JP2018500542A - 円筒状ガラス体の屈折率プロファイルの高精度測定 - Google Patents

円筒状ガラス体の屈折率プロファイルの高精度測定 Download PDF

Info

Publication number
JP2018500542A
JP2018500542A JP2017522946A JP2017522946A JP2018500542A JP 2018500542 A JP2018500542 A JP 2018500542A JP 2017522946 A JP2017522946 A JP 2017522946A JP 2017522946 A JP2017522946 A JP 2017522946A JP 2018500542 A JP2018500542 A JP 2018500542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zero
refractive index
sampling
glass body
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017522946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7049111B2 (ja
Inventor
デイヴィッド クック,イアン
デイヴィッド クック,イアン
ヘンリー フォンテーヌ,ノーマン
ヘンリー フォンテーヌ,ノーマン
ゴリエ,ジャック
ウー,チー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corning Inc
Original Assignee
Corning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corning Inc filed Critical Corning Inc
Publication of JP2018500542A publication Critical patent/JP2018500542A/ja
Priority to JP2021181954A priority Critical patent/JP2022034563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7049111B2 publication Critical patent/JP7049111B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/41Refractivity; Phase-affecting properties, e.g. optical path length
    • G01N21/412Index profiling of optical fibres
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M11/00Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for
    • G01M11/30Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides
    • G01M11/37Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides in which light is projected perpendicularly to the axis of the fibre or waveguide for monitoring a section thereof

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)

Abstract

いくつかの実施形態によれば、円筒状表面を有する圧密化ガラス体の屈折率プロファイルを測定する方法は、(a)スリットの像をガラス体の後方に形成するステップ、(b)試験ガラス体または基準ガラス体の円筒状表面を随意的にプレスキャンし、さらに固定窓内のデータを分析して、ゼロ次の非回折光ビームの可能性のある位置を、他の回折ビームを無視しながら判定するステップ、(c)分析を向上させるために、光パワーを随意的に調整して、固定窓内のデータの強度を向上させるステップ、(d)母材を通るゼロ次ビームの軌道を、円筒状表面に当たる光のサンプリング位置xi(入射位置)とゼロ次ビームが検出器上で当たる位置とに基づいて、予測するステップ、(e)ゼロ次ビームの見積位置と調整された光パワーとを用いて、浮動窓の中心と夫々の測定点でのビームパワーとを設定しながら、ガラス体の円筒状表面を測定するステップ、(e)サンプリング位置の夫々で、浮動窓内の出射ゼロ次ビームの偏角を判定するステップ、(e)測定されたビームの偏角関数に基づいて各位置での屈折率を判定する、変形関数を利用することによって、ガラス体の屈折率プロファイルを計算するステップを含む。

