で10mm、特に好ましくは最大で8mmである。
好ましい実施形態において、酸可溶性充填剤材料の含有量が減少した領域、すなわち、透明度のより高い領域は、CORESTA Recommended Method No.77(April 2014)に従って、好ましくは少なくとも0.01cm/s、より好ましくは少なくとも0.02cm/s、特に最も好ましくは少なくとも0.05cm/s、かつ、好ましくは最大で0.5cm/s、より好ましくは最大で0.3cm/s、特に最も好ましくは最大で0.2cm/sの拡散容量を有する。
当然のことながら、包装紙は、所望の効果、すなわち、包装紙上の透明度のより高いおよびより低い領域が両立し得る限り、従来技術において知られている更なる機能および特徴を備えることができる。
本発明による包装紙は、以下の本発明による方法によって製造することができる。
第1の工程において、パルプ繊維と少なくとも1つの酸可溶性充填剤材料とを含有する予備包装紙が提供され、酸可溶性充填剤材料の含有量は、予備包装紙の重量に対して少なくとも10質量%である。
予備包装紙に含有されるパルプ繊維、少なくとも1つの酸可溶性充填剤材料および他の充填剤材料、ならびに添加剤に関しては、完成した包装紙に対して上記に開示したものに制限して、同じ種類および量を塗布する。
好ましくは、この予備包装紙の酸可溶性充填剤材料の含有量および透明度は、普通の製造許容で許す限り、その全表面にわたって均質である。そのような予備包装紙は、従来技術の製造方法によって製造することができる。
この予備包装紙には、少なくとも1つの酸と水とを含有する組成物が、特定の領域に塗布され、酸は3価の酸、好ましくは3価の有機酸、特に最も好ましくはクエン酸であり、組成物のpHは、少なくとも0でかつ最大で2、好ましくは約1である。
組成物の塗布後、包装紙を乾燥する。
組成物は更なる酸を含有することができるが、本発明の実現のためには、1価または2価の酸があまり有用でないことが見出されているので、組成物中の3価でない酸の割合が小さくなるようにする。好ましくは、3価の酸の総量と、酸の総量との間のモル比は、0.7超、特に好ましくは0.8超、特に最も好ましくは0.9超にすべきである。
組成物は、組成物の加工を改善する、すなわち、例えば、粘度に影響を及ぼすか、またはバインダーとして作用する更なる成分を含むことができる。この結果として、好ましくは、組成物は、デンプン、デンプン誘導体、加工デンプン、セルロース誘導体またはそれらの混合物から成る群から選択される少なくとも1つのバインダー、特に好ましくは加工デンプン、特に最も好ましくはマルトデキストリンを含んでなる。
組成物中のこれらの更なる成分の含有量は、組成物の好ましくは少なくとも0.1質量%、特に好ましくは少なくとも0.5質量%、特に最も好ましくは少なくとも2質量%、かつ、組成物の好ましくは最大で30質量%、特に好ましくは少なくとも20質量%、特に最も好ましくは最大で10質量%である。
組成物は、包装紙の全面積または領域に塗布することができる。領域内でのみ実施される場合、包装紙の総面積に対する組成物が塗布される領域の面積の割合は、好ましくは少なくとも1%、特に好ましくは少なくとも3%、特に最も好ましくは少なくとも5%である。同様に、割合は、好ましくは最大で99%、特に好ましくは最大で97%、特に最も好ましくは最大で95%であり得る。
特に最も好ましい実施形態において、包装紙の総面積に対する組成物が塗布される面積の割合は、少なくとも10%で、かつ最大で70%である。
領域の形状は、例えば、線、パターン、ロゴまたはテキストを表すことができ、塗布方法の制約によってのみ制限される。
組成物の塗布は、好ましくは印刷法、特に好ましくは輸転グラビア印刷、フレキソ印刷もしくはオフセット印刷、または噴霧によって実施することができる。
組成物が塗布される面積に対する塗布された組成物の量は、完成した包装紙の坪量の好ましくは少なくとも0.5質量%、特に好ましくは少なくとも5.0質量%、かつ、完成した包装紙の坪量の好ましくは最大で50質量%、特に好ましくは最大で30質量%である。
包装紙は、乾燥後、好ましくは水または水蒸気を包装紙の片面または両面の、本質的には全表面に塗布することによって湿らされ、組成物の塗布によって引き起こされる機械的応力または折り畳みを減少または排除することができる。
この任意の工程に加えて、包装紙は、完成した包装紙の重量に対して約3〜7質量%の平衡含水率まで乾燥することができる。その後、包装紙を巻き上げるか、または更なる加工工程を実施することができる。
