JP2018204438A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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彰紀 伊藤
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彰紀 伊藤
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Abstract

【課題】通気抵抗の増大を抑制することのできる蒸発燃料処理装置を提供する。【解決手段】サブキャニスタ31は、サブケース32と、サブケース32内を直列に連続して並ぶ3室以上の吸着室41〜44に仕切る通気性を有する第1フィルタ38、第2フィルタ39及び第3フィルタ40と、吸着室41〜44毎に充填されかつ平均粒径の異なる少なくとも2種類以上の第1吸着材51及び第2吸着材52と、を備える。サブケース32の端側に位置する第1吸着室41には、最も平均粒径の小さい第1吸着材51が充填される。【選択図】図2

Description

本発明は、蒸発燃料処理装置に関する。
主に自動車等の車両に用いられる蒸発燃料処理装置には、燃料タンクから蒸発した蒸発燃料(ベーパー)を吸着して、その燃料をエンジンの稼働時にパージさせるものがある(例えば、特許文献1参照)。蒸発燃料処理装置は、ケースと、ケース内を複数の吸着室に仕切る通気性を有するフィルタ等の仕切り部材と、吸着室に充填されかつ蒸発燃料を吸着・脱離する粒状の活性炭等の吸着材と、を備えている。
特開2007−270726号公報
蒸発燃料処理装置において、例えば、直列に連続して並ぶ3室以上の吸着室毎に平均粒径の異なる少なくとも2種類以上の吸着材が充填される場合がある。この場合、吸着材の配置によっては、通気抵抗の増大を招くことになる。例えば、直列に連続して並ぶ3室の吸着室のうちの中間の吸着室に最も平均粒径の小さい吸着材が充填され、両側の吸着室に最も平均粒径の大きい吸着材が充填される場合、最も平均粒径の小さい吸着材の流出を抑制する目開きを有する仕切り部材を、中間の吸着室と両側の吸着室との間の計2箇所に配置しなければならないため、通気抵抗が増大する。
本発明が解決しようとする課題は、通気抵抗の増大を抑制することのできる蒸発燃料処理装置を提供することにある。
前記した課題は、本発明の蒸発燃料処理装置により解決することができる。
第1の発明は、ケースと、前記ケース内を直列に連続して並ぶ3室以上の吸着室に仕切る通気性を有する仕切り部材と、前記吸着室毎に充填されかつ平均粒径の異なる少なくとも2種類以上の吸着材と、を備える蒸発燃料処理装置であって、前記ケースの端側に位置する前記吸着室には、最も平均粒径の小さい吸着材が充填されている、蒸発燃料処理装置である。
第1の発明によると、最も平均粒径の小さい吸着材の流出を抑制する目開きを有する仕切り部材を、ケースの一端側に位置する吸着室とその吸着室に隣接する吸着室との間の1箇所に配置すればよい。したがって、目開きの小さい仕切り部材の使用枚数を減らすことによって、通気抵抗の増大を抑制することができる。
第2の発明は、ケースと、前記ケース内を直列に連続して並ぶ3室以上の吸着室に仕切る通気性を有する仕切り部材と、前記吸着室毎に充填されかつ平均粒径の異なる少なくとも2種類以上の吸着材と、を備える蒸発燃料処理装置であって、隣接する2つの前記吸着室のうちの一方の吸着室には、最も平均粒径の大きい吸着材が充填されており、前記2つの吸着室のうちの他方の吸着室には、最も平均粒径の大きい吸着材又は2番目に平均粒径の大きい吸着材が充填されている、蒸発燃料処理装置である。