Description

関連出願の説明
本出願は、その内容が引用され、その全体が参照することにより本書に組み込まれる、2014年10月31日に出願された米国仮特許出願第62/073,369号の優先権の利益を米国特許法第119条の下で主張するものである。
本開示は、一般に円筒状ガラス体の屈折率プロファイル測定に関し、より具体的には、屈折率脈理、すなわち屈折率が急速に変化する多数のガラス薄層を含む、円筒状ガラス体の屈折率プロファイルの精密測定に関する。
円筒状ガラス体を通過する光ビームは、薄いガラス層により屈折率の脈理に起因して複数の回折次数へと回折され得る。これは既存の屈折率測定技術の確度および精度に悪影響を与えるものであり、あるいは屈折率プロファイルの測定を不可能な状態にさえすることがある。
本書で引用されるいずれの参照も、従来技術を構成すると承認されたものではない。本出願人は、引用されたいずれの文献の正確さおよび適切性にも、意義を申し立てる権利を明確に有する。
少なくともいくつかの実施形態によれば、円筒状表面を有する圧密化ガラス体の屈折率プロファイルを測定する方法であって、この方法は、
a.開口から発する光ビームを用いて圧密化ガラス体の円筒状表面を、開口の像が圧密化ガラス体の下流において圧密化ガラス体と少なくとも1つの光検出器との間で形成されるように、走査し、さらに光ビームで円筒状表面を、複数のサンプリング位置xiでサンプリングするステップ、
b.サンプリング位置xiに対応するゼロ次光ビームが圧密化ガラス体を通過した後に少なくとも1つの光検出器上で当たる位置を、検出するステップ、
c.複数のサンプリング位置xiに対応する(圧密化ガラス体から出射した)ゼロ次ビームの、偏角を判定するステップ、
d.複数のサンプリング位置に対応するゼロ次光ビームの偏角に基づいて、圧密化ガラス体の屈折率プロファイルを計算するステップ、
を含む。
いくつかの実施形態によれば、この方法は、圧密化ガラス体を通るゼロ次光ビームの軌道を、(i)圧密化ガラス体の円筒状表面に当たる光ビームのサンプリング位置(入射位置)xi、および(ii)対応するゼロ次ビームが少なくとも1つの光検出器上で当たる位置、に基づいて予測するステップをさらに含む。
いくつかの実施形態によれば、圧密化ガラス体の屈折率プロファイルを計算するステップは、あるサンプリング位置xiに対応するゼロ次光ビームの偏角とそれより前のサンプリング位置に対応するゼロ次光ビームの偏角とに基づいて圧密化ガラス体内の複数の位置での屈折率を判定する、変形関数を利用することによって行われる。
いくつかの実施形態によれば、開口の像は幅wを有し、このとき圧密化ガラス体の円筒状表面に亘る測定サンプリング間隔Δxはw以下であり、この方法はさらに、xi=xi-1+Δxである走査のサンプリング位置xiの夫々に対し、圧密化ガラス体を通るゼロ次ビームの軌道を、円筒状表面に当たる光ビームのサンプリング位置xiとゼロ次ビームが少なくとも1つの光検出器上で当たると予想される位置とに基づいて、予測するステップ、および、最終的な解析データから、検出器によって検出されたより高次の回折ビームに対するものを破棄するステップを含む。
いくつかの実施形態によれば、開口の像は幅wを有し、このとき圧密化ガラス体の円筒状表面に亘る測定サンプリング間隔Δxはw以下であり、この方法はさらに、xi=xi-1+Δxである走査のサンプリング位置xiの夫々に対し、圧密化ガラス体を通るゼロ次ビームの軌道を、円筒状表面に当たる光ビームのサンプリング位置xiとゼロ次ビームが少なくとも1つの光検出器上で当たると予想される位置とに基づいて、予測するステップ、および、最終的な解析データから、検出器によって検出された小角度の回折ビームに対するものを破棄するステップを含む。
少なくともいくつかの実施形態によれば、光ファイバ母材の屈折率プロファイルを測定する方法であって、この方法は、
a.スリットであって、このスリットの像が光母材の後方で形成されるように照射されるスリットを用いて、光ファイバ母材の円筒状表面の、xi=xi-1+Δxとなるように距離Δxだけ離れている複数の走査(サンプリング)位置xiを、走査するステップであって、スリットの像が幅wを有し、かつΔx<wである、ステップ、
b.サンプリング位置xi=xi-1+Δxの夫々に対し、母材を通るゼロ次ビームの軌道を、光母材の円筒状表面に当たる光ビームのサンプリング位置xiとゼロ次ビームが少なくとも1つの光検出器上で当たると予想される位置とに基づいて、予測するステップ、
c.サンプリング位置xiに対応する出射ゼロ次ビームが、少なくとも1つの光検出器上で当たる位置を検出し、さらにサンプリング位置xiの夫々に対して少なくとも1つの光検出器により検出された、より高次の回折ビームと小角度の回折ビームとに関するデータを破棄するステップ、
d.走査のサンプリング位置xiの夫々に対応する、出射ゼロ次ビームの偏角を判定するステップ、
e.サンプリング位置xi夫々での屈折率を、その位置xiとxiに隣接しているが母材の中心からの距離がより大きい他の走査されたサンプリング位置とに対応するビームの偏角に基づいて判定する、変形関数を利用することによって、母材の屈折率プロファイルを計算するステップ、
を含む。
一実施の形態によれば、軸と円筒状表面とを有する光母材の屈折率プロファイルを測定する方法であって、この方法は、
a.光母材の円筒状表面を通して、その母材の軸に対し10°から80°の間の角度で配向された照射されたスリットの像を、そのスリットの像が光母材の後方に形成されるように、光学的に投影するステップ、
b.照射されたスリットの像を、この照射されたスリットの像が光母材の後方で形成された位置で、検出するステップ、
c.照射されたスリットが光母材の全幅を通って投影されるように、スリットが構成されている、ステップ、
d.検出された像を処理して、ゼロ次ビームの位置を判定するステップ、
e.検出された像において、サンプリング位置xiの夫々に対応するゼロ次ビームの偏角を判定するステップ、
f.偏角に基づいて屈折率を判定する変形関数を利用することによって、母材の屈折率プロファイルを計算するステップ、
を含む。
いくつかの実施形態によれば、偏向関数ベースの屈折率測定方法は、OVD法による母材など圧密化ファイバ母材内に相当な脈理構造を含む場合の屈折率プロファイルの測定の、精度および能力に大きな改善をもたらす。
本発明の実施形態の利点の1つは、例えば光ファイバ母材の円筒状ガラス体の、正確な屈折率プロファイル測定を提供することであり、より具体的にはこれらの方法により、高帯域幅マルチモード光ファイバの作製に使用される母材の、屈折率プロファイルの精密測定が可能になることである。
本発明の実施形態の利点の1つは、例えば光ファイバ母材の円筒状ガラス体の正確な屈折率プロファイル測定を、走査ビームのエネルギーの大部分が脈理によって回折される場合でさえも提供することである。
本発明の実施形態の利点の1つは、例えば軸方向において均一(均質)な脈理構造を有する光ファイバ母材の円筒状ガラス体の、正確な屈折率プロファイル測定を提供することである。
さらなる特徴および利点は以下の詳細な説明の中に明記され、ある程度はその説明から当業者には容易に明らかになるであろうし、あるいは書かれた説明およびその請求項、並びに添付の図面において説明されたように実施形態を実施することにより認識されるであろう。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、単なる例示であり、請求項の本質および特徴を理解するための概要または構成を提供することを意図したものであることを理解されたい。
添付の図面はさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれかつその一部を構成する。図面は1以上の実施形態を示し、そしてその説明とともに、種々の実施形態の原理および動作の説明に役立つ。
OVD法によって作製された例示的な光ファイバ母材の、計算による屈折率プロファイルを示した図 光母材内の脈理を示している、図1Aに示されている屈折率プロファイルの部分拡大図 光学的NIR(近赤外波長)屈折率プロファイル測定システムの例示的な実施形態の概略図 例示的なNIRシステムでの両検出器に対する、母材および対物面の位置を示した拡大図 波長3.39μmで動作するように設計された光学的屈折率測定システムを使用したときの、光ファイバ母材の走査における全サンプリング位置xiでの積分強度プロファイルを示した等高線プロット 波長3.39μmで動作するように設計された光学的屈折率測定システムを使用したときの、光ファイバ母材の走査における全サンプリング位置xiでの積分強度プロファイルを示した等高線プロット 半径r=1/3a付近で捉えた図3Aの断面に対応するデータを示した図 NIR光ビームを利用したときの、カメラに当たる光の強度を示した図 積分強度プロファイルを形成するために(スリット像の長軸および母材の軸に平行な)垂直画素の軸方向に沿って積分した後の、図4Aからのカメラ画像データを示した図 0.940μmのNIR波長で動作する測定システムの実施形態を使用したときの、厚いパスの母材の走査における全サンプリング位置xiでの積分強度プロファイルから成る等高線プロット 例示的な厚いパスの母材に対し、0.940μmの光源(実線)および3.39μmの光源(点線)を用いたときの、図5A(r/a=1/2)の断面の位置に対応する検出器上の光の積分強度を示した図 OVDで薄いパスのプロセス(脈理の隔たりd<10μm)を利用して作製された例示的な母材上で、例示的なNIR測定システムの実施形態を用いて測定を実行したときに得られたデータを示した図 薄いパスのプロセスに対応する母材に対し、中赤外測定システム(点線)およびNIR測定システム(実線)を使用したときの積分強度のデータを示した図 中赤外測定システム(上)およびNIR測定システム(下)を使用して薄いパスのプロセスに対して得られた、ゼロ次ビームの軸の偏角を示した図
帯域幅は、ファイバの最大データ伝送能力の目安である。マルチモードファイバ(MMF)の帯域幅は、光ファイバにおける屈折率プロファイルの変動に非常に敏感である。従ってファイバの屈折率プロファイルは、ファイバ製造の際に正確に制御されるべきである。MMFの製造時には、アップドープされたシリカスート(例えば、GeO2ドープシリカスート)をファイバ母材上に堆積させる際に精密に積層させて、ファイバの屈折率プロファイルに可能な限り滑らかな勾配を作り出すことが望ましい。MMFの製造では、圧密化光ファイバ母材の屈折率プロファイルを正確に測定すること、また所望の屈折率プロファイルを有する母材のみを用いてファイバを線引きすることがさらに望ましい。さらに、無駄を最小限に抑えながら高品質のファイバ母材の生産率を最大にするべく、測定された屈折率プロファイルに関する情報を母材のスート積層プロセスにフィードバックしてもよい。これにより高品質の光ファイバの歩留まりを最大にすることができる。
円筒状圧密化ガラス体内の脈理のある構造、すなわち脈理は、屈折率が異なる複数のガラスの薄層である。圧密化光ファイバ母材は円筒状の圧密化ガラス体であり、これから光ファイバが線引きされる。OVD(外付け蒸着)法によって作製される光ファイバ母材は、屈折率が異なる多数のガラスの薄層を含んでいる(異なる半径方向位置で異なる屈折率を有する)。OVD法によって作製された圧密化光母材などの円筒状ガラス体を通過する光ビームは、この薄いガラス層により、屈折率の脈理に起因して複数の回折次数へと回折され得る。
圧密化ガラス内の屈折率変動の大きい振幅と、あるガラス(堆積)層から次の層へのこの屈折率変動の間隔との組合せで、特定の波長λの光ビームが例えばOVD法によって作製された光母材を通って伝播するときの、回折効果の存在および強度が決定される。OVDで製造された母材の脈理構造は、軸方向において実質的に均一(すなわち、母材の長さに沿って実質的に均質)であることに留意されたい。
例えば、前駆材料(例えば、シリカおよびGe)をバーナーに供給し、このバーナーがスート母材の全長を移動して(通り過ぎて)、これまでに置かれたスート層上にガラススートを堆積させるようなやり方で以前のスート層上に高温のガラススートを薄層として堆積させると、光母材を生成することができる。しかしながらGe/Siの堆積は各層内で不均一であり、圧密化ガラス母材内に(すなわちガラススート母材が十分に焼結された後に)異なる屈折率の薄い帯が生成される。従って、光母材を製造する複数パスのスート堆積プロセスは、典型的には、圧密化母材の断面全体に亘って屈折率の脈理を生じさせる。これは、例えば図1Aおよび1Bに示されている。
より具体的には、脈理では、円筒状(圧密化)ガラス体の屈折率プロファイルが多くの局所的な最大値および最小値を有して、周期的な(または可変周期の)構造を形成する。図1Aは、本実施形態では圧密化ガラス光ファイバ母材である円筒状ガラス体における屈折率変動を、母材の中心線からの半径方向位置の関数として示している。この例示的な光ファイバ母材はOVD法によって作製されたものであり、また屈折率プロファイルは、母材断面の組成分析においてGeO2の質量パーセントを測定して屈折率に関連付ける、破壊的マイクロプローブ測定技術によって取得した。図1Bは図1Aの拡大した部分を描いたものであり、母材中心から半径方向に2〜3mmの位置での屈折率変動を示している。図1Bにおいて屈折率変動は、純粋(すなわち非ドープ)シリカの屈折率に対する屈折率の差として描かれている。
圧密化ガラス母材(または類似の円筒状ガラス体)の屈折率プロファイルは、母材本体の圧密化ガラスに光ビームを通して走査し、母材から出射する屈折された光ビームの偏角を測定することによって判定することができる。しかしながら、圧密化ガラス母材(円筒状圧密化ガラス体)内の屈折率の脈理は、走査中に特定の横断するビームの開始位置で、偏角測定の確度および精度に影響を与え得る。これは、脈理が透過回折格子として機能するために起こる。すなわち、光母材を通る特定の光ビーム軌道に対し、光の波長は脈理の周期性と共鳴的に相互に作用し得、またこの相互作用の位相整合は、複数の強くまた弱く回折される異なる回折次数の光ビームにつながり得る。こういったビームの夫々は、母材を通る軌道に沿ってさらなる回折を受けることがあり、ビームは母材の断面を通り過ぎるとき、さらに様々な角度で脈理に直面する。最終結果として、多くの回折された光ビームが2以上の角度で母材から出射し得る。こういった回折された光ビームが生成されることがあり、単に屈折された非回折ビーム(ゼロ次ビーム)に加えて母材から出射し得る。いくつかの事例では、入射ビームにおける略全ての光パワーがより高次のビームへと回折されて、ゼロ次ビームの検出を困難にする。他の事例では(非回折ビームの角度に対する)回折ビームの角度が非常に小さいため、これらの回折ビームは検出器にゼロ次ビームとほとんど同じ位置で当たり、この回折ビームの有限幅がゼロ次ビームと重なり合う。従ってこれらの回折効果は、ゼロ次ビームの軸の判定される偏角のエラーにつながり得る。ゼロ次ビームが検出器に対して弱くなり過ぎて検出できない場合、偏角の判定を不可能な状態にすることもあり得る。こういった不確かさのために、一般的に利用されている屈折率測定システムを用いて得られた、測定された偏向関数データから、いくつかの母材の屈折率プロファイル全体を正確に構成することは非常に困難になり得ることを我々は見出した。
以下は、光母材の屈折率を測定するために利用される、測定される屈折率プロファイルの確度を向上させる光学系100および方法の実施形態である。本書で説明される実施形態は、屈折率の脈理を有する光母材および他の円筒状体の、非侵襲的屈折率プロファイル測定のためにゼロ次ビームの光ビーム偏向関数を利用する。いくつかの例示的な実施形態によれば、この方法および光学系は可視波長光源を利用する。他の例示的な実施形態によれば、この方法および光学系は、インコヒーレントあるいは低コヒーレンスの近赤外(例えばλ<2μm、またはλ<1μm、例えば0.78μmから2μm、または0.78μmから1μmなど)光源を利用し、脈理に起因する近赤外ビームの回折効果を十分に軽減して、より高い精度でゼロ次ビームの偏向関数を測定することができる。