可能なそのような更なる加工工程の1つは、ボビンとして知られる幅の狭い巻き枠に切断することができ、その幅は、典型的には、それから製造される喫煙物品の円周または円周の整数倍から得られる。
当然のことながら、従来技術で知られている更なる加工工程は、所望の効果と両立する限り、すなわち、包装紙上の透明度の変化を生じる包装紙を用いて実施することができる。
包装紙から、喫煙物品は従来技術で知られている方法に従って製造することができる。好ましくは、本発明による包装紙を含有するそのような喫煙物品は、シガレット、特に最も好ましくはフィルターシガレットである。
本発明は、好ましい実施形態の例によって更に説明されるべきである。
第1に、約25g/mおよび約30質量%の充填剤含有量、すなわち7.5g/mの坪量を有する喫煙物品用予備包装紙を製造した。析出した炭酸カルシウムは、唯一かつ同時に酸可溶性充填剤材料として使用された。予備包み紙中のパルプ繊維は、長繊維と短繊維との混合物であった。ISO2965:2009に従った予備包装紙の名目上の通気度(Z)は、60cm/(cm/・min・kPa)であり、CORESTA Recommended Method No.77(April 2014)に従った拡散容量(D)は、約1.4cm/sであった。厚さおよび引張強度(絶対ならびに質量に対する相対)に関するデータを、予備包装紙のデータが「紙1」として提供されている表1から見出すことができる。
実験用印刷装置:会社 RK Print−Coat Instruments Ltdの「Printing Proofer 628」を使用して、この予備包装紙に種々の組成物を塗布した。
組成物は、表1の紙2〜19の列に示されている。全組成物は水を含有した。紙2の組成物については、マルトデキストリンの独立した効果を観察することを可能とするために、10質量%のマルトデキストリンのみを添加した。紙3〜6については、組成物が4(紙3)〜1(紙6)のpHを有するように、塩酸、すなわち、1価の無機酸をマルトデキストリンに追加して使用した。紙7〜10については、マルトデキストリン(10質量%)と酢酸、すなわち、1価の有機酸とを、組成物が4(紙7)〜約1(紙10)の範囲のpHを有するように組成物に使用した。紙11〜14については、マルトデキストリン(10質量%)と2価の有機酸であるシュウ酸とを、組成物が4(紙11)〜1(紙14)の範囲のpHを有するように組成物に使用した。最後に、紙15〜19については、3価の有機酸であるクエン酸を、組成物が4(紙15)〜1(紙18および19)のpHを有するように使用した。一方で、紙15〜18の組成物において、10質量%のマルトデキストリンを使用したが、紙19については、マルトデキストリンを含まない組成物を製造して、酸単独の効果を観察した。
以下に示すように、紙18および19の組成物のみが所望の結果、およびこの結果として本発明による包装紙をもたらす。当業者の予想に反して、本発明によらない紙3〜17は、所望の効果が、対応する低いpHにおいて3価の酸によってのみで達成できることを示す。
予備包装紙に組成物を塗布した後、包装紙を乾燥させ、23℃、相対湿度50%におけるISO187に従った対応条件後、紙の種々の特性に関して試験した。組成物が塗布された領域が、十分に大きかったので、表1の坪量、厚さおよび引張強度(絶対および質量に対する相対)に関する紙2〜19の測定値は、組成物が全面積にわたって塗布された面積を示す。紙2〜19については、組成物が全表面にわたって塗布された包装紙の試料で、表2により通気度(Z)、拡散容量(D)、充填剤含有量および透明度の値を決定した。
塗布された組成物のうち、マルトデキストリンの大部分、およびまた、酸と酸可溶性充填剤材料との反応生成物の一部も包装紙に残り、それによって坪量が増加した。これは表1において見ることができ、これは紙2〜19については、予備包装紙1の元の25.54g/mから、少なくとも27.14g/m(紙6)かつ最大で31.97g/m(紙18)の坪量への増加を示す。
坪量の増加により、なぜ紙2〜19の厚さが、予備包装紙1の厚さよりわずかに高いかを説明する。表1によれば、予備包装紙の厚さは41μmであるが、紙2〜19の厚さは42.80μm(紙16)〜48.11μm(紙7)に変化した。
比較によると、特定の領域で圧縮された紙の厚さは、これらの領域では実質的に薄い。
加えて、予備包装紙1と比較して、表1の引張強度の絶対値は、紙2〜17でわずかに高かった。引張強度のわずかな増加は、大部分がマルトデキストリンの塗布によって引き起こされる。一方で、2未満のpHを有する組成物において、3価の酸が塗布された紙18および19では、予備包装紙1の15.71N/15mmから、紙18では26.45N/15mm、および紙19では26.03N/15mmに引張強度の顕著な増加が観察された。この引張強度の増加は、包装紙を喫煙物品に加工するのに肯定的であり、本発明による包装紙の利点である。