第2の発明によると、最も平均粒径の大きい吸着材又は2番目に平均粒径の大きい吸着材の流出を抑制する目開きを有する仕切り部材を、隣接する吸着室の間に配置すればよい。したがって、隣接する2つの吸着室の間の仕切り部材の目開きを大きくすることによって、通気抵抗の増大を抑制することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記ケース内には、上下方向に延びる第1流路部及び第2流路部と、両流路部の下端部を相互に連通する連通部とを有するU字状の流路が形成されており、前記ケースの上端部には、前記第1流路部を大気側に連通する大気側ポート、前記第2流路部に蒸発燃料を導入するタンクポート、及び、第2流路部から蒸発燃料をパージするパージポートが設けられており、前記第1流路部には、前記直列に連続して並ぶ3室以上の吸着室が配置されており、前記連通部において空気流の淀みが生じる気流淀み部には、前記吸着材の微粉を溜める微粉溜まり部が設けられている、蒸発燃料処理装置である。
第3の発明によると、各流路部における吸着材の微粉は、各流路部をそれぞれ落下し、連通部の気流淀み部に設けられた微粉溜まり部に溜まる。このため、U字状の流路を流れる気流によって、微粉が他方の流路部へ移動することを抑制することができる。
第4の発明は、第1又は第2の発明において、前記ケース内には、水平方向に延びる第1流路部及び第2流路部と、両流路部の一端部を相互に連通する連通部とを有するU字状の流路が形成されており、前記ケースの連通路とは反対側の端部には、前記第1流路部を大気側に連通する大気側ポート、前記第2流路部に蒸発燃料を導入するタンクポート、及び、第2流路部から蒸発燃料をパージするパージポートが設けられており、前記第1流路部には、前記直列に連続して並ぶ3室以上の吸着室が配置されており、前記U字状の流路の底面は、前記大気側ポート側から前記連通部側に向って斜め下方に傾斜する傾斜面に形成されており、前記連通部において空気流の淀みが生じる気流淀み部には、前記吸着材の微粉を溜める微粉溜まり部が設けられている、蒸発燃料処理装置である。
第4の発明によると、各流路部における吸着材の微粉は、U字状の流路の底面上を流下し、連通部の気流淀み部に設けられた微粉溜まり部に溜まる。このため、U字状の流路を流れる気流によって、微粉が他方の流路部へ移動することを抑制することができる。
本発明の蒸発燃料処理装置によると、通気抵抗の増大を抑制することができる。
キャニスタ装置を示す概略図である。 実施形態1にかかるサブキャニスタを示す断面図である。 実施形態2にかかるサブキャニスタを示す断面図である。 実施形態3にかかるメインキャニスタを示す正断面図である。 実施形態4にかかるメインキャニスタを示す平断面図である。 メインキャニスタを示す側断面図である。
以下、本発明を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。
〔キャニスタ装置の概要〕
実施形態の説明に先立って、実施形態の対象となるキャニスタ装置の概要を説明する。図1はキャニスタ装置を示す概略図である。キャニスタ装置は、内燃機関としてのエンジンを搭載する自動車等の車両に設置されるものである。
図1に示すように、キャニスタ装置10は、メインキャニスタ12とサブキャニスタ14とを備えている。メインキャニスタ12は、U字状の流路いわゆるU字型フロー構造の流路を有するメインケース16を備えている。メインケース16の一端側(図1において右端側)には、大気側に連通するメイン側接続ポート17、蒸発燃料を導入するタンクポート18、及び、蒸発燃料をパージするパージポート19が形成されている。
メイン側接続ポート17は、メインケース16内のU字状の流路の一端部に連通されている。タンクポート18及びパージポート19は、メインケース16内のU字状の流路の他端部に連通されている。メインケース16内のU字状の流路には、蒸発燃料を吸着・脱離可能な粒状の吸着材(不図示)が充填されている。タンクポート18は、燃料タンク21に連通されている。パージポート19は、パージ弁22を介してエンジン23の吸気通路に接続されている。パージ弁22は、電子制御ユニット(ECU)24により開閉制御される。
サブキャニスタ14は、ストレート状の流路を有するサブケース26を備えている。サブケース26の一端側(図1において右端側)には、サブ側接続ポート27が形成されている。サブケース26の他端側(図1において左端側)には、大気に開放される大気ポート28が形成されている。サブ側接続ポート27は、サブケース26内の流路の一端部に連通されている。大気ポート28は、サブケース26内の流路の他端部に連通されている。サブケース26内の流路には、蒸発燃料を吸着・脱離可能な粒状の吸着材(不図示)が充填されている。メイン側接続ポート17とサブ側接続ポート27とは、接続管29を介して接続されている。