光母材などの円筒状ガラス体の屈折率プロファイルを特徴付ける1つの方法は、ビーム偏向関数測定技術に基づくものである。この方法は、非回折光ビーム(本書ではゼロ次ビームとも称される)が母材の軸を横切る方向に円筒状体(例えば、圧密化光母材414)を通って伝播した後に、非回折光ビームの全偏角を測定または判定するものである。この偏角は、光ビーム413または母材414を、光母材の中心軸をさらに横切る方向に並進させてビームを母材の円筒状表面に亘って走査させるときに、複数の開始位置xi(本書では、ビーム入射位置、入射位置、走査位置、オフセット位置、またはサンプリング位置xiとも称される)で得られる。すなわち入射光ビームは、ガラス母材の円筒状表面に亘って走査し、母材の本体を通って屈折し、さらに異なるサンプリング位置xiに対応する異なる偏角で母材から出射する。本書で説明される実施形態において、並進はx軸に沿ったものであり、また母材に亘る入射走査ビームの位置(サンプリング位置xi)の増分量はΔxである。累積された一連の偏角の測定値によって、横断するビームの開始位置に対する(すなわちxi=xi-1+Δxのサンプリング位置xiに対する)、母材から出射する非回折光ビームの偏角関数が生み出され、これを数学的変形、例えば本書ではアーベル変形(方程式(1))とも称されるアーベルの変形法を用いて、屈折率プロファイルに変形することができる。
Figure 2018500542
ここで、aは母材の外半径、n(a)は圧密化光母材を包囲している媒体の屈折率、r(x)は母材の軸までの最接近距離、さらにθ(t)は、オフセット位置tで測定された偏角であり、tはxからaまで及ぶ積分変数である。特定の内側の半径方向位置xでの圧密化光母材の屈折率に対する測定値は、その点と母材の外半径aとの間の測定された偏角に依存するため、その点での偏角の測定で起こる任意のエラーは、その点と母材の軸との間の残りの屈折率測定の確度にも影響を与える。屈折が弱い典型的な光ファイバ母材では、近似r(x)≒x(ここでxは、母材の軸に対する、母材に当たる光ビームのずれの位置である)が有効である。
図2Aは、走査光ビーム413を利用して圧密化円筒状ガラス体、例えば光母材414の屈折率プロファイルを測定する、屈折率測定システム100の1つの例示的な実施形態の概略図である。光ビーム413は圧密化ガラス体の円筒状表面に亘って走査し、距離Δxだけ離れている複数の既定位置xiでこの表面に当たる。例えば本書で説明される少なくともいくつかの例示的な実施形態において、走査光ビームの中心は位置xiでガラス表面に入射する。(距離Δxは走査に亘って一定でもよいし、あるいは母材の表面上のビームの位置次第で変化してもよいことに留意されたい。)ガラス(例えば母材414の本体)を通って伝播した後、光ビーム413はゼロ次ビームと回折されたより高次のビーム部分とを形成する。円筒状ガラス体(光母材など)から出射した(サンプリング位置xiに対応する)ゼロ次光ビームが光検出器(420および/または422、例えばカメラ)上で当たる位置を検出または判定し、次いで複数のサンプリング位置xiに対応するこれらの出射ゼロ次ビームの偏角を判定する。次いで、複数のサンプリング位置xiに対応するゼロ次光ビームのその測定された偏角に基づいて、圧密化ガラス体内の複数の位置での屈折率を判定することによって圧密化ガラス体の屈折率プロファイルを計算する。
いくつかの実施形態において、光学系100はNIR(近赤外)システムである(すなわち走査光ビームの波長は、0.7から2μmの間(例えば、0.705μm、0.73μm、0.785μm、0.853μm、0.94μm、0.98μm、1.064μm、1.31μm、1.55μm、1.65μm、またはそれらの間)である)。これらの波長で動作するレーザダイオード光源は、例えばニュージャージー州ニュートン所在のソーラボ社(Thorlabs, Inc)から市販されている。他の波長、例えば可視光(0.4μmから0.7μm)または中赤外を利用してもよい。例えば光源は、NIRまたは可視波長で動作するものでもよく、このとき光源の波長は0.4μm≦λ≦2μmである。また光源は、コヒーレンス長CLが0.001mm≦CL≦10cm、例えば0.1mm≦CL≦10cm、または1mm≦CL≦1cmの、低コヒーレンスなものでもよい。このような低コヒーレンスは、屈折率測定システム100の測定の確度を都合よく向上させることができる。
図2Bは、図2Aに示されている実施形態における各検出器に対する、圧密化光母材414および対物面の位置の拡大図である。図2Aおよび2Bに示されているように、この例示的な実施形態の光学系100は、レンズ404と共に開口406に対して実質的にコリメートされた光ビームを提供して開口を照射する、光源402を備えている。本実施形態によれば、開口406の像は、(この開口の像を1以上の検出器420、422上に再結像させるレンズ424、426によって形成される)検出器の対物面410aおよび/または410bに隣接した、対物面410またはこの付近で形成される。従って、光学系100は開口の像を1以上の検出器420、422上に形成する。この実施形態においてレンズ424、426は、開口406の像が検出器上に形成されるように、互いに協働して再結像機能を実現する。母材(または類似の円筒状ガラス体)の屈折率プロファイルを判定するために、検出器上で非回折(ゼロ次)ビームによって提供される情報を使用して、出射した非回折ビームの偏角θ(xi)を計算する。1つの検出器が利用される場合、開口406の像は、この開口の像を検出器420上に再結像させるレンズの対物面410でもある、平面410付近で形成される。複数の検出器が利用される場合、開口406の像は、この開口の像を検出器420、422のアクティブ表面上に再結像させる、または中継する、レンズの対物面410aまたは410bに隣接して、あるいは結像平面410付近で、形成され得る。図2Aおよび2Bに示されている例示的な実施形態において、光源402は、0.3mm×0.3mmの面積から中心波長940nmで光を放出する、スペクトル幅40nmの正方形LED402´であり、すなわち中心が940nmで920nmから960nmの波長範囲の照明を提供する(図2A)。この実施形態において、LED402´からの発光角度は、FWHM強度レベルで120°である。この実施形態において、レンズ404の焦点距離は50mmである。レンズ404はこの光をコリメートして、本実施形態では幅100μm×高さ(長さ)25.4mmのクロム・オン・ガラススリット406´である、開口406へとこの光を提供する。しかしながらスリットまたは開口は他の寸法を有するものでもよく、例えばスリットは100μmほどの短いものでもよい(例えばスリットの寸法は100μm×100μmでもよい)。使用可能な最大の開口高さ、すなわちスリットから発する光の使用可能な最大長さは、検出器のアクティブ表面上に投影されるスリットの像の高さによって決定される。この実施形態においてスリット406´の照射される長さは、その像の高さ(およそ25.4mm)が、およそ6.6mmの高さの検出器のアクティブエリアの高さを大幅に上回るように意図的に設定される。これは、スリットの長さの中心エリアからの最も強い光のみを使用するために成される。
他の代わりの開口形状も利用可能である。スリットは、固定幅の空隙開口を有する物理的に光を遮断する構造も可能であるし、あるいは電子制御または手動の機械的手段によって変化させることができる、制御可能な幅を有するスリットでもよい。母材の軸に沿って単一の走査で複数の偏向関数を測定する目的で、上述したものなどの長いスリットを利用してもよいし、あるいは代わりに複数スリットの間にビームブロックを設けて一列に積み重ねたものを利用してもよい。
別の例示的な実施形態は、一方の端部で狭くかつ他方の端部で広くなっている、テーパしたスリットを利用するものである。これは、検出器で結果として得られるスリットの像が断面化されて区分的に分析され、スリットのエッジからの光パワーと回折との間で最も妥協できる像の一部を選択し得るであろうことから、検出器でのゼロ次ビームの検出および/または分解能の向上に有利な効果を提供するであろう。(検出器での光パワーを妥協することなく、またスリットによるエッジの回折を生じさせることなく、スリット幅を可能な限り小さくすることが望ましい。テーパした幅を有する開口またはスリットの、その幅の少なくとも一部は、そのエッジからの回折を最小限に抑えながら十分な光パワーを検出器に届かせることを可能にする十分な幅を有している。)単一のスリット406´がこのようなテーパした幅を有している場合には、ソフトウェアが像の小区分を分析することで、たった一回の走査を実行している間に母材の軸に沿った複数の点からデータを集めることが可能になるであろう。複数のスリットの積層体の場合、各スリットは異なる幅を有することも可能であり、このとき一般に幅は50μmから200μmの間で変化する。これは、スリットのエッジからの回折効果(ビームの発散を生じさせる)を最小限に抑える必要性と、母材内で可能な限り小さい空間的分解能を得るために狭ビームで測定したいという要求とのバランスを取ったものである。
例えば、テーパした幅を有する開口またはスリットの長さは100μmから25mmの間でもよく、また幅w´(z)は50μm≦w´≦200μmとなるように狭いものから広いものへと変化するものでもよい。例えばスリットの幅は、50μmの最小幅w´から200μmの最大幅w´へと徐々に増加するものでもよい。さらに例えばスリットの幅は、75μmの最小幅w´から150μmの最大幅w´へと徐々に増加するものでもよい。
図2Aおよび2Bに示されている実施形態における単一のスリット406´は、スリットの長軸が母材の軸に平行な状態で、コリメートされたビームにその中心が置かれており、また幅w´(本実施形態では100μm)を有している。光源、例えばLED402´とレンズ404は、実質的にコリメートされた光ビームの発散角がスリット406´のエッジで生成される回折から生じる回折角よりも小さくなるように、選択されたものである。
図2Aに示されているように本実施形態では、夫々有効長が100mmである2つのレンズ408が4f系を形成し、これが、照射されたスリット406´の像を結像平面410上へとテレセントリックに中継する。より具体的には、図2Aは、本実施形態においてスリットの像は光母材の内側に位置していないことを示している。開口406の像は、圧密化ガラス体(例えば母材414)の下流で、圧密化ガラス体と少なくとも1つの光検出器との間で形成される。スリットの像は幅wを有する。光学系100のフットプリントを減少させるために、ミラー412を使用して光路を折り返す。光学系および圧密化光母材414を、光ビーム(走査光ビーム)が母材414の表面に亘って移動するように、互いに対して(例えば図2Aに点線矢印で示されているように左右へと)移動させる。
この実施形態において、試験を受ける母材414は、空洞を有する測定セル416の内側に据え付けられており、セルと母材との間は屈折率整合オイル418で満たされている。このオイルの一例は、ニュージャージー州シーダー・グローブ(Cedar Grove)所在のCargille Laboratoriesによって供給されているものなど、シリカセルおよび母材に近い屈折率を有する液浸オイルとすることもできる。本実施形態の母材414は、1から15μmの範囲の平均脈理周期d(または間隔d)で構成されている(例えば、圧密化ガラスの層厚さが1から15μm)。この脈理周期(間隔d)は、パス毎の積層厚さを制御することによって達成することができ、これは、測定システムがゼロ次ビームの偏角を回折効果にかかわらず許容できるエラー限界内で測定するのを助けるように選択される。この脈理間隔dは、母材内の半径方向位置rあるいはこれに隣接する位置で測定され、このときrは、母材の外半径aに対し、1/3≦r/a≦2/3、好適にはr/a=1/2となる位置である。
この実施形態において測定セル416は、貫通するように開けられた円形孔416Aを有する、溶融シリカから作製された正方形のプレートである。この孔の直径は母材414の直径よりも、わずかに数ミリメートルのみ大きい。光学的セルは平行な入口面と出口面とを有し、ビームが通過する全ての表面は光学的に研磨されている。
スリットの像が形成される平面410(結像面)は、母材を越え、さらに本実施形態ではセル416の孔よりも下流の場所に位置し、そのため母材を通過したビームの必然的な屈折は全て、ビームが結像面を横切る前に起こった。より具体的には、本実施形態において結像平面410は、孔の縁端をおよそ5mm越えた、セルの材料の内側に存在する。別の実施形態では測定セルを使用しないで、母材は屈折率整合オイルで充填されたチャンバ内に位置付けられる。その実施形態では、スリットの結像面の位置に対する要件は単に、母材を越えて(下流に)存在しているということである。
例示的な本実施形態では、スリットの結像平面410が物理的に溶融シリカセル内に存在しているため、その開口またはスリットの像を検出器420および422上へとさらに中継することが必要である。本実施形態において検出器420および422は、例えば1936×1458画素を有し個々の画素サイズが4.54μmである、近赤外波長(700〜1000nm)に対する応答に優れたカメラである。任意の検出方法による測定データの画素化の物理的な幅は、検出器でのゼロ次ビームの像の適切なサンプリングを確実にするために、十分に小さいものである必要があることを理解されたい。概して検出器の画素化は、検出平面(検出器面)でのゼロ次ビームの像の幅の10分の1になるようにすることが望ましい。単一の検出器420または422が使用される場合には、偏角を計算するために、母材414または円筒状ガラス体の中心から結像平面410までの距離を正確に知ることが必要である(図2B)。
Figure 2018500542
圧密化光母材(または他の円筒状ガラス体)は、その長さに沿って常に完全に真っ直ぐであるとは限らず、いくらか湾曲し得るため、母材の軸とスリットまたは開口406の結像面との間の距離は、母材(または別の円筒状ガラス体)がセル416内に挿入されるたびに変化し得る。精密位置決めシステムを使用すると、母材の軸を、母材が挿入されるたびに検出器から好ましい距離の位置に正確に設置することができる。この実施形態では、例えば2つの同一のCCDカメラなど2つの同一の検出器を使用することによって、この問題は解決される。
この実施形態において、各カメラに対する中継レンズ系は2つのレンズを備え(図2A)、一方のレンズ(レンズ424)の焦点距離は75mmであり、また他方のレンズ(レンズ426)の焦点距離は150mmである。これらのレンズは、各カメラの検出平面(カメラ面、または検出器のアクティブ表面)の位置での開口(スリット)の像の、2:1の拡大を生み出すように位置付けられている。両方のカメラ(または検出器)でスリットの像を見ることができるように、ビームスプリッタ428が採用される。カメラの位置は、各カメラによって観察される対物面410a、410bの位置を分離させるように個々に調整される。この実施形態において、各カメラの対物面410aおよび410bはセルの内側の異なる位置に存在する。母材に入射するビームの開口数は極小さく(開口406に当たる光はコリメートまたは略コリメートされたものであるため)、また光学系100の被写界深度は非常に大きいため、スリットの像がいずれかのカメラの対物面に正確に位置付けられなくても、両方の検出器(カメラ)で観察されるスリットの像の歪みは極わずか(すなわち、取るに足りない程度)である。従って、両方の検出器(例えばカメラ420、422)でのゼロ次ビームの軸の位置(または重心)は、正確に判定することができる。カメラの結像面位置の差Dが分かると、ゼロ次ビームの偏角のより正確な判定が可能になる(例えば図2B参照)。
Figure 2018500542