加えて、表1の質量に対する引張強度については、予備包装紙1と比較して、紙2〜17のほんのわずかな増加のみが見られたが、pH1の3価の有機酸で処理された紙18および19では、予備包装紙1の0.615N・m/(15mm・g)から、紙18では0.827N・m/(15mm・g)、および紙19では0.839N・m/(15mm・g)に、質量に対する引張強度の顕著な増加が見られた。これは、本発明による包装紙18および19は、坪量の増加による効果を上回る引張強度の増加があることを示す。
Figure 2018516565
通気度(Z)は、ISO2965:2009に従って測定され、全包装紙について表2に示される。組成物で処理された紙2〜19の測定は、組成物を全表面にわたって塗布した領域で実施した。表2から見ることができるように、予備包装紙1の約60cm3/(cm2・min・kPa)から、10質量%のマルトデキストリンを含むが、酸を含まない組成物を塗布された紙2の約50cm3/(cm2・min・kPa)に通気度が減少する。表2の紙3〜19から見ることができるように、通気度に対する酸の効果は、一般的に小さく、紙14および18を除いて、常に10cm3/(cm2・min・kPa)未満であった。包装紙全体の通気度は、その後、組成物が塗布された全面積の領域の割合によって決定された。
CORESTA Recommended Method No.77(April 2014)に従って測定された拡散容量(D)は、通気度(Z)同様の挙動であった。表2は、マルトデキストリンのみを含有する組成物を塗布された場合、1.42cm/s(予備包装紙1)から1.01cm/s(紙2)に減少することを示している。組成物が酸をも含有する紙3〜17では、同等程度であり拡散容量の更なる減少はなかった。しかしながら、本発明による包装紙18および19では、拡散容量の減少がさらに顕著に大きかった。表2によれば、紙18は0.24cm/sの拡散容量に達し、紙19は0.35cm/sの拡散容量に達した。そのような拡散容量の実質的な減少は、組成物が塗布された領域がそれらの形状に対して適切に設計されている場合、本発明による包装紙を備えたシガレットが自己消火を引き起こすことがある。特に、シガレット上の周方向に続く少なくとも1つの、少なくとも6mmの幅バンドは、タバコを自己消火するために既に十分であり得る。
表2において、「充填剤含有量」と題された2つの列には、包装紙1〜19の充填剤含有量(「値」)および予備包装紙1に対する変化(「変化」)がパーセンテージとして提供される。また、表2において、「透明度」と題された2つの列には、包装紙1〜19の透明度(「値」)および予備包装紙1に対する変化(「変化」)がパーセントで示されている。対応する組成物が塗布された包装紙2〜19の値は、組成物が全表面に塗布された包装紙を指す。
包装紙1〜19中の炭酸カルシウム含有量は、滴定により決定した。また、透明度は、DIN53147:1993−01に従って決定した。
本発明の目的は、いくつかの領域において、透明度のより高い包装紙を製造することである。本発明による方法は、これらの領域に酸を含む組成物を塗布することによって達成される。酸は、酸可溶性充填剤材料の一部を溶解する。それは、おそらく、充填剤の含有量が減少すると透明度が高くなることを当業者が予想することに対応するが、現状は当業者が考え得るよりも複雑である。紙2〜17では、充填剤含有量を単に12%以上(紙14)減少させることは、それに対応して、より高い透明度を伴わないことを見出した。対照的に、マルトデキストリンを含むが、酸を含まない組成物の塗布である紙2は、透明度が11.36%に増加することをもたらすが、紙3〜17についても、透明度は酸および組成物の幾分低いpHにもかかわらず、約10%〜約15%だけ増加する。本発明による包装紙18および19から見ることができるように、2未満のpHで3価の酸の使用のみが、透明度を60%超の著しく増加を引き起こす。酸の選択およびpHの選択が透明度を高める上で重要な役割を果たすことは明らかではなかったので、この結果は驚くべきことである。さらに、驚くべきことに、充填剤含有量および透明度は、当業者によって予期されるように密接につながっていないので、両者の特性は互いに独立して機能することができる。
Figure 2018516565