〔キャニスタ装置10の作用〕
キャニスタ装置10において、タンクポート18からメインキャニスタ12内へ導入された蒸発燃料は、両キャニスタ12,14(詳しくは吸着材)によって吸着される。また、エンジン23の運転中において、電子制御ユニット(ECU)24の制御により、パージ弁22が開弁されると、吸気負圧により大気ポート28からサブキャニスタ14内へ吸入された空気は、両キャニスタ12,14内(詳しくは流路)を通って、パージポート19からエンジン23の吸気通路へパージされる。その際、両キャニスタ12,14(詳しくは吸着材)から蒸発燃料が脱離される。
[実施形態1]
図2はサブキャニスタを示す断面図である。図2に示すように、本実施形態のサブキャニスタ(符号、31を付す)は、キャニスタ装置10(図1参照)のサブキャニスタ14の代わりに用いられるものである。
〔サブキャニスタ31の構成〕
サブキャニスタ31のサブケース32は、サブ側接続ポート33及び大気ポート34を有している。サブケース32内の流路36には、第1フィルタ38、第2フィルタ39及び第3フィルタ40が相互に所定間隔を隔てて配置されている。これらのフィルタ38,39,40は、シート状に形成されており、サブケース32内の流路36を直列に連続して並ぶ4室の吸着室41〜44に仕切っている。なお、サブ側接続ポート33側から大気ポート34側に向って第1吸着室41、第2吸着室42、第3吸着室43、第4吸着室44という。
サブケース32内の一端部(図2において右端部)には、多孔板46が配置されている。多孔板46は、サブ側接続ポート33と第1吸着室41との間を仕切っている。多孔板46の第1吸着室41側には、シート状の第4フィルタ47が積層状に配置されている。多孔板46は、バネ部材48によってサブ側接続ポート33側から離れる方向(図2において左方)へ付勢されている。これにより、後述する吸着材51、52のがさつきが抑制されている。また、サブケース32内の他端部(図2において左端部)には、シート状の第5フィルタ49が配置されている。第5フィルタ49は、大気ポート34と第4吸着室44との間を仕切っている。
サブキャニスタ31には、平均粒径の異なる2種類の吸着材51,52が用いられている。平均粒径の異なる2種類の吸着材51,52のうち、平均粒径の小さい吸着材(「第1吸着材」という)51は、サブケース32の一端側に位置する第1吸着室41に充填されている。また、平均粒径の大きい吸着材(「第2吸着材」という)52は、第2吸着室42、第3吸着室43及び第4吸着室44に充填されている。
第1吸着材51には、例えば、平均粒径2mmの吸着材が用いられている。第2吸着材52には、例えば、平均粒径5mmの吸着材が用いられている。なお、第1吸着材51及び第2吸着材52には、例えば、粒状の活性炭、破砕した活性炭(破砕炭)、粒状あるいは粉末状の活性炭をバインダともに造粒した造粒炭等を用いることができる。また、本実施形態では、第1吸着材51として、略円筒形状の造粒炭が用いられている。
第1フィルタ38には、第1吸着材51の流出を抑制する目開きを有する発泡ウレタンシートが用いられている。第1フィルタ38の目開きは、例えば、セル数30±4個/25mmである。第2フィルタ39及び第3フィルタ40には、第2吸着材52の流出を抑制する目開きを有する発泡ウレタンシートが用いられている。第2フィルタ39及び第3フィルタ40の目開きは、例えば、セル数15±4個/25mmである。第4フィルタ47及び第5フィルタ49には、第1吸着材51の流出を抑制する目開きを有する不織布が用いられている。第4フィルタ47及び第5フィルタ49の目開きは、例えば、セル数30±4個/25mmである。また、各多孔板46には、第4フィルタ47及び第5フィルタ49よりも目の粗い多孔板が用いられている。多孔板46の目開きは、例えば、セル数30個以上/25mmである。