この例示的な実施形態において、2つのカメラの対物面間の距離は1mmであるが、0mmから5mmの間の範囲のものでもよい。2つの検出器の対物面は、開口の結像面から0mmから5mmずれた位置にあり、かつ同じ位置にはないことが好ましい。これは、検出器の対物面の母材に対する距離が分からなくても、このことがゼロ次ビームの偏角を明確に測定する助けになるためである。
この実施形態では、散漫散乱からのスペックル干渉、およびゼロ次ビームと回折ビームとの間の干渉を、防ぐまたは最小限に抑えるために、低コヒーレンスのLED光源が使用され、これが少なくともいくつかの実施形態において、測定の安定性および結果の確度を都合よく、また著しく向上させる。
上で論じたように、光ビームは狭いスリットを照射し、これがカメラセンサ(検出器420、422)上に結像される。本書で説明される方法の実施形態によれば、光学系100はスリット406´などの開口406の像を円筒状圧密化ガラス体の後方に、例えば検出器の対物面410a、410bの位置またはこれに隣接する位置に形成し、従って光学系100は、ガラス体から出射する光ビームの全てを、その最小サイズ(すなわち、最小の幅またはスポット径)へと集中させる(すなわち、焦点を合わせる)。これは、小角度の回折ビームを、検出器に当たるときにゼロ次ビームから分離させる助けになる。対照的に従来のシステムでは、光源の像は母材の軸の平面に位置することになり、従って従来のシステムにおいてゼロ次ビームおよび小角度の回折に関連する回折ビームはより幅広になり、本書で開示される光学系100の実施形態よりも多くゼロ次ビームに重なり合うことになる。これは、従来の測定システムで回折ビームから非回折ビームを識別することをより困難にし、これが測定エラーの増加につながる。スリットの結像は、円筒状圧密化ガラス体(例えば母材)を通ったゼロ次ビームの伝送を、回折次数からよりよく区別する手法を提供する。
光学系100の実施形態は、近赤外または可視波長の光源で使用すると、より薄いパス厚さと小さい脈理周期(または脈理の隔たり)d≦12μmとを有する光母材の屈折率、特にd≦10μmの(従って、回折角がより小さい)光母材(および他の円筒状ガラス体)の屈折率を、従来のシステムで得ることができるものより正確に測定することができる。
少なくともいくつかの実施形態によれば、円筒状表面を有する圧密化ガラス体の屈折率プロファイルを測定する方法は、検出器でのゼロ次ビームのおおよその位置を判定する、プレスキャンステップ(本書ではプレスキャン段階とも称される)を利用する。測定のプレスキャン段階の際、いくつかの実施形態によれば、類似したサイズおよび屈折率プロファイルの母材または基準母材を、例えば約80画素幅とされ得る固定ウィンドウイング法(図4Bの窓508参照)を用いて測定する。この窓の中心は、カメラの中央に置かれる。ゼロ次ビームはカメラまたは検出器に、この窓の範囲内で当たることが分かっているため、この窓の外側となる光ビームに起因する全てのデータは無視または破棄される。窓の最適な幅は、分析からの小角度および大角度の回折の排除のバランスを取ること、また確実にゼロ次ビームを除かないようにすることを主に重視して、試行錯誤しながら経験的に決定され得る。基準母材を利用する場合、各サンプリング位置xiに対応するゼロ次ビームの位置(例えば、ゼロ次ビームの軸の位置)を判定するためにこれを一回行い、次いでこのプレスキャンデータを他の同様に設計された母材に対して使用することができる。
プレスキャンが進行するとき、光源(例えばLEDなど)の光パワーを変化させて、この窓内で例えば積分強度カウントの最大数を、検出器での画素飽和レベルのおよそ80%で保つ。例えばこれは、検出器が255カウントで飽和するとしたら、積分強度データにおける水平画素当たり、およそ200平均カウントになる。これは、強い回折がゼロ次ビームから光パワーのほとんどを取り除いてしまう場合でさえ、開口またはスリットの像を最もよく分解することを確実にし、さらにゼロ次ビームがカメラの画素深度を飽和させないことを確実にする。この実施形態では光源の(例えばLEDの)駆動電流が、各オフセット測定位置(すなわち、各サンプリング位置xi)に対して、ゼロ次ビームの判定された中心軸と共に記録される。ゼロ次ビームの中心軸を判定する、ある例示的な方法は、窓内に存在しかつ最小閾値レベルを上回るデータのみを用いて、重心を計算するものである。この閾値レベルは、これを下回るデータを排除するように設定され、従って望ましくない小角度の回折504から低レベルの信号を排除する。名目上この閾値は、窓内の関連するピークカウントの最大値の50%であり、この例では約100カウントレベルになる。
測定走査段階の際(すなわち、例えば随意的なプレスキャン段階の後)には、その位置に対するLEDまたは光源の駆動電流を読み込んで(LED)コントローラにセットし、ゼロ次ビームの光パワーを分析のための最適レベルに設定する。プレスキャン段階において見出されたビームの中心軸の位置を読み込み、あるいは別のやり方で計算し、さらにこれを使用して窓の中心位置を設定する。従って、測定走査では窓を浮動させることができ、これによりデータ分析用の窓の中にゼロ次ビームの中心を略集中させることを確実にする。この浮動窓による方法は、固定窓を用いて得られ得るものよりも正確な、ゼロ次ビームの中心軸測定につながる。測定走査の浮動窓は、プレスキャンの固定窓と同じ幅である必要はない。
プレスキャンステップの代替案は、偏向関数の全体形状に関する既存の知識を使用して、ゼロ次ビームの予想位置を判定するものである。これは、理論的手段によって判定された、あるいは測定される次の点の予想位置を判定するためにこれまでに測定された点に適合する予測曲線を用いて判定された、予想位置のアレイの形になり得る。
従って、円筒状表面を有する圧密化ガラス体(例えば、OVD法によって作製された光母材)の屈折率プロファイルを測定する方法の例示的な実施形態は、
I.光源を用いて特定波長内の光を提供し、さらにこの光でスリットの像を、ガラス体の後方に形成するステップ、
II.随意的なプレスキャンステップを利用するステップであって、(a)光源によって提供される光を利用して、試験ガラス体または基準ガラス体の円筒状表面を、光ビームでプレスキャンし、(b)少なくとも1つの検出器上にスリットの像を形成し、さらに、この少なくとも1つの検出器上の固定窓内の(円筒状表面のプレスキャンの際に得られた)データを分析して、少なくとも1つの検出器上でゼロ次の非回折光ビームが当たる可能性のある位置を、他の回折ビームを無視しながら判定し、(c)ゼロ次ビームを分解する能力および信号対ノイズ比を向上させるよう、(プレスキャンステップの際に)光源の光パワーを随意的に調整して、固定窓内のゼロ次ビームに対応する検出出力の強度を向上させることを含む、ステップ、
III.母材を通るゼロ次ビームの軌道を、円筒状表面に当たる光の入射位置(すなわちサンプリング位置xi)とゼロ次ビームが検出器上で当たる位置とに基づいて、予測するステップ、
IV.ゼロ次ビームの予測位置を用いて浮動窓の中心をセットしかつ光パワーを各測定点(各サンプリング位置xi)に対応する予め決定された最適なレベルへと調整しながら、ガラス体に亘って走査するステップ、
V.各サンプリング位置xiで、浮動窓内の出射ゼロ次ビームの偏角を判定するステップ、および、
VI.測定された光学的(ゼロ次)ビームの偏角関数に基づいて各位置での屈折率を判定する変形関数を利用することによって、ガラス体の屈折率プロファイルを計算するステップ、
を含む。
従っていくつかの実施形態によれば、光源によって提供される光パワーは、例えばゼロ次ビームの強度を検出器で検出できるよう十分強く保ちながら、ゼロ次ビームが検出器の飽和に到達するのを回避するべく、各サンプリング位置xiで動的に調整される。例えば検出器での光強度は、200nWから200mWの間になるように調整され得る。
少なくともいくつかの実施形態によれば、円筒状表面を有する圧密化ガラス体の屈折率プロファイルを測定する方法は、
a.開口から発する光(光ビーム、本書では走査光ビームとも称される)を用いて圧密化ガラス体の円筒状表面を、開口の像が圧密化ガラス体の下流において圧密化ガラス体と少なくとも1つの光検出器との間で形成されるように、走査し、従って走査ビームで円筒状表面を、距離Δxだけ隔てられた複数のサンプリング位置xiまたは走査位置xiで、サンプリングするステップ、
b.サンプリング位置の夫々に対応するゼロ次光ビームが圧密化ガラス体を通過した後に光検出器上で当たる位置を、判定するステップ、
c.圧密化ガラス体を通るゼロ次光ビームの軌道を、圧密化ガラス体の円筒状表面に当たる走査光ビームの入射位置xi(本書ではサンプリング位置とも称される)と、対応するゼロ次ビームが検出器上で当たる位置とに基づいて、予測するステップ、
d.複数のサンプリング位置xiに対応する出射ゼロ次ビームの、偏角θ(xi)を判定するステップ、および、
e.例えばあるサンプリング位置に対応するゼロ次光ビームの偏角とそれより前のサンプリング位置xiに対応するゼロ次光ビームの偏角θ(xi)とに基づいて圧密化ガラス体内の複数の位置での屈折率を判定する、変形関数を利用することによって、圧密化ガラス体の屈折率プロファイルを計算するステップ、
を含む。
いくつかの実施形態によれば、例えば円筒状表面を有する圧密化ガラス体の屈折率プロファイルを測定する方法は、
a.圧密化ガラス体の円筒状表面を、幅w´を有する照射される開口に、入射する光ビームで、この開口の像が光母材の後方で形成されるように走査するステップであって、開口の像の幅がwであり、さらに母材に亘る測定サンプリング間隔がΔxであり、このとき光ビームが円筒状表面に亘って、xi=xi-1+ΔxかつΔx≦wである複数の入射位置(サンプリング位置)xiで走査するステップ、
b.走査のサンプリング位置xiの夫々に対し、母材を通るゼロ次ビームの軌道を、母材の円筒状表面に当たる(光ビームの)光の入射位置とゼロ次ビームが光検出器上で当たると予想される位置とに基づいて、予測するステップ、
c.出射ゼロ次ビームが検出器上で当たる位置を検出し、好適には、サンプリング位置の夫々に対して検出器により検出され得る、任意のより高次の回折ビームを分析から破棄するステップ、
d.走査のサンプリング位置xiの夫々に対応する、出射ゼロ次ビームの偏角を判定するステップ、および、
e.サンプリング位置xi夫々での屈折率を、その位置xiと、xiに隣接しているが母材の中心からの距離がより大きい全ての測定された位置とに対応するビームの偏角に基づいて判定する、変形関数を利用することによって、母材の屈折率プロファイルを計算するステップ、
を含む。
いくつかの実施形態によれば、例えば円筒状表面を有する光母材の屈折率プロファイルを測定する方法は、
a.光母材の円筒状表面を、照射されたスリットで、スリットの像が光母材の後方で形成されるように走査するステップであって、スリットの像のサイズがwであり、母材に亘る測定サンプリング間隔がΔxであり、かつΔx<wである、ステップ、
b.走査のサンプリング位置xi=xi-1+Δxの夫々に対し、母材を通るゼロ次ビームの軌道を、母材の円筒状表面に当たる(光ビームの)光の入射位置とゼロ次ビームが少なくとも1つの光検出器上で当たると予想される位置とに基づいて、予測するステップ、
c.出射ゼロ次ビームが少なくとも1つの検出器上で当たる位置を検出し、サンプリング位置の夫々に対して少なくとも1つの検出器により検出され得る、任意のより高次の回折ビームを分析から破棄するステップ、
d.走査のサンプリング位置xiの夫々に対応する、出射ゼロ次ビームの偏角を判定するステップ、
e.サンプリング位置xi夫々での屈折率を、その位置xiと、xiに隣接しているが母材の中心からの距離がより大きい全ての測定された位置とに対応するゼロ次ビームの偏角に基づいて判定する、変形関数を利用することによって、母材の屈折率プロファイルを計算するステップ、
を含む。
例示的な実施形態によれば、走査での段階的なサイズΔx(距離Δx)は概して、スリット像の最小幅wの1/2から1/8の間になるように保たれる。これは、過剰な測定時間および追加費用を防ぎながら、母材に亘るサンプリング不足を回避するためのものである。
いくつかの実施形態において、変形関数はアーベル変形である。
サンプリング位置の数iは、例えば500<i<2000でもよい。例えば、いくつかの実施形態では800<i<1500である。
いくつかの実施形態において走査は、幅wのスリット像およびサンプリング間隔Δxで、w/8≦Δx≦w/2となるように行われる。いくつかの実施形態において、スリットの長さは100μmから25mmの間であり、またその幅wは50μmから200μmであり、さらにサンプリング間隔Δxはw/8≦Δx≦w/2となるようなものである。
いくつかの実施形態において、スリットの長さは100μmから25mmであり、また母材の軸の方向zに沿って変動(変化)する幅w´(z)を有している。すなわちスリットは、例えば約50μmから約200μmまで変化して幅w(z)の像を形成する、テーパした幅を有している。走査におけるデータのサンプリング不足を避けるために、サンプリング間隔Δxは、(最小スリット幅の1/8)≦Δx≦(最小スリット幅の1/2)となるようなものである。上述の例のように、スリット像の幅wは、50μm<w<200μm、かつΔx<w/2でもよい。
いくつかの実施形態によれば、図2Aおよび2Bに示されているものに類似した光学系100を利用するが、圧密化母材の表面に亘る光ビームの走査は行われない。従って本実施形態は、光ビームと圧密化光母材とを互いに対して移動させる、移動台を利用しない。代わりにスリットの長さを、その長さを通って伝播する光ビームが光母材の全幅を同時にカバーすることができるように、選択する。本実施形態によれば、円筒状表面を有する光母材の屈折率プロファイルを測定する方法は、
a.光母材の円筒状表面を通して、その母材の軸に対し10°から80°の間の角度で配向された照射されたスリットの像を、スリットの像が光母材の後方に形成されるように、光学的に投影するステップであって、スリットが、スリットを通って伝播する光が母材全体の幅に広がるように、十分長いものである、ステップ、
b.照射されたスリットの像を、この照射されたスリットの像が光母材の後方で形成された位置で、検出するステップ、
c.スリットの像を、適切なソフトウェアを用いて分割し、その各部分を独立して分析するステップ、
d.ゼロ次ビームの位置を判定するために、検出器に対するスリットの像を処理するステップ(および、好適にはその分析から、(i)検出器上のスリットの像に存在し得る、任意のより高次の回折ビーム、および/または(ii)検出器上のスリットの像に存在し得る、小角度の回折ビーム、を破棄するステップ)、
e.検出された像において、サンプリング位置xiの夫々に対応する(像の各部分に対応する)ゼロ次ビームの偏角を判定するステップ、
f.光母材から出射するゼロ次ビームの偏角に基づいて屈折率を判定する、変形関数を利用することによって、母材の屈折率プロファイルを計算するステップ(例えば、像の各部分に対応する光母材からの出射ゼロ次ビームの偏角に基づいて屈折率を判定する、変形関数を利用することによって、母材の屈折率プロファイルを計算するステップ)、
を含む。
例えばいくつかの実施形態によれば、光ビームが約45°の角度でファイバ母材に遮られるようにスリット406´を回転させ、これにより走査段階を必要とすることなく、様々な半径方向位置でビーム偏位情報を取り込むことが可能になる。角度配向は、スリットの長さ、配向角度、および画像の倍率に関して最適化したものである。この角度配向により、走査段階なしで、母材全体に対する偏向関数の取込みが可能になる。角度配向をさらに強化するために、例えば像に亘って強度および鮮明さを等しくするための、強度マスク(例えば、可変減衰の減光フィルタ)を追加してもよい。
上で論じたように脈理は、母材を通って伝播する光ビームの回折をもたらす。脈理周期(または脈理間の間隔)がdであり、測定波長(すなわち、母材を通って伝播する光ビームの波長)がλである場合には、光ビームの一次回折角φ(母材に対し内側)は以下の方程式4で表現される。