Claims (37)

  1. パルプ繊維と少なくとも1つの酸可溶性充填剤材料とを含有する喫煙物品用包装紙であって、前記酸可溶性充填剤材料の含有量が、前記包装紙の総重量に対して少なくとも10質量%であり、前記包装紙が、透明度のより低い領域と、透明度のより高い領域とを有し、前記酸可溶性充填剤材料の単位面積当たりの重量の割合が、前記透明度のより低い領域よりも、前記透明度のより高い領域で少なくとも10%よりも低く、前記透明度のより高い領域の透明度については、少なくとも以下の基準:
    −DIN53147:1993−01に従って測定された前記透明度のより高い領域の透明度が、DIN53147:1993−01に従って測定された前記透明度のより低い領域の透明度よりも、少なくとも20%高いか、または、
    −前記透明度のより高い領域の透明度が、前記透明度のより低い領域よりもはるかに高く、前記包装紙が、アメリカンブレンドタバコブレンド、7mm〜8mmの直径、および0.1g/cm〜0.3g/cmの平均充填密度を有するタバコロッドの周りを包む際には、裸眼で知覚されるより明るい部分とより暗い部分とのパターンが得られ、前記より暗い部分が、前記透明度のより高い領域に対応し、前記より明るい部分が、前記透明度のより低い領域に対応すること、
    を満たす、喫煙物品用包装紙。
  2. 前記透明度のより高い領域が、規則的で、非ランダムな透明度のパターン、特に規則的に配置された幾何学的形状、特に、線、ストライプ、テキスト、ウォーターマークまたはロゴを形成する、請求項1に記載の包装紙。
  3. 前記パルプ繊維が、木材パルプ繊維、特に長繊維パルプ、短繊維パルプまたはそれらの混合物から形成されるか、または前記パルプ繊維が、少なくとも部分的に、亜麻、麻、サイザル、ジュート、アバカ、綿、エスパルト草またはそれらの混合物によって形成される、請求項1または2に記載の包装紙。
  4. 前記包装紙の総重量に対して、少なくとも50質量%、好ましくは少なくとも60質量%、特に好ましくは少なくとも70質量%、かつ、最大で90質量%、好ましくは最大で80質量%のパルプ繊維を含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の包装紙。
  5. 前記酸可溶性充填剤材料が、酸可溶性炭酸塩または炭酸水素塩、特に炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、炭酸マグネシウムまたはそれらの混合物によって形成される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の包装紙。
  6. 前記酸可溶性充填剤材料の平均粒子径が、少なくとも0.01μm、好ましくは少なくとも0.1μm、特に好ましくは0.5μm、および/または、最大で10μm、好ましくは最大で5μm、特に好ましくは最大で3μmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の包装紙。
  7. 前記包装紙が、前記包装紙の総重量に対して、少なくとも15質量%、好ましくは少なくとも20質量%、特に好ましくは少なくとも25質量%の前記酸可溶性充填剤材料、および/または、最大で50質量%、好ましくは最大で40質量%、特に好ましくは最大で35質量%の前記酸可溶性充填剤材料を含有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の包装紙。
  8. 透明度のより低い領域の前記酸可溶性充填剤材料の含有量に対する透明度のより高い領域の前記酸可溶性充填剤材料の含有量を、前記各領域内の単位面積当たりの質量としての前記充填剤含有量に対して、少なくとも15%、好ましくは少なくとも20%、特に好ましくは少なくとも25%減少させる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の包装紙。
  9. 透明度のより低い領域の前記酸可溶性充填剤材料の含有量に対する透明度のより高い領域の前記酸可溶性充填剤材料の含有量を、前記各領域内の単位面積当たりの質量としての前記充填剤含有量に対して、最大で100%、好ましくは最大で80%、特に好ましくは最大で60%、特に最大で50%減少させる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の包装紙。