なお、サブキャニスタ31は本明細書でいう「蒸発燃料処理装置」に相当する。また、サブケース32は本明細書でいう「ケース」に相当する。また、第1フィルタ38、第2フィルタ39及び第3フィルタ40は本明細書でいう「仕切り部材」に相当する。また、第1吸着材51は本明細書でいう「最も平均粒径の小さい吸着材」に相当する。また、第2吸着材52は本明細書でいう「最も平均粒径の大きい吸着材」に相当する。
〔サブキャニスタ31の作用・効果〕
前記したサブキャニスタ31によると、最も平均粒径の小さい第1吸着材51の流出を抑制する目開きを有する第1フィルタ38を、サブケース32の一端側に位置する第1吸着室41とその第1吸着室41に隣接する第2吸着室42との間の1箇所に配置すればよい。したがって、目開きの小さい第1フィルタ38の使用枚数を減らすことによって、通気抵抗の増大を抑制することができる。
例えば、第1吸着材51が第2吸着室42に充填され、第2吸着材52が第1吸着室41と第3吸着室43とに充填される場合を仮定する。この場合、第1吸着室41と第2吸着室42との間、及び、第2吸着室42と第3吸着室43との間には、第1吸着材51の流出を抑制する目開きを有する第1フィルタ38を配置しなければならない。つまり、目開きの小さい第1フィルタ38の使用枚数が2枚となるため、通気抵抗が増大することになる。これに対し、本実施形態によると、目開きの小さい第1フィルタ38の使用枚数が1枚であるため、通気抵抗の増大を抑制することができる。
また、隣接する第2吸着室42及び第3吸着室43には、最も平均粒径の大きい第2吸着材52が充填されている。このため、最も平均粒径の大きい第2吸着材52の流出を抑制する目開きを有する第2フィルタ39を、第2吸着室42と第3吸着室43との間に配置すればよい。したがって、第2吸着室42と第3吸着室43との間の第2フィルタ39の目開きを第1フィルタ38の目開きに比べて大きくすることによって、通気抵抗の増大を抑制することができる。
また、隣接する第3吸着室43及び第4吸着室44には、最も平均粒径の大きい第2吸着材52が充填されている。このため、最も平均粒径の大きい第2吸着材52の流出を抑制する目開きを有する第3フィルタ40を、第3吸着室43と第4吸着室44との間に配置すればよい。したがって、第3吸着室43と第4吸着室44との間の第3フィルタ40の目開きを第1フィルタ38の目開きに比べて大きくすることによって、通気抵抗の増大を抑制することができる。
例えば、隣接する第2吸着室42及び第3吸着室43の一方に第2吸着材52が充填され、他方に第1吸着材51が充填される場合を仮定する。この場合、第2吸着室42と第3吸着室43との間に第1吸着材51の流出を抑制する目開きを有する第1フィルタ38を配置しなければならないため、通気抵抗が増大する。これに対し、本実施形態によると、第2吸着室42と第3吸着室43の間との間に大きい目開きの第2フィルタ39を配置し、また、第3吸着室43と第4吸着室44との間に大きい目開きの第3フィルタ40を配置すればよい。したがって、第2フィルタ39及び第3フィルタ40の目開きを第1フィルタ38の目開きに比べて大きくすることによって、通気抵抗の増大を抑制することができる。
なお、本実施形態では、第2吸着室42、第3吸着室43及び第4吸着室44に第2吸着材52を充填したが、これらの吸着室42〜44のうちの少なくとも1つの吸着室には、第1吸着材51の平均粒径よりも大きく、かつ、第2吸着材52とは異なる平均粒径の吸着材を用いてもよい。また、第1吸着材51をサブケース32の他端側に位置する第4吸着室44に配置してもよい。
[実施形態2]
図3はサブキャニスタを示す断面図である。図3に示すように、本実施形態は、実施形態1(図2参照)のサブキャニスタ31の第2吸着室42に充填される吸着材を変更したものであるから、同一部位に同一符号を付して重複する説明を省略する。第2吸着室42には、第2吸着材52の次に平均粒径の大きい吸着材(「第3吸着材」という)53が充填されている。第3吸着材53は、第1吸着材51よりも平均粒径が大きい。第3吸着材53には、例えば、平均粒径4mmの吸着材が用いられている。なお、第3吸着材53には、例えば、粒状の活性炭、破砕した活性炭(破砕炭)、粒状あるいは粉末状の活性炭をバインダともに造粒した造粒炭等を用いることができる。なお、第3吸着材53は本明細書でいう「2番目に平均粒径の大きい吸着材」に相当する。