Figure 2018500542
例えば、OVD法によって生成された母材の公称脈理間隔d(または周期d)は、半径方向位置r/a=1/2で約14.1μmとすることができる。可視または近赤外(NIR)波長のビーム(0.9μm<λ<2μm)がこの光母材を通過する場合、脈理からの一次回折角は小さい(例えば、3.7°<φ<8.2°)。このような母材を従来の遠視野測定構成系においてNIRビームで測定した場合には、拡大する回折ビームが拡大するゼロ次の非回折ビームと検出器で重なり合って、ゼロ次ビームの偏角の測定を不正確なものとしてしまうことがある。
小角度の回折は、非回折ビームの付近またはこれに隣接して、一次回折よりも小さい回折角、例えば非回折ビームに対して3°未満で(またしばしば、または2°未満、または1°未満の角度で)起こる回折である。脈理の周期または間隔dが減少すると、小角度の回折の回折角はさらに増加し、小角度の回折によって生成された回折ビームとゼロ次ビームとの重なり合いはさらに減少する。従って、脈理の周期を減少させる、または間隔dをより小さくすると、測定されるゼロ次ビームの偏角関数の確度を、従って測定によって得られる屈折率プロファイルの確度を、都合よく向上させることができる。
この問題を解決する1つの方策は、より長い波長の、例えば波長3.4μmの中赤外(Mid−IR)ビームを使用することによって、回折ビームの角分散を増加させて非回折のゼロ次ビームのより優れた検出を可能にすることである。光ビームの波長が3.4μmである場合、この中赤外波長を用いると一次回折角φが例えば14.0°に増加し、これは検出器で非回折のゼロ次ビームを回折ビームから分離させるのに十分である。これにより、ウィンドウイングなどの分析または物理的技術を用いてゼロ次ビームの中心軸の偏角を測定する際のその影響を、取り除くことがより容易になる。これはさらに、走査全体を通じてゼロ次ビームの偏角のみを正確に追跡することを可能にする。
この問題の解決策を提供する別の方策は、圧密化光母材などの円筒状ガラス体の脈理間隔がd<12μm(例えばd<12μm)であるときに、可視または近赤外光源を利用するものである。すなわち、ゼロ次ビームの中心軸の偏角を正確に追跡するために、光母材を、脈理の隔たりをより小さくして(すなわち、より多いが薄いパスで)作製し、次いで可視または近赤外光源を利用する光学系100で測定してもよい。スートの積層および光母材の屈折率の測定という2つの作業は、相互に関係するものである。というのも積層の方法は母材を正確に測定する能力に悪影響を与える可能性があり、また測定システムは、生成される種類の母材を正確に測定するように設計されたものでなければならない。スート積層プロセス、または測定システム設計、あるいはその両方を変化させると、ファイバを、性能を向上させてより低コストで製造することにつながり得る。母材上に置かれるスートのパスの厚さを減少させると、脈理周期(または脈理間隔d)の減少につながる。脈理間隔d(または脈理周期の距離d)の減少は、一次回折角を増加させる、従って脈理の回折効果を弱める、別のやり方である。パスの厚さを減少させると、線引きされるファイバにおける屈折率プロファイルの平均平滑度の制御も向上させるという点で、さらなる利益が得られる。しかしながらパスの厚さを減少させるということは、同じサイズの母材を作るために、パスの総数をさらに増加させることを意味する。屈折率の測定を波長λ<2μm(例えばλ<1μm)の光ビームで行うと、脈理間隔d(従って、圧密化母材内のガラス層の厚さ)がd<12μm(例えば、2μm≦d≦12μm)を満たし、また最も好適にはd<10μm、例えば3μm≦d≦10μm、または4μm≦d≦10μmを満たすときに、最も正確な結果が都合よく提供されることを我々は見出した。脈理間隔は、母材内の半径方向位置rまたはこれに隣接する位置で測定され、このrは、母材の外半径aに対し、1/3≦r/a≦2/3、例えばr/a=1/2となる位置である。
より高い回折次数内の光パワーPの大きさは、特に、脈理周期dに直接相当するパス厚さ、脈理の屈折率摂動の振幅δn、および波長λの関数である。
Figure 2018500542
従って、母材測定における回折効果の減少は、1)屈折率摂動(δn)の減少、2)パス厚さの減少(従って、脈理間隔dの減少)、3)光ビームの光波長λの増加、または4)これら3つの因子の組合せ、により可能である。分析の際、OVD法により様々なパス厚さで作製された光母材を使用して方法を比較すると、圧密化ガラス母材の屈折率摂動δnは一定のままであった(各パスで堆積される材料の正味の容積のみを変化(減少)させた)。パス厚さを減少させることができ(すなわち母材の積層の際に、各パスに関連するガラス層の厚さnを減少させた)、より小さい脈理間隔dをもたらした。
例えば、2つの例示的な圧密化ガラス母材の屈折率測定を、両方で中赤外光ビーム(3.28μm)および近赤外光ビーム(0.94μm)を用いて行った。2つの例示的な母材はOVD法で作製したものであり、1)圧密化後の平均パス厚さが14.1μmの母材(厚いパスのガラス堆積プロセス、層厚さ=14.1μm、または脈理間隔d=14.1μm)、および2)圧密化後の平均パス厚さが6.7μmの母材(薄いパスのプロセス、脈理間隔d=6.7μm)であった。従ってこれらの例示的な実施形態において、これらの光母材の平均の脈理の隔たりd(本書では、脈理周期または脈理間隔とも称される)は、夫々14.1および6.7μmであった。(典型的には、他に規定がなければ、本書で説明される実施形態において(ガラスが圧密化された後の)平均パス厚さ、または脈理の隔たりdに対する公称値は、母材の外半径aに対し、r/a=1/2となる圧密化母材の半径位置で取られる。)脈理の隔たりに対応する値dは、母材の直径に亘ってゆっくり変化することに留意されたい。
光母材または円筒状に成形された圧密化ガラス体を光ビームで走査しているとき(その屈折率プロファイルを判定しているとき)、脈理間隔dの減少が、測定中に母材を通り過ぎる光ビームの回折角の増加を著しくまた都合よくもたらすことが見出された。これにより、一次の、またより高次の回折ビームが、ゼロ次ビームから十分にずれるため、正確な屈折率測定がより容易になる。例えば表1の例AおよびB(λ=3.39μm)を参照すると、値dが減少したときに一次回折角が13.9°から30.5°に増加していることが示されており、これは一次およびより高次の回折ビームが、カメラ画像内でゼロ次ビームからよりよく分離されることを意味している。表1はさらに、厚いパスおよび薄いパスのスート積層プロセスを用いて作製された母材を測定したときの、測定システム波長λ=0.940μm(事例CおよびD)に対する、相対的な回折光パワーおよび算出された一次回折角を表している。表1の例CおよびDは、値dが14.1μmから6.7μmに減少したときに一次回折角が3.8°から8.1°に増加したことを示しており、これは一次およびより高次の回折ビームが、走査範囲全体に亘ってゼロ次ビームからよりよく分離されることを意味している。以下の表1において、脈理間隔dはr/a=1/2に対応し、また屈折率摂動δnは全ての事例で同じであり、便宜上値1に単に正規化した。
Figure 2018500542
さらに、回折のためにゼロ次ビームが失う相対パワーPは、より厚いパスのプロセスによって作製された母材で失われるパワーPとは対照的に、より薄いパスのプロセスによって作製された母材では減少する(例えば、測定波長λ=3.39μmで、例Aに対し例Bでは23%)。従って、より多くの光パワーがゼロ次ビームに集中されるため、パス厚さの減少(12μm以下、またより好適には10μm以下への、層厚さまたは脈理周期dの減少)は、ゼロ次ビームの偏角関数を、従って測定によって得られる屈折率プロファイルを、正確に測定する能力を向上させる。
この向上は、厚いパスの母材の例(圧密化ガラスの層厚さが14.1μm、すなわちd=14.1μm、図3A)および薄いパスの母材の例(圧密化ガラスの層厚さが6.7μm、d=6.7μm、図3B)に対し、母材に亘って走査光ビームの各オフセット位置xiで測定された、検出器からの積分光強度データの比較によって示される。これらの走査は両方が、図2Aに示されているものに類似した、中赤外母材測定システムを用いて得られたものである。
より具体的には図3Aは、中赤外ビーム波長3.39μmで動作するように設計された屈折率測定システムを使用した、より厚いパス(d=14.1μm)およびより薄いパス(6.7μm)で作製された母材の走査における全てのオフセット位置xiでの、カメラ画像からの積分強度プロファイルから成る等高線プロットを示している。図3Aから分かるように、ゼロ次ビーム302が走査の中心領域を占め、このゼロ次ビーム302は厚さ14.1μmのパス層を有する母材に対応する。図3Bは、同じく走査の中心領域を占めかつd=6.7μmの母材に対応する、ゼロ次ビーム303を示している。図3Aは、小角度の回折ビーム304が重なり合っていること、および/またはゼロ次(非回折)ビームに近接して位置していることを示している。例えば小角度の回折304は、ゼロ次ビームと重なり合っているように認められる。図3Aおよび3Bにおける鉛直点線は、非回折またはゼロ次光ビームを明確に分解することが困難な位置、および屈折率プロファイルの判定にエラーが発生し得る位置の、1つに対応する。
図3Cは、図3Aおよび3Bの点線に対応する、母材の軸からの特定のオフセットxiでの(半径r=1/3a付近で取られた、また検出器の画素に亘り積分カウントで表現された)、走査レーザビームが検出器に当たるときの積分光強度プロファイルを示している。図3Aおよび3Bにおける鉛直点線は、図3Cに示されている積分カウント(積分強度)の横断面の位置を示す。
図3Cの点線は厚いパス層(d=14.1μm)を有する母材に対応し、また実線は、より薄いパス層(d=6.7μm)を有する母材に対応する。図3Cは、ゼロ次(非回折)光ビームが、より薄いガラス層を有する母材を通って(すなわち、より小さい脈理周期(または隔たりd)を有する、より小さいパス厚さ(または層幅)で作製された母材を通って)伝播する場合に、より厚いガラス層を有する母材を通って(すなわち、より大きい周期dを有する、より大きいパス厚さで作製された母材を通って)伝播するゼロ次ビームよりも、容易に観察される、あるいは検出されることをさらに示している。しかしながらこの図はさらに、より厚いパス厚さ(例えば、d>14μm、さらにはd>12μm)を有する母材では、中赤外光および検出器を用いた場合に、ゼロ次ビーム302は小角度の回折ビーム304と重なり合うことがあり、分解が困難(すなわち、検出が困難)になり得ることも示している。これは、小角度の回折304による光が、図3Aの実施形態でr/a=1/3付近の母材の半径方向位置に位置するゼロ次ビームと強く重なり合うように認められる、屈折率測定に関して問題のある領域の一例である。(aは圧密化ガラス母材の最外部半径であることに留意されたい。)
より具体的には図3Cは、図3Aおよび3Bの点線位置に対応する、検出器上の信号の測定された振幅を示しており、これは厚いパスの母材に対する回折の問題が最悪となる、半径r=1/3a付近を伝播する光ビームに対応している。ゼロ次ビームの検出確度を向上させるために、50%レベル強度の計算フィルタを利用して、分析から低レベルの回折を除いた(一点鎖線)。すなわちこの例示的な実施形態では、50%の閾値レベル(一点鎖線)を下回る全てのデータを、ゼロ次ビームの軸または位置を判定する前に分析から破棄する。図3Aは、より厚いパス層(d=14.1μm)を有する本実施形態の母材において、大角度の回折306は強いが、ゼロ次ビームと重なり合わないためほとんど問題がないことをさらに示している。図3A、3B、および3Cは、ゼロ次ビームに重なり合う小角度の回折が、薄いパスの母材と比較すると、厚いパスの母材でより強いことを示している。厚いパスの母材における小角度の回折は、厚いパスの母材測定時の各点でのゼロ次ビームの偏角判定において、より大きいエラーにつながり得る。これに比較して、薄いパスの偏位曲線は、小角度の回折ビームとゼロ次ビームとの間の回折の重なり合いが大幅に弱い、より狭いものとなる。これはさらに、ゼロ次ビームの偏角判定時の、より少ないエラーにつながる。パス厚さの減少(層厚さの減少)により得られるこの向上が、偏向関数から計算される、測定される屈折率プロファイルの確度を直接向上させる。
図3A、3B、および3Cに対応する測定を、中赤外ビーム(3.39μm)および中赤外光検出器を使用して行った。しかしながら中赤外光検出器は、本質的に熱的検出器であり、従って赤外ビームの中心軸の測定精度は周囲環境の安定性に非常に敏感である。温度の僅かな変化でさえ、測定の確度に影響を与えることがあり、これは測定される屈折率プロファイルの確度に悪影響を与える。熱的検出器は、NIR検出器および可視光検出器よりも、本質的に電子的に雑音が多い。こういった現象は、検出器でゼロ次ビームの偏角を正確に判定する能力を、さらに制限し得る。さらに、高コヒーレント光源によって提供される中赤外光ビームに存在するスペックルが、位置検出の感度をさらに制限する。一般に、中赤外HeNeレーザなどの中赤外レーザは、数メートルのコヒーレンス長を有する。我々は、低コヒーレンスビームの使用が好ましいことを見出した。低コヒーレンスビームは、例えばレーザダイオード、LED、または広域スペクトルランプによって提供することができ、レーザダイオードのコヒーレンス長はおよそ1cm、LEDではおよそ100μm、さらに広域スペクトルランプでは数μmである。広域スペクトルランプは、ビームのスペクトル幅を減少させるために、バンドパスフィルタと併せて使用してもよい。
従って我々は、中赤外測定システム検出器を低ノイズのシリコン、またはInGaAs、あるいはGeベースの検出器で置き換えることができれば、また高コヒーレント光源を低コヒーレンスのNIR(近赤外)または可視光源(例えば、LED、またはバンドパスフィルタで処理される広域スペクトルランプなど)で置き換えることができれば、有利になり得ることに気が付いた。
母材の屈折率測定のために、1μm未満のNIR波長の光ビームをシリコンベースの検出器と併せて利用すると、厚いパスの母材(d>12μm)での回折に起因する光パワーの量が、中赤外システムを用いたときの回折に起因するパワー損失よりも大きくなることが見出された。例えば母材の屈折率測定のために、0.94μmのNIR波長の光ビームをシリコンベースの検出器と併せて利用すると、厚いパスの母材でゼロ次ビームから回折される光パワーの量は、ビーム波長λが3.39μmの中赤外システムを用いたときよりも約13倍大きいことが見出された(表1の事例AおよびC)。さらに、一次回折角は13.9°から3.8°に減少し、また小角度の回折による回折角も同じく減少する。
対照的に、薄いパスの母材(d<10μm)のNIR測定の正規化回折パワーは、ビーム波長が3.39μmの中赤外システムを用いたときの正規化回折パワーよりも僅かに2.94倍大きくなるのみであり、また一次回折角は8.1°である(表1の事例BおよびD)。これは、薄いパスの母材を近赤外光ビームまたは可視波長光ビームで測定することは有利であること、しかし厚いパスの母材(d>12μm)の測定は、波長<1μmを用いると困難になり得ること、また図2Aに示されているものに類似する光学系での中赤外波長の利用は、このようなより厚いパスの母材で好ましくなり得ることを示している。