  10. 前記包装紙の全面積に対する前記透明度のより高い領域の面積の割合が、少なくとも1%、好ましくは少なくとも3%、特に好ましくは少なくとも5%、かつ、最大で99%、好ましくは最大で97%、特に好ましくは最大で95%であり、前記割合が、特に10〜70%である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の包装紙。
  11. 前記少なくとも1つの酸可溶性充填剤材料に加えて、少なくとも1つの非酸可溶性充填剤材料、好ましくは非可溶性酸化物、水酸化物またはケイ酸塩、特に二酸化チタン、タルク、カオリンまたはそれらの混合物を含有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の包装紙。
  12. 前記酸可溶性および非酸可溶性充填剤材料の総含有量が、前記包装紙の重量の少なくとも10質量%、好ましくは少なくとも15質量%、特に好ましくは少なくとも20質量%、特に少なくとも25質量%、かつ、前記包装紙の重量の最大で50質量%、好ましくは最大で40質量%、特に好ましくは最大で35質量%である、請求項11に記載の包装紙。
  13. DIN53147:1993−01に従った前記包装紙の透明度のより高い領域内の透明度が、前記透明度のより低い領域の透明度を、少なくとも25%、好ましくは少なくとも30%、特に好ましくは少なくとも50%、および/または、最大で300%、好ましくは最大で200%、特に好ましくは最大で100%上回る、請求項1〜12のいずれか一項に記載の包装紙。
  14. DIN53147:1993−01に従った前記透明度のより高い領域内の透明度が、少なくとも20%、好ましくは少なくとも40%、特に好ましくは50%、および/または、最大で90%、好ましくは最大で70%、特に好ましくは最大で60%である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の包装紙。
  15. DIN53147:1993−01に従った前記透明度のより低い領域の透明度が、最大で70%、好ましくは最大で60%、特に好ましくは最大で50%、かつ、少なくとも0%、好ましくは少なくとも10%である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の包装紙。
  16. 少なくとも10g/m、好ましくは少なくとも20g/m、かつ、最大で100g/m、好ましくは最大で60g/m、特に好ましくは最大で45g/mの坪量を有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の包装紙。
  17. ISO1924−2:2007に従った引張強度と、ISO536:2012に従った前記坪量との商として計算された前記重量に対する前記引張強度が、少なくとも0.3N・m/(15mm・g)、好ましくは少なくとも0.4N・m/(15mm・g)、特に好ましくは少なくとも0.5N・m/(15mm・g)、および/または、最大で1.6N・m/(15mm・g)、好ましくは最大で1.4N・m/(15mm・g)、特に好ましくは最大で1.2N・m/(15mm・g)である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の包装紙。
  18. ISO534:2001に従った単一層の厚さが、少なくとも15μm、好ましくは少なくとも20μm、および/または、最大で100μm、好ましくは最大で80μmである、請求項1〜17のいずれか一項に記載の包装紙。
  19. 前記透明度のより高い領域の厚さと、前記透明度のより低い領域の厚さとの商が、少なくとも0.5、好ましくは少なくとも0.7、特に好ましくは少なくとも0.8、および/または、最大で1.8、好ましくは最大で1.6、特に好ましくは最大で1.5である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の包装紙。
  20. 通気度が、少なくとも5cm/(cm・min・kPa)、好ましくは少なくとも20cm/(cm・min・kPa)、および/または、最大で300cm/(cm・min・kPa)、好ましくは最大で200cm/(cm・min・kPa)、特に好ましくは最大で150cm/(cm・min・kPa)である、請求項1〜19のいずれか一項に記載の包装紙。
  21. 前記透明度のより高い領域の通気度と、前記透明度のより低い領域の通気度との商が、少なくとも0.4、好ましくは少なくとも0.5、特に好ましくは少なくとも0.6、および/または、最大で1.6、好ましくは最大で1.4、特に好ましくは最大で1.2である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の包装紙。