本実施形態の第2フィルタ(符号、39Aを付す)には、第3吸着材53の流出を抑制する目開きを有する発泡ウレタンシートが用いられている。第2フィルタ39Aの目開きは、例えば、セル数18±4個/25mmである。
本実施形態によると、2番目に平均粒径の大きい第3吸着材53の流出を抑制する目開きを有する第2フィルタ39Aを、第2吸着室42と第3吸着室43との間に配置すればよい。したがって、第3吸着室43と第4吸着室44との間の第2フィルタ39Aの目開きを第1フィルタ38の目開きに比べて大きくすることによって、通気抵抗の増大を抑制することができる。したがって、第3吸着室43と第4吸着室44との間の第2フィルタ39Aの目開きを大きくすることによって、通気抵抗の増大を抑制することができる。
なお、本実施形態では、第2吸着室42に第3吸着材53を充填し、第3吸着室43に第2吸着材52を充填したが、第2吸着室42に第2吸着材53を充填し、第3吸着室43に第3吸着材53を充填してもよい。また、隣接する2つの吸着室のうちの一方の吸着室には、最も平均粒径の大きい吸着材が充填されており、2つの吸着室のうちの他方の吸着室には、最も平均粒径の大きい吸着材又は2番目に平均粒径の大きい吸着材が充填されていればよく、その他の吸着室には任意の平均粒径の吸着材を充填してもよい。例えば、第1吸着室41に、第1吸着材より平均粒径が大きく、第2吸着材52より平均粒径の小さい吸着材を充填してもよい。また、第4吸着室44に、第1吸着材51を充填してもよいし、あるいは、第2吸着材52又は第3吸着材53より平均粒径の小さい吸着材を充填してもよい。
[実施形態3]
図4はメインキャニスタを示す断面図である。図4に示すように、本実施形態のメインキャニスタ(符号、55を付す)は、キャニスタ装置10(図1参照)のメインキャニスタ12の代わりに用いられるものである。
〔メインキャニスタ55の構成〕
図4に示すように、メインキャニスタ55のメインケース56は、メイン側接続ポート57、タンクポート58及びパージポート59を有している。また、メインキャニスタ55は、単独で使用されることから、メイン側接続ポート57が大気ポート57(同一符号を付す)になっている。なお、大気ポート57は本明細書でいう「大気側ポート」に相当する。
メインキャニスタ55は、車両に対して、大気ポート57、タンクポート58及びパージポート59を天方向(図4において上方)に向けた状態で搭載されるものである。メインケース56内には、メインケース56内にU字状の流路63を形成するように隔壁61が設けられている。U字状の流路63は、一方(図4において右側)の第1流路部63aと、他方(図4において左側)の第2流路部63bと、両流路部63a,63bを連通する連通部63cとを有する。大気ポート57に第1流路部63aの上端部が連通されている。タンクポート58及びパージポート59に第2流路部63bの上端部が連通されている。第2流路部63bの上端部は、仕切り壁64により、タンクポート58に連通する部分とパージポート59に連通する部分とに仕切られている。
第1流路部63a内は、実施形態1のサブキャニスタ31(図2参照)の流路36内と同様に構成されている。このため、同一部位に同一符号を付すことによりその説明を省略する。また、メインキャニスタ55の大気ポート57側にサブキャニスタ31の大気ポート34側が対応し、同じく連通部63c側に同じくサブキャニスタ31のサブ側接続ポート33側が対応する。
第2流路部63b内は、第5吸着室65とされている。第2流路部63bの上端部には、シート状の第6フィルタ67が仕切り壁64を間にして左右に配置されている。左側の第6フィルタ67は、タンクポート58と第5吸着室65との間を仕切っている。右側の第6フィルタ67は、パージポート59と第5吸着室65との間を仕切っている。第2流路部63bの下端部には、多孔板69が配置されている。多孔板69は、連通部63cと第5吸着室65との間を仕切っている。多孔板69の第5吸着室65側には、シート状の第7フィルタ70が積層状に配置されている。第5吸着室65には、第1吸着材51が充填されている。多孔板69は、バネ部材72によって連通部63c側から離れる方向へ付勢されている。これにより、第5吸着室65の第1吸着材51のがさつきが抑制されている。