図4Aは、近赤外測定システムを用いてゼロ次ビームの偏位がうまく分解されないであろう走査位置に、屈折率測定システムの近赤外(NIR)光ビームが位置しているときの、カメラに当たる光の強度を示したものである。より具体的には図4Aは、ゼロ次ビーム502の偏位が十分に分解される走査位置に走査ビームがあるときにカメラ(垂直画素1〜200)に当たる光の強度を示しており、走査光ビームの波長はλ=0.94μmであり、検出器は近赤外波長で動作する。この実施形態において、母材の脈理の隔たりdは6.7μm(すなわち薄いパスの母材で、脈理周期が6.7μm)であった。ゼロ次ビーム502、小角度の回折504、および大角度の回折506は、ラインとして検出される。スリットを使用すると、その像がカメラの全高に広がるため、もう一つの利点となる。従って、スリット像の長い方の長さに平行な画像の軸に沿って(垂直画素の軸に沿って)、多数の画素を積分して平均化してもよく、これにより積分カウントでノイズ比に対する信号が向上する(図4B)。
より具体的には図4Aおよび4Bは、NIR光を用いる測定システム100の走査位置が、中赤外測定システムを用いたときにゼロ次ビームの偏位がうまく分解されない位置と同じ位置にあるときの、カメラに当たる光の強度を示している。対照的に、NIR測定システムを用いると(同じ走査位置で)、十分に分解される。図4Aおよび4Bは、本実施形態において小角度の回折504および一次回折506に関連する光ビームが、ゼロ次ビーム502から十分に分離されることをさらに示している。
図4Bは、積分強度プロファイルを形成するために(スリット像の長軸および母材の軸に平行な)垂直画素の軸方向に沿って積分した後の、図4Aからのカメラ画像データを示している。
図5Aは、測定システムが単一の検出器またはカメラ420のみを採用している場合に、実施形態のNIR測定システムを用いて厚いパスの母材(d=14.1μm)を測定した結果を示している。より具体的には図5Aは、0.940μmのNIR波長で動作するように設計された例示的なシステムを用いた厚いパスの母材の走査における、全てのオフセット位置すなわちサンプリング位置xi(本実施形態では1<i≦1100)での積分強度プロファイル(検出器上の位置の関数として、デジタル積分カウントとして表現されている)から成る等高線プロットである。
図5Bは、NIRシステムの0.94μm光源(実線の曲線)と中赤外システムの3.39μm光源(破線の曲線)を用いて、厚いパスの母材(例えば、d=14.1μm)に対し同じ半径方向位置で測定された、検出器の積分強度を比較したものである(おおよそr/a=1/2の位置で)。NIRシステムで測定すると、小角度の回折604および大角度の回折606への光パワーの大きな損失のために、ゼロ次ビーム602の追跡はほとんど失われる。この点での積分強度データ(図5B)は、ゼロ次ビーム602のパワーが小角度の回折604と同じレベルにあることを示しており、このことが偏角の判定、従って屈折率プロファイルの判定において大きなエラーを生み出す。中赤外システムで測定したときに得られたデータとの比較が、回折される光パワーがより少ないことを示しており、ゼロ次ビーム302の位置の判定はより容易である。従って、中赤外システムはNIRシステムよりも、厚いパスの母材(d>12μm)の屈折率プロファイルの測定に適し得る。
図6Aは、薄いパスの母材でNIR測定システムを用いて得られたデータを示している(脈理の隔たりd<10μmに相当する、圧密化ガラスの層厚さd<10μm、例えば本実施形態ではd=6.7μm)。図6Bは、薄いパスの母材に対して中赤外測定システム(点線)およびNIR測定システム(実線)を使用したときの、r/a=2/3の位置での検出器上の積分強度データを示している。
より具体的には図6Aは、本発明の本実施形態によるNIRの方法を用いて薄いパスの母材(本実施形態では、厚さ6.7μmのガラス層)を測定した結果を示している。図6Aは、ゼロ次ビーム702が十分に画成されることを示している。小角度の回折704のレベルは低く、また大角度の回折706は大きいもののウィンドウイング技術によって分析から容易に取り除かれ、ゼロ次ビームは正確に測定される。回折が最悪となる位置(r/a=2/3)での積分強度プロファイル(図6B)は、本書で説明される実施形態を使用するとゼロ次ビーム702、小角度の回折704、および大角度の回折706が十分に分解され、かつゼロ次ビームから十分に分離されることを示している。中赤外システム(破線の曲線)で測定された薄いパスの母材(層厚さ<12μm、好適には<10μm(d<12μm、好適にはd<10μm))に対して得られたデータと比較すると、NIR測定システム(実線の曲線)では、中赤外システムで測定されたゼロ次ビーム303に比べてゼロ次ビーム702からの小角度の回折の分離が向上していることが示されている。
回折の効果およびより高次に回折されたパワーの効果はd/λの比で測れるため、この方法は脈理周期がより小さいとき、より短い波長で動作する。例えば波長600nmで動作する測定システムでは、このシステムを使用して脈理周期が約4〜5μmの母材を測定すると有利になる。例えば、波長400nmで動作する測定システムは、約2〜4μm(例えば、2.5μm、2.9μm、3μm、または3.5μm)の脈理周期で使用すると有利になる。スリットのエッジの回折効果は波長に対応するため、スリット幅w´を減少させて、より高い空間的分解能を測定時に得ることができる。例えば圧密化光母材は、酸化ゲルマニウムドープのシリカを含むものでもよく、また母材の外半径aに対しr/a=1/2である母材の半径方向位置rまたはこれに隣接する位置で、脈理間隔が1μm≦d≦10μmであるような脈理を有するものでもよい。
図7は、中赤外測定システム(上)およびNIR測定システム(下)を使用して、薄いパスのプロセス(d=6.7μm)に対して得られたゼロ次ビームの軸の偏角を示している。より具体的には、この図はNIR測定システムがより正確なビーム偏角測定を実現し(より滑らかな曲線)、一方中赤外測定はよりばらつきが多く、従って滑らかさが低く、それにより正確さが低いことを示している。より具体的には図7は、本発明の中赤外システム(上のトレース)およびNIRシステム(下のトレース)の両方に対し、ビームがシリカセルのみを通って802、またシリカセルおよび屈折率整合オイルを通って804、さらにシリカセルと屈折率整合オイルと薄いパスの母材(層厚さ=6.7μm)とを通って806、通過したときに測定された偏角関数を示している。母材を通過するときのゼロ次偏角の判定におけるエラーは、両方のプロットの中心領域でのばらつきによって最も明白に分かる。従って、ばらつきが大幅に小さいNIR測定システムが、走査のゼロ次偏角のより正確な判定につながり、さらに対応して母材の真の屈折率プロファイルのより正確な判定につながることが分かるであろう。
本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の改変および変形が作製可能であることは当業者には明らかであろう。本発明の精神および本質を組み込んだ、開示された実施形態の改変、コンビネーション、サブコンビネーション、および変形が当業者には思い付き得るため、本発明は添付の請求項およびその同等物の範囲内の全てのものを含むと解釈されるべきである。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
円筒状表面を有する圧密化ガラス体の屈折率プロファイルを測定する方法において、
a.開口から発する光ビームを用いて前記圧密化ガラス体の前記円筒状表面を、前記開口の像が前記圧密化ガラス体の下流において前記圧密化ガラス体と少なくとも1つの光検出器との間で形成されるように、走査し、さらに前記光ビームで前記円筒状表面を、複数のサンプリング位置xiでサンプリングするステップ、
b.前記サンプリング位置xiに対応するゼロ次光ビームが前記圧密化ガラス体を通過した後に前記少なくとも1つの光検出器上で当たる位置を、検出するステップ、
c.前記複数のサンプリング位置xiに対応する前記ゼロ次ビームの、偏角を判定するステップ、
d.前記複数のサンプリング位置に対応する前記ゼロ次光ビームの前記偏角に基づいて、前記圧密化ガラス体の屈折率プロファイルを計算するステップ、
を含むことを特徴とする方法。
実施形態2
前記圧密化ガラス体を通る前記ゼロ次光ビームの軌道を、(i)前記圧密化ガラス体の前記円筒状表面に当たる前記光ビームの前記サンプリング位置xi、および(ii)対応する前記ゼロ次ビームが前記少なくとも1つの光検出器上で当たる位置、に基づいて予測するステップ、をさらに含むことを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態3
前記圧密化ガラス体の前記屈折率プロファイルを計算するステップが、あるサンプリング位置xiに対応する前記ゼロ次光ビームの前記偏角と、それより前のサンプリング位置に対応する前記ゼロ次光ビームの前記偏角とに基づいて前記圧密化ガラス体内の複数の位置での屈折率を判定する、変形関数を利用することによって行われることを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態4
前記開口の像が幅wを有し、このとき前記圧密化ガラス体の前記円筒状表面に亘る測定サンプリング間隔Δxがw以下であり、さらに、
i=xi-1+Δxである前記走査の前記サンプリング位置xiの夫々に対し、前記圧密化ガラス体を通る前記ゼロ次ビームの軌道を、前記円筒状表面に当たる前記光ビームの前記サンプリング位置xiと前記ゼロ次ビームが前記少なくとも1つの光検出器上で当たると予想される位置とに基づいて、予測し、さらに、
最終的な解析データから、前記検出器によって検出された、より高次の回折ビームに対するものを破棄することを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態5
前記開口の像が幅wを有し、このとき前記圧密化ガラス体の前記円筒状表面に亘る測定サンプリング間隔Δxがw以下であり、さらに、
i=xi-1+Δxである前記走査の前記サンプリング位置xiの夫々に対し、前記圧密化ガラス体を通る前記ゼロ次ビームの軌道を、前記円筒状表面に当たる前記光ビームの前記サンプリング位置xiと前記ゼロ次ビームが前記少なくとも1つの光検出器上で当たると予想される位置とに基づいて、予測し、さらに、
最終的な解析データから、前記検出器によって検出された小角度の回折ビームに対するものを破棄することを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態6
円筒状表面を有する光ファイバ母材の屈折率プロファイルを測定する方法において、
a.スリットであって、該スリットの像が前記光母材の後方で形成されるように照射されるスリットを用いて、前記光ファイバ母材の前記円筒状表面の、xi=xi-1+Δxとなるように距離Δxだけ離れている複数のサンプリング位置xiを、走査するステップであって、前記スリットの像が幅wを有し、かつΔx<wである、ステップ、
b.前記サンプリング位置xi=xi-1+Δxの夫々に対し、前記母材を通るゼロ次ビームの軌道を、前記光母材の前記円筒状表面に当たる光ビームの前記サンプリング位置xiと前記ゼロ次ビームが少なくとも1つの光検出器上で当たると予想される位置とに基づいて、予測するステップ、
c.前記サンプリング位置xiに対応する出射ゼロ次ビームが前記少なくとも1つの光検出器上で当たる位置を、検出し、さらに前記サンプリング位置xiの夫々に対して前記少なくとも1つの光検出器により検出された、より高次の回折ビームと小角度の回折ビームとに関するデータを破棄するステップ、
d.前記走査の前記サンプリング位置xiの夫々に対応する、前記出射ゼロ次ビームの偏角を判定するステップ、
e.前記サンプリング位置xi夫々での屈折率を、該位置xiと、xiに隣接しているが前記母材の中心からの距離がより大きい他の走査されたサンプリング位置とに対応するビームの偏角に基づいて判定する、変形関数を利用することによって、前記母材の屈折率プロファイルを計算するステップ、
を含むことを特徴とする方法。
実施形態7
中心軸と円筒状表面とを有する光母材の屈折率プロファイルを測定する方法において、
a.前記光母材の前記円筒状表面を通して、前記母材の前記軸に対し10°から80°の間の角度で配向された照射されたスリットの像を、該スリットの像が前記光母材の後方に形成されるように、光学的に投影するステップ、
b.前記照射されたスリットの像を、該照射されたスリットの像が前記光母材の後方で形成された位置で、検出するステップ、
c.前記照射されたスリットが前記光母材の全幅を通って投影されるように、前記スリットが構成されている、ステップ、
d.検出された前記像を処理して、前記光母材の前記全幅に亘ってゼロ次ビームの位置を判定するステップ、
e.検出された前記像において、サンプリング位置xiの夫々に対応する前記ゼロ次ビームの偏角を判定するステップ、
f.前記光母材から出射する前記ゼロ次ビームの前記偏角に基づいて屈折率を判定する、変形関数を利用することによって、前記母材の前記屈折率プロファイルを計算するステップ、
を含むことを特徴とする方法。
実施形態8
前記変形関数がアーベル変形であることを特徴とする実施形態3、5、6、または7記載の方法。
実施形態9
前記走査が、幅wのスリット像およびサンプリング間隔Δxで、w/8≦Δx≦w/2となるように行われることを特徴とする実施形態1から6いずれか1項記載の方法。
実施形態10
前記走査が、長さが100μmから25mmでありかつ幅w´が50μmと200μmとの間である、スリットを用いて行われることを特徴とする実施形態9記載の方法。
実施形態11
(a)前記開口の長さが100μmから25mmの間であり、さらに前記開口が、前記母材の軸の方向zに沿ってテーパした、50μm≦w´≦200μmである幅w´(z)を有し、かつ前記開口の像が幅w(z)を有し、さらに、
(b)前記複数のサンプリング位置xi間のサンプリング間隔Δxが、
(1/8最小開口幅)≦Δx≦(1/2最小開口幅)となるようなものであることを特徴とする実施形態1から5いずれか1項記載の方法。
実施形態12
前記開口の像の幅wが50μm<w<200μmであり、かつ連続したサンプリング位置xiが距離Δxだけ隔てられており、Δx<w/2であることを特徴とする実施形態1から5いずれか1項記載の方法。
実施形態13
前記光源によって提供される前記光パワーが、前記サンプリング位置xiの夫々で動的に調整されることを特徴とする実施形態1から5のいずれか1項または実施形態12記載の方法。
実施形態14
前記光源によって提供される前記光パワーが、前記サンプリング位置xiの夫々で動的に調整されることを特徴とする実施形態11記載の方法。
実施形態15
前記少なくとも1つの光検出器が、シリコンベースの検出器またはNIR検出器であることを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態16
前記光源が、0.4μm≦λ≦2μmである波長λを有する近赤外(NIR)または可視光で動作し、さらに前記光源が、コヒーレンス長0.001mm≦l≦10cmの低コヒーレンスを有するものであることを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態17
前記ゼロ次光ビームの位置を検出するために2つの光検出器を利用するステップを含み、前記開口の像が形成される平面に、該2つの光検出器の対物面が隣接するように、前記2つの光検出器が位置していることを特徴とする実施形態1記載の方法。
実施形態18
前記2つの光検出器の前記対物面が、前記開口の像の前記平面から0mmから5mmずれた位置にあり、かつ同じ位置にはないことを特徴とする、実施形態17記載の方法。
実施形態19
前記母材が、前記母材内の半径方向位置rで、またはrに隣接する位置で、1から15μmの脈理間隔dを有する圧密化ガラス母材であり、このとき1/3≦r/a≦2/3であり、かつaが前記母材の外半径であることを特徴とする実施形態1から18いずれか1項記載の方法。
実施形態20
前記母材が、Geドープシリカを含むことを特徴とする実施形態1、4、5、6、7、または19記載の方法。
100 光学系
402 光源
406 開口
410 結像平面
410a、410b 検出器の対物面
413 ビーム
414 圧密化母材
420、422 光検出器