  22. CO拡散容量が、少なくとも0.05cm/s、好ましくは少なくとも0.1cm/s、および/または、最大で5cm/s、好ましくは最大で3.5cm/sである、請求項1〜21のいずれか一項に記載の包装紙。
  23. 前記透明度のより高い領域のCO拡散容量が、少なくとも0.01cm/s、好ましくは少なくとも0.02cm/s、特に好ましくは0.05cm/s、および/または、最大で3cm/s、好ましくは最大で2.5cm/s、特に好ましくは最大で2cm/sである、請求項1〜22のいずれか一項に記載の包装紙。
  24. 喫煙物品用包装紙の製造方法であって、以下:
    −パルプ繊維と少なくとも1つの酸可溶性充填剤材料を含有する予備包装紙を提供する工程であって、前記酸可溶性充填剤材料の含有量が、前記予備包装紙の重量に対して少なくとも10質量%である、工程と、
    −水と3価の酸とを含有し、pHが少なくとも0で、かつ最大で2である組成物を前記予備包装紙に塗布する工程と、
    −前記包装紙を乾燥する工程と、
    を含んでなる、喫煙物品用包装紙の製造方法。
  25. 前記組成物中の3価の酸の総量と、全ての酸の総量とのモル比が、0.7超、好ましくは0.8超、特に好ましくは0.9超である、請求項24に記載の方法。
  26. 前記組成物が、デンプン、デンプン誘導体、加工デンプン、セルロース誘導体またはそれらの混合物を含んでなる群から選択される少なくとも1つのバインダー、特にマルトデキストリンを含有する、請求項24または25に記載の方法。
  27. 前記組成物中の前記バインダーの含有量が、前記組成物の少なくとも0.1質量%、好ましくは少なくとも0.5質量%、特に好ましくは2質量%、および/または、最大で30質量%、好ましくは最大で20質量%、特に好ましくは最大で10質量%である、請求項26に記載の方法。
  28. 前記組成物の前記塗布が、全表面であるか、または前記組成物の前記塗布が、前記包装紙の領域に対して、前記予備包装紙の総面積の少なくとも1%、好ましくは少なくとも3%、特に好ましくは少なくとも5%、かつ、最大で99%、好ましくは最大で97%、特に好ましくは最大で95%を占め、割合が、特に最も好ましくは前記予備包装紙の総面積の10%〜70%である、請求項24〜27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記領域の形状が、線、パターン、ロゴまたはテキストを表す、請求項24〜28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 前記組成物が、印刷法、特に輸転グラビア印刷、フレキソ印刷もしくはオフセット印刷、または噴霧によって塗布される、請求項24〜29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記組成物が塗布される面積に対する前記塗布された組成物の量が、乾燥後、完成した包装紙の坪量の少なくとも0.5質量%、好ましくは5.0質量%、かつ、最大で50質量%、好ましくは最大で30質量%である、請求項24〜30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記包装紙が、乾燥後、水または水蒸気を前記包装紙の片面または両面の、本質的には全表面に塗布することによって湿らされ、前記組成物の塗布によって引き起こされる応力または折り目を減少または排除する、請求項24〜31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記3価の酸が、有機酸、特にクエン酸である、請求項24〜32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 請求項1〜23のいずれか一項に記載の包装紙を製造する、請求項24〜33のいずれか一項に記載の方法。
  35. タバコロッドまたはエアロゾル発生材料と、請求項1〜23のいずれか一項に記載の包装紙とを含んでなる、喫煙物品。
  36. シガレット、特にフィルターシガレットによって形成される、請求項35に記載の喫煙物品。
  37. ISO12863:2010に従った試験において、40個の喫煙物品のサンプルの少なくとも30%、好ましくは少なくとも50%、特に好ましくは少なくとも75%が、自己消火する、請求項35または36に記載の喫煙物品。
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