第6フィルタ67及び第7フィルタ70には、第4フィルタ47及び第5フィルタ49と同様の目開きを有する不織布が用いられている。また、多孔板69には、多孔板46と同じの目開きを有する多孔板が用いられている。なお、メインキャニスタ55は本明細書でいう「蒸発燃料処理装置」に相当する。また、メインケース56は本明細書でいう「ケース」に相当する。
連通部63cの底部は、空気流の淀みが生じる部分(淀みを生じやすい部分)であるから気流淀み部74という。連通部63cの底面上には、底部を左右に仕切る所定の高さの突出壁76が形成されている。突出壁76は、隔壁61の下端面に対して所定の間隔を隔てて対向するように形成されている。突出壁76により、気流淀み部74に凹溝状の左右の微粉溜まり部78が形成されている。なお、微粉Pは、車両の走行等に伴う振動による各吸着材51,52の微粉化によって生じる。
〔メインキャニスタ55の作用・効果〕
前記したメインキャニスタ55によると、第1流路部63a内の構成が、実施形態1のサブキャニスタ31の流路36(図2参照)内の構成と同様である。これにより、実施形態1と同様の作用・効果を得ることができる。
また、U字状の流路63の第1流路部63aにおける第1吸着材51及び第2吸着材52の微粉Pは、その流路部63aを落下し、連通部63cの気流淀み部74の右側の微粉溜まり部78に溜まる。また、U字状の流路63の第2流路部63bにおける第1吸着材51の微粉Pは、その第2流路部63bを落下し、連通部63cの気流淀み部74の左側の微粉溜まり部78に溜まる。このため、U字状の流路63を流れる気流によって、微粉Pが他方の流路部へ移動することを抑制することができる。ひいては、各吸着室41〜44、65の吸着材51又は52が、吸着性能の異なる吸着材52又は51と混じり合うことを抑制することができる。
また、メインキャニスタ55にサブキャニスタ14(図1参照)を接続してもよい。この場合、大気ポート57はメイン側接続ポート57になる。
[実施形態4]
図5はメインキャニスタを示す平断面図、図6は同じく側断面図である。図5に示すように、本実施形態は、実施形態3(図4参照)のメインキャニスタ55に変更を加えたものであるから、同一部位に同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態のメインキャニスタ55では、メインキャニスタ55(図4参照)における突出壁76及び微粉溜まり部78が省略されている。また、メインキャニスタ55は、車両に対して、U字状の流路63が平面視でU字状となるように、タンクポート58、パージポート59及び大気ポート57側を水平方向(例えば、前方)に向けた状態で搭載されるものである(図6参照)。
図6に示すように、メインケース56の上壁部(符号、56aを付す)は、水平状に配置されている。また、メインケース56の下壁部(符号、56bを付す)は、大気ポート57側(図6において左側)から連通部63c側(図6において右側)に向って斜め下方に傾斜する傾斜状に形成されている。すなわち、U字状の流路63の底面(下壁部56bの上面)は、大気ポート57側から連通部63c側に向って斜め下方に傾斜する傾斜面に形成されている。
連通部63cにおいて空気流の淀みが生じる気流淀み部80すなわち連通部63cの底面(下壁部56bの後端部)には、左右方向に延びる断面U字状の凹状部81が形成されている。凹状部81により条溝状の微粉溜まり部82が形成されている(図5参照)。
本実施形態によると、各流路部63a,63bにおける第1吸着材51及び第2吸着材52の微粉Pは、U字状の流路63の底面(下壁部56bの上面)を流下し、連通部63cの気流淀み部80に設けられた微粉溜まり部82に溜まる。このため、U字状の流路63を流れる気流によって、微粉Pが他方の流路部へ移動することを抑制することができる。ひいては、各吸着室41〜44、65の吸着材51又は52が、吸着性能の異なる吸着材52又は51と混じり合うことを抑制することができる。