Claims (10)

  1. 円筒状表面を有する圧密化ガラス体の屈折率プロファイルを測定する方法において、
    a.開口から発する光ビームを用いて前記圧密化ガラス体の前記円筒状表面を、前記開口の像が前記圧密化ガラス体の下流において前記圧密化ガラス体と少なくとも1つの光検出器との間で形成されるように、走査し、さらに前記光ビームで前記円筒状表面を、複数のサンプリング位置xiでサンプリングするステップ、
    b.前記サンプリング位置xiに対応するゼロ次光ビームが前記圧密化ガラス体を通過した後に前記少なくとも1つの光検出器上で当たる位置を、検出するステップ、
    c.前記複数のサンプリング位置xiに対応する前記ゼロ次ビームの、偏角を判定するステップ、
    d.前記複数のサンプリング位置に対応する前記ゼロ次光ビームの前記偏角に基づいて、前記圧密化ガラス体の屈折率プロファイルを計算するステップ、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記圧密化ガラス体を通る前記ゼロ次光ビームの軌道を、(i)前記圧密化ガラス体の前記円筒状表面に当たる前記光ビームの前記サンプリング位置xi、および(ii)対応する前記ゼロ次ビームが前記少なくとも1つの光検出器上で当たる位置、に基づいて予測するステップ、をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記圧密化ガラス体の前記屈折率プロファイルを計算するステップが、あるサンプリング位置xiに対応する前記ゼロ次光ビームの前記偏角と、それより前のサンプリング位置に対応する前記ゼロ次光ビームの前記偏角とに基づいて前記圧密化ガラス体内の複数の位置での屈折率を判定する、変形関数を利用することによって行われることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 前記開口の像が幅wを有し、このとき前記圧密化ガラス体の前記円筒状表面に亘る測定サンプリング間隔Δxがw以下であり、さらに、
    i=xi-1+Δxである前記走査の前記サンプリング位置xiの夫々に対し、前記圧密化ガラス体を通る前記ゼロ次ビームの軌道を、前記円筒状表面に当たる前記光ビームの前記サンプリング位置xiと前記ゼロ次ビームが前記少なくとも1つの光検出器上で当たると予想される位置とに基づいて、予測し、さらに、
    最終的な解析データから、前記検出器によって検出された、より高次の回折ビームおよび/または小角度の回折ビームに対するものを、破棄することを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 円筒状表面を有する光ファイバ母材の屈折率プロファイルを測定する方法において、
    a.スリットであって、該スリットの像が前記光母材の後方で形成されるように照射されるスリットを用いて、前記光ファイバ母材の前記円筒状表面の、xi=xi-1+Δxとなるように距離Δxだけ離れている複数のサンプリング位置xiを、走査するステップであって、前記スリットの像が幅wを有し、かつΔx<wである、ステップ、
    b.前記サンプリング位置xi=xi-1+Δxの夫々に対し、前記母材を通るゼロ次ビームの軌道を、前記光母材の前記円筒状表面に当たる光ビームの前記サンプリング位置xiと前記ゼロ次ビームが少なくとも1つの光検出器上で当たると予想される位置とに基づいて、予測するステップ、
    c.前記サンプリング位置xiに対応する出射ゼロ次ビームが前記少なくとも1つの光検出器上で当たる位置を、検出し、さらに前記サンプリング位置xiの夫々に対して前記少なくとも1つの光検出器により検出された、より高次の回折ビームと小角度の回折ビームとに関するデータを破棄するステップ、
    d.前記走査の前記サンプリング位置xiの夫々に対応する、前記出射ゼロ次ビームの偏角を判定するステップ、
    e.前記サンプリング位置xi夫々での屈折率を、該位置xiと、xiに隣接しているが前記母材の中心からの距離がより大きい他の走査されたサンプリング位置とに対応するビームの偏角に基づいて判定する、変形関数を利用することによって、前記母材の屈折率プロファイルを計算するステップ、
    を含むことを特徴とする方法。
  6. 中心軸と円筒状表面とを有する光母材の屈折率プロファイルを測定する方法において、
    a.前記光母材の前記円筒状表面を通して、前記母材の前記軸に対し10°から80°の間の角度で配向された照射されたスリットの像を、該スリットの像が前記光母材の後方に形成されるように、光学的に投影するステップ、
    b.前記照射されたスリットの像を、該照射されたスリットの像が前記光母材の後方で形成された位置で、検出するステップ、
    c.前記照射されたスリットが前記光母材の全幅を通って投影されるように、前記スリットが構成されている、ステップ、
    d.検出された前記像を処理して、前記光母材の前記全幅に亘ってゼロ次ビームの位置を判定するステップ、
    e.検出された前記像において、サンプリング位置xiの夫々に対応する前記ゼロ次ビームの偏角を判定するステップ、
    f.前記光母材から出射する前記ゼロ次ビームの前記偏角に基づいて屈折率を判定する、変形関数を利用することによって、前記母材の前記屈折率プロファイルを計算するステップ、
    を含むことを特徴とする方法。
  7. 前記走査が、幅wのスリット像およびサンプリング間隔Δxで、w/8≦Δx≦w/2となるように行われることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の方法。
  8. I.前記開口の長さが100μmから25mmの間であり、さらに前記開口が、前記母材の軸の方向zに沿ってテーパした、50μm≦w´≦200μmである幅w´(z)を有し、かつ前記開口の像が幅w(z)を有し、さらに、前記複数のサンプリング位置xi間のサンプリング間隔Δxが、(最小開口幅の1/8)≦Δx≦(最小開口幅の1/2)となるようなものである、または、
    II.前記開口の像の幅wが50μm<w<200μmでありかつ連続したサンプリング位置xiが距離Δxだけ隔てられ、Δx<w/2であり、および/または、前記光源によって提供される前記光パワーが前記サンプリング位置xiの夫々で動的に調整される、
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 前記光源が、0.4μm≦λ≦2μmである波長λを有する近赤外(NIR)または可視光で動作し、さらに前記光源が、コヒーレンス長0.001mm≦l≦10cmの低コヒーレンスを有するものであることを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. (i)前記母材が、前記母材内の半径方向位置rで、またはrに隣接する位置で、1から15μmの脈理間隔dを有する圧密化ガラス母材であり、このとき1/3≦r/a≦2/3でありかつaが前記母材の外半径であり、さらに、前記圧密化ガラス母材がGeドープシリカを含むことを特徴とする請求項1から9いずれか1項記載の方法。
JP2017522946A 2014-10-31 2015-10-29 円筒状ガラス体の屈折率プロファイルの高精度測定方法 Active JP7049111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021181954A JP2022034563A (ja) 2014-10-31 2021-11-08 円筒状ガラス体の屈折率プロファイルの高精度測定

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462073369P 2014-10-31 2014-10-31
US62/073,369 2014-10-31
PCT/US2015/057941 WO2016069832A1 (en) 2014-10-31 2015-10-29 High precision measurement of refractive index profile of cylindrical glass bodies

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021181954A Division JP2022034563A (ja) 2014-10-31 2021-11-08 円筒状ガラス体の屈折率プロファイルの高精度測定

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018500542A true JP2018500542A (ja) 2018-01-11
JP7049111B2 JP7049111B2 (ja) 2022-04-06

Family

ID=54479006

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017522946A Active JP7049111B2 (ja) 2014-10-31 2015-10-29 円筒状ガラス体の屈折率プロファイルの高精度測定方法
JP2021181954A Pending JP2022034563A (ja) 2014-10-31 2021-11-08 円筒状ガラス体の屈折率プロファイルの高精度測定

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021181954A Pending JP2022034563A (ja) 2014-10-31 2021-11-08 円筒状ガラス体の屈折率プロファイルの高精度測定

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9989458B2 (ja)
EP (1) EP3213052B1 (ja)
JP (2) JP7049111B2 (ja)
CN (1) CN107110778B (ja)
DK (1) DK3213052T3 (ja)
WO (1) WO2016069832A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9940740B2 (en) * 2013-06-24 2018-04-10 Shimadzu Corporation Refractometer
EP3315948B1 (de) * 2016-10-26 2019-09-04 Heraeus Quarzglas GmbH & Co. KG Verfahren zur ermittlung des brechzahlprofils eines zylinderförmigen optischen gegenstandes
KR102094894B1 (ko) * 2016-11-09 2020-03-30 엘지전자 주식회사 무선 통신 시스템에서 위상 잡음 제거를 위한 ptrs의 파워 부스팅 레벨 결정 방법 및 그 장치
CN111148724B (zh) * 2017-10-06 2022-07-08 住友电气工业株式会社 光纤用预制件、光纤用预制件的制造方法以及光纤用预制件的条纹间距的设定方法
CN110736721B (zh) * 2018-07-18 2022-05-24 西安工业大学 基于衍射光栅的玻璃平板折射率均匀性检测装置及检测方法
CN108732132B (zh) * 2018-07-28 2020-05-19 华中科技大学 一种基于光电传感阵列测量折射率过程中数据处理方法
CN111122002B (zh) * 2019-12-30 2022-04-08 华北电力大学 长空气间隙放电通道温度场测量***及识别方法
EP3889581A1 (de) 2020-03-30 2021-10-06 Heraeus Quarzglas GmbH & Co. KG Verfahren zur ermittlung des brechzahlprofils eines zylinderförmigen optischen gegenstandes
EP4016052A1 (de) 2020-12-18 2022-06-22 Heraeus Quarzglas GmbH & Co. KG Verfahren und vorrichtung zur ermittlung des brechzahlprofils eines zylinderförmigen optischen gegenstandes
US11788927B2 (en) * 2021-02-26 2023-10-17 Heraeus Quartz North America Llc Evaluation of preforms with non-step-index refractive-index-profile (RIP)
CN118043709A (zh) 2021-09-29 2024-05-14 康宁股份有限公司 多模光纤芯杖分类方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01304339A (ja) * 1988-06-01 1989-12-07 Sumitomo Electric Ind Ltd 屈折角測定装置
JPH04501772A (ja) * 1988-11-15 1992-03-26 ヨーク テクノロジー リミテッド 屈折率測定装置及び方法
JPH06347372A (ja) * 1993-06-03 1994-12-22 Fujikura Ltd 光ファイバ母材の屈折率分布測定方法
JPH07301600A (ja) * 1994-02-07 1995-11-14 Corning Inc 一連の屈折率縞を含む光ファイバ・コア・ケ−ンを分析する方法および屈折率分布を有するコア・ケ−ンを分析する装置
JP2000081373A (ja) * 1998-09-08 2000-03-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ母材の屈折率分布測定方法
JP2002071516A (ja) * 2000-08-22 2002-03-08 Samsung Electronics Co Ltd 光ファイバの横断特性を測定するためのイメージトラッキング装置及び方法
JP2003194717A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Shin Etsu Chem Co Ltd 屈折率分布の測定装置及び測定方法
JP2013096899A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ母材の屈折率分布測定方法及び屈折率分布測定装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4181433A (en) 1978-04-14 1980-01-01 Bell Telephone Laboratories, Incorporated Method for determining the refractive index profile of optical fibers and optical fiber preforms
US4515475A (en) * 1980-03-11 1985-05-07 National Research Development Corporation Measurement of refractive index profile
IT1157034B (it) * 1982-06-09 1987-02-11 Cselt Centro Studi Lab Telecom Apparecchiatura per la determinazione del profilo d'indice di rifrazione di fibre ottiche e preforme per fibre ottiche
JPS6170436A (ja) 1984-09-14 1986-04-11 Univ Kyoto 円柱内屈折率分布測定方法
US4779978A (en) * 1986-09-08 1988-10-25 Sumitomo Electric Research Triangle, Inc. Method of measuring the refractive index profile of optical fibers
US5078488A (en) 1989-04-17 1992-01-07 Rikagaku Kenkyusho Method and apparatus for determining refractive index distribution
FR2700006B1 (fr) * 1992-12-24 1995-03-17 France Telecom Appareil de mesure de profil d'indice d'une préforme de fibre optique comportant une enveloppe externe et un cÓoeur.
JP3614480B2 (ja) 1994-11-18 2005-01-26 株式会社日立製作所 電子チケット販売・払戻システム及びその販売・払戻方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01304339A (ja) * 1988-06-01 1989-12-07 Sumitomo Electric Ind Ltd 屈折角測定装置
JPH04501772A (ja) * 1988-11-15 1992-03-26 ヨーク テクノロジー リミテッド 屈折率測定装置及び方法
JPH06347372A (ja) * 1993-06-03 1994-12-22 Fujikura Ltd 光ファイバ母材の屈折率分布測定方法
JPH07301600A (ja) * 1994-02-07 1995-11-14 Corning Inc 一連の屈折率縞を含む光ファイバ・コア・ケ−ンを分析する方法および屈折率分布を有するコア・ケ−ンを分析する装置
JP2000081373A (ja) * 1998-09-08 2000-03-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ母材の屈折率分布測定方法
JP2002071516A (ja) * 2000-08-22 2002-03-08 Samsung Electronics Co Ltd 光ファイバの横断特性を測定するためのイメージトラッキング装置及び方法
JP2003194717A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Shin Etsu Chem Co Ltd 屈折率分布の測定装置及び測定方法
JP2013096899A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ母材の屈折率分布測定方法及び屈折率分布測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022034563A (ja) 2022-03-03
DK3213052T3 (da) 2019-07-15
EP3213052A1 (en) 2017-09-06
JP7049111B2 (ja) 2022-04-06
US9989458B2 (en) 2018-06-05
WO2016069832A1 (en) 2016-05-06
EP3213052B1 (en) 2019-06-19
CN107110778B (zh) 2020-01-07
CN107110778A (zh) 2017-08-29
US20160123873A1 (en) 2016-05-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018500542A (ja) 円筒状ガラス体の屈折率プロファイルの高精度測定
KR101534912B1 (ko) 공초점 계측 장치
JP5168168B2 (ja) 屈折率測定装置
US20080130013A1 (en) Device and method for measurement of surfaces
US20140347660A1 (en) Metrological apparatus
TWI820109B (zh) 用於估計經化學強化之物件中之應力的方法及系統
TWI659201B (zh) 識別一光學系統之一焦點之一位置之方法,測試其中之每一者包含一或多個元件之複數個裝置之方法,以及量測包括一或多個元件之一光學系統之特徵之系統
KR20190082744A (ko) 색채 공초점 센서에 의한 광학 표면 측정을 위한 방법 및 디바이스
JP2018119907A (ja) 測定面調整方法、膜厚測定方法及び膜厚測定装置
KR101233941B1 (ko) 형상 측정 장치 및 방법
JP4884063B2 (ja) 深さ測定装置
JP2013096899A (ja) 光ファイバ母材の屈折率分布測定方法及び屈折率分布測定装置
JP5258848B2 (ja) 角度センサ
KR20150021346A (ko) 3차원 형상 측정기
JP5868227B2 (ja) 屈折率計測方法および屈折率計測装置
JP2011220903A (ja) 屈折率測定方法および屈折率測定装置
KR102625948B1 (ko) 가변 투과율 흡수 필터를 가지는 광 간섭 단층 촬영 장치
TW201711779A (zh) 雷射加工裝置
US20230107854A1 (en) Method for determining the refractive-index profile of a cylindrical optical object
TW201710007A (zh) 聚光點檢測裝置
JP2023170825A (ja) 膜厚測定装置及び膜厚測定方法
CN117889742A (zh) 一种测试片及应用其进行光学测量的装置和方法
KR101306185B1 (ko) 엑스선 간섭계의 나노 격자 제조 방법
JP2023177976A (ja) 光学定数決定装置及び光学定数決定方法
KR20050030035A (ko) 굴절률 분포 측정 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190904

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200805

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20201105

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211108

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20211108

C11 Written invitation by the commissioner to file amendments

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C11

Effective date: 20211117

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20211207

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20211208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7049111

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150