[他の実施形態]
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、メインキャニスタ55及び/又はサブキャニスタ31の吸着室の数や形状は、適宜変更してもよい。また、各フィルタ38,39,39A,40,47,49,67,70の材質は、適宜変更してもよい。また、バネ部材48,72は、ゴム等の弾性部材に変更してもよいし、あるいは、省略してもよい。
31 サブキャニスタ(蒸発燃料処理装置)
32 サブケース(ケース)
33 サブ側接続ポート
34 大気ポート
38 第1フィルタ(仕切り部材)
39 第2フィルタ(仕切り部材)
39A 第2フィルタ(仕切り部材)
40 第3フィルタ(仕切り部材)
41 第1吸着室
42 第2吸着室
43 第3吸着室
44 第4吸着室
51 第1吸着材(最も平均粒径の小さい吸着材)
52 第2吸着材(最も平均粒径の大きい吸着材)
53 第3吸着材(2番目に平均粒径の大きい吸着材)
55 メインキャニスタ(蒸発燃料処理装置)
56 メインケース(ケース)
57 大気ポート(大気側ポート)
58 タンクポート
59 パージポート
63 U字状の流路
63a 第1流路部
63b 第2流路部
63c 連通部
74 気流淀み部
78 微粉溜まり部
80 気流淀み部
82 微粉溜まり部
P 微粉

Claims (4)

  1. ケースと、
    前記ケース内を直列に連続して並ぶ3室以上の吸着室に仕切る通気性を有する仕切り部材と、
    前記吸着室毎に充填されかつ平均粒径の異なる少なくとも2種類以上の吸着材と、
    を備える蒸発燃料処理装置であって、
    前記ケースの端側に位置する前記吸着室には、最も平均粒径の小さい吸着材が充填されている、蒸発燃料処理装置。
  2. ケースと、
    前記ケース内を直列に連続して並ぶ3室以上の吸着室に仕切る通気性を有する仕切り部材と、
    前記吸着室毎に充填されかつ平均粒径の異なる少なくとも2種類以上の吸着材と、
    を備える蒸発燃料処理装置であって、
    隣接する2つの前記吸着室のうちの一方の吸着室には、最も平均粒径の大きい吸着材が充填されており、
    前記2つの吸着室のうちの他方の吸着室には、最も平均粒径の大きい吸着材又は2番目に平均粒径の大きい吸着材が充填されている、蒸発燃料処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記ケース内には、上下方向に延びる第1流路部及び第2流路部と、両流路部の下端部を相互に連通する連通部とを有するU字状の流路が形成されており、
    前記ケースの上端部には、前記第1流路部を大気側に連通する大気側ポート、前記第2流路部に蒸発燃料を導入するタンクポート、及び、第2流路部から蒸発燃料をパージするパージポートが設けられており、
    前記第1流路部には、前記直列に連続して並ぶ3室以上の吸着室が配置されており、
    前記連通部において空気流の淀みが生じる気流淀み部には、前記吸着材の微粉を溜める微粉溜まり部が設けられている、蒸発燃料処理装置。
  4. 請求項1又は2に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記ケース内には、水平方向に延びる第1流路部及び第2流路部と、両流路部の一端部を相互に連通する連通部とを有するU字状の流路が形成されており、
    前記ケースの連通路とは反対側の端部には、前記第1流路部を大気側に連通する大気側ポート、前記第2流路部に蒸発燃料を導入するタンクポート、及び、第2流路部から蒸発燃料をパージするパージポートが設けられており、
    前記第1流路部には、前記直列に連続して並ぶ3室以上の吸着室が配置されており、
    前記U字状の流路の底面は、前記大気側ポート側から前記連通部側に向って斜め下方に傾斜する傾斜面に形成されており、
    前記連通部において空気流の淀みが生じる気流淀み部には、前記吸着材の微粉を溜める微粉溜まり部が設けられている、蒸発燃料処理装置。
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